JP2001350517A - 携帯型電力監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、通信機能付携帯型電源監視装置を使
用し設備ごとの移動計測データを既設ネットワークを利
用し、デーダ収集する手段とその設備において、従来の
携帯型計測装置は計測装置としての単独性が高く、ネッ
トワーク上への接続はなかった。このためデータ処理に
別のパソコンが必要であった。本発明は、この課題を解
決するものである。 【解決手段】通信機能付携帯型電力監視ユニットに通信
用ポートを設け既設の電源監視システムネットワークに
接続することで既設電源監視用パソコンでデーダ処理を
可能にした。本発明により、移動計測によるデータを既
設ネットワークを利用することで既設電源監視用パソコ
ンによるデータ処理が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、設備ごとのデータ
を移動計測し計測したデータを既設電源監視ネットワー
クを利用して中央監視装置へ送信し監視および記録す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の携帯型電力監視装置は、ユーティ
リティ設備のデータを取り込むためのセンサと、該セン
サの信号に応じて計測、演算、表示および通信可能な計
測ユニットと、該計測ユニットのデータを変換するＩ／
Ｆユニットとを備え、データ記憶、システムコントロー
ル、Ｉ／Ｆで構成される常設の中央監視装置とデータ通
信可能な通信ポートは、ローカル使用のため有していな
かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は電気エネルギ
ー管理指定工場として電力管理およびエネルギ原単位管
理のため電力量を把握するツールとしてネットワークに
よる電源監視装置が有効であり、また機械設備ごとの電
力計測が重要である。しかし工場における機械設備の台
数は多く、これらを計測する装置を設置するには莫大な
投資をしなければならず現実的にはかなり難しい。

【０００４】本発明の目的は、設備ごとに移動計測でき
る携帯型電力監視装置において、該監視装置のデータを
中央監視装置へ送信できるようにすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、ユーティリティ設備のデータを取り込むためのセ
ンサと、該センサの信号に応じて計測、演算、表示およ
び通信可能な計測ユニットと、該計測ユニットのデータ
を変換するＩ／Ｆユニットとを備える携帯型監視装置に
おいて、 データ記憶、システムコントロール、Ｉ／Ｆ
で構成される常設の中央監視装置とデータ通信可能な通
信ポートと、該中央監視装置以外のデータ記憶制御装置
とデータ伝送可能なＩ／Ｆユニットとを具備した。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を用いて説明
する。図１は、本発明の外観図および構成図を示す。

【０００７】図１において、１は携帯型電力監視装置、
２はパソコン用Ｉ／Ｆ切換えスイッチ、３は電源ラン
プ、４は電圧クリップ、５、６は電流センサ、７はＩ／
Ｆポート、８は電圧ポート、９、１０は電流ポート、１
１、１２は通信ポートである。

【０００８】次に監視システムの構成を図２に示す。図
２の常設監視システムの構成は、データ記憶ユニット１
４、システムコントロールユニット１５、Ｉ／Ｆユニッ
ト１６、からなる中央監視装置１３と、ネットワーク通
信線１７上に接続されている計測ユニット１８とから構
成され、前記計測ユニットの受け持つ各種センサ２１に
より収集したユーティリティ設備の自動計測データを中
央監視装置１３に取り込み監視および記録を行ってい
る。

【０００９】末端負荷まで拡張したシステムとするには
設置コストが大きく実現が難しい。また、末端負荷はレ
イアウト変更による移動があり常設することが難しいと
の問題がある。

【００１０】この問題を解決する手段として既設ネット
ワークを利用できる通信機能付携帯型監視装置が有効と
なる。

【００１１】本発明の携帯型電力監視装置を図３に示
す。

【００１２】本装置２０は、計測演算機能３４と表示部
３５および通信部３６を有したメータ形電源監視ユニッ
ト３８と既設ネットワーク通信線に接続する通信ポート
３２、計測データをパソコン処理するためのパソコンイ
ンターフェース３３を搭載し小形軽量化を図ったもので
ある。

【００１３】また、計測のための付属品として絶縁付ク
リップコード２２と短絡保護用ヒューズ２３を採用した
電圧入力用コードおよび電流センサ分割形ＣＴ２４（被
測定電線を取り外さなくても挿入可能）を採用し電線に
容易に挿入できるようにした通信機能付携帯型電力監視
装置２０である。

【００１４】本装置を使用して設備および機械ごとの電
力計測を行うため、電源ブレーカ２６の負荷側に本装置
の電圧入力用絶縁付クリップ２２を取り付け（三相・単
三の場合3本、単相の場合2本）、次に電流センサ２４
（５）をＲ相に、電流センサ２４（６）をＴ相に各々挿
入する。単相の場合はＲ相のみに挿入する。

【００１５】また、アース線２７を本装置より機械設備
の分電盤（D種接地部）にクリップ２８で取り付ける。

【００１６】次に本装置のＩ／Ｆユニット３３よりパソ
コンケーブルで現場のパソコンに接続することにより計
測状態のモニタとデータ収録が可能である。

【００１７】また、切換え部３７の操作により通信ポー
ト３２を選択し通信ケーブル１９を用いて既設ネットワ
ーク通信線１７に接続する方法（図４（ａ））により
（既設電源監視ユニット端子１６へシリーズ接続）計測
中のデータを既設中央監視装置上のパソコンでモニタお
よび監視・収録ができデータ処理の統一化が図れデータ
管理が容易になる。従来の日報・月報に簡単に追加ホー
マットすることが可能である。

【００１８】また、図４（ｂ）により既設電源監視装置
ネットワークの通信線１７の任意の点（移動計測中の場
所より最短距離）に前記通信ケーブル１９をリピータ３
９で分岐接続することで前記モニタ・監視記録以下同様
のことが可能である。この方法は通信線が最短となるた
め作業性が向上する。

【００１９】また、図３の通信機能付携帯型電力監視装
置２０のネットワーク通信ポート３２とＩ／Ｆポート３
３の切換えが通信ポート切換えのため用いる切換え部３
７により、接続換え作業を要せず容易に切換えできる。

【００２０】また、図４（ｃ）に示す常設システム上の
無線データ受信可能な親局ユニット４０と無線通信機能
を持つ無線子局４１の携帯型ユニットでデータ通信を行
うものである。

【００２１】

【発明の効果】本発明により、既設ネットワークを活用
し移動計測によりサンプリングしたデータを中央監視装
置で同様に処理および管理することができることからデ
ータ書き換えの手間が省けるとともに管理が容易、また
調査範囲の拡大も図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯型電力監視装置の外観図を示す。

【図２】本発明の携帯型電力監視装置の接続ブロック図
を示す。

【図３】本発明の携帯型電力監視装置の詳細図を示す。

【図４】本発明の携帯型電力監視装置のネットワーク通
信方法を示す。

【符号の説明】

１３…中央監視装置、１４…データ記憶、１５…コント
ロールシステム、１６…Ｉ／Ｆ、１７…通信線、１８…
計測ユニット、１９…接続用通信ケーブル、２０…通信
機能付携帯型電力監視装置、２９…アース端子、３０…
入力電流ポート、３１…入力電圧ポート、３２…通信ポ
ート、３３…Ｉ／Ｆポート、３４…計測演算部、３５…
表示部、３６…通信部、３７…切換え部、２４…セン
サ、２２…入力電圧クリップ、２３…短絡保護用ヒュー
ズ、２４…電流センサ、２５…電流センサコード、２６
…被測定電源ブレーカ、２７…アース線、２８…アース
クリップ、３９…リピータ、４０…無線親局、４１…無
線子局

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆一 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番１ 株 式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 阪井 邦義 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番１ 株 式会社日立製作所産業機器グループ内 Ｆターム(参考） 2G025 DA05 DB01 DB03 DB05 5H223 AA15 AA19 CC08 DD03 EE13

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーティリティ設備のデータを取り込むた
   めのセンサと、該センサの信号に応じて計測、演算、表
   示および通信可能な計測ユニットと、該計測ユニットの
   データを変換するＩ／Ｆユニットとを備える携帯型監視
   装置において、 データ記憶、システムコントロール、Ｉ／Ｆで構成され
   る常設の中央監視装置とデータ通信可能な通信ポート
   と、該中央監視装置以外のデータ記憶制御装置とデータ
   伝送可能なＩ／Ｆユニットとを具備したことを特徴とす
   る携帯型監視装置。