JP2001343804A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速機種と中速機種の操作部に着目し、技術
革新の早い操作部にあっても、これを再使用することが
できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複写速度により低速機種と中速機種に分
類される画像形成装置において、低速機種用の操作部１
のコネクタピンと同配列、同数のコネクタピンを有し、
かつ、外形寸法、形状が同一の中速機種用の操作部１が
低速機種に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関し、特に操作部の再使用（リサイ
クル）技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置の手前側上面には各種の入
力キーとＬＣＤ表示部が表面に露出し、内側には電子回
路基板を有する操作部が装着されている。この操作部は
コネクタピンで画像形成装置全体の制御部と電気的に接
続されている。

【０００３】最近の画像形成装置の高性能化に伴って、
操作部も、電装系の改良により処理速度が向上し、また
これはユーザが操作する部分であるため、操作性の改良
も頻繁に行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、画像形成装置
を回収し、省資源化の観点から使用できるユニットは再
使用しようとしても、操作部における技術革新が早過ぎ
て新旧の互換性がなくなり、ソフトウェアの書き換えレ
ベルでは対応ができず、再使用できない場合が多い。こ
のような場合は、高額なユニットである操作部を廃棄す
るしかなかった。

【０００５】電子部品と機械部品の組み合わせから構成
されている操作部を部品レベルに分解し、主に機械部品
を再使用することも考えられないことはないが、分解の
ための手間とそれに伴うコストがかかるという問題があ
る。操作部の技術革新が早まる程、上述の問題が発生す
る。

【０００６】ところで画像形成装置には、複写速度が２
０枚／分程度の低速機種と、４０枚／分程度の中速機種
とがある（勿論、それより高速の機種もある）。

【０００７】本発明は低速機種と中速機種の操作部に着
目し、技術革新の早い操作部にあっても、これを再使用
することができる画像形成装置を提供することを目的と
する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、複写速度により低速機種と
中速機種に分類される画像形成装置において、低速機種
用の操作部のコネクタピンと同配列、同数のコネクタピ
ンを有し、かつ、外形寸法、形状が同一の中速機種用の
操作部が低速機種に装着されていることを特徴とするも
のである。

【０００９】また上記目的を達成するために、請求項２
記載の発明は、請求項１記載の画像形成装置において、
低速機種用の操作部が保持される操作部保持部材と外形
寸法、形状が同一の中速機種用の操作部保持部材が中速
機種用の操作部と共に、低速機種に装着されていること
を特徴とするものである。

【００１０】本発明では、低速機種用の操作部及び操作
部を保持する操作部保持部材と、中速機種用の操作部及
び操作部を保持する操作部保持部材とを外形的に同一の
ものとする。即ち、操作部、操作部保持部材共に、同一
形状、同一寸法とする他、操作部のコネクタピン配列、
数も同じものとする。そして回収されてきた中速機種用
の操作部を単体で、あるいは操作部保持部材ごと低速機
種に再使用する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図１は操作部と操作部保持部
材を示す簡略平面図である。操作部１が操作部保持部材
２の中央に保持されるが、本発明においては、上述した
低速機種用の操作部１及び操作部１を保持する操作部保
持部材２と、中速機種用の操作部１及び操作部１を保持
する操作部保持部材２とを外形的に同一のものとする。
即ち、操作部１、操作部保持部材２共に、同一形状、同
一寸法とする他、操作部１のコネクタピン配列、数も同
じものとする（操作部保持部材２の横寸法Ｌ１、縦寸法
Ｌ２）。

【００１２】上述したように、操作部１は外形上、低速
機種と中速機種とで同じであるが、電装系の中身が異な
る。つまり、中速機種は低速機種に比べて複写速度が速
い分、制御部の演算処理速度も速い。従って、操作部１
の処理能力も高くなっている。

【００１３】使用済みの中速機種を回収拠点に回収し、
操作部１を操作部保持部材２ごと、本体から取り外す。
画像形成装置の改良のサイクルは短くなってきており、
その都度処理速度も向上しているので、回収した操作部
１をそのまま次の中速機種に再使用することができない
場合が多い。

【００１４】しかし、低速機種になら再使用することが
できる。即ち、低速機種が改良され、回収された、例え
ば一世代前の中速機能と同等の機能を有するようになっ
た場合、そっくり一世代前の中速機能の操作部１を使用
することができる。

【００１５】勿論、操作部１の再使用に際しては、これ
を操作部保持部材２から取り外し、必要に応じて操作部
カバーは洗浄し、キースイッチ部の摩耗部分は新品部品
と交換する。また表示部に傷がある場合、これを新品と
交換し、再生を行う。そして再び操作部１を操作部保持
部材２に保持させて、図２に示す低速機種の本体３の前
面にこの操作部保持部材２を取り付ける。

【００１６】本体３の前面には一対の係止部３ａ、３ｂ
が設けてある。この係止部３ａ、３ｂ間距離は、操作部
保持部材２の横方向の長さＬ１に設定されているため、
低速機種の本体３に中速機種用の操作部１及び操作部保
持部材２を取り付けることができる。

【００１７】なお、低速機種の再使用に当たっては、外
装カバーを外し、内部のメンテナンス部品の交換、トナ
ー汚れ部分の洗浄、通紙及び画像調製が行われることは
勿論である。

【００１８】また、中速機種用の操作部１を低速機種に
再使用するに際し、大容量メモリを保持するために必要
であれば補助基板を用意する。

【００１９】

【発明の効果】本発明においては、低速機種用の操作部
及び操作部を保持する操作部保持部材と、中速機種用の
操作部及び操作部を保持する操作部保持部材とを外形的
に同一のものとする。即ち、操作部、操作部保持部材共
に、同一形状、同一寸法とする他、操作部のコネクタピ
ン配列、数も同じものとする。そして回収されてきた中
速機種用の操作部を単体で、あるいは操作部保持部材ご
と低速機種に再使用する。従って、高額なユニットであ
る操作部を有効活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】操作部と操作部保持部材を示す簡略平面図であ
る。

【図２】低速機種の本体を示す簡略斜視図である。

【符号の説明】

１ 操作部 ２ 操作部保持部材 ３ 本体 ３ａ 係止部 ３ｂ 係止部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写速度により低速機種と中速機種に分
   類される画像形成装置において、 低速機種用の操作部のコネクタピンと同配列、同数のコ
   ネクタピンを有し、かつ、外形寸法、形状が同一の中速
   機種用の操作部が低速機種に装着されていることを特徴
   とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像形成装置において、 低速機種用の操作部が保持される操作部保持部材と外形
   寸法、形状が同一の中速機種用の操作部保持部材が中速
   機種用の操作部と共に、低速機種に装着されていること
   を特徴とする画像形成装置。