JP2002098197A - タイミングチェーン - Google Patents

タイミングチェーン

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JP2002098197A
JP2002098197A JP2000290068A JP2000290068A JP2002098197A JP 2002098197 A JP2002098197 A JP 2002098197A JP 2000290068 A JP2000290068 A JP 2000290068A JP 2000290068 A JP2000290068 A JP 2000290068A JP 2002098197 A JP2002098197 A JP 2002098197A
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JP
Japan
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timing chain
timing
chain
sprocket
colored
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Pending
Application number
JP2000290068A
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English (en)
Inventor
Nobunari Yanai
伸成 谷内
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Daido Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daido Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイミングチェーンをスプロケット巻き掛け
る場合、スプロケットとタイミングチェーンの位置合せ
が簡単に出来、又金属脆性を招くことなく、しかもチェ
ーンの組立てライン中に塗装工程を組み入れることが出
来るタイミングチェーンの提供。 【解決手段】 所定の外プレート1にはタイミングマー
クとして金属色系や暗黒色系以外の明るい色彩にて着色
し、この着色は紫外線硬化樹脂塗料を塗布して行なわれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定のプレートを紫
外線硬化型(UV)塗装をすることで、スプロケットに巻
き掛けする際の位置合わせを間違えることなく容易に出
来るタイミングチェーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては給排気弁を開
閉する為のカムを有し、このカムはカム軸に取着されて
いて、エンジンのクランクシャフトの回転に同期してい
る。またエンジンはバランサーウエイトを備えており、
このバランサーウエイトはバランサー軸に取付けられ、
上記クランクシャフトと同期して回転している。
【0003】そこで、クランク軸、カム軸、及びバラン
サー軸が互いに同期して回転するように、クランク軸と
カム軸のスプロケットにはカムチェーンが巻き掛けら
れ、同じくクランク軸とバランサー軸のスプロケットに
はバランサーチェーンが巻き掛けられている。
【0004】ところで各スプロケットにカムチェーン及
びバランサーチェーンとなるタイミングチェーンをスプ
ロケットに巻き掛ける際に、クランク軸の回転位相に対
してのカム軸及びバランサー軸の回転位相を合わせるこ
とが必要であるが、その為にタイミングチェーンにはス
プロケットに設けたタイミングマーク(目印)と位置を合
わせるチェーン側のタイミングマークとして着色プレー
トが使用されている。
【0005】ところで、従来のタイミングチェーンの着
色プレートはメッキ処理により着色している為に、その
色彩は金属色に限定される。タイミングチェーンやスプ
ロケットに限らず、エンジン部品はその色彩が銀色など
の金属色系や黒色等の暗黒色系である。従って、メッキ
したプレートの色彩では周囲と識別し難く、スプロケッ
トへの巻き掛け時にタイミングチェーンの着色プレート
の位置合わせを誤ることがある。一方、メッキ処理した
プレートは、金属の脆化を防止するため、メッキ処理時
に発生するガス、例えば水素を除去しなければならな
い。従って、メッキ処理時に発生するガスの除去の為
に、ベーキング処理の追加が必要になり、工程管理も厳
重にならざるを得ず、生産効率が極めて低い。
【0006】メッキ処理に基づく問題を解決する為に、
外プレートを有色焼付け塗装する方法も知られている。
しかし焼付け塗装では塗料を塗布して乾燥するまでに時
間がかかり、チェーンの組立てラインの一部に該焼付け
塗装装置を設置することが出来ない。すなわち、別の工
程ラインとして設けなくてはならず、また、別途着色プ
レートを組立てラインに供給する装置も必要になり、生
産性が低下してしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の着色
プレートを組み入れたタイミングチェーンには上記のご
とき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの
問題点であり、位置合わせするタイミングマークの色彩
が周囲から明瞭に識別することが出来ると共に、金属脆
化を招くことのないタイミングチェーンを提供する。そ
して従来のチェーン組立てラインの中で塗装工程を組み
入れて生産することが出来るタイミングチェーンを提供
する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明のタイミングチェー
ンは所定の外プレートを塗装により着色し、チェーン側
のタイミングマークとしたものであり、着色方法は紫外
線硬化型塗装が用いられる。そして色彩は金属色系、暗
黒色系以外の白、赤、黄色などの明るい色合いが採用さ
れ、タイミングチェーンをスプロケットに巻き掛ける際
に位置合わせを誤ることを防止している。なお、ここに
いうタイミングマークとは、プレート全体の塗装も含
む。
【0009】紫外線硬化型塗装では紫外線硬化樹脂塗料
(UV硬化樹脂塗料)が用いられ、プレート表面に塗布し
た塗料は紫外線が照射されることで硬化し、短時間で硬
い塗膜が得られる。そして脆性破壊の原因となる水素な
どのガスが発生することはない。以下、本発明に係る実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係るタイミングチェーンを示
す実施例で、該タイミングチェーンの基本的な構成は従
来と同じであって、外プレート1、内プレート2、ピン
3、ブッシュ(図示なし)、ローラ4が互いに組合されて
いる。又、タイミングチェーンの別形態としては同図に
示すようなローラチェーンに限らず、歯形を形成したサ
イレントチェーンを使用する場合もある。
【0011】図1に示すタイミングチェーンにおいて斜
線を設けた外プレート1は紫外線硬化型塗装を施したも
のであり、所定の色彩にて着色される。本発明では着色
した外プレート1が目立つように、エンジン部品の金属
色系や暗黒色系以外の色彩が用いられ、具体的には白
色、黄色、赤色等が適している。クランク軸のスプロケ
ットやカム軸のスプロケットにはタイミングマークが形
成されていて、このタイミングマークに着色した着色外
プレート5が位置合わせされて巻き掛けられる。
【0012】ところで、本発明のタイミングチェーンに
使用する着色外プレート5は紫外線硬化樹脂塗料が塗布
され、これに紫外線を照射することで塗布した塗料は直
ちに硬化することが出来る。紫外線硬化型塗装の具体的
な方法は限定しないが、コンベヤに載せて外プレート
1,1…を搬送し、その搬送工程において紫外線硬化樹
脂塗料を塗布し、その後コンベヤに載っている状態で搬
送しながら紫外線を照射して硬化する。
【0013】塗布された塗料は紫外線の照射によって直
ちに硬化し、外プレート1の表面を覆う塗膜が作られ
る。ここで紫外線硬化樹脂塗料を塗布する方法は任意で
あるが、一般的にはコンベヤによる搬送過程で吹付け塗
装が行われ、塗装後直ちに紫外線の照射にて硬化する。
【0014】図2は本発明のタイミングチェーンをスプ
ロケットに巻き掛けした場合を示している。クランク軸
6にはクランクスプロケット7が取着され、カム軸8,
8にはカムスプロケット9,9が取付けられ、これらス
プロケット7,9,9に本発明のタイミングチェーンが
巻き掛けられている。そしてクランクスプロケット7及
びカムスプロケット9,9にはタイミングマーク10,
11,11が形成されている。
【0015】タイミングチェーンには着色外プレート
5,5…が所定の位置に組み込まれていて、この着色外
プレート5,5…はクランクスプロケット7及びカムス
プロケット9,9のタイミングマーク10,11,11
に位置合わせされている。すなわち、クランク軸6の回
転位相とカム軸8,8の回転位相が一致するようにタイ
ミングチェーンを簡単に巻き掛けることが出来る。ここ
で12はチェーンガイド、13はチェーンテンショナー
レバーを示している。
【0016】図3はサイレントチェーンを用いたタイミ
ングチェーンを示した実施例である。このサイレントチ
ェーンに場合にも、所定の外プレート1は前記実施例の
場合と同じく着色外プレート5となっている。以上述べ
たように、本発明のタイミングチェーンは所定の位置に
紫外線硬化樹脂塗料を塗布した着色プレートを組み入れ
たものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明のタイミングチェーンは所定の外
プレートを着色している為に、クランク軸とカム軸の位
相を合わせ易く、又クランク軸とバランサー軸の位相を
簡単に合わせることが出来る。そして外プレートは金属
色系や暗黒色系以外で白、赤、黄色などの明るい色彩を
有す紫外線硬化樹脂塗料が使用されることで、プロケッ
トに形成しているタイミングマークと位置合わせするこ
とが容易である。
【0018】そして紫外線硬化樹脂塗料は塗布した直後
に紫外線を照射することで直ちに硬化することが出来
る。したがって特別な塗装専用ラインを設け、さらに着
色プレートを別途チェーン組立ラインに供給する必要が
なく、従来のチェーン組立て工程の一部に塗装工程と紫
外線照射工程を設けることが可能である。勿論、メッキ
処理ではない為に脆性破壊の原因となる水素等の金属に
有害なガスの発生はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミングチェーンを示している実施
例。
【図2】タイミングチェーンをスプロケットに巻き掛け
した場合。
【図3】サイレントチェーンを用いた本発明のタイミン
グチェーン。
【符号の説明】
1 外プレート 2 内プレート 3 ピン 4 ローラ 5 着色外プレート 6 クランク軸 7 クランクスプロケット 8 カム軸 9 カムスプロケット 10 タイミングマーク 11 タイミングマーク 12 チェーンガイド 13 チェーンテンショナーレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両軸に取着したスプロケットに巻き掛け
    られるタイミングチェーンにおいて、該タイミングチェ
    ーンに設けたタイミングマークはスプロケットに設けた
    タイミングマークと位置合わせする為に金属色系や暗黒
    色系以外の明るい色彩にて着色され、この着色は紫外線
    硬化樹脂塗料にて塗布されたことを特徴とするタイミン
    グチェーン。
JP2000290068A 2000-09-25 2000-09-25 タイミングチェーン Pending JP2002098197A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01145130A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Fujitsu General Ltd 光沢ラミネート鋼板の製造方法
JPH05133055A (ja) * 1991-11-08 1993-05-28 Tanita Haujingu Wear:Kk 銅製雨とい
JPH08141500A (ja) * 1994-11-28 1996-06-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 高鮮映性塗装方法及び塗装材
JPH11210841A (ja) * 1998-01-23 1999-08-03 Tsubakimoto Chain Co タイミングマーク付きタイミングチェーン 及びその製造方法

Patent Citations (4)

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