JP2002168775A - 可視および近赤外領域のスペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速測定法 - Google Patents

可視および近赤外領域のスペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速測定法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分析試薬を用いることなく、しかも有害な排
水を排出することなく、迅速かつ安価に哺乳動物の血漿
成分の測定を行うシステムを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 哺乳動物の血漿成分を測定するにあた
り、分離した血漿について、近赤外分光光度計を用い
て、波長400−2500nmの可視および近赤外領域
の吸光度を測定し、該吸光度の一次差分および二次差分
を計算し、これら可視および近赤外領域の吸光度、吸光
度の一次差分および二次差分を独立変数とし、当該独立
変数のなかから説明力の高い独立変数を2−10個選抜
し、当該説明力の高い独立変数の情報から、血漿中の中
性脂肪、無機リン、カリウム、乳酸脱水素酵素およびア
ルブミングロブリン比を予測し、該予測値に基づき測定
を実現することを特徴とする、可視および近赤外領域の
スペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速測定法
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視および近赤外
領域のスペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速
測定法に関し、哺乳動物の血漿の成分について、特に複
数の臨床生化学測定項目について、試薬を用いず、しか
も廃棄物を排出することなく、かつ迅速に測定する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】哺乳動物の血液は、おおよそ60%の血
漿と赤血球等から構成され、臨床生化学成分の多くは血
漿中に分布している。臨床生化学成分は、カリウム等の
無機物、蛋白等の有機物、乳酸脱水素酵素等の酵素活性
である。本発明は、このような臨床生化学成分のうち、
血漿中の中性脂肪濃度、無機リン濃度、カリウム濃度、
乳酸脱水素酵素活性およびグロブリン比を測定する方法
に関するものである。
【0003】血漿中の臨床生化学成分のうち、総蛋白、
アルブミン、尿素態窒素、アルブミングロブリン比は、
動物の蛋白摂取水準の指標として知られている。これま
で、これらの血漿成分を測定するには、屈折計、ケルダ
ール分析法、電気泳動法を用いる方法により分析が行わ
れていた。また、Janatsch et al. (1989)は、近赤外ス
ペクトルではなく、フーリエ変換した赤外スペクトル情
報から、ヒト血漿中の総蛋白、グルコース、中性脂肪、
総コレステロール、尿素、尿酸の測定が可能であるとし
た( Janatsch G, Kruse-Jarres JD, Marbach R, Heise
HM. Multivariate calibration for assays in clini
cal chemistry using attenuated total reflection in
frared spectra ofhuman blood plasma. Anal. Chem. 6
1(18):2016-2023. 1989.)。その後、Holl and Pollard
(1993)は、ヒト血清の総蛋白、アルブミン、グロブリ
ンおよび尿素について、近赤外スペクトル情報を利用
し、測定することが可能であるとしている( Hall JW,
Pollard A. Near-infrared spectroscopic determinati
on of serum total proteins, albumin, globulins, an
d urea. Clin.Biochem. 26(6):483-490. 1993.)。
【0004】中性脂肪、リン脂質、遊離コレステロール
および総コレステロールは、長期的なエネルギー出納を
示す指標であるとされている。これらの成分のうち、中
性脂肪およびコレステロール等は、従来、酵素法等によ
り分析が行われてきた。また、Hayashi et al (1998)
は、牛血漿中のリン脂質、遊離コレステロール、総コレ
ステロールについて、近赤外スペクトル情報を利用し、
測定することが可能であるとしている( Hayashi T, Yo
nai, Shimada K, Terada F. Prediction of bovine blo
od plasma cholesterol by near infrared spectrophot
ometry. Anim. Sci. Tech. 69(7):674-682. 1998.)。
【0005】血漿中のグルコースについては、糖尿病患
者の血糖値制御が重要であり、多くの需要が見込まれる
ことから、近赤外スペクトル情報を利用した無侵襲血糖
測定システムの開発が試みられている。Burmeister and
Arnold (1999)は、頬、唇等の近赤外の透過スペクトル
を解析し、血中グルコースの測定を試みた( Burmeiste
r JJ, Arnold MA. Evaluationof measurement sites fo
r noninvasive blood glucose sensing with near-infr
ared transmission spectroscopy. Clin. Chem. 45(9):
1621-1627. 1999.)。また、Heise et al. (2000)は、
皮膚表面に近赤外光を照射し、その反射光を解析し、血
中グルコース濃度を個人毎に検量線を設定し、推定しよ
うとした( Heise HM, Bittner A, Marbach R. Near-in
frared reflectance spectroscopy fornoninvasive mon
itoring of metabolites. Clin. Chem. Lab. Med. 38
(2):137-145. 2000.)。
【0006】さらに、無機物であるリンは、比色法によ
り計測可能であるが、この方法は分析試薬を消費し、重
金属を排出する手法が採用されている。また、カリウム
は酵素電極法等により測定されているが、酵素電極法は
精度管理が難しいという問題がある。
【0007】次に、乳酸脱水素酵素は、あらゆる組織に
分布し、細胞の可溶性部分に存在する。乳酸脱水素酵素
活性が増加するのは、いずれかの臓器で組織が損傷し、
溶出していることを示す。この酵素活性測定は高価な試
薬を用いて測定を行う必要がある。
【0008】これらの臨床生化学成分は、それぞれの動
物種について正常値あるいは推奨値が策定され、ヒトの
生活習慣病の指標として広く知られ、また代謝疾患に関
わる情報としても重要視されている。哺乳動物の血漿を
臨床生化学的に分析するには、主に、上に述べた比色
法、酵素法、酵素電極法等の公知の分析手法を応用した
自動分析機等により分析を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手法では、血漿の分析に際し、高価な分析試薬を消費
し、重金属を含む廃液を排出し、分析に長時間を要する
など、多くの問題があった。また、緊急を要する場合に
は、分析精度がやや低下しても、迅速に判断材料となる
臨床生化学測定項目に関する情報を必要とする場合があ
り、特に迅速性を実現するシステムが要望されていた
が、そのような迅速性を実現するシステムはこれまで存
在しなかった。
【0010】本発明は、高価な分析試薬を用いることな
く、しかも有害な排水を排出することなく、迅速かつ安
価に哺乳動物の血漿成分の測定を行うシステムを提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、哺乳動物の血漿成分を測定するにあたり、哺乳動物
の血液から血漿を分離し、分離した血漿について、近赤
外分光光度計を用いて、波長400−2500nmの可
視および近赤外領域の吸光度を測定し、該吸光度の一次
差分および二次差分を計算し、これら可視および近赤外
領域の吸光度、吸光度の一次差分および二次差分を独立
変数とし、当該独立変数の中から説明力の高い独立変数
をそれぞれ2−10個選抜し、当該説明力の高い独立変
数の情報から、血漿中の中性脂肪濃度、無機リン濃度、
カリウム濃度、乳酸脱水素酵素活性およびアルブミング
ロブリン比をそれぞれ予測し、該予測値に基づき測定を
実現することを特徴とする、可視および近赤外領域のス
ペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速測定法を
提供するものである。
【0012】請求項2に係る本発明は、哺乳動物の血漿
中の中性脂肪濃度を測定するにあたり、試薬を用いず
に、近赤外分光光度計を用いて、2444nmの±4n
mまでの吸光度、および656nm、724nm、75
6nm、796nm、882nm、1040nm、19
72nm、2270nm、2354nmのそれぞれの±
4nmまでの一次差分の中から選ばれた2−10個の情
報を利用して中性脂肪濃度を測定することを特徴とする
請求項1記載の方法を提供するものである。
【0013】請求項3に係る本発明は、哺乳動物の血漿
中の無機リン濃度を測定するにあたり、試薬を用いず
に、近赤外分光光度計を用いて、1992nmの±4n
mまでの吸光度、および514nm、576nm、77
0nm、1132nm、1178nm、1234nm、
1250nm、2008nm、2384nmのそれぞれ
の±4nmまでの一次差分の中から選ばれた2−10個
の情報を利用して無機リン濃度を測定することを特徴と
する請求項1記載の方法を提供するものである。
【0014】請求項4に係る本発明は、哺乳動物の血漿
中のカリウム濃度を測定するにあたり、試薬を用いず
に、近赤外分光光度計を用いて、2416nmの±4n
mまでの吸光度、および428nm、690nm、12
28nm、1380nm、1382nm、1952n
m、2260nm、2340nm、2396nmのそれ
ぞれの±4nmまでの一次差分の中から選ばれた2−1
0個の情報を利用してカリウム濃度を測定することを特
徴とする請求項1記載の方法を提供するものである。
【0015】請求項5に係る本発明は、哺乳動物の血漿
中の乳酸脱水素酵素活性を測定するにあたり、試薬を用
いずに、近赤外分光光度計を用いて、1450nm、1
918nmのそれぞれ±4nmまでの吸光度、および4
12nm、506nm、516nm、646nm、19
76nm、1990nm、2040nm、2378nm
のそれぞれの±4nmまでの一次差分の中から選ばれた
2−10個の情報を利用して乳酸脱水素酵素活性を測定
することを特徴とする請求項1記載の方法を提供するも
のである。
【0016】請求項6に係る本発明は、哺乳動物の血漿
中のアルブミングロブリン比を測定するにあたり、試薬
を用いずに、近赤外分光光度計を用いて、604nm、
1726nm、1858nm、2192nm、2194
nm、2218nm、2220nm、2222nm、2
224nm、2248nmのそれぞれの±4nmまでの
一次差分の中から選ばれた2−10個の情報を利用して
アルブミングロブリン比を測定することを特徴とする請
求項1記載の方法を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず請求項1に係る本発明は、可視および近赤外
領域のスペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の迅速
測定法に関し、哺乳動物の血漿成分を測定するにあた
り、哺乳動物の血液から血漿を分離し、分離した血漿に
ついて、近赤外分光光度計を用いて、波長400−25
00nmの可視および近赤外領域の吸光度を測定し、該
吸光度の一次差分および二次差分を計算し、これら可視
および近赤外領域の吸光度、吸光度の一次差分および二
次差分を独立変数とし、当該独立変数の中から説明力の
高い独立変数をそれぞれ2−10個選抜し、当該説明力
の高い独立変数の情報から、血漿中の中性脂肪濃度、無
機リン濃度、カリウム濃度、乳酸脱水素酵素活性および
アルブミングロブリン比をそれぞれ予測し、該予測値に
基づき測定を実現することを特徴とするものである。
【0018】請求項1に係る本発明においては、まず、
哺乳動物の血液から血漿を分離する。ここで哺乳動物と
しては、例えば肉牛や乳牛などの牛をはじめ、豚、山羊
などの家畜、さらにヒトなどを好適なものとして挙げら
れるが、これに限定されるものではない。
【0019】次に、分離した血漿について、近赤外分光
光度計を用いて、波長400−2500nmの可視およ
び近赤外領域の吸光度を測定する。このとき血漿サンプ
ルは、近赤外分光光度計と透過型石英セルを用い、可視
および近赤外領域(波長400−2500nm)の吸光
度を測定する。さらに、原スペクトルデータの一次差分
および二次差分を求め、独立変数を得る。このとき独立
変数の数は合計3千個以上となる。
【0020】具体的には、400−2500nmの可視
および近赤外領域の吸光度を波長2nm間隔で測定する
ことから、(2500−400)/2の計1050個の
それぞれの波長の吸光度が得られる。このうち、おおよ
そ400−800nmは可視領域である。次に、この1
050個の吸光度情報の一次差分を計算すると、105
0−1個の情報が得られる。さらに、二次差分を計算す
ると、1050−2個の情報が得られる。従って、これ
らを合計すると(1050+1049+1048)、合
計3147個の情報が得られる。
【0021】このような3千個以上の独立変数の中か
ら、説明力の高い独立変数をそれぞれ選抜する。ここで
目的変数と独立変数を関連づける分析の手法として、従
来の変数選択型重回帰分析が常套であるが、独立変数の
数が多いことから、最適解を得ることは困難である。
【0022】選抜する説明力の高い独立変数は、それぞ
れの血漿成分により異なっており、本発明者らは、目的
とする各成分について、それぞれ2−10個の範囲で独
立変数、すなわち波長情報を選定した。
【0023】血漿成分の中性脂肪濃度を予測する場合に
は、請求項2に記載したように、2444nmの吸光
度、および656nm、724nm、756nm、79
6nm、882nm、1040nm、1972nm、2
270nm、2354nmのそれぞれの一次差分の中か
ら選ばれた2−10個の情報が重要となる。但し、これ
らの各波長の±4nmまでの範囲の吸光度および一次差
分情報を利用することにより、精度は低下するものの、
中性脂肪濃度の予測は可能である。
【0024】血漿成分の無機リン濃度を予測する場合に
は、請求項3に記載したように、1992nmの吸光
度、および514nm、576nm、770nm、11
32nm、1178nm、1234nm、1250n
m、2008nm、2384nmのそれぞれの一次差分
の中から選ばれた2−10個の情報が重要となる。但
し、これらの各波長の±4nmまでの範囲の吸光度およ
び一次差分情報を利用することにより、精度は低下する
ものの、無機リン濃度の予測は可能である。
【0025】血漿成分のカリウム濃度を予測する場合に
は、請求項4に記載したように、2416nmの吸光
度、および428nm、690nm、1228nm、1
380nm、1382nm、1952nm、2260n
m、2340nm、2396nmのそれぞれの一次差分
の中から選ばれた2−10個の情報が重要となる。但
し、これらの各波長の±4nmまでの範囲の吸光度およ
び一次差分情報を利用することにより、精度は低下する
ものの、カリウム濃度の予測は可能である。
【0026】血漿成分の乳酸脱水素酵素活性を予測する
場合には、請求項5に記載したように、1450nm、
1918nmのそれぞれの吸光度、および412nm、
506nm、516nm、646nm、1976nm、
1990nm、2040nm、2378nmのそれぞれ
の一次差分の中から選ばれた2−10個の情報が重要と
なる。但し、これらの各波長の±4nmまでの範囲の吸
光度および一次差分情報を利用することにより、精度は
低下するものの、乳酸脱水素酵素活性の予測は可能であ
る。
【0027】血漿成分のアルブミングロブリン比を予測
する場合には、請求項5に記載したように、604n
m、1726nm、1858nm、2192nm、21
94nm、2218nm、2220nm、2222n
m、2224nm、2248nmのそれぞれの一次差分
の中から選ばれた2−10個の情報が重要となる。但
し、これらの各波長の±4nmまでの範囲の吸光度およ
び一次差分情報を利用することにより、精度は低下する
ものの、アルブミングロブリン比の予測は可能である。
【0028】このようにして独立変数のなかから、説明
力の高い独立変数をそれぞれ2−10個選抜し、その情
報から、血漿中の未知の中性脂肪濃度、無機リン濃度、
カリウム濃度、乳酸脱水素酵素活性およびアルブミング
ロブリン比をそれぞれ予測し、該予測値に基づき測定を
実現する。
【0029】すなわち、求めようとするそれぞれの血漿
成分について、3千個以上の独立変数の中から2−10
個の説明力の高い変数を選抜し、当該説明力の高い独立
変数の情報から、nが2−10個となる線形式をつく
る。具体的には、次式(1)で表される線形式をつく
る。
【0030】 Y=b0+b1・x1+b2・x2+b3・x3……+bn・xn (1)
【0031】なお、式(1)中、左辺のYがそれぞれの
血漿成分である。右辺のx1、x2、x3……xnは、
可視および近赤外領域の吸光度、一次差分および二次差
分の中から選抜された2−10個の独立変数である。b
0は定数であり、bnはそれぞれのxnに対応した偏回
帰係数である。
【0032】ここでb0、b1、・・・、bnは、各血
漿成分により全て異なり、これを重回帰分析の手法によ
り求め、これらの選び出された独立変数およびパラメー
タの情報から未知の血漿中の各成分を予測し、測定を実
現する。b0、bn等のパラメータが決定された後に
は、血漿の近赤外スペクトルの測定から血漿成分の予測
まで、数分以内という短時間であり、極めて迅速な測定
が可能である。
【0033】すなわち、例えば血漿成分の中性脂肪濃度
を予測する場合には、上記したように、2444nmの
吸光度、および656nm、724nm、756nm、
796nm、882nm、1040nm、1972n
m、2270nm、2354nmのそれぞれの一次差分
の情報を説明力の高い独立変数として選抜し、これらを
それぞれx1、x2、・・・、xnとし、予測する中性
脂肪濃度をY(目的変数)としたときに、 Y=b0+b1・x1+b2・x2+・・・+bn・x
n の式が成り立つような、b0、b1、・・・、bnを推
定し、この式により、未知の中性脂肪濃度を予測するわ
けである。
【0034】このようにして、得られた予測値を実測値
と対比した。後記実施例に示すように、一部にはそれほ
ど高くない決定係数を示す血漿成分もあるが、安価で、
しかも極めて迅速な測定が可能なところから、これらの
成分については、スクリーニング的な測定に利用可能で
ある。なお、実測値の測定は、哺乳動物の血液から血漿
サンプルを採取し、臨床生化学自動分析計によって、血
漿中の中性脂肪濃度、無機リン濃度、カリウム濃度、乳
酸脱水素酵素活性、アルブミングロブリン比について、
それぞれ分析した。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以
下の実施例は、基本的にはすべて次のようにして行っ
た。すなわち、肉牛および乳牛より、血漿を採取し、血
漿中の中性脂肪濃度、無機リン濃度、カリウム濃度、乳
酸脱水素酵素活性、アルブミングロブリン比について、
それぞれ以下に示す手法により、予測値を算出し、従来
法による実測値と比較した。
【0036】実施例1(血漿中中性脂肪濃度の測定) 農林水産省畜産試験場および東北農業試験場で繋養して
いる肉牛および乳牛より採取した血漿について、近赤外
分光光度計と透過型石英セルを用いて、波長400−2
500nmの可視および近赤外領域の吸光度を2nm間
隔で測定し、該吸光度の一次差分および二次差分を計算
し、これら可視および近赤外領域の吸光度、吸光度の一
次差分および二次差分を得て合計3147個の独立変数
とし、当該独立変数のなかから説明力の高い独立変数を
2−10個選抜し、当該説明力の高い独立変数の情報か
ら、血漿中濃度を予測した。なお、決定係数は相関係数
の二乗であり、実測値をY、予測値をx、データ件数を
n、平方根をsqrt()としたときに、予測誤差はsqrt(Σ
(Y-x)^2/n)とすることができる。ここで血漿中中性
脂肪濃度を測定するにあたっては、説明力の高い独立変
数として、2444nmの吸光度、および656nm、
724nm、756nm、796nm、882nm、1
040nm、1972nm、2270nm、2354n
mのそれぞれの一次差分の情報を用い、血漿中中性脂肪
濃度の予測値と実測値を求めた。結果を図1に示す。こ
の場合の回帰直線は、Y=1.560+0.8239x
で表されるものであった。決定係数は0.7338であ
り、予測誤差は4.6098であった。
【0037】実施例1で示した血漿中中性脂肪濃度(図
1)は、中長期的なエネルギー出納をよく表し、各種生
活習慣病の検出にも有用な情報として活用されている。
中性脂肪における決定係数はやや低いもの、総合的な分
析コストにおいて、本発明の方法は優れている。
【0038】実施例2(血漿中リン濃度の測定) 説明力の高い独立変数として、1992nmの吸光度、
および514nm、576nm、770nm、1132
nm、1178nm、1234nm、1250nm、2
008nm、2384nmのそれぞれの一次差分の情報
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、血漿中リ
ン濃度の予測値と実測値を求めた。結果を図2に示す。
この場合の回帰直線は、Y=0.5221+0.931
1xで表されるものであった。決定係数は0.6824
であり、予測誤差は0.7448であった。
【0039】実施例3(血漿中カリウム濃度の測定) 説明力の高い独立変数として、2416nmの吸光度、
および428nm、690nm、1228nm、138
0nm、1382nm、1952nm、2260nm、
2340nm、2396nmのそれぞれの一次差分の情
報を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、血漿中
カリウム濃度の予測値と実測値を求めた。結果を図3に
示す。この場合の回帰直線は、Y=0.0377+0.
9776xで表されるものであった。決定係数は0.5
552であり、予測誤差は0.3750であった。
【0040】実施例2、3で測定した血漿中リン濃度
(図2)、カリウム濃度(図3)などの無機類はこれま
で、近赤外による測定が困難とされていたが、迂回情報
を利用して、一定の精度で予測できることが示された。
【0041】実施例4(血漿中乳酸脱水素酵素活性の測
定) 説明力の高い独立変数として、1450nm、1918
nmのそれぞれの吸光度、および412nm、506n
m、516nm、646nm、1976nm、1990
nm、2040nm、2378nmのそれぞれの一次差
分の情報を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、
血漿中乳酸脱水素酵素活性の予測値と実測値を求めた。
結果を図4に示す。この場合の回帰直線は、Y=25
8.93+0.7517xで表されるものであった。決
定係数は0.5751であり、予測誤差は91.589
であった。
【0042】実施例4で測定した血漿中乳酸脱水素酵素
活性(図4)についても近赤外による測定は、これまで
著しく困難であると予想されていたが、図4によれば、
細胞質の漏出成分等の関連情報を拾い集めることによ
り、一定の精度を保った予測が可能であることが示され
た。
【0043】実施例5(血漿中アルブミングロブリン比
の測定) 説明力の高い独立変数として、604nm、1726n
m、1858nm、2192nm、2194nm、22
18nm、2220nm、2222nm、2224n
m、2248nmのそれぞれの一次差分の情報を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして、血漿中アルブミン
グロブリン比の予測値と実測値を求めた。結果を図5に
示す。この場合の回帰直線は、Y=−0.0314+
1.0378xで表されるものであった。決定係数は
0.8389であり、予測誤差は0.1074であっ
た。
【0044】実施例5で示した血漿中アルブミングロブ
リン比(図5)は一次情報ではなく、アルブミン濃度か
らの計算値であるが、近赤外情報から直接的にある一定
の精度をもって予測することが可能である。
【0045】上記実施例1〜実施例5によれば、可視お
よび近赤外領域のスペクトル情報のみにより、血漿中の
中性脂肪濃度、無機リン濃度、カリウム濃度、乳酸脱水
素酵素活性、アルブミングロブリン比の各成分につい
て、ごく短時間に、しかも試薬を用いず、かつ廃棄物を
排出せずに、同時に測定することができることが明らか
である。
【0046】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高価な分析試薬
を用いることなく、しかも有害な排水・廃液を排出せ
ず、かつ迅速に哺乳動物の血漿成分を一定の精度をもっ
て測定することができる。しかも、僅か数分ですべての
項目の計測を終了させることができるばかりか、多くの
測定項目を一度の測定で計測することができるという利
点がある。
【0047】中性脂肪における決定係数は僅かに低いも
のの、無機リン濃度、カリウム濃度などの無機類はこれ
まで、近赤外による測定が困難とされていたが、一定の
精度で予測することができる。
【0048】また、血漿中乳酸脱水素酵素活性等の酵素
活性についても近赤外による測定は困難であると想像さ
れていたが、本発明の方法によれば、細胞質の漏出成分
等の情報を集めることにより、一定の精度を保った予測
が可能である。
【0049】血漿中アルブミングロブリン比について
は、一次情報ではなく、計算値であるが、本発明の方法
によれば、近赤外情報から直接的にある一定の精度をも
って予測することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 血漿中中性脂肪濃度の予測値と実測値の関係
を示すグラフである。
【図2】 血漿中無機リン濃度の予測値と実測値の関係
を示すグラフである。
【図3】 血漿中カリウム濃度の予測値と実測値の関係
を示すグラフである。
【図4】 血漿中乳酸脱水素酵素活性の予測値と実測値
の関係を示すグラフである。
【図5】血漿中アルブミングロブリン比の予測値と実測
値の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/84 G01N 33/84 Z 33/92 33/92 (71)出願人 300087732 甘利 雅拡 茨城県稲敷郡茎崎町池の台2 農林水産省 畜産試験場内 (72)発明者 林 孝 茨城県稲敷郡茎崎町池の台2 農林水産省 畜産試験場内 (72)発明者 甘利 雅拡 茨城県稲敷郡茎崎町池の台2 農林水産省 畜産試験場内 (72)発明者 寺田 文典 茨城県稲敷郡茎崎町池の台2 農林水産省 畜産試験場内 Fターム(参考) 2G045 AA01 AA13 BA08 CA26 DA36 DA37 DA38 DA60 DB04 DB10 FA25 FA26 FA29 GC10 2G059 AA01 AA05 BB12 BB13 CC16 EE01 EE11 EE12 HH01 HH02 HH06 MM01 MM12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物の血漿成分を測定するにあた
    り、哺乳動物の血液から血漿を分離し、分離した血漿に
    ついて、近赤外分光光度計を用いて、波長400−25
    00nmの可視および近赤外領域の吸光度を測定し、該
    吸光度の一次差分および二次差分を計算し、これら可視
    および近赤外領域の吸光度、吸光度の一次差分および二
    次差分を独立変数とし、当該独立変数の中から説明力の
    高い独立変数をそれぞれ2−10個選抜し、当該説明力
    の高い独立変数の情報から、血漿中の中性脂肪濃度、無
    機リン濃度、カリウム濃度、乳酸脱水素酵素活性および
    アルブミングロブリン比をそれぞれ予測し、該予測値に
    基づき測定を実現することを特徴とする、可視および近
    赤外領域のスペクトル情報による哺乳動物の血漿成分の
    迅速測定法。
  2. 【請求項2】 哺乳動物の血漿中の中性脂肪濃度を測定
    するにあたり、試薬を用いずに、近赤外分光光度計を用
    いて、2444nmの±4nmまでの吸光度、および6
    56nm、724nm、756nm、796nm、88
    2nm、1040nm、1972nm、2270nm、
    2354nmのそれぞれの±4nmまでの一次差分の中
    から選ばれた2−10個の情報を利用して中性脂肪濃度
    を測定することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 哺乳動物の血漿中の無機リン濃度を測定
    するにあたり、試薬を用いずに、近赤外分光光度計を用
    いて、1992nmの±4nmまでの吸光度、および5
    14nm、576nm、770nm、1132nm、1
    178nm、1234nm、1250nm、2008n
    m、2384nmのそれぞれの±4nmまでの一次差分
    の中から選ばれた2−10個の情報を利用して無機リン
    濃度を測定することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 哺乳動物の血漿中のカリウム濃度を測定
    するにあたり、試薬を用いずに、近赤外分光光度計を用
    いて、2416nmの±4nmまでの吸光度、および4
    28nm、690nm、1228nm、1380nm、
    1382nm、1952nm、2260nm、2340
    nm、2396nmのそれぞれの±4nmまでの一次差
    分の中から選ばれた2−10個の情報を利用してカリウ
    ム濃度を測定することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 哺乳動物の血漿中の乳酸脱水素酵素活性
    を測定するにあたり、試薬を用いずに、近赤外分光光度
    計を用いて、1450nm、1918nmのそれぞれ±
    4nmまでの吸光度、および412nm、506nm、
    516nm、646nm、1976nm、1990n
    m、2040nm、2378nmのそれぞれの±4nm
    までの一次差分の中から選ばれた2−10個の情報を利
    用して乳酸脱水素酵素活性を測定することを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 哺乳動物の血漿中のアルブミングロブリ
    ン比を測定するにあたり、試薬を用いずに、近赤外分光
    光度計を用いて、604nm、1726nm、1858
    nm、2192nm、2194nm、2218nm、2
    220nm、2222nm、2224nm、2248n
    mのそれぞれの±4nmまでの一次差分の中から選ばれ
    た2−10個の情報を利用してアルブミングロブリン比
    を測定することを特徴とする請求項1記載の方法。
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