JP2001357190A - Bsmの企画・設計・構築・保守及び運用に関する方法 - Google Patents

Bsmの企画・設計・構築・保守及び運用に関する方法

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JP2001357190A
JP2001357190A JP2001110877A JP2001110877A JP2001357190A JP 2001357190 A JP2001357190 A JP 2001357190A JP 2001110877 A JP2001110877 A JP 2001110877A JP 2001110877 A JP2001110877 A JP 2001110877A JP 2001357190 A JP2001357190 A JP 2001357190A
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Isao Higashihara
功 東原
Takayuki Toyama
▲たか▼之 外山
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Avix Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経営や社会事象をその要素間で最大限総当た
りの因果を持つ関係と捉え、多階層、多次元の構造体か
らなり、情報処理装置にて演算可能なモデルとて写像
し、このモデルから、逆に事象を想像できるという双方
向の透明性を備えた可視性あるモデリング(BSMモデ
ル)を、式に依存することなく、表または表群で実現
し、これを操作して、意図した条件に対する因果分析と
将来の適切な行動を探る仕組みを提供する。 【構成】 本発明は、インプット、プロセス、アウトプ
ットの3領域を持ち、その構成要素が演算関係や共有構
造を持つハウジングを基本として、多階層のハウジング
の入れ子構造を形成し、かつハウジングの収納カ所であ
るルームに多様な形態のデータを収納し、時系列モデル
を形成し、モデル間の多様な連鎖を形成し、開発・運用
とモデル演算によるシミュレーションをエンドユーザの
対話操作が可能な構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
い、複雑な企業活動における経営の実績や経営計画の立
案、社会および自然の事象の因果関係を、「透明性を備
えた可視性」(Visibility with Transparency)かつ現
実感をもって表現し、シミュレーションする、BSMの
企画・設計・構築・保守及び運用の方法に関する。
【0002】利用分野は、ほとんど全ての、企業におい
て、現業の持つ価値尺度で動く分野と金銭価値で動く分
野を明確な因果論理で連鎖する、計画・予算・実績評価
管理の業務のモデリングに適用可能であり、生産・原価
計画システム、利益計画、事業計画、連結会計システ
ム、給与・昇進計画システム、さらには、社会問題に関
しても環境・エネルギー・経済を結ぶモデリングに適用
可能である。
【0003】なお、ここにBSMとは、仕組みを指称
し、ビジネス・ストラクチャー・モデリング( Busines
s Structure Modelling)の略称である。また、モデル
はBSMモデルという。
【0004】
【従来の技術】従来、これらの分野にアプローチを試み
る技法としては、プロシジャー言語,HIPO分析に基
づく設計手法、スプレッド・シートおよびストラクチャ
ー・マトリクスがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】経営の実績計算や経営
計画の立案を行うためのモデル作成と運営をプロシジャ
ー言語に基づいて行うには、通常、膨大なステップ数
(時として数百万あるいは数千万ステップ、に及ぶ)の
コーディング作業を伴い、エンドユーザのみによるモデ
ルの開発と運用は事実上不可能である。この分野のモデ
ルの開発には、全体把握に基づく分析、仕様書の作成、
設計、コーディング、テスト、ドキュメンテーション等
の一環した開発フェーズを必要とし、プロジェクト開発
の専門家群の動員が必要となる。
【0006】このために、開発に時間がかかるだけでな
く、開発専門の担当者とエンド・ユーザとの間に意味上
の理解、解釈上や価値観の隔たり(セマンティック・ギ
ャップ)が拡大し、意志の疎通が困難となり、設計、コ
ーディングのみならず、結果の検証、変更への対処に多
くの時間を要し、その間にニーズが変動して開発そのも
のの意味がなくなる場合が多い。
【0007】また、情報とプログラムが別々に存在し、
情報と演算の有機的な因果関係を把握することは難し
い。このため、プログラムから現象を逆に想像すること
は、システムが大きくなると極めて困難である。
【0008】個々に開発された多数のモジュールを連鎖
させるためには、変数の統合、個々のモジュールの実行
タイミングを考慮してリンクする必要がある。このた
め、プログラムの変更・追加が難しい。また、システム
開発の観点からもプログラムサイズに限界がある。
【0009】これらの理由により、経営や社会現象ある
いはエンド・ユーザの発想とニーズに同期したダイナミ
ックなモデルの開発・変更・維持をプロジャー言語に基
づいて行うことは困難であり、いわゆるコラボレーショ
ン(異なる背景を持つ多人数の業務担当者が協同作業を
する)によるモデルの開発・運営は一層、および難い。
【0010】スプレッド・シートは、セルの集計計算を
中心とする報告書作成のためのテーブル処理から発達し
てきたため、基本的にモデル構築とその運用に適したも
のではない。原理的に各セルの情報の背後にその処理ロ
ジックが隠され、セル単位で扱うことを原則としてお
り、ある領域のセル群に共通の意味を与え、これを纏ま
った集団として扱い、かつ因果の繋がりを流れとして追
いうる構造になっていない。このため、処理ロジックが
大きくなるとユーザーにロジックの可視性を欠き、多岐
にわたって集約したり分岐したりするセル間の相互関係
を一覧して把握できず、複雑に因果関係が絡み合った巨
大な現象をモデルとして把握し、維持するには限界があ
る。
【0011】また、親子の因果関係、投入産出の因果モ
デルや生産モデル、組織間配賦など論理は比較的簡単で
も要素数が多く、これをネットワーク状にを表現した上
で、頻繁な項目の増減を扱うテーブルをベースにしたル
ープ処理は、セルに組み込んだ関数処理で処理すること
は、透明性を備えた可視性の観点からは、程遠い。しか
も、よく使い込んだものほど属人的になり、開発者以外
の者には適用業務と因果関係を反映した演算の仕組みと
の関係を理解しがたくなる。特にスプレッド・シートの
マクロを使うと何をやっているか見えなくなりマクロの
専門家のみの関与する業務となる例が多い。
【0012】現在のところ、スプレッド・シートには、
この分野で使われる巨大なモデル(例えば、縦:1兆セ
ル、 横:1兆セルのスプレッド・シート)をモデリン
グする方法は提示されていない(現在、最も普及したも
のの最大サイズは、256セル×65,536 セルである)。ま
た、一つのセルの入力毎に計算式を入力しなければなら
ず、また一つのセルの情報入力毎に全セルを演算する構
造のため、大きなモデルで数百セルを変更し演算する場
合は入力設定に時間が掛かりすぎて不能率である。
【0013】スプレッド・シート間で1万件にも亘る情
報の受け渡しは、渡すセルと受け取るセル間の詳細な設
定とその状況の把握の観点から事実上不可能であり、さ
らに数百のスプレッド・シート間で同様な受け渡しが発
生する場合には、とうてい対応できない。さらに、この
受け渡しの関係を演算の必要時点でダイナミックに組み
替えて運用するニーズには応えられず、個人向けの作業
用途、小企業向けの用途、あるいは大企業の業務を集約
した部分、大企業の特定の部分に限定した場合等のモデ
リングに限られて使用されている。
【0014】上途の2方法をベースに実用モデルを作成
する場合には、現実の越えがたい問題(追加すべき機
能)が多々ある。 一般に、エンド・ユーザはモデリン
グの経験と共に成長する。そのため、対象とするモデル
の広がりは、部分から発し、全体へと、学習を伴いなが
ら広がっていく性質がある。つまり、より高位の観点か
らの上位の階層モデルの形成へ、また、より精巧なモデ
ル化を目指して掘り下げたモデル階層の形成へ、あるい
は、同レベルの横広がりを対象としたモデルの形成へ
と、予測しない多方面への拡張可能性が必要である。こ
のように任意の着手部分から出発して全体形成へ、ある
いは詳細部分のモデル形成へとモデリング本来の性格に
対する対処の方法が示されていない。
【0015】(HIPO分析に基づく設計手法)従来技
術の一つとして、HIPO(Hierarchy plus Input Proc
ess Output)に基づく分析、設計の手法がある。これに
よれば、システム化の事象を木構造の階層を形成すると
見なし、各階層毎に入力、出力、およびその間の演算と
いう3要素の関係として、それぞれ入力要素、出力要
素、演算要素の域に記述し、相互の関連をHIPOダイ
アグラムとして表す分析手法がある。この手法によれ
ば、インプット・データ、コンピュータのファイルある
いはデータ・ベースとプログラムの関係を対応させやす
いというメリットがあるにもかかわらず、次の理由によ
り、BSMの手法にはなりがたい。
【0016】この手法は、対象とする現象をルートから
木構造と見なすため、低位の階層ほど階層の傘を超えた
関係を取り扱い難く、下位階層で相互に関連する事象を
扱うBSMには不適である。特に、無駄な活動事象の源
泉にたどり、原価源泉を追求するBSMの分野でのモデ
ル化のアプローチには、致命的である。
【0017】一般には、この手法にによる記述は膨大な
紙数になり、ページをまたがる相互の関係を把握し難
く、エンド・ユーザが記述から、実際の経営現象を全体
感を持ちながら想像することは、際めて困難である。
【0018】分析した紙上の結果と、システム開発の手
法および運用の間が一貫していないためダイナミックな
変更要求に追従できない。さらに、変更の結果をドキュ
メンテーションに反映し続けることが困難である。
【0019】ストラクチャー・マトリクスの名は慣用的
に用いられ、経営管理システムの分野でもっとも早く学
術文献に現れたのは、1953年であり、確たる定義は存在
しないが、その基本は 線形変換式: A=M×B (Mは正方マトリクス、A,B
はベクトル) において、A=Bとなる値を求める場合、A,Bの要素を区画
に分け、この区画に合わせて、Mも区切られた区画と
し、区画単位で把握し扱うことを前提に、生産と原価の
関係を表現するために考え出されたものである。
【0020】従って、この方法によれば線形構造を持つ
領域:製品から製造の流れに逆らって投入資源を求め
る、投入資源の原価を与え製品の原価を与える、の2つ
領域でのモデル化には役だってきた。しかし、広範なB
SMの対象領域に対処するには、次の様な問題が存在す
る。
【0021】BSM事象をインプット域、アウトプット
域、プロセス域に分けるなど分かりやすく扱うことがで
きにくい。
【0022】ストラクチャー・マトリクスにおいては、
基本は、上辺と中央のブロック同志の縦積・横和演算あ
るいはその拡張として上辺部と中央部のブロック間の非
線形演算に関する結果を中央ブロックに一時的に蓄え、
あらためて横方向の演算として、これら蓄えた結果を加
算しその結果を左辺部に収納する。この左辺部に収納す
る演算は、その定義上で限定し、極めて限られた加算
(減算を含む)のみに限定している。本来、広範な四則演
算、条件演算、多変数による関数演算などを実行できる
構造でないため、複雑な演算の実行性を阻んでいる。さ
らに、計算ステップの大幅な増加で対処しなければなら
ず、モデリングと計算の効率性、システムのメンテナン
ス性能、ユーザーにわかりやすさを簡潔に提供できない
で居る。
【0023】ストラクチャー・マトリクスにおいては、
中央部に数値マトリクスを配置し、上辺部をベクトルあ
るいはマトリクスとして内積が成立しその結果を加えて
左辺部の結果とする構造であり、中央部、上辺部、左辺
部を区画化してブロック化しても同様に、中央部ブロッ
クと上辺ブロック間で内積が成立し、その中間結果を加
えて左辺ブロックの結果とする構造となっている。この
ため、この枠組みの中で、中央部ブロックに実体を伴わ
ないブロックあるいは演算を指定して、他のブロックの
値を借用する、あるいは借用して後、別形態に変換し全
体の演算の流れに納めると、という発想がない。
【0024】多ブロック入力の要素群の相互の演算を一
般化した方式として扱うことができない。非金銭投入価
値量と非金銭産出価値量の関係、投入資源の単価と産出
単価の関係のみでなく、これらの積である総金額をも合
わせて、3系統の事象を1つの領域で扱うことができな
い。
【0025】実際の経営現象には、線形の関係が成立す
るケースは少なく、非線形のケースが多い。しかし、ス
トラクチャー・マトリクスは本来、線形現象を表現する
方法として出現した。このためその線形構造を延長し
て、かつ非線形を主体とする一般的で複雑な事象を主体
とするモデルを本格的に扱えない。
【0026】平面的な因果関係の表現から出発したスト
ラクチャー・マトリクスでは現象に合わせて、入れ子に
よる上下両方に任意の多階層を成す事象の発想がなく、
表現も不可能で、その構造を組み込めない。
【0027】ストラクチャー・マトリクスは、本来、線
形の因果関係を表現し、その関係に沿って演算を実現す
るためのものである。このため操作者との簡易で分かり
やすいブロックに関する入出力を支援したり、上辺ブロ
ックとの計算に先立つ事前の調整計算を組み込む、外部
データをその入力場所に即して扱い保管する、多次元の
データや多様な形式のデータを扱い、ブロックをに特有
の履歴やそのデータと用いられかたに関する機密維持の
ための情報を保持する、あるいは多数のブロックを束ね
たカプセルとして扱う等の機構を実現することはもはや
ストラクチャー・マトリクスの延長上の機構では実現で
きない。
【0028】ストラクチャー・マトリクスではモデルに
よる演算結果を渡してさらに大きなモデルを形成するた
めの連鎖とその多階層による扱いの考えが無く、これら
の扱い、およびその組み替え、切り離しによる運営の考
えが、実現できない。現象自身がループを成すもの、分
岐を成すものを扱かえない。
【0029】これら既存の方法では、広く非金銭価値と
金銭価値を取り込みモデルを能率的に作成する方法、さ
らに異なる組織間の市場サービス価値を表現するモデル
グループ間の数学的対応によるモデル構築、コストドラ
イバーの活動量を基準とした多階層組織への原価配賦モ
デル構築、部品展開による所要量計算と組み上げコスト
モデル、経営上の各種の消費源泉、発生源泉およびコス
ト源泉等を形成モデルの底辺から階層構造にとらわれる
ことなく集約できるモデル(例えば、環境会計が必要に
なれば、その時点で集約モデルを組み込める)等に対す
る既存モデルをベースにした方法論が提示されていな
い。
【0030】さらに、一般にモデルの運用にあたって
は、異なる背景を持つ人々の作成したモデルを連鎖した
り、切り離したり、組み替えて運用することが要求され
る。このようなコラボレーションの方策は現在のところ
提示されておらず、これらの問題を解決するには、現状
の概念と構造の延長では対応不能である。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上途に鑑みて
現状におけるBSMアプローチの問題を総合的に解決を
すべくなされたものであり、この分野の業務に携わるエ
ンド・ユーザが企業現象や社会および自然の事象の因果
関係を、あたかも鏡のように有機的な関係として詳細ま
で投影し、透明性を備えた可視性(Visibility with Tr
ansparency)を容易に保持するモデルとして、誰でも理
解しやすいテーブル群上に表現でき、そのコンピュータ
上のモデルの表現から、逆にその事象を知り得るという
モデルの上で情報を設定し、演算した結果を現象に照ら
し合わせて解釈し、さらにモデルを変更し、組み替え、
近未来の現実的なよりよい条件を探るための仕組みを提
供することを特徴としている。(
【図1】現象とモデルの2方向性 参照)
【0032】上途の目的を達成するために、本発明に関
わるモデルを作成・運用するモデル情報処理システム
は、経営現象や社会および自然の事象の因果関係を構造
として把握して抽出し、因果関係をなす全ての情報と論
理を人間が接しやすいテーブルに置き換え、それをハウ
ジング群とそれらの繋がりが構成する構造体に反映し、
この上で演算し、変更・組み替えを伴う処理を実行し、
要因源泉に還元して把握でき、かつ将来への対処案を探
ることを狙いとする構成母体を提供できることを特徴と
する。
【0033】(構造体のねらい)このためには、対象とす
る事象を、その要素間の関係を総当たり的にとらえ、分
かりやすく表現でき、演算性ある因果関係とデータで構
成するモデルとして設計し、その結果を構造体に反映
し、この構造体を演算して事象の分析と近未来の方向を
探ることをねらいとする。
【0034】(ハウジングの概略)コンピュータ上に、モ
デリングの中核構造であるハウジングにハウジングを入
れ子としうる構造体をモデリングの中核の構造として、
ハウジングを垂直あるいは水平に連鎖する階層のモデリ
ング構造体を構築し、各ハウジングのレベルでテーブル
およびテーブル操作による“透明性を備えた可視性”を
提供し、連鎖およびその内容の変更・組み替えにより、
演算性ある多様な因果関係モデルを構築し、これを演算
実行し、設定ケースの予測、ケース間差違の分析等の結
果を得て、現象の実体に迫り、現象の解明、近未来の方
向を探索できる手段を提供する。
【0035】(ハウジングの階層化)ハウジング相互の階
層化は、上位のハウジングに下位のハウジングを登録す
ることにより成され、上位のハウジングの駆動時に下位
のハウジングにデータを渡し、下位のハウジングに入っ
て演算を実行し、その演算結果を上位のハウジングに取
り込りこめることにより、より大きなハウジング群とし
て大きなモデル構造体を形成でき、下位のハウジングは
複数の上位階層の入れ子になるようにも登録可能とす
る。
【0036】これにより、ハウジング単体の構造と運用
の知識があれば、階層を越えて、シームレスにモデル構
造体を構築し、運用でき、ハウジング単位の分担による
コラボレーションを容易にしており、上位または下位の
ハウジングを柔軟に組み替えることにより、数多くのケ
ーススタディを可能とする。
【0037】このため、構造体は、対象とする事象の規
模、取り扱い規模、構築順位や履歴によって、水平方向
の因果の繋がり、および垂直方向の因果の繋がり、両方
向のニーズに応じて対話方式で対応でき、階層は、必要
に応じ、随時応じられるハウジングを基本の単位として
構成することを手段とする。(
【図2】 ハウジングを入れ子とする階層構造体の例
参照)
【0038】(複数の上位ハウジングへの入れ子)特定の
ハウジングに着目すると、複数の上位のハウジングを親
とする入れ子関係の登録を変更し、従属関係を固定した
場合を除き、ダイナミックな因果の組み替えにより、多
様なケースにも応え得るものとする。
【0039】(基本メインライン演算、メインライン演
算)一個のハウジングを貫くモデル演算をメインライン
演算といい、上位のハウジングの基本メインライン演算
を実行すると、これに入れ子となっているハウジングも
一貫するモデル演算の流れの中で受け渡され、その入れ
子ハウジングでメインライン演算が実行され、結果情報
を受け取り上位の基本メインライン演算に戻る基本メイ
ンライン演算をベースに、途中で演算結果によって流れ
を変える、あるいはループ処理を含めたハウジング単位
のメインライン演算を可能とする。
【0040】(基本メインライン演算)基本メインライン
演算は、四則演算、マトリクス演算(ベクトル演算を含
む)、拡張マトリクス演算、級数演算、マトリクス級数
演算、論理演算、多数決論理演算、しきい値演算、部分
的ループ演算、文字配列マッチング、条件計算、そのほ
か本モデル情報処理システムの組込関数、ユーザ登録の
組込関数、などを要素としており、さらにこれらをまと
め単純化した演算、これらを円滑に行うためのチェック
機能、テナントのボディ情報へのアクセス機能などから
なる。さらに、ここで演算とは、データの入力、設定、
加工およびデータの受け渡し、転写あるいはそれに伴う
加工、テナントの集約と分解を含み、指定による参照、
タイミング合わせによるダミー動作およびこれら演算に
付随するデータ管理、演算管理、さらには入れ子のハウ
ジングへの受け渡しの演算などをも含む。
【0041】(ハウジングの構造)ハウジングは長方形
に広がる格子棚状のフレームからなり、その一つの区画
をルームといい、その中にテナント名を持つテナント情
報、あるいはテナントを束ねカプセル・テナント名を持
つカプセル・テナントを登録あるいは収納し、さらに、
これらの収納情報群と収納に関する処理、他のテナント
/カプセル・テナントとの相互演算の関係、情報の移転
の関係を収納する。
【0042】(ハウジングの区域)ハウジングは、上辺
縁の上辺部、左辺部の左辺部、両者に囲まれた中央部の
3機能区域に属するルームからなり、左辺部から上辺部
にテナント/カプセル・テナント情報が、あたかも、原
点(3区域の接する点−左上部に存在−を原点とい
う。)を周回して送られると理解し、中央部には上辺部
あるいは左辺部で決まる演算とテナント/カプセル・テ
ナント情報を収納する。(
【図3】 ハウジングの区域構成 参照)
【0043】(カプセル・テナントの扱い名称)ハウジ
ングのルームには、テナントおよびカプセル・テナント
の情報をそれぞれ特定できる名称を付し、特にカプセル
・テナントには、カプセル・テナントであることをエン
ドユーザにも本モデル処理システムにも一覧して識別で
きる記号または文字列を名称の一部に付して収納する。
【図4】カプセル・テナントの例 参照)
【0044】(テナント/カプセル・テナントとのアク
セス)ハウジングのルームとそのテナント/カプセル・
テナントの配置とその名称、その配置イメージのままル
ーミング・テーブルに登録し、その要素および随伴する
プロパティ情報をアクセスして、テナント/カプセル・
テナント情報にたどる、あるいは逆に戻れることとし、
テナント/カプセル・テナントへは、ルーミング・テー
ブルの表示画面経由で、これらテナント情報群にアクセ
スし、表示し、変更・設定などの操作が可能であり、ハ
ウジングの下位の入れ子へは、ルーミング・テーブルの
入れ子として区域毎に登録しているカプセル・テナント
をクリックし下位のハウジングにアクセス可能とる方法
による。(
【図5】ハウジングのテナントへのアクセス 参照)
【0045】(ハウジングの有効メインライン演算域)
中央部を縦方向にみた場合、ハウジングにおいて、列/
行方向に見た場合、上/左辺部のルームにのテナントま
たはカプセル・テナントが配置され、かつ中央部のルー
ムに少なくとも一つのテナントまたはカプセル・テナン
トが配置されている列/行領域を有効メインラインの対
象演算域とする。(
【図6】 ハウジングの有効メインライン演算域 参
照)
【0046】(中央部のルームに登録の演算)中央部の
ルームにテナントのヘッダー情報であるテナント名の先
頭部分に配置したエンドユーザに分かりやすく、本モデ
ル情報処理システムも認識しやすい演算記号、あるいは
関数とパラメータ、さらに、その演算記号が配置された
テナントに随伴する固有の多次元テーブルの固有名を登
録でき、この随伴テーブルは、対応する上辺部の直上の
ルームのテナントと縦方向演算し、その結果を、その中
央部のルームに保存し、さらに縦方向の並列演算の結果
があれば横方向の演算を行い、演算結果は左辺部の直左
のルームのテナントとして収納する。
【0047】(因果関係と演算の対応)エンド・ユーザ
は、ハウジングの3領域に表現された要素をたどること
によりコンピュータがどういう演算ステップを実行して
いるかを、容易に知ることができ、インプット情報、そ
の演算結果とアウトプットとの因果関係を目視で理解で
きる仕組みとする。
【0048】(先決、中間結果、後決)基本メインライ
ン演算はハウジングの有効演算域における演算で、上辺
部にあって左辺部にないテナント/カプセル・テナント
を先決テナント/カプセル・テナントといい、両者に存
在するテナント/カプセル・テナントを中間テナント/
カプセル・テナント、左辺部にのみ存在するテナント/
カプセル・テナントを後決テナント/カプセル・テナン
トといい、これら3者を巡る基本メインライン演算のシ
ーケンスを確立することを特徴とするもので、先決テナ
ント/カプセル・テナントから出発し、上辺部、中央部
および左辺部のテナント/カプセル・テナントで決まる
演算を経て、中間テナント/カプセル・テナントに結果
を得、原点を周回して上辺部のテナント/カプセル・テ
ナントに中間結果を得、全ての後決テナント/カプセル
・テナントに結果を得て終わる一連の演算の流れをい
い、その流れのなかで入れ子ハウジングが登録されてい
る場合は、それとのデータの受け渡しと、その入れ子の
ハウジングの一連の演算は下位のハウジングの演算とし
て行われる方法とする。
【0049】(基本メインライン演算のループ演算)現
象がループによる因果関係を成し、これを反映するハウ
ジングが演算による収斂結果を必要としている場合は、
そのハウジングを一体とするループ演算を設定し、その
演算を実行できるとする。
【0050】(ハウジングにおけ基本メインライン演算
以外の演算)基本メインライン演算、ハウジングのルー
プ演算などハウジングを一巡する演算をメインライン演
算といい、他に、これに先立つ、モデルの登録・設定、
テナント情報の入力・設定、モデル外部からの入力、基
本メインライン演算後の結果の表示・確認、分析、モデ
ル外部への出力など、操作、運用、管理の面での演算、
また、基本メインライン演算、メインライン演算などを
も含めたナビゲータなどによる自動実行など、メインラ
イン以外にも演算が行えるとする。
【0051】(テナント情報)ハウジングのルームに収
納する情報には、エンドユーザが代表名で扱いうるテナ
ント名、あるいはカプセル・テナント名のもとに、演算
に使用する、リスト情報、多次元テーブル、ファイル、
データ・ベース、入れ子である下位ハウジングの構成区
域名、の他に管理用のプロパティ用の文書情報を含み、
特に、中央部のルーム収納情報には、テナント名の一部
に特化した演算形態である演算記号群を含み、これに随
伴する演算情報群として、リスト情報、多次元テーブ
ル、ファイル、データ・ベース、入れ子である下位ハウ
ジングの中央部区域名、管理用のプロパティ用の文書情
報をも収納する。
【0052】(繰込・繰出情報のレベル)テナント/カ
プセル・テナントの情報は、単にメインラインの演算に
関するものだけでなく、入力などの準備段階やメインラ
インの事前段階(繰込レベル)、実行後の表示・出力段
階(繰出)など、レベル分けを行って、状態に応じた管
理を行い、複雑な演算、分かりやすく扱いやすい表示、
入出力作業などを容易にし、レベル間の変換演算等を明
確にし、ルームに収納する。
【0053】(項目リスト)テナントに収納する情報の
形式が多次元テーブル(スカラー、ベクトルを含む)の
個々の要素に関する意味付けとテーブル内の位置に関
し、テーブル軸に随伴する項目リストを参照して、表
示、外部との入出力、メインライン演算あるいは保管
し、各ハウジング内で共用できる項目リストを軸情報と
して利用しうる。
【0054】(項目リストの共通化)ハウジングでテナ
ントの使用する項目リストを共通化することにより、プ
ログラミング作業を回避し、対話型操作で項目の追加・
挿入・削除・名称変更などの作業に先立って影響を受け
るテナントをあらかじめ操作者に知らせ、これら変更作
業を可能とし、同時にテナント情報の追加・挿入の自動
枠取り、自動削除を行う。
【0055】(多次元テーブルの軸対応)ハウジング全
体でルームに収納するテナント/カプセル・テナントの
多次元テーブル(スカラーおよび一次元を含む)の軸の
方向について統一して随伴する項目リストを扱いことを
可能とする。(
【図7】ハウジングの区域別の多次元テーブルに関する
テナント軸の例 参照)
【0056】(中央部のテナントにおける項目リストの
借用)中央部のテナントが多次元テーブルである場合
に、随伴している横軸および縦軸の軸情報については、
特に明示的に指定しなくても、それぞれ、上辺部にあっ
て直上のテナントの随伴情報である軸1、左辺部にある
直左のテナントの随伴情報である軸1の項目リストを借
用することで、中央部のルームにテナントを明示的に指
定を省略することもできる。
【0057】(多次元テーブルの画面表示)テナントの
情報表示においては、左上をスクロール原点として、軸
毎の詳細情報である項目リスト項目を多次元テーブルの
要素位置に対応させて画面上に表示する。3次元以上の
テーブルは、軸とその項目を特定し2次元表示する。 (
【図8】ハウジングの区域別の2次元テーブルに関する
画面表示の例 参照)
【0058】(演算における異なる項目リストの事前マ
ッチング)テナント間の演算において軸対応が取られて
も随伴する項目リストが異なる場合には、項目名のマッ
チングによるテナント要素の配列整合を行って、演算を
行い、左辺部への結果の収納に当たっても結果のテナン
トが随伴する項目リストに合わせて配列整合を行って収
納する。
【0059】(不確定項目を含む項目リスト)外部からデ
ータを読み込む際にテナントの要素内容と同時に項目名
を読み込み新たな項目名を設定する場合、既存の項目名
と読み込んだ項目名がミス・マッチングの場合の追加、
あるいはメインライン演算によって結果の項目名を抽出
したり、項目名順が変更になる場合を考慮した識別記号
を項目リスト名にキャッピングして設定し、エンドユー
ザおよび本モデル情報処理システムが一覧的な識別を可
能とする。
【0060】(他のハウジングに収納のテナント情報の
参照)上辺部の先決テナント、あるいは中央部のテナン
トの情報として、他のテナントに存在するテナントを指
定して、セキュリティの制約がない限り、参照可能であ
る。
【0061】(基本メインライン演算のルール)ハウジ
ングの基本メインライン演算は、上辺部に存在し左辺部
に存在しない先決テナント/先決カプセル・テナントを
出発候補として、上辺部、中央部、左辺部のテナント/
カプセル・テナントの組み合わせで決まる縦方向演算お
よび横方向演算を経て、左辺部に得た結果を中間テナン
ト/カプセル・テナントとして、上辺の出発候補に加
え、同様な演算を繰り返し、全ての有効メインライン演
算域を巡り、後決テナント/後決カプセル・テナントに
結果を得るもので、ルーミング・テーブルの設定により
演算シーケンスを自動的に確立し、変更にも自動的に応
じる。(
【図9】 中央部における基本メインライン演算の流れ
の例 参照)
【0062】(縦方向の協調演算)基本メインライン演
算において、中央部ルームにテナント名を登録するタイ
プによっては、その横方向にこれと協調する従属的縦方
向演算を登録し、上辺のテナントの参照とそのテナント
が出発候補となるタイミングあわせを可能とする。
【0063】(上・左辺部のテナントと中央部テナント
の軸2整合)中央部のルームに収納のテナント情報名を
後続文字列で指定することによる2テナント演算におい
ては、中央部のテナントの横軸と上辺部の直上テナント
の第1軸(軸1ともいう)を共通軸とし、かつ、縦軸と
左辺ぶ直左テナントの第1軸(軸1ともいう)を共通軸
とする。(
【図10】縦積・横和演算の場合の多次元テーブルに関
する軸整合の例 参照)
【0064】(メインライン演算シーケンスの制御演
算)ハウジングの演算シーケンスの流れを制御する演算
記号、あるいは関数により、進行する演算結果に応じ
て、分岐、挿入、インターラプトを可能にする。
【0065】(演算の複数グループの情報出力)演算結
果が複数グループの情報となる場合は、左辺部のルーム
にはカプセル・テナントを指定して出力する方法を可能
とする。
【0066】(モデル領域の一括コピーによる新モデル
域の生成)ハウジングにおいて、中央部の特定区域を指
定し、これと協調する上辺および左辺の区域と共に複写
し、操作者が既存のテナントと同綴名を避ける設定を行
って、中央部の新たな始点を原点として挿入する。ここ
で指定した領域を統合した名称で扱い、表示する方法を
可能とする(
【図11】ルーミング・テーブルにおける特定モデル域
の複写の例 参照)
【0067】(モデル領域の一括コピーとその転置モデ
ル域の生成)ハウジングにおいて、中央部の特定区域を
指定し、これと協調する上辺および左辺の区域と共に複
写し、操作者が既存のテナントと同綴名を避け、転置識
別文字の設定を行って複写し、中央部の新たな始点を原
点として挿入する。ここで指定した領域を統合した名称
で扱い、表示する方法を可能とする。(
【図12】ルーミング・テーブルにおける特定モデル域
の複写・転置の例 参照)
【0068】(ミニ・ハウジング演算)演算種別の形態の
一つとして、ハウシングの上・左辺部の各テナントがス
カラー要素で構成される集合領域について、これを上辺
部、左辺部、中央部の各一個のテナントで演算できる形
態として演算をカプセル化し、ルーミング・テーブル上
の占有域を大幅に縮小して一覧時の可視性を向上し、設
定に伴う命名作業、項目リストの設定などの作業を省
き、演算実行に要する時間を短縮する。
【0069】(ハウジングの多様な連鎖方法)対象に会
わせたモデルの拡大と再編成、背景の異なる多人数によ
るモデリング作業のために、モデルの成長、切り分け、
統合、操作性の観点から、上位ハウジングの直下にあっ
て連鎖関係を結ぶハウジングを連鎖メンバーと呼び、下
記の多様な形態の連鎖の生成と、演算を可能とする。メ
ンバーが単独で上位ハウジングと入れ子関係にあって、
上位ハウジングのメインライン演算のもとで、上位の情
報を渡し、メンバーのメインライン演算を実行し、その
結果を上位ハウジングに渡す垂直連鎖。上位のハウジン
グの傘下で、その複数メンバー同志の間で情報を渡し、
情報を受け取ったメンバーのメインライン演算を実行
し、その結果を他のメンバーに渡しすことを繰り返し、
全てのメンバーを連鎖する水平連鎖。前2者の複合とし
て、上位のハウジングとの間で情報の受け渡しを行う複
合連鎖。
【0070】(垂直連鎖)垂直連鎖は、下位ハウジング
の3区域を、それぞれカプセル・テナントとし、上位ハ
ウジングの対応する区域に登録して入れ子とし、さら
に、上位ハウジングの左辺部に下位ハウジングの上辺部
をカプセル・テナントとして登録し、上位ハウジングの
テナントから情報を受け取る受け渡し関係を設定し、か
つ、上位ハウジングの上辺部に下位ハウジングの左辺部
をカプセル・テナントとして登録し、上位ハウジングの
テナントへの情報の受け渡し関係を設定し、上位ハウジ
ングの演算実行時に、これらの関係を基本メインライン
演算の流れに則り垂直連鎖を実行する。
【0071】(異なる階層間の情報の受け渡し)異なる
階層間の情報を受け渡すことを、次の方法を整え可能と
する。上位ハウジングの上辺部および左辺部に対となる
授受のテナントおよびカプセル・テナントを配置し、そ
の交点である中央部のルームにエン・カプセル演算また
はデ・カプセル演算を配置して、双方でのテナント名の
変換を指定し、カプセル単位の授受を行う。(テナント
/カプセル・テナント単位の受け渡し)上位ハウジング
の上辺部および左辺部に対となる受け渡しと受け取りの
テナントおよびカプセル・テナントを配置し、その交点
である中央部のルームに受け渡し連鎖演算を配置して、
テナント間の連鎖関係を登録し、テナント間連鎖テーブ
ルに入り、随伴する項目リストの項目間での一致カ所、
あるいは、並び順対応等の方法で、テナントの要素毎の
授受を行う。(要素単位の受け渡し)
【0072】(垂直連鎖の自動生成)上位ハウジングに
下位ハウジングを最小の操作で垂直連鎖させたい場合、
操作者が、上位ハウジングで垂直連鎖し挿入格子点を選
び、ハウジング・リストで下位ハウジングを選択し、垂
直連鎖を上位ハウジングのルーミング・リスト上に自動
的に展開する。
【0073】(水平連鎖)上位ハウジングの傘下のメン
バーがその相互間で一方向性連鎖(ループを形成しな
い)をなす場合、それらメンバー個々の、上辺部、左辺
部、中央部の区域を識別した情報を付しカプセル化し、
それぞれカプセル・テナントとして、上位ハウジングの
上辺部、左辺部については、対応するカプセル・テナン
トを、中央部については、右下がりの対角線上の対応す
るルームに配置し、下位ハウジングとして演算実行でき
るようにし、左辺部カプセル・テナントを上位ハウジン
グの上辺部に、下位ハウジングの上辺部を上位ハウジン
グの左辺部に配置して、下位ハウジング間連鎖演算域を
形成し、その交差域のルームに上辺の下位ハウジングか
ら左辺の下位ハウジング間の受け渡し関係が存在するカ
所に、操作者がハウジング間連鎖演算テナントを登録
し、有効メインライン演算域について、水平連鎖が上位
ハウジングの演算実行で進行する構造とする。
【0074】(水平連鎖の自動生成)上位ハウジングに
下位ハウジングを最小の操作で水平連鎖させるため、操
作者が、上位ハウジングで挿入格子点を選び、ハウジン
グ・リストでメンバーとなる下位ハウジングを選択し、
水平連鎖を上位ハウジングのルーミング・リスト上に自
動的に展開し、有効メインライン演算域を選定し、上位
ハウジングとの受け渡しをする下位ハウジングのカプセ
ル・テナントを自動登録する。
【0075】(ローカル領域とグローバル領域)特定の
ハウジングを越えて、共用あるいは借用するために、他
のハウジングの入れ子となるハウジング、テナントある
いは項目リストなどの情報があり、グローバル領域(こ
れに対して、個々のハウジングの領域をローカル領域と
いう)の領域を設定し、それぞれをグローバル・ハウジ
ング、グローバル・テナント、グローバル項目リストと
称し、この領域で保管する情報に関する変更は、この領
域のみで可能とし、ローカル領域のハウジングに組み込
んで使用可能である。(
【図13】ローカル領域とグローバル領域の説明例 参
照)
【0076】(ハウジングのオカレンス構造)エンドユ
ーザにとって、理解しやすく取り扱いの利便のため、ほ
ぼ同じ構成のハウジング全体が層を成して重なった構造
で、ルーミング・テーブルを共有できるハウジング群を
オカレンス構造として扱い、個々の層は単一のハウジン
グとして扱い、上位ハウジングに登録する。(
【図14】時系列オカレンスの例 参照)時系列現象を
扱うオカレンスにおいては、そのハウジング個々の演算
実行のタイミングをとる次の方法を可能とする。個々の
ハウジングに外部からの情報入力が終了された段階で、
待機段階に入り、全体の上位ハウジングの流れ、演算の
処理の流れに沿って演算される。個々のハウジングは待
機段階にあっても、上位のハウジングの設定したオカレ
ンス番号に同期をとって演算する。オカレンス関係にあ
るハウジングの演算として異なるハウジングの指定した
テナント情報を上位のテナントを介することなく参照で
きる。
【0077】
【実施例】本発明に関わる本モデル情報処理システムは
BSMの考えを具現すべくモデル構造体のハウジングの
エンドユーザによるモデル開発・モデル運用・そのメン
テナンスをねらいとして対話方式による画面操作を中心
に展開しており、現象分析によるモデル開発、開発モデ
ルの定常的運用のナビゲータ、ネットワークによる多地
点のコラボレータによる統合モデルの開発・運用にいた
る物である。そのため、ハウジングによるモデルの詳細
作成、その実行可能性のチェック、基本メインライン演
算、結果の確認を中心に、ハウジングの連鎖、開発され
た活動量モデルから単位原価モデルへの変換・運用等を
中心に展開している。
【0078】(ハウジングを中核単位とするモデル構造
体)ハウジングは一般に縦横の棚枠で仕切られるルーム
にテナントが配置されているというイメージでユーザは
把握し、それらが入れ子のハウジングによる階層を成す
広がりを持ち、現象をモデル化して構造体に反映してい
ると理解する構造とした。
【0079】(ハウジング階層構造の仕組み)ハウジン
グは、上辺部、左辺部、両者に囲まれた中央部の3機能
区域に属するルームからなり、上辺部および左辺部の各
区域内で、テナント名は同綴名(homonym)の存在を許さ
ないが、同綴名のテナント名を両区域が共有し、従って
同じ情報を共有することにより、左辺部から上辺部にテ
ナント情報が、あたかも、原点(3区域の接する点−左
上部に存在−を原点という。)を周回して送られると理
解し、因果関係の演算が進行する仕組みとし、中央部に
は、テナント名の一部を既に準備されたメインラインの
演算群から選択するための指定文字列(記号を含む)と
して扱い、メインライン演算のフェーズで、演算処理機
能を引き出しと演算実行を行う。中央部においては、同
綴名のテナントの重複配置を許し、同一の演算形態、あ
るいは同一の情報を用いることを可能とした。(
【図15】ハウジングの区域と命名のルールの例 参
照)これらハウジングを一貫した演算の流れを基本メイ
ンライン演算とし、ハウジング全体として流を計算した
結果によって制御し演算する流れをメインライン演算と
ループ、分岐などを含めた。ハウジングを扱う構造とし
ては、その大きさに左右されずに、その全体イメージを
効率よく保持してテナントに細部にアクセスし、演算性
を保ち、かつ変更に耐える構造、対話方式でハウジング
を扱うために、ルームに収納のテナント/カプセル・テ
ナントに関する情報をヘッダー部分とボディ部分に分け
て扱い、それらの名称はルーミング・テーブルに登録
し、演算シーケンスの確立、テナント/カプセル・テナ
ントへのアクセスは、このテーブルからアクセスできる
構成とした。(
【図16】ハウジング内の名称のつながりの例 参照)
【0080】モデルの表現であるハウジングのルームの
配置から、対応する基本メインライン演算を読み出しす
ことを可能とした。
【図17】にマトリクス演算(縦積・横和)例の読み出
し例を示す。(
【図17】テナントの配置から演算シーケンスを読み出
す例 参照)
【0081】(基本メインライン演算のロジック)基本
メインライン演算のシーケンスは、テナントと入れ子で
あるハウジングをカプセル・テナントとして一体化した
ネットワークととらえ確立した。
【0082】(基本メインライン演算のループ演算)現
象がループによる因果関係を成し、これを反映するハウ
ジングが演算による収斂結果を必要としている場合は、
そのハウジングを一体とするループ演算を設定できる。
その方法例は、メインライン演算の出発候補である先決
テナント/カプセル・テナントを初期情報として、別時
点での再演算のために、そのルームに保存し、基本メイ
ンライン演算を実行し、左辺部の収斂判定対象のテナン
トに満足な結果が得られたか判定し、得られた場合、左
辺部に得られた指定のテナントの結果を指定の上辺部の
テナントに書き込み、基本メインライン演算、判定、ル
ープによる周回演算を繰り返し、左辺部の収斂判定対象
のテナントに満足な結果が得られるまで、ループ演算を
繰り返す。(
【図18】ハウジングのループ演算の例)
【0083】(繰込・繰出情報のレベル)テナント/カ
プセル・テナントの情報には、次の相互に関連するレベ
ル、およびその中での状態に応じ、管理し、表示、入出
力作業を容易にし、レベル間の変換演算を円滑にする。
【図19】テナントの繰込・繰り出しレベルの例 参
照)
【0084】(項目リスト)テナントに収納の情報の形
式が多次元テーブルである場合(スカラー、ベクトルを
含む)の個々の要素の意味付けとテーブル内の位置を取
り扱うために、テーブルの軸に、項目リスト名を代表名
とし、非同綴文字列の項目名で構成する項目リストを軸
に随伴した。テナント/カプセル・テナントに項目リス
ト名が付随する場合、表示、外部との入出力、メインラ
イン演算あるいは保管にあたっては、テナント情報と項
目リストを照合して使用され、項目リストはそのハウジ
ングのレベル内でのみ共通に利用できる情報としてハウ
ジングに付属し、そのハウジングのレベル内でのみ項目
リストを使用するテナントについて、項目の追加・挿入
・削除・名称変更が可能で、影響を受けるテナントをあ
らかじめ操作者に知らせることが可能となり、さらにこ
の操作を進めて関連する箇所のテナント情報の追加・挿
入の自動枠取り、自動削除を可能とした。
【0085】(項目リストの文字位置指定)個々の項目
リストにおいて項目文字列の位置の特定区間の指定を項
目の文字列位置と続く文字列数による指定と、エンドユ
ーザにとって分かりやすい項目欄名称によるカラム位置
の間接指定によって扱うことができる。(
【図20】項目リストの項目欄名称によるカラム位置の
間接指定の例 参照)
【0086】(不確定項目を含む項目リストの扱い)メ
インライン演算に先だって項目の内容である項目名を決
定できない、あるいは外部からの読み込み、あるいは演
算の結果、項目が確定する場合があり、モデル確立時に
は、不確定であることを、エンドユーザも本モデル情報
処理システムも認識して扱うため、項目リスト名に特定
の記号をキャピングして扱うこととした。例として、次
の場合がある。 ?: 外部情報を読み込む場合にテナントの要素内容と
同時に随伴情報として項目名を読み込む場合 &: 外部情報を読み込む場合にテナントに随伴の既存
の項目名と読み込んだ項目名がミス・マッチを起こし、
ミスマッチの項目を既存の項目の最後に追加する場合。 !: 項目名を抽出する場合で、最大項目名を随伴項目
としたい場合。 #: 項目名の数に変更はないが、メインライン演算の
実行で、項目の順が変更になるソートの場合
【0087】(グローバル項目リスト)一つのハウジン
グを越えて、共通的に使用したい、項目リストを本モデ
ル情報処理システム全体で共用するため、一例として共
用識別子記号 "[" を付してグローバル情報として、使
用することができ、その項目内容の変更はグローバル領
域で、使用箇所を照合しながら操作者が変更し管理す
る。
【0088】(演算のタイプの類型化と表現)基本メイ
ンライン演算の流れにおける個々のステップの演算の内
容は、中央部のルームに配置するテナント名で使用する
記号および文字列の開発時の設定による。この記号ある
い文字列の設定の演算決定のためのルールは、あらかじ
め使用頻度が高い演算は単純な文字または短い文字列
で、頻度が低いと思われる、あるいは使用分野が限られ
る演算については、関数を表す複数文字列として、エン
ドユーザおよび本モデル情報処理システム双方について
分かりやすい一覧性の高い表現として類型化しておき、
モデルの開発・設定、あるいは変更の段階で、準備され
た演算のタイプのリストから対話画面で選び、中央部の
ルーム名のテナント名の上位文字列として、また、その
後の随伴固有情報名とパラメータを簡単な規則で識別可
能な文字列で設定できる構造とする。今回の本モデル情
報処理システムにおける演算タイプの例を図21に示
す。(
【図21】演算タイプの例 参照)
【0089】(テナント間演算の指定の形態)中央部ル
ームに登録のテナント名は選び方によって基本メインラ
イン演算における縦方向演算の演算方法を決め、並列す
る縦方向演算が存在する場合は、その横方向演算につい
ても協調するする規則を定め、テナント名の先頭部文字
列が内部の演算関数を結びつける。演算の形態には、上
辺部の直上テナントを使用する一つのテナント(monadic
tenant、以降、1項演算という )演算、該当する中央部
のルームに固有名を与えて収納のテナント情報名を後続
文字列で指定し、上辺部直上のテナントとの二つのテナ
ント(dyadic tenant、以降2、項演算という)演算、後続
カッコ内の文字列によるパラメーター指定を用いて、上
辺部の直上以外のルーム収納テナントを直接、あるいは
該当中央部ルームと同一行の位置を間接指定し、直上以
外の上辺部テナントをも間接指定する演算(多項演算)
を対話画面による選択とプロンムプトにより設定可能と
する。(
【図22】演算タイプの類型例 参照)
【0090】(ミニ・ハウジング演算の仕組み 参照)
上・左辺部が用意された段階で、ルーミング・テーブル
の中央部のミニ・ハウジング演算を組み込みたい位置
で、演算タイプ選択のプルダウンを選び、ミニ・ハウジ
ング演算を選ぶと、上辺部に左辺部の随伴項目リストが
追加されたテーブルが展開し、上辺テナントの項目と左
辺項目との因果関係登録のミニ・ハウジング用演算タイ
プ・リスト(図21 演算タイプの例 に類似)がプロ
ンムプト表示され、あたかも、ハウジングのルーミング
・テーブルを作成すると同じ操作で入力し、チェックを
選択すると、有効演算域について計算可能性のチェック
を行い、この演算ロジックが中央部テナントとして保存
される。メインライン演算においては、先決値として与
えられる上辺部テナントの値が出発候補となって、演算
が進行し左辺部に結果を得る仕組みとした。(
【図23】ミニ・ハウジングの仕組み 参照)
【0091】(領域の転置・複写)ハウジング上のある
領域の転置・複写をしたい場合、ルーミング・テーブル
を表示し、プルダウン・メニューで転置・複写を選択
し、領域を指定し(同時に領域名を与えることも可
能)、挿入点を指定すると、その領域が転置し挿入さ
れ、転置演算記号‘T’のパラメータ部(カッコ内)に
指定域のテナント名を挿入したテナント名を配置し、異
綴にするための文字または記号指定のプロンムプトに対
応して、指定操作で(図24)では単位原価モデルの意
味で、一例として‘@’を指定すると、指定領域に協調
する上・左辺部域を交互にしそれらテナントの頭部に
‘@’を付して転置領域に協調する上・左辺部に配置す
る。これにより、メインライン演算のフェーズに複写指
定元の領域に存在する中央部のテナントを共用して、新
たな区域に対応する演算処理を行うもので、この仕組み
により、指定領域の中央部テナントが保持する全要素を
展開し、それを転置するという作業を省き、中央部の個
々のテナントが必要とされる時点で、参照し、転置して
メインラインの演算に使用でき、能率良く処理可能とな
る。(
【図24】指定モデル域の転置モデルの例 参照)
【0092】(垂直連鎖)垂直連鎖においては、当然な
がら、上位ハウジングの中央部に下位ハウジングを区域
で分けることなく一括したままで、登録し、上位ハウジ
ングのテナントとの間で受け渡しを定義する方式も考え
られるが、一覧性を維持と、演算論理の同一性の観点か
ら、以下の方式を追求した。 下位ハウジングの3部分:上辺部、左辺部および中央部
に分け、上位ハウジングの対応する3つの部位に、それ
ぞれカプセル・テナントとして識別できる記号(実施例
では、{ }で囲むが、右かっこ省略可能)と、部分を
示すキャッピング文字(実施例では、U, L, C )を付し
て入れ子として登録し、さらに、上位ハウジングの左辺
部に下位ハウジングの上辺部を入れ子のカプセルとして
登録し、上位ハウジングのテナントから下位ハウジング
の上辺部が情報を受け取る受け渡し関係を交互に設定
し、かつ上位ハウジングの上辺部に下位ハウジングの左
辺部をカプセル・テナントとして登録し、上位ハウジン
グのテナントへの情報の受け渡しを設定し、上位ハウジ
ングの演算実行時に、下位ハウジングに入って演算実行
し、上位ハウジングに戻ってくることにより、上位ハウ
ジングの基本メインライン演算の流れに則り垂直連鎖を
実行する。異なる階層間での受け渡しには、モデリング
上の切り渡しの都合によって、次の2方法を用意しエン
ドユーザの便に供するようにした。
【0093】(垂直連鎖の詳細方法) テナントのまま受け渡す演算タイプ:エン・カプセルお
よびデ・カプセルによる受け渡し方法 (
【図25】垂直連鎖−演算タイプ:エン・カプセルおよ
びデ・カプセルによる例 参照) テナントの内容を解き要素間で受け渡す演算タイプ:Ch
ainによる受け渡し方法で、カプセルとカプセル・テナ
ント間の受け渡しテーブルを表示し、その受け渡し箇所
の設定に次いで、テナントの第1軸間の整合がとられ、 − 随伴する項目リスト間で項目マッチングを指定する
とマッチした箇所に両テナントの要素情報が受け渡され
る。 − 随伴する項目リスト間の項目名を縦横要素間での、
必要箇所を受け渡すため、左辺項目のリストと、上辺項
目のリストのスクロール画面が展開し、左辺項目を選び
(実施例の場合)、上辺項目をスクロールして選択する
と、要素間の受け渡しを確定する方法。 − 項目リストの項目名が異なっていても項目順に従っ
て渡せるだけ渡す方法、の3方法を提供している。(
【図26】垂直連鎖−演算タイプChainによるテナント
要素間連鎖の例 参照)
【0094】(垂直連鎖の自動生成)垂直連鎖に当たっ
ては、操作者の作業を最小化するため、上位ハウジング
のルーミング・テーブル上で垂直連鎖の挿入点を選び、
ハウジング・リストで組み込む下位ハウジングを選択し
た後、次の操作を自動的に行う。上位ハウジングの挿入
点に行と列を挿入し、その上辺部、下辺部およびその交
点のルームに、下位ハウジングの名称にカプセル記号
(実施例では'{ )、と区域識別記号(実施例では U'
、'L')を付した名称を登録する。挿入行の隣接上側に
行を、挿入列の隣接右側に行を挿入し、それぞれ、左辺
部には上辺部区域識別記号(実施例では'U')を、上辺部
には左辺部区域識別記号(実施例では'L')を付した下位
ハウジング名をカプセル化(実施例では'{を付す)して
名称を登録する。階層の異なるハウジング間の受け渡し
は新たに生成した上位ハウジングの空欄行および空欄列
のルームを選びカプセル・テナント−テナント間受け渡
し、あるいは段落番号0093の垂直連鎖の詳細方法に
よる要素間の受け渡し方法によって操作者が登録する。
【図27】垂直連鎖のルーミング・リストにおける設定
の例 参照)
【0095】(水平連鎖)水平連鎖においては、上位の
ハウジングの傘下に下位ハウジングが一方向性連鎖をな
す場合、その対象となる下位ハウジングを選択し、それ
らの上辺部、左辺部、中央部の部位を識別できる記号と
カプセル記号を下位ハウジング名に付し、上辺部、左辺
部については、それぞれカプセル・テナントとして、上
位ハウジング上辺部、左辺部に登録し、中央部について
は、中央部を識別できる右下がりの対角線上の対応する
ルームに、配置し、下位ハウジングが演算実行できるよ
うにし、さらに、左辺部を上位ハウジングの上辺部に、
下位ハウジングの上辺部を上位ハウジングの左辺部に配
置して、下位ハウジング間連鎖演算域を形成し、その交
差域のルームに上辺の下位ハウジングから左辺の下位ハ
ウジング間の受け渡し関係が存在する箇所に、操作者が
ハウジング間連鎖演算テナントを登録する。テナント間
連鎖については、垂直連鎖で行ったテナント単位で受け
渡す、いわば、デ・カプセルとエン・カプセルを組み合
わせた方法と、さらに項目間に至ってテナントの要素を
受け渡す方法の2種類が可能である。水平連鎖モデルの
例として4ハウジング間の連鎖要求を示し、
【図28】には、その連鎖ハウジングの構成成を示し、
【図29】には、水平連鎖ハウジングへの下位ハウジン
グの登録とハウジング間の連鎖演算域の生成、さらに、
テナント要素間の受け渡しに至る仕組みを例示した。(
【図28】水平連鎖モデルの例および
【図29】連鎖ハウジングの生成の例 参照)
【0096】(水平連鎖の演算シーケンス確立)水平連
鎖ハウジングにおいて、ハウジング間連鎖演算テナント
の登録を終えた段階で、ハウジング間連鎖演算域で、受
け渡し関係のない非有効行、または非有効列が存在する
場合は、本モデル情報処理システムが判断し、これらの
行または列を圧縮し、メインライン演算のシーケンスの
確立を可能とし、したがって、水平連鎖の演算実行順を
確立でき、上位ハウジングの演算実行のフェーズを操作
者が選ぶことでそのハウジングの演算実行の傘下で連鎖
が行われ、下位ハウジングの左辺部に結果を得る。水平
連鎖がループ現象を含む場合は、上位ハウジングにおい
て、ループ演算を操作者が設定して演算実行する。(
【図29】水平連鎖ハウジングへの下位ハウジングの登
録とハウジング間連鎖演算域の生成、および
【図30】連鎖ハウジングの実行順確立と連鎖の仕組み
参照)
【0097】(水平連鎖モデルの上位ハウジングへの組
込)水平連鎖モデルが実行可能であると確かめられた段
階で、上位ハウジングから情報を取り込んで演算実行す
るためには、垂直連鎖の方法を組み合わせる。水平連鎖
モデルを一個の下位のハウジングとして垂直連鎖として
上位ハウジングに組込み受け渡しテナントによって受け
渡しを行う。下位ハウジングのルーミング・テーブルを
上位ハウジングに複写し、その下位ハウジングと情報の
受け渡しテナントを登録して行う。
【0098】(ハウジングのオカレンス構造)ハウジン
グは、ほぼ同じ構成のハウジング全体が層を成して重な
った、いわゆるハウジングのオカレンス構造として扱う
ことが、理解することが、操作者にとって理解および情
報の扱いの点で便利な場合が多く、オカレンス構造の一
つ一つの層は単一のハウジングとし扱い、上位ハウジン
グに水平連鎖モデルとして登録する。時系列現象を扱う
オカレンスにおいては、そのハウジング個々の演算実行
のタイミングをとる次の方法がある。個々のハウジング
に外部からの情報入力が終了された段階で、待機段階に
入り、全体の上位ハウジングの流れ、演算の処理の流れ
に沿って演算される。個々のハウジングは待機段階にあ
っても、上位のハウジングの設定したオカレンス番号に
同期をとって演算する。
【0099】(モデル構造体の運営)モデルのカバー範
囲が拡大すると、当然コラボレーションが必要となり、
個人や責任、専門性の壁、遠隔の壁を越えて運営しなけ
ればならないため、
【図31】に示すように、実体情報の在処とエンドユー
ザーの操作場所は異なり、エンドユーザーに実体感を与
えることに応えた。また、モデル開発と一体化した道具
として、グラフィック・モデラーの機能、基幹情報処理
システムとしての運用として、外部入出力と一体化した
バッチ・プロセスを可能とするナビゲーター機能も組み
込んでいる。(
【図31】ネットワーク環境におけるモデリングおよび
モデルの連鎖と運用 参照)
【0100】
【発明の効果】(事象を容易に把握)以上、実施例を上
げて説明したように、エンド・ユーザは簡単なハウジン
グの原理を知るだけで、モデル全体を上位階層で概観
し、その詳細を次第に下層のハウジングを辿って概観す
ることにより、コンピュータが処理している因果関係を
実体現象と対比して理解することが可能となる。そのた
め、これまでと異なり、コンピュータの処理内容から逆
に企業業務の因果関係、社会事象、自然事象等の因果関
係を把握することは極めて容易である。
【0101】(モデルのメンテナンス容易)モデルの処
理内容が実体現象に照らして詳細まで、エンドユーザに
間単に理解できるため、これまで、他の方法による巨大
モデルはメンテナンス不可能とされていたが、エンドユ
ーザが簡単にメンテナンス可能となった。
【0102】(モデルの移転とコラボレーション)本発
明によるハウジング単位、テナント単位の移転と、容易
な多階層化は、モデル構築の分担と組み替えを容易化
し、モデルの個人間の流通を可能にしたため、これまで
不可能とされた、異なる専門領域に属する人々が開発し
運営するモデルを移転し、個別に把握された事象が統合
的に把握でき、再開発し、統合し、より大きなモデルに
関するコラボレーションが可能となった。
【0103】(トップダウン、ボトムアップ)本発明の
モデル間の受け渡しを表す垂直連鎖と水平連鎖の多様な
手法により、既に開発された部分を生かしつつ、トップ
ダウン、ボトムアップ両方向からの要求に迅速に応え、
変更がエンドユーザでも可能である。性急な事案の策定
や変更にもハウジングを組み替える、プログラミングに
依存することなく、対応可能となった。これにより、事
業部制からカンパニー制への切り替え事案など、ボトム
は替わらないが上位管理方式が変わる事案、製造部門の
合併のように詳細なボトム構造が変わる事案など、これ
まで、詳細なシミュレーションは不可能とされたが、巨
大モデルの変更に対しても迅速な対応ができるようにな
った。
【0104】(未来型)本発明により、生産・原価など
の実績計算を処理するモデルの延長として、近未来の計
画システムを実現し、未来の企業行動、社会行動等を探
る(Feed-forwardManagement)ことを可能とし、例えば、
管理会計の分野では、過去の分析と言われた分野で、近
未来を予見する管理会計を可能にした。
【0105】本来、ループを成す事象をエンド・ユーザ
が理解すること自体かなり困難を伴い、モデリングに進
みにくい状況にある。本発明では、まず、ループを考慮
することなく一方向性の因果ネットワークを理解した上
でモデルを構築し、その上でループの関係を導入すると
ういう段階的アプローチを経ることにより、モデリング
を容易に実現する。
【0106】(横方向の演算)本発明では、モデルの演算
記号の役目を縦方向の作用、水平方向の作用とに分けて
考えられる。同時に、その因果関係と演算を理解できる
ため、縦方向だけでは解決しがたかった演算を組み込む
可能性を広げハウジングの適用領域の拡大の道を切り開
いた。例えば、横方向積によって積の連結を能率良く表
現でき演算効率を高めた。また、エン・カプセル、デ・
カプセル等が可能となり、エンド・ユーザにとって理解
上必要な最小単位で進行状況のステップが追い易く、モ
デルの部分理解のみならず、モデルや演算の変更が能率
良く簡単にできるようになった。
【0107】モデルの要素に適した多種類の演算記号を
用意することにより多様な経営現象を価値の投入と価値
の産出の観点から因果関係を分析し、経営現象の部分モ
デルを部分から構築して実行し、その結果を確かめなが
ら全体モデルへと対話型により構築が可能であり、構築
された全体モデルの部分的な変更、追加、削除などが対
話型で可能となる。
【0108】(カプセル化の効果)ハウジングに複数テナ
ントのカプセル化を可能としたことにより、一つの演算
テナントが複数のテナントの出力を可能としたばかりで
なく、下位ハウジングを3部分に分けてカプセル化し、
上位ハウジングに登録することにより、垂直連鎖を容易
とし、上位のハウジングだけを意識して、より下位のハ
ウジングの演算が可能となった。
【0109】(エン・カプセル、デ・カプセル)本発明
では、複数の情報群をエン・カプセルしたり、エン・カ
プセルされた複数情報をデ・カプセルして、取り扱いを
単純化し、連鎖を簡潔にしたり、テナント単位での情報
のモデル間の流通を簡略化した。
【0110】(容易な連鎖の生成)コラボレーションにお
いては、多人数によって既に作成され確立されたモデル
を連鎖する場合が多いが、上位ハウジングに対し入れ子
方式で対処することは、かなり煩雑となるため、垂直連
鎖、水平連鎖のプロムプトによる自動生成を準備したこ
とにより、連鎖作業を容易にし、作業性を大幅に向上し
た。
【0111】(オカレンス)2方法によるオカレンスの処
理により、月次処理と期末処理などの複雑な時系列モデ
ル、あるいは、入れ子による階層を扱い、かつ、時系列
の同期を取って計算する必要がある階層の深いモデルが
処理できることとなった。
【0112】(テナント情報)テナントに多様な種類の情
報、例えば、テキスト、リスト、多次元テーブル、ファ
イル、データ・ベース、イメージ・データ、音声デー
タ、あるいはデータ収納場所情報を登録し、集約して扱
うことにより、基本メインライン演算に関する情報以外
に、履歴、セキュリティ、コメントなど標準的に扱える
こととなった。
【0113】(繰込・繰出)テナント情報に基本メインラ
イン演算に使用する以外に繰込、繰出レベルを設けるこ
とによって、エンドユーザの対話操作性、外部との入出
力、基本メインライン演算の幅広い能力などを収容する
枠組みを提供した。
【0114】(項目リストとグローバル)テナント情報に
項目リスト名を随伴し、項目リストをハウジング共通、
あるいはグローバル項目リストとしてBSMシステム共
通に扱うことにより、標準化と、項目の変更に対する予
知して進めることにより、これまでプログラム段階に遡
って変更を要していた自体を回避できるようになった。
【0115】(不確定項目を含む項目リスト)モデル確
立時に確立できない項目がある場合に、エンドユーザー
も認識しやすく、かつメインライン演算とも連携して処
理可能な方式を実現した。
【0116】(項目リストの文字欄指定)項目リスト内
の特定文字欄を、エンドユーザが総称名で扱えるように
なり、マッチング演算など詳細情報を意識することなく
扱えることとなった。
【0117】(ミニ・ハウジング)ハウジングのひとつ
のルームでハウジングと同等の作用を行えることによ
り、演算設定を簡単化し、モデルをコンパクトにするこ
とができ、かつ、演算能率をあげることができる。この
効果は、経営モデルの財務数値を扱う最終段階で、スカ
ラー値を多く扱う部分をコンパクトにできるモデルで顕
著である。
【0118】(モデル領域の一括複写および転置・複
写)ハウジング内の特定の機能を果たす領域を一括複写
して、モデルの移転を簡略にし、モールド・モデルによ
る管理を広げることを可能とし、転置・複写により、既
にハウジング上で確立した、広い意味の活動量モデルに
対応し、単位原価モデルを転置・複写という簡便な操作
で実現し、ハウジングの同じドメインで、活動量、単位
原価、総額のモデルを確立できるという、企業における
根幹システムの実現に新たな道を開いた。
【0119】To Fromリストをハウジングに付属せし
め、その詳細を、テナントの繰込・繰出情報と結びつけ
予め登録することにより、自動的に外部情報を必要時点
で必要箇所に応じて読み込み、書き出しが可能となり、
エンド・ユーザによる一括外部読み込み、あるいは一括
演算の実行が可能となり、ナビゲーターによる一環する
実行が可能となった。
【0120】本発明により、2000年以上前から曼陀
羅に描いていた世界観を、論理計算性を持つ因果関係の
世界で実現したことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】現象とモデルの2方向性について説明する図で
ある。
【図2】ハウジングを入れ子とする階層構造体の例を示
す図である。
【図3】ハウジングの区域構成の例を示す図である。
【図4】カプセル・テナントの例を示す図である。
【図5】ハウジングのテナントへのアクセスの概念を示
す図である。
【図6】ハウジングの有効メインライン演算域の例を示
す図である。
【図7】ハウジングの区域別の多次元テーブルのテナン
ト軸の例を示す図である。
【図8】ハウジングの区域別の2次元テーブルの画面表
示の例を示す図である。
【図9】 中央部における基本メインライン演算の流れ
の例を示す図である。
【図10】縦積・横和演算の場合の多次元テーブルの軸
整合の例を示す図である。
【図11】ルーミング・テーブルにおける特定モデル域
の複写の例を示す図である。
【図12】ルーミング・テーブルにおける特定モデル域
の複写・転置の例を示す図である。
【図13】ローカル領域とグローバル領域の説明を示す
例である。
【図14】時系列オカレンスの例を示す図である。
【図15】ハウジングの区域と命名のルールの例を示す
図である。
【図16】ハウジング内の名称のつながりの例を示す図
である。
【図17】テナントの配置から演算シーケンスを読み出
す例を示す図である。
【図18】ハウジングのループ演算の例を示す図であ
る。
【図19】テナントの繰込・繰り出しレベルの例を示す
図である。
【図20】項目リストの項目欄名称によるカラム位置の
間接指定の例を示す図である。
【図21】演算タイプの例を示す図である。
【図22】演算タイプの類型例を示す図である。
【図23】ミニ・ハウジングの仕組みを示す図である。
【図24】指定モデル域の転置モデルの例を示す図であ
る。
【図25】垂直連鎖−演算タイプ:エン・カプセルおよ
びデ・カプセルによる例を示す図である。
【図26】垂直連鎖−演算タイプChainによるテナント
要素間連鎖の例 を示す図である。
【図27】垂直連鎖のルーミング・リストにおける設定
の例を示す図である。
【図28】水平連鎖モデルの例を示す図である。
【図29】連鎖ハウジングの生成の例を示す図である。
【図30】連鎖ハウジングの実行順確立と連鎖の仕組み
例を示す図である。
【図31】ネットワーク環境におけるモデリングおよび
モデルの連鎖と運用を示す図である。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BSMの対象となる企業の組織や活動の事
    象(機能、時空、知識およびこれらの関係)を構成する
    要素を抽出し、これら事象を上辺部と左辺部の要素の間
    で共有する総当たりを表す関係テーブル形式でBSMモ
    デルを構築する方法であって、この関係テーブルに、上
    辺部、左辺部、中央部の関係、中央部の要素およびその
    処理結果が上辺部に遷移する機能からなる一単位のBS
    Mモデルを構築し、これらのBSMモデルを入れ子の構
    成要素とするBSM多階層構造体モデルを構築すること
    を特徴とするBSMの企画・設計・構築・保守及び運用
    に関する方法。
  2. 【請求項2】(ハウジングと入れ子)モデリングの基本
    単位を演算性ある因果関係を表すハウジングとし、これ
    に別のハウジングが入れ子を成す(以降、入れ子ハウジ
    ングという)ことにより、BSMの階層構造を形成し、
    これを組み替えて多様な対象に対話型操作で対処できる
    モデル構造体を形成し、これを演算実行して多様なケー
    ス・スタディの結果を得ると同時に個々のハウジングは
    複数のハウジングに入れ子となりえ、モデリングの対象
    の分担とコラボレーションを行える構造とする方法。
  3. 【請求項3】(ハウジングの構造)格子棚状のルームか
    らなるハウジングは、上辺部、左辺部、および中央部の
    3区域からなり、 上辺部、左辺部のルームへは、テナントあるいは、複数
    のテナントをカプセル化した認識記号を持つ、カプセル
    ・テナントを配置し、これら名称は、上辺部および左辺
    部では、異綴の名称である制約を持ち、かつ、両部では
    同綴の名称を共有できる構造で、 中央部のルームには空テナントを含め、テナント、ある
    いはカプセル・テナントを配置し、テナントは同綴名も
    可能であり、 テナントとカプセル・テナントを、あたかも同等に扱う
    ハウジングの構造と運用の方法。
  4. 【請求項4】(ハウジングにおけるテナントへのアクセ
    ス構造)ハウジングのルームに格納されるテナントある
    いはカプセル・テナントは、そのヘッダー情報とボディ
    情報からなり、ヘッダー情報の一部を、ハウジングのル
    ームの配置を反映して画面上のルーミング・テーブルに
    登録し、ボディ情報が空でない(実在する)場合は画面に
    展開し設定する、あるいは変更の画面に展開して作業
    し、また別時点でルーミング・テーブルをアクセスして
    テナントあるいはカプセル・テナントの情報にアクセス
    でき、このテーブルからテナントおよびそのボディ情報
    の追加、削除、挿入、名称変更の操作を行える構造を持
    つハウジング構造とその運用の方法。
  5. 【請求項5】(ハウジングの有効メインライン演算域)
    ハウジングを縦方向に見て、ルームにテナント/カプセ
    ル・テナントが上辺部あるいは中央部に配置されていな
    い列領域、または横方向に見て、ルームにテナント/カ
    プセル・テナントが左辺部あるいは中央部に配置されて
    いない行領域を除くハウジングの領域を、有効メインラ
    イン演算域とするハウジングの構造。
  6. 【請求項6】(基本メインライン演算およびメインライ
    ン演算)ハウジングの有効メインライン演算域におい
    て、上辺部に存在し左辺部に存在しないテナント/カプ
    セル・テナントを先決テナント/カプセル・テナント、
    両辺部に存在するテナント/カプセル・テナントを中間
    テナント/カプセル・テナント、左辺部にのみ存在する
    テナント/カプセル・テナントを後決テナント/カプセ
    ル・テナントとし、 ハウジングの基本メインライン演算は、先決テナント/
    先決カプセル・テナントを出発候補として、上辺部、中
    央部、左辺部のテナント/カプセル・テナントの組み合
    わせで決まる演算を経て、中間テナント/カプセル・テ
    ナントに結果を得て、全ての有効メインライン演算域を
    巡り、後決テナント/後決カプセル・テナントに結果を
    得るもので、演算シーケンスをハウジングの配置から自
    動的に確立する。さらに、基本メインライン演算を含
    み、その結果を、先決あるいは中間結果のテナントに戻
    し、ループ演算を、特定のテナントの値が満足を得られ
    るまで、あるいは、うち切り限度まで演算するハウジン
    グを巡るメインライン演算の方法。
  7. 【請求項7】(テナント情報)ハウジングのルームにはエ
    ンドユーザが意識しやすい一覧して識別できるテナント
    /カプセル・テナント、演算で使用する情報およびその
    運用を管理し促進する多様な形態で格納するもので、中
    央部のルーム収納情報には、テナント/カプセル・テナ
    ント名の一部に基本メインライン演算を指定する文字列
    おも含む構造とする。
  8. 【請求項8】(繰込・繰出情報)テナント/カプセル・テ
    ナントのボディとなる情報は、メインライン演算に使用
    する、あるいはその中間結果を扱う段階、その事前準備
    の段階、メインライン演算後の事後段階、演算・運用の
    複数の段階に応じて、取り扱いとそれに応じた扱いの段
    階を分けて収納する構造とする。
  9. 【請求項9】(項目リスト)テナント/カプセル・テナン
    トが、スカラーを含む多次元テーブルである場合、その
    要素個々の意味付けと位置認識のために、項目リスト名
    を代表名とし、項目相互が非同綴の文字列のからなる項
    目リストを、表示、変更操作、外部との入出力、メイン
    ライン演算に、その軸情報として随伴させて扱うことを
    可能とし、項目リストはハウジング内で共有できる構造
    とする。
  10. 【請求項10】(不確定項目を含む項目リスト)メインラ
    イン演算および外部情報の読み込みの結果、項目リスト
    の項目が変化する場合の項目リスト名には、エンドユー
    ザおよびシステムが認識しやすい記号を頭部に付して扱
    い(以降、キャッピングという)、演算にも対処する方
    法。
  11. 【請求項11】(項目リスト内の欄指定)個々の項目リス
    ト内ににおいて、項目の特定位置の文字列欄を特定欄と
    して一括した名称で扱える方法。
  12. 【請求項12】(多次元テーブルの軸および随伴する項
    目リストの対応)多次元テーブルを扱うテナント/カプ
    セル・テナント相互の取り扱いにおいて、統一した次元
    軸方向を扱い、随伴する項目リストを省略した場合は、
    対応軸に随伴する項目リストを使用し、また対応する軸
    が異なる項目リストを持つ場合には、双方の項目リスト
    を照合して、テナント/カプセル・テナントのボディの
    要素の位置整合を行って、演算を行い結果を収納する。
  13. 【請求項13】(テナント間演算)中央部のルームに登録
    するテナント名の選び方によって基本メインライン演算
    における縦方向演算の演算方法を規定し、並列する縦方
    向演算が存在する場合は、その横方向演算についても規
    定する規則を定めて、テナント名の先頭文字列が演算関
    数を引き出し、上辺部の直上テナントを使用する演算、
    および、該当する中央部のルームに収納のテナント情報
    名の一部で直接、あるいは間接に指定する直上以外の上
    辺部のテナントを指定して、複数以上の上辺部テナント
    および中央部の該当テナントが抱える収納情報を用い
    て、これらテナントが使用できる時点で基本メインライ
    ン演算し、中央部の横方向のテナントに全ての中間結果
    が揃う時点で、横方向演算を行い、左辺部のテナント/
    カプセル・テナントに結果を得ることを可能とする。
  14. 【請求項14】(演算種別の登録と設定)演算種別の内に
    は、下位の入れ子ハウジングと上位ハウジングのテナン
    トとの情報の受け渡し、下位ハウジングの上位ハウジン
    グからのメインラインの演算実行をも含むものとする。
  15. 【請求項15】(エン・カプセルおよびデ・カプセル演
    算)テナントをカプセル化してカプセル・テナントにす
    るエン・カプセル演算、逆に、カプセル・テナントから
    テナントを取り出すデ・カプセル演算を可能とする。
  16. 【請求項16】(ハウジング間およびカプセル・テナン
    ト−テナント間受け渡し演算)上位ハウジングの傘下
    で、下位ハウジング間で、あるいはカプセル・テナント
    とテナント間でそれらテナントの要素間の受け渡しをす
    る演算を可能とする。
  17. 【請求項17】(ミニ・ハウジング演算)演算種別の形態
    として、ハウシングの各テナントが一要素で構成される
    集合領域について、これを上辺部、左辺部、中央部の各
    一個のテナントで演算できる形態を可能とする。
  18. 【請求項18】(モデル領域の一括複写)ハウジングのル
    ーミング・テーブルの中央部において、領域を指定し、
    かつ挿入点を指定することにより、その領域の直上の上
    辺部、および直左の左辺部を、一括して挿入点以降の対
    応する区域に同綴を避ける文字指定操作を含めて複写操
    作を可能とする。
  19. 【請求項19】(モデル領域の一括転置・複写)請求項1
    8におけると同様な領域指定により、指定領域を転置し
    転置演算文字を付して複写でき、その指定領域の直上の
    上辺部、および直左の左辺部を、一括して挿入点以降の
    対応する区域に同綴名を避ける文字指定操作を含めて転
    置し複写可能とし、中央部の複写後のテナントの演算に
    おいては、複写前の対応するテナントのボディのメイン
    ライン演算に使用した情報を転置して借用することを可
    能とする。
  20. 【請求項20】(ハウジング直下の入れ子ハウジング)
    入れ子ハウジングは、その上辺部、中央部、左辺部を、
    それぞれカプセル・テナントとして、その区域を識別で
    きる記号または文字列を付加して、上位ハウジングのそ
    れぞれ対応の区域に、直上、直左の関係を保って配置
    し、上位ハウジングの基本メインライン演算のシーケン
    ス確立にあたっては、入れ子ハウジングの配置を認識
    し、上位ハウジングのメインライン演算シーケンスへの
    組込み演算を確立し、実行する方法。
  21. 【請求項21】(入れ子による異なる階層ハウジング間
    の垂直連鎖)ハウジングのメインライン演算の途中で直
    下の入れ子ハウジングに、上位のハウジングの情報を渡
    し、その入れ子ハウジングのメインライン演算をし、そ
    の結果の情報を、上位のハウジングに受取り、上位ハウ
    ジングのメインライン演算を行う異なる階層ハウジング
    間を転移する垂直連鎖の方法。
  22. 【請求項22】(垂直連鎖の生成促進方法)他のハウジン
    グを入れ子とするためにハウジング・リストから操作者
    が候補を選び、上位ハウジングの中央部の挿入開始点を
    指定すると、請求項22による垂直連鎖に関係するテナ
    ントまたはカプセル・テナントの設定作業を自動的に行
    い、垂直連鎖の登録を促進する方法。
  23. 【請求項23】(水平連鎖の生成)上位ハウジングの傘下
    で、複数のハウジング間を連鎖する(以降、水平連鎖と
    いう)場合、ハウジング・リストで水平連鎖の候補とな
    るハウジングを選択し、下位ハウジングのメインライン
    演算と下位ハウジング間の情報の受け渡しによる水平連
    鎖を可能とするモデルの自動生成に関する方法。
  24. 【請求項24】(水平連鎖の組込)上位ハウジングの直下
    に水平連鎖を組み込み、上位ハウジングのデータを渡し
    水平連鎖を実行し、その結果を上位ハウジング内に取り
    込む、ハウジング間で転移しながら演算を行うモデルの
    構築と運用に関する方法。
  25. 【請求項25】(オカレンス)エンドユーザにとってハウ
    ジングが同じ構造の繰返しというイメージで把握しやす
    く、ハウジング間でルーミング・テーブルを共有化でき
    る場合、これらをオカレンスとし、各々のハウジング
    は、単一のハウジングとして、上位ハウジングの傘下
    で、メインライン演算の流れで演算を行う、上位ハウジ
    ングの傘下で、待機段階にあるハウジングとしてオカレ
    ンス同期情報を持ち、上位ハウジングの設定する同期情
    報に従ってメインライン演算を行う、あるいはオカレン
    ス内のシーケンスに従って、上位のハウジングに戻るこ
    となく別のオカレンスの情報を参照できる構造とする。
  26. 【請求項26】(モデル分析からルーミング・テーブル
    へのモデル設定段階)対象とする現象をモデル化する場
    合、先決のテナント/カプセル・テナントを上辺部、中
    間結果を含む結果のテナント/カプセル・テナントを左
    辺部に寄せ、その後、中央部のテナント/カプセル・テ
    ナントを登録するステップを、プロムプト表示を伴う画
    面操作により実施し、ルーミング・テーブルを構築する
    方法。
  27. 【請求項27】(グローバル領域)グローバル情報として
    異なる領域(以降、これをグローバル領域という)で保
    管し、特定のハウジングを越えて、これを共用あるいは
    借用するために、入れ子として使用するハウジング、テ
    ナントおよび項目リストを識別し、変更はこの領域のみ
    で可能な構造とする方法。
  28. 【請求項28】ネットワーク環境の機能を活用して行う
    ことを特徴とする請求項1ないし27の何れかに記載の
    BSMの企画・設計・構築・保守及び運用に関する方
    法。
  29. 【請求項29】BSMモデルの各階層で作成・変更を対
    話型で可能とし、受け渡し機構の自動変更、および演算
    順の自動確立に適応できるとともに、演算対象となるBS
    Mの収納情報に随伴する情報の変更についても、影響箇
    所を予告し、かつ変更に対応して収納情報の記録につい
    ても配置上の対応をすることを特徴とし、仕組みの登
    録、情報の変更、演算の実行フェーズなど種々の段階を
    パラレルに処理し、メインライン演算のシーケンスおよ
    びその演算タイプと相まって、処理時間の効率化を実現
    することを特徴とする請求項1ないし28の何れかに記
    載のBSMの企画・設計・構築・保守及び運用に関する方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101291443B1 (ko) 2010-09-10 2013-07-30 성균관대학교산학협력단 네트워크 구조와 과업복잡성을 이용한 조직창의성 시뮬레이션 시스템
JP2019049777A (ja) * 2017-09-07 2019-03-28 ▲たか▼之 外山 マトリクス処理システム、マトリクス処理方法及びマトリクス処理プログラム

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KR101291443B1 (ko) 2010-09-10 2013-07-30 성균관대학교산학협력단 네트워크 구조와 과업복잡성을 이용한 조직창의성 시뮬레이션 시스템
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