JP2002177224A - ベースメイクカウンセリング方法 - Google Patents

ベースメイクカウンセリング方法

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JP2002177224A JP2000379318A JP2000379318A JP2002177224A JP 2002177224 A JP2002177224 A JP 2002177224A JP 2000379318 A JP2000379318 A JP 2000379318A JP 2000379318 A JP2000379318 A JP 2000379318A JP 2002177224 A JP2002177224 A JP 2002177224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体リズムの影響を受けた肌に適したファンデ
ーションの種類やファンデーションの塗布方法を提案す
ることにより優れた美容効果を得ることのできるベース
メイクカウンセリング方法を提供する。 【解決手段】予め、生体リズムに応じて表われる肌質の
変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
に、抽出された肌質の状態に適したファンデーションの
種類を分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受けて
どのような肌質の状態にあるかを特定したのち、その肌
質の状態に適したファンデーションを推奨するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品販売員等が
顧客に対して行うベースメイクカウンセリング方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、化粧品販売では、専門の美容
員が、店頭あるいは訪問販売先で、顧客に問診を行う等
して顧客の肌の状態を特定した上で、その肌の状態に合
った化粧料を推奨する、といういわゆるカウンセリング
システムが採用されているが、各メーカーが多種多様な
化粧品を販売し、各メーカーがそれぞれ近似した構成と
内容の手法でカウンセリングを行っているため、一般的
なカウンセリング手法では、顧客に対する印象が弱く、
顧客の購買力を引き出す力が弱いという問題がある。
【0003】そこで、本出願人は、女性の体に大きな影
響を与える生体リズムに注目し、この生体リズムが皮膚
に与える影響を分析して、その内容を盛り込んだ、全く
新しいカウンセリングシステムを提案し、すでに出願し
ている(特願平8−132418号、平成8年5月27
日出願)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
ウンセリングシステムの内容は、生体リズムの影響をう
けた皮膚に対し、主としてスキンケアという観点から、
水分補給や特定の皮膚マッサージを行うことをアドバイ
スするようにしたものであり、ファンデーションや、メ
イクアップ化粧料の選択については、何ら触れていな
い。
【0005】ところが、ごく最近の研究で、化粧くずれ
等の悩みの殆どが、生体リズムの影響によるものである
ことや、ファンデーション選択の基準になる顔色が、生
体リズムの影響を受けて微妙に変化するものであること
等が判明した。このため、生体リズムの影響に適正に対
処すれば、より効果的なベースメイク、あるいはメイク
アップ仕上げを行うことができるのではないか、との要
望があり、これに応えるようなカウンセリング方法の確
立が強く望まれている。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、生体リズムの影響を受けた肌に適したファンデ
ーションの種類やファンデーションの塗布方法を提案す
ることにより優れた美容効果を得ることのできるベース
メイクカウンセリング方法の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、予め、生体リズムに応じて表われる肌質
の変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
に、抽出された肌質の状態に適したファンデーションの
種類を分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受けて
どのような肌質の状態にあるかを特定したのち、その肌
質の状態に適したファンデーションを推奨するようにし
たベースメイクカウンセリング方法を第1の要旨とす
る。
【0008】また、本発明は、予め、生体リズムに応じ
て表われる肌質の変化の特徴を、その変化の時期ごとに
抽出するとともに、抽出された肌質の状態に適したファ
ンデーションの塗布方法を分類しておき、顧客が生体リ
ズムの影響を受けてどのような肌質の状態にあるかを特
定したのち、その肌質の状態に適したファンデーション
の塗布方法をアドバイスするようにしたベースメイクカ
ウンセリング方法を第2の要旨とする。
【0009】さらに、本発明は、予め、生体リズムに応
じて表われる顔色の変化の特徴を、その変化の時期ごと
に抽出するとともに、抽出された顔色に適したファンデ
ーションの種類を分類しておき、顧客が生体リズムの影
響を受けてどのような顔色であるかを特定したのち、そ
の顔色に適したファンデーションを推奨するようにした
ベースメイクカウンセリング方法を第3の要旨とする。
【0010】そして、本発明は、予め、生体リズムに応
じて表われる顔色の変化の特徴を、その変化の時期ごと
に抽出するとともに、抽出された顔色に適したファンデ
ーションの塗布方法を分類しておき、顧客が生体リズム
の影響を受けてどのような顔色であるかを特定したの
ち、その顔色に適したファンデーションの塗布方法をア
ドバイスするようにしたベースメイクカウンセリング方
法を第4の要旨とする。
【0011】また、本発明は、上記第1〜第4の要旨で
あるベースメイクカウンセリング方法のうち、少なくと
も2つのベースメイクカウンセリング方法を組み合わせ
てカウンセリングを行うようにしたことを特徴とするベ
ースメイクカウンセリング方法を第5の要旨とする。
【0012】そして、本発明は、それらのなかでも、特
に、上記生体リズムとして、一日を周期とする生体リズ
ムと、一月を周期とする生体リズムと、一年を周期とす
る生体リズムと、一生を周期とする生体リズムの4つの
生体リズムのうち少なくとも一つの生体リズムを用いる
ベースメイクカウンセリング方法を第6の要旨とし、上
記生体リズムとして、更年期における生体リズムを加え
て用いるようにしたベースメイクカウンセリング方法を
第7の要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施の形態に
ついて説明する。
【0014】図1は、本発明のカウンセリング方法の一
実施の形態に用いられるカウンセリング用の冊子を示し
ている。
【0015】この冊子の表紙1には、このカウンセリン
グ方法のシンボルマークとなる記号2が表示されてお
り、その下に、「生体のリズムに基づいた新ファンデー
ション情報」という見出し3と、「女性の肌質と顔色は
変化する」という小見出し4が表示されている。また、
その下には、「肌質」の文字5と「顔色」の文字6が、
ともに円に囲われてその円同士が一部重なった態様で示
されている。したがって、このファンデーション情報の
考え方では、「肌質」と「顔色」の2つがポイントにな
ることがわかる。
【0016】そして、上記表紙1をめくって表われるつ
ぎの頁の上部には、図2に示すように、「ファンデーシ
ョンの肌悩み」という見出し7と、円グラフ8とが表示
されており、その下に、988人の成人女性からなるモ
ニターを対象として、ファンデーションに関する悩みの
調査を行った結果、「化粧くずれ」、「化粧のりの悪
さ」といった項目を悩みとしてもっている女性の割合
が、上記円グラフ8に示すようであった旨の説明が表示
されている。そして、これらの悩みの原因は、円グラフ
8にも示すように、その80%以上が「肌質」と「顔
色」に由来するものであり、これを解決するには、「生
体リズム」に基づく適正なカウンセリングが重要である
こと等の説明が表示されている(これらの説明について
は図示せず)。
【0017】そして、その右側の頁の上部には、図3に
示すように、「一日のリズム」という概念を印象づける
ための模式的なマーク9が表示されている。このマーク
9は、「一日のリズム」の文字10を上に配し、朝と夜
という2つの変化を印象づける線グラフ的な図柄11を
下に配し、これらを四角枠12で囲った構成になってお
り、四角枠12の上に「一日には2つのリズム」という
小見出し13が付され、四角枠12の下に「一日の素肌
の活性状況をイメージしたラインです」の文14が付さ
れている。
【0018】また、上記マーク9の下には、「一日のリ
ズム:女性の肌質と顔色は一日に2度変わる」という見
出しが太字で表示されており(図示せず)、その下に、
女性の肌質と顔色が、一日の間にどのように変化するか
についての説明がなされている。すなわち、女性の肌
は、前夜の22時すぎから分泌される成長ホルモン等の
影響で、夜中から徐々に肌本来の美しさが回復されてい
くが、起床時(通常、6〜7時頃)には、血行と水分が
まだ正常化していないため、むくみやクマ、顔色の悪さ
等が9時頃まで残っている。そして、昼前から14時頃
まで肌質も顔色も良好であるが、14時を過ぎると、肉
体的・精神的疲れから、肌質も顔色も徐々に悪くなっ
て、夕方から夜にかけて、肌のトラブルがいろいろと出
てくる。なお、一日のリズムによる肌質と顔色の変化
は、一月のリズムや一年のリズムと連携しながら症状が
でるので充分な注意が必要である。このような内容の説
明がなされている。
【0019】そして、上記頁をめくって表われるつぎの
頁の上部には、図4に示すように、「一月のリズム」と
いう概念を印象づけるための模式的なマーク15が表示
されている。このマーク15は、「月度(一月)のリズ
ム」の文字16を上に配し、一月を周期とする女性の基
礎体温の変化を模した線グラフ的な図柄17を下に配
し、これらを四角枠18で囲った構成になっており、四
角枠18の上に「一月には3つのリズム」という小見出
し19が付され、四角枠18の下に「一月のホルモンの
分泌をイメージしたラインです」の文20が付されてい
る。
【0020】また、上記マーク15の下には、「一月の
リズム:女性の肌質と顔色は一月に3度変わる」という
見出しが太字で表示されており(図示せず)、その下
に、女性の肌質と顔色が、一月の間にどのように変化す
るかについての説明がなされている。すなわち、まず、
「生理期」には、不要になった「黄体」を排出する時期
で、肉体的にエネルギーを必要とすることから、血行が
悪くなる等の不具合や、精神的なダメージを受けるた
め、ファンデーションのノリが悪くなる等のトラブルが
生じる。顔色も青白い状態になる。つぎの「卵胞期」
は、不快な生理期が終わって回復に向かう時期であるこ
とから、新陳代謝も良好で、肌質がバランスのよい状態
に保たれると考えられる。肌色も、最も美しい自分らし
い肌色になる。そのつぎの「黄体期」は、排卵によりホ
ルモンバランスが大きく変化する時期で、いわゆるPM
S(月経前症候群)が表われる時期であるため、肌質も
バランスが乱れるものと考えられる。この時期には、皮
脂過剰気味になりやすく、化粧くずれのトラブルが多
い。このような内容の説明がなされている。
【0021】そして、その右側の頁には、図5に示すよ
うに、上記「生理期」、「卵胞期」、「黄体期(前
期)」、「黄体期(後期)」という一月のリズムが肌質
と顔色に与える影響を、成人女性からなるモニター98
8人を対象として調査した結果が、一覧表21として示
されている。なお、●1個は、約10名を示している
(端数は四捨五入)。この一覧表21によれば、肌質と
顔色に関するトラブルは、「黄体期(前期)」および
「黄体期(後期)」に最も多く、つぎに「生理期」に多
いことがわかる。また、「卵胞期」には、殆どトラブル
がなく、肌のバランスが良好になることがわかる。
【0022】また、図6に示すように、上記一覧表21
の下には、上記モニター988人の顔色を、「生理
期」、「卵胞期」、「黄体期」の3つの時期に分けて色
差計で測定し、その明度指数(L)と、赤み指数(a)
と、黄み指数(b)の変化が一目でわかるようにまとめ
たチャート22が示されている。このチャート22によ
れば、「黄体期」には、明度と赤みが低下して黄みが増
加する傾向がみられ、「生理期」には、それが多少回復
するがまだまだ不調で、「卵胞期」には、明度が上が
り、黄みと赤みのバランスがとれた良好な肌色になるこ
とがわかる。
【0023】そして、上記頁をめくって表われるつぎの
頁の上部には、図7に示すように、「一年のリズム」と
いう概念を印象づけるための模式的なマーク23が表示
されている。このマーク23は、「季節のリズム」の文
字24を上に配し、春夏秋冬という4つの季節の変化を
印象づける線グラフ的な図柄25を下に配し、これらを
四角枠26で囲った構成になっており、四角枠26の上
に「一年には4つのリズム」という小見出し27が付さ
れ、四角枠26の下に「素肌への影響の状況ををイメー
ジしたラインです」の文28が付されている。
【0024】また、上記マーク23の下には、「季節の
リズム:女性の肌質と顔色は一年に2度変わる」という
見出しが太字で表示されており(図示せず)、その下
に、女性の肌質と顔色が、一年を通じてどのように変化
するかについての説明がなされている。すなわち、ま
ず、気温が上昇し、植物が芽吹いて成長する「春」、
「夏」には、血行が良好で、肌質も活性化するため、ト
ラブルが生じにくいのに対し、気温が下がり、空気が乾
燥する「秋」、「冬」には、肌組織全体の活動が停滞気
味になるため、肌のぱさつきを中心とするトラブルが生
じやすい。また、顔色も、「春」、「夏」には、明度が
高くなり、「秋」、「冬」には、明度が低下する傾向が
みられる。このような内容の説明がなされている。
【0025】そして、その右側の頁の上部には、図8に
示すように、「一生のリズム」という概念を印象づける
ための模式的なマーク29が表示されている。このマー
ク29は、「加齢のリズム」の文字30を上に配し、人
の一生の変化を印象づける線グラフ的な図柄31を下に
配し、これらを四角枠32で囲った構成になっており、
四角枠32の上に「一生には5つのリズム」という小見
出し33が付され、四角枠32の下に「一生の素肌の活
力状況をイメージしたラインです」の文34が付されて
いる。
【0026】また、上記マーク29の下には、「一生の
リズム:女性の肌質と顔色は一生に5度変わる」という
見出しが太字で表示されており(図示せず)、その下
に、女性の肌質と顔色が、一生を通じてどのように変化
するかについての説明がなされている。すなわち、ま
ず、20代までの「成長期」は、生体活動の活発な時期
で、肌質も活性化するため、トラブルが生じにくく、3
0代の「成熟期」も、ホルモン等が満たされた状況で良
好な肌の状態を維持するが、40代の「壮年期」には、
素肌の老化が始まり、50代の「更年期」には、ホルモ
ンバランスの変動に伴い、さまざまなトラブルが噴出す
る。一方、60代以降の「悠悠期」には、素肌の活力こ
そ低下しているものの、肌質のトラブルはさほど問題に
ならない。また、顔色は、「成長期」、「成熟期」に
は、比較的明度が高いとともに、赤みが多く、明るい顔
色であるが、「壮年期」には、やや明度が低下し、「更
年期」には、赤みよりも黄みが増加して、顔色がくすん
でくる。さらに、「悠悠期」には、より一層、明度が低
下し、黄みが増加する傾向がみられる。このような内容
の説明がなされている。
【0027】そして、上記頁をめくって表われるつぎの
頁の上部には、図9に示すように、「更年期のリズム」
という概念を印象づけるための模式的なマーク35が表
示されている。このマーク35は、「更年期のリズム」
の文字36を上に配し、更年期の変化を印象づける線グ
ラフ的な図柄37を下に配し、これらを四角枠38で囲
った構成になっており、四角枠38の上に「更年期には
3つのリズム」という小見出し39が付され、四角枠3
8の下に「更年期状況を解りやすくイメージしたライン
です」の文40が付されている。
【0028】また、上記マーク35の下には、「更年期
のリズム:女性の肌質と顔色は更年期に3度変わる」と
いう見出しが太字で表示されており(図示せず)、その
下に、女性の肌質と顔色が、更年期の間にどのように変
化するかについての説明がなされている。すなわち、更
年期は、「閉経移行期」、「閉経期」、「閉経後期」の
3つに分けることができ、まず、「閉経移行期」には、
ホルモンバランスの急激な変化によって、ホットフラッ
シュによる化粧くずれ、血行不良による顔色の変化、急
激な皮脂分泌、極度の乾燥等がランダムに生じる。ま
た、「閉経期」も、同様の症状が続くが、特に、顔色に
黄みを感じることが多くなる。そして、「閉経後期」も
トラブルが生じやすいが、特に、肌の水分保留能力の低
下から、ファンデーションの付きが極端に悪くなる傾向
がみられる。そして、顔色も、さらに黄みが強くなる傾
向がみられる。このような内容の説明がなされている。
【0029】そして、その右側の頁には、図10に示す
ように、上記「閉経移行期」、「閉経期」、「閉経後
期」という更年期のリズムが肌質と顔色に与える影響
を、成人女性からなるモニター988人を対象として調
査した結果が、一覧表42として示されている。なお、
この場合も、前記一覧表21と同様、●1個は、約10
名を示している(端数は四捨五入)。この一覧表42に
よれば、肌質と顔色に関するトラブルは、3つの時期を
通じて、各種のトラブルがばらついた状態で頻繁に生じ
ることがわかる。
【0030】また、図11に示すように、上記一覧表4
2の下には、上記モニター988人の顔色を、「閉経移
行期」、「閉経期」、「閉経後期」の3つの時期に分け
て色差計で測定し、その明度指数(L)と、赤み指数
(a)と、黄み指数(b)の変化が一目でわかるように
まとめたチャート42′が示されている。このチャート
42′によれば、「閉経移行期」、「閉経期」、「閉経
後期」と進むにつれて、明度が低下し、黄みが増加する
ことがわかる。
【0031】このようにして、5種類の生体リズムによ
る肌質、顔色への影響を分析したのち、それらの変化の
影響を受ける時期ごとに、影響によるトラブルを補うの
に適したファンデーション(下地料、補正料等を含む)
を分類した。そして、これらの情報を、ベースメイクカ
ウンセリング情報として、さらに別の冊子にまとめた。
【0032】その上で、化粧品販売員(あるいは専門の
美容担当員、カウンセラー等)は、顧客に対し、例えば
つぎのようにしてカウンセリングを行うことができる。
すなわち、まず、顧客に、肌質および顔色に影響を与え
る生体リズムの概要を説明し、生体リズムの影響を受け
た肌に適したファンデーションを推奨する等のベースメ
イクカウンセリングを行うようにする。
【0033】このようにして、生体リズムという新しい
観点から、顧客に対し、その顧客が生体リズムによって
影響を受けた肌に適したファンデーションを推奨しなが
ら、メイクカウンセリングを行い、顧客に対し、美容上
優れた効果を与えることができる。
【0034】なお、単に、その顧客の生体リズムに適し
たファンデーションを推奨するだけでなく、その肌質・
顔色に適したファンデーションの塗布方法をアドバイス
することにより、より優れた美容効果を与えることがで
きる。もちろん、ファンデーションの推奨に代えて、顧
客がすでに所有しているファンデーション等を利用し
て、生体リズムに適した塗布方法を実践するようアドバ
イスするようにしてもよい。それによっても、一定の美
容効果を与えることができるからである。
【0035】この場合も、ファンデーションの最適な塗
布方法を、生体リズムの影響を受けた肌質や顔色の状態
に応じて、即座に提示ができるよう、ファンデーション
情報と同様、冊子等に情報をまとめておくことが望まし
い。
【0036】上記ファンデーションの塗布方法として
は、例えば図12に模式的に示される3つの方法を提示
することができる。この図によれば、ファンデーション
の塗布方法として、のばして塗るストレッチテクニッ
クと、肌にシンクロさせて塗る(同調させて塗る)ス
メアーテクニックと、肌に乗せて塗るゲットオンテク
ニック、の3種類のテクニックがあることがわかる。
【0037】より詳しく説明すると、上記ストレッチテ
クニックは、皮膚の伸びを考えたテクニックで、化粧の
乗りの悪い「黄体期」や「更年期」に向いた塗布方法で
ある。すなわち、PMS期には皮脂の分泌が多くなりフ
ァンデーションと肌との密着がゆるみやすくなる。ま
た、40代以降には、皮膚表面と皮膚構造との結合がゆ
るみ、「伸び」が大きくなる。このような状態の皮膚に
対し、片手を添えて皮膚を伸ばしながらファンデーショ
ンの塗布を行うと、化粧持ちが非常に良好となり、ま
た、表情の変化によって顔の皮膚が動いたときにそれに
追従してファンデーションも動くため、豊かな表情を強
調することができる。
【0038】また、上記スメアーテクニックは、顔面へ
のファンデーションの塗り方を、図13(a)に示すよ
うに、顔の中心部から外側に向かって塗る方法(アウト
テクニック)と、同図(b)に示すように、顔の周縁部
から中心部に向かって塗る方法(インテクニック)とを
組み合わせるようにしたもので、その組み合わせ方は、
肌質の状態を見て、下記の表1に示すように実施するこ
とが好適である。
【0039】
【表1】
【0040】なお、しわの部分に対しては、そのしわが
外じわ(外に向かって延びるしわ)か、中じわ(中
に向かって延びるしわ)かを確認した上で、上記アウト
テクニックかインテクニックを用いてファンデーション
を塗布するようにする。このテクニックを、特に「リン
クルシンクロテクニック」という。ちなみに、顔に表わ
れる主要なしわの種類は、下記の表2に示されるように
なっていることがわかっている。
【0041】
【表2】
【0042】つぎに、前記ゲットオンテクニックは、ニ
キビや肌あれといった特定のトラブルの部位に、ファン
デーションを叩いて乗せることにより、その部位のトラ
ブルを完全に覆うようにする塗布方法である。
【0043】さらに、顔色の補正についても、生体リズ
ムの影響を受けた顔色に応じて、適宜の下地補正料等を
用いるようアドバイスすることができる。例えば、赤み
の増加を補正するために、グリーン系下地補正料の使用
を提案したり、黄みの増加を補正するために、ピンク系
下地補正料の使用を提案することができる。また、明度
低下を補うために、白っぽいフェイスカラーをファンデ
ーションに重ねて用いることを提案することができる。
【0044】なお、上記の例では、顧客の肌質と顔色の
両方について、生体リズムの影響にもとづいてカウンセ
リングするようにしているが、本発明では、肌質と顔色
のどちらか一方についてのみカウンセリングを行うよう
にしても差し支えない。
【0045】また、上記の例では、5つの生体リズムが
肌質と顔色に与える影響を分析してカウンセリングして
いるが、本発明では、これらの生体リズムのうち、少な
くとも一つの生体リズムに基づいてカウンセリングを行
えば、一定の効果を得ることができる。
【0046】さらに、ベースメイクカウンセリングに関
する情報は、カウンセリングを行う際、カウンセラーが
即座に適切な情報を引き出すことができるよう、冊子に
まとめられる外、TVモニターや、CRT、液晶モニタ
ー等の画像装置を利用したり、コンピュータを利用した
りすることもできる。情報を、このように視覚的にまと
めておけば、熟練者でなくても、だれでも、簡単に、高
水準のカウンセリングを行うことができるという利点を
有する。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明のベースメイクカ
ウンセリング方法によれば、従来のベースメイクカウン
セリングにはなかった、生体リズムという新しい観点か
ら、ファンデーションの使用についてカウンセリングを
行うため、顧客に対し、その人その人の生体リズムに合
ったベースメイクの仕方をアドバイスすることができ
る。したがって、従来よりも優れた美容効果を与えるこ
とができる。そして、どの顧客も、多かれ少なかれ生体
リズムの影響を受けているため、顧客のカウンセリング
に対する関心を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる冊子の説明図であ
る。
【図2】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図3】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図4】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図5】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図6】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図7】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図8】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図9】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図10】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図11】上記冊子の一部を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施例において、ファンデーショ
ンの塗布方法を示す模式的な概念図である。
【図13】(a),(b)は、ともに上記ファンデーシ
ョンの塗布方法のなかでも特殊なテクニックの説明図で
ある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め、生体リズムに応じて表われる肌質
    の変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
    に、抽出された肌質の状態に適したファンデーションの
    種類を分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受けて
    どのような肌質の状態にあるかを特定したのち、その肌
    質の状態に適したファンデーションを推奨するようにし
    たことを特徴とするベースメイクカウンセリング方法。
  2. 【請求項2】 予め、生体リズムに応じて表われる肌質
    の変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
    に、抽出された肌質の状態に適したファンデーションの
    塗布方法を分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受
    けてどのような肌質の状態にあるかを特定したのち、そ
    の肌質の状態に適したファンデーションの塗布方法をア
    ドバイスするようにしたことを特徴とするベースメイク
    カウンセリング方法。
  3. 【請求項3】 予め、生体リズムに応じて表われる顔色
    の変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
    に、抽出された顔色に適したファンデーションの種類を
    分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受けてどのよ
    うな顔色であるかを特定したのち、その顔色に適したフ
    ァンデーションを推奨するようにしたことを特徴とする
    ベースメイクカウンセリング方法。
  4. 【請求項4】 予め、生体リズムに応じて表われる顔色
    の変化の特徴を、その変化の時期ごとに抽出するととも
    に、抽出された顔色に適したファンデーションの塗布方
    法を分類しておき、顧客が生体リズムの影響を受けてど
    のような顔色であるかを特定したのち、その顔色に適し
    たファンデーションの塗布方法をアドバイスするように
    したことを特徴とするベースメイクカウンセリング方
    法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜4のベースメイクカウン
    セリング方法のうち、少なくとも2つのベースメイクカ
    ウンセリング方法を組み合わせてカウンセリングを行う
    ようにしたことを特徴とするベースメイクカウンセリン
    グ方法。
  6. 【請求項6】 上記生体リズムとして、一日を周期とす
    る生体リズムと、一月を周期とする生体リズムと、一年
    を周期とする生体リズムと、一生を周期とする生体リズ
    ムの4つの生体リズムのうち少なくとも一つの生体リズ
    ムを用いる請求項1〜5のいずれか一項に記載のベース
    メイクカウンセリング方法。
  7. 【請求項7】 上記生体リズムとして、更年期における
    生体リズムを加えて用いるようにした請求項6記載のベ
    ースメイクカウンセリング方法。
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