JP2002017443A - 色の教育システム及び色の教育用キット - Google Patents
色の教育システム及び色の教育用キットInfo
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Abstract
を容易に習得させることができる色の教育システム及び
色の教育用キットを提供する。 【解決手段】 色の教育システムは主に、有色透明の着
色部12a〜12cを備えた複数枚のOHPシート11
とOHP投影機とスクリーンとから構成される。そし
て、複数枚のOHPシート11を、各OHPシート11
の着色部12a〜12c同士が重なり合うようにしてO
HP投影機にセットして、スクリーンに映し出される投
影像を用いて講師が生徒に対し、混色に関する講義、説
明を行う。
Description
の習得を支援する色の教育システム及び色の教育用キッ
トに関するものである。
いわゆる茶髪が流行するなど、髪を染めることが普通に
行われるようになっている。そうした中、理美容室にお
いては、既に脱色されたり染色されたりして黒髪でない
髪に対しヘアカラー施術を行う機会が多くなっている。
と想定しているため、茶髪にヘアカラー施術を行う場
合、施術後の髪色を推定することが難しく、希望する髪
色に染め上げるには高い技術が必要とされていた。ま
た、同じ茶髪でも脱色や染色の程度は人それぞれに異な
るので、理美容師は、希望する髪色に染め上げるには何
色のヘアカラーを用いるべきか、客ごとに判断する必要
があった。こうしたことから理美容師には混色に関する
高い知識が要求されるようになっているが、その習得を
支援する適当な手段がないまま今日に至っている。
なされたものである。その目的とするところは、ヘアカ
ラーの施術に役立つ混色に関する知識を容易に習得させ
ることができる色の教育システム及び色の教育用キット
を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、混色に関する知識の習
得を支援する色の教育システムであって、有色透明の着
色部を備えた複数のシートと、互いの着色部が重なり合
うようにしてセットされた前記複数のシートに対し光を
照射する光源と、光源から前記複数のシートに照射され
る光が投影される投影面とを備えたことを要旨とする。
の色の教育システムにおいて使用される複数のシートと
光源と投影面とからなることを要旨とする。
具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
いて使用されるOHPシート11を示す図である。同図
に示すように、OHPシート11には、5行×3列に配
置された合計15個の着色部12a〜12cが有色透明
に印刷され、三つの色相列が構成されている。図1にお
いて一番左側となる第1列の着色部12aは上から順に
A1〜A5の各色に着色され、真ん中となる第2列の着
色部12bは上から順にB1〜B5の各色に着色され、
一番右側となる第3列の着色部12cは上から順にC1
〜C5の各色に着色されている。
し、最も明るいA1から最も暗いA5に向かって段階的
に色合いが変化している。一方、B1〜B5はA1〜A
5の各色の補色にそれぞれ相当する。また、C1〜C5
はレッド系のヘアカラーの色に相当し、赤色であるC1
から赤紫色であるC5に向かって段階的に色合いが変化
している。ちなみに、これらA1〜A5、B1〜B5及
びC1〜C5の各色のL *a*b*表色系(CIE197
6)における色度a*、b*及び明度L*を下記の表1に
示す。また、A1〜A5及びB1〜B5の各色をL*a*
b*表色系色度図上において表したグラフを図2に示
す。なお、これらの値は、全てミノルタ社製の分光測色
計(CM−508d)を使って標準光源D65のもとで測
定された値である。
HPシート11とOHP投影機と投影面としてのスクリ
ーンとから構成されている。OHP投影機は、OHPシ
ートをスクリーンに投影するための光源ランプを内蔵し
ている。そして、本実施形態における色の教育用キット
は、上記のOHPシート11と光源ランプを内蔵したO
HP投影機とスクリーンとから構成される。
る色の教育方法について説明する。この色の教育方法に
おいては、OHP投影機にセットされたOHPシート1
1からスクリーンに投影される投影像を用いて、講師が
生徒(特に理美容師)に対し講義、説明する態様が採ら
れる。このとき、複数枚のOHPシート11を、各OH
Pシート11の着色部12a〜12c同士が重なり合う
ようにしてOHP投影機にセットすれば、スクリーンに
はその重なり合った着色部12a〜12cに対応する混
色が映し出される。
列の着色部12aと第2列の着色部12bとが重なり合
うようにしてOHP投影機にセットしたとする。この場
合、補色関係にある色同士(A1とB1、A2とB2、
A3とB3、A4とB4、A5とB5)が混ざり合った
ときには、減法混色により無彩色のアッシュ(灰色)が
スクリーンに映し出される。このことから、講師は、補
色を利用することでアッシュができることを生徒に教示
することができる。
の着色部12aと第3列の着色部12cとが重なり合う
ようにしてOHP投影機にセットしたとする。この場
合、A1〜A5の各色とC1とが混ざり合ったときには
オレンジがかった赤色がスクリーンに映し出されるのに
対し、A1〜A5の各色とC2〜C5の各色とが混ざり
合ったときにはより鮮やかな赤色がスクリーンに映し出
される。A1〜A5の各色とC2〜C5の各色との混色
の場合に赤が鮮やかになる理由は、A1〜A5の各色に
含まれる黄色成分とC2〜C5の各色に含まれる青色成
分とが補色関係によって打ち消されるためである。その
一方、A1〜A5の各色とC1との混色の場合は、C1
がほとんど青色成分を含まないのでA1〜A5の各色の
黄色成分が残り、その結果オレンジがかった赤色となる
のである。このことから、講師は、補色を利用すること
で鮮やかな色合いが出せることを生徒に教示することが
できる。
の着色部12aと第2列の着色部12bと第3列の着色
部12cとが重なり合うようにしてOHP投影機にセッ
トしたとする。この場合、A1〜A5、B1〜B5及び
C1〜C5の各色が混ざり合ってくすんだ赤系の色がス
クリーンに映し出される。これは、補色関係にある色同
士(A1とB1、A2とB2、A3とB3、A4とB
4、A5とB5)が混ざり合ってできるアッシュに、さ
らにC1〜C5が混ざるためである。このことから、講
師は、補色を利用することでくすんだ色合いが出せるこ
とを生徒に教示することができる。
な効果を得ることができる。・ OHPシート11を使
って複数の異なる色が混ざり合ったものを実際に目 で見ながら学ぶことができるので、生徒は混色について
容易に理解することができる。従って、混色に関する知
識を容易に習得させることができる。
むことで髪色を変化させるので、ヘアカラーを施術した
髪では地の髪色とヘアカラーの色とが減法混色するもの
と考えられる。それに対し、異なる色合いの複数の着色
部12a〜12cが重なり合ったOHPシート11をO
HP投影機を使ってスクリーンに投影した場合には、重
なり合った着色部12a〜12cの色が減法混色されて
スクリーンに映し出される。このようにOHPシート1
1を使った混色は、ヘアカラーを施術したときに髪で実
際に起こる混色とほぼ同じ機構で起こるものと考えるこ
とができる。従って、この色の教育システムにおいて習
得される混色に関する知識は、ヘアカラーの施術で大い
に役立てることが可能である。
合った状態の複数枚のOHPシート11を、OHP投影
機を使わないで上から眺めた場合、すなわち反射光で見
た場合には、上方のOHPシート11の反射光が優勢と
なるために、上方の着色部12a〜12cの色の方が強
く視覚され、完全な減法混色とならない。それに対し、
OHP投影機を使った場合には、重なり合った着色部1
2a〜12cを透過した光がスクリーンに投影されるの
で、完全な減法混色の結果をスクリーンに映し出すこと
ができる。
る投影像を使って講義、説明する態様が採られるので、
大人数の生徒に対して同時に教育を行うことが可能であ
る。 (第2実施形態)次に本発明の第2実施形態を前記第1
実施形態と異なる点を中心に説明する。
けるOHPシート11に代えて、図3に示すOHPシー
ト21が用いられる。図3に示すように、このOHPシ
ート21には、円環状に配置された6つの着色部22が
有色透明に印刷され、色相環が構成されている。各着色
部22は、時計回りで順に黄、緑、青緑、青紫、赤紫、
赤みの橙の各色に着色され、向かい合う位置にある色が
互いに補色の関係となっている。
緑、…の各色の色相角度hとL*a*b*表色系(CIE
1976)における色度a*、b*及び明度L*を下記の
表1に示すとともに、これらの色をL*a*b*表色系色
度図上において表したグラフを図4に示す。これらの値
は、全てミノルタ社製の分光測色計(CM−508d)
を使って標準光源D65のもとで測定された値である。ま
た、色相角度hは下記の式(1)により求められる。
法について説明する。
シート21を、各OHPシート21の6つの着色部22
が全て同じ色同士で重なり合うようにしてOHP投影機
にセットした後、一方のOHPシート21を色相環の中
心点を中心に60°、120°、180°と回転させ
る。60°、120°と回転させると、純色に補色が加
わって徐々に灰色にくすんでいく過程を教示することが
できる。また、180°回転させた状態においては、補
色関係にある色にそれぞれ着色された着色部22同士が
重なり合うので、スクリーンにはアッシュが映し出され
る。このことから、講師は、補色関係にある色を混ぜ合
わせることでアッシュができることを生徒に教示するこ
とができる。
態を前記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本
実施形態においては、第1実施形態におけるOHPシー
ト11に代えて、図5(a),(b)にそれぞれ示すO
HPシート31,32が用いられる。
横に並べて配置された6つの縦長の着色部33が有色透
明に印刷され、色相列が構成されている。これらの各着
色部33は、左から順に青紫、青緑、緑、黄、赤みの
橙、赤紫の各色に着色されている。このOHPシート3
1上の青紫、青緑、…の各色は、第2実施形態における
OHPシート21上の各色と同じものである。
には、縦に並べて配置された5つの横長の着色部34が
印刷されている。これらの各着色部34は、上から順に
A1〜A5の各色に着色されている。このOHPシート
32上のA1〜A5の各色は、第1実施形態におけるA
1〜A5の各色と同じものである。
る色の教育方法について説明する。本実施形態において
は、図5(c)に示すように、上記の両OHPシート3
1,32を、互いの色相列の輪郭が合致するようにして
OHP投影機にセットする。すると、5行×6列で30
分割にされた投影像がスクリーンに映し出される。これ
により、講師は、青紫、青緑、…の各色のヘアカラーで
髪を染める場合に、施術後の髪色が地の髪色によってど
れくらい変化するものかを教示することができる。
て構成することもできる。 ・ 前記各実施形態において、重ね合わせたOHPシー
トの着色部を、太陽光や蛍光灯等の光源からの光に透か
して見るようにしてもよい。この場合、OHP投影機や
スクリーンを使用することなく、混色に関する知識を習
得することができる。このため、理美容室等の実際の施
術現場においても容易に利用できる。
2の色相列をグラデーションとしてもよい。次に、前記
実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載
する。
髪色及びヘアカラーの色にそれぞれ対応するものである
ことを特徴とする請求項1に記載の色の教育システム。
このように構成した場合、ヘアカラーの施術に直接的に
役立つ知識を習得させることができる。
補色関係にある色の組み合わせであることを特徴とする
請求項1に記載の色の教育システム。このように構成し
た場合、補色に関する知識を習得させることができる。
光源ランプであることを特徴とする請求項1に記載の色
の教育システム。このように構成した場合、大人数の生
徒に対して同時に教育を行うことが可能である。
の教育方法であって、有色透明の着色部を備えた複数の
シートを互いの着色部が重なり合うようにしてセットし
た後、その複数のシートに対して光源からの光を照射し
て投影面に投影させることを特徴とする色の教育方法。
このように構成した場合、ヘアカラーの施術に役立つ混
色に関する知識を容易に習得させることができる。
ため、次のような効果を奏する。請求項1及び請求項2
に記載の発明によれば、ヘアカラーの施術に役立つ混色
に関する知識を容易に習得させることができる。
図。
図。
おけるOHPシートを示す図、(c)は(a)及び
(b)に示すOHPシートを重ね合わせた状態を示す
図。
ト、12a〜12c,22,33,34…着色部。
Claims (2)
- 【請求項1】 混色に関する知識の習得を支援する色の
教育システムであって、 有色透明の着色部を備えた複数のシートと、 互いの着色部が重なり合うようにしてセットされた前記
複数のシートに対し光を照射する光源と、 光源から前記複数のシートに照射される光が投影される
投影面とを備えたことを特徴とする色の教育システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の色の教育システムにお
いて使用される複数のシートと光源と投影面とからなる
ことを特徴とする色の教育用キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206882A JP2002017443A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 色の教育システム及び色の教育用キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206882A JP2002017443A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 色の教育システム及び色の教育用キット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002017443A true JP2002017443A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18703737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206882A Pending JP2002017443A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 色の教育システム及び色の教育用キット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002017443A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009530763A (ja) * | 2006-03-13 | 2009-08-27 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光源から発せられる光の色を制御するための制御装置 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206882A patent/JP2002017443A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009530763A (ja) * | 2006-03-13 | 2009-08-27 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光源から発せられる光の色を制御するための制御装置 |
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