JP2002094454A - 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置 - Google Patents

無線通信システム、移動局装置及び基地局装置

Info

Publication number
JP2002094454A
JP2002094454A JP2001265020A JP2001265020A JP2002094454A JP 2002094454 A JP2002094454 A JP 2002094454A JP 2001265020 A JP2001265020 A JP 2001265020A JP 2001265020 A JP2001265020 A JP 2001265020A JP 2002094454 A JP2002094454 A JP 2002094454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission power
power control
data
downlink
control data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001265020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3561493B2 (ja
Inventor
Takashi Kitade
崇 北出
Kazuyuki Miya
和行 宮
Maki Hayashi
真樹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001265020A priority Critical patent/JP3561493B2/ja
Publication of JP2002094454A publication Critical patent/JP2002094454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561493B2 publication Critical patent/JP3561493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローズドループ送信電力の制御遅延を
最小限に抑えること。 【解決手段】 基地局装置は、下り回線の送信電力制御
データをパイロットデータと離して配置するとともに、
上り回線のパイロットデータのSIR測定値に基づい
て、上り回線のパイロットデータ受信直後の下り回線の
送信電力制御データを決定して送信できるよう上り回線
のパイロットデータと送信電力制御データを配置し、移
動局装置は、下り回線の受信タイミングに対してオフセ
ットを設けて上り回線の送信を行うとともに、下り回線
のパイロットデータのSIR測定値に基づいて、下り回
線のパイロットデータ受信直後の上り回線の送信電力制
御データを決定して送信できるよう下り回線のパイロッ
トデータと送信電力制御データを配置し、上下回線とも
1スロットの遅延で、送信電力制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA通信にお
いて送信電力制御を行う無線通信システム、移動局装置
及び基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acc
ess:符号分割多元接続)方式は、自動車電話、携帯電
話等を用いる無線通信システムにおいて、同一の周波数
帯域で複数の局が同時に通信を行う際の多元アクセス方
式技術の一つである。このCDMA方式は、他の方式で
あるFDMA(Frequency Division Multiple Access:
周波数分割多元接続)方式、TDMA(Time Division
Multiple Access:時分割多元接続)方式等と比較して
高い周波数利用効率が図れ、より多くの利用者を収容で
きる方式である。
【0003】CDMA方式においては、本来の情報帯域
幅に比べて十分に広い帯域に情報信号のスペクトルを拡
散して伝送するスペクトル拡散通信によって多元接続を
行う。CDMA方式においては、前記スペクトル拡散の
方式がいくつかあり、その中で直接拡散方式は、拡散に
おいて拡散符号をそのまま情報信号に乗じる方式であ
る。この場合、複数の移動局の信号は同一の周波数領
域、かつ同一の時間領域において多重化される。
【0004】直接拡散を用いたCDMA方式は、「遠近
問題」という問題を有している。この「遠近問題」は、
希望の送信局が遠方にあり、非希望の送信局(干渉局)
が近くにある場合に、希望の送信局からの受信信号よ
り、干渉局からの信号の方の受信電力が大きくなり、処
理利得(拡散利得)だけでは拡散符号間の相互相関を抑
圧できず、通信不能となることである。このため、直接
拡散CDMA方式を用いたセルラシステムでは、移動局
から基地局への上り回線において、各伝送路の状態に応
じた送信電力制御が必須となっている。
【0005】また、陸上移動通信において回線品質劣化
の原因であるフェージングへの対策として、送信電力を
制御することによって受信電力の瞬時値変動の補償を行
う方法が考えられている。
【0006】従来のスロット構成を用いて、クローズド
ループの送信電力制御処理の動作について説明する。図
9は従来の送信電力制御を行う場合のスロット構成を時
間的に示したものである。
【0007】パイロットデータ901、送信電力制御デ
ータ(TPC)902、及び送信データ903がスロッ
ト単位で時間的に多重された信号として基地局から送信
される。パイロットデータ901は情報パターンが固定
の信号で、移動局において復調のための伝送路推定及び
SIR(希望波信号対干渉波信号電力比)測定に使用さ
れ、送信電力制御データ902は送信電力制御のコマン
ドとして使用される。
【0008】移動局から基地局への方向の上り回線信号
も基地局から移動局への方向の下り回線と同様にスロッ
ト周期の信号として送信され、送信電力制御遅延を最小
にするために下り回線に対して1/2スロットのタイミ
ングオフセット(TShift)が付加されている。
【0009】まず、下り回線に行われる送信電力制御に
ついて説明する。基地局から送信された信号は、移動局
において伝搬遅延分TDelay(基地局からの移動局まで
の距離分)遅れて受信される。移動局においては、スロ
ットの先頭部分のパイロットデータ904により受信S
IRの測定を行う。そして、このSIR測定結果と予め
与えられている基準SIRとの比較を行い、受信SIR
が低かった場合は基地局の送信電力を上げるように指示
する送信電力制御ビットを生成し、受信SIRが高かっ
た場合は下げるように指示するコマンドとして送信電力
制御ビットを生成する。この送信電力制御ビットは、上
り回線の送信電力制御データ905として埋め込まれて
送信される。
【0010】移動局から送信された信号は、基地局にお
いてTDelay遅れて受信される。基地局においては、送
信電力制御データ906を検出し、その結果から下り回
線の送信電力値を決定し、次の下り回線スロット先頭の
送信電力に反映させる。
【0011】次に、上り回線に行われる送信電力制御の
動作について説明する。移動局から送信された信号は、
基地局においてTDelay遅れて受信される。基地局にお
いては、スロットの先頭部分のパイロットデータ907
によりSIRの測定を行い、移動局のときと同様に受信
SIRと基準SIRと比較を行い、送信電力の上げ下げ
を指示するコマンドである送信電力制御ビットを生成
し、下り回線の送信電力制御データ908に埋め込んで
送信する。
【0012】基地局から送信された信号は、移動局にお
いてTDelay遅れて受信される。移動局においては、送
信電力制御データ909を検出し、その結果から上り回
線の送信電力値を決定し、次の下り回線スロット先頭の
送信電力に反映させる。
【0013】下りスロットに対し上りスロットが1/2
スロットだけタイミングオフセットされているため、下
り、上りとも1タイムスロット制御遅延(1スロット前
の結果が反映される)で送信電力制御が行われている。
【0014】次に、伝送レートが低くなった場合につい
て図10を用いて説明する。伝送レートが低くなると、
1ビット(あるいはシンボル)の絶対時間が長くなるた
め、スロット長に対するパイロットデータ長及び送信電
力制御ビット長の割合が大きくなる。
【0015】このときも上記と同様に、基地局から送信
された信号は、移動局において伝搬遅延分TDelay(基
地局からの移動局までの距離分)遅れて受信され、移動
局においては、スロットの先頭部分のパイロットデータ
1004により受信SIRの測定を行う。このSIR測
定結果と基準SIRとの比較を行い、その結果を上り回
線の送信電力制御データ1005として埋め込んで送信
する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、低レート伝送になると、スロット長に
対するパイロットデータ長、送信電力制御ビット長の割
合が大きくなり、クローズドループによる送信電力制御
遅延が大きくなることがある。送信電力制御遅延が大き
くなると、送信電力制御が次のスロットに反映されなく
なり、通信環境の変化に追従した適切な送信電力制御を
行なうことができなくなる。
【0017】また、制御遅延を最小にするためには、送
信電力制御に用いられるSIRの測定の時間を短くする
ことにつながり、十分な測定精度が得られないという問
題がある。
【0018】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、クローズドループ送信電力制御の制御遅延を最小
限に抑えることができる無線通信システム、移動局装置
及び基地局装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明は以下の手段を講じた。本発明の基地局装置
は、下り回線の送信電力制御データをパイロットデータ
と離して配置するとともに、上り回線のパイロットデー
タのSIR測定値に基づいて、前記上り回線のパイロッ
トデータ受信直後の下り回線の送信電力制御データを決
定して送信できるよう上り回線のパイロットデータと送
信電力制御データを配置する一方、移動局装置は、前記
下り回線の受信タイミングに対してオフセットを設けて
上り回線の送信を行うとともに、前記下り回線のパイロ
ットデータのSIR測定値に基づいて、前記下り回線の
パイロットデータ受信直後の上り回線の送信電力制御デ
ータを決定して送信できるよう下り回線のパイロットデ
ータと送信電力制御データを配置し、上下回線とも1ス
ロットの遅延で、送信電力制御を実行可能に構成された
ことを特徴とする。
【0020】この構成によれば、パイロットデータ及び
送信電力制御データの配置、上り回線と下り回線とのス
ロット位置関係、を適切に設定することにより、クロー
ズドループ送信電力制御の制御遅延を最小限に抑え、か
つ、受信品質の測定時間を短くすることによる測定精度
の劣化を抑制することができる。また、この構成によれ
ば、パイロットデータ及び送信電力制御データの配置、
並びに上り回線と下り回線とのスロット位置関係の配置
を、処理遅延及び伝搬遅延とから適切に決定することが
できるので、制御遅延を確実に最小限にすることができ
る。更に、マルチレート伝送においても、送信電力制御
遅延を最小限に抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明者は、データのスロット構
成に着目し、スロット構成の配置を適宜変えることによ
り、パイロットデータ長や送信電力制御データ長が比較
的長い場合に、送信電力制御が次スロットに間に合わな
くなることを防止できることを見出し本発明をするに至
った。この場合、スロット構成の配置は、基地局から移
動局までの伝搬遅延、受信品質を測定するパイロットデ
ータ長、移動局がパイロットデータの最後を受け終わっ
てから受信品質を測定して送信電力制御データを埋め込
むまでの処理時間、移動局から基地局までの伝搬遅延、
送信電力制御データ長、基地局が送信電力制御データを
受け終わってから送信電力制御データを検出してパワー
を変えるまでの処理時間等を含む制御遅延として考えら
れる時間を考慮して行なう。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る無
線通信装置の構成を示すブロック図である。この無線通
信装置は、基地局側装置及び移動局側装置から構成され
る。
【0023】基地局側装置では、移動局への送信データ
は符号器102に入力され、伝送路符号化等が行われ、
その結果がフレーム構成部104に出力される。また、
パイロット信号発生器101はデータパターンが固定で
あるパイロット信号を発生し、フレーム構成部104に
出力する。
【0024】フレーム構成部104では、符号器102
の出力、パイロット信号発生器101からのパイロット
信号、及び送信電力制御ビット生成部103の出力であ
る送信電力制御ビットの配置を決定し、そのようにフレ
ーム構成を行い、拡散器105に出力する。この配置
は、送信電力制御に必要とされる処理遅延及び伝搬遅延
とを考慮して決定される。また、フレーム構成部104
では、スロットオフセットを設ける、すなわちスロット
を所定時間タイミングだけずらす。
【0025】拡散器105では拡散処理が行われ、拡散
された信号が送信信号振幅制御部106に出力される。
送信信号振幅制御部106では入力信号に対し、振幅を
制御して加算器107に出力する。加算器107では送
信信号振幅制御部106の出力と他の移動局用の送信部
からの信号とを加算して送信RF部108に出力する。
送信RF部108では入力に対して変調、周波数変換を
行い、アンテナ109より送信する。
【0026】アンテナ109より受信された移動局から
の受信信号は、受信RF部110において周波数変換、
復調が行われ、相関器111及び他の移動局用受信処理
部に出力される。相関器111では、移動局送信に用い
られた拡散コードで逆拡散を行って希望波信号を分離
し、復号器112及び受信SIR測定器113に出力す
る。復号器112では入力に対して復号を行い、受信デ
ータを得る。受信SIR測定器113は、受信信号から
受信SIRを測定し、送信電力制御ビット生成部103
に出力する。
【0027】送信電力制御ビット生成部103では、入
力した受信SIRと基準SIRと比較し、送信電力制御
データを生成する。復号器112で検出された送信電力
制御データは送信電力制御部114に出力され、そこで
送信電力値が決定される。この送信電力値は、送信信号
振幅制御部106及び送信RF部108に送られ、この
送信電力値に従って送信電力が制御される。
【0028】移動局側装置は、他の移動局の信号を多
重、分配する部分、多重することにより送信信号の振幅
を制御する送信信号振幅制御部106を除いては、基地
局側装置と同じ構造である。すなわち、パイロット信号
発生器101〜拡散器105及び加算器107〜アンテ
ナ109と、アンテナ115〜送信電力制御部126と
はそれぞれ対応する部分であり、同様の動作を行う。
【0029】次に、上記構成を有する無線通信装置にお
いて行われる低レート伝送に用いられるスロット構成の
一例について、図2を用いて説明する。下り回線のスロ
ット構成については通常のものと同様であるが、上り回
線のスロット構成についてはパイロットデータと送信電
力制御データとをスロット内で離して配置している点
と、下りに対する上りのスロットオフセットが通常のも
のと異なる。
【0030】まず、下り回線に行われる送信電力制御に
ついて説明する。基地局から送信された信号(パイロッ
トデータ201、送信電力制御データ202、及びデー
タ203で構成された信号)は、移動局において伝搬遅
延分TDelay(基地局からの移動局までの距離分)遅れ
て受信される。
【0031】移動局においては、スロットの先頭部分の
パイロットデータ204により受信SIRの測定を行
う。このSIR測定結果と基準SIRとの比較を行い、
受信SIRが低かった場合は基地局の送信電力を上げる
ように指示するコマンドとして送信電力制御ビットを生
成し、受信SIRが高かった場合は下げるように指示す
るコマンドとして送信電力制御ビットを生成する。この
送信電力制御ビットを上り回線の送信電力制御データ2
05として埋め込んで送信する。
【0032】このとき、スロット内のデータの配置を遅
延を考慮して決定する。具体的には、パイロットデータ
204と送信電力制御データ205とを離すような、す
なわちパイロットデータと送信電力制御データとの間に
データを挟む配置にする。また、スロットをTShift
けシフトさせる。これにより、SIR測定により得られ
た送信電力制御ビットを遅延することなく上り回線の送
信電力制御データ205に含めることができる。したが
って、上り回線の送信電力制御データを遅延することな
くスロットに反映させることができる。
【0033】移動局から送信された信号は、基地局にお
いてTDelay遅れて受信される。基地局においては、送
信電力制御データ206を検出し、その結果から下り回
線の送信電力値を決定し、次の下り回線スロット先頭の
送信電力に反映させる。
【0034】次に、上り回線に行われる送信電力制御の
動作について説明する。移動局から送信された信号は、
基地局においてTDelay遅れて受信される。基地局にお
いては、スロットの先頭部分のパイロットデータ207
によりSIRの測定を行い、移動局のときと同様に受信
SIRと基準SIRと比較を行い、送信電力の上げ下げ
を指示するコマンドである送信電力制御ビットを生成
し、下り回線の送信電力制御データ208に埋め込んで
送信する。この場合、移動局から送信されるスロット
は、パイロットデータと送信電力制御データとが離れた
構成を有するので、パイロットデータ207のSIR測
定結果に基づく送信電力制御ビットを次スロットの送信
電力制御データ208に含ませることができる。したが
って、下り回線の送信電力制御データを遅延することな
くスロットに反映させることができる。
【0035】基地局から送信された信号は、移動局にお
いてTDelay遅れて受信される。移動局においては、送
信電力制御データ209を検出し、その結果から上り回
線の送信電力値を決定し、次の上り回線スロット先頭の
送信電力に反映させる。
【0036】このように、本実施の形態の無線通信装置
によれば、低レート伝送においても、上り回線のパイロ
ットデータと送信電力制御データとを離して配置し、上
下回線のスロットオフセットを適切に設けることによ
り、SIRの測定時間を短くすることなく、上下回線と
もクローズドループ送信電力制御の制御遅延を1タイム
スロットで実現できる。
【0037】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係る無線通信装置において送受信する信号のス
ロット構成を示す図である。本実施の形態においては、
上り回線のスロット構成は通常のものと同様であるが、
下り回線のスロット構成はパイロットデータと送信電力
制御データとをスロット内で離して配置している点及び
下りに対する上りのスロットオフセットが前記実施の形
態1のものと異なる。これも実施の形態1と同様の方法
により送信電力制御を行う。
【0038】すなわち、基地局において、スロット内の
データの配置を遅延を考慮して決定する。具体的には、
パイロットデータ301と送信電力制御データ302と
を離すような、すなわちパイロットデータ301と送信
電力制御データ302との間にデータ303を挟む配置
にする。
【0039】この場合、移動局では、受信したパイロッ
トデータ304を用いてSIR測定を行ない、その結果
を送信電力制御データ305に含ませる。さらに、スロ
ットをTShiftだけシフトさせる。これにより、送信電
力制御データ308の送信電力制御値にしたがって次ス
ロットの送信電力制御を遅延なく行なうことができる。
その結果、上り回線の送信電力制御データを遅延するこ
となくスロットに反映させることができる。
【0040】一方、基地局においては、スロットの先頭
部分のパイロットデータ307によりSIRの測定を行
い、その結果に基づいて送信電力制御ビットを生成し、
下り回線の送信電力制御データ302に埋め込んで送信
する。この場合、移動局に送信されるスロットは、パイ
ロットデータと送信電力制御データとが離れた構成を有
するので、パイロットデータ307のSIR測定結果に
基づく送信電力制御ビットを次スロットの送信電力制御
データ302に含ませることができる。したがって、上
り回線の送信電力制御データを遅延することなく次スロ
ットに反映させることができる。
【0041】また、基地局においては、送信電力制御デ
ータ306を検出し、その結果から下り回線の送信電力
値を決定し、次の下り回線スロット先頭の送信電力に反
映させる。
【0042】このように、本実施の形態の無線通信装置
によれば、低レート伝送においても、下り回線のパイロ
ットデータと送信電力制御データとを離して配置し、上
下回線のスロットオフセットを適切に設けることによ
り、SIRの測定時間を短くすることなく、上下回線とも
クローズドループ送信電力制御の制御遅延を1タイムス
ロットで実現できる。
【0043】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3に係る無線通信装置において送受信する信号のス
ロット構成を示す図である。本実施の形態においては、
上り回線、下り回線ともパイロットデータと送信電力制
御データとをスロット内で離して配置し、上り下りのス
ロットオフセットを適切に設けている。これも実施の形
態1と同様の方法により送信電力制御を行う。
【0044】すなわち、基地局及び移動局において、ス
ロット内のデータの配置を遅延を考慮して決定する。具
体的には、パイロットデータ401と送信電力制御デー
タ402とを離すような、すなわちパイロットデータ4
01と送信電力制御データ402との間にデータ403
を挟む配置にする。
【0045】この場合、移動局では、受信したパイロッ
トデータ404を用いてSIR測定を行ない、その結果
を送信電力制御データ405に含ませる。さらに、スロ
ットをTShiftだけシフトさせる。これにより、送信電
力制御データ406の送信電力制御値にしたがって次ス
ロットの送信電力制御を遅延なく行なうことができる。
その結果、上り回線の送信電力制御データを遅延するこ
となくスロットに反映させることができる。
【0046】基地局においては、スロットの先頭部分の
パイロットデータ407によりSIRの測定を行い、そ
の結果に基づいて送信電力制御ビットを生成し、下り回
線の送信電力制御データ408に埋め込んで送信する。
この場合、移動局に送信されるスロットは、パイロット
データと送信電力制御データとが離れた構成を有するの
で、パイロットデータ407のSIR測定結果に基づく
送信電力制御データ409の送信電力制御ビットを次の
上りスロットの先頭に反映させることができる。
【0047】このように、本実施の形態の無線通信装置
によれば、低レート伝送においても、上下回線のパイロ
ットデータと送信電力制御データとを離して配置し、上
下回線のスロットオフセットを適切に設けることによ
り、SIRの測定時間を短くすることなく、上下回線と
もクローズドループ送信電力制御の制御遅延を1タイム
スロットで実現できる。
【0048】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4に係る無線通信装置において送受信する信号のス
ロット構成を示す図である。これは、上り回線のIch
にデータ501を割り当て、Qchにパイロットデータ
502、送信電力制御データ503、及びレート情報5
04などの制御情報を割り当てたスロット構成である。
この場合、Qchのみに制御情報が構成されるため、伝
送レートによらずパイロットデータの割合が大きくな
る。この場合も実施の形態2と同様に、下り回線のパイ
ロットデータと送信電力制御データとを離して配置し、
上下回線のスロットオフセットを適切に設け、実施の形
態1と同様の動作により送信電力制御を行う。
【0049】このように、本実施の形態の送受信装置に
よれば、スロット中におけるパイロットデータ、送信電
力制御データの割合が大きくなるチャネル構成の場合に
おいても、すなわちI/Q多重のデータの送受信におい
ても、パイロットデータと送信電力制御データとを離し
て配置し、上下回線のスロットオフセットを適切に設け
ることにより、SIRの測定時間を短くすることなく、
上下回線ともクローズドループ送信電力制御の制御遅延
を最小にすることができる。
【0050】(実施の形態5)図6は、本発明の実施の
形態5に係る無線通信装置において送受信する信号のス
ロット構成を示す図である。
【0051】マルチレート伝送において、異なるレート
のスロット構成を考えた場合、パイロットデータ601
及び送信電力制御データ602の絶対時間が異なる。し
たがって、スロットに対するパイロットデータ及び送信
電力制御データの割合がそれぞれの伝送レートに応じて
異なる。
【0052】この場合、想定している伝送レートの中で
最も低い伝送レートのものに、他の伝送レートのスロッ
ト構成のパイロットデータや送信電力制御データの位置
を一致させた配置でスロットを構成する。すなわち、図
6に示すように、パイロットデータ601と送信電力制
御データとの間の長さ(データ長)が異なる伝送レート
においてすべて同じであるようにスロットを構成する。
このとき、想定したすべての伝送レートのものに対し
て、上記実施の形態と同様の処理を行なうことにより、
上記実施の形態と同様にして送信電力制御を行うことが
できる。
【0053】このように、本実施の形態の送受信装置に
よれば、異なった伝送レート間においても、上下回線の
スロットオフセットを一定にしたまま、SIRの測定時
間を短くすることなく、上下回線ともクローズドループ
送信電力制御の制御遅延を最小にすることができる。
【0054】なお、本実施の形態においては、パイロッ
トデータ601と送信電力制御データとの間の長さ(デ
ータ長)が異なる伝送レートにおいてすべて同じである
ようにスロットを構成する場合について説明している
が、最も低い伝送レートのパイロットデータ長幅及び送
信電力制御データ長幅内に、他の伝送レートのパイロッ
トデータ及び送信電力制御データが位置すれるようにデ
ータ配置を決定すれば、本実施の形態の効果は発揮され
る。
【0055】ここで、上記実施の形態1〜5におけるス
ロット構成のパイロットデータ、送信電力制御データの
データ配置について説明する。図7は下り回線の送信電
力制御の処理に必要の時間を表した図である。
【0056】図7において、制御遅延として考えられる
時間は、基地局から移動局までの伝搬遅延をTDelay
02とし、SIRを測定するパイロットデータ長をT
PLMS703とし、移動局がパイロットデータの最後を受
け終わってからSIRを測定して送信電力制御データを
埋め込むまでの処理時間をTMS1704とし、移動局か
ら基地局までの伝搬遅延をTDelay705とし、送信電
力制御データ長をTTPCBS706とし、基地局が送信電
力制御データを受け終わってから送信電力制御データを
検出してパワーを変えるまでの処理時間をTBS1707
とすると、以下の式で表わすことができる。
【0057】送信電力制御遅延時間(下り回線)=T
Delay+TPLMS+TMS1+TDelay+TTPCBS+TBS1 また、図8に上り回線の送信電力制御の処理に必要とさ
れる処理時間を示す。図8において、制御遅延として考
えられる時間は、移動局から基地局までの伝搬遅延をT
Delay802とし、SIRを測定するパイロットデータ
長をTPLBS803とし、基地局がパイロットデータの最
後を受け終わってからSIRを測定して送信電力制御デ
ータを埋め込むまでの処理時間をTBS2804とし、基
地局から移動局までの伝搬遅延をTDelay805とし、
送信電力制御データ長をTTPCMS806とし、移動局が
送信電力制御データを受け終わってから送信電力制御デ
ータを検出してパワーを変えるまでの処理時間をTMS2
807とすると、以下の式で表わすことができる。
【0058】送信電力制御遅延時間(上り回線)=T
Delay+TPLBS+TBS2+TDelay+TTPCMS+TMS2 ただし、パイロットデータ長はSIRを測定するデータ
長であり、パイロットデータ以外のデータも使ってSI
Rを測定する場合は、その長さを含んだ値となる。
【0059】したがって、上記実施の形態1〜5におけ
るスロット構成の配置は、これらの処理時間を考慮して
行なう。したがって、上記式からパイロットデータと送
信電力制御データとの配置可能な位置及び上下回線のス
ロットオフセット値が決定される。
【0060】このように本実施の形態のスロット構成方
法によれば、クローズドループ送信電力制御の制御遅延
を最小にした最適なスロット構成を割り当てることが可
能となる。
【0061】上記実施の形態1〜5に示すスロット構成
を有するデータの送受信は、無線通信システムにおける
無線通信装置間、例えば基地局装置と移動局装置との間
で好適に使用される。
【0062】上記実施の形態1〜5においては、受信品
質としてSIRを用いた場合について説明しているが、
本発明は、受信品質として他のパラメータを用いても同
様に適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信基地
局装置及び通信端末装置は、クローズドループ型の送信
電力制御を行う送受信装置において、パイロットデータ
及び送信電力制御データとを離間させてそれぞれ独立に
配置することにより、また、上り回線と下り回線とのス
ロット位置関係にオフセットを持たせてスロットを配置
することにより、クローズドループ送信電力制御の制御
遅延を最小限に抑え、かつ、SIRの測定時間を短くす
ることによる測定精度の劣化を回避することができる。
また、マルチレート伝送においても、送信電力制御遅延
を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信装置にお
いて送受信する信号のスロット構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る無線通信装置にお
いて送受信する信号のスロット構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態3に係る無線通信装置にお
いて送受信する信号のスロット構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態4に係る無線通信装置にお
いて送受信する信号のスロット構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態5に係る無線通信装置にお
いて送受信する信号のスロット構成を示す図
【図7】本発明の実施の形態において、下り回線の送信
電力制御の処理に必要の時間を表した図
【図8】本発明の実施の形態において、上り回線の送信
電力制御の処理に必要の時間を表した図
【図9】従来の無線通信装置において高伝送レートで送
受信する信号のスロット構成を示す図
【図10】従来の無線通信装置において低伝送レートで
送受信する信号のスロット構成を示す図
【符号の説明】
101,119 パイロット信号発生器 103,121 送信電力制御ビット生成部 104,118 フレーム構成部 106 送信信号振幅制御部 113,122 受信SIR測定器 114,126 送信電力制御部 201,204,207 パイロットデータ 202,205,206,208,209 送信電力制
御データ 203 データ
フロントページの続き (72)発明者 林 真樹 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE11 EE21 EE31 5K067 AA21 BB04 CC04 CC10 DD11 DD25 EE02 EE10 GG08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置は、下り回線の送信電力制御
    データをパイロットデータと離して配置するとともに、
    上り回線のパイロットデータのSIR測定値に基づい
    て、前記上り回線のパイロットデータ受信直後の下り回
    線の送信電力制御データを決定して送信できるよう上り
    回線のパイロットデータと送信電力制御データを配置す
    る一方、 移動局装置は、前記下り回線の受信タイミングに対して
    オフセットを設けて上り回線の送信を行うとともに、前
    記下り回線のパイロットデータのSIR測定値に基づい
    て、前記下り回線のパイロットデータ受信直後の上り回
    線の送信電力制御データを決定して送信できるよう下り
    回線のパイロットデータと送信電力制御データを配置
    し、 上下回線とも1スロットの遅延で、送信電力制御を実行
    可能に構成されたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムに使用
    される移動局装置であって、 下り回線の受信タイミングに対してオフセットを設けて
    上り回線の送信を行う、ことを特徴とする移動局装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動局装置であって、 下り回線の送信電力制御データを受信した後の最初のパ
    イロットデータの先頭から、上り回線の出力パワを変更
    する、ことを特徴とする移動局装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の無線通信システムに使用
    される基地局装置であって、 下り回線の送信電力制御データをパイロットデータと離
    して配置する、ことを特徴とする基地局装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の基地局装置であって、 上り回線の送信電力制御データを受信した後の次のパイ
    ロットデータの先頭から、下り回線の出力パワを変更す
    る、ことを特徴とする基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は、請求項5記載の基地局装
    置であって、下り回線のパイロットデータと送信電力制
    御データとの間隔がいずれの伝送レートにおいても同一
    であるスロット構成でマルチレート伝送を行う、ことを
    特徴とする基地局装置。
JP2001265020A 2001-08-31 2001-08-31 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置 Expired - Lifetime JP3561493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265020A JP3561493B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265020A JP3561493B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001081292A Division JP3286308B2 (ja) 2001-03-21 2001-03-21 無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002094454A true JP2002094454A (ja) 2002-03-29
JP3561493B2 JP3561493B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=19091543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001265020A Expired - Lifetime JP3561493B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3561493B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3561493B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3286247B2 (ja) 無線通信システム
JP3014765B2 (ja) 通信リンク品質指示を与えるための方法および装置
FI105368B (fi) Tehonsäätö matkaviestinjärjestelmässä
JP2001268637A (ja) 移動機及び基地局並びにそれ等を用いた移動通信システム
US6661783B1 (en) CDMA transmission apparatus
JP2001186082A (ja) Cdma移動通信システム及び方法
JP3286308B2 (ja) 無線通信システム
JP3215699B1 (ja) 送信電力制御方法
JP3242098B2 (ja) 通信基地局装置及び通信端末装置
JP3561493B2 (ja) 無線通信システム、移動局装置及び基地局装置
JP3561492B2 (ja) 無線通信システム
CA2401897C (en) A radio communication system, a mobile station apparatus and a base station apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term