JP2002073708A - 部品情報システム - Google Patents

部品情報システム

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JP2002073708A
JP2002073708A JP2000266170A JP2000266170A JP2002073708A JP 2002073708 A JP2002073708 A JP 2002073708A JP 2000266170 A JP2000266170 A JP 2000266170A JP 2000266170 A JP2000266170 A JP 2000266170A JP 2002073708 A JP2002073708 A JP 2002073708A
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JP2000266170A
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Yuki Fukazawa
侑基 深澤
Hiromichi Takatsuka
裕道 高塚
Takeshi Houkida
毅 伯耆田
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Oracle Corp Japan
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品開発のプロセス全体に要する期間を短縮
するとともに、製品開発の各工程のコストを低減化する
ことのできる部品情報システムを提供する。 【解決手段】 部品情報システム1は、部品表データベ
ース10と、ワークフロー管理機能31と、スケジュー
ル管理機能32と、部品表展開機能33を有している。
部品表データベース10には、製品開発の各工程(デザ
イン工程、コンセプト企画工程、エンジニアリング工
程、生産工程)で作成される部品表データが相互に関連
付けられて一体として管理されており、さらにこれらに
関連付けられてCADデータ16やドキュメントデータ
17や部品カタログデータ18が保持されている。ワー
クフロー管理機能31は、上記複数の各工程が同時並行
的に実行されるように、各工程の作業支援のための開発
機能部を制御する。ある工程での変更は部品表データベ
ース10を介して他工程に速やかに伝播される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製造業等におけ
る部品情報を管理する部品情報システムに関する。特
に、自動車など、多数の部品から構成される製品をデザ
イン・企画・設計・生産するための部品情報を管理する
部品情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製品の開発は、上位の概略的なレ
ベルから、下位の具体的かつ詳細なレベルに段階的に行
われてきた。特に、数万点以上の多数の部品からなる工
業製品の開発においては、デザインや企画の工程、エン
ジニアリング的な設計の工程、生産(量産)のための設
計および計画の工程など、各工程での作業が完全なもの
であることが確認されてから次の工程を開始することが
一般的である。また、これらの各工程の作業効率を上げ
るために、製品の部品構成のデータをコンピュータを用
いて管理することも行われている。
【0003】図15は、従来技術による製品開発の工程
の流れを示すプロセス図である。図15に示す製品開発
のプロセスは、主に製品の外観デザインを決定するデザ
イン工程と、主に製品のコンセプトを決定し概略レベル
の設計を行うコンセプト企画工程と、主に製品の詳細レ
ベルの工学的な設計を行うエンジニアリング工程と、主
に製品の生産レベルでのバリエーションを決定し部品調
達のアレンジメントや生産ライン設計などを行う生産工
程の4段階の工程から成っている。図15に示すよう
に、これら4段階の各々の工程の内部では、まず担当者
が作業を行い、管理者が作業結果のチェックを行い、管
理者によって承認された場合には技術管理部門がチェッ
ク(審査)を行い、技術管理部門によって承認された場
合には、作業結果である部品構成データが、コンピュー
タのバッチ処理によって部品表(Bill of Material)に
書き込まれる。なお、各々の工程用に、それぞれデザイ
ン用部品表,コンセプト企画用部品表,エンジニアリン
グ用部品表,生産用部品表が用いられる。上記のよう
に、ある工程における管理者および技術管理部門による
チェックが行われて承認されて初めて、次の工程を開始
するようになっているが、これは、上流工程での不完全
な作業によって工程をまたぐ手戻りを防止するためであ
る。
【0004】また、図16は、各工程の作業を支援する
システムの構成を示す概略図である。図16に示すよう
に、それぞれの工程用にデザインシステム901D、コ
ンセプト企画システム901C、エンジニアリングシス
テム901E、生産システム901Mが設けられ、それ
ぞれのシステムはCADデータ(902D,902C,
902E,902M)や部品表データ(903D,90
3C,903E,903M)を持っている。なお、製品
開発段階における、製品原価目標や重量目標の管理を行
うために、部品表データを基に部品ごとの目標値が設定
され、この目標値および設計等の結果得られる設計値を
帳票等を用いて収集し、表計算ソフトウェアなどを用い
て実現された集計システム(904D,904C,90
4E,904M)に入力し、目標値と設計値との差の分
析が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にはいく
つかの問題点がある。まず第1に、上流工程が完了して
からしか下流工程を開始できない。これにより、各工程
の進行が完全に直列化されてしまい、製品開発全体に要
する時間が非常に長くなってしまう。上流工程が完全に
終了してから次工程を開始している理由として、上にも
述べたように、工程内でのチェックを厳密に行って手戻
りを防ぐということが挙げられる。これは、作業の支援
および部品表データの管理を行うコンピュータシステム
が、工程内で閉じたものとなっており、また部品表デー
タの更新などもバッチ処理をベースとしたものであるた
め、タイムリーに情報を変更することができず、設計等
の変更を迅速に担当者間あるいは工程間で伝播するしく
みがないことに起因する。
【0006】第2の問題は、各工程において独立に部品
表データを生成して保持しており、工程間で部品表デー
タに関連性を持たせることができないことである。これ
により、様々な派生的な問題が発生している。例えば、
製品の原価や重量の目標値は、各工程において設定さ
れ、各工程の完了時点で審査され、次工程に伝えられて
いる。また、下流工程における原価や重量の設計値は書
類や表計算ソフトウェアを用いて収集され、手作業を伴
って積算されているため、製品全体の原価や重量を算出
するまでに膨大な手間と長い時間がかかる。また、量産
化以降は原価、重量、品質の集計情報が部品表と切り離
されて管理されているため、量産化以降の設計変更の結
果は、部品表を基とした原価や重量の集計情報に反映さ
れず、これらの集計情報は最新の製品および部品から乖
離したものになってしまう。また、これにより、新規開
発の際に部品情報の再利用ができないという問題もあ
る。
【0007】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、製品開発全体に要する期間を短縮するととも
に、製品開発の各工程のコストを低減化することのでき
る部品情報システムを提供することを主要目的とする。
【0008】また、上記主目的を達成するため、設計等
の変更の情報を担当者間あるいは工程間で迅速に伝播さ
せ、常に最新の情報に基づいて製品開発作業を行える環
境を実現する部品情報システムを提供することを目的と
する。また、これのような環境により、複数の工程の同
時変更的な進行を可能とすることを目的とする。
【0009】また、上記主目的を達成するため、部品情
報の再利用を可能とすることによって、過去の製品開発
における知識の活用を可能とすることを目的とする。
【0010】また、上記主目的を達成するため、部品情
報やCAD情報やその他製品開発に必要な各種情報を一
元的に管理し、製造会社各部門および各種調達先会社が
距離や時差の壁などを気にせず、製品開発におけるコラ
ボレーションを行うことのできる環境を提供することを
目的とする。また、顧客からの製品に対するフィードバ
ック情報を基に、製品あるいは部品の評価を行うことの
できる部品情報システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、複数の工程から成る製品開発のプロセ
スにおける各工程のための部品表データを相互に関連付
けた形式で保持する部品表データベースと、前記各工程
の部品表データをそれぞれ作成する複数の開発機能部と
を備えることを特徴とする部品情報システムを要旨とす
る。
【0012】また、この発明の部品情報システムは、予
め準備されたワークフロー定義データに基づき、前記複
数の開発機能部を同時並行的に実行させるように制御す
るワークフロー管理機能部を備えることを特徴とする。
【0013】また、この発明の部品情報システムは、前
記複数の工程には、製品の外観デザインを決定するデザ
イン工程と、製品のコンセプトを決定し概略レベルの設
計を行うコンセプト企画工程と、製品の詳細レベルの設
計を行うエンジニアリング工程と、製品の生産レベルで
のバリエーション設計あるいは生産ライン設計の少なく
ともいずれか一方をなどを行う生産工程とが含まれるこ
とを特徴とする。
【0014】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記部品表データベースは、前記製品と該製品を
構成する部品との関係および前記部品と該部品を構成す
る部品との関係を表わすデータを保持することを特徴と
する。
【0015】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記部品表データベースは、前記部品毎の原価情
報を保持することを特徴とする。
【0016】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記部品表データベースは、前記部品毎の重量情
報を保持することを特徴とする。
【0017】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記開発機能部は、前記部品表データベースから
既存製品の開発で作成された第1の部品表データを読み
込み、この第1の部品表データを基に新規製品の第2の
部品表データを作成することを特徴とする。
【0018】また、この発明の部品情報システムは、前
記部品表データベースに保持された部品毎の設計数値情
報を読み込み、部品表の下位レベルの前記設計数値情報
を積算することにより上位レベルの前記設計数値情報を
算出する集計機能部を有することを特徴とする。
【0019】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記設計数値情報は、製品または部品の原価情報
であることを特徴とする。
【0020】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記設計数値情報は、製品または部品の重量情報
であることを特徴とする。
【0021】また、この発明の部品情報システムにおい
ては、前記部品表データベースは前記部品または前記製
品の設計数値の目標値である設計目標値情報を保持して
おり、前記集計機能部は、前記設計数値情報と前記設計
目標値情報とを比較することにより設計目標分析結果情
報を出力することを特徴とする。
【0022】また、この発明の部品情報システムは、前
記製品の開発のスケジュールを保持する開発スケジュー
ルデータと、予め準備されたワークフロー定義データに
基づき、前記複数の開発機能部を同時並行的に実行させ
るように制御するワークフロー管理機能部とを備え、前
記ワークフロー管理機能部は、前記開発スケジュールデ
ータに定義された所定期日に前記設計数値情報と前記設
計目標値情報とが不整合である場合に、設計数値が目標
に到達してないことを警告するメッセージを、前記ワー
クフロー定義データに基づく所定の宛先に送信すること
を特徴とする。
【0023】また、この発明の部品情報システムは、前
記製品の開発のスケジュールを保持する開発スケジュー
ルデータと、予め準備されたワークフロー定義データに
基づき、前記複数の開発機能部を同時並行的に実行させ
るように制御するワークフロー管理機能部とを備え、前
記ワークフロー管理機能部は、前記開発スケジュールデ
ータに定義された所定期日に前記部品表データの所定の
データ項目が未入力である場合に、当該データ項目が未
入力であることを警告するメッセージを、前記ワークフ
ロー定義データに基づく所定の宛先に送信することを特
徴とする。
【0024】また、この発明の部品情報システムは、前
記部品表データベースに登録するためのデータを含む未
承認ファイルを読み取り、この未承認ファイルの内容を
端末装置に送信し、この端末装置から当該未承認ファイ
ルの内容の承認を表わすデータを受信した場合に、当該
未承認ファイルの内容に基づいて前記部品表データベー
スへの登録を行う承認機能部を備えることを特徴とす
る。
【0025】また、この発明の部品情報システムは、顧
客のコンピュータから受け取った製品のフィードバック
情報と、このフィードバック情報を基に製品開発技術者
によって入力された部品の品質評価情報を管理し、この
品質評価情報に関する統計的処理を行うことによって部
品別の品質分析データを算出する品質管理機能部を備え
ることを特徴とする。
【0026】また、この発明は、複数の工程から成る製
品開発のプロセスにおける各工程のための部品表データ
を相互に関連付けた形式で保持する部品表データベース
を用いるとともに、前記複数の工程を同時並行的に進行
させ、各々の前記工程は、当該工程で作成された部品表
データを前記部品表データベースに格納する第1過程
と、当該工程と異なる他工程によって作成された部品表
データを前記部品表データベースから読み出す第2過程
と、この第2過程において読み出した他工程によって作
成された部品表データに基づき当該工程の部品表データ
を作成する第3過程とを含むことを特徴とする製品開発
方法を要旨とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しこの発明の一
実施形態について説明する。図1は、同実施形態による
部品情報システムの構成を示す構成図である。図1にお
いて、符号1は部品情報システムである。部品情報シス
テム1は、部品表データベース10と、製品開発から生
産計画までのワークフローを電子的に管理するワークフ
ロー管理機能31(ワークフロー管理機能部)と、同じ
く製品開発から生産計画までのスケジュールを管理する
スケジュール管理機能32と、上位レベルの設計におけ
る部品表を基により下位レベルの設計等のための部品表
を展開する部品表展開機能33と、意思決定支援のため
のビジネスインテリジェンスシステム84とを有してい
る。そして、部品表データベース10には、デザイン工
程、コンセプト工程、エンジニアリング工程、生産工程
のそれぞれの工程で使用するための部品データがすべて
一元的に管理され、格納されている。また、部品表デー
タベース10には、これらの部品に関連付けられたCA
D(Computer Aided Design )データ16、ドキュメン
トデータ17、部品カタログデータ18も格納すること
ができるようになっている。
【0028】ビジネスインテリジェンスシステム84
は、部品表データベース10を基に経営者や管理者が意
思決定を行うためのデータを作成する機能を有してい
る。そして、部品情報システム1には、意思決定者のコ
ンピュータ502が接続されており、このコンピュータ
502からの要求に応じて、ビジネスインテリジェンス
システム84が部品表データベース10からデータを取
り出し、そのデータをコンピュータ502で表示に適し
た形式に加工してコンピュータ502に送信する。
【0029】また、部品情報システム1には、CRM
(Customer Relationship Management, 顧客関係管理)
機能81およびBTO/CTO(Build-to-Order / Con
figure-to-Order,受注生産/個別仕様生産)機能82が
接続されている。そして、顧客のコンピュータ501か
ら入力された製品あるいは部品に関するフィードバック
情報は、CRM機能81を介して部品表データベース1
0内に書き込まれる。また、BTO/CTO機能82は
部品表データベース10に格納されている部品の情報を
参照して顧客のコンピュータ501に対して選択可能な
構成部品のデータを送信し、顧客のコンピュータ501
はそのデータに基づき選択可能な構成部品を表示する。
【0030】また、部品情報システム1は、ネットワー
クを介して電子商取引サイトのサーバ91と接続されて
いる。電子商取引サイトのサーバ91は、電子的調達の
ための諸機能を提供しており、部品サプライヤなどがコ
ンピュータ503を用いてこの電子商取引サイトのサー
バ91にアクセスするため、部品情報システム1は、部
品サプライヤ等と調達過程における種々の情報交換を行
うことができる。なお、電子商取引サイトのサーバの機
能の詳細については後で述べる。
【0031】さらに、部品情報システムはSCM(Supp
ly Chain Management,サプライチェーン管理)機能83
にも接続されている。このSCM機能83は、製品の生
産計画に基づき製品生産に必要となる部品等の調達量を
計画するものであり、このような計画に必要となる部品
構成の情報は、部品表データベース10から読み出され
る。
【0032】図2は、部品表データベース10内に格納
された各工程のための部品情報を示す概略図である。図
2において、デザイン機能部21、コンセプト企画機能
部22、エンジニアリング機能部23、生産機能部24
は、それぞれ、デザイン工程、コンセプト企画工程、エ
ンジニアリング工程、生産工程で必要となる開発支援・
計画支援のための機能を提供するものであり、これらの
各機能部(21〜24、これらを総称して開発機能部と
いう)の実行は、図1に示したワークフロー管理機能3
1によって管理されている。また、符号11はデザイン
用部品表、12はコンセプト企画用部品表、13はエン
ジニアリング用部品表、14は生産用部品表である。こ
れらのデザイン用部品表11、コンセプト企画用部品表
12、エンジニアリング用部品表13、生産用部品表1
4の情報はすべて単一の部品表データベース10に格納
されている。
【0033】デザイン用部品表11は、最終的に需要家
に対して販売される製品と、その製品を構成するユニッ
トと、そのユニットを構成するブロックとの関係を保持
している。また、コンセプト企画用部品表12は、上記
ブロックとさらにそのブロックを構成する部品(レベル
1)との関係を保持している。また、エンジニアリング
用部品表13および生産用部品表14は、さらに詳細な
レベルの部品間の関係を保持している。なお、ここで自
動車の開発を例にとった場合、「製品」とは完成した自
動車車両であり、「ユニット」とはその自動車車両を構
成する車体やエンジンやトランスミッションなどであ
り、「ブロック」とはそれらのユニットを構成する部分
であり、「部品」とはユニットを組み立てるためのさら
に小さい単位の構成要素である。
【0034】従来の技術においては、これらデザイン用
部品表11、コンセプト企画用部品表12、エンジニア
リング用部品表13、および生産用部品表14はそれぞ
れの工程のみにおいて用いられるものであり、互いに独
立のデータとして存在していたのに対して、本実施形態
においては、これらの各部品表(11〜14)のデータ
は、後述する方法によって一体として管理され、単一の
部品表データベース10に格納されている。従って、デ
ザイン機能部21からデザイン用部品表11にアクセス
したり(図中の(1))、コンセプト企画機能部22か
らコンセプト企画用部品表12にアクセスしたり(図中
の(4))、エンジニアリング機能部23からエンジニ
アリング用部品表13にアクセスしたり(図中の
(7))、生産機能部24から生産用部品表14にアク
セスしたり(図中の(10))するのだけでなく、デザ
イン機能部21からコンセプト企画用部品表12にアク
セスしたり(図中の(2))、コンセプト企画機能部2
2からデザイン用部品表11やエンジニアリング用部品
表13にアクセスしたり(図中の(3)と(5))、エ
ンジニアリング機能部23からコンセプト企画用部品表
12や生産用部品表14にアクセスしたり(図中の
(6)と(8))、生産機能部24からエンジニアリン
グ用部品表13にアクセスしたり(図中の(9))する
こともできる。つまり、任意の工程において任意の部品
表のデータにアクセスすることが可能となっているた
め、下流工程において上流工程が完了する前に上流工程
で作成されている部品表データを参照したり、逆に上流
工程において下流工程で既に作成が開始されている部品
表データを参照したりすることが可能となる。なお、図
2に示した例は製品開発にあたってすべての部品を新規
に開発する場合を表わしているが、後述するように、本
実施形態による部品情報システムでは過去に開発された
製品等で用いられた部品の情報を流用することも可能で
ある。このような流用部品が用いられる場合には、例え
ばデザイン部品表やコンセプト企画用部品表においても
詳細レベルの部品情報が保持される。
【0035】次に、製品開発の流れの管理について説明
する。図3は、本実施形態により製品開発の流れにおけ
る各工程の関連を示すプロセスフロー図である。図3に
おいて、符号101はデザイン過程、102はコンセプ
ト企画過程、103はエンジニアリング過程、104は
生産過程もしくは生産計画過程、105は部品供給過程
を表わす。ここで、部品供給過程とは、製品を構成する
部品の仕様などの情報を部品供給者の立場で検討した
り、部品の設計情報や特性情報や試験情報などを提供し
たり、サンプル部品を出荷したり、サンプル部品の評価
結果の情報のフィードバックを受けたり、部品の生産計
画を立案したりする過程である。これらの各過程(10
1〜105)間の関係はワークフロー定義データとして
保持されており、ワークフロー管理機能31がこのワー
クフロー定義データを参照することによって各工程の流
れを管理する。また、既に述べたように、デザイン用部
品表とコンセプト企画用部品表とエンジニアリング用部
品表と生産用部品表はすべて単一の部品表データベース
10に格納されているため、各過程(101〜105)
は、この部品表データを中心として、製品を構成する部
品の情報を電子的に共有することができる。
【0036】従来技術においては、ある工程における担
当者レベルの作業が完了すると、その工程の管理者がそ
の内容を承認し、さらに、技術管理を担当する部門がそ
の作業結果を審査して、その審査に合格して初めてその
工程が完了し次工程に作業結果が引き渡されて、次工程
の作業が開始されていた。このように各工程が完全に完
了するまで次工程を開始できなかったため、製品開発全
体に要する期間が非常に長いものとなっていた。これに
対して、本実施形態では、図3にも示すように、ワーク
フロー管理機能31によって管理された各過程を、すべ
て同時並行的に行うようになっているため、製品開発全
体に要する期間を短縮することが可能となっている。
【0037】次に、上述したような部品情報管理システ
ムを用いた製品開発の具体的な進め方について説明す
る。図4は、製品開発の工程の進行に伴う部品表情報の
成長を示す概略図である。図4に示すように、本実施形
態の部品情報システムでは、開発日程および開発費、性
能および品質、製品のコストおよび重量、CAD図面情
報、試作情報、製品開発に関わる報告書および標準書、
生産情報および設備情報、サービスおよび市場に関する
情報が部品構成情報(部品表)を中心として、部品表デ
ータベース(10)に格納されており、このような部品
表データベースを用いて、デザイン、開発、設計、実
験、試作、工場における生産のためのアレンジメント、
品質管理、サービス管理、サプライヤの管理、商品の管
理の各機能を実現している。
【0038】また、図4に示すように、デザインの工程
においては、ブロックレベルまでの構成情報とデザイン
情報とコスト情報とが部品表データベース(10)に格
納される。また、コンセプト企画の工程においては、構
成情報が部品構成のレベルまで詳細化されるなど、上位
工程で作成された情報がさらに詳細化されるとともに、
CAD図面情報が部品表データベースに格納される。ま
た、エンジニアリングの工程においては、構成情報に適
用のレベルが付加されるなど、上位工程で作成された情
報がさらに詳細化されるとともに、試作情報、開発日程
情報、報告書および標準書の情報が部品表データベース
に格納される。また、生産もしくは生産計画の工程にお
いては、構成情報に荷姿部番やセット部番のレベルが付
加されるなど、上位工程で作成された情報がさらに詳細
化されるとともに、コスト情報の一部としての荷姿部番
単位での輸送費情報や製造およびSCMに関する情報
や、サービスおよび市場品質調査に関する情報が部品表
データベースに格納される。また、新たな製品を開発す
る際には、後述するような既存製品で作成された部品情
報の再利用が行われる。
【0039】図5は、これらのデータの種別と、種別ご
とのデータ作成およびデータ利用の部署との関係の一例
を示す表図である。図5に示すように、本実施形態によ
る部品情報システムでは、目標値(設計目標値情報)、
構成情報、デザイン情報、部品情報、設計変更情報、生
産情報、サービス情報の各分類のデータを管理してい
る。目標値データには、原価目標値(原価情報、設計目
標値情報)と重量目標値(重量情報、設計目標値情報)
と開発日程のデータが含まれる。構成情報には、ブロッ
ク番号と部品番号と部品構成表と製品適用のデータが含
まれる。デザイン情報には、スキャナデータとCADデ
ザインとモデル試作費のデータが含まれる。部品情報に
は、部品コストと部品重量と図面情報(CAD)と設計
報告書と実験報告書と標準書のデータが含まれる。設計
変更情報には、設計通知と変更日程の情報が含まれる。
生産情報には、工程情報と組付け指示情報とSCM(発
注、在庫、調達)とコスト(荷姿、輸送費)のデータが
含まれる。また、サービス情報には整備要領書と品質情
報のデータが含まれる。これらのデータが、図5に示す
「●」印を付した各部門によって作成され、部品情報デ
ータベース(10)に格納され、そして「○」印を付し
た各部門によって利用される。
【0040】次に、デザイン、コンセプト企画、エンジ
ニアリング、生産の各工程での利用者に対する部品表デ
ータのプレゼンテーションについて説明する。図6は、
タブ付きのワークシートの形式で、部品表データベース
(10)に格納されている部品構成データを表現したプ
レゼンテーションの一例を示す概略図である。図6にお
いて、符号121〜124は、それぞれデザイン工程、
コンセプト企画工程、エンジニアリング工程、および生
産工程の視点で見た部品表データを表現するためのワー
クシートである。図6においては、これらのワークシー
ト121〜124は重ねて示されており、デザイン工程
のワークシート121の内容は図示されている。他のワ
ークシート122〜124は隠されており、図示されて
ない。図7は、それぞれ(a)コンセプト企画工程の視
点によるワークシート122、(b)エンジニアリング
工程の視点によるワークシート123、(c)生産工程
の視点によるワークシート124を示している。
【0041】図6に示すように、デザイン工程の視点に
よるワークシート121には、製品とユニットとブロッ
クのレベルの情報が含まれている。また、図7(a)に
示すように、コンセプト企画工程の視点によるワークシ
ート122には、さらに製品とユニットとブロックと部
品(レベル1)の情報が含まれている。また、図7
(b)に示すように、エンジニアリング工程の視点によ
るワークシート123には、さらに詳細な部品(レベル
2)までの情報が含まれている。また、図7(c)に示
すように、生産工程の視点によるワークシート124に
は、さらにセット部番、荷姿部番、工程部番のレベルの
情報が付加されている。
【0042】図6および図7を用いて例示したように、
本実施形態による部品情報システムでは、すべての工程
で利用可能なデータを一体として管理し、部品表データ
ベース(10)に格納しているため、利用者は任意の工
程の視点に移動して情報を参照したり、任意の工程の作
業を行うにあたってその工程の上流工程あるいは下流工
程の作業によって規定された制約事項を考慮したりする
ことができる。
【0043】次に、部品情報の再利用について説明す
る。ここでいう再利用とは、新製品の開発の際に、既に
開発されている既存製品の部品情報を利用することであ
る。図8は部品情報の再利用の方法を示す概略図であ
る。図8の(1)は、コンセプト企画用部品表12、エ
ンジニアリング用部品表13、生産用部品表14から、
既存製品の部品情報の一部を取り出して新製品のデザイ
ン用部品表11の一部として格納する流れを示してい
る。既に述べたように、デザイン用部品表11では製品
とユニットとブロックのレベルまでの情報を扱うため、
それ以下の詳細なレベルの情報はデザイン用部品表11
に格納する際に破棄される。また、図8の(2)は、エ
ンジニアリング用部品表13、生産用部品表14から既
存製品の部品情報の一部を取り出して新製品のコンセプ
ト企画用部品表12の一部として格納する流れを示して
いる。この場合も、コンセプト企画用部品表12では製
品とユニットとブロックと部品(レベル1)のレベルま
での情報を扱うため、それ以下の詳細なレベルの情報は
コンセプト企画用部品表12に格納する際に破棄され
る。これらの詳細データのデータを破棄することは、既
存製品のデザインあるいはコンセプトのみを再利用し、
より具体的な部品情報を捨象して新たな製品開発を進め
ることを意味している。
【0044】但し、上流工程において、既存製品の下流
工程での部品表の情報を再利用する際に、詳細レベルの
情報を破棄せずに、そのまま保持しておき、新製品の下
流工程において再利用することも可能である。また例え
ば、ある既存製品に関する部品情報全体をそのまま複写
して新製品の部品情報の原型として、この原型をベース
にデザイン工程とコンセプト企画工程とエンジニアリン
グ工程と生産工程とを同時並行的に進めることも可能で
ある。なお、部品情報の複写は、製品単位、ユニット単
位、ブロック単位、部品単位、セット部品単位、荷姿部
番単位などあらゆるレベルで行うことが可能である。
【0045】従来技術においても、同一工程内での部品
表データの再利用は一部行われていたものの、各工程ご
とに独立のデータベースで部品表データが管理されてい
たため、異なる工程間で、つまりそれら独立のデータベ
ース間でデータを流用することは容易ではなかった。ま
た、上流工程から下流工程に進むにつれて部品表データ
は段階的に詳細化されていくため、下流工程で保持され
ていた詳細なデータを新製品の上流工程において再利用
するためには詳細なデータの中から上流工程で必要とさ
れる概略レベルのデータのみを抽出する抽象化の処理が
必要であるが、従来技術においてはそのようなデータの
抽象化を前提としたデータ構造がとられてないため、下
流工程から上流工程までの一貫したデータ再利用は容易
ではなかった。ところが、本実施形態においては、各工
程の部品表データは異なるプレゼンテーションによって
利用者に提供されるものの、すべて一体として管理さ
れ、単一の部品表データベース(10)に格納されてい
るため、従来技術におけるような問題がなく、最大限に
既存製品の部品表データを活用して、新製品の開発効率
を向上させることが可能となる。
【0046】次に、本実施形態の部品情報システムによ
る製品開発の目標値の実現管理について説明する。図9
は、製品の部品構成の階層における上位レベルから下位
レベルへの目標値の割り当てを示す概略図である。図9
において、201は製品レベルの属性値を持つデータ単
位であり、202および203はブロック単位での属性
値を持つデータ単位である。また、204および205
は部品単位での属性値を持つデータ単位である。これら
のデータ単位(201〜205)は、それぞれ、原価目
標値(原価情報)および重量目標値(重量情報)という
データ項目を持っている。ここで、データ単位とは、例
えばリレーショナルデータベースによってデータを管理
する場合の行や、オブジェクト指向データベースによっ
てデータを管理する場合のオブジェクトに相当するもの
である。
【0047】図9(a)は、製品のデータ単位201と
ブロックのデータ単位202,203,・・・との関係
を示している。そして、データ単位201に格納された
原価目標値a1は、この製品に属するブロックのデータ
単位202,203,・・・の原価目標値a2,a3,
・・・にブレークダウンされる。つまり、原価目標値a
2,a3,・・・の値の合計は、原価目標値a1に等し
くなる。また、重量目標値b1,b2,b3についても
同様にブレークダウンされる。また、図9(b)はブロ
ックのデータ単位202と部品のデータ単位204,2
05,・・・との関係を指名している。そして、データ
単位202に格納された原価目標値a2は、このブロッ
クに属する部品のデータ単位204,205,・・・の
原価目標値a4,a5,・・・にブレークダウンされ
る。つまり原価目標値a4,a5,・・・の値の合計
は、原価目標値a2に等しくなる。また、重量目標値b
2,b4,b5についても同様にブレークダウンされ
る。
【0048】上記のような目標値のブレークダウンは、
デザイン、コンセプト企画、エンジニアリング、生産の
各工程において段階的に行われるが、このとき、デザイ
ン機能部(21)、コンセプト企画機能部(22)、エ
ンジニアリング機能部(23)、生産機能部(24)な
どの各機能部は、部品構成のレベル間での目標値の整合
性をチェックすることにより利用者を支援する。
【0049】また、図10は製品の部品構成の階層にお
ける下位レベルから上位レベルへの設計値の積み上げを
示す概略図である。図10において、符号211は製品
レベルの属性値を持つデータ単位であり、212,21
3,・・・はブロックレベルの属性値を持つデータ単位
であり、214,215,・・・および216,21
7,・・・は部品レベルの属性値を持つデータ単位であ
る。ここで、データ単位211によって表わされる製品
は、データ単位212,213,・・・によって表わさ
れるブロックによって構成される。また、データ単位2
13によって表わされるブロックは、データ単位21
4,215,・・・によって表わされる部品(レベル
1)によって構成される。また、データ単位214によ
って表わされる部品は、データ単位216,217,・
・・によって表わされる部品(より下位のレベルの部
品)によって構成される。
【0050】そして、これらのデータ単位(211〜2
17)は原価設計値(x1〜x7、原価情報、設計数値
情報)および重量設計値(y1〜y7、重量情報、設計
数値情報)のデータ項目を有している。そして、これら
の設計値を評価する際には、部品情報システム1に設け
られた集計機能部によって下位レベルから上位レベルに
順次、設計値を積算する処理が行われる。そして、最上
位の製品レベルにおいて、あるいはより下位の中間レベ
ルにおいて、目標値と設計値との間の差を求めることに
より、製品全体の中の部分ごとに目標値の達成状況を分
析することが可能となる。またさらに、この分析結果を
基に、目標達成が困難な部分をより重点的に管理するよ
うにしたり、部分間での目標値の移動による再割り当て
を行うようにしたりしても良い。
【0051】従来技術においては、これらの目標値と設
計値は部品表データとは独立に管理されており、目標値
の実現可能性を評価する際には、紙による報告書等によ
って各工程の作業担当者から報告された数値を表計算プ
ログラム等を用いて集計していた。このような従来技術
の方法では、集計に多くの手間と時間がかかるととも
に、設計変更などがあった場合にその変更による目標値
への影響を迅速に評価できないという不都合があった
が、本実施形態では、ユニットやブロックや部品等属性
値として目標値と設計値を管理し、上記のような目標値
のブレークダウンと設計値の積み上げを自動的に行うこ
とによって、手間をかけずに、最新のデータに基づく正
確な分析を迅速に行うことが可能となる。
【0052】次に、本実施形態におけるバリエーション
展開機能について説明する。なお、ここでは例として生
産工程のうちの生産計画過程におけるバリエーション展
開の説明を行う。なお、バリエーション展開とは、上流
工程における設計等による部品構成データを基に、その
共通の設計による異なった製品バリエーションのための
部品構成データを作成することである。具体的には、例
えば、生産工程において展開される生産バリエーション
とは、エンジニアリング工程における共通の詳細設計に
基づき共通のエンジニアリング特性を持ちながら、異な
った色や柄や、オプション部品の有無などによるバリエ
ーションを生じさせる場合がこれに相当する。
【0053】図11は、生産工程におけるバリエーショ
ン展開の例を示す概略図である。図11において、符号
25は、生産機能部24に設けられたバリエーション展
開機能部である。また、201は、エンジニアリング用
部品表の一部分であり、エンジニアリング工程において
行われた詳細設計の結果として作成された部品構成デー
タである。また、16Eは、部品構成データ201の中
のある部品に関連付けられたエンジニアリングCADデ
ータである。また、16Dおよび16Cは、それぞれデ
ザイン工程で作成されたデザインCADデータおよびコ
ンセプト企画工程で作成されたコンセプト企画CADデ
ータである。バリエーション展開機能部25は、部品構
成データ201を基に、それぞれ生産バリエーション1
〜3に対応した部品構成データ211〜213を生成す
る。このとき、部品構成データ201に含まれていたデ
ータのうち各生産バリエーションにおいても有効である
ものは、そのまま部品構成データ211〜213に引き
継がれる。また、各生産バリエーションごとに独自のデ
ータは、バリエーション展開機能部25によって部品構
成データ211〜213に設定される。また、このと
き、バリエーション展開機能部25は、デザインCAD
データ16D、コンセプトCADデータ16C、エンジ
ニアリングCADデータ16Eを読み込み、必要な制約
条件のチェックを行い、あるいは利用者が制約条件をチ
ェックするのを支援する。バリエーション展開機能部2
5のこれらの機能により、生産工程における利用者は容
易にバリエーション展開を行えるようになる。なお、こ
こでは生産工程のうちの生産計画過程におけるバリエー
ション展開を例として説明したが、同様のバリエーショ
ン展開は他の工程においても可能である。
【0054】次に、ワークフロー管理機能を中心とした
製品開発のコラボレーションの進行のしかたについて説
明する。図12は、ワークフロー管理機能によって管理
されている作業の流れを示す概略図である。図12にお
いて、符号31はワークフロー管理機能である。また、
36はワークフロー定義データ、37は開発スケジュー
ルデータであり、これらのワークフロー定義データ36
および開発スケジュールデータ37は、ワークフロー管
理機能31によって参照される。また、41は、部品表
データベース10に格納された部品表を参照しながら、
原価設計値や重量設計値などの各種設計値を下位レベル
から上位レベルに順次積算し、その結果得られる各レベ
ルでの部品等の設計値を当該部品等に割り当てられてい
る目標値との比較を行って分析結果を出力する集計機能
部である。また、95は、集計機能部41の分析結果を
基に作成された分析レポートである。また、505は社
内各部門に設置されたパソコン、506は社外の部品サ
プライヤ等に設置されたパソコンである。また、87は
パソコン505および506の利用者宛ての電子メール
を発信するメールサーバ、85はパソコン505および
506に対するウェブインタフェースを提供するウェブ
サーバである。
【0055】図3のプロセスフロー図でも示したよう
に、本実施形態では、デザイン工程とコンセプト企画工
程とエンジニアリング工程と生産工程は同時並行的に進
行している。図3に示した各過程の担当者は、パソコン
505および506上のウェブインタフェースから、ウ
ェブサーバ85を介して(図12の(1))、デザイン
機能部21やコンセプト企画機能部22やエンジニアリ
ング機能部23や生産機能部24などの各機能を利用し
た作業を行う(図12の(2))。この作業の過程にお
いて、部品表データベース10上の部品表のデータが参
照されたり、書き込まれたりする。
【0056】ワークフロー管理機能31は、ワークフロ
ー定義データ36および開発スケジュールデータ37を
読み込み(図12の(3))、そのデータ内容に応じた
処理を行う。例えば、予め設定された日時が到来して目
標値と設計値の評価を行う場合には、集計機能部41を
起動し(図12の(4))、集計機能部41が行った分
析結果を受け取る(図12の(5))。また、分析結果
を帳票として出力するようにワークフローが定義されて
いた場合には、受け取った分析結果を基に分析レポート
95を出力する(図12の(6))。また、分析結果に
応じて担当者に設計等の見直しを依頼する必要がある場
合には、ワークフロー管理機能31は、依頼のメッセー
ジを作成して、ワークフロー定義データ36に定義され
た担当者に対する電子メールをメールサーバ87に送信
する(図12の(7))。メールサーバ87はその電子
メールをパソコン505または506に対して送信する
(図12の(8))。このようにして、電子メールを受
け取った担当者は、依頼内容を読み、それに応じた作業
を行う。つまり、ワークフロー管理機能31は、開発ス
ケジュールデータ37に定義された所定期日に設計数値
情報と設計目標値情報とが不整合である場合に、設計数
値が目標に到達してないことを警告するメッセージを、
前記ワークフロー定義データに基づく所定の宛先に送信
するものである。
【0057】また、ワークフロー管理機能部31が、開
発スケジュールデータに定義された所定期日に部品表デ
ータの所定のデータ項目が未入力である場合に、当該デ
ータ項目が未入力であることを警告するメッセージを、
ワークフロー定義データに基づく所定の宛先に送信する
ようにしても良い。また、ここで述べたような設計の見
直しやデータ項目の未入力がある場合に限らず、ワーク
フロー管理機能31が、ワークフロー定義データ36に
定義されたワークフローに従ったデータおよびメッセー
ジの処理を行うことによって、全体としてのコラボレー
ションが進行していく。
【0058】次に、データの承認プロセスについて説明
する。図13は、部品表データベースを更新するデータ
の承認プロセスのための構成を示す構成図である。図1
3において、符号26は、部品情報システム1に設けら
れた承認機能部である。また、300はこの部品情報シ
ステムを運営する会社の社内ネットワークであり、30
1は当該会社の社外に設けられた外部ネットワークであ
る。外部ネットワーク301としては、具体的には例え
ば、インターネットや固定系あるいは移動系の電話網な
どを用いる。507は当該会社の社内に設置され社内ネ
ットワーク300に接続されたパソコン(端末装置)、
86は社内ネットワーク300および外部ネットワーク
301の双方からアクセス可能となっているサーバであ
る。このサーバ86は、部品表データベース10に反映
するための承認がまだ行われていない未承認ファイル3
21を一時的に格納することができるようになってい
る。また、506は、外部ネットワーク301に接続さ
れたパソコンであり、これらのパソコン506は、外部
の委託先の会社、つまりデザイン会社や開発会社や部品
サプライヤや製造会社などによって利用されるものであ
る。
【0059】また、91は、外部ネットワーク301に
接続された電子商取引サイトのサーバであり、この電子
商取引サイトのサーバ91は、部品等の需要者と供給者
との間の仲介等を行う電子調達機能311と、部品等の
供給量の計画を行うSCM機能312と、製品開発のた
めのデータ管理を行うPDM(Product DevelopmentMan
agement )機能313と、部品等のドキュメントデータ
を管理するドキュメント管理機能314とを備えること
によって、オープンな部品調達を支援するものである。
【0060】このような環境において、例えば部品サプ
ライヤが作成した供給部品の仕様に関するデータは、パ
ソコン506から電子商取引サイトのサーバ91を経由
してサーバ86に送信される。そしてこのデータは、未
承認ファイル321として一時的にサーバ86に置かれ
る。ここで、承認機能部26は、承認すべきデータがサ
ーバ86に存在することを検知し、ワークフロー管理機
能(31)を利用することによってこのデータの正当な
承認者に対する承認依頼のメッセージをする。このメッ
セージを読んだ承認者は、パソコン507から承認機能
部26にアクセスし、未承認ファイル321の内容を確
認して、このデータが承認すべきものであるときは承認
機能部26に対してその旨の指示を行う。このような手
順で承認が完了すると、承認機能部26は、未承認ファ
イル321の内容を反映するように部品表データベース
を更新する。このように、未承認ファイル321を一時
的に格納するためのサーバ86と、以上のような手順に
より承認されたデータのみを部品表データベース10に
反映させる承認機能部26とを設けることにより、社外
等からの不正あるいは不適切なデータを無条件に部品表
データベース10に取り込んでしまう可能性を排除する
ことが可能となる。なお、承認機能部26による承認の
手順は、社外から受信したデータに限らず、社内で作成
されたデータに対しても同様に適用することができる。
【0061】次に、製品および部品の品質管理について
説明する。製品および部品の品質管理を行うために、こ
の部品情報システムに品質管理機能部を設けることとす
る。この品質管理機能部は、図1に示したCRM機能
(81)から、顧客からの製品のフィードバック情報を
受け取る。このフィードバック情報は、顧客によってコ
ンピュータ(501)から入力され、CRM機能(8
1)によって蓄積されたものであり、その中の一部には
製品の故障や不具合等の情報も含まれている。また、品
質管理機能部は、このフィードバック情報を製品開発技
術者が分析した結果として入力する製品あるいは部品の
品質評価情報を管理する。そして、品質管理機能部は、
品質評価情報に関する統計的処理を行うことによって、
量産されている製品の中での部品別の品質分析データを
算出し、これを出力するとともに、部品の属性情報の一
部として部品表データベース内書き込む。
【0062】図14は、本実施形態による部品情報シス
テムと外部システムとの連携の方法を示す概略図であ
る。図14に示すように、外部のサプライヤや海外開発
生産拠点や販売会社やその他の提携会社などコンピュー
タ(パソコン)からは、電子商取引サイトを介して、内
部システムに含まれる部品情報システム(1)との間で
データの授受を行うことができるようになっている。そ
して、外部システムから受信するデータは、上記のよう
な承認機能部(26)を用いた承認手順を経て、部品表
データベース(10)に反映される。図14に示すよう
な構成により、部品表データベースを中心として、社内
各部門および外部の会社による製品開発コラボレーショ
ンが可能となる。
【0063】上述の部品情報システムはコンピュータを
用いて実現されている。そして、上述したワークフロー
管理機能、スケジュール管理機能、部品表展開機能、デ
ザイン機能部、コンセプト企画機能部、エンジニアリン
グ機能部、生産機能部、バリエーション展開機能部、集
計機能部等の処理の過程は、プログラムの形式でコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、この
プログラムをコンピュータが読み出して実行することに
よって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み
取り可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディ
スク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−RO
M、磁気ハードディスク、半導体メモリ等をいう。
【0064】なお、上で、図2、図4、図5、図6、図
7、図9、図10、および図11を参照しながら、部品
表データベース(10)に格納するデータの項目および
データ構造を説明したが、これらのデータ項目は一例で
あり、これらのデータ項目の一部を省略したり、製品の
部品構成を表わすための他のデータ項目を用いたりして
も良い。また、これらの上記の図を参照しながら説明し
たデータ構造は、概念的なデータ構造であり、必ずし
も、物理的なデータ構造が上で説明した通りのものであ
る必要はない。上記の概念的なデータ構造を実現するた
めには、例えばリレーショナルデータベース管理システ
ムやオブジェクト指向データベース管理システムを用い
る方法が考えられる。
【0065】複数の部品表(上記実施形態におけるデザ
イン用部品表、コンセプト企画用部品表、エンジニアリ
ング用部品表、生産用部品表)を相互に関連付けてデー
タベース上に保持するためには、例えば、上記複数の部
品表において必要とされるデータ項目の和集合を、部品
の属性データとして保持し、各々の部品表としてのプレ
ゼンテーションにおいては必要な属性情報のみを選択す
る方法が考えられる。あるいは、リレーショナルデータ
ベースの複数のテーブルあるいはオブジェクト指向デー
タベースの複数のオブジェクトに、それぞれの部品表で
必要とされる情報を格納し、部品ごとにユニークに割り
当てられた部品識別情報を用いて、それらのテーブル間
あるいはそれらのオブジェクト間を関連付けるようにし
ても良い。また、必要に応じて、データベース管理シス
テムの機能を用いて、データ項目間の制約を設定し、あ
るデータが更新されたときに、そのデータと関連付けら
れているデータも自動的に更新されるようにしても良
い。このような方法により、ある部品表における変更
が、他の部品表に自動的に伝播させることが可能とな
る。
【0066】また、上記実施形態では、各工程のための
部品表データを単一のデータベース上で管理することと
したが、これは、必ずしも単一のコンピュータや単一の
記憶装置上のデータベースであることを要求しない。例
えば、分散データベースの機能を実現するデータベース
管理システムを用いて、複数のコンピュータ上あるいは
複数の記憶装置上に、実質的に単一のものとして扱える
部品表データベースを構築しても良い。
【0067】また、上記実施形態の説明の一部におい
て、自動車製造業のための部品情報システムを例にとっ
た説明を行ったが、この発明の適用分野は自動車製造業
に限定されるものではなく、広く一般の部品情報管理に
用いることが可能である。
【0068】また、上記実施形態においては、デザイン
工程−コンセプト企画工程−エンジニアリング工程−生
産工程という4段階の工程の流れを前提とした説明を行
ったが、これは一例であり、工程の段数や、各工程の名
称や、各工程で行われる作業の範囲はこの例に限定され
ない。例えば、上記デザイン工程と上記コンセプト企画
工程をまとめて単一の工程とし、全体を3段階の工程と
することも考えられる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、全工程の部品表データを相互に関連付けた形式で部
品表データベース上で管理し、これら複数の工程が同時
並行的に進行するため、製品開発全体に要する期間を短
縮することが可能となる。また、この発明によれば、全
工程の部品表データを相互に関連付けた形式で単一の部
品表データベース上で管理するため、上記の各工程にお
いて、他工程のための部品表データにもアクセスするこ
とが可能となり、複数工程間での部品情報の伝達をスム
ースに行うことが可能となる。
【0070】また、この発明によれば、各工程のための
開発機能部は、部品表データベースから既存製品の開発
で作成された部品表データを読み込み、この部品表デー
タを基に新規製品の部品表データを作成する機能を有す
るため、部品表データの再利用が可能となり、製品開発
の期間を短縮し、コストを低減化し、品質を向上させる
ことが可能となる。また、この発明によれば、各工程の
ための部品表データが相互に関連付けられて一体として
管理されているため、既存製品の下流工程での設計変更
等もすべて反映された最新の部品表データを再利用する
ことが可能となる。
【0071】また、この発明によれば、部品の属性デー
タとして製品の原価や重量などの目標値と設計値とを保
持し、これらの値を上位レベルから下位レベルにブレー
クダウンしたり、逆に下位レベルから上位レベルに積み
上げたり、目標値と設計値との間の差の分析を行うこと
が可能であるため、伝票等を用いた情報収集や、別シス
テムへのデータ入力をすることなく、最新のデータに基
づいた目標達成度分析を迅速に行うことができる。
【0072】また、この発明によれば、予め準備された
開発スケジュールデータに基づき、所定の期日までに原
価や重量の目標が未達成である場合や、所定の期日まで
に必要なデータが入力されていない場合などに、ワーク
フロー定義データに基づく宛先に対して必要なメッセー
ジを自動的に送信するため、製品開発の進捗管理を効率
化することができる。
【0073】また、この発明によれば、承認機能部が、
部品表データベースを更新するためのデータを含む未承
認ファイルを読み取り、この未承認ファイルの内容を端
末装置に送信し、この端末装置から承認を表わすデータ
を受信した場合に限り部品表データを更新するため、不
適切なデータが部品表データベースに登録されてしまう
のを防ぐことができる。
【0074】また、この発明によれば、顧客のコンピュ
ータから受け取った製品のフィードバック情報を基に部
品別の品質分析データを算出し、この結果を出力した
り、部品属性データの一部としてデータベース上で管理
したりするため、製品の不具合や顧客からのクレーム等
に基づく数値的な品質管理を容易に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による部品情報システ
ムの構成を示す構成図である。
【図2】 同実施形態による部品表データベース(1
0)内に格納された各工程のための部品情報を示す概略
図である。
【図3】 同実施形態による部品情報システムが実現す
る製品開発の各工程の関連を示すプロセスフロー図であ
る。
【図4】 同実施形態による部品情報システムに格納さ
れる部品表情報の、開発の進行に伴う成長を示す概略図
である。
【図5】 同実施形態によるデータ種別と、種別ごとの
データ作成およびデータ利用の部署との関係の一例を示
す表図である。
【図6】 同実施形態による部品表データのプレゼンテ
ーションの一例を示す概略図である。
【図7】 同実施形態による部品表データのプレゼンテ
ーションの一例を示す概略図である。
【図8】 同実施形態により部品情報を再利用する方法
を示す概略図である。
【図9】 同実施形態による部品構成の階層における上
位レベルから下位レベルへの目標値の割り当てを示す概
略図である。
【図10】 同実施形態による部品構成の階層における
下位レベルから上位レベルへの設計値の積み上げを示す
概略図である。
【図11】 同実施形態による部品構成のバリエーショ
ン展開の例を示す概略図である。
【図12】 同実施形態によるワークフロー管理機能が
管理している作業の流れの一例を示す概略図である。
【図13】 同実施形態による部品表データベース更新
データの承認プロセスのための構成を示す構成図であ
る。
【図14】 同実施形態による部品情報システムと外部
システムとの連携方法を示す概略図である。
【図15】 従来技術による製品開発の工程の流れを示
すプロセス図である。
【図16】 従来技術により、製品開発の各工程を支援
するシステムの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 部品情報システム 10 部品表データベース 11 デザイン用部品表 12 コンセプト企画用部品表 13 エンジニアリング用部品表 14 生産用部品表 16 CADデータ 16D デザインCADデータ 16C コンセプト企画CADデータ 16E エンジニアリングCADデータ 17 ドキュメントデータ 18 部品カタログデータ 21 デザイン機能部 22 コンセプト企画機能部 23 エンジニアリング機能部 24 生産機能部 25 バリエーション展開機能部 26 承認機能部 31 ワークフロー管理機能 32 スケジュール管理機能 33 部品表展開機能 36 ワークフロー定義データ 37 開発スケジュールデータ 41 集計機能部 81 CRM機能 82 BTO/CTO機能 83 SCM機能 84 ビジネスインテリジェンスシステム 85 ウェブサーバ 86 サーバ 87 メールサーバ 91 電子商取引サイトのサーバ 95 分析レポート 101 デザイン過程 102 コンセプト企画過程 103 エンジニアリング過程 104 生産(計画)過程 105 部品供給過程 121,122,123,124 ワークシート 201,211,212,213 部品構成データ 300 社内ネットワーク 301 外部ネットワーク 311 電子調達機能 312 SCM機能 313 PDM機能 314 ドキュメント管理機能 321 未承認ファイル 501,502,503 コンピュータ 505,506,507 パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高塚 裕道 東京都千代田区紀尾井町4−1 ニューオ ータニガーデンコート 日本オラクル株式 会社内 (72)発明者 伯耆田 毅 東京都千代田区紀尾井町4−1 ニューオ ータニガーデンコート 日本オラクル株式 会社内 Fターム(参考) 5B046 CA03 KA05 5B049 BB07 CC00 CC21 DD05 EE05 FF09 GG04 GG07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工程から成る製品開発のプロセス
    における各工程のための部品表データを相互に関連付け
    た形式で保持する部品表データベースと、 前記各工程の部品表データをそれぞれ作成する複数の開
    発機能部と、 を備えることを特徴とする部品情報システム。
  2. 【請求項2】 予め準備されたワークフロー定義データ
    に基づき、前記複数の開発機能部を同時並行的に実行さ
    せるように制御するワークフロー管理機能部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の部品情報システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の工程には、製品の外観デザイ
    ンを決定するデザイン工程と、製品のコンセプトを決定
    し概略レベルの設計を行うコンセプト企画工程と、製品
    の詳細レベルの設計を行うエンジニアリング工程と、製
    品の生産レベルでのバリエーション設計あるいは生産ラ
    イン設計の少なくともいずれか一方をなどを行う生産工
    程とが含まれることを特徴とする請求項1または2に記
    載の部品情報システム。
  4. 【請求項4】 前記部品表データベースは、前記製品と
    該製品を構成する部品との関係および前記部品と該部品
    を構成する部品との関係を表わすデータを保持すること
    を特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の部品
    情報システム。
  5. 【請求項5】 前記部品表データベースは、前記部品毎
    の原価情報を保持することを特徴とする請求項4に記載
    の部品情報システム。
  6. 【請求項6】 前記部品表データベースは、前記部品毎
    の重量情報を保持することを特徴とする請求項4または
    5に記載の部品情報システム。
  7. 【請求項7】 前記開発機能部は、前記部品表データベ
    ースから既存製品の開発で作成された第1の部品表デー
    タを読み込み、この第1の部品表データを基に新規製品
    の第2の部品表データを作成することを特徴とする請求
    項1から6までのいずれかに記載の部品情報システム。
  8. 【請求項8】 前記部品表データベースに保持された部
    品毎の設計数値情報を読み込み、部品表の下位レベルの
    前記設計数値情報を積算することにより上位レベルの前
    記設計数値情報を算出する集計機能部を有することを特
    徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の部品情
    報システム。
  9. 【請求項9】 前記設計数値情報は、製品または部品の
    原価情報であることを特徴とする請求項8に記載の部品
    情報システム。
  10. 【請求項10】 前記設計数値情報は、製品または部品
    の重量情報であることを特徴とする請求項8または9に
    記載の部品情報システム。
  11. 【請求項11】 前記部品表データベースは前記部品ま
    たは前記製品の設計数値の目標値である設計目標値情報
    を保持しており、 前記集計機能部は、前記設計数値情報と前記設計目標値
    情報とを比較することにより設計目標分析結果情報を出
    力することを特徴とする請求項8から10までのいずれ
    かに記載の部品情報システム。
  12. 【請求項12】 前記製品の開発のスケジュールを保持
    する開発スケジュールデータと、 予め準備されたワークフロー定義データに基づき、前記
    複数の開発機能部を同時並行的に実行させるように制御
    するワークフロー管理機能部とを備え、 前記ワークフロー管理機能部は、前記開発スケジュール
    データに定義された所定期日に前記設計数値情報と前記
    設計目標値情報とが不整合である場合に、設計数値が目
    標に到達してないことを警告するメッセージを、前記ワ
    ークフロー定義データに基づく所定の宛先に送信するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の部品情報システム。
  13. 【請求項13】 前記製品の開発のスケジュールを保持
    する開発スケジュールデータと、 予め準備されたワークフロー定義データに基づき、前記
    複数の開発機能部を同時並行的に実行させるように制御
    するワークフロー管理機能部とを備え、 前記ワークフロー管理機能部は、前記開発スケジュール
    データに定義された所定期日に前記部品表データの所定
    のデータ項目が未入力である場合に、当該データ項目が
    未入力であることを警告するメッセージを、前記ワーク
    フロー定義データに基づく所定の宛先に送信することを
    特徴とする請求項1から12までのいずれかに記載の部
    品情報システム。
  14. 【請求項14】 前記部品表データベースに登録するた
    めのデータを含む未承認ファイルを読み取り、この未承
    認ファイルの内容を端末装置に送信し、この端末装置か
    ら当該未承認ファイルの内容の承認を表わすデータを受
    信した場合に、当該未承認ファイルの内容に基づいて前
    記部品表データベースへの登録を行う承認機能部を備え
    ることを特徴とする請求項1から13までのいずれかに
    記載の部品情報システム。
  15. 【請求項15】 顧客のコンピュータから受け取った製
    品のフィードバック情報と、このフィードバック情報を
    基に製品開発技術者によって入力された部品の品質評価
    情報を管理し、この品質評価情報に関する統計的処理を
    行うことによって部品別の品質分析データを算出する品
    質管理機能部を備えることを特徴とする請求項1から1
    4までのいずれかに記載の部品情報システム。
  16. 【請求項16】 複数の工程から成る製品開発のプロセ
    スにおける各工程のための部品表データを相互に関連付
    けた形式で保持する部品表データベースを用いるととも
    に、前記複数の工程を同時並行的に進行させ、 各々の前記工程は、 当該工程で作成された部品表データを前記部品表データ
    ベースに格納する第1過程と、 当該工程と異なる他工程によって作成された部品表デー
    タを前記部品表データベースから読み出す第2過程と、 この第2過程において読み出した他工程によって作成さ
    れた部品表データに基づき当該工程の部品表データを作
    成する第3過程とを含むことを特徴とする製品開発方
    法。
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