JP2002000696A - 鍼灸用針 - Google Patents

鍼灸用針

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JP2002000696A
JP2002000696A JP2000191768A JP2000191768A JP2002000696A JP 2002000696 A JP2002000696 A JP 2002000696A JP 2000191768 A JP2000191768 A JP 2000191768A JP 2000191768 A JP2000191768 A JP 2000191768A JP 2002000696 A JP2002000696 A JP 2002000696A
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needle
acupuncture
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needle tip
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Toshikazu Kuno
利数 久野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の鍼灸用針は刺入時にしばしば患者に痛
みを与え、また血管を突き破って皮下出血等を起こす懸
念がある。そこで本発明は、刺入時に患者に痛みを与え
ることが少なく、穿刺し易い鍼灸用針を提供することを
目的とする。 【解決手段】 鍼灸用針における針体11が、長手方向
にほぼ均一の断面形状を有する本体部14と、該本体部
14に連続して弾丸型に細くなる針尖部12を備える。
本体部14の断面直径Dを1としたときに、針尖部12
の尖端Aから長軸方向へ0.6の位置(J−K)に至る
までの外縁曲線の曲率半径が1.3〜3の範囲内に収ま
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍼灸治療の際に用
いる鍼灸用針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古くから鍼灸治療として、鍼灸用針を身
体のツボ(経穴)に刺入し、この刺入による刺激や、或
いは更に該針に微弱電流を流して刺激を与えることによ
って、各種疾患の治療が行われている。
【0003】図4の(a)は従来の鍼灸用針を示す側面
図であり、図4の(b)は該鍼灸用針の針先部分の拡大
図である。また図5は従来の鍼灸用針の針先部分におけ
る電子顕微鏡写真であり、(a)は拡大倍率50倍で、
(b)は拡大倍率100倍である。
【0004】鍼灸用針は針体11の尾部に針柄13が取
付けられた構造となっており、針体11の本体部14は
ほぼ均一な断面直径を示す円柱状であり、針尖部12は
本体部14から先部分に向かって細くなっている。
【0005】針体11の素材としては一般にステンレス
鋼が用いられている。ステンレス鋼は血液等の体液や薬
液等に対して浸食され難く、また表面の酸化や細菌の付
着が生じ難いからである。
【0006】針体11の製造方法は、まず所定直径の円
柱状鋼線を所定長さに切断し、先部分を研磨して針尖部
12の形状とする。
【0007】この針尖部12は、鋭利に且つ均一に研磨
され、傷や付着物が殆どないものが良いとされている。
例えば針尖部12に付着物15があると[図6の
(a):針尖部12が不良な鍼灸用針の一例を示す針尖
の拡大図]、穿刺の際に滑りや切れ味が悪くなって患者
に痛みを与える恐れがあり、また針尖部12の尖端が鉤
型形状となっていると(以下、この形状を有鉤状と称す
ることがある)[図6の(b):針尖部12が不良な鍼
灸用針の他の例を示す針尖の拡大図]、たとえ微細な鉤
型であっても、刺入時や抜取り時に患者の組織細胞に傷
をつけると共に痛みを与える恐れがあるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に針先が削ら
れて尖鋭な針尖部が形作られており、検品により傷や付
着物のあるものを排除して良品とされたものを使用して
いるものの、刺入時に患者に痛みを与えるものが大半で
ある。加えてこの様に刺入時の痛みが大きいと、この刺
激により皮膚や筋肉が収縮して針体を曲げるということ
が生じ、抜鍼し難く、ひどい場合には折鍼事故を起こす
恐れがある。
【0009】そこで本発明においては、刺入時に患者に
痛みを与えることが少なく、穿刺し易い鍼灸用針を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】従来において針尖部の形
状については特に規定することなく、様々な形のものが
製造されていたいたが、本発明者はこの針尖部の形状に
ついて検討した結果、所定の針尖部形状であれば、刺入
時に痛みを与えることが少ない等の効果を奏するという
ことを見出し、本発明に至った。
【0011】つまり本発明に係る鍼灸用針は、針体が、
長手方向にほぼ均一の断面形状を有する本体部と、該本
体部に連続して弾丸型に細くなる針尖部を備え、前記本
体部の断面直径を1としたときに、該針尖部の尖端から
長軸方向へ0.6の位置に至るまでの外縁曲線の曲率半
径が1.3〜3の範囲内に収まるものであることを要旨
とする。尚上記「針尖部の尖端から長軸方向へ0.6の
位置」とは、針尖部の尖端から、前記本体部の断面直径
の0.6倍の距離を針体の軸方向に向かった位置までと
いう意味である。
【0012】仮に針尖部の尖端から本体部断面直径の
0.6倍の位置までの曲率半径が1.3未満の場合で
は、刺入時に皮膚や筋肉の抵抗が大きくなり、従って刺
鍼が困難で、弾く様な感じとなる上、患者に強い痛みを
与える懸念がある。
【0013】一方上記曲率半径が3超の場合では、針尖
部尖端が尖鋭になり過ぎて、皮膚に刺入したときに血管
を突き破って皮下出血等を生じる恐れがあり、また微衝
撃でも針尖部尖端が曲がり易く、その為有鉤となったり
尖端が潰れたりする懸念がある。仮に有鉤状や尖端の潰
れた針尖部の場合は、刺入し難いものとなる。更に上記
曲率半径が3超のものは、刺入操作は非常に容易となる
ものの、逆に刺入時にあまりに抵抗感がない為に、例え
ば胸部施術の際に誤って肺の内部組織に到達してしま
い、気胸を起こす等といった危険性がある。
【0014】この点本発明の鍼灸用針は、針尖部が尖鋭
になり過ぎず、また丸くなり過ぎず、適度な円弧を描い
ており、これにより刺入時にほぼ無痛であり、皮膚に刺
入したときに血管を突き破ることが少なく、また適度な
筋膜穿刺抵抗感がある。加えて針尖部の耐久性が良好で
あり、例えば針を落下させても先が有鉤状となったり或
いは尖端が欠損するということが少ないという効果を奏
する。
【0015】尚上記針尖部の尖端から長軸方向へ0.6
の位置に至るまでにおいて、曲率半径を一定としたもの
であっても、或いは尖端に向けて徐々に曲率半径が小さ
くなっていくもののいずれであっても良い。但し尖端側
の方が本体部側に比べ曲率半径を大きくしたものの場合
は、弾丸型(松葉型)とならずに針尖部が段状に括れた
形状となるから好ましくない。
【0016】上記針尖部の尖端から長軸方向へ0.6の
位置に至るまでの外縁曲線の曲率半径の上限として、好
ましくは2.5以下である。また該曲率半径の下限とし
て好ましくは1.4以上であり、より好ましくは1.5
以上であり、更に好ましくは1.6以上であり、更に一
層好ましくは1.7以上である。
【0017】また前記針尖部の長さとしては、前記本体
部の断面直径の1.2〜3.5倍であることが好まし
く、下限としてより好ましくは1.4倍以上、更に好ま
しくは1.5倍以上であり、上限としてより好ましくは
1.7倍以下である。
【0018】更に上記針尖部の全体を上述の曲率半径と
しても良い。
【0019】加えて前記本体部の断面直径が0.15〜
0.50mmであることが好ましく、針体の本体部が太す
ぎると刺入し難く、また患者に痛みを与える恐れがあ
り、逆に細すぎると皮膚・筋肉内で針体が曲がり易く、
抜鍼し難くなったり、また通電の際の電気分解による腐
食で折鍼する危険等の懸念があるからである。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】図1は本発明の実施例
1に係る鍼灸用針の針先部分を示す側面図である。尚図
4と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説
明を避ける。
【0021】ステンレス鋼製針体11の本体部14の断
面直径Dは0.20mmであり、針体11の長さは40mm
である。針尖部12の長さL1(即ち基部B−Cから尖
端Aまでの長さ)は上記断面直径Dの1.4倍であり、
該針尖部12は尖端に向けて次第に細くなる弾丸型(松
葉型)をしている。また断面直径Dを1としたとき、針
尖部12の尖端Aから本体部14断面直径Dの1.4倍
の位置B−Cに至るまで(実質的に針尖部12全体)の
外縁曲線における曲率半径Rが2.21となっている。
【0022】図2は本発明の実施例2に係る鍼灸用針の
針先部分を示す側面図である。尚図1,4と同じ構成部
分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
【0023】また図3は該実施例2に係る鍼灸用針の針
先部分における電子顕微鏡写真であり、(a)は拡大倍
率50倍で、(b)は拡大倍率100倍である。
【0024】ステンレス鋼製針体11の本体部14の断
面直径Dは0.24mmであり、針体11の長さは50mm
である。また針尖部12の尖端Aから長軸方向へ0.6
Dの位置J−Kに至るまでの外縁曲線の曲率半径は1.
7〜2.2であって(本体部14の断面直径Dを1とす
る)、該曲率半径の値は尖端Aに向かって徐々に小さく
なっている。このJ−Kの位置から本体部14まではな
だらかに連続して太くなっており、よって針尖部12と
本体部14の境界は不明瞭となっている。
【0025】上記実施例1,2の鍼灸用針は、いずれも
針尖部12の外縁曲線が適度な円弧を描いているから、
刺入の際に患者に痛みを殆ど与えることがなく、また血
管を突き破る恐れも少ない。加えて仮に落下により針先
に衝撃が加わっても有鉤状となったり潰れたりし難い。
更に刺入時に皮膚や筋肉による大きな抵抗はなく、また
適度な筋膜穿刺抵抗感があり、刺入操作が容易で感触が
良い。
【0026】<実験>上記実施例2の鍼灸用針を用い、
鍼灸師6名(鍼灸専門学校卒業後5年未満の鍼灸師2
名、開業20年以上の熟練鍼灸師4名)によりそれぞれ
10名の患者に対して鍼灸操作を行った。
【0027】その結果、従来品の場合ではしばしば切皮
痛感が生じていたのに対し、上記実施例2の鍼灸用針の
場合は、患者全員に切皮痛感や不快感が殆どなく、加え
て鍼灸師自身の四肢に刺入した場合においても全員切皮
痛感が殆どなかった。また実施例2の鍼灸用針は筋膜穿
刺抵抗感が適度にあり、加えて皮下出血等も生じなかっ
た。
【0028】以上の様に本発明に係る鍼灸用針に関し
て、実施例を示す図面を参照しつつ具体的に説明した
が、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、
前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて
実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の
技術的範囲に包含される。
【0029】例えば針体の素材としては、上記の様なス
テンレス鋼の他、金、銀、白金合金等であっても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る鍼灸用針は、刺入時に患者
に殆ど痛みを与えることがなく、また血管を突き破るこ
とがなく、刺入し易く、しかも適度な筋膜穿刺抵抗感が
ある。この様に無痛の鍼灸治療を実現できる結果、治療
に対する患者の恐怖感や苦痛が著しく低減し、治療効果
の向上が期待できる。
【0031】加えて針尖部の耐久性が良好であり、例え
ば針を落下させても先が有鉤状となったり或いは尖端が
欠損するということが少ないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る鍼灸用針の針先部分を
示す側面図。
【図2】本発明の実施例2に係る鍼灸用針の針先部分を
示す側面図。
【図3】本発明の実施例2に係る鍼灸用針の針先部分に
おける電子顕微鏡写真。
【図4】(a)は従来の鍼灸用針を示す側面図、(b)
は該鍼灸用針の針先部分の拡大図。
【図5】従来の鍼灸用針の針先部分における電子顕微鏡
写真。
【図6】針尖部が不良な鍼灸用針の例を示す針尖の拡大
図。
【符号の説明】
11 針体 12 針尖部 13 針柄 14 本体部 15 付着物 A 針尖部の尖端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍼灸用針における針体が、長手方向にほ
    ぼ均一の断面形状を有する本体部と、該本体部に連続し
    て弾丸型に細くなる針尖部を備え、 前記本体部の断面直径を1としたときに、該針尖部の尖
    端から長軸方向へ0.6の位置に至るまでの外縁曲線の
    曲率半径が1.3〜3の範囲内に収まるものであること
    を特徴とする鍼灸用針。
JP2000191768A 2000-06-26 2000-06-26 鍼灸用針 Pending JP2002000696A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9770560B2 (en) 2009-11-12 2017-09-26 Pourang Bral Means and method to administer injections with little or no pain
WO2018066484A1 (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社アドメテック 鍼灸治療用装置
CN112076084A (zh) * 2020-08-21 2020-12-15 北博(北京)医疗器械有限公司 内热式电热针灸针

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