JP2002140684A - 気象翻訳・予測方法及び気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

気象翻訳・予測方法及び気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体

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JP2002140684A JP2000333187A JP2000333187A JP2002140684A JP 2002140684 A JP2002140684 A JP 2002140684A JP 2000333187 A JP2000333187 A JP 2000333187A JP 2000333187 A JP2000333187 A JP 2000333187A JP 2002140684 A JP2002140684 A JP 2002140684A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 気象翻訳の運用と並行してモデルの構造決定
も実行可能な機構を持つ、ニューラルネットワークを用
いた長時間先の局地の気象要素、または、気象要素以外
の要素を高精度に予測することが可能な気象翻訳・予測
方法及び気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体
を提供する。 【解決手段】 神経回路網モデルの入出力データとして
与える数値予測モデルによる1つ以上の予測値、及び、
地上・上空観測値を含む気象要素、または、気象要素以
外の要素に関するデータを、時間的に連続な複数個の値
を1つの構造体として保存し、構造体から読み出した入
出力データ及び、部品としての神経回路網モデルを学習
装置に与えて、該入出力データ間の関係を学習して学習
結果を出力する。学習結果及び、任意の日時における数
値予測モデルにより予測された予測値を翻訳装置に与え
て、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気象翻訳・予測方
法及び気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体に
係り、特に、気圧、風、温度、湿度などの気象要素を予
測する数値予測モデルによる予測値と、気象要素の影響
を受けると考えられる地上・上空観測値、天候などの気
象要素、及び、気象要素の影響を受ける商品売上数、来
客数等の気象要素以外の要素を神経回路網モデルに与え
て学習させることにより、それらの関係を獲得し、学習
後のモデルを用いて翻訳することにより、気象要素に影
響を受ける要素に翻訳する気象翻訳・予測方法及び気象
翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】気象予測では、予測の時空間解像度によ
り、短時間予測(3〜6時間先まで)、長時間予測(6
時間から5日先まで)、短期予測(1週間先から1ヵ月
先まで)、長期予測(1ヵ月から1年先まで)に分類さ
れる。
【0003】従来、気象庁などでは、長時間先の予測技
術として数値予測モデルが広く用いられている。しかし
ながら、数値予測モデルの空間解像度は粗く、5km以
下の局地気象を予測するには適していない。そこで、こ
うした局地気象を予測するために、数値予測モデルによ
り求まる予測値から地上・上空の観測値などを推定する
カルマンフィルタ、重回帰モデルなどの非常に簡単な線
形モデルが用いられている。
【0004】また、従来のシステムでは、季節によるデ
ータの変動、数値予測モデルによる予測値の変動などの
影響を考慮したモデルの構築においては、人手によるデ
ータ解析、経験に基づくモデル構築が必要である。ま
た、数値予測モデルによる予測値からでは翻訳不可能な
気象要素に関連する二次要素については、人手によるデ
ータ解析、人間の経験則等を援用することにより、経験
的に翻訳されている。
【0005】一方、ニューラルネットのみを用いた気象
翻訳方法として、特開平9−49884等が開示されて
いる。この手法では、ニューラルネットモデルへの入出
力データとして共に気象観測値を与えて、その関係を学
習させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の、長時間先の気象状態を予測する数値予測モデルを
用いた場合、予測値の空間の解像度が10km以上と粗
く、長時間先の局地予測を行うには不適切であるという
問題がある。
【0007】また、数値予測モデルによる予測結果であ
る大気状態の予測値を実際の地上観測値と比較すると、
地形の影響などのために一致しないという問題がある。
これは、数値予測モデル自体において、地上が境界面と
なっているため、数値的に予測することが困難であると
いうモデルの特性にも起因している。この他、数値予測
モデルの予測結果に基づき、カルマンフィルタ、重回帰
モデルなどの線形モデルを用いて地上・上空の観測値に
変換する方法が用いられている。しかしながら、これら
のモデルを用いて、地上・上空の観測値を予測するだけ
では、実際に観測される地上・上空観測値などと比較し
て予測精度が不十分であり、予測値として利用できない
という問題がある。
【0008】また、季節変動などによるモデル再構築時
では、モデル構造を決定する必要があるが、学習させる
データの期間の指定、データの特性解析など、人間が介
在しなくては、モデル構造の決定ができないという問題
がある。
【0009】また、数値予測モデルだけでは予測不可能
な商品売上個数、来客数などの気象要素以外の要素は人
間の経験則などの知識がなければ予測ができないという
問題がある。
【0010】一方、ニューラルネットのみを用いた気象
翻訳手法として、特願平9−49884等があげられる
が、これらは、いずれもニューラルネットモデルへの入
出力データとして気象観測データを与えて学習させるも
のであり、こうした形態のモデル化では、1〜2日先ま
での長時間予測を行うことは困難である。
【0011】また、特願平9−49884では、学習に
何万回もの学習反復を必要としており、現実的な時間モ
デルを学習できないという問題がある。学習の遅さに起
因する欠点は、次の問題も引き起こす。上記のようなモ
デル構造の決定においては、多数の学習条件(モデル構
造)に対して、学習・テストを繰り返すため、学習に多
くの時間がかかると、モデルの構造決定は、実用的な時
間で実行できないという問題が生じる。
【0012】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、季節毎のデータの変動を考慮してモデル構造を自動
的に再決定し直す機構を持ち、高速学習法を用いること
により、気象翻訳の運用と並行してモデルの構造決定も
実行可能な機構を持つ、ニューラルネットワークを用い
た長時間先の局地の気象要素、または、気象要素以外の
要素を高精度に予測することが可能な気象翻訳・予測方
法及び気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。
【0014】本発明(請求項1)は、長時間先における
3次元大気中の気象要素を予測する数値予測モデルを用
いて予測された予測値から、気象要素、または、気象要
素以外の要素に翻訳する気象翻訳・予測方法において、
神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
せるようにするステップ(ステップ1)と、構造体から
読み出した入出力データ及び、部品としての神経回路網
モデルを学習装置に与えて、該入出力データ間の関係を
学習して学習結果を出力するステップ(ステップ2)
と、学習結果及び、任意の日時における数値予測モデル
により予測された予測値を翻訳装置に与えて、気象要
素、または、気象要素以外の要素に翻訳するステップ
(ステップ3)とからなる。
【0015】本発明(請求項2)は、長時間先における
3次元大気中の気象要素を予測する数値予測モデルを用
いて予測された予測値から、気象要素、または、気象要
素以外の要素に翻訳する気象翻訳・予測方法において、
神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
せるようにするステップと、構造体から読み出した入出
力データ及び、部品としての神経回路網モデルを学習装
置に与えて、該入出力データ間の関係を学習して学習結
果を出力するステップと、学習結果を遠隔地に伝送する
ステップと、伝送された学習結果及び、任意の日時にお
ける数値予測モデルにより予測された予測値を翻訳装置
に与えて、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻
訳するステップとからなる。
【0016】本発明(請求項3)は、学習後の神経回路
網モデルを規定する特徴量を保存するステップと、保存
した情報を再度読み出して再学習及び再翻訳を実行する
ステップとを更に有する。
【0017】本発明(請求項4)は、部品としての神経
回路網モデルと高速学習アルゴリズムを学習装置に与え
るステップを更に有する。
【0018】本発明(請求項5)は、学習時の収束の速
さに影響を与える学習パラメータ及び、学習データの範
囲、再学習の頻度、汎化係数等の学習時に与える調整変
数を学習アルゴリズム変数設定装置に与えて、該調整変
数を設定・変更するステップを更に有する。
【0019】本発明(請求項6)は、神経回路網モデル
を構造決定装置に与えて、モデル構造を決定させるステ
ップと、モデル構造の再構造化の実行頻度を構造決定装
置に与えて、モデル構造の変数を設定・変更させるステ
ップとを更に有する。
【0020】本発明(請求項7)は、長時間先における
3次元大気中の気象要素を予測する数値予測モデルを用
いて予測された予測値から、気象要素、または、気象要
素以外の要素に翻訳する気象翻訳・予測プログラムを格
納した記憶媒体であって、神経回路網モデルの入出力デ
ータとして与える数値予測モデルによる1つ以上の予測
値、及び、地上・上空観測値を含む気象要素、または、
気象要素以外の要素に関するデータを、時間的に連続な
複数個の値を1つの構造体として保存し、ある一定期間
のデータを連続して読み出せるようにするプロセスと、
構造体から読み出した入出力データ及び、部品としての
神経回路網モデルを学習装置に与えて、該入出力データ
間の関係を学習して学習結果を出力するプロセスと、学
習結果及び、任意の日時における数値予測モデルにより
予測された予測値を翻訳装置に与えて、気象要素、また
は、気象要素以外の要素に翻訳するプロセスとからな
る。
【0021】本発明(請求項8)は、長時間先における
3次元大気中の気象要素を予測する数値予測モデルを用
いて予測された予測値から、気象要素、または、気象要
素以外の要素に翻訳するための学習装置に搭載される気
象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体であって、
神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
せるようにするプロセスと、構造体から読み出した入出
力データ及び、部品としての神経回路網モデルを学習装
置に与えて、該入出力データ間の関係を学習して学習結
果を出力するプロセスと、学習結果を遠隔地に伝送する
プロセスとを有する。
【0022】本発明(請求項9)は、長時間先における
3次元大気中の気象要素を予測する数値予測モデルを用
いて予測された予測値から、気象要素、または、気象要
素以外の要素に翻訳するための翻訳装置に搭載される気
象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体であって、
学習装置から伝送された学習結果及び、任意の日時にお
ける数値予測モデルにより予測された予測値を翻訳装置
に与えて、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻
訳するプロセスを有する。
【0023】本発明(請求項10)は、学習後の神経回
路網モデルを規定する特徴量を保存するプロセスと、保
存した情報を再度読み出して再学習及び再翻訳を実行す
るプロセスとを更に有する。
【0024】本発明(請求項11)は、部品としての神
経回路網モデルと高速学習アルゴリズムを学習装置に与
えるプロセスを更に有する。
【0025】本発明(請求項12)は、学習時の収束の
速さに影響を与える学習パラメータ及び、学習データの
範囲、再学習の頻度、汎化係数等の学習時に与える調整
変数を学習アルゴリズム変数設定装置に与えて、該調整
変数を設定・変更するプロセスを更に有する。
【0026】本発明(請求項13)は、神経回路網モデ
ルを構造決定装置に与えて、モデル構造を決定させるプ
ロセスと、モデル構造の再構造化の実行頻度を構造決定
装置に与えて、モデル構造の変数を設定・変更させるプ
ロセスとを更に有する。上記のように、本発明では、数
値モデルによる大気の状態を示す特徴量の予測値から、
神経回路網を用いて気象要素や経済活動等の気象要素以
外の要素を予測したり、そのための係数を実測値から学
習する。このとき、季節毎のデータの変動を考慮して予
測誤差が最小となる神経回路網モデル構造を自動的に再
決定し、高速学習アルゴリズムを用いることにより、実
用的な時間でモデルの構造決定を実行できるようにし、
数値予測モデルの予測値と地上・上空などの観測値との
関係をニューラルネットに学習させ、その学習後のモデ
ルを用いて長時間先の局地の気象要素、または、気象要
素以外の要素を高精度に予測することが可能となる。
【0027】また、学習時、及び翻訳時に用いられる、
断片的に配信される入力データを時系列方向の連続値と
して扱えるように構造体化したサーキュラーファイルに
より、時系列方向の連続性のチェック、入力データの配
信などの障害の検出が可能となる。
【0028】また、サーキュラーファイルを導入し、シ
ステム全体の動作をサーキュラーファイルに格納された
時系列情報に基づいて実行することにより、計算機本体
の時計などに依存することなく、通信障害などによるデ
ータの欠落、システムダウンなどの障害発生時、及び復
旧時にも確実に動作するシステムを構築することが可能
となる。
【0029】また、本発明は、学習装置と翻訳装置に分
けて遠隔地に設置し、当該学習装置での学習結果を翻訳
装置に伝送することにより、別々に実行することも可能
である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明は、長時間先の局地気象情
報を予測するために、数値予測モデルの長時間先を予測
する特徴量を活かしつつ、地上観測値などへの翻訳を精
度よく実行するために、カルマンフィルタ、重回帰モデ
ルなどの線形を用いるだけでは、地上・上空観測値の予
測精度が不十分という問題に対しては、非線形モデルで
ある神経回路網モデルを用いて、入力値として数値予測
モデルの予測値を、出力値として地上・上空の観測値、
または、気象要素以外の要素を与えてこれらの関係を学
習させ、学習後の神経回路網モデルに対して、最新の数
値予測モデルによる予測結果を与えることにより、対応
した地上・上空の予測値、または、気象要素以外の要素
の予測量を得る。
【0031】また、季節変動などによるモデル構造を決
定するという問題に対しては、ある一定期間(季節毎)
におけるデータを学習データセットとテストデータセッ
トに分けておく。ある一定期間(季節毎)におけるデー
タについて、ニューラルネットモデルの入出力データと
なる要素間で相関値を計算する。そして、相関値の大き
な要素順に入力要素として取り扱う。
【0032】モデル構築をする際、入力要素数、即ち、
入力ユニット数、及び、中間ユニット数を様々に変化さ
せた複数の学習条件を生成し、各学習条件に基づいて設
定された神経回路網モデルに対して学習データセットを
与えて学習し、学習後の神経回路網モデルに対してテス
トデータセットを与えてモデル出力を計算する。このテ
ストデータに対するモデル出力と、実際の観測値、また
は、気象要素以外の要素の実測値などの誤差(テスト誤
差)を評価し、テスト誤差が最小となるモデルを最良の
モデルとして選択する。この方法により、翻訳誤差が最
小となるような神経回路網モデルの入力・中間ユニット
数を決定する。
【0033】さらに、ニューラルネットモデルの入出力
データの相関値に基づき学習条件を生成し、学習・テス
トを繰り返すことによりモデル構造を決定する過程にお
いて、非常に多くの学習条件に対して学習を事項する必
要があるため、モデルの学習に多くの時間(数万回の学
習反復回数)がかかると現実的な時間でモデル構造を決
定できないという問題に対しては、高速学習アルゴリズ
ムを導入することにより解決することが可能となる。そ
こで、高速学習アルゴリズムの一種である、学習時の重
みの信号を抑制することにより学習を加速化する逐次型
高速学習法(特願平6−210203)を導入し、学習
・構造決定に要する時間を短縮する。
【0034】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を説明す
る。
【0035】初めに、本発明に適用する神経回路網モデ
ル・高速学習法の一例を挙げ、説明する。
【0036】ここでは、階層型神経回路網モデル、高速
学習法の典型例を用いるが、回帰結合をもつ神経回路網
モデルなど、他の形式のモデル、または、他の高速学習
法にも適用できる。
【0037】図2は、本発明を適用するネットワークモ
デルの例である。
【0038】同図(A)に示す階層型神経回路網モデル
は、入力層1、複数の中間層2、出力層3からなる層状
のネットワークモデルであり、各層は、同図(B)に示
すように、ユニット4、重み5、バイアス6から構成さ
れる。
【0039】ユニット4は、前層のユニットの出力値
(xi (i=1,2,…,lL,L:前層のユニット
数)と重み(wi ,i:重みの番号)の積の総和、及
び、バイアス(bi ,i:ユニットの番号)を加算した
値を入力値として受け、入力値にある非線形変換(f
(・))を施した値(y)を出力し、この出力値を次層
のユニットへ伝達する構造を持つ。但し、ここでは、入
力層のユニット入出力変換関数は、線形、入力層以外の
層のユニットの非線形変換関数f(・)は、典型例であ
るシグモイド関数を用いるが、モデルに応じて他の変換
関数を用いることも考えられる。上記の非線形変換を施
したyの値は以下の式により表される。
【0040】
【数1】 今、神経回路モデル上にN個の重みw=(w1 ,w2 ,
…wN )があり、ある評価基準を最小化するような重み
の値を推定するための重みの更新則を考える。ここで
は、評価基準の典型例として神経回路網モデルの出力値
(O,(j=1,2,…,M)M:出力層のユニットの
番号)と学習用出力値である出力データ(Tj ,(j=
1,2,…,M)の残差二乗和(式(2))を用いる。
【0041】
【数2】 神経回路網モデルの学習法として、更新則に慣性項を付
加し、更に、重みの振動を完全に抑制するために補正項
を付加した学習方法が提案されている(落合,他,「電
気学会論文誌C,Vol.113-C, No.12,pp.1154-1162,199
3) 。この学習法を以下に示す。但し、k反復目の重
み、勾配(評価関数の一次偏微分)、学習率、平滑化微
係数、学習率の増加率、減少率を、wk ,gk ,ηk =
(η0 ,η1 ,…,ηN ),θ,κ,φとし、過去の反
復点での勾配を考慮した平滑化微分を、δ、慣性率をα
とする。
【0042】重みの更新則:
【0043】
【数3】 学習率の更新則:
【0044】
【数4】 上記の学習法を発展させた学習法として、逐次型高速学
習法(特願平6−210203)が挙げられる。
【0045】上記の階層型神経回路網モデル、及びその
学習法を用いて、本発明を実現した装置の例を説明す
る。
【0046】図3は、本発明の一実施例の気象翻訳装置
の構成を示す。
【0047】同図に示す気象翻訳装置は、データファイ
ル監視装置8、データ前処理装置9、パラメータ設定装
置11、学習装置用サーキュラーファイル監視装置1
3、学習装置14、翻訳装置用サーキュラーファイル監
視装置16、翻訳装置17、数値予測結果観測値などの
データファイル7、入出力データのサーキュラーファイ
ル10、学習条件設定ファイル12、学習条件・学習後
の重みファイル15、予測結果ファイル18から構成さ
れる。
【0048】データファイル監視装置8は、データファ
イル7からデータを取得し、データファイル7を監視
し、データファイル7の数値予測モデルによる予測結
果、または、ニューラルネットの出力値(観測値、また
は、気象要素以外の実測値)が更新されたかを監視す
る。更新されたことを検出した場合には、データ前処理
装置9にデータの前処理の実行を指示する。
【0049】データ前処理装置9は、データファイル監
視装置8からの指示により、データファイル7から取得
された入力データを時系列方向に補間するなど前処理を
行い、入出力データのサーキュラーファイル10に格納
する。
【0050】学習装置14用のサーキュラーファイル監
視装置13及び、翻訳装置17用のサーキュラーファイ
ル監視装置16は、サーキュラーファイル10のデータ
が更新されたかを監視し、更新を検出した場合には、そ
れぞれ、学習装置14及び翻訳装置17を起動させる。
【0051】学習装置14は、サーキュラー監視装置1
3から起動されると、学習条件設定ファイル12及びサ
ーキュラーファイル10のデータを用いて学習を行い、
学習の重みを学習条件・学習後の重みファイル15に出
力する。
【0052】翻訳装置17は、学習条件・学習後の重み
ファイル15及び、構造決定装置19により決定された
構造、及びサーキュラーファイル10のデータを用い
て、地上・上空の観測値、または、気象要素以外の要素
への翻訳を行い、予測結果ファイルに出力する。
【0053】パラメータ設定装置11は、学習条件を生
成するために必要な構造決定エンジン起動間隔、入力因
子数、中間ユニット数、学習パラメータ、学習データセ
ット数、学習・予測エンジン起動間隔等のパラメータを
設定する。
【0054】サーキュラーファイル10は、最新の情報
が書き込まれている場所を示すポインタ情報、データを
作成した時刻、データの内容(予測値:入力値、観測
値:出力値など)等から構成され、データ前処理装置9
で入力データを時系列方向に補間するなどの前処理が施
された後の内容を保存する。これにより学習装置14
は、学習時には、ポインタ情報で示されたレコードか
ら、時系列を逆順に辿ることにより、学習データを連続
的に取得できるようになる。時系列情報の学習では、こ
の連続性を持たせた学習データ作成に手間を要するた
め、サーキュラーファイル10を用いることにより、学
習データの作成の手間を低減している。
【0055】構造決定装置19は、パラメータ設定装置
11において設定されたパラメータに基づいて、季節変
動を考慮した神経回路網モデル構造を決定する。
【0056】神経回路網モデル構造の決定方法として以
下のような方法がある。
【0057】(1) 入力値と出力値の相関値から、有
効な入力要素を求める。
【0058】予め、過去のデータを用いて入力値(x
i,i=1,…,n,nはデータの個数)と出力値(y
i,i=1,…,n、nはデータの個数)の相関値を次
式により求める。
【0059】まず、平均値 ux=(sum xi)/n, uy=(sum y
i)/n を求め、次に、相関値
【0060】
【数5】 を計算する。そして、この相関値が大きい入力要素から
神経回路網モデルへの有効な入力値として、次の構造決
定処理で取り扱う。
【0061】(2)モデル構造、汎化係数等の決定: ・神経回路網モデル構造を表す入力ユニット数、中間層
数、各中間ユニット数; ・学習時に用いる汎化係数、学習係数;などの学習条件
を変更した複数の学習条件を用意し、各々の学習条件に
対して同一の学習データを与えて学習し、学習後の各神
経回路網モデルに対して同一の学習データを与えてモデ
ル出力を求める。そして、テストデータに対するモデル
出力と、真の出力値(地上観測値、経済要素値など)と
の誤差(モデル誤差)が最小となるモデル構造、汎化係
数等を決定する。
【0062】次に、上記の構成における動作を説明す
る。
【0063】図4は、本発明の一実施例の気象予測処理
のフローチャートである。
【0064】ステップ101) 予め、パラメータ設定
装置11において、学習条件を生成するために必要な、
入力・中間ユニット数を振る範囲、学習データセット数
などのパラメータを設定し、構造決定装置19におい
て、前述の方法により当該パラメータを用いて、季節毎
のデータの変動を考慮して予測誤差が最小となるモデル
構造を決定し、これらを、学習条件として学習条件ファ
イル12に設定する。
【0065】ステップ102) データファイル監視装
置8は、数値予測結果・観測値などのデータファイル7
から数値予測モデルによる予測結果、及び、ニューラル
ネットの出力値として学習させるデータを取得する。
【0066】ステップ103) データファイル監視装
置8は、取得したデータから数値予測モデルによる予測
結果、または、ニューラルネットの出力値(観測値、ま
たは、気象要素以外の実測値)が更新されたことを検出
する。
【0067】ステップ104) データファイル監視装
置8は、データ前処理装置9を起動して、データの前処
理を実行する。
【0068】ステップ105) データ前処理装置9
は、前処理を行ったデータをサーキュラーファイル10
に格納する。
【0069】ステップ106) 学習装置用のサーキュ
ラーファイル監視装置13は、サーキュラーファイル1
0が更新されたことを検出する。
【0070】ステップ107) 学習装置14は、サー
キュラー監視装置13により起動されると、神経回路網
モデルや学習条件が設定された学習条件設定ファイル1
2の内容及び、サーキュラーファイル10のデータを用
いて、前述の高速学習法により、ニューラルネットの学
習を行い、学習後の重みを学習条件・学習後の重みファ
イル15に出力する。
【0071】ステップ108) 翻訳装置用のサーキュ
ラー監視装置16がサーキュラーファイルが更新された
ことを検出すると、翻訳装置17が起動され、翻訳装置
17は、この学習後の重みファイル15とサーキュラー
ファイル10のデータを用いて、地上・上空の観測値、
または、気象要素以外の要素への翻訳を実行する。
【0072】ステップ109) 翻訳された結果を予測
結果として予測結果ファイル18に出力する。
【0073】また、上記の実施例では、図3に示す気象
予測装置の構成に基づいて説明したが、図3に示す構成
要素のうち、図5に示すように、数値予測結果観測値な
どのデータファイル7、データファイル監視装置8、デ
ータ前処理装置9、入出力データのサーキュラーファイ
ル10、学習条件設定ファイル12、学習装置用サーキ
ュラーフィル監視装置13、学習装置14及び、学習条
件・学習後の重みファイル15及び、翻訳システムに対
して学習結果を送信するための通信部21からなる学習
システムとして独立させて構築することも可能であり、
当該気象予測学習装置の学習装置14で行われた学習結
果を翻訳装置17で使用する学習条件・学習後の重みフ
ァイル15に出力し、通信部21を介して翻訳システム
に送信する。
【0074】また、翻訳システムは、翻訳装置用サーキ
ュラーファイル監視装置16、入出力データのサーキュ
ラーファイル10’、パラメータ設定装置11、構造決
定装置19、翻訳装置17、予測結果ファイル18及び
学習システムから学習結果を受信するための通信部22
からなり、当該翻訳システムを学習システムとは独立し
て独立に構築することも可能である。
【0075】図5に示す構成において、学習システムと
翻訳システムを遠隔地に配置して、通信部を介して学習
結果を伝送することにより、図3と同様の処理が可能で
ある。また、図5のシステム構成では、入出力データの
サーキュラーファイル10、10’として個別に各シス
テムに保持する例を示しているが、これらの入出力サー
キュラーファイルを双方のシステムで共有して利用する
ことも可能である。
【0076】また、上記の実施例では、図3に示す構成
に基づいて説明したが、図4に示すフローチャートをプ
ログラムとして構築し、気象翻訳・予測装置、気象予測
学習装置として利用されるコンピュータのCPUにより
制御することも勿論可能である。
【0077】また、図4に示すフローチャートをプログ
ラムとして構築し、気象翻訳装置、として利用されるコ
ンピュータに接続されるディスク装置や、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体
に格納しておき、本発明を実施する際にインストールす
ることにより、容易に本発明を実現できる。
【0078】また、装置の構成と同様に、図4に示すフ
ローチャートのうち、ステップ101からステップ10
7までを気象予測学習プログラムとして構築し、ステッ
プ108とステップ109を気象翻訳・予測プログラム
として構築することも可能である。
【0079】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用
が可能である。
【0080】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、季節毎
のデータの変動を考慮して予測誤差が最小となるモデル
構造を自動的に決定することができるようになり、高速
学習法を用いることにより、実用的な時間でモデルの構
造決定が可能となると共に、数値予測モデルの予測値と
地上・上空などの観測値との関係をニューラルネットに
学習させ、その学習後のモデルを用いて長時間先の局地
の気象要素、または、気象要素以外の要素を高精度に予
測することができる。
【0081】また、本発明によれば、時系列情報として
配信される個々の入力データをサーキュラーファイル
(構造体)として纏めることにより、時系列方向の連続
性のチェック、入力データの配信などの障害の検出を行
うことができう。
【0082】また、サーキュラーファイルを導入し、シ
ステム全体の動作をサーキュラーファイルに格納された
時系列情報に基づいて実行することにより、計算機本体
の時計等に依存することなく、通信障害などによるデー
タの欠落、システムダウンなどの障害発生時、及び、復
旧時にも確実に動作するシステムが構築できる。
【0083】また、学習時において、時系列情報の学習
では、連続性を持たせた学習データ作成に手間がかかる
が、サーキュラーファイルを用いることにより学習デー
タ作成が容易になり、手間を削減することができる。
【0084】また、配信障害などで配信されるべきデー
タが予め指定した一定時間を経ても配信されない場合
は、システムの警告を発する、または、自動的にシステ
ムを停止するなどの措置をとる。そして、データの配信
が再開されたら、障害発生期間中に配信されていなかっ
た複数のデータが一度に配信された場合でも、気象翻訳
システムの動作は、サーキュラーファイルの時系列情報
に基づいて実行されるため、計算機の時計を利用した場
合のような不安定な動作(計算機の時計の時刻と配信さ
れるデータの時刻が合致、もしくは、矛盾し、整合性が
なくなり、おかしな動作をしてしまう)がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明を適用するネットワークモデルの例であ
る。
【図3】本発明の一実施例の気象翻訳装置の構成図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の気象翻訳処理のフローチャ
ートである。
【図5】本発明の他の実施例の気象翻訳システムの構成
図である。
【符号の説明】 1 入力層 2 中間層 3 出力層 4 ユニット 5 重み 6 バイアス 7 数値予測結果・観測値などのデータファイル 8 データファイル監視装置 9 データ前処理装置 10 入出力データのサーキュラーファイル 11 パラメータ設定装置 12 学習条件設定ファイル 13 学習装置用サーキュラーファイル監視装置 14 学習装置 15 学習条件・学習後の重みファイル 16 翻訳装置用サーキュラーファイル監視装置 17 翻訳装置 18 予測結果ファイル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長時間先における3次元大気中の気象要
    素を予測する数値予測モデルを用いて予測された予測値
    から、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
    る気象翻訳・予測方法において、 神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
    モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
    値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
    るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
    として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
    せるようにするステップと、 前記構造体から読み出した入出力データ及び、部品とし
    ての神経回路網モデルを学習装置に与えて、該入出力デ
    ータ間の関係を学習して学習結果を出力するステップ
    と、 前記学習結果及び、任意の日時における数値予測モデル
    により予測された予測値を翻訳装置に与えて、気象要
    素、または、気象要素以外の要素に翻訳するステップと
    からなることを特徴とする気象翻訳・予測方法。
  2. 【請求項2】 長時間先における3次元大気中の気象要
    素を予測する数値予測モデルを用いて予測された予測値
    から、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
    る気象翻訳・予測方法において、 神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
    モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
    値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
    るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
    として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
    せるようにするステップと、 前記構造体から読み出した入出力データ及び、部品とし
    ての神経回路網モデルを学習装置に与えて、該入出力デ
    ータ間の関係を学習して学習結果を出力するステップ
    と、 前記学習結果を遠隔地に伝送するステップと、 伝送された前記学習結果及び、任意の日時における数値
    予測モデルにより予測された予測値を翻訳装置に与え
    て、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳する
    ステップとからなることを特徴とする気象翻訳・予測方
    法。
  3. 【請求項3】 学習後の神経回路網モデルを規定する特
    徴量を保存するステップと、 保存した情報を再度読み出して再学習及び再翻訳を実行
    するステップとを更に有する請求項1または、2記載の
    気象翻訳・予測方法。
  4. 【請求項4】 部品としての神経回路網モデルと高速学
    習アルゴリズムを前記学習装置に与えるステップを更に
    有する請求項1乃至3記載の気象翻訳・予測方法。
  5. 【請求項5】 学習時の収束の速さに影響を与える学習
    パラメータ及び、学習データの範囲、再学習の頻度、汎
    化係数等の学習時に与える調整変数を学習アルゴリズム
    変数設定装置に与えて、該調整変数を設定・変更するス
    テップを更に有する請求項1乃至4記載の気象翻訳・予
    測方法。
  6. 【請求項6】 前記神経回路網モデルを構造決定装置に
    与えて、モデル構造を決定させるステップと、 モデル構造の再構造化の実行頻度を前記構造決定装置に
    与えて、前記モデル構造の変数を設定・変更させるステ
    ップとを更に有する請求項1乃至5記載の気象翻訳・予
    測方法。
  7. 【請求項7】 長時間先における3次元大気中の気象要
    素を予測する数値予測モデルを用いて予測された予測値
    から、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
    る気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、 神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
    モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
    値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
    るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
    として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
    せるようにするプロセスと、 前記構造体から読み出した入出力データ及び、部品とし
    ての神経回路網モデルを学習装置に与えて、該入出力デ
    ータ間の関係を学習して学習結果を出力するプロセス
    と、 前記学習結果及び、任意の日時における数値予測モデル
    により予測された予測値を翻訳装置に与えて、気象要
    素、または、気象要素以外の要素に翻訳するプロセスと
    からなることを特徴とする気象翻訳・予測プログラムを
    格納した記憶媒体。
  8. 【請求項8】 長時間先における3次元大気中の気象要
    素を予測する数値予測モデルを用いて予測された予測値
    から、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
    るための学習装置に搭載される気象翻訳・予測プログラ
    ムを格納した記憶媒体であって、 神経回路網モデルの入出力データとして与える数値予測
    モデルによる1つ以上の予測値、及び、地上・上空観測
    値を含む気象要素、または、気象要素以外の要素に関す
    るデータを、時間的に連続な複数個の値を1つの構造体
    として保存し、ある一定期間のデータを連続して読み出
    せるようにするプロセスと、 前記構造体から読み出した入出力データ及び、部品とし
    ての神経回路網モデルを学習装置に与えて、該入出力デ
    ータ間の関係を学習して学習結果を出力するプロセス
    と、 前記学習結果を遠隔地に伝送するプロセスとを有するこ
    とを特徴とする気象翻訳・予測プログラムを格納した記
    憶媒体。
  9. 【請求項9】 長時間先における3次元大気中の気象要
    素を予測する数値予測モデルを用いて予測された予測値
    から、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻訳す
    るための翻訳装置に搭載される気象翻訳・予測プログラ
    ムを格納した記憶媒体であって、 学習装置から伝送された学習結果及び、任意の日時にお
    ける数値予測モデルにより予測された予測値を翻訳装置
    に与えて、気象要素、または、気象要素以外の要素に翻
    訳するプロセスを有することを特徴とする気象翻訳・予
    測プログラムを格納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 学習後の神経回路網モデルを規定する
    特徴量を保存するプロセスと、 保存した情報を再度読み出して再学習及び再翻訳を実行
    するプロセスとを更に有する請求項7乃至9記載の気象
    翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体。
  11. 【請求項11】 部品としての神経回路網モデルと高速
    学習アルゴリズムを前記学習装置に与えるプロセスを更
    に有する請求項7、8、10記載の気象翻訳・予測プロ
    グラムを格納した記憶媒体。
  12. 【請求項12】 学習時の収束の速さに影響を与える学
    習パラメータ及び、学習データの範囲、再学習の頻度、
    汎化係数等の学習時に与える調整変数を学習アルゴリズ
    ム変数設定装置に与えて、該調整変数を設定・変更する
    プロセスを更に有する請求項7、8、10、11記載の
    気象翻訳・予測プログラムを格納した記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記神経回路網モデルを構造決定装置
    に与えて、モデル構造を決定させるプロセスと、 モデル構造の再構造化の実行頻度を前記構造決定装置に
    与えて、前記モデル構造の変数を設定・変更させるプロ
    セスとを更に有する請求項7乃至12記載の気象翻訳・
    予測プログラムを格納した記憶媒体。
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