JP2001513398A - ダイラタント挙動を有する使い捨て吸収製品 - Google Patents

ダイラタント挙動を有する使い捨て吸収製品

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JP2001513398A JP2000507319A JP2000507319A JP2001513398A JP 2001513398 A JP2001513398 A JP 2001513398A JP 2000507319 A JP2000507319 A JP 2000507319A JP 2000507319 A JP2000507319 A JP 2000507319A JP 2001513398 A JP2001513398 A JP 2001513398A
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Abstract

(57)【要約】 液体透過性トップシート、トップシートに結合するバックシートおよびバックシートとトップシートの中間の吸収性コアを具備する使い捨て吸収製品。使い捨て吸収製品は使用時のひだ寄せおよびねじれに耐えるための高められた能力を有する。と言うのは、それは、変形の程度とともに増加する変形への抵抗を示すからである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は使い捨て吸収製品に関する。使い捨て吸収製品は、使い捨て吸収性パ
ンティライナー、生理用ナプキン、生理用品および失禁挿入物のような使用者に
より身体の外側に着用され、身体から排出される流体を受容するように設計され
ている。特に、本発明は、そのような製品における微粒子材料の使用によりダイ
ラタントな挙動を示すことにより使用者にとって高められた快適さを示すそのよ
うな製品に関する。
【0002】 発明の背景 その基本形態において、使い捨て吸収製品は、透過性身体接触要素(代わりに
トップシートまたはオーバーラップと称される)と不透過性保護バリア(代わり
にバックシートと称される)との間に介在する吸収性コアを含む。もちろん、吸
収性コアは、身体から排出される流体を受容し、含有することが意図される。身
体接触要素は、吸収性要素へのそれを通る流体の自由な通過を可能とする一方で
身体表面に快適で乾燥した感触の接触を提供することが意図される。保護バリア
は、吸収性要素から放出されるかまたは吸収性要素から漏れ出る流体が使用者の
着衣を汚すことを防止することが意図される。
【0003】 使用者にとっての高められた快適さは、この範疇の製品にとっての必要事とし
て現在まで長い間認識されてきた。例えば、典型的には5mm未満の厚さを持つ
薄い使い捨て吸収製品は、それがより快適でより目立たないので歓迎されている
。特に、好ましい薄い製品において、使い捨て吸収製品の快適さにおける向上は
、通常は、前記製品の保護のレベルの犠牲により達成されてきた。快適さの点で
好ましいであろうより柔らかい製品は、実際は、着用時間に通常被る動きのあい
だに使用者の身体により、そしておそらくは下着によりそれに対して及ぼされる
力の下で使用時にねじれまたはひだ寄せ(bunching)に導かれ得る。こ
の傾向は、使い捨て吸収製品の構造が通常その元の強度および安定性の一部を失
い、使用時に起こる圧迫に耐えることがあまりできなくなるとき、濡れた状態の
製品でさらにより顕著になる。そのねじれとひだ寄せは、円筒形の輪郭が吸収製
品に加えられ得るので「ローピング(roping)」と称される。ローピング
効果は、吸収製品がその上方表面と接触する体液をより吸収することができなく
なるので不利益である。例えば、膣から排出された流体は、実際、それが吸収さ
れ得、それゆえ、流体が下着にもれる前に、ロープ化されたナプキンから零れ出
る傾向を有する。この零れは、流れの強い期間顕著となる。更に、ローピングは
、吸収製品の有用な面積の減少を引き起こす。使用者にとって不快であることに
加えて、ねじれた吸収製品は、体液を捕獲する上でストライクゾーンがより小さ
く、従って、体液を封鎖するのにあまり有効ではない。このことはまた、より高
頻度の漏れとなる。
【0004】 より堅く、および/またはより弾力のある構造を有する使い捨て吸収製品を提
供することは、一方でローピングの問題を解決し得る。と言うのは、製品は、そ
のとき、使用者の動きにより引き起こされる変形に対して抵抗することおよび/
または変形の後にその元の最適形状を回復することをより可能とするからである
。このことは、例えば、米国特許第4,217,901号において示唆されてお
り、そこでは、高められた潰圧(crush)抵抗を提供するための超吸収性粒
子の使用が開示された。このことは他方で快適さの問題を提起する。と言うのは
、より強い堅さおよび/または弾力性は、いずれにせよ、製品を着用者の動きに
対してほぼ一定の力で抵抗させ、そのことは、ひだ寄せおよびねじれを防ぐため
に、典型的には不快感を引き起こすのに十分に大きいからである。
【0005】 この度、使い捨て吸収製品の中での適切な微粒子材料の使用が快適さに関する
限り有益であることが見出された。と言うのは、それは、いわゆるダイラタント
な挙動または力依存性抵抗を有する製品を提供し得るからである。
【0006】 膨張性を提供するのに適切な特に好ましい微粒子材料は、臭気制御剤として使
い捨て吸収製品の中で通常用いられる材料の一部である。
【0007】 臭気制御は、長い間研究されてきた吸収製品のもう1つの側面である。多くの 体液は、不快臭を有するかまたは、長期間空気および/または細菌と接触すると
きそのような臭気を発生させる。文献は、おむつおよび生理用品のような製品に
おける臭気制御に関する多くの参照文献を示す。この問題に対する公知の解決法
は、使い捨て吸収製品の中に臭気制御剤を組み込むことである。
【0008】 好ましい態様において、臭気制御剤は、クロロフィル粒子、活性炭顆粒、木炭
、イオン交換樹脂(日本特許出願87019865)、活性化アルミナ、および
タイプAおよびXの周知の「分子ふるい」ゼオライトおよび典型的には3〜5ミ
クロン粒子サイズ範囲の白色粉末として入手可能であるユニオン・カーバイド・
コーポレーションおよびUOPにより商品名アブセンツ(ABSCENTS)の
下で販売されるゼオライト材料を含む吸収性ゼオライト材料のような非水溶性微
粒子臭気吸収材料である。
【0009】 この度、微粒子形態のある種の好ましい臭気制御剤の使い捨て吸収製品の中へ
の組込みは、吸収される体液に関する不快臭を制御する点で利益を提供するのみ
ならず、乾燥および湿潤状態の両方、すなわち使用のあいだの体液の吸収の前後
に製品にダイラタントな挙動を与えることにより快適さについての予想外の利益
をも提供することが発見された。
【0010】 ダイラタンシーは、粘度が剪断率の増加とともに増加するある種のタイプの非
ニュートン型流体、従って膨張性流体と呼ばれるもののレオロジー的挙動である
。言葉を変えれば、ダイラタントな流体、またはより包括的には、ダイラタント
な系は、増加する剪断応力に対して増加する抵抗を対置する。ダイラタント材料
の周知の例は、乾燥状態と湿潤状態の両方の砂浜の砂である。使い捨て吸収製品
の中のダイラタント挙動を考慮すると、製品は、着用の間の変形に対するその抵
抗および/または増加する圧迫下でのその弾力性を増加させることによりその物
理的特性を動的に変化させることが意味される。それゆえ、製品は、変形の程度
とともに全体として増加する変形に対する抵抗を示す。ダイラタンシーは、実際
、ひだ寄せおよびねじれを防止するために、使用のあいだにさまざまの速度で加
えられる圧迫、または代わりに、相対的に大きな強度を有する長時間の圧迫に対
するより優れた抵抗の能力を使い捨て吸収製品に提供し得る。
【0011】 それゆえ、ダイラタント挙動を有する使い捨て吸収製品は、より小さな剪断率
を通常有する小さなレベルの圧迫で変形に対して小さな抵抗を有し、一方それは
、着用時間のあいだの動きにより引き起こされる圧迫が大きくなり、製品の中で
より大きな剪断率を引き起こすときその変形抵抗を大きくする。このことは、使
用のあいだのより良い適合となり、着用されたとき製品が被る大きなレベルの圧
迫により典型的に引き起こされるひだ寄せおよびねじれに対する増加した抵抗と
なる。更に製品は使用者にとってより快適となる。と言うのは、それは、使用の
あいだに受ける変化する圧迫に対するその変形抵抗に適合する着用者の動きに従
い得るからである。
【0012】 本発明の使い捨て吸収製品において組み込まれる好ましい微粒子材料は、乾燥
および湿潤状態の両方においてダイラタントな系を構成し、このことは特に有利
である。と言うのは、微粒子材料は、通常吸収製品がねじれおよびひだ寄せに耐
えるのにはより小さい能力を有するとき、湿潤状態で、すなわち体液の吸収が起
こった後もまたダイラタント挙動を有する製品を提供し得るからである。
【0013】 発明の概要 本発明は、使用時にひだ寄せおよびねじれに対するより良い抵抗を使い捨て吸
収製品に付与するために、使い捨て吸収製品にダイラタントな挙動を付与するた
めの、使い捨て吸収製品における微粒子材料の使用に関する。
【0014】 発明の詳細な説明 本発明は、体液についての吸収性、汚れからの使用者の着衣の保護、および使
用者に対する向上した物理的快適さを示す、使用者の身体に対する適用のための
使い捨て吸収製品に関する。
【0015】 ここで用いられるものとして、「吸収製品」と言う術語は、身体滲出物を吸収
し、含有するデバイスを称し、より具体的には、身体から排出されるさまざまの
滲出物を吸収し、含有するために着用者の身体に当接または近接して配置される
デバイスを称する。「使い捨て」と言う術語は、本明細書では、洗濯され、また
はさもなければ吸収製品として修復または再使用されることが意図されない吸収
製品を記述するために用いられる(すなわち、それは、1回の使用の後に廃棄さ
れ、好ましくは、環境に合致する様式でリサイクルされ、堆肥化され、またはさ
もなければ処理されることが意図される)。本発明の吸収製品の好ましい態様は
図1において示される生理用ナプキン20であり、それは、構造の一部が、生理
用ナプキン20の構造をより明確に示すために切欠され、着用者に面するかまた
は接触する生理用ナプキン20の部分が見る者のほうに向いている。ここで用い
られるものとして、「パンティライナー」および「生理用ナプキン」と言う術語
は、身体から排出されるさまざまの滲出物(例えば、膣排出物、血液、経血、お
よび尿)を吸収し、含有することが意図される外陰部領域に隣接して女性により
一般的に着用される吸収製品を称する。しかしながら本発明は、図面において示
される吸収製品の特定の型または形状に限定されない。本発明は、失禁パッドな
どの様な他の解剖学的形状の(amatomically shaped)使い
捨て吸収製品にもまた適用可能であることが理解されるべきである。
【0016】 ここで用いられるものとして、「使用」と言う術語は、吸収製品が実際に使用
者の解剖学的形態と接触して取り付けられるときに開始する時間を称する。
【0017】 ここで用いられるものとして、「結合した(joined)」、「取り付けら
れた(affixed)」または「固定された(secured)」と言う術語
は、第1の部材が第2の部材に直接接続される(connected)形状、お
よび第1の部材を中間部材に接続し、それが今度は第2の部材に接続されること
により第1の部材が間接的に第2の部材に接続される形状を包含する。
【0018】 ここで用いられるものとして、「外陰部」と言う術語は、外的に可視的な女性
生殖器を称し、大陰唇、小陰唇、クリトリス、および前庭部に限定される。
【0019】 図1において示されるように、生理用ナプキン20は本体部分22により表さ
れる吸収性手段を具備する。本体部分22は、縦側エッジ24および横側エッジ
26を有する。本明細書で用いられるものとして、「縦側」と言う術語は、生理
用ナプキン20が着用されるとき立っている着用者を左と右の身体半分に両断す
る垂直平面と一般的に並ぶ(例えばほぼ平行である)生理用ナプキン20の平面
の中の線、軸または方向を称する。本明細書で用いられるものとして、「横側」
と言う術語は、一般的に縦方向に垂直である生理用ナプキン20の平面の中に存
在する線、軸または方向を称する。
【0020】 本体部分22は、トップシート30、バックシート50、および吸収性コア6
0を含む。
【0021】 トップシート30は液体透過性であり、生理用ナプキン20が使用中であると
き、トップシート30は従順であり、柔軟な感触があり、使用者の皮膚にとって
刺激が無い。更に、トップシート30は液体透過性であり、液体(例えば経血お
よび/または尿)がその厚さを容易に貫通することを許容する。適切なトップシ
ート30は、製織および不織材料、開孔成形された熱可塑性フィルム、開孔され
たプラスチックフィルム、および油圧成形された熱可塑性フィルムのようなポリ
マー性材料、多孔性発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、および熱可塑
性スクリムのような広範な材料から製造され得る。適切な製織および不織材料は
、天然繊維(例えば、木材または綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、
ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維のようなポリマー性繊維)、または天
然および合成繊維の組合わせから構成され得る。
【0022】 好ましいトップシートは開孔成形フィルムを含む。開孔成形されたフィルムは
トップシートとして好ましい。と言うのは、それは体液に対して透過性であり、
更に非吸収性であり、液体が逆流し、着用者の皮膚を再び濡らすことを許容する
傾向を減少させるからである。従って、身体と接触する成形フィルムの表面は乾
いたままであり、それにより、身体の汚れを減少させ、着用者のとってより快適
な感触を作り出す。
【0023】 適切な成形フィルムは、1975年12月30日にトンプソン(Tompso
n)に発行された米国特許第3,929,135号、1982年4月13日にミ
ュレーン(Mullane)らに発行された米国特許第4,324,246号、
1982年8月3日にレーデル(Radel)らに発行された米国特許第4,3
42,314号、1984年7月31日にアー(Ahr)らに発行された米国特
許第4,463,045号、および1991年4月9日にベアード(Baird
)に発行された米国特許第5,006,394号において記載されている。本発
明の吸収製品にとって好ましいトップシートは、1以上の上記特許において記載
され、「ドライ・ウィーブ(DRI−WEAVE)」としてオハイオ州シンシナ
チのザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーにより生理用ナプキン上
で販売されている成形フィルムである。
【0024】 液体通過経路の均一分布を有するのみならず、トップシートの一部のみが液体
通過経路を具備するトップシートもまた本発明により考察される。典型的には、
そのようなトップシートは、それが中央で透過性となり、周辺で液体について不
透過性のトップシートとなるように配向された液体通過経路を有するであろう。
【0025】 本発明の好ましい態様において、成形フィルムトップシートの本体または露出
表面は、経血が吸収性コアに流れ込み、吸収性コアにより吸収されるよりもむし
ろトップシートをあふれ出るであろうようなことをなくすように身体表面が親水
性でない場合より早く液体がトップシートを移行することを助けるように親水性
である。好ましい態様において、界面活性剤が、PCT公開WO93/0974
1において記載されるように成形フィルムトップシートのポリマー性材料に含ま
れる。代わりに、トップシートの身体表面は、米国特許第4,950,254号
において記載されるように界面活性剤でそれを処理することにより親水性とされ
得る。
【0026】 もう1つの代替物は、繊維性およびフィルム状構造を含むいわゆるハイブリッ
ドトップシートであり、そのようなハイブリッドトップシートの特に有用な態様
は、PCT公開WO93/09744、WO93/11725またはWO93/
11726において開示されている。
【0027】 トップシートに言及するとき、多層構造または1層構造が考えられている。上
記ハイブリッドトップシートはそのような多層設計であるが、しかし、1次およ
び2次トップシート設計のような他の多層トップシートもまた考慮される。
【0028】 吸収性コア60はトップシート30とバックシート50との間に位置する。吸
収性コア60は体液を吸収するための手段を提供する。吸収性コア60は、吸収
されることが予想される体液の総量をはるかに超える吸収能力を有する必要はな
い。吸収性コアの全吸収能力は、通常は、設計負荷および吸収製品の意図される
用途と合致すべきである。更に、吸収性コアのサイズと吸収能力は異なる用途に
適合するように変化し得る。例えば、図1において例示される生理用ナプキンは
、パンティライナーと比較して、一般的により大きな寸法を有し、より大きな吸
収能力を有する吸収性コア60を含むであろう。吸収性コア60は、一般に、圧
縮可能であり、従順であり、使用者の皮膚に対して刺激が無い。それは、そのよ
うな目的のために当該技術において用いられるいずれの材料も含み得る。例には
、エアフェルトと一般的に称される細砕された木材パルプ、しわのあるセルロー
スの詰め物、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、合成ステープル繊維、ポリマー性
繊維、ヒドロゲル形成ポリマー吸収性ゲル化材料、ピートモス、またはいずれか
等価の材料または材料の組合わせが含まれる。吸収性コアはまた、2枚の空気載
置ティッシュ層(または「上方」および「下方」ティッシュ層)の間に配置され
る粒子の形態におけるような吸収性ゲル化材料の層をも有し得る。第1および第
2のティッシュ層は、吸収性ゲル化材料の含有、吸収性コア全体の吸収された滲
出物の向上した横方向の吸収、および吸収性の程度を与える。本発明の吸収性コ
アとしての使用のための典型的な吸収構造は、1990年8月21日にオズボー
ン(Osborn)に発行された「薄い可撓性生理用ナプキン」と言う表題の米
国特許第4,950,264号、1986年9月9日にワイズマン(Weism
an)らに発行された「高密度吸収構造」と言う表題の米国特許第4,610,
678号、1989年5月30日にアレマニー(Alemany)らに発行され
た「低密度および低坪量獲得ゾーンを有する高密度吸収性部材(High De
nsity Absorbent Members Having Lower
Density and Lower Basis Weight Acqu
isition Zones)」と言う表題の米国特許第4,834,735号
、およびドゥーンク(Duenk)らの名義で1986年10月22日に公開さ
れたザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーの欧州特許出願第019
8683号において記載されている。
【0029】 図1において例示される本発明の好ましい態様において、吸収性コア60は、
繊維性材料、例えば空気載置材料の第1および第2の層61、62および吸収性
ゲル化材料64の粒子および熱可塑性ポリマー性材料の粒子65を含む中間層6
3を含む薄い層状の吸収構造を記載する、WO94/01069またはWO95
/17868の開示により層状構造により構成される。第1および第2の繊維性
層61、62は、縦側エッジ部分66を形成するように横に中間層63を超えて
伸びる。2つの繊維性層61、62は、熱可塑性ポリマー性有機材料65の粒子
の溶融により、およびそれぞれのエッジ部分66上に縦に伸びる接着剤の連続線
67により、それらのあいだの中間層63を通して互いに結合する。
【0030】 WO95/17868は、WO95/17868が120g/m2 を超える量
で繊維性層の間に存在する中間層の中の吸収性ゲル化材料についてはるかに大き
な量を含むことを除いて、WO94/01069の中に実質的に記載されている
層状構造を記載する。
【0031】 上記吸収性ゲル化材料は、水または体液のような流体(すなわち、液体)との
接触の際にそのような流体を吸収し、それによりヒドロゲルを形成する材料であ
る。この様式において、吸収性コア60に排出される流体は獲得され、吸収性ゲ
ル化材料により保持されうるものであり、それによりここでは高められた吸収能
力および/または向上した流体保持性能を有する製品を提供する。吸収性コア6
0において用いられる好ましい吸収性ゲル化材料は、一般的に、実質的に水に不
溶性で、わずかに架橋し、好ましくは中和されたヒドロゲル形成ポリマー材料の
粒子を含む。本明細書で用いられるものとして、「粒子(パーティクル)」と言
う術語は、ペレット、フレーク、またはファイバーの形態におけるようないずれ
の形態の粒子をも言及し得る。(限定されないが、本明細書で用いられる好まし
いタイプのポリマー材料およびそれらのポリマー粒子を製造するために用いられ
得る方法のタイプを含む)吸収性コア60の特徴は、オズボーンに発行された米
国特許第5,009,653号において極めて詳細に記載されている。
【0032】 本発明の生理用ナプキン20は更に、例えば吸収性コア60の中で、吸収性ゲ
ル化材料64の粒子および熱可塑性ポリマー性材料65の粒子と混ぜられて、吸
収された体液に結びつく不快臭を制御するための臭気制御材料を含む。
【0033】 バインダーおよび/または基材のような他の材料を含む使い捨て吸収製品にお
いて適切に含まれ得るいずれか公知の臭気制御剤またはそのいずれかの組合わせ
は、臭気制御材料として本発明の生理用ナプキン20の中に含まれ得る。
【0034】 臭気制御材料は、例えば吸収性コア60の中間層63において層を成すように
当該技術において公知の方法により生理用ナプキン20に組み込まれ得る。
【0035】 本発明による吸収製品は、液体(例えば、経血、膣排出物、および/または尿
)に対して不透過性であるバックシート50を含み、それは、他の可撓性液体不
透過性材料もまた用いられ得るけれども、好ましくは薄いプラスチックフィルム
から製造される。使用時に、バックシート50は、吸収性コア60と使用者の下
着との間に介在する。バックシート50の機能は、吸収性コア60から放出され
得る、吸収性コア60をうかつにも迂回する滲出物が使用者の下着に接触し、そ
れを汚すことを防止することである。従って、バックシート50は、製織または
不織材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリ
マー性フィルム、またはフィルムで覆われた不織材料のような複合材料を含み得
る。好ましくは、バックシートは、約0.012mmから約0.015mmの厚
さを有するポリエチレンフィルムである。典型的なポリエチレンフィルムは、名
称P18−0401の下でオハイオ州シンシナチのクロペイ・コーポレーション
(Clopay Corporation)により、および名称XP−3938
5の下でインディアナ州テール・ホート(Terre Haute)のエチル・
コーポレーションのビスクイーン・ディビジョン(Visqueen Divi
sion)により製造される。バックシート50は、好ましくは、より布のよう
な外観を与えるようにエンボス加工および/またはつや消し仕上げされる。更に
、バックシート50は、滲出物がバックシート50を通過することをいまだ防止
する一方で、吸収性コア60から蒸気が逃げ出ることを許容し得る(すなわち、
それは呼吸可能であり得る)。
【0036】 バックシート50は、典型的には、生理用ナプキン20の本体部分22の全体
にわたって伸びる。
【0037】 トップシート、バックシートおよび吸収性コア要素は、本発明の生理用ナプキ
ン20を提供するために互いに結合する。生理用ナプキン20要素の少なくとも
2つ、好ましくはすべては、結合する。
【0038】 少なくとも1層を含む前記要素のそれぞれは、身体に面する表面および着衣に
面する表面を有する。典型的には、隣接する着衣に面する表面は、隣接する要素
または層の身体に面する表面との共通の境界面を形成する。要素または層は、こ
の共通の境界面にわたって互いに結合する。この様式において、トップシート3
0は吸収性コア60に結合し、コア60はバックシート50に結合する。更に、
前記トップシート30、バックシート50およびコア要素60のそれぞれは、2
以上の層を含み得るものであり、それらの層もまた同様に結合し得る。加えて、
トップシート30は、生理用ナプキン20の周辺でバックシート50に直接また
は間接に結合する。
【0039】 要素およびその層は、層が互いに直接接着するかまたは結合手段を介して互い
に直接接着するように材料の2つの隣接する層を張り付けるために当該技術にお
いて公知のいずれかの手段により結合し得る。適切な結合手段には、接着剤、溶
融結合、超音波結合、縫合、熱(例えば、クリンプ加工)、エンボス加工、およ
び/または圧力結合または動的機械的結合が含まれる。本発明の態様によれば、
結合の好ましい手段は接着剤である。適切な接着剤には、非感圧かつ低温接着剤
が含まれる。接着剤は、螺旋状適用、スロットコーティング、スプレー、螺旋状
スプレー、カーテンコーティング、コントロールコーティングおよび印刷のよう
な当該技術において公知のいずれの手段によっても適用され得る。
【0040】 吸収製品に生理用ナプキン20としての用途が見出される本発明の好ましい態
様において、吸収製品はまた、下着に製品を付着させるための手段を提供するパ
ンティファスナー手段をも備える。例えば、パンティファスナー手段は、商品名
ベルクロ(VELCRO)スナップまたはホルダーの下で販売されるようなフッ
ク・アンド・ループ・ファスナーのような機械的ファスナーを含み得る。代わり
に、製品は、バックシート50上のパンティファスナー接着剤により下着に固定
される。パンティファスナー接着剤は、製品をパンティに固定するための手段お
よび好ましくは、汚れたとき、簡便な使い捨てのために製品を折りたたみ、包装
パッケージに固定するための手段を提供する。典型的には、バックシート50の
着衣に面する表面の少なくとも一部は、パンティファスナー接着剤を形成するた
めに接着剤で覆われる。そのような目的のために当該技術で用いられるいずれか
の接着剤またはのりは、ここでのパンティファスナー接着剤として用いられ得る
。感圧接着剤は最も好ましい。適切な接着剤には、オハイオ州カランバス(Co
lumbus)のセンチュリー・アドヒーシブズ・コーポレーションにより製造
されるセンチュリーA−305−IV、ニュージャージー州ブリッジウォーター
(Bridgewater)のナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カン
パニーにより製造されるインスタントLOK34−2823、3シグマにより製
造される3シグマ3153およびH.B.フラー(Fuller)Co.により
製造されるフラーH−2238ZPが含まれる。
【0041】 パンティファスナー接着剤は、当該技術において公知のいずれかの手段により
、およびいずれかの分配方法でバックシート50に塗布される。
【0042】 パンティファスナー接着剤は、典型的には、接着剤が乾ききるかまたは使用の
前にパンティ以外の別の表面に粘着することを防ぐために除去可能なリリースペ
ーパーまたはフィルムで覆われる。いずれの商業的に入手可能なリリースペーパ
ーまたはフィルムも用いられ得る。適切な例には、アクロシル・コーポレーショ
ン(Akrosil Corporation)から入手可能なBL 30MG
−A サイロックス(SILOX) EI/OおよびBL 30MG−A サイ
ロックス4P/Oが含まれる。
【0043】 本発明によれば、生理用ナプキン20は、その中に含まれる適切な微粒子材料
の使用によりダイラタントな挙動を有する。着用時間のあいだの着用者の動きに
より引き起こされる微粒子材料のより大きな剪断率を含む大きくなる圧迫に供さ
れるとき、ダイラタンシーは、本発明の使い捨て吸収製品、例えば生理用ナプキ
ン20に、その堅さを増加させる特性、すなわち変形に耐える能力を与える。こ
のことは、小さな変形を通常引き起こす小さな剪断率を有する圧迫の下で容易に
且つ滑らかに変形する製品をもたらし、それゆえ、着用者にとって快適であるが
しかし、例えば、着用者の腿により生理用ナプキン上で横方向に及ぼされる圧縮
力の結果としてのひだ寄せまたはねじれのようなこれまでの製品において恒久的
変形を引き起こす傾向が強い大きな圧迫の下での変形にあまり影響を受けない。
ダイラタンシーを備える製品は、言葉を変えれば、さまざまの例えば、増加、使
用時の速度で与えられる圧迫、およびより大きな強度を有する長時間の圧迫に対
してもまた抵抗する能力が大きい。
【0044】 使用時のひだ寄せおよびねじれは通常は、ナプキンが最終的に、特にその中央
部分でねじれたロープの外観を取るようにその縦軸の周りに巻いたその縦側エッ
ジ24で横に内側に押しつぶされた生理用ナプキン20に導く。その現象は、実
際、ローピングとして知られており、吸収製品の有用な表面の減少を引き起こし
、それゆえ、体液が排出されるとき、その吸収能力と体液を適切に獲得するその
能力の両方の減少を引き起こす。その製品は、それがより厚くなり、それゆえよ
り柔軟でなくなり快適でなくなるので、着用者にとってもまた快適でなくなる。
【0045】 典型的には5mm未満の厚さを有する薄いタイプの吸収製品は、恒久的な変形
を引き起こし得る着用者の腿のあいだの製品の絞りの結果として着用されたとき
ローピングに至る傾向を特に有する。
【0046】 ダイラタンシーを提供するための本発明による使い捨て吸収製品に含まれ得る
適切な材料は、原理として、ダイラタントな系を形成するものとして知られる、
例えば水懸濁液のような通常微粒子または懸濁液形態の材料であり得るだろう。
適切な材料は、典型的には、非膨潤性微粒子材料である。
【0047】 本発明によれば、使い捨て吸収製品において粒子形態で含まれる好ましい臭気
制御材料の一部は、吸収された体液に結びつく不快臭の制御に活性であるのみな
らず、乾燥および湿潤状態の両方、すなわち使用のあいだの体液の吸収の前後に
、ダイラタントな挙動を有する使い捨て吸収製品を提供することにより製品の快
適さと有効性の点で更なる便益をも有することが見出された。
【0048】 特に好ましいものは、シリカ、タイプAの分子ふるいゼオライトを含むゼオラ
イト、でんぷん、酸化アルミニウム(アルミナ)、活性炭およびそれらの混合物
または凝集物のような臭気制御素材である。たとえ単独では臭気制御の便益を提
供し得なくても、石英粉末およびポリエチレン粉末もまた用いられ得る。ダイラ
タンシーとは関係なく、他の公知の臭気制御素材とのいずれの組み合わせもまた
可能である。
【0049】 ダイラタンシーを提供するための微粒子材料は異なる量および異なる粒子サイ
ズで組み込まれ得るものであり、異なるレベルのダイラタンシーが達成され得る
ことにより、それは当業者により定量され得る。粒子はいずれか所望の適切な形
状のものであり得る。
【0050】 好ましくは、個々の粒子の最小寸法の計量平均として与えられる本発明による
使い捨て吸収製品において用いられる微粒子材料の平均寸法は、50ミクロンな
いし1500ミクロン、好ましくは100ミクロンないし800ミクロンであり
得る。
【0051】 ダイラタントな挙動を有する本発明の生理用ナプキン20のような吸収製品を
提供することもまた可能である微粒子形態の好ましい臭気制御材料は、欧州特許
出願EP96109173.3、EP96109174.1、EP961092
75.8、EP96109176.6、EP96109177.4において記載
されるものの中に存在し得る。ダイラタンシーもまた提供する微粒子形態の最も
好ましい臭気制御材料にはゼオライトAおよびシリカゲルが含まれる。
【0052】 本発明の好ましい態様において、臭気制御およびダイラタンシーを提供するこ
とが意図されるゼオライトAおよびシリカゲルを含む微粒子材料68は、吸収性
ゲル化材料64の粒子と混合されて、吸収性コア60の中間層63の中に含まれ
る。吸収性ゲル化材料粒子64の量および臭気制御とダイラタンシーを提供する
ための微粒子材料の量はそれぞれ、約20g/m2 から約600g/m2 まで、
および約40g/m2 から約200g/m2 の範囲を取り得る。
【0053】 本発明の生理用ナプキン20の微粒子材料68により提供されるダイラタント
な挙動は、生理用ナプキン20上で実施される圧縮試験により乾燥および湿潤の
両方の状態で評価され得る。その試験は実際には、一定速度で引き起こされる変
形の程度の関数としてダイラタントな挙動をする生理用ナプキン20を縦方向に
変形させる、すなわち曲げるのに必要な力を測定する。それゆえ、その試験は、
着用者の腿の内側部分により使用時に及ぼされるもののような横方向の力に対す
る生理用ナプキンの抵抗を測定する。その結果は、ダイラタンシーを提供するた
めの微粒子材料を含まない基準試料で得られるものに比較された。
【0054】 試料 基準試料および圧縮試験で用いられる本発明による試料の両方は、WO94/
01069の開示により作られた70mm幅の層状構造により置換された吸収性
コアを有する市場で現在入手可能なオールウェイズ・ウルトラ(Always
Ultra)タイプの生理用ナプキンであった。基準試料に含まれる層状構造は
、第1および第2繊維性層を含み、それぞれは、60g/m2 の坪量を有する空
気載置不織ウエブおよび63.80g/m2 の量の吸収性ゲル化材料の粒子を含
む中間層により構成される。基準試料の層状コア構造は、コードXA07001
001の下でイタリアのコルマ(Korma)により現在販売されている。本発
明による生理用ナプキンにおいて含まれる層状構造は、それが更に、吸収性ゲル
化材料の粒子と均一に混合されて、ダイラタンシーを与えるために、中間層の中
に、61.50g/m2 の量のゼオライトAの粒子および86.37g/m2
量のシリカゲルの粒子を含むと言う点において基準試料の層状構造とは異なる。
リリースペーパーはそれぞれの試料から取り除かれ、パンティファスナー接着剤
はタルクで無力化される。それぞれのサイドフラップは、吸収性コアのそれぞれ
の縦側エッジに平行な線にそって鋏で切断される。
【0055】 圧縮試験、ドライ 試験のために用いられる装置は、10Nで設定されたロードセルの較正を有す
るインストロン(INSTRON)6021ダイナモメーター(引張試験機(テ
ンサイル・テスター))である。圧縮速度は100mm/minで設定され、引
張試験機は圧縮試験をするように設定される。クランプ距離は65mmで設定さ
れる。それぞれの試料は固定され、移動するクランプの間に対称的に配置され、
それぞれのクランプはそれぞれの縦側エッジに沿って2.5mm幅で吸収性コア
の部分を保持し、トップシートはオペレーターに面する。試料に及ぼされる初期
の力は0.100N未満である。試料は、トップシート側に凸状形態を保って圧
縮のあいだに縦方向にそれを曲げさせるようにわずかに斜めにされている。
【0056】 試験は実施され、動いているクランプ上の試料により及ぼされるN単位の力は
、試料変形の、すなわちクランプの間の距離の関数として図2として示されるグ
ラフ上に記録される。
【0057】 圧縮試験、ウエット 乾燥条件での圧縮試験の後、同じ試料は試験機のクランプから取り除かれ、平
坦なプレート上に置かれる。12mlのPIF流体が8ml/minの流量で製
品の中央に放出され、試料は20分間プレート上に放置される。次いで、試料は
、試料それ自体の中央にある4.5×10cmの表面上の70g/cm2 の圧力
を及ぼす重量で15秒間圧縮され、圧縮試験は乾燥状態について記載されている
のと同じ手順で反復される。力は、変形の関数として図3の同様のグラフ上に記
録される。
【0058】 図2および3の両方のグラフにおいて、基準試料は「基準」として認定され、
一方、本発明による試料は「膨張」と認定される。
【0059】 試験溶液製紙産業流体(PIF)の調製 試験溶液PIFは、その単純な組成、高い標準の溶液品質を作り出し、維持す
る能力および粘度およびイオン性表面張力についてのヒトの経血に対するその類
似性により製紙産業において試験液体として幅広く用いられている。
【0060】 溶液PIFは、1リットルの蒸留水に指示量で以下の試薬成分を溶解すること
により調製される。固体成分、特にカルボキシルメチルセルロースを溶解させる
ことについては注意が払われるべきである。典型的には固体成分は、(磁力攪拌
装置を使って)溶液の一定攪拌とともに、1時間の時間を掛けてゆっくりと加え
られるべきである。
【0061】 供給者 アメリカのシグマ・ケミカルズ 化学成分 使用量/1L 1)低粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 注文番号=C5678 15グラム 2)結晶性炭酸ナトリウム:注文番号=S8875 4グラム 3)塩化ナトリウム(AR):注文番号=S9625 10グラム 4)グリセロール(純度99%超): 注文番号=G5516 80グラム 乾燥および湿潤条件での圧縮試験の結果は、図2および3のそれぞれの2つの
グラフの中に例示されている。
【0062】 両方のグラフにおいて、ダイラタントな挙動が極めて明瞭でない場合には極め
て小さな圧縮でダイラタントな生理用ナプキンに対向する力は基準試料に対向す
る力に比較してより大きくなる。と言うのは、ダイラタントな試料は基準試料に
比較してより大きな坪量の微粒子材料を含むからであり、それゆえ、おそらく、
熱可塑性ポリマー性有機材料粒子の溶融によりなされる結合作用は比例して大き
くなる。と言うのは、溶融粒子の量は混合物の全体量のパーセンテージとして与
えられるからである。
【0063】 いずれにせよ、図2および3は、どのくらい、横方向での圧縮(縦方向に沿っ
ての変形)に対する力が、乾燥および湿潤状態の両方で基準試料に比較してダイ
ラタントな挙動を備える生理用ナプキンについて増加する変形とともにはるかに
大きく増加するかを示す。たとえば、20mmのクランプの間の距離に対応する
ダイラタントな生理用ナプキンにより及ぼされる力と基準試料により及ぼされる
力とのあいだの差異は、10mmの変形での同じ差異の約2倍の大きさである。
もちろん、力の絶対値は、変形に抵抗する構造の強度が全体的に小さい場合、湿
潤状態で平均してより小さい。
【0064】 その試験は、好ましい臭気制御微粒子材料により与えられるダイラタントな挙
動が、通常使い捨て吸収製品の構造がより弱くなり、ねじれおよびひだ寄せ(ロ
ーピング)に対してより抵抗しなくなるとき、製品の乾燥状態においてのみなら
ず、湿潤状態、すなわち流体の吸収の後においてもまた、身体が着用時間のあい
だに動くとき身体により及ぼされる増加する力により引き起こされる恒久的な変
形に耐えるより優れた能力を製品に与えることを例証する。
【0065】 本発明の使い捨て吸収製品にダイラタントな挙動を提供することが可能な微粒
子材料は、代わりに、吸収性コア以外の吸収製品の中のいずれか他の位置に含ま
れ得るがしかし好ましくは、微粒子材料が使用のあいだに体液と接触することを
可能とする位置に含まれる。
【0066】 いずれの理論によっても拘束されないが、実際、液体が微粒子材料と接触する
とき、このことはダイラタントな懸濁液を作り出し、より有効なダイラタントな
系が提供されると思われる。
【0067】 本発明はこれまで実質的に平面的な使い捨て吸収製品のコンテキストにおいて
記載されてきたけれども、それは代わりに、使用の前にあらかじめ形成された形
態を有するものおよび使用時に成形(shaping and forming
)が可能なものの両方の3次元的形状の使い捨て吸収製品に適用され得る。
【0068】 本発明の別態様において、使い捨て吸収製品は2つのフラップ(図示せず)を
有し得るものであり、それらのそれぞれは、吸収性コアのそれぞれのサイドエッ
ジに隣接し、それぞれのサイドエッジから横に伸びる。フラップは、フラップが
着用者のパンティのエッジと着用者の腿との間に配置されるようにクロッチ領域
で着用者のパンティのエッジを越えて垂れ下がるような形状を有する。フラップ
は、好ましくはパンティのエッジに沿って2重壁バリアを形成することにより経
血による着用者の身体とパンティの汚れを防ぐ働きをするのを助ける。フラップ
は、フラップがパンティの下に折り戻され、パンティの着衣に面する側に付着し
得るようにその着衣に面する表面上に付着手段をも備え得る。
【0069】 フラップは、トップシート30、バックシート50、それらの組合わせとして
用いられる材料を含むさまざまの材料で構築され、中心でティッシュを有するラ
ミネートであり得る。更に、フラップは、3次元的吸収製品の本体に付着する分
離要素であり得るし、トップシート30および/またはバックシート50の延長
を含み得る。しかしながらフラップは、フラップに達する体液が着用者のパンテ
ィのエッジを汚すことを防止する液体不透過性バックシートを有することが奨め
られる。たとえフラップの領域が少なくとも吸収性コアを越えて伸びるトップシ
ートとバックシートを含む製品の一部としてみなされ得ても、一般的に、フラッ
プは本発明により意図される意味では突出物(lobe)を構成しないことが意
味される。
【0070】 本発明の3次元的吸収製品にとって適切で適合可能である好ましいフラップは
、1987年8月18日にバン・ティルバーグ(Van Tilburg)に発
行された米国特許第4,687,478号、1986年5月20日にバン・ティ
ルバーグに発行された米国特許第4,589,876号、および1986年8月
26日にマッティングリー(Mattingly)に発行された米国特許第4,
608,047号において開示されている。
【0071】 任意に、吸収製品は、着用者のパンティの側面を自然に包むコンポーネントを
具備し得る。本発明の3次元的吸収製品としての使用にとって適切な着用者のパ
ンティの側面を自然に包むコンポーネントを有する生理用ナプキンは、1996
年12月17日にラバシュ(Lavash)らに発行された「パンティの側面を
自然に包むパンティカバーコンポーネントを有する吸収製品(Absorben
t Article having Panty Covering Comp
onents that Naturally Wrap the Sides
of Panties)」と言う表題の米国特許第5,584,829号およ
び1996年9月24日にワインバーガー(Weinberger)らに発行さ
れた「伸長性ゾーンを有する下着カバーコンポーネントを有する吸収製品(Ab
sorbent Articles Having Undergarment
Covering Components with Zones of E
xtensibility)」と言う表題の米国特許第5,558,663号に
おいて開示されている。
【0072】 本発明の解剖学的形状の使い捨て吸収製品は生理用ナプキンを参照して記載さ
れてきたけれども、生理用ナプキンおよび失禁製品のような他の使い捨て吸収製
品のコンテキストにおいて有益に用いられ得る。従って、その使い捨て吸収製品
は、その意図される用途のコンテキストにおいて製品にとって典型的であるすべ
ての特徴および部分をもまた有し得る。
【図面の簡単な説明】
明細書は、本発明を具体的に指摘し、明瞭に特許請求する特許請求の範囲を含
むけれども、本発明は、以下の図面と組み合わせて以下の記述からよりよく理解
されるであろうと思われる。
【図1】図1は、使用時の着用者に面する側面から見られた本発明による生
理用ナプキンの平面図である。
【図2】図2は、どのように乾燥状態における変形の程度とともに生理用ナ
プキンの変形のために必要な力が変化するかを示すグラフである。
【図3】図3は、湿潤状態における同じ依存性を示す同様のグラフである。
【符号の説明】
20…生理用ナプキン 22…本体部分 24…縦側エッジ 26…横側エッジ 30…トップシート 50…バックシート 60…吸収性コア 61…第1の層 62…第2の層 63…中間層 64…吸収性ゲル化材料の粒子 65…熱可塑性ポリマー性材料の粒子 66…縦側エッジ部分 67…接着剤の線 68…微粒子材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ギャグリアルディ、イバーノ イタリア国 アイ−65123、ペスカーラ、 ビア・モンタナーラ、29 Fターム(参考) 4C003 HA00 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時のひだ寄せおよびねじれに対するより優れた抵抗を使
    い捨て製品に付与するために使い捨て製品にダイラタント挙動を有する製品を付
    与するための、使い捨て吸収製品における微粒子材料の使用。
  2. 【請求項2】 前記使い捨て吸収製品が液体透過性トップシート、前記トッ
    プシートに結合する液体不透過性バックシート、および前記トップシートと前記
    バックシートの中間の吸収要素を具備することを特徴とする請求項1記載の使用
  3. 【請求項3】 前記微粒子材料が前記吸収要素の中に含まれることを特徴と
    する請求項2記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記粒子が、50ミクロンないし1500ミクロン、好まし
    くは100ミクロンないし800ミクロンの平均寸法を有することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記微粒子材料が非膨潤性微粒子材料であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記微粒子材料が臭気制御材料であることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれか1項記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記微粒子材料がゼオライトおよびシリカ粒子を含むことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の使用。
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