JP2002158539A - 電圧制御発振回路、位相ロックループ回路および光通信受信装置 - Google Patents

電圧制御発振回路、位相ロックループ回路および光通信受信装置

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JP2002158539A
JP2002158539A JP2000353762A JP2000353762A JP2002158539A JP 2002158539 A JP2002158539 A JP 2002158539A JP 2000353762 A JP2000353762 A JP 2000353762A JP 2000353762 A JP2000353762 A JP 2000353762A JP 2002158539 A JP2002158539 A JP 2002158539A
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variable impedance
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phase
transistors
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JP2000353762A
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Takashi Nishimura
隆志 西村
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量ダイオードを用いたLC発振型VC
O回路では、モノリシックICに集積できる可変容量ダ
イオードの容量値の変化率が非常に狭く、±20%程度
である。 【解決手段】 固定容量のキャパシタ13,14,1
6,17およびゲート電位に応じて抵抗値が変化するM
OSトランジスタ15によって共振回路21の可変イン
ピーダンス回路を構成するとともに、この共振回路21
とバイポーラトランジスタ18,19および電流源20
からなる負性抵抗回路22とによってLC発振型VCO
回路を構成し、MOSトランジスタ15に印加する制御
電圧VGによって発振周波数を制御するとともに、共振
回路22の両端A,ANから発振周波数を取り出す構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧制御発振回
路(Voltage Controlled Oscillator ;VCO)、位相
ロックループ(Phase Locked Loop;PLL)回路および
光通信受信装置に関し、特にLC発振型VCO回路、こ
れを用いたPLL回路およびこれを用いた光通信受信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路で用いられるVCO回路には、
エミッタカップルドマルチバイブレータ、リングオシレ
ータおよびLC発振型がある。これらのうち、エミッタ
カップルドマルチバイブレータおよびリングオシレータ
は集積し易く、また発振周波数の変化率を大きくするこ
とができるという利点がある反面、LC発振型に比べて
ジッタ(ディジタル信号の時間軸方向の揺れ)が大きい
という欠点がある。
【0003】一方、LC発振型は、エミッタカップルド
マルチバイブレータおよびリングオシレータに比べてジ
ッタが小さいという利点があるが、その反面、発振周波
数の変化率が小さいという欠点がある。このLC発振型
VCO回路の従来の回路例を図7に示す。
【0004】図7において、電源VCCにはインダクタ
101,102の各一端が接続されている。これらイン
ダクタ101,102の各他端には、可変容量ダイオー
ド103,104の各アノードはそれぞれ接続されてい
る。これら可変容量ダイオード103,104の各カソ
ードが共通に接続されている。そして、このカソード共
通接続点に制御電圧VCが印加される。
【0005】インダクタ101,102の各他端にはさ
らに、差動対トランジスタ105,106の各コレクタ
が接続されている。これら差動対トランジスタ105,
106は各エミッタが共通に接続されるとともに、各ベ
ースが相手側のトランジスタ106,105の各コレク
タにそれぞれ接続されている。差動対トランジスタ10
5,106のエミッタ共通接続点とグランドとの間に
は、電流源107が接続されている。
【0006】上記構成のLC発振型VCO回路におい
て、可変容量ダイオード103,104の各カソードに
印加する制御電圧VCの電圧値によって可変容量ダイオ
ード103,104の容量値を変化させることで、当該
VCO回路の発振周波数の制御が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来例に係るLC発振型VCO回路では、モノリシ
ックICに集積できる可変容量ダイオードの容量値の変
化率が非常に狭く、±20%程度である。また、発振周
波数は容量値の根に反比例するので、その容量値の変化
率は±10%程度になる。半導体の製造工程において、
インダクタのインダクタンスおよび可変容量ダイオード
の容量の絶対値がそれぞれ±10%ばらつくとすると、
可変容量ダイオードの容量値の変化率と同等となり、量
産に適さないことがわかる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ジッタが小さくかつ
発振周波数の可変範囲が広いVCO回路、これを用いた
PLL回路およびこれを用いた光通信受信装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるVCO回路
は、容量値が固定のキャパシタと電界効果型トランジス
タとが直列に接続されてなり、電界効果型トランジスタ
のゲートに印加される制御電圧に応じてインピーダンス
が変化する可変インピーダンス回路と、この可変インピ
ーダンス回路の両端と第1の電源との間に接続されて可
変インピーダンス回路と共に共振回路を構成する一対の
インダクタと、可変インピーダンス回路の両端と第2の
電源との間に接続された負性抵抗回路とを備えた構成と
なっている。このVCO回路は、PLL回路のVCOと
して用いられる。また、このPLL回路は、光通信受信
装置のPLL回路として用いられる。
【0010】上記構成のVCO回路、これを用いたPL
L回路またはこれを用いた光通信受信装置において、容
量値が固定(以下、固定容量と略称する)のキャパシタ
と、ゲート電位に応じて抵抗値が変化する電界効果型ト
ランジスタとによって可変インピーダンス回路を構成す
ることで、±30%以上の容量変化率を実現でき、半導
体の製造工程におけるばらつきを十分カバーできる。こ
れにより、ジッタが小さいというLC発振型の利点を活
かしつつ、発振周波数の可変範囲が広いVCO回路を集
積回路化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態に係るVCO回路の回路構成例を示す回路図であ
る。図1において、第1の電源、例えば正電源VCCに
は、インダクタ11,12の各一端が接続されている。
これらインダクタ11,12の各他端には、固定容量の
キャパシタ13,14の各一端がそれぞれ接続されてい
る。これらキャパシタ13,14の各他端間には、電界
効果型トランジスタであるMOSトランジスタ15が接
続されている。
【0013】このMOSトランジスタ15のゲートには
制御電圧VGが印加される。また、インダクタ11,1
2の各他端間には、固定容量のキャパシタ16,17が
直列に接続されている。このキャパシタ13,14、M
OSトランジスタ15およびキャパシタ16,17によ
り、制御電圧VGの電圧値に応じてインピーダンスが変
化する可変インピーダンス回路が構成されている。そし
て、この可変インピーダンス回路とインダクタ11,1
2とによって共振回路21が構成されている。
【0014】インダクタ11,12の各他端にはさら
に、一対のバイポーラトランジスタ18,19の各コレ
クタ(一方の電極)が接続されている。これらバイポー
ラトランジスタ18,19は各エミッタが共通に接続さ
れるとともに、各ベース(制御電極)が相手側のトラン
ジスタ19,18の各コレクタにそれぞれ接続されてい
る。バイポーラトランジスタ18,19のエミッタ共通
接続点と第2の電源、例えばグランドとの間には、電流
源20が接続されている。このバイポーラトランジスタ
18,19および電流源20により、差動アンプ構成の
負性抵抗回路22が構成されている。
【0015】上記構成の第1実施形態に係るVCO回路
において、インダクタ11,12、キャパシタ13,1
4、MOSトランジスタ15およびキャパシタ16,1
7からなる共振回路21と、バイポーラトランジスタ1
8,19および電流源20からなる負性抵抗回路22と
によってLC発振型VCO回路が構成され、共振回路2
2の両端A,ANから発振周波数が取り出されるように
なっている。
【0016】このLC発振型VCO回路において、発振
周波数はMOSトランジスタ15のゲートに印加される
制御電圧VGによって制御される。そして、制御電圧V
Gがグランド電位にあるときは、MOSトランジスタ1
5がオフ状態となるため、共振回路21の両端A,AN
間には、キャパシタ16,17のみが接続された状態と
なる。
【0017】また、制御電圧VGがVCC電位にあると
きは、MOSトランジスタ15がオンし、そのソース・
ドレイン間がほぼ短絡された状態となる。したがって、
共振回路21の両端A,AN間には、キャパシタ13,
14とキャパシタ16,17とが並列に接続された状態
となる。
【0018】ここで、インダクタ11,12の各インピ
ーダンスL1,L2をL1=L2=L(H)、キャパシ
タ13,14,16,17の各容量C1,C2,C3,
C4をC1=C2=C3=C4=Cとすると、制御電圧
VGがグランド電位にあるときの発振周波数f1は、 f1=1/{2*π*√(L*C/2)} となり、制御電圧VGがVCC電位にあるときの発振周
波数f2は、 f2=1/{2*π*√(L*C)} となる。
【0019】よって、制御電圧VCがグランド電位から
VCC電位の間で変化すると、本VCO回路の発振周波
数は、発振周波数f1と発振周波数f2の間の値をと
る。また、発振周波数の変化率は、キャパシタ13,1
4とキャパシタ16,17の容量比で変わるため、この
容量比を変えることによって発振周波数の可変範囲を広
げることも可能である。
【0020】上述したように、第1実施形態に係るVC
O回路では、固定容量のキャパシタ13,14,16,
17と、ゲート電位に応じて抵抗値が変化するMOSト
ランジスタ15とにより、共振回路21の可変インピー
ダンス回路を構成したことにより、当該インピーダンス
回路の容量変化率を±30%以上とすることが可能とな
る。したがって、半導体の製造工程におけるばらつきを
十分カバーできる。これにより、ジッタが小さいという
LC発振型の利点を活かしつつ、発振周波数の可変範囲
が広いVCO回路を集積回路化することが可能となる。
【0021】なお、本実施形態においては、共振回路2
1の両端A,AN間に2つのキャパシタ16,17を直
列に接続して所望の容量値を確保するとしたが、当該容
量値を確保できるのであれば、1個あるいは3個以上の
キャパシタを接続する構成を採ることも可能である。
【0022】また、MOSトランジスタ15の両側のキ
ャパシタ13,14についても、必ずしも両側に1個ず
つ設ける必要はなく、片側に1個のみ設けるようにして
も良い。ただし、負性抵抗回路22が差動アンプ構成で
あることから、それとのバランスの観点からすれば、M
OSトランジスタ15の両側にキャパシタ13,14を
それぞれ配置する構成が好ましい。
【0023】[第1変形例]図2は、第1実施形態の第
1変形例に係るVCO回路の回路構成例を示す回路図で
あり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示し
ている。この第1の変形例に係るLC発振型VCO回路
では、共振回路21′が、キャパシタ13,14、MO
Sトランジスタ15およびキャパシタ16,17からな
る可変インピーダンス回路に加えて、A,AN端と電源
VCC間に接続された抵抗23,24およびA,AN端
間に接続されたインダクタ25を有する構成となってい
る。
【0024】そして、この共振回路21′と差動対トラ
ンジスタ18,19および電流源20からなる負性抵抗
回路22とにより、本変形例に係るLC発振型VCO回
路が構成され、共振回路21′の両端A,ANから発振
周波数が取り出されるようになっている。
【0025】この第1変形例に係るVCO回路において
も、共振回路21′の可変インピーダンス回路が、固定
容量のキャパシタ13,14,16,17と、ゲート電
位に応じて抵抗値が変化するMOSトランジスタ15と
によって構成されていることから、第1実施形態の場合
と同様の作用効果を奏する。ただし、本変形例に係るV
CO回路では、第1実施形態に係るVCO回路に比べ
て、抵抗23,24での電圧降下分だけ動作電圧が下が
ることになる。
【0026】[第2変形例]図3は、第1実施形態の第
2変形例に係るVCO回路の回路構成例を示す回路図で
あり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示し
ている。この第2の変形例に係るLC発振型VCO回路
では、負性抵抗回路22′が、電界効果型トランジスタ
である一対のMOSトランジスタ26,27および電流
源28からなる差動アンプによって構成されている。
【0027】この負性抵抗回路22′において、一対の
MOSトランジスタ26,27は、各ソース(一方の電
極)が共通に接続されかつ各ドレインがインダクタ1
1,12の各一端にそれぞれ接続されるとともに、各ゲ
ート(制御電極)が相手側のトランジスタ27,26の
各ドレインにそれぞれ接続されている。電流源28は、
MOSトランジスタ26,27のソース共通接続点とグ
ランドとの間に接続されている。
【0028】この第2変形例に係るVCO回路では、負
性抵抗回路22′の差動アンプがMOSトランジスタに
よって構成されている点で第1実施形態に係るVCO回
路と相違するのみであり、共振回路22の可変インピー
ダンス回路が、固定容量のキャパシタ13,14,1
6,17とMOSトランジスタ15とによって構成され
ている点に変わりはない。したがって、本変形例におい
ても、第1実施形態の場合と同様の作用効果を奏する。
【0029】[第2実施形態]図4は、本発明の第2実
施形態に係るVCO回路の回路構成例を示す回路図であ
り、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示して
いる。本実施形態において、共振回路21は、第1実施
形態の場合と同様に、各一端が電源VCCに接続された
インダクタ11,12と、これらインダクタ11,12
の各他端に各一端が接続された固定容量のキャパシタ1
3,14と、これらキャパシタ13,14の各他端間に
接続されたMOSトランジスタ15と、インダクタ1
1,12の各他端間に直列に接続されたキャパシタ1
6,17とから構成されている。
【0030】一方、負性抵抗回路29は、一対のバイポ
ーラトランジスタ18,19、電流源20、固定容量の
キャパシタ30,31および抵抗32,33から構成さ
れている。一対のバイポーラトランジスタ18,19
は、各エミッタが共通に接続されかつ各コレクタがイン
ダクタ11,12の各他端に接続されている。
【0031】電流源20は、これらトランジスタ18,
19のエミッタ共通接続点とグランドとの間に接続され
ている。キャパシタ30,31は、バイポーラトランジ
スタ18,19の各ベースと相手側のトランジスタ1
9,18の各コレクタとの間に接続されている。抵抗3
2,33は、バイポーラトランジスタ18,19の各ベ
ースと直流電源Eの負極性との間に接続されている。
【0032】上記構成の第2実施形態に係るLC発振型
VCO回路においても、共振回路21の可変インピーダ
ンス回路が、固定容量のキャパシタ13,14,16,
17と、ゲート電位に応じて抵抗値が変化するMOSト
ランジスタ15とによって構成されていることから、第
1実施形態の場合と同様の作用効果を奏する。
【0033】これに加えて、本実施形態に係るLC発振
型VCO回路では、負性抵抗回路29において、バイポ
ーラトランジスタ18,19の各ベースと相手側のトラ
ンジスタ19,18の各コレクタとを容量結合するとと
もに、これらトランジスタ18,19には直流電源Eか
らベース電圧を与えるようにしているので、例えば電源
電圧VCCが低い場合に各トランジスタ18,19が飽
和してしまうのを防止できる利点がある。換言すれば、
本実施形態に係るLC発振型VCO回路は、電源電圧V
CCが低くても正常に動作できる。
【0034】なお、本実施形態においても、第1実施形
態の場合と同様に、共振回路21の両端A,AN間に1
個あるいは3個以上のキャパシタを接続する構成や、M
OSトランジスタ15の片側にのみキャパシタを接続す
る構成などを採ることが可能であり、また第1,第2変
形例と同様の変形も可能である。
【0035】図5は、本発明に係るPLL回路の構成の
一例を示すブロック図である。本例に係るPLL回路
は、位相検出(PD)回路41および周波数検出(F
D)回路42を有する構成となっており、その動作は次
の通りである。
【0036】先ず、周波数検出回路42において、入力
信号DATAとクロック信号(ICLK,QCLK)と
の周波数比較を行う。そして、その比較結果に基づいて
チャージポンプ(CP)回路44およびループフィルタ
45介してVCO回路46の周波数クロックVCOCL
Kの周波数を制御することにより、目標の発振周波数に
引き込む。なお、クロック信号(ICLK,QCLK)
は、クロック発生器47において、VCO回路46の発
振周波数クロックVCOCLKに基づいて生成される。
【0037】次に、位相検出回路41において、入力信
号DATAとVCO回路46の発振周波数クロックVC
OCLKとの位相比較を行う。そして、その比較結果に
基づいてチャージポンプ回路43およびループフィルタ
45を介してVCO回路46の発振周波数クロックVC
OCLKの位相を制御することにより、入力信号DAT
Aの位相に対してVCO回路46の発振周波数クロック
VCOCLKの位相を一致させる。
【0038】上記構成のPLL回路において、VCO回
路46として、先述した第1実施形態あるいはその変形
例に係るLC発振型VCO回路、または第2実施形態あ
るいはその変形例に係るLC発振型VCO回路が用いら
れる。これにより、これらVCO回路は、先述したよう
に、ジッタが小さくかつ発振周波数の可変範囲が広いこ
とから、精度が高く、安定したPLL動作が可能なPL
L回路を構成でき、特に集積回路化を図る場合に有用な
ものとなる。
【0039】なお、本発明は、図5に示した回路構成の
PLL回路への適用に限られるものではなく、周波数検
出回路42を持たないPLL回路など、VCO回路を有
するPLL回路全般に適用可能である。
【0040】図6は、本発明に係る光通信受信装置の構
成の一例を示すブロック図である。図6において、光信
号が光検出器(PD)51で受光され、ここで電気信号
に変換されて信号電流として出力される。この信号電流
は、I(電流)−V(電圧)変換回路52で信号電圧に
変換され、アンプ53で増幅されてリタイミング回路5
4およびPLL回路55に供給される。
【0041】PLL回路55は、アンプ53から供給さ
れる受信データからそれに含まれるクロック成分を抽出
し、このクロック成分に位相同期した新たなクロック信
号を生成してリタイミング回路54に供給するために設
けられたものである。このPLL回路55として、上記
構成のPLL回路が用いられる。リタイミング回路54
は、PLL回路54から与えられるクロック信号に基づ
いて、アンプ53から供給される受信データをリタイミ
ング(一種の波形整形)して出力する。
【0042】このように、例えばNRZのディジタルデ
ータを用いる光通信において、その受信装置のPLL回
路55として、上記構成のPLL回路、即ちVCO回路
として、先述した第1実施形態あるいはその変形例に係
るLC発振型VCO回路、または第2実施形態あるいは
その変形例に係るLC発振型VCO回路を用いた構成の
PLL回路を用いることにより、当該PLL回路は精度
が高く、安定したPLL動作が可能であるため、リタイ
ミング回路54でのリタイミング処理をより確実に行え
ることになる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定容量のキャパシタと、ゲート電位に応じて抵抗値が
変化する電界効果トランジスタとによって共振回路の可
変インピーダンス回路を構成したことにより、当該イン
ピーダンス回路の容量変化率を±30%以上とすること
が可能となり、半導体の製造工程におけるばらつきを十
分カバーできるため、ジッタが小さいというLC発振型
の利点を活かしつつ、発振周波数の可変範囲が広いVC
O回路を集積回路化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るVCO回路の回路
例を示す回路図である。
【図2】第1実施形態の第1変形例に係るVCO回路の
回路例を示す回路図である。
【図3】第1実施形態の第2変形例に係るVCO回路の
回路例を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るVCO回路の回路
例を示す回路図である。
【図5】本発明に係るPLL回路の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明に係る光通信受信装置の構成の一例を示
すブロック図である。
【図7】LC発振型VCO回路の従来例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
11,12,25…インダクタ、13,14,16,1
7,30,31…固定容量のキャパシタ、15,26,
27…MOSトランジスタ、18,19…バイポーラト
ランジスタ、20,28…電流源、21,21′…共振
回路、22,22′,29…負性抵抗回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J081 AA02 CC07 DD11 EE02 EE03 EE16 FF09 FF18 KK02 KK08 KK13 KK22 LL01 LL04 MM01 5J106 AA01 AA04 CC03 CC24 CC32 DD32 GG01 HH01 JJ01 KK12 KK25 5K002 AA03 CA03 DA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量値が固定のキャパシタと電界効果型
    トランジスタとが直列に接続されてなり、前記電界効果
    型トランジスタのゲートに印加される制御電圧に応じて
    インピーダンスが変化する可変インピーダンス回路と、 前記可変インピーダンス回路の両端と第1の電源との間
    に接続されて前記可変インピーダンス回路と共に共振回
    路を構成する一対のインダクタと、 前記可変インピーダンス回路の両端と第2の電源との間
    に接続された負性抵抗回路とを備えたことを特徴とする
    電圧制御発振回路。
  2. 【請求項2】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ接続され
    た一対のトランジスタを有する差動アンプからなること
    を特徴とする請求項1記載の電圧制御発振回路。
  3. 【請求項3】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ容量結合
    された一対のトランジスタを有し、これら一対のトラン
    ジスタの各制御電極には所定の電位が与えられる差動ア
    ンプからなることを特徴とする請求項1記載の電圧制御
    発振回路。
  4. 【請求項4】 電圧制御発振回路と、前記電圧制御発振
    回路の発振周波数に基づく周波数信号と入力信号との位
    相を比較し、その比較結果に基づいて前記電圧制御発振
    回路の発振周波数を制御する位相検出回路とを含む位相
    ロックループ回路であって、 前記電圧制御発振回路は、 容量値が固定のキャパシタと電界効果型トランジスタと
    が直列に接続されてなり、前記電界効果型トランジスタ
    のゲートに印加される制御電圧に応じてインピーダンス
    が変化する可変インピーダンス回路と、 前記可変インピーダンス回路の両端と第1の電源との間
    に接続されて前記可変インピーダンス回路と共に共振回
    路を構成する一対のインダクタと、 前記可変インピーダンス回路の両端と第2の電源との間
    に接続された負性抵抗回路とを有することを特徴とする
    位相ロックループ回路。
  5. 【請求項5】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ接続され
    た一対のトランジスタを有する差動アンプからなること
    を特徴とする請求項4記載の位相ロックループ回路。
  6. 【請求項6】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ容量結合
    された一対のトランジスタを有し、これら一対のトラン
    ジスタの各制御電極には所定の電位が与えられる差動ア
    ンプからなることを特徴とする請求項4記載の位相ロッ
    クループ回路。
  7. 【請求項7】 光信号を受光し、この光信号を電気信号
    に変換して出力する受光手段と、前記受光手段の出力信
    号に同期したクロック信号を生成する位相ロックループ
    回路と、前記位相ロックループ回路で生成されたクロッ
    ク信号に基づいて前記受光手段の出力信号に対してリタ
    イミング処理を行うリタイミング回路とを具備する光通
    信受信装置であって、 前記位相ロックループ回路は、 容量値が固定のキャパシタと電界効果型トランジスタと
    が直列に接続されてなり、前記電界効果型トランジスタ
    のゲートに印加される制御電圧に応じてインピーダンス
    が変化する可変インピーダンス回路、前記可変インピー
    ダンス回路の両端と第1の電源との間に接続されて前記
    可変インピーダンス回路と共に共振回路を構成する一対
    のインダクタおよび前記可変インピーダンス回路の両端
    と第2の電源との間に接続された負性抵抗回路を有する
    電圧制御発振回路と、 前記電圧制御発振回路の発振周波数に基づく周波数信号
    と入力信号との位相を比較し、その比較結果に基づいて
    前記電圧制御発振回路の発振周波数を制御する位相検出
    回路とを有することを特徴とする光通信受信装置。
  8. 【請求項8】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ接続され
    た一対のトランジスタを有する差動アンプからなること
    を特徴とする請求項7記載の光通信受信装置。
  9. 【請求項9】 前記負性抵抗回路は、各一方の電極が前
    記可変インピーダンス回路の両端にそれぞれ接続され、
    各制御電極が相手側の各一方の電極にそれぞれ容量結合
    された一対のトランジスタを有し、これら一対のトラン
    ジスタの各制御電極には所定の電位が与えられる差動ア
    ンプからなることを特徴とする請求項7記載の光通信受
    信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101527540B (zh) * 2008-01-09 2011-08-17 台湾积体电路制造股份有限公司 具有合并的mos和双极器件的压控振荡器和混频器
KR20150103565A (ko) 2014-03-03 2015-09-11 한국과학기술원 디지털 제어 발진기, 그를 이용한 디지털 위상 고정 루프 및 디지털 제어 발진기 제어 방법

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