JP2002062176A - ガスメータおよびガス供給に係る異常判定方法 - Google Patents

ガスメータおよびガス供給に係る異常判定方法

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JP2002062176A
JP2002062176A JP2000249625A JP2000249625A JP2002062176A JP 2002062176 A JP2002062176 A JP 2002062176A JP 2000249625 A JP2000249625 A JP 2000249625A JP 2000249625 A JP2000249625 A JP 2000249625A JP 2002062176 A JP2002062176 A JP 2002062176A
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gas
flow
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JP2000249625A
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Michinori Komaki
充典 小牧
Takeshi Tashiro
健 田代
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 警告動作の実行に係る判定の信頼性を向上さ
せることが可能なガスメータおよびガス供給に係る異常
判定方法を提供する。 【解決手段】 CPU12は、流量差ΔQSの絶対値が
基準流量QSK以上(|ΔQS|≧QSK)であること
を確認したのち、流量差ΔQSの絶対値が増加したのち
減少するポイント、すなわち流量差ピークを検出する。
検出した流量差ピークが、流量差ΔQSが増加したのち
減少する正の流量差ピークであった場合には、CPU1
2は、1のガス器具が新たに稼働したものと判断する。
ガス器具の稼働状態が随時正確に認識されるため、警告
動作の実行に係る判定の信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガスの流量を
測定すると共にガス燃焼機器の稼働状態に基づいて燃料
ガスを利用する消費者の安全を監視するためのガスメー
タおよびガス供給に係る異常判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者による家庭用燃料ガス(以
下、単に「ガス」ともいう。)の消費量(ガス流量)を
測定するために、膜式流量計などを搭載したガスメータ
が各消費者宅ごとに設置されている。最近では、ガス流
量を測定する他、ガスを利用する消費者の安全を確保す
るために、ガスの消費状態を監視する機能(保安機能)
を有するものも知られている。この保安機能は、例え
ば、ガスメータに搭載されたマイクロコンピュータによ
り実行される。
【0003】保安機能を有するガスメータは、例えば、
ガス流量の変化(増加,減少)を検出することによりガ
ス器具(ガス燃焼機器)の稼働状態(稼働,停止)を認
識するようになっている。そして、ガスメータは、ガス
流量の増加量が所定の増加量(基準流量)以上であるか
どうかを判定し、ガス流量の増加量が基準流量以上とな
ったときに、通常のガスの利用状態では生じないような
過大なガスの消費状態を検知したものと判断し、ガス供
給の遮断や警告音の発令などの警告動作を行うようにな
っている。この種のガスメータによれば、消費者に対し
て危険をともなう不慮の事態における過大なガスの供給
状態が検知される。
【0004】ここで、図5を参照して、従来の膜式流量
計を搭載したガスメータにおける警告動作の実行に係る
判定手順について説明する。図5は、ガスメータによっ
て検出されるガス流量変化の一例を表すものであり、図
中における「横軸」は時間T(秒)を表し、「縦軸」は
ガス流量Q(瞬時流量;L(リットル)/h(時間))
を表している。図5では、例えば、時間T1よりも以前
からガス器具Uが稼働している状態において時間T2の
経過後からガス器具Vが稼働し、時間T4において双方
のガス器具が停止した場合を示している。膜式流量計を
搭載したガスメータは、例えば、瞬間的なガス流量(瞬
時流量)を把握することができないため、ガスの消費に
応じて入力される流量パルスを所定の時間間隔(約30
秒間)ごとにカウントし、この流量パルスに対して所定
のパルスレートを乗ずることによりガス流量の演算を行
っている。すなわち、例えば、時間T2に到達した時点
において、時間T1〜T2間に消費されたガス流量Q1
が演算され、同様にガス流量Q2,Q3が演算される。
ここで、流量パルスのカウント間隔を「約30秒間」と
したのは、流量パルスのカウントは、必ずしも30秒間
ごとに行われるものとは限らず、30秒を経過したのち
に次の流量パルスを検出する時点まで行われるためであ
る。
【0005】まず、ガスメータは、時間T3において、
最も新しく測定したガス流量Q2とその直前に測定した
ガス流量Q1との流量差(すなわちガス流量の増加量;
Q2−Q1)を演算し、この流量差の絶対値(|Q2−
Q1|)がガス流量Q1の所定倍(例えば0.03倍;
0.03Q1)よりも大きいかどうかを判定する。この
とき、ガスメータは、流量差の絶対値がガス流量Q1の
0.03倍よりも大きい場合(|Q2−Q1|>0.0
3Q1)にはガスの消費状態に変化が生じた(1のガス
器具Vが新たに稼働した)ものと判断し、一方、流量差
の絶対値がガス流量Q1の0.03倍以下であった場合
(|Q2−Q1|≦0.03Q1)にはガスの消費状態
に変化が生じなかった(新たに稼働したガス器具は存在
しない)ものと判断する。ガスの消費状態に変化が生じ
たものと判断した場合には、ガスメータは、時間T4に
おいて、最も新しく測定したガス流量Q3とその2つ前
(約60秒前)に測定したガス流量Q1との流量差(Q
3−Q1)を演算し、この流量差を新たに稼働したガス
器具Vの個別流量として登録する。続いて、ガスメータ
は、登録した個別流量が所定の流量(安全流量)以上で
あるかどうかを判定する。個別流量が安全流量である場
合には、ガスメータは、通常のガスの利用状態では生じ
ないような過大なガスの消費状態を検知したものと判断
し、一連の警告動作を実行する。なお、ガスメータは、
所定の流量以下のガスの消費状態を検出した時点(時間
T5)において、全てのガス器具が停止したものと判断
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスを利用
する消費者の利便性を考慮するならば、警告動作の実行
に係る判定の信頼性を高め、警告動作の誤動作を回避す
る必要がある。しかしながら、従来のガスメータでは、
以下のような理由により、警告動作の実行に係る判定の
信頼性が十分なものではないという問題があった。すな
わち、図6に示したように、例えば、時間T2〜T3間
において、ガス器具Vの稼働後、さらに他のガス器具W
が稼働した場合には、ガスメータは、2台のガス器具
(ガス器具V,ガス器具W)が稼働しているにもかかわ
らず、時間T4において、あたかも流量差Q5−Q1に
相当する個別流量を有する1台のガス器具が稼働してい
るものと判断してしまう。このときの個別流量は、2台
のガス器具の個別流量の総和となるため、比較的大きな
流量となる。このような場合には、個別流量が安全流量
以上となり、2台のガス器具が正常に稼働しているにも
かからわず警告動作が誤って実行される可能性が高くな
る。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、警告動作の実行に係る判定の信頼性
を向上させることが可能なガスメータおよびガス供給に
係る異常判定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガスメータは、
1または2以上のガス燃焼機器によって消費される燃料
ガスの流量を所定の時間間隔ごとに測定する流量測定手
段と、この流量測定手段によって測定された燃料ガスの
流量のうちの最も新しく測定された対象流量とこれより
も以前に測定された比較流量との流量差を演算する流量
差演算手段と、この流量差演算手段によって演算された
流量差の絶対値を基準流量と比較することにより燃料ガ
スの消費状態に変化が生じたかどうかを判定する流量差
判定手段と、この流量差判定手段によって燃料ガスの消
費状態に変化が生じたものと判定されたときに、流量差
の絶対値が増加したのち減少する流量差ピークを検出す
るピーク検出手段と、このピーク検出手段によって検出
された流量差ピークに基づいて、流量差ピークの前後で
流量差が増加したのち減少する場合には1または2以上
のガス燃焼機器の1のガス燃焼機器が稼働したものと判
断し、一方、流量差ピークの前後で流量差が減少したの
ち増加する場合には1または2以上のガス燃焼機器のう
ちの1のガス燃焼機器が停止したものと判断する稼働判
定手段と、ピーク検出手段によって検出された流量差ピ
ークが稼働判定手段によって1のガス燃焼機器の稼働に
よるものであると判断されたときに、最も新しく検出さ
れた流量差ピークに対応する燃料ガスの流量とこれより
も以前に検出された他の流量差ピークに対応する燃料ガ
スの流量との差として稼働している1のガス燃焼機器の
個別流量を演算する個別流量演算手段と、この個別流量
演算手段によって演算された個別流量が安全流量以上で
あるかどうかを判定する安全判定手段と、この安全判定
手段によって個別流量が安全流量以上であると判定され
たときに1または2以上のガス燃焼機器に対する燃料ガ
スの供給を遮断する遮断手段とを備えるようにしたもの
である。
【0009】本発明のガスメータでは、流量測定手段に
より、1または2以上のガス燃焼機器によって消費され
る燃料ガスの瞬時流量が所定の時間間隔ごとに測定さ
れ、流量差演算手段により、燃料ガスの流量のうちの最
も新しく測定された対象流量とこれよりも以前に測定さ
れた比較流量との流量差が演算され、流量差判定手段に
より、流量差の絶対値が基準流量と比較されることによ
り燃料ガスの消費状態に変化が生じたどうかが判定され
る。流量差判定手段により燃料ガスの消費状態に変化が
生じたものと判定されたときには、ピーク検出手段によ
り、流量差の絶対値が増加したのち減少する流量差ピー
クが検出される。このとき、稼働判定手段により、流量
差ピークの前後で流量差が増加したのち減少する場合に
は1または2以上のガス燃焼機器のうちの1のガス燃焼
機器が稼働したものと判断され、一方、流量差ピークの
前後で流量差が減少したのち増加する場合には1または
2以上のガス燃焼機器のうちの1のガス燃焼機器が停止
したものと判断される。ピーク検出手段により検出され
た流量差ピークが稼働判定手段により1のガス燃焼機器
の稼働によるものであると判断されたときには、個別流
量演算手段により、最も新しく検出された流量差ピーク
に対応する燃料ガスの流量とこれよりも以前に検出され
た他の流量差ピークに対応する燃料ガスの流量との差と
して稼働している1のガス燃焼機器の個別流量が演算さ
れ、安全判定手段により、個別流量が安全流量以上であ
るかどうかが判定される。安全判定手段により個別流量
が安全流量以上であると判定されたときには、遮断手段
により、1または2以上のガス燃焼機器に対する燃料ガ
スの供給が遮断される。
【0010】本発明のガスメータでは、流量差判定手段
が、流量差演算手段によって演算された流量差の絶対値
が基準流量以上であったときに燃料ガスの消費状態に変
化が生じたものと判定し、一方、流量差の絶対値が基準
流量より小さいときに燃料ガスの消費状態に変化が生じ
なかったものと判定するようにしてもよい。
【0011】また、本発明のガスメータでは、基準流量
が比較流量の所定倍に相当するものであるようにしても
よい。
【0012】また、本発明のガスメータでは、流量差演
算手段が、対象流量を用いて所定の演算処理を行ったの
ち、演算後の対象流量と比較流量との流量差を演算する
ものであるようにしてもよい。
【0013】また、本発明のガスメータでは、流量差演
算手段が、演算した流量差を用いて所定の演算処理を行
うものであるようにしてもよい。
【0014】また、本発明のガスメータでは、ピーク検
出手段が、最も新しく検出された流量差ピークの検出タ
イミングが、これよりも以前に検出された他の流量差ピ
ークの検出タイミングから所定の時間以内であった場合
には、最も新しく検出された流量差ピークに関する認識
を消去するようにしてもよい。
【0015】本発明のガス供給に係る異常判定方法は、
1または2以上のガス燃焼機器に対する燃料ガスの供給
に係る異常事態の発生を判定するためのガス供給に係る
異常判定方法であって、異常事態の発生を判定する手順
が、1または2以上のガス燃焼機器よって消費される燃
料ガスの流量を所定の時間間隔ごとに測定する第1のス
テップと、燃料ガスの流量のうちの最も新しく測定した
対象流量とこれよりも以前に測定した比較流量との流量
差を演算する第2のステップと、この流量差の絶対値を
基準流量と比較することにより燃料ガスの消費状態に変
化が生じたかどうかを判定する第3のステップと、燃料
ガスの消費状態に変化が生じものと判定したときに流量
差の絶対値が増加したのち減少する流量差ピークを検出
する第4のステップと、この流量差ピークに基づいて、
流量差ピークの前後で流量差が増加したのち減少する場
合には1または2以上のガス燃焼機器のうちの1のガス
燃焼機器が稼働したものと判断し、一方、流量差ピーク
の前後で流量差が減少したのち増加する場合には1また
は2以上のガス燃焼機器の1のガス燃焼機器が停止した
ものと判断する第5のステップと、検出した流量差ピー
クが1のガス燃焼機器の稼働によるものであると判断し
たときに、最も新しく検出した流量差ピークに対応する
燃料ガスの流量とこれよりも以前に検出した他の流量差
ピークに対応する燃料ガスの流量との差として稼働して
いる1のガス燃焼機器の個別流量を演算する第6のステ
ップと、この個別流量が安全流量以上であるかどうかを
判定する第7のステップと、個別流量が安全流量以上で
あると判定したときに1または2以上のガス燃焼機器に
対する燃料ガスの供給を遮断する第8のステップとを含
むようにしたものである。
【0016】本発明のガス供給に係る異常判定方法で
は、第1のステップにおいて、1または2以上のガス燃
焼機器よって消費される燃料ガスの流量が所定の時間間
隔ごとに測定され、第2のステップにおいて、燃料ガス
の流量のうちの最も新しく測定された対象流量とこれよ
りも以前に測定された比較流量との流量差が演算され、
第3のステップにおいて、流量差の絶対値が基準流量と
比較されることにより燃料ガスの消費状態に変化が生じ
たかどうかが判定される。続いて、第4のステップにお
いて、燃料ガスの消費状態に変化が生じたものと判定さ
れたときに流量差の絶対値が増加したのち減少する流量
差ピークが検出される。続いて、第5のステップにおい
て、流量差ピークに基づいて、流量差ピークの前後で流
量差が増加したのち減少する場合には1または2以上の
ガス燃焼機器のうちの1のガス燃焼機器が稼働したもの
と判断され、流量差ピークの前後で流量差が減少したの
ち増加する場合には1または2以上のガス燃焼機器の1
のガス燃焼機器が停止したものと判断される。続いて、
第6のステップにおいて、検出された流量差ピークが1
のガス燃焼機器の稼働によるものであると判断されたと
きに、最も新しく検出された流量差ピークに対応する燃
料ガスの流量とこれよりも以前に検出された他の流量差
ピークに対応する燃料ガスの流量との差として1のガス
燃焼機器の個別流量が演算され、第7のステップにおい
て、個別流量が安全流量以上であるかどうかが判定され
る。最後に、第8のステップにおいて、個別流量が安全
流量以上であると判定されたときに、1または2以上の
ガス燃焼機器に対する燃料ガスの供給が遮断される。
【0017】本発明のガス供給に係る異常判定方法で
は、第3のステップにおいて、流量差の絶対値が基準流
量以上であったときに燃料ガスの消費状態に変化が生じ
たものと判定し、一方、流量差の絶対値が基準流量より
小さいときに燃料ガスの消費状態に変化が生じなかった
ものと判定するようにしてもよい。
【0018】また、本発明のガス供給に係る異常判定方
法では、比較流量の所定倍に相当するように基準流量を
設定するようにしてもよい。
【0019】また、本発明のガス供給に係る異常判定方
法では、第2のステップにおいて、対象流量を用いて所
定の演算処理を行ったのち、演算後の対象流量と比較流
量との流量差を演算するようにしてもよい。
【0020】また、本発明のガス供給に係る異常判定方
法では、さらに、第2のステップと第3のステップとの
間に、演算した流量差を用いて所定の演算処理を行う第
9のステップを含むようにしてもよい。
【0021】また、本発明のガス供給に係る異常判定方
法では、第4のステップにおいて、最も新しく検出した
流量差ピークの検出タイミングが、これよりも以前に検
出した流量差ピークの検出タイミングから所定の時間以
内であった場合には、最も新しく検出した流量差ピーク
に関する認識を消去するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態に係るガス
メータ10の要部の概略構成を表すものである。なお、
本実施の形態に係る「ガス供給に係る異常判定方法」
は、このガスメータ10によって具現化されるので、以
下、併せて説明する。
【0024】ガスメータ10は、筐体の内部に、配管中
を流れるガスGの流量を測定するための計量部11と、
ガスメータ10全体の動作を制御するためのCPU(Ce
ntral Proccessing Unit;中央演算処理装置)12と、
各種情報を格納するためのRAM(Random Access Memo
ry)13と、時間計測を行うためのクロック14と、C
PU12等に電力供給を行うためのリチウムバッテリ1
5と、ガスメータ10よりも下流側へのガスGの供給状
態を切り替えるための遮断弁16とを備えている。ま
た、筐体の外側の表面には、ガスメータ10に関する各
種情報を表示するための表示部17が設けられている。
なお、図示しないが、このガスメータには、配管を介し
て1または2以上のガス器具(例えば、ガスレンジ,ガ
ス湯沸し器,ガス暖房器等)が設置されているものとす
る。ここで、計量部11が本発明における「流量測定手
段」の一具体例に対応し、遮断弁16が本発明における
「遮断手段」の一具体例に対応する。
【0025】計量部11は、例えば、フルイディック素
子や熱式のフローセンサよりなるものであり、配管中を
流れるガスGの流量に応じて、CPU12に対して流量
信号を出力するようになっている。このような構成を有
する計量部11を用いることにより、膜式流量計などの
場合とは異なり、ガスGの瞬時流量QSを測定すること
が可能となる。
【0026】CPU12は、主に、例えば、クロック1
4から出力されるクロック信号に基づいて、所定の時間
間隔(例えば1秒)ごとに、計量部11から出力される
流量信号を取り込み、この流量信号に基づいてガスGの
瞬時流量QSを演算するようになっている。また、CP
U12は、例えば、所定の時間間隔(例えば1時間)ご
とに瞬時流量QSを積算してガスGの積算流量QKを演
算するようになっている。CPU12は、取得した一連
の流量データ(QS,QK)を表示部17に対して出力
すると共にRAM13に随時格納する。
【0027】このCPU12は、特に、ガスGの使用に
ともなう消費者の安全を確保することを目的とした以下
のような保安機能を有している。すなわち、CPU12
は、例えば、まず、ガスGの瞬時流量QSを演算したの
ち、最も新しく演算した瞬時流量QSを含めた過去10
回分の瞬時流量の平均値として平均流量QSRを演算す
る(移動平均演算処理)。この移動平均演算処理は、例
えば、CPU12による瞬時流量QSの演算開始後、1
0個の流量データ(10個の瞬時流量QS)を取得した
時点から開始される。もちろん、この移動平均演算処理
は、瞬時流量QSの演算タイミングごとに繰り返し行わ
れる。
【0028】続いて、CPU12は、最も新しく演算し
た平均流量QSR(対象流量)と、これよりも以前(例
えば10秒前)に演算した平均流量QSR(比較流量)
との流量差ΔQSを演算する。ここで、図2は、ガスG
の平均流量QSRの変化(A)および流量差ΔQSの変
化(B)の一例を表すものであり、両者の相関を説明す
るためのものである。図2において、「横軸」は時間T
(秒)を表し、「縦軸」は平均流量QSRまたは流量差
ΔQS(L/h)を表している。いずれのガス器具も稼
働していない状態において1のガス器具Xが稼働・停止
する場合には、平均流量QSRは、ガス器具Xの稼働に
応じて増加してほぼ一定となったのち、ガス器具Xの停
止に応じて減少する。このとき、流量差ΔQSは、平均
流量QSRの増加に応じて増加したのち、平均流量QS
Rが一定になると減少する。また、稼働していたガス器
具Xが停止する場合には、流量差ΔQSは、平均流量Q
SRの減少に応じて減少したのち増加する。すなわち、
流量差ΔQSの変化パターン中には、ガス器具Xが稼働
する場合に上向き(正)の流量差ピークP1が現れ、一
方、ガス器具Xが停止する場合に下向き(負)の流量差
ピークP2が現れることとなる。これらの流量差ピーク
を検出することにより、ガス器具の稼働状態(稼働,停
止)を判断することが可能となる。ここで、CPU12
が、本発明における「流量差演算手段」の一具体例に対
応する。
【0029】続いて、CPU12は、例えば、演算した
流量差ΔQSを用いて所定の平均化演算処理を行う。こ
の平均化演算処理は、例えば、以下のような演算式を用
いて行われる。
【0030】ΔQS=1/4ΔQS1+3/4ΔQS2
【0031】上記の式中において、「ΔQS」は平均化
演算処理後の流量差、「ΔQS1」は最も新しく演算し
た流量差、「ΔQS2」は「ΔQS」よりも1つ前(例
えば1秒前)に平均化演算処理を行った流量差をそれぞ
れ表している。
【0032】続いて、CPU12は、例えば、平均化演
算処理後の流量差ΔQSを用いて所定の切り捨て演算処
理を行う。この切り捨て演算処理としては、例えば、流
量差ΔQSの「1の桁」を切り捨てるようにする。具体
的には、例えば、平均化演算処理前の流量差ΔQSが
「96L/h」である場合には、これを「90L/h」
とする。ただし、切り捨て演算処理を適用する「桁」は
必ずしも「1の桁」に限らず、例えば、「1の桁」以外
の桁(例えば、「10の桁」)に適用してもよいし、ま
たは複数の桁(例えば、「1の桁」および「10の
桁」)に適用するようにしてもよい。もちろん、上記の
平均化演算処理および切り捨て演算処理は、流量差ΔQ
Sの演算タイミングごとに繰り返し行われる。
【0033】続いて、CPU12は、切り捨て演算処理
後の流量差ΔQSの絶対値(|ΔQS|)を基準流量Q
SKと比較することによりガスGの消費状態に変化が生
じたかどうかを判定する。具体的には、CPU12は、
例えば、切り捨て演算処理後の流量差ΔQSの絶対値
(|ΔQS|)が基準流量QSK以上であるかどうかを
判定する。この基準流量ΔQSKは、ガスGの消費状態
の変化を検出するための検出基準となるものであり、例
えば、予めガス事業者等により設定され、RAM13に
格納されている。基準流量ΔQSKとしては、例えば、
所定の流量(例えば100L/h)を固定して登録する
ようにしてもよいし、または流量差ΔQSの演算タイミ
ングごとに平均流量QSR(比較流量)の所定倍(例え
ば0.03倍)の流量が演算されるようにしてもよい。
流量差ΔQSの絶対値が基準流量QSK以上である場合
(|ΔQS|≧QSK)には、CPU12は、ガスGの
消費状態に変化が生じたものと判定する。そして、CP
U12は、流量差ΔQSの絶対値の変化を追跡し、流量
差ΔQSの絶対値が増加したのち減少するポイント、す
なわち「流量差ピーク」を検出する。ここで、CPU1
2が、本発明における「流量差判定手段」,「ピーク検
出手段」の一具体例に対応する。
【0034】続いて、CPU12は、例えば、最も新し
く検出した流量差ピークよりも以前に他の流量差ピーク
を検出していなかったかどうかを確認する。このとき、
他の流量差ピークを検出していた場合において、例え
ば、他の流量差ピークの検出タイミングから最も新しく
検出した流量差ピークの検出タイミングまでの時間(検
出間隔TH)が所定の時間(検出許容時間TY;例えば
5秒)以下であった場合(TH≦TY)には、CPU1
2は、最も新しく検出した流量差ピークがガスGの利用
以外の要因(例えばガスGの脈動等)によるものである
と判断し、このときの流量差ピークに関する認識を消去
する。なお、検出間隔THが検出許容時間TYより大き
い場合(TH>TY)には、CPU12は、最も新しく
検出した流量差ピークがガス器具の稼働または停止に応
じて発生したものであると判断する。このような流量差
ピークの検出間隔THに関する判定は、流量差ピークの
検出タイミングごとに行われる。
【0035】続いて、消去対象外の流量差ピークを検出
した場合には、CPU12は、検出した流量差ピークが
「正の流量差ピークP1」または「負の流量差ピークP
2」のいずれに対応するものであるかを判定する。この
とき、CPU12は、正の流量差ピークP1を検出した
場合には1のガス器具Xが新たに稼働したものと判断
し、一方、負の流量差ピークP2を検出した場合には1
のガス器具Xが停止したものと判断する。なお、流量差
ΔQSの絶対値が基準流量QSKよりも小さい場合(|
ΔQS|<QSK)には、CPU12は、ガスGの消費
状態に変化が生じていないものと判断する。ここで、C
PU12が、本発明における「稼働判定手段」の一具体
例に対応する。
【0036】続いて、正の流量差ピークP1を検出した
場合には、CPU12は、正の流量差ピークP1のピー
ク点T1(図2参照)に対応するガスGの平均流量QS
Rを流量増加量、すなわちガス器具Xの個別流量QBX
として登録し、RAM13に格納する。
【0037】続いて、CPU12は、個別流量QBXが
安全流量QZ以上であるかどうかを判定する。この「安
全流量QZ」は、例えば、消費者宅内に設置されている
複数のガス器具のうち、ガス消費量の大きい任意の2つ
のガス器具が同時に稼働した場合におけるガスGの瞬時
流量QSの増加量よりも大きい範囲の流量となるように
ガス事業者等により設定され、予めRAM13に格納さ
れている。個別流量QBXが安全流量QZ以上である場
合(QBX≧QZ)には、CPU12は、通常のガスG
の利用状態では生じないような過大なガスGの消費状態
を検知したものと判断して警告動作を実行する。このと
き、CPU12は、警告動作として、例えば、遮断弁1
6に対して弁駆動信号Sを出力し、遮断弁16を駆動さ
せることにより1または2以上のガス器具に対するガス
Gの供給を遮断する(流量差ピーク認識遮断)。なお、
個別流量QBXが安全流量QZより小さい場合(QBX
<QZ)には、CPU12は、正常なガスGの利用状態
を検知したものと判断する。ここで、CPU12が、本
発明における「安全判定手段」の一具体例に対応する。
【0038】なお、上記ではいずれのガス器具も稼働し
ていない状態において1のガス器具Xが稼働する場合に
ついて説明したが、1のガス器具Xが先行して稼働して
いる状態において他のガス器具Yが稼働するような場合
には、CPU12は、ガス器具Yの稼働に応じて検出し
た正の流量差ピークP1に対応するガスGの平均流量Q
SRと、ガス器具Xの稼働に応じて検出した正の流量差
ピークP1に対応するガスGの平均流量QSR(すなわ
ち、ガス器具Xの稼働時において登録済みの個別流量Q
BX)との差としてガス器具Yの個別流量QBY(=Q
SR−QBY)を演算し、登録する。もちろん、3以上
のガス器具が順次稼働する場合においても同様に各ガス
器具の稼働が随時認識され、それらの個別流量が順次演
算される。ここで、CPU12が、本発明における「個
別流量演算手段」の一具体例に対応する。
【0039】上記した「瞬時流量QSの測定タイミング
(例えば1秒)」、「平均流量QSRを演算する際に用
いる瞬時流量QSの個数(移動平均幅;例えば10
個)」、「流量差ΔQSを演算する際に用いる瞬時流量
QS(比較流量)の選択タイミング(例えば10秒前の
瞬時流量QS)」、「切り捨て演算処理における切捨て
対象桁(例えば1の桁)」および「検出許容時間TY
(例えば5秒)」等の各パラメータ値は自由に変更可能
になっている。
【0040】なお、CPU12は、上記した流量差ピー
ク認識遮断機構以外の各種の遮断機構も備えている。具
体的には、例えば、ガスGの消費量(例えば、個別流量
または合計流量)ごとにガスGを継続して消費可能な時
間(継続時間)が予め登録されており、ガスGの消費時
間が継続時間に到達したときにガスGの供給を遮断する
もの(継続時間オーバー遮断)や、ガスGの合計流量が
予め設定された流量(安全最大流量)に到達したときに
ガスGの供給を遮断するもの(最大流量認識遮断)など
である。
【0041】引き続き、図1を参照して、ガスメータ1
0の構成例について説明する。遮断弁16は、CPU1
2から出力される弁駆動信号Sに応じて駆動し、ガス器
具に対するガスGの供給を遮断するようになっている。
【0042】表示部17は、例えば表示パネル等よりな
るものであり、ガスGの流量データ(QS,QK)や遮
断弁16の駆動状況等の情報を表示するようになってい
る。消費者またはガス事業者等は、表示部17を目視に
て確認することにより、ガスGの利用状況を把握するこ
とができる。
【0043】次に、図1〜図4を参照して、本実施の形
態に係るガスメータ10の動作について説明する。ここ
で、図3および図4は、ガスメータ10の動作を説明す
るための流れ図である。以下では、主に、例えば、1の
ガス器具Xが先行して稼働している状態(ガス器具Xの
個別流量QBXが登録済み)において、他のガス器具Y
が稼働する場合における保安機能(流量差ピーク認識遮
断機構)に係るCPU12の動作について説明する。
【0044】このガスメータ10では、まず、計量部1
1を作動させ、所定の時間間隔(例えば1秒)ごとにガ
スGの瞬時流量QSを演算する(図3;ステップS10
1)。続いて、例えば、最も新しく演算した瞬時流量Q
Sを含めた過去10回分の瞬時流量の平均値として平均
流量QSRを演算する(移動平均演算処理,図3;ステ
ップS102)。続いて、最も新しく演算した平均流量
QSR(対象流量)と、これよりも以前(例えば10秒
前)に演算した平均流量QSR(比較流量)との流量差
ΔQSを演算する(図3;ステップS103)。
【0045】続いて、演算した流量差ΔQSを用いて所
定の平均化演算処理を行う(図3;ステップS10
4)。この平均化演算処理としては、例えば、平均化演
算処理後の流量差を「ΔQS」,最も新しく演算した流
量差を「ΔQS1」,「ΔQS」よりも1つ前(例えば
1秒前)に平均化演算処理を行った流量差を「ΔQS
2」とした場合、「ΔQS=1/4ΔQS1+3/4Δ
QS2」よりなる演算を行う。続いて、平均化演算後の
流量差ΔQSを用いて所定の切り捨て演算処理を行う
(図3;ステップS105)。この切り捨て演算処理と
しては、例えば、流量差ΔQSの「1の桁」を切り捨て
るようにする。
【0046】続いて、切り捨て演算処理後の流量差ΔQ
Sの絶対値(|ΔQS|)が基準流量QSK以上である
かどうかを判定する(図3;ステップS106)。この
とき、流量差ΔQSの絶対値が基準流量QSK以上であ
る場合(|ΔQSR|≧QSK,図3;ステップS10
6Y)には、ガスGの消費状態に変化が生じたものと判
断し、流量差ΔQSの絶対値の変化を追跡することによ
り、流量差ΔQSの絶対値が増加したのち減少するポイ
ント、すなわち流量差ピークを検出する(図3;ステッ
プS107)。なお、流量差ΔQSの絶対値が基準流量
QSKより小さい場合(例えば|ΔQS|<QSK,図
3;ステップS106N)には、ガスGの消費状態に変
化が生じなかったものと判断し、瞬時流量QSの測定
(ステップS101)に回帰する。
【0047】続いて、最も新しく検出した流量差ピーク
よりも以前に他の流量差ピークを検出していなかったか
どうかを確認する(図4;ステップS108)。このと
き、他の流量差ピークを検出していた場合(図4;ステ
ップS108Y)には、他の流量差ピークの検出タイミ
ングから最も新しく検出した流量差ピークの検出タイミ
ングまでの時間(検出間隔TH)が所定の時間(検出許
容時間TY;例えば5秒)以下であるかどうかを判定す
る(図4;ステップS109)。検出間隔THが検出許
容時間TH以下であった場合(TH≦TY,図4;ステ
ップS109Y)には、最も新しく検出した流量差ピー
クがガスGの利用以外の要因(例えばガスGの脈動等)
によるものであると判断し、このときの流量差ピークに
関する認識を消去する。なお、検出間隔THが検出許容
時間TYより大きい場合(TH>TY,図4;ステップ
S109N)には、検出した流量差ピークがガス器具の
稼働または停止に応じて発生したものであると判断す
る。
【0048】続いて、検出した流量差ピークが、流量差
ΔQSが増加したのち減少する正の流量差ピークP1で
あるかどうかを判定する(図4;ステップS110)。
なお、先の「他の流量差ピークの検出確認(ステップS
108)」時において、最も新しく検出した流量差ピー
クよりも以前に他の流量差ピークを検出していなかった
場合(図4;ステップS108N)には、上記した「検
出間隔THに関する判定(ステップS109)」を省略
して「正の流量差ピークP1の検出に関する判定(ステ
ップS110)」に移行する。このとき、正の流量差ピ
ークP1を検出した場合(図4;ステップS110Y)
には、1のガス器具Yが新たに稼働したものと判断し、
ガス器具Yの稼働に応じて検出された正の流量差ピーク
P1に対応する平均流量QSRと、ガス器具Xの稼働に
応じて検出された正の流量差ピークP1に対応する平均
流量QSR(すなわち、ガス器具Xの稼働時において登
録済みの個別流量QBX)との差としてガス器具Yの個
別流量QBY(=QSR−QBX)を演算する(図4;
ステップS111)。この個別流量QBYは、新たなガ
スGの消費量の増加量として登録され、RAM13に格
納される。なお、負の流量差ピークP2を検出した場合
(図4;ステップS110N)には、先行して稼働して
いるガス器具Xが停止したものと判断し、登録されてい
たガス器具Xの個別流量QBXに関する認識を消去す
る。
【0049】続いて、演算した個別流量QBYが安全流
量QZ以上であるかどうかを判定する(図4;ステップ
S112)。このとき、個別流量QBYが安全流量QZ
以上である場合(QBY≧QZ,図4;ステップS11
2Y)には、通常のガスGの利用状態では生じないよう
な過大なガスGの消費状態を検知したものと判断し、遮
断弁16に対して弁駆動信号Sを出力する(図4;ステ
ップS113)。これにより、遮断弁16が駆動し、ガ
ス器具に対するガスGの供給が遮断される。なお、個別
流量QBYが安全流量QZより小さい場合(QBY<Q
Z,図4;ステップS112N)には、正常なガスGの
利用状態を検知したものと判断し、瞬時流量QSの測定
(図3;ステップS101)に回帰する。
【0050】以上説明したように、本実施の形態のガス
メータ10およびガス供給に係る異常判定方法では、流
量差ΔQSの変化を監視することにより流量差ΔQSの
絶対値が増加したのち減少する流量差ピークを検出し、
特に、流量差ΔQSが増加したのち減少する正の流量差
ピークP1を検出したときに1のガス器具が新たに稼働
したものと判断するようにしている。このような場合に
は、連続して稼働した複数のガス器具によるガスGの消
費状態を1台のガス器具によるガスGの消費状態と誤判
断してしまう従来の場合とは異なり、各ガス器具の稼働
が随時的確に認識されるため、各ガス器具の個別流量が
正確に演算され、警告動作が適正に実行される。したが
って、警告動作の実行に係る判定の信頼性を向上させる
ことができる。これにより、ガスGを利用する消費者の
利便性が向上することとなる。
【0051】また、本実施の形態では、以下のような理
由により、稼働したガス器具の個別流量を演算するまで
に要する時間を短縮することができる。すなわち、従来
のガスメータ(図5参照)では、膜式流量計の構造的な
制約により約30秒ごとにガスGの流量測定が行われる
ため、ガス器具Vの稼働にともないガス流量が増加して
から時間T4においてガス器具Vの個別流量が演算され
るまでに約60秒程度かかる。これに対して、本実施の
形態(図2参照)では、ガス器具Xの稼働にともないガ
ス流量(平均流量QSR)が増加してからガス器具Xの
個別流量QBXが演算されるまで(正の流量差ピークP
1の検出直後まで)に要する時間は、30秒以下であ
る。
【0052】また、本実施の形態では、取得したガスG
の瞬時流量QS(対象流量)を用いて移動平均演算処理
を行うことにより平均流量QSRを演算したのち、この
平均流量QSRを用いて流量差ΔQSを演算するように
したので、ガスGの脈動等に起因する平均流量QSRの
ばらつきが抑制される。このため、流量差ΔQSの変化
パターン中における不要なピークの発生が抑制され、流
量差ピークを容易に検出することができる。なお、上記
の効果は、流量差ΔQSを用いて平均化演算処理および
切り捨て演算処理を行うことによっても同様に得られ
る。
【0053】また、本実施の形態では、流量差ピークの
検出タイミングごとに検出間隔THが検出許容時間TY
以下であるかどうかの判定を行い、検出間隔THが検出
許容時間TY以下であった場合に、最も新しく検出した
流量差ピークに関する認識を消去するようにしたので、
ガスGの脈動等に起因して不要なピークが発生したとし
ても、この不要なピークを警告動作の実行判定対象から
除外することができる。
【0054】なお、本実施の形態では、ガスGの瞬時流
量QSを測定したのち、移動平均演算処理を行うように
したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例え
ば、移動平均演算処理を行わずに、瞬時流量QSをその
まま用いて流量差ΔQSの演算を行うようにしてもよ
い。ただし、流量差ΔQSの変化パターン中における不
要なピークの発生を抑制したいならば、移動平均演算処
理を行うようにするのが好ましい。
【0055】また、本実施の形態では、流量差ΔQSを
演算したのち、この流量差ΔQSを用いて平均化演算処
理および切り捨て演算処理の双方を行うようにしたが、
必ずしもこれに限られるものではない。例えば、平均化
演算処理または切り捨て演算処理のいずれか一方のみを
行うようにしてよいし、またはいずれの演算処理も行わ
ないようにしてもよい。ただし、流量差ΔQSの変化パ
ターン中における不要なピークの発生を抑制したいなら
ば、平均化演算処理および切り捨て演算処理の双方を行
うようにするのが好ましい。なお、演算処理の実行順は
自由であり、切り捨て演算処理を行ったのちに平均化演
算処理を行うようにしてもよい。さらに、流量差ΔQS
を演算したのち、さらに、この流量差ΔQSを用いて移
動平均演算処理を行うようにしてもよい。
【0056】また、本実施の形態では、切り捨て演算処
理の替わりに切り上げ演算処理または四捨五入演算処理
などを行うようにしてもよい。いずれの演算処理を行う
場合においても、例えば、流量差ΔQSの「1の桁」を
切り上げまたは四捨五入するようにする。具体的に、切
り上げ演算処理としては、例えば、平均化演算処理前の
流量差ΔQSが「92L/h」である場合には、これを
「100L/h」とする。この場合において、切り上げ
等の演算処理を適用する桁は自由に変更可能である。
【0057】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
てきたが、本発明は上記実施の形態において説明したも
のに限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、上記実施の形態では、流量差ΔQSの変化
パターン中におけるガスGの脈動等に起因する不要なピ
ークの発生を抑制することを目的として、警告動作の実
行に係る一連の判定過程において、移動平均演算処理、
平均化演算処理および切り捨て演算処理等を行うように
しているが、演算処理の種類は必ずしもこれらのものに
限られるものではなく、上記以外の各種の演算処理を行
うようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6のいずれか1項に記載のガスメータまたは請求項
7ないし請求項12のいずれか1項に記載のガス供給に
係る異常判定方法によれば、燃料ガスの流量のうちの最
も新しく測定された対象流量とこれよりも以前に測定さ
れた比較流量との流量差の絶対値と基準流量との比較結
果に基づき、燃料ガスの消費状態に変化が生じたものと
判断したときに流量差ピークを検出し、流量差ピークの
前後で流量差が増加したのち減少する場合に1または2
以上のガス燃焼機器のうちの1のガス燃焼機器が稼働し
たものと判断するようにしている。このような場合に
は、複数のガス燃焼機器がも稼働する場合において各ガ
ス燃焼機器の稼働が随時的確に認識されるため、各ガス
燃焼機器の個別流量が正確に演算され、警告動作が適正
に実行される。したがって、警告動作の実行に係る判定
の信頼性を向上させることができる。
【0059】特に請求項4に記載のガスメータまたは請
求項10に記載のガス供給に係る異常判定方法によれ
ば、対象流量を用いて所定の演算処理を行ったのち、演
算後の対象流量と比較流量との流量差を演算するように
したので、燃料ガスの脈動等に起因する流量差のばらつ
きが抑制される。このため、流量差の変化パターン中に
おける不要なピークの発生が抑制され、流量差ピークを
容易に検出することができる。
【0060】また、請求項5に記載のガスメータまたは
請求項11に記載のガス供給に係る異常判定方法によれ
ば、演算した流量差を用いて所定の演算処理を行うよう
にしたので、流量差の変化パターン中における不要なピ
ークの発生が抑制され、流量差ピークを容易に検出する
ことができる。
【0061】また、請求項6に記載のガスメータまたは
請求項12に記載のガス供給に係る異常判定方法によれ
ば、最も新しく検出した流量差ピークの検出タイミング
が、それよりも以前に検出した他の流量差ピークの検出
タイミングから所定の時間以内であった場合には、最も
新しく検出した流量差ピークに関する認識を消去するよ
うにしたので、燃料ガスの脈動等に起因して発生する不
要なピークを警告動作の実行判定対象から除外すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスメータの概略
構成を表すブロック図である。
【図2】平均流量と流量差との相関を説明するための図
である。
【図3】ガスメータの動作を説明するための流れ図であ
る。
【図4】図3に続く動作を説明するための流れ図であ
る。
【図5】従来のガスメータにおける警告動作の実行に係
る判定手順を説明するための図である。
【図6】従来のガスメータの警告動作の実行に係る判定
手順における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10…ガスメータ、11…計量部、12…CPU、13
…RAM、14…クロック、15…リチウムバッテリ、
16…遮断弁、17…表示部、検出間隔…TH、TY…
検出許容時間、P1…正の流量差ピーク、P2…負の流
量差ピーク、QBX,QBY…個別流量、QK…積算流
量、QS…瞬時流量、QSK…基準流量、QSR…平均
流量、QZ…安全流量、ΔQS…流量差。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 健 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 佐藤 真一 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CC13 CF05 CF11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2以上のガス燃焼機器によって
    消費される燃料ガスの流量を所定の時間間隔ごとに測定
    する流量測定手段と、 この流量測定手段によって測定された燃料ガスの流量の
    うちの最も新しく測定された対象流量とこれよりも以前
    に測定された比較流量との流量差を演算する流量差演算
    手段と、 この流量差演算手段によって演算された流量差の絶対値
    を基準流量と比較することにより、燃料ガスの消費状態
    に変化が生じたかどうかを判定する流量差判定手段と、 この流量差判定手段によって燃料ガスの消費状態に変化
    が生じたものと判断されたときに、流量差の絶対値が増
    加したのち減少する流量差ピークを検出するピーク検出
    手段と、 このピーク検出手段によって検出された流量差ピークに
    基づいて、流量差ピークの前後で流量差が増加したのち
    減少する場合には前記1または2以上のガス燃焼機器の
    1のガス燃焼機器が稼働したものと判断し、一方、流量
    差ピークの前後で流量差が減少したのち増加する場合に
    は前記1または2以上のガス燃焼機器のうちの1のガス
    燃焼機器が停止したものと判断する稼働判定手段と、 前記ピーク検出手段によって検出された流量差ピーク
    が、前記稼働判定手段によって1のガス燃焼機器の稼働
    によるものであると判断されたときに、最も新しく検出
    された流量差ピークに対応する燃料ガスの流量とこれよ
    りも以前に検出された他の流量差ピークに対応する燃料
    ガスの流量との差として稼働している1のガス燃焼機器
    の個別流量を演算する個別流量演算手段と、 この個別流量演算手段によって演算された個別流量が安
    全流量以上であるかどうかを判定する安全判定手段と、 この安全判定手段によって個別流量が安全流量以上であ
    ると判定されたときに、前記1または2以上のガス燃焼
    機器に対する燃料ガスの供給を遮断する遮断手段とを備
    えたことを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記流量差判定手段は、前記流量差演算
    手段によって演算された流量差の絶対値が基準流量以上
    であったときに燃料ガスの消費状態に変化が生じたもの
    と判定し、一方、流量差の絶対値が基準流量より小さい
    ときに燃料ガスの消費状態に変化が生じなかったものと
    判定することを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  3. 【請求項3】 前記基準流量は前記比較流量の所定倍に
    相当するものであることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のガスメータ。
  4. 【請求項4】 前記流量差演算手段は、前記対象流量を
    用いて所定の演算処理を行ったのち、演算後の前記対象
    流量と前記比較流量との流量差を演算するものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載のガスメータ。
  5. 【請求項5】 前記流量差演算手段は、流量差を演算し
    たのち、演算した流量差を用いて所定の演算処理を行う
    ものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれか1項に記載のガスメータ。
  6. 【請求項6】 前記ピーク検出手段は、最も新しく検出
    された流量差ピークの検出タイミングが、これよりも以
    前に検出された他の流量差ピークの検出タイミングから
    所定の時間以内であった場合には、最も新しく検出され
    た流量差ピークに関する認識を消去することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガス
    メータ。
  7. 【請求項7】 1または2以上のガス燃焼機器に対する
    燃料ガスの供給に係る異常事態の発生を判定するための
    ガス供給に係る異常判定方法であって、 異常事態の発生を判定する手順が、 前記1または2以上のガス燃焼機器よって消費される燃
    料ガスの流量を所定の時間間隔ごとに測定する第1のス
    テップと、 燃料ガスの流量のうちの最も新しく測定した対象流量と
    これよりも以前に測定した比較流量との流量差を演算す
    る第2のステップと、 この流量差の絶対値を基準流量と比較することにより、
    燃料ガスの消費状態に変化が生じたかどうかを判定する
    第3のステップと、 燃料ガスの消費状態に変化が生じたものと判定したとき
    に、流量差の絶対値が増加したのち減少する流量差ピー
    クを検出する第4のステップと、 この流量差ピークに基づいて、流量差ピークの前後で流
    量差が増加したのち減少する場合には前記1または2以
    上のガス燃焼機器のうちの1のガス燃焼機器が稼働した
    ものと判断し、一方、流量差ピークの前後で流量差が減
    少したのち増加する場合には前記1または2以上のガス
    燃焼機器の1のガス燃焼機器が停止したものと判断する
    第5のステップと、 検出した流量差ピークが1のガス燃焼機器の稼働による
    ものであると判断したときに、最も新しく検出した流量
    差ピークに対応する燃料ガスの流量とこれよりも以前に
    検出した他の流量差ピークに対応する燃料ガスの流量と
    の差として稼働している1のガス燃焼機器の個別流量を
    演算する第6のステップと、 この個別流量が安全流量以上であるかどうかを判定する
    第7のステップと、 前記個別流量が安全流量以上であると判定したときに前
    記1または2以上のガス燃焼機器に対する燃料ガスの供
    給を遮断する第8のステップとを含むことを特徴とする
    ガス供給に係る異常判定方法。
  8. 【請求項8】 前記第3のステップにおいて、 流量差の絶対値が基準流量以上であったときに燃料ガス
    の消費状態に変化が生じたものと判定し、一方、流量差
    の絶対値が基準流量より小さいときに燃料ガスの消費状
    態に変化が生じなかったものと判定することを特徴とす
    る請求項7記載のガス供給に係る異常判定方法。
  9. 【請求項9】 前記比較流量の所定倍に相当するように
    前記基準流量を設定することを特徴とする請求項7また
    は請求項8に記載のガス供給に係る異常判定方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のステップにおいて、 前記対象流量を用いて所定の演算処理を行ったのち、演
    算後の前記対象流量と前記比較流量との流量差を演算す
    ることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか
    1項に記載のガス供給に係る異常判定方法。
  11. 【請求項11】 さらに、 前記第2のステップと前記第3のステップとの間に、演
    算した流量差を用いて所定の演算処理を行う第9のステ
    ップを含むことを特徴とする請求項7ないし請求項10
    のいずれか1項に記載のガス供給に係る異常判定方法。
  12. 【請求項12】 前記第4のステップにおいて、 最も新しく検出した流量差ピークの検出タイミングが、
    これよりも以前に検出した流量差ピークの検出タイミン
    グから所定の時間以内であった場合には、最も新しく検
    出した流量差ピークに関する認識を消去することを特徴
    とする請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載
    のガス供給に係る異常判定方法。
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