JP2001525584A - 特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービスに関係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で処理するための方法およびこの方法を実施するためのカード - Google Patents

特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービスに関係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で処理するための方法およびこの方法を実施するためのカード

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Abstract

(57)【要約】 簡単な、柔軟性のある、コスト的に有利な、特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービス-アプリケーションへのアクセスが、特殊アプリケーション、特に交通テレマティクスサービスに関係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で実行するための1つのカードもしくは1つの方法により可能になり、このトランザクションは1つの移動無線加入者識別カード(38)で全部または一部がプログラムとして進行し、該プログラムは一部または全部が移動無線加入者識別カード(SIMカード38)に記憶されている。(図2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、特殊アプリケーション、特に交通テレマティク(telematic)サー ビスに関係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で処理するための方
法およびこの方法を実施するためのカードに関する。
【0002】 自動車内に携帯可能の交通テレマティク端末は対話式にてまたは純粋な受信機
として交通状況、ルート案等を表すデータを、(GSM-SMSのような)私的 のまたは(DAB、RDS-TMCのような)公的の通信チャネルを介して少な くとも1つの交通テレマティクセンターから受信する。私的移動無線通信チャネ
ルを介して(少なくとも)交通データを受信するための交通テレマティク端末は
移動無線モジュールのほかに、ディスプレイ、音声入/出力、位置検出モジュー
ル等のようなそのほかの交通テレマティク関係のコンポーネントを含有すること
ができる。しかし、この種の交通テレマティク端末は比較的労力およびコストが
かかる。さらに光学式もしくは音響式の入力および出力、場所検出等のような機
能に依存して必要になるコンポーネントを有する交通テレマティク端末を移動無
線通信ユニットなしに形成して、この交通テレマティク端末をインタフェースを
介し必要がある場合は移動無線電話(携帯電話)へ接続することが可能であり、
これが組込式の専用に使用される移動無線電話を備えたテレマティク端末に比べ
てコスト的により有利である。移動無線機と交通テレマティク端末との間のイン
タフェースは交通テレマティク端末またはインタフェースへの侵入による(有料
の、特定の加入者のみがアクセスする)データの悪用の危険性およびサービスア
クセスの非柔軟性ならびに交通テレマティク端末のコストのかかるパーソナル化
(すなわち交通テレマティクサービスの有資格利用者/加入者に対する交通テレ
マティク端末の個別化)を引き起こしている。セキュリティ上の問題に関しては
、補機のための専用の交通テレマティクカードへセキュリティ機能の再配置は可
能であるが、これは独立したカード読取機を必要とし、結果的にコスト上昇等の
ような欠点を伴う。
【0003】 この発明の課題は、この点から出発して、可能な限り簡単で、汎用性のある、
個別化可能の、誤り発生のない、コスト的に有利な、柔軟性のある端末側の方法
および/または割当てられた装置を形成することである。この課題は独立請求項
に記載の構成により解決される。
【0004】 交通テレマティク関係のトランザクションを、特にプログラムとして、カード
上でおよび/または移動無線加入者識別カード上のプロセッサによるプログラム
の実行下で端末側で処理する本発明によるカード、特に移動無線加入者識別カー
ドの使用は、コスト的に非常に有利に、柔軟に、確実に、悪用防止に、かつ(更
新時に)簡単に更新可能に交通テレマティクセンターを通して有資格利用者(加
入者)へ移動無線網を介して送信された特殊アプリケーション、特に交通テレマ
ティクアプリケーションのためのデータの端末側の利用を可能にする。交通テレ
マティクアプリケーションのほかに別の特殊アプリケーションも選択的または付
加的に(数量>=2で)移動無線加入者識別カード上に記憶させて実行すること
ができる。これは特にマネーカード特殊アプリケーション、電話カードを補う特
殊アプリケーション等にすることができる。
【0005】 センターは特に交通テレマティクセンターとすることができる。データは特に
交通データとすることができる。
【0006】 カードは、たとえばGSM移動無線網の加入者のSIMカード(加入者識別モ
ジュール(Subscriber Identity Module))とすることができる。他の移動無線網
では、この移動無線加入者識別カードを各移動無線網の移動無線加入者の加入者
カード用の標準にそれぞれ対応させることができる。
【0007】 現下のGSM標準に基づく移動無線加入者識別カードの場合、この発明を実現
する際、移動無線カード内に確かに(標準化された“更新記録コマンド”により
)データを各カードのメモリ領域に書込み、もしくは(“読出記録コマンド”に
より)カードから読出すことができるが、付加的なアプリケーションの機能の呼
出がコマンドセットの中に具備されていないという問題がある。特に現在の標準
化GSMカードには、GSMコマンドセット以外の利用者仕様の機能をカード上
で実行する可能性、データを自動インタフェース(ターミナルアダプタ/ターミ
ナル装置/移動体(モバイル)装置など)を介して明確にSIMカード上の1つ
の機能へ引渡す可能性またはカード機能に提供されるメモリ領域を特殊アプリケ
ーション用の入力/出力可能性として元のアプリケーションの影響なしに利用す
る可能性が具備されていない。従って特殊の(従来のカードに)上位方向互換性
のSIMカードによるこの発明の実現が合目的的であり、これは移動無線電話か
らその中に含まれているカードに着信するデータをそのデータの種類に依存して
(従来慣用のもしくは規格化された)標準移動無線機能へ転送し、または特殊ア
プリケーション関係のデータの場合それに該当する特殊アプリケーションへ、特
にカード上にプログラムとして配置された特殊アプリケーションへ転送する。こ
の転送によって、(交通センター側およびカード側で一致した所定の)識別デー
タ順序に依存して移動無線加入者識別カードの中にデータを着信させることがで
き、特にこの識別データ順序に基づき有効データの中へおよび/または移動無線
電話から着信してその中に含まれるカードに着信するビットフローのTDPUフ
レームのPIDの中にデータを入力することができる。他の標準または将来現わ
れるGSM標準に基づくカードの場合、この種のルータは標準化して具備するこ
とができる。標準移動無線機能に関係するデータは標準移動無線機能へ転送され
るので、このデータに関しては従来慣例のカード内での処理に比べ継続処理中に
重要な変化が発生しない。
【0008】 交通データと同様に他のアプリケーションに関係するデータも伝送することが
できる。
【0009】 これらのデータは特にショートメッセージ(たとえばGSM標準内のGSM- SMS)のような2進または文字数字併用のデータである。他の標準では別様に
構成されたショートメッセージとしてのテキストデータの伝送も可能である。ま
たモデムに対応して音響形式で特に文字数字併用または2進のデータの伝送も可
能である。
【0010】 本発明による方法もしくはカードは特に、カードが挿入される移動無線電話と
共に該カードが必要な交通テレマティク関係のトランザクションの端末側の処理
を自律的に可能にするように形成することができる。そのために標準化されてい
る移動無線電話を変更なしに使用可能にする必要があるので、必要な全装置がカ
ード上に形成され、特に(現行慣用のカードの場合)プログラムとして、特にE
EPROM等中にプログラムとして、カード上に記憶される。この種のカードは
標準化された移動無線電話への差込みにより該移動無線電話と共に独立した交通
テレマティク端末になる。その場合このカードは簡単かつコスト的に有利に製造
可能であり、これが潜在的な利用者のために交通テレマティクサービスへの非常
に簡単なアクセスを可能にする。
【0011】 この発明の一構成により、カード、特にカード内のプログラムは、(1つの移
動無線電話による)カードの自律的な操作に付加的にまたは選択的に(1つの移
動無線電話によるおよび)1つの交通テレマティク補機または複数の交通テレマ
ティク補機によるカードの操作が可能になるように形成されている。特にカード
が挿入可能である移動無線電話には移動無線電話に具備されたインタフェースを
介して交通テレマティク補機を接続可能にすることができる。この交通テレマテ
ィク補機は能動的または受動的に動作することができる。交通テレマティク補機
は、カードにより制御することができ、かつたとえば接続可能のディスプレイ、
音声入力、音声出力、位置検出システム、自動車内のインタフェースへの接続手
段またはこれらの可能性の組合せとすることができる。
【0012】 カード、特にカード上に記憶されたプログラムは、合目的的には、具備された
特に標準化された(カードを挿入可能な)移動無線電話の標準移動無線部分機能
にカードが交通テレマティク関係のトランザクションの端末側の処理のためにア
クセスするように形成されている。特にこのカードまたはカード上のプログラム
は、出力機能および/または移動無線機の装置に、および/または入力機能に、
および/または移動無線電話の装置(特に電話のキーボード)に、メニュー出力
機能および/または移動無線電話の装置に、および/または別の特に標準化され
た移動無線電話の標準移動無線部分機能に、それぞれアクセスすることができる
。カードと移動無線電話(この中にカードが挿入可能)との間の通信はカード内
で、特にカード内のプログラムで、データおよび/またはコマンドがカードと移
動無線電話との間に存在するインタフェースを介して、特に所定のフォーマット
/手順に従って交換されるように実現することができる。GSM標準に基づく構
造の場合、特殊アプリケーション、特に交通テレマティク関係のアプリケーショ
ンのためにSIMカード(インタフェースを介してカードから移動無線電話へ)
で、特にMMI(マン・マシン・インタフェース)コマンドで、ならびに交通テ
レマティク補機へのコマンド/有効データの伝送がTE(端末装置)インタフェ
ースを介して可能である。カード上で全ての特殊アプリケーション関係の、特に
交通テレマティク関係のトランザクションが自律的に(カードを挿入可能の移動
無線電話により)実行できるようにカードもしくはカードのプログラムが形成さ
れた該カードのために、特に全ての出力機能および(必要がある場合には)入力
機能のために、組込式のセキュリティ機能を備えたカードおよび/または方法の
形成が好ましい。組込式のセキュリティ機能としては特に移動無線電話インタフ
ェースまたは無線を介してSIMカードへのコードの取込み、交通テレマティク
データのような(移動無線電話を介して)カードに着信する(交通テレマティク
センターから送信された)有効データの復号化、および/または交通センターの
交通データへのアクセス権のためのカード(もしくはカードが挿入可能の移動無
線電話)の利用者からのコード照会を実行することができる。本発明により実施
されるトランザクションは従属請求項に規定したトランザクションとすることが
できる。
【0013】 この発明のさらなる特徴および長所は従属請求項と以下の実施例の説明とから
明らかになる。その場合、各図面は以下を示す。
【0014】 図1に示した従来の交通テレマティク端末31と、従来技術に基づきインタフ
ェース32を介して移動無線電話33(GSM標準による)が接続されている。
従来のテレマティク端末31と移動無線電話33との間のデータ交換のために、
交通テレマティク端末31の側にはDCEインタフェース34が、そして移動無
線電話33の側には従来の標準化DTEインタフェース35が具備されている。
SIMカード29を含む移動無線電話33と交通テレマティクサービスセンター
36との間の通信は移動無線37によって、ここでは標準化GSMネットワーク
を介して行われる。交通テレマティクセンター36から移動無線37によって送
信されたデータが移動無線電話33により受信され、DTEインタフェースを介
してテレマティク端末へ引渡される。テレマティク端末31内では、端末の解放
(Freischaltung)、コード管理、テレマティク端末31からサービスセンター 36へ送信されるデータ/照会の暗号化、サービスセンター36から送信(37
)された交通データの復号化ならびに種々のサービス用の部分プログラムつまり
サービスアプリケーション1ないし3のような交通テレマティク関係のトランザ
クションが進行する。
【0015】 それに対して図2は、図2の図示(従来の図1のGSM-SIMカード29と 同様)において従来の型式の移動無線電話33の中へ挿入する方法を実施するた
めの交通テレマティクSIMカード38による本発明の実現を具体的に示す。
【0016】 カード上のテレマティク特殊アプリケーションの例に関する以下の説明はそれ
ぞれ他の特殊アプリケーションにも関係する。
【0017】 本発明によるカード38は従来のSIMカード29と下位方向互換性がある。
これは、カード38上のもしくは移動無線電話33中のそれぞれ(従来のように
)当該の標準移動無線機能へ転送されることにより、非特殊アプリケーション関
係のショートメッセージの処理を含む従来の標準移動無線機能が本発明によるカ
ード38内で従来のカード29の場合と同様に進行することを意味する。
【0018】 また図2に移動無線網37(たとえばGSM標準化移動無線網37)を介して
交通テレマティクセンター36と端末側(ここでは33、38)との間でデータ
が伝送される。1つの選択肢は、移動無線電話33(本発明によるカード38が
挿入可能)から単に交通テレマティクセンター36が送信する、特にショートメ
ッセージ(たとえばGSMセルブロードキャストSMS)として送信するデータ
が受信されることである。選択的または付加的に、端末側33、38からたとえ
ば交通テレマティクセンター36のデータが照会されることにより、および/ま
たはデータ(たとえば自動車関係の情報)が端末側33、38から交通テレマテ
ィクセンター36へ伝送(37)されることにより、移動無線網37を介して一
方で移動無線電話および本発明によるカード38と他方で交通テレマティクセン
ター36との間の対話式の通信を行なうことも可能である。 図2による本発明の構成の1つの長所は、交通テレマティクSIMカード38上
に、全部または一部の端末側のトランザクションを処理するプログラムとしての
機能が実行されることである。
【0019】 図示した例に従って、単に従来の移動無線電話33と本発明による(移動無線
電話33の中へ挿入された)カード38とにより、1つ(またはそれ以上)の特
別の交通テレマティク関係の特殊アプリケーションのためにそれぞれ必要な全て
のトランザクションを端末側で処理すること、つまり移動無線電話とその中に挿
入されたカードとにより自律的な交通テレマティク端末を形成することが可能で
ある。これは特別の交通テレマティク端末機能への簡単でコスト的に有利なアク
セスを可能にする。交通テレマティクサービスのほかに、このように該特殊アプ
リケーションにも適した自律的な端末を従来の移動無線電話と本発明によるカー
ド38とにより創造するために、仮想的なマネーカード、口座管理等のような別
の特殊アプリケーションがカード上で実行可能である。
【0020】 部分機能の支援のために、移動無線電話33へ従来のインタフェース32を介
して補機、特に交通テレマティク補機39を接続可能にすることができる。この
補機は特にディスプレイおよび/または音声入力および/または音声出力および
/または位置検出装置および/または別の機能を含むことができる。カード38
と補機39との間の通信が必要になる場合、この通信は補機39の外部のインタ
フェース(DCEインタフェース42)に対する移動無線電話33のカードイン
タフェース40を介してかつ移動無線電話33のインタフェース41を介して行
われる。
【0021】 カード38内での、センター36から送信されたまたはセンターへ向けられた
データの要求または受信またはデコーディングまたは表示または転送のような特
殊アプリケーション関係の特に交通テレマティク関係のトランザクションの端末
側の処理は、カード38で標準化された(たとえばGSM標準により)および/
または移動無線電話33で標準化された(GSM標準等により)存在する部分機
能の使用下で行われる。この種の部分機能は特に移動無線電話のディスプレイ上
でのディスプレイ出力のようなマン・マシン・インタフェース機能(MMI機能
)、移動無線電話のキーボードからの照会、移動無線電話のメニュー構造の使用
等とすることができる。
【0022】 アクセス権関係のトランザクションは特にプログラムでSIMカードに組込む
ことができる。これは特にカード38の解放、カード38内のコード管理、カー
ド(移動無線37によってセンター36から移動無線電話32を介してカード3
8へ送信)が受取るデータの復号化およびカード38から(移動無線37によっ
て移動無線電話33を介した)照会等としてサービスセンター36へ送信する必
要があるデータの暗号化である。
【0023】 アクセス権関係の全てのトランザクションが本発明によるカード38上にある
場合、カード自体は特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービス-ア プリケーション用として形成されるため、その結果、加入または外部から移動無
線電話33へ接続可能(32)の補機39の特定サービスへのサービス適合が必
要である。それにより、ディスプレイ、音声入力/出力、位置検出機(たとえば
GPS)等のような補機39は、変更または特定の予約サービスへの適合なしに
非常に全般的に使用可能である。特に接続機はデータフローをサービスプロバイ
ダへおよびサービスプロバイダから暗号化せずに送信もしくは受信することを考
慮できる。
【0024】 アクセス関係の端末側の(復号化、コード取込、暗号化のような)トランザク
ションのみを本発明によるカード38上で実行する場合、特殊アプリケーション
加入、特に交通テレマティクサービス加入が自動的に一義的に移動無線カード3
8(ここではGSM-SIMカード)の利用者に割当てられ、その結果、簡単に 個人関係の特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービスに関係する費
用の清算を行なうことができる。さらに口座関係および/またはマネーカード関
係のトランザクションでは比較的確実に利用者の識別と利用者のための清算とを
行なうことができる。さらに、一人の利用者の加入によってのみ特殊アプリケー
ション、特に交通テレマティクサービスの利用が端末側の様々な配列で可能であ
る。たとえば、端末側で本発明によるカード38との関連で車外の移動無線電話
、PCもしくはPDAと移動無線電話もしくは自動車内の移動無線電話の配列が
可能である。
【0025】 本発明によるカード(38)、特にSIMカード上での本発明による方法の実
行は、カード関係(GSM標準によりSIMカードに関係)のセキュリティ装置
およびセキュリティトランザクションは自動的に特殊アプリケーション、特に交
通テレマティクサービスにまで及ぶ。特にそれにより特殊アプリケーション権も
しくはそのサービスデータ用の盗難防止がSIMカードのPINコードの1つま
たはそれ以上の組み合わせで生じる。
【0026】 補機(上記参照)なし、特に外部端末なしのカードと移動無線電話を加えた変
形例において、本発明によるカード38は特にブロードキャストサービスデータ
つまり単方向に非対話式にセンター36から発信されたデータの出力用としても
利用可能である。また外部端末の接続なしのアクセス関係のデータの更新は移動
無線電話と本発明によるカード38を加えた配列により可能であり、これは迅速
なコード更新を可能にする。たとえば移動無線電話33の各予約時に本発明によ
るカード38によりその中で移動無線網(特別のGSMネットワーク)内のアク
セス関係のデータを更新することができる。
【0027】 本発明によるカード38は簡単でありかつ低製造コストのために故障等の場合
にコスト的に有利に交換可能である。
【0028】 図3は、本発明によるカード38で本発明による方法を実現するための基本原
理を具体的に示す。たとえばセンター(36)が移動無線(37)によって移動
無線電話(33)へ送信するデータは、内部でインタフェース9を介して移動無
線電話から、かつその中に挿入された本発明によるカード38の中へ達する。た
とえば照会のようなデータも同様に本発明によるカード38から(インタフェー
ス9を介して移動無線電話および移動無線37によって)からセンター36へ送
信することができる。
【0029】 カード(移動無線電話内)とセンター36との間の通信は単方向に(発信され
たサービスセンターのブロードキャストデータのカード側の受信時)または双方
向(対話式)にカードとセンターとの間で行なうことができる。
【0030】 カード38上には、標準移動無線機能コンポーネント(ここではGSMコンポ
ーネントと呼ぶ)5と特殊アプリケーション関係のコンポーネント(ここではテ
レマティクコンポーネントと呼ぶ)とが具備されている。GSMコンポーネント
では従来のGSM関係のトランザクションが処理される。テレマティクコンポー
ネントでは特殊アプリケーション関係の、ここでは交通テレマティク関係のトラ
ンザクションが処理される。その場合、具備されたメニュー構造等に関し、特に
移動無線電話のディスプレイ上の出力および移動無線電話キーボードを介して入
力するために、テレマティクコンポーネントがGSMコンポーネントにアクセス
する。
【0031】 GSMコンポーネント5の機能は、現在有効なGSM仕様書11.11、“加
入者識別モジュール−移動装置(SIM-ME)インタフェースの仕様書”に相 当する。これらは、たとえばセキュリティコード用のメモリ、電話帳、電話設定
ならびにGSM手順を処理するための機能を含む。カード38から移動無線電話
33へのインタフェースを形成するインタフェース69は同様にこの標準に基づ
き記述されており、この標準は引用することにより本出願の一部をなすものであ
る。将来的にGSMコンポーネントは将来の標準に適合されるであろう。ヨーロ
ッパ域外でのGSMコンポーネントは、たとえば米国または日本標準のような現
地の標準に適合されている。
【0032】 カード38のテレマティクコンポーネント6は、アクセス権関係の(解放およ
び/またはコード管理および/または暗号化および/または復号化)のような交
通テレマティク関係の機能、交通テレマティク補機39への通信チャネル32の
機能、構造および操作およびテレマティクSIMカード上のアプリケーション用
のサービスのための部分プログラムを含む。
【0033】 コンポーネント5、6、69の間でデータとコマンド(指令)とが交換される
。テレマティクコンポーネント6およびGSMコンポーネント5は両者ともテレ
マティクカード38に組込まれて収容され、かつアクセス可能の両方のインタフ
ェース69を介してデータを受信および/または送信する。
【0034】 図4は本発明によるカード38の機能(ここでは部分プログラム)を具体的に
示す。
【0035】 GSMファイルシステム10にデータが記憶される。これは、たとえば電話帳
入力、ショートメッセージおよびネットワーク情報である。GSM機能ブロック
には電話からの要求により実行されるプログラムが収容される。それには、たと
えばGSMネットワーク(37)内のSIMカード38を許可するための手順が
含まれる。
【0036】 SIMカード38がSIMツールキット17を有する場合、これはSIMカー
ド38に移動無線電話33と通信する特殊の可能性を提供する。これは以下の機
能を支援する。
【0037】 初期化する場合、ツールキットと移動無線電話との間で該ツールキットの性能
に関する情報が移動無線電話と交換される。さらにSIMツールキットは、たと
えばショートメッセージ(SM)の送信、テキストの表示、音響の再現等のよう
な移動無線電話33による処置を初期化することができる。
【0038】 さらに、SIMツールキットはエアインタフェースによって移動無線電話また
はツールキットからカード38内へのデータのダウンロード(Data Dow nload)を可能にする。さらにSIMのツールキットは移動無線電話のメニ
ュー機能へのアクセスを可能にする。
【0039】 このツールキットのもう1つの機能はSIMによる音声通信の構築である。
【0040】 特にショートメッセージを送信するための可能性ならびに移動無線電話33の
MMI(マン・マシン・インタフェース)機能を利用するための可能性が(GS
M-SMS)特殊アプリケーション、特にテレマティクアプリケーション22、 23、24のために非常に好ましく利用可能である。しかしそのためには、テレ
マティクSIMカード38も移動無線電話33も要求された範囲で対応するSI
Mツールキット機能を支援する必要がある。しかし、これは全ての電話で保証さ
れていないので、テレマティクSIMカード38は必要なツールキット性能なし
でSIMカード用のテレマティクアプリケーション(第0項参照)を処理するた
めの選択肢のモードも支援する。それぞれの性能の確定はSIMカード38の初
期化中に行われる。以下の説明では、テレマティクアプリケーションのために必
要な機能がSIMカード38および移動無線電話33で実行されることを前提と
する。
【0041】 カード上のテレマティクアプリケーションは移動無線電話を介してショートメ
ッセージ(ポイント・ツー・ポイント)によりサービスセンター36と通信する
ので、センターから送信された全てのショートメッセージは割当てられたアプリ
ケーション(22、23、24)へ転送されなければならない。
【0042】 カードがSIMツールキットを有する場合、そのためにSIMツールキットの
データダウンロード機能が利用される。データダウンロードメッセージは、ここ
でGSMファイルシステム10のファイルEFSMSの中に記憶されず、直接S
IMツールキットへかつそこからルータ13へ転送される。データダウンロード
メッセージはセンター36から特に表示される。これは、ここでセンターから特
定の端末へ送信されたポイント・ツー・ポイントのショートメッセージでプロト
コル識別子および/またはショートメッセージのデータコーディングスキーム(
DSC)を介して行われる。センター36から全ての移動無線電話(または全て
の移動無線電話を特定する無線セル)へのブロードキャストメッセージの場合、
データダウンロードメッセージの識別子は移動無線電話に知られていなければな
らない。この識別子はSIMカードのファイルEFCBMIDに寄託されている
。選択肢としてカード上でセルブロードキャストまたはポイント・ツー・ポイン
トとして着信するショートメッセージはファイルシステムEFSMSへの書込ア
クセスの転送によってもカードのルータ13へ転送することができる。
【0043】 ルータ13はカードの機能ブロック解放12により制御され、かつテレマティ
クショートメッセージの課題が他のショートメッセージから区別される。(カー
ドのプロトコル識別子および/またはデータコーディングスキームに基づき)交
通テレマティク関係の操作順序(サービス21ないし24、26、12へのアプ
リケーション)のような特殊アプリケーションに関係しないカード内に着信する
全てのショートメッセージは、GSMファイルシステム10のファイルEFSM
Sに転送されて、そこで従来のショートメッセージのように従来の標準移動無線
機能で処理される。これがサービスプロバイダ36のテレマティクメッセージで
あるか、または他のショートメッセージであるかを区別するために、ルータ13
からGSMセル-ブロードキャスト-ショートメッセージのプロトコル識別子およ
び/またはポイント・ツー・ポイントのショートメッセージの送信端アドレスが
評価される。どのプロトコル識別子および/またはDCSおよび/または送信端
および/または有効データ順序が到着するショートメッセージをテレマティクア
プリケーションのグループに割当てるかに関する情報は、センター36の交通テ
レマティクサービス用のカードの解放中に該カードに伝送される。
【0044】 サービスの悪用を排除するため、交通データはGSM−SMSメッセージ等と
して暗号化して伝送することができる。復号化コンポーネント14は、解放コン
ポーネント12から受信したデータの復号化またはセンターへの照会の暗号化の
ために解放されるサービスに必要なコードを受取る。
【0045】 カード内でメッセージ(センターのショートメッセージ)を受信する場合、該
メッセージは復号化に成功した後、符号化された形態で独立のファイルEFテレ
マティク16(もしくはそれぞれ独立したファイルシステムでサービスアプリケ
ーションにより分離)に記憶され、またはRAM内のリザーブ領域内に保持され
る。独立したテレマティクメモリ領域の装置により、交通テレマティク関係のメ
ッセージが従来の移動無線関係のショートメッセージの数に左右されずSIMカ
ード上に記憶可能になるように配慮することができる。ショートメッセージの伝
送容量を高めるために、センターのメッセージが平文ではなく符号化(たとえば
、“01”=渋滞、“18”=アウトバーン8等)で伝送される。対応する復号
化(“18”から“アウトバーン8”等へ)は、サービスアプリケーション22
、23、24を実行する。該復号化はテレマティクファイルシステム16を介し
てセンターの入力メッセージへアクセスする。
【0046】 センターへのカードの照会(たとえば、“今A8は渋滞か”)は、サービスア
プリケーションからポイント・ツー・ポイントのショートメッセージの形態で移
動無線電話33からセンター36へ設定される。これはサービスプロバイダセン
ター36と移動無線電話との間でエアインタフェースで規定されたプロトコルに
対応して符号化される(たとえば“18”=アウトバーン8、“33”=渋滞か
どうかの照会など)。暗号化コンポーネント26を介してこれらのメッセージを
選択式に暗号化して伝送することができる。そのために必要なコードは、解放コ
ンポーネント26により提供され、および/またはすでに端末に記憶されている
。SIMツールキット17の“送信ショートメッセージ”機能を介して、サービ
スアプリケーション(21〜24)がそのショートメッセージの送信を初期化す
る。センター36の必要なサービスアドレスは各アプリケーションのための解放
コンポーネントから提供される。
【0047】 移動無線電話上での入力(移動無線電話キーボード/音響等を介した)および
光学式および/または音響式の出力(たとえば、“A8で渋滞”)はサービスア
プリケーション(カード上の21〜24)により制御される。これらは、そのた
めに好ましくはSIMツールキットのMMI機能を利用する。
【0048】 移動無線電話のDTE/DCEインタフェースに対応する補機(=端末装置)
が接続される場合、サービスアプリケーションと同様にテレマティクSIMカー
ドの機能を要求することができる。アプリケーション“外部端末”21を介して
復号化されたメッセージが直接的または付加的に移動無線電話33に接続された
補機39(端末の形態で)へ転送される。この場合、そこでサービスアプリケー
ション21−24の枠内でメッセージの表示の復号化および制御が行われる。外
部端末からサービスセンターへ照会を設定する必要がある場合、アプリケーショ
ン21は端末39から対応する端末39の文字数字併用メッセージを受取る。こ
れは場合により必要になるメッセージの暗号化およびそれに続く転送を実行する
。カード38上の機能20は外部端末装置39の駆動を引受ける。そのために一
定のコマンドセットによるサービスメッセージの申込および取消ならびに入力お
よび出力を処理する。
【0049】 解放により顧客にはセンターのサービスへのアクセスが保証される。そのため
にセンターが時間制限されたサービスの利用を可能にする情報を転送する;これ
らの情報は特別のサービスコード、サービス予約の期間ならびに解放されるサー
ビスの識別を含む。
【0050】 解放はセンター36への照会により初期化される。そのために顧客はすでに前
プログラミングされたかつ編集できない解放要件(メモリ16から)をショート
メッセージの形態でサービスセンターへ送信することができる。顧客の識別は、
MSISDNおよび/または一義的にテレマティクチップカード38の識別を介
して行われる。
【0051】 解放照会の受取り後、サービスセンターが顧客の資格を検査する。該資格を与
えられている場合、顧客のサービスプロフィールに含まれる解放情報がセンター
からチップカード38へ送信される。これはカード38上でルータ13から解放
コンポーネント12へ転送されるSIMカード仕様のショートメッセージ(SM
)の形態で行われる。ここではアドレス(ポイント・ツー・ポイントメッセージ
のためのCBメッセージ識別子もしくはソースおよび目標アドレス)、サービス
予約の期間、サービスコードおよび解放されたサービスのアプリケーション識別
が管理および記憶される。
【0052】 SIMカードの活性時(たとえば移動無線電話のスイッチ入後)に解放コンポ
ーネント12が有効コードをコードコンポーネント14および26へ伝送する。
同時にルータ13が顧客のサービスプロフィールに従って有効な全てのサービス
アドレスおよびアプリケーション識別を受取る。ここから予約されたサービスを
無制限に利用することができる。解放はここで予約期間の経過後に期限が切れる
。この時点でサービスコード、サービスアドレスおよびアプリケーション識別が
解放コンポーネントにより消去もしくは遮断される。サービスの継続利用のため
に新たな解放(センター36のサービス用のカード38)を申請しなければなら
ない。
【0053】 一般に解放データの伝送は対話式に行われる(双方向に照会-応答方式で)。 それにもかかわらずサービスセンター36は該サービスセンター側で(カード側
の要求がなくても)常時チップカード38へ解放情報を送信することができる。
これは上記の操作順序に従っても処理される。それによりサービスセンターは、
チップカードを(たとえば盗難時に)非活性化し、または解放を自動的に延長す
ることができる。
【0054】 操作を中止するために、解放メッセージ(照会および応答)は暗号化して転送
することもできる。そのために特に非対称コード方式(たとえばRSA)が適し
ていて、メッセージはそれぞれ公開の通信相手のコードで暗号化される。カード
上での暗号化および復号化はコンポーネント14および26により引受けられる
【0055】 SMSによる伝送の選択肢として、解放情報はチップカード読取機によっても
テレマティクSIMカードの中に取込むことができる。読取機とチップカードと
の間のデータ交換はインタフェース9を介して直接行われる。
【0056】 機能ブロック15“インタフェース解放”(図4)は、解放相手の許可および
識別を引受ける。さらにこのブロックでは読取機を介してカードでの操作の試み
に対する措置を講じることができる。
【0057】 カード読取/書込機を介した解放に特に適しているものは、読取機がエアイン
タフェースを介して転送されたサービスセンターの解放メッセージと同等の場合
である。それによりチップカード38がショートメッセージ(SM)によって解
放する場合と同じ内部操作順序にアクセスすることができる。機能ブロック15
からはインタフェース69を介して受取られた解放情報が機能ブロック12に転
送され、かつそこで管理および記憶される。
【0058】 ブロードキャストサービスを利用するためにサービスプロバイダ(サービスセ
ンター)から特定されたセルブロードキャストページがその情報を発信するため
に移動無線網37のネットワークプロバイダで保存される。移動無線網37(G
SM移動無線網のような)を介して、センターから複数の互いに区別可能かつ独
立したGSMセルブロードキャストページ(それぞれ所定の最大記号数を含む対
応テキストページ)が送信され、移動電話側(カード内)で区別され、分離して
転送されうる。このページ(=Seite)はセルブロードキャスト識別子によ
り一義的に表示され、サービスプロバイダに排他的に提供される。セルブロード
キャストページで発信されたサービス情報が符号化および暗号化される。これは
周期的に送信され、かつサービスプロバイダ(=センター36)により連続的に
更新される。
【0059】 解放中に、サービスセンター36がショートメッセージ等により顧客のために
解放されたメッセージ識別子ならびに付属のメッセージ復号化用のコードを伝送
する。これらは解放コンポーネント12の中に記憶されて、操作待機時にルータ
13および復号化コンポーネント14に提供される。
【0060】 さらに解放時にはSIMカード38のGSMコンポーネントが解放された識別
子(特にPID識別子および/または有効データ識別子および/またはその他)
のリストを受取る。これらはカードの中で機能ブロック10のファイルEFCBMI D (データダウンロード用のセルブロードキャストメッセージ識別子の場合)も しくはファイルEFCBMI(もう1つのセルブロードキャストメッセージ識別子の
場合)に引受けられる。移動無線電話はそれぞれ操作開始時にこの識別子を読出
す。移動無線電話は全てのセルブロードキャストメッセージをこのメッセージ識
別子により受信し、かつ移動無線電話に表示せずにSIMカードへ転送すること
により促進される。
【0061】 テレマティクSIMカードに着信するCB-SMS(=セルブロードキャスト-
ショートメッセージ=少なくとも1つの移動無線セルの全移動無線電話へのメッ セージ)は、ルータ13から転送される。ルータは標準移動無線の機能関係のC
B-SMSのテレマティク関係のCB-SMSを分離する。そのために該ルータは
該当するメッセージのメッセージ識別子を交通テレマティクメッセージ識別子と
比較する。交通テレマティク内容を含まない全てのCBショートメッセージは機
能ブロック10へ転送されて、そこでGSM仕様書に従って処理される(記憶な
ど)。他の全てのショートメッセージは復号化のためにブロック14へ転送され
る。
【0062】 復号化に成功した後、符号化されたメッセージがカードのファイルシステム1
6に中間記憶される。アプリケーション識別を介してサービスアプリケーション
22、23、24がそのために特定のメッセージを読出すことができる。自動で
もしくは利用者による要求に応じてサービスアプリケーションがSIMツールキ
ット17のMMI機能を介してそのメッセージの内容を光学式および/または音
響式に出力することができる。メッセージの復号化は十分な計算性能がある場合
に実時間で行なうことができる。利用者が電話を介してメッセージの出力を要求
する場合(たとえばメニュー入力の選択を介して)、このメッセージは直接読出
されず、初めにアプリケーションが復号化される。それに続きメッセージの内容
が文字数字併用の平文として移動無線電話に転送される。
【0063】 上記説明から読取ることができるように、ここでセンターのブロードキャスト
-メッセージを受信するためにサービスセンターのメッセージの明確な要求を必 要としない。サービス情報はバックグラウンドで連続的に更新され、かつ(たと
えば移動無線電話キーボードを介した移動無線電話利用者の照会で)必要がある
場合は電話のメニュー項目を介して読出すことができる。
【0064】 ブロードキャストサービスと異なり、対話式サービスは照会-応答方式に従っ て作動する。サービスの照会はテレマティクメニュー内のそれぞれのサービスの
選択により行われる。このメニューはアプリケーション22、23、24により
SIMカードの活性時に発生される。そのために該アプリケーションはSIMア
プリケーションツールキットの可能性を起用する。選択肢として全てのサービス
のためのセンターのメニューアプリケーションが可能である。
【0065】 アプリケーションの(たとえば移動無線電話キーボードを介した)選択により
、必要がある場合はたとえば交通情報が所望される地域のための地域選択のよう
な特定のパラメータを移動無線電話に入力することができる。それに続き入力デ
ータがSIMツールキットから各アプリケーションへ転送される。このアプリケ
ーションはカードの照会(SMSのようなショートメッセージによる)をセンタ
ーへ集め、かつ該照会を(所望する場合)暗号化コンポーネント26により暗号
化する。照会の目標アドレスは解放コンポーネント12のアプリケーションを取
得する。それに続き、この照会がSIMツールキットの“送信ショートメッセー
ジ”機能を介して移動無線電話から移動無線によってサービスセンターへ送信さ
れる。
【0066】 ショートメッセージ(SMS)の形態におけるカードへのセンターの応答は、
サービスセンターから符号化および暗号化されて転送される2進のデータフロー
である。ショートメッセージをディスプレイ上で(従来の、自動的な、即時の)
表示および信号化なしにチップカードへ転送するために、該ショートメッセージ
はセンターからPIDおよびDCS=メッセージクラス2のための特殊パラメー
タにより移動無線電話33へ送信される。この応答ショートメッセージはルータ
13からSIMカードに継続的に経路指定される。該ルータは送信端アドレスを
解放時に転送されたサービスセンターのアドレスと比較する。送信端アドレスが
サービスセンター36のアドレスである場合、メッセージが復号化のために復号
化コンポーネント14へ転送される。それに続き復号化されたメッセージがファ
イルEFTelematikに中間記憶される。サービスアプリケーションはこのメッセ ージをファイルシステムから読出すことができる。送信端アドレスがサービスア
プリケーション21ないし24に一義的に割当てられる場合、この関係を介して
サービスアプリケーション(21ないし24)へのショートメッセージの指定が
行われる。それ以外はセンターから送信されたショートメッセージがサービスに
割当てるためのアプリケーション識別をもたなければならない。
【0067】 センターの応答ショートメッセージ(=応答メッセージ)の復号化および表示
はサービスアプリケーションの仕事である。
【0068】 移動無線電話にサービスを表示するために、特に移動無線電話上に有る入力お
よび出力の可能性を利用することができる。SIMアプリケーションツールキッ
トを支援するSIMカードおよび電話(GSM仕様書“加入者識別モジュールの
ためのSIMアプリケーションツールキット−移動装置インタフェースの仕様書
GSM11.14”)のために、特に利用者案内の可能性として以下が生じる。
すなわちテキストの表示、メニューの構成、キーボードによる記号の入力、音声
の出力、ショートメッセージの中止である。
【0069】 それにより交通テレマティクサービスのための端末側のメニュー機能は移動無
線電話のメニュー案内の中へ快適に組込みかつ適合させることができる。メニュ
ー案内の管轄は、それぞれのサービスアプリケーションもしくはセンターのメニ
ュー管理である。
【0070】 SIMツールキットの機能が移動無線電話もしくはカードに提供されない場合
、通常のショートメッセージ電話のMMI機能は入出力可能性として使用されな
ければならない。照会を中止するため、サービスアプリケーションによりすでに
符号化されかつ編集できないメッセージをメモリ16に集めることができる。受
信したメッセージはサービスアプリケーションによりその着信直後に復号化し、
それに続きメモリ16の中にファイルされなければならない。電話のメニューか
らショートメッセージを読込む場合、両方のメモリ領域(ファイルシステムEF SMS および交通テレマティクショートメッセージ内の通常のショートメッセージ )は互いに仮想的に並べることができる。メッセージの更新に対応して、出力さ
れたメッセージの順序を操作することができる。
【0071】 外部の補機39、特に端末は、移動無線電話のDTE/DCEインタフェース
を介して接続可能である。この端末にはSIMカード(22、23、24)のサ
ービスアプリケーションと類似または同一のサービスアプリケーションを収容す
ることができる。チップカード38のサービスと異なり、このアプリケーション
は移動無線電話のMMI機能を必要としない。移動無線電話のMMI可能性は制
限されているので、同じサービスアプリケーションは外部端末39に本質的に良
好に表示することができる。これは特に自動車内での(大型ディスプレイ、大型
キーボード、音声入力および出力)サービスの利用時に好ましい。さらに端末の
ような外部の補機39はSIMカードで満足に実行できないサービスを実行に移
すことができる(たとえばナビゲーションサービス用のグラフィック表示)。
【0072】 外部端末39で処理されたサービスはここで専用の外部端末に記憶された加入
を有さず、テレマティクSIMカードの加入を利用する。条件付きアクセス(ア
クセス権)の領域にある全ての機能はSIMカード上で実行される。すなわち、
解放、アドレス管理、コード管理ならびに暗号化および復号化のための全機能は
チップカード上にある。外部端末は、単にそれらに関する2進のデータフローを
サービスセンターへ送信しもしくはサービスセンターから受信するためにのみこ
れらの機能を利用するにすぎない。従って交通テレマティクSIMカード38を
有する顧客は、その電話を交通テレマティク端末として利用できるだけでなく、
任意に多数のインタフェース互換性の端末39または他の補機39をその電話へ
接続することができる。
【0073】 外部端末との通信に対する責任はカード38上の機能ブロック20(図4)で
ある。ここでは、カード38により外部端末39と交換される確定されたコマン
ドが実行に移される。SIMカード38は移動無線電話のDTEインタフェース
に直接アクセスできないので、通信は読込/書込アクセスを介して端末39から
SIMカード38上で行われる。このアクセスは(カードの)RAMメモリに与
えられた仮想ファイルシステムを介して行なうことができる。
【0074】 移動無線電話と補機39との間のインタフェース32への接続は機能ブロック
20から引受けられる。SIMカード38から端末39へもしくはその逆の全て
のメッセージはそれぞれの相手側から能動的に認証される。SIMカード38は
端末装置39自体に応答できないので、伝送はマスタ/スレーブ方式で行われる
。合目的的には少なくとも図9によるコマンド、つまり補機がSIMカードで申
請(および場合により識別/特性化)されるコマンド(“Init”など)、カ
ードが補機にその申請(“Init”で)を認証(“IntACK”で)し、ま
たは誤りメッセージ(“InitError”図示せず)を引渡すコマンド、補
機がショートメッセージの送信のためのカードを要求するコマンド(“send
SMS”)、カードが補機にショートメッセージ送信要求(“sendSMS”
)を確認(もしくは図示しない誤りメッセージ)するコマンド(“sendAC
K”)、メッセージ(“getMassageACK”)により、カードから受
信したショートメッセージ(または他の読込メッセージ)をカードが補機に引渡
す補機の照会が実行に移される。コマンドは補機とカードとの間でインタフェー
ス32を介して交換される。補機およびカードではコマンドがそれぞれビット順
序として一致させて設定することができる。
【0075】 カード(図2も参照)上の“外部端末”へのアプリケーション21は、カード
内でメッセージをセンターから移動無線電話を介してカードへ復号化され、もし
くはメッセージがカードからセンターへ暗号化されることに配慮する。同時に該
アプリケーションは端末からの照会で解放プロフィールを解放コンポーネント1
2から読出し、かつこれを端末へ引渡す。それにより顧客のどのサービスが現下
予約されているかを外部端末が識別する。
【0076】 さらに、このインタフェース21/32を介して端末39または専用のインテ
リジェントをもたない他の補機39を接続することができる。その場合サービス
アプリケーションはテレマティクSIMカード上で進行するが、入力および出力
は端末39上で行われる。テレマティクSIMカードと端末装置との間のMMI
メッセージの交換は一定のプロトコルに従って行われる。付加的にこのインタフ
ェースを介してSIMカードサービスアプリケーションのための利用情報を取込
む可能性がある。これは、たとえばGPSなどのような外部のロケーティングモ
ジュールのロケーティング情報とすることができる。
【0077】 図5は概略のブロック図としてカードインタフェース9からルータ13、16
を介して符号22ないし24を付けた種々のアプリケーション1〜3へ向うカー
ド38上で該カードに着信するデータのデータフローを示す。
【0078】 図6は種々のアプリケーションapp.1(符号22)、app.n(23)
へ向う有効データのデータフローを示す。カード38に着信するデータはアプリ
ケーション(22/23)でそれぞれ機能ルータ(Function Rout er 43)を介しそれぞれ正確な部分機能44、45等をアプリケーション2 2および/またはデータメモリ46にアプリケーション22のためのSIMカー
ドで伝送される。機能44、45に伝送されたデータは特別の制御データまたは
コマンドとすることができる。メモリ46に伝送されたデータは特に交通テレマ
ティクサービスのための特別の有効データとすることができる。たとえば機能4
4は交通情報の復号化とすることができる。機能nは、たとえば利用者の照会に
対するナビゲーション支援の出力とすることができる。
【0079】 1つまたはそれ以上のアプリケーションのデータをファイルするために、カー
ド38の分割メモリ領域47が提供される。
【0080】 図7はチップカードに着信するデータの経路指定を具体的に示す(たとえばセ
ンター36から移動無線37によって移動無線電話33を介してかつ内部インタ
フェース40を介してカード38へ送信できる)。ビットフロー47(つまりビ
ット順)はカード38のインタフェース9を介してカードへ到達する。たとえば
番号47のもとにビットフローとしてカードに到達したデータセットが表示され
る。データセット47はヘッダ、ここではTDPUフレーム、ならびに有効デー
タを含む。TDPUフレームでは、ここで特に重要性のないビットが“....
”で表示される。TDPUフレームでは特にPID順序が重要である。たとえば
ある特定のPIDは単独で、あるPIDは有効データ内の特定の位置と共に、あ
るいは有効データ内の一定の順序のみがアプリケーションルータ13で決定する
ために使用することができ、そこへ着信するビットフロー47のデータが転送さ
れる。
【0081】 図示した例では単に経路指定のためのPIDがルータ13で使用される。特定
の標準化されたPID順序の場合、標準移動無線機能(=アプリケーションGS
M)へのビットフロー47の無変化の転送が行われ、そこで該転送は従来のカー
ドと同様に従来の方法で、すなわち図示した標準移動無線機能ブロック48でG
SM有効データを処理および記憶するために再処理される。
【0082】 GSM詳細に関係するデータはGSM機能ブロック48に記憶もしくは再処理
される(50)。一定のPID順序(センター36およびカード38で一致させ
て確定)の場合、ビットフロー47の転送はルータ13から特殊アプリケーショ
ンへ、ここでは交通テレマティクサービス-アプリケーション(“アプリケーシ ョンVT”、49)へ行われる。特殊アプリケーション22、23、24に関係
するデータは、機能ルータ43から対応する特殊アプリケーションの機能へ、こ
こでは交通テレマティクス-サービス機能A、B、C(44、45)へ転送され る。機能ルータ43内の転送は、ここで“GSM有効データ”51内の所定のビ
ット順序(“プロトコル50”)に基づき行われる(これは“プロトコル”デー
タのほかに特殊アプリケーションのための純有効データを含む)。図示した例で
は(交通テレマティクブロック内の)機能ルータ内で様々な機能AないしCに向
うもう1つの経路指定が行われる有効データ経路指定ビット50がGSM有効デ
ータブロック51の初めに配置されている。しかし該ビットは他の位置に配置す
ることもできる。図6による様々な機能に対応する再処理は、ここでブロック5
2に概略のみを表示した。
【0083】 図8は装置インタフェース32を介して補機39への、組込式SIMカード3
8を備えた移動無線電話33の装置回路の一例を示す。補機39が能動的装置(
たとえばデータをカードから照会し、またはこれをショートメッセージの送信の
ために要求できる)場合、これは第1図による構造とすることができる。さらに 装置39は受動的装置とすることも可能である(たとえば表示専用のグラフィッ
ク装置、またはたとえばマスタ・スレーブモードでの再配置機能に関してスレー
ブ部が装置38と一致する装置)。
【0084】 本発明による方法および/または本発明によるカードの端末側で実施する特殊
アプリケーション関係のトランザクションは、カードにより、特にカード上の部
分プログラムによりカードがある移動無線電話の局所位置が検出されてかつ移動
無線によってセンターへ伝送されることを特に包含することもできる。移動無線
電話の位置の検出は、移動無線電話に組込まれたGPSモジュールまたは他の位
置検出モジュールにより行なうことができる。さらにこの位置検出は接続可能の
外部GPSシステムまたは他の位置検出システムへの移動無線電話のインタフェ
ースを介しても可能である。位置検出はカードの部分プログラムから制御可能に
することができる。カードから移動無線電話および移動無線網を介したセンター
への伝送はショートメッセージによって行なうことができる。複数の場合により
付属の時点も含む連続する位置の順序は一緒にデータセットでセンターへ伝送す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来どおりに構成された交通テレマティク端末と、それに接続可能の移動無線
電話および移動無線網を介した交通テレマティクセンターと該交通テレマティク
端末の通信を示すダイアグラムである。
【図2】 本発明による、移動無線電話に挿入可能のカードおよび移動無線によって移動
無線電話を介した交通テレマティクセンターと場合により外部の交通テレマティ
ク補機とカードの通信を示すダイアグラムである。
【図3】 概略抽象したカードの構造図を示す。
【図4】 カード上のプログラムの機能ブロック図を示す。
【図5】 概略抽象した種々のアプリケーションのルータを介して(移動無線電話を介し
て)カードに着信するデータの転送を示すフローチャートを示す。
【図6】 複数のアプリケーションの機能およびメモリ領域へのカード内のデータフロー
図を示す。
【図7】 着信するビットデータフロー内の複数のビットによる(移動無線電話を介して
1つの)カード内に着信するデータの経路指定図を示す。
【図8】 能動的な交通テレマティク補機の使用時の装置回路図を示す。
【図9】 交通テレマティク端末と補機との間の通信用のコマンドリストの一例を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月20日(2000.1.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 ヨーロッパ特許第0748135号明細書はカード所有者の口座情報を記憶す
るためのSIMカードの使用とSIMカード上でのプログラムの実行可能性とを
開示している。 この発明の課題はこの点から出発して可能な限り簡単で、汎用性のある、個別
化可能の、誤り発生のない、コスト的に有利な、柔軟性のある、端末側の方法お
よび/または割当てられた装置を形成することである。この課題は独立請求項に
より解決される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 メーレンカンプ,クラウス ドイツ連邦共和国、デー 40545 デュッ セルドルフ、クイリンシュトラーセ 17 (72)発明者 フィーヴェーク,シュテファン ドイツ連邦共和国、デー 40547 デュッ セルドルフ、ボニファティウスシュトラー セ 53 (72)発明者 ヴィクーラ,トルステン ドイツ連邦共和国、デー 40547 デュッ セルドルフ、ヴェーフェリンクホーファ ー・シュトラーセ 4 Fターム(参考) 5H180 BB05 BB12 FF05 FF12 5K067 AA32 AA33 AA41 AA42 BB04 DD04 DD17 DD53 DD57 EE02 EE10 EE16 EE23 FF03 FF05 FF23 HH23 HH36 JJ52 JJ56 KK15

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービスに関
    係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で実行するための方法であっ
    て、このトランザクションの全部または一部がプログラムとして移動無線加入者
    識別カード(38)で進行し、該プログラムの一部または全部が移動無線加入者
    識別カード(SIMカード38)に記憶されている方法。
  2. 【請求項2】 トランザクションの少なくとも1つが、交通データの要求お
    よび/または受信、および/または交通データのデコーディング、および/また
    はセンターから移動無線網を介して、特にショートメッセージ(SMS47)と
    して、カード(38)を備えた移動無線電話(33)へ送信された交通データの
    テレマティク補機への表示および/または転送を含有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 トランザクションが端末(移動無線電話33)から端末(3
    8)に接続されたまたは接続可能の補機(39)へ、特に交通テレマティク補機
    (39)へのデータおよび/またはコマンドの引渡しを含有する請求項1または
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 トランザクションが端末(移動無線電話33)と接続可能の
    または接続された補機(39)から、特に交通テレマティク補機から端末を通し
    てデータおよび/またはコマンドの受領を含有する請求項1から3のいずれか一
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 端末(移動無線電話33)でのみ端末利用者のためのプログ
    ラム処理および/またはデータ(47)の表示が行われる請求項1から4のいず
    れか一記載の方法。
  6. 【請求項6】 テレマティク補機(39)で端末(移動無線電話33)から
    受領したコマンドの処理および/または利用者のためのデータの表示が行われる
    請求項1から5のいずれか一記載の方法。
  7. 【請求項7】 移動無線網(37)を介して少なくとも1つのテレマティク
    サービス(21〜24)のための端末(38)の解放が、センター(36)から
    移動無線網(37)を介し端末(33)および/またはテレマティク補機(39
    )へ送信された交通データ(47)を復号化するためにコードの少なくとも1つ
    の引渡しにより行われる請求項1〜6のいずれか一記載の方法。
  8. 【請求項8】 交通センター(36)から移動無線網(37)を介して端末
    (移動無線電話33)へ送信され、端末(33)から受信された交通テレマティ
    クデータ(47)および/またはコードデータが少なくとも部分的にかつ少なく
    とも一時的に移動無線加入者識別カード(SIM38)に記憶される請求項1〜
    7のいずれか一記載の方法。
  9. 【請求項9】 交通テレマティク利用者からの入力がSIMカード(38)
    により制御されて移動無線電話(33)を介してのみ照会され、(33)の中に
    SIMカード(38)が収容可能である請求項1〜8のいずれか一記載の方法。
  10. 【請求項10】 移動無線電話(33)に接続可能の交通テレマティク補機
    (39)を介してデータ出力および/またはメニュー出力および/または入力の
    みが行われ、かつ操作順序制御が移動無線電話(33)および/またはカード(
    38)で行われる請求項1〜9のいずれか一記載の方法。
  11. 【請求項11】 受信したデータのデコーディングおよび/またはデータを
    要求するためのコードがSIMカード(38)にのみ記憶されている請求項1〜
    10のいずれか一記載の方法。
  12. 【請求項12】 移動無線機(33)により交通テレマティクセンター(3
    6)から受信した交通テレマティクデータ順序(47)が、SIMカード(38
    )でそこにファイルされたコードにより復号化され、それに基づき継続処理また
    は/および表示される請求項1〜11のいずれか一記載の方法。
  13. 【請求項13】 SIMカード(38)上のプログラムが、SIMカードが
    ある移動無線機(33)に接続された交通テレマティク補機(39)の自動識別
    用の部分プログラムを含有する請求項1〜12のいずれか一記載の方法。
  14. 【請求項14】 SIMカード(38)上のプログラムが、交通テレマティ
    ク補機なしに交通テレマティク関係の情報を処理するための部分プログラムと、 既設の補機を含む、SIMカードがある移動無線電話に接続された補機の少な
    くとも1つの配列でSIMカード上の交通テレマティク関係の部分トランザクシ
    ョンを処理するための部分プログラムを少なくとも1つ含有する請求項1〜13
    のいずれか一記載の方法。
  15. 【請求項15】 SIMカード上のプログラムが、SIMカードがある移動
    無線電話に接続された位置決定システムを、特にGPSシステムの検出のための
    部分プログラムを含有し、 および/または該プログラムが少なくとも位置検出補機からSIMカードに伝
    送されたデータを検出および使用する部分プログラムを含有する請求項1〜14
    のいずれか一記載の方法。
  16. 【請求項16】 SIMカードが、位置検出補機(39)から引渡された、
    特に位置および/または方向および/または時間を含むデータを交通テレマティ
    クセンターへ伝送(37)および/または交通センターら受信した交通テレマテ
    ィクデータの解釈および/または表示のために使用される請求項15による方法
  17. 【請求項17】 SIMカード上のプログラムが、SIMカードが収容可能
    の移動無線電話に組込まれている位置検出システム、特にGPSシステムの特に
    位置および/または方向および/または時間を含むデータを検出する請求項1〜
    16のいずれか一記載の方法。
  18. 【請求項18】 交通センターから移動無線網を介してSIMカードがある
    移動無線電話へ送信された交通データが、SIMカード内で処理されおよび/ま
    たは移動無線電話および/またはそれに接続された交通テレマティク補機を介し
    て表示するために使用される請求項1〜17のいずれか一記載の方法。
  19. 【請求項19】 SIMカード(38)および/または該SIMカード(3
    8)がある移動無線機と交通テレマティクセンターとの間で通信が双方向に行わ
    れる請求項1〜18のいずれか一記載の方法。
  20. 【請求項20】 一方でSIMカードおよび該SIMカードがある移動無線
    機と他方で交通テレマティクセンターとの間の通信が単方向にサービスセンター
    (36)から移動無線機へ交通データ(47)の伝送により行われる請求項1〜
    19のいずれか一記載の方法。
  21. 【請求項21】 データ(47)の伝送(37)が、センター(36)から
    カード(38)がある移動無線機(33)へショートメッセージとして、特にG
    SM-SMSとして行われる請求項1〜20のいずれか一記載の方法。
  22. 【請求項22】 カード内で、PIDがセンター(36)の移動無線電話(
    33)から受信されたデータ順序でSIMカード内に記憶された識別順序に相当
    するかどうか、かつその場合に受信された交通データ順序の継続処理が交通テレ
    マティク部分プログラムにより、特にカード上で行われるかどうかが試験される
    請求項1〜21のいずれか一記載の方法。
  23. 【請求項23】 カード内で、交通センターの移動無線電話から受信された
    パラメータDCSの交通データ順序の中に値“メッセージクラス2”を有するか
    どうか、かつその場合にのみ受信された交通データ順序の継続処理が交通テレマ
    ティク部分プログラムにより、特にカード上で行われるかどうかが試験される請
    求項1〜22のいずれか一記載の方法。
  24. 【請求項24】 カード内で、サービスセンター(36)の移動無線機で受
    信されたデータ順序(47)の有効データ内の順序がカード内に記憶されたコー
    ドに相当するかどうかがチェックされる請求項1〜23のいずれか一記載の方法
  25. 【請求項25】 GSMファイルシステム内の交通テレマティク有効データ
    がカード上で他のGSMアプリケーションの有効データから分離されて記憶され
    る請求項1〜24のいずれか一記載の方法。
  26. 【請求項26】 カードの初期化時に、どの操作モードがカードおよび/ま
    たはカードがある移動無線電話を支援し、支援された操作モードに適した部分プ
    ログラムのみがカード上で呼出可能にされるかが試験される請求項1〜25のい
    ずれか一記載の方法。
  27. 【請求項27】 サービスセンター(36)の移動無線電話から移動無線(
    37)によって受信された、交通テレマティク関係のデータとして識別された、
    交通データ順序がカード上の交通テレマティク関係のアプリケーション部分プロ
    グラムへ転送され、他方そのほかのデータ順序が当該受信機へカード上でおよび
    /または移動無線電話で転送される請求項1〜26のいずれか一記載の方法。
  28. 【請求項28】 有効データおよび/またはコマンドがカードから補機(3
    9)へカード(38)がある移動無線電話のDTE/DCE移動無線電話インタ
    フェース(32)を介して送信される請求項1〜27のいずれか一記載の方法。
  29. 【請求項29】 移動無線電話で交通テレマティクセンターからショートメ
    ッセージとして受信されたデータ順序(47)が該ショートメッセージがあるシ
    ョートメッセージページに基づき該データ順序の交通テレマティクの重要性に関
    して選択され、かつそのように選択されたデータ順序のみが交通テレマティク機
    能へカード上で転送される請求項1〜28のいずれか一記載の方法。
  30. 【請求項30】 一般にGSM関係のかつ交通テレマティク関係の部分プロ
    グラムのほかにカード上に他のアプリケーション、特にマネーカードまたは/お
    よび電話カード機能にも関係する部分プログラムが記憶されている請求項1〜2
    9のいずれか一記載の方法。
  31. 【請求項31】 種々の交通テレマティク関係のアプリケーションに関係す
    る部分プログラム、特に交通テレマティク関係の様々な交通テレマティクセンタ
    ーのアプリケーションがカード上に具備されている請求項1〜30のいずれか一
    記載の方法。
  32. 【請求項32】 受信されたおよび/または復号化されたおよび/または処
    理するおよび/または処理されたおよび/または表示するおよび/または移動無
    線電話へ引渡すおよび/または移動無線電話(33)で交通テレマティク補機(
    39)へ引渡すデータが、カード(38)のRAMにのみ記憶される請求項1〜
    31のいずれか一記載の方法。
  33. 【請求項33】 受信されたおよび/または復号化されたおよび/または処
    理するおよび/または処理されたおよび/または表示するおよび/または移動無
    線電話へ引渡すおよび/または移動無線電話(33)で交通テレマティク補機(
    39)へ引渡すデータが、カード(38)のRAMおよびEEPROMに記憶さ
    れる請求項1〜32のいずれか一記載の方法。
  34. 【請求項34】 カード上で独立したメモリ領域が、1つの交通テレマティ
    クプロバイダおよび/または複数の交通テレマティクプロバイダおよび/または
    マネーカードプロバイダおよび/またはその他の移動無線電話を介して受信可能
    および/または照会可能のデータ順序(47)の他のプロバイダの様々なアプリ
    ケーションのためにカード上で実現された部分プログラムのために使用される請
    求項1〜33のいずれか一記載の方法。
  35. 【請求項35】 SIMカード上に、 外部から書込アクセスおよび読込アクセスによりアクセスできる非機密情報用
    のデータのために独立したメモリ領域と、 カード内に到着するメッセージによりアクセス権なしに読込可能のみのデータ
    、特に解放データのために独立したメモリ領域と、 外部からカード内へ着信するメッセージにより入力権および/またはコードに
    よってのみ読込可能かつ書込可能の独立したメモリ領域と が具備されている請求項1〜34のいずれか一記載の方法。
  36. 【請求項36】 非標準化チップカード機能の呼出がカード(38)の標準
    化メモリおよび/または読込コマンドを介して行われる請求項1〜35のいずれ
    か一記載の方法。
  37. 【請求項37】 非移動無線標準化カード機能の呼出が標準化移動無線ハー
    ドウエアおよび/またはソフトウエアインタフェースを介して行われる請求項1
    〜36のいずれか一記載の方法。
  38. 【請求項38】 この方法がフェーズ1,2,2+の標準による移動無線電
    話および互換性または将来の移動無線電話を支援する請求項1〜37のいずれか
    一記載の方法。
  39. 【請求項39】 カード上で請求項1〜38のいずれか一記載の方法を実施
    するためのプログラムが記憶されている請求項1〜38のいずれか一記載のによ
    る方法を実施するためのカード。
  40. 【請求項40】 インテリジェントカードが移動無線識別カード、特にGS
    M-SIMカードである、請求項38によるカード、特にSIMカード。
  41. 【請求項41】 カードがプロセッサにより処理するために設計されたプロ
    グラム処理のための該プロセッサを有する、上記請求項39または40記載のカ
    ード、特にSIMカード。
  42. 【請求項42】 カードがこのカード内に着信するデータ、特にショートメ
    ッセージ(47)を転送するためのルータ(13)を有し、該ルータが標準移動
    無線機能関係のデータを標準移動無線機能へ、かつ特殊アプリケーション関係の
    データ(47)をそれぞれ該当する特殊アプリケーション(21〜24)へ転送
    する、請求項39〜41のいずれか一記載のカード。
  43. 【請求項43】 転送するための装置がカード上の部分プログラムである、
    請求項42記載のカード。
  44. 【請求項44】 カード(38)上に、特殊アプリケーション、特に交通テ
    レマティクアプリケーションをカード上でのみ、カードがある移動無線電話(3
    3)との関係で進行させるために必要な全ての機能が特にプログラムとして組込
    まれている、請求項39〜43のいずれか一記載のカード。
  45. 【請求項45】 照会するデータの入力および/または着信するデータ(4
    7)の出力および/またはロケーティングのために、カード(38)がある移動
    無線電話(33)へ接続可能である交通テレマティク補機(39)の使用を該カ
    ードが可能にする機能を有する、請求項39〜44のいずれか一記載のカード。
JP2000523652A 1997-11-28 1998-11-09 特殊アプリケーション、特に交通テレマティクサービスに関係するトランザクションの少なくとも1つを端末側で処理するための方法およびこの方法を実施するためのカード Pending JP2001525584A (ja)

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