JP2002151164A - 電池及び電池の起電力検査装置 - Google Patents

電池及び電池の起電力検査装置

Info

Publication number
JP2002151164A
JP2002151164A JP2000347030A JP2000347030A JP2002151164A JP 2002151164 A JP2002151164 A JP 2002151164A JP 2000347030 A JP2000347030 A JP 2000347030A JP 2000347030 A JP2000347030 A JP 2000347030A JP 2002151164 A JP2002151164 A JP 2002151164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
substrate
conductive layer
electromotive force
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000347030A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
浩 井上
Satoshi Maruyama
聡 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
Priority to JP2000347030A priority Critical patent/JP2002151164A/ja
Publication of JP2002151164A publication Critical patent/JP2002151164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池の起電力を簡単に検査し、二次電池
の良否を判別することが可能な起電力検査部材及び、起
電力検査部材を有する二次電池を提供する。 【解決手段】 起電力検査部材は可逆的に変色する変色
部を有し、二次電池の電極に接触した接触部を介して通
電させ、回路内で発熱させることによって変色部を変色
させ、電池の良否を視覚的に判別できるようにした。ま
た漏電を防止するためスイッチを設けた。さらに二次電
池への取付工程を簡単にするため、装置裏面に粘着層を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己の起電力を簡
単に検査し、良否を自己判定することが可能な電池に関
するものである。また本発明は、電池の起電力検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾電池の起電力を検査し、乾電池の良否
を判別する起電力検査装置が知られており、広く使用さ
れている。しかしこれらはあくまでも乾電池に適用する
ものであり、二次電池に使用することが可能な起電力検
査装置は知られていない。また同様に自己の良否を判別
することが可能な二次電池についても知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、これまで据え置
とされていた電気製品、もしくは専門的な扱われ方をさ
れていた電気製品、例えばコンピュータやビデオカメ
ラ、CDまたはMDプレーヤーや電話機等が、携帯でき
る程度の大きさと重量で提供されている。これらの電気
製品には二次電池が用いられ、これらの製品の使用頻度
が比較的高い使用者はこの二次電池を複数携帯し、電池
が切れると別の電池に切り替えて継続して使用できるよ
うにしている。すなわち使用頻度が比較的高い使用者
は、二次電池を複数所有し、使用の際はそれぞれ充電し
複数携帯する。
【0004】そして二次電池を複数所有する使用者は、
それぞれ充電するわけであるが、その際どれが既に充電
されていて、どれがまだ充電されていないのかを判別す
る手段が無かった。そこで本発明は、自己の起電力を簡
単に検査し、良否(充電状況)を判別するとともに、充
電時の混乱を回避することが可能な電池、または二次電
池に使用できるような起電力検査装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決する手段】上記課題を解決する手段として
請求項1に記載の発明は、充電が可能であり、外部に露
出する電極と、外部又は内部において電極と接する接触
部と、表面側に設けられた熱変色層及び導電層と、スイ
ッチ部を有し、スイッチ部を接続することにより導電層
に通電し、導電層を発熱させて熱変色層を変色させ、電
池の良否を確認することが可能であることを特徴とする
電池である。
【0006】上記発明の電池は、充電が可能な二次電池
である。そして本発明の電池は、熱によって変色する熱
変色層を有し、これを利用して自身の良否(充電状況)
を視覚的に判別することができる。そのため二次電池を
複数所有することによる混乱を避けることができる。す
なわち本発明の電池では、電池の外部又は内部において
電極と接する接触部を有し、スイッチを接続することに
より、電池から接触部を介して導電層に電流が流れる。
その結果、導電層が発熱し、熱変色層が変色する。その
ため使用者は、熱変色層の変色具合によって電池の良否
を判断することができる。尚、熱変色層は可逆的に変色
させることが可能であることが推奨される。この場合、
繰り返し使用が可能であり、便利である。
【0007】請求項2に記載の発明は、外部に露出する
電極と、外部又は内部において電極と接する接触部と、
表面側に設けられた熱変色性を有する導電層と、スイッ
チ部を有し、スイッチ部を接続することにより、熱変色
性を有する導電層に通電し、導電層自身を変色させ、電
池の良否を確認することが可能であることを特徴とする
電池である。
【0008】上記発明は導電性と熱変色層を兼ね備えた
層を使用することによって、使用する部材を軽減しなが
ら請求項1に記載の発明と同等の効果が得られる。
【0009】請求項3に記載の発明は、電池は機器本体
に接続されて機器の外形の一部を構成する二次電池であ
り、スイッチ部は、電池の機器本体側の表面側に設けら
れていることを特徴とする請求項1または2に記載の電
池である。
【0010】この発明においては、二次電池を機器本体
に接続したとき、二次電池と機器本体の間の部位にスイ
ッチ部があり、機器本体を使用中にはスイッチ部は操作
できない。従って機器本体使用中に内部が発熱するとい
った事態は生じず、機器本体や二次電池自体に損傷を与
えることが無い。
【0011】請求項4に記載の発明は導電層にはバイパ
スが設けられていることを特徴とする請求項1至3のい
ずれかに記載の電池である。
【0012】本発明は、熱変色層を加熱する導電層、又
は熱変色性を有する導電層にバイパスを設けたものであ
る。すなわち二次電池の起電力は1.2ボルトであり、
多くの場合これを幾つか直列につないで起電力を高くし
ているが、この電池から導電層に直列的に電流を流す
と、回路(導電層で構成される回路)で発熱する熱が大
きすぎて機器に損傷を与えてしまう可能性がある。本発
明は、この事態に対処するものであり、回路に内部抵抗
の低いバイパスを設け、大部分の電流をバイパス側に流
すことによって、発熱による機器の損傷を回避すること
ができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、フィルム状基板
を有し、当該フィルム状基板は耐熱性が200℃以上で
あることを特徴とする請求項1至4のいずれかに記載の
電池である。
【0014】本発明は請求項1至4のいずれかに記載し
た通り、導電層や熱変色層など、1つ以上の層より構成
されている。そして本発明では、特にフィルム状基板を
有するので、これらの層を当該フィルム状基板に積層し
て設けることができる。またフィルム状基板そのものが
導電層もしくは熱変色層、あるいはそれら両方の性質を
備えていてもよい。また前記した様に二次電池は一般的
に1.2ボルトの二次電池を直列に複数つないだもの
で、起電力が高いものが多いが、起電力が高いと、起電
力検査装置の回路で発生する熱が大きくなり、フィルム
状基板を変形させてしまう可能性がある。しかし本発明
ではフィルム状基板の耐熱性(熱変形温度)が200℃
以上であるから、フィルム状基板の熱による変形は少な
い。
【0015】請求項6に記載の発明は接触部同士の抵抗
は、5オーム以上であることを特徴とする請求項1至5
のいずれかに記載の電池である。
【0016】本発明は、電池本体から流れる電流の流路
が形成される導電層の内部抵抗に関するものである。本
発明においては、熱変色層を変色させ、電池の良否を視
覚的に検知することを一つの目的としており、この熱変
色層を変色させるのに直接的にかかわりのある導電層に
おける発熱は、本発明の電池の能力を大きく左右する。
つまり導電層における発熱が不十分であれば熱変色層を
変色させるのに長い時間を要し、検査することによって
電池を消費してしまうという問題が生じ不都合である。
一方発熱が過剰であれば、電池もしくは機器本体を損傷
してしまいやはり不都合である。本発明は効率よく検査
するために必要な導電層の内部抵抗を示すものであり、
それは5オーム以上である。
【0017】請求項7に記載の発明は、導電層または熱
変色性を有する導電層には抵抗部が設けられていること
を特徴とする請求項1至6のいずれかに記載の電池であ
る。
【0018】本発明は、導電層または変色性を有する導
電層に抵抗部を設けることによって、導電層の全体的な
抵抗値を上昇させたものである。
【0019】請求項8に記載の発明は、フィルム状基板
に熱変色層及び導電層、又は熱変色性を有する導電層が
積層され、さらに電池の電極と接する接触部と、スイッ
チ部が設けられ、スイッチ部を接続することにより導電
層に通電し、導電層を発熱させて熱変色層又は導電層自
身を変色させ、電池の良否を確認することを特徴とする
電池の起電力検査装置である。
【0020】既成の電池に本発明の起電力検査装置を使
用することによって、請求項1至8に記載の発明と同様
の効果を得ることができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、粘着層を有し当
該粘着層によって電池の表面に貼り付け可能であること
を特徴とする請求項8に記載の電池の起電力検査装置で
ある。
【0022】本発明は起電力検査装置に粘着層を設け、
これによって簡単に起電力検査装置を二次電池に取付け
ることが可能になる。これは起電力検査装置を有する二
次電池の製造過程においても、使用者が有する既成の二
次電池に本発明の起電力検査装置を取付ける場合にもそ
の効果を発揮する。
【0023】
【発明の実施形態】以下本発明の実施例を説明する。本
発明の電池32は、携帯電話に使用する二次電池を想定
したものであり、以下携帯電話の二次電池を例に説明す
る。本発明の電池32は、携帯電話に使用するものであ
り、以下機器本体30とは具体的には携帯電話である。
本発明の電池32は起電力検査部材1と電池本体5より
構成されている。
【0024】本発明の電池32の電池本体5は、図10
に示すような携帯電話に使用するものである。ここで携
帯電話に使用する電池本体5は、平板状であり定格電圧
が3.6ボルトで、リチウムイオンを使用した充電可能
な二次電池が一般に使用されている。また電池32の電
池本体5は、機器本体30に形成された所定の位置に、
一体的に取付けられるものである。よって電池本体5は
機器本体30と一体となるような外皮を有し、電極12
a及び12bは外皮から機器本体30と接する面に露出
している。また本実施例で採用する電池本体5は、起電
力検査部材1と接する面、つまり表側(電池の二つの面
の内、機器本体30側の表面側、すなわち内面側)に凹
部7が施されている。さらに電池本体5は電極12a及
び12bをもち、それぞれ正電極、負電極である。
【0025】一方、起電力検査部材1は、電池本体5の
機器本体30側の表面に配され、上下の基板2,3を備
える。そして下部基板2には導電層が設けられ、上部基
板3には熱変色層が設けられている。
【0026】下部基板2は、具体的には薄いフィルム状
基板である。下部基板2は、耐熱性及び絶縁性に優れて
いれば材料は限定せず、無色でも有色でも良い。また下
部基板2は、電池本体5側の凹部7に一致する部位に、
凹状部8が設けられている。凹状部8は電池本体5の凹
部7の壁面のみを覆い、底面を持たない。すなわち凹状
部8は開口部であり、その周囲が電池本体5側に凹んだ
ものである。
【0027】下部基板2は、裏面(電池本体側)に導電
部6を有している。該導電部6は金属箔板もしくは導電
性インクを塗布して形成されたものである。すなわち該
導電部6は金属箔板を接着あるいは蒸着するか、導電性
インクの塗布により形成される。ここで導電部6の内部
抵抗(スイッチ部4が接続された状態の抵抗)は5オー
ム以上であることが望ましい。すなわち接触部13a,
13b間の抵抗がこれ未満であれば、導電部6に過度に
電流が流れ、導電部6の温度が過度に上昇してしまうの
で好ましくない。
【0028】導電部6は、図1に示すように、略「コ」
の字状を呈している。すなわち導電部6は、下部基板2
の長手に対して平行にのびる二つの直線部を有する。二
つの直線部のうちの一方には狭窄部22が設けられてい
る。狭窄部22は、他の部位に比べて極端に幅が狭めら
れた部位である。そして各直線部の一端側は、下部基板
2よりも外部に露出し、接触部13a,13bを形成し
ている。一方、直線部の他端側は、互いに内側に折れ曲
がっている。ここで両者の折れ曲がり部分は、前記した
凹状部8の近傍に至っている。導電部6の折れ曲がり部
分同士は、凹状部8の位置において互いに近接している
が接してはいない。導電部6は、前記した電池本体5の
電極12a及び12bと接触して一つの回路を形成す
る。すなわち導電部6の接触部は電池本体5の電極12
a及び12bと接触する。しかしながら他端部はスイッ
チ部4となる凹状部8の中心で断線している。また導電
部6の端部は凹状部8の底部の開口部分から露出してい
る。
【0029】上部基板3は可撓性及び伸縮性を有するも
のであり、有色、より具体的には白色の樹脂製のフィル
ムである。上部基板3についても、下部基板2と同様耐
熱性と熱伝導性に優れていれば材料は限定しない。ただ
し上部基板3は絶縁層であり、導電性を有する材料を使
用すべきではない。一般的に二次電池を含めた電池には
製造元や製造番号、商品コード、定格電圧値、電池の種
類(リチウムイオンなど)、そして使用上の注意等が印
刷されているが、本実施携帯の電池では、上部基板3の
表面には、このような二次電池に関する情報が印刷され
ている。
【0030】また上部基板3は、表面に変色部9を有し
ている。変色部9は、下部基板2と上部基板3を貼り合
わせたときに、下部基板2の導電部6に設けられた狭窄
部22に対応した位置に設けられている。これは狭窄部
22において発生した熱を効率よく変色部9に伝え、変
色部9を変色させるためである。
【0031】変色部9は発色材や顕色材及び減感材を含
有する着色材料組成物より構成される。この着色材料組
成物は、減感材の種類を適宜選択することにより、任意
の温度で変色させることができる。例えば、常温で変色
部9が変色しては装置として不都合であるため、40℃
以上で変色するように調整する等である。変色部9はこ
のような着色材料と上部基板3に対する接着性に優れた
樹脂との混合物を塗布することで形成される。もしく
は、樹脂によりマイクロカプセル化した着色材料を含む
塗料の印刷によって形成される。本実施例の構成の場
合、変色部9は有色から透明に変色するものも好まし
い。また変色部9を有色から透明に変色させる場合にお
いては、変色部9の裏面側に有色層を設け、変色部9が
透明となった時に裏面側の有色層が透けて見える構成と
することが推奨される。
【0032】さらに上部基板3は裏面に導体片10を有
している。導体片10は電池本体5側の凹部7に一致す
る部位に設けられている。当該位置とは、本実施例の起
電力検査部材1を使用する際、上部基板3の導体片10
のある部位を指で押さえつけて、下部基板2に設けられ
た導電部6の断線した部位に接触させられるような位置
でありスイッチ部4として機能する部位である。導体片
10は電池本体5の凹部7に収まりうる大きさであり、
内部抵抗の低い金属で形成されている。すなわち内部抵
抗が高いと、スイッチ部4で局所的に発生する熱が大き
すぎるため、起電力検査部材1や電池本体5の外皮に損
傷を与えてしまう可能性があり、また使用する際に手指
を火傷する危険がある。なお導体片10は、下部基板2
の導電部6と同じ素材であっても良い。
【0033】上記した下部基板2及び上部基板3が形成
された後、各層に粘着層11a及びbが形成される。ま
た粘着層11a及びbは、粘着性の塗料の塗布によって
形成される。下部基板2に形成される粘着層11aは、
下部基板2の裏面と凹状部8の壁面、さらに凹状部8か
ら露出した導電部6を完全に覆うように形成される。す
なわち下部基板2は、その全面を電池本体5に密着可能
なように粘着層11aが形成される。これに対して上部
基板3に形成される粘着層11bは、上部基板3裏面の
大半に形成されるが、導体片10の近傍部分(スイッチ
部4周辺に)は粘着層11bは無い。より具体的に説明
すると、上部基板3と下部基板2を粘着層11bを介し
て密着させたとき、上部基板3の導体片10が形成され
た側が指で捲れるような状態になる。これは下記のよう
な場合を考えての措置である。
【0034】電池本体5と下部基板2と上部基板3と
を、スイッチ部4周辺を除いて完全に密着させた場合、
凹部7や凹状部8によって起電力検査部材1内部に空洞
ができる。この空洞は導電部6と金属片10を押さえつ
けて導通させるスイッチ部4である。使用の際にこの位
置を指で抑えることによって、空洞部に充満していた空
気が逃げ場を失って起電力検査部材1を構成するいずれ
かの層を押し上げる。これによって、スイッチ部4周辺
の密着性が失われてしまう。上部基板3の密着性が失わ
れても、装置として不都合は生じないが、下部基板2が
電池本体5から剥れ、導体片10と常に接触してしまう
事態が懸念される。一方、予めスイッチ部4周辺に粘着
層11bを形成せずに、上部基板3を凹部7が露出する
まで指でめくれるようにしておいても装置として機能す
る。そのため、上部基板3のスイッチ部4周辺には粘着
層11bを形成しないことが望ましい。
【0035】上記した起電力検査部材1の各層を電池本
体5に貼り付けるには、下部基板2に形成した粘着層1
1aを介して電池本体5に貼り付ければよい。上部基板
3は、下部基板2を電池本体5に貼り付けた後でも、先
でも良い。作業工程の効率を考えれば、先に上部基板3
と下部基板2を密着させた後、電池本体5に貼り付ける
ことが好ましい。また、起電力検査部材1を有する電池
として使用するのではなく、シール状の起電力検査部材
として使用する場合も、下部基板2と上部基板3を密着
して起電力検査部材1を完成させて使用することが好ま
しい。
【0036】本実施例の起電力検査部材1を有する電池
を使用する際は、上部基板3のスイッチ部4に該当する
部位を手指やコイン等で押さえつけ、導体片10と導電
部6の断線した部位を接触させれる。これによってスイ
ッチ部4で導通し、さらに狭窄部22の内部抵抗により
発熱する。発生した熱は放射線状に伝達してゆき、上部
基板3に形成された変色部9に伝わった熱は変色部9を
変色させる。このようにして使用者はスイッチ部4を押
すだけで、変色部9の変色を視覚的に検知でき、電池の
良否を判別し、さらに二次電池を複数所有する場合に生
じた混乱を避けることができる。
【0037】ところで一般的な乾電池は使用するにつれ
起電力が落ちてゆく。そのため乾電池の残量を検知する
には、起電力検査部材の変色部にいくつかの段階を設け
なければならなかった。それは、起電力が低下するとい
うことは、回路を流れる電流の量が低下するということ
であり、これは回路で発生する熱量の低下につながる。
つまり、乾電池用の起電力検査部材には、その発熱量に
あわせて変色部をいくつか設ける必要があった。これを
解決するために変色部を複数の異なる温度で変色するよ
うな着色材料組成物で塗り分けるなどの工夫が施されて
いた。しかし二次電池の場合、その性質から、変色部9
に使用する着色材料組成物は1種でよい。すなわち二次
電池は、一般的に乾電池と異なり、使い切るまで起電力
がほぼ一定だからである。よって本実施例における変色
部9は一種の着色材料組成物で形成することができ、さ
らに視覚的に検知できる範囲ならば、変色部9を形成す
る範囲を小さくすることができる。変色部9の変色が見
られないため、やはり視覚的にわかりやすい。
【0038】さらに本実施例の第2の形態として、上部
基板3にスイッチ用孔27を設け、さらに機器本体30
に取付けられるストラップ28に接触端子29を設けた
ものがある。以下図2を参照して説明する。また図2は
バイパス21及び狭窄部22を付加したものである。ス
トラップ28とは機器本体30に取付けられる帯状の紐
のことであり、材料は化学繊維である。
【0039】接触端子29は導電性に優れた金属であ
り、機器本体30のストラップ28に取り付けられてい
る。また接触端子29は方形状の薄い金属板34の対角
線の中心に設けられており、接触端子29を中心にして
対称な位置に取り付け用の孔35が設けられている。接
触端子29をストラップ28に取り付ける場合は、上記
孔35とストラップ28を縫い糸等で固定する。もしく
は繊維の編みの中に前記金属板を埋め込んでしまい、接
触端子29のみを露出させておいても良い。
【0040】一方起電力検査部材1の上部基板3と下部
基板2は、スイッチ部4の周辺を除いて粘着層11bに
よって完全に密着される。また上部基板3には、スイッ
チ部4の中心となる位置にスイッチ用孔27が設けられ
ている。スイッチ用孔27と接触端子29の直径は、導
電部6の断線した部位の間隔による。つまり接触端子2
9をスイッチ用孔27に挿通し、導電部6を導通させる
には、導電部6の断線した部位が接触端子29を介して
繋ることが必要である。よって接触端子29の直径は導
電部6を導通させうる大きさであり、スイッチ用孔27
の直径は接触端子29を挿入しうる程度の大きさであ
る。特にスイッチ用孔27は接触端子29とほぼ同径で
あることが望ましい。
【0041】使用の際はストラップ28の接触端子29
をスイッチ用孔27に挿入して導電部6の断線部分をつ
なぐだけでよい。すなわち本実施例では、接触端子29
をスイッチ用孔27に挿入することにより、導電部6の
断線した部位が接触端子29を介して導通する。携帯電
話のストラップ27は一般的に化学繊維を使用している
ため、使用の際ストラップ28が絶縁し、使用者に害が
及ぶことはない。またこのようにすることによって導電
部6が導通し、狭窄部22で発生した熱が変色部9を変
色させる。よって使用者は電池の良否を視覚的に判別す
ることができる。
【0042】また図2に示す実施例では、導電部6は、
狭窄部22に並列なバイパス21を有している。バイパ
ス21は、狭窄部22に流れる電流が大きくならないよ
うに意図して設けられたものであり、内部抵抗の低い材
料が使用されている。すなわち一般的に二次電池は、
1.2ボルトの二次電池を直列に幾つか繋ぐことで高い
起電力を得ている。しかし起電力が高いことによって、
本発明の起電力検査部材を有する電池を使用する際、狭
窄部22で大きな発熱が生じ、機器本体30や電池本体
5、そして起電力検査部材1に損傷を与える恐れがあ
る。そのため導電部6にバイパス21を設け、電流を逃
がすことによって大きすぎる発熱を防止することができ
る。
【0043】図2に示した実施例では、ストラップ27
に接触端子29を設け、接触端子29によって導電部6
の断線した部位を導通させたが、接触端子に代わってコ
インを使用することも可能である。接触端子に代わって
コインを使用する場合は、スイッチ用孔は、コインが挿
入できるように溝状とすることが望ましい。
【0044】また以下に本発明の第3の実施例を図3を
参照して説明する。本実施例では、スイッチ部は、摺動
可能なフィルム状基板15によって構成される。本実施
例も実施例1,2と同様、携帯電話に使用する二次電池
に関するものである。また本実施例の電池37について
も起電力検査部材38と電池本体5より構成されてい
る。本実施例で使用する電池37の電池本体5は前記し
た実施例で述べたものと同様である。
【0045】本実施例の起電力検査部材38は、電池本
体5に接する基材14、基材14内部を摺動可能なフィ
ルム状基板15よりなる。基材14は基板16と支持部
材17より構成される。また基板16の裏面には粘着層
11が形成されている。まず基板16は白色の樹脂、ま
たはラミネート加工した白色の紙である。基板16には
一般的な二次電池と同様に製造元や製造番号、商品コー
ド、定格電圧値、電池の種類(リチウムイオンなど)、
そして使用上の注意等が印刷されている。基板16の寸
法は、電池本体5の電極12a及びbの露出した表面全
体を網羅する大きさである。また基板16は電極12a
及びbと同寸法の孔18を有している。孔18は電池本
体5と基板16を貼り合わせたとき、電極12a及びb
が完全に露出する位置に形成されている。
【0046】一方支持部材17は略「コ」の字状をした
透明の部材であり、合成樹脂または天然樹脂よりなる。
また指示部材17の概形寸法は、基板16と同じであ
る。支持部材17は、その「コ」の字状の辺の外周にお
いて基板16と完全一体的に接着されている。このとき
基板16と支持部材17は、両者の間にフィルム状基板
15を挟みこんで、さらにフィルム状基板15が摺動可
能で、フィルム状基板15を摺動させたときフィルム状
基板15の接触部13a及びbが電池本体5の電極12
a及びbに接触可能なように接着される。また支持部材
17は、電池本体5を機器本体30に取り付けたとき、
電極12a及びbと機器本体30側の接触端子(図示せ
ず)との接触を妨げない形状をしている。つまり図3に
示すように支持部材17の一面は、孔18を一切覆わな
い幅Aを有している。
【0047】次にフィルム状基板15は耐熱性に優れ、
熱伝導性の高い透明の樹脂であり、フィルム状基板15
の摺動方向と平行な辺の長さは基材14の長さに比べて
短い。またフィルム状基板15は内部に導電部6と接触
部13a及びbを有している。また導電部6と接触部1
3a及びbは完全一体的に接続されている。フィルム状
基板15は、接触部13a及びbの大半を露出させたま
ま導電部6をフィルム状基板15に使用する樹脂でラミ
ネートして形成する。もしくは同素材の樹脂を塗布する
ことで形成する。
【0048】フィルム状基板15の表側表面には変色部
9が形成されている。変色部9は先の実施例と同様に発
色材や顕色材及び減感材を含有する着色材料組成物より
構成されている。またこの着色材料組成物は、減感材の
種類を適宜選択することにより、任意の温度で変色させ
ることができる。さらに変色部9は、先の実施例と同
様、着色材料とフィルム状基板15に対する接着性に優
れた樹脂との混合物を塗布して形成させることもでき、
さらに樹脂によりマイクロカプセル化した着色材料を含
む塗料の印刷によって形成させることもできる。
【0049】導電部6はフィルム状基板15に積層され
た金属箔板であり、その長さ方向両端部に接触部13a
及びbが設けられている。導電部6には比較的内部抵抗
の高い金属を使用する。また接触部13a及びbは、導
電部6と同素材であることが好ましい。また接触部13
a及びbは略円錐形状をしており、その大半がフィルム
状基板15から露出しており、フィルム状基板15に覆
われた底面部において導電部6と完全に接続している。
【0050】本実施例の起電力検査部材38を有する電
池を組立てる際は、基材14の間にフィルム状基板15
を挿入し、基材14を電池本体5に貼り付けるだけでよ
い。また使用の際は、フィルム状基板15を摺動して、
接触部13a及びbを基板16の孔18から露出した電
池本体5の電極12a及びbに接触させるだけでよい。
このようにすると電極12a及びbから接触部13a及
びbを経て導電部6に通電し、さらに導電部6の内部抵
抗によって発生した熱がフィルム状基板15内部の変色
部9を変色させる。これによって使用者は視覚的に電池
の良否を判別することができ、さらに複数の二次電池を
充電する場合に生ずる混乱を回避することができる。
【0051】一方起電力検査部材38を使用しない場合
は、フィルム状基板15を摺動させ、接触部42a及び
bと電極12a及びbが接触しないようにすればよい。
このとき接触部42a及びbがフィルム状基板15を撓
ませ、これによってフィルム状基板15は基板16と支
持部材17の間で挿まれ固定される
【0052】また本実施例の変形例として、基板16に
接触部42a及びbを収めるための収納用凹部19a及
びbが設けたものが挙げられる(図4)。これによって
起電力検査部材38を使用しないときにフィルム状基板
15が何らかの外力によって摺動し、電極12a及びb
と接触部42a及びbが接触するのを回避できる。収納
用凹部19a及びbは傾斜部20a及びbを有してい
る。傾斜部20a及びbは収納用凹部19a及びbの底
部と電極12a及びbをそれぞれ結ぶ線上に延びている
傾斜を持つ溝である。また傾斜部20a及びbの最も深
くなる位置は、収納用凹部19a及びbの底面よりも高
い位置にある(図4参照)。
【0053】次に、第4の実施例を図5を参照しつつ説
明する。尚、図6は本実施例に関する動作図を示してい
る。本実施例の起電力検査部材41は、既成の二次電池
に本発明の起電力検査部材41の作用効果を与えるのに
適している。もちろん起電力検査部材41 を有する電池
40として使用することも可能である。
【0054】本実施例においても、電池本体5は前記し
た実施例の構成と同一であり、一面に電極12a、bが
露出しており、さらにシール25が貼られている。また
シール25は電極12a、bを一切覆っていない。シー
ル25とは電池に関する情報及び使用上の注意等が印刷
されたものである。
【0055】本実施例における起電力検査部材41は、
接触部42a及びb、そして導電部39を有するフィル
ム状基板45より構成されている。フィルム状基板45
は耐熱性に優れ、熱伝導性の高い透明の樹脂であり、注
意事項等が印刷されたシール25と同寸法である。また
フィルム状基板45の裏側表面には変色部9が設けられ
ている。変色部9の組成や層構成は、先の例と同一であ
り、詳細な説明を省略する。
【0056】フィルム状基板45は内部に導電部39を
有し、該導電部39は接触部42a,bと接続されてい
る。またフィルム状基板45は、接触部42a及びbの
大半を露出させたまま導電部39をフィルム状基板45
に使用する樹脂でラミネートして形成する。もしくは同
素材の樹脂を塗布することで形成する。
【0057】導電部39はフィルム状基板45に積層さ
れた金属箔板であり、その長さ方向両端部に接触部42
a及びbが設けられている。また接触部42a及びbは
略円錐形状をしており、その大半がフィルム状基板45
から露出しており、フィルム状基板45に覆われた底面
部において導電部39と完全に接続している。また導電
部39と接触部42a、bは同素材であることが望まし
く、内部抵抗が5以上の金属である。
【0058】起電力検査部材41を二次電池に取付ける
際は、裏面に形成された粘着層11でシール25上に貼
り付ければよい。このとき粘着層11は、シール25の
電極12a及びb側の辺一帯に形成される。このように
して起電力検査部材41とシール25を貼り付けると、
起電力検査部材41の大半が指で捲りあげることができ
る。
【0059】使用の際は、フィルム状基板45を捲りあ
げて撓ませ、接触部42a,bと電極12a,bを接触
させるだけでよい。そのようにすると電極12a及びb
から接触部42a及びbを経て導電部39に通電し、さ
らに導電部39の内部抵抗によって発生した熱がフィル
ム状基板45内部の着色材料組成物を変色させる。この
とき変色部9はフィルム状基板45の裏側表面に形成さ
れているため、フィルム状基板45を捲りあげたとき変
色部9は表側に現れる。このようにして使用者は電池の
良否を視覚的に判別することができ、さらに複数の二次
電池を充電する際に生じた混乱を回避することができ
る。
【0060】また本実施例の別の形態として、フィルム
状基板45に樹脂でマイクロカプセル化した着色材料組
成物を混入したものが挙げられる。この構成の場合、フ
ィルム状基板45の表面に変色部9を設ける必要が無く
なり、作業工程及びコストが削減できる。さらに導電部
39で発生した熱が直に着色材料組成物に作用するた
め、変色に要する時間を短縮でき、電池を無駄に消費す
ることが無い。この場合、着色材料組成物は有色から無
色に変色するものであっても、その逆の反応を示すもの
であっても良い。
【0061】次に、本発明の第5の実施例を図7を参照
しつつ説明する。本実施例の起電力検査部材51はフィ
ルム状基板55と切替部材23及び摺動部材24より構
成されている。フィルム状基板55は白色の樹脂よりな
り、熱伝導性が高く耐熱性と可撓性に優れていれば材料
は特定しない。フィルム状基板55の表面には電池本体
5に関する情報と取り扱う上での注意事項が印刷されて
いる。またフィルム状基板55は切替部材23と摺動部
材24を繋ぐための摺動用孔26を有している。摺動用
穴26は溝形状をしており、フィルム状基板55の長さ
方向に延びている。
【0062】フィルム状基板55の裏面には導電部6が
形成されている。導電部6は、図7に示すように、略
「コ」の字状を呈している。すなわち導電部6は、フィ
ルム状基板55の長手に対して平行にのびる二つの直線
部を有する。そして各直線部の一端側は、フィルム状基
板55よりも外部に露出し、接触部13a,13bを形
成している。一方、直線部の他端側は、互いに内側に折
れ曲がっている。導電部6の折れ曲がり部分同士は、互
いに近接しているが接してはいない。
【0063】また導電部6は金属箔板もしくは導電性イ
ンクであり、金属の接着あるいは蒸着、もしくは導電性
インクの塗布により形成される。導電部6は略「コ」の
字状をしており、電池本体5の電極12a及びbと接触
して一つの回路を形成するが、一端部はスイッチ部4で
断線している。他端は接触部13a及びbであり、電池
本体5の電極12a及びbと常時接触している。またス
イッチ部4はフィルム状基板55の摺動用穴26に対応
している。
【0064】フィルム状基板55の表側表面には、裏側
に形成される導電部6の断線した部位に対応した位置に
変色部9が設けられている。変色部9の層構成等は、先
の実施例と同様である。
【0065】摺動部材24はフィルム状基板55の表面
に接する部材であり、使用の際スイッチを切り替えるた
めの部材である。摺動部材24は透明の樹脂でできてお
り、親指の先程度の大きさである。また使用の際動かし
やすいように、指との間に摩擦を生じるような表面構造
をしていている。
【0066】切替部材23はフィルム状基板55の裏面
に接する部材であり、導電部6の断線部をつなぐための
ものである。切替部材23は樹脂を使用した薄い板であ
り、表面に導体片53が形成されている。切替部材23
に使用する樹脂は耐熱性に優れていることが望ましい。
また導体片53はその長さ方向の中心に狭窄部52を有
しており、この部位で大きな発熱が得られるよう施され
ている。
【0067】切替部材23と摺動部材24はフィルム状
基板55の摺動用穴26を通じて全体が一体的に接着さ
れている。接着の方法としては、切替部材23と摺動部
材24の間にフィルム状基板55を挿んだ状態から、摺
動用穴26を通じて熱溶着する。その際切替部材23と
摺動部材24が一体的に摺動できるよう溶着される。ま
た電池本体5と起電力検査部材51はフィルム状基板5
5の裏面に形成される粘着層11によって密着される。
但し粘着層11は、切り替え部材23の摺動範囲には形
成されない。使用の際は摺動部材24を摺動させ、切替
部材23の導体片53を導電部6の断線した部位に接触
させるだけでよい。これによって導電部6が導通し、ス
イッチ部4周辺で発生した熱がフィルム状基板55を経
て変色部9に伝わり、変色部9を変色させる。この変色
により電池の良否を視覚的に判別することができる。
【0068】図7に示した実施例では、導体片53に狭
窄部52を設け、導体片53に狭窄部52を発熱させた
が、先に図1等で例示した構成のように、フィルム状基
板55の裏面に形成される導体部6に狭窄部22を設け
てもよい。狭窄部22は、金属箔である導電部6の幅を
局所的に細く形成することによって形成できる。またフ
ィルム状基板55の表側表面に形成される変色部9は、
フィルム状基板55の裏面に形成される狭窄部22と対
応した位置に設ける。この変形例の構成を採用する場合
は、切替部材23に狭窄部52を設ける必要はない。
【0069】次に本発明の第6の実施例について説明す
る。図8は、本発明の第6の実施例で採用する導電部の
正面図である。すなわち前述した図2の例では、バイパ
ス21を設けて狭窄部22の電流密度を低下させたが、
本実施例は、バイパス21に代わって抵抗部36を設け
たものである。具体的に説明すると、図8においてハッ
チングされた部位は、他の部位と組成が異なり、抵抗値
が高い。そのため本実施例では、導電部6に流れる電流
の総量が少なく狭窄部22の発熱が抑制される。
【0070】以上説明した実施例は、いずれも機器本体
30と一体的なデザインを有する電池本体5を採用した
が、本発明は、これにこだわるものではない。次に本発
明の第7の実施例として機器本体と異なるデザインを有
する電池本体5を使用した例について図10を参照して
説明する。すなわち本実施例は電池本体5の変形例に関
するものである。本実施例に使用する電池本体5は、機
器本体30から独立した形状を有している。この形状の
場合、電池本体5は機器本体30と一体的な外皮を有さ
ず、電池本体5独自の外皮を有している。またこの構成
の場合機器本体30は、機器本体30と一体的な形状を
持つカバー31を有している。電池本体5を取付ける際
は、機器本体30の所定の部位に電池本体5を嵌め込ん
だ後、カバー31を取付けて電池本体5を覆い、固定す
る。
【0071】このような機器本体30とは独立した形状
を有する電池本体5においても、本発明の実施例1至4
のいずれかで説明した起電力検査部材1を取付けるのに
何ら支障はない。また実施例1至4のいずれかで説明し
た起電力検査部材1を本実施例で説明した形状を有する
既成の二次電池に取付けることは可能であり、それによ
って本発明の電池と同様の効果を得ることができる。
【0072】また現在多くの電気製品が小型軽量化さ
れ、二次電池の使用頻度が非常に高くなってきている。
これまで説明してきた実施例は携帯電話に使用する二次
電池を想定して説明してきたが、本発明は他の電気製
品、例えば、ビデオカメラやデジタルカメラ、ノート型
パーソナルコンピュータ等に使用する二次電池にも使用
可能である。
【0073】本実施例の別の形態として、上記した着色
材料組成物を樹脂でマイクロカプセル化し、フィルム状
基板15にこれを混入したものが挙げられる。このよう
な構成では、フィルム状基板15の表面に変色部9を形
成する必要が無く、コストを下げることができる。また
導電部6で発生した熱が直に着色材料組成物に作用する
ため、熱の効率がよい。これによって検査に要する時間
が短縮でき、起電力検査部材1を使用することによって
電力を消費してしまうという矛盾を回避できる。またこ
のような構成に使用する着色材料組成物は無色から有色
に変色するものでも、その逆の反応を示すものであって
もよい。
【0074】また上記した各実施例では、導電部6と変
色部9を別々に設けたが、導電部6の代わりに変色性を
有する導電部を使用するものが挙げられる。これは導電
性インクに上記した着色材料組成物を混入したものであ
り、導通時に即座に変色が検知できるため、二次電池を
消耗しないですむ。この場合フィルム状基板15の表面
に変色部9を形成する必要は無い。なぜならこの構成の
導電部は変色部の作用効果をも備えているからである。
これによって導電部で発生した熱が直に着色材料組成物
に作用するため、熱効率がよい。これによって検査に要
する時間が短縮でき、起電力検査部材1を使用すること
によって電力を消費してしまうという矛盾を回避でき
る。またこの構成の場合フィルム状基板15に使用する
樹脂は透明であることが望ましい。
【0075】本実施例の別の形態として、既成の二次電
池に起電力検査部材41を貼り付けることによって、本
実施例の電池と同様の効果を得ることができる。すなわ
ち前記した起電力検査部材41を起電力検査装置として
使用することもできる。その場合には、基板16に透明
の樹脂を使用し、起電力検査部材41を既成の二次電池
に粘着層11を介して貼り付けたときに、既に貼り付け
てある製造元や製造番号、商品コード、定格電圧値、電
池の種類(リチウムイオンなど)、そして使用上の注意
等等が印刷されたシール25が透けて見えるように形成
する。シール25を隠蔽してしまうと、電池本体5に異
常が生じた場合電池の情報、特に製造会社や製造番号が
見えず、対処できなくなる可能性がある。よって基板1
6は透明であることが望ましい。このようにして、既成
の二次電池にも本実施例の起電力検査部材41を有する
電池と同様の効果を得ることができる。
【0076】また、第1実施例で述べたように、二次電
池は使用開始から終了まで起電力がほぼ一定であるた
め、フィルム状基板の変色を検知すれば即ちその二次電
池は使用可能であり、検査に要する時間は非常に短い。
つまり無駄に電池を消費することを避けることができ
る。
【0077】
【発明の効果】上記した実施例のように、二次電池に起
電力検査部材を設けることによって電池の充電状況を簡
単に判別することができる。また複数の二次電池を充電
する際の混乱を避けることができる。また電池の充電状
況を判別する際は、変色部もしくはフィルム状基板の変
色を検知すれば、その時点で電池の良否の判別は終了す
るため、二次電池を無駄に消費しないですむ。逆に充電
されていないときは変色部またはフィルム状基板の変色
を検知できないため、視覚的にわかりやすい。また起電
力検査部材単体を使用することで、既成の二次電池にも
同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に関する概念的な分解斜
視図である。
【図2】本発明の第2の実施例に関する概念的な分解斜
視図である。
【図3】本発明の第3の実施例に関する概念的な分解斜
視図である。
【図4】本発明の第3の実施例の変形例に関するもので
あり、基材に収納用凹部と傾斜部を設けた場合の断面図
である。
【図5】本発明の第4の実施例に関する概念的な分解斜
視図である。
【図6】本発明の第4の実施例における動作図である。
【図7】本発明の第5の実施例に関する概念的な分解斜
視図である。
【図8】本発明の第6の実施例で採用する導電部の正面
図である。
【図9】本発明の実施例の電池と機器本体に関する分解
斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例の電池と機器本体に関す
る分解斜視図である。
【符号の説明】
1,38,41,51 起電力検査部材 2 下部基板 3 上部基板 4 スイッチ部 5 電池本体 6,39 導電部 7 凹部 8 凹状部 9 変色部 10,53 導体片 11,11a,11b 粘着層 12a,12b 電極 13a,13b 接触部 42a,42b 接触部 14 基材 15,45,55 フィルム状基板 16 基板 17 支持部材 18 孔 19 収納用凹部 20 傾斜部 21 バイパス 22,52 狭窄部 23 切替部材 24 摺動部材 25 シール 26 摺動用孔 27 スイッチ用孔 28 ストラップ 29 接触端子 30 機器本体 31 カバー 32,37,40,50 電池 36 抵抗部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CC01 CC02 CC06 CC12 CD14 CE05 5H022 AA09 BB27 CC09 KK04 5H030 AA09 AS05 BB23 DD20 FF26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電が可能であり、外部に露出する電極
    と、外部又は内部において電極と接する接触部と、表面
    側に設けられた熱変色層及び導電層と、スイッチ部を有
    し、スイッチ部を接続することにより導電層に通電し、
    導電層を発熱させて熱変色層を変色させ、電池の良否を
    確認することが可能であることを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 外部に露出する電極と、外部又は内部に
    おいて電極と接する接触部と、表面側に設けられた熱変
    色性を有する導電層と、スイッチ部を有し、スイッチ部
    を接続することにより、熱変色性を有する導電層に通電
    し、導電層自身を変色させ、電池の良否を確認すること
    が可能であることを特徴とする電池。
  3. 【請求項3】 電池は機器本体に接続されて機器の外形
    の一部を構成する二次電池であり、スイッチ部は、電池
    の機器本体側の表面側に設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の電池。
  4. 【請求項4】 導電層にはバイパスが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1至3のいずれかに記載の電池。
  5. 【請求項5】 フィルム状基板を有し、当該フィルム状
    基板は耐熱性が200℃以上であることを特徴とする請
    求項1至4のいずれかに記載の電池。
  6. 【請求項6】 接触部同士の抵抗は、5オーム以上であ
    ることを特徴とする請求項1至5のいずれかに記載の電
    池。
  7. 【請求項7】 導電層または熱変色性を有する導電層に
    は抵抗部が設けられていることを特徴とする請求項1至
    6のいずれかに記載の電池。
  8. 【請求項8】 フィルム状基板に熱変色層及び導電層、
    又は熱変色性を有する導電層が積層され、さらに電池の
    電極と接する接触部と、スイッチ部が設けられ、スイッ
    チ部を接続することにより導電層に通電し、導電層を発
    熱させて熱変色層又は導電層自身を変色させ、電池の良
    否を確認することを特徴とする電池の起電力検査装置。
  9. 【請求項9】 粘着層を有し当該粘着層によって電池の
    表面に貼り付け可能であることを特徴とする請求項8に
    記載の電池の起電力検査装置。
JP2000347030A 2000-11-14 2000-11-14 電池及び電池の起電力検査装置 Pending JP2002151164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000347030A JP2002151164A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 電池及び電池の起電力検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000347030A JP2002151164A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 電池及び電池の起電力検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002151164A true JP2002151164A (ja) 2002-05-24

Family

ID=18820821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000347030A Pending JP2002151164A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 電池及び電池の起電力検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002151164A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011109831A2 (en) * 2010-03-05 2011-09-09 Sloop Steven E Discharging of batteries
KR20170019044A (ko) * 2015-08-11 2017-02-21 주식회사 엘지화학 열 변색 염료가 포함된 테이프를 포함하는 전지팩
KR101943301B1 (ko) * 2017-09-11 2019-01-29 신승민 스티커형 배터리 충전량 확인 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011109831A2 (en) * 2010-03-05 2011-09-09 Sloop Steven E Discharging of batteries
WO2011109831A3 (en) * 2010-03-05 2011-12-22 Sloop Steven E Discharging of batteries
US8823329B2 (en) 2010-03-05 2014-09-02 Steven E. Sloop Discharging of batteries
KR20170019044A (ko) * 2015-08-11 2017-02-21 주식회사 엘지화학 열 변색 염료가 포함된 테이프를 포함하는 전지팩
KR102051926B1 (ko) 2015-08-11 2019-12-04 주식회사 엘지화학 열 변색 염료가 포함된 테이프를 포함하는 전지팩
KR101943301B1 (ko) * 2017-09-11 2019-01-29 신승민 스티커형 배터리 충전량 확인 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4835476A (en) Voltage measuring sheet
US6184794B1 (en) Portable lighting device having externally attached voltage tester
US5223003A (en) Process for preparing a battery tester label
US6152597A (en) Apparatus for monitoring temperature of a power source
US4726661A (en) Flexible resistive heat battery tester and holder
US4354092A (en) Electric hair curling iron with rechargeable battery power supply
CA2122748C (en) Battery with tester label and method for producing it
US5760588A (en) Dual rate thermochromic battery tester
US5626978A (en) Method for securing a tester device to a battery and the battery so produced
US5393618A (en) Battery with tester label and method for producing it
CN107851856A (zh) 包括电池上型指示器的电池
KR100274728B1 (ko) 테스터 라벨을 구비한 배터리
JP2003307457A (ja) 測定装置、エネルギー蓄積モジュールおよび電子機器
HU218128B (hu) Kimerülésjelzővel ellátott elektrokémiai elem
JP5968464B2 (ja) 新規な構造の内蔵型電池セル
WO2019220981A1 (ja) 固体電池、電池モジュールおよび固体電池の充電方法
KR101973053B1 (ko) 배터리 팩
JP2002151164A (ja) 電池及び電池の起電力検査装置
US20130319997A1 (en) Keep-warming device with time control function
JP2021022562A (ja) バッテリーパック
KR101968947B1 (ko) 보조 배터리 내장형 휴대 단말 보호 케이스
US5867028A (en) Battery tester having sections of different resistivity
CN219937136U (zh) 一种电池
KR101943301B1 (ko) 스티커형 배터리 충전량 확인 장치
CN215128500U (zh) 一种新型体温贴