JP2002118843A - 背景スプライトと前景オブジェクトの分離方法、及び前景の形状マスク抽出方法、並びにその装置 - Google Patents

背景スプライトと前景オブジェクトの分離方法、及び前景の形状マスク抽出方法、並びにその装置

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JP2002118843A
JP2002118843A JP2000287550A JP2000287550A JP2002118843A JP 2002118843 A JP2002118843 A JP 2002118843A JP 2000287550 A JP2000287550 A JP 2000287550A JP 2000287550 A JP2000287550 A JP 2000287550A JP 2002118843 A JP2002118843 A JP 2002118843A
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Shigeki Okada
重樹 岡田
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裕 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG−4におけるスプライト符号化にお
いて、前景と背景をクリアに分離することを目的とす
る。 【解決手段】 1つの方法は、動画像から前景オブジェ
クトと背景スプライト画像を分離する方法であり、仮ス
プライトを作成し、それを基に、前景と背景を分離し、
この分離後の背景を元に背景スプライトを作成する。更
なる方法は、予め算出された背景画像と任意の画像との
差分を用いて形状マスクを抽出する方法であり、マクロ
ブロックの所定値が第1の所定の値以上である場合、そ
のマクロブロックを前景とする第1の過程と、前景と判
断されたマクロブロックの近傍のマクロブロックについ
て、マクロブロックの所定値が第2の所定の値以上であ
る場合、そのマクロブロックを前景とする第2の過程と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG−4のオ
ブジェクト符号化の中のスプライト符号化において、背
景スプライトと前景オブジェクトを分離する技術に関す
る。
【0002】特に、MPEG−4においてVersion 1 Ma
in Profileでビデオオブジェクト毎に符号化する「オブ
ジェクト符号化」において、背景オブジェクトをパノラ
マ画像で表現する(スプライト符号化)によりサポート
される前景オブジェクトと背景スプライトを分離抽出す
る技術に関する。
【0003】また、本発明は、MPEG−4での任意形
状オブジェクト表現であるテクスチャマップと形状マス
クのうちの、形状マスクを生成する前景の形状マスク抽
出技術に関する。
【0004】
【従来の技術】本明細書の説明において、便宜上、動物
体を前景オブジェクト、背景パノラマを背景スプライト
と記す。
【0005】背景スプライトと前景オブジェクトを分離
する技術に関連し、従来の前景オブジェクトの抽出に関
する技術としては、第1に、一定色で作られた背景の前
面に人物等を配置して、人物等前景をクロマキー処理し
て抜き出す方法がある。
【0006】また、第2に、予め手動でおおまかな輪郭
を指定し、その周囲の画素を前景か背景か判断する方法
がある。
【0007】また、第3に、固定カメラの下で撮影され
た画像において、フレーム間差分によって動領域輪郭を
特定し、その内側を前景、外側を背景と判断する方法が
ある。
【0008】従来の背景スプライトの抽出に関する技術
としては、第1に、スプライト作成に共通の前処理とし
て、隣接フレーム間のグローバルモーションを算出し、
それを基準座標からの変換(絶対グローバルモーショ
ン)を計算する。その後、絶対グローバルモーションで
位置合わせされた各フレームは時間方向にメディアン、
平均値をとる方法がある。
【0009】また、第2に、前処理後、絶対グローバル
モーションを用いて位置合わせをし、そのままオーバラ
イト(上書き)、もしくは、アンダーライト(画素の決
定されていないところだけ、埋めていく)する方法があ
る。
【0010】しかしながら、上記従来の前景オブジェク
トを抽出する第1の方法は、既存の映像には適用できな
いという問題と、クロマキー用の大掛りな装置を必要と
するという問題がある。
【0011】また、上記従来の前景オブジェクトを抽出
する第2の方法は、人手を介する必要があり、リアルタ
イムアプリケーションには不適切であるという問題があ
る。
【0012】また、上記従来の前景オブジェクトを抽出
する第3の方法は、フレーム間差分を基本としているた
め、カメラの動き(パン、チルトなど)がある場合に、
前景オブジェクトの輪郭情報が得られないという問題が
ある。また、カメラの動きをキャンセルするようなフレ
ームの位置合わせ処理を行って、差分をとったとして
も、カメラの動きを完全にキャンセルできないために、
前景オブジェクト以外のところにも差分値が現れ、前景
オブジェクトの輪郭の特定が困難になるという問題があ
る。
【0013】また、上記従来の背景スプライトを抽出す
る第1の方法は、多少なりともグローバルモーションに
誤差があると、位置合わせが微妙にずれて、スプライト
の品質を悪化させるという問題がある。
【0014】また、上記従来の背景スプライトを抽出す
る第2の方法は、スプライトの画質はよいものの、一番
手前にくる画像の前景がそのままスプライトに残ってし
まうという問題がある。
【0015】次に、MPEG−4での任意形状オブジェ
クト表現であるテクスチャマップと形状マスクのうち
の、形状マスクとしての前景オブジェクト形状を生成す
る従来技術について説明する。
【0016】従来の前景オブジェクト生成方法として、
背景画像と任意の画像の差分を閾値処理し、ある閾値よ
り大きい差分を得られる座標を動物体と見做し、前景画
像とする技術がある。まず、この生成された前景オブジ
ェクトを符号化する方法としてのMPEG−4のオブジ
ェクト符号化について説明する。
【0017】MPEG−4においては、任意形状の前景
オブジェクトを符号化できる。一つの前景オブジェクト
は、一対のテクスチャマップと形状マスクで表現でき
る。形状マスクには、透過度も考慮した多値形状、透過
度は考慮しない2値形状の2種類あるが、ここでは、2
値形状のみを想定する。テクスチャマップは、オブジェ
クトの存在する場所に従来方式(MPEG1、2等)に
おける輝度(Y信号)及び色差信号(Cb、Cr信号)
が充てられるものである。形状マスクはオブジェクトの
存在する部分に255の値が、また、それ以外の部分に
0の値が充てられるものである。ある画素(座標)にお
いて、テクスチャに3種類、形状に1種類の計4種類の
画素値が充てられる。ここでは、区別するために、それ
ぞれをテクスチャ画素、形状画素と呼ぶことにする。テ
クスチャ画素は0から255の値をとる。また、形状画
素は0もしくは255の値をとる。図1(a)にテクス
チャ表現の例を、図1(b)に形状マスク表現の例を示
す。
【0018】MPEG−4の形状符号化について以下に
説明する。なお、以下で説明する内容はMPEG−4に
おける形状符号化として当業者に知られているものであ
る。(詳しくは、参考文献「MPEG−4のすべて」p
p.38 〜116 工業調査会編)形状の符号化はs画素×s
画素のマクロブロック単位で行われる。マクロブロック
は任意の8×8画素、16×16画素など任意の大きさ
でよい。形状符号化にはロスレス(可逆)、ロッシー
(非可逆)の2通りの方法がある。一番粗いロッシー符
号化では、形状がマクロブロック単位まで近似され、符
号量は一番少ない。図2に、従来のマクロブロック化の
例を示す。
【0019】同図(a)は、元の形状を示し、同図
(b)は、一番粗いロッシーの符号化の背景画像を用い
た前景オブジェクト抽出における、マクロブロック化の
典型例を示す。具体的にはマクロブロック内の画素にお
いて、その半分以上の画素が255の値をとる場合、即
ち、マクロブロックの半分以上の面積をオブジェクト形
状が占める場合、そのマクロブロック内すべての形状画
素が255の値をとる。それ以外の場合は、マクロブロ
ック内すべての形状画素値を0にするというものであ
る。
【0020】以下に、MPEG−4オブジェクト符号化
を用いた例を示す。もともとの画像を前景オブジェクト
と背景オブジェクトに切り分け、さらに、背景オブジェ
クトをスプライトと呼ばれる一枚のパノラマ静止画像
(以下、背景スプライトと記す)で表現する。そして、
前景オブジェクトに対し形状とテクスチャの符号化を行
い、背景スプライトはMPEG−4スプライト符号化
(前述の参考文献「MPEG−4のすべて」を参照)を
行う。こうすることで、画像を前景オブジェクトと背景
スプライトに切り分けずにMPEG−4のシンプルプロ
ファイルの符号化(従来のMC+DCTをベースにした
符号化)を行った場合と比べて、同程度の画質をより少
ない符号量で達成することが可能である。
【0021】しかしながら、上記従来のMPEG−4形
状符号化には、以下のような問題がある。
【0022】第1に、ロスレス符号化及び精度の高いロ
ッシー符号化では、形状が複雑な場合、形状符号量が多
くなる。特に、前景オブジェクトを自動生成する場合は
この傾向にある。
【0023】第2に、ロスレス符号化及び精度の高いロ
ッシー符号化では、形状の復号にパディングというテク
スチャ画素を補填する処理があり、これは復号処理に多
大なコストがかかる。ソフトウェアで実時間復号を実現
する場合に問題となる。
【0024】第3に、一番符号量の少ないロッシー符号
化では、上記の2つの問題は回避できるものの、形状が
オブジェクト内部にまで浸食し、図2(b)に示すよう
に見た目に妨害となるという問題がある。
【0025】第4に、前景に対してMPEG−4オブジ
ェクト符号化、背景に対してスプライト符号化を用いた
場合には、劇的な符号量削減ができるのは、前景部分の
全画像に対する面積比率がある程度以下の場合であり、
それ以上の場合はかえって符号量が増大するという問題
がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その第1の目的は、クロマキ
ーなどの大掛りな仕掛けを必要とせず、人手を介さず、
全自動処理で前景オブジェクトと背景スプライトを抽出
することを可能とし、更に、カメラの動きの影響を受け
ないロバストな処理手法を実現し、前景のない品質のよ
い背景スプライトを作成することが可能な前景オブジェ
クト・背景スプライト分離抽出方法及び装置及び前景オ
ブジェクト・背景スプライト分離抽出プログラムを格納
した記憶媒体を提供することである。
【0027】本発明の第2の目的は、予め算出された背
景画像と任意の画像との差分を用いた前景の形状マスク
抽出において、前景の浸食が少なく、かつ、形状符号量
の少ないマクロブロックベースの形状近似を行うことが
可能な前景の形状マスク抽出方法及び装置及び前景の形
状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体を提供する
ことを目的とする。また、本発明の更なる目的は、前景
面積比率を制御することが可能な前景の形状マスク抽出
方法及び装置及び前景の形状マスク抽出プログラムを格
納した記憶媒体を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明は次のように構成される。
【0029】本発明は、動画像から前景オブジェクトと
背景スプライト画像を抽出するための前景オブジェクト
・背景スプライト分離抽出方法において、動画像におけ
る基準フレームと任意のフレームの座標系の変換を行う
グローバルモーションを算出し、任意のフレームの原画
像を前記グローバルモーションを用いて基準フレームの
座標である基準座標にマッピングし、同じ座標に所属す
る複数の画素値から該座標の画素値を求め、前景オブジ
ェクトを消去した仮スプライト(パノラマ画像)を作成
し、任意のフレームにおいて、前記仮スプライトから前
記グローバルモーションで切り出された画像と前記原画
像の差分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画
像、それ以外の部分を背景画像として切り出し、任意の
フレームにおいて、前記背景画像を前記グローバルモー
ションを用いて前記基準座標にマッピングし、画素値が
決定されていない基準座標のみ新しい画素を挿入する
か、又は、画素を上書きすることにより、背景スプライ
トを生成し、背景スプライトとして出力する。
【0030】上記の方法において、生成された前記背景
スプライトから前記グローバルモーションで切り出され
た画像と前記原画像の差分が、所定の閾値以上の部分を
前景オブジェクト画像として出力する処理を更に行うよ
うにしてもよい。上記の第1の目的に対応する発明によ
れば、グローバルモーションを算出し、任意のフレーム
の原画像を当該グローバルモーションを用いて基準フレ
ームの座標にマッピングし、同じ座標に属する複数の画
素値から座標の画素値を求め、前景オブジェクトを消去
した仮スプライトを作成し、あるフレームにおいて仮ス
プライトからグローバルモーションで切り出された画像
を原画像の差分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェ
クト画像とし、それ以外を背景画像として切り出して基
準座標にマッピングし、画素値が決定されていない基準
座標のみ新しい画素を挿入するか、前景オブジェクトを
削除してしまったフレームをオーバーライトすることに
より、前景スプライトを生成することが可能となる。
【0031】また、前景オブジェクトの抽出により、ス
プライトから切り出される画像と対象となる画像の差分
(背景差分)を用いることで、グローバルモーションの
ずれや雑音に対してロバストにスプライトを抽出するこ
とが可能となる。
【0032】上記の第2の目的を達成するために、本発
明は第1に次のように構成することができる。
【0033】本発明は、動画像符号化の中のオブジェク
ト符号化における前景の形状マスク抽出方法であり、前
景部分を第1の値、背景部分を第2の値で表現した前景
マスク画像を入力し、前記前景マスク画像の前景部分が
マクロブロック内に、第1の所定の値n(n≧1)画素
以上あるかを判定し、該第1の所定の値の画素以上の前
景部分がある場合にはマクロブロック内の形状画素値を
全て第1の値に変換する第1の過程と、前記第1の過程
において、形状画素に第1の値が付与されたマクロブロ
ック近傍のマクロブロックに、第2の所定の値m(m<
n)画素以上の前景部分がある場合には、そのマクロブ
ロック内の形状画素値を全て第1の値に変換し、前景の
形状マスクを出力する第2の過程とからなる。
【0034】また、上記構成において、一度背景として
判定されたマクロブロックを入力し、入力された背景の
マクロブロックと原画像との差分処理を行い、2値化処
理し、差分情報と2値情報を用いて、前記第1の過程
と、前記第2の過程を実行し、前記差分処理の結果、差
分が所定の閾値以上の画素を含むマクロブロックを前景
とし、該マクロブロックの画素値を第1の値に変換する
ようにしてもよい。
【0035】これにより前景を回復することが可能とな
る。
【0036】また、上記の第2の目的に対応する第1の
発明は、次のように個数マップを用いた発明として構成
することもできる。
【0037】本発明は、動画像符号化の中のオブジェク
ト符号化における前景の形状マスク抽出方法であり、前
景マスク画像を入力し、前記前景マスク画像の前景部分
の画素数をマクロブロック毎に算出して個数マップを作
成し、前景マップを初期化し、マクロブロック毎に前記
個数マップの値が第1の所定の値n(n≧1)以上であ
るか否かを判定し、あるマクロブロックに対応する前記
個数マップの値が該第1の所定の値以上である場合に
は、前記前景マップにおける該マクロブロックに対応す
る位置に所定の値を設定する第1の過程と、前記第1の
過程において、前記所定の値が設定された前記前景マッ
プの位置に対応するマクロブロックの近傍のマクロブロ
ック毎に、前記個数マップの値が第2の所定の値m(m
<n)以上であるか否かを判定し、あるマクロブロック
に対応する前記個数マップの値が該第2の所定の値以上
である場合には、前記前景マップにおける該マクロブロ
ックに対応する位置に前記所定の値を設定し、該前景マ
ップの値から前景の形状マスクを生成して出力する第2
の過程とからなる。
【0038】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明は第2に次のように構成することができる。
【0039】本発明は、予め算出された背景画像と任意
の画像との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前
景の形状マスク抽出方法において、前記背景画像と前記
任意の画像について、画素毎に絶対差分を計算し、差分
画像を求める過程と、該差分画像をマクロブロックに分
割して、該マクロブロックにおいて、エネルギーマップ
を初期化する過程と、前記マクロブロックにおけるエネ
ルギー値を算出する過程と、前記差分画像における各マ
クロブロックのエネルギー値の平均値を求める過程と、
前記任意の画像のサイズに対する前景マスクのサイズの
割合である前景率を算出し、前景の形状マスクを生成す
る前景制御算出過程とからなる。
【0040】また、前記前景率制御算出過程において、
前記マクロブロックにおけるエネルギー値をエネルギー
値の平均値で除し、その値がα(α≧1.0)以下であ
れば0に変更し、前記エネルギー値の最大値を算出して
第1の所定の値とし、該第1の所定の値より小さい値を
第2の所定の値とし、前景マップを初期化し、仮の前景
マップを初期化し、前記エネルギー値が前記第1の所定
の値以上のマクロブロックの全てについて、前記仮の前
景マップに所定の値を設定し、前記仮の前景マップの値
が前記所定の値の数をカウントし、カウント値を全マク
ロブロック数で除した値が予め決められている第3の所
定の値よりも大きい場合には、前記マップの値から最終
の前景形状マスクを生成して出力し、そうでない場合に
は、前記仮の前景マップの値を前記前景マップにコピー
し、前記仮の前景マップに前記所定の値が設定されてい
るマクロブロックの近傍において、前記第2の所定の値
以上のエネルギーがあるマクロブロックを前景とみな
し、仮の前景マップに前記所定の値を設定する処理を、
該仮の前景マップの該所定の値の数を全マクロブロック
数で除した値が前記第3の所定の値よりも大きくなるま
で行い、前記前景マップから前景の形状マスクを生成し
て出力し、若しくは、前記処理を所定回数行った後に前
記除した値が前記第3の所定の値よりも大きくならない
場合には、前記仮の前景マップの値を前記前景マップに
コピーし、前記第1及び第2の所定の値を更新して前記
仮の前景マップを初期化する処理以降の処理を行う。
【0041】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明は第3に次のように構成することができる。
【0042】本発明は、予め算出された背景画像と任意
の画像との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前
景の形状マスク抽出方法であり、前記差分から算出した
マクロブロックのエネルギー値が第1の所定の値以上で
ある場合、そのマクロブロックを前景とする第1の過程
と、前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブ
ロックについて、マクロブロックのエネルギー値が第2
の所定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景
とする第2の過程とを有する。
【0043】また、前記第2の過程を所定の回数行うよ
うにしてもよい。
【0044】また、本発明は、予め算出された背景画像
と任意の画像との差分を用いて前景の形状マスクを抽出
する前景の形状マスク抽出方法において、前記背景画像
と前記任意の画像との差分から各マクロブロックのエネ
ルギー値と、その平均値を算出する過程と、各マクロブ
ロックにおけるエネルギー値をその平均値で除し、その
値が所定の値以下であれば0に変更する過程と、各マク
ロブロックのエネルギー値が第1の所定の値以上である
場合、そのマクロブロックを前景とする過程と、前景と
判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロックにつ
いて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所定の値
以上である場合、そのマクロブロックを前景とする処理
を所定回数繰り返して行う過程とを有するようにしても
よい。
【0045】第2の目的に対応する上記3つの発明によ
れば、マクロブロックにおける前景領域を表す形状画素
数又はマクロブロックのエネルギー値が各々所定の値以
上である場合、そのマクロブロック全体を前景と見做
し、さらに、前景と判断されたマクロブロックの近傍の
マクロブロックについて、別の値を用いて同様の判断を
行う。これは、上記第2の目的に対応する第2の発明で
は前景と見なされたマクロブロックの数がある値を超え
るまで行われる。
【0046】これにより、領域形状が単純化されるた
め、MPEG−4符号化におけるオブジェクト符号化を
行った場合に符号量を少なく抑えることができる。ま
た、抽出されたオブジェクトに穴が無いため、良好な見
た目を与える効果がある。
【0047】本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面
を用いた以下の説明により明らかになる。
【0048】
【発明の実施の形態】最初に、第1の目的に対応した発
明について説明する。まず、図3を用いて第1の目的に
対応した発明の原理について説明する。
【0049】本発明は、動画像から前景オブジェクトと
背景スプライト画像を抽出するための前景オブジェクト
・背景スプライト分離抽出方法であり、まず、動画像に
おける基準フレームと任意のフレームの座標系の変換を
行うグローバルモーションを算出し(ステップ1)、任
意のフレームの原画像をグローバルモーションを用いて
基準フレームの座標である基準座標にマッピングし(ス
テップ2)、同じ座標に所属する複数の画素値から該座
標の画素値を求め(ステップ3)、前景オブジェクトを
消去した仮スプライト(パノラマ画像)を作成し(ステ
ップ4)、任意のフレームにおいて、仮スプライトから
グローバルモーションで切り出された画像と原画像の差
分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画像、そ
れ以外の部分を背景画像として切り出し(ステップ5、
6)、任意のフレームにおいて、背景画像をグローバル
モーションを用いて基準座標にマッピングし(ステップ
7)、画素値が決定されていない基準座標のみ新しい画
素を挿入して背景スプライトを生成し、背景スプライト
として出力する(ステップ8)。
【0050】[第1の実施例]次に、本発明の第1の実
施例について説明する。この実施例は本発明の第1の目
的に対応する実施例である。
【0051】図4は、本発明の前景オブジェクト・背景
スプライト分離抽出装置の構成を示す図である。
【0052】同図に示す前景オブジェクト・背景スプラ
イト分離抽出装置は、グローバルモーション算出部1、
仮スプライト生成部2、前景オブジェクト抽出部3、及
び背景スプライト生成部4から構成される。
【0053】グローバルモーション算出部1は、入力さ
れた原画像(動画像)における基準フレームと任意のフ
レームの座標系の変換(グローバルモーション)を算出
する。
【0054】仮スプライト生成部2は、原画像とグロー
バルモーション算出部1からグローバルモーションが入
力され、任意のフレームの原画像を当該グローバルモー
ションを用いて基準フレームの座標(基準座標)にマッ
ピングし、同じ座標に所属する複数の画素値から当該座
標の画素値を求め、前景オブジェクトを消去したスプラ
イト(パノラマ画像)を作成する。
【0055】前景オブジェクト抽出部3は、原画像とグ
ローバルモーション算出部1からグローバルモーション
及び、仮スプライト生成部2から仮スプライトが入力さ
れ、当該仮スプライトからグローバルモーションで切り
出された画像と原画像の差分がある閾値以上の部分を前
景オブジェクト画像、それ以外を背景画像として切り出
す。
【0056】背景スプライト生成部4は、グローバルモ
ーションと前景オブジェクト抽出部3から背景画像が入
力され、任意のフレームにおいて、前述の背景画像をグ
ローバルモーションによって基準座標にマッピングし、
画素値が決定されていない基準座標にのみ新しい画素を
挿入して、背景スプライトを生成する。このように、画
素値が決定されていない基準座標にのみ新しい画素を挿
入して、背景スプライトを生成する方法をアンダーライ
トと称する。なお、背景画像の画素を背景スプライトに
そのまま上書きするオーバーライトによる方法で生成す
ることもできる。
【0057】これにより、前景オブジェクト画像及びぼ
けのない背景スプライトを自動的に抽出することができ
る。なお、生成された背景スプライトの中で、埋まらな
い部分が生ずることがあるが、これは前景のある部分で
あるので問題ない。
【0058】次に、図4における構成及び動作をより詳
細に説明する。
【0059】図4におけるグローバルモーション算出部
1は、任意のフレームにおける基準フレームのグローバ
ルモーション(カメラモーションなど一組のパラメータ
で画像全体を表す動き、大局的な動き)を算出する。グ
ローバルモーションは、一般に、座標系の変換行列で表
現することができる。以下にその例を示す。
【0060】基準フレームの座標系(x0,y0)と、
あるフレームAの座標系(x1,y1)間の座標変換
は、以下の式(1)のとおり、
【0061】
【数1】 で表現される。
【0062】
【数2】 上記で算出されたグローバルモーションは、仮スプライ
ト生成部2の入力の一つとなる。
【0063】仮スプライト生成部2は、図5に示すよう
に、時間メディアン統合部21を有する。時間メディア
ン統合部21は、各々のフレームにグローバルモーショ
ンを用いて各フレームの画像を基準フレームの座標系
(基準座標)にマッピングする。さらに、同じ座標にマ
ッピングされた複数の画素に関しては、画素値のメディ
アン値(中央値)を仮スプライトのその座標の値として
選択する。こうして仮スプライトが生成される。メディ
アン値を選択することで、仮スプライトは前景オブジェ
クトのないパノラマ画像として抽出される。動物体領域
がその座標値画素の半分より少なければ、メディアンを
とることで動物体を反映する画素は選択されないので、
動領域のないスプライトを生成することができる。
【0064】仮スプライト生成部3で生成された前景の
ない仮スプライトは、前景オブジェクト抽出部3に入力
される。
【0065】前景オブジェクト抽出部3は、原画像とグ
ローバルモーション算出部1で得られたグローバルモー
ションと、仮スプライト生成部2で得られた仮スプライ
トを入力として、前景オブジェクト画像と原画像から前
景を消去した背景画像をフレーム毎に出力する。
【0066】図6は、本発明の第1の実施例の前景オブ
ジェクト抽出部3の構成を示す。同図に示す前景オブジ
ェクト抽出部3は、切り出し部31、差分画像生成部3
2、差分対応部33、マスク処理部34から構成され
る。
【0067】切り出し部31は、仮スプライトと任意の
フレームにおけるグローバルモーションが入力され、仮
スプライトから画像を切り出す。この画像をGM画像と
いう。
【0068】差分画像生成部32は、任意のフレームに
おいて、切り出し部31で切り出されたGM画像と原画
像が入力され、差分画像を出力する。当該差分は、GM
画像と原画像の対応する座標における画素値の絶対差分
値を採択する。
【0069】差分対応部33は2値化画像を出力する。
ここでは、差分画像が差分画像生成部32から入力さ
れ、ある閾値よりも差分値が高いものを1、それ以外を
0として、1、0からなる2値化画像を出力する。
【0070】マスク処理部34は、原画像と、差分対応
部33から2値化画像が入力され、2値化画像の画素値
1に対応する部分を原画像の値、それ以外は、0を採択
した前景オブジェクト画像を出力する。また、2値画像
の画素値0に対応する部分を原画像の値に、それ以外は
0を採択した背景画像を出力する。この背景画像は背景
スプライト生成部4の入力となる。
【0071】背景スプライト生成部4には、前景オブジ
ェクト抽出部3から背景画像が入力され、グローバルモ
ーション算出部1からグローバルモーションが入力され
る。背景スプライト生成部4は、図7に示すオーバーラ
イト/アンダーライト統合部41を有する。
【0072】図7は、本発明の第1の実施例の背景スプ
ライト生成部の構成を示す図である。オーバーライト/
アンダーライト統合部41は、グローバルモーションと
前述の背景画像を入力し、背景画像のこの画像をグロー
バルモーションと座標値から計算される基準座標の座標
にマッピングする。オーバーライト/アンダーライト統
合部41は、オーバーライト又はアンダーライトの方法
を用いて上記の処理を行う。例えば、アンダーライトの
ときには、基準座標においてまだ画素値が確定していな
い座標(画素値未確定領域)のみ、値を挿入し、画素値
確定とする。このようにして図8に示すような画素値確
定領域を背景スプライトとして生成する。
【0073】すなわち、図8に示すように、画素値未確
定領域に同図における右上から画像を張り付けることに
より画素値が順次確定する。左下の部分は、現フレーム
であり、新たに画素を確定する領域を示している。この
ように、画素値の決定していない部分を埋めていく処理
を行う。
【0074】上記のように、仮の背景スプライトを作成
し、それに基づき、画面ごとの前景と背景を分離した
後、この分離後の背景を元に目的の背景スプライトを生
成することによって、クリアでぼけのない背景スプライ
トを得ることができる。
【0075】[第2の実施例]図9は、本発明の第2の
実施例の抽出装置の構成を示す図である。この実施例は
第1の目的に対応する別の実施例である。同図に示す前
景オブジェクト・背景スプライト分離抽出装置は、グロ
ーバルモーション算出部11、仮スプライト生成部1
2、前景オブジェクト抽出部13、背景スプライト生成
部14、及び前景オブジェクト抽出部15から構成され
る。同図に示す前景オブジェクト・背景スプライト分離
抽出装置は、図4に示す構成の最後に前景オブジェクト
抽出部15を付加したものであり、その前段までのグロ
ーバルモーション算出部11、仮スプライト生成部1
2、前景オブジェクト抽出部13、背景スプライト生成
部14は、図4の構成要素と同一の機能を有し、同じ処
理を行うものとする。但し、前景オブジェクト抽出部1
3では、最終的な前景オブジェクト画像は出力しない。
【0076】前景オブジェクト抽出部15は、背景スプ
ライト生成部14で算出された背景スプライトとグロー
バルモーション、原画像を入力して、前景オブジェクト
画像を出力する。前景オブジェクト抽出部15は、前述
の図4の前景オブジェクト抽出部3及び図9の前景オブ
ジェクト抽出部13と同様の処理を行う。
【0077】このように、前景オブジェクト抽出処理を
2回行うことによって、背景スプライトに前景が残らな
くなる。これは以下の理由による。
【0078】すなわち、仮スプライトから切り出された
GM画像と原画像との差分から前景を算出した時、動領
域の一部が抽出されない場合も考えられる。この領域が
背景スプライトに反映された場合、背景スプライト、及
び合成時に背景スプライトから切り出されたGM画像の
品質を劣化させる。ここで、もう一度、生成された背景
スプライトと原画像とを用いて前景を求めると、背景の
誤抽出部分と前景の正しい部分の差分の値が大きくな
る。従って、この部分が前景となり背景の誤抽出を隠す
効果があり、背景スプライトに前景が残らなくなる。
【0079】上述のように、第1及び第2の実施例によ
れば、クロマキーなどの大掛りな装置を必要としない。
また、既存の映像にも適用できる。
【0080】また、自動的に前景オブジェクト画像及び
背景スプライトを取得することができるため人手を介さ
ない。
【0081】また、グローバルモーションのずれや雑音
にロバストに前景を抽出することができる。
【0082】さらに、前景が残らず、クリアで高品質の
スプライトを生成することができる。
【0083】次に、本発明の第2の目的に対応した発明
について、第3〜第5の実施例を用いて説明する。
【0084】なお、これから説明する第2の目的に対応
する発明は、第1及び第2の実施例を用いて説明した第
1の目的に対応する発明における前景オブジェクト抽出
部に適用することができる。すなわち、第1の実施例で
説明した図6の前景オブジェクト抽出部におけるマスク
処理部34において、入力された2値化画像に対して後
述する初期マクロブロック近似処理及び拡張マクロブロ
ック近似処理を行い形状マスクを生成することにより、
従来より少ない形状符号量で見た目の良好な前景オブジ
ェクト画像を抽出することが可能となる。
【0085】まず、第3〜第5の実施例に共通する概念
について説明する。第3〜第5の実施例では、前景の形
状マスクを求めることを目的とし、そのために、まず、
背景画像と任意の画像の差分を算出する。図10
(A)、(B)を用いて背景画像と任意の画像の差分を
算出する例について説明する。
【0086】図10(A)は、通常の背景画像と任意の
画像の差分を算出する例を示す図であり、図10(B)
は、MPEG−4符号化において、背景画像の代わりに
背景スプライトが用意された場合の適用例を示す図であ
る。背景スプライトから任意の画像の背景部分を切り出
し、任意の画像との差分をとる。本発明は、通常の背景
画像もしくは、背景スプライトを用いた場合の両方に適
用できる。
【0087】次に、上記のようにして求めた差分画像か
ら前景の形状マスクを求める方法の概念について図11
(a)〜(c)を用いて説明する。
【0088】同図(a)は、元の形状を表し、同図の一
つのマトリックスは、バウンディングボックスを示す。
バウンディングボックスとは、MPEG−4においてオ
ブジェクトを包含する16画素の倍数の画素数を1辺に
持つ最小の面積の領域である。また、本発明の実施例で
は16画素×16画素のブロックをマクロブロックと呼
ぶ。なお、マクロブロックは任意の8×8画素など任意
の大きさでよい。
【0089】同図(b)は、従来の方法を示し、一番粗
いロッシー符号化による形状を示す。同図において、マ
クロブロック内にオブジェクトが半分以上ある場合に
は、255、それ以外は0を与えるため、同図(a)に
示す元の形状に対して、前景の形状に著しい浸食が見ら
れる。
【0090】本発明では、2段階のマクロブロック化
(第1次マクロブロック化、第2次マクロブロック化)
を行うことにより形状マスクを抽出する。ここで、マク
ロブロック化とは、マクロブロック単位に前景か背景か
を判断し、前景と判断されたマクロブロックの形状画素
値に例えば255を与える処理をいう。
【0091】本発明ではまず所定の方法により、ある条
件を満たした場合にマクロブロック全体を前景と見做
す。この処理を第1次マクロブロック化又は初期マクロ
ブロック近似処理と呼ぶ。さらに、最初にマクロブロッ
ク近似され、前景と判断されたマクロブロックの近傍
(例えば上下左右の4近傍)のマクロブロックについ
て、所定の方法にて同様の判断を下す。この処理を第2
次マクロブロック化又は拡張マクロブロック近似処理と
呼ぶ。
【0092】上記の処理を図11(c)を用いて説明す
る。
【0093】同図(c)のaは、前述の初期マクロブロ
ック近似処理によりマクロブロック化された領域を示し
(第1次マクロブロック化領域)、bは、前述の拡張マ
クロブロック近似処理によりマクロブロック化された領
域を示す(第2次マクロブロック化領域)。初期マクロ
ブロック近似処理は、例えば、同図(a)に示す元の形
状の形状画素数がマクロブロック内に第1の所定の値以
上あればマクロブロック内の全ての形状画素に255
を、それ以外は0を形状画素値として与える。また、拡
張マクロブロック近似処理は初期マクロブロック近似処
理で255を与えられたマクロブロックの近傍のマクロ
ブロック内に元の形状の形状画素数が第2の所定の値以
上あれば形状画素値を255に置換するものである。後
述するように、形状画素数の代わりにマクロブロックの
エネルギー値を用いることもできる。なお、上記の例で
は4近傍の例を示したが、近傍であれば4近傍に限られ
ず、例えば、8近傍であってもよい。
【0094】図11(c)から分かるように、本発明で
は、元の形状(図11(a))に対して浸食が少なくな
る。以下、第3〜第5の実施例を用いて第2の目的に対
応する発明について具体的に説明する。
【0095】[第3の実施例]まず、図12、図13を
用いて第3の実施例の概要について説明する。図12
は、本発明の処理概要を説明するための図である。本発
明は、動画像符号化の中のオブジェクト符号化における
前景の形状マスク抽出方法であり、前景部分を255、
背景部分を0で表現した前景マスク画像を入力し、前景
マスク画像の前景部分の形状画素数がマクロブロック内
に、第1の所定の値n(n≧1)画素以上あるかを判定
し、255又は0を付与し(ステップ11)、255が
付与された近傍のブロックに、第2の所定の値m(m<
n)以上の形状画素数の前景部分がある場合には、マク
ロブロックの形状画素値を全て255に変換し、形状マ
スクを出力する(ステップ12)。
【0096】図13は、第3の実施例における形状マス
ク抽出装置の構成図である。本形状マスク抽出装置は、
前景部分を255、背景部分を0で表現した前景マスク
画像を入力し、前景マスク画像の前景部分の形状画素数
がマクロブロック内に、第1の所定の値n(n≧1)以
上あるかを判定し、255又は0を付与する第1のマク
ロブロック化部51と、第1のマクロブロック化部51
において、255が付与された近傍のブロックに、第2
の所定の値m(m<n)以上の形状画素数の前景部分が
ある場合には、形状画素値を255に変換し、前景の形
状マスクを出力する第2のマクロブロック化部52から
なる。
【0097】次に、各部について詳細に説明する。
【0098】上述のように、図13に示す形状マスク抽
出装置は、第1次マクロブロック化部51と第2次マク
ロブロック化部52から構成される。
【0099】第1次マクロブロック化部51には、前景
候補マスク(前景形状の候補)とバウンディングボック
スが入力される。第1次マクロブロック化部51は、前
景マスク画像の前景部分の形状画素数がマクロブロック
内に第1の所定の値n画素以上あれば、マクロブロック
内の画素に255を、それ以外は0を与える。
【0100】第2次マクロブロック化部52は、第1次
マクロブロック化部51で255を与えられたマクロブ
ロックの近傍のマクロブロックに対して、第2の所定の
値m(第1の所定の値n>第2の所定の値m)以上の形
状画素数の前景部分を持つマクロブロックがあれば、形
状画素値を255に置換する。
【0101】これにより、第1次マクロブロック化部5
1において形状が矩形近似され、第2次マクロブロック
化部52は、第1次マクロブロック化部51において、
255を与えられたマクロブロックの近傍のマクロブロ
ックに対して、形状を矩形近似し、出力として第2次マ
クロブロック化部52からマクロブロック化された形状
マスク(MB化形状マスク)が出力される。
【0102】以下、上記の装置構成と動作についてより
詳細に説明する。
【0103】ここでは、動画像において、背景画像が予
め与えられている場合、背景画像と原画像の差分領域を
前景オブジェクトとする例を示す。また、前述の図13
の構成に対して、一度背景として判定された動画像を前
景として回復するための構成を付加した例を説明する。
【0104】図14は、第3の実施例の形状マスク抽出
装置の詳細構成を示す図である。同図において、図13
と同一構成部分には同一符号を付す。
【0105】同図に示す形状マスク抽出装置は、背景差
分部61、2値化部62、第1次マクロブロック化部5
1、第2次マクロブロック化部52、及び前景回復部6
5から構成される。
【0106】背景差分部61は、原画像とGM画像を入
力として、原画像と背景画像の差分を抽出し、2値化部
62に転送する。
【0107】2値化部62は、背景の差分を2値化し、
前景部分に255を与え、背景部分に0を与える。これ
を前景候補マスクとして第1次マクロブロック化部51
に転送する。
【0108】第1次マクロブロック化部51及び第2次
マクロブロック化部52では、2値化部62からの2値
情報に基づき、形状が矩形近似される。
【0109】前景回復部65は、この時点で0を与えら
れたマクロブロックに関して、差分情報がある閾値以上
ある画素を含むマクロブロックは前景とみなし、値を2
55に置換する。
【0110】これにより、一度背景として判定されたマ
クロブロックを前景に回復することが可能となる。
【0111】[第3'の実施例]さて、上記の第3の実
施例では、マクロブロックが前景か否かによってマクロ
ブロック内の全ての形状画素値を255又は0とする
が、下記のように前景マップ(Vmap(i,j))を用
いて処理を行うこともできる。ここで、(i,j)は任
意のマクロブロックの位置を示し、前景マップ(Vmap
(i,j))は、前景と判定されたマクロブロックに対
して1、それ以外のマクロブロックに対して0の値を持
つ。以下、第3'の実施例について、第3の実施例と異
なる点を中心に説明する。
【0112】図15は、背景の差分を2値化し、前景候
補マスクを算出した後からの処理を示すフローチャート
である。
【0113】前景候補マスクが与えられると、まず、各
マクロブロック内の前景候補画素すなわち、値が255
である形状画素の個数を計算する(ステップ15)。こ
の計算の結果をNmap(i,j)(これを個数マップと
呼ぶ。)とする。Nmap(i,j)は、各マクロブロッ
ク(i,j)毎に前景候補画素の個数を有する。
【0114】次に、前景マップを初期化する。すなわ
ち、Vmap(i,j)=0とする(ステップ16)。
【0115】続いて、第3の実施例と同様の方法によ
り、第1次マクロブロック化(ステップ17)、第2次
マクロブロック化(ステップ18)を行う。ただし、第
3'の実施例では、前景と判定されたマクロブロックの
位置における前景マップ(Vmap(i,j))の値を1
とする。
【0116】次に、前景マップの値により前景の形状マ
スクを生成して出力する(ステップ19)。形状マスク
は、前景マップが1であるマクロブロック内の形状画素
全てを255、前景マップが0であるマクロブロック内
の形状画素全てを0とすることで得られる。
【0117】なお、第3の実施例、及び第3'の実施例
では、形状画素値として255、0を用いたが、25
5、0等の値は従来の技術で説明した形状マスク表現を
用いた場合の値の例であり、形状マスクの表現方法に応
じてどのような値もとり得る。
【0118】上述のように、第3の実施例及び第3'の
実施例に係る本発明によれば、オブジェクトの核となる
部分とその周囲をマクロブロック化し、マクロブロック
内における前景領域の形状画素数が、所定の数以上であ
るときに、そのマクロブロックは前景領域に属するとす
るので、通常の形状符号化をする場合に較べて、マクロ
ブロック単位に前景か否かを指定するだけでよく、形状
符号量が少なくて済むという効果を奏する。なお、実験
の結果では、1/5〜1/10の形状符号量となった。
【0119】また、前景の浸食も少ない形状を表現する
ことができる。
【0120】[第4の実施例]次に、第4の実施例につ
いて説明する。これは第3の実施例と同様、本発明の第
2の目的に対応する実施例である。
【0121】まず、図16を用いて第4の実施例に係る
本発明の原理について説明する。
【0122】図16は、本発明の原理を説明するための
図である。本発明は、予め算出された背景画像と任意の
画像との差分を用いて動物体を反映した動領域を抽出す
る前景の形状マスク抽出方法である。まず、背景画像と
任意の画像について、画素毎に絶対差分を計算し、絶対
差分画像として出力する(ステップ21)。次に、任意
の画像のサイズに対する前景マスクのサイズの割合であ
る前景率を算出し、前景の形状マスクを生成する(ステ
ップ22)。
【0123】次に、第4の実施例についてより詳細に説
明する。
【0124】図17は、本発明の形状マスク抽出装置の
構成を示す。
【0125】同図に示す形状マスク抽出装置は、差分計
算部71、前景率制御算出部72から構成される。
【0126】差分計算部71は、背景画像と任意の画像
について画素毎に絶対差分値を計算し、絶対差分画像と
して、前景率制御算出部72に出力する。
【0127】前景率制御算出部72は、任意の前景率
(画像のサイズに対する、前景の形状マスクのサイズの
割合)の前景の形状マスクを算出する。当該前景率制御
算出部72は、マクロブロック近似処理により前景の形
状マスクを算出する。本発明の第4の実施例の前景形状
のマクロブロック近似処理について、図11(c)を用
いて説明する。
【0128】まず、第1の所定の値でマクロブロック化
する。これは、後述するマクロブロックのエネルギー値
が第1の所定の値以上である場合、マクロブロック全体
を前景と見做す。前述したように、この処理を初期マク
ロブロック近似処理と呼ぶ。図11(c)では、初期マ
クロブロック近似処理により求められた領域を第1次マ
クロブロック化領域として示している。さらに、最初に
マクロブロック近似され、前景と判断されたマクロブロ
ックの近傍(例えば、上下左右の4近傍)のマクロブロ
ックについて、第2の所定の値にて同様の判断を下す。
前述したよう、この処理を拡張マクロブロック近似処理
と呼ぶ。図11(c)では、拡張マクロブロック近似処
理により求められた領域を第2次マクロブロック化領域
として示している。
【0129】拡張マクロブロック近似処理は、直前処理
でマクロブロック化されたマクロブロックの周辺4近傍
を常にターゲットとする。この初期マクロブロック近似
処理、拡張マクロブロック近似処理は、前景マクロブロ
ック数が予め定めた最大前景比率Th3を超えるまで繰
り返す。超えた時点で、超える直前の処理において、前
景と判断された領域を最終的な前景とする。
【0130】図18は、本発明の第4の実施例の差分計
算部と前景率制御算出部の処理のフローチャートであ
る。最初に以下の説明における表記について説明する。
【0131】(i,j)は、任意のマクロブロックの位
置で、例えば、マクロブロックの大きさをs画素×s画
素、画像サイズを縦h×横w画素とすると、0≦j≦h
/s−1、0≦i≦w/s−1の値を取る。また、
(l,m)は任意のマクロブロック内における座標値で
0≦l≦s−1,0≦m≦s−1の値をとる。
【0132】E(i,j):差分画像の座標(i,j)
のマクロブロックにおけるエネルギーマップ; N:マクロブロック内の画素数(s×s); If (l,m):任意画像の座標(i,j)のマクロブ
ロック内の座標(l,m)における画素値; Is (l,m):背景画像の座標(i,j)のマクロブ
ロック内の座標(l,m)における画素値; Eave :差分画像におけるエネルギーの平均値; M:差分画像におけるマクロブロックの数; Emax :差分画像における最大エネルギー値; MAX():()内の数列から最大値を算出する関数; Th1 :マクロブロック近似における第1の所定の値; Th2 :マクロブロック近似における第2の所定の値; Vmap (i,j):座標(i,j)における前景マッ
プ、前景部分に1、それ以外に0; V’map (i,j):座標(i,j)における前景仮マ
ップ、前景部分に1、それ以外に0; Count():()内の1の個数を算出する関数; Th3 :第3の所定の値、最大前景比率; kstep:最大値から引算される値; ステップ101) 初期化処理を行う。具体的には、差
分画像をs画素×s画素からなるマクロブロックという
処理単位に分割し、各々のマクロブロックにおいて、エ
ネルギーマップに0の値を入れて初期化する。さらに、
第3の所定の値Th3 、パラメータkstepの値を、例え
ば次のように設定する。
【0133】 E(i,j)=0,kstep=1,Th3 =0.15 ステップ102) 各エネルギーマップを計算する。背
景画像と任意の画像に対応するマクロブロックにおい
て、各対象画像の差分絶対値を求め、その総和をマクロ
ブロック内の画素数(N)で除した値をそのマクロブロ
ックにおけるエネルギー値として算出する。なお、本明
細書においては、下記に示す式で算出される値をエネル
ギー値と称している。
【0134】
【数3】 または、次式に示すように差分自乗値の平方根を求め、
マクロブロック内の画素数で除した値を用いてもよい。
【0135】
【数4】 ステップ103) 差分画像において、各マクロブロッ
クのエネルギー値の平均を求める。
【0136】
【数5】 ステップ104) 各マクロブロックのエネルギー値を
エネルギー平均値で除し、これがα(α≧1.0)以下
であれば、0に変更する。
【0137】
【数6】 ステップ105) エネルギー値の最大値を算出する。
【0138】Emax =MAX(E(i,j)) ステップ106) 第1の所定の値Th1 、第2の所定
の値Th2 を設定する。第1の所定の値Th1 は、エネ
ルギー値の最大値、第2の所定の値Th2 は、第1の所
定の値Th1 を2で除した値を設定する(なお、第2の
所定の値Th2は、第1の所定の値Th1 より小さい値
であればどのような値であっても構わない)。
【0139】Th1 =Emax ,Th2 =Th1 /2 ステップ107) 前景マップを初期化する。
【0140】Vmap (i,j)=0 ステップ108) 仮の前景マップを初期化する。
【0141】V’map (i,j)=0 ステップ109) 初期マクロブロック近似処理を行
う。エネルギー値が第1の所定の値Th1 以上のマクロ
ブロックすべてについて仮の前景マップに1をたてる。
【0142】if(E(i,j)≧Th1 )V’map
(i,j)=1 ステップ110) 仮の前景マップ中の1の数をカウン
トし、それを全マクロブロック数で除した値が第3の所
定の値Th3 よりも大きい場合は、前景マップの値によ
り最終の前景形状マスクを生成して出力し、すべての処
理を終了する。最終前景形状マスクは、前景マップが1
であるマクロブロック内の画素全てを255、前景マッ
プが0であるマクロブロック内の画素全てを0とするこ
とで得られる。
【0143】if(Count(V’map (i,j)/
M≧Th3 )) END ステップ111) 仮の前景マップの値を前景マップに
コピーする。
【0144】Vmap (i,j)=V’map (i,j) ステップ112) 拡張マクロブロック処理を最大n回
行うループに入る。
【0145】I=0 ステップ113) 拡張マクロブロック処理を行う。具
体的には、仮の前景マップに1がたつマクロブロックの
近傍において、第2の所定の値Th2 以上のエネルギー
があるマクロブロックを前景とみなし、仮の前景マップ
に1をたてる。
【0146】if(V’map (i,j−1)=1∪V’
map (i,j+1)=1∪V’map(i+1,j)=1
∪V’map (i−1,j)=1) if(E(i,j)≧Th2 )V’map (i,j)=1 ステップ114) 仮の前景マップ中の1の数をカウン
トし、それを全マクロブロック数で除した値が第3の所
定の値よりも大きい場合は、前景マップの値により最終
前景マスクを生成し、出力し、すべての処理を終了す
る。
【0147】if(Count(V’map (i,j))
/M≧Th3 )END ステップ115) ループ回数がある回数nを超えたら
拡張マクロブロック近似処理のループを抜ける。超えな
い場合にはステップ113に移行する。
【0148】I++,if(I<n) ステップ116) 仮の前景マップの値を前景マップに
コピーする。
【0149】Vmap (i,j)=V’map (i,j) ステップ117) 第1の所定の値Th1 、第2の所定
の値Th2 を下記のように更新する。
【0150】Th1 =Emax −kstep,Th2 =Th1
/2 上記のステップ108からステップ117の処理を繰り
返す。なお、上記の処理では、前景比率が第3の所定の
値より大きくなったときに、ステップ109〜ステップ
117のループを終了し、前景の形状マスクを出力して
処理を終了する。ここで、前景比率が第3の所定の値よ
り大きくならない場合を考慮して、第1の所定の値が予
め設定した値より小さくなった時点でループを抜け、そ
の時点での前景の形状マスクを出力して終了するように
してもよい。
【0151】上述のように、本発明によれば、領域形状
が単純化されるため、MPEG−4符号化における任意
形状符号化を用いたオブジェクト符号化に比べて形状符
号量を少なく抑えることができる。
【0152】また、抽出されたオブジェクトに穴が無い
ため、良好な見た目を与える効果がある。
【0153】さらに、前景率が大き過ぎると、かえって
符号量が増大するが、前景率を一定以下の値に制限でき
るため、MPEG−4符号化した場合、符号量を少なく
することができる。
【0154】[第5の実施例]次に、第5の実施例につ
いて説明する。これも本発明の第2の目的に対応する実
施例である。
【0155】図19は第5の実施例における形状マスク
抽出装置の構成を示す図であり、本抽出装置は差分計算
部81、前景抽出部82を有する。
【0156】この構成において、背景画像と任意の画像
は差分計算部81で画素毎に絶対差分値が計算され、絶
対差分画像として出力される。その絶対差分画像は前景
抽出部82に入力され、ここで前景オブジェクトを算出
する。
【0157】第5の実施例における前景形状のマクロブ
ロック近似処理の様子は図11(c)に示したものと同
様であり、第4の実施例と同様、マクロブロックのエネ
ルギー値を基に第1の所定の値を用いて初期マクロブロ
ック近似処理を行い、第2の所定の値を用いて拡張マク
ロブロック近似処理を行う。ただし、第5の実施例では
最大前景比率(Th3)を用いた処理(閾値処理)を行
わない。すなわち、第5の実施例における処理は、第3
の実施例における処理とほぼ同様であるが、エネルギー
値を用いる点と、拡張マクロブロック近似処理を複数回
行い得る点が第3の実施例と異なる。
【0158】図20は、本発明の第5の実施例の差分計
算部と前景抽出部の処理のフローチャートである。最初
に以下の説明における表記について説明する。(i,
j)は、任意のマクロブロックの位置で、例えば、マク
ロブロックの大きさをs画素×s画素、画像サイズを縦
h×横w画素とすると、0≦j≦h/s−1、0≦i≦
w/s−1の値を取る。また、(l,m)は任意のマク
ロブロック内における座標値で、マクロブロックの大き
さを縦横s画素とすると、0≦l≦s−1,0≦m≦s
−1の値をとる。
【0159】E(i,j):差分画像の座標(i,j)
のマクロブロックにおけるエネルギーマップ; N:マクロブロック内の画素数(s×s); If (l,m):任意画像の座標(i,j)のマクロブ
ロック内の座標(l,m)における画素値; Is (l,m):背景画像の座標(i,j)のマクロブ
ロック内の座標(l,m)における画素値; Eave :差分画像におけるエネルギーの平均値; M:差分画像におけるマクロブロックの数; Emax :差分画像における最大エネルギー値; Th1' :マクロブロック近似における第1の所定の
値; Th2' :マクロブロック近似における第2の所定の
値; Vmap (i,j):座標(i,j)における前景マッ
プ、前景部分に1、それ以外に0; ステップ201)初期化処理を行う。具体的には、差分
画像をs画素×s画素から成るマクロブロックに分割
し、各々のマクロブロックにおいて、エネルギーマップ
に0の値を入れて初期化する。
【0160】E(i,j)=0 ステップ202)各エネルギーマップを計算する。背景
画像と任意の画像の対応するマクロブロックにおいて、
以下に示すように、各対応画素の絶対差分または差分自
乗の平方根を求め、その総和をマクロブロック内の画素
数(例えば16画素×16画素のマクロブロックであれ
ば256)で除した値をそのマクロブロックにおけるエ
ネルギー値として算出する。
【0161】
【数7】 または、
【0162】
【数8】 ステップ203)差分画像において,各マクロブロック
のエネルギー値の平均を求める。
【0163】
【数9】 ステップ204)各マクロブロックのエネルギー値をエ
ネルギー平均値で除し、これがα(α≧1.0)以下の
エネルギーをすべて0とする。
【0164】
【数10】 ステップ205)前景マップを初期化する。
【0165】Vmap (i,j)=0 ステップ206)第1の所定の値Th1'を設定する。
(例えばTh1'=20) ステップ207)第1の所定の値Th1'で初期マクロ
ブロック近似処理を行う。エネルギー値が第1の所定の
値Th1'以上のマクロブロック全てについて前景マッ
プに1を立てる。
【0166】if(E(i,j)≧Th1' ) Vmap
(i,j)=1 ここで、全てのマクロブロックがTh1'以上の値を持
たない場合は前景が抽出されないことになる。
【0167】ステップ208)第2の所定の値Th2'
を設定する。(例えばTh2'=Th1'/4) ステップ209)ループ回数を初期化する。
【0168】k=0 ステップ210〜212)第2の所定の値Th2'で拡
張マクロブロック近似をn回行う。拡張マクロブロック
近似処理は、初期マクロブロック近似処理の結果、前景
マップに1がたつマクロブロックの近傍において、第2
の所定の値Th2'以上のエネルギーがあるマクロブロ
ックを前景とみなし、前景マップに1を立てる。具体的
な計算方法は第4の実施例と同様である。
【0169】ループ回数がn回になるとループを抜け、
前景の形状マスクを生成、出力して処理を終了する。前
景マップから形状マスクを求める方法は第4の実施例で
説明した通りである。
【0170】第5の実施例によっても、第3、4の実施
例と同様に、領域形状が単純化されるため、MPEG−
4符号化における任意形状符号化を用いたオブジェクト
符号化に比べて形状符号量を少なく抑えることができ
る。また、抽出されたオブジェクトに穴が無いため、良
好な見た目を与える効果がある。
【0171】上記各実施例における処理をプログラムと
して実現し、コンピュータに接続されるディスク装置、
フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可
搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にイン
ストールすることにより、容易に本発明を実現できる。
【0172】各実施例におけるプログラムを実行させる
コンピュータの構成例を図21に示す。このコンピュー
タは、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、
入力装置103、表示装置104、CD−ROMドライ
ブ105、ハードディスク106、通信処理装置107
を有する。CPU101は装置の全体を制御する。メモ
リ102はCPU101で処理するデータやプログラム
を保持する。入力装置103はキーボードやマウス等、
データを入力するための装置である。表示装置104は
ディスプレイ等の装置である。CD−ROMドライブ1
05はCD−ROM等を駆動し、読み書きを行う。ハー
ドディスク106には、プログラムやデータが格納され
る。通信処理装置107により他のコンピュータ等とネ
ットワークを介して通信を行なうことが可能となる。本
発明の処理を実行するプログラムは、コンピュータに予
めインストールされていてもよいし、例えばCD−RO
Mに格納され、CD−ROMドライブ105を介してハ
ードディスク106にロードするようにしてもよい。プ
ログラムが起動されると、所定のプログラム部分がメモ
リ102に展開され、処理が実行される。
【0173】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。
【0174】
【発明の効果】上記のように、第1の目的に対応した発
明によれば、仮の背景スプライトを作成し、それに基づ
き、画面ごとの前景と背景を分離した後、この分離後の
背景を元に目的の背景スプライトを生成することによっ
て、クリアでぼけのない背景スプライトを得ることがで
きる。また、グローバルモーションのずれや雑音に対し
てロバストにスプライトを抽出することが可能となる。
【0175】また、第2の目的に対応した発明によれ
ば、領域形状が単純化されるため、MPEG−4符号化
におけるオブジェクト符号化を行った場合に符号量を少
なく抑えることができる。また、抽出されたオブジェク
トに穴が無いため、良好な見た目を与える効果がある。
【0176】
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG−4における画像表現を説明するため
の図である。
【図2】従来技術においての形状のマクロブロック近似
を説明するための図である。
【図3】第1の目的に対応する発明の原理を説明するた
めの図である。
【図4】第1の実施例における前景オブジェクト・背景
スプライト分離抽出装置の構成を示す図である。
【図5】第1の実施例における仮スプライト生成部の構
成図である。
【図6】第1の実施例における前景オブジェクト抽出部
の構成図である。
【図7】第1の実施例における背景スプライト生成部の
構成図である。
【図8】第1の実施例におけるオーバーライト/アンダ
ーライト統合部の動作を説明するための図である。
【図9】第2の実施例における前景オブジェクト・背景
スプライト分離抽出装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例で用いられる差分画像を説明
するための図である。
【図11】前景形状のマクロブロック近似処理を説明す
るための図である。
【図12】第3の実施例に係る発明の原理を説明するた
めの図である。
【図13】第3の実施例における前景の形状抽出装置の
主要構成を示す図である。
【図14】第3の実施例における前景の形状抽出装置の
構成を示す図である。
【図15】第3'の実施例を説明するための図である。
【図16】第4の実施例に係る発明の原理を説明するた
めの図である。
【図17】第4の実施例における前景の形状抽出装置の
構成を示す図である。
【図18】第4の実施例の差分計算部と前景率制御算出
部の処理のフローチャートである。
【図19】第5の実施例における前景の形状抽出装置の
構成を示す図である。
【図20】第5の実施例の差分計算部と前景抽出部の処
理のフローチャートである。
【図21】コンピュータの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1、11 グローバルモーション算出部 2、12 仮スプライト生成部 3、13 前景オブジェクト抽出部 4、14 背景スプライト生成部 15 前景オブジェクト抽出部 21 時間メディアン統合部 31 切り出し部 32 差分画像生成部 33 差分対応部 34 マスク処理部 41 オーバーライト/アンダーライト統合部 51 第1次マクロブロック化部 52 第2次マクロブロック化部 61 背景差分部 62 2値化部 65 前景回復部 71 差分計算部 72 前景率制御算出部 81 差分計算部 82 前景抽出部 101 CPU(中央処理装置) 102 メモリ 103 入力装置 104 表示装置 105 CD−ROMドライブ 106 ハードディスク 107 通信処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 裕 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小林 直樹 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK06 KK11 MA00 MB02 MB04 MB22 PP04 PP16 SS20 UA02 UA22 UA39 5L096 AA01 BA08 EA35 EA43 FA32 GA08 GA10 GA19 GA28 GA41 HA03

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像から前景オブジェクトと背景スプ
    ライト画像を抽出するための前景オブジェクト・背景ス
    プライト分離抽出方法において、 動画像における基準フレームと任意のフレームの座標系
    の変換を行うグローバルモーションを算出し、 任意のフレームの原画像を前記グローバルモーションを
    用いて基準フレームの座標である基準座標にマッピング
    し、同じ座標に所属する複数の画素値から該座標の画素
    値を求め、 前景オブジェクトを消去した仮スプライト(パノラマ画
    像)を作成し、 任意のフレームにおいて、前記仮スプライトから前記グ
    ローバルモーションで切り出された画像と前記原画像の
    差分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画像、
    それ以外の部分を背景画像として切り出し、 任意のフレームにおいて、前記背景画像を前記グローバ
    ルモーションを用いて前記基準座標にマッピングし、画
    素値が決定されていない基準座標のみ新しい画素を挿入
    するか、又は、画素を上書きすることにより、背景スプ
    ライトを生成し、背景スプライトとして出力することを
    特徴とする前景オブジェクト・背景スプライト分離抽出
    方法。
  2. 【請求項2】 生成された前記背景スプライトから前記
    グローバルモーションで切り出された画像と前記原画像
    の差分が、所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画
    像として出力する処理を更に行う請求項1記載の前景オ
    ブジェクト・背景スプライト分離抽出方法。
  3. 【請求項3】 動画像から前景オブジェクトと背景スプ
    ライト画像を抽出するための前景オブジェクト・背景ス
    プライト分離抽出装置であって、 動画像における基準フレームと任意のフレームの座標系
    の変換を行うグローバルモーションを算出するグローバ
    ルモーション算出手段と、 任意のフレームの原画像を前記グローバルモーションを
    用いて基準フレームの座標である基準座標にマッピング
    し、同じ座標に所属する複数の画素値から該座標の画素
    値を求め、前景オブジェクトを消去した仮スプライト
    (パノラマ画像)を作成する仮スプライト生成手段と、 任意のフレームにおいて、前記仮スプライトから前記グ
    ローバルモーションで切り出された画像と前記原画像の
    差分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画像、
    それ以外の部分を背景画像として切り出す前景オブジェ
    クト抽出手段と、 任意のフレームにおいて、前記背景画像を前記グローバ
    ルモーションを用いて前記基準座標にマッピングし、画
    素値が決定されていない基準座標のみ新しい画素を挿入
    するか、又は、画素を上書きすることにより、背景スプ
    ライトを生成し、背景スプライトとして出力する背景ス
    プライト生成手段とを有することを特徴とする前景オブ
    ジェクト・背景スプライト分離抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記背景スプライト生成手段で生成され
    た前記背景スプライトから、前記グローバルモーション
    で切り出された画像と前記原画像の差分が、所定の閾値
    以上の部分を前景オブジェクト画像として出力する第2
    の前景オブジェクト抽出手段を更に有する請求項3記載
    の前景オブジェクト・背景スプライト分離抽出装置。
  5. 【請求項5】 動画像から前景オブジェクトと背景スプ
    ライト画像を抽出するための前景オブジェクト・背景ス
    プライト分離抽出プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、 動画像における基準フレームと任意のフレームの座標系
    の変換を行うグローバルモーションを算出するグローバ
    ルモーション算出プロセスと、 任意のフレームの原画像を前記グローバルモーションを
    用いて基準フレームの座標である基準座標にマッピング
    し、同じ座標に所属する複数の画素値から該座標の画素
    値を求め、前景オブジェクトを消去した仮スプライト
    (パノラマ画像)を作成する仮スプライト生成プロセス
    と、 任意のフレームにおいて、前記仮スプライトから前記グ
    ローバルモーションで切り出された画像と前記原画像の
    差分が所定の閾値以上の部分を前景オブジェクト画像、
    それ以外の部分を背景画像として切り出す前景オブジェ
    クト抽出プロセスと、 任意のフレームにおいて、前記背景画像を前記グローバ
    ルモーションを用いて前記基準座標にマッピングし、画
    素値が決定されていない基準座標のみ新しい画素を挿入
    するか、又は、画素を上書きすることにより、背景スプ
    ライトを生成し、背景スプライトとして出力する背景ス
    プライト生成プロセスとを有することを特徴とする前景
    オブジェクト・背景スプライト分離抽出プログラムを格
    納した記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記背景スプライト生成プロセスで生成
    された前記背景スプライトから、前記グローバルモーシ
    ョンで切り出された画像と前記原画像の差分が、所定の
    閾値以上の部分を前景オブジェクト画像として出力する
    第2の前景オブジェクト抽出プロセスを更に有する請求
    項5記載の前景オブジェクト・背景スプライト分離抽出
    プログラムを格納した記憶媒体。
  7. 【請求項7】 動画像符号化の中のオブジェクト符号化
    における前景の形状マスク抽出方法において、 前景部分を第1の値、背景部分を第2の値で表現した前
    景マスク画像を入力し、 前記前景マスク画像の前景部分がマクロブロック内に、
    第1の所定の値n(n≧1)画素以上あるかを判定し、
    該第1の所定の値の画素以上の前景部分がある場合には
    マクロブロック内の形状画素値を全て第1の値に変換す
    る第1の過程と、 前記第1の過程において、形状画素に第1の値が付与さ
    れたマクロブロック近傍のマクロブロックに、第2の所
    定の値m(m<n)画素以上の前景部分がある場合に
    は、そのマクロブロック内の形状画素値を全て第1の値
    に変換し、前景の形状マスクを出力する第2の過程とか
    らなることを特徴とする前景の形状マスク抽出方法。
  8. 【請求項8】 一度背景として判定されたマクロブロッ
    クを入力し、 入力された背景のマクロブロックと原画像との差分処理
    を行い、2値化処理し、 差分情報と2値情報を用いて、前記第1の過程と、前記
    第2の過程を実行し、 前記差分処理の結果、差分が所定の閾値以上の画素を含
    むマクロブロックを前景とし、該マクロブロックの形状
    画素値を前記第1の値に変換する請求項7記載の前景オ
    ブジェクト形状抽出方法。
  9. 【請求項9】 動画像符号化の中のオブジェクト符号化
    における前景の形状マスク抽出方法において、 前景マスク画像を入力し、 前記前景マスク画像の前景部分の画素数をマクロブロッ
    ク毎に算出して個数マップを作成し、 前景マップを初期化し、 マクロブロック毎に前記個数マップの値が第1の所定の
    値n(n≧1)以上であるか否かを判定し、あるマクロ
    ブロックに対応する前記個数マップの値が該第1の所定
    の値以上である場合には、前記前景マップにおける該マ
    クロブロックに対応する位置に所定の値を設定する第1
    の過程と、 前記第1の過程において、前記所定の値が設定された前
    記前景マップの位置に対応するマクロブロックの近傍の
    マクロブロック毎に、前記個数マップの値が第2の所定
    の値m(m<n)以上であるか否かを判定し、あるマク
    ロブロックに対応する前記個数マップの値が該第2の所
    定の値以上である場合には、前記前景マップにおける該
    マクロブロックに対応する位置に前記所定の値を設定
    し、該前景マップの値から前景の形状マスクを生成して
    出力する第2の過程とからなることを特徴とする前景の
    形状マスク抽出方法。
  10. 【請求項10】 動画像符号化の中のオブジェクト符号
    化における前景の形状マスク抽出装置であって、 前景部分を第1の値、背景部分を第2の値で表現した前
    景マスク画像を入力し、 前記前景マスク画像の前景部分がマクロブロック内に、
    第1の所定の値n(n≧1)画素以上あるかを判定し、
    該第1の所定の値の画素以上の前景部分がある場合には
    マクロブロック内の形状画素値を全て第1の値に変換す
    る第1のマクロブロック化手段と、 前記第1のマクロブロック化手段において、形状画素に
    第1の値が付与されたマクロブロック近傍のマクロブロ
    ックに、第2の所定の値m(m<n)画素以上の前景部
    分がある場合には、そのマクロブロック内の形状画素値
    を全て第1の値に変換し、前景の形状マスクを出力する
    第2のマクロブロック化手段からなることを特徴とする
    前景の形状マスク抽出装置。
  11. 【請求項11】 一度背景として判定されたマクロブロ
    ックを入力する手段と、 入力された背景のマクロブロックと原画像との差分処理
    を行う手段と、2値化処理する手段と、 差分情報と2値情報を用いて、前記第1のマクロブロッ
    ク化手段と、前記第2のマクロブロック化手段を実行す
    る手段と、 前記差分処理の結果、差分が所定の閾値以上の画素を含
    むマクロブロックを前景とし、該マクロブロックの形状
    画素値を前記第1の値に変換する手段とを更に有する請
    求項10記載の前景の形状マスク抽出装置。
  12. 【請求項12】 動画像符号化の中のオブジェクト符号
    化における前景の形状マスク抽出装置であって、 前景マスク画像を入力する手段と、 前記前景マスク画像の前景部分の画素数をマクロブロッ
    ク毎に算出して個数マップを作成する手段と、 前景マップを初期化する手段と、 マクロブロック毎に前記個数マップの値が第1の所定の
    値n(n≧1)以上であるか否かを判定し、あるマクロ
    ブロックに対応する前記個数マップの値が該第1の所定
    の値以上である場合には、前記前景マップにおける該マ
    クロブロックに対応する位置に所定の値を設定する手段
    と、 前記所定の値が設定された前記前景マップの位置に対応
    するマクロブロックの近傍のマクロブロック毎に、前記
    個数マップの値が第2の所定の値m(m<n)以上であ
    るか否かを判定し、あるマクロブロックに対応する前記
    個数マップの値が該第2の所定の値以上である場合に
    は、前記前景マップにおける該マクロブロックに対応す
    る位置に前記所定の値を設定し、該前景マップの値から
    前景の形状マスクを生成して出力する手段とからなるこ
    とを特徴とする前景の形状マスク抽出装置。
  13. 【請求項13】 動画像符号化の中のオブジェクト符号
    化における前景の形状マスク抽出プログラムを格納した
    記憶媒体であって、 前景部分を第1の値、背景部分を第2の値で表現した前
    景マスク画像を入力し、 前記前景マスク画像の前景部分がマクロブロック内に、
    第1の所定の値n(n≧1)画素以上あるかを判定し、
    該第1の所定の値の画素以上の前景部分がある場合には
    マクロブロック内の形状画素値を全て第1の値に変換す
    る第1のマクロブロック化プロセスと、 前記第1のマクロブロック化プロセスにおいて、形状画
    素に第1の値が付与されたマクロブロック近傍のマクロ
    ブロックに、第2の所定の値m(m<n)画素以上の前
    景部分がある場合には、マクロブロック内の形状画素値
    を全て第1の値に変換し、前景の形状マスクを出力する
    第2のマクロブロック化プロセスからなることを特徴と
    する前景の形状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】 一度背景として判定されたマクロブロ
    ックを入力するプロセスと、 入力された背景のマクロブロックと原画像との差分処理
    を行うプロセスと、2値化処理するプロセスと、 差分情報と2値情報を用いて、前記第1の過程と、前記
    第2の過程を実行するプロセスと、 前記差分処理の結果、差分が所定の閾値以上の画素を含
    むマクロブロックを前景とし、該マクロブロックの形状
    画素値を前記第1の値に変換するプロセスとを更に有す
    る請求項13記載の前景の形状マスク抽出プログラムを
    格納した記憶媒体。
  15. 【請求項15】 動画像符号化の中のオブジェクト符号
    化における前景の形状マスク抽出プログラムを格納した
    記憶媒体であって、 前景マスク画像を入力するプロセスと、 前記前景マスク画像の前景部分の画素数をマクロブロッ
    ク毎に算出して個数マップを作成するプロセスと、 前景マップを初期化するプロセスと、 マクロブロック毎に前記個数マップの値が第1の所定の
    値n(n≧1)以上であるか否かを判定し、あるマクロ
    ブロックに対応する前記個数マップの値が該第1の所定
    の値以上である場合には、前記前景マップにおける該マ
    クロブロックに対応する位置に所定の値を設定するプロ
    セスと、 前記所定の値が設定された前記前景マップの位置に対応
    するマクロブロックの近傍のマクロブロック毎に、前記
    個数マップの値が第2の所定の値m(m<n)以上であ
    るか否かを判定し、あるマクロブロックに対応する前記
    個数マップの値が該第2の所定の値以上である場合に
    は、前記前景マップにおける該マクロブロックに対応す
    る位置に前記所定の値を設定し、該前景マップの値から
    前景の形状マスクを生成して出力するプロセスとからな
    ることを特徴とする前景の形状マスク抽出プログラムを
    格納した記憶媒体。
  16. 【請求項16】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出方法において、 前記背景画像と前記任意の画像について、画素毎に絶対
    差分を計算し、差分画像を求める過程と、 該差分画像をマクロブロックに分割して、該マクロブロ
    ックにおいて、エネルギーマップを初期化する過程と、 前記マクロブロックにおけるエネルギー値を算出する過
    程と、 前記差分画像における各マクロブロックのエネルギー値
    の平均値を求める過程と、 前記任意の画像のサイズに対する前景マスクのサイズの
    割合である前景率を算出し、前景の形状マスクを生成す
    る前景率制御算出過程からなることを特徴とする前景の
    形状マスク抽出方法。
  17. 【請求項17】 前記前景率制御算出過程において、 前記マクロブロックにおけるエネルギー値をエネルギー
    値の平均値で除し、その値がα(α≧1.0)以下であ
    れば0に変更し、 前記エネルギー値の最大値を算出して第1の所定の値と
    し、該第1の所定の値より小さい値を第2の所定の値と
    し、前景マップを初期化し、 仮の前景マップを初期化し、 前記エネルギー値が前記第1の所定の値以上のマクロブ
    ロックの全てについて、前記仮の前景マップに所定の値
    を設定し、 前記仮の前景マップの値が前記所定の値の数をカウント
    し、カウント値を全マクロブロック数で除した値が予め
    決められている第3の所定の値よりも大きい場合には、
    前記マップの値から最終の前景形状マスクを生成して出
    力し、そうでない場合には、前記仮の前景マップの値を
    前記前景マップにコピーし、 前記仮の前景マップに前記所定の値が設定されているマ
    クロブロックの近傍において、前記第2の所定の値以上
    のエネルギーがあるマクロブロックを前景とみなし、仮
    の前景マップに前記所定の値を設定する処理を、該仮の
    前景マップの該所定の値の数を全マクロブロック数で除
    した値が前記第3の所定の値よりも大きくなるまで行
    い、前記前景マップから前景の形状マスクを生成して出
    力し、 若しくは、前記処理を所定回数行った後に前記除した値
    が前記第3の所定の値よりも大きくならない場合には、
    前記仮の前景マップの値を前記前景マップにコピーし、
    前記第1及び第2の所定の値を更新して前記仮の前景マ
    ップを初期化する処理以降の処理を行う請求項16記載
    の前景の形状マスク抽出方法。
  18. 【請求項18】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出装置であって、 前記背景画像と前記任意の画像について、画素毎に絶対
    差分を計算し、差分画像を求める手段と、 該差分画像を処理単位であるマクロブロックに分割し
    て、該マクロブロックにおいて、エネルギーマップを初
    期化する手段と、 前記マクロブロックにおけるエネルギー値を算出する手
    段と、 前記差分画像における各マクロブロックのエネルギー値
    の平均値を求める手段と、 前記任意の画像のサイズに対する前景マスクのサイズの
    割合である前景率を算出し、前景マスクを生成する前景
    率制御算出手段とを有することを特徴とする前景の形状
    マスク抽出装置。
  19. 【請求項19】 前記前景率制御算出手段は、 前記マクロブロックにおけるエネルギー値をエネルギー
    値の平均値で除し、その値がα(α≧1.0)であれば
    0に変更する手段と、 前記エネルギー値の最大値を算出して第1の所定の値と
    し、該第1の所定の値より小さい値を第2の所定の値と
    する手段と、前景マップを初期化する手段と、仮の前景
    マップを初期化する手段と、 前記エネルギー値が前記第1の所定の値以上のマクロブ
    ロックの全てについて、前記仮の前景マップに所定の値
    を設定する手段と、 前記仮の前景マップの値が前記所定の値の数をカウント
    し、そのカウント値を全マクロブロック数で除した値が
    予め決められている第3の所定の値よりも大きい場合に
    は、前記マップの値から最終の前景形状マスクを生成し
    て出力し、そうでない場合には、前記仮の前景マップの
    値を前記前景マップにコピーする手段と、 前記仮の前景マップに前記所定の値が設定されているマ
    クロブロックの近傍において、前記第2の所定の値以上
    のエネルギーがあるマクロブロックを前景とみなし、仮
    の前景マップに前記所定の値を設定する処理を、該仮の
    前景マップの該所定の値の数を全マクロブロック数で除
    した値が前記第3の所定の値よりも大きくなるまで行
    い、前記前景マップから前景の形状マスクを生成して出
    力する手段と、 前記処理を所定回数行った後に前記除した値が前記第3
    の所定の値よりも大きくならない場合に、前記仮の前景
    マップの値を前記前景マップにコピーし、前記第1及び
    第2の所定の値を更新して前記仮の前景マップを初期化
    する処理以降の処理を行う手段とを含む請求項18記載
    の前景の形状マスク抽出装置。
  20. 【請求項20】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景オブジェクト形状を抽出する前景
    オブジェクト形状抽出プログラムを格納した記憶媒体で
    あって、 前記背景画像と前記任意の画像について、画素毎に絶対
    差分を計算し差分画像を求めるプロセスと、 該差分画像を処理単位であるマクロブロックに分割し
    て、該マクロブロックにおいて、エネルギーマップを初
    期化するプロセスと、 前記マクロブロックにおけるエネルギー値を算出するプ
    ロセスと、 前記差分画像における各マクロブロックのエネルギー値
    の平均値を求めるプロセスと、 前記任意の画像のサイズに対する前景マスクのサイズの
    割合である前景率を算出し、前景の形状マスクを生成す
    る前景率制御算出プロセスとを有することを特徴とする
    前景の形状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体
  21. 【請求項21】 前記前景率制御算出プロセスは、 前記マクロブロックにおける前記エネルギー値を前記エ
    ネルギー値の平均値で除し、その値がα(α≧1.0)
    以下であれば0に変更するプロセスと、 前記エネルギー値の最大値を算出して第1の所定の値と
    し、該第1の所定の値より小さい値を第2の所定の値と
    するプロセスと、前景マップを初期化するプロセスと、 仮の前景マップを初期化するプロセスと、 前記エネルギー値が前記第1の所定の値以上のマクロブ
    ロックの全てについて、前記仮の前景マップに所定の値
    を設定するプロセスと、 前記仮の前景マップの値が前記所定の値の数をカウント
    し、そのカウント値を全マクロブロック数で除した値が
    予め決められている第3の所定の値よりも大きい場合に
    は、前記マップの値から最終の前景形状マスクを生成し
    て出力し、そうでない場合には、前記仮の前景マップの
    値を前記前景マップにコピーするプロセスと、 前記仮の前景マップに前記所定の値が設定されているマ
    クロブロックの近傍において、前記第2の所定の値以上
    のエネルギーがあるマクロブロックを前景とみなし、仮
    の前景マップに前記所定の値を設定する処理を、該仮の
    前景マップの該所定の値の数を全マクロブロック数で除
    した値が前記第3の所定の値よりも大きくなるまで行
    い、前記前景マップから前景の形状マスクを生成して出
    力するプロセスと、 前記処理を所定回数行った後に前記除した値が前記第3
    の所定の値よりも大きくならない場合に、前記仮の前景
    マップの値を前記前景マップにコピーし、前記第1及び
    第2の所定の値を更新して前記仮の前景マップを初期化
    するプロセス以降の処理を行うプロセスとを含む請求項
    20記載の前景の形状マスク抽出プログラムを格納した
    記憶媒体。
  22. 【請求項22】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出方法において、 前記差分から算出したマクロブロックのエネルギー値が
    第1の所定の値以上である場合、そのマクロブロックを
    前景とする第1の過程と、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る第2の過程とを有することを特徴とする前景の形状マ
    スク抽出方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の過程を所定の回数行う請求
    項22に記載の前景の形状マスク抽出方法。
  24. 【請求項24】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出方法において、 前記背景画像と前記任意の画像との差分から各マクロブ
    ロックのエネルギー値と、その平均値を算出する過程
    と、 各マクロブロックにおけるエネルギー値をその平均値で
    除し、その値が所定の値以下であれば0に変更する過程
    と、 各マクロブロックのエネルギー値が第1の所定の値以上
    である場合、そのマクロブロックを前景とする過程と、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る処理を所定回数繰り返して行う過程とを有することを
    特徴とする前景の形状マスク抽出方法。
  25. 【請求項25】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出装置において、 前記差分から算出したマクロブロックのエネルギー値が
    第1の所定の値以上である場合、そのマクロブロックを
    前景とする第1の手段と、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る第2の手段とを有することを特徴とする前景の形状マ
    スク抽出装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の手段における処理を所定の
    回数行う手段を有する請求項25に記載の前景の形状マ
    スク抽出装置。
  27. 【請求項27】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出装置において、 前記背景画像と前記任意の画像との差分から各マクロブ
    ロックのエネルギー値と、その平均値を算出する手段
    と、 各マクロブロックにおけるエネルギー値をその平均値で
    除し、その値が所定の値以下であれば0に変更する手段
    と、 各マクロブロックのエネルギー値が第1の所定の値以上
    である場合、そのマクロブロックを前景とする手段と、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る処理を所定回数繰り返して行う手段とを有することを
    特徴とする前景の形状マスク抽出装置。
  28. 【請求項28】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記差分から算出したマクロブロックのエネルギー値が
    第1の所定の値以上である場合、そのマクロブロックを
    前景とする第1のプロセスと、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る第2のプロセスとを有することを特徴とする前景の形
    状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記第2のプロセスにおける処理を所
    定の回数行うプロセスを有する請求項28に記載の前景
    の形状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体。
  30. 【請求項30】 予め算出された背景画像と任意の画像
    との差分を用いて前景の形状マスクを抽出する前景の形
    状マスク抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記背景画像と前記任意の画像との差分から各マクロブ
    ロックのエネルギー値と、その平均値を算出するプロセ
    スと、 各マクロブロックにおけるエネルギー値をその平均値で
    除し、その値が所定の値以下であれば0に変更するプロ
    セスと、 各マクロブロックのエネルギー値が第1の所定の値以上
    である場合、そのマクロブロックを前景とするプロセス
    と、 前景と判断されたマクロブロックの近傍のマクロブロッ
    クについて、マクロブロックのエネルギー値が第2の所
    定の値以上である場合、そのマクロブロックを前景とす
    る処理を所定回数繰り返して行うプロセスとを有するこ
    とを特徴とする前景の形状マスク抽出プログラムを格納
    した記憶媒体。
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