JP2002135129A - スライド辞書の故障検出方法及び故障検出装置 - Google Patents

スライド辞書の故障検出方法及び故障検出装置

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JP2002135129A JP2000326118A JP2000326118A JP2002135129A JP 2002135129 A JP2002135129 A JP 2002135129A JP 2000326118 A JP2000326118 A JP 2000326118A JP 2000326118 A JP2000326118 A JP 2000326118A JP 2002135129 A JP2002135129 A JP 2002135129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LZ77(スライド辞書法)系データ圧縮ア
ルゴリズムを採用したデータ圧縮装置において圧縮処理
中にスライド辞書の故障検出を行う 【解決手段】 スライド辞書部11に書き込んだ前の文
字をバッファメモリ12に記憶しておき、ライトポイン
タ13によりスライド辞書部11のアドレスに書き込む
べき文字が入力される毎に、ライトポインタ−1で示さ
れる上記スライド辞書部11のアドレスから読み出され
るデータと、上記バッファメモリ12に記憶されている
前の文字とを比較し、不一致の場合に上記スライド辞書
部11が故障していると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LZ77(スライ
ド辞書法)系データ圧縮アルゴリズムで文字列検出を行
うのに用いられるスライド辞書の故障検出方法及び故障
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理技術の発達により、コン
ピュータによって文字コード,ベクトル情報,画像など
様々な種類の膨大なデータが処理されるようになってい
る。そして、従来より、二次記憶装置の容量の節約,デ
ータ通信における通信時間の短縮を実現するための技術
として、データ圧縮が知られている。これは、データの
中に含まれる、冗長な情報を取り除くこと、データ列を
他の短いデータ列に変換することなどによって実現され
る。
【0003】データ圧縮の手法は、圧縮データを元のデ
ータに完全には復元できない非可逆圧縮法と、圧縮デー
タを元のデータに完全に復元できる可逆圧縮法の2種類
に分けられる。非可逆圧縮法は、データの完全な復元が
できないので、音声や画像などのデータの圧縮に主に利
用されている。また、データの完全な保存が求められる
二次記憶装置等には元のデータに完全に復元できる可逆
圧縮法が使われる。
【0004】可逆圧縮法の代表的なデータ圧縮アルゴリ
ズムとして、LZ77(スライド辞書)法が知られてい
る。
【0005】LZ77(スライド辞書)法は、J.Ziv と
A.Lempelが1977年に発表したデータ圧縮アルゴリズ
ムであって、既に読み込まれたデータを辞書として登録
し、その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致
した位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力し
ていくというものである。LZ77(スライド辞書)法
では、適応範囲が一部に限られる局所的な辞書を持ち、
スライド窓と呼ばれる文字列の中を移動する窓を使って
辞書から文字列を抽出する。
【0006】すなわち、LZ77(スライド辞書)法で
は、現在符号化を行っている文字を含めた文字列をスラ
イド窓と呼び、そのスライド窓中にある文字列が参照の
対象となる。また、符号語は、 m:最長一致文字列のスライド窓の先頭からの位置(オ
フセット) l:スライド窓にある最長一致文字列の長さ x:一致しなかった最初の文字(最長一致文字列の次の
文字) なるm,l,xからなる2進数で表される。文字列がス
ライド窓に存在しなかった場合はm=0,l=0とす
る。また、スライド窓が符号語を出力するたびにl+1
文字分次の文字列にずらす。
【0007】このようにLZ77(スライド辞書)法で
は、最長一致文字列を過去のテキストから見つけ、その
開始位置と長さを符号語として使う。
【0008】この種の技術は、例えば、特開昭60−1162
28号公報に記載されている。
【0009】また、LZ77(スライド辞書)法には、
開始位置と長さに関する表現の仕方や最長一致文字列の
探索の方法によって幾つかのバリエーションが存在す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LZ77
(スライド辞書法)系データ圧縮アルゴリズムを採用し
たデータ圧縮装置では、スライド辞書又は文字列検出手
段に故障があった場合に、データ圧縮が正常に行われな
くなってしまう。従来、圧縮処理中には故障検出を行う
ことができず、圧縮データを伸長した時点で初めて故障
があったことが検出できた。
【0011】本発明の目的は、LZ77(スライド辞書
法)系データ圧縮アルゴリズムを採用したデータ圧縮装
置において圧縮処理中にスライド辞書の故障検出を行う
ことができるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、読み込まれた
データを辞書として登録し、その中から最も長い一致文
字列を探し出して、一致した位置と一致した長さで元の
符号を置き換えて出力するスライド辞書法によるデータ
圧縮処理に用いるスライド辞書の故障検出方法であっ
て、上記スライド辞書に書き込むデータを記憶してお
き、記憶したデータをライトポインタで示されるスライ
ド辞書のアドレスに書き込み、上記スライド辞書のアド
レスに書き込まれたデータを上記ライトポインタで示さ
れる上記スライド辞書のアドレスから読み出して、上記
記憶したデータと比較し、不一致の場合に上記スライド
辞書が故障していると判断することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、読み込まれたデータを辞
書として登録し、その中から最も長い一致文字列を探し
出して、一致した位置と一致した長さで元の符号を置き
換えて出力するスライド辞書法によるデータ圧縮処理に
用いるスライド辞書の故障検出方法であって、検出文字
を記憶しておき、上記一致した長さを示すマッチカウン
トnが2よりも大きい場合に、上記一致した位置を示す
マッチアドレスにより示される上記スライド辞書のアド
レスからデータを読み出して、上記記憶した検出文字と
比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故障してい
ると判断することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、読み込まれたデータを辞
書として登録し、その中から最も長い一致文字列を探し
出して、一致した位置と一致した長さで元の符号を置き
換えて出力するスライド辞書法によるデータ圧縮処理に
用いるスライド辞書の故障検出方法であって、上記スラ
イド辞書に書き込むデータを記憶しておき、記憶したデ
ータをライトポインタで示されるスライド辞書のアドレ
スに書き込み、上記スライド辞書のアドレスに書き込ま
れたデータを上記ライトポインタで示される上記スライ
ド辞書のアドレスから読み出して、上記記憶したデータ
と比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故障して
いると判断する第1の故障判断処理と、検出文字を記憶
しておき、上記一致した長さを示すマッチカウントnが
2よりも大きい場合に、上記一致した位置を示すマッチ
アドレスにより示される上記スライド辞書のアドレスか
らデータを読み出して、上記記憶した検出文字と比較
し、不一致の場合に上記スライド辞書が故障していると
判断する第2の故障判断処理を行うことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、読み込まれたデータを辞
書として登録し、その中から最も長い一致文字列を探し
出して、一致した位置と一致した長さで元の符号を置き
換えて出力するスライド辞書法によるデータ圧縮処理に
用いるスライド辞書の故障検出装置であって、上記スラ
イド辞書に書き込むデータを記憶するバッファメモリ
と、上記データをスライド辞書に書き込むアドレスを与
えるライトポインタと、上記スライド辞書のアドレスに
書き込まれたデータを上記ライトポインタで示される上
記スライド辞書のアドレスから読み出して、上記バッフ
ァメモリに記憶したデータと比較するデータ比較手段と
備え、上記ライトポインタで示される上記スライド辞書
のアドレスから読み出したデータと上記バッファメモリ
に記憶したデータが不一致の場合に上記スライド辞書が
故障していると判断することを特徴とする。
【0016】また、本発明は、読み込まれたデータを辞
書として登録し、その中から最も長い一致文字列を探し
出して、一致した位置と一致した長さで元の符号を置き
換えて出力するスライド辞書法によるデータ圧縮処理に
用いるスライド辞書の故障検出装置であって、検出文字
を記憶するバッファメモリと、上記一致した長さを示す
マッチカウントnが2よりも大きい場合に、上記一致し
た位置を示すマッチアドレスにより示される上記スライ
ド辞書のアドレスからデータを読み出して、上記バッフ
ァメモリに記憶した検出文字と比較するデータ比較手段
と備え、上記マッチアドレスにより示される上記スライ
ド辞書のアドレスから読み出したデータと上記バッファ
メモリに記憶した検出文字が不一致の場合に上記スライ
ド辞書が故障していると判断することを特徴とする。
【0017】さらに、本発明は、読み込まれたデータを
辞書として登録し、その中から最も長い一致文字列を探
し出して、一致した位置と一致した長さで元の符号を置
き換えて出力するスライド辞書法によるデータ圧縮処理
に用いるスライド辞書の故障検出装置であって、上記ス
ライド辞書に書き込むデータを記憶しておき、記憶した
データをライトポインタで示されるスライド辞書のアド
レスに書き込み、上記スライド辞書のアドレスに書き込
まれたデータを上記ライトポインタで示される上記スラ
イド辞書のアドレスから読み出して、上記記憶したデー
タと比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故障し
ていると判断する第1の故障判断処理手段と、検出文字
を記憶しておき、上記一致した長さを示すマッチカウン
トnが2よりも大きい場合に、上記一致した位置を示す
マッチアドレスにより示される上記スライド辞書のアド
レスからデータを読み出して、上記記憶した検出文字と
比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故障してい
ると判断する第2の故障判断処理手段を備えることを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】本発明は、例えば図1のブロック図に示す
ように、スライド辞書を用いたデータ圧縮装置10に適
用される。
【0020】このデータ圧縮装置10は、読み込まれた
データを辞書として登録し、その中から最も長い一致文
字列を探し出して、一致した位置と一致した長さで元の
符号を置き換えて出力するLZ77(スライド辞書法)
系データ圧縮アルゴリズムによるデータ圧縮処理を行う
ものであって、符号化するデータ列が入力されるスライ
ド辞書部11及びバッファメモリ12、上記スライド辞
書部11に接続されたライトポインタ13、マッチアド
レスレジスタ14、第1及び第2のデータ比較器15,
16等からなる、このデータ圧縮装置10では、図2の
フローチャートに示すように、圧縮を開始すると、先ず
ステップS1においてスライド辞書部11を初期化する
とともにライトポインタを0にして、ステップS2で1
文字入力する。
【0021】そして、ステップS3では入力された1文
字(現在の文字)について辞書検索を行い、次のステッ
プS4において2文字以上一致するか否かを判定する。
【0022】このステップS4の判定結果がNOすなわ
ち2文字以上一致しない場合には、ステップS5に移っ
て、ライトポインタ−1で示されるスライド辞書部11
のアドレスから読み出されるデータとバッファメモリ1
2に記憶されている前の文字を第1のデータ比較器15
により比較し、次のステップS6において一致するか否
かを判定する。
【0023】このステップS6の判定結果がNOすなわ
ちライトポインタ−1で示されるスライド辞書部11の
アドレスから読み出されるデータとバッファメモリ12
に記憶されている前の文字が一致しない場合には、ステ
ップS7に進んで上記スライド辞書部11が故障してい
ると判断する。
【0024】また、上記ステップS6の判定結果がYE
Sすなわちライトポインタ−1で示されるスライド辞書
部11のアドレスから読み出されるデータとバッファメ
モリ12に記憶されている前の文字が一致した場合に
は、上記スライド辞書部11が正常に動作していると判
断して、ステップS8に進む。
【0025】ステップS8では、バッファメモリ12に
記憶されている前の文字を現在の文字とするとともに、
ライトポインタ13で示されるスライド辞書部11のア
ドレスに現在の文字を書き込む。さらに、ライトポイン
タ=ライトポインタ+1すなわちライトポインタ13を
インクリメントする。
【0026】そして、次のステップS9では、圧縮処理
を継続するか否かを判定する。このステップS9の判定
結果がYESすなわち圧縮処理を継続する場合には、ス
テップS2に戻って次の1文字の処理を行う。また、こ
のステップS9の判定結果がNOである場合には圧縮処
理を終了する。
【0027】上記ステップS2からステップS9の処理
を繰り返すことにより、上記スライド辞書部11が正常
に動作していることを確認しながら、文字列を1文字ず
つ順番にスライド辞書部11に書き込む。
【0028】図3の(A)に示すようにステップS1で
初期化されたスライド辞書部11に例えば文字列「AB
CDEFGHIJK」を書き込む場合、ステップS2で
最初の文字「A」が入力されたら、ステップS3からス
テップS6の処理を行い、図3の(B)に示すようにラ
イトポインタ13の示すスライド辞書部11のアドレス
0の位置に文字「A」を書き込み、ステップS8でライ
トポインタ13をインクリメント(+1)する。
【0029】同様に、ステップS2で次の文字「B」が
入力されたら、ステップS3からステップS6の処理を
行い、図3の(C)に示すようにライトポインタ13の
示すスライド辞書部11のアドレス1の位置に文字
「B」を書き込み、ステップS8でライトポインタ13
をインクリメント(+1)する。
【0030】以下同様に、 文字「C」,「D」,
「E」,「F」,「G」,「H」,「I」,「J」まで
書き込まれたれスライド辞書部11の内容を図3のD)
に示す。
【0031】この例では、この時点でライトポインタ1
3が0に戻る。
【0032】そして、ステップS2で次の文字「K」が
入力されたら、ステップS3からステップS6の処理を
行い、図3の(E)に示すようにライトポインタ13の
示すスライド辞書部11のアドレス0の位置に文字
「K」を書き込み、ステップS7でライトポインタ13
をインクリメント(+1)する。これによりスライド辞
書部11の前に文字「A」が書き込まれていたアドレス
0の位置に文字「K」を上書きする。
【0033】ここで、このスライド辞書の故障検出装置
10では、ステップS2においてライトポインタで示さ
れるスライド辞書部11のアドレスに書き込むべき1文
字(現在の文字)が入力される毎に、ステップS5にお
いてライトポインタ−1で示されるスライド辞書部11
のアドレスから読み出されるデータとバッファメモリ1
2に記憶されている前の文字を第1のデータ比較器15
で比較することにより、ステップS6で上記スライド辞
書部11が正常に動作しているか否かを判定し。上記ス
ライド辞書部11が正常に動作している場合に、ライト
ポインタ13で示されるスライド辞書部11のアドレス
に現在の文字を書き込む。上記スライド辞書部11に書
き込まれた現在の文字を前の文字としてバッファメモリ
12に記憶しておく。
【0034】また、上記ステップS4の判定結果がYE
Sすなわち2文字以上一致した場合には、ステップS1
0に進んで、マッチアドレス−1で示されるスライド辞
書部11のアドレスから読み出されるデータとバッファ
メモリ12に記憶されている前の文字を第2のデータ比
較器16により比較し、次のステップS11において一
致するか否かを判定する。
【0035】このステップS11の判定結果がNOすな
わちマッチアドレス−1で示されるスライド辞書部11
のアドレスから読み出されるデータとバッファメモリ1
2に記憶されている前の文字が一致しない場合には、上
記スライド辞書部11が故障していると判断する。
【0036】また、上記ステップS11の判定結果がY
ESすなわちマッチアドレス−1で示されるスライド辞
書部11のアドレスから読み出されるデータとバッファ
メモリ12に記憶されている前の文字が一致した場合に
は、上記スライド辞書部11が正常に動作していると判
断して、上記ステップS8に移る。
【0037】このステップS8では、バッファメモリ1
2に記憶されている前の文字を現在の文字とするととも
に、ライトポインタ13で示されるスライド辞書部11
のアドレスに現在の文字を書き込む。さらに、ライトポ
インタ=ライトポインタ+1すなわちライトポインタ1
3をインクリメントする。
【0038】そして、次のステップS9では、圧縮処理
を継続するか否かを判定する。このステップS9の判定
結果がYESすなわち圧縮処理を継続する場合には、ス
テップS2に戻って次の1文字の処理を行う。また、こ
のステップS9の判定結果がNOである場合には圧縮処
理を終了すここで、上記スライド辞書を利用した文字列
の検索について説明する。
【0039】例えば、図4の(A)に示すように文字列
「ABCDEFGEFJ」が書き込まれたスライド辞書
部11について、例えば文字列「DEF」を検索するに
は、文字「D」を検索し、文字「E」を検索し、文字
「F」を検索する。文字検索が連続して一致している場
合には文字列が一致したと判断することができる。この
場合、文字検索が連続して一致していることをフラグに
より示すようにする。
【0040】すなわち、文字列「DEF」を検索する場
合、先ず文字「D」を検索することにより、図4の
(B)に示すように、アドレス3に文字「D」が見つか
るので、マッチアドレス(マッチカウント=1)で示さ
れるアドレス3のフラグを1にする。
【0041】次に、文字「E」を検索する。文字「E」
は、アドレス4,7に見つかる。アドレス4のフラグを
変更する際に、隣のアドレス3のフラグを参照する。ア
ドレス3のフラグが1の場合にアドレス4のフラグを1
にする。アドレス7のフラグを変更する際には、隣のア
ドレス6のフラグを参照する。アドレス6のフラグは0
なので、アドレス7のフラグは0にしておく。
【0042】このようにして、図4の(C)に示すよう
に、アドレス4のフラグだけを1にする。すなわち、マ
ッチアドレス(マッチカウント=2)で示されるアドレ
ス4だけが、文字列「DE」と一致している次の文字
「F」の検索も同様に行う。文字「F」はマッチアドレ
ス(マッチカウント=2)で示されるアドレス5に見つ
かる。アドレス5の隣のアドレス4のフラグは1なの
で、図4の(D)に示すように、アドレス5のフラグを
1にする。
【0043】そして、このデータ圧縮装置10では、上
記スライド辞書を利用した文字列の検索の際に、検索文
字「D」をバッファメモリ12に記憶しておき、この検
索文字「D」に対するマッチアドレス(マッチカウント
=1)で示されるアドレス3のデータをスライド辞書部
11から読み出して、バッファメモリに記憶されている
検索文字「D」と第2のデータ比較器16で比較するこ
とにより、上記スライド辞書が正常に動作しているか否
かを判定する。上記バッファメモリに記憶されている検
索文字「D」とスライド辞書のアドレス3から読み出さ
れるデータが不一致であれば、上記スライド辞書部11
が故障していると判断する。
【0044】同様に検索文字「E」をバッファメモリ1
2に記憶しておき、この検索文字「E」に対するマッチ
アドレス(マッチカウント=2)で示されるアドレス4
のデータをスライド辞書部11から読み出して、バッフ
ァメモリ12に記憶されている検索文字「E」と第2の
データ比較器16で比較することにより、上記スライド
辞書部11が正常に動作しているか否かを判定する。上
記バッファメモリ12に記憶されている検索文字「E」
とスライド辞書部11のアドレス4から読み出されるデ
ータが不一致であれば、上記スライド辞書部11が故障
していると判断する。
【0045】さらに、検索文字「F」をバッファメモリ
12に記憶しておき、この検索文字「F」に対するマッ
チアドレス(マッチカウント=3)で示されるアドレス
5のデータをスライド辞書部11から読み出して、バッ
ファメモリ12に記憶されている検索文字「F」と第2
のデータ比較器16で比較することにより、上記スライ
ド辞書部11が正常に動作しているか否かを判定する。
上記バッファメモリ12に記憶されている検索文字
「F」とスライド辞書部11のアドレス4から読み出さ
れるデータが不一致であれば、上記スライド辞書部11
が故障していると判断する。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、LZ7
7(スライド辞書法)系データ圧縮アルゴリズムを採用
したデータ圧縮装置において圧縮処理中にスライド辞書
の故障検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ圧縮装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記データ圧縮装置において実行される圧縮処
理の手順を示すフローチャートである。
【図3】上記データ圧縮装置におけるスライド辞書の説
明に供する図である。
【図4】上記スライド辞書を利用した文字列の検索例を
示す図である。
【符号の説明】
10 データ圧縮装置、11 スライド辞書部、12
バッファメモリ、13ライトポインタ、14、マッチア
ドレスレジスタ、15,16 第1及び第2のデータ比
較器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み込まれたデータを辞書として登録
    し、その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致
    した位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力す
    るスライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライ
    ド辞書の故障検出方法であって、 上記スライド辞書に書き込むデータを記憶しておき、 記憶したデータをライトポインタで示されるスライド辞
    書のアドレスに書き込み、 上記スライド辞書のアドレスに書き込まれたデータを上
    記ライトポインタで示される上記スライド辞書のアドレ
    スから読み出して、上記記憶したデータと比較し、不一
    致の場合に上記スライド辞書が故障していると判断する
    ことを特徴とするスライド辞書の故障検出方法。
  2. 【請求項2】読み込まれたデータを辞書として登録し、
    その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致した
    位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力するス
    ライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライド辞
    書の故障検出方法であって、 検出文字を記憶しておき、上記一致した長さを示すマッ
    チカウントnが2よりも大きい場合に、 上記一致した位置を示すマッチアドレスにより示される
    上記スライド辞書のアドレスからデータを読み出して、
    上記記憶した検出文字と比較し、不一致の場合に上記ス
    ライド辞書が故障していると判断することを特徴とする
    スライド辞書の故障検出方法。
  3. 【請求項3】 読み込まれたデータを辞書として登録
    し、その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致
    した位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力す
    るスライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライ
    ド辞書の故障検出方法であって、 上記スライド辞書に書き込むデータを記憶しておき、記
    憶したデータをライトポインタで示されるスライド辞書
    のアドレスに書き込み、上記スライド辞書のアドレスに
    書き込まれたデータを上記ライトポインタで示される上
    記スライド辞書のアドレスから読み出して、上記記憶し
    たデータと比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が
    故障していると判断する第1の故障判断処理と、 検出文字を記憶しておき、上記一致した長さを示すマッ
    チカウントnが2よりも大きい場合に、上記一致した位
    置を示すマッチアドレスにより示される上記スライド辞
    書のアドレスからデータを読み出して、上記記憶した検
    出文字と比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故
    障していると判断する第2の故障判断処理を行うことを
    特徴とするスライド辞書の故障検出方法。
  4. 【請求項4】 読み込まれたデータを辞書として登録
    し、その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致
    した位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力す
    るスライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライ
    ド辞書の故障検出装置であって、 上記スライド辞書に書き込むデータを記憶するバッファ
    メモリと、 上記データをスライド辞書に書き込むアドレスを与える
    ライトポインタと、 上記スライド辞書のアドレスに書き込まれたデータを上
    記ライトポインタで示される上記スライド辞書のアドレ
    スから読み出して、上記バッファメモリに記憶したデー
    タと比較するデータ比較手段と備え、 上記ライトポインタで示される上記スライド辞書のアド
    レスから読み出したデータと上記バッファメモリに記憶
    したデータが不一致の場合に上記スライド辞書が故障し
    ていると判断することを特徴とするスライド辞書の故障
    検出装置。
  5. 【請求項5】読み込まれたデータを辞書として登録し、
    その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致した
    位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力するス
    ライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライド辞
    書の故障検出装置であって、 検出文字を記憶するバッファメモリと、 上記一致した長さを示すマッチカウントnが2よりも大
    きい場合に、上記一致した位置を示すマッチアドレスに
    より示される上記スライド辞書のアドレスからデータを
    読み出して、上記バッファメモリに記憶した検出文字と
    比較するデータ比較手段と備え、 上記マッチアドレスにより示される上記スライド辞書の
    アドレスから読み出したデータと上記バッファメモリに
    記憶した検出文字が不一致の場合に上記スライド辞書が
    故障していると判断することを特徴とするスライド辞書
    の故障検出装置。
  6. 【請求項6】 読み込まれたデータを辞書として登録
    し、その中から最も長い一致文字列を探し出して、一致
    した位置と一致した長さで元の符号を置き換えて出力す
    るスライド辞書法によるデータ圧縮処理に用いるスライ
    ド辞書の故障検出装置であって、 上記スライド辞書に書き込むデータを記憶しておき、記
    憶したデータをライトポインタで示されるスライド辞書
    のアドレスに書き込み、上記スライド辞書のアドレスに
    書き込まれたデータを上記ライトポインタで示される上
    記スライド辞書のアドレスから読み出して、上記記憶し
    たデータと比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が
    故障していると判断する第1の故障判断処理手段と、 検出文字を記憶しておき、上記一致した長さを示すマッ
    チカウントnが2よりも大きい場合に、上記一致した位
    置を示すマッチアドレスにより示される上記スライド辞
    書のアドレスからデータを読み出して、上記記憶した検
    出文字と比較し、不一致の場合に上記スライド辞書が故
    障していると判断する第2の故障判断処理手段を備える
    ことを特徴とするスライド辞書の故障検出装置。
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