JP2002178278A - ロボットの口唇機構および口唇駆動方法 - Google Patents

ロボットの口唇機構および口唇駆動方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口唇と他の顔構成要素との自然なバランスを
保ちながら,多様で豊かな表情を表出することができる
ロボットの口唇機構を実現する。 【解決手段】 第1の回転軸1を,上唇部3の前端付近
に設け,上唇駆動モータ6により回転軸1を中心として
上唇部3と下唇部4の全体を回転させる。第2の回転軸
2を,上唇部3と下唇部4との後端側結合部分に設け,
下唇駆動モータ7により回転軸2を中心として上唇部3
に対して下唇部4を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,人間型ロボット
(ヒューマノイド)や動物型ロボットの口唇部分の構造
およびその駆動方法に関するものである。本機構によっ
て,2つの自由度のみの比較的簡易な構成で,多様な表
情を表出することができる。
【0002】
【従来の技術】図6は,本発明を適用する人間型ロボッ
トの例を示す。図6に示すような人間型ロボットまたは
動物型ロボットでは,簡単な機構で多様な表情を表出す
ることが望まれる。表情を変える際に,口唇の動作はも
っとも重要な役割を果たす。
【0003】図7および図8は,従来の口唇機構の例を
示す。従来からある口唇部分の構造および駆動方法は,
おおむね次の2種類に分類される。第1は,図7に示す
ような1自由度方式であり,第2は,図8に示すような
同軸2自由度方式である。
【0004】1自由度方式は,図7(A)に示すよう
に,上唇部(あるいは上顎)31をロボットの頭部に固
定し,下唇部(あるいは下顎)41を上下させることに
より口唇を開閉させる方式である。
【0005】同軸2自由度方式は,図8(A)に示すよ
うに,上唇部(あるいは上顎)32と下唇部(あるいは
下顎)42とを同軸の2つの自由度で,それぞれ独立に
上下させる方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の方式に
は,それぞれ以下のような欠点がある。
【0007】1自由度方式の場合,図7(B)〜(D)
に示すように,下唇を下げることによって,微笑み
(快)を表現することができるが,嫌悪や悲しみ(不
快)や驚きなどを表現することができない。
【0008】また,同軸2自由度方式の場合,上唇を上
げることによって嫌悪や悲しみ(不快)を表現すること
ができ,上下の唇を開くことによって驚きを表現するこ
とができるが,目や鼻といった他の顔構成要素との自然
な位置関係が崩れてしまう。すなわち,図8(B)〜
(D)に示すロボットの表情において,特に口を大きく
開いたときには,(C),(D)のように,上唇が鼻と
重なってしまうことがあり,表情としては,不自然なも
のになってしまう。
【0009】本発明は上記問題点の解決を図り,口唇と
他の顔構成要素との自然なバランスを保ちながら,多様
で豊かな表情を表出することができるロボットの口唇機
構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理を
説明する図である。図中,1,2は回転軸,3は上唇
部,4は下唇部,5は上顎部,6は上唇駆動モータ,7
は下唇駆動モータ,8は駆動用係合部を表す。
【0011】本発明では,頭部に可動する上唇部3と下
唇部4とを有するロボットにおいて,2つの自由度(回
転軸1,2)を,図1に示すように配置することによっ
て,従来の方式が持っている問題点を克服する。
【0012】すなわち,第1の回転軸1は,上唇部3の
前端付近に設けられ,上唇駆動モータ6は,回転軸1を
中心として上唇部3と下唇部4の全体を回転させる。第
2の回転軸2は,上唇部3と下唇部4との後端側結合部
分に設けられ,下唇駆動モータ7は,回転軸2を中心と
して上唇部3に対して下唇部4を回転させる。
【0013】上唇駆動モータ6は,上唇部3と回転軸1
を介して結合される上顎部5の奥側に取り付けられ,駆
動用係合部8を介して,上唇部3と下唇部4との後端側
の結合部分を上下させる。
【0014】下唇駆動モータ7の出力軸は回転軸2とし
て用いられ,下唇部4を回転軸2の周りで回転させる。
下唇駆動モータ7の出力軸と回転軸2とがベルトやギヤ
を介して結合する構造にしてもよい。
【0015】上唇駆動モータ6および下唇駆動モータ7
によって,例えば以下のような表情を表出させることが
できる。 (a) 上唇部3と下唇部4とを閉じたまま,口唇全体の向
きを上向きにする。 (b) 上唇部3と下唇部4とを閉じたまま,口唇全体の向
きを下向きにする。 (c) 口唇全体の向きを上向きにし,上唇部3と下唇部4
とを開く。 (d) 口唇全体の向きを下向きにし,上唇部3と下唇部4
とを開く。
【0016】これらの組み合わせによって,不自然さの
ない豊かな表情を作り出すことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は,本発明の実施の形態に係
る口唇機構の組み立て図,図3は,本発明の実施の形態
に係る口唇機構の分解図である。
【0018】本発明では,上唇部3の回転軸1を唇の両
端部ではなく,上唇部3の前端付近(鼻の下あたり)に
配置する。これにより,上唇部3の前端部をほとんど動
かさずに,唇の両端部を上下させるような動作が実現す
る。
【0019】また,下唇部4の回転軸2を唇の両端部に
配置し,この軸を上唇部3の両端部に連結させる。すな
わち上下の唇は,両端部を回転軸2として,開閉するこ
とができる。
【0020】図2および図3に示す口唇部機構(自由度
の配置)についてさらに詳述する。上顎部5は,顔(頭
部)に固定され,その先端に上唇部3を接続するための
水平回転軸(回転軸1)を持つ。上顎部5の先端の回転
軸1に,上唇部3の前端付近が取り付けられる。ここで
前端付近とは,上唇部3を横から見たときに上唇部3全
体の中央より前端側の部分を意味する。上唇部3は,こ
の回転軸1を中心に回転できる。
【0021】上唇部3は,その両端に下唇部4と連結す
るための水平回転軸(回転軸2)を持つ。上唇部3両端
の回転軸2に,下唇部4の両端部が取り付けられる。下
唇部4は,この回転軸2を中心に回転できる。
【0022】実際には,何らかの動力によって2つの自
由度(回転軸1,2)を駆動することになる。本実施の
形態では,片端に回転運動を出力する軸を持った電気モ
ータで構成される上唇駆動モータ6と下唇駆動モータ7
とを用いている。これに必要に応じて減速機を組み合わ
せることもできる。しかし,これら2つの自由度を駆動
できれば,電気モータに限らず,どのようなアクチュエ
ータを用いてもよく,またアクチュエータをどのような
位置に配置してもよい。
【0023】図4は,回転軸1の駆動方法の一例を示す
図であって,回転軸1を中心として上唇部3を回転させ
るための駆動用係合部8の構成例を示している。図4に
おいて,8aは駆動側係合部であり,上唇駆動モータ6
のモータ出力軸9によって回転する。8bは被駆動側係
合部であり,上唇部3の後端部分に駆動側係合部8aと
係合するように設けられている。
【0024】図4(A)の例では,駆動側係合部8a,
被駆動側係合部8bは,平歯車で構成され,平歯車が噛
み合わせられて,モータ出力軸9の回転が被駆動側へ伝
達されるようになっている。図4(B)の例では,駆動
側係合部8a,被駆動側係合部8bの双方または一方
が,ゴムなどの弾性体で構成され,駆動側係合部8aと
被駆動側係合部8bとの間の摩擦力によって,モータ出
力軸9の回転が被駆動側へ伝達されるようになってい
る。なお,この例に限らず,ベルトその他を用いた駆動
力の伝達機構を用いてもよい。
【0025】なお,上唇部3の回転の大きさを制限する
ために,例えば図4(B)に示すように,被駆動側係合
部8bの上部および下部に突起等による係止部10,1
1を形成してもよい。回転の大きさは,上唇駆動モータ
6の制御によって制限してもよい。
【0026】図5は,本発明を用いた場合の口唇動作の
例を示している。以上の機構によって,図5(A)〜
(C)に示すように上下の唇を動かすことができ,快・
不快や驚きといった表情を,他の顔構成要素との自然な
位置関係を保ちながら,表出することができる。このと
きに,上唇が鼻と重なってしまうような不自然な表情に
なることはない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
2つの自由度のみによる比較的簡易な構成で,他の顔構
成要素との自然なバランスを保ちながら,複雑な非言語
情報(快・不快や,驚きといった表情)を表出すること
ができるようになり,ロボットと人間のコミュニケーシ
ョンをより自然なものにすることが可能になる。
【0028】また,ロボットが音声合成などによって発
声するような場合に,発声時における実際の人間の口の
動きに近い動きを実現することができ,ロボットとの会
話の際にリアリティさを持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る口唇機構の組み立て
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る口唇機構の分解図で
ある。
【図4】駆動用係合部の構成例を示す図である。
【図5】本発明を用いた場合の口唇動作を示す図であ
る。
【図6】本発明を適用する人間型ロボットの例を示す図
である。
【図7】従来技術の口唇機構を示す図である。
【図8】従来技術の口唇機構を示す図である。
【符号の説明】
1,2 回転軸 3 上唇部 4 下唇部 5 上顎部 6 上唇駆動モータ 7 下唇駆動モータ 8 駆動用係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動する上唇部と下唇部とを有する人間
    型ロボットまたは動物型ロボットの口唇機構であって,
    上唇部の前端付近を回転中心として上唇部と下唇部の全
    体を回転させる第1の駆動手段と,上唇部と下唇部との
    後端側結合部分を回転中心として上唇部に対して下唇部
    を回転させる第2の駆動手段とを備えたことを特徴とす
    るロボットの口唇機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の駆動手段は,上唇部の後端側
    部分と係合する位置に設けられ,上唇部の後端側部分と
    係合することにより,上唇部と下唇部の全体を駆動する
    ことを特徴とするロボットの口唇機構。
  3. 【請求項3】 開閉する口唇機構を有する人間型ロボッ
    トまたは動物型ロボットの上唇部と下唇部とを駆動する
    ロボットの口唇駆動方法であって,口唇の向きを変える
    際には,第1の駆動手段により,上唇部の前端付近を回
    転中心として上唇部と下唇部の全体を回転させ,口唇を
    開閉させる際には,第2の駆動手段により,上唇部と下
    唇部との後端側結合部分を回転中心として上唇部に対し
    て下唇部を回転させることを特徴とするロボットの口唇
    駆動方法。
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