JP2002063604A - 航空機用擬似視界生成装置 - Google Patents

航空機用擬似視界生成装置

Info

Publication number
JP2002063604A
JP2002063604A JP2000250284A JP2000250284A JP2002063604A JP 2002063604 A JP2002063604 A JP 2002063604A JP 2000250284 A JP2000250284 A JP 2000250284A JP 2000250284 A JP2000250284 A JP 2000250284A JP 2002063604 A JP2002063604 A JP 2002063604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
dimensional
map database
pseudo
aircraft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000250284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3431891B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Ota
裕之 太田
Yuichi Shimizu
裕一 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000250284A priority Critical patent/JP3431891B2/ja
Publication of JP2002063604A publication Critical patent/JP2002063604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3431891B2 publication Critical patent/JP3431891B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な数値地図データベースの情報を維持
し、データ容量の大幅な削減を行う。 【解決手段】 高精細データベースの生データを、メッ
シュ化し、メッシュ内に存在する最高標高のみ残す。つ
ぎに、メッシュ化されたデータから所定の標高範囲のデ
ータを取り出し、この中から外周輪郭データを抽出す
る。このようにして、全標高にわたって輪郭を抽出し、
等高線状のデータと、その標高を保存する。つぎに相関
関係と容量密度の評価演算を行い、オリジナルの高精細
数値地図と所定以上の相関関係があり、容量密度が所定
の値以下となるようにパラメータの最適化を行う。その
後、微修正を行って変換による標高の低下を防ぎ、デー
タ変換が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機のパイロッ
トに、3次元CG(computer graphics)から成る擬似
視界を提供する航空機用擬似視界生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】悪天候時にパイロットに擬似視界を提供
し、有視界飛行を可能とする飛行システムでは、実視界
と同等な擬似視界描画を行うために、サンプリングのメ
ッシュ間隔が密で、極めて高精細な3次元地形数値地図
データベースの利用が不可欠である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、航空機や人工
衛星からのレーザデータ、ステレオ画像撮影などにより
得られる地形の高精細な数値地図データベースをそのま
ま使用するのは、データ容量の膨大さ、処理負荷の増大
から得策ではない。
【0004】このため、高精細な数値地図データ(数m
以下のメッシュデータ)の情報量を維持し、地形の特徴
を示す部位のデータのみを抽出した上で、データ容量の
大幅な低減を実現させる手法が望まれている。
【0005】また、3次元数値地図データベースとして
は、国土地理院発行のデータベース(50mメッシュ)
があり、このデータ容量はあまり大きくない(CD−R
OM3枚程度で日本をカバーできる)ので、上記した問
題は生じないが、国土地理院のデータベースは地表面を
対象としており、航空機用擬似視界データベースとして
不可欠な樹木、建物、障害物などの情報は含まれていな
い。
【0006】本発明の目的は、高精細な3次元数値地図
データベースのもつ情報を維持し、データ容量を大幅に
低減することができる航空機用擬似視界生成装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、多数の3次元位置データから成る3次元地形数値地
図データベースに基づき、地形の3次元画像で表示され
る擬似視界を航空機のパイロットに提供する航空機用擬
似視界生成装置において、数値地図の地表面を一定の間
隔のメッシュで区切り、各メッシュ内に存在する最高標
高の3次元位置データを抽出し、抽出したデータ群に基
づいて3次元地形数値地図データベースを変換し、デー
タ容量を低減したことを特徴とする航空機用擬似視界生
成装置である。
【0008】高精細な数値地図データベースは、サンプ
リングの間隔が小さく、データ容量が膨大である。そこ
で、本発明では、地表面を一定の間隔のメッシュで区切
り、メッシュ内に存在する最高標高のデータだけを残し
て整理する。これによって高精細な数値地図データベー
スのもつ情報を維持し、データ容量を大幅に低減するこ
とができる。
【0009】請求項2記載の本発明は、多数の3次元位
置データから成る3次元地形数値地図データベースに基
づき、地形の3次元画像で表示される擬似視界を航空機
のパイロットに提供する航空機用擬似視界生成装置にお
いて、数値地図を、所定の標高範囲で高さ方向に複数に
分割し、各標高範囲の3次元位置データ群から外周輪郭
のデータを抽出し、各標高範囲の外周輪郭データと、そ
の標高とから3次元地形数値地図データベースを変換
し、データ容量を低減したことを特徴とする航空機用擬
似視界生成装置である。
【0010】本発明に従えば、数値地図を一定の標高ご
とに切り出し、その輪郭を抽出し、いわば等高線状のデ
ータを作成する。この等高線状のデータと標高とから数
値地図データベースを作成することによって、データ容
量を大幅に低減することができる。
【0011】請求項3記載の本発明は、多数の3次元位
置データから成る3次元地形数値地図データベースに基
づき、地形の3次元画像で表示される擬似視界を航空機
のパイロットに提供する航空機用擬似視界生成装置にお
いて、数値地図から、所定の標高変化より大きい部位を
抽出し、この抽出した部位の3次元位置データ群に基づ
いて3次元地形数値地図データベースを変換し、データ
容量を低減したことを特徴とする航空機用擬似視界生成
装置である。
【0012】標高変化の大きい部位がその地形の特徴を
最もよく表すと考えられるので、本発明では、この標高
変化の大きい部位を抽出し、この部位から数値地図を再
構成する。これによって、高精細な数値地図の地形の特
徴を残し、効果的にデータ容量を低減することができ
る。
【0013】請求項4記載の本発明は、多数の3次元位
置データから成る3次元地形数値地図データベースに基
づき、地形の3次元画像で表示される擬似視界を航空機
のパイロットに提供する航空機用擬似視界生成装置にお
いて、数値地図から緯度、経度および標高が、所定より
近接度の大きい複数個の3次元位置データを抽出し、こ
れを1個の3次元位置データに集約し、この集約したデ
ータ群に基づいて3次元地形数値地図データベースを変
換し、データ容量を低減したことを特徴とする航空機用
擬似視界生成装置である。
【0014】本発明に従えば、高精細な数値地図の近接
した複数個、たとえば3個のデータを一個のデータにま
とめて数値地図データベースを変換することによって、
高精細な数値地図データベースのデータ容量を効率よく
低減させることができる。
【0015】請求項5記載の本発明は、変換後の3次元
地形数値地図データベースと、変換前の3次元数値地図
データベースとの類似性を示す相関関係を求め、所定の
相関関係に満たなければ、メッシュ間隔、標高範囲、標
高変化、または近接度合いを変更して再び3次元地形数
値地図データベースの変換を行うことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、数値地図の変換後、元の
数値地図との相関関係を求め、所定の相関関係に満たな
ければ、元の数値地図との類似性が低いと判断し、メッ
シュ間隔か、または標高範囲か、標高変化か、または近
接度合いのパラメータを設定し直して再構成する。この
ような処理を繰り返すことによって、高精細な数値地図
のもつ地形の特徴の情報を損なうことなくデータ容量を
低減することが可能である。
【0017】請求項6記載の本発明は、変換前の3次元
地形数値地図データベースと、変換後の3次元地形数値
地図データベースとを比較し、変換によって標高が低く
なる個所があれば、その個所の標高データを書き換える
か、またはダミーデータを挿入し、変換によって標高が
低くなることを防ぐことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、変換後の標高が低くなっ
ている個所がある場合は、標高データを書き換えるか、
またはダミーデータを挿入し、変換によって標高が低く
なることを防ぐので、パイロットに提供する擬似視界と
して安全に適用できる。
【0019】請求項7記載の本発明は、データ容量を低
減した3次元地形数値地図データベースと既存で広域の
3次元地形数値地図データベースとを組み合わせて擬似
視界を生成することを特徴とする。
【0020】擬似視界を表示する際、表示領域全体のデ
ータ容量を低減した数値地図がなかったり、または、詳
細な情報が必ずしも必要でない十分遠方においては、た
とえば国土地理院発行の広域のデータベースを結合して
表示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある航空機用擬似視界生成装置1の構成を示すブロック
図である。航空機用擬似視界生成装置1は、ヘリコプタ
または固定翼機などの航空機のパイロット2に擬似視界
を提供する装置であり、パイロット2はHMD(ヘッド
マウントディスプレイ)3を装着し、HMD3の透過型
表示画面3aには、CGで表示される3次元地形が表示
される。つまり、透過型表示画面3aを透過して見る外
界の景色に重畳して3次元地形が表示される。これによ
って、悪天候時などにも、パイロット2は地形を把握す
ることができ、安全に飛行することができる。
【0022】さらに詳細に説明すると、擬似視界生成装
置1は、HMD3,HMD位置姿勢センサ8,自機位置
検出器4,自機姿勢検出器5,障害物検知器6,局地地
形計測器14、表示処理装置9,3次元数値地図データ
ベース7を有する。HMD位置姿勢センサ8は、HMD
3の姿勢、つまりパイロット2の視線方向を検出し、表
示処理装置9に入力する。自機位置検出器4は、RTK
―GPS(real timekinematics global positioning s
ystem)やDGPS(differential globalpositioning s
ystem)などの高精度位置検出装置15に基づいて自機位
置を検出し、表示処理装置9に入力する。自機姿勢検出
器5は、INS(inertialnavigation system;慣性航法
装置)やジャイロセンサなどにより、機体姿勢や機体方
位などの機体情報16を検出し、表示処理装置9に入力
する。障害物検知器6は、レーザレーダやミリ波レーダ
などの環境認識用センサ17に基づいて障害物を検知
し、表示処理装置9に入力する。
【0023】データベース7は、局地地形情報10、広
域地形情報11、文字情報12、障害物情報13などを
記憶している。前記環境認識用センサ17からの情報
は、局地地形計測器14で3次元地形数値地図データに
変換され、データベース7の局地地形情報10に与えら
れる。また障害物情報13は、障害物検知器6から与え
られる。
【0024】表示処理装置9は、パイロット2の視線方
向、自機位置情報、障害物情報に基づいて、3次元数値
地図データベース7から必要なデータを取り出し、必要
に応じて合成してHMD3に表示させる。
【0025】データベース7に格納される数値地図は、
経度、緯度、標高の3次元位置データから成る3次元地
形数値地図データベースであり、局地地形情報10と、
たとえば国土地理院発行の広域地形情報11とがある。
広域地形情報11はサンプリングメッシュの間隔が粗
く、データ容量が少ないので、そのまま格納することが
できるが、樹木、建物、障害物などの情報は含んでいな
い。局地地形情報10は、樹木、建物、障害物などの情
報を含み、高精細な数値地図データをそのまま利用する
と、データ容量が大きく、表示処理装置9での画像処理
の負荷が大きすぎるので、予めデータを変換してデータ
容量を低減しておく。
【0026】図2は、本発明のデータ低減方法の1つで
あるデータ低減方法のフローチャートである。
【0027】まず、ステップa1で高精細データベース
を読み込む。高精細な3次元地形数値地図データベース
は、環境認識用センサ17から得られる3次元位置デー
タであるが、機体の動揺、障害物の形状などにより、整
列していない。この状態では、変換処理の適用やデータ
ベース化において不利となる。そこで、ステップa2に
おいて、メッシュ化を行う。このメッシュ化は、生デー
タのサンプリング間隔とほぼ同等以上の一定の大きさδ
(m)、たとえば数mのメッシュで地表面をメッシュ化
する。そして、各メッシュ内に存在する最高標高のデー
タだけを残す。
【0028】次のステップa3では、標高a〜b(m)
(a<b)を設定する。なお、初期条件として、デフォ
ルトの値a,bが予め設定されており、最初はこのデフ
ォルトのa,bを用いる。次のステップa4で、設定さ
れた標高a〜bの範囲の全ての位置データを取り出し、
その中から外周輪郭の位置データを抽出し、ステップa
5で、抽出した輪郭データをデータベースに保存すると
ともに、この標高をb(m)として書き換え、データベ
ースに保存する。
【0029】次のステップa5では、aにbを代入し、
bにb+|b−a|を代入してステップa4の処理を繰
り返す。つまり、前回の標高範囲がa〜bに対し、今回
はb〜b+|b−a|の標高範囲から外周輪郭データを
抽出してデータベースに保存する。このような処理を、
全標高にわたって繰り返し、|b−a|(m)間隔の等
高線を抽出する。これによって、数値地図データベース
の全データが変換される。
【0030】次のステップa7では、評価演算を行う。
評価演算としては、相関関係と容量密度を求める。相関
関係は、変換前のオリジナルの高精細な数値地図データ
ベースと、変換後のデータベースとの類似度の指標であ
り、予め設定した値ε1より大きいか否かを判断し、大
きい場合は相関関係があるレベルを保持していると判断
し、小さい場合は、データ変換によって相関関係が失わ
れたものと判断する。
【0031】容量密度は、航空機用擬似視界生成装置1
のデータベース7に格納することを考慮した結果から求
められる所定のデータ密度ε2より変換後のデータ密度
が小さいか否かを判断する。この評価演算によって、相
関関係があり、かつ容量密度がε2より小さいと判断し
た場合のみ、次のステップa8に進む。いずれか一方の
条件でも満たされない場合、ステップa2に戻ってメッ
シュサイズδを変更するか、またはステップa3にもど
って、標高範囲|a−b|を変更するか、またはこれら
2つのパラメータの両方を変更する。このようにして、
相関関係と容量密度の両方を満足するようにパラメータ
の最適化を行う。なお、それぞれのパラメータについ
て、表示したときの違和感を少なくするために、探索範
囲が予めそれぞれ設定されている。
【0032】次のステップa8では、データ変換後のデ
ータとオリジナルの高精細な数値地図データとを、サン
プリング間隔と同等のメッシュレベルで個々に比較し、
データ変換後に標高が低くなっている個所の微修正を行
う。微修正の方法としては、たとえば標高が低くなって
いる個所の位置データの標高を書き換えたり、ダミーデ
ータを挿入したりする。このようにして、変換後の数値
地図の標高が、オリジナルの数値地図の標高より低くな
らないように修正することによって、安全性が低下する
ことが確実に防がれる。
【0033】このようにして微修正が終了するとステッ
プa9で、データベース化する。このようにして、高精
細な数値地図データベースのデータ容量を、情報量を維
持したままで、約数%程度まで低減することができる。
【0034】図3は、オリジナルな高精細な数値地図デ
ータベースに基づく表示例を示し、図4は、等高線抽出
によってデータ低減した数値地図データベースの表示例
である。図3において参照符20は、送電線を示し、こ
の送電線20は、図4に示す変換後のデータベースにお
いても表示されていることが確認できる。このようにし
てデータ容量が低減されたデータベースが、図1で説明
した局地地形情報10に格納される。
【0035】この局地地形情報10を用いてHMD3に
擬似視界を表示する際、表示領域の全てにデータ容量を
低減した数値地図データベース(局地地形情報10)が
なかったり、または、詳細な情報が必ずしも必要でない
十分遠方においては、広域地形情報11に格納される国
土地理院発行の広域データベースと結合して表示する。
図5に、広域データベースと変換後のデータベースとを
結合して表示した例を示す。この図において、上半分が
広域データベースに基づく表示であり、下半分が変換し
た数値地図データベースに基づく表示である。これによ
って、確実にパイロットに全域の擬似視界を提供するこ
とができる。
【0036】次に、図6に示すフローチャートを用い
て、他のデータ低減方法によるデータ容量低減方法につ
いて説明する。この方法も、図1で示した航空機用擬似
視界生成装置に適用される。
【0037】図6において、ステップb1,b2は、図
2のステップa1,a2と同じであり、生データをメッ
シュ化して位置データを等間隔に整列させる。
【0038】このデータ低減方法では、標高変化の大き
い部位を抽出する。そのために、n×n行列の演算子を
適用する。次のステップb3では、この演算子のnを設
定する。なお、初期値としてデフォルトのnが予め設定
されている。
【0039】次に、nが設定された演算子を適用し、演
算子の各要素と標高との積の和を求め、つぎのステップ
b5で、得られた値が閾値λを超えた場合、標高変化の
大きい部位と判断してその部位の位置データを保存す
る。このステップb4とステップb5の処理を、順次隣
のメッシュに移動しながら全領域にわたって繰り返し、
変化量の大きい個所を抽出する。
【0040】そして、次のステップb6では、図2で説
明したステップa7と同様に、評価演算を行い、相関関
係および容量密度の両方の条件が満たされない場合は、
前述と同様に、メッシュサイズδ、演算子のnの各パラ
メータの最適化を行う。
【0041】このようにして、相関関係および容量密度
の両方の評価値が満たされると、ステップb7で、前述
したステップa8と同様の微修正を行い、ステップb9
で、データベース化し、データ容量の低減が完了する。
この方法においても、高精細な数値地図データベースに
対して、約数%程度までデータ容量を低減することがで
きる。
【0042】図7は、高精細データベースの表示例であ
り、図8は変化点抽出によってデータ変換した数値地図
データベースの表示例である。これらの図から、パイロ
ットに提供する擬似視界として必要とする情報量を維持
していることがわかる。
【0043】つぎに、図9に示すフローチャートを用い
て、データ低減のさらに他の方法によるデータ低減方法
について説明する。この方法も、図1で示した航空機用
擬似視界生成装置1に適用される。
【0044】図9において、ステップc1,c2は、図
2のステップa1,a2と同じであり、生データをメッ
シュ化して位置データを等間隔に整列させる。
【0045】この方法では、近接した複数個、ここでは
3個の位置データを集約してデータ容量を低減する。こ
こで、近接した位置データとは、緯度、経度、標高の近
接度合いが所定の基準値以下となるものとする。なお、
近接度合いが所定の基準値以下であるとは、下に示す条
件を満足するものとする。
【0046】|緯度max−緯度min|≦εlatitude(m) |経度max−経度min|≦εlongitude(m) |標高max−標高min|≦εheight(m) たとえば、緯度が近接するとは、3点の位置データの緯
度のうち、最も大きい値と最も小さい値との差が基準値
εlatitude以下の場合に、近接していると判断する。経
度、標高に関しても同様である。
【0047】ステップc3では、上記した3つの基準値
εlatitude,εlongitude,εheigh tを設定する。な
お、初期値としてデフォルトの値εlatitude,ε
longitude,ε heightが予め設定されている。
【0048】つぎのステップc4では、近接位置データ
の探索基点を設定し、ステップc5で設定した探索基点
において近接した3個の位置データを探索する。3個の
近接した位置データが発見された場合は、これを一個に
集約して保存する。集約されたデータの緯度、経度は、
3個の位置データで構成される3角形の中心とし、標高
は、3個のうちで最も高いものとする。このようにし
て、探索基点を順次ずらしてステップc4,c5を繰り
返し、全領域にわたって近接データの集約を行う。
【0049】つぎに、ステップc6では前述したステッ
プa7と同様に、評価演算を行い、相関関係および容量
密度の条件が満たされなければ、メッシュサイズδ、近
接度合いの基準値εlatitude,εlongitude,εheight
の各パラメータの最適化を行う。
【0050】その後、前述したステップa8と同様に微
修正を行い、ステップc8でデータベース化が完了す
る。
【0051】この方法においても、高精細なデータベー
スに対して、約数%程度までデータ容量を低減すること
ができる。
【0052】図10は、この面点圧縮の方法を用いてデ
ータ変換した数値地図データベースの表示例である。こ
の図から、擬似視界として必要な情報量を維持している
ことが確認できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、地表面を
一定の間隔のメッシュで区切り、メッシュ内に存在する
最高標高のデータだけを残して整理することによって高
精細な数値地図データベースのもつ情報を維持し、デー
タ容量を大幅に低減することができる。
【0054】また本発明によれば、等高線状のデータと
標高とから数値地図データベースを再構成することによ
って、データ容量を大幅に低減することができる。
【0055】また本発明によれば、標高変化の大きい部
位を抽出して数値地図データベースを変換することによ
って、高精細な数値地図の地形の特徴を残し、効果的に
データ容量を低減することができる。
【0056】また本発明によれば、近接した複数個の位
置データを一個のデータにまとめて数値地図データベー
スを変換することによって、高精細な数値地図データベ
ースのデータ容量を効率よく低減させることができる。
【0057】また本発明によれば、元の高精細な数値地
図と変換後の数値地図との相関関係を求め、所定の相関
関係に満たなければ、パラメータを設定し直してパラメ
ータの最適化を行う。これによって、高精細な数値地図
のもつ地形の情報を、一定のレベルに保持することがで
きる。
【0058】また本発明によれば、変換後の標高が低く
なっている個所がある場合は、標高データを高く書き換
えるか、またはダミーデータを挿入し、変換によって標
高が低くなることを防ぐので、パイロットに提供する擬
似視界として安全に適用できる。
【0059】また本発明によれば、擬似視界を表示する
際、表示領域全体のデータ低減した数値地図がなかった
り、または、詳細な情報が必ずしも必要でない十分遠方
においては、たとえば国土地理院発行の広域のデータベ
ースを結合して表示することによって、パイロットに擬
似視界を確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の航空機用擬似視界生成
装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】等高線抽出によるデータ低減方法を説明するフ
ローチャートである。
【図3】高精細数値地図データベースの表示例を示す図
である。
【図4】等高線抽出によるデータ変換後の表示例を示す
図である。
【図5】広域データベースと変換後のデータベースとを
結合して表示するときの表示例を示す図である。
【図6】変化点抽出によるデータ低減方法を説明するフ
ローチャートである。
【図7】高精細数値地図データベースの表示例を示す図
である。
【図8】変化点抽出によるデータ変換後の表示例を示す
図である。
【図9】面点圧縮によるデータ低減方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】面点圧縮によるデータ変換後の表示例を示す
図である。
【符号の説明】
1 航空機用擬似視界生成装置 2 パイロット 3 HMD(ヘッドマウントディスプレイ) 7 数値地図データベース 9 表示処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB05 HC09 HC23 2F029 AA05 AB03 AB07 AC03 AC05 AC14 5B050 BA07 BA09 BA11 BA17 EA06 EA10 FA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の3次元位置データから成る3次元
    地形数値地図データベースに基づき、地形の3次元画像
    で表示される擬似視界を航空機のパイロットに提供する
    航空機用擬似視界生成装置において、 数値地図の地表面を一定の間隔のメッシュで区切り、各
    メッシュ内に存在する最高標高の3次元位置データを抽
    出し、抽出したデータ群に基づいて3次元地形数値地図
    データベースを変換し、データ容量を低減したことを特
    徴とする航空機用擬似視界生成装置。
  2. 【請求項2】 多数の3次元位置データから成る3次元
    地形数値地図データベースに基づき、地形の3次元画像
    で表示される擬似視界を航空機のパイロットに提供する
    航空機用擬似視界生成装置において、 数値地図を、所定の標高範囲で高さ方向に複数に分割
    し、各標高範囲の3次元位置データ群から外周輪郭のデ
    ータを抽出し、各標高範囲の外周輪郭データと、その標
    高とから3次元地形数値地図データベースを変換し、デ
    ータ容量を低減したことを特徴とする航空機用擬似視界
    生成装置。
  3. 【請求項3】 多数の3次元位置データから成る3次元
    地形数値地図データベースに基づき、地形の3次元画像
    で表示される擬似視界を航空機のパイロットに提供する
    航空機用擬似視界生成装置において、 数値地図から、所定の標高変化より大きい部位を抽出
    し、この抽出した部位の3次元位置データ群に基づいて
    3次元地形数値地図データベースを変換し、データ容量
    を低減したことを特徴とする航空機用擬似視界生成装
    置。
  4. 【請求項4】 多数の3次元位置データから成る3次元
    地形数値地図データベースに基づき、地形の3次元画像
    で表示される擬似視界を航空機のパイロットに提供する
    航空機用擬似視界生成装置において、 数値地図から緯度、経度および標高が、所定より近接度
    の大きい複数個の3次元位置データを抽出し、これを1
    個の3次元位置データに集約し、この集約したデータ群
    に基づいて3次元地形数値地図データベースを変換し、
    データ容量を低減したことを特徴とする航空機用擬似視
    界生成装置。
  5. 【請求項5】 変換後の3次元地形数値地図データベー
    スと、変換前の3次元数値地図データベースとの類似性
    を示す相関関係を求め、所定の相関関係に満たなけれ
    ば、メッシュ間隔、標高範囲、標高変化、または近接度
    合いを変更して再び3次元地形数値地図データベースの
    変換を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の航空機用擬似視界生成装置。
  6. 【請求項6】 変換前の3次元地形数値地図データベー
    スと、変換後の3次元地形数値地図データベースとを比
    較し、変換によって標高が低くなる個所があれば、その
    個所の標高データを書き換えるか、またはダミーデータ
    を挿入し、変換によって標高が低くなることを防ぐこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の航空
    機用擬似視界生成装置。
  7. 【請求項7】 データ容量を低減した3次元地形数値地
    図データベースと既存で広域の3次元地形数値地図デー
    タベースとを組み合わせて擬似視界を生成することを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の航空機用
    擬似視界生成装置。
JP2000250284A 2000-08-21 2000-08-21 航空機用擬似視界生成装置 Expired - Lifetime JP3431891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250284A JP3431891B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 航空機用擬似視界生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250284A JP3431891B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 航空機用擬似視界生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002063604A true JP2002063604A (ja) 2002-02-28
JP3431891B2 JP3431891B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=18739888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000250284A Expired - Lifetime JP3431891B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 航空機用擬似視界生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3431891B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514455A (ja) * 2008-02-13 2011-05-06 キャタピラー インコーポレイテッド 地形マップ更新システム
JP6283129B1 (ja) * 2017-01-27 2018-02-21 アジア航測株式会社 飛行空間情報提供装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514455A (ja) * 2008-02-13 2011-05-06 キャタピラー インコーポレイテッド 地形マップ更新システム
JP6283129B1 (ja) * 2017-01-27 2018-02-21 アジア航測株式会社 飛行空間情報提供装置
JP2018120498A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 アジア航測株式会社 飛行空間情報提供装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3431891B2 (ja) 2003-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5566073A (en) Pilot aid using a synthetic environment
EP3475655B1 (en) Combined raster and vector data representation
KR101165523B1 (ko) 다중 소스의 지리 정보를 이용한 지리공간 모델링 시스템 및 관련 방법
EP2647960B1 (en) Synthetic vision systems and methods for displaying detached objects
JP5086157B2 (ja) 画像判読支援方法
KR100948099B1 (ko) 항공 레이저 측량을 이용한 식생의 면적 산출 시스템 및 방법
Polis et al. Automating the construction of large-scale virtual worlds
KR101405891B1 (ko) 항공정보 현시 시스템 및 그 방법
JP2010503119A (ja) 樹冠植生ポイントのグループのシミュレーションによる木の幹を与えるジオスペース的モデリングシステム及び関連方法
Chrysoulakis et al. Validation of ASTER GDEM for the Area of Greece
Tse et al. 3D city modelling from LIDAR data
Marfai et al. Topographic data acquisition in tsunami-prone coastal area using Unmanned Aerial Vehicle (UAV)
Brock et al. Airborne topographic Lidar mapping for coastal science and resource management
Meyer A parametric approach for the Geocoding of Airborne visible/infrared Imaging Spectrometer (AVIRIS) Data in rugged terrain
JP3431891B2 (ja) 航空機用擬似視界生成装置
CN111210515A (zh) 一种基于地形实时渲染的机载合成视觉系统
KR102587445B1 (ko) 드론을 이용하여 시계열정보가 포함된 3차원 지도의 제작 방법
Crues et al. Digital Lunar Exploration Sites (DLES)
El Mhamdı et al. Evaluation of the accuracy of open-source DEMs using GPS data
Bonali et al. Selfie Drones for 3D Modelling, Geological Mapping and Data Collection: Key Examples from Santorini Volcanic Complex, Greece.
Simard et al. Mapping with spot imagery and integrated data sets
Lalak et al. The analysis of the accuracy of digital terrain model (Dtm) obtained from high resolution geoeye-1 satellite imagery
Khan et al. Generation and analysis of Digital Elevation Model (DEM) using Worldview-2 stereo-pair images of Gurgaon district: A geospatial approach
Sestras et al. The use of budget UAV systems and GIS spatial analysis in cadastral and construction surveying for building planning
Rosiek et al. Utility of Viking Orbiter images and products for Mars mapping

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3431891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term