JP2002063244A - エネルギ料金計算方法及びエネルギ料金計算装置 - Google Patents

エネルギ料金計算方法及びエネルギ料金計算装置

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JP2002063244A JP2000250241A JP2000250241A JP2002063244A JP 2002063244 A JP2002063244 A JP 2002063244A JP 2000250241 A JP2000250241 A JP 2000250241A JP 2000250241 A JP2000250241 A JP 2000250241A JP 2002063244 A JP2002063244 A JP 2002063244A
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Hideki Hayamizu
英樹 速水
Masamichi Ipponmatsu
正道 一本松
Etsuo Shito
悦雄 紫藤
Yoshifumi Konishi
芳文 小西
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Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コージェネレーションシステム等のエネルギ
生産設備を用いて都市ガス、LPG、石油、及び石炭等
の一次エネルギから生産された電気、温熱、冷熱、及び
圧縮空気等の複数種類の二次エネルギを利用する顧客2
00にとって、二次エネルギの利用するためのコストを
抑え、しかもエネルギ生産設備の運転及び保守等の管理
を必要としないエネルギ料金計算方法及びエネルギ料金
計算装置を提供する。 【解決手段】 顧客200が、一次エネルギ業者300
から一次エネルギを購入し、購入した一次エネルギをエ
ネルギ業者100が所有するエネルギ生産設備を用い
て、複数種類の二次エネルギに加工して、加工に要した
加工料金をエネルギ業者100から顧客200に請求す
べき二次エネルギ料金として計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガス、LP
G、石油、及び石炭等の一次エネルギを加工して、電
気、大気温以上の温熱、大気温以下の冷熱、及び圧縮空
気等の複数種類の二次エネルギを生産し、生産した二次
エネルギを顧客へ供給し、該顧客から徴収すべき二次エ
ネルギの料金を計算するエネルギ料金計算方法、及びそ
の方法に用いられるエネルギ料金計算装置に関し、特に
都市ガス、LPG、石油、及び石炭等の一次エネルギを
加工して、電気、温熱、冷熱、及び圧縮空気等の二次エ
ネルギを生産するコージェネレーションシステムに適用
されるエネルギ料金計算方法及びエネルギ料金計算装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガス、LPG、石油、及び石炭等の
一次エネルギを加工して、電気、温熱、冷熱、及び圧縮
空気等の複数種類の二次エネルギを同時に生産するコー
ジェネレーションシステムが、効率的なエネルギ生産方
法として注目されている。またコージェネレーションシ
ステム等のエネルギ生産設備により生産された電気及び
熱等のエネルギを事業体が利用する方法としては2つの
大きな方法がある。
【0003】第1の方法は、ガス会社及び電気会社等の
一般エネルギ業者、又は地域冷暖房業者が生産したエネ
ルギを、それらの事業体の顧客として購入するという方
法であり、エネルギ業者と契約を行い、伝送線及び配管
等のエネルギ伝送路を確保するだけでよいため、初期投
資も少なく最も一般的な方法として定着している。
【0004】第2の方法は、事業体が自社でエネルギ生
産設備を所有し、一次エネルギを購入して熱及び電気等
の二次エネルギを生産するという方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の第
1の方法は、エネルギを利用するために必要なコストが
高額になるという問題がある。
【0006】従来の第2の方法では、エネルギを利用す
るためのコストを抑制することは可能であるが、自社で
エネルギ生産設備を所有するため初期投資が必要とな
り、またエネルギ生産設備の運転及び保守等の管理を自
社で行うため、専門的な知識及び技術を有する担当者が
必要であり、更に生産効率の変動に伴う生産リスクを自
社で負わなければならないという問題がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、事業体が一次エネルギを購入し、購入したガス
等の一次エネルギをエネルギ業者が所有するコージェネ
レーションシステム等のエネルギ生産設備を用いて加工
することで電気及び温熱等の複数種類の二次エネルギを
生産し、生産した二次エネルギをエネルギ業者から事業
体へ供給して、事業体からエネルギ業者に支払うべき二
次エネルギの料金として加工に要した加工料金を計算す
ることにより、事業体にとってコストを低減することが
でき、しかもエネルギ生産設備の管理を必要としないエ
ネルギ料金計算方法、及びその方法に用いられるエネル
ギ料金計算装置の提供を主たる目的とする。
【0008】さらに複数種類の二次エネルギの一部、例
えば温熱については、エネルギ業者が購入した一次エネ
ルギを用いることにより、料金計算方法の選択の幅が広
がる料金計算方法等の提供を他の目的とする。
【0009】また予め二次エネルギの生産に要する一次
エネルギ基準使用量を設定しておき、一次エネルギ基準
使用量と一次エネルギ実使用量との差を、一次エネルギ
の価格で二次エネルギの料金に反映させることにより、
事業体にとっては、生産効率の変動に伴う生産リスクを
回避し、エネルギ業者にとっては、効率的な生産をする
ことにより利益を得ることが可能なエネルギ料金計算方
法等の提供を更に他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るエネルギ
料金計算方法は、コージェネレーションシステムにて、
一次エネルギを加工して複数種類の二次エネルギを生産
し、生産した二次エネルギを顧客へ供給し、該顧客から
徴収すべき二次エネルギ料金を計算するエネルギ料金計
算方法において、前記一次エネルギの一部又は全部は顧
客から供給されており、一次エネルギを加工した二次エ
ネルギの加工に要した加工料金に基づいて、二次エネル
ギ料金を計算することを特徴とする。
【0011】第1発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、一次エネルギを加工するエネルギ業者の顧客が、一
次エネルギを購入し、購入した一次エネルギをエネルギ
業者が所有するコージェネレーションシステムにて加工
し、加工に要した加工料金をエネルギ業者から顧客に請
求すべき二次エネルギ料金として計算することで、顧客
にとっては、安価で大量に購入した一次エネルギの一部
を二次エネルギの生産に割り当てられ、また設備の導入
に要する初期投資費用が不要であるので、全体としての
費用を抑えることが可能であり、また設備の運転及び保
守等の管理を行うための専門的な知識及び技術を有する
担当者が不要で、これらの運転及び保守等の管理に要す
る費用負担を負う必要がない。
【0012】第2発明に係るエネルギ料金計算方法は、
一次エネルギを加工して複数種類の二次エネルギを生産
し、生産した複数種類の二次エネルギを顧客へ供給し、
該顧客から徴収すべき二次エネルギの料金を計算するエ
ネルギ料金計算方法において、前記顧客に供給した二次
エネルギの供給量及び二次エネルギの加工に要する加工
単価に基づいて、二次エネルギ料金を計算することを特
徴とする。
【0013】第2発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、都市ガス、LPG、石油、及び石炭等の一次エネル
ギを加工するエネルギ業者の顧客が、一次エネルギを購
入し、購入した一次エネルギをエネルギ業者が所有する
コージェネレーションシステム等のエネルギ生産設備を
用いて、電気、暖房用の高温蒸気等の温熱、冷房用の冷
水等の冷熱、及び圧縮空気等の複数種類の二次エネルギ
に加工し、加工に要した加工料金をエネルギ業者から顧
客に請求すべき二次エネルギ料金として計算すること
で、顧客にとっては、安価で大量に購入した一次エネル
ギの一部を二次エネルギの生産に割り当てられ、また設
備の導入に要する初期投資費用が不要であるので、全体
としての費用を抑えることが可能であり、また設備の運
転及び保守等の管理を行うための専門的な知識及び技術
を有する担当者が不要で、これらの運転及び保守等の管
理に要する費用負担を負う必要がない。
【0014】第3発明に係るエネルギ料金計算方法は、
第1発明又は第2発明において、一部の種類の二次エネ
ルギには、該二次エネルギの生産に要する一部又は全部
の一次エネルギ料金を加算することを特徴とする。
【0015】第3発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、例えば二次エネルギとして高温蒸気等の温熱をエネ
ルギ業者から顧客に供給する場合、温熱を所定値以上に
加熱するために追い焚きと呼ばれる再加熱処理を行うと
きがあり、そのための再加熱に要する分の一次エネル
ギ、又は複数種類の二次エネルギの中で温熱の生産に要
する全ての一次エネルギについては、エネルギ業者が購
入するという方法で契約することができ、このようなエ
ネルギ料金計算方法を採用することにより、エネルギ料
金計算方法の選択の幅が広がるため、顧客にとっては自
社に適したより有利な条件での契約を行うことが可能に
なる。
【0016】第4発明に係るエネルギ料金計算方法は、
第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、二次エネル
ギの生産に要する一次エネルギの原単位の基準となる基
準原単位を設定し、二次エネルギの供給量及び基準原単
位に基づいて、一次エネルギ基準使用量を算出し、該一
次エネルギ基準使用量、及び前記顧客に供給した二次エ
ネルギの生産に要した一次エネルギの実際の使用量を示
す一次エネルギ実使用量の差を示す一次エネルギ使用量
偏差を算出し、該一次エネルギ使用量偏差及び一次エネ
ルギ単価に基づいて調整費を算出し、該調整費に基づい
て二次エネルギ料金を調整することを特徴とする。
【0017】第4発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、生産効率の変動により、一次エネルギの使用量が変
動した場合に、その一次エネルギの使用量の変動分を二
次エネルギの料金に反映させることにより、顧客にとっ
ては、生産効率の変動に伴う一次エネルギ料金の負担分
の増減を回避することが可能であり、エネルギ業者にと
っては、効率的な生産をすることにより利益を得ること
が可能である。
【0018】第5発明に係るエネルギ料金計算方法は、
第4発明において、前記基準原単位は、一次エネルギか
ら生産する複数の二次エネルギの生産比率に基づいて決
定することを特徴とする。
【0019】第5発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、複数の二次エネルギの供給比率に基づいて、生産比
率を決定し、決定した生産比率から各二次エネルギの生
産効率を求め、求めた生産効率に基づいて基準原単位を
決定することにより、季節により必要な二次エネルギの
量が異なり、それに対応すべく生産比率を変更した場合
でも、生産比率の変更に伴って料金計算方法を変更する
というエネルギ料金計算方法を採用することにより、エ
ネルギ料金計算方法の選択の幅が広がるため、顧客にと
っては自社に適したより有利な条件での契約を行うこと
が可能になる。
【0020】第6発明に係るエネルギ料金計算方法は、
第4発明において、前記基準原単位は、一次エネルギか
ら生産する複数の二次エネルギの中の少なくとも1つの
二次エネルギの生産効率に基づいて決定することを特徴
とする。
【0021】第6発明に係るエネルギ料金計算方法で
は、例えば二次エネルギとして電気及び温熱を生産する
場合、電気の生産効率が最大となる生産比率で運転した
ときの生産効率に基づいて、基準原単位を決定するとい
うエネルギ料金計算方法を採用することにより、エネル
ギ料金計算方法の選択の幅が広がるため、顧客にとって
は自社に適したより有利な条件での契約を行うことが可
能になる。
【0022】第7発明に係るエネルギ料金計算装置は、
一次エネルギを加工して複数の二次エネルギを生産し、
生産した複数種類の二次エネルギを顧客へ供給し、該顧
客から徴収すべき二次エネルギの料金を計算するエネル
ギ料金計算装置において、二次エネルギの加工に要する
加工単価を記録する単価データベースにアクセスする手
段と、前記顧客に供給した二次エネルギの供給量を受け
付ける手段と、受け付けた二次エネルギの供給量、及び
単価データベースに記録している加工単価に基づいて、
二次エネルギ料金を計算する計算手段とを備えることを
特徴とする。
【0023】第7発明に係るエネルギ料金計算装置で
は、ガス、石油、及び石炭等の一次エネルギを加工する
エネルギ業者の顧客が、一次エネルギを購入し、購入し
た一次エネルギをエネルギ業者が所有するコージェネレ
ーションシステム等のエネルギ生産設備を用いて、電
気、暖房用の高温蒸気等の温熱、冷房用の冷水等の冷
熱、及び圧縮空気等の複数種類の二次エネルギに加工
し、加工に要した加工料金をエネルギ業者から顧客に請
求すべき二次エネルギ料金として計算することで、顧客
にとっては、安価で大量に購入した一次エネルギの一部
を二次エネルギの生産に割り当てられ、また設備の導入
に要する初期投資費用が不要であるので、全体としての
費用を抑えることが可能であり、また設備の運転及び保
守等の管理を行うための専門的な知識及び技術を有する
担当者が不要で、これらの運転及び保守等の管理に要す
る費用負担を負う必要がない。
【0024】第8発明に係るエネルギ料金計算装置は、
第7発明において、一部の種類の二次エネルギの生産に
要する一部又は全部の一次エネルギ料金を受け付ける手
段を備え、前記計算手段は、受け付けた一次エネルギ料
金に基づいて二次料金を計算すべくなしてあることを特
徴とする。
【0025】第8発明に係るエネルギ料金計算装置で
は、例えば二次エネルギとして高温蒸気等の温熱をエネ
ルギ業者から顧客に供給する場合、温熱を所定値以上に
加熱するために追い焚きと呼ばれる再加熱処理を行うと
きがあり、そのための再加熱に要する分の一次エネル
ギ、又は複数種類の二次エネルギの中で温熱の生産に要
する全ての一次エネルギについては、エネルギ業者が購
入するという方法で契約することができ、このようなエ
ネルギ料金計算方法を採用することにより、エネルギ料
金計算方法の選択の幅が広がるため、顧客にとっては自
社に適したより有利な条件での契約を行うことが可能に
なる。
【0026】第9発明に係るエネルギ料金計算装置は、
第7発明又は第8発明において、二次エネルギの生産に
要する一次エネルギの原単位の基準となる基準原単位の
設定を受け付ける手段と、前記顧客に供給した二次エネ
ルギの使用に要した一次エネルギの実際の使用量を示す
一次エネルギ実使用量を受け付ける手段とを備え、前記
計算手段は、受け付けた原単位及び一次エネルギ実使用
量並びに下記式(A)に基づいて二次料金を計算すべく
なしてあることを特徴とする。 ΣUi * Xi −UG (XG −ΣKi * Xi ) ……式(A) 但し、Ui :二次エネルギの加工単価 Xi :二次エネルギの供給量 UG :一次エネルギ単価 XG :一次エネルギ実使用量 Ki :基準原単位
【0027】第9発明に係るエネルギ料金計算装置で
は、二次エネルギの生産に要する一次エネルギの原単位
の基準となる基準原単位を設定し、二次エネルギの供給
量及び基準原単位に基づいて、一次エネルギ基準使用量
を算出し、該一次エネルギ基準使用量、及び前記顧客に
供給した二次エネルギの生産に要した一次エネルギの実
際の使用量を示す一次エネルギ実使用量の差を示す一次
エネルギ使用量偏差を算出し、該一次エネルギ使用量偏
差及び一次エネルギ単価に基づいて調整費を算出し、該
調整費に基づいて二次エネルギ料金を調整することを特
徴とする。
【0028】その他の発明に係るコンピュータでの読み
取りが可能な記録媒体は、一次エネルギを加工して複数
の二次エネルギを生産し、生産した複数種類の二次エネ
ルギを顧客へ供給し、該顧客から徴収すべき二次エネル
ギの料金を、コンピュータに計算させるプログラムを記
録してある、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒
体において、コンピュータに、前記顧客に供給した二次
エネルギの供給量を受け付けさせるプログラムコード手
段と、コンピュータに、受け付けた二次エネルギの供給
量、及び予め記録している二次エネルギの加工に要する
加工単価に基づいて、二次エネルギ料金を計算させるプ
ログラムコード手段とを含むコンピュータプログラムを
記録してあることを特徴とする。
【0029】その他の発明に係るコンピュータでの読み
取りが可能な記録媒体では、記録されているプログラム
を汎用型コンピュータ等のコンピュータにて実行するこ
とで、コンピュータがエネルギ料金計算装置として動作
するので、ガス、石油、及び石炭等の一次エネルギを加
工するエネルギ業者の顧客が、一次エネルギを購入し、
購入した一次エネルギをエネルギ業者が所有するコージ
ェネレーションシステム等のエネルギ生産設備を用い
て、電気、暖房用の高温蒸気等の温熱、冷房用の冷水等
の冷熱、及び圧縮空気等の複数種類の二次エネルギに加
工し、加工に要した加工料金をエネルギ業者から顧客に
請求すべき二次エネルギ料金として計算することで、顧
客にとっては、安価で大量に購入した一次エネルギの一
部を二次エネルギの生産に割り当てられ、また設備の導
入に要する初期投資費用が不要であるので、全体として
の費用を抑えることが可能であり、また設備の運転及び
保守等の管理を必要とせず、生産効率の変動に伴う生産
リスクを負うことがない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明のエネルギ
料金計算方法が適用されるエネルギ生産設備を模式的に
示す説明図である。
【0031】図中1は、ガスエンジン発電機であり、ガ
スエンジン発電機1は、一次エネルギとして供給される
都市ガスを燃料として発電を行い、得られた電気は二次
エネルギとして電力負荷へ送られる。
【0032】またガスエンジン発電機1の発電時に発生
した排熱は、排ガスボイラ2へ送られて二次エネルギで
ある高温蒸気等の大気温より高い温熱を生産し、生産さ
れた温熱は追い焚きボイラ3へ送られる。追い焚きボイ
ラ3にて、都市ガスにより必要に応じて再加熱された温
熱は、暖房設備等の空調負荷へ送られる。また排ガスボ
イラ2で生産された高温蒸気の一部は、スチームタービ
ン発電機4へ送られ、スチームタービン発電機4にて生
産された電気は電力負荷へ送られる。
【0033】なお図1に示したシステムは、一次エネル
ギを加工して複数種類の二次エネルギを生産するコージ
ェネレーションシステムの簡単な一例を示しただけであ
り、熱交換器、温水吸収冷凍機、及び圧縮機等の各種機
器を組み合わせることにより、温水等の温熱、大気温以
下の冷水等の冷熱、及び圧縮空気等の二次エネルギを生
産することができる。また一次エネルギとして用いられ
るのは、上述した都市ガス以外にも、LPG、石油、及
び石炭等の燃料がある。
【0034】次に本発明のエネルギ料金計算方法の概要
を説明する。図2は本発明のエネルギ計算方法の概念を
示す説明図である。図中100は一次エネルギを加工し
て二次エネルギを生産するエネルギ業者100であり、
エネルギ業者100はコージェネレーションシステム等
のエネルギ生産設備101を所有しており、各種事業体
等の顧客200に対して電気及び温熱等の二次エネルギ
を供給する。
【0035】また顧客200は、ガス会社等の一次エネ
ルギ業者300から購入した都市ガス等の一次エネルギ
の一部をエネルギ業者100へ供給する契約を結んでお
り、エネルギ業者100は二次エネルギの生産のために
供給された一次エネルギを利用する。
【0036】このように顧客200は、一次エネルギ業
者300から大量に一次エネルギを購入することになる
ため、一次エネルギの単価を低く抑えることができ、ま
たエネルギ業者100に対しては、供給された二次エネ
ルギの加工に要した加工料金を二次エネルギ料金として
支払う。このときの二次エネルギ料金の計算は、エネル
ギ業者100が管理するエネルギ料金計算装置10によ
り行われる。なおエネルギ業者100及び一次エネルギ
業者300は、同一の業者であってもよい。
【0037】次にエネルギ生産設備にて生産された二次
エネルギの料金を計算するエネルギ料金計算装置10を
説明する。図3は本発明のエネルギ料金計算装置の構成
を示すブロック図である。図中10は汎用型コンピュー
タを用いた本発明のエネルギ料金計算装置10であり、
エネルギ料金計算装置10は、エネルギ料金計算装置用
のプログラム及びデータ等の情報を記録したCD−RO
M等の記録媒体20から、情報を読み取るCD−ROM
ドライブ等の補助記憶手段12、並びに補助記憶手段1
2により読み取られたプログラム及びデータ等の情報を
記録するハードディスク等の記録手段13を備えてい
る。
【0038】そして記録手段13からプログラム及びデ
ータ等の情報を読み取り、情報を記憶するRAM14に
記憶させて、CPU11により実行することで、汎用型
コンピュータは、本発明のエネルギ料金計算装置10と
して動作する。
【0039】さらにエネルギ料金計算装置10は、キー
ボード及びマウス等の入力手段15、並びにモニタ及び
プリンタ等の出力手段16を備えている。また記録手段
13の記録領域の一部は、二次エネルギの加工に要する
加工単価及び一次エネルギ単価を記録する単価データベ
ース10aとして用いられており、必要に応じて各種デ
ータベースにアクセスし、情報の記録/読取処理が行わ
れる。
【0040】実施の形態1.次に本発明の実施の形態1
におけるエネルギ料金計算方法について説明する。なお
以降では、一次エネルギである都市ガスを加工して、二
次エネルギとして電気及び温熱を生産する場合の例につ
いて説明する。図4は本発明の実施の形態1におけるエ
ネルギ料金計算装置10の処理を示すフローチャートで
ある。
【0041】エネルギ業者100の担当者は、顧客20
0から徴収すべき二次エネルギ料金を計算すべく顧客2
00に供給した電気の供給量XE 及び温熱の供給量XH
を入力する。なお担当者が入力するのではなく、顧客2
00に供給した電力の供給量XE 及び温熱の供給量XH
を予め記録しているデータベースから自動的にエネルギ
料金計算装置10に入力するようにしてもよい。
【0042】エネルギ料金計算装置10では、電気の供
給量XE 及び温熱の供給量XH の入力を受け付け(S1
01)、単価データベース10aにアクセスして、電気
の加工単価UE 及び温熱の加工単価UH を読み取り(S
102)、受け付けた電気の供給量XE 及び温熱の供給
量XH 、並びに読み取った電気の加工単価UE 及び温熱
の加工単価UH に基づいて、二次エネルギ料金を計算し
(S103)、計算された二次エネルギ料金を示す値を
出力する(S104)。なおステップS103では、式
1を用いて二次エネルギ料金が計算される。
【0043】 UE * XE +UH * XH ……………式1 但し、UE :電気の加工単価(円/kwh ) UH :温熱の加工単価(円/MJ) XE :電気の供給量(kwh ) XH :温熱の供給量(MJ)
【0044】また式1を一般化したものが式2である。
【0045】 ΣUi * Xi ……………式2 但し、Ui :二次エネルギi の加工単価 Xi :二次エネルギi の供給量
【0046】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
におけるエネルギ料金計算方法について説明する。実施
の形態2は実施の形態1において、図1に示す追い焚き
ボイラ3にて用いた都市ガスをエネルギ業者100が購
入したものとして、二次エネルギ料金に転換する形態で
ある。図5は本発明の実施の形態2におけるエネルギ料
金計算装置10の処理を示すフローチャートである。
【0047】実施の形態1と同様の処理にて、エネルギ
料金計算装置10では、電気の供給量XE 及び温熱の供
給量XH 、並びに追い焚きに用いた都市ガス(以下追加
ガスという)の使用量XG'の入力を受け付け(S20
1)、単価データベース10aにアクセスして、電気の
加工単価UE 及び温熱の加工単価UH 並びにガス単価U
G を読み取り(S202)、受け付けた電気の供給量X
E 、温熱の供給量XH 、及び追加ガスの使用量XG'、並
びに読み取った電気の加工単価UE 、温熱の加工単価U
H 、及びガス単価UG に基づいて、二次エネルギ料金を
計算し(S203)、計算された二次エネルギ料金を示
す値を出力する(S204)。なおステップS203で
は、式3を用いて二次エネルギ料金が計算される。
【0048】 UE * XE +UH * XH +UG * XG' …………式3 但し、UG :ガス単価(円/Nm3 ) XG':追加ガスの使用量(Nm3
【0049】なお式3に示すように使用した都市ガスの
一部の使用量を二次エネルギ料金として加算するだけで
なく、例えば温熱の生産に使用した都市ガスの全てを、
エネルギ業者100が購入したものとして、二次料金に
加算するようにしてもよい。
【0050】この場合、追加ガスの使用量XG'の代わり
に、原単位から求められた温熱の生産に使用した都市ガ
スの使用量を用いて追加料金の計算が行われる。また温
熱ではなく、電気の生産に用いた都市ガスの一部又は全
部をエネルギ業者100が購入したものとして計算する
ようにしてもよい。
【0051】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
における料金計算方法について説明する。実施の形態3
は実施の形態1において、電気の生産に要する都市ガス
の原単位の基準となる電気基準原単位KE 及び温熱の生
産に要する都市ガスの原単位の基準となる温熱基準原単
位KH を予め設定しておき、電気及び温熱の夫々の供給
量及び夫々の基準原単位に基づいて、ガス基準使用量を
算出し、算出したガス基準使用量と、実際のガス使用量
を示すガス実使用量XG との差を示すガス使用量偏差を
算出し、算出したガス使用量偏差をガス単価UG に換算
して二次エネルギ料金に反映させる方法である。図6は
本発明の実施の形態3におけるエネルギ料金計算装置1
0の処理を示すフローチャートである。
【0052】エネルギ業者100の担当者は、電気基準
原単位KE 及び温熱基準原単位KHを決定し、決定した
ガス基準原単位KE 及び温熱基準原単位KH をエネルギ
料金計算装置10に設定し、更に顧客200のガス実使
用量XG を入力する。なお担当者が入力するのではな
く、電気基準原単位KE 及び温熱基準原単位K H を予め
記録しているデータベースから自動的に設定するように
してもよく、更にガス実使用量XG も自動的に入力され
るようにしてもよい。
【0053】エネルギ料金計算装置10では、電気基準
原単位KE 及び温熱基準原単位KHの設定を受け付け
(S301)、顧客200のガス実使用量XG の入力を
受け付け(S302)、単価データベース10aにアク
セスして、ガス単価UG を読み取る(S303)。
【0054】そしてステップS101と同様の処理にて
電気の供給量XE 及び温熱の供給量XH を受け付け(S
304)、ステップS102と同様の処理にて電気の加
工単価UE 及び温熱の加工単価UH を読み取る(S30
5)。
【0055】次にステップS304にて受け付けた電気
の供給量XE 及び温熱の供給量XHと、ステップS30
5にて読み取った電気の加工単価UE 及び温熱の加工単
価U H と、ステップS301にて設定された電気基準原
単位KE 及び温熱基準原単位KH と、ステップS302
にて受け付けたガス実使用量XG と、ステップS303
にて読み取ったガス単価UG とに基づいて、二次エネル
ギ料金を計算し(S306)、計算した二次エネルギ料
金を示す値を出力する(S307)。なおステップS3
06では、式4を用いて二次エネルギ料金が計算され
る。
【0056】 (UE * XE +UH * XH )−UG {XG −(KE * XE +KH * XH )} ………式4 但し、XG :ガス実使用量(Nm3 ) KE :電気基準原単位(Nm3 /kwh ) KH :温熱基準原単位(Nm3 /MJ)
【0057】また式4を一般化したものが式5である。 ΣUi * Xi −UG (XG −ΣKi * Xi ) …………式5 但し、Ui :二次エネルギの加工単価 Xi :二次エネルギの供給量 UG :一次エネルギ単価 XG :一次エネルギ実使用量 Ki :基準原単位
【0058】次に本発明の実施の形態3におけるエネル
ギ料金計算方法の二次エネルギ料金の計算に用いられる
計算式を説明する。図7は本発明の実施の形態3におけ
るエネルギ料金計算方法での計算を説明するフローチャ
ートである。
【0059】式5に示すように、二次エネルギの供給量
i 及び基準原単位Ki に基づいて、一次エネルギ基準
使用量ΣKi * Xi を算出し(ステップS1)、算出し
た一次エネルギ基準使用量ΣKi * Xi 及び一次エネル
ギ実使用量XG の差を示す一次エネルギ使用量偏差XG
−ΣKi * Xi を算出し(ステップS2)、算出した一
次エネルギ使用量偏差XG −ΣKi * Xi 及び一次エネ
ルギ単価UG に基づいて調整費UG (XG −ΣKi * X
i )を算出し(ステップS3)、算出した調整費U
G (XG −ΣKi * Xi )により二次エネルギ料金を調
整する(ステップS4)。
【0060】次に本発明の実施の形態3におけるエネル
ギ料金計算方法にて設定される基準原単位の決定方法を
説明する。図8は本発明の実施の形態3におけるエネル
ギ料金計算方法にて用いられる二次エネルギ比率及び二
次エネルギ原単位の関係を示すグラフである。
【0061】図8のグラフにおいて、横軸は二次エネル
ギ比率を電気の生産比率として示しており、縦軸は電気
及び温熱の原単位を示している。例えば電気:温熱の生
産比率を60:40(E60,H40と示す)として生産す
る場合、電気の原単位は0.25(Nm3 /kwh )であ
り、温熱の原単位は0.45(Nm3 /MJ)である。
【0062】このようにコージェネレーションシステム
の運転においては、電気及び温熱の生産比率を決定し、
決定された生産比率に基づいて各電気及び温熱が生産さ
れ、生産比率により原単位が変化する。
【0063】例えば電気の生産比率を高める場合、図1
においてスチームタービン発電機4へ送る高温蒸気を多
くすることにより、温熱の生産比率を抑え、電気の生産
比率を高めることができ、またそれにより電気の原単位
が変化する。生産比率は供給量に基づいて決定されるた
め、気温が低くなる冬季には、温熱の生産比率を高く
し、逆に夏季には電気の生産比率を高くする。
【0064】そこで本発明の実施の形態3におけるエネ
ルギ料金計算方法に用いられる原単位は、以下に示す3
つの方法のいずれかにより決定される。第1の原単位決
定方法は、年間を通じて原単位を固定値とし、二次エネ
ルギ料金を計算する方法である。例えば年間の生産比率
の平均値をとり、平均値がE60,H40である場合、年間
を通じて電気の原単位は、0.25(Nm3 /kwh )で
あり、温熱の原単位は0.45(Nm3 /MJ)とな
る。ただし実際の生産比率は、必要に応じて変更され
る。
【0065】第2の原単位決定方法は、生産効率の変化
にあわせて原単位を決定し、二次エネルギ料金を計算す
る方法である。例えば、E60,H40で生産する場合、電
気の原単位は0.25(Nm3 /kwh)で計算され、温
熱の原単位は0.45(Nm3 /MJ)で計算される
が、気温が上昇し電気の生産比率が高まってE75,H25
で生産することになった場合、電気の原単位は0.23
(Nm3 /kwh )で計算され、温熱の原単位は0.75
(Nm3 /MJ)で計算される。
【0066】第3の原単位決定方法は、電気の生産効率
に基づいて決定する方法であり、特に電気の生産効率が
最大となる運転状況、即ちE100 ,H0 を設定し、電気
の原単位をKE max として計算し、温熱は余剰分とみな
す方法である。この場合、式4は以下に示す式6に変形
されて計算される。
【0067】 (UE * XE +UH * XH )−UG {XG −KE max*XE }…式6 但し、KE max :生産効率が最大となる電気の原単位
(Nm3 /kwh )
【0068】エネルギ業者100及び顧客200の間
で、これらの原単位計算方法の中からどの計算方法にて
二次エネルギの料金を計算するかを契約時に決定し、ま
た必要に応じて変更することになる。
【0069】前記実施の形態では、電気及び温熱の2種
類の二次エネルギを生産する形態を示したが、本発明は
これに限らず、例えば電気、温熱、冷熱、及び圧縮空気
の4種類の二次エネルギを生産する形態でもよく、また
一次エネルギとして都市ガス及び石炭を併用する形態で
もよい。
【0070】また顧客200への二次エネルギの供給量
の変動による生産リスクを回避するために、エネルギ業
者100及び顧客200の間で二次エネルギの最低供給
量を取り決めるようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るエネルギ
料金計算方法及びエネルギ料金計算装置では、都市ガ
ス、LPG、石油、及び石炭等の一次エネルギを加工す
るエネルギ業者の顧客が、一次エネルギを購入し、購入
した一次エネルギをエネルギ業者が所有するコージェネ
レーションシステム等のエネルギ生産設備を用いて、電
気、暖房用の高温蒸気等の温熱、冷房用の冷水等の冷
熱、及び圧縮空気等の複数種類の二次エネルギに加工
し、加工に要した加工料金をエネルギ業者から顧客に請
求すべき二次エネルギ料金として計算することで、顧客
にとっては、安価で大量に購入した一次エネルギの一部
を二次エネルギの生産に割り当てられ、また設備の導入
に要する初期投資費用が不要であるので、全体としての
費用を抑えることが可能であり、また設備の運転及び保
守等の管理を行うための専門的な知識及び技術を有する
担当者が不要で、これらの運転及び保守等の管理に要す
る費用負担を負う必要がない等、優れた効果を奏する。
【0072】また本発明では、例えば二次エネルギとし
て高温蒸気等の温熱をエネルギ業者から顧客に供給する
場合、温熱を所定値以上に加熱するために追い焚きと呼
ばれる再加熱処理を行うときがあり、そのための再加熱
に要する分の一次エネルギ、又は複数種類の二次エネル
ギの中で温熱の生産に要する全ての一次エネルギについ
ては、エネルギ業者が購入するという方法で契約するこ
とができ、このようなエネルギ料金計算方法を採用する
ことにより、エネルギ料金計算方法の選択の幅が広がる
ため、顧客にとっては自社に適したより有利な条件での
契約を行うことが可能になる等、優れた効果を奏する。
【0073】さらに本発明では、生産効率の変動によ
り、一次エネルギの使用量が変動した場合に、その一次
エネルギの使用量の変動分を二次エネルギの料金に反映
させることにより、顧客にとっては、生産効率の変動に
伴う一次エネルギ料金の負担分の増減を回避することが
可能であり、エネルギ業者にとっては、効率的な生産を
することにより利益を得ることが可能である等、優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエネルギ料金計算方法が適用されるエ
ネルギ生産設備を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明のエネルギ計算方法の概念を示す説明図
である。
【図3】本発明のエネルギ料金計算装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるエネルギ料金計
算装置の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2におけるエネルギ料金計
算装置の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態3におけるエネルギ料金計
算装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3におけるエネルギ料金計
算方法での計算を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3におけるエネルギ料金計
算方法にて用いられる二次エネルギ比率及び二次エネル
ギ原単位の関係を示すグラフである。
【符号の説明】 10 エネルギ料金計算装置 20 記録媒体 100 エネルギ業者 200 顧客
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紫藤 悦雄 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 株式会社ガスアンドパワー内 (72)発明者 小西 芳文 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 株式会社ガスアンドパワー内 Fターム(参考) 5B049 BB00 EE01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コージェネレーションシステムにて、一
    次エネルギを加工して複数種類の二次エネルギを生産
    し、生産した二次エネルギを顧客へ供給し、該顧客から
    徴収すべき二次エネルギ料金を計算するエネルギ料金計
    算方法において、 前記一次エネルギの一部又は全部は顧客から供給されて
    おり、 一次エネルギを加工した二次エネルギの加工に要した加
    工料金に基づいて、二次エネルギ料金を計算することを
    特徴とするエネルギ料金計算方法。
  2. 【請求項2】 一次エネルギを加工して複数種類の二次
    エネルギを生産し、生産した複数種類の二次エネルギを
    顧客へ供給し、該顧客から徴収すべき二次エネルギの料
    金を計算するエネルギ料金計算方法において、 前記顧客に供給した二次エネルギの供給量及び二次エネ
    ルギの加工に要する加工単価に基づいて、二次エネルギ
    料金を計算することを特徴とするエネルギ料金計算方
    法。
  3. 【請求項3】 一部の種類の二次エネルギには、該二次
    エネルギの生産に要する一部又は全部の一次エネルギ料
    金を加算することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のエネルギ料金計算方法。
  4. 【請求項4】 二次エネルギの生産に要する一次エネル
    ギの原単位の基準となる基準原単位を設定し、 二次エネルギの供給量及び基準原単位に基づいて、一次
    エネルギ基準使用量を算出し、 該一次エネルギ基準使用量、及び前記顧客に供給した二
    次エネルギの生産に要した一次エネルギの実際の使用量
    を示す一次エネルギ実使用量の差を示す一次エネルギ使
    用量偏差を算出し、 該一次エネルギ使用量偏差及び一次エネルギ単価に基づ
    いて調整費を算出し、 該調整費に基づいて二次エネルギ料金を調整することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエ
    ネルギ料金計算方法。
  5. 【請求項5】 前記基準原単位は、一次エネルギから生
    産する複数の二次エネルギの生産比率に基づいて決定す
    ることを特徴とする請求項4に記載のエネルギ料金計算
    方法。
  6. 【請求項6】 前記基準原単位は、一次エネルギから生
    産する複数の二次エネルギの中の少なくとも1つの二次
    エネルギの生産効率に基づいて決定することを特徴とす
    る請求項4に記載のエネルギ料金計算方法。
  7. 【請求項7】 一次エネルギを加工して複数の二次エネ
    ルギを生産し、生産した複数種類の二次エネルギを顧客
    へ供給し、該顧客から徴収すべき二次エネルギの料金を
    計算するエネルギ料金計算装置において、 二次エネルギの加工に要する加工単価を記録する単価デ
    ータベースにアクセスする手段と、 前記顧客に供給した二次エネルギの供給量を受け付ける
    手段と、 受け付けた二次エネルギの供給量、及び単価データベー
    スに記録している加工単価に基づいて、二次エネルギ料
    金を計算する計算手段とを備えることを特徴とするエネ
    ルギ料金計算装置。
  8. 【請求項8】 一部の種類の二次エネルギの生産に要す
    る一部又は全部の一次エネルギ料金を受け付ける手段を
    備え、 前記計算手段は、受け付けた一次エネルギ料金に基づい
    て二次料金を計算すべくなしてあることを特徴とする請
    求項7に記載のエネルギ料金計算装置。
  9. 【請求項9】 二次エネルギの生産に要する一次エネル
    ギの原単位の基準となる基準原単位の設定を受け付ける
    手段と、 前記顧客に供給した二次エネルギの使用に要した一次エ
    ネルギの実際の使用量を示す一次エネルギ実使用量を受
    け付ける手段とを備え、 前記計算手段は、受け付けた原単位及び一次エネルギ実
    使用量並びに下記式(A)に基づいて二次料金を計算す
    べくなしてあることを特徴とする請求項7又は請求項8
    に記載のエネルギ料金計算装置。 ΣUi * Xi −UG (XG −ΣKi * Xi ) ……式(A) 但し、Ui :二次エネルギの加工単価 Xi :二次エネルギの供給量 UG :一次エネルギ単価 XG :一次エネルギ実使用量 Ki :基準原単位
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004012025A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Sapio Kk ハイブリッドエネルギーシステム
CN104508932A (zh) * 2012-06-04 2015-04-08 K2Ip控股有限责任公司 集成式发电站及数据中心

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