JP2002038850A - ブラインド - Google Patents

ブラインド

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JP2002038850A
JP2002038850A JP2000225593A JP2000225593A JP2002038850A JP 2002038850 A JP2002038850 A JP 2002038850A JP 2000225593 A JP2000225593 A JP 2000225593A JP 2000225593 A JP2000225593 A JP 2000225593A JP 2002038850 A JP2002038850 A JP 2002038850A
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JP
Japan
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blind
resin layer
wood
slat
woody
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Application number
JP2000225593A
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English (en)
Inventor
Hiroko Yosaka
裕子 与坂
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B9/00Screening or protective devices for wall or similar openings, with or without operating or securing mechanisms; Closures of similar construction
    • E06B9/24Screens or other constructions affording protection against light, especially against sunshine; Similar screens for privacy or appearance; Slat blinds
    • E06B9/26Lamellar or like blinds, e.g. venetian blinds
    • E06B9/38Other details
    • E06B9/386Details of lamellae
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44FSPECIAL DESIGNS OR PICTURES
    • B44F1/00Designs or pictures characterised by special or unusual light effects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Blinds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 日除け等としてのブラインド本来の機能が失
われることなく、木質あるいは木目状の模様を演出で
き、居室の雰囲気に充分に調和するブラインドを提供す
る。 【解決手段】 ブラインドAのスラットBはやや湾曲し
た断面円弧状のアルミニウム合金等の金属板40と、そ
の全面を覆うように形成された木質様樹脂層41とから
構成される。この木質様樹脂は、基本的に、セルロース
系微粉粒と樹脂と顔料(着色剤)とを混合し、これらセ
ルロース系微粉粒と樹脂と顔料との混合物を、例えば、
押出成形や射出成形等の周知の成形方法で成形する。ス
ラットBはこの木質様樹脂層41を備えるので、木質あ
るいは木目状のはいったブラインドAを提供し、居室に
調和させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系微粉
粒を含有する樹脂層を備えたブラインドに関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、日除け、目隠しのために窓など
に設けるブラインド(普通は羽根板(スラット)ででき
たものをいう)は、アルミニウム合金等に塗装仕上げさ
れて使用されるものである。欧米ではベネチアンブライ
ンドと称されるように、現在、居住性の向上のためカラ
フルなブラインドが求められている。例えば、特開平0
6−299279号公報に開示されているような方法を
用いて塗装焼付処理をし、前記したブラインドを提供す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラフ
ルなブラインドを提供してオフィス等に調和させること
ができても住宅の居室向きではなく、特に日本固有の趣
のある和室にこれらのブラインドを用いることは意匠
上、考えづらいものであった。そこで、和室に関わらず
居室に調和させるため木質あるいは木目状の模様のはい
ったブラインドを設ける方法が考えられる。
【0004】木質あるいは木目状の模様を演出させるた
めブラインドとして直接木材をスラット状に成形する場
合には、木材自体が室内の温度・湿度などの環境の変化
により形状が変化しやすく、日除けとしてのブラインド
本来の機能を十分に発揮できるとは考えにくい。
【0005】また、基体となるアルミニウム合金等に薄
く引き延ばした木材の削り片を貼設して木質あるいは木
目状の模様のブラインドを提供できたとしても、日射条
件等により剥離・変色したり、また水にも弱いため耐久
性の問題が考えられる。さらに、ブラインドのスラット
に木目状の模様の塗装を施すことも考えられるが、塗装
は本物の木のような質感を再現できず、また塗装焼付処
理を施したアルミニウム製ブラインドはインテリアとし
て住居向きではない。いずれにしても日除けとしての本
来の機能を兼ね備えたブラインドに木質あるいは木目状
の模様を演出するには限界があった。
【0006】そこで、本発明はブラインド本来の機能が
失われることなく、木質あるいは木目状の模様を演出で
き、居室の雰囲気に充分に調和するブラインドを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るブラインドAは、図2に示すようにスラットBが金属
板40と、該金属板40の表裏の二つの側面のうちの少
なくとも一方の側面を覆うように形成され、かつ、セル
ロース系微粉粒を含有する樹脂層(木質様樹脂層41)
とを備えていることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、ブラインド
AのスラットBはセルロース系微粉粒を含有する樹脂層
(木質様樹脂層41)を備えているので、落ち着きのあ
る居室に調和できるブラインドAを提供することができ
る。特に和室においては、梁・柱に加え化粧材として木
材が使われる上、表面がい草で形成される畳を敷き詰め
るので窓部に木質の雰囲気を漂わせたブラインドAを設
ければ、居住者のみならず来客に対しても夏は涼しく、
冬は温かみのあるイメージを与えることができ、さらに
落ち着きのある和室を演出させることができる。
【0009】また、床にフローリングやカーペットを敷
き詰めたりする洋室においても、窓部に前記したブライ
ンドAを設ければ、落ち着きのある雰囲気にすることが
できる。和室・洋室いずれにしてもブラインドAは住居
のインテリアにあわせやすい。
【0010】さらに、スラットBが金属板40と該金属
板40を覆う樹脂層(木質様樹脂層41)により構成さ
れるので、室内の温度・湿度または日射条件等の環境の
変化に対応でき、また水にも強いため耐久性のあるブラ
インドAを提供できるとともに日除けとしてのブライン
ド本来の機能を失うこともない。また、セルロース系微
粉粒を含有する樹脂(木質様樹脂層41)を用いること
により、木目状の模様の塗装では出すことができない木
の質感を再現できる。
【0011】なお、セルロース系微粉粒は、例えば、木
材の粗粉砕物(木粉)、稲藁の粗粉砕物等の各種植物細
胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理
することによって得ることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のブ
ラインドAにおいて、前記樹脂層(木質様樹脂層41)
が着色剤(顔料)を含有するとともに、前記着色剤(顔
料)が完全に混ざらない状態で前記樹脂層(木質様樹脂
層41)を押出成形することにより、樹脂層(木質様樹
脂層41)に木目状の模様が形成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、着色剤(顔
料)が完全に混ざらない状態で樹脂層(木質様樹脂層4
1)を押出成形するので、樹脂層(木質様樹脂層41)
に木目状の模様を演出することができ、請求項1と同様
の効果を奏するとともに、さらに居室に調和したブライ
ンドAを提供することができる。特に、上述のように木
目状の模様を形成することによりブラインドAの各スラ
ットB毎に木目状の模様がランダムに異なるものとな
り、より自然な木の質感を再現することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載のブ
ラインドAにおいて、前記金属板40の全面を覆うよう
に樹脂層(木質様樹脂層41)が形成されていることを
特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明によれば、金属板40
の全面を木目状の模様で覆ったブラインドAを提供する
ことができるので、常に木目状の模様を屋内2側に向け
て居住者は表裏を気にすることなくブラインドAを操作
できる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載のブラインドAにおいて、前記スラットBの金属板
40の一方の側面が前記樹脂層(木質様樹脂層41)に
覆われるとともに、該樹脂層(木質様樹脂層41)が着
色剤(顔料)により着色され、前記金属板40の他方の
側面が、着色された前記樹脂層(木質様樹脂層41)と
異なる色に塗装された状態で露出していることを特徴と
する。
【0017】請求項4記載の発明によれば、一方の側面
を木目状の模様で演出させ、他方の側面をこれとは異な
る色で演出できるブラインドAを提供することができる
ので、屋内2側に木目状模様の側面を向けて居室に調和
させることもできるし、また、屋外3側には外壁材3と
調和する色の側面を向けて、屋内2だけでなく、屋外3
からの意匠性も向上させることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか一つに記載のブラインドAにおいて、前記スラッ
トBの全面を覆うように着色剤(顔料)で着色された樹
脂層(木質様樹脂層41)が形成されるとともに、前記
樹脂層(木質様樹脂層41)のうちの前記スラットBの
一方の側面を覆う部分と、前記スラットBの他方の側面
を覆う部分とで、異なる色に着色されていることを特徴
とする。
【0019】請求項5記載の発明によれば、スラットB
の側面同士が異なる色に着色されているので、ブライン
ドAを屋内2から見た場合、二種類の色を楽しむことが
できる。例えば、天気の良い晴れた日には色調の高い色
の側面を屋内2側に向けて部屋を明るくしたり、天気の
悪い日や夜には色調の低い色の側面を屋内2側に向けて
屋内を落ち着いた雰囲気にすることができる。また、居
住者の気分によって、部屋のイメージを簡単に変えるこ
ともできる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか一つに記載のブラインドAにおいて、ヘッドボッ
クス30の少なくとも屋内2側に臨む面を覆うように、
セルロース系微粉粒を含有する樹脂層(木質様樹脂層4
1)が形成されていることを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明によれば、ヘッドボッ
クス30の屋内2側に臨む面がセルロース系微粉粒を含
有する樹脂層(木質様樹脂層41)で形成されるので、
木質あるいは木目状の模様のスラットBと違和感なく、
ブラインドA全体として一体化し居室に調和させること
ができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか一つに記載のブラインドAにおいて、ボトムレイ
ル35にセルロース系微粉粒を含有する樹脂(木質様樹
脂層41)が用いられていることを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明によれば、ボトムレイ
ル35がセルロース系微粉粒を含有する樹脂層(木質様
樹脂層41)で形成されるので、木質あるいは木目状の
模様のスラットBと違和感なく、ブラインドA全体とし
て一体化し居室に調和させることができる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか一つに記載のブラインドAにおいて、ヘッドボッ
クス30の前に、ヘッドボックス30の前からヘッドボ
ックス30より下方に延出するブラインドカバー34が
設けられ、該ブラインドカバー34が、セルロース系微
粉粒を含有する樹脂(木質様樹脂41)から形成されて
いることを特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明によれば、ブラインド
カバー34もスラットBと同じ樹脂(木質様樹脂層4
1)から形成されるので、木質あるいは木目状の模様の
スラットBと違和感なく、ブラインドカバー34も含め
たブラインドA全体を一体化し居室に調和させることが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本実施の形態にかかるブラインド
の基本構成を図面に基づいて説明する。図1に示すよう
に壁1は屋内2と屋外3を仕切る壁であり、壁パネル4
とこの壁パネル4の両面に屋内2側に設けられる内装材
5(石膏ボード等からなる)と屋外3側に設けられる外
壁材6(サイディング)とによって構成される。この壁
パネルは桟材4aを矩形枠状に組み、該桟材4aの両面
に合板等からなる面材4bを貼設してなるもので、該面
材4bの屋内2側には内装材5が貼設され、屋外3側に
は窓枠の周囲、部材の接ぎ目などの小さいすき間に充填
されるパッキン7を介して外壁材6が貼設されている。
【0027】壁1には矩形枠状の開口部10が形成され
ており、この開口部10の内側面の屋外3寄りにはサッ
シ11が取り付けられている。サッシ11は開口部10
の内側面に沿ってサッシ枠12が設けられ、このサッシ
枠12の内部に引き違いの二重窓ガラス13が内装され
ている。なお、サッシ11は開口部10の幅方向に沿っ
て設けられる固定片14を介して壁1にスクリュー釘1
5により固定された状態となっている。
【0028】また、開口部10の内側面の屋内2寄り及
び開口部10の周囲の内壁面(開口部10に対する内装
材5の縁面)には開口部10を化粧する化粧枠20を設
置し、本発明のブラインドAが設けられている。化粧枠
20は、開口部10の周囲に沿って配置される長尺な部
材であり、表面は化粧枠20の長手方向に沿って(図1
において紙面と直交する方向)平滑な面となっており、
裏面には凸条またはリブ構造を有し、取付部21の凹溝
またはリブに嵌合または係合されている。
【0029】そして取付部21はそれを貫通するネジ等
の固定手段(図示しない)により、桟材4aまたは内装
材5に固定されている。従って、化粧枠20は取付部2
1を介して、開口部10の内側面の屋内2寄り及び開口
部10の周囲の内壁面に設置されることになる。
【0030】そして、これら化粧枠20の屋内2側に臨
む表面は後述する木質様樹脂により木質あるいは木目状
の模様が施されたものとなっている。
【0031】開口部10上縁の内側面に設けられた化粧
枠20の表面にはヘッドボックス30(図1において縦
断面L字状の枠体からなる矩形枠状のもの)が設置され
ている。このヘッドボックス30の屋内2側の端面には
連結部33を介して、ブラインドカバー34が取り付け
られている。このブラインドカバー34は、ヘッドボッ
クス30を含めたブラインドAの上方が屋内2側から見
えない位置に配設される。
【0032】ヘッドボックス30からは後述するスラッ
トBを吊り下げるための吊り紐31aと、スラットBの
上下方向の操作及びスラットBの向きを操作する操作紐
31bとがそれぞれ配設されている。図示しないが、ヘ
ッドボックス30内部は操作紐31bの上下左右の動き
に連動して吊り紐31aが操作されるような構造となっ
ており、例えば図1右側に示すようにブラインドAのス
ラットBが上方に引っ張られて詰めた状態(閉めた状
態)とすることができる。
【0033】そして、ヘッドボックス30の下方にはや
や湾曲した羽根板状のスラットBがその両端部に設けら
れている吊り紐孔(図示しない)に挿通させて最下部の
ボトムレイル35まで吊り紐31aによりぶら下がった
状態となっている。この場合、各スラットBは湾曲面を
整列させ、かつ所定の間隔を開けて複数連続するので、
開けた状態においては二重窓ガラス13の略全面を覆う
ことができる。
【0034】スラットBは図2に示すように、やや湾曲
した断面円弧状のアルミニウム合金等の金属板40と、
その全面を覆うように形成された木粉(セルロース系微
粉粒の一つ)を含有する樹脂層(以下、木質様樹脂層4
1と称する)から構成される。この木質様樹脂は基本的
に木粉と樹脂と顔料(着色剤)とを混合し、これら木粉
と樹脂と顔料との混合物を、例えば、押出成形や射出成
形等の周知の成形方法で成形したものである。また、ス
ラットBの形成に際しては、金属板40を押出成形機の
ダイから挿通させるとともに、前記した木質様樹脂と同
時に押し出すことにより、金属板40の全面を覆うよう
に木質様樹脂層41を形成する。なお、金属板40がア
ルミニウム合金からなる場合は0.15m/mの厚みを
有し、木質様樹脂層41においては、金属板40の上下
の樹脂層がそれぞれ0.35m/mの厚みを有する。
【0035】木粉は、木材が粉砕された後に、例えば、
ボールミル等で磨砕処理されてなり、単に、粉砕された
だけの繊維が多く突出した木粉に比較して、突出する繊
維が少なく粒や球に近い形状を有し、その嵩比重が高め
られている。そして、該木粉は、突出する繊維が少なく
粒や球に近い形状を有することにより、繊維同士が絡み
合って凝集することがなく、樹脂中で分散しやすいもの
となっている。また、木粉の外周面には、該木粉より系
が小さく、かつ硬い粒が担持されて木粉の表面を覆う
が、該粒は該木粉より系が小さく、かつ硬いものであれ
ばどのようなものでもよく、例えば、無機質材、金属材
またはプラスチック材のうちの少なくとも一つの材料を
用いることができる。
【0036】また樹脂は、基本的には、各種の熱可塑性
樹脂や熱硬化性樹脂を用いることができるが、セルロー
ス系微粉粒を混ぜた場合の特性やコスト等を考慮して用
いる必要がある。顔料はカドミウムイエロー、酸化鉄、
カーボンブラック、などの黄色、赤色、黒色の三色の無
機顔料からなり、得られる製品の生地自体の色および木
目状模様の色に応じて適宜選択して用いられる。
【0037】そして、図2に示した木質様樹脂層41に
は、顔料が添加されて、スラットBの色を例えば、各種
木材に近い色とすることができ、木質感を与えるブライ
ンドAを提供することができる。従って、スラットBに
備えられた木質様樹脂層41により、落ち着きのある居
室に調和できるブラインドAを提供することができる。
【0038】また、スラットBは押出成形に際して異な
る色の顔料を完全に混ざらない状態で用いることによ
り、縞状の模様を付けることができ、これによりスラッ
トB(木質様樹脂層41)に木目状の模様を付けること
ができる。例えば、上述の木粉が添加された樹脂をペレ
ットもしくはコンパウンドとして用意するとともに、こ
の際に、異なる顔料を添加されたものや、顔料が添加さ
れていないものを複数種用意し、これを溶融して成形す
るものとするとともに、溶融時に各色の樹脂を別々に溶
融したり、一緒に溶融するものとしてもあまり攪拌せず
に色があまり混ざらないようにして、成形するものとす
れば、例えば、スラットBに縞模様ができる。
【0039】また、溶融時に顔料を添加し、顔料が完全
に混ざる前に成形するものとしてもよい。そして、スラ
ットはその内部まで縞模様ができるので、切断したり研
磨したりしても縞模様が表面に現れることになり、木材
がどのように加工しても、木目状の模様が表面に出るの
と同様の状態となる。
【0040】従って、スラットBの木質様樹脂層41は
木目状の模様がランダムに異なるものとなり、より自然
な木の質感を再現できるので、さらに居室に調和したブ
ラインドAを提供することができる。
【0041】また、スラットB最下部に吊り下げられた
ボトムレイル35は、その基体がアルミニウム合金等か
らなる金属板が断面略円弧状に形成された中空体であっ
て、表面には前記した木質様樹脂が全面を覆う構成とな
っている。さらに、前記したブラインドカバー34の屋
内2側の表面が木質様樹脂により覆われれば、木質ある
いは木目状の模様のスラットBと違和感なく、ブライン
ドカバー34も含めたブラインドA全体を一体化し居室
に調和させることができる。従って、前述したように化
粧枠20の屋内2側に臨む表面も木質様樹脂層に覆われ
ているので、屋内2側の開口部10全体が木質あるいは
木目状の模様に演出され、居室に調和するものとなる。
【0042】なお、ブラインドカバー34はブラインド
Aの上部に固定され保持されるので、表面の木質様樹脂
にはある程度の強度が必要となり、硬質の樹脂が用いら
れる。また、スラットB及びボトムレイル35に関して
は、前記した吊り紐31aにより安定に吊り下げられる
(保持される)ので、ある程度の軽量化を図る必要があ
り、表面を覆う木質様樹脂は金属板に薄く層を形成する
ため軟質の樹脂が用いられる。
【0043】前記したスラットBはアルミニウム合金等
の金属板40の全面を覆うように木質様樹脂層41が形
成されている例を示したが、他の変形例としては次のよ
うなものも考えられる。
【0044】図3(a)に示すように、スラットB1の
金属板40の一方の側面が木質様樹脂層41に覆われ、
他方の側面がこれとは異なる色に、例えば、アクリル塗
装等によって着色されている場合である。このとき、木
質様樹脂層41による木目状模様の側面を屋内2側に向
けて居室に調和させることができる。
【0045】また、図3(b)に示すように、木質様樹
脂層41が金属板40の全面を覆うように形成され、一
方の側面を覆う第一の木質様樹脂層41aと他方の側面
を覆う第二の木質様樹脂層41bとで異なる色に着色さ
れている場合である。この場合、屋内2側からは、二種
類の色(木質あるいは木目状模様)を楽しむことができ
る。例えば、天気の良い晴れた日には色調の高い色の側
面を屋内2側に向けて部屋を明るくしたり、天気の悪い
日や夜には色調の低い色の側面を屋内2側に向けて屋内
を落ち着いた雰囲気にすることができる。また、居住者
の気分によって、部屋のイメージを簡単に変えることも
できる。
【0046】さらに図3(c)に示すように、金属板4
0の一方の側面が木質様樹脂層41に覆われ、金属板4
0の他方の側面が、着色された木質様樹脂層41と異な
る色に塗装された状態で露出している場合である。この
場合、一方の側面を木質あるいは木目状の模様で演出さ
せ、他方の側面をこれとは異なる色で演出できるブライ
ンドAを提供することができるので、屋内2側に木目状
模様の側面を向けて居室に調和させることもできるし、
また、外側には外壁材6と調和する色の側面を向けて、
屋内2だけでなく、屋外3側からの意匠性も向上させる
ことができる。
【0047】図1に示したブラインドAにおいては、ス
ラットBの上部はヘッドボックス30の前面に連結部3
3を介してブラインドカバー34を屋内側に設けている
形態を示したが、図3に示すようにスラットBの上部に
断面コ字状の枠体からなるヘッドボックス30aを設
け、ブラインドカバーを設けない形態を示す。このヘッ
ドボックス30aは、断面コ字状に形成されるとともに
基体がアルミニウム合金等の金属片45に屋内2側及び
スラットBの吊り下げられている下方の端面が木質様樹
脂層41cにより覆われてなるものである。この場合、
ヘッドボックス30aの屋内2側に臨む面が木質様樹脂
層41cで形成されるので、木質あるいは木目状の模様
のスラットBと違和感なく、ヘッドボックス30aも含
めたブラインドA全体として一体化し居室に調和させる
ことができる。
【0048】なお、吊り下げられたスラットBは、図2
に示したアルミニウム合金等の金属板40に木質様樹脂
層41を備えたスラットであるが、図3(a)〜(c)
に示したいずれのスラットB1〜B3を用いてもよい。
また、ボトムレイル35においても前述したブラインド
Aの基本構成に示したものと同様の構成となる。
【0049】以上、本発明のブラインドAによれば、ブ
ラインドAのスラットBは木質様樹脂層41を備えてい
るので、木質あるいは木目状の模様を演出することがで
き、落ち着きのある居室に調和できるブラインドAを提
供することができる。とくに、顔料が完全に混ざらない
状態で木質様樹脂を押出成形するので、木質様樹脂層4
1に木目状の模様を演出することができ、ブラインドA
の各スラットB毎に木目状の模様がランダムに異なるも
のとなり、より自然な木の質感を再現することができ
る。
【0050】また、特に和室においては、梁・柱に加え
化粧材として木材が使われる上、表面がい草で形成され
る畳を敷き詰めので本発明のブラインドAを設ければ、
居住者のみならず来客に対しても夏は涼しく、冬は温か
みのあるイメージを与えることができ、さらに落ち着き
のある和室を演出させることができる。
【0051】また、床にフローリングやカーペットを敷
き詰めたりする洋室においても、窓部に前記したブライ
ンドAを設ければ、落ち着きのある雰囲気にすることが
できる。和室・洋室いずれにしてもブラインドAは住居
のインテリアにあわせやすい。
【0052】さらに、スラットBの金属板40は、木質
様樹脂層41により覆われるので、室内の温度・湿度ま
たは日射条件等の環境の変化に対応でき、また水にも強
いため耐久性のあるブラインドを提供できるとともに日
除けとしてのブラインド本来の機能を失うこともない。
また、木質様樹脂を用いることにより、木目状の模様の
塗装では出すことができない木の質感を再現できる。
【0053】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブライン
ドのスラットはセルロース系微粉粒を含有する樹脂層を
備えているので、落ち着きのある居室に調和できるブラ
インドを提供することができる。
【0055】また、スラットが金属板と該金属板を覆う
樹脂層により構成されるので、室内の温度・湿度または
日射条件等の環境の変化に対応でき、また水にも強いた
め耐久性のあるブラインドを提供できるとともに日除け
としてのブラインド本来の機能を失うこともない。ま
た、セルロース系微粉粒を含有する樹脂を用いることに
より、木目状の模様の塗装では出すことができない木の
質感を再現できる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、着色剤が完
全に混ざらない状態で樹脂層を押出成形するので、樹脂
層に木目状の模様を演出することができ、請求項1と同
様の効果を奏するとともに、さらに居室に調和したブラ
インドを提供することができる。特に、上述のように木
目状の模様を形成することによりブラインドの各スラッ
ト毎に木目状の模様がランダムに異なるものとなり、よ
り自然な木の質感を再現することができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、金属板の全
面を木目状の模様で覆ったブラインドを提供することが
できるので、常に木目状の模様を屋内側に向けて居住者
は表裏を気にすることなくブラインドを操作できる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、一方の側面
を木目状の模様で演出させ、他方の側面をこれとは異な
る色で演出できるブラインドを提供することができるの
で、屋内側に木目状模様の側面を向けて居室に調和させ
ることもできるし、また、屋外側には外壁材と調和する
色の側面を向けて、屋内だけでなく、屋外からの意匠性
も向上させることができる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、スラットの
側面同士が異なる色に着色されているので、ブラインド
を屋内から見た場合、二種類の色を楽しむことができ
る。例えば、天気の良い晴れた日には色調の高い色の側
面を屋内側に向けて部屋を明るくしたり、天気の悪い日
や夜には色調の低い色の側面を屋内側に向けて屋内を落
ち着いた雰囲気にすることができる。また、居住者の気
分によって、部屋のイメージを簡単に変えることもでき
る。
【0060】請求項6記載の発明によれば、ヘッドボッ
クスの屋内側に臨む面がセルロース系微粉粒を含有する
樹脂層で形成されるので、木質あるいは木目状の模様の
スラットと違和感なく、ブラインド全体として一体化し
居室に調和させることができる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、ボトムレイ
ルがセルロース系微粉粒を含有する樹脂層で形成される
ので、木質あるいは木目状の模様のスラットと違和感な
く、ブラインド全体として一体化し居室に調和させるこ
とができる。
【0062】請求項8記載の発明によれば、ブラインド
カバーもスラットと同じ樹脂から形成されるので、木質
あるいは木目状の模様のスラットと違和感なく、ブライ
ンドカバーも含めたブラインド全体を一体化し居室に調
和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るブラインドを示す縦断面図
である。
【図2】前記ブラインドのスラットを示す縦断面図であ
る。
【図3】前記スラットの変形例を示す縦断面図である。
【図4】ブラインドカバーを設けない場合の前記ブライ
ンドを示す斜視図である。
【符号の説明】
A ブラインド B スラット 30 ヘッドボックス 34 ブラインドカバー 35 ボトムレイル 40 金属板 41 木質様樹脂層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラインドのスラットが金属板と、該金
    属板の表裏の二つの側面のうちの少なくとも一方の側面
    を覆うように形成され、かつ、セルロース系微粉粒を含
    有する樹脂層とを備えていることを特徴とするブライン
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラインドにおいて、 前記樹脂層が着色剤を含有するとともに、前記着色剤が
    完全に混ざらない状態で前記樹脂層を押出成形すること
    により、樹脂層に木目状の模様が形成されていることを
    特徴とするブラインド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブラインドにおいて、 前記金属板の全面を覆うように樹脂層が形成されている
    ことを特徴とするブラインド。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のブラインドにお
    いて、 前記スラットの金属板の一方の側面が前記樹脂層に覆わ
    れるとともに、該樹脂層が着色剤により着色され、 前記金属板の他方の側面が、着色された前記樹脂層と異
    なる色に塗装された状態で露出していることを特徴とす
    るブラインド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載のブ
    ラインドにおいて、 前記スラットの全面を覆うように着色剤で着色された樹
    脂層が形成されるとともに、前記樹脂層のうちの前記ス
    ラットの一方の側面を覆う部分と、前記スラットの他方
    の側面を覆う部分とで、異なる色に着色されていること
    を特徴とするブラインド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のブ
    ラインドにおいて、 ヘッドボックスの少なくとも屋内側に臨む面を覆うよう
    に、セルロース系微粉粒を含有する樹脂層が形成されて
    いることを特徴とするブラインド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載のブ
    ラインドにおいて、ボトムレイルにセルロース系微粉粒
    を含有する樹脂が用いられていることを特徴とするブラ
    インド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つに記載のブ
    ラインドにおいて、ヘッドボックスの前に、ヘッドボッ
    クスの前からヘッドボックスより下方に延出するブライ
    ンドカバーが設けられ、該ブラインドカバーが、セルロ
    ース系微粉粒を含有する樹脂から形成されていることを
    特徴とするブラインド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029246A (ja) * 2014-07-18 2016-03-03 立川ブラインド工業株式会社 日射遮蔽装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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