JP2002036002A - 旋削物、旋削機械、工作機械、旋削制御コンピュータおよびプログラム、ならびに旋削方法 - Google Patents

旋削物、旋削機械、工作機械、旋削制御コンピュータおよびプログラム、ならびに旋削方法

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JP2002036002A
JP2002036002A JP2000206899A JP2000206899A JP2002036002A JP 2002036002 A JP2002036002 A JP 2002036002A JP 2000206899 A JP2000206899 A JP 2000206899A JP 2000206899 A JP2000206899 A JP 2000206899A JP 2002036002 A JP2002036002 A JP 2002036002A
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computer
tool
turning
metal
machine
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JP2000206899A
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English (en)
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Robert Manly Steven
スティーブン・ロバート・マンリー
John Riley Martin
マーティン・ジョン・ライリー
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Unova UK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンピュータプログラムによって制御される
金属機械加工方法。 【解決手段】 金属機械加工方法、特にコンピュータ制
御される精密旋盤を使用したハードターニングは、機械
加工の間に間隔をおいて切削深さを増加させ、複数の凹
部12〜16を作り出すように工具を制御するステップ
を含む。工具は要素に対して軸方向に運動させられ、工
具と要素の表面との係合が、要素が回転するにつれて要
素の長さに沿って前進し、要素の回転と工具の軸方向運
動とが同期させられ、工具と要素との係合点の軌跡がら
せんとなるよう制御される。また、規則的又はランダム
に切削深さを増加させることにより凹部を切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、機械加工される要素の表面
仕上げ部の形成に関し、内表面および外表面の両方に応
用される。
【0002】
【発明の背景】これまで研削処理によって表面仕上げさ
れてきた金属要素の表面は、要素を製造しながら要素に
対して行なうことができる測定によって指定されきた。
【0003】これらの測定は、典型的には、要素の長さ
に沿った特定の位置における寸法交差、要素に沿った単
一の線に沿って測定したときの表面にある凹みから突出
部までの高さの、Ra測定値として知られる許容可能な
ばらつき、および突出部からの1または2以上の深さに
おける突出部と凹みとの関係比(bearing ratio)を含
む。最後の測定、関係比は、その線の長さに対しての割
合でみた最大値と最低値との間にこなければならないだ
ろう。
【0004】全体としての平坦性はしばしば、標準青色
ゲージ(standard bluing gauge)により染められる(i
nk)であろう表面区域の割合として測定される。
【0005】製造要素の測定値が、設計者により許容可
能であると認められた仕様の範囲内にあるのであれば、
他の点がすべて同じならば、その要素は意図される目的
のため正しく機能するものと予測されよう。このため、
たとえば、ディーゼル機関のための燃料噴射器内のボア
について、および伝動ユニット内の伝動装置の同期的噛
み合いのためのコーンについて表面仕上げ部の仕様が規
定されるであろう。
【0006】通常、このような要素の表面仕上げは、研
削処理によって達成されるのだが、研削処理では、砥石
車と要素との間の相対的回転によって、金属の小部分を
はつりする砥石車の表面内のグリットの各片によって金
属の除去が達成されるため、一見極めて平滑な表面仕上
げ部となるのだが実際は(ミクロンレベルでは)でこぼ
このある表面となる。グリットは大きさおよび分布が均
一でないため、グリットの金属との接触は比較的ランダ
ムかつ不定であり、その結果、表面には表面の区域にわ
たって比較的ランダムに分布された小さな多数の凹みが
できる。
【0007】このような要素のための研削仕上げステッ
プを、ときにハードターニング(hard turning)と呼ば
れる精密旋削(precision turning)に換えることが提
案されている。この発明の目的は、第1の概算値につい
ては、研削によって仕上げたときの要素について規定さ
れた仕様の範囲内にあてはまる、機械加工された表面仕
上げ部を達成するための方法および装置を提供すること
である。このようにして、たとえば旋削された要素を、
従来の技術により製造した要素と比較することができ
る。
【0008】さらに、有り得ることだが、もし、特定の
要素の寿命および/または機能性が、研削によって製造
される表面の種類に依存する場合には、この発明の方法
は、このような要素がたとえばハードターニングなどに
よって機械加工されたときの、その寿命および/または
機能性が、研削された要素の寿命および/または機能性
と確実に同様となるよう何らかの点で寄与するであろ
う。
【0009】
【発明の概要】この発明の一局面によると、切削工具が
回転要素の表面と係合し、工具および要素の相対的軸方
向運動と要素の回転との同期の結果として回転要素から
金属をらせん状に除去する旋削方法において、少なくと
も、工具と要素との係合によって達成される切削深さ
は、プログラミングされたコンピュータの制御下にあ
る。
【0010】コンピュータはさらに、要素の回転速度を
制御するようプログラミングされてもよい。
【0011】コンピュータはさらに、工具と要素との間
の相対的軸方向運動を制御するようプログラミングされ
てもよい。
【0012】典型的には、工具は要素に対して軸方向に
運動させられ、工具と要素の表面との間の係合点が、要
素が回転するにつれて要素の長さに沿って前進する。
【0013】好ましくは、要素の回転と工具の軸方向運
動とが同期させられ、工具と要素との係合点の軌跡がら
せんとなるようコンピュータはプログラミングされる。
【0014】好ましくは、工具の軸方向運動は要素の回
転と同期され、らせんの角度が、各回転の間その切削切
刃の厚み分だけ工具を正しく進めるようになっており、
機械加工が進行するにつれて要素の表面から金属が連続
的にらせん状に剥ぎ取られるだけでなく、後に平滑な表
面が残される。
【0015】もし、要素にテーパが必要なのであれば、
要素に対しての工具の軸方向への前進に伴い漸進的に切
削深さが増加させられようが、直径が漸進的に減じられ
はするが平滑な表面を製造するように、増加する切削深
さがやはり通常は制御されるであろう。
【0016】この発明の重要な局面によると、旋削によ
る金属除去によって要素を製造する方法において、要素
の表面が切削工具の切刃に係合され、要素の表面から金
属がらせん状に漸進的に除去され、少なくとも切削領域
内に円筒状表面が製造され、円筒状表面の半径は要素の
回転軸に対しての工具の位置によって決定され、工具
は、切削深さを決定するため少なくともその位置につい
ては、したがって要素の旋削される表面の半径について
はコンピュータの制御下にある方法において、コンピュ
ータは、旋削処理中に間隔をおいて切削深さを増加さ
せ、まわりの旋削された表面の曲率よりも小さな曲率を
部分的に有する要素の旋削された表面内に複数の凹部を
作り出すよう、プログラミングされる。
【0017】プログラミングは、規則的に間のあけられ
た間隔の間に切削深さを増加させるようなものでよい。
【0018】間隔のタイミングは、要素の各回転の少な
くとも部分の間に、少なくとも1つの凹部が作り出され
るようなものでよい。
【0019】タイミングは、要素の各回転の間に複数の
凹部が製造されるようなものでよい。
【0020】間隔のタイミングは、凹部が要素の軸と平
行に整列しないよう、1つの回転と次の回転との間に調
節され得る。
【0021】間隔のタイミングは、要素の表面内に、規
則的なまたはランダムなまたは擬似ランダムな凹部のパ
ターンを作り出すよう選択され得る。
【0022】各間隔は、各凹部が同じ大きさとなるよう
同一の持続期間でよく、または、凹部が対応して異なっ
た大きさとなるよう各間隔の持続期間に変動が導入され
てもよい。
【0023】好ましい方法では、各間隔は要素の複数の
連続した回転に跨るよう配され、得られる各凹部は直径
の減じられる環状領域を含む。
【0024】要素の旋削された表面とこのような環状凹
部各々との間の移行は、漸進的なものでよく、移行が生
じる1以上の回転にわたって切削深さが徐々に増加する
ようコンピュータをプログラミングすることで、それ自
体、要素の前記1以上の回転の間に作り出されてよい。
このような環状凹部の他端においては、環状凹部を超え
ると要素の旋削された表面を作り出すのに必要とされる
切削深さに戻るよう、要素の対応する数の回転にわたり
同様に漸進的な態様で切削深さを減じるよう、コンピュ
ータプログラムが編成され得る。
【0025】要素が直径全体にわたってテーパとなって
いる場合には、移行中および直径の減じられた各環状領
域の作製中にプログラムにより発生される切削深さ命令
は、旋削処理全体の間に要素の直径が漸進的に減じられ
るよう、テーパを考慮せねばならない。
【0026】凹部は、単に、凹部がなければ旋削加工に
よって作り出される平滑表面となったであろうものを分
割するにすぎないので、各凹部のまわりの旋削された表
面に対しての深さは通常ごく小さなものでよいだろう。
各凹部の底とそれを囲む旋削された表面との間などの半
径の差は、1ミクロン以下のオーダであろう。より顕著
な表面分割が望ましい場合には、半径の差は、2または
3ミクロン以上のオーダであろう。
【0027】最終的な表面に必要とされる特性に依存し
て、コンピュータのプログラミングは、要素の表面の単
位面積当り比較的小さいが比較的深い凹部を作り出す
か、または同じ表面区域にわたって比較的大きいが比較
的浅い凹部を作り出すようなものでよい。
【0028】同様に、要素の表面の単位面積当りの凹部
の数は、最終的な表面に所望の特性を持たせるよう調節
できる。
【0029】最終的な表面の仕様が、関係比ベクトル要
件を含む場合には、各凹部の一端または両端における半
径(直径)の変化率を調節し、旋削された表面の突出部
直径に対して指定された深さに必要とされる割合の要素
材料が存在するようにすることで、要件が達成されよ
う。
【0030】青色ゲージ割合の値(bluing gauge perce
ntage figure)を満足させねばならない場合には、凹部
以外の旋削された要素の表面区域に対しての凹部の範囲
を調節し、青色テスト(bluing test)中にゲージによ
って染められるであろう旋削された表面の全体面積が、
通常はテスト中に染められないであろう、凹部の全体面
積に対して十分となるよう、コンピュータがプログラミ
ングされるであろう。
【0031】最終的な表面が、その軸方向長さに沿って
のいずれの点でもテストされ得るようにする場合には、
要素のどこで測定を行なっても測定値が確実に同じとな
るように、要素の表面全体にわたって凹部が均等に分布
されるようプログラムが編成されねばならない。
【0032】要素が、旋削処理の制御の部分としてゲー
ジされる場合には、凹部および凹部と旋削された主表面
との間のすべての移行部の正確な位置がわかることが望
ましく、このために、凹部および移行部の座標またはそ
れらの発生のアルゴリズムを記憶し、それによって、
(たとえば)直径のいずれのゲージ値(gauged value)
の結果についても適当な補正が行なわれ得、または、ゲ
ージが適用される位置がゲージするステップ(gauging
step)よりも前に決定され得、測定が行なわれるよりも
前にゲージまたは要素がそれに従って位置付けられるよ
うに、プログラムが有利にコンピュータを編成する。
【0033】この発明はさらに、ここに開示する発明に
よって提案されるようコンピュータ制御されるハードタ
ーニング処理により製造される要素である。
【0034】この発明はさらに、この発明による金属旋
削機械およびハードターニング動作を行なうように金属
旋削機械用にプログラミングされたコンピュータ制御装
置である。
【0035】この発明はさらに、この発明により要素に
ハードターニング処理を行なうようプログラミングされ
る、金属旋削機械用のコンピュータベースの制御システ
ムと組合された金属旋削機械である。
【0036】この発明はさらに、ここに説明するように
要素にハードターニング動作を行なうよう金属加工機械
を制御するようプログラミングされるコンピュータであ
る。
【0037】この発明はさらに、ここに説明するように
ハードターニング動作を金属加工機械に行なわせるよ
う、金属加工機械のための制御信号を提供するように、
コンピュータを動作させるように適合されるプログラム
である。
【0038】この発明はさらに、ここに説明するように
要素にハードターニング動作を行なうように金属加工機
械を制御するようコンピュータを動作させるための、デ
ータキャリア上に記憶されるコンピュータプログラムで
ある。
【0039】この発明はさらに、金属加工処理動作を制
御するよう適合される、コンピュータを動作させるため
のコンピュータプログラムまたはプログラミングされた
コンピュータであって、金属加工処理は、金属切削工具
の切刃と回転ワークピースとの係合による回転ワークピ
ースからの金属の除去を含み、少なくとも、その位置が
前記コンピュータにより制御され、工具とワークピース
との間の同期した相対的運動の結果として、ワークピー
ス上に平滑な機械加工された表面が生み出されるであろ
う、金属加工処理動作を制御するよう適合される、コン
ピュータを動作させるためのコンピュータプログラムま
たはプログラミングされたコンピュータであり、プログ
ラムは、もし表面が研削により仕上げられていたならば
表面上に得られたであろう典型的な表面をシミュレーシ
ョンする目的のため、さもなくば平滑な表面であった部
分に、複数の間隔をおいて位置付けられる凹部を導入す
るよう、機械加工処理中に、工具の瞬間的位置を変更す
るため役立つ。
【0040】この発明はさらに、金属旋削機械用のコン
ピュータベースの制御システムと組合された金属旋削機
械であって、回転ワークピースにハードターニング処理
を行なうようプログラミングされ、ハードターニング処
理は、金属切削工具の切刃と回転ワークピースとの係合
による回転ワークピースの表面からの金属の除去を含
み、少なくともその位置は前記コンピュータベースの制
御システムにより制御され、工具とワークピースとの間
の同期された相対的運動の結果として、回転ワークピー
スの上に平滑な表面を生み出す、金属旋削機械用のコン
ピュータベースの制御システムと組合された金属旋削機
械であって、プログラムは、もしワークピースが研削に
より仕上げられていたならばワークピース上に得られた
であろう典型的な表面をシミュレーションする目的のた
め、さもなくば平滑な表面であった部分に、複数の間隔
をおいて位置付けられる凹部を導入するよう、機械加工
処理中に、工具の瞬間的位置を変えるため役立つ。
【0041】この発明はさらに、機械加工処理の間に機
械加工された部分をゲージするおよび/または測定し、
機械加工された部分の1または2以上の寸法を示す信号
を発生させるステップと、信号をコンピュータに供給し
機械加工処理の制御を助けるステップとをさらに含む、
上述の方法または装置である。
【0042】この発明はさらに、金属旋削機械用のコン
ピュータベースの制御システムと組合された金属旋削機
械であって、回転ワークピースにハードターニング処理
を行なうようプログラミングされ、ハードターニング処
理は、金属切削工具の切刃と回転ワークピースとの係合
による回転ワークピースからの金属の除去を含み、少な
くともその位置は前記コンピュータベースの制御システ
ムにより制御され、工具とワークピースとの間の同期さ
れた相対的運動の結果として、機械加工された部分の上
に平滑な表面を生み出す、金属旋削機械用のコンピュー
タベースの制御システムと組合された金属旋削機械であ
って、プログラムは、もし機械加工された部分が研削に
より仕上げられていたならば機械加工された部分上に得
られたであろう典型的な表面をシミュレーションする目
的のため、さもなくば機械加工された部分の平滑な表面
であった部分に、機械加工処理中に、複数の間隔をおい
て位置付けられる凹部を導入するよう、工具の瞬間的位
置を変えるため役立ち、金属旋削機械は、機械加工処理
の間に機械加工された部分の測定を行ない機械加工され
た部分の1または2以上の寸法を示す信号を発生するよ
う適合される少なくとも1つのゲージまたは測定装置
と、どのように処理が進んでいるかを示すフィードバッ
ク信号として信号をコンピュータに送り、処理の制御を
助けるための手段とを含む。
【0043】この発明により作られ得る要素の例 ギアボックス用のシンクロコーンは、これまで、特定の
表面およびテーパの寸法仕様まで研削を行なうことで形
成されてきた。上述のようなコンピュータ制御された金
属旋削処理を使用して、要素についての以前の使用の範
囲内におさまるような表面を有するように、このような
要素をハードターニングするこの発明による方法では、
旋削された表面に、旋削された表面に対して1ミクロン
の深さを有し、要素の軸方向長さに沿って1mmの間隔
をおいて位置付けられる複数の環状凹部が導入されるよ
うに、コンピュータがプログラミングされた。各凹部
は、総軸方向距離0.2mmにわたって延び、(0.2
mm幅以内の)凹部の各側部に0.02mmにわたって
延びる、半径が徐々に変化する移行部を備え、凹部の底
が、両端において旋削された表面よりもちょうど1ミク
ロン下に位置し、凹部の0.2mm以下の幅にわたって
延びる。
【0044】同様の要素の他の例は、同様の全体的軸方
向範囲および同様の移行部を有する同様の凹部を中に形
成することを含むが、比較のために、それぞれ深さは2
ミクロンおよび3ミクロンであった。
【0045】ディーゼル機関用の燃料噴射器のための噴
射器ボアは、高い精度で内側仕上げされねばならず、こ
れまで所望の仕上げおよび直径を達成するためには研削
が行われてきた。この発明は、このような噴射器のため
の代替的製造方法を提供する。この方法では、ボアはこ
の発明によるコンピュータの制御下でハードターニング
され、その内側表面に形成された凹部を有し、内側が研
削されたときにこの製品についての元々の仕様を満たす
ような適当な特性を有する表面が作られる。
【0046】
【詳細な説明】次に添付の図面を参照し単なる例として
以下にこの発明を説明する。 図1に示すシンクロメッ
シュギアは、この発明の方法により動作する精密旋盤上
で形成された短い外部テーパ10を有する。旋盤は、英
国クランフィールドのランディスルンド(Landis Lun
d)(ウノバ・ユー・ケイ・リミテッドの事業部)作製
のハードターニング旋盤DT40型であってよい。この
ような機械工具または精密旋盤のさらなる詳細について
は、国際特許公開明細書WO97/30381が参照さ
れよう。
【0047】テーパ10を形成するために旋盤を制御す
るコンピュータプログラムは、さもなくば比較的平滑で
あるテーパ10の表面に微細な環状凹部を導入するよう
編成される。テーパの表面のこのような凹部3つが35
倍に拡大した図2の拡大平面図に、12、14および1
6として示される。
【0048】凹部のより鮮明な図として、図3に示す断
面図が参照されるが、図3中、各凹部は典型的には、1
ミクロンの深さ、および0.16mmの底幅を有し、底
の各側部は、20ミクロンの幅にわたって底へと合流し
ていき、全体幅は0.2mmである。凹部間の距離また
はピッチは約1.0mmである。
【0049】この発明を主としてハードターニングにつ
いて説明してきたが、この発明は金属切削により表面が
形成されるどのような機械加工処理にも一般に応用可能
である。したがってこの発明は、ジグ中ぐりなどの中ぐ
りにも応用可能であり、さらには丸刃カッターを使用し
たCNCフォームミリング(form milling)にも応用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による旋削により形成された外部コ
ーンを有する、自動推進系手動ギアボックスのためのシ
ンクロメッシュギアの斜視図である。
【図2】 図1に示すコーンの表面内に形成された凹部
の拡大平面図である。
【図3】 図2の凹部を示す(比率は一定でない)断面
図である。
【符号の説明】
10 外部テーパ、12、14、16 凹部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月28日(2000.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F02M 61/16 F02M 61/16 P (72)発明者 マーティン・ジョン・ライリー イギリス、ビィ・ディ・20 7・エル・キ ュー ウエスト・ヨークシャー、キーリ ー、クロスヒルズ、アシュビル・テラス、 20 Fターム(参考) 3C045 CA30 EA02 3G066 AB02 BA46 BA55 CC01 CD14 CD30 3J030 AC03 BA01 BA05 BC03 BC10

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具が回転要素の表面と係合し、工
    具および要素の相対的軸方向運動と要素の回転との同期
    の結果として回転要素から金属をらせん状に除去する旋
    削方法であって、少なくとも、工具と要素との係合によ
    って達成される切削深さは、プログラミングされたコン
    ピュータの制御下にある、旋削方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータはさらに、要素の回転速度
    を制御するようプログラミングされる、請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータはさらに、工具と要素との
    間の相対的軸方向運動を制御するようプログラミングさ
    れる請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工具は要素に対して軸方向に運動させら
    れ、工具と要素の表面との間の係合点が、要素が回転す
    るにつれて要素の長さに沿って前進する、請求項1から
    3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータは、要素の回転と工具の軸
    方向運動とを同期させ、工具と要素との係合点の軌跡が
    らせんとなるように、プログラミングされる請求項4に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 工具の軸方向運動は要素の回転と同期さ
    れ、らせんの角度が、各回転の間その切削切刃の厚み分
    だけ工具を正しく進めるようになっており、機械加工が
    進行するにつれて要素の表面から金属が連続的にらせん
    状に剥ぎ取られるだけでなく、後に平滑な表面が残され
    る、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 要素にテーパが必要であり、要素に対し
    ての工具の軸方向への前進に伴い漸進的に見かけ上の切
    削深さが増加させられるが、直径が漸進的に減じられは
    するが平滑な表面を製造するように、増加する切削深さ
    がやはり通常は制御される、請求項4から6のいずれか
    一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータは、旋削処理中に間隔をお
    いて切削深さを増加させ、まわりの旋削された表面の曲
    率よりも小さな曲率を部分的に有する要素の旋削された
    表面内に複数の凹部を作り出すよう、プログラミングさ
    れる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 プログラミングは、規則的に間のあけら
    れた間隔の間に切削深さを増加させるようなものである
    請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 間隔のタイミングは、要素の各回転の
    少なくとも部分の間に、少なくとも1つの凹部が作り出
    されるようなものである、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 タイミングは、要素の各回転の間に複
    数の凹部が製造されるようなものである請求項9または
    請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 間隔のタイミングは、凹部が要素の軸
    と平行に整列しないよう、1つの回転と次の回転との間
    に調節される、請求項9から11のいずれか一項に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 間隔のタイミングは、要素の表面内
    に、規則的なまたはランダムなまたは擬似ランダムな凹
    部のパターンを作り出すよう選択される、請求項9から
    12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 各間隔は、各凹部が同じ大きさとなる
    よう同一の持続期間であり、または、凹部が対応して異
    なった大きさとなるよう各間隔の持続期間に変動が導入
    される、請求項9から13のいずれか一項に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 各間隔は要素の複数の連続した回転に
    跨るよう配され、得られる各凹部は直径の減じられるら
    せん領域を含む、請求項9から14のいずれか一項に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 要素の旋削された表面とこのような凹
    部各々との間の移行は、漸進的なものであり、移行が生
    じる1以上の回転にわたって切削深さが徐々に増加する
    ようコンピュータをプログラミングすることで、それ自
    体、要素の前記1以上の回転の間に作り出される、請求
    項8から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 コンピュータプログラムは、このよう
    な凹部の一端においては、凹部を超えると要素の旋削さ
    れた表面を作り出すのに必要とされる切削深さに戻るよ
    う、要素の対応する数の回転にわたり同様に漸進的な態
    様で切削深さを減じるよう、編成される、請求項8から
    16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 要素は、直径全体にわたってテーパと
    なっており、移行中および直径の減じられた各領域の作
    製中にプログラムにより発生される切削深さ命令が、旋
    削処理全体の間に要素の直径が漸進的に減じられるよ
    う、テーパを考慮する、請求項8から17のいずれか一
    項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 各凹部の底とそれを囲む旋削された表
    面との間などの半径の差は、1ミクロン以下のオーダで
    ある、請求項8から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 最終的な表面の仕様が、関係比ベクト
    ル要件を含み、要件は、各凹部の一端または両端におけ
    る半径(直径)の変化率を調節し、旋削された表面の突
    出部直径に対して指定された深さに必要とされる割合の
    要素材料が存在するようにすることで、達成される、請
    求項8から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 青色ゲージ割合の値を満足させねばな
    らず、コンピュータは、凹部以外の旋削された要素の表
    面区域に対しての凹部の範囲を調節し、青色テスト中に
    ゲージによって染められるであろう旋削された表面の全
    体面積が、通常はテスト中に染められないであろう、凹
    部の全体面積に対して十分となるよう、プログラミング
    される、請求項8から20のいずれか一項に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 最終的な表面が、その軸方向長さに沿
    ってのいずれの点でもテストされ得るべきであり、プロ
    グラムは、要素のどこで測定を行なっても測定値が確実
    に同じとなるように、要素の表面全体にわたって凹部が
    均等に分布されるよう編成される、請求項8から21の
    いずれか一項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 要素は、旋削処理の制御の部分として
    ゲージされ、プログラムは、コンピュータが、凹部およ
    び移行部の座標またはそれらの発生のアルゴリズムを記
    憶し、それによって、(たとえば)直径のいずれのゲー
    ジ値の結果についても適当な補正が行なわれ得、また
    は、ゲージが適用される位置がゲージするステップより
    も前に決定され得、測定が行なわれるよりも前にゲージ
    または要素がそれに従って位置付けられるように、コン
    ピュータを編成する、請求項8から22のいずれか一項
    に記載の方法。
  24. 【請求項24】 請求項1から24のいずれか一項に記
    載の、コンピュータ制御されるハードターニング処理に
    より製造される要素。
  25. 【請求項25】 請求項1から23のいずれか一項に記
    載のように、要素にハードターニング処理を行なうよう
    プログラミングされる、金属旋削機械用のコンピュータ
    ベースの制御システムと組合された金属旋削機械。
  26. 【請求項26】 要素に、請求項1から23のいずれか
    一項に記載のハードターニング処理を行なうように金属
    加工機械を制御するようプログラミングされるコンピュ
    ータ。
  27. 【請求項27】 請求項1から23のいずれか一項に記
    載のハードターニング処理を金属加工機械に行なわせる
    よう、金属加工機械のための制御信号を提供するよう
    に、コンピュータを動作させるように適合されるプログ
    ラム。
  28. 【請求項28】 請求項1から23のいずれか一項に記
    載の、要素にハードターニング処理を行なうように金属
    加工機械を制御するようコンピュータを動作させるため
    の、データキャリア上に記憶されるコンピュータプログ
    ラム。
  29. 【請求項29】 金属加工処理動作を制御するよう適合
    される、コンピュータを動作させるためのコンピュータ
    プログラムまたはプログラミングされたコンピュータで
    あって、金属加工処理は、金属切削工具の切刃と回転ワ
    ークピースとの係合による回転ワークピースからの金属
    の除去を含み、少なくとも、その位置が前記コンピュー
    タにより制御され、工具とワークピースとの間の同期し
    た相対的運動の結果として、ワークピース上に平滑な機
    械加工された表面が生み出されるであろう、金属加工処
    理動作を制御するよう適合される、コンピュータを動作
    させるためのコンピュータプログラムまたはプログラミ
    ングされたコンピュータであって、プログラムは、もし
    表面が研削により仕上げられていたならば表面上に得ら
    れたであろう典型的な表面をシミュレーションする目的
    のため、さもなくば平滑な表面であった部分に、複数の
    間隔をおいて位置付けられる凹部を導入するよう、機械
    加工処理中に、工具の瞬間的位置を変更するため役立
    つ、コンピュータを動作させるためのコンピュータプロ
    グラムまたはプログラミングされたコンピュータ。
  30. 【請求項30】金属旋削機械用のコンピュータベースの
    制御システムと組合された金属旋削機械であって、回転
    ワークピースにハードターニング処理を行なうようプロ
    グラミングされ、ハードターニング処理は、金属切削工
    具の切刃と回転ワークピースとの係合による回転ワーク
    ピースの表面からの金属の除去を含み、少なくともその
    位置は前記コンピュータベースの制御システムにより制
    御され、工具とワークピースとの間の同期された相対的
    運動の結果として、回転ワークピースの上に平滑な表面
    を生み出すであろう、金属旋削機械用のコンピュータベ
    ースの制御システムと組合された金属旋削機械であっ
    て、プログラムは、もしワークピースが研削により仕上
    げられていたならばワークピース上に得られたであろう
    典型的な表面をシミュレーションする目的のため、さも
    なくば平滑な表面であった部分に、複数の間隔をおいて
    位置付けられる凹部を導入するよう、機械加工処理中
    に、工具の瞬間的位置を変えるため役立つ、金属旋削機
    械用のコンピュータベースの制御システムと組合された
    金属旋削機械。
  31. 【請求項31】 機械加工処理の間に機械加工された部
    分をゲージするおよび/または測定し、機械加工された
    部分の1または2以上の寸法を示す信号を発生させるス
    テップと、信号をコンピュータに供給し機械加工処理の
    制御を助けるステップとをさらに含む、請求項1から3
    0に記載の方法または装置。
  32. 【請求項32】 工作機械用のコンピュータベースの制
    御システムと組合された工作機械であって、ワークピー
    スに機械加工処理を行なうようプログラミングされ、機
    械加工処理は、切削工具とワークピースとの係合による
    ワークピースからの材料の除去を含み、少なくともその
    位置は前記コンピュータベースの制御システムにより制
    御され、工具とワークピースとの間の同期された相対的
    運動の結果として、機械加工された部分の上に平滑な表
    面を生み出す、工作機械用のコンピュータベースの制御
    システムと組合された工作機械であって、プログラム
    は、もし機械加工された部分が研削により仕上げられて
    いたならば機械加工された部分上に得られたであろう典
    型的な表面をシミュレーションする目的のため、さもな
    くば機械加工された部分の平滑な表面であった部分に、
    機械加工処理中に、複数の間隔をおいて位置付けられる
    凹部を導入するよう、工具の瞬間的位置を変えるため役
    立つ、工作機械用のコンピュータベースの制御システム
    と組合された工作機械。
  33. 【請求項33】 機械加工処理の間にワークピースの測
    定を行ない、ワークピースの1または2以上の寸法を示
    す信号を発生するよう適合される少なくとも1つのゲー
    ジまたは測定装置と、どのように処理が進んでいるかを
    示すフィードバック信号として信号をコンピュータに送
    り、処理の制御を助けるための手段とをさらに含む請求
    項33に記載の工作機械。
  34. 【請求項34】 添付図面を参照してここに実質的に説
    明し、添付図面に示したような、旋削方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104096854A (zh) * 2014-07-03 2014-10-15 许自镍 一种工件车削方法

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