JP2002022672A - 金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置、付着状況評価方法、及び付着状況予測方法 - Google Patents

金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置、付着状況評価方法、及び付着状況予測方法

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JP2002022672A
JP2002022672A JP2000203190A JP2000203190A JP2002022672A JP 2002022672 A JP2002022672 A JP 2002022672A JP 2000203190 A JP2000203190 A JP 2000203190A JP 2000203190 A JP2000203190 A JP 2000203190A JP 2002022672 A JP2002022672 A JP 2002022672A
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pipe
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Sadao Ida
貞夫 井田
Shigeru Tanabe
茂 田辺
Takafumi Fujimoto
貴文 藤本
Ryoichi Kushibiki
陵一 櫛引
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプの内壁に付着した金属の酸化物又は水
酸化物の付着量を測定するパイプ内壁付着量測定装置、
付着状況を評価する評価方法、及び付着状況を予測する
予測方法を提供する。 【解決手段】 照射部12と受光部13との間に被測定
物であるテフロン(登録商標)パイプテフロンパイプ
(図示せず)を置き、テフロンパイプの外側から光を当
て、透過した光を受光部13で受光して電圧に変換し、
制御・表示部14で透過光量を表示する。この透過光量
によりテフロンパイプの内壁に付着した金属酸化物の付
着量を測定することができる。また、経年的に測定する
ことにより、将来の金属酸化物の付着状況を予測するこ
ともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷サイリスタバ
ルブの冷却水配管に使用されるパイプの内壁に付着する
金属の酸化物又は水酸化物の付着量を測定するパイプ内
壁付着量測定装置、付着状況を評価する評価方法、及び
付着状況を予測する予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水冷サイリスタバルブは、サイリスタ素
子やアノードリアクトルという発熱する部品を絶縁抵抗
値の高い水、いわゆる純水で冷やしている。このような
発熱部品の金属部分が直接、冷却水と接している部分で
は、金属部分の金属が冷却水中に僅かではあるが溶出
し、冷却水中の溶存酸素と反応して金属の酸化物あるい
は水酸化物となり、冷却水中に存在している。
【0003】以下、図7及び図8を参照して、水冷サイ
リスタバルブにおける冷却水の配管経路を説明する。図
7は水冷サイリスタバルブにおける配管構造を示す図で
あり、図8は図7で示した各モジュールにおける配管構
造を示す図である。
【0004】図7において、サイリスタバルブは、モジ
ュール1を四段に積み重ねた構造になっており、各モジ
ュール1(1a〜1h)間は少なくとも1本の絶縁配水
管2で繋がっている。冷却水として、サージタンク3に
貯まっている水をポンプ4で配水管5と絶縁配水管2を
経由してモジュール1aに送り、更に絶縁配水管2を経
由してモジュールlbからモジュールlhまで順次、巡
っていく。冷却水の温度は熱交換器4で、電導度はイオ
ン交換器5で、それぞれ所定の温度と電導度になるよう
にコントロールされる。また、配水管5の要所にはスト
レーナ8を設けて冷却水中の固形物を捕捉している。
【0005】モジュール1においては、図8に示したよ
うに、サイリスタSの冷却体9、アノードリアクトルL
の冷却体10、抵抗器Rの冷却体llが、水冷用品とし
て使われている。冷却水は、モジュール1内では配水管
25の入口INから入ってこれらの水冷用品を巡った
後、配水管25の出口OUTを経由して出ていく。
【0006】この冷却水は電気絶縁を兼ねるため、電気
絶縁性の高い水、すなわち電気電導度の非常に低い水
(水の電導度が1μS/cm以下)が用いられる。冷却
水の中には、配水管やこれらの水冷用品の金属部材から
溶けた金属イオンとその酸化物である微粒子が含まれ
る。特に、サイリスタSの冷却体9とアノードリアクト
ルLの冷却体l0は熱伝導率や電気伝導率の点から銅が
使用されるため、冷却水中の金属酸化物として銅の酸化
物が多く含まれることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なサイリスタバルブにおいては、これら金属イオンとそ
の酸化物はイオン交換器7に詰めてあるイオン交換樹脂
やストレーナ8等にトラップされるが、長期間稼動して
いる間にはモジュール1間の絶縁配水管2やモジュール
1内の絶縁配水管22の内壁に付着してくる。
【0008】絶縁配水管2、22は、冷却水への悪影響
を極力少なくするため、材料としてテフロンを用いたテ
フロンパイプが用いられる。銅の金属酸化物がテフロン
パイプに付着した場合、その付着した状態によってはテ
フロンパイプの絶縁特性が懸念される。
【0009】テフロンパイプは半透明であることから、
テフロンパイプの内壁に付着した銅の金属酸化物は外観
から黒く見えるため、従来、その黒く見える度合いを肉
眼で判断して金属酸化物の付着程度を評価していた。
【0010】しかし、肉眼で判断して評価する事は個人
差があるため、正確さや適正さに欠ける。
【0011】そこで、本発明は、従来のこのような点に
鑑み為されたもので、パイプの内壁に付着した金属の酸
化物又は水酸化物の付着量を測定するパイプ内壁付着量
測定装置、付着状況を評価する評価方法、及び付着状況
を予測する予測方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明に係る金属の酸化物又は水
酸化物のパイプ内壁付着量測定装置は、サイリスタバル
ブの冷却水の配管に使用される透明または半透明のパイ
プの内壁に付着する金属の酸化物又は水酸化物の付着量
を、パイプの外側から光を当て、その光の透過光量によ
り測定することを特徴とする。
【0013】請求項1に記載の本発明によれば、パイプ
の内壁に付着した金属の酸化物又は水酸化物の付着を、
パイプの外側から光を当てて、その光の透過光量の数値
で評価するため、パイプの内壁に付着する金属酸化物の
付着量を適正に測定し、評価することができる。
【0014】請求項2に記載の本発明に係る金属の酸化
物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置は、サイリ
スタバルブの冷却水の配管に使用される透明または半透
明のパイプの外側から光を照射する照射手段と、この手
段から照射され、パイプを透過してきた光を受光して電
圧に変換する受光手段と、照射手段から照射される光の
強さを設定すると共に受光手段により受光した光の量を
表示する手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、予め強
さを調節した光により、パイプを透過した光の量を電圧
に変換することができるので、この電圧値により受光量
を数値で表すことができる。
【0016】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段からパイプに照射する光の光軸
が前記受光手段の受光面の中心に垂直になるように保
ち、かつ照射し受光する光路の距離を一定に保った状態
となるように照射手段及び受光手段を配置したことを特
徴とする。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば、照射す
る光の光軸が受光面の中心に垂直になるように保ち、か
つ、照射し受光する光路の距離を一定に保った状態でパ
イプの内壁に付着する金属の酸化物又は水酸化物の付着
をパイプの外側から光を当ててその光の透過光量で測定
することになる。これは、光量(光のエネルギー)は照
射した光の光軸が受光面上の角度とその光路の距離に依
存するためである。照射する光の光軸が受光面の中心に
垂直に照射される時に受光面での光量は最大になるから
である。また、光路の距離を一定に保つのは、光路の距
離が変わると受光面での透過光量が変わるため、透過光
量がパイプの内壁に付着した金属の酸化物又は水酸化物
の量に従ってのみ変化するようにするためである。
【0018】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段の光を照射する端部、及び、受
光手段の光を受光する端部の少なくとも一方を、パイプ
の外壁に接するように配置したことを特徴とする。
【0019】請求項4に記載の本発明によれば、光を照
射する端部、及び、光を受光する端部の少なくともいず
れかをパイプの外壁に接するようにした状態でパイプの
透過光量を測定することにより、パイプを透過させる光
の量の、光路の距離による減衰を最少にすることができ
る。
【0020】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段は光源としてレーザを用い、受
光手段はレーザ光を受光して電圧に変換する素子を有す
ることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の本発明において、光源と
してレーザを用いるのはレーザというエネルギーの大き
な光によって半透明なパイプでも透過光量を大きくして
金属の酸化物又は水酸化物が付着した時の付着量の違い
が透過光量の変化に大きく現れるようにするためであ
る。さらに、受光した光を電圧に変換する素子に光源の
レーザに反応するものを用いるため、受光した透過光量
は照射した光以外の、例えば室内照明などの光の影響を
受けることがない。
【0022】請求項6に記載の本発明は、請求項4に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段は光源としてハロゲンランプを
用い、受光手段はハロゲンランプの光を受光して電圧に
変換する素子を有することを特徴とする。
【0023】請求項6に記載の本発明によれば、ハロゲ
ンランプを光源とし、その光を受光して電圧に変換する
素子を用いるため、比較的安価で強力な光量による測定
を行うことができる。
【0024】請求項7に記載の本発明は、請求項6に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、ハロゲンランプの光を受光して電圧に変
換する素子にハロゲンランプからの光だけが入るよう
に、他の光を遮蔽する遮蔽手段を備えたことを特徴とす
る。
【0025】請求項7に記載の本発明によれば、ハロゲ
ンランプ以外からの光がパイプに入射して受光する部分
に入らないように、外光を遮蔽する遮蔽手段を設けたこ
とにより、ハロゲンランプ以外の光の影響を抑制するこ
とができる。
【0026】請求項8に記載の本発明は、請求項4に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段の光を照射する端部、及び、受
光手段の光を受光する端部をパイプの外周に沿って移動
させる手段を備えたことを特徴とする。
【0027】請求項8に記載の本発明によれば、光を照
射する端部、及び、光を受光する端部パイプの外周に沿
って移動させて透過光量を測定することにより、パイプ
の外周に沿った各位置における金属の酸化物又は水酸化
物の付着量を測定することができる。
【0028】請求項9に記載の本発明は、請求項4に記
載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定
装置において、照射手段の光を照射する端部、及び、受
光手段の光を受光する端部をパイプの長さ方向に沿って
移動させる手段を備えたことを特徴とする。
【0029】請求項9に記載の本発明によれば、光を照
射する端部、及び、光を受光する端部をパイプの長さ方
向に沿って移動させて透過光量を測定することにより、
テフロンパイプの長さ方向の各位置における金属の酸化
物又は水酸化物の付着量、及び付着している長さを測定
することができる。
【0030】請求項10に記載の本発明に係る金属の酸
化物又は水酸化物のパイプ内壁付着状況評価方法は、パ
イプに金属の酸化物又は水酸化物が付着している長さ
と、金属の酸化物又は水酸化物が付着した部分の透過光
量の値とから、金属の酸化物又は水酸化物のパイプへの
付着状況を評価することを特徴とする。
【0031】請求項10に記載の本発明によれば、金属
の酸化物又は水酸化物のパイプへの付着状況を適正に評
価することができる。
【0032】請求項11に記載の本発明に係る金属の酸
化物又は水酸化物のパイプ内壁付着状況予測方法は、パ
イプに金属の酸化物又は水酸化物が付着している長さ
と、金属の酸化物又は水酸化物が付着した部分の透過光
量の値とを定期的に測定し、その時間的な傾向から金属
の酸化物又は水酸化物のパイプへの付着状況を予測する
ことを特徴とする。
【0033】請求項llに記載の本発明によれば、金属
の酸化物又は水酸化物のパイプへの今後の付着状況を適
正に予測することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施形態に係る金属の
酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置の概略
構成を示す図である。
【0036】この装置は主として三つの部分から構成さ
れ、12は光を照射する照射部、13は照射部12に対
向して配置され受光した光を電圧に変換する受光部、1
4は照射する光の強さを設定すると共に受光した光の量
を表示する制御・表示部である。
【0037】照射部12から照射した光の光軸が受光部
13の受光面の中心に垂直になるように、図1では光源
部12と受光部13を固定する固定板15を使用し、照
射し受光する光路の距離を一定に保った状態となるよう
にしている。このように照射する光の光軸が受光面の中
心に垂直になるようにすることにより、受光面での光量
は最大になる。また光路の距離を一定に保つのは、光路
の距離が変わると受光面での透過光量が変わるため、透
過光量がテフロンパイプの内壁に付着した金属酸化物の
量に従ってのみ変化するようにするためである。
【0038】測定されるテフロンパイプ(例えば図7の
テフロンパイプ2、または図8のテフロンパイプ22。
図1では図示せず)は照射部12と受光部13の間に置
かれる。テフロンパイプの内壁に付着した金属酸化物は
テフロンパイプを透過する光の透過を妨げるため、テフ
ロンパイプの内壁に付着した金属酸化物の量にテフロン
パイプを透過する光の量は依存する。なお、照射部12
の光を照射する端部、または受光部13の光を受光する
端部を、テフロンパイプの外壁に接するように配置して
測定することにより、テフロンパイプを透過させる光の
量の、光路の距離による減衰を最少にすることができ
る。
【0039】照射部12から照射された光がテフロンパ
イプを透過して受光部13で受光して電圧に変換され
る。電圧に変換された受光量は、制御・表示部14にお
いてボルト単位で表示したり、また、初期の測定値(例
えば、金属酸化物の付着していないテフロンパイプで測
定した電圧値)を100(パーセント)とし、テフロン
パイプの内壁に金属酸化物が付着した場合の測定値をこ
の初期値に対する百分率(パーセント)で表示したりす
ることが可能になる。
【0040】図2は、テフロンパイプ2'(例えば図7
のテフロンパイプ2、または図8のテフロンパイプ22
に対応する。)の内壁に金属酸化物が付着した時の測定
方法の例を説明するためのものである。ここでは照射部
12と受光部13と固定板15のみを図示した。
【0041】金属酸化物が付着したテフロンパイプを測
定する方法としては、図2に示すように照射部12と受
光部13が固定板15で一体となったものを、単に、金
属酸化物が付着している箇所にあてて測定する第1の方
法、照射部12と受光部13が固定板15で一体となっ
たものを矢印aで示したようにテフロンパイプ2'の外
周方向にずらしながらテフロンパイプ2'の全周にわた
って測定する第2の方法、また、照射部12と受光部1
3が固定板15で一体となったものを矢印bで示したよ
うにテフロンパイプ2'の長さ方向にずらしながら測定
する第3の方法がある。
【0042】第2の方法によれば、テフロンパイプ2'
の外周に沿った各位置における金属酸化物の付着量を測
定することができる。
【0043】また、第3の方法によれば、テフロンパイ
プ2'の長さ方向(長手方向)の各位置における金属酸
化物の付着量、及び付着している長さを測定することが
でき、これらの測定結果によりテフロンパイプ2'への
金属酸化物の付着状況を評価することにより、テフロン
パイプ2'の特性評価が可能になる。
【0044】表1は、テフロンパイプ2'の内壁に酸化
銅の粉体が付着した物と付着してないものとを、第2の
方法で測定した透過光量測定例を示したものである。た
だし、テフロンパイプ2'を除いた時の透過光量測定値
を100.00(%)とした。ここでは照射部12の光
源としてレーザ光を発光する光源を、受光部13にはこ
のレーザの波長にのみ感知する素子を用いた。光源とし
てレーザを用いることによりレーザというエネルギーの
大きな光によって半透明なテフロンパイプでも透過光量
を大きくして金属酸化物が付着した時の付着量の違いが
透過光量の変化に大きく現れるようにすることができ
る。表1に示すように、テフロンパイプ2'の内壁に酸
化銅の粉末が付着することにより、透過光量が減少する
ことがわかる。
【0045】
【表1】
【0046】また、経年的に第1〜第3の方法による測
定を実施することにより、その測定値の時間的な傾向か
ら将来の金属酸化物の付着状況を予測したテフロンパイ
プ2'の特性評価が可能になる。
【0047】例えば第3の方法により、テフロンパイプ
2'の長さ方向の各位置における金属酸化物の付着量
(透過光量)を経年的に測定すれば、テフロンパイプ
2'の長さ方向の各位置における将来の金属酸化物の付
着を予測することができる。例えば、5年後および10
年後、15年後の長さ方向の各位置における金属酸化物
の付着量(透過光量)が図3に示すように測定されたと
すると、例えば、5年後、10年後、15年後の付着し
ている長さL05、L10、L15を図4のようにプロットす
ることにより、20年後、25年後に付着している長さ
20、L25を予測することができる。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、内壁
に金属酸化物が付着したテフロンパイプ2'における金
属酸化物の付着状態を評価するのに、テフロンパイプ
2'の外側から光を照射し、その光の透過光量を測定し
て評価するため、今まで肉眼で判断して評価していたこ
とに比べると、個人差が無くなり、正確さと適正さが大
幅に向上する。
【0049】また、測定結果を数値で表すことが可能と
なるため、経年的に金属酸化物の付着状況を測定するこ
とにより、将来の金属酸化物の付着状況を予測したテフ
ロンパイプ2'の特性評価が可能になる。
【0050】なお、テフロンパイプ2'に照射する光や
テフロンパイプ2'を透過してきた光を受光する際の光
路を自在に取り扱えるように光ファイバーを用いてもよ
い。この場合、照射部12に第1の光ファイバーの一端
を接続すると共にその他端をテフロンパイプ2'の外側
の被測定箇所に当接させ、テフロンパイプ2'における
この箇所と対向する箇所に第2の光ファイバーの一端を
当接させ、その他端を受光部13に接続すればよい。
【0051】また、ここまでは、半透明のテフロンパイ
プを対象にして述べたが、他の半透明のパイプ、例えば
ポリエチレンパイプや、透明のパイプでも本実施形態の
適用は可能である。
【0052】次に、図5及び図6を用いて、本発明の他
の実施形態に係る金属酸化物パイプ内壁付着量測定装置
について説明する。
【0053】この実施形態は、照射部12の光源とし
て、比較的安価で強力な光量による測定を行うため例え
ばハロゲンランプを使用した場合、測定の邪魔になる光
を遮蔽するため、測定するテフロンパイプ2'の部分、
照射部12、及び、受光部13を覆う遮蔽物17を設け
たものであり、図5はその主要部の外観を示す正面図、
図6は図5のA−A'断面図である。図5および図6に
おいてcの部分は遮蔽物17がテフロンパイプ2'を被
った時の合わせ目であり、dの箇所がヒンジになってい
る。
【0054】本実施形態によれば、ハロゲンランプ以外
からの光がパイプに入射して受光する部分に入らないよ
うに、外光を遮蔽する遮蔽物を設けたことにより、ハロ
ゲンランプ以外の光の影響を抑制することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内壁に
金属の酸化物又は水酸化物が付着したパイプにおける金
属の酸化物又は水酸化物の付着状態を評価するのに、パ
イプの外側から光を照射し、その光の透過光量を測定し
て評価するため、今まで肉眼で判断して評価していたこ
とに比べると、個人差が無くなり、正確さと適正さが大
幅に向上する。
【0056】また、測定結果を数値で表すことが可能と
なるため、経年的に金属の酸化物又は水酸化物の付着状
況を測定することにより、将来の金属の酸化物又は水酸
化物の付着状況を予測したテフロンパイプの特性評価が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る金属の酸化物又は
水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置の概略構成を示す
斜視図。
【図2】 一実施形態における金属酸化物の付着したテ
フロンパイプの測定方法の例を説明するための斜視図。
【図3】 一実施形態におけるテフロンパイプの長さ方
向の各位置における金属酸化物の付着量の経年変化を示
す図。
【図4】 一実施形態における将来の金属酸化物の付着
している長さを予測することを説明するための図。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る金属の酸化物又
は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置の主要部の外観
を示す正面図。
【図6】 図5のA−A'断面図。
【図7】 水冷サイリスタバルブにおける配管構造を示
す図。
【図8】 図7で示した水冷サイリスタバルブの各モジ
ュールにおける配管構造を示す図。
【符号の説明】
1…モジュール 2'、2、22…絶縁配管 3…サージタンク 4…ポンプ 5、25…配水管 6…熱交換器 7…イオン交換器 8…ストレーナ 9…サイリスタの冷却体 10…アノードリアクトルの冷却体 ll…抵抗器の冷却体 12…照射部 13…受光部 14…制御・表示部 15…固定板 16…ケーブル 17…遮蔽物
フロントページの続き (72)発明者 藤本 貴文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 櫛引 陵一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 2F065 AA30 BB08 BB23 DD12 DD15 FF02 GG02 GG04 HH15 LL02 MM04 MM07 PP01 SS11 2G051 AA82 AB01 AC15 BA10 BA20 BB17 BC05 CA02 CB02 CC17 CD03 CD06 FA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイリスタバルブの冷却水の配管に使用さ
    れる透明または半透明のパイプの内壁に付着する金属の
    酸化物又は水酸化物の付着量を、パイプの外側から光を
    当て、その光の透過光量により測定することを特徴とす
    る金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装
    置。
  2. 【請求項2】サイリスタバルブの冷却水の配管に使用さ
    れる透明または半透明のパイプの外側から光を照射する
    照射手段と、この手段から照射され、前記パイプを透過
    してきた光を受光して電圧に変換する受光手段と、前記
    照射手段から照射される光の強さを設定すると共に前記
    受光手段により受光した光の量を表示する手段とを備え
    たことを特徴とする金属の酸化物又は水酸化物のパイプ
    内壁付着量測定装置。
  3. 【請求項3】前記照射手段からパイプに照射する光の光
    軸が前記受光手段の受光面の中心に垂直になるように保
    ち、かつ、照射し受光する光路の距離を一定に保った状
    態となるように前記照射手段及び前記受光手段を配置し
    たことを特徴とする請求項2に記載の金属の酸化物又は
    水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置。
  4. 【請求項4】前記照射手段の光を照射する端部、及び、
    前記受光手段の光を受光する端部の少なくとも一方を、
    前記パイプの外壁に接するように配置したことを特徴と
    する請求項3に記載の金属の酸化物又は水酸化物のパイ
    プ内壁付着量測定装置。
  5. 【請求項5】前記照射手段は光源としてレーザを用い、
    前記受光手段はレーザ光を受光して電圧に変換する素子
    を有することを特徴とする請求項4に記載の金属の酸化
    物又は水酸化物のパイプ内壁付着量測定装置。
  6. 【請求項6】前記照射手段は光源としてハロゲンランプ
    を用い、前記受光手段はハロゲンランプの光を受光して
    電圧に変換する素子を有することを特徴とする請求項4
    に記載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着量
    測定装置。
  7. 【請求項7】前記ハロゲンランプの光を受光して電圧に
    変換する素子に前記ハロゲンランプからの光だけが入る
    ように、他の光を遮蔽する遮蔽手段を備えたことを特徴
    とする請求項6に記載の金属の酸化物又は水酸化物のパ
    イプ内壁付着量測定装置。
  8. 【請求項8】前記照射手段の光を照射する端部、及び、
    前記受光手段の光を受光する端部を前記パイプの外周に
    沿って移動させる手段を備えたことを特徴とする請求項
    4に記載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着
    量測定装置。
  9. 【請求項9】前記照射手段の光を照射する端部、及び、
    前記受光手段の光を受光する端部を前記パイプの長さ方
    向に沿って移動させる手段を備えたことを特徴とする請
    求項4に記載の金属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁
    付着量測定装置。
  10. 【請求項10】パイプに金属の酸化物又は水酸化物が付
    着している長さと、金属の酸化物又は水酸化物が付着し
    た部分の透過光量の値とから、金属の酸化物又は水酸化
    物のパイプへの付着状況を評価することを特徴とする金
    属の酸化物又は水酸化物のパイプ内壁付着状況評価方
    法。
  11. 【請求項11】パイプに金属の酸化物又は水酸化物が付
    着している長さと、金属の酸化物又は水酸化物が付着し
    た部分の透過光量の値とを定期的に測定し、その時間的
    な傾向から金属の酸化物又は水酸化物のパイプへの付着
    状況を予測することを特徴とする金属の酸化物又は水酸
    化物のパイプ内壁付着状況予測方法。
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