JP2001520449A - 高周波２段オフセット複数ポート・ジャック - Google Patents

高周波２段オフセット複数ポート・ジャック

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JP2001520449A
JP2001520449A JP2000516403A JP2000516403A JP2001520449A JP 2001520449 A JP2001520449 A JP 2001520449A JP 2000516403 A JP2000516403 A JP 2000516403A JP 2000516403 A JP2000516403 A JP 2000516403A JP 2001520449 A JP2001520449 A JP 2001520449A
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フレミング・ジェフリー
ロカティ・ロナルド
バーナム・ディヴィッド
スミス・ジェイムス
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スチュワート・コネクター・システムズ
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Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、近端クロストークを効果的に低減する新改善モジューラ・ジャックを提供することである。 【解決手段】複数ポート・モジュラ・ジャック（１０）は、上壁（１１０）と、底壁（１１５）と、上壁（１１０）および底壁（１１５）と概ね平行に且つその間に配置した中間部（１０７）を有する正面（１０５）とを有する外側収納部（１００）を備えている。正面（１０５）は、中間部（１０７）および上壁（１１０）の間に少なくとも一つの開口部（２００）の第１上段と、中間部（１０７）および底壁（１１５）の間に少なくとも一つの開口部（２１０）の第２下段とを設定している。第１段の開口部（２００）の一部分だけが第２段の開口部（２１０）と真直ぐに対向するように、第１段の開口部（２００）の対称平面は第２段の開口部（２１０）の対称平面に対してずれている。内側収納部（１０００、１１００）は外側収納部（１００）内に配置されて、外側収納部（１００）の正面（１０５）の各開口部（２００、２１０）と同一線上で外側収納部とともにプラグ収容レセプタクルを設定している。各内側収納部（１０００、１１００）は、各プラグ収容レセプタクルに挿入可能なプラグの接点と係合する接点/端子部材（１０１０、１１１０）を含んでいる。ジャック（１０）内に空気を通すために、通気孔（１６４）を外側収納部（１００）に形成する。金属製シールド（１２００）でジャック（１０）を囲んでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、モジュラ・コネクタ分野に関し、特に、複数ポート・ジャックの分野
に関する。
【０００２】 本出願は、1997年10月9日出願の仮米国特許出願番号60/061,466号に関連する 。 データ通信ネットワークは、常により高い伝送速度で多くの使用者へ情報を流
すことを可能にするように、開発向上している。しかし、多対データ通信ケーブ
ルで高速伝送されるデータは、クロストークの影響を受ける度合いが高く、この
ことは、逆に、伝送されるデータの処理に影響を与えやすい。伝送信号の周波数
が高くなるほど、情報ネットワークでのクロストークの問題は増加する。
【０００３】 電気的に異質の撚線対を用いるローカルエリアネットワーク（LAN）システム の場合、信号エネルギーが信号対間で偶発的に“クロス”するとクロストークが
発生する。信号のワイヤ対間でのクロスする点またはつながる点は、次の三つの
場合である。すなわち、 １）送信機構のコネクタまたは内部回路内（いわゆる“近端クロストーク”）。 ２）受信機構のコネクタまたは内部回路内（いわゆる“遠端クロストーク”）。 ３）連結ケーブル内。
【０００４】 一般にモジュラ・コネクタと呼ばれ、FCC（米国連邦通信委員会）区分68.500下
位区分Fに規定されているタイプの電気通信コネクタの場合には、近端クロスト ーク（“ＮＥＸＴ”）は特に難しい問題である。ANSI（米国規格協会）のELA/TI
Aは、ネットワーク・コネクタの近端クロストーク・アイソレーションのための電 気仕様書を発布し、LANシステムでよく使用する非保護撚線対インターコネクト 機器の全体的な性能をコネクタ自身で損なうことがないようにしている。EIA/TI
Aの第５項の電気仕様では、速度１００MHｚまでの１００オーム非保護撚線エサ ーネット型インターコネクトに使用するコネクタ用の最小限の近端クロストーク
・アイソレーションを規定している。
【０００５】 経済性、便宜性および標準化という観点から、データ伝送にはモジューラ・コ ネクタの使用が望ましい。しかし、そのようなコネクタには、通常、互いに平行
かつ近接して伸長することにより高周波での過剰な近端クロストーク発生の可能
性がある電気導線および電気接点が複数で備えられている。 さらには、半導体技術の進歩にともなって電子部品が小型化するにつれ、一定
エリア内に装着可能なモジューラ・コネクタ・ポートの数の増加が増々必要となっ
ている。
【０００６】 本発明の目的は、近端クロストークを効果的に低減する新改善モジューラ・ジ ャックを提供することである。 本発明の他の目的は、近端クロストークを効果的に低減する新改善の多レベル
・モジューラ・ジャックを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、ジャックの上下配列を可能して、プラグのジャッ
クへの挿入および取り外しを簡単にした新改善の多レベル・モジューラ・ジャック
を提供することである。
【０００７】 本発明の他の目的は、ジャックに空気を効果的に通せるような専用の通気路を
備える新改善モジューラ・ジャックを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、プリント回路基板を収納できる凹部を設定するこ
とにより、ジャックを設ける回路基板上のジャックの長さが伸びないようにした
新改善ジャックを提供することである。
【０００８】 本発明のさらに他の目的は、ジャック用の新改善インサートを提供することで
ある。 本発明のさらに他の目的は、ジャック用インサートを製造する新改善方法を実
現することにある。
【０００９】 上述の目的の少なくとも数項等を達成するため、本発明の第１実施形態によれ
ば、２段オフセット複数ポート・ジャックは、上壁と、底壁と、これら上壁およ び底壁と概ね平行に且つその間に配置した中間部を有する正面とを有する外側収
納部および内側収納部を備えて構成されている。外側収納部の正面は、中間部お
よび上壁の間に少なくとも一つの開口部の第１上段と、中間部および底壁の間に
少なくとも一つの開口部の第２下段とを設定している。
【００１０】 第１段の開口部の一部分だけが第２段の開口部と真直ぐに対向するように、第
１段の開口部の対称平面は第２段の開口部の対称平面に対してずれている。内側
収納部は外側収納部とともにプラグ収容レセプタクルを設定するように、外側収
納部内に配置されていて、各プラグ収容レセプタクルは外側収納部の正面の各開
口部と同一線上にある。各内側収納部は、各プラグ収容レセプタクルに挿入可能
なプラグの接点と係合する接点/端子部材を含んでいる。各プラグ収容レセプタ クルは上壁と底壁とを有するとともに、弾性ラッチを有するモジュラ型プラグを
受け入れるように構成されている。
【００１１】 この実施形態によれば、上段プラグレセプタクルはその上壁にモジュラ型プラ
グの弾性ラッチを収容するように構成され、また下段プラグレセプタクルはその
底壁にモジュラ型プラグの弾性ラッチを収容するように構成されている。この構
成によれば、第２の２段オフセット複数ポート・ジャックを第１の2段オフセット
複数ポート・ジャックの上方または下方に取付けて、モジュラ・プラグを第１ジャ
ックと第２ジャックとのレセプタクルに差し込んだ場合に、第１ジャック内に固
定されたプラグの弾性ラッチは、第２（すなわち、隣接する）ジャック内に固定
されたプラグ弾性ラッチに対して心違い（オフセット）になっているので、第１
ジャックおよび第２ジャックを密接して取付けることが可能になる。
【００１２】 本発明に基づく２段オフセット複数ポート・ジャックの他の実施形態によれば 、少なくとも１本の通気孔をジャック内に設けて、ジャックの正面からジャック
に設けたプリント回路基板上の部品に至るまでの間に空気が流れることを可能に
している。この構成は、閉塞したハウジングの前板にジャックを装着する応用に
おいては特に有効である。
【００１３】 外側収納部は、上述した正面に隣接する底面前部と、上壁に隣接する背面上部
と、この背面上部と隣接する底面後部と、底面前部および底面後部の間に延びる
背面下部とをも含んで、横壁間に延びる外側収納部の背面に凹部を設定してもよ
い。凹部はプリント回路基板を収容可能である。このことは、PCBに設けたジャ ックのPCBからの必要な高さ範囲を小さくできる利点を提供している。
【００１４】 本発明の他の実施形態では、各内側収納部の接点/端子部材は、相互にクロス オーバするワイヤ対を実効的に形成する少なくとも１対の接点/端子部材を含ん でいる。接点/端子部材は、プラグ収容レセプタクル内まで延びるように構成し た接点部と、プリント回路基板と接続するように構成した端子部と、接点部およ
び端子部間に延びる中間ブリッジ部とを含んでいる。
【００１５】 接点/端子部材のクロスオーバは中間部に存在する。また、クロスオーバ対の 片方の接点/端子部材の中間部の部分が、内側収納部の第１の平面に位置すると ともに、クロスオーバ対の他方の接点/端子部材の中間部の部分が、第１の平面 ではない第２の平面に位置していて、第１および第２の接点/端子部材間の接触 をおこすことなく接点/端子部材のクロスオーバを可能にしている。好ましくは 、端子部で且つ接点部での接点/端子部材の相対的位置が同じになるように、接 点/端子部材は相互に２回クロスオーバする。
【００１６】 この実施形態によれば、コンダクタ対間の近端クロストークはクロスオーバ構
成のために低減できる。その上、コンダクタ対の二重クロスオーバを備えること
により、標準RJタイプジャックと比べてクロストークを低減する一方で、このモ
ジュラ・ジャックはRJタイプジャックの標準フットプウリントを維持できる。好 ましくは、コンダクタ対の両方のクロスオーバは同一平面に存在する。本発明の
他の実施形態によれば、二重クロスオーバ構成は上述した２段オフセット複数ポ
ート・ジャックと一体となり、クロストークの低減を示すコンパクトな複数ポー ト・ジャックを提供する。
【００１７】 本発明の他の実施形態では、外側収納部と内側収納部とを覆う金属製シールド
を備える。シールドは、少なくとも一本のカンチレバーばねビームと各ばねビー
ムと接続する少なくとも一つの分岐接地タブとを有するパネルを含んでいる。ば
ねビームは概ね平面であるとともに、各接地タブはばねビームの平面から且つ外
側収納部の外方向に延びている１対の指を含んでいる。
【００１８】 シールドはPCB接地ポストを有するパネルも含んでいてよい。PCB接地ポスト
は脚部と少なくとも一つの尖端を終端とする取付け側部を備える末端部とを含ん
でいる。ジャックに装備したプリント回路基板の取付け穴に挿入するように末端
部を構成する。末端部を挿入すると、前記尖端は内側に圧縮されるとともに取付
け穴の側面を押圧する。
【００１９】 各図を通して同一または同様な部分には同様の参照符号で示した図面において
、本発明による２段オフセット複数ポート・ジャックが１０で示されていて、外 側収納部１００（図１A〜１G）と、この外側収納部１００内に配置した内側収納
部１０００、１０１０（図２および３A）と、オプションのシールド（図７A〜１
５）とを備えている。
【００２０】 図１A〜１Gに示す外側収納部１００は、正面１０５と、上壁１１０と、この上
壁１１０と概ね平行な底壁１１５と、互いに対向する側壁１２０と、底面前部１
３０と、底面後部１４０と、背面上部１５０と、背面下部１６０とを有している
。外側収納部１００の正面１０５は、上壁１１０および底壁１１５と概ね平行な
中間部１０７を有している。正面１０５は、それぞれが対称の垂直面“ａｉ”を
有する６つの第１の上段プラグ開口部２００ｉと、それぞれが対称の垂直面“ｂ ｉ ”を有する６つの第２の下段プラグ開口部２１０ｉとを設定している。なお、
上記ｉは、図示した実施態様では、ｉ＝１〜６である。
【００２１】 図１Aおよび１Bに示すように、上段プラグ開口部２００１〜２００６は、下段
プラグ開口部２１０１〜２１０６とは、それらの中心軸ａｉと中心軸ｂｉとを、
距離Aだけずらして、互いの配列ピッチをずらしている。したがって、上段のプ ラグ開口部２００は、下段の何れのプラグ開口部２１０とも完全に対向すること
はない。 以上のように第１実施態様では、６つのプラグ開口部を上下段のそれぞれに形
成したが、最低で各段にひとつのプラグ開口部を備えていればよい。つまり、各
段のプラグ開口部の数は、任意の数であってよい。 なお、この場合に、各段のプラグ開口部の数が、同じにならなくてもよい。
【００２２】 図１Aに想像線で示した底面後部１４０と背面下部１６０とは、プリント回路 基板（PCB）３００を収納する凹部を形成している。そして、PCB３００の幅は背
面下部１６０の長さより短いか、またはそれと等しくしている。また、図１Aの 実施形態において、底面後部１４０とPCB３００との間にステップ１６２を設け て、それら両者間に段差を形成し、それら底面後部１４０とPCB３００との接触 を防いでいる。
【００２３】 一対の通気孔１６４を外側収納部１００に設けて、ジャック１０の表面および
PCB３００と、ジャックに設けた構成部品との間に空気が流れるようにしている 。各通気孔１６４は正面１０５の開口部から外側収納部１００の後部に伸びてい
る。通気孔１６４は図示した実施形態に示す形状に限定されるものではない。さ
らに、図示のジャック以外のジャックと接続してもよい。
【００２４】 図２において、下部内側収納部（いわゆる下部インサート）１０００は、ほぼ
L字型の誘電本体１０３０と、８本の接点/端子部材１０１０とを備えるとともに
、それら接点／端子部材１０１０は、接点部２６０と端子部１０２０とを有して
いる。このようにした接点/端子部材１０１０は、射出成形により誘電本体１０ ３０に装着している。ただし、接点／端子部材１０１０を誘電本体１０３０に装
着するためには、必ずしも射出成形の手段を用いなくてもよい。
【００２５】 当該技術において公知のその他の装着方法を利用してもよい。誘導体１０３０
は、その対向する側面に一対の延伸リブ１０４０を備える。下部インサート１０
００を外側収納部１００内に差し込むと、挿入プラグを収容可能なプラグ収容レ
セプタクルは、下段のプラグ開口部２１０のそれぞれと同一線上に位置すること
になる。
【００２６】 各プラグ収容レセプタクルは、外側収納部１００の対向する内壁（または、外
側収納部１００の側壁１２０の内側表面およびひとつの内壁）と、外側収納部１
００の櫛型部１２２と、外側収納部１００の底壁１１５の内側表面と、外側収納
部１００の正面１０５の中間部１０７から内方向に突出している上部リップ１２
４と、各下部インサート１０００の下部表面１０５０とから成る。
【００２７】 図３Aでは、上部内側収納部（いわゆる上部インサート）１１００がほぼL字型
の誘導体１１３０と、８本の接点/端子部材１１１０とを備え、各部材１１１０ は接点部２６０と端子部１１２０とを有している。このようにした接点/端子部 材１１１０は、射出成形により誘電本体１０３０に装着している。ただし、接点
／端子部材１１１０を誘電本体１１３０に装着するためには、必ずしも射出成形
の手段を用いなくてもよい。
【００２８】 当該技術において公知のその他の装着方法を利用してもよい。誘導体１１３０
は、その対向する側面に一対の延伸リブ１１４０を備える。 上部インサート１１００を外側収納部１００内に差し込むと、挿入プラグを収
容可能なプラグ収容レセプタクルが、外側収納部１００の正面１０５の上段のプ
ラグ開口部２００のそれぞれと同一線上に形成される。
【００２９】 各プラグ収容レセプタクルは、外側収納部１００の対向する内壁（または、外
側収納部１００の側壁１２０の内側表面およびひとつの内壁）と、外側収納部１
００の櫛型部１２２と、外側収納部１００の上壁１１０の内側表面と、外側収納
部１００の正面１０５の中間部１０７から内方向に突出している下部リップ１２
６と、各上部インサート１１００の上部表面１１５０とから成る。
【００３０】 上下部インサートのその他の構成は本発明に基づき使用されてもよく、例えば
、前方を向いている接点/端子部材と後方を向いている接点/端子部材とを組み合
わせたものがある。
【００３１】 ジャック１０を組み立てるには、図１Fに示す部材１３２に形成した対向する チャネル１３１に下部インサートのリブ１０４０をはめて、図１Cに示すように 、各下部インサート１０００を外側収納部１００に挿入する。次いで部材１３４
の間に形成したチャネル１３５にリブ１１４０をはめて、図１Cに示すように各 上部インサート１１００を外側収納部１００に挿入する。
【００３２】 外側収納部１００に上下部インサート１０００、１１００を挿入してジャック
１０を組み立てたら、ジャック１０をPCB３００に取付けることができる。 上下部インサート１０００、１１００には、接点/端子部材１０１０、１１１ ０を備えるとともに、この接点／端子部材に、端子部１０２０、１１２０の設置
位置と対応する貫通孔を形成している。そして、この貫通孔には、メッキを施し
ている。このようにしたPCB３００を図４に説明的に示している。
【００３３】 図１A〜１G、図２および図３A〜３Dにおいて、ジャック１０の上下段の各プラ
グ収容レセプタクルは、モジュラ・コネクタ・プラグ２２０を収容するように構成
されている。これに関連して、外側収納部１００の上壁１１０と底壁１１５とは
、ラッチ切り欠き部２５０を備える。各プラグ２２０は複数の平行な導体ブレー
ド２３０と弾性プラグラッチ２４０とを備えている。プラグ２２０がレセプタク
ルの一つに差し込まれると、導体ブレード２３０が接点/端子部材１０１０、１ １１０の接点部２６０と接触しし、弾性プラグラッチ２４０はラッチ切り欠き部
２５０と一致する。ジャック１０を小型化するために、各ラッチ切り欠き部２５
０は、１対の突起２５１，２５２で部分的に囲まれた孔２５３を備えている（図
１D）。
【００３４】 上記構成で、複数の２段複数ポート・ジャック１０をそれぞれのPCB上に上下に
重ねて取付けて、プラグ２２０を各ジャック１０の各レセプタクルに差し込む場
合、ジャック１０の上部レセプタクルに挿入されたプラグ２２０のプラグラッチ
２４０が、他のジャック１０の下部レセプタクルに挿入されたプラグのプラグラ
ッチの邪魔をすることはない。さらに、底面後部１４０と背面下部１６０とで形
成された凹部内（プラグ収容レセプタクルの下段のうしろ）にPCB３００を取付 けたので、ジャックおよびPCBのアセンブリに必要な隙間を、ジャックをPCBの上
に全体的に取付ける従来の構造より小さくできる。
【００３５】 これに関連して、重要なのは、複数ポート・ジャックにおける凹部の設置が、 ジャックの外側収納部の正面の一列に並ぶプラグ開口部およびプラグ収容レセプ
タクルの構成とは無関係にあるということである。すなわち、外側収納部の正面
にオフセットプラグ開口部を設けることなくPCBの収容するために背面下部に凹 部を有する多段ジャックも、本発明の範囲である。
【００３６】 ある応用例では、大型ハウジングの前板の切り欠き内にジャック１０の正面部
を配置することを検討している。図６Aおよび６Bにおいて、電子部品ハウジング
５００と、ハウジング５００に取付けた１対の２段オフセット複数ポート・ジャ ック１０とを概略的に示す。
【００３７】 部品ハウジング５００は前板５１０と、前板５１０に形成した１対の切り欠き
部５２０とを含んでいる。１対のジャック１０は前板５１０を通って多少伸びて
いて、各種の電子部品６００を取付けてあるPCB３００をそれぞれ装着している 。各ジャック１０のプラグ開口部２００、２１０のオフセット配列のために、切
り欠き部５２０（要するにジャック１０）を互いにより近接して配置でき、これ
により省スペース化になっている。さらに、１対の切り欠き部５２０を単一の切
り欠き部と置き換え、ジャック１０を直接に互いに重ねることも可能である。
【００３８】 さらに、図６Bにおいて、破線で示したジャック１０の通気孔１６４は、部品 ハウジング５００の内部と外部間で空気を流すことにより、PCB３００に換気を 施している。この方法で、通気孔１６４を通る空気で、PCB３００上の電子部品 ６００を冷却してもよい。
【００３９】 ジャック、特に複数ポート・ジャックに空気を通すための通気孔は、外側収納 部の正面に形成したオフセットプラグ開口部の設置とは無関係であり、オフセッ
トプラグ開口部を有さない複数ポート・ジャックに利用されてもよい。
【００４０】 図３Bでは、ジャック１０を大型ハウジングの前板に取付けるための他の方法 を示している。この応用例において、ほぼU字型ハウジング２６１はその閉口端 に切り欠き部を有し、ジャック１０とPCB３００の少なくとも一部とをU字型ハウ
ジング２６１内に配置している。この応用例のタイプでは、多くの場合、複数の
U字型ハウジング２６１を互いに積み重ねる。したがって、ジャック１０のプラ グ開口部２００、２１０のオフセット配列のために、U字型ハウジングを互いに より近接して配置でき、これにより省スペース化になっている。PCB３００の換 気は、図６Bで上述した方法で通気孔１６４を介して達成できる。
【００４１】 次に、再び図１A〜１G、図２及び図３A〜３Bを参照して、接点/端子部材１０ １０、１１１０を外側収納部１００内に取付ける方法を詳説する。各上部プラグ
収容レセプタクルは、内壁８００が、そこから下方向に延びる複数の縦長隙間部
８１０と櫛型部１２２とから成り、各隙間部８１０は各接点/端子部材１１１０ の接点部を収容するためのスロット８２０を設定している（図１B及び１G）。
【００４２】 各下部プラグ収容レセプタクルは、内壁８3０が、そから上方向に延びる複数 の縦長隙間部８４０と櫛型部１２２とから成り、各隙間部８４０は各接点/端子 部材１０１０の各接点部を収容するためのスロット８２０を設定している（図１
B及び１G）。
【００４３】 本発明の一実施形態に基づき、図５Aは下部インサート１０００の接点/端子部
材１０１０の等角図を示し、図５Bは上部インサート１１００の接点/端子部材１
１１０の等角図を示している。図５Aおよび図５Bに示す実施形態によれば、接点
/端子部材１０１０.１および１０１０.８の間と、接点/端子部材１１１０.１お よび１１１０.８の間と、接点/端子部材１０１０.３および１０１０.７の間と、
接点/端子部材１１１０.３および１１１０.７の間と、接点/端子部材１０１０. ４および１０１０.５の間と、接点/端子部材１１１０.４および１１１０.５との
間とで、二重クロスオーバを設けている。
【００４４】 このことが３対のワイヤ（１と２、４と５、および７と８）の二重クロスオー
バを設ける。しかし、１対、２対または４対のワイヤの二重クロスオーバを交互
に設けてもよい。
【００４５】 さらに、本発明の二重クロスオーバという特長は単一ポートのモジュラ・コネ クタにも用いてよい。接点/端子部材の実際のクロスオーバは、接点部２６０と 端子部との間に延びる中間ブリッジ部にある。すなわち、クロスオーバを設ける
ためには、互いに交差する接点/端子部材の中間部を異なる平面に配置する。
【００４６】 本発明によれば、１対以上のワイヤの二重クロスオーバを設けることはこれら
のワイヤでの近端クロストークを低減することになることが分かった。好ましく
は、４対のワイヤを使用するデータ通信アプリケーションでは、ワイヤ対１と２
、４と５および７と８の二重クロスオーバを設ける。
【００４７】 例えば、エサーネット・アプリケーションのようなワイヤ対１と２および３と ６だけを使用するアプリケーションでは、ワイヤ対１と２および３と６の二重ク
ロスオーバを設けることが好ましい。さらには、本発明に基づいてワイヤ対の二
重クロスオーバを設けることにより、ELA/TIA第５項の最小限近端クロストーク・
アイソレーション基準に見合うモジュラ・ジャックを提供することができる。
【００４８】 その上、ワイヤ対の二重クロスオーバを設けることにより、RJタイプコネクタ
の従来の“フットプウリント”は維持される。例えば、二重クロスオーバを設け
ることにより、本発明に基づくコネクタ１０における各ポートのワイヤ１〜８の
位置は、ワイヤのクロスオーバを備えない従来のコネクタにおけるワイヤ１〜８
の位置と同じにすることができる。このことは重大な意味をもっている。なぜな
ら、従来のRJタイプのフットプリントを維持することにより、
【００４９】 本発明に係る二重クロスオーバ・モジュラコネクタを従来のコネクタの簡易代 替品として用いることができるからである。この意味で、本発明は、既存のPCB を取り替えたり、変更したりすることなく第５項の基準まで電子部品の品質を高
められる。
【００５０】 図６Aおよび６Bに関して上述したように、ある応用例では、大型電子部品ハウ
ジングの前板の切り欠き部内に、ジャック１０の正面部を配置することを検討し
ている。該応用例においては、ジャック１０を囲むとともにハウジング５００又
は２６１の前板５１０にアースをとる金属製シールドを備えることが好ましいが
、他の応用例においても、金属シールドを設けることが望ましいこともある。
【００５１】 次に、本発明の好適な実施形態による金属製シールド１２００について、図７
A〜１５を参照して説明する。シールド１２００は上述したジャック１０とは無 関係に用いられる。
【００５２】 好ましくは、図１５に示すように白紙状態で平坦な１枚の金属シートで、金属
製シールド１２００を形成する。図７Aおよび１５において、シールド１２００ を、前パネル１２１０と、上パネル１２９０と、後パネル１３００と、底パネル
１２９１と、１対の側パネル１２９５とで構成する。上パネル１２９０と底パネ
ル１２９１と側パネル１２９５とを前パネル１２１０に対して内側方向に略９０
度に折り曲げて、シールド１２００を支柱がなくとも立つ独立したユニットにし
ている。上パネル１２９０は、各側パネル１２９５の上に曲がる１対のタブ１２
９４をさらに含でいる。同様に後パネル１３００は、略９０度で内側方向に曲が
る１対のタブ１２９３を含でいる。
【００５３】 完成した独立ユニットを図７Cに示す。図７Cに示した方向にジャック１０をシ
ールド１２００内に挿入した後、後パネル１３００を略９０度で内側方向に曲げ
、タブ１２９３と側パネル１２９５とを接触させる。
【００５４】 図１２において、前パネル１２１０は、ほぼ平行な２段配列になっている１２
個の切り欠き部１２３０を備えており、切り欠き部１２３０をジャック１０の上
下プラグ開口部２００、２１０と重なり合うように構成する。１対の対向するタ
ブ１２４０を各切り欠き部１２３０に設ける。プラグ開口部２００、２１０と同
一線上にあるプラグ収容レセプタクル内にある各凹部１２４１に入るようにタブ
１２４０を内側方向に曲げる。シールド１２００には、１対の切り欠き部１２２
０も設ける。シールド１２００をジャック１０に配置したとき、この切り欠き部
１２２０は外側収納部１００の通気孔１６４と重なり合うことになる。
【００５５】 図１３に示すように、シールド１２００の上パネル１２９０は５つの取付けタ
ブ１２５０を備えていて、シールド１２００をジャック１０に配置したときに、
タブ１２５０を下方向に曲げて、外側収納部１００の上壁１１０上の各ノッチ１
２５１に固定されるようにする。図１３及び１５では、上パネル１２９０は複数
の分岐接地タブ１２６０とカンチレバーばねビーム１２７０とをさらに含んでい
る。また、台形接地タブ１２６１およびカンチレバーばねビーム１２７１も備わ
っている。さらに、上パネル１２９０には、シールド１２００がジャック１００
に配置されたときに上部レセプタクル２００の各ラッチ部材２５０と重なるよう
に構成した６つの切り欠き部１２８０が備わっている。
【００５６】 図１４は、ジャック１０に配置した底パネル１２９１を示している。底パネル
１２９１には、シールド１２００をジャック１０に配置したときに外側収納部１
００の底面後部１４０上の各固定ポスト１３００に固定する７つの固定孔１２９
２が備わっている。また、底パネル１２９１は複数の分岐接地タブ１２６０とカ
ンチレバーばねビーム１２７０とをさらに含んでいる。台形接地タブ１２６１お
よびカンチレバーばねビーム１２７１も備わっている。
【００５７】 さらに、底パネル１２９１には、シールド１２００がジャック１００に配置さ
れたときに下部レセプタクル２１０の各ラッチ部材２５０と重なるように構成し
た６つの切り欠き部１２８５が備わっている。図１５において、後パネル１３０
０はPCB３００に固定する５本の金属製ポストと、外側収納部１００の上部背壁 １９０の図示しない各固定ポストに固定する６つの固定孔１２９２とを含んでい
る。
【００５８】 図７Aにおいては、同様に、各側パネル１２９５が１対の分岐接地タブ１２６ ０とカンチレバーばねビーム１２７０とを含んでいる。各側パネル１２９５は、
脚部２０１０と末端部２０３０を有するPCB設置ポストをも含んでいる。図７B〜
１１において、接地ポストの強度を強くするためにガセット支持部２０００を側
パネル１２９５に設けると好ましい。ガセット支持部２０００はその上端のポイ
ント２０９０に向かって先細になる略凹面形状になっている。
【００５９】 図９に示すように、足部２０１０および末端部２０３０は略凹面形状である。
図７B〜１１に示す実施形態では、末端部２０３０は中央支持部２０４１を含ん でいて、その一端の終点は中央尖端２０３７であり、他の端の終点は保持端２０
３６である。末端部２０３０は１対の外側支持側部２０４０、２０４２を含んで
いて、それぞれの一端の終点は外側尖端２０３５、２０３９であり、他の端の終
点は保持端２０３６である。脚部２０１０には、切り欠き部２０２０が設けられ
て、中央支持側部２０４１上に保持端２０３６を形成している。
【００６０】 これらの非圧縮状態では、図１０および１１に示すように、支持側部２０４０
と２０４２との外側表面の間の直径Bは、PCB３００内の取付け穴２０９１の直径
より大きくなっている。
【００６１】 しかし、外側尖端２０３９と２０３５との間の直径CはPCB３００の取付け穴２
０９１の直径より小さくなっている。したがって、末端部２０３０をPCB３００ の穴２０９１内に挿入してゆくと、尖端２０３５、２０３７、２０３９および支
持側部２０４０、２０４１、２０４２が内側に押圧されて、PCB接地とシールド １２００との電気的接続ばかりでなく、ジャック１０とPCB３００との確かな機 械的連結をも確実にするような支持側部２０４０、２０４１、２０４２と取付け
穴２０９１との間の圧力嵌合を施す。
【００６２】 図７Bに示すように、末端部２０３０が穴２０９１内に完全に挿入されると、 支持側部２０４０、２０４１、２０４２は穴２０９１の表面と確実に係合する。 シールド１２００を取付けたジャック１０を大型ハウジングの前板の切り欠き
部内に装着すると（図６A，６Bおよび３C）、分岐接地タブ１２６０がシールド ２０００と前板との間を接地接続する。この点に関し、カンチレバーばねビーム
１２７０は、分岐接地タブ１２６０に外向きの力を加えることにより、シールド
１２００と前板との間の確かな電気的接続を保持する。図１６は、分岐接地タブ
１２６０およびカンチレバーばねビーム１２７０の側面図である。
【００６３】 さらに、本実施形態によれば、一つのカンチレバーばねビーム１２７０が２点
の接地点（各分岐接地タブ１２６０の２指）に力を加え、接地点の密集型構成を
可能している。その上、分岐接地タブの２指が中央カンチレバーばねビーム１２
７０と接続しているので、２指がばねビーム１２７０に対して回転可能であるた
めに、前板に接触する。
【００６４】 本発明のほかの実施形態によれば、一つまたはそれ以上の分岐接地タブ１２６
０が、（図１３の鎖線で示すように）他方の接地タブ１２６０に対して後方にず
れている。このような互い違いの構成を施すことにより、シールド２０００の前
面１２１０と前板との間の間隔の許容誤差を大きくすることができる。その上、
この構成では、ジャック１０とシールド１２００とを切り欠き部から前板内に挿
入するときに加える必要な組付け力を低減できる。
【００６５】 本発明のほかの実施形態によれば、図１５に示すように、切り欠き部１２８０
と１２８５とはテーパ構成を示している。図１５において、切り欠き部１２８０
、１２８５は、それぞれの前端２０８６，２０８１に第１の幅を有し、後端２０
８５、２０８１にはそれより狭い第２の幅を有している。
【００６６】 この構成のために、ジャックに差し込むプラグのラッチ２４０はジャックとの
安定した係合を維持しながらも、ジャックの（切り欠き部１２８０の場合には）
天井方向または（切り欠き部１２８５の場合には）底部方向への動きは制限され
る。同様に、ラッチ２４０が、例えば、図３Cの隣のU字型ハウジング２６１の取
り外しを邪魔することはない。
【００６７】 本発明のほかの観点によれば、上下側インサート１０００と１１００とを射出
成形により製造する。望ましくは、図１７に示すように、上下側インサート１０
００、１１００の成形位置は水平線より３５度以上傾いている。この製造方法で
は、型内で接点/端子部材の位置を定めるのにキャリア・ストリップを用いる一方
で、インサート射出成形技法を使って単一体のインサート（例えば、インサート
１０００，１１００）を製造することが可能である。本発明に係るこの方法によ
れば、接点/端子部材を１対のキャリア・ストリップとして形成する。
【００６８】 つまり、内列の部材（例えば、１０１０.８、１０１０.７、１０１０.６、１ ０１０.５）は一方のキャリア・ストリップを、そして外列の部材（例えば、１０
１０.１、１０１０.２、１０１０.３、１０１０.４）は他方のキャリア・ストリ ップを形成する。各キャリア・ストリップの部材は間隔を開けた所定配列で保持 する。その理由は、各ワイヤの接点が第１の共通接続ストリップで終端し、各ワ
イヤの端子は第２の共通接続ストリップで終端するからである。部材を個別に取
り扱う必要がないために、該キャリア・ストリップの使用は射出成形の工程を容 易にしている。なお、キャリア・ストリップの部材は上述した二重クロスオーバ 構成で形成してもよい。
【００６９】 いずれの場合にも、図１７に示すように、キャリア・ストリップ１５００、１ ５１０は型内に入れる前にポイント１５０１、１５１１で事前に折り曲げておく
。本発明によれば、図１７および１８に示すように、部品の成形位置を水平線よ
り３５度以上（好ましくは、３５度）傾けて設定する。この成形位置の設定によ
り、キャリア・ストリップを利用してインサート１１１０を一体に成形すること が可能である。
【００７０】 図１８において、型は基部１６００と上部１７００と滑動部１８００とを備え
る。キャリア・ストリップ１５００、１５１０は基部１６００内に置かれる。成 形工程の間、基部１６００、上部１７００および滑動１８００は図１８に図示す
る位置にあるので、型は閉じていて、誘電性材料を型に流し込み、部品を成形で
きる。誘電性材料が固まったら、図１８の矢印で示すように、上部１７００を上
方向に移動し、滑動部１８００を右方向に移動する。
【００７１】 ここで大切なことは、インサート１１００を型から取り出すために、接続スト
リップ１９００と１９１０とがスチール閉止１９２０を除けなければならないこ
とである。図１８において、接続ストリップ１９１０がスチール閉止１９２０を
除けるためには、水平線に対して３５度の角度より大きいか又はそれと等しい角
度で、組立品を成形すべきである。
【００７２】 上述した教示を考慮すれば、本発明の様々の変形および変更が可能であること
は明らかである。したがって、上述した教示の観点で、本発明の他の実施形態が
可能であることが分かる。
【図面の簡単な説明】
本発明に対するより正当な評価および付随する多くの利点は、以下の添付図面
とともに詳細な説明を参照すれば、容易に理解され得る。
【図１Ａ】 本発明の一実施形態による２段オフセット複数ポート・ジャッ クの外側収納部の正面等角投影図である。
【図１Ｂ】 図１Ａの外側収納部の正面図である。
【図１Ｃ】 図１Ａの外側収納部の背面図である。
【図１Ｄ】 図１Ａの外側収納部の上面図である。
【図１Ｅ】 図１Ａの外側収納部の右側面図である。
【図１Ｆ】 図１Ｅの１Ｆ-１Ｆ線に沿った断面図である。
【図１Ｇ】 図１Ｃの１Ｇ-１Ｇ線に沿った断面図である。
【図２】 本発明の一実施形態に係る２段オフセット複数ポート・ジャック の下部内側収納部の正面等角投影図である。
【図３Ａ】 本発明の一実施形態に係る２段オフセット複数ポート・ジャッ クの上部内側収納部の正面等角投影図を示す。
【図３Ｂ】 本発明の第２実施形態に係る上下部内側収納部とともに、図１
Ａ〜１Ｇの外側収納部をも含む本発明の一実施形態に係る２段オフセット複数ポ
ート・ジャックの断面図である。
【図３Ｃ】 従来のモジュラ・プラグの上面図である。
【図３Ｄ】 従来のモジュラ・プラグの側面図である。
【図４】 図１〜３Ａに示した２段オフセット複数ポート・ジャック用のPCB
の上面図である。
【図５Ａ】 本発明の第１実施形態に係る下部レセプタクルの接点配置の等
角投影図を示す。
【図５Ｂ】 本発明の第１実施形態に係る上部レセプタクルの接点配置の等
角投影図を示す。
【図６Ａ】 コンポーネント・ハウジング内に装備した１対の２段オフセッ ト複数ポート・ジャックを示す。
【図６Ｂ】 図６Ａのコンポーネント・ハウジングの断面図を示す。
【図７Ａ】 本発明の一実施形態に係るシールドを備える２段オフセット複
数ポート・ジャックの側面図を示す。
【図７Ｂ】 PCBに設けた図７Aのシールドの接地ポストをさらに詳細に示す
側面図である。
【図７Ｃ】 ２段オフセット複数ポート・ジャックを挿入する前の図７Ａに 示したシールドの側面図を示す。
【図８】 図７Ｂの接地ポストを備えたPCBの底面図を示す。
【図９】 非圧縮状態にある図７Bの接地ポストの正面図を示す。
【図１０】 非圧縮状態にある図７Bの接地ポストの側面図を示す。
【図１１】 非圧縮状態にある図７Bの接地ポストの底面図を示す。
【図１２】 本発明の一実施形態に係る遮蔽２段オフセット複数ポート・ジ ャックの正面図である。
【図１３】 本発明の一実施形態に係る遮蔽２段オフセット複数ポート・ジ ャックの上面図である。
【図１４】 本発明の一実施形態に係る遮蔽２段オフセット複数ポート・ジ ャックの底面図である。
【図１５】 本発明に係るシールドを水平状態に示した図である。
【図１６】 本発明の一実施形態に係る分岐接地タブおよびカンチレバ・ビ ームの側面図を示す。
【図１７】 図３Ａの上部内側収納部の成形位置を示す。
【図１８】 本発明の一実施形態に係る型の基部と、型の垂直移動可能な上
部と、型の横移動可能な側部とに対しての内側収納部の位置付けを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ロカティ・ロナルド アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 17404 ヨーク ファーンクリーク レー ン 2701 (72)発明者 バーナム・ディヴィッド アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 17402 ヨーク トール オークス レー ン 2221 (72)発明者 スミス・ジェイムス アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 17406 ヨーク ガン クラブ ロード 433 Ｆターム(参考） 5E021 FA05 FA10 FA16 FB15 FB17 FC16 FC20 FC21 FC23 FC31 FC32 FC36 HC09 LA09 LA15 5E023 AA04 AA16 AA24 BB02 BB22 CC23 EE07 GG02 GG07 GG10 HH01 HH05 HH11 HH12 HH15 HH18 HH23 HH28 【要約の続き】 ０、１１００）は、各プラグ収容レセプタクルに挿入可 能なプラグの接点と係合する接点/端子部材（１０１ ０、１１１０）を含んでいる。ジャック（１０）内に空 気を通すために、通気孔（１６４）を外側収納部（１０ ０）に形成する。金属製シールド（１２００）でジャッ ク（１０）を囲んでもよい。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 上壁と、底壁と、前記上壁および底壁と概ね平行に且つその
    間に配置した中間部を有する正面とを備え、前記正面が前記中間部および上壁の
    間に少なくとも一つの開口部の第１段と前記中間部および底壁の間に少なくとも
    一つの開口部の第２段とを設定していて、前記第１段の前記少なくとも一つの開
    口部の一部分だけが前記第２段の前記少なくとも一つの開口部と真直ぐに対向す
    るように前記第１段の前記少なくとも一つの開口部の対称平面が前記第２段の前
    記少なくとも一つの開口部の対称平面に対してずれていている外側収納部と、 前記外側収納部の前記正面の前記開口部のそれぞれと同一線上で前記外側収納
    部とともにプラグ収容レセプタクルを設定するように前記外側収納部にそれぞれ
    を配置した複数の内側収納部とを備え、前記内側収納部のそれぞれは前記プラグ
    収容レセプタクルのそれぞれに挿入可能なプラグの接点と係合する接点/端子部 材を含んでいることを特徴とする複数ポート・モジュラ・ジャック。
  2. 【請求項２】 開口部の前記第１段および第２段のそれぞれは複数の開口部
    を含むことを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  3. 【請求項３】 前記外側収納部は、前記正面に隣接する底面前部と、前記上
    壁に隣接する背面上部と、この背面上部と隣接する底面後部と、前記底面前部お
    よび底面後部の間に延びる背面下部とを含んで、前記第１段の前記少なくとも一
    つの開口部の後ろで前記外側収納部の背面に凹部を設定して、前記凹部がプリン
    ト回路基板を収容可能であることを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  4. 【請求項４】 前記外側収納部は、前記底面後部と前記背面下部との間に位
    置するステップをさらに備えていて、前記ステップはプリント回路基板が当接す
    る表面を設定して、プリント回路基板が前記外側収納部の前記底面後部と当接す
    ることを防いでいることを特徴とする請求項３に記載のジャック。
  5. 【請求項５】 前記外側収納部は前記正面から前記外側収納部の背面に延び
    る少なくとも一つの通気路を備えていることを特徴とする請求項１に記載のジャ
    ック。
  6. 【請求項６】 前記外側収納部は、横壁と、この横壁と概ね平行に位置する
    内壁と、前記上壁の内表面および前記底壁の内表面から内側方向に延びる櫛型部
    とをさらに備え、前記プラグ収容レセプタクルのそれぞれは前記上壁または底壁
    と、櫛型部の一つと、前記内壁の一つおよび他の前記内壁または前記横壁の一つ
    と、前記外側収納部のそれぞれの表面とから部分的に成っていることを特徴とす
    る請求項１に記載のジャック。
  7. 【請求項７】 前記上壁と底壁とのそれぞれは、前記プラグ収容レセプタク
    ルを設定している前記上壁または前記底壁の部分に位置するラッチ切り欠き部を
    含むことを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  8. 【請求項８】 前記内側収納部を前記接点/端子部材が前記プラグ収容レセ プタクルのそれぞれに延びるように構成していることを特徴とする請求項１に記
    載のジャック。
  9. 【請求項９】 前記内側収納部は、前記外側収納部の前記正面の前記第１段
    の前記少なくとも一つの開口部のそれぞれと同一線上で前記外側収納部とともに
    プラグ収容レセプタクルを設定するように配置した少なくとも一つの下部内側収
    納部と、前記外側収納部の前記正面の前記第２段の前記少なくとも一つの開口部
    のそれぞれと同一線上で前記外側収納部とともにプラグ収容レセプタクルを設定
    するように配置した少なくとも一つの上部内側収納部とを含み、前記上部内側収
    納部は前記下部内側収納部と異なり、少なくとも一つの開口部の前記第１段が少
    なくとも一つの開口部の前記第２段の下に位置していることを特徴とする請求項
    １に記載のジャック。
  10. 【請求項１０】 前記少なくとも一つの下部内側収納部のそれぞれは、概ね
    L字型の誘電本体を含み、前記接点/端子部材を前記本体と接続して取付けて、前
    記接点/端子部材の少なくとも一つは前記本体の前面から下方向に傾斜して延び ている接点部と、前記本体の背面から下方向に延びている端子部とを有している
    ことを特徴とする請求項９に記載のジャック。
  11. 【請求項１１】 前記少なくとも一つの上部内側収納部のそれぞれは、概ね
    L字型の誘電本体を含み、前記接点/端子部材と前記本体とを接続して取付けて、
    前記接点/端子部材の少なくとも一つは前記本体の前面から下方向に傾斜して延 びている接点部と、前記本体の背面から下方向に延びている端子部とを有してい
    ることを特徴とする請求項９に記載のジャック。
  12. 【請求項１２】 前記外側収納部は、前記内側収納部の前記内側収納部への
    挿入を誘導するチャネルを含んでいることを特徴とする請求項１に記載のジャッ
    ク。
  13. 【請求項１３】 前記内側収納部は、前記外側収納部の前記チャネルへの収
    容可能なリブを含んでいることを特徴とする請求項１２に記載のジャック。
  14. 【請求項１４】 前記接点/端子部材を前記内側収納部内に射出成形するこ とを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  15. 【請求項１５】 前記内側収納部のそれぞれに設けた前記接点/端子部材は 、相互にクロスオーバしているワイヤ対を実効的に形成する少なくとも１対の接
    点/端子部材を含むことことを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  16. 【請求項１６】 前記接点/端子部材は、各プラグ収容レセプタクル内まで 延びるように構成した接点部と、プリント回路基板と接続するように構成した端
    子部と、前記接点部および前記端子部間に延びる中間ブリッジ部とを含み、前記
    少なくとも１対の接点/端子部材のクロスオーバが前記中間部に存在することを 特徴とする請求項１５に記載のジャック。
  17. 【請求項１７】 前記少なくとも１対の接点/端子部材のそれぞれの第１接 点/端子部材の前記中間部の部分が、前記内側収納部の第１の平面に位置すると ともに、前記少なくとも１対の接点/端子部材のそれぞれの第２接点/端子部材の
    前記中間部の部分が、前記第１の平面ではない前記内側収納部の第２の平面に位
    置していて、第１および第２の接点/端子部材間の接触をおこすことなく前記接 点/端子部材のクロスオーバを可能にしていることを特徴とする請求項１６に記 載のジャック。
  18. 【請求項１８】 前記端子部で且つ前記接点部での前記接点/端子部材の相 対的位置が同じになるように、前記少なくとも１対の接点/端子部材が相互に２ 回クロスオーバをしていることを特徴とする請求項１６に記載のジャック。
  19. 【請求項１９】 前記外側収納部と前記内側収納部とを覆う金属製シールド
    をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のジャック。
  20. 【請求項２０】 前記シールドは、前記外側収納部の前記正面に被さるため
    の前パネルと、前記外側収納部の上壁に被さるための上パネルと、前記外側収納
    部の底壁に被さるための底パネルと、前記外側収納部の横壁に被さるための側パ
    ネルと、前記外側収納部の開放背面に被さるための後パネルとを備えることを特
    徴とする請求項１９に記載のジャック。
  21. 【請求項２１】 前記シールドは、少なくとも一本のカンチレバーばねビー
    ムとこの少なくとも１本のばねビームの一つと接続する少なくとも一つの分岐接
    地タブとを有するパネルを含むことを特徴とする請求項１９に記載のジャック。
  22. 【請求項２２】 前記ばねビームは概ね平面であるとともに、前記少なくと
    も一つの接地タブのそれぞれは前記ばねビームの平面から且つ前記外側収納部の
    外方向に延びている１対の指を含むことを特徴とする請求項２１に記載のジャッ
    ク。
  23. 【請求項２３】 前記外側収納部の前記上壁が少なくとも一つのノッチを含
    んでいて、前記外側収納部の前記上壁の前記少なくとも一つのノッチのそれぞれ
    の中に固定するように構成した少なくとも一つの取付けタブを前記シールドは含
    んでいることを特徴とする請求項１９に記載のジャック。
  24. 【請求項２４】 前記外側収納部の前記底壁が少なくとも１本の固定ポスト
    を含んでいて、前記少なくとも１本の固定ポストのそれぞれと係合するように構
    成した少なくとも一つの固定孔を前記シールドは含んでいることを特徴とする請
    求項１９に記載のジャック。
  25. 【請求項２５】 前記外側収納部は横壁が含んでいて、前記シールドは前記
    横壁に被さる側パネルを含み、各側パネルはPCB接地ポストを含み、前記PCB接地
    ポストは脚部と少なくとも一つの尖端を備える末端部とを含み、前記末端部をジ
    ャックを取付けたプリント回路基板の取付け穴に挿入するように構成して、前記
    末端部を挿入すると前記尖端は内側に圧縮されるとともに取付け穴の側面を押圧
    することを特徴とする請求項１９に記載のジャック。
  26. 【請求項２６】 上壁と、底壁と、前記上壁および底壁と概ね平行に且つそ
    の間に配置した中間部を有する正面とを有していて、前記正面が前記中間部およ
    び上壁の間に少なくとも一つの開口部の第１段と前記中間部および底壁の間に少
    なくとも一つの開口部の第２段とを設定している外側収納部であって、前記正面
    に隣接する底面前部と、前記上壁に隣接する背面上部と、この背面上部と隣接し
    且つ前記上壁には前記底面前部より近くに位置する底面後部と、前記底面前部お
    よび底面後部の間に延びる背面下部とをさらに有していて、前記第１段の前記少
    なくとも一つの開口部の後ろで前記外側収納部の背面に凹部を設定して、前記凹
    部がプリント回路基板を収容可能である外側収納部と、 前記外側収納部の前記正面の前記開口部のそれぞれと同一線上で前記外側収納
    部とともにプラグ収容レセプタクルを設定するように前記外側収納部にそれぞれ
    を配置した複数の内側収納部とを備え、前記内側収納部のそれぞれは前記プラグ
    収容レセプタクルのそれぞれに挿入可能なプラグの接点と係合する接点/端子部 材を含んでいることを特徴とする複数ポート・モジュラ・ジャック。
  27. 【請求項２７】 前記第１段の前記少なくとも一つの開口部の一部分だけが
    前記第２段の前記少なくとも一つの開口部と真直ぐに対向するように前記第１段
    の前記少なくとも一つの開口部の対称平面が前記第２段の前記少なくとも一つの
    開口部の対称平面に対してずれていていることを特徴とする請求項２６に記載の
    ジャック。
  28. 【請求項２８】 上壁と、底壁と、前記上壁および底壁と概ね平行に且つそ
    の間に配置した中間部を有する正面とを有していて、前記正面が前記中間部およ
    び上壁の間に少なくとも一つの開口部の第１段と前記中間部および底壁の間に少
    なくとも一つの開口部の第２段とを設定している外側収納部と、 前記外側収納部の前記正面の前記開口部のそれぞれと同一線上で前記外側収納
    部とともにプラグ収容レセプタクルを設定するように前記外側収納部にそれぞれ
    を配置した複数の内側収納部であって、前記内側収納部のそれぞれは前記プラグ
    収容レセプタクルのそれぞれに挿入可能なプラグの接点と係合する接点/端子部 材を含んでいる内側収納部とを備え、 前記外側収納部は、ジャックを通過する空気の流れを実効的に可能にするよう
    に、前記正面から前記外側収納部の背面に延びる少なくとも一つの専用通気路を
    含んでいることを特徴とする複数ポート・モジュラ・ジャック。
  29. 【請求項２９】 前記第１段の前記少なくとも一つの開口部の一部分だけが
    前記第２段の前記少なくとも一つの開口部と真直ぐに対向するように前記第１段
    の前記少なくとも一つの開口部の対称平面が前記第２段の前記少なくとも一つの
    開口部の対称平面に対してずれていていることを特徴とする請求項２８に記載の
    ジャック。
  30. 【請求項３０】 ジャック用インサートを製造する方法であって、 １対のキャリア・ストリップとして、インサートの接点/端子部材を形成する工
    程と、 間隔をあけた配列でキャリア・ストリップに接点/端子部材を保持する工程と、 キャリア・ストリップを型内に収める前に折り曲げておく工程と、 成形位置が水平線から外れるように型を構成する工程と、 接点/端子部材の周囲の型内に誘電性材料を射出する工程とから成ることを特 徴とする方法。
  31. 【請求項３１】 水平線とは略３５度の角度を成してずれるように型を形成
    することを特徴とする請求項３０に記載の方法。
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