JP2002049692A - 健康診断用データ処理装置及び健康診断用データ処理方法並びにプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

健康診断用データ処理装置及び健康診断用データ処理方法並びにプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002049692A
JP2002049692A JP2000235752A JP2000235752A JP2002049692A JP 2002049692 A JP2002049692 A JP 2002049692A JP 2000235752 A JP2000235752 A JP 2000235752A JP 2000235752 A JP2000235752 A JP 2000235752A JP 2002049692 A JP2002049692 A JP 2002049692A
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Japan
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health
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JP2000235752A
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English (en)
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Masami Horiuchi
正巳 堀内
Shigeo Takeda
繁夫 武田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 健康診断で得られるデータ処理技術におい
て、受診すべき検査項目に手作業でマーキングする代わ
りにデータベースに蓄積された情報を用いてコンピュー
タが直接マーキングするようにし、また、受診者はその
マーキングされた検査項目のみを受診することにより、
健康診断結果を判定するのに必要な情報が得られ、か
つ、一般の健康診断の結果をも反映させることができる
ような、健康診断用データ処理装置を提供する。 【解決手段】 健康診断用データ処理装置19におい
て、個人情報保持部20a,取扱物質情報保持部20
b,取扱物質マスターリスト保持部20c,基本情報保
持部20d,過去データ保持部20e,判断ロジック部
21,受診票作成部22,第2前処理部24,結果判定
部25をそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば特殊健康診
断についての情報管理に用いて好適な、健康診断用デー
タ処理装置及び健康診断用データ処理方法並びにプログ
ラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】化学物質を取り扱う事業者(企業等)
は、特定化学物質について、その使用状況を管理するこ
とを義務づけられており、また、事業者は従業員の健康
診断を実施して、監督機関に対してその結果を報告しな
ければならない。この特定化学物質とは、化学的又は物
理的に人体に影響を及ぼすことが考えられる特定の物質
をいう。
【0003】そして、特定化学物質を取り扱う従業員
も、労働安全衛生法及び関連法令により、健康診断の受
診を義務づけられている。ここで、その対象となる取扱
物質の数は、約900種類であり、対象となる検査項目
は、有機溶剤、鉛、特定種類のガス、じん肺、電離放射
線、騒音、振動、赤紫外線、歯牙酸蝕等が挙げられてい
る。なお、以下の説明において、検査項目とは、身長、
体重、聴力、尿検査、血液検査、胸部X線、超音波検査
及び問診等をいう。
【0004】それらの法令によると、例えば、従業員
は、自ら取り扱う「石綿」,「塩化ビニル」等につい
て、医学的知見に基づいた必要な項目を検査するように
規定されている。この法令は、医学的に自覚症状の有無
があるか否かを尋ねるよう規定しているが、その医学的
に何をどのように尋ねるべきかについての詳細や健康調
査表(問診票)中の項目の文言についてまでは規定して
おらず、産業医の判断に委ねられている。
【0005】従って、約900種類の取扱物質について
一人の従業員に対して一種類づつ自覚症状を問うのは非
効率的である。例えば、「石綿」について、1枚の健康
調査表で「目が疲れる」,「せきが出る」等を尋ねてか
ら、次に、別の健康調査表で、「塩化ビニル」につい
て、同一項目を尋ねるのは、非効率的である。このた
め、事業者において健康診断を実施する健康診断スタッ
フは、所定の医学的判断により、上記の法定検査項目を
客観的にカバーできる程度に、所定の自覚症状を予め選
択するようにしている。ここで、その自覚症状は、取扱
物質の違いにより現れる相関性の高いものが選択される
ようになっている。
【0006】この選択された取扱物質のそれぞれに付さ
れた検査に不可欠な項目及びその項目が記載された用紙
は、取扱物質マスターリストと呼ばれている。そして、
健康診断スタッフは、取扱物質のそれぞれについて、こ
の取扱物質マスターリストの検査項目欄をマーカーペン
等によって色塗りして選択し、その色塗りされた用紙を
従業員に対して送付するようにしている。
【0007】そして、実際の健康診断においては、その
色塗りされた部分が、医師,看護婦又は臨床検査技師,
衛生検査技師,放射線技師(以下、臨床検査技師等と称
することがある)によりチェックされ、従業員は、その
色塗りされた部分の項目だけについて、医師による診察
を受けたり、臨床検査技師等による検査を受けるのであ
る。
【0008】従って、その1枚の健康調査表に選択され
た項目が、医師,看護婦,臨床検査技師等及び従業員本
人への作業指示として機能しており、また、上記の非効
率性が回避されるようになっている。図14は管理対象
者名簿の作成の流れを説明するための図であり、ホスト
(ホストコンピュータ)111と、健康診断スタッフ1
12と、所属長113とのそれぞれにおける処理と、そ
の流れとが表されている。なお、図14〜図16におい
ては、健康診断スタッフが健診スタッフと表示されてい
る。
【0009】まず、ホスト111は、帳票に基づき管理
対象者名簿を作成し(ステップR1)、健康診断スタッ
フ112は、ステップR1にて作成された管理対象者名
簿を仕分けして、会社の各課と関係会社とに発送し(ス
テップR2)、所属長113は、各対象者のそれぞれが
選択した受診すべき物質項目をチェックする(ステップ
R3)。また、健康診断スタッフ112は、ステップR
3にてチェックされた各対象者の情報を確認し、データ
修正し(ステップR4)、人事データベースに各対象者
のそれぞれに関する情報が記録される(ステップR
5)。
【0010】次に、図15,図16を用いて、ホスト1
11と、健康診断スタッフ112と、従業員114との
3者間における受診票の打ち出しから受診者への結果通
知までの流れを説明する。図15は受診票の打ち出しか
ら機械による判定までの流れを説明するための図であ
り、ホスト111と、健康診断スタッフ112と、従業
員114とのそれぞれにおける処理とその流れとが表さ
れている。まず、ホスト111は、帳票に基づき受診票
と健康調査表とを作成し(ステップS1)、健康診断ス
タッフ112は、ステップS1にて作成された管理対象
者名簿を、仕分けして、会社の各課と関係会社とに発送
し(ステップS2)、庶務担当者は、受診票と健康調査
表とを従業員114に対して配布し(ステップS3)、
各従業員114は、それぞれ、受け取った受診票と健康
調査表とに必要事項を記入する(ステップS4)。
【0011】さらに、ステップS5において、健康診断
が実施され、各従業員114のそれぞれの健康診断デー
タが発生する。そして、各種データや血液データ等が、
パンチャーにより入力され、一部の情報については、健
康診断スタッフ112が入力する。また、ステップS6
において、それらのデータが機械によって、判定される
のである。
【0012】図16は機械による判定から受診者への結
果通知までの流れを説明するための図であり、健康診断
スタッフ112は、判定作業を行ない(ステップS
7)、その判定結果がすべてホスト111に入力され
て、ホスト111が結果を処理する(ステップS8)。
そして、その結果は健康診断スタッフ112により打ち
出され(ステップS9)、打ち出された健康診断結果は
仕分けされ、会社の各課と関係会社とにそれぞれ発送さ
れ(ステップS10)、庶務担当者は、その結果を各従
業員114に配布し従業員114はその結果を知るので
ある(ステップS11)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、健康診
断スタッフ112が、取扱物質マスターリストの部分を
マーカーペンにより色塗りすることは、大変な作業量で
あり、また、その手作業による色塗り作業は、記入漏れ
や誤記入を起こさせやすく、色塗り作業は業務効率が悪
い。
【0014】また、手作業によりマーキングすること
は、実施すべき健康診断項目を脱落させてしまうおそれ
がある。例えば過去の健康診断において、従業員が、監
視すべき化学物質に関して反応が出た場合、その後の健
康診断において、追跡して症状を観察しておく必要があ
る。このため、手作業によると、追跡すべき健康診断項
目をマーキングし忘れることがあり、また、紙による管
理では、データ等が記載された書類が紛失するおそれが
あるという課題がある。
【0015】さらに、事業者は、健康診断データの処理
を外部業者に委託することがある。この際、従業員が受
診すべき検査項目について、事業者と外部業者との間に
て、その検査項目について確認する必要が生じることが
ある。ところが、上記の手作業によるマーキングを用い
た場合には、やはり、誤記入が生じることがあり、この
ことは、外部業者にデータ処理に関する業務委託を妨げ
る要因になっているという課題がある。
【0016】また、同様の課題は、特定化学物質を取り
扱う事業者以外のものでも生じている。例えば他の製造
メーカー等において、塗装作業、研磨・破砕作業、振動
作業等の作業についても、同様の健康診断が実施される
ことがある。加えて、例えば高速道路の近辺に住居等に
住んでいる人は、騒音による難聴が生じることがあり、
大気汚染地域に住んでいる人は、呼吸器系に症状が出る
こともあり得る。さらに、放射線物質を取り扱う事業者
の周囲に居住している人は、被曝の危険性がある。
【0017】従って、これらの騒音、大気汚染、被曝等
の住環境情報についても、事業者や自治体が、特殊健康
診断と同様な健康診断を実施することがある。そして、
そのような場合は、やはり、特定化学物質についての特
殊健康診断と同様なデータ管理が必要である。本発明
は、このような課題に鑑み創案されたもので、健康診断
で得られるデータ処理技術において、受診すべき検査項
目に手作業でマーキングする代わりにデータベースに蓄
積された情報を用いてコンピュータが直接マーキングす
るようにし、また、受診者はそのマーキングされた検査
項目のみを受診することにより、健康診断結果を判定す
るのに必要な情報が得られ、かつ、一般の健康診断の結
果をも反映させることができるような、健康診断用デー
タ処理装置及び健康診断用データ処理方法並びにプログ
ラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の健康
診断用データ処理装置は、個人情報と、取扱物質情報,
作業環境情報及び住環境情報のうちの少なくとも一種類
の情報を含む原因要素情報とを連携させた基本情報を保
持する基本情報保持部と、原因要素情報を包含する原因
要素群情報と、受診すべき検査項目とを連携させたマス
ターリストを保持するマスターリスト保持部と、基本情
報保持部とマスターリスト保持部とに接続され、基本情
報保持部で得られる基本情報と、マスターリスト保持部
で得られる原因要素群情報とを参照して、基本情報保持
部の原因要素情報に対応した検査項目をマスターリスト
から選択する判断ロジック部と、判断ロジック部に接続
され、選択された検査項目と個人情報との対応に基づ
き、選択された検査項目を有する個人別受診リストを作
成するリスト作成部をそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項1)。
【0019】また、前記基本情報保持部は、特定化学物
質を、原因要素情報として保持するように構成すること
ができる(請求項2)。そして、前記判断ロジック部
は、原因要素情報のそれぞれに重みを付与し重みにより
検査項目を選択する選択部をそなえ、リスト作成部が、
選択された検査項目のそれぞれについて重みを表すマー
キングを付して個人別受診リストを作成するように構成
されてもよい(請求項3)。
【0020】加えて、前記個人情報に連携させた被曝線
量についての履歴を表す被曝線量履歴情報を保持する被
曝線量履歴情報保持部をさらにそなえ、リスト作成部
が、被曝線量履歴情報から特定される特殊検査項目を有
する個人別受診リストを作成するように構成されてもよ
い(請求項4)。さらに、前記リスト作成部は、選択さ
れた検査項目のそれぞれについて、日程の異なる複数の
健康診断にて得られる日程別の健康診断結果を記入すべ
く、複数の欄を有する個人別受診リストを作成するよう
に構成することができる(請求項5)。
【0021】また、前記リスト作成部は、日程別の健康
診断結果の中から所定期間内にあるものを参考用健康診
断結果として抽出する前処理部と、前処理部に接続さ
れ、参考用健康診断結果と最近得られた健康診断結果と
を比較して、体調が正常か否かを判定する比較判定部と
をそなえて構成することができ(請求項6)、さらに、
前記前処理部は、特定化学物質が体内に存在しているこ
とを表す生物学的モニタリングデータに基づいて参考用
健康診断結果を抽出するように構成することができる
(請求項7)。
【0022】そして、前記リスト作成部は、個人別受診
リストに連携し複数の回答項目を有する回答リストを作
成するように構成されてもよい(請求項8)。さらに、
本発明の健康診断用データ処理装置は、従業員に関する
個人情報と複数の特定化学物質のそれぞれについての取
り扱いに関する取扱物質情報とを連携させた基本情報を
保持する基本情報保持部と、複数の特定化学物質と、従
業員が受診すべき検査項目とを連携させた取扱物質マス
ターリストを保持するマスターリスト保持部と、基本情
報保持部とマスターリスト保持部とに接続され、基本情
報と複数の特定化学物質のそれぞれとを参照して、従業
員が受診すべき特定化学物質に対応した検査項目を選択
する判断ロジック部と、判断ロジック部に接続され、選
択された検査項目と個人情報との対応に基づき、選択さ
れた検査項目を有する受診票と複数の回答項目を有する
健康調査表とを作成する受診票作成部とをそなえて構成
されたことを特徴としている(請求項12)。
【0023】加えて、本発明の健康診断用データ処理方
法は、個人情報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住
環境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含む原因要
素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべき検査項
目とを連携させたマスターリストを用いた、健康診断用
データ処理方法であって、個人情報と原因要素情報とを
連携させた基本情報を保持する基本情報生成ステップ
と、基本情報生成ステップにて得られた基本情報と原因
要素群情報とを参照して、原因要素情報に対応した検査
項目をマスターリストから選択する判断ロジック選択ス
テップと、判断ロジック選択ステップにて選択された検
査項目と個人情報との対応に基づき、選択された検査項
目を有する個人別受診リストを作成するリスト作成ステ
ップとをそなえて構成されたことを特徴としている(請
求項9)。
【0024】また、本発明の健康診断用データ処理方法
は、個人情報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環
境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含む原因要素
情報を包含する原因要素群情報と受診すべき検査項目と
を連携させたマスターリストと、受診すべき検査項目の
それぞれについて日程の異なる複数の健康診断にて得ら
れる日程別の健康診断結果を記入すべく複数の欄を有す
る個人別受診リストとを用いた、健康診断用データ処理
方法であって、日程別の健康診断結果の中から所定期間
内にあるものを参考用健康診断結果として抽出する前処
理ステップと、前処理ステップで抽出された参考用健康
診断結果と、最近得られた健康診断結果とを比較して、
体調が正常か否かを判定する比較判定ステップと、比較
判定ステップにて判定された健康診断データに基づい
て、マスターリストを更新する更新ステップとをそなえ
て構成されたことを特徴としている(請求項10)。
【0025】そして、前記前処理ステップは、特定化学
物質が体内に存在していることを表す生物学的モニタリ
ングデータであって、所定期間内にあるものを参考用健
康診断結果として抽出するように構成することができる
(請求項11)。加えて、本発明のプログラムが記録さ
れたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、健康診断
用データ処理装置に使用されるコンピュータを、個人情
報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環境情報のう
ちの少なくとも一種類の情報を含む原因要素情報とを連
携させた基本情報を保持する基本情報保持部と、原因要
素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべき検査項
目とを連携させたマスターリストを保持するマスターリ
スト保持部と、基本情報保持部とマスターリスト保持部
とに接続され、基本情報保持部で得られる基本情報と、
マスターリスト保持部で得られる原因要素群情報とを参
照して、基本情報保持部の原因要素情報に対応した検査
項目をマスターリストから選択する判断ロジック部と、
判断ロジック部に接続され、選択された検査項目と個人
情報との対応に基づき、選択された検査項目を有する個
人別受診リストを作成するリスト作成部として機能させ
るためであることを特徴としている(請求項13)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の一実施形態の説明 化学物質を製造する企業等においては、労働安全衛生法
及び関連法令に基づき、一般健康診断のほか、特殊健康
診断(以下、特に断らない限り、健康診断と称する)が
実施されている。これらの健康診断において取扱物質の
数は約900種類あって、従業員の数も多いため、デー
タベース等によりそれらの情報が管理されている。
【0027】また、以下の説明において、受診票とは、
健康診断項目が記載されたものであり、図8を用いて後
述する。さらに、健康調査表(問診票)とは、受診する
者に対して問われる項目が記載されたものであり、図4
〜図6を用いて後述する。図1は本発明の一実施形態に
係る健康診断システムの構成図である。この図1に示す
健康診断用データ処理装置19は、労働安全衛生法及び
関連法令に基づく検査項目を選択して受診票,健康調査
表を作成するとともに、実施された健康診断結果を保持
するものであって、個人情報保持部(人事情報保持部)
20aと、取扱物質情報保持部20bと、取扱物質マス
ターリスト保持部(マスターリスト保持部)20cと、
基本情報保持部20dと、過去データ保持部20eと、
判断ロジック部(判断ロジック又は取扱物質判断ロジッ
ク)21と、受診票作成部(リスト作成部)22と、第
2前処理部24と、結果判定部25とをそなえるほか、
印刷するためのプリンタ23をそなえて構成されてい
る。
【0028】この図1に示す個人情報保持部20aは、
従業員に関する個人情報を保持するものであり、従業員
個人の氏名、所属,性別、年齢、勤務形態(昼勤・夜勤
の種別)を表す情報を保持している。また、取扱物質情
報保持部20bは、約900種類の特定化学物質のそれ
ぞれについての取り扱いに関する取扱物質情報を保持す
るものであり、例えばアセトン、トルエン等の特定化学
物質が使用される部署、使用期間、使用数量等の情報が
記録される。これら個人情報保持部20a及び取扱物質
情報保持部20bの機能は、それぞれ、例えばハードデ
ィスク等により発揮される。
【0029】そして、基本情報保持部20dは、個人情
報と、取扱物質情報を含む原因要素情報とを連携させた
基本情報を保持するものである。ここで、個人情報と
は、従業員名簿に記載された情報であり、取扱物質情報
とは従業員が取り扱った/取り扱うことがある物質の情
報である。また、原因要素情報とは、健康診断を受診す
る原因となる要素を表し、以下、本実施形態において
は、取扱物質情報の意味で使用する。
【0030】図2は本発明の一実施形態に係る基本情報
の一例を示す図である。この図2に示す基本情報は、健
康管理対象者名簿として基本情報保持部20dに蓄積さ
れており、上記の個人情報保持部20aにて得られる氏
名、社員番号等の情報と、取扱物質情報保持部20bに
て得られる勤務形態(深夜業の有無)に関する情報とが
合体されている。すなわち、基本情報保持部20d(図
1参照)は、取扱物質情報を、原因要素情報として保持
するようになっている。そして、この基本情報により、
深夜業健康診断の対象者が、特定される。
【0031】次に、図1に示す取扱物質マスターリスト
保持部20cは、原因要素情報(取扱物質情報)を包含
する原因要素群情報(取扱物質情報群)と、受診すべき
検査項目とを連携させたマスターリスト(以下、取扱物
質マスターリストと称することがある)を保持するもの
である。図3は本発明の一実施形態に係る取扱物質マス
ターリストの一例を示す図であって、石綿、塩化ビニ
ル、塩化ビニル(重合・水分離)、塩素の4種類の取扱
物質について、それぞれ、検査項目欄20aと健康調査
表項目欄20b,20cとが設けられている。
【0032】例えば石綿(444と付されたもの)につ
いて説明すると、検査項目欄20aに記載された物質
は、法令により特殊健康診断を必要とする取扱物質であ
って、その中から、従業員が検査を受けるべき項目につ
いては、アスタリスクマーク「*」が付されている。ま
た、このアスタリスクマークは、予め、医学的判断によ
り、選択されるようになっている。具体的には、上記の
法定検査項目を客観的にカバーできる程度に選択され、
また、取扱物質の違いにより現れる相関性の高い自覚症
状が、予め選択的に抽出されるのである。
【0033】なお、444等の番号は、物質コードと呼
ばれるものであって、各取扱物質に固有に割り当てられ
た通し番号であり、この選択により、所定の法定検査項
目が反映されるのである。これにより、従業員及び医
師,看護婦,臨床検査技師等は、身長、体重、視力、尿
検査(蛋白、糖)、聴力一般、胸部X線を受診すべきこ
とを知るのである。
【0034】また、これにより、従業員は、この取扱物
質マスターリストに付されたアスタリスクマークの部分
の検査項目のみを受診すればよいので、従業員は、例え
ば石綿について、すべての項目を受診する必要がない。
また、図3に示す健康調査表項目欄20b,20cに関
する健康調査表について図4〜図6を用いて説明する。
【0035】図4は本発明の一実施形態に係る第1の健
康調査表を示す図であり、図5は本発明の一実施形態に
係る第2の健康調査表を示す図である。これらの図4,
図5に示す健康調査表の項目の数はそれぞれ40であっ
て、図4に示す問1(1〜40)が、図3に示す健康調
査表項目欄20bの問1(1〜40)に相当する。ま
た、図5についても同様に、図5に示す問2(1〜4
0)と図3に示す問2(1〜40)とが互いに対応して
いる。
【0036】ここで、健康調査表項目欄20b(図3参
照)には、アスタリスクマーク「*」が付されている。
すなわち、この健康調査表項目欄20bの4番,5番,
22番,23番について、従業員が何らかの自覚症状を
記載した場合は、石綿による健康への影響が考えられる
のである。従って、従業員のほか、医師,看護婦,臨床
検査技師等又は健康診断スタッフは、いずれも、これら
健康調査表項目欄20b,20cのそれぞれに示された
アスタリスクマークの有無だけをチェックするだけで、
石綿による健康への影響を把握できるようになり、健康
診断が円滑に実施できる。
【0037】なお、他の塩化ビニル、塩化ビニル(重合
・水分離)、塩素も同様であり、また、図3に示す取扱
物質以外の法定健康診断項目についても同様である。さ
らに、健康調査表(図4,図5参照)のほか、図6に示
す第3の健康調査表もある。図6は本発明の一実施形態
に係る第3の健康調査表を示す図であり、この図6に示
す回答結果も参照されるようになっている。
【0038】次に、図1に示す判断ロジック部21は、
基本情報保持部20dと取扱物質マスターリスト保持部
20cとに接続され、基本情報保持部20dで得られる
基本情報と、取扱物質マスターリスト保持部20cで得
られる原因要素群情報とを参照して、基本情報保持部2
0dの原因要素情報に対応した検査項目を取扱物質マス
ターリストから選択するものである。
【0039】すなわち、判断ロジック部21は、取扱物
質マスターリストに記載された受診すべき約900種類
の特定化学物質の中から、所定の判断ロジック(フィル
タリングロジック)に基づいて、一人の従業員が受診す
べき特定化学物質を選択するのである。この機能は、例
えばソフトウェアにより実現される。図7は本発明の一
実施形態に係る判断ロジック部21を説明するための図
である。この図7に示す判断ロジック部21は、重み付
与部21aと、選択部21bとをそなえて構成されてい
る。
【0040】この重み付与部21aは、原因要素情報の
それぞれに重みを付与するものであり、取扱物質名,取
扱時間,取扱頻度,取扱期間又は作業内容を入力され、
これらの基準を用いて、抽出を行なうようになってい
る。ここで、取扱時間とは例えば塩化ビニルを何時間扱
ったかを示し、取扱頻度とは塩化ビニルを週に何日扱っ
ているかを示し、取扱期間とは塩化ビニルを扱うように
なって何カ月経過したかを示し、さらに、作業内容とは
研究目的であるのか、又は単に作業目的であるのかを示
す。
【0041】また、選択部21bは、その重みにより検
査項目を選択するものである。そして、後述する受診票
作成部22が、選択された検査項目のそれぞれについて
重みを表すマーキングを付して個人別受診票を作成する
ようになっている。従って、これらの重み付与部21
a,選択部21bが協働することにより、検査項目がフ
ィルタリングされて選択されるようになっている。な
お、これら重み付与部21a,選択部21bの機能は、
それぞれ、ソフトウェアにより実現され、選択用の基準
は、プログラム変更により、種々変更できる。
【0042】これにより、約900種類の特定化学物質
の中から、法定された受診か自主的な受診か又は受診不
要なのかについて、実施の要否が判定され、そして、こ
れらの重み付与部21a,選択部21bによって従業員
個人が受診すべき検査項目が抽出され、一人の従業員が
取り扱う特定化学物質のそれぞれに関する情報が、テン
ポラリーデータイメージ30として出力される。
【0043】この図7に示すテンポラリーデータイメー
ジ30は、一人の従業員が、特定化学物質トルエンにつ
いては法定健康診断として受診する必要があることを示
し、また、特定化学物質塩化ビニルについては自主的健
康診断として受診する必要があることを示している。従
って、約900種類の特定化学物質が、それぞれ、判断
ロジック部21に入力され、取扱物質抽出部21aにて
取扱時間や取扱頻度等に基づいて、フィルタリングされ
て、取扱物質分類部21bにて、法定健康診断か自主的
健康診断か対象外であるかが判定され、さらに、重み付
け選択付与部21cにて、テンポラリーデータイメージ
30として出力されるのである。
【0044】ここで、法定,自主的又は対象外の選択方
法の一例を説明する。1回の健康診断において、上記の
判断ロジック部21におけるフィルタリングにより、取
扱物質として選択される数は10種類以下にされてい
る。また、10種類を選択する条件は、次の〜に示
すように4通りある。本システムのプログラム開発者
は、これらのそれぞれを識別できる番号を付してフラグ
処理を行なえるようにしている。 医師により受診が必要と認められる物質 現在は取り扱っておらず(取り扱いが終了)、過去の
従事情報による健康診断が必要な物質 現在取り扱っている法定健康診断の対象となる物質 現在取り扱っている法定外の物質 すなわち、これら4通りに分類されるように、過去デー
タ保持部20eに保持された取扱物質履歴に設けられた
区分欄(図示省略)に、番号が付与されるのである。例
えば’1’〜’4’が付されていれば、に該当し、健
康診断が必要と判定され、特に、数字が小さいものほ
ど、重要度が高くなるようにされており、従って、’
1’が付されれば、医師による受診が絶対に必要という
意味になる。また、5の場合は、に該当し、今回の健
康診断では対象外と判定される。
【0045】加えて、については、過去の従業員健康
診断が必要なものでも、自主区分として’n’のような
ものを付与しておくことにより、その物質の取り扱いが
終了して数か月の期間経過後には、健康診断対象にはな
らないようにされている。例えば石綿について、製造機
械をメンテナンスする作業に従事する人は、その現場を
離れて一定期間が経過した後は、石綿についての健康診
断を受診しなくてもよいようにされている。
【0046】加えて、’9’の場合は、に該当し、元
々健康診断をしなくてもよいものと判定される。例えば
「レーザ光線」という取扱物質は、定期的な健康診断が
不要であるので、これに対応するために、取扱物質履歴
に登録する際に、健康診断不要を意味するコード(例え
ば’9’)が付与されるようになっている。従って、区
分に’9’が入力された取扱物質は、取扱物質履歴を表
示する画面上にて表示されず、受診票も作成されない。
【0047】そして、これらの物質について、物質コー
ド(例えば石綿が444)順に、10種類になるまで、
選択を続行し、10種類になると、それ以外の物質は、
健康診断対象外とする。また、健康診断スタッフは、こ
れらの選択の際に、データベース上のクエリー等のツー
ルを用いて、確認できるようになっている。これらの番
号は健康診断対象者名簿や受診票の物質コードと一緒に
表示され、健康診断スタッフ等は、簡単に認識すること
ができる。
【0048】このように、事業者は、所望の判断ロジッ
クを用いて、検査項目を選択することができ、また、こ
れを自動化することにより、外部業者等に、健康診断デ
ータ処理を業務委託できるようになる。また、このよう
に、取扱物質マスターリストの表示により、検査項目の
指示が出されるので、健康診断スタッフがマーカーペン
を使用して手作業で検査項目にマークを付ける手間が省
け、また、チェック漏れを回避できる。
【0049】そして、次に、フィルタリングされた特定
化学物質の情報は、受診票作成部22(図1参照)に取
り込まれる。図1に示す受診票作成部22は、判断ロジ
ック部21に接続され、選択された検査項目と個人情報
との対応に基づき、選択された検査項目を有する受診票
と複数の回答項目を有する健康調査表とを作成するもの
である。この機能もやはり、ソフトウェアにより実現さ
れる。従って、手作業により問診項目をマーキングする
代わりに、データベースの内容がマーキングされるの
で、記入漏れ,誤記入のおそれがなくなる。この受診票
作成部22は、さらに、第1前処理部22aと、比較判
定部22bとを有するが、これらについては、後述す
る。
【0050】また、受診票は、図8に示すようになる。
図8は本発明の一実施形態に係る受診票の一例を示す図
である。この図8に示す受診票には、上部に氏名欄のほ
か勤務形態や取扱物質等が記載されており、さらに、そ
の下側には、検査項目の欄が設けられている。また、毎
年行なわれる健康診断の日付や場所等の情報も記載され
ている。
【0051】従って、受診票作成部22が、選択された
検査項目のそれぞれについて、日程の異なる複数の健康
診断にて得られる日程別の健康診断結果を記入すべく、
複数の欄を有する個人別受診リスト(受診票)を作成す
るように構成されたことになる。具体的には、矯正視
力、血圧、尿、便、聴力等の欄、握力の欄、血液一般の
欄、肝機能の欄、胸部X線の欄等が設けられている。ま
た、これらの各欄の下には、A,B,Cというマーキン
グが付されている。ここで、Aは、法律により受診しな
ければならない項目を表し、従業員は、このマーキング
Aを付された項目にさえ回答すれば、多数の取扱物質の
それぞれについての回答が得られるのである。また、法
的に要請されてなくても、自主的検査項目には、マーキ
ングBが付され、過去の健康診断において検査にて症状
が発覚した項目には、要注意としてマーキングCが付さ
れる。
【0052】これにより、検査項目の重要度が、一目で
識別できるようになり、情報の取りこぼしの減少を実効
的に達成できる。従って、本発明の健康診断用データ処
理装置は、従業員に関する個人情報と約900種類の特
定化学物質のそれぞれについての取り扱いに関する取扱
物質情報とを連携させた基本情報を保持する基本情報保
持部20dと、約900種類の特定化学物質と、従業員
が受診すべき検査項目とを連携させた取扱物質マスター
リストを保持する取扱物質マスターリスト保持部20c
と、これら基本情報保持部20dと取扱物質マスターリ
スト保持部20cとに接続され、基本情報と約900種
類の特定化学物質のそれぞれとを参照して、従業員が受
診すべき特定化学物質に対応した検査項目を選択する判
断ロジック部21と、判断ロジック部21に接続され、
選択された検査項目と個人情報との対応に基づき、選択
された検査項目を有する受診票と複数の回答項目を有す
る健康調査表とを作成する受診票作成部22とをそなえ
て構成されたことになる。
【0053】さらに、本発明のプログラムが記録された
コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、健康診断用デ
ータ処理装置に使用されるコンピュータを、個人情報
と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環境情報のうち
の少なくとも一種類の情報を含む原因要素情報とを連携
させた基本情報を保持する基本情報保持部20dと、原
因要素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべき検
査項目とを連携させた取扱物質マスターリストを保持す
る取扱物質マスターリスト保持部20cと、基本情報保
持部20dと取扱物質マスターリスト保持部20cとに
接続され、基本情報保持部20dで得られる基本情報
と、取扱物質マスターリスト保持部20cで得られる原
因要素群情報とを参照して、基本情報保持部20dの原
因要素情報に対応した検査項目を取扱物質マスターリス
トから選択する判断ロジック部21と、判断ロジック部
21に接続され、選択された検査項目と個人情報との対
応に基づき、選択された検査項目を有する個人別受診リ
スト(受診票)を作成するリスト作成部として機能させ
るようになっている。
【0054】すなわち、基本情報保持部20d,取扱物
質マスターリスト保持部20c,判断ロジック部21,
受診票作成部22の各機能は、それぞれ、ホストコンピ
ュータのハードディスク(図示省略)に記憶されたプロ
グラムを、CPU(CentralProcessing Unit)が読み取
って動作することにより実現される。また、そのプログ
ラムをホストコンピュータにインストールする方法は、
フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(図示省略)
にフロッピーディスクを挿入したり、CD−ROMドラ
イブ(図示省略)にCD−ROM等を挿入したり、また
は、ネットワークを経由して、他のサーバからプログラ
ムをダウンロードして行なわれる。
【0055】これにより、健康診断を実施する事業者
は、本発明のプログラムが記録されたコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を外注先に販売して、検診データの
処理業務を委託できる。そして、これにより、その外注
先において、チェックが自動的かつ容易にできるように
なるので、業務効率が向上する。そして、実際の健康診
断が行なわれるのである。以下、主に健康診断が実施さ
れた後に使用されるものについて説明する。
【0056】図1に示す過去データ保持部20eは、従
業員が受診した過去の健康診断データを保持するもので
あって、データベースとして機能している。また、この
過去データ保持部20eは、従業員の個人情報に連携さ
せた被曝線量についての履歴を表す被曝線量履歴情報を
保持する被曝線量歴情報保持部20fをさらにそなえ、
上記受診票作成部22が、この被曝線量履歴情報から特
定される特殊検査項目を有する受診票を作成するように
なっている。
【0057】従って、受診票の作成に当たり、過去の健
康診断における被曝線量の情報が必ず加味され、記入漏
れがなくなる。これにより、深刻な症状である被曝線量
について、過去の健康診断にて症状ありと一回でも判断
されると、その後の健康診断にて症状が消滅したか又は
依然として症状が出ているのかが、追跡的な検査が漏れ
なく可能となるのである。
【0058】次に、健康診断が実施されると、各従業員
のそれぞれについての受診データが発生し、健康診断ス
タッフがその受診データをデータベースに入力し、前処
理を行なってから、健康診断結果が判定される。ここ
で、前処理とは、健康診断結果を出力するに当たり、過
去データを加味することを意味する。図1に示す受診票
作成部22内の第1前処理部22aは、日程別の健康診
断結果の中から所定期間内にあるものを参考用健康診断
結果として抽出するものである。具体的には、第1前処
理部22aは、特定化学物質が体内に存在していること
を表す生物学的モニタリングデータに基づいて参考用健
康診断結果を抽出するようになっている。例えば、1年
に3月,6月,9月,12月の4回、健康診断が行なわ
れる場合に、第1前処理部22aは、6月〜12月の期
間に行なわれた健康診断結果を参考用健康診断結果とし
て抽出するのである。
【0059】そして、比較判定部22bは、第1前処理
部22aに接続され、参考用健康診断結果と最近得られ
た健康診断結果とを比較して、体調が正常か否かを判定
するものである。なお、これらの第1前処理部22a,
比較判定部22bは、それぞれ、例えばソフトウェアに
より実現されるものである。図9は生物学的モニタリン
グデータを説明するための図である。この図9に示す1
〜3と付された欄は、それぞれ、鉛代謝物、有機溶剤代
謝物、電離放射線について有無を記載する欄である。そ
して、受診により尿中にこれらの代謝物等が検出される
と(特定代謝物が暴露されると)、その検出が健康診断
結果の判定に加味されるのである。
【0060】これにより、手作業では起こり得る記入漏
れ、誤記入がなくなり、また、紙を用いた管理のよう
に、書類を紛失するような事故がなくなるので、確実な
追跡調査ができる。さらに、別の日程で実施された健康
診断の結果が、反映されるので、健康診断の信頼性が大
幅に向上する。加えて、図1の第2前処理部24は、受
診データを入力され、この受診データに、過去データを
加味して過去データ保持部20eに書き込むものであっ
て、例えばソフトウェアにより実現されている。
【0061】また、図1において、健康診断結果判定部
(結果判定部)25は、過去の健康診断情報を用いて、
健康診断結果について体調が正常か否かを判定するもの
であり、この機能はソフトウェアにより発揮されてい
る。この健康診断結果判定部25は、特殊健康診断によ
り得られた健康診断データを集計し過去の特殊健康診断
データに基づいて、体調が正常か否かを判定するもので
ある。さらに、健康診断結果判定部25は、例えば過去
1年間の特殊健康診断にて再検査が必要な検査項目につ
いては、コンピュータ操作画面において色を付して表示
したり、あるいは、出力された結果用紙等に注意を促す
マーキングを付すようにして、特殊健康診断の受診者に
対してその旨を明確に伝えるようになっている。また、
この健康診断結果判定部25にて得られた特殊健康診断
データは、健康診断スタッフにより、労働基準監督署に
送付される。
【0062】以下、上述のように構成された本発明の健
康診断用データ処理方法について、図10〜図13にそ
れぞれ示すフローチャートを参照しながら詳述する。本
発明の健康診断用データ処理方法は、個人情報と、取扱
物質情報,作業環境情報及び住環境情報のうちの少なく
とも一種類の情報を含む原因要素情報を包含する原因要
素群情報と、受診すべき検査項目とを連携させた取扱物
質マスターリストを用いた、健康診断用データ処理方法
である。そして、この取扱物質マスターリストデータ
は、従業員が受診すべき検査項目のそれぞれに、検査指
示を表すアスタリスクマークを付している。
【0063】図10は本発明の一実施形態に係る健康診
断用データ処理方法のフローチャートである。まず、ス
テップP1にて、取扱物質マスターリストが医学的判断
により作成される。図11は本発明の一実施形態に係る
取扱物質マスターリスト作成のフローチャートであり、
労働安全衛生法に規定された取扱物質が選択され(ステ
ップP101)、その選択された取扱物質について、医
学的判断により多物質の健康診断が統合され(ステップ
P102)、そして、取扱物質マスターリストが作成さ
れる(ステップP103)。
【0064】次に、ステップP2(図10参照)におい
て、従業員に関する個人情報と原因要素情報(取扱物質
情報)とを連携させた基本情報が取得される(基本情報
生成ステップ)。図12は本発明の一実施形態に係る基
本情報を取得するためのフローチャートであり、個人情
報が取得され(ステップP201)、取扱物質情報が取
得され(ステップP202)、そして、基本情報が取得
される(ステップP203)。
【0065】続いて、ステップP3及びステップP4
(図10参照)において、その基本情報生成ステップに
て得られた基本情報と原因要素群情報(約900種類の
特定化学物質)とが参照されて、原因要素情報(取扱物
質情報)に対応した取扱物質マスターリスト検査項目が
選択される(判断ロジック選択ステップ)。すなわち、
ステップP3にて判断ロジックによるフィルタリングが
行なわれ、ステップP4にて、登録条件による判断がな
される。
【0066】図13は本発明の一実施形態に係る判断ロ
ジックによるフィルタリングのフローチャートである。
まず、取扱物質マスターリストが取得され(ステップP
401)、法定健康診断の要否が判定され(ステップP
402)、自主的な実施の要否が判定され(ステップP
403)、そして、過去の受診歴に基づく要否が判定さ
れるのである(ステップP404)。
【0067】これにより、健康診断対象を把握するため
に、取扱物質は、登録される際に、各物質毎に取扱頻
度,取扱時間又は取扱期間から、法定健康診断の対象で
あるか、自主的健康診断の対象であるか、又は、健康診
断が不要であるかがそれぞれ、判定される。さらに、ス
テップP5(図10参照)において、上記判断ロジック
選択ステップにて選択された検査項目と個人情報との対
応に基づき、選択された検査項目を有する個人別受診リ
スト(受診票)が作成される(リスト作成ステップ)。
そして、アスタリスクマークが付された取扱物質マスタ
ーリストが作成され、この取扱物質マスターリストを用
いて、検査項目が従業員等に指示され、自覚症状及び他
覚症状の確認内容が指示される。
【0068】このステップP5において、受診票作成部
22が受診票を作成するに当たり、過去の健康診断にお
ける被曝線量履歴情報が加味される。このため、複数の
物質について自覚症状及び他覚症状を調査する際に、部
位や症状等の共通的な項目があれば、それらの共通的な
項目を一緒にまとめた受診票及び健康調査表が作成され
る。さらに、特殊健康診断と、一般定期健康診断,生活
習慣病健康診断等の他の健康診断とにおいて、各健康診
断が、同一のフォームを有する調査票及び健康調査表を
用いて行なわれる。
【0069】そして、ステップP6において、上記付与
ステップにて得られた受診票及び健康調査表を用いて、
従業員の健康診断が行なわれるのである。従って、複数
の物質について、一種類づつの物質毎に受診票が作成さ
れず、一枚の帳票を用いてすべての健康診断ができ、重
み付けにより医師等が着目しやすくなる。
【0070】この後、ステップP7において、健康診断
スタッフは、健康診断データを過去データ保持部20e
に入力する。さらに、データ入力に続いて、ステップP
8において、日程別の健康診断結果の中から所定期間内
にあるものが参考用健康診断結果として抽出される(前
処理ステップ)。この前処理ステップは、特定化学物質
が体内に存在していることを表す生物学的モニタリング
データであって、所定期間内にあるものが参考用健康診
断結果として抽出される。データベース内の取扱物質履
歴情報に基づいて、得られた健康診断データの中から、
生物学的モニタリングデータのテンポラリーファイル
と、取扱物質情報のテンポラリーファイルとが、それぞ
れ、自動的に作成される。そして、取扱物質情報のテン
ポラリーファイルは、健康診断データのテンポラリーフ
ァイルの中に取り込まれて、新たな健康診断データのテ
ンポラリーファイルが作成され、この取扱物質情報のテ
ンポラリーファイルは、更新された取扱物質情報として
再度、過去データ保持部に書き込まれる。
【0071】また、本発明の健康診断用データ処理方法
は、個人情報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環
境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含む原因要素
情報を包含する原因要素群情報と受診すべき検査項目と
を連携させた取扱物質マスターリストと、受診すべき検
査項目のそれぞれについて日程の異なる複数の健康診断
にて得られる日程別の健康診断結果を記入すべく複数の
欄を有する個人別受診リストとを用いた、健康診断用デ
ータ処理方法である。
【0072】そして、将来の特殊健康診断のために、健
康診断スタッフは、健康診断データの保存期間について
も記録する。ここで、健康診断データを保存するに当た
り、検査項目別に健康診断実施日の健康診断データを含
ませることにより、一定期間内に実施した検査が一種類
の健康診断に取りまとめられる。さらに、取扱物質マス
ターリストの情報に基づいて、日付が記録される。この
記録された日付は、健康診断データの保存期間(塩化ビ
ニールについては30年)の経過に用いられる。この理
由は、複数の異なる日程にて行なわれた他の健康診断に
おいて検査された結果について、一定期間内に一種類の
健康診断に取りまとめるようにするためである。例え
ば、半年又は1年以内に実施された複数の検査項目が取
りまとめられて、一種類の健康診断データとして保存さ
れるのである。
【0073】このように、生物学的モニタリングデータ
が取得され、このモニタリングデータが取扱物質情報に
加味され、別の日程にて行なわれた検査結果が、効率よ
く取りまとめられて、作業効率が向上する。また、ステ
ップP9において、前回の健康診断結果が取得される。
この過去の健康診断結果を反映することにより、例えば
過去1年以内に、再検査が必要な項目について、症状が
改善されたか、又は、依然として症状が残ったままであ
るかが判定される。
【0074】そして、ステップP10において、前処理
ステップで抽出された参考用健康診断結果と、最近得ら
れた健康診断結果とが比較して、体調が正常か否かが判
定され(比較判定ステップ)、この比較判定ステップに
て判定された健康診断データに基づいて、取扱物質マス
ターリストが更新される(更新ステップ)。また、ステ
ップP11において、医師による判定がなされ、ステッ
プP12において、受診した者に対して、健康診断結果
が通知される。さらに、ステップP13において、健康
診断結果が集計されるとともに、健康診断データが過去
データとして蓄積され、ステップP14において、集計
された健康診断結果(集計表)が、労働基準監督署に対
して提出される。
【0075】このように、データベースを用いて、一元
的に情報を管理できるようになり、手作業が減少すると
ともに、記入漏れや誤記入が回避され、能率が向上する
ようになる。 (B)その他 本発明は上述した実施態様に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることができる。
【0076】上記の実施形態においては、原因要素情報
の例として特定化学物質を用いて説明したが、特定化学
物質に限定されない。例えば他の製造メーカー等におい
ては、塗装作業、研磨・破砕作業、振動作業等が行なわ
れるが、これらの作業内容によって、従業員は健康診断
にて受診すべき項目が異なる。従って、この場合、その
従業員にとっての原因要素情報に相当するのは、上記の
例で言えば、塗装作業、研磨・破砕作業、振動作業等の
作業環境情報である。
【0077】また、原因要素情報の例として、住環境情
報の場合もある。例えば高速道路の近辺に住居等に住ん
でいる人は、騒音による難聴の症状が現れることがあっ
たり、又は、著しく大気が汚染されている地域に住んで
いる人は、呼吸器系に症状が出ることもあり得る。さら
に、放射線物質を取り扱う事業者の周囲においては、や
はり、放射線漏れ等により被曝することがある。従っ
て、この場合には、その従業員にとっての原因要素情報
は、騒音、大気汚染、被曝等の住環境情報が対応する。
【0078】このように、特殊健康診断は、特定化学物
質を要因に限定することなしに、作業環境情報や住環境
情報を要因にすることもできる。そして、そのような場
合は、やはり、上述したことほぼ同様に、健康診断用デ
ータ処理装置、健康診断用データ処理方法が実施される
のである。なお、例えば、説明中に出てくる検査項目名
については、例示であって、これらが異なることによっ
て、本発明の優位性は何ら損なわれることはない。
【0079】また、上記の実施形態においては、コンピ
ュータネットワークを前提として説明したが、このコン
ピュータネットワークは必ずしも必要でなく、操作者が
有するパーソナルコンピュータや携帯情報端末(PD
A:Personal Digital Assistants)等による使用でも可
能である。さらに、例えば年に2回行なわれる健康診断
の中から、1回目は、一般健康診断と特殊健康診断との
双方を受診し、2回目は、特殊健康診断のみを受診する
ようにし、また、2回目については、各従業員は、7〜
8項目の項目を受診するように運営されているが、それ
に限られないで種々変更して実施できることは言うまで
もない。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の健康診断
用データ処理装置によれば、個人情報と、取扱物質情
報,作業環境情報及び住環境情報のうちの少なくとも一
種類の情報を含む原因要素情報とを連携させた基本情報
を保持する基本情報保持部と、原因要素情報を包含する
原因要素群情報と、受診すべき検査項目とを連携させた
マスターリストを保持するマスターリスト保持部と、基
本情報保持部とマスターリスト保持部とに接続され、基
本情報保持部で得られる基本情報と、マスターリスト保
持部で得られる原因要素群情報とを参照して、基本情報
保持部の原因要素情報に対応した検査項目をマスターリ
ストから選択する判断ロジック部と、判断ロジック部に
接続され、選択された検査項目と個人情報との対応に基
づき、選択された検査項目を有する個人別受診リストを
作成するリスト作成部をそなえて構成されているので、
取扱物質マスターリストを用いた検査項目の指示により
健康診断スタッフが手作業で検査項目をマークする手間
が省け、また、チェック漏れを回避できる利点がある
(請求項1)。
【0081】さらに、本発明の健康診断用データ処理装
置によれば、従業員に関する個人情報と約900種類の
特定化学物質のそれぞれについての取り扱いに関する取
扱物質情報とを連携させた基本情報を保持する基本情報
保持部と、約900種類の特定化学物質と、従業員が受
診すべき検査項目とを連携させた取扱物質マスターリス
トを保持するマスターリスト保持部と、基本情報保持部
とマスターリスト保持部とに接続され、基本情報と約9
00種類の特定化学物質のそれぞれとを参照して、従業
員が受診すべき特定化学物質に対応した検査項目を選択
する判断ロジック部と、判断ロジック部に接続され、選
択された検査項目と個人情報との対応に基づき、選択さ
れた検査項目を有する受診票と複数の回答項目を有する
健康調査表とを作成する受診票作成部とをそなえて構成
されているので、手作業における検査項目の漏れがなく
なり従業員の健康管理が効果的に維持され、また、紙を
用いた管理における書類紛失等の事故がなくなるので、
やはり、健康診断の運営が効果的に行なわれる利点があ
る(請求項12)。
【0082】また、判断ロジック部は、原因要素情報の
それぞれに重みを付与し重みにより検査項目を選択する
選択部をそなえ、リスト作成部が、選択された検査項目
のそれぞれについて重みを表すマーキングを付して個人
別受診リストを作成するように構成されてもよく、この
ようにすれば、自動化により、外部業者等に健康診断デ
ータ処理を業務委託できる利点がある(請求項2〜請求
項4)。
【0083】さらに、前記リスト作成部は、選択された
検査項目のそれぞれについて、日程の異なる複数の健康
診断にて得られる日程別の健康診断結果を記入すべく、
複数の欄を有する個人別受診リストを作成するように構
成することができ、このようにすれば、健康調査表の問
いの番号について、従業員及び医師・看護婦,臨床検査
技師等がチェックしやすくなり、大幅な業務効率の向上
が図れる利点がある(請求項5〜請求項8)。
【0084】加えて、本発明の健康診断用データ処理方
法は、個人情報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住
環境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含む原因要
素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべき検査項
目とを連携させたマスターリストを用いた、健康診断用
データ処理方法であって、個人情報と原因要素情報とを
連携させた基本情報を保持する基本情報生成ステップ
と、基本情報生成ステップにて得られた基本情報と原因
要素群情報とを参照して、原因要素情報に対応した検査
項目をマスターリストから選択する判断ロジック選択ス
テップと、判断ロジック選択ステップにて選択された検
査項目と個人情報との対応に基づき、選択された検査項
目を有する個人別受診リストを作成するリスト作成ステ
ップとをそなえて構成されているので、マーキングが確
実になり、検査項目の漏れや、健康診断結果の判定時に
おいて、体調が正常か否かを確実に検査できる利点があ
る(請求項9)。
【0085】また、本発明の健康診断用データ処理方法
は、個人情報と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環
境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含む原因要素
情報を包含する原因要素群情報と受診すべき検査項目と
を連携させたマスターリストと、受診すべき検査項目の
それぞれについて日程の異なる複数の健康診断にて得ら
れる日程別の健康診断結果を記入すべく複数の欄を有す
る個人別受診リストとを用いた、健康診断用データ処理
方法であって、日程別の健康診断結果の中から所定期間
内にあるものを参考用健康診断結果として抽出する前処
理ステップと、前処理ステップで抽出された参考用健康
診断結果と、最近得られた健康診断結果とを比較して、
体調が正常か否かを判定する比較判定ステップと、比較
判定ステップにて判定された健康診断データに基づい
て、マスターリストを更新する更新ステップとをそなえ
て構成されているので、従業員の過去の健康診断データ
が、最近実施された健康診断に確実に反映されるように
なり、健康診断に対する信頼性が向上する利点がある
(請求項10)。
【0086】そして、前記前処理ステップは、特定化学
物質が体内に存在していることを表す生物学的モニタリ
ングデータであって、所定期間内にあるものを参考用健
康診断結果として抽出するように構成することもでき、
このようにすれば、健康管理の安全性を維持しつつ、検
査項目の管理を効率よく行なえる利点がある(請求項1
1)。
【0087】加えて、本発明のプログラムが記録された
コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、健康診断用デ
ータ処理装置に使用されるコンピュータを、個人情報
と、取扱物質情報,作業環境情報及び住環境情報のうち
の少なくとも一種類の情報を含む原因要素情報とを連携
させた基本情報を保持する基本情報保持部と、原因要素
情報を包含する原因要素群情報と、受診すべき検査項目
とを連携させたマスターリストを保持するマスターリス
ト保持部と、基本情報保持部とマスターリスト保持部と
に接続され、基本情報保持部で得られる基本情報と、マ
スターリスト保持部で得られる原因要素群情報とを参照
して、基本情報保持部の原因要素情報に対応した検査項
目をマスターリストから選択する判断ロジック部と、判
断ロジック部に接続され、選択された検査項目と個人情
報との対応に基づき、選択された検査項目を有する個人
別受診リストを作成するリスト作成部として機能させて
いるので、この記録媒体を外注先に販売して特殊健康診
断の検査データ処理を業務委託でき、その外注先におい
て、チェックが自動的かつ容易にできるようになるの
で、業務効率が向上する利点がある(請求項13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る健康診断システムの
構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る基本情報の一例を示
す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る取扱物質マスターリ
ストの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る第1の健康調査表を
示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る第2の健康調査表を
示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る第3の健康調査表を
示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る取扱物質判断ロジッ
クの動作を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る受診票を示す図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態に係る生物学的モニタリン
グデータを説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る健康診断用データ
処理方法のフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る取扱物質マスター
リスト作成のフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る基本情報を取得す
るためのフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係る判断ロジックによ
るフィルタリングのフローチャートである。
【図14】管理対象者名簿の作成の流れを示す図であ
る。
【図15】受診票の打ち出しから機械による判定までの
流れを示す図である。
【図16】機械による判定から受診者への結果通知まで
の流れを示す図である。
【符号の説明】
11 ホスト 12 健康診断スタッフ 13 所属長 14 従業員 19 健康診断用データ処理装置 20a 個人情報保持部 20b 取扱物質情報保持部 20c 取扱物質マスターリスト保持部 20d 基本情報保持部 20e 過去データ保持部 20f 被曝線量歴情報保持部 21 判断ロジック部 21a 重み付与部 21b 選択部 22 受診票作成部 22a 第1前処理部 22b 比較判定部 23 プリンタ 24 第2前処理部 25 健康診断結果判定部 30 テンポラリーデータイメージ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人情報と、取扱物質情報,作業環境情
    報及び住環境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含
    む原因要素情報とを連携させた基本情報を保持する基本
    情報保持部と、 該原因要素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべ
    き検査項目とを連携させたマスターリストを保持するマ
    スターリスト保持部と、 該基本情報保持部と該マスターリスト保持部とに接続さ
    れ、該基本情報保持部で得られる該基本情報と、該マス
    ターリスト保持部で得られる該原因要素群情報とを参照
    して、該基本情報保持部の該原因要素情報に対応した検
    査項目を該マスターリストから選択する判断ロジック部
    と、 該判断ロジック部に接続され、該選択された検査項目と
    該個人情報との対応に基づき、該選択された検査項目を
    有する個人別受診リストを作成するリスト作成部をそな
    えて構成されたことを特徴とする、健康診断用データ処
    理装置。
  2. 【請求項2】 該基本情報保持部が、 特定化学物質を、該原因要素情報として保持するように
    構成されたことを特徴とする、請求項1記載の健康診断
    用データ処理装置。
  3. 【請求項3】 該判断ロジック部が、 該原因要素情報のそれぞれに重みを付与し該重みにより
    該検査項目を選択する選択部をそなえ、 該リスト作成部が、 該選択された検査項目のそれぞれについて該重みを表す
    マーキングを付して該個人別受診リストを作成するよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項1記載の健康診
    断用データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記個人情報に連携させた被曝線量につ
    いての履歴を表す被曝線量履歴情報を保持する被曝線量
    履歴情報保持部をさらにそなえ、 該リスト作成部が、該被曝線量履歴情報から特定される
    特殊検査項目を有する該個人別受診リストを作成するよ
    うに構成されたことを特徴とする、請求項1記載の健康
    診断用データ処理装置。
  5. 【請求項5】 該リスト作成部が、 該選択された検査項目のそれぞれについて、日程の異な
    る複数の健康診断にて得られる日程別の健康診断結果を
    記入すべく、複数の欄を有する個人別受診リストを作成
    するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載
    の健康診断用データ処理装置。
  6. 【請求項6】 該リスト作成部が、さらに、 該日程別の健康診断結果の中から所定期間内にあるもの
    を参考用健康診断結果として抽出する前処理部と、 該前処理部に接続され、該参考用健康診断結果と最近得
    られた健康診断結果とを比較して、体調が正常か否かを
    判定する比較判定部とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、請求項5記載の健康診断用データ処理装置。
  7. 【請求項7】 該前処理部が、 特定化学物質が体内に存在していることを表す生物学的
    モニタリングデータに基づいて該参考用健康診断結果を
    抽出するように構成されたことを特徴とする、請求項6
    記載の健康診断用データ処理装置。
  8. 【請求項8】 該リスト作成部が、 該個人別受診リストに連携し複数の回答項目を有する回
    答リストを作成するように構成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載の健康診断用データ処理装置。
  9. 【請求項9】 個人情報と、取扱物質情報,作業環境情
    報及び住環境情報のうちの少なくとも一種類の情報を含
    む原因要素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべ
    き検査項目とを連携させたマスターリストを用いた、健
    康診断用データ処理方法であって、 該個人情報と該原因要素情報とを連携させた基本情報を
    保持する基本情報生成ステップと、 該基本情報生成ステップにて得られた該基本情報と該原
    因要素群情報とを参照して、該原因要素情報に対応した
    検査項目を該マスターリストから選択する判断ロジック
    選択ステップと、 該判断ロジック選択ステップにて選択された該検査項目
    と該個人情報との対応に基づき、該選択された検査項目
    を有する個人別受診リストを作成するリスト作成ステッ
    プとをそなえて構成されたことを特徴とする、健康診断
    用データ処理方法。
  10. 【請求項10】 個人情報と、取扱物質情報,作業環境
    情報及び住環境情報のうちの少なくとも一種類の情報を
    含む原因要素情報を包含する原因要素群情報と受診すべ
    き検査項目とを連携させたマスターリストと、受診すべ
    き検査項目のそれぞれについて日程の異なる複数の健康
    診断にて得られる日程別の健康診断結果を記入すべく複
    数の欄を有する個人別受診リストとを用いた、健康診断
    用データ処理方法であって、 該日程別の健康診断結果の中から所定期間内にあるもの
    を参考用健康診断結果として抽出する前処理ステップ
    と、 該前処理ステップで抽出された該参考用健康診断結果
    と、最近得られた健康診断結果とを比較して、体調が正
    常か否かを判定する比較判定ステップと、 該比較判定ステップにて判定された健康診断データに基
    づいて、該マスターリストを更新する更新ステップとを
    そなえて構成されたことを特徴とする、健康診断用デー
    タ処理方法。
  11. 【請求項11】 該前処理ステップが、 特定化学物質が体内に存在していることを表す生物学的
    モニタリングデータであって、所定期間内にあるものを
    該参考用健康診断結果として抽出するように構成された
    ことを特徴とする、請求項10記載の健康診断用データ
    処理方法。
  12. 【請求項12】 従業員に関する個人情報と複数の特定
    化学物質のそれぞれについての取り扱いに関する取扱物
    質情報とを連携させた基本情報を保持する基本情報保持
    部と、 該複数の特定化学物質と、該従業員が受診すべき検査項
    目とを連携させた取扱物質マスターリストを保持するマ
    スターリスト保持部と、 該基本情報保持部と該マスターリスト保持部とに接続さ
    れ、該基本情報と該複数の特定化学物質のそれぞれとを
    参照して、該従業員が受診すべき特定化学物質に対応し
    た検査項目を選択する判断ロジック部と、 該判断ロジック部に接続され、該選択された検査項目と
    該個人情報との対応に基づき、該選択された検査項目を
    有する受診票と複数の回答項目を有する健康調査表とを
    作成する受診票作成部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、健康診断用データ処理装置。
  13. 【請求項13】 健康診断用データ処理装置に使用され
    るコンピュータを、個人情報と、取扱物質情報,作業環
    境情報及び住環境情報のうちの少なくとも一種類の情報
    を含む原因要素情報とを連携させた基本情報を保持する
    基本情報保持部と、 該原因要素情報を包含する原因要素群情報と、受診すべ
    き検査項目とを連携させたマスターリストを保持するマ
    スターリスト保持部と、 該基本情報保持部と該マスターリスト保持部とに接続さ
    れ、該基本情報保持部で得られる該基本情報と、該マス
    ターリスト保持部で得られる該原因要素群情報とを参照
    して、該基本情報保持部の該原因要素情報に対応した検
    査項目を該マスターリストから選択する判断ロジック部
    と、 該判断ロジック部に接続され、該選択された検査項目と
    該個人情報との対応に基づき、該選択された検査項目を
    有する個人別受診リストを作成するリスト作成部として
    機能させるための、プログラムが記録されたコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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