JP2002186675A - 追尾型照射システム - Google Patents

追尾型照射システム

Info

Publication number
JP2002186675A
JP2002186675A JP2000386373A JP2000386373A JP2002186675A JP 2002186675 A JP2002186675 A JP 2002186675A JP 2000386373 A JP2000386373 A JP 2000386373A JP 2000386373 A JP2000386373 A JP 2000386373A JP 2002186675 A JP2002186675 A JP 2002186675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
irradiation
micromachine
magnetic
marker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000386373A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Arai
賢一 荒井
Kazuyuki Ishiyama
和志 石山
Masahiro Yamaguchi
正洋 山口
Makoto Yabugami
信 藪上
Shogo Yamada
章吾 山田
Yoshihiro Takai
良尋 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2000386373A priority Critical patent/JP2002186675A/ja
Publication of JP2002186675A publication Critical patent/JP2002186675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽空間に存在する照射対象物の位置が変動
してもそれを追尾して照射し続けることができる追尾型
照射システムを提供する。 【解決手段】 追尾型照射システムを、磁気を利用した
照射目的位置検出用センサ装置と、照射方向可変の照射
装置から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線、レーザー
等の照射を行う追尾型照射システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】放射線やX線、レーザー等は工業分野、
医療分野など広く使われており、目的位置に三次元的に
正確に照射する技術は既に確立している。従来、医療用
として、特に放射線による癌治療には、X線、ガンマ
線、電子線及び速中性子線等が利用されてきた。これら
の放射線は身体表面近くで放射線強度が最も強いため、
深部の癌を治療する場合には、正常な体表面付近の組織
をも傷つけてしまう可能性が大きい。
【0003】一方、陽子線は身体表面から一定の深さで
線量が最大になるブラッグピークPを形成し、その後急
速にゼロになるという特性をもつ。しかし、この陽子線
も正確に患部に照射する必要がある。従来の患者患部位
置決め手段を有する放射線照射装置(引用技術)は、例
えば、特開2000−140137号公報に示されるよ
うなものであった。以下、従来例とその引用技術とを図
面に基づいて説明する。
【0004】この引用技術では、患者患部の位置決め
は、まず、ビーム軸と患部の照射中心を、ノズル内と照
射空間に設置したクロスレーザーポインタを用いて患部
体表面上の基準マーキングと一致させることで水平垂直
の粗決めを行い、その後、照射空間に設置された、電子
信号による画像再構築を行うDRR(DigitalR
adiography Reconstructio
n)装置から得られる患者患部の水平垂直のX線画像情
報を、治療計画で設定された照射位置に一致させるよう
にベッドを移動させることで精密位置決めを行う手順で
実施される。
【0005】また、患部の精密な位置決めができる前提
として、ビーム軸(ノズル)及び照射中心位置の再現性
も含んだ位置精度が十分確保されることが要求される。
更に、放射線照射による癌の治療では、周辺の正常組織
が回復不能な影響を受けないよう、癌組織のみに致死的
な線量を集中することが理想であり、陽子線治療は、物
質に入射した陽子線が、停止する直前にブラッグピーク
Pで最大の線量を与えるという性質を利用して、癌組織
のみをこのブラッグピークPで被うことにより、この理
想を実現しようとするものである。
【0006】ところで、加速器から得られる陽子線は細
いビーム状であり、そのエネルギー(ブラッグピークの
深さ)も一定である。一方、癌組織は、様々な大きさと
複雑な形状を持ち、その体内における深さも一定ではな
く、また、陽子線が通過しなければならない組織の密度
も一様ではない。
【0007】従って、陽子線治療を行うためには、陽子
線ビームを、(1)癌全体を一度に照射できる位の幅広
いビームに拡大し、(2)癌の深さに応じてそのエネル
ギーを調整し、(3)奥行きのある癌組織全体を一様に
照射できるよう、癌の厚みに応じてエネルギー分布を持
たせ、更に、(4)癌の輪郭や陽子線が通過する組織の
不均一さに応じた補正を加える必要がある。
【0008】また、このようにして癌の形状や深さに合
わせて調整した陽子線を、照射条件通りに、患者の体内
の癌組織に正確に照射して、計画通りの線量分布及び線
量値になるよう、許容誤差内で照射する必要がある。
【0009】これを実現するためには、計画した線量分
布をボーラスやコリメータ等の照射の形成装置で精度良
く実現するだけでなく、患部の照射位置を精度良く決め
る必要がある。
【0010】図11はその陽子線治療等の放射線治療に
用いられている患部位置決め装置の構成の一例を示す図
である。
【0011】この図に示すように、全体システムは、治
療計画装置110と、位置ずれ検出用計算機120と、
放射線照射装置130と、患者108が固定される6自
由度の治療ベッド140と、前記治療計画装置110と
位置ずれ検出用計算機120等を接続する、例えばイー
サネット(登録商標)等のネットワーク150と、から
構成される。
【0012】前記放射線照射装置130は、一方が固定
式照射部に固定された、例えば2組のX線発生装置(X
線源とも称する)132と、患者108を透過してきた
X線透過画像を撮影する、同じく2組の、一方が固定さ
れたX線透過画像撮影装置134を含んでいる。また、
図において、治療計画装置110、位置ずれ検出用計算
機120において、112,122はハードディスク等
の記憶媒体、114,124はキーボード等の入力装
置、116,126はマウス等のポインティングデバイ
ス、118,128はディスプレイである。
【0013】そこで、放射線治療では、まず、放射線の
照射計画(治療計画と称する)を決定するために、X線
CTを撮影する。治療計画では、このX線CT断層画像
(CT画像と称する)を用いて、照射する患部の位置や
大きさを把握し、照射方向や厚さ等の条件(いわゆる照
射パラメータ)を決定する。
【0014】放射線は、この照射パラメータに基づいて
照射されるが、X線CT撮影装置と治療装置は異なる装
置であるため、治療ベッド140上の患者108の座標
系と、治療計画時に用いたX線CTの座標系との間に
は、若干のずれが生じることになる。
【0015】従って、治療計画通りに正確に患部に照射
を行うためには、この座標系のずれを補正する必要があ
る。ずれ量を正確に測定できれば、例えば6自由度の治
療ベッド140により、患者位置の補正が可能である。
【0016】以下、従来の位置ずれ検出方法について説
明する。
【0017】(1)固定具等の準備 放射線治療を行うことが決定した患者について、照射の
際に患部が動かないように固定するための固定具を作製
すると共に、必要に応じて、例えば直径0.6mm長さ
3mm程度の金属マーカーを患者の体内に埋め込む。な
お、患者の骨自体をマーカーとする場合もある。 (2)X線CTの撮影 作製した固定具を患者に装着し、X線CTカメラでCT
画像を撮影する。CT画像は、治療計画装置110に転
送され、この治療計画装置110内の記憶媒体112上
に記憶される。 (3)治療計画の作成 オペレータは、まず、治療計画装置110上でCT画像
をディスプレイ118の画面に表示し、以下のような項
目を、ポインティングデバイス116等を用いて設定す
る。
【0018】a.照射の対象となる患部 b.照射を行ってはならない重要組織(例えば、眼球、
脊髄等)の位置、大きさ、形状 c.位置ずれ量を計算する際の基準として用いるマーカ
ーの位置 次に、計算機シミュレーションによって、重要組織を損
傷せず、患部組織のみに放射線の照射線量を集中させる
ような、照射方向及び照射エネルギー、照射回数等の条
件(照射パラメータ)を試行錯誤的に決定する。決定さ
れた照射パラメータは、治療計画装置110の記憶媒体
112中に保存される。 (4)参照画像の作成 治療計画作成後、後に用いるずれ検出用参照画像とし
て、X線CT撮影時の座標系で、互いに直角な2方向、
例えば治療室の水平方向(0°方向)及び垂直方向(9
0°方向)から撮影した場合のX線透過画像を、治療計
画装置110上でCT画像からシミュレーションにより
作成し、治療計画装置110の記憶媒体112に保存す
る。このシミュレーション画像を参照画像と称する。 (5)マーカーの位置付け 位置ずれ検出用計算機120のディスプレイ128の画
面上に、参照画像及びX線透過画像を、例えば左右に並
べて表示し、両画像間で対応するマーカーを、ポインテ
ィングテバイス126等を用いて、オペレータが指定す
る。 (6)ずれ量の計測 上記(5)で対応付けられたマーカーの2次元座標を元
にして、透過撮影画像平面内におけるマーカーのX,Y
方向の平行ずれ量dx、dy及び回転ずれ量θzを、最
小2乗法等の近似法を用いて計算する。この計算は、0
°方向、90°方向の各画像についてそれぞれ独立に行
い、各方向のずれ量が互いにもたらす干渉については考
慮しない。 (7)ベッドの位置合わせ 上記(6)で計算されたずれ量分だけ、治療ベッド14
0を2次元方向に移動する。
【0019】このような従来の位置ずれ検出方法では、
参照画像及びX線透過画像内にあるマーカーの座標に基
づいて、治療ベッド140上の姿勢を求め、姿勢ずれを
計測するためには、各画像内のマーカー位置の入力をで
きるだけ正確に行うことが重要である。しかしながら、
現在の位置合わせ方式では、常に固定した方向から透過
画像を撮影するため、マーカーの位置によっては、例え
ば、マーカーと近い輝度の部位と重なり合う位置で撮影
され、コントラストの低い場合や、複数のマーカーが近
い位置、あるいは重なった位置で撮影され、他のマーカ
ーとの区別が難しい場合等、透過画像中のマーカー位置
の入力が困難な場合がある。
【0020】この対策として従来は、X線透過画像の撮
影とマーカーの対応付けとを改良して、CT断層画像中
のマーカーの3次元座標を元に、X線透過画像撮影時に
全てのマーカーが最も見やすく撮影できるような最適撮
影角度を求め、その最適撮影角度で参照画像を作成する
ようにしている。それについては以下のようになる。
【0021】(X線透過画像の撮影)図12は従来の改
良型の放射線治療の患者位置決め装置(引用技術)の全
体システム構成例を示すブロック線図である。
【0022】まず、従来法と同じX線透過画像撮影装置
134で、透過画像を撮影する。単に0°と90°の2
方向から撮影するのではなく、X線透過画像撮影装置1
34を0°方向から90°まで回転させながら、一定角
度Δθおきに、複数の方向から撮影する点が、従来法と
は異なる。Δθの値は、小さくなるほど撮影するX線透
過画像の枚数が多くなり、後に計算で得られるマーカー
の3次元座標の精度向上が期待されるが、逆に、計算に
必要な設定項目や計算時間が増加するため、システムに
要求される位置精度と処理時間に応じて、試行錯誤的に
決めるしかない。ここで撮影されたX線透過画像は、位
置ずれ検出用計算機120に転送され、その記憶媒体1
22に保存される。 (マーカーの対応付け)まず、3次元位置ずれ検出用計
算機160に、作成した参照画像及び参照画像中のマー
カーの座標位置を治療計画装置110から撮影したX線
透過画像を前記位置ずれ検出用計算機120から、それ
ぞれネットワーク150経由で転送し、記憶媒体中に保
存する。次に、同方向から撮影した参照画像及びX線透
過画像を、3次元位置ずれ検出用計算機160のディス
プレイの画面上に、例えば左右に並べて表示する。オペ
レータは、ポインティングデバイスを用いて、表示され
たX線透過画像中のマーカー部位を入力し、更に、X線
透過画像と参照画像のマーカーの対応付けを行う。
【0023】この作業は、全ての撮影角度のX線透過画
像及び参照画像について行う。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】放射線照射による治療
における最大の問題点は、正常組織の被爆にある。強い
線量の放射線を照射することで治癒率は高まるものの、
周辺の正常組織の被爆量が増加してしまう。そこで、上
記の例のように、放射線を細く絞り、患部のみに多方向
から照射することにより周辺組織の被爆量を低減させる
試みがなされているが、患部が呼吸等で移動する臓器内
にある場合、臓器位置が時間的に変化するため、照射位
置も時間的に移動させる必要がある。
【0025】しかしながら、照射中に患部位置を正確に
知る手段がないため、正常組織の耐容線量内の少ない放
射線を患部の移動を見込んだ広い空間に照射せざるをえ
ず、放射線治療の能力を損なっているのが現状である。
また、患部が頭部にある場合には、患部位置の時間的変
化はないが、照射中の患者頭部を完全に固定しておく必
要があり、患者に与える苦痛が大きい。また、上記した
従来の方式では、腹部で±5mm程度の位置ずれ検出精
度しか得ることができず、誤差±2mmの高い精度で照
射する必要のある陽子線照射やラジオサージェリのビー
ムの特徴を十分に活かすことができなかった。
【0026】ところで、本願発明者らはマイクロマシン
システム(「移動可能なマイクロマシンおよびその移動
制御システム」(特願平11−374248)をすでに
提案しており、このマイクロマシンシステムは、生体内
をリモートで自由に移動でき、その位置をリアルタイム
モニタできるマシンである。
【0027】そこで、このマシンを生体内に挿入し、患
部位置へ移動させて留置し、その位置をリアルタイムで
モニタすれば、患部位置が時間的に変化しても常にその
位置がモニタできることに着目した。
【0028】これができれば、モニタした位置座標を放
射線照射装置に与えることにより、常にマシン位置、す
なわち患部位置を知ることができ、患部位置を追尾しつ
つ、局所的な照射を行う放射線治療が可能となる。
【0029】しかし、これにも問題があった。照射対象
物の位置が時間的に変化する場合には、照射目的位置を
追尾して照射する必要がある。これを実現する既存の方
法の一つとして、画像処理技術を用い、目的位置画像を
コンピュータに取り込んで処理し、照射対象物の時間的
位置変化を画像から検出して照射方向を変化させること
により追尾する方法がある。しかしながらこの方法で
は、対象物が遮蔽空間にあるなどして目視できない場合
には適用できない。
【0030】本発明は、上記状況に鑑みて、遮蔽空間に
存在する照射対象物の位置が変動してもそれを確実に追
尾して照射し続けることができる追尾型照射システムを
提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕追尾型照射システムにおいて、磁気を利用した照
射目的位置検出用センサ装置と、照射方向可変の照射装
置からなることを特徴とする。
【0032】これにより、体内で移動するマイクロマシ
ン本体の位置をリアルタイムモニタすることができ、患
部が移動しても常に放射線を患部に正確に照射できる。
【0033】また、磁気を利用した位置検出装置は体内
や真空槽内、水中といった光や電波を利用した位置検出
が困難な場所においてもリアルタイムで位置検出が可能
であるため、従来位置検出不可能であった環境下におか
れた対象物の位置を検出でき、位置の変化に件い照射位
置を変化させて対象物を追尾しながら照射することを可
能にする。
【0034】〔2〕上記〔1〕記載の追尾型照射システ
ムにおいて、照射目的位置検出用センサ装置が、あらか
じめ目的位置に埋設する1個または複数個の磁気マーカ
ーと、この磁気マーカーが発する磁気情報を読み取る磁
界センサと、この磁界センサの出力に基づいて前記磁気
マーカー位置を演算し前記照射目的位置を示す信号とし
て出力する手段からなることを特徴とするものである。
【0035】〔3〕上記〔2〕記載の追尾型照射システ
ムにおいて、前記磁気マーカーを、直流磁界あるいは交
流磁界を発生するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0036】〔4〕上記〔2〕記載の追尾型照射システ
ムにおいて、前記磁気マーカーを、磁界を発生し、ワイ
ヤレスで移動可能なマイクロマシン本体としたことを特
徴とする。
【0037】なお、マイクロマシンの移動制御システム
は、位置検出部が検出したマイクロマシン本体の位置
と、マイクロマシンを到達させたい目的位置との情報に
基づいて、マイクロマシン本体が進行する最適条件での
方向を割出し、磁界変向手段による回転磁界の向きの変
更を制御する制御部を有してなることが好ましい。
【0038】このようにすれば、マイクロマシン本体を
到達させたい目的位置のみを入力しておくだけで、自動
的にマイクロマシン本体を目的位置に到達させることが
可能となる。
【0039】なお、移動可能なマイクロマシンの移動制
御システムは、回転磁界を発生させる磁界発生部と、前
記磁界発生部が発生した回転磁界を受け、回転して推力
を得るロボット本体とを有し、前記磁界発生部にて形成
される回転磁界面が3次元空間内で所定方向に変更可能
になることが好ましい。このようにすれば、前記マイク
ロマシン本体は、外部から印加される回転磁界の回転面
に垂直の姿勢を保ちながら推進を行う。このことから、
磁界の回転面を変えることでマシンの推進方向も変える
ことができる。
【0040】なお、マイクロマシン本体は、上記装置に
おいて、長手方向の軸と直角方向に磁化方向を有する磁
石が搭載された棒状の本体に、回転運動を推進力に変換
する推力発生部が設けられ、外部から回転磁界を与える
ことによって本体が軸方向へ移動可能になっているお
り、このマイクロマシン本体の長手方向端部にドリル部
が設けられているものが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら説明する。
【0042】図1は本発明の第1実施例の追尾型照射シ
ステムの構成図である。
【0043】照射対象は、放射線、X線、陽子線、レー
ザー等の電磁波となる。ここで磁気マーカー1は磁石を
用い、直流磁界を位置情報として発信する。磁石が発生
する磁界2は磁石のまわりに発生し、その場所ごとの強
度は理論的に算出できるため、磁界センサ3で磁界を検
出し、検出された磁界ベクトルをコンピュータ4で演算
し、位置座標情報を得る。コンピュータ4は、算出した
位置情報を照射できるようレーザー照射装置5を制御
し、レーザービーム6が算出された磁気マーカー1の位
置を照射する。いま、磁気マーカー位置が時間的に変化
しても、位置情報を算出するために必要な演算時間は
0.1秒以下であるため、リアルタイムで常にレーザー
は磁気マーカー位置を照射できる。これにより、追尾型
の照射システムが実現される。
【0044】ここで用いた磁気マーカー1は、直径1.
0mm、長さ5mmのNdFeB磁石であり、磁界セン
サ3は高感度で磁界測定可能なフラックスゲートセンサ
を用いた。位置検出のための演算を行うコンピュータ4
はクロック周波数233MHzのCPUを1個有するパ
ーソナルコンピュータを用いた。レーザービーム6は、
出力100mWのHeNeレーザーを用いた。
【0045】この照射目的位置検出用センサ装置を用
い、磁気マーカー31の位置を追尾してレーザー照射を
行った結果、磁気マーカー31の移動振幅4cm、移動
周波数2Hzでもレーザー照射が十分追尾でき、本セン
サ装置の有用性があきらかとなった。
【0046】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0047】以下、本発明の磁気マーカーを構成するマ
イクロマシンと、そのマイクロマシンの移動制御システ
ムを図面に基づき説明する。
【0048】まず、図3は、本発明の磁気マーカーの実
施の一形態であるマイクロマシンの移動制御システム構
成を示すブロック図である。
【0049】本実施例の移動制御システムは、図3に示
すように、後述するマイクロマシン本体11に非接触に
て回転力を付与するための、回転磁界を形成する3対の
磁界生成コイル12X,12Y,12Zと、各磁界生成
コイル12X〜12Zに後述するコンピュータ18より
出力される制御出力に基づいて電力を供給する電源装置
13と、前記マイクロマシン本体11が形成する磁界を
検出する磁気センサ装置(ユニット)15及び16と、
この磁気センサユニット15及び16にて検出された磁
界より、マイクロマシン本体11の3次元的な現在位置
を算出するとともに、その現在位置と目標の位置とか
ら、最適な進行経路を割出し、その進行経路上をマイク
ロマシン本体11が移動するように、その進路方向を決
定して前記電源装置13により印加される各磁界生成コ
イル12X〜12Zの電力を制御して各磁界生成コイル
12X〜12Zにより形成される回転磁界を変更してマ
イクロマシン本体11の進路を前記決定した進路方向へ
変更させるコンピュータ18と、から構成されている。
【0050】3対の磁界生成コイル12X,12Y,1
2Zは、図3の場合は、箱形を構成するが、人体を対象
とする場合には、例えば、患部が胸部にあるとき、胸部
を包むように箱形とするか、全身が入る箱形とするか、
それらの途中の大きさにするかは任意に設定できる。そ
の際、特定のコイルの面積が人体により縮小した場合、
対向する1コイルのみでなく複数のコイルの作用磁界を
合成することにより、マイクロマシン本体11に作用す
る磁界の強度を確保する。
【0051】この実施例に用いたマイクロマシン本体1
1は、図4に示すような外観とされ、直径約2mmで長
さが約7.5mmの円柱形磁石の先端部に長さ約4mm
のら旋構造を有する円錐型のドリル部を有する構造とさ
れており、前記円柱形磁石としてはネオジウム鉄ボロン
系磁石を使用し、その直径方法に磁化方向を有するよう
に着磁されている。
【0052】このように、マイクロマシン本体11に装
着される磁石として前記ネオジウム鉄ボロン系磁石を用
いる理由は、比較的軽量でかつ着磁力の大きなものが好
ましからだが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その他の磁石を用いるようにしても良い。
【0053】まず、マイクロマシン本体11が自律して
移動可能となる原理について以下に説明する。前記のよ
うにマイクロマシン本体11にはその直径方法に磁化方
向を有するように着磁された円柱形磁石が搭載されてお
り、前記磁界生成コイル12X,12Y,12Zに適宜
に電力が印加されて磁界が形成されると、磁石の磁化方
向と磁界方向とが平行になるような回転力が発生し、マ
イクロマシン本体11が回転するようになる。この回転
運動は、前記円錐型のドリル部に伝達され、このドリル
部に形成された螺旋構造により円柱軸方向の推力に変換
されてマイクロマシン本体11が移動するようになる。
【0054】このマイクロマシン本体11の構造は、こ
れらマイクロマシン本体11を液体より固い固体ゲル質
内を移動可能なものとするためには、マイクロマシン本
体11が周りの固体ゲル質より受ける摩擦抵抗を低減で
きるように、全体の表面積が小さくなるような構造を有
し、かつ螺旋構造をマイクロマシン本体11が1回転す
る間に進む距離を比較的小さくするようにすることが好
ましく、この観点から図4に示すような構造のマイクロ
マシン本体11が好ましい。
【0055】次に、このマイクロマシン本体11の位置
検出の方法について以下に説明する。まず、本実施例の
マイクロマシンの移動制御システムは1個のマイクロマ
シン本体11の位置を検出する場合を例示しているが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】本発明のマイクロマシンの移動制御システ
ムは、視覚的に遮蔽され、かつ測定空間(大域範囲)R
内に存在するマイクロマシン本体11の位置を検出する
場合の例である。ここで、測定空間Rは例えば約30c
m×30cm×30cm立方体の空間に設定してある。
人体を検査対象とする場合は、上記したように、患部を
含む任意の大きさの箱形(立方体)とする。
【0057】なお、マイクロマシン本体11は実際には
視覚的に遮蔽されていて目視することはできないが、図
3においてはこれを透視した状態を図示しており、かつ
移動によって3次元磁気センサユニット(以下、単に磁
気センサユニットとも記す)15及び16に対向した位
置にある状態を示している。なお、図3において波線は
マイクロマシン本体11に装着された前記ネオジウム鉄
ホロン系磁石による磁力線を模式的に示している。
【0058】本発明のマイクロマシンの移動制御システ
ムには、位置検出されるマイクロマシン本体11に対し
て、一対の例えばフラックスゲートからなる磁気センサ
ユニット15及び16が所定間隔、例えば10cmの間
隔で磁気センサユニット装着板14に装着してある。こ
こで、磁気センサユニット装着板14は測定空間Rの一
面の面積を有していて、この例では30cm×30cm
の面積に設定されており、左隅位置Oを測定位置の原点
に設定してある。
【0059】また、磁気センサユニット15,16は磁
界の強さおよび方向を検出する。磁気センサユニット1
5,16からの出力は、A/D変換器群41及びインタ
ーフェース回路群42からなる信号前処理回路17に供
給され、磁気センサユニット15,16からの出力がA
/D変換器群41にてデジタルデータに変換され、イン
ターフェース回路群42を介してコンピュータ18へ出
力される。この信号前処理回路17からの出力データ
は、コンピュータ18内部のデータバスに装着された位
置検出処理基板18′に供給され、マイクロマシン本体
11の位置がコンピュータ18へ出力されて、このマイ
クロマシン本体11の位置が、例えば3次元ワイヤフレ
ームにて表示装置19に表示される。
【0060】この位置検出処理基板18′は、比較的高
速の演算回路からなり、前記磁気センサユニット15,
16からの各出力信号に基づく出力データに基づいてマ
イクロマシン本体11による磁気モーメントを算出する
磁気モーメント演算手段51と、マイクロマシン本体1
1が測定空間R内で区分した予め定めた所定サイズのど
の局所範囲内に存在するか否か、たとえば5cm×5c
m×5cmの立方体の空間の範囲内に存在するか否かを
判別する局所範囲判別手段52と、マイクロマシン本体
11が存在すると判別された局所範囲内におけるマイク
ロマシン本体11の位置および移動方向を検出するマイ
クロマシン位置算出手段53とを機能的に備えている。
【0061】磁気センサユニット15,16はそれぞれ
一対のフラックスゲートセンサから構成されている。磁
気センサユニット15,16について、磁気センサユニ
ット15を例に説明する。
【0062】磁気センサユニット15を構成する一対の
フラックスゲートセンサ中の一方のフラックスゲートセ
ンサは、図5に示すように、基板20と、基板20上に
設けたリング状コア22と、リング状コア22に巻回さ
れた励磁コイル23と、励磁コイル23が巻回されたリ
ング状コア22に互いに直交して巻回された磁界検出コ
イル24および25とを備えている。
【0063】磁界検出コイル24はY軸に直交し、磁界
検出コイル25はX軸に直交して、磁界検出コイル25
によってX軸方向磁界成分の強さおよび方向を検出し、
磁界検出コイル24によってY軸方向磁界成分の強さお
よび方向を検出する。
【0064】さらに、キャリア周波数fcの発振を行う
キャリア発振器30からの発振出力を受けてキャリア周
波数fcを分周器21によって2分周し、該2分周出力
によって励磁コイル23を励磁する。磁界検出コイル2
5からの出力信号とキャリア発振器30からの発振出力
を乗算することにより同期検波回路26にて同期検波
し、同期検波回路26からの出力をローパスフィルタ2
7にて積分して、X軸方向磁界検出出力を得る。
【0065】同様に、磁界検出コイル24からの出力信
号とキャリア発振器30からの発振出力を乗算すること
により同期検波回路28にて同期検波し、同期検波回路
28からの出力をローパスフィルタ29にて積分して、
Y軸方向磁界検出出力を得る。
【0066】磁気センサユニット15の他方のフラック
スゲートセンサは、磁気センサユニット15の一方のフ
ラックスゲートセンサと同様の構成であるが、一方のフ
ラックスゲートセンサにおける磁界検出コイル24、同
期検波回路28およびローパスフィルタ29を除去した
構成であり、図3に模式的に示すように、磁気センサユ
ニット15の他方のフラックスゲートセンサを形成する
基板は、磁界検出コイルがZ軸と直交するように磁気セ
ンサーユニット15の一方のフラックスゲートセンサを
形成する基板20の下面に直交してT字状に一体に設け
てあって、磁界検出コイル24からの出力を同期検波お
よび積分してZ軸方向磁界の強さおよび方向に基づくZ
軸方向磁界検出出力を得る。
【0067】したがって、磁気センサーユニット15か
らX,Y,Z軸方向磁界の強さに基づく出力が送出され
る。
【0068】ここで、フラックスゲートセンサからは、
磁界検出コイルの巻線直交する方向からの外部磁界の強
さに応じて出力電圧が出力され、この電圧の周波数はフ
ラックスゲートセンサの励磁周波数fc/2の2倍のキ
ャリア周波数fcである。
【0069】次に、同期検波回路26,28について、
図5に示す同期検波回路26を例にして説明すれば、同
期検波回路26はキャリア発振器30の出力を反転する
インバータ261と、キャリア発振器30の出力によっ
て磁界検出コイル25からの出力をオン・オフするスイ
ッチ262と、インバータ261の出力によって磁界検
出コイル25の出力をオン・オフするスイッチ263
と、スイッチ262の出力とスイッチ263の出力を増
幅する演算増幅器264とからなり、演算増幅器264
の出力をローパスフィルタ27へ送出する。
【0070】分周器21の出力は図6(a)に示す波形
であり、磁界検出コイル25の出力は図6(b)に示す
ように、キャリア周波数fcの信号であって正負の極性
を有している。スイッチ262のオン・オフの波形は図
6(c)に、スイッチ263のオン・オフの波形は図6
(d)にそれぞれ示されるようになっており、スイッチ
262および263によって実質的に両波整流を行って
いることになり、演算増幅器264の出力は図6(e)
に示すようになっている。Y軸及びZ軸方向磁界検出出
力についても同様の処理がなされる。
【0071】なお、磁気センサユニット3についても磁
気センサユニット2と同様に構成してあり、同様に3軸
方向磁界の強さに基づく出力が得られる。
【0072】次に、磁気センサユニット15を構成する
磁界検出コイルから出力されるX軸,Y軸,Z軸方向磁
界の強さおよび方向の出力について図7により説明す
る。
【0073】図7において波線はマイクロマシン本体1
1による磁力線を示している。磁気センサユニット15
の位置Cにおける磁界の強さおよび方向をAとし、磁界
の強さおよび方向AのX軸方向磁界の強さ、Y軸方向磁
界の強さ、Z軸方向磁界の強さをそれぞれAx,Ay,
Azとし、cosα,cosβ,cosγを磁界の強さ
及び方向Aの方向余弦とすれば、Ax=Acosα、A
y=Acosβ、Az=cosγであり、磁界検出コイ
ル24からはAxの出力が、磁界検出コイル25からは
Ayの出力が、Z軸方向の磁界検出コイルからはAzの
出力が送出される。磁界の強さおよび方向Aは、A=√
(Ax2+Ay2+Az2)で与えられる。
【0074】磁気センサユニット16についても磁気セ
ンサユニット15の場合と同様であって、磁気センサユ
ニット16の位置Dにおける磁界の強さおよび方向をB
として示してある。
【0075】図8は、磁気センサユニット15と、磁気
センサユニット15の出力を処理する信号前処理回路1
7の構成を示している。
【0076】磁気センサユニット15から出力されるX
軸,Y軸,Z軸方向磁界の強さに基づく信号は、各別に
A/D変換器411,412,413にて同時にA/D
変換され、A/D変換器411,412,413からの
A/D変換出力は各別にインターフェース回路421,
422,423を介して位置検出処理基板18′へ出力
される。磁気センサーユニット16から出力されるX
軸,Y軸,Z軸方向磁界の強さに基づく信号も同様に処
理されて、位置検出処理基板18′へ出力される。
【0077】次に、位置検出処理基板18′における視
覚的に遮蔽された状態のマイクロマシン本体11の位置
検出処理について図9および図10のフローチャートに
基づいて説明する。
【0078】信号前処理回路17において信号処理され
た磁気センサユニット15,16からの出力データを受
けた位置検出処理基板18′では、マイクロマシン本体
11を遠ざけて磁気センサユニット15,16にて地磁
気を検出する状態にして地磁気を計測し、地磁気の補正
を行う等の初期設定を行って、続いて、磁気センサーユ
ニット15からの出力を読み込む磁界計測が行われる
(ステップS1)。
【0079】この磁界計測においてZ軸方向磁界の強さ
を求める磁界検出コイルは基板20の表面に位置してい
ないため、基板20からZ軸方向磁界検出コイルの巻回
中心位置までの長さの補正を行って磁界計測を行う。
【0080】ステップS1に続いて、同期検波および積
分された磁気センサユニット15からの出力がA/D変
換され(ステップS2)、A/D変換された各磁気セン
サユニット15,16からの出力を一旦記憶し(ステッ
プS3)、磁気センサユニット15,16からの出力に
ついて実行されたか否かがチェックされ、全磁気センサ
ユニット15,16からの出力についてA/D変換がな
され、記憶がなされるまで繰り返す(ステップS4)。
【0081】ステップS4において全磁気センサユニッ
ト15,16からの出力についてA/D変換がなされ、
記憶されたとき、ステップS4に続いてマイクロマシン
本体11の位置およびその方向を算出する後述のステッ
プS5が実行される。
【0082】磁気センサユニット15,16からの出力
に基づきマイクロマシン本体11の位置を求めるため
に、本明細書および図7のステップS5その他におい
て、「逆問題を解き」と記載してある。ステップS5に
おいてマイクロマシン本体11の位置および移動方向が
算出されると、算出されたマイクロマシン本体11の位
置および移動方向が表示装置19に3次元ワイヤーフレ
ーム表示される(ステップS6)。
【0083】次に、逆問題の演算ルーチンを図10のフ
ローチャートによって説明する。ステップS4に続いて
逆問題を解く逆問題演算ルーチンに入ると、磁気センサ
ーユニット15,16からの出力に基づいて、マイクロ
マシン本体11の磁気モーメントが演算される(ステッ
プS51)。
【0084】次いで、測定空間Rを所定の空間(局所範
囲)に分割、例えば5cm×5cm×5cmの立方体の
空間に分割して、その分割されたいずれかの局所範囲内
に逆問題の解が存在するか否かをチェックすることによ
ってなされる(ステップS52)。
【0085】ステップS52における解の存在は、局所
範囲を形成する6面体の各面における評価関数を磁気モ
ーメントに基づき算出し、局所範囲を形成する6面体の
うち1面でも評価関数の値の極性が異なる値の面が存在
するか否かによって判別される。
【0086】すなわち、局所範囲内にマイクロマシン本
体11が存在するときは、局所範囲を形成する6面体の
うち1面でも評価関数の値の極性が異なる極性になり、
局所範囲内にマイクロマシン本体11が存在しないとき
は、局所範囲を形成する6面体の総ての面の評価関数の
値の極性が同一極性になることから、マイクロマシン本
体11の存否、すなわち解が存在するか否かが判別され
る。
【0087】ステップS52におけるチェックによっ
て、局所範囲内に逆問題の解が存在しないと判別された
とき、すなわち局所範囲内にマイクロマシン本体11が
存在しないと判別されたときは隣の間接範囲に移動して
(ステップS53)、測定空聞Rの全部にわたって実行
したか否かがチェックされ(ステップS54)、測定空
間R内の全部にわたって実行していないときは、ステッ
プS54に続いてステップS52が実行される。
【0088】ステップS54において測定空間R内の全
部にわたって実行したときは測定空間Rに解が存在する
局所空間が見つからなかったときであって、ステップS
54に続いて解なしの表示が表示装置6になされる(ス
テップS55)。ステップS52において解が存在する
間接範囲が見つかったときは、ステップS52に続いて
解が存在する間接範囲において、ニュートンラフソン法
等の非線型連立方程式の求解法を適用して解を求め、求
めた解が収束するか否かがチェックされる(ステップS
56)。ここで、収束は評価関数の値が例えば10.3
を閾値として、評価関数の値が10.3以下になったら
収束したと判別する。これは評価関数の値が0のとき真
に収束であるからである。ステップS56において解が
収束すると判別されたときは初期値の設定がなされる
(ステップS57)。ステップS57において解が収束
しないと判別されたときは、評価関数の最小値(>0)
を解とし(ステップS58)、ステップS58に続いて
初期値の設定がなされる(ステップS57)。この場合
において初期値は、解が存在する局所範囲が求まったと
き、その局所範囲内の中心位置を初期値とすることが好
都合である。
【0089】上記のステップS51〜ステップS58で
は予め定めた領域内において解の存在を求め、その解が
収束するか否かをチェックして初期値を設定しており、
この解法を本明細書においては、局所解法とも記してい
る。これは測定空間Rの領域より小さな空間内、すなわ
ち5cm×5cm×5cmの立方体の空間内におけるマ
イクロマシン本体11の存在を求めているためである。
ステップS57に続いて初期値に基づき解が存在した局
所範囲においてニュートンラフソン法等の非線型連立方
程式の求解法によって解を求め(ステップS59)、図
9のステップS6が実行される。ステップS59を本明
細書では局所解法とも記す。局所範囲内において解を求
めているためである。このように解が内部に存在する局
所領域を求め、解が存在する局所領域内で解を求めるた
めに、すなわち局所解法によってマイクロマシン本体1
1の位置および方向を検出するために、測定空間R内を
区分しないで順次解を求めていく場合に比較してきわめ
て早く解が得られ、すなわちマイクロマシン本体11の
位置および方向が得られる。
【0090】なお、マイクロマシン本体11の数が増加
しても、それぞれのマイクロマシン本体11位置が、異
なる局所範囲内に存在するときは、それぞれのマイクロ
マシン本体11に対して順次収束解が求められる。ま
た、2つのマイクロマシン本体11が同一の局所範囲内
に存在するような場合は、2つのマイクロマシン本体1
1による合成磁界のX軸,Y軸,Z軸の成分に基づいて
2つのマイクロマシン本体11の位置が測定される。
【0091】上記した本発明の実施の一形態にかかるマ
イクロマシンの移動制御システムにおいて、測定空間R
を、例えば30cm×30cm×30cmの立方体とし
て説明したが、この測定空間Rは使用するフラックスゲ
ートセンサの感度および誤差とマイクロマシン本体11
の磁気モーメントによって定められる。また分割した所
定の範囲、すなわち、局所範囲を5cm×5cm×5c
mの立方体としたが、この局所範囲はニュートンラフソ
ン法等の非線型連立方程式の求解法による演算時に収束
する程度の範囲に選択すればよく、マイクロマシン本体
11の数、マイクロマシン本体11と磁気センサーユニ
ットとの距離、磁気センサユニットの感度、マイクロマ
シン本体11の磁気モーメントに基づいて設定すればよ
い。
【0092】なお、上記した本発明の実施の一形態にか
かるマイクロマシンの移動制御システムにおいては、視
覚的に遮蔽されたマイクロマシン本体11の位置および
方向を検出する場合を例示したが、視覚的に遮蔽されて
いないマイクロマシン本体11の位置および方向を測定
する場合も同様である。
【0093】このようにして、位置検出処理基板18′
により検出されたマイクロマシン本体11の位置と移動
方向(向き)とは、その座標データとしてコンピュータ
18に出力され、その現在位置の座標データとコンピュ
ータ18において予め設定されている目的位置の座標デ
ータとから、目的位置への最適な経路がコンピュータ1
8の処理プログラムにより形成された経路決定手段54
により選出され、該選出された経路上をマイクロマシン
本体11が移動するように、逐次その方向が経路決定手
段54により決定されてその決定された方向ヘマイクロ
マシン本体11が誘導される。このマイクロマシン本体
11の誘導(方向変更)の手法は、前記マイクロマシン
本体11が前述のように磁界生成コイル12X,12
Y,12Zにより形成される回転磁界により発生する磁
気トルク(回転)を利用して移動するが、この回転磁界
の回転面を適宜に変更制御することでマイクロマシン本
体11の進行方向である向きを変更することができる。
すなわち、回転磁界回転面に対して垂直方向に進行する
本マイクロマシン本体11の特徴を利用し、前記回転面
を傾けることによりマイクロマシン本体11の進行方向
が変更される。このため、本実施形態では、これら回転
磁界の回転面を変更するために、X方向,Y方向,Z方
向の各方向に磁界を形成するための3組の磁界生成コイ
ル12X,12Y,12Zを用い、前記経路決定手段5
4により決定された方向ヘマイクロマシン本体11が向
くような回転面となるように、各磁界生成コイル12
X,12Y,12Zに印加される電流の強さと位相とを
演算により算出して制御する回転磁界制御手段55が、
プログラムにより形成されており、該回転磁界制御手段
55にて算出された電流の強さと位相情報とが前記電源
装置13に出力され、これら制御情報に基づき電源装置
13により磁界生成コイル12X,12Y,12Zに印
加される電流の強さと位相とが制御されて、マイクロマ
シン本体11が目的の位置へ適宜に誘導されていく。
【0094】なお、上記のマイクロマシン本体は、従来
のように切開手術により患部に配置することもできる。
【0095】従来問題となっていた人体の呼吸作用によ
る患部位置の検出誤差は、患部に直接マイクロマシン本
体を移動し、そのマイクロマシン本体の位置を磁気的に
検出することにより解消できる。
【0096】以下、本実施形態のマイクロマシンの移動
制御システムを用い、移動する固体媒体として細菌培養
用の培地寒天を用いた際の実験結果を示す。マイクロマ
シン本体11に、磁界強度1500eの回転磁界を印加
すると回転運動を行い前記寒天培地中を移動した。その
移動速度は、回転磁界の回転周波数に大きく依存し、周
波数1Hzでは、毎秒2mm、周波数50Hzでは、毎
秒20mmの速度で進行した。さらに、回転磁界の磁界
回転面を変化させることによりマイクロマシン本体11
は寒天中でその進行方向を変えることが可能であった。
【0097】以上、説明したような本実施形態のマイク
ロマシンの移動制御システムを用いれば、これらマイク
ロマシン本体11を非接触にて患部へ的確な経路を通じ
て誘導することが可能となり、本発明のマイクロマシン
の移動制御システムはマイクロマシンの医療等への応用
を考えた場合に、非常に重要な技術と成り得るものであ
る。
【0098】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0099】図2は本発明に係る追尾型照射システムを
癌の放射線治療に適用する例を示す。
【0100】癌患者の患部に埋め込まれた磁気マーカー
7である上記マイクロマシン本体11から発生する磁界
を高感度磁気センサ8が検出し、検出したデータをコン
ピュータ10が演算することにより癌の位置情報が算出
される。算出された位置を放射線照射装置9が照射し、
癌の位置が呼吸などにより時問的に変化しても常に放射
線を癌患部の磁気マーカー7にのみ放射することが可能
となった。放射線照射装置からの照射位置を変化させる
ため、照射装置に取りつけられた照射位置微調整装置9
を利用する。
【0101】この実施例の場合、磁気を利用した照射目
的位置検出用装置は、磁気マーカーであるマイクロマシ
ン本体と、マイクロマシン本体の発する磁界を検出する
磁気センサユニットと、この磁気センサユニットの出力
を信号処理し、必要な演算を行ってマイクロマシン本体
の位置を特定する。
【0102】また、この実施例の場合、照射方向可変の
照射装置は、照射目的位置検出用装置の出力に基づいて
照射位置微調整装置を制御して、放射線照射装置からの
照射位置を変化させる。
【0103】さらに、この実施例の場合、磁気マーカー
は、ワイヤレスで移動可能なマイクロマシンよりなり、
磁気信号発生手段、即ち直流磁界或いは交流磁界を発生
する手段を有する。
【0104】従来の放射線治療においては、呼吸などに
伴う癌患部位置の時間的変動を考慮に入れて広い範囲を
照射しており、そのため正常組織を被爆させない弱い線
量の放射線を照射せざるをえなかった。しかしながら、
この方法では、時間的に位置が変化する癌患部の位置を
リアルタイムに検出し、癌患部のみを選択的に放射線照
射できるため、高線量の放射線を使用することが可能に
なるものと考えられ、癌治療に大きく貢献できるものと
考えられる。
【0105】なお、この発明は、上述した2種類の実施
の形態にのみ限定されるものではなく、他の変形・変更
が可能である。例えば、磁気マーカーを頭蓋骨に固定
し、磁気マーカーの位置と方向の時間変化を検出するこ
とにより、脳内部の腫瘍に対する放射線照射やレーザー
照射の際に、腫瘍と磁気マーカーの相対的位置関係を予
め計測しておけば、マーカー位置を検出することで腫瘍
位置を知ることができ、頭部を固定することなく、脳内
部の腫瘍を照射し続けることができる。さらに、電池と
発振回路とコイルから成る交流磁気マーカーを利用する
ことにより、発信周波数を変えることにより複数の磁気
マーカーの識別が可能となり、複数の磁気マーカーのそ
れぞれの時間的な位置と方向の変化をリアルタイムで計
測できるため、ある一点を照射し続ける用途ばかりでな
く、複数のマーカーが囲む空間を照射がスキャンする場
合に、照射対象空間が変形しても、照射が可能となる。
【0106】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0107】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0108】(A)請求項1記載の追尾型照射システム
は、磁気を利用した照射目的位置検出用センサ装置と、
照射方向が可変の照射装置からなることを特徴としてい
る。
【0109】請求項1記載の追尾型照射システムによれ
ば、磁気を利用した位置検出装置は体内や真空槽内、水
中といった光や電波を利用した位置検出が困難な場所に
おいてもリアルタイムで位置検出が可能であるため、従
来位置検出不可能であった環境下におかれた対象物の位
置を確実に検出でき、その位置の変化に伴い照射位置を
変化させて対象物を追尾しながら照射することができ
る。
【0110】(B)請求項2記載の追尾型照射システム
は、請求項1記載の追尾型照射システムにおいて、上記
照射目的位置検出用センサ装置が、あらかじめ目的位置
に埋設する1個または複数個の磁気マーカーと、前記磁
気マーカーが発する磁気情報を読み取る磁界センサと、
前記磁界センサの出力に基づいて磁気マーカー位置を演
算し照射目的位置を示す信号として出力する手段からな
ることを特徴とするものである。
【0111】請求項2記載の追尾型照射システムによれ
ば、あらかじめ対象物に磁気マーカーを設置し、そこか
ら発する磁界を磁界センサがベクトル的に検出しそこか
ら逆問題を解いて磁気マーカーの3次元的位置と方向を
検出し、検出された磁気マーカー位置を常に照射するこ
とにより、対象物を追尾しながら照射することを可能に
した。これに加えて、磁気マーカーの設置位置と照射対
象物との位置関係が既知であれば、磁気マーカーは必ず
しも照射位置に設置する必要はなく、検出したマーカー
位置から照射目的位置を算出することにより、照射目的
位置をリアルタイムで検出できる。
【0112】(C)請求項3記載の追尾型照射システム
は、請求項2記載の追尾型照射システムにおいて、上記
磁気マーカーを、直流磁界あるいは交流磁界を発生する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0113】請求項3に記載の追尾型照射システムによ
れば、電源を搭載せずに磁石のみで超小型磁気マーカー
を構成できる直流磁界あるいは、複数のマーカーの識別
が容易になる交流磁界を利用することで、用途に合わせ
た構成を作ることが可能である。
【0114】(D)請求項4記載の追尾型照射システム
は、請求項2記載の追尾型照射システムにおいて、上記
磁気マーカーを、直流磁界あるいは交流磁界を発生する
ようにしたことを特徴とする。
【0115】請求項4記載の追尾型照射システムによれ
ば、磁気マーカーが自走可能なロボットに搭載されてい
るため、マーカー設置後の位置の微調整が可能になる。
これにより、例えば生体内の臓器内部でロボットを移動
させ、照射目的位置を変化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す追尾型照射システム
の説明図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す追尾型照射システム
の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すマイクロマシンの移
動制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すマイクロマシン本体
の構造を示す外観図である。
【図5】本発明の実施の形態を示す磁気センサユニット
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す磁気センサユニット
における同期検波回路の作用の説明に供する模式説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態を示す磁気センサユニット
による磁界強さの検出の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態を示す磁気センサユニット
と信号前処理回路と位置検出処理基板との接続図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態を示す位置検出処理基板に
おける処理内容を示すフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態を示す位置検出処理基板
における作用の説明に供するフロー図である。
【図11】従来の放射線治療の患者位置決め装置の全体
システム構成例を示すブロック線図である。
【図12】従来の改良型の放射線治療の患者位置決め装
置(引用技術)の全体システム構成例を示すブロック線
図である。
【符号の説明】
11 マイクロマシン本体 12X,12Y,12Z 磁界生成コイル 13 電源装置 14 磁気センサユニット装着板 15,16 磁気センサユニット 17 信号前処理回路 18 コンピュータ 18′ 位置検出処理基板 19 表示装置 20 基板 21 分周器 22 リング状コア 23 励磁コイル 24,25 磁界検出コイル 26,28 同期検波回路 27,29 ローパスフィルタ 30 キャリア発振器 31 磁気マーカー 32 磁気マーカーの作る磁界 33 磁界センサ 34 コンピュータ 35 レーザー照射装置 36 レーザービーム 37 磁気マーカー(患部) 38 センサ 41 A/D変換器群 42 インタフェース回路群 51 磁気モーメント演算手段 52 局所範囲判別手段 53 マイクロマシン位置算出手段 54 経路決定手段 55 回転磁界制御手段 261 インバータ 262,263 スイッチ 264 演算増幅器 411,412,413 A/D変換器 421,422,423 インターフェース回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪上 信 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉無番地 亀 岡住宅第二地区14号棟21 (72)発明者 山田 章吾 宮城県仙台市泉区加茂4−14−20 (72)発明者 高井 良尋 宮城県仙台市泉区虹の丘3−2−14 Fターム(参考) 4C082 AA01 AA03 AC01 AC02 AC04 AC05 AC06 AE01 AG21 AJ20 AP01 RA02 RC01 RC06 RE60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気を利用した照射目的位置検出用セン
    サ装置と、照射方向が可変の照射装置からなることを特
    徴とする追尾型照射システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の追尾型照射システムにお
    いて、前記照射目的位置検出用センサ装置が、あらかじ
    め目的位置に埋設する1個または複数個の磁気マーカー
    と、該磁気マーカーが発する磁気情報を読み取る磁界セ
    ンサと、該磁界センサの出力に基づいて前記磁気マーカ
    ー位置を演算し前記照射目的位置を示す信号として出力
    する手段からなることを特徴とする追尾型照射システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の追尾型照射システムにお
    いて、前記磁気マーカーが、直流磁界あるいは交流磁界
    を発生させることを特徴とする追尾型照射システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の追尾型照射システムにお
    いて、前記磁気マーカーを、磁界を発生し、ワイヤレス
    で移動可能なマイクロマシンとしたことを特微とする追
    尾型照射システム。
JP2000386373A 2000-12-20 2000-12-20 追尾型照射システム Pending JP2002186675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386373A JP2002186675A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 追尾型照射システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386373A JP2002186675A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 追尾型照射システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002186675A true JP2002186675A (ja) 2002-07-02

Family

ID=18853482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000386373A Pending JP2002186675A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 追尾型照射システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002186675A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501904A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 イヨン ベアム アプリカスィヨン エッス.アー. 軟組織ボリュームを識別するための細長いマーカー
WO2009041524A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Olympus Medical Systems Corp. 位置検出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501904A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 イヨン ベアム アプリカスィヨン エッス.アー. 軟組織ボリュームを識別するための細長いマーカー
WO2009041524A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Olympus Medical Systems Corp. 位置検出装置
US8095330B2 (en) 2007-09-25 2012-01-10 Olympus Medical Systems Corp. Position detecting device
JP5361729B2 (ja) * 2007-09-25 2013-12-04 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 位置検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8095203B2 (en) Data processing for real-time tracking of a target in radiation therapy
JP3935845B2 (ja) Mrベースのリアルタイム放射線診療腫瘍学シュミレータ
US8358737B2 (en) Apparatus and method for X-ray treatment
Seiler et al. A novel tracking technique for the continuous precise measurement of tumour positions in conformal radiotherapy
US4317078A (en) Remote position and orientation detection employing magnetic flux linkage
US7657303B2 (en) Guided radiation therapy system
EP2196240A1 (en) Therapeutic apparatus
US20060079764A1 (en) Systems and methods for real time tracking of targets in radiation therapy and other medical applications
CN105792746A (zh) 追踪体内结构的外部标记物
RU2541820C2 (ru) Устройство и способ для перемещения и активации активного вещества
US9873003B2 (en) X-ray positioning apparatus, X-ray positioning method, and attentional image photographing method
KR102470147B1 (ko) 휴대용 시스템 및 원격 오브젝트의 위치 결정 및 방향 결정을 위한 방법
KR20040045363A (ko) 동적 금속 면역체
US9393444B2 (en) Treatment planning device, treatment planning method, and program therefor
JP2000140137A (ja) 放射線治療の患者位置決め方法及び装置
US20180028839A1 (en) Radiation emitting apparatus, radiation therapy apparatus, and collimator drive control method
WO2013129442A1 (ja) 放射線治療装置制御装置、放射線治療装置制御方法及び放射線治療装置のコンピュータに実行されるプログラム
CN111773564A (zh) 一种肿瘤实时定位方法
CN102946785B (zh) 显示磁导式胶囊内窥镜检查中的信息的方法和设备
WO2019077936A1 (ja) 放射線治療装置
CN110740782A (zh) 用于带电粒子束终点的磁场定位的系统和方法
US20040102698A1 (en) Patient positioning system for radiotherapy/radiosurgery based on magnetically tracking an implant
JP2002186675A (ja) 追尾型照射システム
US20210268312A1 (en) Radiotherapy device and radiotherapy method
JP3790481B2 (ja) 放射線治療装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040108

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061024