JP2002140646A - カード利用正当性判定方法 - Google Patents

カード利用正当性判定方法

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JP2002140646A
JP2002140646A JP2000333679A JP2000333679A JP2002140646A JP 2002140646 A JP2002140646 A JP 2002140646A JP 2000333679 A JP2000333679 A JP 2000333679A JP 2000333679 A JP2000333679 A JP 2000333679A JP 2002140646 A JP2002140646 A JP 2002140646A
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card
terminal device
card transaction
portable terminal
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JP2000333679A
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Junichi Horie
淳一 堀江
Kazue Fujiwara
和江 藤原
Kazunori Kamo
和徳 加茂
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AKESESU KK
Axess Corp
Original Assignee
AKESESU KK
Axess Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード取引端末装置を利用したオンラインで
のカード取引において、物理的根拠に基づき、より確実
にカードの不正利用を判別可能としたカード利用正当性
判定方法並びに同方法を使用したカード取引システムを
提供する。 【解決手段】 カード取引端末装置とカード認証ホスト
とをネットワークを介して結ぶことによりオンラインで
のカード取引を可能とするとともに、無線式携帯端末装
置の現在位置情報を管理する通信会社ホストをネットワ
ークを介して更に結んだカード取引システムであって、
カード取引要求時には、カード取引端末装置から送信さ
れてくるデータに基づき、そのときのカード利用場所情
報を取得する機能と、カード取引端末装置から送信され
てくるカード情報に基づき、当該カードの正当利用者の
所持する無線式携帯端末装置を特定し、通信会社ホスト
を介して当該無線式携帯端末装置の現在位置情報を取得
する機能と、それら取得されたカード利用場所情報と、
無線式携帯端末装置の現在位置情報とに基づき、当該カ
ード利用の正当性を判定する機能と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オンラインでの
カード取引におけるカードの不正利用の防止を図ったカ
ード利用正当性判定方法、並びに、同方法を使用したカ
ード取引システムに係り、特に、カード取引要求時のカ
ード利用場所と正当なカード利用者の存在場所とに基づ
きカードの正当性判定を行うようにしたカード利用正当
性判定方法並びにカード取引システムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、全世界で広く普及されているクレ
ジットカードやデビットカード(キャッシュカード)等
によるカード取引は、CAT(Card Authorization Ter
minalの略)等のカード取引端末装置を使用したオンラ
イン取引が主流となっている。この種のカード取引を利
用すれば、カード利用者は金銭の持ち合わせがないよう
な場合にも、世界各地で希望する商品を所定範囲内で即
時購入することができるため、カード利用者はもとより
店側にとっての利用価値も高く、それらカードの普及率
はより一層高まりつつある。
【0003】一方で、スキミング等を利用したカード偽
造による被害が近年増加の一途をたどっている。その被
害総額は年間数十億円とも言われ、クレジットカード会
社や銀行等のカード管理会社の側では早急な対策を迫ら
れているのが実状である。
【0004】その一具体策として、カード管理会社の側
では、『普段と違う商品購入』や『金目の品の集中した
購入』等を判定基準としたカード利用正当性判定をオン
ラインネットワーク上のコンピュータにより実行してい
る。それにより、偽造カードが作成された可能性の高い
カード番号を割り出すと共に、偽造カードの利用停止、
並びにカードの正当利用者への早期通知を行い、カード
不正利用の防止を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな従来のカード利用正当性判定方法は、その判定基準
自体が物理的根拠のない曖昧なものであったため、カー
ド不正利用であるか否かの判定は推論の域を越えるもの
にはなり得なかった。そのため、正当なカード利用であ
るにも拘わらず、コンピュータが不正カード利用と判定
して自動的にカード利用を停止してしまうといったこと
も多々あり、問題の生じていないカードの利用者にまで
多大な迷惑を及ぼしてしまうといった問題が生じてい
た。
【0006】すなわち、従来のカード利用正当性判定
は、その判定基準の曖昧さを要因とした判定結果の疑わ
しいものであり、カード不正利用の防止に効果的な対策
とはなり得ていなかった。
【0007】本発明は上述の問題点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、カード取引端末
装置を利用したオンラインでのカード取引において、物
理的根拠に基づき、より確実にカードの不正利用を判別
可能としたカード利用正当性判定方法を提供することに
ある。
【0008】この発明の他の目的とするところは、上述
のカード利用正当性判定方法を使用したカード取引シス
テムを提供することにある。
【0009】この発明の更に他の目的とするところは、
以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易
に理解されるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のカード利用正当性判定方法にあっては、カ
ード取引端末装置から発生されるデータに基づき判明さ
れるカード取引要求時のカード利用場所と、正当なカー
ド利用者の所持する無線式携帯端末装置を介して判明さ
れるカード取引要求時の正当なカード利用者の存在場所
と、に基づきカード利用の正当性を判定する。
【0011】『カード』としては、例えば、クレジット
カードやデビットカード等を挙げることができる。無
論、この他にも、消費者金融機関等の発行するキャッシ
ングカード等の各種カード利用に本発明を適用すること
も可能である。また、『カード取引端末装置』として
は、例えば、CAT、ATM(Automated Teller Machi
neの略)、Kiosk端末装置等を挙げることができ
る。従って、『カード取引』の内容としては、例えば、
CATやKiosk端末装置等を介した商品購入の他、
ATMやKiosk端末装置等を介したキャッシングサ
ービス、銀行口座からの預金引き出し等の種々の取引を
挙げることができる。
【0012】『無線式携帯端末装置』としては、例え
ば、携帯電話(PHSを含む)やGPS(Global Posit
ioning Systemの略)端末装置等の少なくとも大凡の現
在位置を特定可能なものが挙げられる。もっとも、昨
今、携帯電話が一般大衆にも広く普及されている状況を
考慮すると、無線式携帯端末装置としては携帯電話を採
用するのがより好ましいかと思われる。
【0013】『カード取引端末装置を介して判明され
る』とあるが、具体的には、例えば、カード取引要求時
にカード取引端末装置から発生される端末IDデータに
基づき、カード取引端末装置の設置場所を特定するとい
ったものが挙げられる。また、他の一例としては、カー
ド取引端末装置から直接カード利用場所情報を発生させ
るといったものが挙げられる。このほかにも当業者であ
れば、カード取引端末装置を介したカード利用場所の種
々の判明態様が想定されるであろう。
【0014】尚、本発明のカード利用正当性判定方法に
おいては、カード取引端末装置に無線式CATを採用す
ることもできる。このような場合には、カード利用場所
は、当該無線式CATの現在位置情報に基づき判明され
るようにすることができる。現在位置情報は、例えば、
カード取引要求時に当該無線式CATとのデータ交信が
行われる中継基地局を特定することにより大凡の現在位
置情報として得ることもできるし、若しくは、GPS等
を介してより正確な無線式CATの現在位置情報として
得ることも可能である。無論、オペレータ等が現在位置
情報を無線式CATに直接入力することにより、当該現
在位置情報を得ることも可能である。
【0015】『無線式携帯端末装置を介して判明される
カード取引要求時の正当なカード利用者の存在場所』と
あるが、当該存在場所は、好ましくは、無線式携帯端末
装置の現在位置情報を得ることにより判明される。現在
位置情報は、例えば、無線式携帯端末装置として携帯電
話を採用するような場合には、当該携帯電話とのデータ
交信が行われた最新の中継基地局を特定することにより
大凡の現在位置情報として得ることができる。若しく
は、無線式携帯端末装置としてGPS端末装置を採用
し、当該GPS機能を介してより正確な現在位置情報を
得ることも可能である。無論、携帯電話とGPS機能と
を併用することにより、現在位置情報を得ることもでき
る。このほかにも当業者であれば、種々の現在位置情報
の判明取得態様が想定されるであろう。
【0016】『〜カード利用場所と、〜正当なカード利
用者の存在場所と、に基づき』とあるように、本発明の
カード利用の正当性判定方法は、カード利用場所と正当
なカード利用者の存在場所とが一致するか否かを比較す
るもののみに限定されない。このことは、例えば、本発
明のカード利用正当性判定方法をコンピュータ等で実現
するような場合には、その判定態様が必ずしも「比較」
とはならないことにも起因している。
【0017】カード利用場所と無線式携帯端末装置の存
在場所とに基づく本発明のカード利用正当性判定方法の
要旨は、主に、カード取引要求時におけるカードの利用
場所に当該カードの正当利用者本人が存在するか否かと
いった物理的見地に基づく判定基準を取り入れた点にあ
る。従って、本発明のカード利用正当性判定方法によれ
ば、従来のカード利用正当判定方法に比して、より確実
な判定を行うことが可能となる。
【0018】好ましくは、本発明のカード利用正当性判
定方法においては、カード利用が不当であると判定され
たときには、カード取引が中止されるようにする。この
ような態様によれば、カード利用の正当性を判定するの
みならず、カード不正利用を未然に防ぐこともできる。
【0019】好ましくは、本発明のカード利用正当性判
定方法においては、カード正当利用者からの事前要求に
基づき、カード取引要求時のカード利用正当性判定を行
うか否かが予め決定されるようにする。このような態様
によれば、カード取引要求時のカード利用正当性判定を
行うか否かを、カード正当利用者による任意で選択可能
となる。
【0020】更に好ましくは、前記事前要求は、カード
正当利用者の所持する携帯電話を介して、または、公衆
電話等の据置型電話を使用した暗証コード入力を介して
行われるようにする。このような態様によれば、カード
正当利用者は、カード正当利用者の所持する携帯電話ま
たは据置型電話を介して、いつでも任意の時にカード取
引要求時のカード利用正当性判定を行うか否かの選択を
することができる。また、例えば、カード正当利用者
が、自己の携帯電話を自宅等に置き忘れてきたような場
合にも、据置型電話を介してカード取引要求時のカード
利用正当性判定を行わないように設定することもできる
から、そのような場合にも通常のカード取引を行うこと
が可能となる。
【0021】次に、上述の方法は、カード取引システム
としても実現される。すなわち、本発明のカード取引シ
ステムは、カード取引端末装置とカード認証ホストとを
ネットワークを介して結ぶことによりオンラインでのカ
ード取引を可能とするとともに、無線式携帯端末装置の
現在位置情報を管理する通信会社ホストをネットワーク
を介して更に結んだカード取引システムであって、カー
ド取引要求時には、カード取引端末装置から送信されて
くるデータに基づき、そのときのカード利用場所情報を
取得する機能と、カード取引端末装置から送信されてく
るカード情報に基づき、当該カードの正当利用者の所持
する無線式携帯端末装置を特定し、通信会社ホストを介
して当該無線式携帯端末装置の現在位置情報を取得する
機能と、それら取得されたカード利用場所情報と、無線
式携帯端末装置の現在位置情報とに基づき、当該カード
利用の正当性を判定する機能と、を有する。
【0022】『カード』としては、先にも説明したよう
に、例えば、クレジットカードやデビットカード等を挙
げることができる。無論、この他にも、消費者金融機関
等の発行するキャッシングカード等の各種カード利用に
本発明を適用することも可能である。また、『カード取
引端末装置』としては、例えば、CAT、ATM、Ki
osk端末装置等を挙げることができる。従って、『カ
ード取引』の内容としては、例えば、CATやKios
k端末装置を介した商品購入の他、ATMやKiosk
端末装置等を介したキャッシングサービス、銀行口座か
らの預金引き出し等の種々の取引を挙げることができ
る。また、『無線式携帯端末装置』としては、例えば、
携帯電話(PHSを含む)やGPS端末装置等の少なく
とも大凡の現在位置を特定可能なものが挙げられる。
【0023】ここで、『カード認証ホスト』とあるが、
これは、必ずしも1の個体を限定して示すものではな
い。ネットワーク上に散在する複数の装置乃至コンピュ
ータを接続することにより当該ホストコンピュータを実
現することも可能である。少なくともここでは、カード
取引要求時のカード認証処理を行うことが可能なカード
管理会社のコンピュータのことを広く意味している。従
って、本発明を複数のカード管理会社のカード利用に適
用する場合には、ホストコンピュータも複数のカード管
理会社のものがネットワークを介して接続されることに
なるであろう。無論、それらを、代表する1のコンピュ
ータで兼用するようにしてもよい。
【0024】ここで、例えば、本発明のカード取引シス
テムをデビットカードの利用に適用するような場合に
は、認証ホストとしては銀行が管理するコンピュータを
適用するのが好ましい。また、例えば、本発明のカード
取引システムをクレジットカードの利用に適用するよう
な場合には、カード認証ホストにはクレジットカード会
社が管理するコンピュータを適用するのが好ましい。
【0025】『通信会社ホスト』とあるが、これについ
ても同様に、必ずしも1の個体を限定して示すものでは
ない。ネットワーク上に散在する複数の装置乃至コンピ
ュータを接続することにより当該ホストコンピュータを
実現することも可能である。少なくともここでは、無線
式携帯端末装置の現在位置情報を管理するコンピュータ
のことを広く意味している。
【0026】『カード取引端末装置から送信されてくる
データに基づき』とあるように、カード利用場所情報
は、種々の態様により取得されるようすることができ
る。一例としては、カード取引要求時にカード取引端末
装置から送信される端末IDデータに基づきカード取引
端末装置の設置場所を特定し、それによりカード利用場
所情報を取得する態様のものが挙げられる。また、他の
一例としては、カード取引端末装置から直接カード利用
場所情報を送信させるようにした態様のものが挙げられ
る。このほかにも当業者であれば、種々の取得態様が想
定されるであろう。
【0027】『無線式携帯端末装置の現在位置情報』
は、具体的には、例えば、無線式携帯端末装置として携
帯電話を採用するような場合には、当該携帯電話とのデ
ータ交信が行われた最新の中継基地局を特定することに
より大凡の現在位置情報として取得することができる。
若しくは、無線式携帯端末装置としてGPS端末装置を
採用し、当該GPS機能を介してより正確な現在位置情
報を取得することも可能である。この他にも種々の取得
態様が想定されるが、いずれにせよ、ここでは、無線式
携帯端末装置の現在位置情報は、通信会社ホストを介し
て取得されるものとされる。
【0028】本発明のカード取引システムによれば、既
に公知となっているネットワークを介したオンラインで
のカード認証処理と平行して、上述したカード利用正当
性判定を自動的に行うことが可能となる。それにより、
ネットワーク上においてより早く確実にカードの不正利
用を判別することが可能となる。
【0029】本発明のカード取引システムの好ましい一
実施態様においては、カード取引要求時のカード利用正
当性判定の実行を希望するか否かのカード正当利用者か
らの申告を、カード正当利用者の所持する無線式携帯端
末装置又は据置型電話からネットワークを介して自動受
け付けする機能と、当該受け付けられたカード正当利用
者からの申告に基づき、カード取引要求時のカード利用
正当性判定の実行有無を自動変更する機能と、を更に有
する。
【0030】このような態様によれば、カード取引要求
時のカード利用正当性判定を行うか否かを、カード正当
利用者が任意に選択可能となる。また、例えば、カード
正当利用者が、自己の携帯電話を自宅等に置き忘れてき
たような場合にも、据置型電話を介してカード取引要求
時のカード利用正当性判定を行わないよう設定すること
もできるから、そのような場合にもカード取引を行うこ
とが可能となる。
【0031】尚、上述した本発明のカード取引システム
は、システム全体として各機能を実現するものである
が、それら機能は、主として、ネットワークを介して更
に結ばれる情報処理サーバに持たせるようにすることも
できる。
【0032】そのような場合には、当該情報処理サーバ
は、カード取引要求時には、カード取引端末装置から送
信されてくるデータに基づき、そのときのカード利用場
所情報を取得する手段と、カード取引端末装置から送信
されてくるカード情報に基づき、通信会社ホストを介し
て当該無線式携帯端末装置の現在位置情報を取得する手
段と、それら取得されたカード利用場所情報と、無線式
携帯端末装置の現在位置情報とに基づき、当該カード利
用の正当性を判定する手段と、を有するようにする。
【0033】また、カード取引要求時のカード利用正当
性判定の実行を希望するか否かのカード正当利用者から
の申告を、カード正当利用者の所持する無線式携帯端末
装置又は据置型電話からネットワークを介して自動受け
付けする手段と、当該受け付けられたカード正当利用者
からの申告に基づき、カード取引要求時のカード利用正
当性判定の実行有無を自動変更する手段と、を更に有す
るようにすることもできる。
【0034】このような態様によれば、既存のカード認
証処理システムに、当該サーバを接続することで、簡易
に上述した本発明のカード取引システムを実現すること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の一形
態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、この例
では、本発明のカード取引システムを示すことにより、
本発明のカード利用正当性判定方法について同時に説明
するものとする。
【0036】本発明のカード取引システム全体の概略構
成が図1に示されている。同図に示されるように、本発
明のカード取引システムは、カード取扱店等に設置され
るカード取引端末装置としてのCAT1、ATM2、K
iosk端末装置3と、カード認証ホストとしての各ク
レジットカード会社の認証ホスト5(5a〜5n)、各
銀行の認証ホスト6(6a〜6n)と、それらを結ぶネ
ットワーク7とを有し、カード取引要求時には、カード
取引端末装置1〜3とカード認証ホスト5〜6との間で
のデータ交信を介して通常のカード認証処理が実行され
る。
【0037】尚、符号8が付されるのはCAFISを示
すものであり、実際には、当該CAFIS8を介してカ
ード認証処理が行われるのであるが、当該CAFISに
ついての処理は既に公知であるため、ここでは、理解を
容易とするためにも、カード認証に係る主な処理はカー
ド認証ホスト5〜6で行われるものとして説明する。ま
た、符号9が付されるのは、銀行間ネットワークを示し
ており、これについても既に公知であるため、ここでは
その説明を省略する。
【0038】ネットワーク7には、この例では、情報処
理会社が管理する情報処理サーバ4が更に結ばれてお
り、本発明の要部となるカード利用正当性判定の主な処
理は、当該情報処理サーバ4を介して行われる。
【0039】カード利用者の所持する無線式携帯端末装
置1〜3には、この例では携帯電話11が採用されてい
る。当該携帯電話11の現在位置情報は、この例では、
携帯電話11と中継基地局13a〜13nとのデータ通
信を介して、ネットワーク7と結ばれる通信会社ホスト
12で管理される。これにより、情報処理サーバ4の側
で当該携帯電話の現在位置情報がネットワーク7を介し
て適宜に取得されるようになっている。
【0040】尚、情報処理サーバ4、クレジットカード
会社認証ホスト5、銀行認証ホスト6、通信会社ホスト
12は、それぞれ記憶装置41、51、61、121を
有しており、当該記憶装置41、51、61、121に
はそれぞれ、カード利用正当性判定処理並びにカード認
証処理のための後述する各種データファイルが保存され
ている。
【0041】本発明のカード取引システムで実行される
処理全体の概略が図2に示されている。同図に示される
ように、本発明のカード取引システムにおいては、カー
ド取引要求があったときには、カード取引端末装置1〜
3を介して、カード利用者により提示されたカード10
の各種カード情報(例えばカードID等)が読み込ま
れ、当該カード情報等の送信と共にカード認証ホスト5
〜6の側へとカード認証処理要求がなされる()。
【0042】カード認証ホスト5〜6の側では、受け取
ったカード情報に基づきカード認証処理を行うと共に、
必要に応じて情報処理サーバ4へとカード利用正当性判
定処理要求がなされる。尚、この例では、カード利用正
当性判定処理要求時には、カード取引端末装置1〜3か
ら送信されてくるカード取引端末装置1〜3の端末ID
が更にサーバ4へと送信される()。
【0043】情報処理サーバ4の側では、カード認証ホ
スト5〜6からの要求に基づき、カード利用正当性判定
処理を実行する。このとき、情報処理サーバ4から通信
会社ホスト12へと、カード正当利用者の所持する携帯
電話11の現在位置情報の送信要求がなされる()。
尚、このとき、情報処理サーバ4から通信会社ホスト1
2へと、該当する携帯電話を特定するための携帯IDが
送信される。
【0044】通信会社ホスト12においては、情報処理
サーバ4からの現在位置情報送信要求を受信すると、通
信会社ホスト12において生成された該当する携帯電話
11の現在位置情報を、この例では、エリア情報として
情報処理サーバ4へと送信する()。
【0045】情報処理サーバ4では、通信会社ホスト1
2から送信されてくる携帯電話11のエリア情報と、カ
ード取引端末装置1〜3の端末IDから判明されるカー
ド利用場所情報とに基づき、カード利用正当性判定を実
行し、当該判定結果をカード認証ホスト5〜6へと送信
する()。
【0046】カード認証ホスト5〜6では、先に行われ
たカード認証処理の結果と、情報処理サーバ4から得ら
れるカード利用正当性処理の結果とに基づき、カード取
引の可否を決定し、当該結果に基づいたデータをカード
取引端末装置1〜3へと送信する()。
【0047】カード取引要求時のカード取引端末装置に
おける処理が図3のフローチャートにより示されてい
る。尚、以下の例では、カード取引端末装置として主と
してCAT1を適用した例を示す。本発明にATM2或
いはKiosk端末装置3を適用した場合の各ホスト乃
至サーバにおける処理は、以下の実施例を参照すること
により、当業者であれば、容易にその内容を理解できる
であろう。
【0048】先に説明しておくが、本発明のカード取引
システムにおいては、カード取引端末装置の側では、通
常のカード取引要求時に行われる処理と同様の処理が行
われる。すなわち、図3に示されるように、カード取引
要求時には、CAT1において、カード情報(カード番
号等)が読み込まれ(ステップ301)、CAT1の端
末IDが読み込まれ(ステップ302)、取引内容(決
済額等)が読み込まれ(ステップ303)、それら読み
込まれた情報を送信することにより、認証ホスト(ここ
では、クレジットカード会社認証ホスト5)の側へと、
通常のカード認証処理要求が発生される(ステップ30
4)。
【0049】次いで、カード認証ホストの側からの回答
が受信されるまで待機状態となる(ステップ305N
O,ステップ306)。カード認証ホストの側からの回
答が受信されると(ステップ305YES)、回答内容
が判別され(ステップ307)、当該回答内容に基づく
処理が実行される。すなわち、カード認証(この例では
カード利用正当性判定も含む)が正常に行われたときに
は(ステップ308認証OK)、しかるべき処理を経て
カード利用明細書が打ち出され(ステップ309)、処
理は終了する。一方、カード認証(若しくはカード利用
正当性判定)が正常に行われなかったときには(ステッ
プ308エラー)、その旨を通知するための文字表示等
がCAT1のディスプレイ上に行われると共に、その他
エラー時の処理が行われ(ステップ310)、カード取
引は中止されて処理は終了する。
【0050】カード取引要求時のカード認証ホスト(こ
の例では、クレジットカード会社認証ホスト5)の側に
おける処理が図4のフローチャートにより示されてい
る。同図に示されるように、クレジットカード会社認証
ホスト5の側では、CAT1から送信されてくるカード
情報、端末ID、取引内容が順次読み込まれ(ステップ
401,402,403)、それら読み込まれた情報に
基づき、通常行われるカード認証処理が実行される(ス
テップ404)。
【0051】ここで、カード認証処理が正常に行われな
かった場合には(ステップ405NO)、CAT1の側
へと当該旨を通知するための特定信号(エラー信号等)
が送信され(ステップ406)、処理は終了する。すな
わち、この場合には、通常のカード認証処理が行われる
のみであり、本発明の要部であるカード利用正当性判定
は行われない。この例では、このようにカード利用正当
性判定処理の前に通常のカード認証処理を行うことで、
不要にカード利用正当性判定処理を行うことを省略する
ようにしている。
【0052】カード認証処理が正常に行われたときには
(ステップ405YES)、次いで、カード利用正当性
判定の実行有無が確認される。当該実行有無の確認のた
めに使用されるデータファイルの一例が、図7中(a)
に示されている。このデータファイルは、クレジットカ
ード会社認証ホスト5の記憶装置51に保存されている
ファイルであり(銀行認証ホスト6の場合には記憶装置
61)、このデータファイルには、カード利用者から事
前に申込みがあったカードについてのカード番号(カー
ドID)と、それらカード番号毎の実行フラグ“1”ま
たは“0”とが書き込まれている。尚、この例では、当
該実行フラグは、携帯電話11若しくは公衆電話等の据
え置き型電話を介して、カード正当利用者からの要求に
より適宜に変更(書き換え)されるが、これについては
後述する。
【0053】すなわち、ステップ407の実行有無確認
処理においては、ステップ401で読み込まれたカード
情報の内のカード番号(カードID)に基づき、カード
利用正当性の実行の有無が確認される。
【0054】ここで、該当するカードについての、実行
フラグが“0”である場合には(ステップ407N
O)、カード利用正当性判定は行われず、通常のカード
認証が正常に行われた旨をCAT1の側へと通知するた
めの特定信号が送信され、同時に決済額自動引き落とし
処理等の所定の認証完了時処理が行われ(ステップ40
8)、処理は終了する。
【0055】一方、ステップ407において、データフ
ァイルの実行フラグが“1”である場合には、クレジッ
トカード会社認証ホスト5の側から情報処理サーバ4の
側へとカード利用正当性判定処理の実行要求が送信され
る。このとき、より詳細には、カード利用正当性判定の
ために必要なカード利用場所情報としてのCAT1の端
末IDとカード取引に利用されたカードの番号(カード
ID)とが送信される。
【0056】情報処理サーバ4の側では、後述するよう
に、それらクレジットカード会社認証ホスト5の側から
送信されてくる情報に基づき、カード利用正当性判定処
理を実行し、その判定結果をクレジットカード会社認証
ホスト5の側へと送信することとなる。
【0057】クレジットカード会社認証ホスト5の側で
は、当該判定結果を受信するまでは、一旦待機状態とな
るが(ステップ410NO,ステップ411)、判定結
果が受信されると(ステップ410YES)、その判定
内容を判別し、判定結果に基づいた処理を実行する。す
なわち、カード利用正当性判定が正常に行われたときに
は(ステップ413YES)、先にステップ404で実
行された通常のカード認証が正常に行われた旨をCAT
1の側へと通知するための特定信号が送信され、同時に
決済額自動引き落とし処理等の所定の認証完了時処理が
行われ(ステップ415)、処理は終了する。
【0058】一方、カード利用正当性判定が正常に行わ
れなかったときには(ステップ413NO)、通常のカ
ード認証処理が正常に行われなかった旨を示す特定信号
がCAT1の側へと送信され(ステップ414)、処理
は終了する。
【0059】すなわち、この例では、カード利用正当性
判定処理は、カード認証処理に付随して行われるもので
あり、カード利用正当性判定が正常に行われなかったと
きには、通常のカード認証処理が正常に行われなかった
ものとして処理がなされる。無論、カード利用正当性判
定処理の判定結果に対応した特定信号をCAT1の側へ
と送信するようにすることも十分可能であるが、このよ
うにすることで、本実施の形態では、既存のカード取引
端末装置に一切手を加えることなく、本発明のカード取
引システムを簡易に実現可能としている。
【0060】カード取引要求時の情報処理サーバ4にお
ける処理が図5のフローチャートにより示されている。
同図に示されるように、情報処理サーバ4においては、
クレジットカード会社認証ホスト5からのカード利用正
当性判定処理要求に基づき、先ず、クレジットカード会
社認証ホスト5から送信されてくるカード情報(カード
ID)とCAT1の端末IDとが読み込まれる(ステッ
プ501,502)。
【0061】次いで、ステップ501で読み込まれたカ
ード番号(カードID)に基づき、カード正当利用者の
所持する携帯電話11を特定するための所定データファ
イルが呼び出される(ステップ503)。
【0062】当該データファイルの一例が、図7中
(b)に示されている。このデータファイルは、情報処
理サーバ4の記憶装置41に保存されているファイルで
あり、このデータファイルには、カード利用者から事前
に申込みがあったカードについてのカード番号(カード
ID)毎に、当該カードの正当利用者により指定された
携帯電話11の電話番号(携帯ID)が記憶されてい
る。尚、この例では、1のカードIDに対して1の携帯
IDが示されているが、言うまでもなくこれは、例えば
1のカードIDに対して複数の携帯IDを記憶すること
もできる。
【0063】次いで、呼び出されたデータファイルを参
照して、ステップ501で読み込まれたカード番号(カ
ードID)に基づき、カード正当利用者の所持する携帯
電話のIDが特定される(ステップ504)。特定され
た携帯IDは、データとして情報処理サーバから通信会
社ホスト12へと送信され、これにより、当該携帯ID
で特定される携帯電話の現在位置情報の送信要求が、情
報処理サーバ4から通信会社ホスト12へとなされるこ
ととなる。
【0064】このとき通信会社ホスト12で行われる現
在位置情報送信のための処理の詳細が図6のフローチャ
ートにより示されている。同図に示されるように、通信
会社ホスト12においては、情報処理サーバ4からの現
在位置情報送信要求に伴い、先ず、送信されてくる携帯
IDが読み込まれ(ステップ601)、当該携帯IDに
基づいて該当する携帯電話の現在位置情報としてのエリ
アIDと、当該エリアIDの特定日時情報とを呼び出す
(ステップ602)。
【0065】尚、ここで呼び出される現在位置情報は、
公知となっている携帯端末毎の現在位置登録処理を介し
て得られるものであり、この例では、携帯電話とデータ
交信を可能とする対応中継基地局に基づく携帯電話の存
在エリアIDが、所定データファイルに常時更新記録さ
れている。
【0066】当該データファイルの一例が図8中(a)
に示されている。同図に示されるように、当該データフ
ァイルは、通信会社ホスト12の記憶装置121に保存
されるデータファイルであり、このファイルには、携帯
電話(携帯電話ID)毎に、最新のエリアIDと、当該
エリアIDが特定された日時とが記録されている。
【0067】当該データファイルに基づき、ステップ6
02において呼び出されたエリアID、並びに特定日時
情報は、ステップ603において、情報処理サーバ4へ
と送信される。
【0068】図5のフローチャートに戻り、情報処理サ
ーバ4においては、ステップ505において現在位置情
報の送信要求がなされた後は、通信会社ホスト12から
当該現在位置情報が送信されてくる迄は待機状態にある
が(ステップ506NO,ステップ507)、現在位置
情報が受信されると(ステップ506YES)、次い
で、受信された特定日時情報に基づき、それが所定時間
内のものであるか否かの判定が行われる(ステップ50
8)。
【0069】すなわち、この例では、現在位置情報は携
帯電話に基づき特定されるため、必ずしもカード取引要
求時の現在位置情報が常時取得できるとは限らない。そ
のため、ここでは、最新の現在位置情報が特定された日
時から、カード取引要求時まで所定時間内(例えば5
分)しか経過していないもののみが採用される。従っ
て、当該経過時間が所定時間を超えているような場合に
は(ステップ508NO)、カード利用正当性判定は無
効とされ、この例では、この場合にもカード利用正当性
判定処理が正常に終了したものとして、その旨をクレジ
ットカード会社認証ホスト5の側へと通知する為の特定
信号が送信される(ステップ512)。
【0070】一方、受信された携帯電話の現在位置情報
が所定時間内に特定されたものであるときには(ステッ
プ508YES)、CAT1の端末IDと、当該携帯電
話11の現在位置情報(エリアID)とに基づき、カー
ド利用正当性判定が行われる(ステップ509)。
【0071】このとき使用されるデータファイルの一例
が図8中(b)に示されている。このデータファイル
は、情報処理サーバ4の記憶装置41に保存されている
ファイルであり、予め、カード取引端末装置の端末ID
(この例ではCAT1の端末ID)と携帯電話の現在位
置情報としてのエリアIDとが対応付けられ、記録され
ている。尚、この例では、1のカード取引端末装置の端
末IDに対して1の携帯電話のエリアIDが示されてい
るが、言うまでもなくこれは、例えば1のカード取引端
末装置の端末IDに対して複数のエリアIDを記憶する
こともできる。
【0072】すなわち、このファイルは、カード取引端
末装置IDで特定されるカード利用場所と、携帯電話の
現在位置情報(エリアID)で特定されるカード正当利
用者の存在場所とが、物理的に一致する場合を予め対応
付けたファイルであり、受信された端末IDとエリアI
Dとが、当該ファイル上で対応付けられている場合に
は、カード利用は正当なものと判定され、対応付けられ
ていない場合にはカードの不当利用と判定される。
【0073】図9は、本実施の形態におけるカード利用
正当性判定の判定原理を示す模式図である。尚、同図に
は、カード利用が正当と判定された場合の様子が示され
ている。すなわち、同図においては、カード取引要求時
にカード正当利用者の所持する携帯電話11は、中継基
地局13aが携帯電話11とデータ更新が可能なエリア
A内に存在すると確認され、また、カード取引要求時に
使用されたCAT1の予め特定された存在場所もエリア
A内に属している。
【0074】一方、カード取引要求時に使用されたCA
T1の所属エリアが、カード正当利用者の所持する携帯
電話11の存在エリアと異なる場合には、カード取引要
求は、カード正当利用者以外によるものと推定されるた
め、カード利用は不当と判定される。
【0075】図5のフローチャートに戻り、情報処理サ
ーバ4では、ステップ509におけるカード利用正当性
判定の結果が正当である場合には(ステップ510正
当)、その旨を通知するための特定信号がクレジットカ
ード会社認証ホスト5の側へと送信され(ステップ51
2)、処理は終了する。一方、カード利用正当性判定の
結果が不当である場合には(ステップ510不当)、そ
の旨を通知するための特定信号がクレジットカード会社
認証ホスト5の側へと送信され(ステップ513)、処
理は終了する。
【0076】次に、本実施の形態では、カード正当利用
者の所持する携帯電話、並びに、公衆電話等の据え置き
型電話を介して、カード取引要求時のカード利用正当性
判定を行うか否かを、カード利用者が予め設定可能とさ
れている。
【0077】図10は、カード利用正当性判定の実行有
無設定の内容を説明するための図である。同図中(a)
は、カード利用正当性判定の実行有無設定に際して、携
帯電話のディスプレイ上に表示される画面の一例を示し
たものである。
【0078】尚、この例では、携帯電話としてI−mo
de(NTTドコモの登録商標)等の情報提供サービス
対応型携帯電話を適用している。無論、当該実行有無の
設定は、通常の通話のみに使用される携帯電話および据
置型電話等を介して、音声ガイダンス等を交えながら行
うようにすることもできるが、これについては、以下の
記述を参照することにより、当業者であればその詳細が
容易に理解されるであろうから、ここではその説明を省
略する。
【0079】図10中(a)に示されるように、実行有
無設定の際には、カード利用者は、同画面上で予め各カ
ード利用者毎に定められた暗証番号(暗証コード)を入
力するとともに、自己の所持するカード取引要求時にカ
ード利用正当性判定を行うか否かの選択(‘実行す
る’,‘停止する’)を行うようにされている。同画面
上においてそれら入力乃至選択が完了したのち、次いで
‘登録’を選択すると、当該入力乃至選択内容と、携帯
電話のIDデータとが、携帯電話から通信会社ホスト1
2を介して情報処理サーバ4へと送信される。尚、この
例では、当該処理を情報処理サーバ4と携帯電話11と
のオンラインでのデータ交信により行うものとして説明
するが、当該データ交信は、一旦、携帯電話と通信会社
ホスト12との間で完了させ、実行有無の選択結果のみ
を通信会社ホスト12から情報処理サーバ4へと送信す
るようにしてもよい。
【0080】このとき情報処理サーバ4で実行される処
理の内容が図10中(b)のフローチャートにより示さ
れている。同図中(b)のフローチャートに示されるよ
うに、携帯電話から入力乃至選択情報並びにIDデータ
が送信されてくると、情報処理サーバ4の側では、それ
ら情報を順次読込み(ステップ1001,ステップ10
02,ステップ1003)、次いで、IDデータと暗証
番号情報とに基づき、所定データテーブル(図示は省略
する)を参照して暗証番号照会を行う。ここで、暗証番
号が間違ったものであると(ステップ1004NO)、
所定のエラー処理を経て(ステップ1005)処理は一
旦終了される。尚、このとき、携帯電話の側に再度暗証
番号の入力を促すようにしてもよいであろう。
【0081】一方、携帯電話に入力された暗証番号が正
しいものであるときには(ステップ1004YES)、
次いで、読み込まれた選択情報(実行有無)の判別が行
われる。ここで、利用者側において‘実行する’が選択
されているときには(ステップ1006実行)、先に説
明した図7中(a)に示されるデータファイルの実行フ
ラグに“1”が上書きされ(ステップ1007)、処理
は終了する。一方、‘停止する’が選択されているとき
には(ステップ1006停止)、図7中(b)に示され
るデータファイルの実行フラグに“0”が上書きされ
(ステップ1008)、処理は終了する。
【0082】次に、以上の実施の形態では、カード取引
端末装置としてCAT1を適用した例を示したが、当該
CATには、無線式CAT111を使用することもでき
る。本発明の他の実施の形態が図11に示されている。
同図中(a)は、他の実施形態の概略構成を示したもの
である。同図中(a)に示されるように、この例では、
図1に示したカード取引システムにおけるネットワーク
7に、無線式CAT111の現在位置情報を生成する無
線式CATの通信会社ホスト14が更に結ばれている。
すなわち、この場合には、カード利用正当性判定時に
は、情報処理サーバ4においては、無線式CAT通信会
社ホスト14から、ネットワーク7を介して当該無線式
CAT111の最新の現在位置情報が得られるようにな
っている。尚、無線式CAT111の現在位置情報は、
この例では、携帯電話と同様に、無線式CAT111と
のデータ交信が行われた中継基地局15a〜15nの特
定を介して得られる最新のエリアIDとされている。
【0083】図10中(b)は、無線式CAT111を
適用した場合におけるカード利用正当性判定処理時に使
用されるデータファイルを示したものである。このデー
タファイルは、情報処理サーバ4の記憶装置41に保存
されているファイルであり、カード取引要求時の無線式
CAT111の現在位置情報としてのエリアIDと、携
帯電話の現在位置情報としてのエリアIDとが対応付け
られ、記録されている。尚、この例では、1の無線式C
AT111のエリアIDに対して1の携帯電話のエリア
IDが示されているが、言うまでもなくこれは、例えば
1の無線式CATのエリアIDに対して複数の携帯電話
のエリアIDを記憶することも、またその逆も可能であ
る。
【0084】すなわち、このファイルは、無線式CAT
111の現在位置情報(エリアID)で特定されるカー
ド利用場所と、携帯電話11の現在位置情報(エリアI
D)で特定されるカード正当利用者の存在場所とが、物
理的に一致する場合を予め対応付けたファイルであり、
受信された無線式CAT111のエリアIDと携帯電話
11のエリアIDとが、当該ファイル上で対応付けられ
ている場合には、カード利用は正当なものと判定され、
対応付けられていない場合にはカードの不当利用と判定
される。
【0085】尚、以上の説明では、カード正当利用者の
所持する携帯電話11または無線式CAT111の現在
位置情報を、それぞれの通信会社ホスト12,14で生
成するものとしたが、これら現在位置情報は、例えばG
PS機能により、カード利用者側、または無線式CAT
111の側から直接経度緯度情報等を送信することによ
り、情報処理サーバ4で取得するようにすることもでき
る。このような場合のカード利用正当性判定のための各
ホスト乃至各端末側での処理は、上述した実施の形態を
参照することにより、当業者であれば容易に理解される
であろう。
【0086】以上のように、本実施の形態におけるカー
ド取引システムによれば、カード取引端末装置を利用し
たオンラインでのカード取引において、物理的根拠に基
づき、より確実にカードの不正利用を判別可能となる。
また、本実施の形態におけるカード取引システムによれ
ば、カード利用が不当であると判定されたときには、カ
ード取引が中止されるから、カード利用の正当性を判定
するのみならず、カード不正利用を未然に防ぐこともで
きる。
【0087】また、カード正当利用者は、カード取引要
求時のカード利用正当性判定を行うかの否かを、カード
正当利用者の所持する携帯電話を介して、または、公衆
電話等の据置型電話を使用した暗証コード入力を介して
行うことができるから、カード正当利用者は、いつでも
任意の時に当該選択を行うことができる。また、例え
ば、カード正当利用者が、自己の携帯電話を自宅等に置
き忘れてきたような場合にも、据置型電話を介してカー
ド取引要求時のカード利用正当性判定を行わないように
設定することもできるから、そのような場合にもカード
正当利用者は通常通りカード取引を行うことが可能とな
る。
【0088】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
カード利用判定方法並びにカード取引システムによれ
ば、ATMやCAT等のカード取引端末装置を利用した
オンラインでのカード取引において、正当なカード利用
者が存在しないと予想される場所でのカード利用を的確
に判別することができるから、より確実なカード利用の
正当性判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード取引システム全体の概略構成を
示す図である。
【図2】本発明のカード取引システムにおける処理全体
の概略を説明するための図である。
【図3】カード取引要求時のカード取引端末装置におけ
る処理を示すフローチャートである。
【図4】カード取引要求時のカード認証ホストの側にお
ける処理を示すフローチャートである。
【図5】カード取引要求時の情報処理サーバにおける処
理を示すフローチャートである。
【図6】通信会社ホストで行われる現在位置情報送信の
ための処理を示すフローチャートである。
【図7】各種データファイルの一例を示す図(その1)
である。
【図8】各種データファイルの一例を示す図(その2)
である。
【図9】カード利用正当性判定の判定原理を示す模式図
である
【図10】カード利用正当性判定の実行有無設定の内容
を説明するための図である。
【図11】本発明のカード取引システムの他の実施形態
を示す図である。
【符号の説明】
1 CAT 2 ATM 3 Kiosk端末装置 4 情報処理サーバ 5 クレジットカード会社認証ホスト 6 銀行認証ホスト 7 ネットワーク 8 CAFIS 9 銀行間ネットワーク 10 取引用カード 11 無線式携帯端末装置(携帯電話) 12 通信会社ホスト 13 携帯電話の中継基地局 14 無線式CATの通信会社ホスト 15 無線式CATの中継基地局 41,51,61,121,141 記憶装置 111 無線式CAT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 551 B42D 15/10 551C G06K 17/00 G06K 17/00 S (72)発明者 加茂 和徳 東京都千代田区西神田二丁目5番8号 株 式会社アケセス内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB09 JA30 JB40 5B058 KA31 YA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード取引端末装置を介して判明される
    カード取引要求時のカード利用場所と、正当なカード利
    用者の所持する無線式携帯端末装置を介して判明される
    カード取引要求時の正当なカード利用者の存在場所と、
    に基づき、カード利用の正当性を判定する、カード利用
    正当性判定方法。
  2. 【請求項2】 カードをクレジットカードまたはデビッ
    トカードとし、カード取引端末装置をATMまたはCA
    Tとした、請求項1に記載のカード利用正当性判定方
    法。
  3. 【請求項3】 CATを無線式CATとし、カード利用
    場所は、無線式CATの現在位置情報に基づき判明され
    る、請求項2に記載のカード利用正当性判定方法。
  4. 【請求項4】 無線式CATの現在位置情報は、GPS
    機能を介して生成される、請求項3に記載のカード利用
    正当性判定方法。
  5. 【請求項5】 無線式携帯端末装置を携帯電話とし、カ
    ード取引要求時の正当なカード利用者の存在場所は、当
    該携帯電話の現在位置情報に基づき判明される、請求項
    1に記載のカード利用正当性判定方法。
  6. 【請求項6】 GPS機能を有する無線式携帯端末装置
    とし、カード取引要求時の正当なカード利用者の存在場
    所は、GPS機能を介して生成される無線式携帯端末装
    置の現在位置情報に基づき判明される、請求項1に記載
    のカード利用正当性判定方法。
  7. 【請求項7】 カード利用が不当であると判定されたと
    きには、カード取引が中止されるようにした、請求項1
    に記載のカード利用正当性判定方法。
  8. 【請求項8】 カード正当利用者からの事前要求に基づ
    き、カード取引要求時のカード利用正当性判定を行うか
    否かが予め決定される、請求項5に記載のカード利用正
    当性判定方法。
  9. 【請求項9】 事前要求は、カード正当利用者の所持す
    る携帯電話を介して、または、据置型電話を使用した暗
    証コード入力を介して行われる、請求項8に記載のカー
    ド利用正当性判定方法。
  10. 【請求項10】 カード取引端末装置とカード認証ホス
    トとをネットワークを介して結ぶことによりオンライン
    でのカード取引を可能とするとともに、無線式携帯端末
    装置の現在位置情報を管理する通信会社ホストをネット
    ワークを介して更に結んだカード取引システムであっ
    て、 カード取引要求時には、 カード取引端末装置から送信されてくるデータに基づ
    き、そのときのカード利用場所情報を取得する機能と、 カード取引端末装置から送信されてくるカード情報に基
    づき、当該カードの正当利用者の所持する無線式携帯端
    末装置を特定し、通信会社ホストを介して当該無線式携
    帯端末装置の現在位置情報を取得する機能と、 それら取得されたカード利用場所情報と、無線式携帯端
    末装置の現在位置情報とに基づき、当該カード利用の正
    当性を判定する機能と、 を有することを特徴とするカード取引システム。
  11. 【請求項11】 カード取引要求時のカード利用正当性
    判定の実行を希望するか否かのカード正当利用者からの
    申告を、カード正当利用者の所持する無線式携帯端末装
    置又は据置型電話からネットワークを介して自動受け付
    けする機能と、 当該受け付けられたカード正当利用者からの申告に基づ
    き、カード取引要求時のカード利用正当性判定の実行有
    無を自動変更する機能と、を更に有する、請求項10に
    記載のカード取引システム。
  12. 【請求項12】 ネットワークを介して情報処理サーバ
    を更に結び、 当該情報処理サーバは、 カード取引要求時には、 カード取引端末装置から送信されてくるデータに基づ
    き、そのときのカード利用場所情報を取得する手段と、 カード取引端末装置から送信されてくるカード情報に基
    づき、通信会社ホストを介して当該無線式携帯端末装置
    の現在位置情報を取得する手段と、 それら取得されたカード利用場所情報と、無線式携帯端
    末装置の現在位置情報とに基づき、当該カード利用の正
    当性を判定する手段と、 を有することを特徴とする、請求項10または11に記
    載のカード取引システム。
  13. 【請求項13】 情報処理サーバは、カード取引要求時
    のカード利用正当性判定の実行を希望するか否かのカー
    ド正当利用者からの申告を、カード正当利用者の所持す
    る無線式携帯端末装置又は据置型電話からネットワーク
    を介して自動受け付けする手段と、 当該受け付けられたカード正当利用者からの申告に基づ
    き、カード取引要求時のカード利用正当性判定の実行有
    無を自動変更する手段と、を更に有する、請求項12に
    記載のカード取引システム。
  14. 【請求項14】 カードをクレジットカード又はデビッ
    トカードとし、カード取引端末装置をATMまたはCA
    Tとした、請求項10乃至13のいずれかに記載のカー
    ド取引システム。
  15. 【請求項15】 カード利用場所情報は、カード取引端
    末装置から送信されるIDデータに基づき取得される、
    請求項14に記載のカード取引システム。
  16. 【請求項16】 無線式携帯端末装置を携帯電話とし
    た、請求項10に記載のカード利用正当性判定方法。
  17. 【請求項17】 無線式携帯端末装置をGPS端末装置
    とし、当該無線式携帯端末装置の現在位置情報は、当該
    GPS機能を介して生成される、請求項10に記載のカ
    ード利用正当性判定方法。
  18. 【請求項18】 カード取引端末装置とカード認証ホス
    トとをネットワークを介して結ぶことによりオンライン
    でのカード取引を可能とするとともに、無線式携帯端末
    装置の現在位置情報を管理する通信会社ホストをネット
    ワークを介して更に結ぶことにより、カード利用正当性
    判定を行うカード取引システムに適用されるサーバであ
    って、 カード取引要求時には、 カード取引端末装置から送信されてくるデータに基づ
    き、そのときのカード利用場所情報を取得する手段と、 カード取引端末装置から送信されてくるカード情報に基
    づき、通信会社ホストを介して当該無線式携帯端末装置
    の現在位置情報を取得する手段と、 それら取得されたカード利用場所情報と、無線式携帯端
    末装置の現在位置情報とに基づき、当該カード利用の正
    当性を判定する手段と、 を有することを特徴とするサーバ。
  19. 【請求項19】 請求項10乃至13に記載のカード取
    引システム並びに請求項18に記載のサーバの各機能、
    各構成手段をコンピュータにて実現するための情報記録
    媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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