JP2002078421A - ハウスの保護構造 - Google Patents

ハウスの保護構造

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JP2002078421A
JP2002078421A JP2000268068A JP2000268068A JP2002078421A JP 2002078421 A JP2002078421 A JP 2002078421A JP 2000268068 A JP2000268068 A JP 2000268068A JP 2000268068 A JP2000268068 A JP 2000268068A JP 2002078421 A JP2002078421 A JP 2002078421A
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house
pole
greenhouse
wind
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JP2000268068A
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Hideyo Yamashiro
英世 山城
Shigenobu Kowatari
重信 小渡
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EKOPARUSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農作物を栽培したり、畜舎その他の用途に利用
するハウスを強風から効果的に保護する構造に関し、底
コストで施工でき、またハウスや防風ネット装置自体に
作用する風力をより効果的に確実に逃がしたり、弱めた
りできるようにする。 【解決手段】ビニールハウスなどのようなハウスhの外
周の全周または一部にネットを設置してなるハウスの保
護構造であって、ハウスの外周骨組を構成するポール1
と間隔をおいて外側にもポール2を立てると共に、それ
ぞれのポール1、2の間にパイプ3を連結して互いに補
強してなる骨組が、ハウスの周方向に任意の間隔で連結
されており、前記の骨組を利用して、上側ネットNと下
側ネットnを、ハウスの周方向に張ってある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物を栽培したり、
畜舎その他の用途に利用するビニールハウスなどのハウ
スを強風から効果的に保護する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】農作物の周囲や風上側に防風ネットを張
って、風力を低減し、農作物を強風から保護することが
行なわれている。また、ビニールハウスの周りに防風ネ
ットを張りめぐらせることで、ビニールハウスが強風で
破損するのを防止することも行なわれている。
【0003】しかしながら、農作物やビニールハウスを
強風から保護する前に、防風ネットが破れたり、倒壊
し、その結果、農作物やビニールハウスを保護するとい
う所期の目的を達成できない、ということが多かった。
【0004】このように防風ネットが強風で破損するの
は、風力を効果的に逃がして、防風ネットに当たる風力
を弱め、防風ネットの損壊を極力防止するという工夫が
なされていないからである。
【0005】このような問題を解決し、農作物やビニー
ルハウスなどを強風から保護する防風ネットが強風で損
壊するのを防止するために、特願平10−33802号
において、下側にはネットを張らずに上側のみに張った
上側ネットと、下側のみに張った下側ネットとを有し、
しかも該上側ネットと下側ネットが内外に水平方向の間
隔をおいてそれぞれ設置されている防風ネット装置を提
案されている。
【0006】このような装置をビニールハウスや農作物
の周りや風上側に張りめぐらすと、下側ネットと下側ネ
ットとの相互作用によって、ビニールハウスや農作物な
どに作用する風力を弱めたり、上側に逃がすことがで
き、保護対象物を強風から効果的に保護することができ
る。
【0007】さらに、防風ネットが上下に2分割され、
それぞれ別々の支柱に支持されるので、防風ネットを介
して上下それぞれの支柱に作用する風力が半減すること
も、ネットを支持する支柱の倒壊防止に寄与できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにビニールハウスと防風ネット装置とを別々に構築す
る構造は、構造的にも、施工に必要なスペースの面で
も、無駄があり、施工コストが高くなる、という問題が
ある。
【0009】また、ビニールハウスに作用する強風を必
ずしも効果的に逃がしたり、弱めたりできない場合も生
じる。防風ネット装置自体に作用する風力も、必ずしも
充分に低減できない場合もある。
【0010】本発明の技術的課題は、防風ネット装置で
ビニールハウスなどのハウスを保護する場合におけるこ
のような問題に着目し、底コストで施工でき、またハウ
スや防風ネット装置自体に作用する風力をより効果的に
確実に逃がしたり、弱めたりできるようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、ビニー
ルハウスなどのようなハウスの外周の全周または一部に
ネットを設置してなるハウスの保護構造であって、ハウ
スの外周骨組を構成するポールと間隔をおいて外側にも
ポールを立てると共に、それぞれのポールの間にパイプ
を連結して互いに補強してなる骨組が、ハウスの周方向
に任意の間隔で連結されている。そして、前記の骨組を
利用して、上側ネットと下側ネットをハウスの周方向に
張ってある。
【0012】このように、ハウス自体の外周骨組を構成
するポールと間隔をおいて外側にもポールを立てると共
に、それぞれのポールとの間を、パイプで連結して互い
に補強してなる骨組をハウスの周方向に任意の間隔で連
結することで、ハウス自体の骨組と防風ネット装置の骨
組を兼用しているので、全体の施工コストを低減でき
る。
【0013】ハウス自体の外周骨組を構成するポール
が、外側のポールとパイプで連結され、補強されている
ので、従来のハウスよりも堅牢な構造となる。
【0014】また、従来は、ハウスと防風ネット装置と
を別々に施工するので、両者の間に、施工作業のため、
あるいはその他の理由から、空きスペースを要したが、
本発明の場合は、空きスペースが生じないので、スペー
スの無駄が生じない。
【0015】請求項2は、請求項1に記載の外側のポー
ルの上側を利用して上側ネットを張り、前記のハウス外
周のポールを利用して下側ネットを張ってあるハウスの
保護構造である。
【0016】このように、下側ネットは、ハウス外周の
ポールを利用して張ってあるため、従来のように、下側
ネットを張るための骨組を特別に立てる必要はなく、ハ
ウス外周のポールを兼用できる。その結果、施工コスト
を低減できる。
【0017】請求項3は、前記のハウス外周のポールと
前記外側ポールとの間に、外側下がりに斜めに下側ネッ
トを張ってあるハウスの保護構造である。
【0018】このように、下側ネットは、ハウス外周の
ポールと前記外側ポールとの間に、外側下がりに斜めに
張ってあるため、外側から下側ネットに到来する風を効
果的に上側に逸らすことができ、また下側ネットに当た
る風力も通過する風力も低減できる。
【0019】さらに、前記のようにして上側に逸らされ
た風の力で、上側ネットを通過した風をより効果的に上
側に逸らすことができ、その結果、ハウスに到達する風
力をより効果的に弱めることができる。
【0020】請求項4は、請求項1に記載の外側ポール
と前記のハウス外周のポールの上部との間に、外側下が
りに斜めに上側ネットを張ってあり、前記のハウス外周
のポールと前記外側ポールとの間に、外側下がりに斜め
に下側ネットを張ってあるハウスの保護構造である。
【0021】このように、上側ネットの下端は外側ポー
ル側に、上端はハウス外周のポール側にそれぞれ支持す
ることで、外側下がりの傾斜になっているため、外側か
ら到来した風は、効果的に上側に逸らされ、上側の傾斜
ネットを通過する風は低減される。その結果、上側ネッ
トを通過して、内側のハウスに到達する風が効果的に低
減される。
【0022】しかも、風圧は斜めに作用するため、上側
ネットにまともに作用する風圧は弱く、上側ネット並び
に上側ネットを支持しているポールに与える影響も小さ
い。加えて、外側下がりに斜めに張った下側ネットで上
側に逸らされた或いは跳ね返された風圧が上側の傾斜ネ
ットに下側(反対側)から作用するため、上側ネットに
は上下から風圧が作用することになり、互いに相殺する
ので、上側ネットに作用する風圧はさらに低減される。
【0023】請求項5は、請求項1に記載の外側ポール
と前記のハウス外周のポールの上部との間に、外側下が
りに斜めに上側ネットを張ってあり、下側ネットはハウ
スの外周ポールを利用して鉛直方向に張ってあるハウス
の保護構造である。
【0024】このように、上側ネットを外下がりに斜め
張ってあると、下側ネットはハウスの外周ポールを利用
して鉛直方向に張ってあっても、風は上側ネットには斜
めから進入して来るので、透過する風量は少なく、しか
も上側ネットにまともに風圧が作用することもない。
【0025】請求項6は、請求項1から請求項5までの
いずれかの項に記載のハウスの少なくとも前記の外側ポ
ールと対応する領域の屋根が外側下がりの傾斜面になっ
ているハウスの保護構造である。この傾斜面は、ドーム
状の傾斜すなわち曲面や球面でも差し支えない。
【0026】このように、ハウスの前記外側ポールと対
応する領域の屋根が外側下がりの傾斜面になっているた
め、上側ネットや下側ネットの作用で風力が低減された
風圧がハウスに作用したとしても、屋根の外側下がりの
傾斜面に到達した風も、斜めに当たるので、傾斜面が受
ける風圧は弱く、しかも効果的に上側に逸らされる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明によるハウスの保護構
造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明す
る。図1は、本発明を防鳥ハウスに実施した場合の平面
図である。
【0028】hは防鳥ハウスであり、その外周は、外周
骨組を構成する鉛直のポール1で構築されている。この
外周のポール1の外側には、間隔Dをおいて外側に、ポ
ール2を鉛直に立ててある。そして、外周ポール1と外
側ポール2との間は、パイプ3で連結して、互いに補強
し合っている。
【0029】このように、外周ポール1と外側ポール2
との対からなる骨組構造が、防鳥ハウスhの外周の全周
を取り囲んでいる。しかしながら、全周ではなく、一部
のみを囲う構造、あるいは風上側のみに設置する構造で
もよい。
【0030】各外周ポール1…の間は、水平のパイプ4
で連結され、各外側ポール2…の間は、水平のパイプ5
で連結されている。そして、外側ポール2…の列の上側
には上側ネットを張ってあり、外周ポール1…の列の下
側には下側ネットを張ってある。したがって、防鳥ハウ
スhは、上側ネットと下側ネットの作用によって、強風
から効果的に保護される。
【0031】なお、6は防鳥ハウス内部において、屋根
を支持するポール、7は格子状に組んだ屋根パイプ、1
8は防鳥ハウスの出入り口である。
【0032】図2は図1のA−A断面図であり、図3は
図1のB−B断面図である。両図から明らかなように、
防鳥ハウスhにおける左側の骨組構造と右側の骨組構造
とは左右対称形となる。
【0033】図4は、図2、図3における左側の骨組構
造を拡大した縦断面図である。外周ポール1は、防鳥ハ
ウスhの外周の骨組を構成する鉛直のポールであるが、
同時に防風ネット構造の下側ネットnを支持する機能を
兼ねている。図示例では、高さ約150cm程度であ
る。
【0034】図示例では、外側ポール2の高さ、外周ポ
ール1の約2倍の高さであり、約300cm程度であ
る。この外側ポール2の上半分には、上側ネットNが張
られている。
【0035】外周ポール1と外側ポール2との間は、上
下2本の水平のパイプ3と筋かい状の斜めパイプ3aと
で連結されている。また、外周ポール1の上端と外側ポ
ール2の上端との間も、斜めパイプ3bで連結されてい
る。すなわち、斜めパイプ3a、3bは共に、外側ポー
ル2側が高く、外周ポール1側が低くなっている。
【0036】外周ポール1と外側ポール2は、共に土壌
e中に直接、杭のように打ち込んでもよいが、図示例で
は、土壌e中に基礎杭8を打ち込み、しかもコンクリー
ト基礎9で固定された基礎杭8の上側に、結束具10で
束ねて固定してある。なお、防鳥ハウス内部のポール6
は、直接土壌e中に打ち込まれただけの基礎杭8に、結
束具10で束ねて固定してある。
【0037】図5は図4の外側ポール2側を外側から見
た側面図、図6は外周ポール1側を内側から見た側面図
である。図5から明らかなように、基礎杭8を一定の間
隔で打ち込み、かつコンクリート基礎9で固定してあ
る。そして、各基礎杭8の地上に露出した部分に結束具
10で各外側ポール2を固定して立ててある。
【0038】なお、隣接する基礎杭8…間に鉄筋12を
1〜2本溶接連結し、かつコンクリート基礎9の打設と
同時にコンクリート13を打設し、埋め込むこともでき
る。この連結コンクリート13は、例えば深さ30c
m、幅40cm程度が適している。
【0039】隣接する外側ポール2・2の上端と中間
(約2分の1位置)と上端から約4分の1の位置で水平
のパイプ5を連結してある。そして、図4からも明らか
なように、これらの水平のパイプ5…を利用して、上側
ネットNを張ってある。外側ポール2は、鉛直に立って
いるので、上側ネットNも鉛直方向に張られる。
【0040】図6の外周ポール1においても、基礎杭8
を一定の間隔で打ち込み、かつコンクリート基礎9で固
定し、各基礎杭8の地上に露出した部分に結束具10で
各外周ポール1を固定して立ててある。なお、この場合
も、図5の場合と同様に、隣接する基礎杭8・8間を、
鉄筋12と連結コンクリート13で連結してもよい。
【0041】また、隣接する外周ポール1・1の上端と
下端と中間の位置を水平のパイプ4で互いに連結してあ
る。そして、図4からも明らかなように、これらの水平
パイプ4…を利用して、下側ネットnを張ってある。外
周ポール1は、鉛直に立っているので、下側ネットnも
鉛直方向に張られる。
【0042】図7は、この実施形態の装置における防風
作用を説明する図であり、構造物は一部省いてある。い
ま、外側から風f1が到来した場合、下側ネットnにお
いては、一部が破線f2のように透過するが、一部であ
るから、風力は弱い。他の一部はf3のように、下側ネ
ットnで跳ね返される。跳ね返された風の一部は、f4
のように、下側ネットnと上側ネットNとの間を上側に
向けて跳ね返される。
【0043】外側から上側ネットNに風F1が到来した
場合、一部は実線F2のように跳ね返される。他の一部
は破線F3のように透過するが、下側ネットnで跳ね返
された風f4によって上側に押し上げられ、上側に逸ら
される。したがって、防鳥ハウスhに強風が当たるのを
効果的に阻止できる。
【0044】また、防鳥ハウスの内部ポール6は外側ポ
ール2と同程度の高さであり、外周ポール1はその約2
分の1の高さである。防鳥ハウスhの屋根の外周は、合
掌パイプ7aによって、外下がりになるように傾斜して
いる。そのため、上側ネットNを透過した風F3は、合
掌屋根部にまともに当たることはなく、しかも上側に効
果的に逸らされる。結果的に、防鳥ハウスの屋根に作用
する風圧は、格段と低減される。
【0045】防鳥ハウスの屋根には、防鳥のためのネッ
ト11が屋根全面に張られる。また、外周壁も全面にわ
たって張られる。したがって、外周壁の防鳥ネットで下
側ネットnを兼用できるので、従来のように特別に下側
ネットnを張らなくてもよい。その結果、施工コストを
低減できる。
【0046】図8は別の実施形態であり、下側ネットn
を斜めに張ってある。すなわち、この実施形態における
下側ネットnは、外側ポール2の下部と低い外周ポール
1の上端との間に、外下がりに斜めに張ってある。
【0047】図示の外周ポール1は、上側ネットNの下
端とほぼ同じ高さであるが、図9の実施形態の場合は、
外周ポール1の方が外側ポール2より高い。このような
場合は、外周ポール1の上端ではなく、上側ネットNの
下端の高さの位置に下側ネットnの上端を支持すること
になる。
【0048】つまり、本発明では、平坦地に施工する場
合は、上側ネットNの下端と、下側ネットnの上端と
を、ほぼ同じ高さにする。しかしながら、傾斜地の場合
は、平坦地の場合と違って、風の当たり方が異なる。そ
のため、上側ネットNの下端よりも下側ネットnの上端
を高くし、上側ネットNの下側と下側ネットnの上側が
多少重なるようにするのが好ましい。
【0049】図8のように下側ネットnを外下がりに傾
斜させた場合は、到来する風は、大部分が下側ネットn
に対し斜めから進入するので、上側に逸らされる量が多
く、したがって透過する風f2は、図7の例よりさらに
減少する。
【0050】上側に逸らされる風f4が多いので、その
風圧によって、上側ネットNを通過した風F3は、図7
の例よりさらに上側に効果的に逸らされる。
【0051】なお、この実施形態の場合も、傾斜した下
側ネットnによって、防鳥ハウスの外周壁の防鳥ネット
を兼ねることができる。また、下側ネットnを斜めにか
つ安定よく張るために、支持用のパイプを、外下がりに
斜めに連結したり、列方向パイプ4、5と平行に、斜め
下側ネットnの中間の高さにも水平パイプを連結できる
ことは言うまでもない。
【0052】図9はさらに別の実施形態であり、前記の
ようにして下側ネットnを斜めに張ることに加えて、上
側ネットNも外下がりに斜めに張ってある。この実施形
態の場合は、上側ネットNにおいても、前記の斜めの下
側ネットnの場合と同じ原理で、到来した風F1の大部
分が斜め方向から上側ネットNに進入するので、跳ね返
される風F2が増え、透過する風F3は減少する。
【0053】このように斜めから進入するので、上側ネ
ットNに作用する風圧も弱い。また、下側ネットnで跳
ね返された風圧f4によって、上側ネットNは内側(下
側)からも押され、相殺されるので、上側ネットNに作
用する風圧はさらに低減される。また、上側ネットNを
透過した風F3も効果的に上側に逸らされる。
【0054】図9のように、上側ネットNを外下がりに
張る場合は、外側ポール2は外周ポール1の約2分の1
の高さで足りる。また、上側ネットNを斜めに安定良く
張るためには、前記の下側ネットnを斜めに張る場合と
同様に、支持用のパイプを外下がりに斜めに連結した
り、列方向パイプ4、5と平行に、斜め上側ネットNの
中間の高さにも水平パイプを連結できることは言うまで
もない。
【0055】この実施形態の場合は、高い外周ポール1
と防鳥ハウスの内部ポール6とはほぼ同じ高さとなるの
で、防鳥ハウスの全周において、或いは一部において、
外周ポール1の上端と内部ポール6の上端との間を水平
の補強パイプ7bで連結しておくと、より堅牢となる。
【0056】なお、図4などのように、外側ポール2が
外周ポール1より高い場合でも、同様に高い外側ポール
2の上端との間を水平パイプ7bで連結してもよい。
【0057】このように、下側ネットnを外下がりに斜
めに、或いは上側ネットNも外下がりに斜めに張ると、
本発明のように下側ネットnのポール1と防鳥ハウスの
外周ポール1とを兼用し、防鳥ハウスの屋根が防風ネッ
トと近接している場合は、上側ネットNの透過風圧を効
果的に上側に逸らせるので、より効果的である。
【0058】なお、上側ネットNは図9のように、外下
がりに斜めに張り、下側ネットnは図7の実施形態の場
合と同様に、外周ポール1によって鉛直に張ることもで
きる。この場合も、上側ネットNを透過する風量F3は
減少し、しかも反射風f4で上側に逸らされるので、防
鳥ハウスの屋根に到達する風量を効果的に低減できる。
【0059】本発明はビニールハウスにも実施できる
が、図示の防鳥ネット11にビニールを重ねたり、ある
いはビニールのみを張ると、屋根が水平なために水が溜
まる。したがって、ビニールなどで屋根を覆う場合は、
図10のようなドーム状にするのがよい。
【0060】ビニールでなく、ガラス板やアクリル板、
トタン板なども利用できる。このように自由に変形しな
い屋根葺き板を用いる場合は、ミラーボールのような多
面状、あるいは通常の住宅の各種屋根と同様な形状にす
る。結局、内部のハウスhの構成は任意であり、またハ
ウスhの用途も自由である。
【0061】以上のように、本発明によれば、防風ネッ
トの支柱となるポールの倒壊も効果的に防止できるが、
通常より強い台風などの襲来に備えて、高い方のポール
2の上端からワイヤー14を張っておくと、より安心で
ある。このワイヤー14は、土壌中に打ち込んだアンカ
ー15に固定する。なお、通常はワイヤー14をアンカ
ー15から外しておき、台風の到来前に連結することも
できる。
【0062】本発明のように上側ネットNや下側ネット
nを張った場合、防風のみでなく、防潮や防砂などにも
適用できる。特に、上側ネットNおよび下側ネットnの
少なくとも片方を、ネット以外の材料にすると、他の種
の防護にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】請求項1のように、ハウス自体の外周骨
組を構成するポールと間隔をおいて外側にもポールを立
てると共に、それぞれのポールとの間を、パイプで連結
して互いに補強してなる骨組をハウスの周方向に任意の
間隔で連結することで、ハウス自体の骨組と防風ネット
装置の骨組を兼用しているので、全体の施工コストを低
減できる。
【0064】ハウス自体の外周骨組を構成するポール
が、外側のポールとパイプで連結され、補強されている
ので、従来のハウスよりも堅牢な構造となる。
【0065】また、従来は、ハウスと防風ネット装置と
を別々に施工するので、両者の間に、施工作業のため、
あるいはその他の理由から、空きスペースを要したが、
本発明の場合は、空きスペースが生じないので、スペー
スの無駄が生じない。
【0066】請求項2のように、下側ネットは、ハウス
外周のポールを利用して張ってあるため、従来のよう
に、下側ネットを張るための骨組を特別に立てる必要は
なく、ハウス外周のポールを兼用できる。その結果、施
工コストを低減できる。
【0067】請求項3のように、下側ネットは、ハウス
外周のポールと前記外側ポールとの間に、外側下がりに
斜めに張ってあるため、外側から下側ネットに到来する
風を効果的に上側に逸らすことができ、また下側ネット
に当たる風力も通過する風力も低減できる。
【0068】さらに、前記のようにして上側に逸らされ
た風の力で、上側ネットを通過した風をより効果的に上
側に逸らすことができ、その結果、ハウスに到達する風
力をより効果的に弱めることができる。
【0069】請求項4のように、上側ネットの下端は外
側ポール側に、上端はハウス外周のポール側にそれぞれ
支持することで、外側下がりの傾斜になっているため、
外側から到来した風は、効果的に上側に逸らされ、上側
の傾斜ネットを通過する風は低減される。その結果、上
側ネットを通過して、内側のハウスに到達する風が効果
的に低減される。
【0070】しかも、風圧は斜めに作用するため、上側
ネットにまともに作用する風圧は弱く、上側ネット並び
に上側ネットを支持しているポールに与える影響も小さ
い。加えて、外側下がりに斜めに張った下側ネットで上
側に逸らされた或いは跳ね返された風圧が上側の傾斜ネ
ットに下側(反対側)から作用するため、上側ネットに
は上下から風圧が作用することになり、互いに相殺する
ので、上側ネットに作用する風圧はさらに低減される。
【0071】請求項5のように、上側ネットを外下がり
に斜め張ってあると、下側ネットはハウスの外周ポール
を利用して鉛直方向に張ってあっても、風は上側ネット
には斜めから進入して来るので、透過する風量は少な
く、しかも上側ネットにまともに風圧が作用することも
ない。
【0072】請求項6のように、ハウスの前記外側ポー
ルと対応する領域の屋根が外側下がりの傾斜面になって
いるため、上側ネットや下側ネットの作用で風力が低減
された風圧がハウスに作用したとしても、屋根の外側下
がりの傾斜面に到達した風も、斜めに当たるので、傾斜
面が受ける風圧は弱く、しかも効果的に上側に逸らされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による防鳥ハウスの保護構造の平面図
である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1のB−B断面図である。
【図4】 図2、図3における左側の骨組構造を拡大し
た縦断面図である。
【図5】 図4の外側ポールを外側から見た側面図であ
る。
【図6】 図4の外周ポールを内側から見た側面図であ
る。
【図7】 第1の装置における防風作用を説明する図で
ある。
【図8】 下側ネットを外下がりに斜めに張った実施形
態である。
【図9】 上側ネットを外下がりに斜めに張った実施形
態である。
【図10】 ハウスがドーム状の実施形態である。
【符号の説明】
h 防鳥ハウス 1 外周ポール 2 外側ポール 3 水平のパイプ 4、5 列方向の水平パイプ 6 内部ポール 7 屋根パイプ 8 防鳥ハウスの出入り口 e 土壌 8 基礎杭 9 コンクリート基礎 n 下側ネット N 上側ネット 10 結束具 11 防鳥ネット 14 ワイヤー 15 アンカー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニールハウスなどのようなハウスの外
    周の全周または一部にネットを設置してなるハウスの保
    護構造であって、 ハウスの外周骨組を構成するポールと間隔をおいて外側
    にもポールを立てると共に、それぞれのポールの間にパ
    イプを連結して互いに補強してなる骨組が、ハウスの周
    方向に任意の間隔で連結されており、 前記の骨組を利用して、上側ネットと下側ネットを、ハ
    ウスの周方向に張ってあることを特徴とするハウスの保
    護構造。
  2. 【請求項2】 前記の外側のポールの上側を利用して上
    側ネットを張り、 前記のハウス外周のポールを利用して下側ネットを張っ
    てあることを特徴とする請求項1に記載のハウスの保護
    構造。
  3. 【請求項3】 前記の外側のポールの上側を利用して上
    側ネットを張り、 前記のハウス外周のポールと前記外側ポールとの間に、
    外側下がりに斜めに下側ネットを張ってあることを特徴
    とする請求項1に記載のハウスの保護構造。
  4. 【請求項4】 前記の外側ポールと前記のハウス外周の
    ポールとの間に、外側下がりに斜めに上側ネットを張っ
    てあり、 前記のハウス外周のポールと前記外側ポールとの間に、
    外側下がりに斜めに下側ネットを張ってあることを特徴
    とする請求項1に記載のハウスの保護構造。
  5. 【請求項5】 前記の外側ポールと前記のハウスの外周
    ポールとの間に、外側下がりに斜めに上側ネットを張っ
    てあり、 下側ネットはハウスの外周ポールを利用して鉛直方向に
    張ってあることを特徴とする請求項1に記載のハウスの
    保護構造。
  6. 【請求項6】 前記のハウスの少なくとも前記の外側ポ
    ールと対応する領域の屋根が外側下がりの傾斜面になっ
    ていることを特徴とする請求項1から請求項5までのい
    ずれかの項に記載のハウスの保護構造。
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