JP2001345795A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法

Info

Publication number
JP2001345795A
JP2001345795A JP2000161687A JP2000161687A JP2001345795A JP 2001345795 A JP2001345795 A JP 2001345795A JP 2000161687 A JP2000161687 A JP 2000161687A JP 2000161687 A JP2000161687 A JP 2000161687A JP 2001345795 A JP2001345795 A JP 2001345795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
calculation
secret key
wireless communication
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000161687A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Maekawa
卓司 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000161687A priority Critical patent/JP2001345795A/ja
Publication of JP2001345795A publication Critical patent/JP2001345795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内無線LAN、企業内無線LANなどの
ようにある程度通信相手が限定されており閉じられた環
境における無線通信において、比較的簡易な方法で、盗
聴、傍受出来ない無線通信装置、無線通信方法を提供す
る。 【解決手段】 自己の無線通信装置に用いる秘密鍵ka
と、送信相手となる無線通信装置に用いるユーザの秘密
鍵kb とを交換する。送信機の送信信号処理部は、無線
通信システムに共通に用いる共通秘密鍵kS と、秘密鍵
a と、秘密鍵kb とを用いて暗号化鍵ke を算出し、
算出した暗号化鍵ke を用いて送信すべきデータを暗号
処理する。秘密鍵ka および秘密鍵kb は、無線通信シ
ステム内の他のユーザにも秘密である。したがって、秘
密鍵ka および秘密鍵kb を用いた暗号化鍵は機密性が
高い。その一方、暗号化鍵ke の算出は簡単なアルゴリ
ズムで行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
における無線通信装置および無線通信方法に関するもの
であり、特に、家庭内無線局部領域ネットワーク(Loca
l Area Network:LAN)、企業内無線LANなどのよ
うに、通信相手がある程度限定されている無線通信環境
において暗号処理方法および復号処理方法を行う無線通
信装置および無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信方式においては無線信号が空中
を伝搬するから第3者に盗聴、傍受される可能性が高
い。そして、傍受後、故意または悪意の第3者によって
データの改ざんなどが行われる場合もある。
【0003】一般的な無線通信システムにおいては、そ
のような盗聴、傍受、そして、改ざんを防止するため、
データを暗合処理した後、データ無線送信し、受信側で
暗号を解いてデータを復元している。
【0004】また、家庭内無線LAN、企業内無線LA
Nなど、ある程度閉じられた無線通信環境における盗
聴、傍受防止対策としては、ICカードのメモリに記録
された認証(ID)番号(またはIDコード)を用いる
場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】家庭内無線LAN、企
業内無線LANなどに一般的な無線通信システムにおけ
る暗号処理、復号処理を適用すると、処理が複雑になる
という問題がある。
【0006】家庭内無線LAN、企業内無線LANにI
D番号などを用いた場合も、処理が複雑になるという問
題があった。また、一旦、ID番号が格納されているI
Cカードが盗用されてID番号が第3者に知得された場
合、暗号化データの改ざんが行われる可能性がある。そ
のような事態を知ったとき、ID番号が格納されたかI
Cカードの再発行が必要になるが、ICカードの再発行
は手続きが複雑であるし、価格的にも高額になるので、
家庭内無線LAN、企業内無線LANなどへのID番号
を格納したICカードを適用することは不都合な場合が
多い。
【0007】本発明の目的は、家庭内無線LAN、企業
内無線LANなどのように、ある程度通信相手が限定さ
れており閉じられた環境における無線通信において、比
較的簡易な方法で、盗聴、傍受、さらに改ざんなどが起
きない無線通信装置を提供することにある。本発明の他
の目的は、上記無線通信装置に適用する無線通信方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、自己の無線通信装置に用いる第1のユーザ秘密鍵
と、送信相手となる無線通信装置に用いる第2のユーザ
秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる共通秘
密鍵とを用いて演算を行って暗号化鍵を算出する暗号化
鍵算出手段と、上記算出した暗号化鍵を用いて送信すべ
きデータを暗号処理する暗号処理手段と、上記暗号処理
されたデータを送出する送出手段とを有する送信機を具
備する無線通信装置が提供される。
【0009】上記送信機内の上記暗号化鍵算出手段は、
上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
演算手段と、上記第1の演算手段における演算結果につ
いて自己のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その
結果を上記共通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用
因子を用いて演算して上記暗号化鍵を算出する第2の演
算手段とを有する。
【0010】特定的には、上記第1の演算手段における
演算は下記式Aにより行い、上記第2の演算手段におけ
る演算は下記式Bにより行う。
【0011】 Yb =(g KbmodN ・・・(A) ke =(Yb KamodN ・・・(B)
【0012】ただし、ke は暗号化鍵であり、Yb は鍵
算出用パラメータであり、gは共通秘密鍵から導出した
第1の鍵算出用因子であり、Nは共通秘密鍵から導出し
た第2の鍵算出用因子であり、ka は第1の秘密鍵であ
り、kb は第2の秘密鍵である。
【0013】また本発明によれば、自己の無線通信装置
に用いる第1のユーザ秘密鍵と、送信相手となる無線通
信装置に用いる第2のユーザ秘密鍵と、その無線通信シ
ステムに共通に用いる共通秘密鍵とを用いて演算を行っ
て暗号解読鍵を算出する暗号解読鍵算出手段と、上記算
出した暗号解読鍵を用いて受信したデータを暗号解読処
理する暗号解読処理手段とを有する受信機を具備する無
線通信装置が提供される。
【0014】上記受信機内の上記暗号解読鍵算出手段
は、上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と
上記第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その
結果を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用
因子とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第
1の演算手段と、上記第1の演算手段における演算結果
について自己のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、
その結果を上記共通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算
出用因子を用いて演算して上記暗号解読鍵を算出する第
2の演算手段とを有する。
【0015】上記第1の演算手段における演算は下記式
Cにより行い、上記第2の演算手段における演算は下記
式Dにより行う。
【0016】 Yb =(g KbmodN ・・・(C) ke =(Yb KamodN ・・・(D)
【0017】ただし、ke は暗号解読鍵であり、Yb
鍵算出用パラメータであり、gは共通秘密鍵から導出し
た第1の鍵算出用因子であり、Nは共通秘密鍵から導出
した第2の鍵算出用因子であり、ka は第1の秘密鍵で
あり、kb は第2の秘密鍵である。
【0018】本発明によれば、上記送信機と上記受信機
とを有する無線通信装置が提供される。
【0019】本発明によれば、上記送信機で行う無線通
信方法が提供される。当該無線通信方法は、第1の無線
通信装置に用いる第1のユーザ秘密鍵と、第2の無線通
信装置に用いる第2のユーザ秘密鍵と、その無線通信シ
ステムに共通に用いる共通秘密鍵とを交換する工程と、
送信する際、上記共通秘密鍵、第1のユーザの秘密鍵お
よび第2のユーザの秘密鍵用いて演算を行って暗号化鍵
を算出する工程と、上記算出した暗号化鍵を用いて送信
すべきデータを暗号処理する暗号処理工程と、上記暗号
処理されたデータを送出する送出工程とを有する。
【0020】また本発明によれば、上記受信機で行う無
線通信方法が提供される。当該無線通信方法は、第1の
無線通信装置に用いる第1のユーザ秘密鍵と、第2の無
線通信装置に用いる第2のユーザ秘密鍵と、その無線通
信システムに共通に用いる共通秘密鍵とを交換する工程
と、信号を受信した際、上記第1のユーザ秘密鍵と、上
記第2のユーザ秘密鍵と、上記共通秘密鍵とを用いて演
算を行って暗号解読鍵を算出する暗号解読鍵算出工程
と、上記算出した暗号解読鍵を用いて受信したデータを
暗号解読処理する暗号解読処理工程とを有する。
【0021】本発明の無線通信装置および無線通信方法
は、無線通信システムの有効なユーザに対して共通秘密
鍵を配付する。そして、通信相手相互に第1のユーザの
秘密鍵ka と第2のユーザの秘密鍵kb との交換を行
う。これら第1のユーザの秘密鍵ka と第2のユーザの
秘密鍵kb の交換は、通信相手同士の交換であり、無線
通信システムのユーザに対しては秘密である。したがっ
て、同じ無線通信システムに属しても通信相手の当事者
以外には秘密の鍵であり、鍵の機密性は高い。無線通信
装置において送信する場合、共通秘密鍵から導出した第
1の鍵算出用因子と第2の鍵算出用因子と、第1および
第2のユーザ秘密鍵を用いて暗号化鍵を算出する。この
暗号化鍵を用いて送信データを暗号処理すれば、ユーザ
秘密鍵を交換して相手しか解読できない機密性の高い送
信信号となる。したがって、無線通信システムにおいて
傍受されたとしても、意味不明の信号となる。
【0022】暗号化鍵の算出アルゴリズムは比較的簡単
である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の無線通信装置およ
び無線通信方法が適用される無線通信システムの構成例
を示す図であり、無線通信システムとしては、たとえ
ば、企業内無線LANまたは家庭内無線LANである。
以下、無線通信システムとして企業内無線LANを例示
して述べる。図1に図解した企業内無線LANにおいて
は、3個の無線通信端末装置1〜3が相互に通信可能な
状態にある。このような通信環境において、本実施の形
態においては、二人の利用者(ユーザ)U1,U2が上
記無線通信端末装置1〜3を利用可能な状態にある。し
かしながら、本実施の形態において、ユーザが相互に無
線通信を行う場合、送信すべきデータ(以下、送信デー
タ)に鍵を用いた暗号処理をする。そのため、各ユーザ
は事前に自己の鍵を持ち、かつ、通信相手(通信相手と
なるユーザ)と相互に鍵の交換をしておく。
【0024】本実施の形態における使用する鍵とその交
換について述べる。無線通信システムにおいて、無線通
信端末装置1〜3を使用して通信可能な全てのユーザに
は、無線通信システムに共通の秘密鍵kS (以下、共通
秘密鍵kS)が事前に通知される。さらに、通信を行う
第1のユーザU1と第2のユーザU2とは、事前に、互
いに自己の秘密鍵を相手に通知しておく。ここでは、ユ
ーザU1の秘密鍵をka として、ユーザU2の秘密鍵を
b とする。すなわち、ユーザU1は自己の秘密鍵ka
をユーザU2に通知し、ユーザU2は自己の秘密鍵kb
をユーザU2に通知しておく。したがって、ユーザU1
は、共通秘密鍵kS と、自己の秘密鍵ka とに加えて、
通信相手であるユーザU2の秘密鍵kb とを持つ。同様
に、ユーザU2は、共通秘密鍵kS と、自己の秘密鍵k
b とに加えて、通信相手であるユーザU1の秘密鍵ka
とを持つ。もちろん、この無線通信システムにおいて第
3者であるユーザU3に対しては、上記鍵は秘密の状態
にしておく。
【0025】図2は図1に図解した無線通信システムに
おける無線通信端末装置の構成例を示す図である。無線
通信端末装置1は、送信機10と、受信機20と、共通
部30とを有する。送信機10は、送信データ入力部1
2と、送信信号処理部14と、周波数変換部16と、送
信部18とを有する。受信機20は、受信部22と、周
波数変換部24と、受信信号処理部26と、復号信号出
力部28とを有する。共通部30は、送受信アンテナ3
2と、アンテナ切り換え部34と、送受信信号処理部3
6とを有する。
【0026】なお、無線通信端末装置2〜3の構成も基
本的には、無線通信端末装置1の構成と同様であるか
ら、無線通信端末装置2〜3の構成については図解を省
略し、その説明を割愛する。
【0027】図3を参照して無線通信端末装置1におけ
る送信動作を述べる。
【0028】ステップ1:送信データ入力部12は、送
受信信号処理部36から送信すべきデータ(送信デー
タ)を入力して、送信信号処理部14に送出する。
【0029】ステップ2:送信信号処理部14は、送信
データについて暗号処理して、さらに必要に応じて、暗
号処理した送信データを符号化し、変調処理する。暗号
処理については図5を参照して後述する。符号化処理の
例としては、たとえば、画像データについてMPEG、
JPEGなどにより圧縮する。符号化処理の他の例とし
て、音声データのみの場合はCODECによる音声圧縮
処理をする。変調処理としては、たとえば、FM変調、
QAM変調処理などを行う。
【0030】ステップ3:周波数変換部16は、送信信
号処理部14で処理したベースバンドの信号を中間周波
数の信号に変換し、さらには無線送信可能な高周波信号
に変換する。このように、周波数変換部16はベースバ
ンドの周波数信号を高周波信号にアップコンバートす
る。
【0031】ステップ4:送信部18は、周波数変換部
16で高周波信号に変換された信号を電力増幅などを行
い、送受信アンテナ32を介して空中に電波として放射
する。このとき、アンテナ切り換え部34は送受信アン
テナ32と送信部18とが接続されるように切り換えら
れている。
【0032】図4を参照して無線通信端末装置1におけ
る受信動作を述べる。
【0033】ステップ5:上述した方法で無線通信端末
装置2〜3のいずれかの無線通信端末装置から電波が放
射されたとき、送受信アンテナ32はその電波を受信す
る。この受信モードのとき、送受信アンテナ32は受信
部22に接続されるように切り換えられている。したが
って、送受信アンテナ32で受信した電波信号は受信部
22に印加される。受信部22は微弱な送受信アンテナ
32で検出した電気信号を増幅して周波数変換部24に
送出する。
【0034】ステップ6:周波数変換部24は周波数変
換部16と逆の動作を行う。すなわち、周波数変換部2
4は、高周波受信信号を中間周波信号に変換し、ベース
バンド信号に変換する。このように、周波数変換部24
は高周波信号をベースバンドの周波数信号にダウンコン
バートする。
【0035】ステップ7:受信信号処理部26は、ベー
スバンドの受信信号について、送信信号処理部14と逆
の動作を行う。すなわち、受信信号処理部26は、周波
数変換部24の出力信号を復調し、暗号化されているそ
の結果を解読し、解読した結果を復号する。受信信号処
理部26における復調は送信信号処理部14における変
調の逆の処理をする。受信信号処理部26における暗号
解読処理は送信信号処理部14における暗号処理と逆の
処理になるが、その詳細は後述する。受信信号処理部2
6における復号は送信信号処理部14における符号化の
逆の処理をする。
【0036】ステップ8:復号信号出力部28は、暗号
を解読した結果を送受信信号処理部36に送出する。
【0037】以下、ユーザU1が無線通信端末装置1を
用い、ユーザU2が無線通信端末装置2を用いて相互に
通信を行う場合の、無線通信端末装置1の送信信号処理
部14の動作のうち(図3、ステップ2)暗号処理、お
よび、無線通信端末装置2の受信信号処理部(無線通信
端末装置1の受信信号処理部26と同じ)の動作のうち
(図4、ステップ7)、暗号解読処理について述べる。
【0038】図1を参照して鍵の交換について述べたよ
うに、第1のユーザU1と第2のユーザU2とは、事前
に、共通秘密鍵kS を知り、互いに自己の秘密鍵を相手
に通知しておく。ユーザU1の秘密鍵をka とし、ユー
ザU2の秘密鍵をkb とする。このようにして交換され
た鍵は、無線通信端末装置1の送信信号処理部14およ
び受信信号処理部26の共通のメモリ、および、無線通
信端末装置2の送信信号処理部(無線通信端末装置1の
送信信号処理部14と同じ)および受信信号処理部(無
線通信端末装置1の受信信号処理部26と同じ)の共通
のメモリに保存されているとする。すなわち、無線通信
端末装置1のメモリには、共通秘密鍵k S と、自己の秘
密鍵ka と、ユーザU2の秘密鍵kb とが保存されてい
る。同様に、無線通信端末装置2のメモリには、共通秘
密鍵kS と、自己の秘密鍵kb と、ユーザU1の秘密鍵
a とが保存されている。
【0039】なお、共通秘密鍵kS と秘密鍵ka は無線
通信端末装置1のメモリに記憶しておき、共通秘密鍵k
S と秘密鍵kb は無線通信端末装置2のメモリに記憶し
ておくが、通信相手の秘密鍵、すなわち、ユーザU2の
秘密鍵kb は無線通信端末装置1のメモリに記憶させ
ず、同様に、ユーザU1の秘密鍵ka を無線通信端末装
置2のメモリには記憶させず、通信を行うとき、ユーザ
が送信信号処理部14に設定してもよい。その理由は、
通信相手(ユーザ)の秘密鍵を知らない第3者が勝手に
暗号処理したデータの通信を行えなくするためである。
【0040】ただし、下記の実施の形態においては、無
線通信端末装置1のメモリに、共通秘密鍵kS と、秘密
鍵ka と、ユーザU2の秘密鍵kb とが保存されてお
り、無線通信端末装置2のメモリに、共通秘密鍵kS
と、秘密鍵kb と、ユーザU1の秘密鍵ka とが保存さ
れている場合について述べる。
【0041】図5を参照して、無線通信端末装置1の送
信信号処理部14における暗合処理について述べる。
【0042】ステップ11:送信信号処理部14は、メ
モリに記憶されている、共通秘密鍵kS と、自己の秘密
鍵ka と、ユーザU2の秘密鍵kb とを用いて、暗号処
理に使用する暗号化鍵ke を導出する。暗号化鍵ke
導出方法については、図6を参照して詳述する。
【0043】図6は暗号化鍵ke の導出方法を示すフロ
ーチャートである。
【0044】ステップ21:無線通信端末装置1の送信
信号処理部14は、メモリに記憶されている共通秘密鍵
S と、自己の秘密鍵ka と、通信相手であるユーザU
2の秘密鍵kb とをメモリから検索して読みだす。
【0045】ステップ22:送信信号処理部14は、下
記演算を行う。
【0046】 Ya1 =(g1 KamodN1 ・・・(1) Yb1 =(g1 KbmodN1 ・・・(2)
【0047】ただし、Ya1は第1の鍵算出用パラメータ
であり、Yb1は第2の鍵算出用パラメータであり、g1
は第1の鍵算出用因子であり、N1 は第2の鍵算出用因
子であり、ka はユーザU1の秘密鍵であり、kb はユ
ーザU2の秘密鍵である。
【0048】式1におけるmodN1 は、(g1 Ka)の
1 のモジュラス(modulus)を意味する。すな
わち、式1におけるmodN1 は(g1 Ka)をN1 で除
算した結果の整数値を示す。同様に、式2におけるmo
dN1 は、(g1 Kb)のN1 のモジュラスを意味する。
すなわち、式2におけるmodN1 (g1 Kb)をN1
除算した結果の整数値を示す。
【0049】第1の鍵算出用因子g1 および第2の鍵算
出用因子N1 について述べる。たとえば、共通秘密鍵k
S が2バイトのとき、第1の鍵算出用因子g1 は共通秘
密鍵kS の下位1バイトのデータ、すなわち、共通秘密
鍵kS の(7−0)ビットのデータである。また、第2
の鍵算出用因子N1 は共通秘密鍵kS の上位1バイトの
データ、すなわち、暗号化鍵ke の(15−8)ビット
のデータである。
【0050】ステップ23:送信信号処理部14は下記
の演算により暗号化鍵ke を算出すま。
【0051】 ke =(Yb1 KamodN1 ・・・(3)
【0052】第2の鍵算出用パラメータYb1は式2にお
いて、共通秘密鍵kS の下位1バイトの数値である第1
の鍵算出用因子g1 と、ユーザU2の秘密鍵kb とを用
いて、(g1 Kb)を演算し、さらにその結果についてm
odN1 (第2の鍵算出用因子N1 は共通秘密鍵kS
上位1バイトの数値)をとった値として算出されてい
る。式3で規定される暗号化鍵ke は、そのような第2
の鍵算出用パラメータYb1に自己の秘密鍵ka の値でべ
き乗し、その結果についてmodN1 をとった値として
算出される。以上のように、暗号化鍵ke は、共通秘密
鍵kS (第1の鍵算出用因子g1 と第2の鍵算出用因子
1 として使用)、自己の秘密鍵ka と、送信相手であ
るユーザU2の秘密鍵kb とを用いて算出される。
【0053】図5を再び、参照して送信信号処理部14
の動作を述べる。ステップ12:送信信号処理部14は
暗号化鍵ke を算出した場合、その暗号化鍵ke を用い
て送信すべきデータを暗号処理する。暗号化鍵ke を用
いるデータの暗号処理事態は公知の処理を適用できる。
このようにして暗号処理された送信データが、図3のス
テップ2において、符号化され、変調された後、周波数
変換部16で周波数変換され、送信部18において増幅
され、送受信アンテナ32を介して電波として放射され
る。
【0054】図7を参照して、上述した暗号処理された
信号を受信して無線通信端末装置2における暗号解読処
理について述べる。無線通信端末装置2の内部構成は、
図2に図解した無線通信端末装置1の構成と同じであ
る。したがって、無線通信端末装置2の受信処理は、図
4を参照して述べた受信機20の処理と同様であり、暗
号解読処理も、受信機20内の受信信号処理部26にお
ける処理と同様になる。そこで、図2に図解した受信機
20における受信信号処理部26を参照して、無線通信
端末装置2内の受信信号処理部の処理について述べる。
受信信号処理部26は、図4のステップ7の処理として
下記の動作を行う。
【0055】ステップ31:受信信号処理部26は、メ
モリに記憶されている、共通秘密鍵kS と、自己の秘密
鍵kb と、ユーザU1の秘密鍵ka とを用いて、送受信
アンテナ32で受信したデータの暗号解読処理に使用す
る暗号化鍵ke を導出する。暗号化鍵ke の導出方法に
ついては、図8を参照して詳述する。
【0056】図8は暗号化鍵ke の導出方法を示すフロ
ーチャートである。
【0057】ステップ41:無線通信端末装置2の受信
信号処理部26は、メモリに記憶されている共通秘密鍵
S と、自己の秘密鍵kb と、通信相手(送信相手)で
あるユーザU1の秘密鍵ka とをメモリから検索して読
みだす。
【0058】ステップ42:受信信号処理部26は、下
記演算を行う。
【0059】 Ya2 =(g2 KamodN2 ・・・(4) Yb2 =(g2 KbmodN2 ・・・(5)
【0060】ただし、Ya2は第1の鍵算出用パラメータ
であり、Yb2は第2の鍵算出用パラメータであり、g2
は第1の鍵算出用因子であり、N2 は第2の鍵算出用因
子であり、ka はユーザU1の秘密鍵であり、kb はユ
ーザU2の秘密鍵である。
【0061】式1におけるmodN2 は、(g1 Ka)の
2 のモジュラス(modulus)を意味する。すな
わち、式1におけるmodN2 は(g2 Ka)をN2 で除
算した結果の整数値を示す。同様に、式2におけるmo
dN2 は、(g2 Kb)のN2 のモジュラスを意味する。
すなわち、式2におけるmodN2 (g2 Kb)をN2
除算した結果の整数値を示す。
【0062】第1の鍵算出用因子g2 および第2の鍵算
出用因子N2 について述べる。たとえば、共通秘密鍵k
S が2バイトのとき、第1の鍵算出用因子g2 は共通秘
密鍵kS の下位1バイトのデータ、すなわち、共通秘密
鍵kS の(7−0)ビットのデータである。また、第2
の鍵算出用因子N2 は共通秘密鍵kS の上位1バイトの
データ、すなわち、暗号化鍵ke の(15−8)ビット
のデータである。
【0063】以上から明らかなように、本実施の形態に
おいては、無線通信端末装置1で使用した第1の鍵算出
用因子g1 と無線通信端末装置2で使用した第1の鍵算
出用因子g2 とは同じである。同様に、無線通信端末装
置1で使用した第2の鍵算出用因子N1 と無線通信端末
装置2で使用した第2の鍵算出用因子N2 とは同じであ
る。
【0064】ステップ43:受信信号処理部26は下記
の演算により暗号化鍵ke を算出する。
【0065】 ke =(Ya2 KbmodN2 ・・・(6)
【0066】第2の鍵算出用パラメータYa2は式2にお
いて、共通秘密鍵kS の下位1バイトの数値である第1
の鍵算出用因子g2 と、送信相手であるユーザU1の秘
密鍵ka とを用いて、(g2 Ka)を演算し、さらにその
結果についてmodN2 (第2の鍵算出用因子N2 は共
通秘密鍵kS の上位1バイトの数値)をとった値として
算出されている。式3で規定される暗号化鍵ke は、そ
のような第2の鍵算出用パラメータYa2に自己の秘密鍵
b の値でべき乗し、その結果についてmodN2 をと
った値として算出される。以上のように、暗号化鍵ke
は、共通秘密鍵kS (第1の鍵算出用因子g2 と第2の
鍵算出用因子N2 として使用)、自己の秘密鍵kb と、
送信相手であるユーザU1の秘密鍵ka とを用いて算出
される。
【0067】図7を再び、参照して受信信号処理部26
の動作を述べる。 ステップ32:受信信号処理部26は暗号化鍵ke を算
出した場合、その暗号化鍵ke を用いて受信データを暗
号解読する。暗号化鍵ke を用いるデータの暗号解読方
法自体は公知の処理を適用できる。このようにして暗号
解読された受信データが、図4のステップ7において、
復号される。
【0068】上述した無線通信システムにおける情報の
機密性について考察する。共通秘密鍵kS は無線通信シ
ステムを利用できる全てのユーザが知っている。しかし
ながら、無線通信システムのユーザであっても、通信を
行わない他のユーザは通信を行ったユーザU1の秘密鍵
a およびユーザU2の秘密鍵kb を知らない。したが
って、他のユーザがユーザU1とユーザU2の通信情報
を受信したとしても、その暗号化鍵ke が不明なので、
受信したデータを暗号解読できない。
【0069】無線通信システムを正当に使用しない第3
者は、共通秘密鍵kS はもとより、ユーザU1の秘密鍵
a およびユーザU2の秘密鍵kb を知らない。したが
って、第3者がユーザU1とユーザU2の通信情報を傍
受したとしても、その暗号化鍵ke が不明なので、受信
したデータを暗号解読できない。共通秘密鍵kS は無線
通信システムを利用するユーザ全員が知っているので、
通信相手であるユーザU1とユーザU2の秘密鍵ka
b よりは機密性は低く、第3者が知る可能性は高い。
しかしながら、第3者はユーザU1の秘密鍵ka および
ユーザU2の秘密鍵kb を知らないので、暗号化鍵ke
が判らず、傍受した信号を解読できない。さらに、第3
者は、暗号化鍵ke が、共通秘密鍵kS とユーザU1の
秘密鍵k a とユーザU2の秘密鍵kb を用いた式1〜3
の演算結果であることは判らない。したがって、この暗
号化鍵ke は、無線通信システム内の通信を行わないユ
ーザはもちろん、無線通信システムの利用者ではない第
3者に対して高い秘匿性を有している。
【0070】その一方で、式1〜3から判るように、無
線端末装置における暗号化鍵ke の算出方法は比較的簡
単である。したがって、無線端末装置における暗号処理
を行う装置の構成は簡単である。
【0071】さらに、ユーザU1の秘密鍵ka およびユ
ーザU2の秘密鍵kb を企業内無線LANを利用するユ
ーザ同士で交換しておくだけなので、鍵交換に伴うユー
ザU1の秘密鍵ka およびユーザU2の秘密鍵kb の秘
密が暴露される可能性は低い。
【0072】ユーザU1の秘密鍵ka およびユーザU2
の秘密鍵kb の交換方法について例示する。第1の方法
は、無線通信を介さずに、たとえば、有線電話回線を用
いた通信または電話連絡により、たとえば、MODEM
を用いて、あるいは、パソコン通信を用いて、無線端末
装置相互にユーザU1の秘密鍵ka とユーザU2の秘密
鍵k b の交換を行う。このようにデータを送信する無線
通信とは別の方法で鍵ka および鍵kb を交換すること
により、鍵ka および鍵kb の漏洩の機密性は高まる。
【0073】さらに、そのようなユーザU1の秘密鍵k
a およびユーザU2の秘密鍵kb の交換を、1日ごと、
1週間ごと、あるいは1月ごとに更新するとより効果的
である。比較的短期間に新たな鍵ka および鍵kb が交
換されると、仮に、鍵ka および鍵kb のいずれかが漏
洩した場合でも、第3者が暗号を解読しようとしても、
そのときは新しい鍵ka および鍵kb によって暗号化さ
れているので、傍受した信号を解読できない。したがっ
て、その後、データの改ざんもできない。
【0074】鍵ka および鍵kb の更新期間が短いほう
が、解読される可能性は非常に低くなる。たとえば、機
密性の高い通信を行う場合は、極端な場合、その都度、
鍵k a および鍵kb を更新する。特に、企業内無線LA
Nあるいは家庭内無線LANの場合、送信相手は判って
おり鍵の交換は容易である。
【0075】鍵の交換が短期間で行われた場合、かり
に、第3者が、上記式1〜3のアルゴリズムを知得した
場合でも、解読した場合は更新された新たなユーザU1
の秘密鍵ka およびユーザU2の秘密鍵kb を用いて暗
号化されているので、第3者は実質的に解読できなくな
る。
【0076】第2の方法は無線通信を介してユーザU1
の秘密鍵ka およびユーザU2の秘密鍵kb の交換をす
ることである。ただし、この場合、第3者に傍受された
とき秘密鍵が知得されない対策が望ましい。そのような
方法を例示する。第1の方法は、鍵ka および鍵kb
上述した方法で、既存のユーザU1の秘密鍵ka および
ユーザU2の秘密鍵kb を用いて、暗号化して送出する
ことである。既存の鍵ka および鍵kb が解読されない
限り、新たな鍵ka および鍵kbの秘匿性は確保され
る。さらに好ましくは、そのような暗号化された鍵ka
および鍵kb の挿入位置として、固定の位置ではなく、
可変位置にすることである。暗号化された鍵ka および
鍵kb の位置を示すデータも暗号化して送出する。
【0077】さらに好ましくは、第1の方法として上述
したように、1日ごと、1週間ごと、1月ごとのよう
に、あるいは、通信の都度、鍵ka および鍵kb の更新
することである。
【0078】以下、図1とは異なる無線通信システムの
構成例について述べる。
【0079】図9は本発明の無線通信装置および無線通
信方法が適用される他の無線通信システムの構成例を示
す図である。図9に図解した無線通信システムにおいて
は、無線通信端末装置A〜Dが存在するが、無線通信端
末装置AとB、無線通信端末装置CとDとが1対1で通
信を行う場合に特定した例である。この場合も、共通秘
密鍵kS が全ての無線通信端末装置に対して付与され
る。しかしながら、ユーザの秘密鍵の交換は、ka :k
b 、kc :kd の対のように、通信相手のみに行われ
る。送信機10における暗号化鍵ke の算出、その暗号
化鍵ke を用いた暗号処理、受信機20における暗号化
鍵ke の算出、その暗号化鍵ke を用いた暗号解読処理
は上述した方法で行われる。
【0080】この無線通信システムにおいて、無線通信
端末装置AとB側と、無線通信端末装置CとD側とは、
同じ無線通信システムに属していても、ユーザの秘密鍵
が異なり、かつ、知らないので、かりに受信しても、互
いに解読できない。このように、たとえば、同じ企業内
無線LAN(家庭内無線LANも同様)に属していて
も、ユーザの秘密鍵を異ならせることにより、無線通信
端末装置AとB側と、無線通信端末装置CとD側とは、
互いに機密を保持した通信が可能となる。しかも、上述
したように、通信相手とユーザの秘密鍵の更新を頻繁に
行うことにより、同じ無線通信システムの他のユーザに
とっても秘匿性の高い通信が可能となる。もちろん、第
3者に対しては、無線通信システム内のユーザに対して
よりもさらに高い機密性が維持できる。
【0081】図10は本発明の無線通信装置および無線
通信方法が適用されるさらに他の無線通信システムの構
成例を示す図である。図10に図解した無線通信システ
ムにおいては、無線通信端末装置A〜Dが存在するが、
無線通信端末装置Aをキー無線通信端末装置として、他
の無線通信端末装置B〜Dが無線通信端末装置Aに1対
1で接続されて通信する構成である。この場合も、共通
秘密鍵kS が全ての通信相手となる無線通信端末装置A
〜Dに対して付与される。しかしながら、ユーザの秘密
鍵の交換は、ka :kb 、k a :kc 、ka :kd の対
のように、通信相手のみに行われる。送信機10におけ
る暗号化鍵ke の算出、その暗号化鍵ke を用いた暗号
処理、受信機20における暗号化鍵ke の算出、その暗
号化鍵ke を用いた暗号解読処理は上述した方法で行わ
れる。
【0082】この無線通信システムにおいて、たとえ
ば、無線通信端末装置AとBとが暗号処理通信を行って
いるときは、無線通信端末装置CとD側とは、ユーザの
秘密鍵が異なり、暗号化鍵ke が異なるので、信号を受
信しても解読できない。このように、たとえば、同じ企
業内無線LAN(家庭内無線LANも同様)に属してい
ても、ユーザの秘密鍵を異ならせることにより、無線通
信端末装置AとB側と、無線通信端末装置CとD側と
は、互いに機密を保持した通信が可能となる。しかも、
上述したように、通信相手とユーザの秘密鍵の更新を頻
繁に行うことにより、同じ無線通信システムの他のユー
ザにとっても秘匿性の高い通信が可能となる。もちろ
ん、第3者に対しては、無線通信システム内のユーザに
対してよりもさらに高い機密性が維持できる。
【0083】図11は本発明の無線通信装置および無線
通信方法が適用される他の無線通信システムの構成例を
示す図である。図11に図解した無線通信システムにお
いては、無線通信端末装置A〜Dが相互に1対1で接続
されて通信する構成である。この場合も、共通秘密鍵k
S が全ての通信相手となる無線通信端末装置A〜Dに対
して付与される。そして、ユーザの秘密鍵の交換は、通
信相手ごとに行われる。送信機10における暗号化鍵k
e の算出、その暗号化鍵ke を用いた暗号処理、受信機
20における暗号化鍵ke の算出、その暗号化鍵ke
用いた暗号解読処理は上述した方法で行われる。
【0084】この無線通信システムにおいて、たとえ
ば、無線通信端末装置AとBとが暗号処理通信を行って
いるときは、無線通信端末装置CとD側とは、ユーザの
秘密鍵が異なり、暗号化鍵ke が異なるので、信号を受
信しても解読できない。このように、たとえば、同じ企
業内無線LAN(家庭内無線LANも同様)に属してい
ても、ユーザの秘密鍵を異ならせることにより、無線通
信端末装置AとB側と、無線通信端末装置CとD側と
は、互いに機密を保持した通信が可能となる。しかも、
上述したように、通信相手とユーザの秘密鍵の更新を頻
繁に行うことにより、同じ無線通信システムの他のユー
ザにとっても秘匿性の高い通信が可能となる。もちろ
ん、第3者に対しては、無線通信システム内のユーザに
対してよりもさらに高い機密性が維持できる。
【0085】本発明の無線通信装置および無線通信方法
が適用される無線通信システムとしては、図1、図9〜
図11に図解した無線通信システムに限らず、種々の無
線通信システムにも適用できる。
【0086】
【発明の効果】本発明の無線通信装置および無線通信方
法によれば、比較的閉じられた無線通信システムにおい
てそのユーザに共通秘密鍵を配付し、相互に通信相手が
特定される無線通信端末装置相互に秘密鍵を交換し、こ
れら共通秘密鍵とユーザ秘密鍵を用いて暗号化鍵を算出
し、その暗号化鍵を用いてデータを暗合処理するので、
機密性の高い無線通信が可能となる。
【0087】また、本発明の暗号化鍵算出方法は比較的
簡単なので、無線通信端末装置および無線通信方法にお
ける処理の負担が軽い。換言すれば、本発明によれば、
比較的簡単な演算で機密性の高い暗号化処理が可能とな
る。
【0088】さらに本発明によれば、ユーザ秘密鍵の交
換および更新が容易なので、結果として、暗号化鍵を容
易に変更することが可能となる。このことは機密性を高
めることを意味している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の無線通信装置および無線通信方
法が適用される無線通信システムの構成例を示す図であ
る。
【図2】図2は図1に図解した無線通信システムにおけ
る無線通信端末装置の構成例を示す図である。
【図3】図3は図2に図解した無線通信端末装置の送信
動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は図2に図解した無線通信端末装置の受信
動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は図3に示した無線通信端末装置の送信信
号処理部の動作のうち、暗号処理の概要を示すフローチ
ャートである。
【図6】図6は図5に図解した処理のうち、暗号化鍵の
算出方法の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図7は図4に示した無線通信端末装置の受信信
号処理部の動作のうち、暗号解読処理の概要を示すフロ
ーチャートである。
【図8】図8は図7に図解した処理のうち、暗号化鍵の
算出方法の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の無線通信装置および無線通信方
法が適用される他の無線通信システムの構成例を示す図
である。
【図10】図10は本発明の無線通信装置および無線通
信方法が適用されるさらに他の無線通信システムの構成
例を示す図である。
【図11】図11は本発明の無線通信装置および無線通
信方法が適用される他の無線通信システムの構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1・・無線通信端末装置 10・・送信機 12・・送信データ入力部 14・・送信信号処理部 16・・周波数変換部 18・・送信部 20・・受信機 22・・受信部 24・・周波数変換部 26・・受信信号処理部 28・・復号信号出力部 30・・共通部 32・・送受信アンテナ 34・・アンテナ切り換え部 36・・送受信信号処理部 2〜3・・無線通信端末装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己の無線通信装置に用いる第1のユーザ
    秘密鍵と、送信相手となる無線通信装置に用いる第2の
    ユーザ秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる
    共通秘密鍵とを用いて演算を行って暗号化鍵を算出する
    暗号化鍵算出手段と、 上記算出した暗号化鍵を用いて送信すべきデータを暗号
    処理する暗号処理手段と、 上記暗号処理されたデータを送出する送出手段とを有す
    る送信機を具備する無線通信装置。
  2. 【請求項2】上記送信機内の上記暗号化鍵算出手段は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
    演算手段と、 上記第1の演算手段における演算結果について自己のユ
    ーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果を上記共
    通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用因子を用いて
    演算して上記暗号化鍵を算出する第2の演算手段とを有
    する、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】上記第1の演算手段における演算は下記式
    Aにより行い、 上記第2の演算手段における演算は下記式Bにより行う
    請求項2記載の無線通信装置。 Yb =(g KbmodN ・・・(A) ke =(Yb KamodN ・・・(B) ただし、ke は暗号化鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  4. 【請求項4】自己の無線通信装置に用いる第1のユーザ
    秘密鍵と、送信相手となる無線通信装置に用いる第2の
    ユーザ秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる
    共通秘密鍵とを用いて演算を行って暗号解読鍵を算出す
    る暗号解読鍵算出手段と、 上記算出した暗号解読鍵を用いて受信したデータを暗号
    解読処理する暗号解読処理手段とを有する受信機を具備
    する無線通信装置。
  5. 【請求項5】上記受信機内の上記暗号解読鍵算出手段
    は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
    演算手段と、 上記第1の演算手段における演算結果について自己のユ
    ーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果を上記共
    通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用因子を用いて
    演算して上記暗号解読鍵を算出する第2の演算手段とを
    有する、請求項4記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】上記第1の演算手段における演算は下記式
    Cにより行い、 上記第2の演算手段における演算は下記式Dにより行う
    請求項5記載の無線通信装置。 Yb =(g KbmodN ・・・(C) ke =(Yb KamodN ・・・(D) ただし、ke は暗号解読鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  7. 【請求項7】自己の無線通信装置に用いる第1のユーザ
    秘密鍵と、送信相手となる無線通信装置に用いる第2の
    ユーザ秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる
    共通秘密鍵とを用いて演算を行って暗号化鍵を算出する
    暗号化鍵算出手段と、 上記算出した暗号化鍵を用いて送信すべきデータを暗号
    処理する暗号処理手段と、 上記暗号処理されたデータを送出する送出手段とを有す
    る送信機と、 上記第1のユーザ秘密鍵と、上記第2のユーザ秘密鍵
    と、上記共通秘密鍵とを用いて演算を行って暗号解読鍵
    を算出する暗号解読鍵算出手段と、 上記算出した暗号解読鍵を用いて受信したデータを暗号
    解読処理する暗号解読処理手段とを有する受信機とを具
    備する無線通信装置。
  8. 【請求項8】上記送信機内の上記暗号化鍵算出手段は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
    演算手段と、 上記第1の演算手段における演算結果について自己のユ
    ーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果を上記共
    通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用因子を用いて
    演算して上記暗号化鍵を算出する第2の演算手段とを有
    し、 上記受信機内の上記暗号解読鍵算出手段は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第3の
    演算手段と、 上記第3の演算手段における演算結果について自己のユ
    ーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果を上記共
    通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用因子を用いて
    演算して上記暗号解読鍵を算出する第4の演算手段とを
    有する、 請求項7記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】上記第1の演算手段における演算は下記式
    Eにより行い、 上記第2の演算手段における演算は下記式Fにより行
    う、 請求項8記載の無線通信装置。 Yb =(g KbmodN ・・・(E) ke =(Yb KamodN ・・・(F) ただし、ke は暗号化鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  10. 【請求項10】上記第3の演算手段における演算は下記
    式Gにより行い、 上記第4の演算手段における演算は下記式Hにより行う
    請求項8記載の無線通信装置。 Ya =(g KamodN ・・・(G) ke =(Ya KbmodN ・・・(H) ただし、ke は暗号解読鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  11. 【請求項11】上記第3の演算手段における演算は下記
    式Gにより行い、 上記第4の演算手段における演算は下記式Hにより行う
    請求項9記載の無線通信装置。 Ya =(g KamodN ・・・(G) ke =(Ya KbmodN ・・・(H) ただし、ke は暗号解読鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  12. 【請求項12】第1の無線通信装置に用いる第1のユー
    ザ秘密鍵と、第2の無線通信装置に用いる第2のユーザ
    秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる共通秘
    密鍵とを交換する工程と、 送信する際、上記共通秘密鍵、第1のユーザの秘密鍵お
    よび第2のユーザの秘密鍵用いて演算を行って暗号化鍵
    を算出する工程と、 上記算出した暗号化鍵を用いて送信すべきデータを暗号
    処理する暗号処理工程と、 上記暗号処理されたデータを送出する送出工程とを有す
    る無線通信方法。
  13. 【請求項13】上記送信機内の上記暗号化鍵算出工程
    は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
    演算工程と、上記第1の演算工程における演算結果につ
    いて自己のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その
    結果を上記共通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用
    因子を用いて演算して上記暗号化鍵を算出する第2の演
    算工程とを有する、請求項12記載の無線通信方法。
  14. 【請求項14】上記第1の演算工程における演算は下記
    式Iにより行い、 上記第2の演算工程における演算は下記式Jにより行う
    請求項13記載の無線通信方法。 Yb =(g KbmodN ・・・(I) ke =(Yb KamodN ・・・(J) ただし、ke は暗号化鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
  15. 【請求項15】第1の無線通信装置に用いる第1のユー
    ザ秘密鍵と、第2の無線通信装置に用いる第2のユーザ
    秘密鍵と、その無線通信システムに共通に用いる共通秘
    密鍵とを交換する工程と、 信号を受信した際、上記第1のユーザ秘密鍵と、上記第
    2のユーザ秘密鍵と、上記共通秘密鍵とを用いて演算を
    行って暗号解読鍵を算出する暗号解読鍵算出工程と、 上記算出した暗号解読鍵を用いて受信したデータを暗号
    解読処理する暗号解読処理工程とを有する、無線通信方
    法。
  16. 【請求項16】上記暗号解読鍵算出工程は、 上記共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子と上記
    第2のユーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果
    を上記共通秘密鍵から導出した上記第1の鍵算出用因子
    とは異なる第2の鍵算出用因子を用いて演算する第1の
    演算工程と、 上記第1の演算工程における演算結果について自己のユ
    ーザの秘密鍵とを用いた演算を行い、その結果を上記共
    通秘密鍵から導出した上記第2の鍵算出用因子を用いて
    演算して上記暗号解読鍵を算出する第2の演算工程とを
    有する、請求項15記載の無線通信方法。
  17. 【請求項17】上記第1の演算工程における演算は下記
    式Kにより行い、 上記第2の演算手段における演算は下記式Lにより行う
    請求項16記載の無線通信方法。 Yb =(g KbmodN ・・・(K) ke =(Yb KamodN ・・・(L) ただし、ke は暗号解読鍵であり、 Yb は鍵算出用パラメータであり、 gは共通秘密鍵から導出した第1の鍵算出用因子であ
    り、 Nは共通秘密鍵から導出した第2の鍵算出用因子であ
    り、 ka は第1の秘密鍵であり、 kb は第2の秘密鍵である。
JP2000161687A 2000-05-31 2000-05-31 無線通信装置および無線通信方法 Pending JP2001345795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161687A JP2001345795A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 無線通信装置および無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161687A JP2001345795A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 無線通信装置および無線通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345795A true JP2001345795A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18665680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000161687A Pending JP2001345795A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 無線通信装置および無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001345795A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416235B1 (ko) * 2001-12-27 2004-01-24 한국전자통신연구원 고속 라디오 네트워크 스위치용 암호 처리 장치
US7551601B2 (en) 2002-12-02 2009-06-23 Nec Infrontia Corporation Wireless network service provision method and wireless network system
US7760885B2 (en) 2003-05-16 2010-07-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of distributing encryption keys among nodes in mobile ad hoc network and network device using the same
EP2704392A1 (en) 2012-08-31 2014-03-05 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device
EP2704393A1 (en) 2012-08-31 2014-03-05 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416235B1 (ko) * 2001-12-27 2004-01-24 한국전자통신연구원 고속 라디오 네트워크 스위치용 암호 처리 장치
US7551601B2 (en) 2002-12-02 2009-06-23 Nec Infrontia Corporation Wireless network service provision method and wireless network system
US7760885B2 (en) 2003-05-16 2010-07-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of distributing encryption keys among nodes in mobile ad hoc network and network device using the same
EP2704392A1 (en) 2012-08-31 2014-03-05 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device
EP2704393A1 (en) 2012-08-31 2014-03-05 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device
US9660863B2 (en) 2012-08-31 2017-05-23 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device
US9692641B2 (en) 2012-08-31 2017-06-27 Fujitsu Fsas Inc. Network connecting method and electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0696397B1 (en) Digital radio transceiver with encrypted key storage
CN101278516B (zh) 使用长密钥板的共享密钥加密
US6658114B1 (en) Key management method
US7716483B2 (en) Method for establishing a communication between two devices
CA2196816C (en) Circuit and method for generating cryptographic keys
US7817802B2 (en) Cryptographic key management in a communication network
US20100293379A1 (en) method for secure data transmission in wireless sensor network
JP2000261427A (ja) 暗号通信端末、暗号通信センター装置、暗号通信システム及び記憶媒体
KR20090012235A (ko) 바이오-메트릭 암호 키 생성기
CN102869013A (zh) 基于无线信道特征的安全通信系统
US20030217263A1 (en) System and method for secure real-time digital transmission
CN101707767B (zh) 一种数据传输方法及设备
US20070081672A1 (en) Methods to enhance wlan security
KR101424972B1 (ko) 모바일 카드를 이용한 컨텐츠 사용 방법, 호스트 장치, 및모바일 카드
US20180199191A1 (en) Method and apparatus for key management of end encrypted transmission
US20070177725A1 (en) System and method for transmitting and receiving secret information, and wireless local communication device using the same
JP2001345795A (ja) 無線通信装置および無線通信方法
CN110022213A (zh) 一种基于量子密钥保护计算机数据的多密级处理方法
CN105827601A (zh) 移动设备数据加密应用方法及系统
JP2009188769A (ja) 無線通信端末、無線通信システム及び無線通信方法
JP2005051368A (ja) 通信装置、基地局装置及び通信システム
KR100458955B1 (ko) 무선랜 보안 방법
KR102347605B1 (ko) 위치와 시간 기반 기상 데이터를 이용한 블록 암복호화 시스템 및 그 운용방법
KR102275443B1 (ko) 스마트폰 및 lea를 이용한 스마트 도어락 장치의 제어방법
JPH05244153A (ja) ディジタル通信装置