JP2002007228A - リバースプロキシーシステム - Google Patents

リバースプロキシーシステム

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JP2002007228A JP2000193475A JP2000193475A JP2002007228A JP 2002007228 A JP2002007228 A JP 2002007228A JP 2000193475 A JP2000193475 A JP 2000193475A JP 2000193475 A JP2000193475 A JP 2000193475A JP 2002007228 A JP2002007228 A JP 2002007228A
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誠 岡田
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忠重 岩尾
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裕二 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージ・アクション反応関係に従って駆
動し、局所フィールドのオブジェクトと外部サーバとの
間の連携を仲介し、両者が直接アクセスできないように
制御できるオブジェクト連携システムを提供する。 【解決手段】 メッセージ送受信部10とメッセージ要
素とその要素に対するルールとの組を管理し、メッセー
ジに対応するルールを判定するルール判定部20とアク
ション実行部30を備え、オブジェクト200からの依
頼メッセージ中の局所フィールドを表わすメッセージタ
グをリバースプロキシーのメッセージタグに書き換えて
外部サーバ300に送信する。応答メッセージも同様に
逆方向にメッセージタグを書き換え、外部サーバ300
のURLなどあて先情報が含まれている場合はリバース
プロキシーのURLに書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ群も
しくはオブジェクト群の対話・協調などの連携処理を実
施するオブジェクト連携システムに関し、分散型計算機
環境などのオブジェクト指向環境において複数のプロセ
スが作りだされ、コンピュータネットワークを通じて、
環境の変化に柔軟に対応し、漸進的に変化するシステム
構築のためのオブジェクト連携システムに関する。特
に、分散したオブジェクト間の通信や対話、協調など連
携処理を行う際の仲介処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワーク化が進み、ネットワ
ーク上に分散した複数のオブジェクトが互いに連携して
処理を行うシステムが増えている。このような複数のオ
ブジェクトが連携して処理を行うための技法として、オ
ブジェクト指向型プログラミングやコンポーネント技術
などの研究がなされている。
【0003】オブジェクト指向型プログラミングの一例
として、オブジェクト指向技術の標準化と普及を目指し
て設立された業界団体OMG(Object Management Grou
p)によって定められた分散オブジェクト運用のための
共通仕様CORBA(The Common Object Request Brok
er : Architecture and Specification)がある。
【0004】図15に、CORBAに基づいたクライア
ント/サーバシステムにおけるオブジェクト連携の例を
示す。このシステムは、クライアントアプリケーション
とサーバ・アプリケーションとが連携することにより、
つまりオブジェクト連携により一連の処理を行うもので
ある。
【0005】アプリケーション開発者は、クライアント
およびサーバそれぞれが提供するサービスのインターフ
ェースをIDL(Interface Definition Language)で
記述する。インターフェースとして定義する内容は、オ
ブジェクトに依頼できるオペレーション群であり、各々
のオペレーションは、オペレーション名、パラメタの定
義、戻り値の定義、エラー発生時の例外処理、付加情報
などが定義される。
【0006】IDLで定義された内容を専用のコンパイ
ラでコンパイルすることにより、クライアント用のスタ
ブとサーバ用のスケルトンが生成される。スタブとは、
クライアントアプリケーションにIDLで定義されたオ
ペレーション群へのアクセスを提供するルーチン群であ
る。クライアントアプリケーションは、スタブで提供さ
れるルーチンを呼び出すことにより、各種オペレーショ
ンが起動される。スケルトンは、サーバ・アプリケーシ
ョンが提供するメソッドルーチンヘのディスパッチング
ルーチンを提供する。
【0007】スタブおよびスケルトンは、対応するクラ
イアントアプリケーションあるいはサーバ・アプリケー
ションが使用するプログラミング言語で生成される。た
とえば、使用されるプログラミング言語がC言語であっ
たとすると、スタブはC言語の関数群として生成され、
クライアントアプリケーションは、実行したいオペレー
ションに対応する関数を呼び出すことにより、スタブ、
ORBランタイム、スケルトンを経由してサーバ・アプ
リケーションの該当ルーチンが呼び出され、所定の処理
が実行されたあと、その処理結果が呼び出し元のクライ
アントアプリケーションに返される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のCOR
BAなどによりオブジェクト連携処理において、仲介行
為を行うためにプロキシーサーバを設けた場合を考え
る。この場合は、クライアントが直接、通信レイヤーで
の仲介処理を行うプロキシーサーバを指定する必要があ
る。しかし、エレクトリックコマースに代表されるよう
な企業間、ユーザ間の仲介行為を柔軟に行うためには通
信レイヤーでのプロキシーサーバの直接指定による詳細
な記述は難しく、エージェントなどの仲介行為が必要と
なる。
【0009】一般にエージェントの仲介行為は、依頼を
行うエージェント、仲介行為を行うエージェント、デー
タ提供を行うエージェントの間の対話で成立している。
また、依頼を行うエージェントおよびデータ提供を行う
エージェントは、通常のエージェント技術を用いないサ
ービスに、エージェントとして対話を行うための機能を
ラッピングすることによって実現している。
【0010】仲介行為が片方向または一回の往復である
場合にはこの枠組みであれば問題は少なく、ユーザ側エ
ージェント、データ提供側エージェントが仲介行為を行
うエージェントの名前やアドレスを知識として持つこと
で対話が成立する。
【0011】しかし、エージェントとしてラッピングさ
れるサービスがウェブブラウザクライアントである場合
には以下に示す問題がある。
【0012】それは、クライアントによる仲介エージェ
ントを介さないアクセスが可能となってしまう問題であ
る。特に第二回目以降のアクセスにおいて仲介エージェ
ントをバイパスしたアクセスが可能となる問題がある。
例えば、最初のアクセスに関しては、仲介エージェント
を介して依頼側エージェンからデータ提供側エージェン
トへアクセスを行う。そのためブラウザクライアント側
で仲介エージェントのURLを指定してアクセスし、仲
介エージェントによる仲介行為により両者の対話がスタ
ートする。しかし、この最初のやり取りの結果、データ
提供側エージェントから依頼側エージェントに対して返
されたデータの中にURLが直接書き込まれていること
が十分に想定される。この結果、依頼側エージェントが
このデータ提供側のURLを用いてアクセスすれば、仲
介エージェントを介さずに直接データ提供側エージェン
トにアクセスすることが可能となってしまう。
【0013】この問題は、オブジェクト間の連携におい
て高いセキュリティが求められるアプリケーション処理
を実現する場合など、お互いにセキュアなドメインを作
ることが求められる場合には、依頼側エージェントから
の要求がデータ提供側エージェントにより拒否された
り、エレクトリックコマース取引において、安全のため
の信任を得るための処理をかえって複雑化してしまうと
いう問題が生じる。
【0014】また、仲介エージェントサービスを提供す
るサービスプロバイダにとっては、自身の仲介エージェ
ントサービスを介さない通信を勝手に許すこととなり、
仲介サービスプロバイダによる仲介サービス制御ができ
なくなってしまうという問題が生じる。
【0015】本発明は上記問題点を解決するため、ネッ
トワークに接続されたオブジェクトとオブジェクトの連
携をメッセージを介して行うオブジェクト連携システム
において、仲介処理を行うオブジェクトを導入し、該オ
ブジェクト管理下の局所フィールドに存在するオブジェ
クトと外部サーバとを直接対話させることなく両者間の
メッセージのやり取りを仲介し、仲介したメッセージを
ベースにしたオブジェクトの連携を実現するオブジェク
ト連携システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリバースプロキシーシステムは、メッセー
ジを取り込むメッセージ受信部と、メッセージの要素と
その要素に対するルールとの組を備えたルール判定部
と、前記組に従い、受信メッセージにマッチングしたル
ール内容であるアクションを実行するアクション実行部
を備え、前記メッセージ受信部によりメッセージを取り
込み、前記ルール判定部により前記メッセージの要素に
対応するルールの組がある場合に、前記メッセージの要
素を前記ルールに従って対応するメッセージ要素に書き
換えて書き換え後のメッセージを転送するメッセージ書
き換え機能と、前記メッセージ受信部により、前記転送
したメッセージに対して反応した外部オブジェクトから
の応答メッセージを取り込み、前記ルール判定部によ
り、前記応答メッセージの要素を前記ルールに従って対
応するメッセージ要素に書き戻して転送するメッセージ
書き戻し機能を備えたことを特徴とする。
【0017】上記構成により、メッセージの要素とその
要素に対するルールとの組を用いた関係により柔軟かつ
動的にオブジェクト間の連携を行うことができ、リバー
スプロキシーを介したメッセージの書き換え処理を経て
他のオブジェクトとの連携が可能となる。また、他のオ
ブジェクトからの応答メッセージ受信時についてもリバ
ースプロキシーを介してメッセージの書き戻し処理を経
てメッセージを受信することが可能となる。
【0018】なお、メッセージ書き戻し機能は、メッセ
ージ書き換え機能において書き換えるメッセージの書き
換え手順、書き換えルールに関する情報を受け取り、応
答メッセージの書き戻しの際にそれら情報を利用する。
【0019】本発明のリバースプロキシーシステムは、
フィールドリアクターモデルを用いて構築することがで
きる。フィールドリアクターモデルを用いた本発明のリ
バースプロキシーシステムは、メッセージを取り込むメ
ッセージ受信部と、メッセージ構造に対する反応である
アクションを関係付けたメッセージ・アクション反応テ
ーブルと、前記メッセージ・アクション反応テーブルに
従い、受信メッセージのメッセージ構造にマッチングし
たアクションを実行するアクション実行部を備え、前記
メッセージ受信部により、管理下の局所フィールド上の
オブジェクトからメッセージを取り込み、前記アクショ
ン実行部により、該メッセージのメッセージ構造におけ
る局所フィールドを表わすメッセージタグを、リバース
プロキシーを表わすメッセージタグに書き換えて転送す
るメッセージ構造書き換え機能と、前記メッセージ受信
部により、前記転送したメッセージに対して反応した外
部オブジェクトからの応答メッセージを取り込み、前記
アクション実行部により、前記応答メッセージのメッセ
ージ構造におけるリバースプロキシーを表わすメッセー
ジタグを、前記局所フィールドを表わすメッセージタグ
に書き戻して転送するメッセージ構造書き戻し機能を備
えたことを特徴とする。
【0020】上記構成により、フィールドリアクターモ
デルにおけるメッセージ構造を用いたメッセージ・アク
ション反応関係により柔軟かつ動的にオブジェクト間の
連携を行うことができ、リバースプロキシーを介したメ
ッセージ構造の書き換え処理およびメッセージ構造の書
き戻し処理を経てのみ外部フィールドのオブジェクトと
の連携が可能となる。
【0021】上記リバースプロキシーシステムは、管理
下の局所フィールドにあるオブジェクトからのメッセー
ジの内容を解析し、メッセージ形式を他のメッセージ形
式に書き換える送信メッセージ形式書き換え機能と、前
記書き換えメッセージに対して反応したオブジェクトか
らの応答メッセージの内容を解析し、メッセージ形式を
前記管理下の局所フィールドにあるオブジェクトのメッ
セージ形式に書き戻す受信メッセージ形式書き戻し機能
を備えることにより、メッセージ形式の変換を伴う仲介
処理を実行できる。
【0022】また、上記の受信メッセージ形式書き戻し
機能において、前記書き換えメッセージに対して反応し
たオブジェクトからの応答メッセージの内容を解析して
当該応答メッセージの送信主体のあて先を示すあて先情
報の存在を検知し、該あて先情報をリバースプロキシー
のあて先情報に書き換えるあて先情報書き換え機能を含
むこととすれば、当該あて先情報をリバースプロキシー
のあて先情報に書き換えて管理下の局所フィールドのオ
ブジェクトに渡すので、局所フィールドのオブジェクト
は外部サーバのURLなどあて先情報を知ることはな
い。
【0023】また、上記リバースプロキシーシステム
は、管理下の局所フィールドにあるオブジェクトとのや
り取りに用られるプロトコルを、他のプロトコルに変換
する送信プロトコル変換機能と、前記書き換えメッセー
ジに対して反応したオブジェクトとのやり取りに用いる
プロトコルを、前記管理下の局所フィールドにあるオブ
ジェクトとのやり取りに用いるプロトコルに変換し戻す
受信プロトコル変換機能を備えることにより、局所フィ
ールド内では独自のプロトコルを採用していたり、外部
サーバが採用しているプロトコルとは異なるプロトコル
を採用していた場合でも、リバースプロキシーによりプ
ロトコルの相違を吸収してメッセージを有意に仲介する
ことが可能となる。
【0024】また、上記リバースプロキシーシステム
は、管理下の局所フィールドにあるオブジェクトと外部
サーバとのアクセスにおいて、やり取りされるメッセー
ジがhtml形式またはXML形式のメッセージであ
り、該メッセージにリンク先を表わす外部サーバのUR
Lが含まれている場合に、該URLを前記リバースプロ
キシーのURLに書き換えることが好ましい。
【0025】上記構成により、リバースプロキシーを介
してのみ局所フィールドにあるオブジェクトと外部サー
バとの連携が可能となり、直接相手のリンク先のURL
を知る必要がない一方、提供されるウェブページは局所
フィールド内のオブジェクトは直接リンクした場合と同
様のものが閲覧できる。
【0026】また、上記リバースプロキシーシステム
は、いわゆるCookieに相当する仕組みの適用において識
別文字列情報処理部と識別文字列情報書き換え部を備
え、前記識別文字列情報処理部により、前記外部サーバ
との間においてリバースプロキシー自身の識別文字列情
報を交換して格納し合い、前記管理下の局所フィールド
にあるオブジェクトとの間において該オブジェクトの識
別文字列情報を交換して格納し合い、前記識別文字列情
報書き換え部により、前記オブジェクトからの識別文字
列情報を用いたメッセージのやり取りを、リバースプロ
キシー自身の識別文字列情報に書き換えて前記外部サー
バとのメッセージのやり取りとして仲介することが好ま
しい。
【0027】上記構成により、いわゆるCookieを用いた
ユーザ管理を実現する仕組みを導入した場合でもCookie
を活用しつつ、仲介処理を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオブジェクト連携
システムの実施形態について、図面を参照しながら説明
する。
【0029】(実施形態1)本発明のリバースプロキシ
ーシステムは、メッセージの要素とその要素に対するル
ールとの組によりオブジェクト同士を結び付けることに
よりオブジェクト同士を連携させ、そのやり取りの過程
に介在し、あるオブジェクトaから他のオブジェクトb
へのメッセージ送信において、メッセージ要素を書き換
えるメッセージ書き換え機能と書き換えたメッセージ要
素を元に戻すメッセージ書き戻し機能を備えるものであ
る。
【0030】本発明のリバースプロキシーシステムの一
実施形態として、フィールドリアクターモデルを前提と
する構成が可能である。フィールドリアクターモデルと
は、フィールドを流れるメッセージと当該メッセージに
対応するアクションの関係によってオブジェクト同士を
結び付けることによりオブジェクト同士の連携を構築
し、当該メッセージとアクションの関係の記述を柔軟か
つ動的に更新することによりオブジェクト連携関係を柔
軟かつ動的に構築するものである。例えば、メッセージ
構造とそのメッセージ構造に対応付けられるアクション
の関係を反応テーブルという形で用意する。この一実施
形態は、フィールドを流れるメッセージの要素とその要
素に対するルールとの組によるオブジェクト同士の連携
を、メッセージ構造とアクションの関係を記述した反応
テーブルを用いたオブジェクト同士の連携という形に限
定した形態となる。
【0031】以下、本実施形態1ではリバースプロキシ
ーシステムの概念を説明し、その一実施形態として、フ
ィールドリアクターモデルを前提とした構成を中心に説
明する。しかし、本発明のリバースプロキシーシステム
は、フィールドリアクターモデルを用いた構成に限定さ
れるものではない。
【0032】以下、本発明のリバースプロキシーシステ
ムの仲介処理を3つのパートに分けて順を追って説明す
る。
【0033】第1のパートでは、メッセージを用いたオ
ブジェクト同士の連携の概念と、リバースプロキシーシ
ステムの基本構成と、一実施形態としてリバースプロキ
シーシステムが用いるフィールドリアクターモデルの動
作原理、フィールドリアクターモデル用いた場合のリバ
ースプロキシーシステムの基本構成を説明する。
【0034】第2のパートでは、リバースプロキシーシ
ステムによる仲介処理の概念を説明する。管理下にある
局所フィールドのオブジェクトと外部サーバとの間の仲
介処理を中心とした説明である。
【0035】第3のパートでは、リバースプロキシーシ
ステムによる、外部サーバからの応答メッセージ中に含
まれたURLなど外部サーバのあて先情報を書き換える
あて先情報書き換え機能について説明する。
【0036】まず、第1のパートのメッセージを用いた
オブジェクト同士の連携の概念を説明する。
【0037】本発明のリバースプロキシーシステムによ
るオブジェクトの連携は、オブジェクト間でやり取りさ
れるメッセージの要素とそのメッセージ要素に対するル
ールとの組による関係づけを用いている。受信したメッ
セージを基にそのメッセージの要素に対応するルールを
判定し、そのルール内容を実行することによりオブジェ
クト間の連携が行われる。
【0038】以下、フィールドを用いた例を説明する。
この場合、共通のフィールドとして定義されるような通
信路を流れるメッセージに対して、オブジェクトとして
の個々のコンピュータシステムあるいはコンピュータシ
ステム内で動作する個々のアプリケーションプログラム
が反応する形で処理を実行するので、メッセージとルー
ルとの組を変更・調整することによりシステム全体の動
作も柔軟に変更することができる。つまり、互いの内部
状態や内部関数に依存しあうような密な関係とはしない
で、連携するオブジェクトの緩やかな関係を規定したオ
ブジェクト間の連携によって機能を動的に構成すること
ができる。
【0039】図1は、フィールドモデルにおけるメッセ
ージを介したオブジェクト間の緩やかな連携を模式的に
示した図である。
【0040】図1において201はオブジェクトA,2
02はオブジェクトBであり、それぞれメッセージを送
受信する主体であるオブジェクトである。M1はメッセ
ージを示す。a1はオブジェクトA(201)中に規定
されたルール、a2はオブジェクトB(202)中に規
定されたルールを示す。なお、図中の矢印は、起点がオ
ブジェクトのときメッセージの送出を、終点がオブジェ
クトのときメッセージの受信を示している。またそれぞ
れのオブジェクトは内部状態としてのルールおよびその
ルール内容を実行する部分をそれぞれ独自に持っている
とする。
【0041】図1において、オブジェクトA(201)
とオブジェクトB(202)の連携は、メッセージM1
を介して行われている。オブジェクトA(201)は、
オブジェクトB(202)の持つ内部関数についても基
本的には関知せずにメッセージを送出する。また、オブ
ジェクトB(202)自体を特定してメッセージを送出
する必要もなく、オブジェクトA(201)は自己の状
態、処理内容に基づいてメッセージM1を送出する。オ
ブジェクトB(202)は通信路上を流れるメッセージ
をモニタしており、メッセージM1を検知し、M1がオ
ブジェクトBにとって有意であるとき、反応してルール
a2を起動し、そのルール内容を実行する。このように
オブジェクトAとオブジェクトBとは有意な連携を取り
得るが、それはオブジェクトA(201)とオブジェク
トB(202)の直接の結び付きによるものではなく、
メッセージM1とオブジェクトB(202)のルールと
が結び付けられ、さらにそのルール内容であるアクショ
ンにより結び付けられている帰結といえる。逆にメッセ
ージがM1とは異なるものであれば、オブジェクトB
(202)は当該メッセージがM1と同様の受理可能範
囲にあるかあるいは他に当該メッセージと結び付けられ
ているルールがない限り反応しないこととなる。このよ
うにオブジェクト間の連携が緩やかにメッセージを介し
て行われることにより、オブジェクト間の連携の自由度
が増すこととなる。つまり、従来のコンピュータネット
ワーク通信のように通信相手のアドレスおよび処理依頼
内容を特定する必要がなく、ネットワーク上に自らの状
態、処理結果などを表わすメッセージを流し、ネットワ
ークをモニタしている各端末がそのメッセージを検知
し、対応するルールが規定されていれば自律的に反応を
起こすものである。
【0042】なお、通信路は単にLANなどの物理的ネ
ットワークだけではなく無線・音声・光などの共通に受
信できる媒体を介在するものであれば特に限定する必要
はない。また、共通に呼び出し可能なメモリ等の記録媒
体であってもかまわない。さらに通信路のポートアドレ
スなどにより仮想的な存在であってもかまわない。
【0043】次に、リバースプロキシーシステムの基本
構成を示す。
【0044】図2は、本発明のリバースプロキシーシス
テムの概略構成例を示す図である。100はオブジェク
トを表わしており、ネットワーク上に送信されるメッセ
ージを取り込むメッセージ送受信部10と、メッセージ
要素とそのメッセージ要素に対するルールとの組を管理
し、受け入れたメッセージに対するルールを判定するル
ール判定部20と、ルール判定部20の判定したルール
内容に従ってアクションを実行するアクション実行部3
0、メッセージ生成部31、メッセージ書き換え部32
を備えている。400はフィールドである。
【0045】メッセージ生成部31は、アクション実行
部30による処理内容の実行の一環としてメッセージを
生成する部分であり、メッセージ書き換え部32は、外
部オブジェクトへ送信するメッセージの形式などを書き
換えたり、外部オブジェクトからの応答メッセージのメ
ッセージ形式を元のメッセージ形式に書き戻したりする
部分であり、メッセージ書き換え機能とメッセージ書き
戻し機能を備えたものである。なお、メッセージ書き換
え部32は、メッセージ書き換え機能におけるメッセー
ジの書き換え手順や書き換え内容などの情報を記憶して
おき、メッセージ書き戻し機能においてそれら情報を基
に応答メッセージを元のメッセージ形式に書き戻す。
【0046】メッセージがフィールド400から受信さ
れるとルール判定部20の判定に従い、入力メッセージ
の要素に対応するルール内容が起動される。このよう
に、他のオブジェクトが発したメッセージを介してオブ
ジェクトが連携することとなる。メッセージ書き換え機
能やメッセージ書き戻し機能を用いたリバースプロキシ
ーの動作例は下記のパート2の部分以降に記述する。
【0047】次に、フィールドリアクターモデルの動作
原理およびフィールドリアクターモデルを用いたリバー
スプロキシーシステムの構成例を説明する。
【0048】フィールドリアクターモデルとは、メッセ
ージ構造を用いたパターンマッチングによるメッセージ
とアクションの反応関係により、受信メッセージのメッ
セージ構造に対して発火(反応)して対応するアクショ
ンを実行し、メッセージ−アクションの連携動作により
オブジェクト同士が連携する仕組みである。フィールド
リアクターモデルでは、共通のフィールドとして定義さ
れるような通信路を流れるメッセージに対して、オブジ
ェクトとしての個々のコンピュータシステムあるいはコ
ンピュータシステム内で動作する個々のアプリケーショ
ンプログラムが反応する形で処理を実行するので、メッ
セージとアクションとの反応関係を変更・調整すること
によりシステム全体の動作も柔軟に変更することができ
る。つまり、互いの内部状態や内部関数に依存しあうよ
うな密な関係とはしないで、連携するオブジェクトの緩
やかな関係を規定したオブジェクト間の連携によって機
能を動的に構成することができる。
【0049】次に、フィールドリアクターモデル用いた
場合のリバースプロキシーシステムの基本構成を説明す
る。
【0050】図3は、フィールドリアクターモデル用い
た場合のリバースプロキシーシステムの基本構成例を示
す図である。図2のリバースプロキシーシステムの各構
成要素と同じ番号のものは同様のものである。100a
はオブジェクトを表わしており、ネットワーク上に送信
されるメッセージを取り込むメッセージ送受信部10
と、メッセージ構造に対する反応であるアクション内容
を管理するメッセージ・アクション反応テーブル20a
と、メッセージ・アクション反応テーブル20aに従
い、受信メッセージの持つメッセージ構造にマッチング
したアクション内容に従って処理を実行するアクション
実行部30、メッセージ生成部31、メッセージ書き換
え部32を備えている。メッセージ生成部31は図2の
場合と同様、アクション実行部30によるアクション実
行の一環としてメッセージを生成する。また、メッセー
ジ書き換え部32は、アクション実行部30によるアク
ション実行の一環として外部オブジェクトへ送信するメ
ッセージのメッセージ形式を書き換えたり、外部オブジ
ェクトからの応答メッセージのメッセージ形式を元のメ
ッセージ形式に書き戻す部分であり、メッセージ構造書
き換え機能とメッセージ構造書き戻し機能を備えたもの
となっている。メッセージ書き換え部32は、メッセー
ジ書き換え機能におけるメッセージの書き換え手順や書
き換え内容などの情報を記憶しておき、メッセージ書き
戻し機能においてそれら情報を基に応答メッセージを元
のメッセージ形式に書き戻す。
【0051】なお、メッセージ・アクション反応テーブ
ル20には、メッセージ構造とメッセージタグの組み合
わせが与えられている。例えば、図4に記載した入力メ
ッセージ構造がメッセージ・アクション反応テーブル2
0に記載されている。
【0052】図4に示した入力メッセージ構造を持つメ
ッセージがフィールド400から受信されるとメッセー
ジ・アクション反応テーブル20aの記述に従い、入力
メッセージパターンマッチングが成立し、対応するアク
ションが起動される。このように、他のオブジェクトが
発したメッセージを介してオブジェクトが連携すること
となる。
【0053】以上が、フィールドリアクターモデルに基
づくオブジェクト連携の基本原理である。
【0054】次に、第2のパートとして、リバースプロ
キシーシステムによる仲介処理の概念を説明する。
【0055】図5は、リバースプロキシーシステムによ
る仲介処理の概念を簡単に説明した図である。図5はオ
ブジェクトから外部サーバへの依頼メッセージ送信時の
仲介動作を示している。図5において、201は局所フ
ィールド410に存在するオブジェクト、100はリバ
ースプロキシー、300は外部サーバ、420は外部フ
ィールドである。リバースプロキシー100は局所フィ
ールド410、外部フィールド420の双方において流
れるメッセージを取り込むことができる。オブジェクト
201には簡単にメッセージ・アクション反応テーブル
に記述された依頼を出力するための出力メッセージパタ
ーンと応答メッセージを受けるための入力メッセージパ
ターンとを示した。リバースプロキシー100には簡単
に入力メッセージパターンとそのアクション(仲介処
理)としての出力メッセージパターンを示した。外部サ
ーバ300にも簡単に依頼を受けるための入力メッセー
ジパターンと依頼に対する応答メッセージを送信するた
めの出力メッセージパターンを示した。
【0056】局所フィールドのオブジェクト201の出
力メッセージパターンには局所フィールドを表わすメッ
セージタグ<GROUP>が組み合わされ、入力メッセージパ
ターンにはリバースプロキシーを表わすメッセージタグ
<PROXY>が組み合わされている。
【0057】外部サーバ300には入力メッセージパタ
ーンにも出力メッセージパターンにも外部サーバを表わ
すメッセージタグ<SERVER>が組み合わされている。
【0058】一方、リバースプロキシー100は局所フ
ィールドから受ける入力メッセージパターンにはメッセ
ージタグ<GROUP>が組み合わされ、そのアクションとし
ての出力メッセージはリバースプロキシーを表わすメッ
セージタグ<PROXY>に書き換えたものが組み合わされて
いる。さらに、外部フィールドから受ける入力メッセー
ジパターンにはメッセージタグ<SERVER>が組み合わさ
れ、そのアクションとしての出力メッセージはメッセー
ジタグ<PROXY>に書き換えたものが組み合わされてい
る。メッセージ書き換え部32によるメッセージタグの
書き換えにより仲介処理が実現される。
【0059】図5に示したオブジェクト連携の動作は以
下のようになる。まず、オブジェクト201は、依頼の
ため、例えば、出力メッセージパターンに以下の従って
メッセージ構造を持つメッセージを局所フィールド41
0に流す。
【0060】 リバースプロキシー100は、局所フィールド410か
ら当該メッセージを取り込んで、メッセージ・アクショ
ン反応テーブルに従って発火(反応)し、そのアクショ
ンとして以下のメッセージ構造を持つメッセージを外部
フィールド420に流す。
【0061】 つまり、メッセージ書き換え部32により、<GROUP>の
メッセージタグが<PROXY>に書き換えられている。
【0062】次に、図6は、外部サーバからオブジェク
トへの応答メッセージ送信時の仲介動作を示している。
外部サーバ300は、外部フィールド420から当該メ
ッセージを取り込んでメッセージ・アクション反応テー
ブルに従って発火(反応)し、依頼内容を実行する。そ
の後、依頼内容を実行した外部サーバは以下のメッセー
ジ構造を持つ応答メッセージを外部フィールド430に
流す。
【0063】 リバースプロキシー100は、メッセージ・アクション
反応テーブルに従って発火(反応)し、そのアクション
としてメッセージ書き換え部32によるメッセージ書き
換え機能により書き換えられた以下のメッセージ構造を
持つメッセージが局所フィールド410に流される。
【0064】 オブジェクト201は、局所フィールド410から当該
メッセージを取り込んで、メッセージ・アクション反応
テーブルに従って発火(反応)し、応答メッセージを受
け取る。
【0065】以上の仕組みにより、本発明のリバースプ
ロキシーシステムを用いたオブジェクト連携システムに
おいて、局所フィールドに存在するオブジェクトは、リ
バースプロキシーの仲介処理によって外部フィールドに
ある外部サーバなどと連携することができ、直接連携し
合う構成とならない。
【0066】次に、第3のパートとして、リバースプロ
キシーシステムによる、外部サーバからの応答メッセー
ジ中に含まれたURLなど外部サーバのあて先情報を書
き換えるあて先情報書き換え機能について説明する。
【0067】図7は、リバースプロキシーを用いた仲介
処理の流れの概略を示している。図7に示すように、こ
の例では、エージェント間の行為(Communicative Acti
on)の一つである“proxy”を用いて行っている。図7
に示したプロキシーのプロトコルは形式的表現として、
図8のものが用いられている。
【0068】図8に示した形式的表現は、エージェント
iがエージェントjに対して、「jが知っているある条
件を満たすyに対して、proxyの中に記述された通信行
為を、条件φが満たされるとき、jがyに対して実施す
ること」をiが意図(期待)し、それをiがjに通知す
る行為として表現されており、エージェントにかかわる
国際標準化組織において定式化されたものである。
【0069】このような形式的表現を用いた仲介行為
は、jからyへの通信行為はあくまでもjの行為として
扱われるが、iがjに依頼していることは、コンテンツ
の内容の転送ではなく、actionの実施の依頼である。本
発明のリバースプロキシーシステムはこの点に着目し、
iからjへの行為に含まれるコンテンツと、jがyに行
う行為のコンテンツとは一致する必要がないとして、j
のポジションにリバースプロキシーを設け、リバースプ
ロキシーがメッセージを仲介するにあたり、メッセージ
内容を書き換えて仲介する。
【0070】また、yからjへのinformという行為は、
yがjに事実を伝えるということを意味するのみであ
る。jからiへの伝達については規定されていない。本
発明のリバースプロキシーを用いたオブジェクト連携シ
ステムによる仲介処理はこの点にも着目し、yからjに
戻されるコンテンツをjが受理した段階で解析し、その
中にyやその他のエージェントのあて先情報である送信
先アドレスが含まれている場合にはこの記述を書き換
え、jをあて先とするメッセージに変更する。この処理
により、iは応答メッセージを受信しても直接yのあて
先情報知ることはできないこととなる。
【0071】図9は、あて先情報書き換え機能を含むリ
バースプロキシーシステムの構成例を示す図である。1
00bはリバースプロキシーを表わしており、メッセー
ジ送受信部10と、メッセージ・アクション反応テーブ
ル20aと、アクション実行部30、メッセージ生成部
31、メッセージ書き換え部32に加え、あて先情報書
き換え部33を備えている。あて先情報書き換え部33
はメッセージ解析部331、あて先情報検知部332を
備えている。
【0072】リバースプロキシー100bは、外部フィ
ールド420からメッセージ送受信部10を介して、メ
ッセージ・アクション反応テーブル20aに従い、外部
サーバ300からの応答メッセージを受け取ると、アク
ション実行部30によりアクションを実行するが、アク
ションの一環として、あて先情報書き換え部33による
あて先情報書き換え処理を行う。まず、メッセージ解析
部331によりメッセージを解析し、あて先情報検知部
332により外部サーバ300のURLなどのあて先情
報が書き込まれていないかチェックする。もし書き込ま
れているならば、あて先情報書き換え部33はリバース
プロキシー自身のあて先情報に書き換える。その後、ア
クションが継続され、依頼元の局所フィールド410に
あるサーバへ応答メッセージが流される。
【0073】やり取りされるメッセージがhtml形式
またはXML形式のメッセージであり、該メッセージに
リンク先を表わす外部サーバ300のURLが含まれて
いる場合に該URLを、リバースプロキシー100bの
URLに書き換える。
【0074】以上の仕組みにより、本発明のリバースプ
ロキシーシステムを用いたオブジェクト連携システムに
おいて、局所フィールドに存在するオブジェクトは、応
答メッセージの中に書き込まれた外部サーバのURLな
どのあて先情報を直接受け取ることがなく、外部サーバ
と直接通信し合うことができない。必ずリバースプロキ
シーによる仲介処理により外部フィールドにある外部サ
ーバなどとオブジェクト連携を行うこととなる。
【0075】なお、上記説明では、一実施形態として、
図3に示したフィールドリアクターモデルを前提とした
構成を中心に説明したが、しかし、図2に示した構成の
ように本発明のリバースプロキシーシステムは、フィー
ルドリアクターモデルを用いた構成に限定されるもので
はない。
【0076】(実施形態2)実施形態2は、局所フィー
ルドのオブジェクトと外部サーバとのやり取りにおいて
Cookieに相当する情報が交換される場合の仲介処理につ
いて説明する。Cookieとは、ワールドワイドウェブ(以
下、WWWと略記する)上でユーザを管理を実現する仕
組みを言い、WWWサーバがユーザを識別する識別文字
列情報Cookieを生成し、WWWサーバとブラウザ双方に
格納しておき、2回目のアクセス時にはブラウザから当
該CookieをHTTPで送信し、サーバ側に格納されてい
るCookieと照合してユーザを特定する仕組みである。つ
まり、外部サーバとオブジェクトとの1回目のアクセス
において、オブジェクトを識別する識別文字列情報を交
換して格納し合い、2回目のアクセス時にはオブジェク
トから識別文字列情報を送信し、外部サーバにおいて格
納された当該識別文字列情報との照合によりアクセスし
てきたオブジェクトを特定する仕組みの適用する場合の
扱いである。
【0077】図10は、実施形態2のオブジェクト連携
システムの概略構成例を示す図である。図3に比べ、リ
バースプロキシー100cは、アクション実行部30に
おいて識別文字列情報処理部34と識別文字列情報書き
換え部35を備えた構成となっている。
【0078】識別文字列情報処理部34は、いわゆるCo
okiesの全体仕様に基づいて、サーバとの間でCookieを
用いたやり取りを制御する部分である。識別文字列情報
処理部34により、外部サーバ300との間においてリ
バースプロキシー100c自身の識別文字列情報(Cook
ie1)を交換して格納し合い、前記管理下の局所フィー
ルド410にあるオブジェクト200との間においてオ
ブジェクト200の識別文字列情報(Cookie2)を交換
して格納し合う。
【0079】識別文字列情報書き換え部35は、オブジ
ェクト200から受けた識別文字列情報(Cookie2)を
用いたメッセージのやり取りを、リバースプロキシー1
00c自身のオブジェクト識別文字列情報(Cookie1)
に書き換えて外部サーバ300とのメッセージのやり取
りに仲介する。このようにオブジェクト識別文字列情報
を書き換えて仲介することにより文字列情報(Cookie)
を利用したメッセージのやり取りの仕組みを適用するこ
とができ、かつ、局所フィールド410と外部フィール
ド420上でやり取りされるオブジェクト識別文字列情
報が書き換えられて仲介されるので、局所フィールド4
10のオブジェクト200が外部サーバ300によって
直接管理されることにはならない。
【0080】以上、局所フィールドのオブジェクトと外
部サーバとのやり取りにおいてオブジェクト識別文字列
情報を用いたユーザ管理の仕組み(Cookies)を適用す
ることができ、かつ、やり取りされるオブジェクト識別
文字列情報は書き換えられるので局所フィールドのオブ
ジェクトが外部サーバによって直接管理されず、リバー
スプロキシーによる仲介処理を維持することができる。
【0081】(実施形態3)実施形態3は、局所フィー
ルドのオブジェクトと外部サーバとのメッセージのやり
取りにおいて、メッセージ形式やプロトコルを変換する
機能を備えたものである。実施形態1などにおいてもメ
ッセージ形式変換やプロトコル変換に関する部分がある
が、ここではメッセージ形式変換およびプロトコル変換
に関する部分に注目して説明する。
【0082】図11は、実施形態3のオブジェクト連携
システムの概略構成例を示す図である。図3に比べ、リ
バースプロキシー100dはアクション実行部30にお
いてメッセージ形式変換部36とプロトコル変換部37
を備えた構成となっている。
【0083】メッセージ形式変換部36は、メッセージ
形式解析部361と、メッセージ形式書き換え部362
を備えており、管理下の局所フィールドにあるオブジェ
クトからのメッセージの形式を解析し、メッセージ形式
を他のメッセージ形式に書き換える送信メッセージ形式
書き換え機能と、さらに、外部サーバからの応答メッセ
ージの内容を解析し、メッセージ形式を管理下の局所フ
ィールドにあるオブジェクトのメッセージ形式に書き戻
す受信メッセージ形式書き戻し機能を備えたものであ
る。なお、メッセージ形式書き換え部362は、送信メ
ッセージ形式書き換え機能におけるメッセージ形式の書
き換え手順や書き換え内容などの情報を記憶しておき、
受信メッセージ形式書き戻し機能においてそれら情報を
基に応答メッセージの形式を元のメッセージ形式に書き
戻す。
【0084】ここで、送信メッセージ形式書き換え機能
および受信メッセージ形式書き戻し機能において扱われ
るメッセージ形式の例を挙げると、一つにはエンコーデ
ィング形式がある。局所フィールドのオブジェクトが扱
うエンコーディング形式と外部オブジェクトの扱うエン
コーディング形式が異なっている場合でも両者間の違い
をメッセージ形式変換部36により変換して吸収し、メ
ッセージを受け渡す。
【0085】他にはメッセージの要素に対する名前付け
のルールがある。例えばID情報に関する名前付けのル
ールが両者間で異なっている場合でも両者間の違いをメ
ッセージ形式変換部36により変換して吸収し、メッセ
ージを受け渡す。
【0086】他には、パラメタ内容がある。図12およ
び図13は、その例を示したものである。ここでは、パ
ラメタ内容としてカンバセーションIDについてのパラ
メタ内容が変更された例を示す。図12が局所フィール
ドにあるオブジェクトから外部オブジェクトへのメッセ
ージの流れ、図13が外部オブジェクトから局所フィー
ルドのオブジェクトへの応答メッセージの流れを示して
いる。図12および図13で明らかなように、ARG2
に関するパラメタ内容がリバースプロキシーシステムに
より変換されていることが分かる。図12では局所フィ
ールドにあるオブジェクトとリバースプロキシー間では
ARG2のパラメタ内容はabcであるが、リバースプ
ロキシーと外部オブジェクト間ではARG2のパラメタ
内容はdefに書き換えられている。図13では、逆
に、リバースプロキシーと外部オブジェクト間でのAR
G2のパラメタ内容はdefであるが、リバースプロキ
シーと局所フィールドにあるオブジェクト間ではabc
に書き戻されている。
【0087】他には、シンタックスの変換がある。ht
ml形式とXML形式などメッセージのシンタックスを
書き換え、書き戻しすることが可能である。
【0088】なお、上記のメッセージ形式の書き換えや
書き戻しにおいては、変更例を挙げたが変更のみなら
ず、追加や削除などの概念も含まれるものである。例え
ば、図12や図13において局所フィールドにあるオブ
ジェクトとリバースプロキシー間ではARG1とARG
2の識別子を持つメッセージ形式であり、リバースプロ
キシーと外部オブジェクトの間ではARG1に相当する
識別子を持つがARG2に相当する識別子がないメッセ
ージ形式である場合に両者間のメッセージ形式の違いを
吸収することもできるものである。
【0089】次に、プロトコル変換部37は、管理下の
局所フィールドにあるオブジェクトとのやり取りに用ら
れるプロトコルを、外部サーバとのやり取りに用いられ
る他のプロトコルに変換する送信プロトコル変換機能
と、外部サーバとのやり取りに用いるプロトコルを、管
理下の局所フィールドにあるオブジェクトとのやり取り
に用いるプロトコルに変換し戻す受信プロトコル変換機
能を備えたものである。プロトコル変換部37は、送信
プロトコル変換機能におけるプロトコル変換手順や変換
内容などの情報を記憶しておき、受信プロトコル変換機
能においてそれら情報を基に応答メッセージに関するプ
ロトコルを元のプロトコルに書き戻す。
【0090】このように、管理下の局所フィールドにあ
るオブジェクトと、外部サーバとのやり取りの仲介処理
において、メッセージ形式やプロトコルの書き換え、書
き戻しにより、両者間で異なるメッセージ形式、プロト
コルを変換することができ、両者間のシームレスでスム
ーズなオブジェクト連携を実現することができる。
【0091】(実施形態4)本発明のリバースプロキシ
ーシステムおよびリバースプロキシーシステムを用いた
オブジェクト連携仲介システムは、上記に説明した構成
を実現する処理ステップを記述したプログラムをコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供すること
により、各種コンピュータを用いて構築できる。本発明
のリバースプロキシーシステムおよびリバースプロキシ
ーを用いたオブジェクト連携仲介システムを実現する処
理ステップを備えたプログラムを記録した記録媒体は、
図14に図示した記録媒体の例に示すように、CD−R
OM1002やフレキシブルディスク1003等の可搬
型記録媒体1001だけでなく、ネットワーク上にある
記録装置内の記録媒体1000や、コンピュータのハー
ドディスクやRAM等の記録媒体1005のいずれであ
っても良く、プログラム実行時には、プログラムはコン
ピュータ1004上にローディングされ、主メモリ上で
実行される。
【0092】さらに、ソースプログラムをコンパイルし
たもののみならず、ネットワークを介してクライアント
コンピュータに中間言語形式のアプレットを送信し、ク
ライアントコンピュータ上でインタープリタ実行して動
作する構成であっても良い。
【0093】本発明のリバースプロキシーシステムにお
いて以下の項をさらに開示する。
【0094】(付記1)メッセージを取り込むメッセー
ジ受信部と、メッセージの要素とその要素に対するルー
ルとの組と、前記組に従い、受信メッセージにマッチン
グしたルール内容であるアクションを実行するアクショ
ン実行部を備え、前記メッセージ受信部により、管理下
の局所フィールド上のオブジェクトからメッセージを取
り込み、前記アクション実行部により、該メッセージの
メッセージにおける局所フィールドを表わすメッセージ
タグを、リバースプロキシーを表わすメッセージタグに
書き換えて転送するメッセージ書き換え機能と、前記メ
ッセージ受信部により、前記転送したメッセージに対し
て反応した外部オブジェクトからの応答メッセージを取
り込み、前記アクション実行部により、前記応答メッセ
ージのメッセージにおけるリバースプロキシーを表わす
メッセージタグを、前記局所フィールドを表わすメッセ
ージタグに書き戻して転送するメッセージ書き戻し機能
を備えたことを特徴とするリバースプロキシーシステム
(1)。
【0095】(付記2)メッセージを取り込むメッセー
ジ受信部と、メッセージ構造に対する反応であるアクシ
ョンを関係付けたメッセージ・アクション反応テーブル
と、前記メッセージ・アクション反応テーブルに従い、
受信メッセージのメッセージ構造にマッチングしたアク
ションを実行するアクション実行部を備え、前記メッセ
ージ受信部により、管理下の局所フィールド上のオブジ
ェクトからメッセージを取り込み、前記アクション実行
部により、該メッセージのメッセージ構造における局所
フィールドを表わすメッセージタグを、リバースプロキ
シーを表わすメッセージタグに書き換えて転送するメッ
セージ構造書き換え機能と、前記メッセージ受信部によ
り、前記転送したメッセージに対して反応した外部オブ
ジェクトからの応答メッセージを取り込み、前記アクシ
ョン実行部により、前記応答メッセージのメッセージ構
造におけるリバースプロキシーを表わすメッセージタグ
を、前記局所フィールドを表わすメッセージタグに書き
戻して転送するメッセージ構造書き戻し機能を備えたこ
とを特徴とするリバースプロキシーシステム(2)。
【0096】(付記3)前記管理下の局所フィールドに
あるオブジェクトからのメッセージの内容を解析し、メ
ッセージ形式を他のメッセージ形式に書き換える送信メ
ッセージ形式書き換え機能と、前記書き換えメッセージ
に対して反応したオブジェクトからの応答メッセージの
内容を解析し、メッセージ形式を前記管理下の局所フィ
ールドにあるオブジェクトのメッセージ形式に書き戻す
受信メッセージ形式書き戻し機能を備えた(付記1)ま
たは(付記2)に記載のリバースプロキシーシステム
(3)。
【0097】(付記4)前記受信メッセージ形式書き戻
し機能において、前記書き換えメッセージに対して反応
したオブジェクトからの応答メッセージの内容を解析し
て当該応答メッセージの送信主体のあて先を示すあて先
情報の存在を検知し、該あて先情報をリバースプロキシ
ーのあて先情報に書き換えるあて先情報書き換え機能を
含む上記(付記3)に記載のリバースプロキシーシステ
ム(4)。
【0098】(付記5)前記管理下の局所フィールドに
あるオブジェクトとのやり取りに用られるプロトコル
を、他のプロトコルに変換する送信プロトコル変換機能
と、前記書き換えメッセージに対して反応したオブジェ
クトとのやり取りに用いるプロトコルを、前記管理下の
局所フィールドにあるオブジェクトとのやり取りに用い
るプロトコルに変換し戻す受信プロトコル変換機能を備
えた(付記1)または(付記2)に記載のリバースプロ
キシーシステム(5)。
【0099】(付記6)前記管理下の局所フィールドに
あるオブジェクトと外部サーバとのアクセスにおいて、
やり取りされるメッセージがhtml形式またはXML
形式のメッセージであり、該メッセージにリンク先を表
わす前記外部サーバのURLが含まれている場合、該U
RLを前記リバースプロキシーのURLに書き換える
(付記3)に記載のリバースプロキシーシステム。
【0100】(付記7)外部サーバとオブジェクトとの
1回目のアクセスにおいて、該オブジェクトを識別する
識別文字列情報を双方に格納し、2回目のアクセス時に
は該オブジェクトから前記識別文字列情報を送信し、前
記外部サーバは前記識別文字列情報と格納している識別
文字列情報との照合によりアクセスしてきたオブジェク
トを特定する仕組みの適用において、外部サーバとの間
においてリバースプロキシー自身の識別文字列情報を双
方に格納し、前記管理下の局所フィールドにあるオブジ
ェクトとの間において該オブジェクトの識別文字列情報
を双方に格納し合う識別文字列情報処理部と、前記オブ
ジェクトからの識別文字列情報を用いたメッセージのや
り取りを、リバースプロキシー自身の識別文字列情報に
書き換えて前記外部サーバとのメッセージのやり取りと
して仲介する識別文字列情報書き換え部を備えた(付記
1)または(付記2)に記載のリバースプロキシーシス
テム。
【0101】(付記8)メッセージを取り込むメッセー
ジ受信部と、メッセージの要素とその要素に対するルー
ルとの組と、前記組に従い、受信メッセージにマッチン
グしたルール内容であるアクションを実行するアクショ
ン実行部を備えたリバースプロキシーを用い、前記メッ
セージ受信部により、管理下の局所フィールド上のオブ
ジェクトからメッセージを取り込み、前記アクション実
行部により、該メッセージのメッセージにおける局所フ
ィールドを表わすメッセージタグを、リバースプロキシ
ーを表わすメッセージタグに書き換えて転送し、前記メ
ッセージ受信部により、前記転送したメッセージに対し
て反応した外部オブジェクトからの応答メッセージを取
り込み、前記アクション実行部により、前記応答メッセ
ージのメッセージにおけるリバースプロキシーを表わす
メッセージタグを、前記局所フィールドを表わすメッセ
ージタグに書き戻して転送することを特徴とするリバー
スプロキシーシステムを用いた仲介方法。
【0102】(付記9)メッセージを取り込むメッセー
ジ受信部と、メッセージ構造に対する反応であるアクシ
ョンを関係付けたメッセージ・アクション反応テーブル
と、前記メッセージ・アクション反応テーブルに従い、
受信メッセージのメッセージ構造にマッチングしたアク
ションを実行するアクション実行部を備えたリバースプ
ロキシーシステムを用い、前記メッセージ受信部によ
り、管理下の局所フィールド上のオブジェクトからメッ
セージを取り込み、前記アクション実行部により、該メ
ッセージのメッセージ構造における局所フィールドを表
わすメッセージタグを、リバースプロキシーを表わすメ
ッセージタグに書き換えて転送し、前記メッセージ受信
部により、前記転送したメッセージに対して反応した外
部オブジェクトからの応答メッセージを取り込み、前記
アクション実行部により、前記応答メッセージのメッセ
ージ構造におけるリバースプロキシーを表わすメッセー
ジタグを、前記局所フィールドを表わすメッセージタグ
に書き戻して転送することを特徴とするリバースプロキ
シーシステムを用いた仲介方法。
【0103】(付記10)メッセージを取り込むメッセ
ージ受信部と、メッセージの要素とその要素に対するル
ールとの組と、前記組に従い、受信メッセージにマッチ
ングしたルール内容であるアクションを実行するアクシ
ョン実行部を備えたリバースプロキシーの処理プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、前記メッセージ受信部により、管理下の局所フィ
ールド上のオブジェクトからメッセージを取り込む処理
ステップと、前記アクション実行部により、該メッセー
ジのメッセージにおける局所フィールドを表わすメッセ
ージタグを、リバースプロキシーを表わすメッセージタ
グに書き換えて転送する処理ステップと、前記メッセー
ジ受信部により、前記転送したメッセージに対して反応
した外部オブジェクトからの応答メッセージを取り込む
処理ステップと、前記アクション実行部により、前記応
答メッセージのメッセージにおけるリバースプロキシー
を表わすメッセージタグを前記局所フィールドを表わす
メッセージタグに書き戻して転送する処理ステップを記
録したことを特徴とする記録媒体。
【0104】(付記11)メッセージを取り込むメッセ
ージ受信部と、メッセージ構造に対する反応であるアク
ションを関係付けたメッセージ・アクション反応テーブ
ルと、前記メッセージ・アクション反応テーブルに従
い、受信メッセージのメッセージ構造にマッチングした
アクションを実行するアクション実行部を備えたオブジ
ェクトの連携処理を制御するリバースプロキシーシステ
ムの処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体であって、前記メッセージ受信部により、
管理下の局所フィールド上のオブジェクトからメッセー
ジを取り込む処理ステップと、前記アクション実行部に
より、該メッセージのメッセージ構造における局所フィ
ールドを表わすメッセージタグを、リバースプロキシー
を表わすメッセージタグに書き換えて転送する処理ステ
ップと、前記メッセージ受信部により、前記転送したメ
ッセージに対して反応した外部オブジェクトからの応答
メッセージを取り込む処理ステップと、前記アクション
実行部により、前記応答メッセージのメッセージ構造に
おけるリバースプロキシーを表わすメッセージタグを、
前記局所フィールドを表わすメッセージタグに書き戻し
て転送する処理ステップを記録したことを特徴とする記
録媒体。
【0105】
【発明の効果】本発明のリバースプロキシーシステムに
よれば、メッセージ構造を用いたメッセージ・アクショ
ン反応関係により柔軟かつ動的にオブジェクト間の連携
を行うことができ、かつ、局所フィールド内は局所フィ
ールドを表わすメッセージタグによるメッセージ構造を
持つメッセージのみが送受信され、外部サーバと直接連
携することはなく、リバースプロキシーを介したメッセ
ージ構造の書き換え処理を経てのみ外部フィールドのオ
ブジェクトとの連携が可能となる。また、メッセージの
外部フィールドへの送信時のみならず、外部フィールド
からのメッセージ受信時についても、リバースプロキシ
ーを介したメッセージ構造の書き換え処理を経てのみ局
所フィールドのオブジェクトが受信可能となる。
【0106】また、本発明のリバースプロキシーシステ
ムによれば、外部サーバからの応答メッセージの中に外
部サーバのURLなど外部サーバのあて先情報が記載さ
れている場合において、当該あて先情報をリバースプロ
キシーのあて先情報に書き換えて管理下の局所フィール
ドのオブジェクトに渡すので、局所フィールドのオブジ
ェクトは外部サーバのURLなどあて先情報を知ること
はない。
【0107】また、本発明のリバースプロキシーシステ
ムによれば、管理下の局所フィールドにあるオブジェク
トと、外部サーバとのやり取りの仲介処理において、メ
ッセージタグの書き換えによるメッセージ構造の書き換
えのみならず、両者間で異なるメッセージ形式、プロト
コルを変換することができ、両者間のシームレスでスム
ーズなオブジェクト連携を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリバースプロキシーを用いたオブジ
ェクト連携システムが前提とするフィールドリアクター
モデルに基づくオブジェクト間の緩やかな連携を模式的
に示した図
【図2】 本発明のリバースプロキシーシステムの概略
構成例を示す図
【図3】 フィールドリアクターモデルを用いた場合の
本発明のリバースプロキシーシステムの概略構成例を示
す図
【図4】 本発明のリバースプロキシーを用いたオブジ
ェクト連携システムの入力メッセージ構造の例を示す図
【図5】 本発明のリバースプロキシーによる仲介処理
の概念を簡単に説明した図
【図6】 外部サーバからオブジェクトへの応答メッセ
ージ送信時の仲介動作を示す図
【図7】 本発明のリバースプロキシーを用いた仲介処
理の流れの概略を示す図
【図8】 プロキシーのプロトコルは形式的表現を示す
【図9】 あて先情報書き換え機能を含むリバースプロ
キシーの構成例を示す図
【図10】 本発明の実施形態2のリバースプロキシー
を用いたオブジェクト連携システムの概略構成例を示す
【図11】 本発明の実施形態3のリバースプロキシー
を用いたオブジェクト連携システムの概略構成例を示す
【図12】 本発明の実施形態3のリバースプロキシー
を用いた局所フィールドにあるオブジェクトから外部オ
ブジェクトへのメッセージの流れを示す図
【図13】 本発明の実施形態3のリバースプロキシー
を用いた外部オブジェクトから局所フィールドのオブジ
ェクトへの応答メッセージの流れを示す図
【図14】 本実施形態4におけるリバースプロキシー
システムを実現する処理プログラムを記録した記録媒体
の例を示す図
【図15】 従来技術のCORBAに基づいたクライア
ント/サーバシステムにおけるオブジェクト連携の例を
示す図
【符号の説明】
10 メッセージ送受信部 20 ルール判定部 20a メッセージ・アクション反応テーブル 30 アクション実行部 31 メッセージ生成部 32 メッセージ書き換え部 33 あて先情報書き換え部 331 メッセージ解析部 332 あて先情報検知部 34 文字列情報処理部 35 オブジェクト識別文字列情報書き換え部 36 メッセージ形式変換部 361 メッセージ形式解析部 362 メッセージ形式書き換え部 37 プロトコル変換部 100,100b,100c,100d リバースプロ
キシー 200,201,202 オブジェクト 300 外部サーバ 400 フィールド 410 局所フィールド 420 外部フィールド 1000 記録装置内の記録媒体 1001 可搬型記録媒体 1002 CD−ROM 1003 フレキシブルディスク 1004 コンピュータ 1005 コンピュータのハードディスクやRAM等の
記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 裕二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B082 GB02 HA05 5B089 GA04 GB01 HB19 KF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッセージを取り込むメッセージ受信部
    と、メッセージの要素とその要素に対するルールとの組
    を備えたルール判定部と、前記組に従い、受信メッセー
    ジにマッチングしたルール内容であるアクションを実行
    するアクション実行部を備え、 前記メッセージ受信部によりメッセージを取り込み、前
    記ルール判定部により前記メッセージの要素に対応する
    ルールの組がある場合に、前記メッセージの要素を前記
    ルールに従って対応するメッセージ要素に書き換えて書
    き換え後のメッセージを転送するメッセージ書き換え機
    能と、 前記メッセージ受信部により、前記転送したメッセージ
    に対して反応した外部オブジェクトからの応答メッセー
    ジを取り込み、前記ルール判定部により、前記応答メッ
    セージの要素を前記ルールに従って対応するメッセージ
    要素に書き戻して転送するメッセージ書き戻し機能を備
    えたことを特徴とするリバースプロキシーシステム。
  2. 【請求項2】 メッセージを取り込むメッセージ受信部
    と、メッセージ構造に対する反応であるアクションを関
    係付けたメッセージ・アクション反応テーブルと、前記
    メッセージ・アクション反応テーブルに従い、受信メッ
    セージのメッセージ構造にマッチングしたアクションを
    実行するアクション実行部を備え、 前記メッセージ受信部により、管理下の局所フィールド
    上のオブジェクトからメッセージを取り込み、前記アク
    ション実行部により、該メッセージのメッセージ構造に
    おける局所フィールドを表わすメッセージタグを、リバ
    ースプロキシーを表わすメッセージタグに書き換えて転
    送するメッセージ構造書き換え機能と、 前記メッセージ受信部により、前記転送したメッセージ
    に対して反応した外部オブジェクトからの応答メッセー
    ジを取り込み、前記アクション実行部により、前記応答
    メッセージのメッセージ構造におけるリバースプロキシ
    ーを表わすメッセージタグを、前記局所フィールドを表
    わすメッセージタグに書き戻して転送するメッセージ構
    造書き戻し機能を備えたことを特徴とするリバースプロ
    キシーシステム。
  3. 【請求項3】 前記管理下の局所フィールドにあるオブ
    ジェクトからのメッセージの内容を解析し、メッセージ
    形式を他のメッセージ形式に書き換える送信メッセージ
    形式書き換え機能と、前記書き換えメッセージに対して
    反応したオブジェクトからの応答メッセージの内容を解
    析し、メッセージ形式を前記管理下の局所フィールドに
    あるオブジェクトのメッセージ形式に書き戻す受信メッ
    セージ形式書き戻し機能を備えた請求項1または2に記
    載のリバースプロキシーシステム。
  4. 【請求項4】 前記受信メッセージ形式書き戻し機能に
    おいて、前記書き換えメッセージに対して反応したオブ
    ジェクトからの応答メッセージの内容を解析して当該応
    答メッセージの送信主体のあて先を示すあて先情報の存
    在を検知し、該あて先情報をリバースプロキシーのあて
    先情報に書き換えるあて先情報書き換え機能を含む請求
    項3に記載のリバースプロキシーシステム。
  5. 【請求項5】 前記管理下の局所フィールドにあるオブ
    ジェクトとのやり取りに用られるプロトコルを、他のプ
    ロトコルに変換する送信プロトコル変換機能と、前記書
    き換えメッセージに対して反応したオブジェクトとのや
    り取りに用いるプロトコルを、前記管理下の局所フィー
    ルドにあるオブジェクトとのやり取りに用いるプロトコ
    ルに変換し戻す受信プロトコル変換機能を備えた請求項
    1または2に記載のリバースプロキシーシステム。
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