JP2002049551A - 広告配信装置および広告配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的なインターネットを介した動画広
告配信処理を行う。 【解決手段】 ユーザが閲覧しているブラウザ画面
内の広告配信用領域に、ベクター形式の複数の広告コン
テンツをローテーションして配信する広告配信手段２１
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
介して広告情報を配信する広告配信装置および広告配信
方法に関し、特に、フラッシュ形式に代表される、ベク
ター形式の複数の広告コンテンツをローテーションして
ブラウザ画面内の広告配信用領域内に配信することよ
り、広告配信側（クライアント側）と広告閲覧側（ユー
ザ側）と広告提携サイトの３者の立場を考慮して、効率
的に動画広告を配信する技術に関る。

【０００２】

【従来の技術】いまや企業や商品のイメージ訴求すため
には、広告媒体は欠くことができない要素の一つとなっ
ている。このような背景から、各企業は、マスメディア
を利用した従来までの広告媒体に加え、最近では、イン
ターネットを利用した広告配信を行うようになってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】インターネットを利用
した広告配信手法には、大きく分けてバナー広告とメー
ル広告の２種類の手法が存在するが、主要なポータルサ
イトにおいてはバナー広告が主として利用されている。
バナー広告とは、ユーザが閲覧しているブラウザ画面の
一部に配信、表示される広告情報であり、広告主である
クライアントはユーザに呈示したい情報をバナー広告用
に割り当てられたブラウザ画面部分内に表現する。

【０００４】ところで最近、バナー広告として割り当て
られたブラウザ画面部分に、ビットマップ形式である、
ＧＩＦ（Graphic Interchange Format）アニメーション
を利用した動画形式で広告情報を配信し、ユーザの興味
を引き付けるような工夫がなされるようになってきた。

【０００５】ＧＩＦアニメーションとは、インターネッ
ト上で表示できる動画形式の１種であり、１つのファイ
ルの中に連続的な画像を含めることができる特徴を生か
して、複数のＧＩＦ画像を連続表示させてパラパラ漫画
のようにして動画表示を実現している。

【０００６】しかしながら、こうしたＧＩＦアニメーシ
ョンを利用した動画の広告配信処理には、以下に示すよ
うな技術的課題がある。

【０００７】（課題１）動画の広告配信処理のためにＧ
ＩＦアニメーション形式を利用した場合には、多くの広
告情報をファイル内に掲載すると、ファイル容量が膨大
となってしまうために、１つの広告情報内で表現するこ
とができる情報量には限界がある上に、ファイル容量が
大きくなるとダウンロード時間が長くなるために、ユー
ザに不快感を与えると共に、広告を表示するサイト自体
の表示速度を遅くしてしまう。

【０００８】（課題２）ＧＩＦアニメーション形式で表
示される広告情報の応答速度は、リンク先（広告配信
側）における動作に全て依存するために、広告配信側に
とって大きな負担となっている。

【０００９】（課題３）広告情報としてＧＩＦアニメー
ションを用いた場合には、どのようなユーザが広告を見
たのか、広告をどの程度の時間閲覧したか等、広告主側
の関心のある、マーケティング情報を十分に収集するこ
とが難しい。

【００１０】本発明は、これら技術的課題を解決すべく
なされたものであり、その目的は、広告配信側（クライ
アント側）と広告閲覧側（ユーザ側）と広告提携サイト
の３者の立場を考慮した、効率的な動画広告配信処理を
可能にする広告配信装置および広告配信方法を提供する
ことにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るにあたって、発明者らは、フラッシュ形式に代表され
る、ベクター形式の複数の広告コンテンツをローテーシ
ョンさせることにより動画の広告情報を構成し、広告配
信処理の際は、ユーザサイトからＷＷＷサーバ上のロー
テーション管理プログラム（固定のファイル名のベクタ
ー形式ファイル）を呼び出し、ローテーション管理プロ
グラムによって広告配信処理を管理、制御するようにし
て、ユーザサイト上に動画広告を配信することにより、
広告配信側と広告閲覧側と広告提携サイトの３者にとっ
てメリットのある、効率的な動画広告配信処理が可能と
なるという考えに基づき、以下の特徴を有する技術思想
を発案するに至った。

【００１２】本発明の第１の特徴は、インターネットを
介して広告情報を配信する広告配信装置であって、ユー
ザが閲覧しているブラウザ画面内の広告配信用領域に、
ベクター形式の複数の広告コンテンツをローテーション
して配信する手段を具備する広告配信装置であることに
ある。

【００１３】このシステムによれば、広告配信側と広告
閲覧側と広告提携サイトの３者の立場を考慮した、効率
的な動画広告配信処理を実現することができる。

【００１４】本発明の第２の特徴は、インターネットを
介して広告情報を配信する広告配信方法であって、ユー
ザが閲覧しているブラウザ画面内の広告配信用領域に、
ベクター形式の複数の広告コンテンツをローテーション
して配信するステップを有する広告配信方法であること
にある。

【００１５】この方法によれば、広告配信側と広告閲覧
側と広告提携サイトの３者の立場を考慮した動画広告配
信処理を効率的に実行することができる。

【００１６】本発明の第３の特徴は、配信管理ＣＧＩを
格納するＳＷＰファイルを常に起動させる（媒体のタグ
から呼ぶ）広告配信装置およびその方法であることにあ
る。

【００１７】このシステムおよびその方法によれば、広
告の配信自体の制御は、媒体に大きく依存することな
く、全ての配信管理システム内で決定することができる
ので、ベクター広告配信の完全なアウトソーシングが可
能となる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図１乃至図５を参照して、
上記の特徴を具現化した本発明の一実施形態に係る広告
配信システムおよび広告配信方法の構成およびその動作
について詳しく説明する。

【００１９】なお、以下の実施形態においては、ベクタ
ー形式の広告コンテンツとして、マクロメディア社のウ
ェブ用マルチメディアフォーマットであるフラッシュ形
式を例として説明するが、本発明はこれに限られること
なく、ベクター形式のデジタル情報であればどのような
ものであっても構わない。

【００２０】（広告配信システム）始めに、図１を参照
して、本発明の実施形態に係る広告配信システムの概要
について説明する。

【００２１】本発明の実施形態に係る広告配信システム
は、図１に示すように、ＷＷＷ（World Wide Web：ワー
ルド・ワイド・ウェブ）サーバ１３、複数のデータベー
スサーバ１４、ＳＱＬ（Structured Query Language）
サーバ１５を具備し、ユーザが閲覧しているウェブ（又
はブラウザ）画面１１内の広告配信用領域１２内に、フ
ラッシュ形式（ベクター形式）の複数の広告コンテンツ
をローテーションして配信する。

【００２２】ＷＷＷサーバ１３は、データベースサーバ
１４内に格納された制御情報に基づいて、配信する広告
コンテンツの決定およびローテンション動作を制御し、
ローテーション管理ＣＧＩ、広告コンテンツ、配信数管
理ＣＧＩが内部に格納されている。

【００２３】ローテーション管理ＣＧＩは、データベー
スサーバ１４内に格納されたローテーション番号管理テ
ーブルを読み込み、ローテーション番号に該当するフラ
ッシュ形式の広告コンテンツをＷＷＷサーバ１３内から
抽出、抽出された広告コンテンツをインターネットを介
して配信する。

【００２４】配信数管理ＣＧＩは、配信した広告数をカ
ウントし、カウント結果をデータベースサーバ１４内の
配信管理テーブルに書き込む。

【００２５】ここで、ローテンション管理ＣＧＩ、配信
数管理ＣＧＩ中のＣＧＩとは、Common Gateway Interfa
ceの略であり、図３に示すように、ＷＷＷサーバ３１が
バックエンド・プログラム(ＣＧＩスクリプト)３２間と
の情報の送受信に使用するインタフェースのことを意味
する。このＣＧＩを利用することにより、ウェブブラウ
ザ３０からＷＷＷサーバ３１経由でデータベースサーバ
１４にリクエストや問い合わせを行う等、対話型のＷＷ
Ｗページを形成することが可能となる。

【００２６】なお、本発明の実施形態に係わる広告配信
システム１０においては、ユーザが広告情報を閲覧し、
広告情報の詳細に興味を持った場合には、関心のある広
告情報をクリックすることにより、広告主のホームペー
ジ１６やＳＱＬサーバ１５に接続することができ、ＳＱ
Ｌサーバ１５が発するクエリに応答することにより広告
情報の資料請求を行うこともできる。

【００２７】（広告配信方法）次に、図２を参照して、
本発明の実施形態に係る広告配信方法について説明す
る。

【００２８】本発明の実施形態に係る広告配信方法は、
以下の処理ステップにより実行される。

【００２９】（１）ユーザが、ユーザ端末を介してイン
ターネットに接続してウェブ画面を起動すると、ウェブ
画面中の広告配信部に書き込まれたタグが動画広告の配
信処理開始をＷＷＷサーバに対してリクエストする。

【００３０】ここで、リクエストおよび広告コンテンツ
をダウンロードしている際は、広告配信部には、待機画
面として、企業のロゴ等を表示し、ダウンロード完了
後、動画を再生するようにすると良い。これにより、画
面が表示されないといった、ユーザに対する負荷を減ら
すことが可能となる。

【００３１】また、待機画面およびコンテンツ本編の容
量はそれぞれ、３Ｋｂおよび２２Ｋｂ程度にすることが
望ましく、これにより、ユーザに不快感を与えない広告
配信処理を行うことが可能となる。

【００３２】（２）ＷＷＷサーバがタグからのリクエス
トを受信すると、ローテーション管理ＣＧＩ２１が起動
される。

【００３３】（３）ローテーション管理ＣＧＩ２１は、
データベースサーバ内のローテーション番号管理テーブ
ル２２を読み込み、ローテーション番号に該当するフラ
ッシュ形式の広告コンテンツをＷＷＷサーバ内から抽
出、抽出された広告コンテンツをインターネットを介し
て広告配信部に配信する。

【００３４】なお、広告配信処理は、ユーザのブラウザ
のバージョン、フラッシュプラグインソフトの有無、プ
ラグインソフトのバージョンを判別して行うものとし、
所定の条件を満たした時にのみ広告コンテンツの配信を
開始するものとする（なお、所定の条件を満たさない場
合には、媒体別に製作した、代替的なＧＩＦファイルを
表示するようにする）。また、広告コンテンツは、市販
のFlash PlayerやShockwave Playerを利用して表示する
ようにすると良い。

【００３５】（４）広告配信処理が終了すると、ＷＷＷ
サーバ内の配信数管理ＣＧＩ２３が起動され、配信数管
理ＣＧＩ２３は、配信した広告数をカウントし、カウン
ト結果をデータベースサーバ内の配信管理テーブル２４
に書き込む。

【００３６】このように、本発明の実施形態に係る広告
配信システムおよびその方法によれば、広告コンテンツ
としてベクター形式の一つであるフラッシュ形式を使用
するので、ビットマップ形式のＧＩＦアニメーションと
比較して、より少ない容量で多くの情報を表現すること
が可能となる。

【００３７】また、ＷＷＷサーバから常に一定のフラッ
シュローテンション管理プログラムを呼び出して広告配
信処理を開始し、ＷＷＷサーバ上でローテーションの管
理、運用全てを制御するので、広告配信側の負担を軽減
することができる。

【００３８】さらに、広告コンテンツの最初と終わり、
若しくは、広告コンテンツの間にカウントアッププログ
ラムを挿入することが可能であるので、ユーザの広告接
触時間を把握する等、マーケティングに応用することが
できるシステムを構築することが可能となる。またこの
時、広告主は、自身の端末を利用してＷＷＷサーバにア
クセスすることにより、広告配信状況や資料請求者の属
性をも知ることができるので、状況の合わせた広告配信
処理をリアルタイムで実行することができる。

【００３９】さらに、上記で述べたように、広告配信数
等の処理結果はＣＧＩスクリプトによってデータベース
サーバ内に格納されるので、認証された広告主は、図４
に示すように、データベースサーバにアクセスすること
により、所定の管理者画面を介して広告のクリック数、
配信数等の情報を容易に知ることができる。したがっ
て、本発明の実施形態に係わる広告配信システムによれ
ば、従来までのＧＩＦアニメーション形式を利用した広
告配信処理とは異なり、閲覧者の状況を把握することが
できるので、ユーザの閲覧状況を参照するようにして配
信する広告を決定することにより、双方向の広告配信処
理を行うことが可能となる。

【００４０】なお、本発明の実施形態に係る広告配信方
法は、プログラム化しコンピュータ読取り可能な記録媒
体に保存しても良い。そして、広告配信処理を実行する
際は、この記録媒体をコンピュータシステムに読み込ま
せ、コンピュータシステム内のメモリ等の記憶部にプロ
グラムを格納し、プログラムを演算装置で実行すること
により、本発明の広告配信方法を実現することができ
る。ここで、記録媒体とは、例えば、半導体メモリ、磁
気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ
などのプログラムを記録することができるようなコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体等が含まれる。

【００４１】また、本発明の実施形態に係るＷＷＷサー
バやデータベースサーバは、例えば、図５に示す構成の
ような概観を有し、フロッピー（登録商標）ディスクド
ライブ５２および光ディスクドライブ５４を備えてい
る。そして、フロッピーディスクドライブ５２に対して
はフロッピーディスク５３、光ディスクドライブ５４に
対しては光ディスク５６を挿入し、所定の読み出し操作
を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプロ
グラムをコンピュータシステム５０内にインストールす
ることができる。また、所定のドライブ装置を接続する
ことにより、例えば、メモリ装置の役割を担うＲＯＭ５
７や、磁気テープ装置の役割を担うカートリッジ５８を
用いて、プログラムのインストールやデータの読み書き
を実行することもできる。

【００４２】さらに、上記の実施形態においては、ＷＷ
ＷサーバとＳＱＬサーバを別のサーバとして取り扱った
が、他の実施形態として、例えば図６に示すように、Ｗ
ＷＷサーバとＳＱＬサーバとを同一のサーバで構成し、
このサーバを並列に接続するような構成にしても良い。
このシステム構成によれば、システムに掛かる負荷を分
散することが可能になると同時に、将来的なシステムの
増強を行うことが容易となる。

【００４３】なお、この場合、ＷＷＷ・ＳＱＬサーバ上
で動作するソフトウェアとしては、例えば、ロードバラ
ンス機能を有するＷＩＮＤＯＷＳ（登録商標）２０００
Ａｄｖａｎｃｅｄ ｓｅｒｖｅｒ、並列にならべた１
つのサーバにコンテンツをセットアップすると、すべて
のサーバと連携がとることが可能なレプリケーション機
能を備えたSite Serverを使用することが望ましい。

【００４４】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々実施の形態等を包含するということは十分に理
解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥
当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ
限定されるものでなければならない。

【００４５】

【発明の効果】本発明の広告配信システムおよび広告配
信方法によれば、ベクター形式の複数の広告コンテンツ
を用いて動画広告を構成するので、従来までのビットマ
ップ形式の動画広告配信処理と比較して、少ない容量で
多くの広告情報を配信することが可能となる。

【００４６】また、本発明の広告配信システムおよび広
告配信方法によれば、一定のローテンション管理プログ
ラムを呼び出して動画広告配信処理を開始し、ＷＷＷサ
ーバ上で広告配信処理の管理、運用を全て制御すること
ができるので、広告配信者の負担を大幅に減らすことが
可能となる。

【００４７】さらに、本発明の広告配信システムおよび
広告配信方法によれば、ベクター形式の広告コンテンツ
の最初と終わり、若しくは、コンテンツの間にカウント
アッププログラムを挿入することができるので、ユーザ
の広告接触時間を把握することが可能となり、市場調査
に利用することができると同時に、双方向の広告配信処
理を行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る広告配信システムの構
成を示す模式図である。

【図２】本発明の実施形態に係る広告配信システムの主
要部の構成を示す模式図である。

【図３】本発明の実施形態に係るＣＧＩを説明するため
の模式図である。

【図４】本発明の実施形態に係る広告配信システムの応
用例を示す模式図である。

【図５】本発明の実施形態に係る広告配信装置の概観を
示す模式図である。

【図６】本発明の他の実施形態に係る広告配信システム
の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】 １０ 広告配信システム １１、３０ ウェブ画面 １２ 広告情報配信部 １３、３１ ＷＷＷサーバ １４ データベースサーバ １５ ＳＱＬサーバ １６ 広告主ホームページ １７ クライアントＰＣ １８ 認証手段 ３２ ＣＧＩスクリプト ５０ コンピュータシステム ５１ ディスプレイ ５２ フロッピーディスクドライブ ５３ フロッピーディスク ５４ 光ディスクドライブ ５５ キーボード ５６ 光ディスク ５７ ＲＯＭ ５８ カートリッジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 圭晃 東京都千代田区神田錦町２−５ 株式会社 インフォデックス内 Ｆターム(参考） 5B049 AA06 BB49 FF03 GG04 5C064 BA07 BB10 BC16 BC23 BC27 BD02 BD08

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネットを介して広告情報を配信
   する広告配信装置であって、 ユーザが閲覧しているブラウザ画面内の広告配信用領域
   に、ベクター形式の複数の広告コンテンツをローテーシ
   ョンして配信する広告配信手段を具備することを特徴と
   する広告配信装置。
2. 【請求項２】 インターネットを介して広告情報を配信
   する広告配信方法であって、 ユーザが閲覧しているブラウザ画面内の広告配信用領域
   に、ベクター形式の複数の広告コンテンツをローテーシ
   ョンして配信するステップを有することを特徴とする広
   告配信方法。