【発明の詳細な説明】
スプレイヤ、ポンプ及び組立体 発明の技術分野
本発明は、ポンプ及び特にノンエーロゾルポンプスプレイヤに関する。発明の背景
コンテイナ非加圧ポンプスプレイヤは、一般にシリンダとプランジャの一体
構成を使用して圧力を発生させ、例えばコンテイナ(容器)から殺虫剤や肥料等
の液体を噴霧する。コンテイナ非加圧ポンプスプレイヤは、取扱いに注意を要し
且つ爆発の危険を避ける為に温度制御を必要とする加圧コンテイナを使用しない
ので好ましい。コンテイナ非加圧ポンプスプレイヤは、オゾンを破壊する推進薬
を使用しないこと及び比較的安価であることを含むその他いくつかの利点を有す
る。
コンテイナ非加圧ポンプスプレイヤには一般的に2種類あり、1つはアップ
ストロークで加圧されるポンプスプレイヤであり、他方はダウンストロークで加
圧されるものである。ダウンストロークで加圧されるポンプスプレイヤは、一般
に復帰ばねを使用し、加圧ストロークの後にプランジャを上方にバイアスする。
これらスプレイヤは、ポンプスプレイヤをプランジャがアップ(上)位置のまま
保管又は輸送されてしまう場合があるという欠点を有する。従って、ポンプスプ
レイヤは、復帰ばねが圧縮位置のままで輸送されたり保管されることとなり、こ
のばねが疲労して永久的に摩耗し始めることとなる。同様に、この復帰ばねを間
違って解放した場合には、コンテイナ内の液体を加圧しない限りプランジャを押
込めることができない。殺虫剤やその他の有毒化学物質の場合には、これは好ま
しくない。
プランジャを上方に引っ張って加圧したポンプスプレイヤでは、プランジャ
が間違って押出されることはないという利点はあるが、それらも幾つかの欠点を
有する。例えば、一度プランジャを引上げると、一般に液体を放出することなく
プランジャを下げることができない。プランジャを引上げると、比較的多量の加
圧液体を生じるので、この比較的多量の液体を浪費するか或いはプランジャを引
延ばしたままでデバイスを保管するかのいずれかが必要
である。
カプラ等の発明による米国特許第4,174,055号は、別のディスペンサを開示
している。このディスペンサは、アップストロークで液体を加圧するプランジャ
を有するが、それは別体の復帰ばね及び主プランジャピストンと独立してプラン
ジャのハンドルを下げる為のカラーを備えている。この構成は幾つかの利点を有
するが、他のポンプスプレイヤ構成よりも複雑且つ高価となる。更に、このシス
テムでは圧力の逃げを遅くするようにしているが、このスプレイヤは長い時間に
わたり加圧状態に維持されることとなる。しかし、これはこのデバイスに触れた
大人や小人に間違って化学物質をあびせてしまう危険が増加することが明らかで
ある。本発明は、従来技術の欠点を克服する、特にコンテイナ非加圧ポンプスプ
レイヤを形成するのに好適な装置及びポンプアタッチメントを含んでいる。好ま
しくは、この装置は、アップストロークで加圧されるポンプスプレイヤを含み、
スプレイヤはリラックスした位置で保管及び輸送を可能にする。しかし、ここで
重要なことは、プランジャを迅速且つ容易に下げて且つ液体を放出することなく
圧力を解放することが可能であることである。これらの利点は、安価に製造でき
且つ信頼性を高める為に可動部品数を減らした装置に設けられることが明らかで
ある。
本発明の1つの観点(特徴)は、ネックを形成するコンテイナ用ポンプアタ
ッチメントであり、ボディ、カップリング、シャフト、ピストン、インレットバ
ルブ及びバイアス部材を含んでいる。このボディは細長いチャンバを形成し、第
1端、第2端及びこれら両端間に延びる内壁を有する。カップラは、ボディをコ
ンテイナのネックに固定する寸法形状である。シャフトは、チャンバの第1端の
開口を貫通して延び且つ内部流路(チャンネル)を形成する。ピストンは、チャ
ンバ内で往復運動可能に取付けられ且つシャフトを包囲する環状内面とボディの
内壁とシール係合をなす寸法形状の環状外面とを形成する。ピストンは、チャン
バをピストンの上下に夫々上部及び下部の2分割をする。インレットバルブは、
ボディの第2端にあり且つ液体がチャンバ内に流れ、チャンバ外部への流出を制
限するよう構成されている。バイアス部材は、ピストンとチャンバの第1端間に
位置する。
このアタッチメントは、ピストンに対して実質的に固定されている第1シー
ル面とシャフトに対して実質的に固定されている第2シール面とを形成する。第
1シール面及び第2シール面は、協働してピストン及びシャフト間に液流を阻止
する第1位置を有する。また、第1シール面及び第2シール面は、第1シール面
及び第2シール面間に液流を生じさせる第2位置を有する。
好ましくは、シャフトはピストンがシャフトの一端を超えてスライドするの
を阻止する外方に延びる面を含んでいる。同様に、アタッチメントはシャフトに
取付けられ第2シール面を形成する第10リングと第1シール面を形成する内方
にテーパーしたシートとを含んでいる。これに代わって、ピストンは一体であっ
て且つボディの内壁とシール係合する寸法形状の上方環状外面及びボディの内壁
とシール係合する寸法形状の下方環状外面を形成する。好ましくは、上方環状外
面は下向き圧力に応じて外方に撓むよう構成された。上方リップにより形成され
且つ下方環状外面は上向き圧力に応じて外方に撓むよう構成された下方リップに
より形成される。
また、このアタッチメントは、内部流路と連通するスプレイノズル及びこの
スプレイノズルを流れる液流を選択的に阻止するアクチュエータを含んでいても
よい。
このアタッチメントは、好ましくはシャフトに固定されたハンドル及び第1
位置と固定位置間で移動するラッチを含んでいる。第1位置では、シャフトがボ
ディの第1端を介して引抜かれるのをラッチが略防止し、固定位置では、ラッチ
はシャフトがボディの第1端を介して引抜かれるのを可能にする。或いは、ハン
ドルはシャフトと一体に形成され一体のプランジャを形成し、これにより潜在的
な漏洩部を除去してもよい。
本発明の別の観点は、ネックを形成するコンテイナとアタッチメントを含む
装置である。このアタッチメントは、ボディ、カプラ、シャフト、ピストン、イ
ンレットバルブ及びバイアス部材を含んでいる。ボディは、第1端、第2端及び
これら第1端及び第2端間に延びる内壁を有する細長いチャンバを形成する。カ
プラは、ボディをコンテイナのネックに固定する寸法形状である。シャフトは、
チャンバの第1端の開口を貫通すると共に内部流路を形
成する。ピストンは、チャンバ内で往復可能に取付けられ且つシャフトを包囲す
る内側環状面及びボディの内壁とシール係合する寸法形状の外側環状面を形成す
る。ピストンは、チャンバをピストンの上下に夫々上部及び下部に分離する。イ
ンレットバルブは、ボディの第2端にあり、チャンバ内への流体の流入を可能に
し且つチャンバ外への流体の流出を制限する。バイアス部材は、ピストンとチャ
ンバの第1端間に配置される。
アタッチメントは、ピストンに対して実質的に固定された第1シール面及び
シャフトに実質的に固定された第2シール面を含んでいる。第1シール面及び第
2シール面は、第1シール面と第2シール面とが協働してピストン及びシャフト
間で液流を阻止する第1位置を有する。第1シール面及び第2シール面は、第1
シール面及び第2シール面がピストンとシャフト間で液流を可能にする第2位置
を有する。
本発明の他の観点は、スプレイ装置をアーミング及びディスアーミングする
方法であり、液体を入れるコンテイナ及びそれに取付けられたアタッチメントを
含み、細長いチャンバを形成するボディ、このチャンバの開口から貫通して内部
流路を形成するシャフト、チャンバ内に往復動可能に取付けられたピストン、チ
ェックバルブ及びバイアス部材を有すると共に更に下記(1)〜(4)を含む。
(1)シャフトをボディに対して第1方向に移動すると、ピストンをその方向に
移動させ、液体をコンテイナからチャンバ内にチェックバルブを介して押出し且
つバイアス部材を圧縮する。(2)バイアス部材は、ピストンに作用して、チャ
ンバ内の液体に対して第2方向に圧力を加える。(3)液体をチャンバからシャ
フト内の内部流路を介して解放する。(4)シャフトをボディ及びピストンに対
して第2方向へ移動させ、ピストンとシャフト間のシールを解放して、ピストン
及びシャフト間に液流を生じさせて液体の圧力を解放(デプレッシャ)する。
本発明の他の観点は、グリップ、スプレイ及びバルブハウジングを有するノ
ーズ/バルブ及びアクチュエータを含むスプレイノズルである。アクチュエータ
はバルブに接続されている。バルブハウジングはグリップ又はノーズ内に取付け
られている。バルブハウジングは、閉端、インレットポート(入
口)及びアウトレットポート(出口)を形成する。バルブは、ハウジング内に取
付けられ且つ流れ部、その一側の第1シール及びその反対側の第2シールを有す
る。バルブは、インレットポート及びアウトレットポート間の液流を阻止する第
1位置と、インレットポート及びアウトレットポート間に液流を生じさせる第2
位置とを有する。第1シール及び第2シールは、バルブが第1位置にあるとき、
インレットポートの一側に位置される。第1シール及び第2シールは、バルブが
第2位置のとき、インレットポート及びアウトレットポートの反対側に位置する
。好ましくは、バルブは一体のシャフト部材及び2以下のOリングより成る。
本発明の更に他の観点は、コンテイナのアセンブリ(組立体)である。この
アセンブリは、グリップ、このグリップをコンテイナのネックに固定する寸法形
状のカプラ、プラグ及びアダプタを含んでいる。グリップはハンドル部とステム
部とを含んでいる。ハンドル部は、第1アウトレットを有する第1流路を形成す
る第1内壁を有する。第1流路及び第2流路は第2流路のアウトレットで交差す
る。プラグは、第1流路内に取付けられ且つプラグが第2アウトレットから第1
アウトレットへの液流を阻止する第1位置と、プラグが第2アウトレットから第
1アウトレットへの液流を生じさせる第2位置とを有する。アダプタは、第1流
路に挿入される寸法形状であり、プラグを第1位置及び第2位置間で移動させる
内側部分を有する。好ましくは、プラグは更にプラグが第2位置にあるとき液体
を流す内部流路を含んでいる。アダプタは、好ましくは管(チューブ)の1つを
グリップのハンドル部に固定するコネクタより構成される。
最後に、本発明の更に他の観点は、コンテイナとスプレイヤとを含むアセン
ブリである。コンテイナは、壁、第1スタッド及び第2スタッドを有する。第1
スタッド及び第2スタッドは、各々ヘッド部とステム部を含んでいる。スプレイ
ヤはスプレイと壁を有する。この壁には、第1開口及び第2開口を有する。これ
ら各開口は、ステム部より広く且つヘッド部より狭い第1部分と、ヘッド部より
広い第2部分とを含み、スタッドのヘッド部はその内部に挿入可能である。好ま
しくは、コンテイナはシーム(継ぎ目)及びこの
シームに挿入可能な第1スタッド及び第2スタッドを含む。好ましくは、開口の
第2部分は開口の第1部分よりもスプレイに近づけて配置されている。好ましく
は、第1スタッド及び第2スタッド共に、ヘッド部はステム部に第1側に第1オ
ーバーハング距離だけ且つ第2側にオーバーハング距離だけオーバーハングして
いる。この第1オーバーハング距離及び第2オーバーハング距離の少なくとも1
つは、少なくとも0.015インチ(約0.38mm)であるのが好ましい。図面の簡単な説明
本発明の上述した及びその他の特徴を、添付図に基づいて以下に説明する。
これら図中、
図1は、本発明によるポンプアタッチメントを含む装置の縦断面図であり、
通常の休止位置の部品を示し、
図1aは、図1中の円1a−1bで囲まれた部分の拡大断面図であり、
図1bは、図1a中の円1b−1b内の部分の拡大断面図であり、開ベント
通路を示し、
図1cは、図1bと同種の拡大断面図であるが、閉通路を示し、
図1dは、図1aと同様の拡大断面図であるが、輸送中に使用されるハンド
ルプラグを示し、
図1eは、アダプタが使用するロック用リングの拡大図であり、
図2は、図1のデバイスの断面図であり、アクチュエータをコンテイナに対
して上方又は外方へテレスコープ位置に移動し、ピストンを積算(アキュミュレ
ーティング)チャンバ又は貯蔵所に移動してバイアス部材を圧縮してチャンバ内
の液体に加圧する状態を示し、
図3は、図2の線3−3に沿う断面図であり、アンロック位置のラッチを示
し、
図4は、図3と同様の断面であるが、閉位置のラッチを示し、
図5は、完全加圧位置のポンプアタッチメントを示す部分断面図であり、
図6は、ハンドルへの外部からの下向き力によりチャンバの圧力解放を示す
部分断面図であり、
図6aは、図6の領域6a−6aの拡大断面図でありシャフトの外面及びピ
ストンの環状内面間の液流を示し、
図7は、ポンプアタッチメントの完全ロック且つ引込み位置を示し、シャフ
トとピストン間の液流を迅速に減圧し、
図8は、別のピストン設計を示す図6aと同様の図であり、
図9は、第2変形ピストン設計の拡大断面図であり、
図9aは、図9のピストンの上方平面図であり、
図9bは、図10のピストンの底面図であり、
図10は、ピストンの第3変形例の拡大断面図であり、
図11は、変形ハンドル及びシャフト設計の断面図であり、ハンドルとシャ
フトが一体形成されており、
図12は、従来のコンテイナ及びスプレイヤアセンブリの斜視図であり、
図13は、図12のアセンブリのスプレイヤの拡大図であり、
図14は、図12のスプレイヤとコンテイナ間の接続を示す断面図であり、
スプレイヤがコンテイナに取付けられており、
図15は、好適装置の拡大正面図であり、スプレイヤのコンテイナへの取付
状態を示す切欠きを含み、
図16は、取付けられるスプレイアタッチメントを除いた図15のコンテイ
ナの左側面図であり、
図17は、図15のコンテイナをモールドする方法を示す拡大断面図であり
、バイヨネットアタッチメントを含み、
図18は、スプレイヤの変形例の上面図であり、
図19は、図18のスプレイヤの拡大正面図であり、
図20は、図18のスプレイヤの線20−20に沿う断面図であり、
図21は、図19の線21−21に沿う断面図であり、
図22は、スプレイヤが閉位置にあるバルブ機構の部分拡大断面図であり、
図23は、開位置のバルブ機構の部分断面図であり、
図24は、代替バルブ機構の閉位置の部分断面図であり、
図25は、図24のスプレイヤの開位置の拡大部分断面図であり、
図25aは、図25の線25a−25aに沿う拡大断面図であり、
図26は、スプレイヤのバルブ機構の第2代替実施形態例の閉位置を示す拡
大部分断面図であり、
図27は、図26のバルブの開位置の部分断面図である。好適実施形態例の詳細説明
次に、図1を参照してアセンブリ10を説明する。このアセンブリ10は、
コンテイナ20及びポンプアタッチメント30を含んでいる。コンテイナ20に
は、部分的に液体260が入れられている。コンテイナ20は、内部スペース又
は貯蔵部22とネック24を有し、ネック24は開口又はポート26を構成する
。ネック24は、一連の外面ねじ28を有するのが好ましい。
アタッチメント30は、カプラ70によりコンテイナ20に固定されたボデ
ィ40を含んでいる。このアタッチメントは、更にピストン130に連結されたシ
ャフト(軸)110を含んでいる。ハンドル190がシャフト110に取付けら
れている。細長い棒、即ちスプレイノズル220がチューブ(管)222により
ハンドル190に連結されている。好ましくは、ノズル220は解放バルブを含
み、スプレイノズル220及びアクチュエータ240を流れる液流を制御して解
放バルブを制御する。
図5を参照してアタッチメント30のボディ40を詳細に説明する。ボディ
40は、内部チャンバ42を形成する。ボディ40は、第1又は上端44、第2
又は下端46及び筒状内壁48を含んでいる。ボディ140の上端44は、外方
テーパ部50及び内側ねじ54が形成された上部筒状フランジ52を含んでいる
。ボディ40の下端46には一連の開口58が形成された環状オーバーハングリッ
プ56から下方に延びる垂下フランジ60が設けられている。
図3、図4及び図5を参照すると、カプラ70が円板状ベース72を含み、中
央開口74を部分的に形成する。カプラ70は、1対の垂下且つ連結環状リップ
を含んでいる。第1又は内側環状リップ76も同様に開口74を
部分的に形成する。第2又は外側環状リップ78が内側環状リップ76と離間し且
つこれを包囲する。
内側環状リップ76は、オーバーハングフランジ82及び垂下リッジ84を
形成する。内側リップ76及びオーバーバングフランジ82は、協働してハンド
ルシートを形成する。オーバーハングフランジ82及び垂下リッジ84は協働し
て内側Oリングシートを形成する。この第1環状リップ76及び垂下リッジ84
は、同様に外側環状ばね溝96を形成する。内側環状リップ76、ベース72及
び外側環状リップ788は、協働して第1環状チャンネル90を形成し、これは
Oリング91を受容するシートを形成する。外側環状リップ78には、内側ねじ
96が設けられている。
これに代わって、ボディ40のフランジ52に外側ねじを、またカプラ70
のリップ78に内側ねじを設けてもよい。この構成は、ボディを形成するツール
(工具)となし得る。
シャフト110は、第1又は上端112及び第2又は下端114を有する。
上端には外部ねじ116が設けられている。シャフト110の下端114は、好
ましくは放射状に外方延長部118を含んでいる。シャフトは、下側インレット
端124及び上側アウトレット端126を有する内部流路122を形成する内壁
120を含んでいる。
図6及び図6aを参照すると、ピストン130がシャフト110の周囲に取
付けられる。このピストンは、頂部134及び底部136を有するボディ132
を含んでいる。このピストンは、内側環状面138を形成し、内部チャンネル1
40を形成する。内側環状面138は、好ましくはテーパ部142を形成する。
ピストン130は、好ましくは一連の放射状に延びる位置決めリブを含み、これ
らリブは一連の上面144を形成する。これらの面144は、協働して外側環状
溝146を形成してバイアス部材180を受容する。
図5及び図6を参照すると、ピストン130は、アタッチメントのボディ4
0の内部チャンバ42を第1又は上部150及び第2又は下部152に分割する
。ボディ40の下端46のオーバーハングリップ56で形成される
開口58内にチェックバルブ160のインレットが取付けられている。このチェ
ックバルブ160は、アタッチメントのボディ140の内部チャンバ42内に液
流を生じさせるが、液が内部チャンバ42外に流出するのを阻止する。好ましく
は、チェックバルブ160には、シャフトのインレット124と嵌合する上部ニ
ップル162が設けられている。下部ニップル166は、チェックバルブ160
を所定位置に固定する。同様に、チェックバルブには、ボディ40の下端46の
オーバーハングリップ56から垂下する下部ニップル166が設けられる。この
チェックバルブは、中央流路168を形成する。
バイアス部材180は、第1又は上端182と第2端184とを有し、第1
端182はカプラの外部環状ばね溝88内に着座し、第2端184はピストン1
30の上面134の環状溝146内に着座する。
図5を参照すると、ハンドル190は、シャフト110の上端112に取付
けれれる。ハンドルは、垂直ステム192とグリップ又は水平部194を含んで
いる。この水平部は、好ましくはステム192の上端と一体形成され且つステム
192の下端198は好ましくはシャフト110の上端112に固定される。ス
テムは、好もしくは内部流路200を形成する。ステム192の下端198は、
好ましくは大きな口部202を形成し、シャフト110の上端112の外側ねじ
116と螺合する内部ねじ204を形成する。水平部194は、好ましくは同様
にステム192の内部流路200と連通する内部流路を形成し且つ閉端208及
び開端210を有する。
図1及び図1a乃至図1dを参照すると、ハンドル190の水平部194へ
の管222の取付けについて説明する。液密シールを保証する為に、管222は
コネクタ300にロックされ且つアダプタ300はハンドル190の水平部19
4にロックされる。図1aに示す如く、アダプタ300は、円板状の外側部30
2、筒状中間部304及び小径の筒状内側部306を有する。筒状壁307は、
このアダプタの全長にわたる内部流路309を形成する。中間部304は、内側
部306に接して拡大環状ストップ(停止部)308を含んでいる。内側部30
6は、環状ロック用フランジ310を含み、これはハンドル190の水平部19
4内の対応する環状ディテントと嵌合す
る。内側部306は、更に第1シールリング312及び第2シールリング314
を備え、ロック用フランジから内方に離間し且つハンドル190の水平部194
の内部流路206を形成する壁と液密シールを形成する寸法である。外側部30
2は、ポケット316を形成してロック用リング318を受容する。図1eに最
もよく示す如く、ロック用リング318は、複数のグリップ用エッジ又はコーナ
ー320を形成し、管222の外面に対して圧力を加えるよう構成され且つ管2
22がアダプタ300から偶発的に抜けるのを阻止する。
図11は、一体形成されたハンドル及びシャフト又はプランジャ424を示
し、これは上述した2体構造のハンドル及びシャフトの代わりに使用可能である
。この一体プランジャ424は、ハンドル及びシャフト間の漏洩点を排除する。
プランジャ424は、シャフト部426及び停止カラー430で連結されている
ハンドル部428を含んでいる。ハンドル部428は、垂直ステム部432及び
水平グリップ部434を含んでいる。プランジャ424のシャフト部426は、
プラグ438と嵌合する内壁436を含んでいる。このプラグは、シャフト部4
26内に固定された挿入部440及びシャフト部426の外に突出する外部44
2を含んでいる。挿入部440は、放射状に延びる環状リッジ444を含み、こ
れはシャフト部426の内壁436の環状凹部446と嵌合する。
これに代わって、ジャフト部426の遠端に外部ねじを設け且つプラグにこ
れと嵌合する内部ねじを設けてもよい。これは、プランジャ424のモールドを
行うシャフトの内面に環状凹部446を設ける必要性を排除する。
図11aには、一体プランジャ424のハンドル部428内に固定可能な代
替アダプタ又はコネクタ850を示す。このコネクタ850は、大径のヘッド部
及び小径ボディ部を有する。重要なことは、コネクタ850がロック用リングの
使用を避けることである。ロック用リングを排除すると、コネクタ850のプラ
ンジャ424への取付けを迅速且つ容易にし、Oリング852をヘッド部の内端
近傍に付加して漏洩を防止する。
また、図11aは、ハンドル部428のステム部432を通る流路をブ
ロックする代替えプラグ850を示す。プラグ850は、プラグ344と類似す
るが、このプラグはソリッドで且つ第2シールフランジを有しない点で異なる。
このソリッドプラグは、強度が大であり且つ第2シールフランジの排除はバイン
ディングを低減する。
アセンブリ10を正常に動作させる為に、このアセンブリは、以下に説明す
る如く、種々の付加的なシール部材を含んでいる。第1シール又はOリング25
は、アタッチメント30の上端440に取付けられている。その取付場所は、第
1環状リップ76とカプラ70から突出するオーバーハングフランジ82により
形成されたOリングシート内である。この第10リング252は、好ましくは垂下
リッジ84を包囲する環状保持クリップ254によりシート内に固定される。図
6及び図6aを参照すると、第2シール又はOリング256は、シャフト110
の第2端114を包囲し且つ好ましくはシャフト110の放射状且つ外方への延
出部118に当接する。ピストン130がアタッチメント30のボディ40の内
壁48と確実にシール係合を形成する為に、ピストン130には、好ましくは夫
々第1及び第2シール用ガスケット又はカップシール258、260が設けられ
ている。特に、ピストン110のボディ132は、好ましくはピストンの底面1
36とボディ132の外部環状面144の形成部間に環状空間を形成し且つガス
ケット258、260はこの空間一杯にボディ132に弾性的に固定される。ガ
スケット258、260は、ピストン130がボディ40の内壁48と液密シー
ルを形成し且つガスケット258とピストンボディの外壁間の流れを阻止するよ
うにする。
図8は、ピストンの他の設計例を示し、これは比較的高価なカップシールの
必要性を排除する。特に、ピストン400は、シール部材又はOリング406を
受容するよう環状三角溝404が形成された略筒状外面402を形成する。この
Oリング406は、ピストン400とアタッチメントのボディの内壁間に液密シ
ールを行う。
次に、図9、図9A及び図9Bを参照すると、別体のシールの必要性を排除
するのに好適である第2の他の例のピストン450を示す。このピスト
ン450は、筒状外面452、上部環状リップ454及び下部環状リップ456
を形成する。このピストン450、上部環状リップ454及び下部環状リップ4
56を形成する。このピストン450を使用すると、別体のOリングシールの必
要性を排除し且つ公差の累積を低減するという効果を有する。特に別体のOリン
グを使用する設計では、ボディの内壁、ピストンの筒状外壁及びOリング自体の
公差を維持する必要がある。しかし、別体のOリングの使用を排除することによ
り、ピストン450及びボディ40の内壁の公差のみを維持すれば足りる。
図10は、第3の他の例のピストン470を示す。このピストン470は、
筒状外面472、中間凹部474、上部環状フート476及び下部環状フート4
78を形成する。この中間凹部474を除き、このピストン470はピストン4
50と類似する。この中間凹部474は、ピストンに均一な壁厚を与え、且つピ
ストンの製造に必要な材料は少なくてよい。
このアセンブリ10には、好ましくはハンドルを完全に引込み位置にロック
する機構が設けられている。図1、図3及び図4を参照すると、カプラ70は好
ましくは1対の平行なL字状オーバーハングフランジ270を形成する。このフ
ランジ270は、ロック用プレート272がフランジ270間に丁度滑り込む寸
法形状とする。このロック用プレートは、第1端274と第2端276を含んで
いる。第1端274は、第1グリップ部278を有し且つ第2端276は第2グ
リップ部280を有する。好ましくは、このロック用プレートがアンロック位置
のとき、このロック用プレートは、カプラ70のベース72の対応するベント開
口322と協働するベント通路282を形成する。このベント開口322の頂部
を包囲してOリング等のシール部材324があり、ロック用プレート272が図
1cに示す如くロック位置にあるとき液体の漏れを防止する。
ロック用プレート272は、ハンドル190のステム192の部分を大きい
口部202上にピッタリと受容する寸法形状の第1エッジ288により形成され
る第1小径部286を含む開口284を形成する。この開口284は、更に第2
エッジ292で決められる第2大径部290を有し、これは、
ハンドル190のステム192の大きい口部202がその中で自由に移動可能に
する。
図3を参照すると、カプラ70のベース72は、好ましくはロック用プレー
ト272の外縁に当接して配置された突起部325を形成し、ロック用プレート
272が開位置のとき、このロック用プレートがスライドするようにする。ロッ
ク用プレート272には、嵌合ディテント326が設けられ、ロック用プレート
が図4に示す如く閉位置のとき、突起325を受容し且つ保持するのが有効であ
る。
図18乃至図21を参照して、アセンブリと共に使用されるスプレイヤ50
0を以下に詳細に説明する。
スプレイヤ500は、略筒状グリップ502、略十字状断面を有する細いノ
ーズ504及びスプレイ端506を含んでいる。別体のスプレイピース508が
設けられ、スプレイの調節を可能にするのが有効である。
スプレイヤ500は、(図19に示す如く)サムレスト(親指止め)512
で包囲されたアクチュエータ510を含んでいる。図21に最もよく示す如く、
スプレイヤ500のフリップ502は、1対の開口514を形成する。各開口は
開口518の大径部をなす略C字状第1壁と開口522の小径部をなす第2C字
状壁520を形成する。
また、グリップ502は、コネクタ850を受容するスロット530を形成
する。コネクタ532は、バルブハウジング550へのある長さの管534に接
続される。この管534は、バルブハウジングに巻回され、管534を引張り、
リンク管534がバルブハウジング550から引抜けるのを阻止する。
図22及び図23に最もよく示す如く、バルブハウジング550は、インレ
ットチャンネル556を形成する第1壁554を含むインレット部552及び第
1ポート558を含んでいる。また、バルブホディは、アウトレットチャンネル
556、更には第2ポート558を形成する第2壁564を含むアウトレット部
562を含んでいる。インレット部552及びアウトレット部562は、中間部
572により連結される。この中間部572は、接続
チャンバ576を形成する第3壁574を含んでいる。この第3壁は、更に底部
ベントポート578を形成する。インレットポート552は、ロック用リング5
84を受容するポケット582を形成し、管534をインレットチャンネル55
6内に固定する。
アクチュエータ510は、バルブに接続され且つ一体形成されている。この
バルブは、狭い部分590を有するバルブシャフト588を有する。第1凹部5
92が狭い部分590上に位置し且つ第10リング部594を受容する。第2凹
部596が狭い部分590の下方に位置し且つ第20リング598を受容する。
第3凹部600が第2凹部の下方に位置し且つ第30リング602を受容する。
図22は、オフ位置のバルブを示し、流れはインレット部552から入り、
第1ポート558を介して中間部572に至る。しかし、流れは第1ポート55
8のすぐ上方に位置する第20リング598と第1ポート558のすぐ下方に位
置する第30リング602により阻止される。
図23は、通過状態のバルブを示し、バルブシャフト588は押込まれ、第
20リング及び第30リングは第1ポート558のすぐ下方にある。そこで、流
れは第1ポート558からシャフト588の狭い部分590を介して第2ポート
568及びバルブハウジング550のアウトレットポート562を介して通過可
能である。下方のベントポート578は、液体がバルブボディ内にトラップされ
、バルブの動作に支障を生じるのを効果的に阻止する。
図24は、バルブハウジング610を含む第1代替バルブアセンブリを示し
、バルブハウジング610はインレットチャンネル616及び第1ポート618
を形成する第1壁614を有するインレット部612を形成する。バルブハウジ
ング610は、更にアウトレットチャンネル626及び第2ポート628を形成
する第2壁624を含むアウトレット部622を含んでいる。バルブハウジング
は、同様にインレット部612とアウトレット部622間に中間部632を含ん
でいる。この中間部632は、接続チャンバ636及び閉端640を形成する第
3壁634を形成する。アクチュエータは、狭い部分648及び第10リング6
50を受容する第1凹部648を有する
バルブシャフト644を含んでいる。同様に、このバルブシャフト644は、第
20リング654を受容する第2凹部652を形成する。図24は、閉位置のバ
ルブを示す。接続チャンバの第3壁634及び第20リング654によりアセン
ブリを通過する流れは阻止される。
図25及び図25Aは、開位置のバルブアセンブリを示し、バルブは押込ま
れている。この位置で、バルブシャフト644は押込まれ、シャフトの狭い部分
646の一部は第1ポート618とアライメントされ、流れは第1ポート618
、バルブシャフト644の狭い部分646の周囲及び第2ポート626を介して
行われる。重要なことは、バルブボディ610の閉端640内に液体がトラップ
されないことである。その理由は、第1ポート618は、開位置のとき、液体が
第20リング654上方のインレット部612を介してのみならず第20リング
の下方のボディ610の閉端840及びバルブボディのインレット部612内へ
も流れることができる為である。この構成により、液体がバルブボディ外へ漏れ
るのが阻止され、且つ同時にバルブボディ610の閉端内にトラップされた液体
がバルブの正常動作を妨害するのを阻止する。
図26は、第2代替バルブアセンブリを示し、代替バルブハウジング660
を含んでいる。このバルブハウジング660は、インレットチャンネル666及
び第1ポート660を形成する第1壁664を有するインレット部662を含ん
でいる。また、バルブハウジング660は、アウトレットチャンネル676及び
第2ポート678を形成する第2壁674を有するアウトレット部672を含ん
でいる。インレット部662及びアウトレット部672間には、中間部682が
配置されている。この中間部682は、上方部686及び下方部688を含んで
いる第3壁684を有する。この第3壁は、接続チャンバ690を形成する。
バルブシャフト700は、アクチュエータに接続された外側部702、狭い
インターセクション704及び中間部706を含んでいる。外側部702、狭い
インターセクション704及び中間部706を含んでいる。外側部702は、中
間部706よりも大径を有し且つ中間部706は内側部704
よりも大径を有する。第1シールフランジ710は、バルブシャフトの中間部7
06及び外側部702間に配置される。第2シールフランジ708は、外側部7
02と反対側の内側部704の遠端に配置されている。第1シールフランジ71
0は、第3壁684の上側部686と協働して液体がバルブボディ660外に流
出するのを効果的に阻止する。図26は、第2代替バルブの閉位置を示す。この
位置では、インレット部662を介して接続チャンバ690内への流入を可能に
するが、第2シールフランジ710により第2ポート678を介して流れること
は阻止される。図27は、この第2代替実施例のバルブの開位置を示す。この位
置で、アクチュエータシャフト700は押下げられ且つ液体はインレットチャン
ネル666及び第1ポート668、アクチュエータシャフト700の内側部70
4、第2ポート678及びアウトレットチャンネル676を介して流れる。
次に、この装置の動作を説明する。
図1及び図1dを参照すると、保管又は輸送中、シャフト110は完全に押
込まれた位置に固定され、ハンドル190の肩又は口部202は、ロック用プレ
ート272により所定位置に固定される。輸送中、スプレイノズル222をハン
ドル190に接続する管222は、スプレイノズル220の凹部に固定してもよ
い。ノズル220には、好ましくは1対の開口340が設けられ、コンテイナ2
0の側部から突出する1対の嵌合スタッド342を受容して保持する。
図15は、コンテイナ730、ポンプアタッチメント740及びスプレイヤ
750を含む代替アセンブリ720を示す。このコンテイナ730は、その後壁
に位置された1対のスタッド752を含んでいる。各スタッドは同じ形状である
。アセンブリ720は、アセンブリ10と略同じであるが、スタッドの形状が異
なる。図15に示す如く、スプレイヤ750はスタッド752の協働によりコン
テイナ730に取付けられ且つスプレイヤの壁は、バイヨネット開口を形成する
。図15及び図17に最もよく示す如く、スタッド762は、ステム部754及
び高く且つ幅の広いヘッド部708を含んでいる。ヘッド部は、ステム部754
のエッジを距離D1だけ超えて延びる第
1オーバーハング部758を形成する。同様に、ヘッド部756は、ステム部7
54の反対側に距離D2だけ超えて延びる第2オーバーハング760を形成する
。これら距離D1及びD2は、少なくとも0.015インチであり且つ0.02
5インチ(約0.64mm)であるのが好ましい。
この取付構造は、製造が簡単、安価且つスプレイヤを確実に固定するので、
従来技術の取付構造よりも優れている。
図12乃至図14は、従来アセンブリ770を示し、スプレイヤ776に管
774で接続したコンテイナ772を含んでいる。スプレイヤは、ノズル776
、トリガ(引金)780及びハンドル782を含んでいる。コンテイナ772は
、凹部784及びスプレイヤ776のハンドル782及びトリガ780を受容す
る側壁を形成する。コンテイナ772は、コンテイナ772の側壁から外方に延
出する1対の略矩形突起786を形成する。図14に最もよく示す如く、突起7
86は側溝788を形成する。
スプレイヤ776は、1対のI字状開口800がコンテイナ772の突起7
88の位置と対応して形成されている。各I字状開口800は、1対の対向する
ばねタブ802を形成する。モンサントの米国特許第5,469,993号に開
示される如く、対向するばねタブ802が、側溝788に弾性的に受容され、保
管中このスプレイヤ776をコンテイナ772に固定する。この‘993号特許
は、コンテイナが好ましくはブローモールド法により製造されることを開示する
。図14に示す如く、第1オーバーハング804及び凹部の内側部を距離D3だ
け超えて延びる第2オーバーハング806を形成する。残念乍ら、この設計はス
プレイヤ750の対向するばねタブ802及びコンテイナ730の突起786を
十分な許容誤差で製造し、この方法でスプレイヤをコンテイナ730に確実に取
付けられるよう製造するのが困難であるので、好ましくない。これを避ける為の
努力として、スプレイヤを輸送中にコンテイナから取外すか、この設計のスプレ
イヤをコンテイナに移着するかコンテイナに結び付けた。しかし、これらの方法
は、いずれもコスト的又は機能的に好ましいものではなかった。
しかし、重要なことは、本発明のアセンブリ720は、これらの欠点を
克服する。スタッド752をコンテイナ730の継ぎ目812に沿って位置決め
し、スタッド752を十分に大きい第1オーバーハンド距離D1及び第2オーバ
ーハング距離D2で製造できる。その結果、これらスタッドとスプレイヤ750
のバイヨネット開口の協働により、スプレイヤ750を輸送中にコンテイナ73
0に確実に取付け可能である。
この大きいオーバーハングを可能にする理由は、図17を参照すると最もよ
く理解できよう。図17はコンテイナ730の製造方法を図示する。第1モール
ド半体814と第2モールド半体816を破壊面818の反対側に夫々配置する
。次に、プラスチックをこのモールド内に吹き付けてコンテイナ730を形成す
る。これらモールド半体814は、ステム784の側面を超えて略D1に等しい
距離だけ延びる第1フランジ820を形成することができる。同様に、第2モー
ルド半体816は、凹部を略D2に等しい距離だけ超えて延びる第2フランジ8
22を形成することができる。
図1dに示す如く、輸送中、ハンドルのステム192の内部流路204への
インレットは、ハンドルの水平部194の内部流路206内に取付けられたプラ
グ344によりブロックされる。このプラグ344は第1及び第2シールフラン
ジ346、348を含み、両者と内部流路206を形成する壁間の液流を阻止す
るプラグ344の端部は、ハンドル194の開放端210に面し、切欠き350
を形成する。
重要なことは、チェックバルブ160の上側ニップル162とシャフトのイ
ンレット124との嵌合は、使用前のアセンブリ10の輸送及び保管中に液体が
ハンドルから漏れるのを防止する。他方、プラグ344は、ロック用プレート2
72が開位置に移動し且つハンドルが持ち上げられたとき、フェールセーフバッ
クアップを行う。
アセンブリ10を使用してコンテイナ20からの液体280を使い尽したい
場合には、管222の一端のアダプタ300をハンドルの水平部194の内部流
路206に挿入する。これにより、アダプタ300の内側部306がハンドルの
水平部の内部流路206のアウトレットからプラグを遠ざけ、シールフランジ3
46、348が、図1aに示す如く、ステム204の内部
流路206のアウトレットを超えて押されるようにする。アダプタ300の内側
部306は、プラグ344の切欠き350と共にポートを形成し、これを介して
液体がハンドル190の水平部194の内部流路208及びアダプタ300の内
部流路308を流れる。次に、ロック用プレート272は、図4に示すロック位
置から図3に示すアンロック位置へ移動する。次に、ハンドルのグリップ部19
4を、図2に示す如く上方に持ち上げる。これは、第20リング256をピスト
ン130のボディ132のテーパ部142に対して押付けて、液密シールを形成
させる。また、これは、液体280をチェックバルブ180を介してチャンバ4
2の下側部152内に引付けさせる。ハンドルを完全に上方に引く必要はない。
他方、チャンバに再加圧することなく液体の分配量を最大にする為に、ハンドル
を図5に示す如く完全に加圧位置へ引いてもよい。この位置で、ばね180はカ
プラ70とピストン130間で完全に圧縮される。次に、ハンドル180を開放
してばね180がピストン130をチャンバ42の下部152の液体280に対
して押下げるようにする。チェックバルブ160は、液体がチャンバ42から流
出するのを阻止するので、液体は、シャフト110により形成される内部流路1
22の内端124を通って上方に押出される。そこで、液体はステム192の内
部流路200及びハンドル190のグリップ部194の内部流路206を介して
流れる。同様に、液体は管222を介してスプレイノズル220へ押出される。
ノズル220用開放バルブ(図示せず)を動作させるアクチュエータ240を押
すことにより、液体はスプレイノズル220から分配される。
明らかな如く、本発明のアセンブリ10は、ポンプアタッチメント30内の
圧力を迅速且つ容易に開放可能である。特に、図6及び図6aに示す如く、ハン
ドル190は、シャフト110の第2端114がピストン130に対して下方に
移動するよう迅速に押し下げ可能である。これは、シャフト110の下端114
の放射状に外方に延びる部分118に取付けられた第20リングを環状内面13
8のテーパ部142から離れるよう前方に移動させる。これは、シャフト110
及びピストン130間のシールを開放し且つ液体280がピストン130の環状
内面138及びシャフト110の外面間のチャ
ンネル140を介して流すようにする。この液体280は、1対のアウトレット
開口346を介してアタッチメントのボディ40の上部150から汲み出される
。
重要なことは、アタッチメント30のボディ40から圧力の解放により装置
の動作、移送及び保管中に液体がアセンブリ10から偶発的に解放されるのを防
止する。更に、図7に示す如く、この圧力の解放により、シャフト110が完全
引込み位置に戻り、ハンドルの口部202がカプラ70内の開口74内にカプラ
70に対して受容され且つカプラのロック用プレートによりハンドルに対して所
定位置にロックされる。
本発明は、その要旨を逸脱することなく、種々の形態で実施可能であること
及び上述の説明は単なる例示にすぎず何ら制限的なものではないことが当業者に
は理解されよう。
【手続補正書】特許法第184条の4第4項
【提出日】平成10年12月23日(1998.12.23)
【補正内容】
請求の範囲(補正)
1.グリップ(502)と、
スプレイ端(506)を有するノーズ(504)と、
前記グリップ(502)及び前記ノーズ(504)の一方の内部に取付け
られ、開端及び閉端(640)を有するチャンバ(636)を形成すると共にイ
ンレットポート(618)及びアウトレットポート(628)を形成する壁(6
34)を含むバルブハウジング(610)と、
該ハウジング(610)の前記チャンバ(636)内に移動可能に取付け
られたバルブとを備え、
前記ハウジング(610)は流路部(646)、該流路部(646)の一側
の第1シール及び前記流路部(646)の他側の第2シールを有し、前記バルブ
は該バルブが前記インレットポート(618)及び前記アウトレットポート(6
28)間で液流を阻止する第1位置と、前記バルブが前記インレットポート(6
18)及び前記アウトレットポート(628)間で少なくとも部分的に前記流路
部(646)で形成されたチャンネルに沿って液流を生じさせる第2位置とを有
し、前記第1シール及び前記第2シールは前記第1位置では前記インレット(6
18)の一側に配置され且つ前記第2位置では前記第1シール及び前記第2シー
ルは前記インレット及び前記アウトレット(628)の反対側に配置され、前記第
1位置では前記第2シールが前記インレット(618)の上方に位置してチャンネ
ルを介する液流を阻止し且つ前記第2位置では前記インレットは前記第2シール
を跨ぎ該第2シールが前記チャンバ(636)の前記閉端(640)から前記第2
シールの周り、前記チャンネル及び前記アウトレットポート(628)を介して液
流を生じさせることを特徴とするスプレイノズル(500)。
(請求項2乃至48は最初のままで補正なし)
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フロントページの続き
(31)優先権主張番号 08/949,571
(32)優先日 平成9年10月14日(1997.10.14)
(33)優先権主張国 米国(US)
(31)優先権主張番号 08/949,837
(32)優先日 平成9年10月14日(1997.10.14)
(33)優先権主張国 米国(US)
(31)優先権主張番号 08/950,298
(32)優先日 平成9年10月14日(1997.10.14)
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,JP