JP2002135197A - 周期検出方法及び発生始期検出方法及び通信方法 - Google Patents

周期検出方法及び発生始期検出方法及び通信方法

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JP2002135197A
JP2002135197A JP2000319290A JP2000319290A JP2002135197A JP 2002135197 A JP2002135197 A JP 2002135197A JP 2000319290 A JP2000319290 A JP 2000319290A JP 2000319290 A JP2000319290 A JP 2000319290A JP 2002135197 A JP2002135197 A JP 2002135197A
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JP2000319290A
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Masanori Kurita
昌典 栗田
Kazunori Matsumoto
万典 松本
Takayuki Arai
隆之 新居
Akiyoshi Kuga
晃由 久我
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定周期で妨害波が発生していても、データ
列の送信可能な通信方式を提供する。 【解決手段】 ヘッダ部に誤り検出符号を含めて送信す
ると、妨害波未出力時は正常に送達できるが、妨害波出
力時はヘッダエラーを起すので、複数発生する妨害波の
発生周期の最大公約数にあたる時間をおいて、ヘッダ部
を複数回送信することによって、妨害波の周期を特定
し、ヘッダエラーが起きなかった場合にのみ、1/2の
n乗に周期を乗じた時間待ち、次に、nを1増加させ
て、周期から1/2のn乗に周期を乗じた時間を減じて
求めた時間の経過後にヘッダ部を送信することを、任意
の回数分繰り返して、ヘッダ部の送信開始時期を、妨害
波の発生始期に近接させることによって、おおよその妨
害波の発生始期を推定して、妨害波の発生している時間
帯を避けて、データ列を送信するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定周期で妨害波
が発生する可能性が高い環境で、効率良く通信を行うた
めの通信方式及び、それに伴う、妨害波の周期検出方法
及び発生始期検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、急激な携帯電話の普及をはじめ、
無線LAN等の無線通信システムが注目され始めてい
る。当該無線通信システムで用いられる通信方式とし
て、図12(a)に示すヘッダ部1とデータ部2とを備
えたパケット通信方式が、一般的に良く知られており、
ヘッダ部1には、送受信機間の同期を取ったり、送信パ
ケットのフォーマットを受信機に通知したり、通信した
いデータのアドレスや通信手順等の重要な情報が含まれ
る一方、データ部2には、通信したいデータ列2aa
と、当該パケットの誤り検出符号2abを含んでいる。
そして、送信機から受信機へパケットを一単位として送
信し、受信側で受け取ったパケット内の誤り検出符号2
abから、そのパケットの誤りを検出して、誤りがあれ
ば、送信側にパケットの再送を要求するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なの通信方式にあっては、図12(b)に示すように、
一定の周期Tを持った妨害波7が発生する場合、妨害波
7が発生していない時間帯に、パケットを送信すること
ができれば、エラーを起すことなくデータを送信するこ
とができるが、パケットの送信中に、妨害波7が発生し
てしまうと、パケット内のデータの一部が乱されること
となって、パケット内に含まれるデータ列2aaを送信
することができないという問題点があった。
【0004】例えば、コンビニエンスストアや、一般家
庭で広く使用されている調理用機器として、電子レンジ
があるが、電源周期が50Hzのエリアでは、電子レン
ジの種類によって、図4(a)及び(b)に示すよう
な、10m秒又は20m秒周期の雑音(妨害波)を発生
させることが知られ、無線通信システムにとっては、伝
送エラーの要因となることから、当該妨害波の影響を受
けない通信方式が求められている。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、一定周期で妨害
波が発生していても、データ列を送信することができる
通信方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、複数の周期で発生し、ヘッダ部とデータ部とを
備えたパケット通信を妨害する妨害波の周期検出方法で
あって、前記ヘッダ部に誤り検出符号を格納して前記複
数の周期の最大公約数にあたる時間を待って、ヘッダ部
の送信を複数回繰り返し、それらの送信結果の違いを検
出するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明にあっては、ヘッダ部
とデータ部とを備えたパケット通信を妨害する、妨害波
の周期検出方法であって、前記ヘッダ部に誤り検出符号
を格納してヘッダ部を送信し、最初にヘッダエラーが検
出された時から計時を始めて、正常に送達されるまで、
ヘッダ部の送信を繰り返すと共に、その第1の時間を計
測し、その正常に送達された時から、前記第1の時間か
ら前記ヘッダ部の送信時間を減じて得た時間が経過した
後、再びヘッダ部の送信を繰り返すと共に計時を開始し
て、最初にヘッダエラーが起きるまでの第2の時間を計
測して、前記第1の時間と、前記第2の時間との和を求
めることを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明にあっては、一定周期
で発生し、ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット通信
を妨害する、妨害波の発生始期検出方法であって、予め
最大処理回数を任意に定め、前記ヘッダ部に誤り検出符
号を格納してヘッダ部のみを送信し、ヘッダエラーが発
生する場合にのみ、2の処理回数乗の逆数に、前記周期
を乗じて得た時間が経過した後、正常に送達された場合
と同様に、処理回数を増加させて、1から2の処理回数
乗の逆数を減じて、その値に前記周期を乗じて得た時間
が経過した後、再びヘッダ部を送信する処理を、前記処
理回数が前記最大処理回数以上になるまで繰り返すこと
を特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明にあっては、一定周期
で発生し、ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット通信
を妨害する、妨害波の影響を回避する通信方式であっ
て、請求項3記載の発生始期検出方法により、妨害波の
発生始期を検出し、前記周期の半周期の経過後に、2分
の1から、2の最大処理回数乗の逆数を減じて、その値
に前記周期を乗じて得た第1の時間中に、前記ヘッダ部
又は前記データ部の一部を送信し、2の最大処理回数乗
の逆数を加えて、その値に前記周期を乗じて得た第2の
時間の経過後、再び第1の時間中に、前記データ部の一
部を送信する処理を、前記データ部の送信が終わるま
で、繰り返すことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の発明にあっては、一定周期
で発生し、ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット通信
を妨害する、妨害波の影響を回避する通信方式であっ
て、請求項2記載の周期検出方法により、妨害波の半周
期を検出し、その半周期の経過後に、前記半周期から前
記ヘッダ部の送信時間を減じた第1の時間中に、前記デ
ータ部の一部を送信し、前記半周期にヘッダ部の送信時
間を加えた第2の時間の経過後、再び第1の時間中に、
前記データ部の一部を送信する処理を、前記データ部の
送信が終わるまで、繰り返すことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本実
施形態の通信方式について、図1乃至図7に基づいて詳
細に説明する。本実施形態の通信方式は、タイミングを
変えて、ヘッダ部を複数回送信することにより、夫々の
送信結果から妨害波の発生周期を調べると共に、妨害波
の発生始期が何処にあるか調べ、当該発生始期から、発
生周期の半分の時間(妨害波が発生している時間)が経
過した後に、一定時間だけ小さく分割したデータ部を送
信し、妨害波が発生している間は送信を止め、また一定
時間だけ小さく分割したデータ部を送信することを繰り
返すことによって、妨害波の影響を回避する実施形態で
ある。
【0012】まず、本実施形態の通信方式のパケットフ
ォーマットであるが、図7の本実施形態の通信方式にお
けるパケットフォーマットを示す概念図に示すように、
ヘッダ部1は、同期に必要なプリアンブルや送信データ
のアドレス等が含まれるデータ1aと、データ1aの誤
り検出符号1bとから構成される一方、データ部2は、
複数のデータセル2aに分割され、データセル2aごと
に、データ列2aaに対する誤り検出符号2abを付加
した構成となっている。
【0013】送信したいデータ列2aaは、図6の左側
に示す、送信側の無線通信機3の送信データ記憶部3a
に記憶されており、図6の右側に示す、受信側の無線通
信機5への送信要求が出されると、データ構成部3bへ
出力される。データ構成部3bでは、同期に必要なプリ
アンブルや送信データのアドレス等が含まれるデータ1
aと、巡回符号を用いたCRC(Cyclic Redundancy Ch
eck)等からなるデータ1aの誤り検出符号1bとを格
納したデータ部1を構成するようになっている。また、
送信データ記憶部3aには、図1に示すように、最大処
理回数又は、妨害波の発生始期を求めるための精度とも
言える分解能定数rを、任意に決めて予め記憶しておく
(ステップS1)。尚、分解能定数rについては、後述
にて詳細に説明する。
【0014】次に、図1、図6に示すように、データ構
成部3bはヘッダ部1を送受信部3cへ出力すると、送
受信部3cでは、送られてきたヘッダ部1を、変調する
と共に無線通信周波数に変換して、アンテナ3dを介し
電波4aとして、受信側の無線通信機5へ送信する(ス
テップS2)。無線通信機5のアンテナ5aを介して受
信された電波4aは、送受信部5bに出力され、送受信
部5bでベースバンド信号に変換されると共に復調され
て、誤り検出部5cに出力される。
【0015】誤り検出部5cでは、データ部1に含まれ
る誤り検出符号1bより、誤りがないかどうか検出を行
って、誤りがなければ、受信データ記憶部5dに、ヘッ
ダ部1内の情報を格納させると共に、ヘッダ部1に誤り
がなかった旨の信号である正常信号を送受信部5bへ出
力する。送受信部5bでは、正常信号を変調すると共に
無線通信周波数に変換して、アンテナ5aを介して電波
4bとして、無線通信機3に送信する。無線通信機3の
アンテナ3dを介して受信された電波4bは送受信部3
cに出力され、送受信部3cでベースバンド信号に変換
されると共に復調されて、パケット構成部3bに出力さ
れる。
【0016】一方、誤り検出部5cで、ヘッダ部1に含
まれる誤り検出符号1abより、誤りが検出された場合
には、誤りを検出した旨の信号である誤り検出信号を、
送受信部5b、アンテナ5aを介して電波4bとして、
無線通信機3へ送信する。無線通信機3では、上述と同
様にして、パケット構成部3bに出力される。パケット
構成部3bでは、無線通信機3から正常信号を受信する
正常送達又は、誤り検出信号の受信、若しくは、無線通
信機3から何らかの応答(正常信号又は誤り検出信号)
がある相当の時間までに返答がないヘッダエラーを、送
信結果Aとして記憶する(ステップS3)。
【0017】パケット構成部3bでは、電子レンジの2
つの雑音周期(10m秒又は20m秒)の最大公約数に
あたる時間の10m秒待機した後に、再び無線通信機3
へ、ヘッダ部1を送信して(ステップS4)、その送信
結果Bを記憶し(ステップS5)、送信結果Aと送信結
果Bとが同じ結果であるか判断する(ステップS6)。
その結果により、パケット構成部3bは、送信結果Aと
送信結果Bが同じ結果であれば、妨害波の周期Tは10
m秒であり(ステップS7a)、送信結果Aと送信結果
Bが違う結果であれば、妨害波の周期Tは20m秒であ
ると判断する(ステップS7b)。
【0018】つまり、図4(c)に示すように、最初に
ヘッダ部1を送信してヘッダエラーを起こしたとき、1
0m秒待機した後に、もう一度ヘッダ部1を送信する
と、図4(a)に示す、妨害波の周期Tが10m秒であ
る場合には、ヘッダエラーを起すが、図4(b)に示
す、妨害波の周期Tが20m秒である場合には、ヘッダ
エラーが起きない。また、図4(a)、(d)に示すよ
うに、最初にヘッダ部1を送信して、正常送達であった
場合、10m秒待機した後に、もう一度ヘッダ部1を送
信しても、妨害波の周期Tが10m秒である場合には正
常送達となって、送信結果Aと送信結果Bが同じ結果と
なる。
【0019】一方、図4(b)、(d)に示すように、
最初にヘッダ部1を送信して、ヘッダエラーを起した場
合には、10m秒待機した後に、もう一度ヘッダ部1を
送信すると、妨害波の周期Tが20m秒である場合には
正常送達となって、送信結果Aと送信結果Bが違う結果
となる。同様にして、図4(b)、(e)に示すよう
に、最初にヘッダ部1を送信して、正常送達であった場
合、10m秒待機した後に、もう一度ヘッダ部1を送信
しても、妨害波の周期Tが20m秒である場合には、ヘ
ッダエラーとなって、送信結果Aと送信結果Bが違う結
果となるのである。
【0020】次に、図2に示すように、処理回数nが初
回<n=1>の場合(ステップS8)、データ構成部3
bは、送信結果Bがヘッダエラーであったかどうかを判
断して(ステップS9a)、ヘッダエラーがなければ、
妨害波の周期Tの半分の時間待つようになっている(ス
テップS10a)。このようにすることで、図4(d)
に示すように、妨害波の周期Tが10m秒である場合に
は、周期Tの半分の時間である5m秒待つことで、ヘッ
ダエラーを起させる。また、図4(c)〜(e)に示す
ように、妨害波の周期Tが20m秒である場合には、周
期Tの半分の時間である10m秒待つことで、ヘッダエ
ラーを起させるようにしている。このようにする理由
は、後述で、より明らかになるが、ヘッダエラーの有無
により、妨害波の発生始期を求めるためである。
【0021】尚、ステップS9aにおいて、ヘッダエラ
ーが起きず、1/2T待って、ヘッダ部1を送信して
(ステップS10a)、ヘッダエラーが起きなかった場
合には(ステップS11)、一定の周期Tで発生してい
る妨害波によって引き起こされたヘッダエラーでないと
判断し、複数のデータセル2aから構成されるデータ部
2を送信するようになっている(ステップS12a)。
【0022】一方、ステップS9bにおいて、送信結果
Bが正常送達であった場合若しくは、ステップS11に
おいて、ヘッダエラーが起きた場合には、データ構成部
3bは、処理回数nと、分解能定数rとを比較して(ス
テップS12b)、処理回数nが分解能定数rよりも大
きくなければ、処理回数nに1を加えて(ステップS1
3)、2の処理回数n乗の逆数を1から減じて、周期T
を乗じた時間<(1−1/2のn乗)×T>の経過後
に、受信側の無線通信機5にヘッダ部1を送信するよう
になっている(ステップS14)。そして、その結果、
ヘッダエラーを起すかどうか判断し(ステップS9
b)、ヘッダエラーが起きなければ、2の処理回数n乗
の逆数に、周期Tを乗じた時間待つようにする(ステッ
プS10b)。
【0023】つまり、図5(a)〜(e)に示すよう
に、妨害波の周期Tから、1/4Tを減じて求まる時間
3/4Tの経過後に、ヘッダ部1を送信することで、ヘ
ッダ部1の送信時点が、妨害波が発生している時間1/
2T内の何処(何れの時間)にあるか判断しているので
ある。ここで、図5(b)、(c)に示すように、3/
4Tの経過後にヘッダ部1を送信して、ヘッダエラーが
起きなければ、妨害波の発生始期から1/4T内に、ヘ
ッダ部1の送信時点があることが分かり、1/4T待っ
て、再び妨害波の影響を受けるようにする。一方、図5
(d)、(e)に示すように、ヘッダエラーが起きた場
合には、妨害波の発生始期から1/4T以降、1/2T
までに、ヘッダ部1の送信時点があることが分かる。
尚、ヘッダエラーが起きた場合には、待ち時間を設けな
いことで、ヘッダ部1の送信時点を1/4T繰り下げ
る。
【0024】次に、データ構成部3bは、図2に示すよ
うに、処理回数nと、分解能定数rとを比較して(ステ
ップS12b)、処理回数nが分解能定数rよりも大き
くなければ、ステップS13、ステップS14、ステッ
プS8、ステップ9bを実行し、ステップ9bでヘッダ
エラーが起きなければ、ステップS10bの実行を行
う。つまり、図5(b)〜(e)に示すように、妨害波
の周期Tから、1/8Tを減じて求まる時間7/8Tの
経過後に、ヘッダ部1を送信することで、ヘッダ部1の
送信時点が、妨害波が発生している時間1/2T内の、
さらに半周期1/4Tの何処(何れの時間)に発生して
いるか判断しているのである。
【0025】ここで、図5(b)、(c)に示すよう
に、7/8Tの経過後にヘッダ部1を送信して、ヘッダ
エラーが起きなければ、妨害波の発生始期から1/8T
内に、ヘッダ部1の送信時点があることが分かり、1/
8T待って、再び妨害波の影響を受けるようにする。一
方、図5(d)、(e)に示すように、ヘッダエラーが
起きた場合には、妨害波の発生始期から1/8T以降、
1/4Tまでに、ヘッダ部1の送信時点があることが分
かる。尚、ヘッダエラーが起きた場合には、待ち時間を
設けないことで、ヘッダ部1の送信時点を1/8T繰り
下げる。
【0026】そして、データ構成部3bは、図2に示す
ように、処理回数nと、分解能定数rとを比較して(ス
テップS12b)、処理回数nが分解能定数rよりも大
きくなった場合には、図3、図5に示すように、1/2
T待って妨害波を避けるようにする(ステップS1
5)。次に、ヘッダ部1が正常送達されていない場合に
は(ステップS16)、妨害波が出力されていない時間
1/2Tから、2の処理回数n乗の逆数に周期Tを乗じ
た値<1/2のn乗×T>を減じた時間だけ、ヘッダ部
1と、データ部2を分割したデータセル2aを送信し
(ステップS17)、妨害波が出力されている時間1/
2Tに、2の処理回数n乗の逆数に周期Tを乗じた値<
1/2のn乗×T>を加えた時間だけ待つようにする
(ステップS18)。
【0027】次に、データ部2の送信が終了しているか
判断し(ステップS19)、データ部2の送信が終了し
ていない場合には、妨害波が出力されていない時間1/
2Tから、2の処理回数n乗の逆数に周期Tを乗じた値
<1/2のn乗×T>を減じた時間だけ、データ部2を
分割したデータセル2aを送信し(ステップS20)、
妨害波が出力されている時間1/2Tに、2の処理回数
n乗の逆数に周期Tを乗じた値<1/2のn乗×T>を
加えた時間だけ待つようにする(ステップS21)。そ
して、データ部2の送信が終了するまで、ステップS2
0、ステップS21を繰り返すことによって、妨害波を
回避してデータを送信することができる。
【0028】このように、複数の周期Tで発生する妨害
波の、夫々の周期Tが分かっている場合には、それらの
周期Tの、最大公約数にあたる時間を待って、複数回ヘ
ッダ部1を送信することによって得られる送信結果によ
り、妨害波の周期Tが何れであるか特定することができ
るのである。例えば、表1、2に示すように、妨害波が
発生する周期Tが、4、8、12m秒周期の何れかで発
生することが分かっている場合、最大公約数である4m
秒待って、複数回ヘッダ部1を送信することによって、
4m秒である場合には、毎回、同じ結果となるが、8m
秒である場合には、交互に違う結果が、12m秒である
場合には、同じ結果が2回継続した後は、違う結果とな
るため、4、8、12m秒周期の何れかであるかを判断
することができる。
【0029】また、上述の方法などを使って、妨害波の
周期Tが特定できる場合は、ヘッダエラーが起きなかっ
た場合だけ、1/2の処理回数n乗に周期Tを乗じた時
間待ち、次に、処理回数nを1増加させて、周期Tから
1/2の処理回数n乗に周期Tを乗じた時間を減じて求
めた時間の経過後にヘッダ部1を送信することを、分解
能定数rの回数分、繰り返して、ヘッダ部1の送信開始
時期を、妨害波の発生始期に近接させていくことによっ
て、おおよその妨害波の発生始期を推定することができ
る。
【0030】そして、妨害波の発生始期の推定後、妨害
波の発生する半周期1/2T待って、妨害波の影響を避
けた後、妨害波が出力されていない時間1/2Tから、
1/2の処理回数n(分解能定数r)乗に周期Tを乗じ
て得た時間を、減じた時間<1/2T−1/2の処理回
数n(分解能定数r)乗×T>だけ、データセル2a
(ヘッダ部1)を送信し、妨害波が出力されている時間
1/2Tから、1/2の処理回数n(分解能定数r)乗
に周期Tを乗じて得た時間を、加えた時間<1/2T+
1/2の処理回数n(分解能定数r)乗×T>だけ待
ち、再び<1/2T−1/2の処理回数n(分解能定数
r)乗×T>だけ、データセル2aを送信する処理を、
データ部2の送信が終了するまで繰り返すことによっ
て、妨害波の影響を回避して、確実にデータを送信する
ことが可能になるのである。
【0031】尚、分解能定数rは、処理回数nの最大値
となると共に、妨害波の発生する周期Tを、2のr乗で
分割する指標となるもので、その値が大きくなる程、妨
害波の発生始期に近づくことができ、妨害波の発生間隔
に、一度により多くデータ容量を持つデータセル2aを
送信することができるが、あまり大きな値とすると、デ
ータセル2aを送信できるようになるまで、時間を要す
ることとなるので、あまり大きな値としない方がよい。
【0032】[第2の実施の形態]第1の実施形態にあ
っては、妨害波の周期Tが予め既知なければならないた
め、周期Tが不明な場合は、適用することができないと
いう問題点がある。本実施形態は、かかる問題点に鑑み
て成したものであり、妨害波の発生する周期Tが不明な
場合でも、その周期Tを特定し、妨害波の影響を回避す
るようにした通信方式である。以下、図6乃至図11に
基づいて詳細に説明する。尚、第1の実施形態と同様の
部分については、説明を省略又は簡略化することとし、
本実施形態の特徴となる通信方法及び、送信側と受信側
の通信状態について詳細に説明することとする。
【0033】はじめに、本実施形態の送信データ記憶部
3aに、図8に示すように、通常送信時におけるヘッダ
部1の再送の最大許容回数mを、任意に決めて予め記憶
しておく(ステップS1)。図6に示す、受信側の無線
通信機5への送信要求が出されると、送信データ記憶部
3aは、図8、11に示すように、ヘッダ部1を送信す
る(ステップN2)。その結果、誤り検出信号6bの受
信、若しくは、無線通信機3から何らかの応答(正常信
号6a又は誤り検出信号6b)がある相当の時間までに
返答がないヘッダエラーを起す場合であって(ステップ
N3)、最初のヘッダエラーの場合には(ステップN4
a)、計時を開始するようになっている(ステップN5
a)。
【0034】次に、処理回数nに1を加えて(ステップ
N6)、その処理回数nが、最大許容回数mを超えてい
ない場合には(ステップN7)、ステップN2、ステッ
プN3、ステップN4a、ステップN5a、ステップN
6を繰り返す。ここで、ステップN3において、無線通
信機3から正常信号6aを受信する、正常送達が行われ
た場合には、継続的に発生している一定周期を持った妨
害波の影響によるものではなく、突発的なエラーである
と判断して、計時をやめて(ステップN4b)、複数の
データセル2aからなるデータ部2を送信するようにし
ている(ステップN5b)。
【0035】一方、ステップN7において、処理回数n
が、最大許容回数mを超えた場合には、ヘッダエラーの
頻発は、継続的に発生している一定周期を持った妨害波
の影響によるものであると判断して、図9、11に示す
ように、正常信号6aが出力されるまで、ヘッダ部1を
送信し(ステップN8、N9)、正常信号6aが出力さ
れたときに計時をやめると共に、その計時した時間をa
とする(ステップN10)。
【0036】次に、時間aからヘッダ部1と正常信号6
aの送信時間xを減じた時間を待ち(ステップN1
1)、再び計時を開始すると共に(ステップN12)、
ヘッダエラーが起こるまで、ヘッダ部1を送信する(ス
テップN13、N14)。そして、ヘッダエラーが起き
たときに計時をやめると共に、その計時した時間をbと
し(ステップN15)、時間aと時間bとを足し合わせ
て、妨害波の発生する時間1/2Tを求める(ステップ
N16)。
【0037】そして、図10、図11に示すように、そ
の求めた妨害波の発生する時間1/2T待ち(ステップ
N17)、まだデータ部を送信していないので(ステッ
プN18)、妨害波の発生する時間1/2Tから、ヘッ
ダ部1と正常信号6aの送信時間xを減じて求めた時間
の間にデータセル2aを送信し(ステップN19)、妨
害波の発生する時間1/2Tに、ヘッダ部1と正常信号
6aの送信時間xを加えて求めた時間の間待ち(ステッ
プN20)、データ部2の送信が終了していなければ
(ステップN18)、ステップN19、ステップ20を
繰り返し、妨害波を回避してデータを送信することがで
きる。
【0038】このように、ヘッダエラーを起したときに
計時を始め、正常信号6aが検出されるまで、ヘッダ部
1の再送を行って、そのときまでの時間aを計測し、時
間aからヘッダ部1と正常信号6aの送信時間xを減じ
て求めた時間の経過後に、再び計時を始め、ヘッダエラ
ーを起すまで、ヘッダ部1を繰り返し送信して、そのと
きまでの時間bを計測することで、妨害波の発生してい
る時間1/2Tを求めることができる。そして、その時
間1/2Tの経過後、妨害波の発生する時間1/2Tか
ら、ヘッダ部1と正常信号6aの送信時間xを減じて求
めた時間の間にデータセル2aを送信し、妨害波の発生
する時間1/2Tに、ヘッダ部1と正常信号6aの送信
時間xを加えて求めた時間の間待つことを繰り返すこと
で、妨害波の影響を回避して、確実にデータを送信する
ことが可能になるのである。
【0039】尚、以上の第1、第2の実施形態で用いる
無線通信システムは、データを送信する無線通信機3
と、無線通信機3からのデータを受信する無線通信機5
とからなり、その構成上、一見、無線通信機3から無線
通信機5への一方向のみのデータ送信ととれるが、この
構成に限定されるものではなく、無線通信機3に無線通
信機5の構成である誤り検出部5c、受信データ記憶部
5dを加える一方、無線通信機5に無線通信機3の構成
であるデータ構成部3b、送信データ記憶部3aを加え
ることによって、双方向のデータ送信を可能となるよう
に構成しても良い。
【0040】また、第1、第2の実施形態における通信
方式では、無線通信システムを用いて説明したが、当該
無線通信システムに限定されるものではなく、有線通信
システムにも用いることができるものである。さらに、
一定時間だけ小さく分割したデータ部(データセル)を
送信し、妨害波が発生している間は送信を止め、またデ
ータセルを送信することを繰り返すと説明したが、送信
休止後、再度データセルを送信するようにすると、同期
を保持することが困難になる場合がある。
【0041】そこで、第1、第2の実施形態における通
信方式では、夫々のデータセルの先頭にプリアンブルを
付加したする方法若しくは、受信機で、送信休止中も休
止前の受信クロックを保持して、再度受信する際に再同
期しなくても良いようにする方法を用いている。尚、後
者の場合では、最初のデータセルを送信するときに、当
該データセルの先頭にプリアンブルを付加すると共に、
妨害波の発生周期のデータを含めるようにしているの
で、受信機は送信が再開されるタイミングを把握するこ
とができるようになっている。また、上述の2つの方法
を組み合わせることで、送信休止時間に受信機をスリー
プにして、送信再開時に起こすようにすればバッテリー
セーブも可能になる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあ
っては、ヘッダ部に誤り検出符号を格納して、複数の周
期の最大公約数にあたる時間を待って、ヘッダ部の送信
を複数回繰り返し、それらの送信結果の違いを検出する
ようにしたことによって、複数の周期のうち、何れの周
期を持っているか判別することができるという効果を奏
する。
【0043】請求項2記載の発明にあっては、ヘッダ部
に誤り検出符号を格納してヘッダ部を送信し、最初にヘ
ッダエラーが検出された時から計時を始めて、正常に送
達されるまで、ヘッダ部の送信を繰り返すと共に、その
第1の時間を計測し、その正常に送達された時から、第
1の時間からヘッダ部の送信時間を減じて得た時間が経
過した後、再びヘッダ部の送信を繰り返すと共に計時を
開始して、最初にヘッダエラーが起きるまでの第2の時
間を計測して、第1の時間と、第2の時間との和を求め
ることにより、妨害波の半周期を求めることができると
いう効果を奏する。
【0044】請求項3記載の発明にあっては、予め最大
処理回数を任意に定め、ヘッダ部に誤り検出符号を格納
してヘッダ部のみを送信し、ヘッダエラーが発生する場
合にのみ、2の処理回数乗の逆数に、周期を乗じて得た
時間が経過した後、正常に送達された場合と同様に、処
理回数を増加させて、1から2の処理回数乗の逆数を減
じて、その値に周期を乗じて得た時間が経過した後、再
びヘッダ部を送信する処理を、処理回数が最大処理回数
以上になるまで繰り返すようにしたことにより、妨害波
の発生始期を検出することができるという効果を奏す
る。
【0045】請求項4記載の発明にあっては、請求項3
記載の発生始期検出方法により、妨害波の発生始期を検
出し、周期の半周期の経過後に、2分の1から、2の最
大処理回数乗の逆数を減じて、その値に周期を乗じて得
た第1の時間中に、ヘッダ部又はデータ部の一部を送信
し、2の最大処理回数乗の逆数を加えて、その値に周期
を乗じて得た第2の時間の経過後、再び第1の時間中
に、データ部の一部を送信する処理を、データ部の送信
が終わるまで、繰り返すようにしたことにより、妨害波
の影響を回避して、確実にデータを送信することが可能
になるという効果を奏する。
【0046】請求項5記載の発明にあっては、請求項2
記載の周期検出方法により、妨害波の半周期を検出し、
その半周期の経過後に、半周期からヘッダ部の送信時間
を減じた第1の時間中に、データ部の一部を送信し、半
周期にヘッダ部の送信時間を加えた第2の時間の経過
後、再び第1の時間中に、データ部の一部を送信する処
理を、データ部の送信が終わるまで、繰り返すようにし
たことで、妨害波の影響を回避して、確実にデータを送
信することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すフローチャートである。
【図2】第1の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の発生始期検出方法を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の影響を回避する方法を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すためのタイミングチャートであ
って、(a)は周期が10m秒の妨害波の出力、(b)
は周期が20m秒の妨害波の出力、(c)〜(e)は送
信側の無線通信機の出力及び、受信側の無線通信機の応
答を示す図である。
【図5】第1の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の発生始期検出方法及び、妨害波の影響を回避する方
法を示すためのタイミングチャートであって、(a)は
周期が10m秒の妨害波の出力、(b)〜(e)は送信
側の無線通信機の出力及び、受信側の無線通信機の応答
を示す図である。
【図6】第1及び第2の実施形態の通信方式で用いられ
る、送信側の無線通信機と、受信側の無線通信機の構成
を示すブロック図である。
【図7】第1及び第2の実施形態の通信方式で用いられ
る、パケットフォーマットを示す図である。
【図8】第2の実施形態の通信方式で用いられる、突発
的なエラーか、継続的に発生している妨害波の影響によ
るエラーを判断する方法を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の通信方式で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の通信方式で用いられる、妨
害波の影響を回避する方法を示すフローチャートであ
る。
【図11】第2の実施形態の通信方式で用いられる、妨
害波の周期検出方法及び、妨害波の影響を回避する方法
を示すためのタイミングチャートであって、(a)は周
期が10m秒の妨害波の出力、(b)は送信側の無線通
信機の出力及び、受信側の無線通信機の応答を示す図で
ある。
【図12】(a)は従来のパケットフォーマットを示す
図であり、(b)は一定周期を持った妨害波を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ヘッダ部 2 データ部 T 周期 n 処理回数 r 分解能定数(最大処理回数)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月20日(2000.10.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月10日(2000.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 周期検出方法及び発生始期検出方
法及び通信方
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定周期で妨害波
が発生する可能性が高い環境で、効率良く通信を行うた
めの通信方及び、それに伴う、妨害波の周期検出方法
及び発生始期検出方法に関するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年、急激な携帯電話の普及をはじめ、
無線LAN等の無線通信システムが注目され始めてい
る。当該無線通信システムで用いられる通信方とし
て、図12(a)に示すヘッダ部1とデータ部2とを備
えたパケットによる通信方が、一般的に良く知られて
おり、ヘッダ部1には、送受信機間の同期を取ったり、
送信パケットのフォーマットを受信機に通知したり、通
信したいデータのアドレスや通信手順等の重要な情報が
含まれる一方、データ部2には、通信したいデータ列2
aaと、当該パケットの誤り検出符号2abを含んでい
る。そして、送信機から受信機へパケットを一単位とし
て送信し、受信側で受け取ったパケット内の誤り検出符
号2abから、そのパケットの誤りを検出して、誤りが
あれば、送信側にパケットの再送を要求するようになっ
ている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なの通信方にあっては、図12(b)に示すように、
一定の周期Tを持った妨害波7が発生する場合、妨害波
7が発生していない時間帯に、パケットを送信すること
ができれば、エラーを起すことなくデータを送信するこ
とができるが、パケットの送信中に、妨害波7が発生し
てしまうと、パケット内のデータの一部が乱されること
となって、パケット内に含まれるデータ列2aaを送信
することができないという問題点があった。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】例えば、コンビニエンスストアや、一般家
庭で広く使用されている調理用機器として、電子レンジ
があるが、電源周期が50Hzのエリアでは、電子レン
ジの種類によって、図4(a)及び(b)に示すよう
な、10m秒又は20m秒周期の雑音(妨害波)を発生
させることが知られ、無線通信システムにとっては、伝
送エラーの要因となることから、当該妨害波の影響を受
けない通信方が求められている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、一定周期で妨害
波が発生していても、データ列を送信することができる
通信方を提供することにある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項4記載の発明にあっては、一定周期
で発生し、ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット通信
を妨害する、妨害波の影響を回避する通信方であっ
て、請求項3記載の発生始期検出方法により、妨害波の
発生始期を検出し、前記周期の半周期の経過後に、2分
の1から、2の最大処理回数乗の逆数を減じて、その値
に前記周期を乗じて得た第1の時間中に、前記ヘッダ部
又は前記データ部の一部を送信し、2の最大処理回数乗
の逆数を加えて、その値に前記周期を乗じて得た第2の
時間の経過後、再び第1の時間中に、前記データ部の一
部を送信する処理を、前記データ部の送信が終わるま
で、繰り返すことを特徴とするものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項5記載の発明にあっては、一定周期
で発生し、ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット通信
を妨害する、妨害波の影響を回避する通信方であっ
て、請求項2記載の周期検出方法により、妨害波の半周
期を検出し、その半周期の経過後に、前記半周期から前
記ヘッダ部の送信時間を減じた第1の時間中に、前記デ
ータ部の一部を送信し、前記半周期にヘッダ部の送信時
間を加えた第2の時間の経過後、再び第1の時間中に、
前記データ部の一部を送信する処理を、前記データ部の
送信が終わるまで、繰り返すことを特徴とするものであ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本実
施形態の通信方について、図1乃至図7に基づいて詳
細に説明する。本実施形態の通信方は、タイミングを
変えて、ヘッダ部を複数回送信することにより、夫々の
送信結果から妨害波の発生周期を調べると共に、妨害波
の発生始期が何処にあるか調べ、当該発生始期から、発
生周期の半分の時間(妨害波が発生している時間)が経
過した後に、一定時間だけ小さく分割したデータ部を送
信し、妨害波が発生している間は送信を止め、また一定
時間だけ小さく分割したデータ部を送信することを繰り
返すことによって、妨害波の影響を回避する実施形態で
ある。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】まず、本実施形態の通信方のパケットフ
ォーマットであるが、図7の本実施形態の通信方にお
けるパケットフォーマットを示す概念図に示すように、
ヘッダ部1は、同期に必要なプリアンブルや送信データ
のアドレス等が含まれるデータ1aと、データ1aの誤
り検出符号1bとから構成される一方、データ部2は、
複数のデータセル2aに分割され、データセル2aごと
に、データ列2aaに対する誤り検出符号2abを付加
した構成となっている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】[第2の実施の形態]第1の実施形態にあ
っては、妨害波の周期Tが予め既知なければならないた
め、周期Tが不明な場合は、適用することができないと
いう問題点がある。本実施形態は、かかる問題点に鑑み
て成したものであり、妨害波の発生する周期Tが不明な
場合でも、その周期Tを特定し、妨害波の影響を回避す
るようにした通信方である。以下、図6乃至図11に
基づいて詳細に説明する。尚、第1の実施形態と同様の
部分については、説明を省略又は簡略化することとし、
本実施形態の特徴となる通信方法及び、送信側と受信側
の通信状態について詳細に説明することとする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、第1、第2の実施形態における通信
では、無線通信システムを用いて説明したが、当該
無線通信システムに限定されるものではなく、有線通信
システムにも用いることができるものである。さらに、
一定時間だけ小さく分割したデータ部(データセル)を
送信し、妨害波が発生している間は送信を止め、またデ
ータセルを送信することを繰り返すと説明したが、送信
休止後、再度データセルを送信するようにすると、同期
を保持することが困難になる場合がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】そこで、第1、第2の実施形態における通
信方では、夫々のデータセルの先頭にプリアンブルを
付加したする方法若しくは、受信機で、送信休止中も休
止前の受信クロックを保持して、再度受信する際に再同
期しなくても良いようにする方法を用いている。尚、後
者の場合では、最初のデータセルを送信するときに、当
該データセルの先頭にプリアンブルを付加すると共に、
妨害波の発生周期のデータを含めるようにしているの
で、受信機は送信が再開されるタイミングを把握するこ
とができるようになっている。また、上述の2つの方法
を組み合わせることで、送信休止時間に受信機をスリー
プにして、送信再開時に起こすようにすればバッテリー
セーブも可能になる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すフローチャートである。
【図2】第1の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の発生始期検出方法を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の影響を回避する方法を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すためのタイミングチャートであ
って、(a)は周期が10m秒の妨害波の出力、(b)
は周期が20m秒の妨害波の出力、(c)〜(e)は送
信側の無線通信機の出力及び、受信側の無線通信機の応
答を示す図である。
【図5】第1の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の発生始期検出方法及び、妨害波の影響を回避する方
法を示すためのタイミングチャートであって、(a)は
周期が10m秒の妨害波の出力、(b)〜(e)は送信
側の無線通信機の出力及び、受信側の無線通信機の応答
を示す図である。
【図6】第1及び第2の実施形態の通信方で用いられ
る、送信側の無線通信機と、受信側の無線通信機の構成
を示すブロック図である。
【図7】第1及び第2の実施形態の通信方で用いられ
る、パケットフォーマットを示す図である。
【図8】第2の実施形態の通信方で用いられる、突発
的なエラーか、継続的に発生している妨害波の影響によ
るエラーを判断する方法を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の通信方で用いられる、妨害
波の周期検出方法を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の通信方で用いられる、妨
害波の影響を回避する方法を示すフローチャートであ
る。
【図11】第2の実施形態の通信方で用いられる、妨
害波の周期検出方法及び、妨害波の影響を回避する方法
を示すためのタイミングチャートであって、(a)は周
期が10m秒の妨害波の出力、(b)は送信側の無線通
信機の出力及び、受信側の無線通信機の応答を示す図で
ある。
【図12】(a)は従来のパケットフォーマットを示す
図であり、(b)は一定周期を持った妨害波を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新居 隆之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 久我 晃由 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5K014 AA01 BA01 EA01 5K033 AA05 AA07 CB02 DA17 DB16 DB21 EA02 EA06 EA07 5K034 AA06 EE03 EE11 FF02 HH63 HH65 MM12 MM25 QQ08 QQ09 RR02 5K067 AA01 AA26 AA33 CC08 DD47 DD51 HH23 HH24 HH28 LL11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周期で発生し、ヘッダ部とデータ
    部とを備えたパケット通信を妨害する妨害波の周期検出
    方法であって、前記ヘッダ部に誤り検出符号を格納して
    前記複数の周期の最大公約数にあたる時間を待って、ヘ
    ッダ部の送信を複数回繰り返し、それらの送信結果の違
    いを検出するようにしたことを特徴とする周期検出方
    法。
  2. 【請求項2】 ヘッダ部とデータ部とを備えたパケット
    通信を妨害する、妨害波の周期検出方法であって、前記
    ヘッダ部に誤り検出符号を格納してヘッダ部を送信し、
    最初にヘッダエラーが検出された時から計時を始めて、
    正常に送達されるまで、ヘッダ部の送信を繰り返すと共
    に、その第1の時間を計測し、 その正常に送達された時から、前記第1の時間から前記
    ヘッダ部の送信時間を減じて得た時間が経過した後、再
    びヘッダ部の送信を繰り返すと共に計時を開始して、最
    初にヘッダエラーが起きるまでの第2の時間を計測し
    て、前記第1の時間と、前記第2の時間との和を求める
    ことを特徴とする周期検出方法。
  3. 【請求項3】 一定周期で発生し、ヘッダ部とデータ部
    とを備えたパケット通信を妨害する、妨害波の発生始期
    検出方法であって、予め最大処理回数を任意に定め、前
    記ヘッダ部に誤り検出符号を格納してヘッダ部のみを送
    信し、ヘッダエラーが発生する場合にのみ、2の処理回
    数乗の逆数に、前記周期を乗じて得た時間が経過した
    後、正常に送達された場合と同様に、処理回数を増加さ
    せて、1から2の処理回数乗の逆数を減じて、その値に
    前記周期を乗じて得た時間が経過した後、再びヘッダ部
    を送信する処理を、前記処理回数が前記最大処理回数以
    上になるまで繰り返すことを特徴とする発生始期検出方
    法。
  4. 【請求項4】 一定周期で発生し、ヘッダ部とデータ部
    とを備えたパケット通信を妨害する、妨害波の影響を回
    避する通信方式であって、請求項3記載の発生始期検出
    方法により、妨害波の発生始期を検出し、前記周期の半
    周期の経過後に、2分の1から、2の最大処理回数乗の
    逆数を減じて、その値に前記周期を乗じて得た第1の時
    間中に、前記ヘッダ部又は前記データ部の一部を送信
    し、2の最大処理回数乗の逆数を加えて、その値に前記
    周期を乗じて得た第2の時間の経過後、再び第1の時間
    中に、前記データ部の一部を送信する処理を、前記デー
    タ部の送信が終わるまで、繰り返すことを特徴とする通
    信方式。
  5. 【請求項5】 一定周期で発生し、ヘッダ部とデータ部
    とを備えたパケット通信を妨害する、妨害波の影響を回
    避する通信方式であって、請求項2記載の周期検出方法
    により、妨害波の半周期を検出し、その半周期の経過後
    に、前記半周期から前記ヘッダ部の送信時間を減じた第
    1の時間中に、前記データ部の一部を送信し、前記半周
    期にヘッダ部の送信時間を加えた第2の時間の経過後、
    再び第1の時間中に、前記データ部の一部を送信する処
    理を、前記データ部の送信が終わるまで、繰り返すこと
    を特徴とする通信方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006526369A (ja) * 2003-05-16 2006-11-16 松下電器産業株式会社 電灯線通信システム上でのパケットの分別及び連結
JP2021093591A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 Necプラットフォームズ株式会社 無線lanシステム、無線lan通信装置、無線lan端末及び無線通信制御方法

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