JP2002073904A - 一般廃棄物リサイクル支援システム及びそれを用いた一般廃棄物リサイクル方法 - Google Patents

一般廃棄物リサイクル支援システム及びそれを用いた一般廃棄物リサイクル方法

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JP2002073904A
JP2002073904A JP2000261463A JP2000261463A JP2002073904A JP 2002073904 A JP2002073904 A JP 2002073904A JP 2000261463 A JP2000261463 A JP 2000261463A JP 2000261463 A JP2000261463 A JP 2000261463A JP 2002073904 A JP2002073904 A JP 2002073904A
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光司 京塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミを中心とする一般廃棄物のリサイクル
チェーンにおいて、インターネットを利用したネットワ
ークを形成し、より安定的かつより大きな一般廃棄物リ
サイクルチェーンを構築する。 【解決手段】 有機農産物の購入又は生ゴミの提供・販
売に係る情報を入力する消費者用コンピュータと、生ゴ
ミの受入・購入又は堆肥や飼料の提供・販売に係る情報
を入力する処理加工業者用コンピュータと、堆肥や飼料
の購入又は有機農産物の販売に係る情報を入力する生産
者用コンピュータと、前記各コンピュータとに通信回線
で接続されると共に、各コンピュータから入力された情
報を収集・整理及び加工するホストコンピュータとを有
し、該ホストコンピュータの持つ情報を必要に応じて各
コンピュータに提供可能または各コンピュータから照会
可能とする一般廃棄物リサイクル支援システムで構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、事業者や家庭に
おける食品等の加工・消費などにより生じた生ゴミ等の
一般廃棄物を収集し、有機微生物を活用して堆肥化・飼
料化して、農業、畜産・水産業の新たな食糧の生産に再
利用する静脈サイクルと、これらの堆肥・飼料を利用し
て製造された食糧資源を各消費者に流通・消費させる動
脈サイクルからなる一般廃棄物リサイクル方法に関す
る。特に、この発明は、インターネット等の各コンピュ
ータ端末とホストコンピュータを通信回線で接続したネ
ットワークによる効率的な一般廃棄物リサイクル支援シ
ステム及びそのシステムを用いた一般廃棄物リサイクル
方法を提供することである。
【0002】
【従来の技術】環境に優しい社会システムの構築は、環
境破壊が進む今日において喫緊の課題である。特に、消
費社会の拡大により、事業者、家庭から排出されるゴミ
の量は増加傾向にあり、これら一般廃棄物の処理に係る
処分場の確保やコストの増大、焼却処分によるダイオキ
シンの発生や埋設による有害物質の土壌汚染等の周辺環
境への悪影響など、深刻な社会問題を引き起こしてい
る。
【0003】他方、有価物の回収・再利用など廃棄物リ
サイクルも活発化しており、従来の瓶・缶・古紙などの
資源ゴミだけでなく、家電製品等に多用されているレア
メタルの回収などの試みも見られるようなっているが、
生ゴミ関係においては、その利用が必ずしも十分行われ
ているとは言えない。
【0004】生ゴミは、従来は貴重な有機物として土に
還元されてきたが、化学肥料の普及や焼却施設の整備な
どにより、焼却・埋立処分が主流となっている。このた
め、各自治体における一般廃棄物の処理費用も、年間2
兆円を超えており、自治体の財政を大きく圧迫してい
る。ダイオキシン問題を始めとする焼却処理への逆風、
事業ゴミ、家庭ゴミに係る処分の有料化の流れなどを背
景に一般廃棄物の約4割を占める生ゴミの堆肥化(コン
ポスト化)が、自治体、企業、一般家庭で活発化してい
る。
【0005】他方、近年の有機野菜ブームを背景に、レ
ストランチェーンやコンビニエンスストアチェーンなど
の店舗から出る生ゴミを堆肥化、その堆肥を契約農場に
供給し、そこで生産された野菜を店で扱うという循環シ
ステムの取り組み構想ががある。また、数千世帯の生ゴ
ミを市で建設したコンポスト・プラントで堆肥化し、農
業協同組合が農業者に委託販売するというものや、ホテ
ルなどでは、自社の排出する生ゴミを肥料、土壌改良材
として、自社ビルの屋上の緑地化や園芸・自家菜園など
に役立てているところもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生ゴミ
を中心とする一般廃棄物のリサイクルは、まだまだ十分
とは言えない。これは、一般廃棄物などのコンポスト
化、発酵物の販売事業において、原料となる生ゴミの安
定確保ができない、多種多様な生ゴミがあり一定の品質
を保てない、堆肥・飼料の供給先を確保できないなどに
原因があると考えられる。
【0007】しかも、食物などが、生産されて様々な流
通経路を辿って、人々の消費生活にいたるまでの流れで
ある「動脈ビジネス(サイクル)」と、人々が消費した
後の残留物や、加工業からの残渣、流通業からの排出残
飯などを、資源として堆肥化、飼料化し、農業の作物生
産、畜産の生育に有効に役立てるまでの流れである「静
脈ビジネス(サイクル)」とによる「リサイクルチェー
ン」を構築するためには、広域な連携や、排出側と生産
側とを結ぶ一環システムが必要である。
【0008】現状のような生ゴミなどの一般廃棄物の排
出者と堆肥・飼料化の事業者、または、堆肥・飼料化の
事業者と堆肥・飼料の購入者とが固定的な関係にあった
り、一企業・グループで生ゴミの排出から堆肥化及びそ
の堆肥を使った農産物の生産まで全てを担う方法を採っ
ているため、大きなリサイクルチェーンを形成すること
ができていない。
【0009】この発明の課題は、生ゴミを中心とする一
般廃棄物のリサイクルチェーンにおいて、インターネッ
トを利用したネットワークを形成することにより上述し
たような従来の問題点を解決し、より安定的かつより大
きな一般廃棄物リサイクルチェーンを構築することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため、この発明は、有機農産物の購入または生ゴミの提
供・販売に係る情報を入力する消費者用のコンピュータ
と、生ゴミの受入・購入または堆肥や飼料の提供・販売
に係る情報を入力する処理加工業者用コンピュータと、
堆肥や飼料の購入または有機農産物の販売に係る情報を
入力する生産者用コンピュータと、該消費者用コンピュ
ータと該処理加工業者用コンピュータと該生産者用コン
ピュータとに通信回線で接続されると共に、各コンピュ
ータから入力された情報を収集・整理及び加工するホス
トコンピュータとを有し、該ホストコンピュータの持つ
情報を必要に応じて各コンピュータに提供可能または各
コンピュータから照会可能とする一般廃棄物リサイクル
支援システムで構成される。
【0011】これにより、従来は消費者、処理加工業
者、生産者が固定的な関係で結ばれていたものが、共通
のホストコンピュータと接続された不特定多数の消費
者、処理加工業者、生産者の間で、共通のホストコンピ
ュータを介して情報を共有し、必要に応じた自由な発注
・受注が可能となり、しかも買い手や売り手に関する情
報や提供される商品の情報など、売買や提供・受入に係
る情報が蓄積されていることから、安心して取引ができ
る。
【0012】また、この発明のホストコンピュータに、
各コンピュータから入力される売買に係る決済機能を備
えることにより、別途、金銭の授受などの精算を行う必
要が無く、より簡便に取引が可能となる。
【0013】この発明のホストコンピュータと、商品の
物流をコントロールするコンピュータシステムとリンク
させ、各コンピュータから入力される売買や提供・受入
に係る情報を該コンピュータシステムに提供することに
より、商品の物流は、商品の物流をコントロールするコ
ンピュータシステムを有する専門の物流会社によって行
うことが可能となるため、小口の企業や全国各地に支店
や事業所などが分散しているような企業においては、商
品の物流にかかる手間やコストを省くことが可能とな
る。
【0014】この発明のホストコンピュータに、各コン
ピュータから購入及び販売に係る希望価格・希望数量を
入力し、ホストコンピュータが収集した情報の中から入
力された価格・数量に対応したデータを抽出し、各コン
ピュータに返信する機能を備えることにより、自分の購
入希望条件に合った提供先を容易に見つけることがで
き、相手先を見つける手間や商談に係る時間を省くこと
が可能となり、効率的な取引が可能となる。
【0015】また、この発明に用いられる堆肥や飼料
は、生ゴミを有機微生物で発酵処理したものに限ること
により、生ゴミなどの一般廃棄物のリサイクルを促し、
有機堆肥や有機飼料を利用した農産物の生産を積極的に
サポートすることができる。
【0016】この発明のホストコンピュータに、複数の
サーバーがリンクさせ、有機堆肥の利用方法、有機農産
物の市場動向など、多様な情報に対し、消費者や処理加
工業者、そして、生産者の各コンピュータからアクセス
可能とし、より付加価値の高い一般廃棄物リサイクル支
援システムが提供できる。
【0017】そして、この発明の一般廃棄物リサイクル
支援システムを利用した一般廃棄物のリサイクル方法に
より、より安定的かつより大きな一般廃棄物リサイクル
チェーンを構築することである。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明は、一般廃棄物リサイク
ル支援システムに関するものであり、以下の好適例で
は、一般廃棄物の生ゴミを有機微生物で堆肥化・飼料化
する場合を中心に説明する。
【0019】生ゴミから堆肥や飼料を製造し、これらの
有機物堆肥や飼料を用いて有機農作物や家畜を生産す
る。そして、これらの有機農産物を消費して新たな生ゴ
ミを排出する。このような一連のサイクルには、有機農
産物の消費者であり、生ゴミの排出者でもある「消費
者」、生ゴミを処理し堆肥・飼料に加工する「処理加工
業者」、そして有機堆肥や飼料を利用して有機農産物を
生産する「生産者」が関与している。
【0020】この「消費者」、「処理加工業者」、「生
産者」は、従来、個々が結びつきを持ち、個別に売買や
提供・受入を行っていたが、この発明では、インターネ
ットなどを利用することによって、「消費者」、「処理
加工業者」、「生産者」の三者がアクセスするコンピュ
ータ及びこの各コンピュータと通信回線で接続されたホ
ストコンピュータとによるネットワークを形成し、この
三者が各々必要とする情報を相互に収集・提供すること
で、この三者の有機的結合を強化するものである。
【0021】以下、このネットワークの例として、イン
ターネットを中心に説明する。ここでは、このホストコ
ンピュータによる各種情報を提供・サポートする主体を
「リサイクル支援センター」という。
【0022】「消費者」とは、具体的には、デパート、
スーパーマーケット、生活協同組合などの大型小売店
舗、食品素材企業、食品加工企業などの食品関連企業、
コンビニエンス・ストアなどの中小の小売店舗、病院・
学校給食センターや各種事業所などの食堂、レストラ
ン、有機農産物に関心のある市民組織・団体などが該当
する。
【0023】「処理加工業者」とは、集めた生ゴミを、
脱水・裁断を行う一次処理業者、有機微生物により堆肥
化させる二次処理業者、飼料メーカー、完熟した堆肥を
蓄積する堆肥センターなどである。
【0024】「生産者」とは、有機堆肥や有機飼料を利
用して有機生産物を生産する有機農園事業者である。た
だし、ここでは有機堆肥や有機飼料を購入する可能性の
ある飼料メーカーなども含んでいる。
【0025】「リサイクル支援センター」とは、前記の
ホストコンピュータを管理し、消費者、処理加工業者、
生産者が必要とする情報や、各自が提供できる情報をイ
ンターネットなどにより収集・整理し、またはそれらを
加工して得た情報などを提供するものである。
【0026】特に、消費者は、リサイクル支援センター
に対する会員となり、ID番号が与えられ、リサイクル
支援センターによってアクセス情報が管理される。「処
理加工業者」、「生産者」は、「リサイクル支援センタ
ー」と契約を結び、「リサイクル支援センター」が提供
する一般廃棄物リサイクルを担う「契約処理加工業
者」、「契約生産者」となる。
【0027】つぎに、消費者、処理加工業者、生産者、
リサイクル支援センターが、個々にインターネット等に
よりどの様な情報を授受しているのかを図1を参考に説
明する。
【0028】(1)リサイクル支援センターから消費者
(会員)への情報の提供・受領 リサイクル支援センターは、インターネットを利用し契
約生産者である契約有機農園事業者などからの情報に基
づき、消費者である会員に、つぎのような農産物に関す
る各種情報を提供する。 (a)有機農産物の新規農産物に関する情報 (b)提供可能な有機農産物の種類・価格・作柄・品質 (c)有機農産物の戸籍(どのような堆肥・飼料を用い
ているか等) (d)当該農産物の特徴・アピール
【0029】また、リサイクル支援センターは、インタ
ーネットを利用し、生ゴミの排出者でもある消費者から
排出予定の生ゴミに関する次のような情報を得る。この
情報は、リサイクル支援センターの管理するホストコン
ピュータにより情報が整理され、主に堆肥や飼料の処理
加工業者によって情報が活用される。 (a)生ゴミの種類(質、成分) (b)生ゴミの排出予定量及び排出予定時期 (c)一次処理(生ゴミの脱水・裁断)済みか未処理か
の区別
【0030】(2)消費者から処理加工業者への生ゴミ
・一次処理済みコンポスト(堆肥)の納入 消費者から処理加工業者への生ゴミや生ゴミを脱水・裁
断した一次処理済みのコンポスト(堆肥)を納入する方
法としては、インターネットでの事前の生ゴミ排出者で
ある消費者からの生ゴミに関する情報(質・量・時期)
に基づき、消費者が自ら搬入する場合と、契約処理加工
業者が回収する場合とがある。
【0031】生ゴミ・一次処理済みコンポストを契約処
理加工業者が回収する費用については、運賃は消費者が
負担し、さらに生ゴミを一次処理していない場合は、た
とえば、1kg当たり20円程度のように、重量に応じ
た一次処理費用の負担を求める方法や、回収するべき生
ゴミが特定の種類かつ上質であるため付加価値の高い堆
肥や飼料が製造できる場合などは、むしろ処理加工業者
が消費者から購入することも考えられる。
【0032】また、消費者と処理加工業者における生ゴ
ミ・一次処理済みのコンポストの受渡しの契約がインタ
ーネット上でした場合、ホストコンピュータは、それら
の物流に関する時間、場所、数量に係る情報を、物流会
社の物流をコントロールするコンピュータシステムに転
送し、自動的に配送の手配をすることも可能とすること
ができる。
【0033】(3)リサイクル支援センターから契約処
理加工業者への情報提供・回収指示 リサイクル支援センターは消費者から得た次の情報を、
契約処理加工業者に提供する。 (a)生ゴミの発生元(排出者である消費者) (b)生ゴミの種類・量 (c)生ゴミの排出予定時期(希望回収時期) (d)生ゴミが一次処理済みか未処理かの区別(事前処
理の区別)
【0034】また、上記情報に基づいて、リサイクル支
援センターは契約処理加工業者毎に消費者毎の生ゴミま
たは一次処理済みコンポストの回収を指する。指示の方
法の例としては、生ゴミの発生場所・時間、生ゴミの種
類・量・事前処理の区別などの提供側の条件と、受け入
れ側である処理加工業者が提示する条件(生ゴミの受け
取り場所・時間の範囲、希望する生ゴミの種類・量・事
前処理の区別)により、双方の条件が適合したものに回
収の指示を出すものがある。
【0035】適合したものが複数ある場合には、予め処
理加工業者毎に優先順位を付与しておき、優先順位のよ
り高いものに回収の指示を出す。適合するものがない場
合には、特定の条件のみによる適合者を探すか、リサイ
クル支援センターのオペレータが双方の条件を見ながら
決定をする。
【0036】なお、適合条件の判断については、ホスト
コンピュータが自動的に判別できるような、状況にあっ
た任意のアルゴリズムを組み込むことも可能である。
【0037】(4)処理加工業者から生産者への堆肥納
入 契約処理加工業者は、生産者である契約有機農園事業者
または飼料メーカーからのインターネットによる注文に
応じて、完熟堆肥を納入する。納入に際し、契約処理加
工業者は、納入先に対して、つぎの情報を提供する。 (a)堆肥の戸籍(原材料の生ゴミの種類・生ゴミの排
出者) (b)堆肥の質(成分)・量・納入時期 (c)各々の堆肥の適応する、土壌・栽培作物の種類
【0038】これらの情報は、リサイクル支援センター
のホストコンピュータに集められ、処理加工業者毎、堆
肥の成分毎など、生産者側が利用し易いように整理さ
れ、提示される。また、前記(c)の堆肥と適応する土
壌・栽培作物の種類などのように、専門的知識が必要な
ものについては、処理加工業者が自ら提供するだけでな
く、リサイクル支援センターが別途、大学教授などの専
門家のアドバイスを得て、処理加工業者の他の情報と併
せて提供することも可能である。
【0039】処理加工業者から生産者への堆肥などの配
送は、上記(2)と同様に物流会社を手配することも可
能である。
【0040】契約処理加工業者は、生ゴミ等の回収に際
しての排出者からの支払い、及び契約有機農園事業者や
飼料メーカーへの堆肥の販売による利益によって、回収
及び堆肥化処理に関わる経費を賄う。
【0041】(5)リサイクル支援センターから生産者
への情報提供及び発注 リサイクル支援センターは、生産者である契約有機農園
事業者などに、つぎの各種情報を提供する。 (a)提供可能な堆肥の情報(質・成分・価格・数量・
納期) (b)有機農産物マーケットの市場動向・マーケット情
報 (c)専門家による有機堆肥の使い方アドバイス (d)土壌特性に対しての適応堆肥情報 (e)個々の農産物に適応する堆肥情報 (f)専門家による農業経営に関するアドバイス (g)各種のセミナー・講演会・勉強会の案内
【0042】前記(a)については、堆肥や飼料の処理
加工業者から提供される情報に基づき、ホストコンピュ
ータが整理して提供する。前記(b)から(g)につい
ては、リサイクル支援センターが、別途、情報を収集し
たり、イベント等を企画することにより提供される。あ
るいは、これらの専門情報を提供できるサーバーと、ホ
ストコンピュータをリンクさせることによって、容易に
多様な情報を生産者側に提供することが可能となる。
【0043】また、インターネットを利用し、会員であ
る消費者からリサイクル支援センター経由で、契約生産
者である有機農園事業者への有機栽培農産物の発注を行
うことができる。
【0044】(6)生産者からリサイクル支援センター
への情報提供及び発注 契約生産者である有機農園事業者、インターネットを利
用してリサイクル支援センターに次の各種情報を提供す
る。これらの情報はリサイクル支援センター経由で会員
である消費者に提供される。 (a)土壌の状態に関する情報 (b)有機肥料に関する情報 (c)有機農産物の種類・品質・収穫・作柄に関する情
報 (d)契約有機農園事業者固有の意見・問題点 (e)農業経営全般に関する情報(新規投資、新規農産
物など)
【0045】前記(a)から(e)の情報は、堆肥や飼
料の処理加工業者においても、今後の堆肥や飼料の製造
に有用な情報を含んでいるので、必要に応じて、処理加
工業者にも提供される。
【0046】また、契約生産者である有機農園事業者ま
たは飼料メーカーは、インターネットを利用してリサイ
クル支援センターを経由して契約処理加工業者に対して
堆肥の発注を行う。
【0047】(7)消費者からの有機農産物の発注 会員である消費者は、インターネットを利用して、リサ
イクル支援センター及び契約生産者に対して希望する有
機農産物を発注する。消費者は、契約生産者である有機
農園事業者からのインターネットによる収穫情報に基づ
いて、希望する種類・数量・価格・納期を確定して発注
を行う。
【0048】インターネットでの注文は直接に契約生産
者になされるが、同時にリサイクル支援センターにも注
文の明細が、発注毎に連絡される。消費者は契約生産者
である有機農園事業者を特定しない場合は、リサイクル
支援センターに注文を出し、リサイクル支援センターの
オペレータか、あるいはホストコンピュータが自動的
に、注文の情報(種類・価格・納期等)に応じて適切な
有機農園事業者を選定して発注を行う。
【0049】また、消費者は、会員固有のID番号を利
用して注文を行うことにより、リサイクル支援センター
が提供する一般廃棄物リサイクルのサークル会員である
ことが認識・確認されると共に、リサイクル支援センタ
ーにおいて各会員の購買履歴を作成し、市場動向・マー
ケット情報などの基礎資料として活用したり、各会員の
購買傾向を分析し、その傾向にあった有機農産物の情報
を当該契約生産者や契約処理加工業者に提供するように
する。
【0050】さらに、注文に際しては取引条件(納入場
所・支払条件・与信枠など)も確認される。
【0051】(8)生産者からの収穫情報の提供 契約生産者である有機農園事業者は、インターネットを
利用して、有機農産物の収穫に関する次のような情報
を、リサイクル支援センターや会員である消費者に、随
時的又は定期的に情報提供を行う。また、リサイクル支
援センターは、会員である消費者がこれらの情報にアク
セスし易いように、農産物の種類毎または有機農園事業
者毎などに情報を整理して提供する。 (a)有機農産物の種類 (b)品質・作柄に関する情報 (c)供給可能数量に関する情報 (d)価格に関する情報 (e)収穫時期(納期)に関する情報 (f)新規農作物の予定・見込み (g)意見・広告
【0052】なお、前記の情報は、上述した(6)の生
産者からリサイクル支援センターへの情報提供の内容と
重複する情報については、生産者側からの入力は一度の
みにし、ホストコンピュータにおいて適宜情報を選別し
て、消費者へ提供すべき情報と、処理加工業者へ提供す
べき情報などに振り分けることができる。
【0053】(9)消費者による決済 消費者が有機農産物を購入した場合の決済は、インター
ネット利用して、直接に契約生産者である有機農園事業
者に対して行われる。会員である消費者は、基本的に
は、注文に際してID番号、クレジットカード番号、金
額を入力することにより、ホストコンピュータが銀行・
クレジット会社などのコンピュータとリンクされ、支払
いが完了される。また、決済は、基本的に商品(農産
物)に引き渡し前に履行される。ただし、決済条件につ
いては、完全事前決済、月末締め、カード会社仲介や信
販会社の仲介、銀行決済、振り込み、代引き等のよう
に、会員である消費者や契約生産者である有機農園事業
者などの個々の取引主体によって異なるものであっても
良い。
【0054】これらの条件も予めホストコンピュータに
入力しておくことにより、取引の際に入力を省略した
り、取引相手を選定する際の選別条件として活用するこ
とも可能となる。
【0055】(10)生産者から消費者への有機農産物
の納入 生産者である有機農園事業者は、インターネットを利用
して、会員である消費者からの注文に対する支払いを確
認する。インターネットによる注文・決済ののち、品揃
えが完了すると同時に有機農園事業者は、物流会社に連
絡し、有機農産物の配達を依頼する。また、リサイクル
支援センターが物流会社と契約し、消費者と契約生産者
との注文・決済情報を基に、ホストコンピュータが自動
的に契約物流会社に配達を依頼することも可能である。
【0056】会員である消費者のID番号は、会員固有
のものであり、ID番号と関連して住所や配達条件(時
間など)を予めリサイクル支援センターのホストコンピ
ュータに入力しておくことにより、有機農園事業者から
物流会社への配達依頼に必要な配達先の住所や配達時間
などの情報を容易に入手できると共に、リサイクル支援
センターが自動的に契約物流会社に配達を依頼する際に
は、これらの住所や配達条件も同時に契約物流会社に情
報を送信することにより、物流会社における配達ルート
や時間の最適化に活用できる。
【0057】有機農園事業者から出荷された後の商品の
流れの確認は、物流会社のコンピュータシステムで処理
・把握されるが、必要に応じてリサイクル支援センター
のホストコンピュータともリンクさせることによって、
有機農園事業者や消費者が適宜、物流状況を監視するこ
とも可能となる。
【0058】(11)消費者による廃棄物情報の提供 インターネットを利用して、会員である消費者は、リサ
イクル支援センターを経由し、前記(1)のリサイクル
支援センターに提供する情報に加え、契約処理加工業者
に対し、自分の廃棄物に関する以下のような情報を提供
する。 (a)廃棄物の種類(成分)・質・量 (b)廃棄物の排出時期・回収希望時期 (c)自分で「処理加工業者」に持ち込む場合は、持ち
込み予定日時 (d)廃棄物の一次処理または未処理の区別 (e)会員固有のID番号(予め、ID番号に関連して
履歴や引取り条件や取引に係る種々の条件が入力されて
いる)
【0059】以上説明したように、リサイクル支援セン
ターのホストコンピュータに、インターネットなどを利
用して、消費者側からの有機農産物の購入または生ゴミ
の提供・販売に係る情報、処理加工業者側からの生ゴミ
の受入・購入、または堆肥や飼料の提供・販売に係る情
報、生産者側からの堆肥や飼料の購入または有機農産物
の販売に係る情報などを収集する。そして、この情報を
整理及び加工して、消費者用、処理加工業者用、生産者
用の各コンピュータから照会可能あるいは、これらの各
コンピュータに提供可能とすることにより、一般廃棄物
リサイクルをサポートする有為な支援システムを提供で
きる。
【0060】ここでは、コンピュータを用いたインター
ネットの事例を示したが、携帯電話などの各種の通信関
連機器を用いて、支援システムのネットワークにアクセ
スしてもよい。
【0061】また、ここで例示した一般廃棄物のリサイ
クルは、 消費者→処理加工業者→生産者→消費者 という流れを前提としたが、例えば、処理加工業者が製
造した堆肥などを消費者が家庭菜園や園芸などのために
購入できるようにしてもよい。また、消費者の中を細分
化し、食品加工企業、一般消費者などの間、または処理
加工業者の中を細分化し、一次処理業者と二次処理業
者、または堆肥センターなどの間でも、売買や提供・受
入の取引ができるように、ホストコンピュータのプログ
ラムを設定することもできる。
【0062】処理加工業者における生ゴミの堆肥化や飼
料化については、現在、有機微生物を利用したコンポス
ト化装置が多種開発されており、有機微生物で発酵処理
した堆肥や飼料に限ることにより、生ゴミのリサイクル
を促す上、より環境に優しい堆肥や飼料を生産者側に提
供できる。
【0063】さらに、リサイクル支援センターがサポー
トする一般廃棄物リサイクルにおいては、消費者からの
生ゴミの排出や食品加工業者の提供する加工食品には、
環境に優しい生分解性樹脂を用いたゴミ袋や容器を用い
ることにより、更に処理加工業者における生ゴミとゴミ
袋の分離や生ゴミからのプラスチック容器などの除去に
係る手間を省略することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】この発明の一般廃棄物リサイクル支援シ
ステムを用いることにより、従来は消費者、処理加工業
者、生産者が固定的な関係で結ばれていたものが、共通
のホストコンピュータと接続された不特定多数の消費
者、処理加工業者、生産者の間で共通のホストコンピュ
ータを介して情報を共有し、必要に応じた自由な発注・
受注が可能となり、しかも買い手や売り手に関する情報
や提供される商品の情報など、売買や提供・受入に係る
情報が蓄積され、どの様な人のどの様な原料を用いて生
産されたものであるかなども容易に判明し、安心して取
引ができる。
【0065】しかも、この発明のホストコンピュータ
に、売買に係る決済機能や物流システム、または、他の
有用な専門情報を提供できるサーバーなどとリンクさせ
ることにより、取引の円滑化が進み、またこの支援シス
テムが提供する情報の付加価値も大きく向上する。
【0066】また、この発明のホストコンピュータに、
取引先を自動的に選定する機能を付加することにより、
自分の購入希望条件に合った提供先を容易に見つけるこ
とができ、相手先を見つける手間や商談に係る時間を省
くことが可能となり、効率的な取引が可能となる。
【0067】そして、この発明の一般廃棄物リサイクル
支援システムを利用した一般廃棄物のリサイクル方法に
より、従来以上により安定的かつより大きな一般廃棄物
リサイクルチェーンを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一般廃棄物リサイクル支援シス
テムの概念図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機農産物の購入または生ゴミの提供・
    販売に係る情報を入力する消費者用コンピュータと、 生ゴミの受入・購入または堆肥や飼料の提供・販売に係
    る情報を入力する処理加工業者用コンピュータと、 堆肥や飼料の購入または有機農産物の販売に係る情報を
    入力する生産者用コンピュータと、 該消費者用コンピュータと該処理加工業者用コンピュー
    タと該生産者用コンピュータとに通信回線で接続される
    と共に、 各コンピュータから入力された情報を収集・整理及び加
    工するホストコンピュータとを有し、 該ホストコンピュータの持つ情報を必要に応じて各コン
    ピュータに提供可能または各コンピュータから照会可能
    とすることを特徴とする一般廃棄物リサイクル支援シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記ホストコンピュータは、 各コンピュータから入力される売買に係る決済機能を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の一般廃棄物リサ
    イクル支援システム。
  3. 【請求項3】 前記ホストコンピュータは、 商品の物流をコントロールするコンピュータシステムと
    リンクさせ、 各コンピュータから入力される売買や提供・受入に係る
    情報を該コンピュータシステムに提供することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の一般廃棄物リサイクル支援
    システム。
  4. 【請求項4】 前記ホストコンピュータは、 各コンピュータから購入及び販売に係る希望価格・希望
    数量が入力され、 ホストコンピュータが収集した情報の中から入力された
    価格・数量に対応したデータを抽出し、各コンピュータ
    に返信する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の一般廃棄物リサイクル支援システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記該堆肥や該飼料は、 生ゴミを有機微生物で発酵処理したものであることを特
    徴とする請求項1に記載の一般廃棄物リサイクル支援シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記ホストコンピュータには、 複数のサーバーがリンクしていることを特徴とする請求
    項1に記載の一般廃棄物リサイクル支援システム
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6における一般廃棄物リサ
    イクル支援システムを利用したことを特徴とする一般廃
    棄物リサイクル方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000508A (ja) * 2009-09-30 2010-01-07 Agricreate:Kk 食物残渣資源のリサイクル方法及びリサイクル用システム
KR20190110278A (ko) * 2018-03-20 2019-09-30 손산 한약재 찌꺼기 재활용 서비스 시스템

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