JP2002063096A - 端末装置、提供源、および情報処理装置 - Google Patents

端末装置、提供源、および情報処理装置

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JP2002063096A
JP2002063096A JP2000252814A JP2000252814A JP2002063096A JP 2002063096 A JP2002063096 A JP 2002063096A JP 2000252814 A JP2000252814 A JP 2000252814A JP 2000252814 A JP2000252814 A JP 2000252814A JP 2002063096 A JP2002063096 A JP 2002063096A
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Shinichi Hayashi
新一 林
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 提供源から端末装置に対し、アプリケーショ
ンを容易に配布する。 【解決手段】 端末装置2のアプリ実行部21がネイテ
ィブアプリとインタプリタアプリとの両方を実行可能で
ある場合、端末装置2のアプリ管理部22は、アプリ実
行部21に、プラットホームに非依存のインタプリタア
プリを提供源3から選択的に取込ませて実行させる。ネ
イティブコンパイラ23,29は、インタプリタアプリ
を一括コンパイルして、該インタプリタアプリと同機能
の変換後ネイティブアプリを得る。端末装置2内にネイ
ティブコンパイラ23があれば、実行すべきインタプリ
タアプリが一括コンパイルされて、得られた変換後ネイ
ティブアプリをアプリ実行部21が実行する。提供源3
内にネイティブコンパイラ29があれば、配布すべきイ
ンタプリタアプリが一括コンパイルされて、得られた変
換後ネイティブアプリが端末装置2に対して配布され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、アプリケーション
ソフトウエアを提供源から端末装置に配布させる構成の
情報処理装置と、該情報処理装置内の端末装置および提
供源とに関する。
【0002】
【従来の技術】中央演算処理装置(CPU)とメモリと
を備えた端末装置において、端末装置の機能は、主記憶
装置内に記憶されているアプリケーションソフトウエア
(以後単に「アプリケーション」と称する)をCPUが
実行することによって実現されている。アプリケーショ
ンソフトウエアには、端末装置のプラットホームに依存
するアプリケーションであるネイティブアプリと、プラ
ットホームに依存しないアプリケーションとの2種類が
ある。プラットホーム非依存のアプリケーションのうち
の1種類は、インタプリタ方式のアプリケーションであ
るインタプリタアプリで実現される。プラットホームに
依存するネイティブアプリは、多くの場合、該プラット
ホーム上でより高速に実行されるように、最適化されて
いる。
【0003】特開平11−15684公報は、ネイティ
ブアプリとプラットホーム非依存のアプリケーションと
の併用技術の利用例であり、サーバプログラムとクライ
アントプログラムとの間のデータ送受を制御するための
ドライバの処理方法を開示している。特開平11−15
684号公報に開示されるドライバにおいて、クライア
ントからサーバへの処理要求は、サーバメッセージ処理
ライブラリによってサーバ用送信メッセージに変換さ
れ、かつドライバ制御スレッドのサーバメッセージ送受
信部を介してサーバに送信される。ドライバ制御スレッ
ドは、インタプリタアプリによって提供されるマルチス
レッド環境において動作可能であり、かつサーバメッセ
ージ処理ライブラリは、ドライバが動作するマシンにネ
イティブなものである。サーバの処理結果は、サーバか
らサーバメッセージ送受信部を介してサーバメッセージ
処理ライブラリに与えられる。サーバの処理結果は、サ
ーバメッセージ処理ライブラリにおいて解析されて、か
つクライアント返却用サーバ処理結果メッセージに変換
され、クライアントに返却される。
【0004】また特開平9−305347公報は、プラ
ットホーム非依存のアプリケーションの最適化の1例で
あり、ページ記述言語ファイル内に含まれているインタ
プリタプログラムを高速に実行可能な描画処理装置を開
示している。上記の描画処理装置は、ページ記述言語フ
ァイルに含まれる可能性のあるインタプリタプログラム
に対応する高速描画用の変換コードを、予め保持してい
る。インタプリタプログラムに対応する変換コ―ドは、
ハードウエアに特有であってかつ該インタプリタプログ
ラムと同じ処理を実行するネイティブコードである。処
理対象のページ記述言語ファイル内にインタプリタプロ
グラムが含まれる場合、該インタプリタプログラムに対
応する変換コードを用いて、処理が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、端末装置におい
て実行されるべきアプリケーションソフトウエアは、所
謂サーバコンピュータ等で実現されている提供源から端
末装置に対して配布されている。プラットホーム非依存
のアプリケーションを提供源から配布して端末装置に実
行させるには、該非依存のアプリケーションを実行する
ための仮想マシンを該端末装置が備えている前提が必要
になる。また前記非依存のアプリケーションの実行高速
化のための最適化が不充分であることが多いので、端末
装置における該アプリケーションの実行速度の向上が難
しい。これとは逆に、端末装置におけるアプリケーショ
ンは実行高速化のために、該アプリケーションとしてネ
イティブアプリを提供源からプラットホームが異なる複
数の端末装置に配布するには、各端末装置のプラットホ
ームにそれぞれ依存しかつ相互に同機能であるネイティ
ブアプリが提供源に予め準備されている必要がある。こ
のために各プラットホームに依存するネイティブアプリ
を個別に作成しメンテナンスしなければならないので、
提供源において、配布すべきアプリケーションの作成お
よび管理が面倒になる。
【0006】特開平9−305347公報に記載の描画
処理装置は、装置単独で、自己のプラットホームに依存
するネイティブコードを用いて自己が実行すべきインタ
プリタプログラムを最適化しているだけである。ゆえに
特開平9−305347公報記載の最適化技術を提供源
に適用しても、配布すべきネイティブアプリの作成およ
び管理の簡略化には繋がらない。また特開平11−13
684公報記載のドライバの処理方法は、ネイティブコ
ードを用いるドライバを、インタプリタ上で動作するマ
ルチスレッド環境下で利用する構成を開示しているだけ
であり、提供源からのアプリケーションの配布の容易化
については全く開示していない。
【0007】本発明の目的は、提供源から端末装置への
アプリケーション配布が容易に可能な情報処理装置、な
らびに該情報処理装置内に備えられる端末装置および提
供源を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラットホー
ムに依存しないアプリケーションソフトウエアであるイ
ンタプリタアプリを配布する提供源と共に用いられる端
末装置において、端末装置固有のプラットホームに依存
するアプリケーションソフトウエアであるネイティブア
プリとインタプリタアプリとが実行可能なアプリ実行手
段と、アプリ実行部が実行すべきアプリケーションソフ
トウエアを管理するアプリ管理手段とを含み、アプリ管
理手段は、提供源が配布しているインタプリタアプリを
アプリ実行手段に選択的に取込ませ、取込まれたインタ
プリタアプリをアプリ実行手段に実行させることを特徴
とする端末装置である。
【0009】本発明に従えば、端末装置において、ネイ
ティブアプリとインタプリタアプリとの両方をアプリ実
行手段が実行可能であり、かつ該アプリ実行手段が実行
すべきアプリケーションソフトウエア(以後、単に「ア
プリケーション」と略称する)としてインタプリタアプ
リが提供源から選択的に取込まれる。これによって、端
末装置のプラットホームに非依存のインタプリタアプリ
を、前記実行すべきアプリケーションとして提供源から
端末装置に対して配布可能なので、端末装置へのアプリ
ケーションの配布が容易になる。
【0010】本発明の端末装置は、インタプリタアプリ
を一括コンパイルして、該インタプリタアプリと同機能
のネイティブアプリである変換後ネイティブアプリを得
るネイティブコンパイラをさらに含み、前記アプリ管理
手段が、インタプリタアプリを実行すべき状況下で、該
インタプリタアプリと同機能の変換後ネイティブアプリ
を前記アプリ実行手段に実行させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、端末装置において、イン
タプリタアプリの代わりに、該インタプリタアプリを一
括コンパイルして得られている変換後ネイティブアプリ
が実行される。これによって、アプリケーションの容易
な配布と、端末装置でのアプリケーションの実行の高速
化とを両立させることが可能になる。
【0012】本発明の端末装置は、前記ネイティブコン
パイラによって得られている変換後ネイティブアプリ
が、前記アプリ実行手段内の記憶装置に一時記憶され、
前記アプリ管理手段が、前記アプリ実行手段によって実
行された変換後ネイティブアプリを記憶装置から消去す
ることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、端末装置において、実行
済の変換後ネイティブアプリが一時記憶用の記憶装置か
ら消去される。これによって、端末装置の記憶装置の有
効利用を図ることができる。
【0014】本発明の端末装置は、前記ネイティブコン
パイラによって作成されている変換後ネイティブアプリ
を記憶する保存用記憶手段をさらに含み、前記アプリ管
理手段が、変換後ネイティブアプリが既に作成されてい
るインタプリタアプリを実行すべき状況下で、該インタ
プリタアプリと同機能でありかつ保存用記憶手段に記憶
されている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行手
段に直接実行させることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、端末装置において、変換
後ネイティブアプリが一旦作成された後、該変換後ネイ
ティブアプリが保存される。一括コンパイル済のインタ
プリタアプリを実行すべき状況下では、保存用記憶手段
内の該インタプリタアプリと同機能の変換後ネイティブ
アプリが実行される。これによって、前記状況下におい
てインタプリタアプリの一括コンパイルが省略されるの
で、端末装置でのアプリケーションの実行が、より高速
化される。
【0016】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
が、前記ネイティブコンパイラによって作成されている
変換後ネイティブアプリの実行後に、該変換後ネイティ
ブアプリを前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴
とする。
【0017】本発明に従えば、端末装置において、1回
実行された変換後ネイティブアプリが保存される。これ
によって、端末装置でのアプリケーションの実行がより
高速化され、かつ保存用記憶手段の有効利用を図ること
ができる。
【0018】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
は、前記提供源からインタプリタアプリが取込まれる度
に、前記ネイティブコンパイラに該インタプリタアプリ
を一括コンパイルさせ、得られる変換後ネイティブアプ
リを前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とす
る。
【0019】本発明に従えば、端末装置において、提供
源からインタプリタアプリが取込まれる度に該インタプ
リタアプリが一括コンパイルされ、得られる変換後ネイ
ティブアプリが保存用記憶手段に記憶される。これによ
って、提供源から取込まれるインタプリタアプリを実行
すべき際に該変換後ネイティブアプリを即座に実行する
ことが可能になる。したがって、提供源から配布されて
いるアプリケーションの実行が、実行1回目からより高
速化される。
【0020】本発明の端末装置は、前記アプリ実行手段
におけるアプリケーションソフトウエアの使用頻度を計
測する使用頻度計測手段をさらに含み、前記アプリ管理
手段は、使用頻度が所定の基準頻度以上のインタプリタ
アプリを前記ネイティブコンパイラに一括コンパイルさ
せて、得られる変換後ネイティブアプリを前記保存用記
憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、端末装置において、使用
頻度が基準頻度以上のインタプリタアプリだけが一括コ
ンパイルされて、得られる変換後ネイティブアプリが保
存用記憶手段に記憶される。これによって、アプリ実行
手段の動作全体が効率的に高速化され、かつアプリ実行
手段が実行すべきアプリケーションの差換え、すなわち
端末装置の機能の差換えが容易になる。
【0022】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
は、インタプリタアプリの使用頻度が前記基準頻度以上
になった時点で、該インタプリタアプリを前記ネイティ
ブコンパイラに一括コンパイルさせて、得られる変換後
ネイティブアプリを前記保存用記憶手段に記憶させるこ
とを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、端末装置において、イン
タプリタアプリの使用頻度が基準頻度以上になった時点
で、該インタプリタアプリが一括コンパイルされて、得
られる変換後ネイティブアプリが保存用記憶手段に記憶
される。これによって、使用頻度に応じたインタプリタ
アプリの一括コンパイルおよび変換後ネイティブアプリ
の保存が、的確かつ迅速に行われる。
【0024】本発明の端末装置は、指示入力のために操
作される入力手段をさらに含み、前記アプリ管理手段
は、入力手段に対する所定操作によって指定されている
インタプリタアプリを、前記ネイティブコンパイラに一
括コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブアプリ
を前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、端末装置において、使用
者による入力手段に対する所定操作によって指定されて
いるインタプリタアプリだけが一括コンパイルされて、
得られる変換後ネイティブアプリが保存用記憶手段に記
憶される。これによって、実行すべきアプリケーション
の差換え、すなわち、端末装置の機能の差換えが容易に
なり、さらに、端末装置の使い勝手が向上する。
【0026】本発明の端末装置は、端末装置の未使用期
間を自動的に認識する未使用期間認識手段をさらに含
み、前記アプリ管理手段が、認識されている未使用期間
内に、インタプリタアプリを前記ネイティブコンパイラ
に一括コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブア
プリを前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とす
る。
【0027】本発明に従えば、端末装置において、自動
認識されている端末装置の未使用期間に、高速化対象の
インタプリタアプリが一括コンパイルされて、得られる
変換後ネイティブアプリが保存用記憶手段に記憶され
る。これによって、一括コンパイルに関する負荷に起因
する端末装置の処理の過大化による端末装置の他の機能
への影響を使用者に感じさせないで済むので、端末装置
の使い勝手が向上する。
【0028】本発明の端末装置は、前記アプリ実行手段
におけるアプリケーションソフトウエアの使用頻度を計
測する使用頻度計測手段をさらに含み、前記アプリ管理
手段は、使用頻度が予め定める基準頻度未満の変換後ネ
イティブアプリを前記保存用記憶手段から消去すること
を特徴とする。
【0029】本発明に従えば、端末装置において、使用
頻度が基準頻度未満の変換後ネイティブアプリだけが保
存用記憶手段から消去される。これによって、変換後ネ
イティブアプリの保存に必要な記憶容量の増大が抑えら
れ、かつ提供源を用いるアプリケーションの差換え、す
なわち端末装置の機能の差換えが容易になる。
【0030】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
は、前記変換後ネイティブアプリの使用頻度が前記基準
頻度未満になった時点で、該変換後ネイティブアプリを
前記保存用記憶手段から消去することを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、端末装置において、変換
後ネイティブアプリの使用頻度が基準頻度未満になった
時点で、該変換後ネイティブアプリが消去される。これ
によって、使用頻度に応じた変換後ネイティブアプリの
消去が、的確かつ迅速に行われる。
【0032】本発明の端末装置は、指示入力のために操
作される入力手段をさらに含み、前記アプリ管理手段
は、入力手段に対する所定操作によって指定されている
変換後ネイティブアプリを、前記保存用記憶手段から消
去することを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、端末装置において、使用
者による入力手段に対する所定操作によって指定されて
いる変換後ネイティブアプリだけが、保存用記憶手段か
ら消去される。これによって変換後ネイティブアプリの
保存に必要な記憶容量の増大が抑えられ、さらに、端末
装置の使い勝手が向上する。
【0034】本発明の端末装置は、端末装置の未使用期
間を自動的に認識する未使用期間認識手段をさらに含
み、前記アプリ管理手段が、認識されている未使用期間
内に、変換後ネイティブアプリを前記保存用記憶手段か
ら消去することを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、端末装置において、自動
認識されている端末装置の未使用期間に、消去対象の変
換後ネイティブアプリが消去される。これによって、ア
プリケーションの消去に関する負荷に起因する端末装置
の処理の過大化による端末装置の他の機能への影響を使
用者に感じさせないで済むので、端末装置の使い勝手が
向上する。
【0036】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
が、インタプリタアプリ内部から該インタプリタアプリ
の実行速度のボトルネックになっている特定部分を探索
し、探索された特定部分だけを前記ネイティブコンパイ
ラに一括コンパイルさせて、該特定部分と同機能の変換
後ネイティブアプリとインタプリタアプリ内の該特定部
分以外の残余部分とを前記アプリ実行手段に実行させる
ことを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、端末装置において、イン
タプリタアプリ内部の実行速度のボトルネックの原因に
なっている特定部分だけが一括コンパイルされて、該特
定部分と同機能の変換後ネイティブアプリとインタプリ
タアプリ内の該特定部分以外の残余部分とが実行され
る。これによって、アプリケーションの実行全体が効率
的に高速化され、一括コンパイルに要する時間が短縮さ
れ、かつ変換後ネイティブアプリの保存に必要な記憶容
量の増大が抑えられる。またこれによって、アプリ実行
手段実行すべきアプリケーションの差換え、すなわち端
末装置の機能の差換えが容易になる。
【0038】本発明の端末装置は、前記アプリ管理手段
が、前記インタプリタアプリ内の特定部分の探索を、該
インタプリタアプリの実行時に行うことを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、端末装置において、イン
タプリタアプリ内の特定部分の探索が、該インタプリタ
アプリの実行時に行われる。これによって、インタプリ
タアプリ内部から、実行速度のボトルネックとなる特定
部分を確実に探索することができるので、アプリケーシ
ョン実行の高速化がさらに的確に図られる。
【0040】本発明の端末装置は、指示入力のために操
作される入力手段をさらに含み、前記アプリ管理手段
が、入力手段への所定操作によって指定されている期間
内に、インタプリタアプリ内部の特定部分の一括コンパ
イルを前記ネイティブコンパイラに行わせることを特徴
とする。
【0041】本発明に従えば、端末装置において、使用
者による入力手段への所定操作によって指定されている
期間内に、インタプリタアプリ内部の特定部分が一括コ
ンパイルされる。このように特定部分の一括コンパイル
の実行期間を使用者が指定可能なので、端末装置の使い
勝手が向上する。
【0042】本発明の端末装置は、前記ネイティブコン
パイラが、得られている前記変換後ネイティブアプリ
に、高速化のための最適化処理を施すことを特徴とす
る。
【0043】本発明に従えば、端末装置において、イン
タプリタアプリと同機能の変換後ネイティブアプリに高
速化のための最適化処理が施され、最適化処理後の変換
後ネイティブアプリが実行される。これによって、アプ
リ実行手段におけるアプリケーションの実行が、さらに
高速化される。
【0044】本発明の端末装置は、前記ネイティブコン
パイラにおける変換後ネイティブアプリに対する最適化
処理の度合いが変更可能であることを特徴とする。
【0045】本発明に従えば、端末装置において、変換
後ネイティブアプリへの最適化処理の度合いが変更可能
である。これによって、最適化処理に要する時間と変換
後ネイティブアプリの実行効率化との兼合いが適切にな
る。
【0046】本発明の端末装置は、前記アプリ実行手段
におけるアプリケーションソフトウエアの使用頻度を計
測する使用頻度計測手段をさらに含み、前記アプリ管理
手段は、元のインタプリタアプリの使用頻度が高いほど
変換後ネイティブアプリの実行高速化が図られるよう
に、該変換後ネイティブアプリの最適化処理の度合を定
め、定められている度合の最適化処理を前記ネイティブ
コンパイラに行わせることを特徴とする。
【0047】本発明に従えば、端末装置において、変換
元のインタプリタアプリの使用頻度が高いほど変換後ネ
イティブアプリの高速化が図られるように、最適化処理
が該変換後ネイティブアプリに対して施される。これに
よって、最適化処理に要する時間と変換後ネイティブア
プリの実行効率化との兼合いが、さらに適切になる。
【0048】本発明の端末装置は、前記使用頻度計測手
段は、前記アプリ実行手段におけるアプリケーションソ
フトウエアの実行回数と、前記アプリ実行手段における
該アプリケーションソフトウエアの実行時間とをそれぞ
れ計測し、実行時間および実行回数のうちの少なくとも
一方を該アプリケーションソフトウエアの使用頻度とし
て用いることを特徴とする。
【0049】本発明に従えば、端末装置において、アプ
リケーションの使用頻度として、実行回数および実行時
間のうちの少なくとも一方が使用可能である。これによ
って、使用頻度に基づくアプリケーションの管理がさら
に的確に行われる。
【0050】本発明は、所定機能を有するアプリケーシ
ョンソフトウエアを端末装置に配布するための提供源に
おいて、プラットホームに依存しないアプリケーション
ソフトウエアであるインタプリタアプリを一括してコン
パイルして、該インタプリタアプリと同機能を有しかつ
プラットホームに依存するアプリケーションソフトウエ
アである変換後ネイティブアプリを得るためのネイティ
ブコンパイラと、前記所定機能を有するインタプリタア
プリを記憶している配布元記憶手段と、端末装置へのア
プリケーションソフトウエアの配布を制御している配布
制御手段とを含み、配布制御手段は、配布元記憶手段内
のインタプリタアプリを配布先の端末装置のプラットホ
ームに応じてネイティブコンパイラに一括コンパイルさ
せて、得られる変換後ネイティブアプリを該端末装置に
配布することを特徴とする提供源である。
【0051】本発明に従えば、提供源において、端末装
置に配布すべきアプリケーションが、プラットホームに
依存しないインタプリタアプリの形態で記憶されてい
る。端末装置へのアプリケーション配布時には、該端末
装置のプラットホームに応じてインタプリタアプリが一
括コンパイルされ、この結果得られる変換後ネイティブ
アプリが端末装置に与えられる。これによって、所定機
能を有するインタプリタアプリがあれば、該インタプリ
タアプリと同機能のネイティブアプリをプラットホーム
の異なる複数の端末装置に配布可能になるので、端末装
置へのアプリケーションの配布が容易になる。
【0052】本発明は、上述の端末装置と上述の提供源
とを含む情報処理装置において、前記端末装置が、前記
アプリ実行手段におけるアプリケーションソフトウエア
の使用頻度を計測するの使用頻度計測装置をさらに含
み、前記端末装置のアプリ管理手段は、計測されている
インタプリタアプリの使用頻度を前記提供源に通知し、
前記提供源の配布制御手段は、通知されている使用頻度
が所定の基準頻度以上であるインタプリタアプリを一括
コンパイルさせて得られる変換後ネイティブアプリを、
前記端末装置に自動的に配布し、前記端末装置のアプリ
管理手段は、前記提供源から配布されている変換後ネイ
ティブアプリを前記アプリ実行部に選択的に取込ませ、
インタプリタアプリを実行すべき状況下で、該インタプ
リタアプリと同機能でありかつ該提供源から取込まれて
いる変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行手段に実
行させることを特徴とする情報処理装置である。
【0053】本発明に従えば、情報処理装置は、インタ
プリタアプリを記憶しておりかつネイティブコンパイラ
を有する提供源と、インタプリタアプリとネイティブア
プリとの両方を実行可能な環境を有する端末装置とを含
む。端末装置から通知されているインタプリタアプリの
使用頻度に応じて、該インタプリタアプリと同機能のネ
イティブアプリの提供源からの配布が自動的に制御され
る。これによって、提供源からのアプリケーションの容
易な配布と端末装置の構成の簡略化と端末装置での該ア
プリケーションの実行の高速化とを両立させつつ、端末
装置においてインタプリタアプリとネイティブアプリと
の置換えが適切に制御される。
【0054】本発明は、上述の端末装置と上述の提供源
とを含む情報処理装置において、前記端末装置が、前記
アプリ実行手段におけるアプリケーションソフトウエア
の使用頻度を計測するの使用頻度計測装置をさらに含
み、前記端末装置のアプリ管理手段は、計測されている
使用頻度が所定の基準頻度以上であるインタプリタアプ
リの実行高速化を前記提供源に要求し、前記提供源の配
布制御手段は、前記端末装置から実行高速化が要求され
ているインタプリタアプリを一括コンパイルさせて得ら
れる変換後ネイティブアプリを、端末装置に配布し、前
記端末装置のアプリ管理手段は、前記提供源から配布さ
れている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行部に
選択的に取込ませ、インタプリタアプリを実行すべき状
況下で、該インタプリタアプリと同機能でありかつ該提
供源から取込まれている変換後ネイティブアプリを前記
アプリ実行手段に実行させることを特徴とする情報処理
装置である。
【0055】本発明に従えば、情報処理装置は、インタ
プリタアプリを記憶しておりかつネイティブコンパイラ
を有する提供源と、インタプリタアプリとネイティブア
プリとの両方を実行可能な環境を有する端末装置とを含
む。使用頻度に応じてインタプリタアプリの実行高速化
が端末装置から要求され、該インタプリタアプリと同機
能のネイティブアプリが提供源から配布される。これに
よって、提供源からのアプリケーションの容易な配布と
端末装置の構成の簡略化と端末装置での該アプリケーシ
ョンの実行の高速化とを両立させつつ、端末装置におい
てインタプリタアプリとネイティブアプリとの置換えが
適切に制御される。
【0056】本発明は、上述の端末装置と上述の提供源
とを含む情報処理装置において、前記端末装置が、指示
入力のために操作される入力手段をさらに含み、前記端
末装置のアプリ管理手段は、入力手段への所定操作によ
って指定されているインタプリタアプリの実行高速化を
前記提供源に要求し、前記提供源の配布制御手段は、前
記端末装置から実行高速化が要求されているインタプリ
タアプリを一括コンパイルさせて得られる変換後ネイテ
ィブアプリを、端末装置に配布し、前記端末装置のアプ
リ管理手段は、前記提供源から配布されている変換後ネ
イティブアプリを前記アプリ実行部に選択的に取込ま
せ、インタプリタアプリを実行すべき状況下で、該イン
タプリタアプリと同機能でありかつ該提供源から取込ま
れている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行手段
に実行させることを特徴とする情報処理装置である。
【0057】本発明に従えば、情報処理装置は、インタ
プリタアプリを記憶しておりかつネイティブコンパイラ
を有する提供源と、インタプリタアプリとネイティブア
プリとの両方を実行可能な環境を有する端末装置とを含
む。使用者による入力手段への所定操作に応じてインタ
プリタアプリの最適化が端末装置から要求され、該イン
タプリタアプリと同機能のネイティブアプリが提供源か
ら配布される。これによって、提供源からのアプリケー
ションの容易な配布と端末装置の構成の簡略化と端末装
置での該アプリケーションの実行高速化とを両立させつ
つ、端末装置においてインタプリタアプリとネイティブ
アプリとの置換えが適切に制御される。
【0058】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある情報処理装置1の物理的構成を示すブロック図であ
る。情報処理装置1は、1以上の端末装置2と1以上の
提供源3とを含む。端末装置2の機能は、該端末装置2
内に備えられる後述のアプリケーションソフトウェアを
実行することによって、実現される。提供源3は、後述
するアプリケーションソフトウエアを、端末装置2に対
して配布する。端末装置2は、たとえば車載用のコンピ
ュータ端末によって実現される。提供源3は、たとえば
サーバコンピュータによって実現される。
【0059】端末装置2は、ハードウエア資源(devic
e)として、中央演算処理装置(CPU)4と、記憶装
置5と、通信装置6と、ユーザインタフェイス資源7と
を含む。以後「ユーザインタフェイス」を「UI」と略
記する。提供源3は、ハードウエア資源(device)とし
て、中央演算処理装置(CPU)14と、記憶装置15
と、通信装置16とを含む。端末装置2の記憶装置5お
よび提供源3の記憶装置15は、どちらも、主記憶装置
8,18と補助記憶装置9,19とをそれぞれ含む。端
末装置2の通信装置6と提供源3の通信装置16とは、
端末装置2と提供源3との間の情報送受に係る通信を行
う。端末装置2のUI資源7は、ユーザインタフェイス
(User Interface:UI)、特にグラフィカルユーザイ
ンタフェイス(Graphical User Interface:GUI)に
利用されるハードウエア資源である。
【0060】本実施の形態では、UI資源7として、キ
ーボードおよびタッチパネル等で実現される入力装置1
0が少なくとも備えられ、さらに音響の再生装置および
画像の表示装置等で実現される出力装置11が備えられ
ている。主記憶装置8,18は、たとえば、データ書込
みとデータ読出しとが可能なメモリであるRAM(Rand
om Access Memory)と、不揮発性のメモリであるROM
(Read Only Memory)とのうちの少なくとも一方を含
む。また主記憶装置8,18は、ROMおよびRAMの
少なくとも一方の代わりに、フラッシュメモリまたはE
EPROM等の他の半導体メモリを含んでいてもよい。
補助記憶装置9,19は、たとえば、脱着可能な記憶媒
体のドライブ装置とハードディスク装置とのうちの少な
くとも一方を含む。
【0061】端末装置2および提供源3のどちらであっ
ても、記憶装置5,15は、中央演算処理装置4,14
が実行すべきソフトウエアを記憶している。詳しくは、
ソフトウエアは、主記憶装置8,18に予め記憶されて
いてもよく、補助記憶装置9,19に予め記憶されてい
て、ソフトウエアを実行すべき時点に補助記憶装置9,
19から読出されて主記憶装置8,18に記憶されても
よい。ソフトウエアは、制御プログラムと該制御プログ
ラムが利用するデータとから構成されている。中央演算
処理装置4,14がソフトウエアの制御プログラムを実
行することによって、該ソフトウエアに定義された機能
が実現される。
【0062】端末装置2の記憶装置5に記憶されるソフ
トウエアの1つは、後述するアプリ管理機能を伴う情報
処理を実行するためのシステムソフトウエアである。提
供源3の記憶装置5に記憶されるソフトウエアの1つ
は、後述するアプリ配布機能を伴う情報処理を実行する
ためのシステムソフトウエアである。端末装置2および
提供源3の記憶装置5,15にそれぞれ記憶されるソフ
トウエアの他の少なくとも1つは、予め定める適応業務
処理をコンピュータによって行わせるためのアプリケー
ションソフトウエア(以後単に「アプリケーション」と
称する)である。
【0063】アプリケーションには、プラットホームに
依存するアプリケーションであるネイティブアプリと、
プラットホームに依存しないアプリケーションである中
間コードアプリとの2種類がある。プラットホームは、
ハードウエア構成とアーキテクチャとを含む概念であ
る。アーキテクチャは、たとえば、オペレーションシス
テム(OS)に代表されるようなソフトウエア構成によ
って規定される。
【0064】ネイティブアプリは、特定のプラットホー
ムに依存するネイティブ用API(Application Progra
mming Interface)を使用するように設計され、かつ該
特定のプラットホームに依存したネイティブコードから
成る。中間コードアプリは、プラットホームに依存しな
い仮想マシン用APIを使用するように設計され、かつ
プラットホームに依存しない中間コードから成る。中間
コードアプリは、たとえばJAVA言語で記述されたア
プリケーションによって実現される。中間コードアプリ
のうちの1種類は、コードを1命令分ずつ解釈実行する
インタプリタ方式を採用しているインタプリタアプリで
ある。一般に、機能が相互に等しいネイティブアプリお
よびインタプリタアプリでは、ネイティブアプリのほう
がプラットホームに合わせて充分に最適化されているの
で端末装置における実行速度が早く、かつプラットホー
ムに依存しないインタプリタアプリのほうが移植性が良
いので端末装置への配布が容易である。以後の説明で
は、「アプリケーション」とはネイティブアプリおよび
中間コードアプリの総称とする。
【0065】本発明の情報処理装置は、提供源3から端
末装置2へのアプリケーションの配布および端末装置2
内のアプリケーションの管理の構成に特徴がある。図2
は、図1の情報処理装置1の機能的構成を示すブロック
図である。図2に示す情報処理装置1の機能的構成は、
図1の物理的構成を有する情報処理装置1の端末装置2
および提供源3それぞれにおいて、中央演算処理装置
4,14が記憶装置5,15内部のシステムソフトウエ
アをそれぞれ実行している場合の仮想的構成になってい
る。なお本明細書の情報処理装置1の機能的構成におい
て、端末装置2および提供源3内部の各種の処理部は、
それぞれプロセスに相当している。プロセスとは、コン
ピュータの仮想化に伴って生じ、プログラムを実行する
仮想の中央演算処理装置とプログラムを格納する仮想の
記憶装置とから成る仮想的な実体である。つまりプロセ
スとは、プログラムの実行そのものである。仮想の中央
演算処理装置は、実在の中央演算処理装置4,14が時
分割で多重化されることによって実現される。仮想の記
憶装置は、実在の記憶装置5,15が多重化されること
によって実現される。
【0066】端末装置2は、機能的構成を実現する処理
部として、アプリ実行部21とアプリ管理部22とを含
み、かつ好ましくはネイティブコンパイラ23と使用頻
度計測部24と未使用期間認識部25とを含む。提供源
3は、機能的構成を実現する処理部として、配布元記憶
部27と配布制御部28とを含み、かつ好ましくはネイ
ティブコンパイラ29を含む。端末装置2のアプリ実行
部21は、インタプリタアプリと端末装置2固有のプラ
ットホームに依存するネイティブアプリとの両方をそれ
ぞれ実行可能に構成されている。端末装置2のアプリ管
理部22は、アプリ実行部21が実行するべきアプリケ
ーションを管理している。使用頻度計測部24は、アプ
リ実行部21におけるアプリケーションの使用頻度を、
アプリケーション毎に計測している。未使用期間認識部
25は、端末装置2が使用者に使用されていない未使用
期間を、自動的に認識する。提供源3の配布元記憶部2
7は、端末装置2に配布すべきアプリケーションとし
て、インタプリタアプリを記憶している。提供源3の配
布制御部28は、提供源3から端末装置2へのアプリケ
ーションの配布を制御している。ネイティブコンパイラ
23,29は、インタプリタアプリを一括コンパイルし
て、該インタプリタアプリと同機能のネイティブアプリ
である変換後ネイティブアプリを得る。ネイティブコン
パイラ23,29は、端末装置2および提供源3の少な
くとも一方に含まれていれば良い。
【0067】アプリ実行部21は、たとえば具体的に
は、オペレーションシステム(OS)31と仮想マシンレ
イヤ32とを含む。オペレーションシステム31は、端
末装置2のハードウエア資源を直接制御しており、かつ
ネイティブアプリ用のAPI33およびリソース34を
ネイティブアプリに提供する。仮想マシンレイヤ32
は、端末装置2のハードウエア資源を制御しており、か
つ中間コードアプリ用のAPI35およびリソース36
を中間コードアプリに提供する。好ましくは、仮想マシ
ンレイヤ32は、ネイティブアプリと同様にオペレーシ
ョンシステム31上に実装されており、オペレーション
システム31を介して端末装置2のハードウエア資源を
間接的に制御する。また仮想マシンレイヤ32は、イン
タプリタアプリを構成している全コードを1命令単位で
解釈実行するためのインタプリタ37をさらに備えてい
る。これによってアプリ実行部21は、ネイティブアプ
リの実行環境と中間コードアプリの実行環境との両方を
有する。本実施の形態において、ネイティブコンパイラ
23,29は、ネイティブアプリと同様に、ネイティブ
なオペレーションシステム31上に実装され、かつ、ネ
イティブアプリ用のAPI33およびリソース34を用
いる。
【0068】使用頻度計測部24は、好ましくは、アプ
リケーションの使用頻度の指標として、前記アプリ実行
部21におけるアプリケーションの実行回数、および前
記アプリ実行部21における該アプリケーションの実行
時間のうちの少なくとも一方を計測している。アプリケ
ーションの実行回数は、たとえば、アプリケーション内
のタスクがUI資源7のリソースを取る回数である。ア
プリケーションの実行時間は、たとえば、アプリケーシ
ョン内のタスクがUI資源7のリソースを取っている時
間の合計である。使用頻度計測部24が実行回数と実行
時間との両方を計測している場合、どちらを使用頻度と
して用いるかは、入力装置10を用いる使用者からの指
示に応じて選択されてもよく、使用頻度計測部24が自
動的に選択してもよい。また実行回数と実行時間との両
方が計測されている場合、使用頻度計測部24は、さら
に好ましくは、実行回数が所定の基準回数以上になる
か、実行時間が所定の基準時間以上になるかのどちらか
になった時点で、使用頻度が所定の基準頻度以上になっ
たとみなす。これによって、使用頻度に基づくアプリケ
ーションの管理がさらに的確に行われる。
【0069】未使用期間認識部25は、たとえば、未使
用期間として、夜間等、使用者が端末装置2を使用して
いない期間を認識する。端末装置2が車両に搭載されて
いる場合、たとえば未使用期間認識部25は、車両のE
CC電源がオフになっている期間を検出して該期間を該
未使用期間としてもよく、車両が停止している期間を検
出して該期間を未使用期間としてもよい。これによっ
て、未使用期間が確実に認識される。
【0070】アプリ実行部21がネイティブアプリおよ
びインタプリタアプリの両方を実行可能である場合、ア
プリ管理部22は、基本的には、提供源3が配布してい
るインタプリタアプリをアプリ実行部21に選択的に取
込ませ、取込まれたインタプリタアプリをアプリ実行部
21に実行させる。この結果、アプリ実行部21が実行
すべきアプリケーションを、端末装置2のプラットホー
ムに非依存のインタプリタアプリの形態のまま、提供源
3から端末装置2に対して配布することが可能になる。
これによって所定機能を有するアプリケーションの配布
に際し、提供源3は、配布先の端末装置2のプラットホ
ームに関わらず、該所定機能を有するインタプリタアプ
リを1つだけを準備し管理していれば良い。ゆえに、ネ
イティブアプリを配布する場合よりもインタプリタアプ
リを配布する場合のほうが、提供源3における配布対象
のアプリケーションの準備および管理が容易になる。ま
た上記の場合、端末装置のプラットホームに関わらず単
一種類のアプリケーションを配布すればよいので、配布
先の端末装置2をプラットホームに応じて限定する必要
がなくなるため、不特定多数の端末装置2に対するアプ
リケーションの配布が可能になる。このように、ネイテ
ィブアプリだけでなくインタプリタアプリが実行可能な
端末装置2は、汎用性が高い。
【0071】端末装置2がネイティブコンパイラ23を
有する場合、インタプリタアプリが実行されるべき状況
下で、アプリ管理部22は、該インタプリタアプリの代
わりに、該インタプリタアプリの一括コンパイルの結果
得られていてかつ該インタプリタアプリと同機能の変換
後ネイティブアプリを、アプリ実行部21に実行させ
る。これによって、不特定多数の端末装置2へのアプリ
ケーションの容易な配布と、端末装置2での該アプリケ
ーションの実行の高速化とを、両立させることが可能に
なる。
【0072】提供源3がネイティブコンパイラ29を有
する場合、提供源3の配布制御部28は、配布元記憶部
27内のインタプリタアプリを配布先の端末装置2のプ
ラットホームに応じてネイティブコンパイラ29に一括
コンパイルさせて、得られる変換源ネイティブアプリを
該端末装置2に配布する。この場合、端末装置2のアプ
リ管理部22は、インタプリタアプリに代わって提供源
3から配布されているネイティブアプリを提供源3から
選択的に取込んで、該インタプリタアプリを実行すべき
状況下で、該取込まれたネイティブアプリをアプリ実行
部21に実行させる。この結果、端末装置2内のネイテ
ィブコンパイラ23の有無に関わらず、かつ端末装置2
のアプリ実行部21のインタプリタアプリの実行可能/
不能に関わらず、提供源3から端末装置2へのアプリケ
ーションの配布が可能になる。これによって、アプリケ
ーションの容易な配布と端末装置2での該アプリケーシ
ョンの実行の高速化とを、両立させることが可能にな
り、さらに端末装置2の構成簡略化も可能になる。
【0073】提供源3から配布されるアプリケーション
がネイティブアプリおよびインタプリタアプリのどちら
であっても、端末装置2のアプリ実行部21に取込まれ
たアプリケーションは、たとえば、アプリ実行部21に
割当てられている仮想の記憶装置5に記憶される。提供
源3から配布されたアプリケーションを端末装置2のア
プリ実行部21が実行することによって、該アプリケー
ションに基づく機能が端末装置2に追加されることにな
る。したがって上記の情報処理装置1では、端末装置2
の出荷後であっても、アプリケーションに基づく機能の
端末装置2への追加が容易に可能になる。特に、提供源
3からJAVA(登録商標)言語で記述されているイン
タプリタアプリが配布されている場合、端末装置2での
アプリケーション実行中の機能追加が可能になるので、
情報処理装置1の使い勝手が向上する。
【0074】提供源3からのアプリケーションの配布、
配布中のアプリケーションの端末装置2における取込
み、およびアプリケーション提供に係る端末装置2と提
供源3との間の情報送受は、端末装置2の通信装置6と
提供源3の通信装置16を用いた通信によって行われ
る。端末装置2および提供源3の通信装置6,16間の
通信は、無線通信であってもよく有線通信であってもよ
い。また通信装置6,16間の通信は、通信ケーブル等
の伝送媒体を介して直接行われてもよく、コンピュータ
ネットワークおよび電話網等の通信網を介して間接的に
行われてもよい。端末装置2が車載されている場合、好
ましくは、提供源3の通信装置16がデータ通信用の端
末であって電話回線網に接続されており、かつ端末装置
の通信装置6がPHS端末または携帯電話端末で実現さ
れる。
【0075】さらにまた端末装置2および提供源3は、
記憶媒体の読書き装置を備えていてもよい。この場合、
アプリケーションおよび該アプリケーション提供に係る
情報等が端末装置2および提供源3のうちの送信側装置
の読書き装置に装着されている記憶媒体に書込まれ、該
記憶媒体が該読書き装置から取外されて、端末装置2お
よび提供源3のうちの受信側装置の端末装置2の読書き
装置に装着され、該記憶媒体の記憶内容が該読書き装置
によって読出される。このような手順によっても、提供
源3と端末装置2との情報送受が可能である。
【0076】端末装置2がネイティブコンパイラ23を
備えていて、かつ提供源3からインタプリタアプリが提
供される場合の好適構成を、以下に説明する。なお特に
指定しない限り、以下の説明のインタプリタアプリは、
提供源3から提供されているものに限らず、端末装置2
が予め備えているものも含む。
【0077】端末装置2において、ネイティブコンパイ
ラ23によって得られている変換後ネイティブアプリ
は、アプリ実行部21に割当てられている仮想の記憶装
置5に一時記憶される。アプリ実行部21によって変換
後ネイティブアプリが実行された後、アプリ管理部22
は、該変換後ネイティブアプリを仮想の記憶装置5から
消去する。これによって、端末装置2の記憶装置5が有
効利用される。
【0078】端末装置2において、記憶装置5は、ネイ
ティブコンパイラ23によって作成されている変換後ネ
イティブアプリを長期にわたって記憶するための保存用
記憶部を兼ねている。特に、ハードディスク装置および
フラッシュメモリ等、電力供給に関わらず記憶内容を保
持可能な記憶装置5が、保存用記憶部として用いられ
る。インタプリタアプリと同機能の変換後ネイティブア
プリが既に作成されている場合、アプリ管理部22は、
該変換後ネイティブアプリを保存用記憶部に記憶させ
る。一括コンパイラ済のインタプリタアプリを実行すべ
き状況下で、アプリ管理部22は、該インタプリタアプ
リと同機能でありかつ保存用記憶部に記憶されている変
換後ネイティブアプリを、アプリ実行部21に直接実行
させる。これによって、前記状況下においてインタプリ
タアプリの一括コンパイルが省略されるので、端末装置
2でのアプリケーションの実行がより高速化される。
【0079】アプリ実行部21におけるアプリケーショ
ンの実行によって端末装置2の機能が実現されるので、
記憶装置5に記憶されているアプリケーションが差換ら
れれば端末装置の機能も差換られることになる。提供源
3がインタプリタアプリを配布する場合、アプリ実行部
21が実行すべきアプリケーションが変換後ネイティブ
アプリに置換えられている場合よりも、該アプリケーシ
ョンがインタプリタアプリのまま残されているほうが、
提供源からの配布による該アプリケーションの差換えが
容易になるため、端末装置2の機能の差換えも容易にな
る。
【0080】保存用記憶部に変換後ネイティブアプリを
記憶すべきインタプリタアプリは、該インタプリタアプ
リの使用頻度に応じて定められても良く、端末装置の使
用者からの指示に応じて定められても良い。このよう
に、変換後ネイティブアプリに置換えるべきインタプリ
タアプリが指標を用いて限定される場合、一括コンパイ
ルが実行される時間が短縮され、かつ変換後ネイティブ
アプリの保存に必要な記憶容量の増大が抑えられる。ま
た上記の場合、アプリ実行部21が実行すべきアプリケ
ーションはできるだけインタプリタアプリの形態のまま
保存されることになる。ゆえにアプリ実行部21が実行
すべきアプリケーションの差換え、すなわち端末装置2
の機能の差換えが容易になる。
【0081】使用頻度が指標とされる場合、アプリ管理
部22は、使用頻度が所定の基準頻度以上のインタプリ
タアプリをネイティブコンパイラ23に一括コンパイル
させて、得られる変換後ネイティブアプリを保存用記憶
部に記憶させる。これによって、アプリ実行部21が頻
繁に使用するインタプリタアプリの実行が高速化される
ので、アプリ実行部21の動作全体が効率的に高速化さ
れる。
【0082】使用者の指示が指標とされる場合、使用者
の指示は、UI資源7を用いて実現されているGUIを
用い、UI資源7の1つである入力装置10に対する操
作によって、端末装置2に入力される。アプリ管理部2
2は、入力装置10に対する所定操作によって指定され
ているインタプリタアプリをネイティブコンパイラ23
に一括コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブア
プリを保存用記憶部に記憶させる。これによって、実行
が高速化されるアプリケーションの種類等を使用者が指
定可能なので、端末装置2の使用環境を使用者の希望に
応じてカスタマイズすることができるため、端末装置2
の使い勝手が向上する。
【0083】保存用記憶部への変換後ネイティブアプリ
の好ましい格納手順としては、以下の4通りの手順が挙
げられる。
【0084】第1の格納手順では、アプリ管理部22
は、ネイティブコンパイラ23によって作成されている
変換後ネイティブアプリの実行後に、該変換後ネイティ
ブアプリを保存用記憶部に記憶させる。このように、1
回実行された変換後ネイティブアプリだけが保存される
場合、或る機能を有するアプリケーションが2回以上実
行される状況下で、2回目以後の実行時において該機能
を有するインタプリタアプリの一括コンパイルの手間が
簡略化されるので、端末装置2でのアプリケーションの
実行がより高速化される。また実行された変換後ネイテ
ィブアプリだけが保存されるので、不要な変換後ネイテ
ィブアプリの保存が防止されるため、保存用記憶部の有
効利用を図ることができる。第1の格納手順は、インタ
プリタアプリの使用頻度およびユーザ指示に関わらず行
われている。
【0085】第2の格納手順では、アプリ管理部22
は、提供源3からインタプリタアプリが取込まれる度
に、ネイティブコンパイラ23に該インタプリタアプリ
を一括コンパイルさせ、得られる変換後ネイティブアプ
リを保存用記憶部に記憶させる。これによって、提供源
3から取込まれるインタプリタアプリの実行に先立って
該インタプリタアプリと同機能の変換後ネイティブアプ
リを得ることが可能なので、該インタプリタアプリを実
行すべき際に、アプリ実行部21が該変換後ネイティブ
アプリを即座に実行することが可能になる。したがっ
て、提供源3から配布されているインタプリタアプリの
実行が、実行1回目からより高速化される。第2の格納
手順は、インタプリタアプリの使用頻度およびユーザ指
示に関わらず行われている。
【0086】第3の格納手順では、アプリ管理部22
は、使用頻度計測部24が計測しているインタプリタア
プリの使用頻度が基準頻度以上になった時点で、該イン
タプリタアプリをネイティブコンパイラ23に一括コン
パイルさせて、得られる変換後ネイティブアプリを保存
用記憶部に記憶させる。これによって、使用頻度に応じ
たインタプリタアプリと変換後ネイティブアプリとの差
換えが、タイムラグなく的確に行われる。
【0087】第4の格納手順では、アプリ管理部22
は、未使用期間認識部25によって認識されている未使
用期間内に、インタプリタアプリをネイティブコンパイ
ラ23に一括コンパイルさせて、得られる変換後ネイテ
ィブアプリを保存用記憶部に記憶させる。第4格納手順
で差換られるインタプリタアプリは、使用頻度が所定の
基準頻度以上のものであってもよく、使用者から事前に
指示されているものでもよい。これによって、一括コン
パイルに関する中央演算処理装置の負荷に起因して端末
装置2の処理が過大化する場合であっても、該処理過大
による端末装置2の他の機能への影響を使用者が感じな
くて済むので、端末装置2の使い勝手が向上する。
【0088】端末装置2において、保存用記憶部に変換
後ネイティブアプリが既に記憶されている場合、使用頻
度計測部24は、元のインタプリタアプリの使用頻度だ
けでなく変換後ネイティブアプリの使用頻度も計測して
いる。アプリ管理部22は、使用頻度が予め定める基準
頻度未満の変換後ネイティブアプリを、保存用記憶部か
ら消去する。たとえば、変換後ネイティブアプリが新た
に保存用記憶部に記憶された時点から該変換後ネイティ
ブアプリの使用頻度が計測され続け、該記憶時点から所
定時間経過後において計測されている使用頻度が基準頻
度未満の場合に、該変換後ネイティブアプリが消去され
る。この結果、保存用記憶部は、使用頻度が基準頻度以
上の変換後ネイティブアプリだけを記憶し続ける。
【0089】これによって保存用記憶部内の変換後ネイ
ティブアプリが的確に消去されるので、変換後ネイティ
ブアプリの保存に必要な記憶容量の増大が抑えられる。
またこれによって、アプリ実行部21が実行すべきアプ
リケーションはできるだけインタプリタアプリの形態の
まま保存されるので、該アプリケーションの差換え、す
なわち端末装置2の機能の差換えが容易になる。消去す
べき変換後ネイティブアプリは使用頻度に応じて選ばれ
ているので、アプリケーション実行の高速化を充分に維
持することができる。差換対象のインタプリタアプリ選
択時の基準頻度と消去対象の変換後ネイティブアプリ選
択時の基準頻度とは、一致してもよく異なっていても良
い。
【0090】保存用記憶部に変換後ネイティブアプリが
既に記憶されている場合、使用者は、UI資源7を用い
て実現されているGUIを用い、UI資源7の1つであ
る入力装置10に対する所定操作によって、変換後ネイ
ティブアプリの消去を端末装置2に指示可能である。ア
プリ管理部22は、入力装置10に対する所定操作によ
って指定されている変換後ネイティブアプリを、保存用
記憶部から消去する。これによって、変換後ネイティブ
アプリの保存に必要な記憶容量の増大が抑えられる。ま
た消去される変換後ネイティブアプリが使用者の指示に
応じて限定されるので、端末装置2の使用環境を使用者
の希望に応じてカスタマイズすることができるため、端
末装置2の使い勝手が向上する。
【0091】保存用記憶部からの変換後ネイティブアプ
リの好ましい消去手順は、以下の2通りである。第1の
消去手順では、消去すべき変換後ネイティブアプリが使
用頻度に応じて選ばれる場合、アプリ管理部22は、変
換後ネイティブアプリの使用頻度が基準頻度未満になっ
た時点で、該変換後ネイティブアプリを保存用記憶部か
ら消去する。これによって、使用頻度に応じた変換後ネ
イティブアプリの消去が、的確かつ迅速に行われる。
【0092】第2の消去手順では、アプリ管理部22
は、未使用期間認識部25によって認識されている未使
用期間内に、変換後ネイティブアプリを保存用記憶部か
ら消去する。これによって、アプリケーションの消去に
係る中央演算処理装置の負荷に起因して端末装置2の処
理が過大化する場合であっても、該処理過大化による端
末装置2の他の機能への影響を使用者に感じなくて済む
ので、端末装置2の使い勝手が向上する。未使用期間内
に消去される変換後ネイティブアプリは、使用頻度が基
準頻度未満のものであってもよく、使用者から消去が指
示されているものであってもよい。
【0093】端末装置2において、アプリ実行部21が
インタプリタアプリを実行する際、インタプリタアプリ
全体が等速で実行されるとは限らず、一部分が実行速度
のボトルネックになっていることがある。このためにア
プリ管理部22は、好ましくは、インタプリタアプリ内
部から該インタプリタアプリの実行速度のボトルネック
になっている特定部分を探索し、探索された特定部分だ
けを前記ネイティブコンパイラ23に一括コンパイルさ
せる。たとえば、インタプリタアプリ内において繰返し
呼出されるルーチンが、特定部分として探索される。さ
らに、特定部分の一括コンパイルと前後してまたは並行
して、インタプリタアプリ内の特定部分以外の残余部分
が該特定部分と同機能の変換後ネイティブアプリを呼出
し実行させて実行結果を取込むように、該残余部分が書
換えられる。たとえば、インタプリタアプリがJAVA
言語で記述されていてかつネイティブアプリがC言語で
記述されている場合、C言語のコードをJAVA言語の
プログラムによって呼出す手法を用いて、インタプリタ
アプリの残余部分の実行中に変換後ネイティブアプリを
呼出して実行させるように、残余部分が書換えられる。
特定部分を含むインタプリタアプリの実行時には、該特
定部分と同機能の変換後ネイティブアプリと該インタプ
リタアプリ内の書換え後の残余部分とを、アプリ実行部
21に実行させる。
【0094】インタプリタアプリ内の前記特定部分だけ
が一括コンパイルされている場合、実行速度のボトルネ
ックとなる特定部分の実行が高速化されるのでボトルネ
ックが解消されるため、アプリケーションの実行全体が
効率的に高速化される。またこの場合、インタプリタア
プリ内の一括コンパイルされる部分が的確に限定される
ので、一括コンパイルに要する時間が短縮され、かつ変
換後ネイティブアプリの保存に必要な記憶容量の増大が
抑えられる。またこの場合、アプリ実行部21が実行す
べきアプリケーションはできるだけインタプリタアプリ
の形態を残したまま保存されるので、該実行すべきアプ
リケーションの差換え、すなわち端末装置2の機能の差
換えが容易になる。
【0095】インタプリタアプリ内において一括コンパ
イルの対象となる特定部分は、たとえば、インタプリタ
アプリ内において、仮想マシンレイヤ32内のインタプ
リタを用いて中央演算処理装置が解釈実行する際に時間
がかかるようなコードを含む部分である。好ましくは、
インタプリタアプリ内において上記のコードを含む部分
のうち、頻繁に呼出される部分が特定部分として探索さ
れる。これによって、実行速度のボトルネックがさらに
解消される。
【0096】アプリ管理部22は、好ましくは、インタ
プリタアプリ内の特定部分の探索を、該インタプリタア
プリの実行時に行う。これは以下の理由に基づく。実行
されていないインタプリタアプリに対して、すなわち静
的な状態のインタプリタアプリに対して特定部分の探索
が行われる場合、インタプリタアプリのプログラムを理
論的に解析して特定部分を解析するので、実際には頻繁
に使われない部分が特定部分として探索される可能性が
ある。実行中のインタプリタアプリに対して、すなわち
動的な状態のインタプリタアプリに対して特定部分の探
索が行われる場合、たとえばインタプリタアプリ内の部
分毎の呼出し回数を実際にカウントすれば、頻繁に使用
される部分が特定部分として確実に探索される。これに
よって、アプリ管理部22は、実行速度のボトルネック
の原因となる特定部分をインタプリタアプリ内部から確
実に探索することができるので、アプリケーション実行
をさらに的確に高速化することができる。
【0097】上記の特定部分の一括コンパイルは、イン
タプリタアプリの実行後に行われても良く、提供源から
のインタプリタアプリの取込み直後に行われても良く、
端末装置2の未使用期間内に行われても良い。また端末
装置2の使用者が特定部分の一括コンパイルを実行すべ
き時間を入力装置10への所定操作によって指定してい
る場合、アプリ管理部22は、該所定操作によって指定
されている期間内に、インタプリタアプリ内部の特定部
分の一括コンパイルをネイティブコンパイラ23に行わ
せる。たとえば好ましくは、使用者自身が端末装置2を
使わない期間を前記実行時間として使用者自身が指定す
れば、未使用期間認識部25の有無に関わらず、特定部
分の一括コンパイルに関する負荷に起因して端末装置2
の処理の過大化する場合であっても、該処理過大化によ
る端末装置2の他の機能への影響を使用者に感じさせな
いで済む。このように特定部分の一括コンパイルの実行
期間を使用者が指定可能な場合、端末装置2の使い勝手
が向上する。
【0098】端末装置2において、ネイティブコンパイ
ラ23は、インタプリタアプリの一括コンパイルだけで
なく、一括コンパイルによって得られている変換後ネイ
ティブアプリに最適化処理を施す。最適化処理は、アプ
リケーションのプログラム内のコードを中央演算処理装
置が効率良く実行できるように、アプリケーションを修
正する処理である。このような最適化処理後の変換後ネ
イティブアプリをアプリ実行部21が実行する場合、ア
プリ実行部21におけるアプリケーションの実行がさら
に高速化される。
【0099】最適化の1例では、プログラム内部におい
て、中央演算処理装置がメモリ内容を読出して演算する
動作が繰返されている場合、2回目以後の該動作を記述
するコードが、1回目の該動作結果をストアするレジス
タを中央演算処理装置が参照する動作を記述するコード
に置換えられる。これによって、メモリ読出し回数と演
算回数とが削減される。最適化の他の1例では、プログ
ラム内部にメモリへのアクセス命令とアクセスすべきメ
モリアドレスを指定するレジスタの更新命令とが含まれ
る場合、これら2つの命令が、メモリへのアクセスと該
レジスタの更新とを同時に指令する単一命令に置換えら
れる。これによって、プログラム内部の命令数が削減さ
れる。最適化のさらに他の1例では、複数の関数を跨い
で使用されるレジスタに該レジスタを保護するためのコ
ードが付与されている場合、関数の実際の呼出し状況に
応じて該コードが削除される。これによってプログラム
内のコード数が削減される。最適化のまたさらに他の1
例では、プログラムが複数のソースプログラムから構成
されている状況下で、いずれか1つのソースプログラム
が他のいずれか1つのソースプログラムにだけ参照され
ている場合、前者のソースプログラムを後者のソースプ
ログラム内部にインライン展開する。これによってプロ
グラムの構造が単純化される。このような最適化処理
は、特開平7−141198公報、特開平9−1018
96公報、特開平9−265400公報、特開平11−
272473公報、および特開平5−120025公報
に開示されている。
【0100】最適化処理は、得られている全ての変換後
ネイティブアプリに施されても良く、該全変換後ネイテ
ィブアプリのうちの所定条件を満たすものだけに施され
てもよい。たとえば全変換後ネイティブアプリのうちの
使用頻度が所定の基準頻度以上のものだけに最適化処理
が施されても良く、入力装置10に対する所定操作によ
って使用者から指示された変換後ネイティブアプリにだ
け施されても良く、1回以上実行された変換後ネイティ
ブアプリだけに施されても良い。さらにまた最適化処理
は、インタプリタアプリの一括コンパイル直後に行われ
ても良く、一括コンパイル後に所定条件が満たされた時
点で実行されてもよい。たとえば、最適化処理は、変換
後ネイティブアプリの使用頻度が所定の基準頻度に達し
た時点で行われても良く、未使用期間内に行われても良
い。
【0101】好ましくは、上述した各種の条件下でイン
タプリタアプリが一括コンパイルされる際、最適化処理
も共に行われる。このように、上述の各種条件下におい
て、インタプリタアプリから変換後ネイティブアプリへ
の置換えだけでなく該変換後ネイティブアプリへの最適
化処理が行われれば、アプリ実行部21におけるアプリ
ケーションの実行がさらに的確に高速化される。
【0102】最適化処理を徹底的に行って効率の良いネ
イティブアプリのプログラムを生成しようとするほど、
最適化処理に時間がかかる。このために、好ましくは、
ネイティブコンパイラ23における変換後ネイティブア
プリへの最適化処理の度合いが変更可能になっている。
たとえばインタプリタアプリの使用状況および使用者か
らの指定等に応じた度合いの最適化処理が行われる場
合、最適化処理に要する時間と変換後ネイティブアプリ
の実行効率化との兼合いが適切になる。さらに好ましく
は、最適化処理の度合いは、アプリ管理部22によっ
て、元のインタプリタアプリの使用頻度が高いほど変換
後ネイティブアプリの実行高速化が図られるように定め
られる。これによって、アプリ実行部21におけるアプ
リケーションの実行の高速化が、さらに適切に図られ
る。
【0103】提供源3がネイティブコンパイラ29を備
えている場合、所定機能を有するインタプリタアプリだ
けが配布元記憶部27に記憶されていれば、該インタプ
リタアプリと同機能の変換後ネイティブアプリを端末装
置2に配布可能になる。これによって、単一のインタプ
リタアプリを作成管理しているだけで、不特定多数の端
末装置2に該インタプリタアプリと同機能の変換後ネイ
ティブアプリを配布可能になるので、提供源3における
配布元のアプリケーションの作成管理が容易になる。ま
た複数通りの各プラットホームに対応する一括コンパイ
ルが可能なネイティブコンパイラ29を提供源3が備え
ている場合、プラットホームが異なる複数の端末装置2
に対して各端末装置2のプラットホームに応じたネイテ
ィブアプリを配布することが可能になる。
【0104】インタプリタアプリに代わって変換後ネイ
ティブアプリが提供源3から配布される場合、アプリケ
ーションの容易な配布と端末装置2での該アプリケーシ
ョンの実行の高速化との両立が可能になる。またこの場
合、端末装置2がインタプリタアプリの実行環境を備え
る必要がないため、提供源3は、ネイティブアプリとイ
ンタプリタアプリとの実行環境を両方備える端末装置2
だけでなく、ネイティブアプリの実行環境だけを備える
端末装置に対しても、アプリケーションを配布可能にな
る。このように提供源3からアプリケーションが配布可
能な端末装置の制約が少ないので、提供源3の使い勝手
が良くなる。また変換後ネイティブアプリが提供源3か
ら配布される場合、アプリケーションの実行高速化のた
めに端末装置2自身がネイティブコンパイラ23を備え
る必要がないので、端末装置2の構成が簡略化される。
【0105】端末装置2がネイティブアプリとインタプ
リタアプリとの両方の実行環境を有する場合、ネイティ
ブコンパイラ29を有する提供源3は、アプリケーショ
ン配布時に、変換後ネイティブアプリを最初から端末装
置2に対して配布してもよく、最初にインタプリタアプ
リを端末装置2に対して配布してもよい。また上記場合
に提供源3は、インタプリタアプリ配布後、変換後ネイ
ティブアプリを端末装置2に対して配布して最初のイン
タプリタアプリと置換えさせてもよい。端末装置2内の
インタプリタアプリが提供源3から配布された変換後ネ
イティブアプリに置換えられる場合、ネイティブコンパ
イラ23が端末装置2内に備えられる場合と同様に提供
源3からのアプリケーションの容易な配布と端末装置2
での該アプリケーションの実行の高速化とが両立可能で
あり、さらにネイティブコンパイラ23が無い分だけ端
末装置2の構成を簡略化させることができる。
【0106】ネイティブアプリの実行環境とインタプリ
タアプリの実行環境との両方を端末装置2が有し、提供
源3がネイティブコンパイラ29を備えていて、かつ提
供源3から変換後ネイティブアプリが提供可能な場合、
端末装置2におけるインタプリタアプリから変換後ネイ
ティブアプリへの置換え手順は、好ましくは以下の3通
りある。なお以下の説明において置換え元のインタプリ
タアプリは、提供源から配布されたものでもよく、端末
装置2が予め備えていてかつ配布元記憶部27内のイン
タプリタアプリと同機能のものでもよい。
【0107】第1の置換え手順では、端末装置2のアプ
リ管理部22が、使用頻度計測部24によって計測され
ているインタプリタアプリの使用頻度を、提供源3に通
知する。使用頻度の通知は、使用頻度の増減に関わら
ず、たとえば周期的に行われている。提供源3の配布制
御部28は、端末装置2から通知されている使用頻度と
所定の基準頻度とを比較し、使用頻度が所定の基準頻度
以上であるインタプリタアプリを配布元記憶部27内か
ら選び、選ばれたインタプリタアプリを一括コンパイル
させて、得られる変換後ネイティブアプリを端末装置2
に自動的に配布する。これによって、端末装置2におい
てインタプリタアプリから変換後ネイティブアプリへの
置換えに関する制御の手間がほとんど無いので端末装置
2の負荷が軽くなり、かつ該置換えが使用頻度に応じて
適切に制御される。
【0108】第2の置換え手順では、端末装置2のアプ
リ管理部22は、使用頻度計測部24によって計測され
ているインタプリタアプリの使用頻度を監視し、該使用
頻度が所定の基準頻度以上であるインタプリタアプリの
実行高速化を、提供源3に要求する。提供源3の配布制
御部28は、端末装置2からの実行高速化が要求されて
いるインタプリタアプリを配布元記憶部27内から選
び、選ばれたインタプリタアプリを一括コンパイルさせ
て、得られる変換後ネイティブアプリを端末装置2に配
布する。これによって、インタプリタアプリから変換後
ネイティブアプリへの置換えのための端末装置2におけ
る通信回数が最小限に抑えられるので端末装置2の負荷
が軽くなり、提供源3における該置換えに関する処理が
端末装置2からの要求がある場合に限定されるので提供
源3の負荷も軽くなり、かつ該置換えが使用頻度に応じ
て適切に制御される。
【0109】第3の置換え手順では、端末装置2のアプ
リ管理部22は、入力装置10への所定操作によって指
定されているインタプリタアプリの実行高速化を、提供
源3に要求する。提供源3の配布制御部28は、端末装
置2から実行高速化が要求されているインタプリタアプ
リを配布元記憶部27内から選び、選ばれたインタプリ
タアプリを一括コンパイルさせて、得られる変換後ネイ
ティブアプリを端末装置2に配布する。これによって、
インタプリタアプリから変換後ネイティブアプリへの置
換えのための端末装置2における通信回数が最小限に抑
えられるので端末装置2の負荷が軽くなり、提供源3に
おける該置換えに関する処理が端末装置2からの要求が
ある場合に限定されるので提供源3の負荷も軽くなり、
かつ該置換えが使用者の要求に応じて適切に制御される
ので情報処理装置1の使い勝手が良くなる。
【0110】図3は、図2の端末装置2のアプリ実行部
21の詳細な機能的構成の1例を示すブロック図であ
る。端末装置2のアプリ実行部21は、機能的には、ネ
イティブアプリの実行環境を提供しているオペレーショ
ンシステム31で実現されるネイティブ用のUI実現部
41Nと、中間コードアプリの実行環境を提供している
仮想マシンレイヤ32で実現される仮想マシン用UI実
現部41Vと、タスク管理部42と、少なくとも1つの
資源管理部43とを含む。
【0111】各実行環境用のUI実現部41N,21V
は、各実行環境下におけるUI資源7の使用に係り、該
各実行環境に応じたAPI33,35およびリソース3
4,36をそれぞれ有している。或る実行環境下で動作
すべきアプリケーションのタスク40は、該実行環境用
のUI実現部内のAPIおよびリソースを用いる。資源
管理部43およびタスク管理部42は、アプリ実行部2
1において実行されるアプリケーションのタスク40か
らそれぞれ独立している。アプリケーションのタスク4
0とは、アプリケーションの適応業務を構成している仕
事の単位となるプロセスである。以後の説明では、「タ
スク40」は、断らない限り、ネイティブアプリのタス
ク40Nと中間コードアプリのタスク40Vとのどちら
であっても良い。
【0112】タスク管理部42は、いずれか1つのタス
ク40に、UI資源7の使用権を付与する。資源管理部
43は、タスク40とUI資源7との間の情報伝送を制
御する処理部であり、かつ使用権が現在付与されている
タスク40とUI資源7との間だけで、データおよびイ
ベント情報を送受させる。タスク40は、使用権付与中
であってUI資源7を使用すべき際に、全UI実現部4
1のうち、該タスク40を含むアプリケーションの実行
環境に応じたいずれか1つのUI実現部41を用いる。
これによって、2以上の実行環境の共存がシステムソフ
トウエアの大幅な変更無しに可能になるので、端末装置
2は各実行環境下で動作するアプリケーションを適切に
併用することが可能になる。またこれによって、UI資
源7が限られている場合であっても、端末装置2は、単
一UI資源7を多数のタスク40によって容易に共有さ
せることができる。
【0113】詳しくは、端末装置2全体のシステム起動
時に、端末装置2に備えられる全アプリケーションが主
記憶装置8上に展開される。この結果、各アプリケーシ
ョンのタスク40は、システム起動後、該タスク40に
係る動作が可能な状態で待機する。タスク40自身が対
処すべき事象の発生に応答して、待機状態の該タスク4
0は動作を開始する。タスク管理部42は、或るタスク
40への使用権付与に係る所定条件が満たされた場合、
該タスク40へ使用権を付与する。使用権付与中のタス
ク40は、該タスク40を含むアプリケーションの実行
環境に応じたUI実現部のリソースを取り、該リソース
とAPIとを用いつつ、UI資源7を使用する。
【0114】仮想マシン用UI実現部41Vは、好まし
くは、ネイティブ実行環境下で動作するタスク40Nの
1つとして位置付けられるように、端末装置2に実装さ
れている。このためには、タスク管理部42と資源管理
部43とがネイティブ実行環境下で動作するように設計
され、仮想マシン用UI実現部41VとUI資源7との
間のデータ伝送が、常に資源管理部43を経由して行わ
れ、かつ仮想マシン用UI実現部41VへのUI資源7
の使用権の付与が、タスク管理部42によってネイティ
ブアプリのタスク40Nと同様に管理される。この結
果、ネイティブアプリのタスク40Nと仮想マシン用U
I実現部41Vとのうち、使用権付与中のいずれか1つ
が、UI資源7を使用する。これによってネイティブ実
行環境に大きな改造等の影響を与えることなく、端末装
置2におけるアプリケーションの実行環境に仮想マシン
実行環境を追加することができる。またこれによって端
末装置2は、UI資源7が限られている場合であって
も、アプリケーションの構成に関わらず、多数の各アプ
リケーションのタスク40に単一UI資源7を容易に共
有させることが可能になる。
【0115】UI資源7が2個以上ある場合、UI資源
7毎に資源管理部43が用意されている。タスク管理部
42は、UI資源7毎に使用権を設定し、各UI資源7
の使用権を個別にタスク40に付与することが可能であ
る。UI資源7として入力装置8と画像出力装置10と
が備えられる場合、タスク管理部42は、好ましくは、
入力装置8の使用権である入力使用権と、画像出力装置
10の使用権である描画権とを、単一のタスク40に同
時に付与する。入力使用権および描画権の両方が付与さ
れたタスク40は、入力装置8と画像出力装置10とを
同時に使用可能になるので、GUIを実現することがで
きる。また、描画権に限らず音響出力装置の使用権等、
出力装置9の使用権である出力使用権が入力使用権と同
時に単一タスク40に付与されている場合、該タスク4
0において、マルチメディア・インタフェイスが実現さ
れる。
【0116】以上説明した端末装置2は、アプリケーシ
ョン管理に関する処理を実行するためのシステムソフト
ウエアとアプリケーションソフトウエアとをインストー
ルしたコンピュータによって実現されている。また上記
の提供源3は、アプリケーション配布に関する処理を実
行するためのシステムソフトウエアとアプリケーション
ソフトウエアとをインストールしたコンピュータによっ
て実現されている。このようなシステムソフトウエア
は、上述した処理を中央演算処理装置4,14に実行さ
せるためのプログラムと処理用データとを含んでいる。
【0117】上述のシステムソフトウエアは、記憶媒体
に記憶されていてかつコンピュータの媒体読書き部によ
って該記憶媒体から読出されてコンピュータの記憶装置
5,15にストアされてもよく、伝送媒体を介した通信
によってコンピュータに与えられて記憶装置5,15に
ストアされてもよい。記憶装置5,15に記憶されたシ
ステムソフトウエア内のプログラムを中央演算処理装置
4,14が実行することによって、コンピュータが端末
装置2および提供源3としてそれぞれ働く。このよう
に、本発明の端末装置2および提供源3は、汎用のコン
ピュータを用いて実現することも可能である。記憶媒体
としては、フロッピー(登録商標)ディスクに代表され
る磁気記憶媒体、CD−ROM(Compact Disc-Read On
ly Memory)およびDVD(Degital Video Disc)に代
表される光記憶媒体、およびMO(Magneto-Optic Dis
c)に代表される光磁気記憶媒体が挙げられる。伝送媒
体としては、電話回線網の伝送路、LAN(Local Area
Network)およびWAN(Wide AreaNetwork)等を用い
たコンピュータネットワークの伝送路、およびコンピュ
ータを接続する伝送ケーブル等が挙げられる。
【0118】本実施の形態の端末装置2および提供源3
は本発明の端末装置2および提供源3の例示であり、主
要な構成が等しければ、他の様々な形で実現することが
できる。特に端末装置2および提供源3の各構成部品の
詳細な構成および動作は、同じ効果が得られるならば、
上述の構成および動作に限らず他の構成および動作によ
って実現されてもよい。端末装置2および提供源3は、
システムソフトウエアがインストールされたコンピュー
タによって実現されるだけでなく、本明細書で説明され
た情報処理を実行するための構成を備えた装置であれ
ば、どのような構成、たとえば各種プロセスが物理的な
回路として実現されている構成であってもよい。
【0119】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、端末装置
において、ネイティブアプリとインタプリタアプリとの
両方をアプリ実行手段が実行可能であり、かつ該アプリ
実行手段が実行すべきアプリケーションとしてインタプ
リタアプリが提供源から選択的に取込まれる。これによ
って、端末装置へのアプリケーションの配布が容易にな
る。また本発明によれば、端末装置がネイティブコンパ
イラを含む場合、インタプリタアプリの代わりに、該イ
ンタプリタアプリをネイティブコンパイラをによって一
括コンパイルして得られている変換後ネイティブアプリ
が、実行される。これによって、アプリケーションの容
易な配布と端末装置での該アプリケーションの実行の高
速化とを両立させることが可能になる。さらにまた本発
明によれば、実行済の変換後ネイティブアプリは、端末
装置内の一時記憶用の記憶装置から消去される。これに
よって、端末装置の記憶装置の有効利用が可能になる。
【0120】また本発明によれば、端末装置において、
変換後ネイティブアプリが一旦作成された後、該変換後
ネイティブアプリが保存用記憶手段に保存される。一括
コンパイル済のインタプリタアプリを実行すべき状況下
では、該インタプリタアプリと同機能でありかつ保存さ
れている変換後ネイティブアプリが実行される。これに
よって、端末装置でのアプリケーションの実行が、より
高速化される。さらにまた本発明によれば、1回実行さ
れた変換後ネイティブアプリが、保存用記憶手段に保存
される。これによって、保存用記憶手段の有効利用を図
ることができる。また本発明によれば、提供源からイン
タプリタアプリが取込まれる度に該インタプリタアプリ
が一括コンパイルされ、得られる変換後ネイティブアプ
リが保存用記憶手段に記憶される。これによって、提供
源から配布されているアプリケーションの実行が、実行
1回目からより高速化される。
【0121】さらにまた本発明によれば、端末装置にお
いて、使用頻度が基準頻度以上のインタプリタアプリだ
けが一括コンパイルされて、得られる変換後ネイティブ
アプリが保存用記憶手段に記憶される。これによって、
アプリ実行手段の動作全体が効率的に高速化され、かつ
端末装置の機能の差換えが容易になる。また本発明によ
れば、インタプリタアプリの使用頻度が基準頻度以上に
なった時点で、該インタプリタアプリが一括コンパイル
される。これによって、使用頻度に応じたインタプリタ
アプリの一括コンパイルおよび変換後ネイティブアプリ
の保存が、的確かつ迅速に行われる。さらにまた本発明
によれば、使用者による入力手段に対する所定操作によ
って指定されているインタプリタアプリだけが一括コン
パイルされて、得られる変換後ネイティブアプリが保存
用記憶手段に記憶される。これによって、端末装置の機
能の差換えが容易になり、かつ端末装置の使い勝手が向
上する。また本発明によれば、自動認識されている端末
装置の未使用期間に、高速化対象のインタプリタアプリ
が一括コンパイルされて、得られる変換後ネイティブア
プリが保存用記憶手段に記憶される。これによって端末
装置の使い勝手が向上する。
【0122】さらにまた本発明によれば、端末装置にお
いて、使用頻度が基準頻度未満の変換後ネイティブアプ
リだけが保存用記憶手段から消去される。これによっ
て、変換後ネイティブアプリの保存に必要な記憶容量の
増大が抑えられ、かつ端末装置の機能の差換えが容易に
なる。また本発明によれば、変換後ネイティブアプリの
使用頻度が基準頻度未満になった時点で、該変換後ネイ
ティブアプリが消去される。これによって、使用頻度に
応じた変換後ネイティブアプリの消去が、的確かつ迅速
に行われる。さらにまた本発明によれば、使用者による
入力手段に対する所定操作によって指定されている変換
後ネイティブアプリだけが、保存用記憶手段から消去さ
れる。これによって変換後ネイティブアプリの保存に必
要な記憶容量の増大が抑えられ、かつ端末装置の使い勝
手が向上する。また本発明によれば、自動認識されてい
る端末装置の未使用期間に、消去対象の変換後ネイティ
ブアプリが消去される。これによって、端末装置の使い
勝手が向上する。
【0123】さらにまた本発明によれば、端末装置にお
いて、インタプリタアプリ内部の実行速度のボトルネッ
クの原因になっている特定部分だけが一括コンパイルさ
れて、該特定部分と同機能の変換後ネイティブアプリと
インタプリタアプリ内の該特定部分以外の残余部分とが
実行される。これによって、アプリケーションの実行全
体が効率的に高速化され、一括コンパイルに要する時間
が短縮され、かつ変換後ネイティブアプリの保存に必要
な記憶容量の増大が抑えられる。また本発明によれば、
インタプリタアプリ内の特定部分の探索が、該インタプ
リタアプリの実行時に行われる。これによって、アプリ
ケーション実行の高速化がさらに的確に図られる。さら
にまた本発明によれば、使用者による入力手段への所定
操作によって指定されている期間内に、インタプリタア
プリ内部の特定部分が一括コンパイルされる。これによ
って、端末装置の使い勝手が向上する。
【0124】また本発明によれば、端末装置において、
インタプリタアプリと同機能の変換後ネイティブアプリ
に高速化のための最適化処理が施され、最適化処理後の
変換後ネイティブアプリが実行される。これによって、
アプリ実行手段におけるアプリケーションの実行が、さ
らに高速化される。さらにまた本発明によれば、変換後
ネイティブアプリへの最適化処理の度合いが変更可能で
ある。また本発明によれば、変換元のインタプリタアプ
リの使用頻度が高いほど変換後ネイティブアプリの高速
化が図られるように、最適化処理が該変換後ネイティブ
アプリに対して施される。これらによって、最適化処理
に要する時間と変換後ネイティブアプリの実行効率化と
の兼合いが、さらに適切になる。さらにまた本発明によ
れば、端末装置において、アプリケーションの使用頻度
として、アプリケーションの実行回数およびアプリケー
ションの実行時間のうちの少なくとも一方が使用可能で
ある。これによって、使用頻度に基づくアプリケーショ
ンの管理がさらに的確に行われる。
【0125】また以上のように本発明によれば、提供源
において、端末装置に配布すべきアプリケーションが、
プラットホームに依存しないインタプリタアプリの形態
で記憶されている。端末装置へのアプリケーション配布
時には、該端末装置のプラットホームに応じてインタプ
リタアプリが一括コンパイルされ、この結果得られる変
換後ネイティブアプリが端末装置に与えられる。これに
よって、端末装置へのアプリケーションの配布が容易に
なる。
【0126】さらにまた以上のように本発明によれば、
情報処理装置は、インタプリタアプリを記憶しておりか
つネイティブコンパイラを有する提供源と、インタプリ
タアプリとネイティブアプリとの両方を実行可能な環境
を有する端末装置とを含む。情報処理装置において、端
末装置から通知されているインタプリタアプリの使用頻
度に応じて、該インタプリタアプリと同機能のネイティ
ブアプリの提供源からの配布が自動的に制御される。ま
た以上のように本発明によれば、上記の情報処理装置に
おいて、使用頻度に応じてインタプリタアプリの実行高
速化が端末装置から要求され、該インタプリタアプリと
同機能のネイティブアプリが提供源から配布される。さ
らにまた以上のように本発明によれば、上記の情報処理
装置において、使用者からの指示に応じてインタプリタ
アプリの最適化が端末装置から要求され、該インタプリ
タアプリと同機能のネイティブアプリが提供源から配布
される。これらの各発明によって、情報処理装置では、
提供源からのアプリケーションの容易な配布の端末装置
の構成の簡略化と端末装置での該アプリケーションの実
行の高速化とを両立させつつ、端末装置においてインタ
プリタアプリとネイティブアプリとの置換えが適切に制
御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である端末装置2および
提供源3を含む情報処理装置1の物理的構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の情報処理装置1の機能的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の情報処理装置の端末装置2内のアプリ実
行部21の機能的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 端末装置 3 提供源 4,14 中央演算処理装置(CPU) 5,15 記憶装置 6,16 通信装置 7 UI資源 10 入力装置 21 アプリ実行部 22 アプリ管理部 23,29 ネイティブコンパイラ 24 使用頻度計測部 25 未使用期間認識部 27 配布元記憶部 28 配布制御部

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホームに依存しないアプリケー
    ションソフトウエアであるインタプリタアプリを配布す
    る提供源と共に用いられる端末装置において、 端末装置固有のプラットホームに依存するアプリケーシ
    ョンソフトウエアであるネイティブアプリとインタプリ
    タアプリとが実行可能なアプリ実行手段と、 アプリ実行部が実行すべきアプリケーションソフトウエ
    アを管理するアプリ管理手段とを含み、 アプリ管理手段は、提供源が配布しているインタプリタ
    アプリをアプリ実行手段に選択的に取込ませ、取込まれ
    たインタプリタアプリをアプリ実行手段に実行させるこ
    とを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】 インタプリタアプリを一括コンパイルし
    て、該インタプリタアプリと同機能のネイティブアプリ
    である変換後ネイティブアプリを得るネイティブコンパ
    イラをさらに含み、 前記アプリ管理手段が、インタプリタアプリを実行すべ
    き状況下で、該インタプリタアプリと同機能の変換後ネ
    イティブアプリを前記アプリ実行手段に実行させること
    を特徴とする請求項1記載の端末装置。
  3. 【請求項3】 前記ネイティブコンパイラによって得ら
    れている変換後ネイティブアプリが、前記アプリ実行手
    段内の記憶装置に一時記憶され、 前記アプリ管理手段が、前記アプリ実行手段によって実
    行された変換後ネイティブアプリを記憶装置から消去す
    ることを特徴とする請求項2記載の端末装置。
  4. 【請求項4】 前記ネイティブコンパイラによって作成
    されている変換後ネイティブアプリを記憶する保存用記
    憶手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段が、変換後ネイティブアプリが既に
    作成されているインタプリタアプリを実行すべき状況下
    で、該インタプリタアプリと同機能でありかつ保存用記
    憶手段に記憶されている変換後ネイティブアプリを前記
    アプリ実行手段に直接実行させることを特徴とする請求
    項2または3記載の端末装置。
  5. 【請求項5】 前記アプリ管理手段が、前記ネイティブ
    コンパイラによって作成されている変換後ネイティブア
    プリの実行後に、該変換後ネイティブアプリを前記保存
    用記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項4項記
    載の端末装置。
  6. 【請求項6】 前記アプリ管理手段は、前記提供源から
    インタプリタアプリが取込まれる度に、前記ネイティブ
    コンパイラに該インタプリタアプリを一括コンパイルさ
    せ、得られる変換後ネイティブアプリを前記保存用記憶
    手段に記憶させることを特徴とする請求項4または5記
    載の端末装置。
  7. 【請求項7】 前記アプリ実行手段におけるアプリケー
    ションソフトウエアの使用頻度を計測する使用頻度計測
    手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段は、使用頻度が所定の基準頻度以上
    のインタプリタアプリを前記ネイティブコンパイラに一
    括コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブアプリ
    を前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とする請
    求項4〜6のうちのいずれか1項記載の端末装置。
  8. 【請求項8】 前記アプリ管理手段は、インタプリタア
    プリの使用頻度が前記基準頻度以上になった時点で、該
    インタプリタアプリを前記ネイティブコンパイラに一括
    コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブアプリを
    前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とする請求
    項7記載の端末装置。
  9. 【請求項9】 指示入力のために操作される入力手段を
    さらに含み、 前記アプリ管理手段は、入力手段に対する所定操作によ
    って指定されているインタプリタアプリを、前記ネイテ
    ィブコンパイラに一括コンパイルさせて、得られる変換
    後ネイティブアプリを前記保存用記憶手段に記憶させる
    ことを特徴とする請求項4〜8のうちのいずれか1項記
    載の端末装置。
  10. 【請求項10】 端末装置の未使用期間を自動的に認識
    する未使用期間認識手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段が、認識されている未使用期間内
    に、インタプリタアプリを前記ネイティブコンパイラに
    一括コンパイルさせて、得られる変換後ネイティブアプ
    リを前記保存用記憶手段に記憶させることを特徴とする
    請求項7〜9のうちのいずれか1項記載の端末装置。
  11. 【請求項11】 前記アプリ実行手段におけるアプリケ
    ーションソフトウエアの使用頻度を計測する使用頻度計
    測手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段は、使用頻度が予め定める基準頻度
    未満の変換後ネイティブアプリを前記保存用記憶手段か
    ら消去することを特徴とする請求項4〜10のうちのい
    ずれか1項記載の端末装置。
  12. 【請求項12】 前記アプリ管理手段は、前記変換後ネ
    イティブアプリの使用頻度が前記基準頻度未満になった
    時点で、該変換後ネイティブアプリを前記保存用記憶手
    段から消去することを特徴とする請求項11記載の端末
    装置。
  13. 【請求項13】 指示入力のために操作される入力手段
    をさらに含み、 前記アプリ管理手段は、入力手段に対する所定操作によ
    って指定されている変換後ネイティブアプリを、前記保
    存用記憶手段から消去することを特徴とする請求項4〜
    12のうちのいずれか1項記載の端末装置。
  14. 【請求項14】 端末装置の未使用期間を自動的に認識
    する未使用期間認識手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段が、認識されている未使用期間内
    に、変換後ネイティブアプリを前記保存用記憶手段から
    消去することを特徴とする請求項11または13記載の
    端末装置。
  15. 【請求項15】 前記アプリ管理手段が、インタプリタ
    アプリ内部から該インタプリタアプリの実行速度のボト
    ルネックになっている特定部分を探索し、探索された特
    定部分だけを前記ネイティブコンパイラに一括コンパイ
    ルさせて、該特定部分と同機能の変換後ネイティブアプ
    リとインタプリタアプリ内の該特定部分以外の残余部分
    とを前記アプリ実行手段に実行させることを特徴とする
    請求項2〜14のうちのいずれか1項記載の端末装置。
  16. 【請求項16】 前記アプリ管理手段が、前記インタプ
    リタアプリ内の特定部分の探索を、該インタプリタアプ
    リの実行時に行うことを特徴とする請求項15記載の端
    末装置。
  17. 【請求項17】 指示入力のために操作される入力手段
    をさらに含み、 前記アプリ管理手段が、入力手段への所定操作によって
    指定されている期間内に、インタプリタアプリ内部の特
    定部分の一括コンパイルを前記ネイティブコンパイラに
    行わせることを特徴とする請求項15または16記載の
    端末装置。
  18. 【請求項18】 前記ネイティブコンパイラが、得られ
    ている前記変換後ネイティブアプリに、高速化のための
    最適化処理を施すことを特徴とする請求項2〜17のう
    ちのいずれか1項記載の端末装置。
  19. 【請求項19】 前記ネイティブコンパイラにおける変
    換後ネイティブアプリに対する最適化処理の度合いが変
    更可能であることを特徴とする請求項18記載の端末装
    置。
  20. 【請求項20】 前記アプリ実行手段におけるアプリケ
    ーションソフトウエアの使用頻度を計測する使用頻度計
    測手段をさらに含み、 前記アプリ管理手段は、元のインタプリタアプリの使用
    頻度が高いほど変換後ネイティブアプリの実行高速化が
    図られるように、該変換後ネイティブアプリの最適化処
    理の度合を定め、定められている度合の最適化処理を前
    記ネイティブコンパイラに行わせることを特徴とする請
    求項19記載の端末装置。
  21. 【請求項21】 前記使用頻度計測手段は、前記アプリ
    実行手段におけるアプリケーションソフトウエアの実行
    回数と、前記アプリ実行手段における該アプリケーショ
    ンソフトウエアの実行時間とをそれぞれ計測し、実行時
    間および実行回数のうちの少なくとも一方を該アプリケ
    ーションソフトウエアの使用頻度として用いることを特
    徴とする請求項7〜20のうちのいずれか1項記載の端
    末装置。
  22. 【請求項22】 所定機能を有するアプリケーションソ
    フトウエアを端末装置に配布するための提供源におい
    て、 プラットホームに依存しないアプリケーションソフトウ
    エアであるインタプリタアプリを一括してコンパイルし
    て、該インタプリタアプリと同機能を有しかつプラット
    ホームに依存するアプリケーションソフトウエアである
    変換後ネイティブアプリを得るためのネイティブコンパ
    イラと、 前記所定機能を有するインタプリタアプリを記憶してい
    る配布元記憶手段と、 端末装置へのアプリケーションソフトウエアの配布を制
    御している配布制御手段とを含み、 配布制御手段は、配布元記憶手段内のインタプリタアプ
    リを配布先の端末装置のプラットホームに応じてネイテ
    ィブコンパイラに一括コンパイルさせて、得られる変換
    後ネイティブアプリを該端末装置に配布することを特徴
    とする提供源。
  23. 【請求項23】 請求項1〜21のうちのいずれか1項
    記載の端末装置と請求項22記載の提供源とを含む情報
    処理装置において、 前記端末装置が、前記アプリ実行手段におけるアプリケ
    ーションソフトウエアの使用頻度を計測する使用頻度計
    測装置をさらに含み、 前記端末装置のアプリ管理手段は、計測されているイン
    タプリタアプリの使用頻度を前記提供源に通知し、 前記提供源の配布制御手段は、通知されている使用頻度
    が所定の基準頻度以上であるインタプリタアプリを一括
    コンパイルさせて得られる変換後ネイティブアプリを、
    前記端末装置に自動的に配布し、 前記端末装置のアプリ管理手段は、前記提供源から配布
    されている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行部
    に選択的に取込ませ、インタプリタアプリを実行すべき
    状況下で、該インタプリタアプリと同機能でありかつ該
    提供源から取込まれている変換後ネイティブアプリを前
    記アプリ実行手段に実行させることを特徴とする情報処
    理装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜21のうちのいずれか1項
    記載の端末装置と請求項22記載の提供源とを含む情報
    処理装置において、 前記端末装置が、前記アプリ実行手段におけるアプリケ
    ーションソフトウエアの使用頻度を計測する使用頻度計
    測装置をさらに含み、 前記端末装置のアプリ管理手段は、計測されている使用
    頻度が所定の基準頻度以上であるインタプリタアプリの
    実行高速化を前記提供源に要求し、 前記提供源の配布制御手段は、前記端末装置から実行高
    速化が要求されているインタプリタアプリを一括コンパ
    イルさせて得られる変換後ネイティブアプリを、端末装
    置に配布し、 前記端末装置のアプリ管理手段は、前記提供源から配布
    されている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行部
    に選択的に取込ませ、インタプリタアプリを実行すべき
    状況下で、該インタプリタアプリと同機能でありかつ該
    提供源から取込まれている変換後ネイティブアプリを前
    記アプリ実行手段に実行させることを特徴とする情報処
    理装置。
  25. 【請求項25】 請求項1〜21のうちのいずれか1項
    記載の端末装置と請求項22記載の提供源とを含む情報
    処理装置において、 前記端末装置が、指示入力のために操作される入力手段
    をさらに含み、 前記端末装置のアプリ管理手段は、入力手段への所定操
    作によって指定されているインタプリタアプリの実行高
    速化を前記提供源に要求し、 前記提供源の配布制御手段は、前記端末装置から実行高
    速化が要求されているインタプリタアプリを一括コンパ
    イルさせて得られる変換後ネイティブアプリを、端末装
    置に配布し、 前記端末装置のアプリ管理手段は、前記提供源から配布
    されている変換後ネイティブアプリを前記アプリ実行部
    に選択的に取込ませ、インタプリタアプリを実行すべき
    状況下で、該インタプリタアプリと同機能でありかつ該
    提供源から取込まれている変換後ネイティブアプリを前
    記アプリ実行手段に実行させることを特徴とする情報処
    理装置。
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