JP2001521632A - アルミニウム導体鋼強化(「acsr」)導体のような導体にて使用される磁気金属強化部材の断面積の損失を検出する装置及び方法 - Google Patents

アルミニウム導体鋼強化(「acsr」)導体のような導体にて使用される磁気金属強化部材の断面積の損失を検出する装置及び方法

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Abstract

(57)【要約】 導体の金属製強化部材の断面積の損失を検出する方法及びその装置である。該方法及び装置は、データ集め構成要素(14)及び検出器構成要素(16)を1本の導体に沿って動かす駆動力を提供するタグ構成要素(12)を備えている。データ集め構成要素がタグに連結されている。検出器がデータ集め装置に連結されている。該検出器は、電気コイル巻線から隔てられた磁力源(60)を更に備えている。磁力源と電気コイル巻線との間に導体(18)が介在されている。磁力源は、導体に向けられた交番(例えば、揺動又は回転)磁界を発生させる。導体を通過する磁界の量は、導体の鋼強化ストランドの断面積に対応する。該電気コイルは、また、記録システムに連結することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 名称:アルミニウム導体鋼強化(「ACSR」)導体のような導体にて使用される 磁気金属強化部材の断面積の損失を検出する装置及び方法発明の分野 本発明は、全体として、鋼強化導体を含むが、これにのみ限定されない金属製 導体の劣化を検出し、より具体的には、腐食、自然及び工業的な汚染及び加齢の 作用に起因する、導体又は鋼強化導体の鋼強化部材の断面積の損失を検出するた めの方法及びその装置に関する。発明の背景 他の型式のエネルギ(例えば、水力、蒸気等)を電気エネルギに変換し且つこ の電気エネルギを消費箇所まで伝送するためのシステムは、一般に電力系統と称 されている。近代の電力系統にて一般に交流(AC)が使用されており、それは 、交流は、変圧器により高電圧又は低電圧に容易に変換することができ、これに より、電力系統の各段が適当な電圧にて作動することを可能にするからである。 米国における供給電力の周波数は、60ヘルツ(秒当たりのサイクル)である。 例えば、英国のような、世界の他の地域において、供給電力は50ヘルツである。 系統の周波数は、供給発電機がその電動機によって回転されるときの速度に完全 に依存する。従って、周波数の制御は、基本的に、発電ステーションにおけるこ の発電機の速度を制御することである。近代の速度制御は、極めて効果的であり 、周波数を略一定に保持する。0.02ヘルツ以上、偏倚することは稀れである。 AC系統において、電圧は時間と共に連続的に変化し、ある瞬間には、正であ り、短時間後に負となり、1秒毎に、60回の完全な変化サイクルを経る。時間の 変化のプロットは、正弦波であることが理想的である。不具合な設計の発電装置 、又は可変速度ヒートポンプのような不具合な設計の負荷において、調波が存在 し、波形は正弦波に類似したものとなるが、波形をプリントすると、異常な変動 が見られる。 実際上、全ての大型の発電装置は、3相回路により供給される。これら3相回 路は、その各々がそれ自体の正弦波電圧を有する、基本的に3つの単一相回路で ある。相の釣り合いが完全であるならば、3つの電圧の各々は、同一の大きさで あるが、1/3サイクルだけ、他のものから時間的にずれている。近代の3相発電 機は、略完全な相の釣り合いを有するような設計とされている。 典型的な電力系統は、発電ステーションと、発生された電力を送電線にて使用 される高電圧まで上昇させる一組みの変圧器と、送電線と、電力が副送電線にお ける電圧まで逓減される副ステーションと、副送電線の電圧を消費者の装置が使 用するレベルまで低下させる変圧器とを含む幾つかの主要な構成要素から成って いる。 1つの典型的な系統において、中央発電ステーションの発電機は、典型的に、 1,000乃至26,000ボルト(V)の電圧を供給する。絶縁が難しく、また、電気的 破壊及び損傷の危険性のため、より高圧は、通常、望ましくない。この電圧は、 変圧器により、主要な送電線に対する138,000V(138キロボルトすなわち「KV」 )乃至765,000V(765KV)の範囲の値まで逓減される(線の電圧が高ければ高 い程、電流は少なくなり、その結果、電力の損失が少なくなる。その損失は、電 流の二乗値に比例する)。 副ステーションにおいて、電圧は、更に別の組みの変圧器まで副送電システム にて更に送電するため69KV乃至138KVのレベルまで変圧することができる。 この変圧器は、その電圧を2.4、4.2、15、27又は33キロボルト(KV)のような 配電レベルまで逓減させる。最後に、この電圧は、使用箇所付近にて配電変圧器 により再度、240V乃至120V(すなわち、家庭用電圧110ボルト)まで変圧され る。このように、電力系統の中央ステーションは、発電機を作動させる、水又は 蒸気ターミナルのような原動機から成っている。 系統にて発生した電力を最終ユーザ又は消費者に送電するため、全体的な系統 の主要な構成要素は、高電圧の送電線又は副送電線である。高電圧の送電システ ムの線は、通常、銅、アルミニウム、銅クラッド又はアルミニウムクラッド鋼、 及び接触腐食鋼の線から成っており、これらの線は、磁器絶縁体のストリングに よって高い鋼製の作業格子塔から懸垂されている。塔の間の距離は、長くするこ とができ、このため、送電線のコストが削減される。基本的に直線状の経路を有 する近代的な敷設において、高圧線は、例えば、1マイルまで僅か4つの塔にて 建設することができる(例えば、765KVの線)。ある地域において、高電圧線が 、 共により狭い間隔にて配置された高い木製の柱から懸垂される。より低電圧の副 送電線及び配電線の場合、鋼製の塔よりも、木製の柱の方が一般に好まれる。 長距離の送電線は、顕著なインダクタンス、容量及び抵抗を有する。電流が線 を通って流れるとき、インダクタンス及び容量は、電流が変化するに伴ない、電 圧を線にて送る効果を有する。このため、供給電圧は負荷と共に変化する。電圧 の調節と称される作業のとき、この望ましくない変化を解消するため、幾つかの 型式の装置が使用される。英国の物理学者、マイケル・フェラデー(Michael Fa raday)によって発見された電気誘導の概念は、磁界を横断する導体内にて電流 を発生させるものと定義されている。同様ではあるが、異なる概念は、リラクタ ンスの概念である。 リラクタンスとは、磁気回路内にて磁束に対して付与された抵抗力であるが、 より具体的には、磁力の差と対応する磁束との比である。このように、導体の密 度、材料又はその他の因子の変化は、電気の誘導に影響を与え、また、電力系統 の上述の送電線及び副送電線に対するリラクタンスの変化を生じさせる。 本発明が関係する技術は、鋼製導体又は導体の鋼構成要素における接触腐食損 失を検出する装置及びその方法を含む。かかる架空線の接触腐食検出器は、接触 腐食損失は腐食サイクルの開始を単に表示するに過ぎないと考えられているため 、実際には腐食検出器と称されているが、これは誤った表現である。しかしなが ら、実際には、水又はその他の腐食性環境(例えば、水及び金属製導体構成要素 により形成される化学電池のようなものが考えられる)にて使用される鋼部材の 接触腐食は、多少あるにしても殆ど腐食遅延剤としての効果はない。接触腐食損 失を検出するかかる装置の1つは、英国のウェスト・スセックスのコーモン・リ ミテッド(Cormon LTD.)が販売する「架空線腐食検出器(Overhead Line Corros ion Detector)」と称する装置である。 接触腐食損失を検出するこのコーモン装置及びその方法は、送電線又は架空導 体に沿って静止し、係合し且つ移動し得る形態とされた装置を備えている。コー モン装置は、データ送信装置に接続された「タグ」と称される第一の駆動構成要 素を内蔵している。その装置の双方は、再充電可能な電池により駆動可能な設計 とされている。検出器ヘッドはデータ送信装置に接続又は連結されており、また 、 タグにより組立体と共に引っ張られる。 このため、タグの構成要索は、検出構成要素を導体の長さに沿って引っ張る駆 動力としてのみ機能する(すなわち、データ集め装置及び円筒状のカラー状検出 器ヘッドがモータ駆動タグにより導体に沿って移動する)。送信機がデータ集め 装置と関係付けられ、また、検出器ヘッドにより集められたデータを地上ステー ション又は中央処理装置(CPU)に送るためRFデータ搬送信号を採用すると 考えられる。 コーモンと称される検出器ヘッド又は感知ヘッドは、導体の周りにクランプ止 めする中空の円筒体である。該円筒体は、磁界巻線と、ピックアップコイルとを 内蔵している。高周波電流が磁界巻線を通ると、該電流は導体を取り囲む磁界を 発生させる。導体を取り囲む磁界は導体を透過し、感知ヘッドが導体に沿って引 っ張られるとき、個々のストランドの周りに渦電流を発生させる。 交番磁束は、位相内及び直角位相の出力電圧を発生し得るように加工されたピ ックアップコイル内に電圧を発生させ、その電圧の大きさは亜鉛めっき層の質に 依存する。このため、ピックアップコイルにより発生された電圧差は、感知ヘッ ドが導体に沿って移動するとき導体内に発生される渦電流に寄与する。検出され た電圧差は、CPUによって操作される一連のアルゴリズムを介して接触腐食損 失に相関される。 このコーモン装置は、コーモンがその装置に付与した名称にも拘らず、架空導 体の鋼強化部材の断面積の損失を検出することができないことが公知である。 架空導体の有効寿命は10乃至80年の範囲にあると考えられ、また、米国及び世 界のその他の国の多くで見られる鋼強化した架空導体の多くは1930年代及び1940 年代に敷設されたものであることを考えると、かかる導体の残りの有効寿命を決 定し得ることは特に重要なことである。更に、かかる導体を交換するときの異常 な程の、高コスト及び励起された導体の破損(すなわち、その塔からの導体の落 下)に関係する付随的な損害賠償責任を考えると、鋼製部材の腐食の原因となる 送電線又は副送電線における導体の鋼強化部材の断面積の損失を検出可能な装置 を開発することが望ましいと考えられる。電力系統の信頼性は、破損する前に略 破損に近いものを交換するならば、著しく向上することになる。 あたも本明細書に完全に記載されているかのように、参考として本明細書に引 用したカナダ国特許第921556号は、材料の欠陥を電気的に検出する方法及び関係 する装置に関するものである。このカナダの装置は、試験すべき材料に並べて配 置された複数の電流搬送コイルを内蔵している。次に、そのコイルの一部を励起 し、形成される効果をピックアップコイルにより検出する。このカナダの装置は 、本発明の装置及び方法と構造及び機能の点で著しく相違する。 あたも本明細書に完全に記載されているかのように、参考として本明細書に引 用した、アイビー(Ivy)に付与された米国特許第4,218,651号は、細長い鉄系加 工物中の長手方向及び横方向の欠陥を検出する装置に関するものである。このア イビーの装置は、本発明の装置及び方法と構造及び機能の点で著しく相違する。 あたも本明細書に完全に記載されているかのように、参考として本明細書に引 用した、フェアロン(Fearon)に付与された米国特許第2,897,438号は、ケーシ ング継手の検出器に関するものである。このフェアロンの発明は、アイビー及び カナダの装置と同様であり、同様に、本発明の装置及び方法と構造及び機能の点 で著しく相違する。 従って、今日迄、鋼製部材の腐食の原因となる送電線又は副送電線中の導体の 鋼強化部材の断面積の損失を測定するための公知の方法は何ら存在しない。発明の概要 本発明は、「ACSR」導体と一般に称されるアルミニウム導体の鋼強化導体 中の鋼強化部材の断面積の損失を検出する装置及びその方法に関するものである 。勿論、本発明は、更なる強度を得るため鋼部材を内蔵する他の型式の導体と共 に利用することも可能であり、この場合、鋼部材は、腐食、自然及び工業的汚染 、加齢にさらされ、従って強度が損失する。 また、本発明は、励起されていない遮蔽体又は静的線の断面積の損失を測定す るのにも有効である。励起された導体と関係した線と構造的に同様であるが、遮 蔽体又は静的線は、基本的に、落雷等に関係する電気エネルギを効果的に接地す るため、架空分電線及び送電線と共に使用される接地線である。 本発明の装置は、駆動構成要素と、データ集め構成要素と、本発明が関係する 技術と構造及び機能の点で相違する検出構成要素とを備えている。また、以下に 、 タグ構成要素とも称する駆動構成要素は、モータと、モータを励起する電源と、 導体と適正な駆動アライメント状態にタグ構成要素を保つ一連の案内ホイールと から成っている。タグ構成要素の全ては、共通の又は相互に接続したハウジング に取り付けられる。 データ集め構成要素及び検出器構成要素は、タグにより導体に沿って引っ張ら れる。このように、ダグ構成要素が作動されると、その駆動装置が回転し、タグ が組立体の全体(タグ、データ集め構成要素及び検出器)を導体に沿って駆動す ることを可能にする。 このため、本発明の主要な構成要素の1つは検出器である。該検出器は、検出 器構成要素を導体と適正なアライメント状態に保つプーリー状のホイールを有し ている。また、該検出器は、検出装置が休止し又は作用可能な係合状態にあると き、導体に隣接し且つ導体に近接する位置に配置された電気コイル巻線も備えて いる。このようにして、プーリーホイールは、広範囲の導体に対応可能な寸法で あるが、コイルが分析すべき導体から所定の最適な分離距離を保つことを許容す る寸法とされることが好ましい。コイル及び分析すべき導体と反対側には、交番 (例えば、回転する)磁束発生源がある。このようにして、導体はコイルと回転 する磁束との間に介在されている。 好適な実施の形態の磁束発生構成要素は、正及び負の電荷に対して逆に指定さ れた極を有する馬蹄形又は同様の双極磁石に類似している。磁力源は、馬蹄状の 磁束発生磁石が最適な所定の回転速度にて回転することを許容するのに十分な簡 単なモータとすることができる揺動構成要素により回転させる。これと代替的に 、磁力源は、二重の磁力配置から成り、反対の極を有する一対の磁気柱が揺動状 態で前後に移動し、揺動する磁束を提供するようにしてもよい。 交番磁力源を部分的に備える磁石の好適な幾何学的な形態は、別個の北極及び 南極を有する分岐端部を備える筒形磁石である。交番磁石源に対する磁石の好適 な直径は、分析される鋼強化部材の幅(すなわち直径)と適合することが好まし い。 更に、磁力源から試験中の導体までの分離距離は最小限であることが好ましく 、磁力源から発生する磁束が遮断されて、効率、従って、本発明の装置及び系統 の 感度をより一層向上させるようにする。磁力源及び試験中の導体が近接している とき、胴体と反対側のコイルは導体を通る磁束により添着され、磁力線と関係す る誘導電圧を発生せず、磁力線は、導体の周りのみを伸長し、導体の内部には入 らない楕円形の経路に沿って外方に放射する傾向となる。 励起されたとき、モータは、磁石を極の間に介在させた中心軸線の周りで高速 回転させる。高速回転する磁石は、回転する揺動(「捩れ」)磁束を生じさせ、こ の磁束は、磁束発生装置とコイルとの間に介在させた導体に衝突する。勿論、磁 力源と導体との分離距離は、予め選択され、また、分析される導体の厚さに従っ て調節可能である。導体の反対側に配置された(導体は捩れ磁束とコイルとの間 に介在されることを想起するとよい)コイルは、導体を通過する磁束を検出する 。検出された磁界はコイル内に電圧を発生させる。コイルにより検出された電圧 の大きさは記録され、導体内の鋼強化部材の断面積に逆比例することが公知であ る。 好適な実施の形態において、データ集め構成要素は、接地ステーション又はC PUにて増幅された後、データビット流を送る。AC又はDCの何れかを送るR F搬送波は、地上ステーション又はCPUに信号を送るための媒体として使用す ることができ、このことは、CPUにて、送られるデータ流を記録し、また、オ シロスコープ型スクリーン、ストリップチャートによって表示し、又は分析のた めコンピュータ内に磁気的に保存することができる。 また、本発明は、コイル巻線に作用する(すなわち、コイル巻線により誘導さ れる)最大電圧及び最小電圧を記録する電圧記録装置も内蔵することもできる。 すなわち、好適な記録器は、ユーザが導体の有効寿命のデータをより効率的に補 間することを可能にする最大電圧及び最小電圧の情報を記録し且つ保存すること のできる電圧計とすることも可能である。 例えば、「新しい」導体(すなわち、その有効寿命の開始時に測定した新しい 導体に等しい断面積を有する導体)に対してコイル内に誘導された電圧は、最小 の基準値であろう。破損時点にて公知の断面積を有する同様の形態の導体に対し てコイル内に誘導された電圧は、最大値として記録されよう。このように、試験 中の導体(「老化」した導体、すなわち、その有効寿命の開始後のある時点で測定 した断面積を有する導体)が最大値付近の値の電圧を発生させるならば、ユー ザは、破損が差し迫っていると判断することができる。同様に、試料に関係する 電圧が最大値よりも小さく、また、導体が有効である時間が既知であるならば、 次に、ユーザは、破損が差し迫った時点まで補間することができる。 また、本発明は、交番磁力源によりコイル内に発生される電圧の変化を検出し 且つ保存することのできる電圧記録器を含むデータの記録・獲得構成要素を備え ることもできる。このデータは、時間の関数として記録し、PCと関係させたも ののようなCPUの内に保存し且つダウンロードすることができる。更に、この ため、本発明の好適な実施の形態は、オペレータが記録されたデータをダウンロ ードし且つそのデータを使用可能な形態に操作することに役立つ支持ソフトウェ アも含んでいる。 データ記録機能を部分的に備え且つ本発明の関係した構造体を提供するため本 発明のシステムの一部として使用することのできる更に別の構成要素は、オシロ スコープと、ストリップチャート機能とを有するオシログラフ式記録器である。 使用時、装置をタグ構成要素により、又はロープにより地面から導体の長さに 沿って引っ張ったとき、検出器は、上述したように、コイル内に電圧を発生させ ることができる。例えば、磁束発生構成要素とコイルとの間に空気スペース(導 体が存在しない)を介在させるならば、コイル内に基準電圧が発生し且つ記録さ れよう。磁束発生装置とコイルとの間に導体を介在させ、この長さの導体が鋼ス トランド中の欠陥を有しないならば、鋼ストランドの断面積は、第二の基準電圧 に対応する100%となるであろう。 第一及び第二の基準電圧の差は、連続部分を形成し、この連続部分にて、鋼強 化ストランドの断面積の損失又はその完全性の損失を測定することができる。例 えば、老化し且つ一部分が劣化した1本の導体が磁束発生装置とコイルとの間に 介在されるならば、第三の基準電圧が記録されよう。この第三の基準電圧は、0 %の鋼ストランド及び100%の鋼ストランドにそれぞれ対応する第一及び第二の 基準値の範囲内に属することになろう。このように、鋼強化ストランドの断面積 の相対的損失を検出し且つ計算することができよう。 本発明の装置を1本の導体に沿って動かすならば、変化する電圧は、導体の鋼 強化ストランドの断面積の損失に起因する導体の弱体部分の存在又はその不存在 に関して臨界的な情報を提供することになる。このようにして、ユーザは、導体 の差し迫った破損が生ずる箇所を正確に決定することができると考えられる。更 に、研究の結果、19本の鋼ストランドを有する典型的な導体の場合、鋼ストラン ドの断面積が完全に「正常な」ストランドの7本に等しい面積以下に縮小するな らば、重大な破損状況が存在することが明らかになった。 このように、本発明の方法は、導体の鋼強化部材の断面積の損失が導体の効率 に影響を与えると共に、導体中に破損が生じた箇所及び多分、その破損が生じた 時を特定する手段をユーザに提供し得るような仕方にて、本発明の装置の作用と 密接に関係付けられている。 本発明のこの方法は、鋼強化ストランドの腐食と密接に関係しているが、また 、不良に製造された鋼ストランドを検出し、従って、最初に敷設し又は製造した とき、導体及び送信線チェーン内に弱体な結合箇所を形成する鋼ストランドを検 出ために利用することもできる。この型式の情報は、本発明の装置を使用し且つ 本発明の方法を実施して、最初に敷設した時点から最終的な破損の予定日まで多 岐に亙る導体の有用な同様な情報を計算し且つ監視しようとする場合に、特に有 用である。 この情報は、また、導体の交換に関係する多額の費用に対して電力会社が予算 を削減するのに役立ち、このため、依然として、顕著な有効寿命を保つ導体を過 早に交換する不必要な費用を解消するのに特に有用である。 この目的のため、本発明と本発明が関係する技術との相違点を指摘することが 重要である。例えば、上述したコーモン装置に関して、接触腐食の損失は、鋼強 化部材の完全性の損失、最終的な破損又は導体を修理し又は交換すべきときに関 する表示について何らの情報も提供しない。接触腐食損失は、腐食が生ずる開始 時点であると考えられるが、導体と関係した鋼強化部材の既存の強度又はその不 存在に関する何らの情報も提供しないことを想起するとよい。 オプション的な増幅器は、コイルから下流にて接続し、コイルにより取り上げ た電圧の測定値を増幅し、ストリップチャートの頂部分及び谷部分を拡張し又は その他のデータの獲得又は集め構成要素を拡張することができる。60ヘルツ(H z)及び60Hzの倍数(例えば、180Hz、300Hz等)と関係した調和振動測 定値又は英国の50Hzシステム調波のような任意のその他の適当なシステムを提 供し得るようにオプション的な帯域パスフィルタを提供することができる。同様 に、オプション的な最大/最小計を本発明に採用することができる。 本発明は、多数の方法にてまとめることができる。その1つは、次の通りであ る。すなわち、少なくとも1つの金属強化部材を有する、導体の断面積の損失を 検出する検出器であり、該検出器は、取付け板と、該取付け板に作用可能に取り 付けられ且つ磁束を発生させ得る形態とされた磁カエネルギ源と、その間に受取 りスペースを画定し得るように回転可能な磁力源から隔てた取付け板に作用可能 に取り付けられたコイル巻線とを備え、受取りスペースが、導体を受け取り、導 体が受取りスペース内に配置され且つ磁力エネルギ源とコイル巻線との間に介在 されたときでさえ、コイル巻線内に測定可能な電圧を発生させることを可能にす る形態とされている。 該検出器は、磁界を回転させる回転トルクを磁力エネルギ源に付与する駆動要 素と、コイル巻線内に生じた電圧を記録する記録器と、該記録器をコイル巻線と 相互に電気的に相互に接続する電気的接続手段と、無線周波数搬送信号により、 また、記録器をコイル巻線に対し相互に接続する必要無く、コイルから記録器に 電圧の情報を伝送する送信機及び受信機とを更に備えることができる。少なくと も1つの金属製強化部材は、鋼、鋼合金及び鉄から成る材料群から選択された1 つの材料にて少なくとも部分的に構成されている。 該検出器は、コイル巻線及び磁カエネルギ源を覆うハウジングと、駆動要素を 励起する電源と、検出器を導体の上に位置決めするホイール手段とを更に備える ことができる。磁力エネルギ源は、負極に対し実質的に平行な正極を有する磁石 を更に備えることができる。 磁束を独特に形成すること及び磁束が遮断される鋭敏さのため、本発明のシス テム及び装置は、現場で又は実験室内の双方にて線の接合部を分析するために使 用することができる。導体の両端を接続するため、ACSR導体の接合部が形成 されたとき、その接続部を導体の外側で且つ導体内に押し込むため、通常、液圧 プレスが使用される。この接合部が適正に形成されるようにするため、指定され た完全な液圧圧力が使用されなければならない。完全な液圧圧力が使用されない ならば、この電気的接続部の抵抗が増し、局部的な加熱を生じさせる。本発明の 技術は、断面積の損失が生じているか否か、又は導体ストランドが僅かに鳥かご 状の状態に分離しているか否かを感知することにより、この状態を検出する。か かる状態を検出し得る能力は、ユーザがその加熱により線が破損される前に、接 合部を再度圧縮し又は除去することを可能にする。 また、本発明は、次のようにまとめることもできる。すなわち、少なくとも1 つの金属製強化部材を有する導体における断面積の損失を検出するシステムであ って、検出器構成要素と、データ伝送構成要素と、検出器構成要素及びデータ伝 送構成要素に連結されたタグと、タグ、検出器構成要素及びデータ伝送構成要素 に電力を供給し、これらが導体に沿って移動することを可能にする駆動手段とを 備えるシステムである。該検出器は、磁束を発生させ且つ該磁束を磁力エネルギ 源から隔てられたコイル巻線に向けて向ける形態とされると共に、導体が受け取 りスペース内に配置されたときでさえ、磁力エネルギ源に応答して、コイル巻線 が発生された電圧の作用を受けることを可能にする磁力エネルギ源を更に備えて いる。 このシステムの電気的接続手段は、無線周波数搬送信号により且つ記録器をコ イル巻線に相互に接続することを必要とせずに、コイルから記録器に電圧の情報 を伝送する送信機及び受信機を更に備えることができる。 本発明は、また、次のようにまとめることもできる。すなわち、ある長さを有 し、少なくとも1つの金属製強化部材を有する導体の断面積の損失を検出する方 法であって、磁束を発生し得る形態とされた磁力エネルギ源と、その間に介在さ せるべき導体に対して受け入れスペースを提供する磁力エネルギ源から隔てられ たコイル巻線とを有する検出器を提供するステップを備え、コイル巻線が磁界に 応答して発生された電圧の作用を受ける形態とされ、磁力エネルギ源とコイル巻 線との間に介在された受け入れスペース内に導体を位置決めするステップと、検 出器を励起するステップと、コイル巻線内に発生された電圧を記録するステップ とを備える方法である。 また、本発明の方法は、磁力エネルギ源が回転し且つ回転する磁界を発生さ得 るように磁力エネルギ源に回転トルクを付与する駆動要素を提供することと、検 出器を導体の上に位置決めするホイール手段を提供することと、該検出器を導体 の長さに沿って移動させることとを含むこともできる。電圧を記録するステップ は、記録器により記録された電圧情報を無線周波数搬送信号により受け取りステ ーションに伝送するステップを更に備えることができる。 また、本発明は、次のようにまとめることができる。集合体が少なくとも1つ の金属製強化部材を有する導体であって、既知の最小断面積に基づいて少なくと も1つの金属製強化部材を有する導体の有効寿命を予想する方法であって、少な くとも1つの金属製強化部材の断面積を測定する検出器を提供するステップと、 導体の寿命の開始時、少なくとも1つの金属製強化部材の断面積を測定し且つ記 録するステップと、導体の寿命が開始した後の任意の時点にて少なくとも1つの 金属製強化部材の断面積を測定し且つ記録するステップと、導体の有効寿命の開 始時に測定した少なくとも1つの金属製強化部材の記録した断面積を導体の有効 寿命が開始した後の任意の時点にて測定した少なくとも1つの金属製部材の断面 積と比較するステップと、少なくとも1つの金属製強化部材の断面積の損失程度 を決定するステップと、導体の有効寿命の開始時の導体の断面積の測定と、導体 の有効寿命が開始した後の導体の断面積の測定との間に経過した時間を決定する ステップと、(i)導体の断面積の損失量と、導体の断面積の損失と関係した測 定経過時間と、(ii)導体の既知の最小断面積との組み合せを補間し、導体の 有効寿命を決定するステップとを備える方法である。 このため、本発明の多数の目的、特徴及び有利な点が存在し、これら目的、特 徴及び有利な点の単に一例を本明細書に記載する。 本発明の1つの目的は、導体の腐食を検出する装置を提供することである。 本発明の1つの目的は、腐食、自然及び工業的汚染及び老化に関係する、導体 の断面積の損失を決定する装置を提供することである。 本発明の1つの目的は、導体の腐食又はその他の劣化に起因する強度の損失を 検出する装置を提供することである。 本発明の1つの目的は、導体の強度の損失を検出する装置を提供することであ る。 本発明の1つの目的は、導体の有効寿命の予測に役立つ装置を提供することで ある。 本発明の1つの目的は、導体を交換し又は修理すべきときを決定するのに役立 つ装置を提供することである。 本発明の1つの目的は、導体の鋼強化部材の強度の損失の相対的位置を記録す るシステムを提供することである。 上記及びその他の目的、特徴及び有利な点は、本明細書の全体及び添付した図 面を参照した後、明らかになるであろう。かかる全ての目的、特徴及び有利な点 は、具体的には記載していないが、本発明の一部であり、また、本発明の範囲に 属すると考えられる。図面の簡単な説明 図1は、本発明の装置の1つの実施の形態の平面図的な斜視図である。 図2A及び図2Bは、図1に図示した本発明による検出器構成要素の実施の形 態の平面図的な斜視図である。 図3は、幾つかの従来のACSR導体の代表的な断面図である。 図4A、図4B及び図4Cは、実際に使用した後、本発明の1つの実施の形態 により集められた形成されるデータを示す実際のストリップチャートのプリント 物である。 図5は、本発明により発生され又は集められた形成されるデータを向上させる 電子的構成要素を含む本発明の1つの実施の形態の概略図である。 図6は、本発明のデータ集め構成要素により記録され且つ印刷されたデータの プリント物を示し、図4Cと比較したとき、本発明の装置に対する電圧増幅の効 果を更に示す図である。 図7は、本発明のデータ集め構成要素により記録され且つ印刷されたデータの プリント物を示し、図4Cと比較したとき、本発明の装置に対する増幅の効果を 更に示す図である。 図8は、本発明のデータ集め構成要素により記録され且つ印刷されたデータの プリント物を示し、図4Cと比較したとき、本発明の装置に対する増幅の効果を 更に示す図である。 図9は、本発明のデータ集め構成要素により記録され且つ印刷されたデータの プリント物を示し、図4Cと比較したとき、本発明の装置に対する増幅の効果を 更に示す図である。 図10は、本発明の装置の1つの代替的な実施の形態の正面斜視図である。 図11は、図10に図示した本発明の装置の実施の形態の後方斜視図である。 図12は、図10に図示した本発明の装置の実施の形態の正面斜視図であり、 コイルカバ一及び磁力源とモータとの組み合わせに対するカバーを取り外した状 態の図である。好適な実施の形態の説明 図1を参照すると、本発明の1つの実施の形態が全体として参照番号10で表 示されている。この実施の形態10は、タグ構成要素12と、データ集め・伝送 構成要素14と、全体として参照番号16で表示した検出器とを備えている。 タグ構成要素12の1つの実施の形態、データ伝送構成要素14及び検出器構 成要素16が導体18の上に作用可能に配置されている。タグ構成要素12は、 ハウジング19と、案内ホイール20と、作動中、タグを導体18と連通状態に 保つテンショナー22とを備えている。タグを作動させ且つシステムを導体18 に沿って動かすのに必要な電動力を提供するのに十分なようにハウジング19内 の駆動モータ(図示せず)を作動させるエネルギを提供する再充電可能なバッテ リ24が設けられている。該駆動モータは、本発明が架空導体に使用されるとき 、地上から遠隔的に制御することができる。 制御・伝送構成要素14に関して、タグ構成要素12が設けられたのと同様の プーリーホイール26及びテンショナー29が設けられて、検出器を導体18と 連通状態に保つ。案内ホイール20及びプーリーホイール26は、従来のプーリ ーホイールのようにその周縁の周りに形成された樋状部25を有し、導体18が 該樋状部内に休止し且つ図1に図示した方法にて、案内ホイール20とテンショ ンナー22との間に介在され、使用中、導体及びタグを作用可能な整合状態に保 持することを可能にする、案内ホイール20及びプーリーホイール26は、図1 に図示するような従来の回転軸又は枢着ピン27を有し、これらは該ホイールの 周りを回転することを可能にする。同様に、図2に関して、回転軸27は、プー リーホイール50が回転し、また、ヒッチ44を、図面に示した方法にて該回転 軸に取り付けることを可能にする。ハウジング箱28内に保持された送信機(図 示せず)は、データをCPUの地上ステーション(図示せず)に伝送するのに必 要な内部構成要素を収容している。アンテナ30は、信号の伝送を正確に行うた めの手段を提供する。また、データ16から集め/伝送装置14又は、CPU又 はストリップチャートのようなデータを記録する他の何らかの機構までデータを 伝送するといった構成要素間の電気信号の交換を可能にするため、電気接続部3 3を設けることもできる。 タグ12及びデータ伝送構成要素14は、任意の適当な形態とすることができ るが、英国のウエストサセックスのコーモンが製造し且つ販売する、上述の架空 線の腐食の検出器と関係したタグ及びデータ伝送構成要素と実質的に同様とし又 は同一であることが好ましい。 検出器16に関して、次に、図1、図2A及び図2Bを参照しつつ説明する。 検出器16は、幾つかの構成要素をその上に取り付けることのできる基部板32 により支持され且つ該基部板32を覆う遮蔽したハウジング31を備えている。 導体34(図1では、18)は、検出器16と相対的に作用可能に整合した状態 で示してある。該導体は、典型的に、それぞれアルミニウム及び鋼で出来た複数 の撚りストランド36、38を更に備えている。 鋼ストランド38は、特定の強度上の特徴を実現するため導体34の中心に必 要とされる強化部分を提供する。すなわち、鋼ストランド38は、アルミニウム ストランド36がその上に巻かれる導体34の芯線の強化部分を形成する。 図3を簡単に参照すると、幾本かのアルミニウム導体の鋼強化(ACSR)導 体の断面図が図示されている。中央の星形の形態部分40は、図2A、図2Bの 鋼強化ストランド38にて形成されている。外側の円は、図2A、図2Bのスト ランド36に対応するアルミニウムストランド42の断面積を示す。このように 、緊密に巻いた7本の鋼ストランド40から成る鋼強化芯線を提供することが一 般的である。鋼ストランドの数は、芯線の星形の形態部分からの点を数え、また 、星形形態部分の点の各々の間に中央ストランドが配置されていることを考慮す ることにより、容易に検出可能である。 アルミニウムストランドの数に関係なく、また、使用される導体の寸法に対応 して、ACSR導体は、導体がその完全性を保つのに必要な追加的な強度を提供 するため、アルミニウムストランドにより取り囲まれた、1本、7本、及び19本 のストランドを含むことが一般的である。 図2A及び図2Bを参照すると、導体16の一部としてヒッチ44が設けられ ている。ヒッチ44は、図1に図示したデータの集め・伝送構成要素14の後部 板又はハウジング46に取り付けられる。このように、ヒッチ44の1つの好適 な形態は、中央穴48を有しており、この中央穴48内にピン49を挿入して、 ヒッチ44を回動可能に取り付けることができる。このヒッチ44に、構成要素 14を取り付けて、ヒッチが導体18(又は、図2A、図2Bにて34)に沿っ て動くとき、これらの構成要素をタグ12の後方に沿って引っ張ることを可能に する。 係止テンショナー52と反対側にあるプーリー状ホイール50が別の枢着ピン 27を介してヒッチ44に取り付けられている。プーリー50と係止テンショナ ー52との組み合わせは、導体34をその間に作用可能に介在させ且つ好適な接 触状態を保ち、検出器が導体34に沿って均一に且つ効率的に乗り上げることを 可能にする。 図1及び図2の検出器16は、同一であることを認識することが重要である。 図1のハウジングは、該図面にて検出器を覆う。ヒッチ44は、図1に図示した 方法にてハウジングから出て、また、図2に図示した方法にて検出器に取り付け られる。ヒッチは、該ヒッチを導体の軸線と整合させ得るように図1、図2の双 方にて曲げた状態で示してあるが、その他の適当な形態も許容し得る。検出器は 、図2に図示するように、導体にて静止し、また、該検出器は、ヒッチ44を後 部板46及び検出器の構成要素に接続することで検出器をタグに連結することに より、図1のタグによって引っ張られる。ハウジング31は、単に、検出器のシ ュラウドであり、基部板32に取り付けられる。コイルは、図示した方法にてヒ ッチに取り付けることによりこの基部板により作用可能に支持されている。 検出器16は、コイル巻線組立体54を更に備えている。該コイル巻線組立体 54は、コイル56と、芯線58とを含んでいる。更に、磁力源60がコイル5 4(及び導体34)から隔てられ且つ該コイル54の反対側にある。磁力源60 は、中央軸62に対して平行な中心軸線を有する一方、該中央軸62は、モータ 64に作用可能に取り付けられている。モータ64は、軸62に対して回転トル クを提供し、磁力源60が最適な回転速度にて回転することを可能にする。 磁力源60、軸62及びモータ64を基部板32に対して作用可能に取り付け ることを可能にし、また、コイル56と磁力源60との間に導体34を介在させ ることを可能にし得るように取り付け板66が設けられている。 図2Bに図示した実施の形態は、図2Aに図示した実施の形態と基本的に同一 であるが、磁力源及びコイルの方向は逆にしてあり、磁力源が頂部すなわち導体 の上方に位置し、コイルが底部すなわち導体の下方に位置するようにする。中心 軸線154を有するローラ152は、導体が該導体及び磁力源を正確に且つ均一 に分離することを確実にする導体に対するストッパとして機能する。このため、 テンショナープーリー156は、導体に対する十分な力を提供し、該導体をロー ラ152とプーリー156との間の空隙内にクランプ止めする。勿論、プーリー 156は、図2Aに図示し且つ上述したようにローラ152の上方に配置するこ とができる。 更に、本発明の更に別の実施の形態が採用可能であり、本発明の範囲に属する と考えられる。かかる代替的な実施の形態の全ては、検出器構成要素及び支持構 造体を導体に対して、すなわち、導体の上方又は下方に配置するかどうかに関係 なく、本発明の作用又は有用性の範囲から著しく逸脱せずに本発明の範囲及び精 神を維持するものと考えられる。 本発明の有用性を一例として説明するため図2A、図2B及び図4を参照する と、ストリップチャート(図4)にプリントアウトされた記録データの基準値が モータ64を励起し、磁力源60が回転することを可能にすることにより形成さ れる。この状態が生じると、交番(回転又は揺動)磁界又は束が磁力源60の対 向する極68、70から出て、コイル56内に電圧を誘導させる。この誘導され た電圧は、グラフ的に表示し且つ視覚的に確認するためストリップチャートに記 録する。 導体34が磁力源60とコイル56との間の空隙に存在しないならば、図4の 部分Aの基準線に対応する特定幅のストリップチャートのプリントアウト物とな る。図4A、図4Bは、検出器16の磁気構成要素60とコイル54との間を鋼 強化ストランドを有するACSR導体が通過したとき、測定した装置の作動状態 の実際のストリップチャートであることを認識することが重要である。 零鋼ストランドが存在することを示す数値「0」で示したストリップチャート の幅の標識を参照すると、零又は基準線は、正確に、空気の基準測定値に対応す る。ストランドを導体に付与するに伴い、ストリップチャートのプリントアウト 物の状態が変化する。例えば、数値「1」で表示するように、1本の鋼ストラン ドを追加したとき、6本のストランドが失われ、ストリップチャートが空気に対 して零又は基準線レベルに略近似するが、その基準レベルと認識可能な程度に相 違する。同様に、数値「2」乃至「7」は、存在する鋼ストランドの数に対応し 、「7」は7本の鋼強化ストランドを有する完全な導体が存在することを示す。 7本の鋼ストランド導体に対するストリップチャートのプリント物は、コイル5 4内で発生された認識可能な低電圧に対応する最小のものである。 図4Bを参照すると、製造される導体は、19本の内部鋼ストランドを有する3 45KVの線接合不良品であることを認識することが重要である。19本の鋼ストラ ンドのうち、7本のストランドの合計ストランド断面積の結果、線が破損したと 試験を通じて決定された。すなわち、当初のストランドの多くは特定の箇所に存 在し又は単に破損しているだけであるが、19本全てのストランドの合計断面積は 7本の「新しい」ストランド以下である。図面から理解し得るように、ストリッ プチャートのピーク値は、断面積が7本のストランドに等しいときの導体上の位 置に対応する。同様に、ストリップチャートに谷部分が現れるとき、これら谷部 分は、19本の鋼ストランドを有する導体の実質的に新しい部分に対応する。しか しながら、ストリップチャートにより決定され得るように、古い導体の19のスト ランド部分は新しい導体のレベルまで低下しない場合でさえ、断面積は損失した と結論付けることができる。 図5を参照すると、本発明の装置の鋭敏性、従って精度を向上させ得るように オプション的な電予構成要素をシステムに加えることができる。磁力源84によ り発生された磁束83によりコイル82内に誘導された電気信号を向上させ(増 幅する)ためにオプション的な増幅器80が設けられている。更に、増幅器の後 で装置内に帯域パスフィルタ86を内蔵すれば、調波振動からの歪みを解消する 効果が得られることになる。更に、ワシントン州、エバレットのジョン・フルー ク・マニュフアクチャリング・カンパニー・インコーポレーテッド(John Fluke Mfg.Co.,Inc.)のような会社によりモデル番号27として製造されたオプシ ョン的な最大及び最小型電圧計88を使用して、上記の基準測定値、すなわち、 電圧を記録することができる。 1本の鋼強化ストランドを導体90から除去し、増幅させたシステムの1つの 実施の形態の最大/最小計88の測定値を監視し、利用可能なストランドの全て が除去される迄、ストランドの除去手順を続行することにより、ユーザはストラ ンドの数(又は存在する全てのストランドの合計断面積)に対する電圧値を実質 的に直線状のグラフにプロットし、破損が差し迫り、又は生じる可能性がある時 点をデータ捕獲構成要素92を使用して予測しようと試みることができる(図4 A及び図6参照)。 「新しい」導体が完全な鋼強化部材を有し、また、導体が鋼ストランドを一切 含まないとき、電圧が既知であるならば、各ストランドは除去されているため、 測定値は最大/最小計により決定された基準線の範囲に属する。また、ユーザは 次にこの情報をリアルタイムで使用し、導体の弱体部分の近似的な位置又は最小 量の鋼強化部材が存在する箇所を決定することができる。 増幅器80は、コイル82から下流に接続した状態で示してあり、コイル82 が取り上げた電圧測定値は、図4A、図4Bに図示したストリップチャートのプ リント物の頂部分及び谷部分を拡張し得るように修正することができる。60ヘル ツ(Hz)及び60Hzの倍数(180Hz、240Hz)、(すなわち、英国、及びその 他の色々な国では50Hz)と関係した調波振動の測定値を除去し得るよう帯域パ スフィルタ86を設けることができる。同様に、増幅器80及び帯域パスフィル タ86の下流に最大/最小計88が示してある。 構成要素間にて伝送された信号の歪みを最小にするため、コイル82と増幅器 80との間、増幅器と最大/最小計88との間に遮蔽した導体94が介在される ことが好ましい。該最大/最小計は、上述の方法にて機能し、ユーザが本発明の 方法を実施するのに役立つ。CPU又は例えばストリップチャート記録器のよう なデータ集め・分析構成要素92を最大/最小計に連結し、獲得/記録及びデー タの操作機能を提供することができる。 このため、本発明は、記録された電圧を含むデータ記録・獲得構成要素を含む ことができ、交番磁力源によりコイル内に誘導された電圧の変化を時間の関数と して記録し、PCと関係したようなCPU内に保存し且つダウンロードすること ができる。 電圧記録器の1つの好適な実施の形態は、テーログ・インスツルメンツ・イン コーポレーテッド(Telog Instruments,Inc.)が製造する「データ記録器」で あり、R−2100シリーズ記録器から選択される。該電圧記録器(すなわち、デー タ記録器)は直流作動式であり、それ自体の直流バッテリを内蔵し又は本発明の 検出器及び/又はタグ構成要素を励起するために使用される直流電源に接続する こともできる。 好適な実施の形態において、データ記録器は、ラップアラウンド記憶機能を備 えており、このため、記録器の記憶保存スペースが満杯になると、記録器により 集められた最も古いデータは自動的に消去される。例えば、データ記録器の記録 時間ベースを、記憶保存容量を満杯にする迄、2時間かかると設定したならば、 本発明のユーザは、2時間以内の任意の間隔にてその保存したデータをダウンロ ードすることができる。この機能は、オペレータが分析すべき数マイルの導体ス トランドを有し、導体が架空の高張力送電線であるとき、特に有用である。 多くの高張力線塔の間の距離を渡る幾つかの導体を保持することを考慮すると き、オペレータは集められたデータをダウンロードするため接地レベルまで登ら ずに、全体の組みの導体線を分析することができる。更に、本発明の速度が既知 であり、また、導体の径間長さが既知であるならば、導体を分析する順序もまた 既知である限り、回収したデータを分析した導体に適合させることができる。従 って、好適なデータ記録器は、ユーザが最大、最小又は平均的な所望のデータ記 録間隔にてデータを記録することを可能にするプログラム化可能な機能を備えて いる。 更に、このため、本発明の好適な実施の形態は、オペレータが記録されたデー タをダウンロードし且つそのデータを使用可能な形態に操作するのに役立つ支持 ソフトウェアも含んでいる。データ記録器と同様に、好適なソフトウェアは、テ ーログ・インスツルメンツ・インコーポレーテッドによりテーログS−21PC「支 持ソフトウェア(Support Software)」というモデル名で販売されている。 交番磁力源を回転させるのに使用される1つの好適なモータは、ニューヨーク 州、ニューハイドパークのデーシー・ギア・インコーポレーテッド(DC Gear,In c.)から部品番号A3S35MCA3512として販売されている5200rpmモータである。 また、この5200rpmモータは、最適化すべきシステムのパラメータに依存して 、1000rpm、3200rpm、又は実質的に任意のその他の所望の回転速度のよう なより遅い回転速度まで回転速度を絞り得るように減速することができる。しか しながら、No.29導線で形成された300回巻線の薄いコイルと共に使用したと き、5200rpmの回転速度にて許容可能な結果が得られた。 交番磁力源を部分的に備える磁石の好適な幾何学的形態は、別個の北極及び南 極を有する分岐端を備える筒形磁石である。交番磁力源用の磁石の好適な直径は 、分析される鋼導体の幅(すなわち、直径)と一致することが好ましい。このた め、1、7、19本の鋼ストランド導体を分析するとき、より大きい又はより小さ い磁石を使用することができ且つそれが望ましいと考えられる。しかしながら、 実質的に任意の直径の磁石及び適正なコイルの組みがシステムが適正に機能する ことを可能にし且つ有用な結果を提供すること、また、コイルの直径に対応する 寸法とした磁石を選択すしようとすることは、最適化のためにのみ望まれるもの であり、機能を制限するためのものでないことを認識することが重要である。 部分的に、データ記録機能を備え、本発明の好適な構造を提供すべく、本発明 のシステムの一部として使用することのできる更に別の構成要素は、オシロスコ ープ及びストリップチャート機能を有するオシログラフ式記録器である。かかる 装置の1つは、横川(Yokogawa)によりモデル番号ORM 1200として販売されてい る。 次の例は、情報として掲げたものであり、本発明の範囲を限定することを意図 するものではなく、また、そのように解釈されるべきではない。 実施例1: 7本の「新しい」鋼ストランドを備える導体 導体から抜き出した完全なすなわち新しい鋼ストランドを検出器の作用構成要 素の間に配置し、ストランドを除去したとき、コイル内に発生された電圧を測定 した。 ストランド番号 電圧(mV) 0 99.4 7 54.6 6 56.8 5 58.3 4 62.4 3 71.2 2 75.5 1 83.3 0 99.2 このように、実際の導体から除去した部分的に腐食した7本のストランドを試 験装置内に配置し、試験電圧を例えば60mVとしたとき、鋼ストランドの全体の 断面積は4本及び5本のストランドの間にて関係する同等の断面積の範囲にある と結論付けることができた。この実施例により実証されたように、誤差の許容度 は+又は−0.2mVである。 実施例2:部分的に腐食した7本の鋼ストランドを有する導体(図4A) 実際の345KVの導体の接合破損部から7本の鋼ストランドを最初に除去した 後、7本のストランドを分析し、次の結果が得られた。 ストランド番号 電圧(mV) 7 57.1 6 59.3 5 65.4 4 68.8 3 73.3 2 75.8 1 85.3 0 99.0 1 86.8 0 99.1 1 86.3 2 80.4 3 74.1 4 67.6 5 65.0 6 60.7 7 55.6 ストランドの「最初の試験」と「第二の試験」とを比較したときの相違は、「 0」ストランドの分離点により示されるが、その個々の長さに沿って各ストラン ドの同一の位置に正確に記録されなかった電圧の測定値である。この現象は、表 の繊維部分を参照することにより最も良く理解される。この遷移部分にて、第二 の試験の前に1本のストランドを何回も除去した。このため、このデータは、分 析されるストランドの断面積の僅かな相違をも検出することができるため、装置 の感度を支持する。 実施例3:7本の鋼ストランドを有する1本の実際の導体(図4C) 導体の部分の鋼ストランドは、幾つかの別個の領域を提供し得るように改造し た。色々な領域は、表に掲げるように、この実施例において、断面積の多岐に亙 る減少、単一及び多数のストランドの破損を伴うときの装置の感度を示すために 掲げたものである。本発明の装置は、実質的に一定の速度にて手で導体に取り付 け且つ導体に沿って動かし、コイル内の出力(すなわち、誘導)電圧をリアルタ イムの値として測定した。 領域1:鋼ストランドの外面の腐食を模擬し得るように鋼ストランドの外面の 一部を研磨した、76.2mm(3インチ)の長さの導体 領域2:部分の間に開口部又は空隙を形成するように2本の鋼ストランドを切 断する。 2A−2本のストランドは12.7mm(0.5インチ)の空隙を有する。 2B−1本のストランドは25.4乃至38.1mm(1乃至1・1/2インチ)の 空隙を有する。 領域3:部分の間に開口部又は空隙を形成し得るように3本の鋼ストランドを 切断する。 3A−127mm(5インチ)の開口部となるように切断した1本のストランド 。 3B−152.4mm(6インチ)の開口部となるように切断した1本のストラン ド。 3C−177.8mm(7インチ)の開口部となるように切断した1本のストラン ド。 領域番号 電圧(mv) 1 62.2 新品部分 60.3 2A 64.4 2B 61.7 新品部分 60.3 3A 69.5 3B 62.3 3C 60.1 新品部分 61.0 殆どは従来のロープ用であり、鋼ストランド用として製造されていないため、 (「新しい」)導体に関連する誘導電圧の相違点は、実際の導体の鋼ストランドの 状態に起因し、又は完全な丸味を示さない、本発明のシステムの一部として使用 されるホイールのような他の物の状態に起因すると考えられる。 励起した導体を分析するとき、ユーザが最も一般的な60ヘルツの米国の家庭電 力系統の線電流効果に関連する60ヘルツ(すなわち、毎秒当たりのサイクル数)「 ノイズ」をろ波することを望む場合、パスフィルタを採用することが有用である 。このように、線電流効果が毎秒当たり60サイクルのシステムに起因しないが、 英国を含む50Hzの欧州の系統のような他の何らかの系統に起因するとき、別の フィルタが必要となり、又は望ましいことがある。 図6乃至図9を参照すると、5200rpmモータ及び300回巻線の薄いコイルを 具体化する本発明の1つの実施の形態が、上述した実施例1に記載した分析を繰 り返すために使用されている。また、本発明のシステムは、実施例1のmV分析 の場合と異なり、より高電圧(すなわち、0.8乃至1.6ボルト)にて作動し得るよ うに増幅した。 図6を参照すると、7本のストランドの内、6本が存在する場合(すなわち、 1本のストランドは図面に図示した「1つ除去」で図示するように除去した状態 )のとき、コイル内に誘導される電圧は、約0.93ボルト乃至0.95ボルト程度であ った。7本のストランドの内、5本が存在する場合(すなわち、2本のストラン ドを図面に図示した「2つ除去」で図示するように除去した状態)のとき、回転 する磁束によりコイル内に誘導された電圧は、約0.96ボルト乃至0.98ボルトであ った。グラフの波形は、ストランドを除去したとき、ストランドの不安定さ又は ストランドと検出器の構成要素との分離距離の僅かな変化といった幾つかのファ クタに起因すると考えることができる。 図7を参照すると、上述した実施例3と共に使用した導体の実際の部分を本発 明の改変し且つ増幅した実施の形態にて分析した。図面に示すように、誘導され た電圧における急激な増加、すなわち「スパイク」は明確に検出可能であり、1 本の鋼ストランドの破断(すなわち、「破損」)及び3本のストランドの破断すな わち破損に関係する。 図8を参照すると、実施例2、実施例3と共に使用した導体を分析し、得られ たデータは集め、記録し且つ同一のグラフにプリントした。すなわち、新しい導 体及び60才の導体と関係した形成されるデータを分析し且つ比較した。図8の空 隙で示すように、各試料に関係したデータ点の間に識別可能な空隙が明確に存在 する。この空隙は、60才の導体中に検出された腐食の効果に起因すると考えるこ とができ、従って、60才の導体の断面積の損失及び強度に更に起因すると考える ことができる。 図9を参照すると、新しい導体の分析の直後に、60才の導体の分析を行った。 同一のシステム及び構成要素に対し、また、同一のデータ記録ベース及びパラメ ータにて時間的に連続して2回の分析を行った。グラフの水平領域の高さに関す る差は、同一の最初の幾何学的形態の新しい導体に関するため、60才の導体中 の強度の損失の程度(例えば、腐食等)に起因すると考えることができる。 図10乃至図12を参照すると、本発明の1つの代替的な実施の形態が図示さ れ且つ全体として参照番号200で表示してある。実施の形態200は、一対の 隔てたアライメントホイール204が回転軸205を介して取り付けられる基部 202を備えている。アライメントホイール204は、導体206が双方のアラ イメントホイール204に対して平行な面に沿って位置することを可能にし得る ように平行な関係に整合されることが好ましい。 導体206をアライメントホイール204と係合関係に保つため、テンショナ ー208が設けられている。従って、アライメントホイール204は、各アライ メントホイール204の本体の周りに環状の導体受け入れ円環部を更に備えてい る。 バッテリ210、型RS−232の直列ポートを有するデータ記録装置212(例え ば、テーログアナログデータ記録器モデル2101−62)、磁力源カバー216によ り覆われた磁力源214、コイル218及びコイルカバー220は全て、例えば 、締結具222又は取り付けバンド224(図10乃至図12)により基部20 2に取り外し可能に又は恒久的に取り付けられている。舌状体226は、基部2 02に回動可能に又は堅固に取り付けられ、基部202及びその色々な構成要素 を上述し且つ図1に図示したものと同様又は異なるタグにより引っ張ることを可 能にする。 図11を参照すると、遮蔽した導体228(例えば、モデルR6-58 AU)は、入 力端子232及び出力端子234を有する作用可能な増幅器230及びピーク値 保持保存装置236に取り付けられている。基部202は、遮蔽した導体228 が正面231から基部202の背面233まで通るのを可能にするオプション的 な穴229を有している。ピーク値保持装置236は、信号端子238を更に備 える一方、該信号端子238は、作用可能な増幅器230及びピーク値保持装置 236に対して作動電力を供給すべく設けられたバッテリ貯蔵源に相互に接続さ れている。 図12を参照すると、カバー216、220は、磁力源214及びコイル21 8からそれぞれ除去されている。上述したと同様の方法にて、磁力源214は、 モータ軸244を有するモータ242を更に備えており、磁石246がこのモー タ軸に取り付けられ且つモータ軸244の回転と共に回転可能とされている。コ イル218は、No.29線の300回巻線コイルであることが好ましい。 本発明の上記及びその他の実施の形態並びにその均等物は、本明細書及び図面 を考慮した後に、明らかになるであろう。かかる全ての代替的な実施の形態及び 均等物は、本発明の一部であると考えられ且つ一部とすることを意図するもので あり、それを限定するものは、添付した請求の範囲だけである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.磁気特性を呈することができる少なくとも1つの金属製強化部材を有する 導体内の断面積の損失を検出する検出器において、 回転する磁界を発生させる形態とされた磁力エネルギ源と、 隔てて配置され且つ磁力エネルギ源から反対側にあるコイル巻線であって、そ の間に受け入れスペースを画定し、該受け入れスペースが、少なくとも1つの金 属製強化部材を有する導体を受け入れると共に、導体を磁力エネルギ源付近に配 置して、放出される回転する磁界が通過してコイル巻線内に測定可能な電圧を誘 導させるようにしたコイル巻線とを備える、検出器。 2.請求項1に記載の検出器において、前記磁力エネルギ源が、磁石を備え、 磁力エネルギ源に回転動作を付与して、該磁力エネルギ源が前記回転する磁界 を放出するのを許容し得るように前記磁石に接続された駆動要素を更に備える、 検出器。 3.請求項2に記載の検出器において、駆動要素が、 モータにより軸に付与された回転トルクに応答して磁石が回転するのを可能に し得るように前記磁石に取り付けられた回転可能な軸を有するモータを更に備え る、検出器。 4.請求項1に記載の検出器において、 コイル巻線内で誘導された電圧を記録するデータ記録器を更に備える、検出器 。 5.請求項4に記載の検出器において、 記録器をコイル巻線に電気的に相互に接続する接続手段を更に備える、検出器 。 6.請求項5に記載の検出器において、接続手段が、 コイル巻線からの電圧情報を無線周波数搬送信号により記録器に伝送する送信 機及び受信機を更に備える、検出器。 7.請求項1に記載の検出器において、 コイル巻線及び磁力エネルギ源を取り囲むカバーを更に備える、検出器。 8.請求項1に記載の検出器において、 少なくとも1つの金属製強化部材が磁気特性を有し、鋼、鉄、ニッケル及びコ バルトから成る材料群から選択された材料から部分的に成る、検出器。 9.請求項1に記載の検出器において、 コイル巻線内に誘導された電気信号を変化させる作用可能な増幅器を更に備え る、検出器。 10.請求項1に記載の検出器において、 ユーザが選択した単位時間当たり最大電圧を記録するピーク値保持装置を更に 備える、検出器。 11.請求項3に記載の検出器において、前記磁石が、負極に対して実質的に平 行に配置された正極を有する、検出器。 12.請求項1に記載の検出器において、 検出器を導体に隣接して配置するホイール手段を備える、検出器。 13.磁気特性を有する少なくとも1つの金属製強化部材を備える導体の断面積 の損失及び該導体の残留強度を検出するシステムにおいて、 検出器構成要素と、 データ獲得構成要素と、 検出器構成要素及びデータ獲得構成要素に連結された検出器の構成要素に対し 駆動力を提供することのできるタグと、 該タグに作用可能に接続され、前記タグ、検出器構成要素及びデータ獲得構成 要素が導体に沿って移動するのを許容する電源とを備え、 前記検出器が、隔てて配置されたコイル巻線に向けて磁界を放出し得るように 配置された回転可能に取り付けた永久磁石であって、その間に導体の受け入れス ペースを画定する永久磁石と、前記磁石に対し回転トルクを付与し、コイル巻線 が回転する磁界に応答して誘導電圧を発生させることを可能にするように前記永 久磁石に接続された駆動要素とを更に備える、システム。 14.請求項13に記載のシステムにおいて、 前記少なくとも1つの金属製強化部材が、磁気特性を有し、鋼、鉄、ニッケル 及びコバルトから成る材料群から選択された材料にて部分的に成る、システム。 15.請求項13に記載のシステムにおいて、 コイル巻線内に誘導された電圧を記録する記録器を更に備える、システム。 16.請求項15に記載のシステムにおいて、 記録器をコイル巻線と電気的に相互に接続する接続手段を更に備える、システ ム。 17.請求項16に記載のシステムにおいて、前記接続手段が、 コイルからの電圧の情報を無線周波数搬送信号により且つ記録器をコイル巻線 に相互に接続する配線を必要とせずに、記録器に伝送する送信機及び受信機を更 に備える、システム。 18.請求項13に記載のシステムにおいて、 コイル巻線及び磁力エネルギ源を覆うハウジングを更に備える、システム。 19.請求項11に記載のシステムにおいて、 駆動要素を励起する電力源を更に備える、システム。 20.請求項13に記載のシステムにおいて、 コイル内に誘導された電気信号を変化させる作用可能な増幅器を更に備える、 システム。 21.請求項13に記載の検出器において、 ユーザが選択した単位時間当たり最大電圧を記録するピーク値保持装置を更に 備える、検出器。 22.請求項13に記載のシステムにおいて、磁力エネルギ源が、 負極に対して実質的に平行な正極を有する磁石を更に備える、システム。 23.請求項1に記載のシステムにおいて、 導体受け入れスペース内に配置された導体に隣接してシステムを配置するホイ ール手段を更に備える、システム。 24.ある長さと、磁気特性を有する少なくとも1つの金属製強化部材とを有す る導体の断面積の損失を検出する方法において、 磁界を放出し得る形態とされた回転可能に取り付けた永久磁石と、その間に導 体を介在させるための受け入れスペースを提供し得るように磁力エネルギ源から 隔てられたコイル巻線とを有する検出器を提供するステップを備え、コイル巻線 が、回転する磁界に応答して誘導された電圧を作用させる形態とされ、 磁石とコイル巻線との間に介在させた受け入れスペース内に導体を配置するス テップと、 前記磁石を回転させ得るように検出器を励起するステップと、 コイル巻線内に誘導された電圧を記録するステップとを備える、方法。 25.請求項24に記載の方法において、 回転する磁界を発生させ得るように永久磁石に回転トルクを付与すべく回転す る駆動要素を提供するステップを更に含む、方法。 26.請求項24に記載の方法において、 検出器を導体の上に配置するホイール手段を提供するステップを更に含む、方 法。 27.請求項24に記載の方法において、検出器を導体の長さに沿って動かすス テップを更に含む、方法。 28.請求項24に記載の方法において、電圧を記録するステップが、 記録器により記録された電圧の情報を無線周波数搬送信号により受け取りステ ーションに伝送するステップを更に含む、方法。 29.既知の最小断面積に基づいて、磁気特性を有する少なくとも1つの金属製 強化部材を備える導体の有効寿命を予想する方法であって、導体が磁気特性を有 する少なくとも1つの金属製強化部材を備える方法において、 磁気特性を有する少なくとも1つの金属製強化部材の断面積を測定する検出器 を提供するステップと、 導体の有効寿命の開始時、磁気特性を有する少なくとも1つの金属製強化部材 の断面積を測定し且つ記録するステップと、 導体の有効寿命の開始後の任意の時点にて磁気特性を有する少なくとも1つの 金属製強化部材の断面積を測定し且つ記録するステップと、 導体の有効寿命の開始時に測定した少なくとも1つの金属製強化部材の記録さ れた断面積を導体の有効寿命の開始後の任意の時点で測定した少なくとも1つの 金属製強化部材の断面積と比較するステップと、 磁気特性を有する少なくとも1つの金属製強化部材の断面積の損失程度を決定 するステップと、 導体の有効寿命の開始時における導体の断面積の測定時と導体の有効寿命の開 始後の導体の測定時との間にて経過した時間を決定するステップと、 (i)導体の損失した断面積の量と、断面積の損失と関係した、経過時間と決 定された時間と、 (ii)導体の有効寿命を決定するため、導体の既知の最小断面積と、の組み合 わせから補間するステップとを備える、方法。 30.請求項24に記載の方法において、前記磁石が、負極に対して実質的に平 行に配置された正極を有し、該極が、前記受け入れスペース内で長手方向に配置 された導体に対して全体として直角に配置される、方法。
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