JP2001324580A - 携帯式方位時計図 - Google Patents

携帯式方位時計図

Info

Publication number
JP2001324580A
JP2001324580A JP2000185450A JP2000185450A JP2001324580A JP 2001324580 A JP2001324580 A JP 2001324580A JP 2000185450 A JP2000185450 A JP 2000185450A JP 2000185450 A JP2000185450 A JP 2000185450A JP 2001324580 A JP2001324580 A JP 2001324580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
sun
degrees
azimuth
sunrise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000185450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3608193B2 (ja
Inventor
Genjiro Taniguchi
原二郎 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000185450A priority Critical patent/JP3608193B2/ja
Publication of JP2001324580A publication Critical patent/JP2001324580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608193B2 publication Critical patent/JP3608193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 時計の時刻を知らせるだけのものでなく、翌
日の日の出の時刻を教え、太陽の方位の1年の変化を教
え、方位磁石が無くても真の東西南北を教える、故障の
無い永久時計を発明しよう。 【構成】 太陽は一定の方位から一定の方位へと、日々
移動している。しかしそれを月日と時刻の中でとらえる
と、太陽は年間を通して方位は同じでも、月日や時刻の
上で異なる位置関係にある。その異なった太陽の方位、
月日、時刻の関係の中で、それらが全て一年間の関係を
一目で読み取る事ができれば、太陽の方位、月日、時刻
の内二つが判明していれば残る一つは自ずと判明する筈
である。その関係をグラフ図化したのが、本発明であ
る。 【効果】 本発明と方位磁石との併用で、永久時計とし
て使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、方位を測定するものと
して一般に頒布された携帯方位磁石との併用によって、
機械式の腕時計や日時計による時刻の測定に代わる、携
帯式方位時計図によって時刻等を測定する方法の発明に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時刻を測定するものとしての時計
は、大きく別けて機械式か、自然法則を利用した太陽の
動きによる日時計等に別けられる。機械式の時計は故障
を伴うしやがて壊れるが、日時計は故障が少ないしその
使用は半永久的である。しかし、定地点に設置して使用
する従来の日時計は、携帯には不向きである。時刻を知
るために通常の時計のような精巧な機械式の道具以外
に、自然である太陽との関係における地球の動きを元に
しての日時計で簡易に携帯しかつ移動しながら使用する
ような日時計は、無かった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】自然法則を利用し
た、本来故障とは無縁で半永久的装置である従来の日時
計は、太陽が見た目で変化する位置によってその時刻を
知ろうとする方法である。そのためには、太陽の光線と
の関係において日時計をその場所の方位と緯度によって
それに叶う方法で正確に固定し設定した相互の関係の成
立が必要で有った。すなわち、従来の日時計とはもとも
と据え置き式のもので、それを移動しながら使用するに
は不向きである。地球の地磁気と太陽の見た目の変化の
関係という自然の諸力を利用して、日時計のように故障
とは無縁でかつ移動に適した半永久的な時計を作れない
だろうか。
【0004】太陽が空に輝き光を放つ限り太陽は、地球
上の特定の場所で特定の時刻に特定の方位に在る訳で、
日時計はそこに形成される相互の関係から消極的に日照
時のみその時刻を知るというのが従来の日時計である。
【0005】それに対して、移動が可能であるばかりで
なくかつ太陽の日の出日の入りの方位の予測、そしてそ
の時刻の予測など時計としての利用以外にも、野外での
自由な場所での積極的な使用のできるより多機能な日時
計は作れないだろうか。
【0006】移動式又は携帯式であるためには、より小
さくより使用の容易なものである必要がある。この目的
を達成するためには、携帯の方法及び時刻の表示の方法
などを使用者の立場で工夫する必要があった。
【0007】時刻を太陽の動きから知るという課題は、
太陽の方位と月日と時刻との関係においてその年間の繰
り返しに不変性があれば、それを明らかにする手段があ
るはずである。そして半永久的な方位磁石の力を利用し
て故障の無い携帯に便利で移動しながらの使用を前提と
して、太陽の出没から太陽の各方位の時刻を測定する手
段は可能なはずである。
【0008】太陽の方位の変化を月日と時刻との関係の
中で図式化すれば、月日と方位が判れば残る一つの時刻
が読み取れる時計となるものが作れる筈である。
【0009】またそれは携帯に便利であるだけでなく、
時計としての適度の精度のものである必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】当発明である図を携帯できるものとするた
めに、一般に頒布された携帯式の方位磁石と同程度の大
きさの図にし、なをかつそれでいて使用が有功な解読度
の図にした。
【0011】本図を既成の方位磁石等にも容易に貼り付
けて使用できるように、片方の面に接着剤を付けた。
【0012】限られた面積の中での情報伝達手段の中
で、より多くの情報を表示しようとする時、情報の判別
理解のためにはそれなりの工夫が必要である。それで、
情報の密度の高い部分の表示を判別し易いように図の一
部を部分拡大または部分縮小した。
【0013】本発明の時計としての精度は、日時計と同
程度の精度の範囲である。ここで言う精度とは、制作し
た図の精度のことである。
【0014】図1は、観測地点が東経135度29.6
分、北緯34度41.3分における日本標準時刻を元に
した太陽の日の出から日の入り迄の方位と月日と時刻に
おける一年間の相互の関係を表示したグラフ図である。
そして、本発明の実際の使用を目的とした方位磁石と同
じ程度の大きさの、ここで言う携帯式サイズのものであ
る。
【0015】図2は、図1を説明のために拡大したもの
である。以下は図2によってその手段について述べる。
北側すなわち図の下側から始まる北から南に到る縦軸
は、一月一日から始まって南側の十二月三十日で終る一
年間の月日を表わす。図2の中央に縦に下から一、二、
三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二、とある
のは一月から十二月までを示す。また各月を30日とし
て表示したので、各月の15日は、その真ん中である。
【0016】また横軸である方位角度は、磁石上の北を
0度とし、東を90度、南を180度、西を270度と
した表記法による方位角度を表わし、この観測地での夏
至の日の日の出の方位角度から日の入りまでである。そ
の方位角度は、東の66度から始まって、西の306度
迄である。
【0017】太陽の方位と月日と時刻の関係のグラフ図
として、日の出から始まって日の入りまでの方位と、午
前五時から午後七時までの各時刻毎の太陽の方位が縦軸
の月日と横軸の方位角度の中にそれぞれ太陽の日の出入
り曲線及び各時刻曲線として示されるように記されてい
る。
【0018】図2の横軸である方位角度については、図
2の左側である東の夏至の頃の六六度で始まって一〇〇
度迄と同じく西側の二六一度から始まって三〇六度まで
はそのグラフの各間隔を最も広く配置している。従って
方位角度の配置は東の一〇一度から一二〇度までと二四
一度から二六〇度迄がその次に広く、一二一度から二四
〇度迄が最も狭く表示されている。
【0019】一月から十二月までの縦軸に添うようにし
て並ぶ縦の曲線は、図2の左である東側から、日の出そ
して午前の5時、6時、7時、8時、9時、10時、1
1時、12時、そして午後の1時、2時、3時、4時、
5時、6時、7時さらに日の入り時に太陽が位置する一
年360日の各日の方位上の配置曲線である。グラフの
中央横向きに左から5、6、7、8、9、10、11、
12、1、2、3、4、5、6、とあるのは、左から午
前5時から夕方の午後6時迄のことを差し示す。従っ
て、日の出曲線の次の東側に位置する短い曲線が午前5
時の時刻曲線で、時刻曲線の右側にその数字を配置し
た。午後7時の時刻曲線は日の入りの曲線の一つ手前の
短い曲線であるが、図の関係から7時の表記である数字
の、7、の表記を省略した。ただし、これらの日の出入
り曲線及び時刻線は、方位磁石の方位と一致させるため
に偏角を6度として方位磁石の南を180度としてい
る。
【0020】日ノ出以前の太陽の位置と日の入り後の太
陽の位置は、図上のそれぞれ東と西のそれぞれ外側の部
分である方位にして65度迄と307度以降である。
【0021】東の初めの曲線は日の出曲線であり、また
西の終わりの曲線も日の入り曲線である。それは月日別
の太陽の日の出入りの方位角度を示す。それは、時刻線
ではない。しかしそれはまた、時刻をも差し示す。
【0022】太陽の方位を各時刻で配置した時刻線は、
午前5時から午後7時までの15本である。従って各時
刻線の中間は、各時刻の1分から59分を表わしその中
央は各30分を表わす。
【0023】一月から十二月までの各月一日の日の出と
日没と、午前5時から午後7時までの時刻の太陽の位置
の配置の根拠である数値を、表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1の構成は縦軸が月日を横軸が方位角度
を表わし、各月の一日の各時刻の太陽の方位と、日の出
日の入りの太陽の方位とその時刻が記されている。例え
ば、六月一日の日の出は方位角度68度時刻は4時47
分であり、午前5時の太陽の方位は70度である。
【0026】これまでに述べた太陽の日の出日の入り
は、地平線における太陽の位置での方位を表わし1度未
満を四捨五入し、また時刻は1分未満を四捨五入してい
る。
【0027】また図1と図2そして表1は、大阪市立科
学館発行の「こよみハンドブック」日の出入り南中と太
陽の方位表を元にして作成した。
【0028】
【作用】太陽の日の出日の入りの境界線である東西のそ
れぞれの外側の線は、時刻線と異なることは説明した
が、その境界線はまた日の出日の入りの時刻をも表わし
ている。例えば、6月1日の日の出は図2から磁石上の
東の66度よりも2度ほど西に進んだ68度くらいであ
る事が判る。それは80度から100度までのグラフの
間隔が20度である事から、およそそうである事が判
る。そして更に2度ばかり進んだ70度辺りには、午前
5時の時刻線がある。この事から6月1日の日の出が午
前5時前である事は明らかである。では午前5時から太
陽の方位にして2度以前が、時間にすれば何分になるか
という事が明らかになればよい。直後の午前5時から6
時までに太陽の方位がどの程度変化したかを6月1日の
場合で見てみると、その変化が約8度である事が判る。
すなわちそれは、1度の太陽の方位の変化にはほぼ7分
30秒を要している事が判る。この図から見る限り、6
時以降も同様の推移なので5時以前も同様とみなして2
度の変化を15分と計算すると、6月1日の日の出は、
4時45分となる。そして表1では6月1日の日の出は
4時47分であるので、その誤差は2分である。
【0029】では次に5月1日の日の出に付いて見てみ
ると、日の出曲線が5時と6時の時刻線と交差している
図2を見ると、午前5時の時刻線と日の出曲線との交点
がおよそ74度である事が読み取れる。日の出曲線は5
月1日には77度辺りに有りそして三月中旬の午前6時
の時刻線と日の出曲線との交点が97度から98度の辺
りである事が判る。日の出曲線の上を、午前5時と同6
時の時刻線がおよそ74度から98度まで移動してい
る。これは日の出曲線の98度から74度までの1時間
の移動の24度の変化の内、5月1日においては日の出
曲線が午前5時の77度迄6時に向かって太陽の方位に
しておよそ3度進んだ事を意味している。1時間に24
度の方位の変化の内、およそ3度進んでいるという事
は、1時間の八分の一時間進んだことがわかる。その事
から6月1日の日の出時刻は、およそ5時8分頃である
ことになる。表1との誤差は、0分である。このように
日の出入り曲線は、その時刻を示す作用がある。
【0030】各時刻線は各時刻を示すだけでなく、その
間の時刻をも示す。例えば、七月一日の西の八〇度に太
陽が位置する時の時刻に付いて見てみる。図2から見て
判るように、それは午前6時と7時のほぼ中間である。
従って七月一日の西八〇度の方位に太陽がある時刻は、
午前6時30分頃となる。表1で確かめると、午前6時
は太陽の方位は76度でありまた7時は84度であるか
ら、80度は丁度午前6時と7時の中間の6時30分で
あり、表との時刻の誤差は0分である。
【0031】また太陽の移動の様子は、方位と時刻線が
季節毎にどのように変化しているかが見て取れる。例え
ば、太陽の方位は夏の日の日の出と冬の日の日の出に
は、60度もの差がある事が視覚的に判る。また夏の日
は、冬の日よりも時間単位の太陽の方位の変化すなわち
移動が早い事が視覚的にわかる。
【0032】当図と方位磁石とで、観測日の月日を読み
取る事が出来る。これは、日時計には無い作用である。
例えば、日の出の方位が100度であるとする。日ノ出
の方位が100度であるのは三月の初旬頃と十月の初め
頃である。その時の日の入りの方位が273度の近くで
ある場合は、十月の初め頃であるとする事ができる。ま
たその時の日の入りが267度辺りである場合は、三月
の初旬頃であると判断する事ができる。
【0033】それに加えて時計が有り、方位が100度
で時刻が午前6時だとする。同様に当図からそれに該当
するのは、十月初めである。仮に十月一日だとすると、
日の入りは何時となるだろうか。日の入りの方位は27
3度辺りであるので先に示した方法で計算すると、その
時刻は5時40分頃である筈である。そして時計で確認
すると、よりそれが確かになる。
【0034】また、当図によって太陽の任意の時刻の方
位を予測できる。日時計は太陽が昇ると同時に日が差さ
ないと時刻を読む事が出来ないが、当図は太陽が雲間に
隠れていたとしても太陽の方位を予測できる。例えば元
日の日の出の光景を写真に取りたい方角にカメラを向け
る時、その方位に前もってレンズを向ける事が出来る。
その方位は、ほぼ東に124度である。
【0035】またこの図によって、年間を通した見かけ
の太陽の方位上の動きを把握できるので学習効果があ
る。夏と冬とでは、日の出入り方位の差はほぼ60度に
も達しそれらが月毎に変化していく様子が視覚的に見え
る。
【0036】横軸である方位の配置を等間隔でなく、作
成されるグラフの実態すなわちグラフが混み入ってその
判別が困難な場合、それをより明瞭にするためにグラフ
の配分を変化させる事によりより明瞭なグラフとなっ
た。図2程度の大きさにした場合は、グラフの作成にそ
うした工夫は必ずしも必要でなかった。図1程度ののサ
イズにすると、午前の10時頃までと午後の2時以降の
時刻線が接近し過ぎて時刻線の判別が難しくなるからで
ある。
【0037】作成された図を腕時計の文字盤サイズある
いは方位磁石の文字盤サイズにまで小さくする事ができ
かつ判読が可能になり、携帯がより便利にる。発明物の
使用において携帯に便利であると言うのは、小さく軽い
と言う事だけでなく使用する目的においてそこで利用物
同士が一体化していることである。本発明は腕時計の文
字盤あるいは方向磁石の文字盤の上、またはそれらの任
意の場所に貼りつけるように加工しておく事で、当発明
を時計や磁石と一体不可分のものとさしてより利用効果
のあるものとする事ができる。それにより従来の時計や
方位磁石は、当発明と共に使用する事で時計としての新
しい作用、効果を産む。
【0038】
【実施例】当発明によって時刻を任意の場所で日本標準
時において知りたい場合、必要なのは観測日の確定とそ
の時の太陽の方位である。つまりその時が何月何日であ
るか、そして太陽が磁石上の方位でどちらの方角で何度
にあるのかという情報である。つまり、月日、方位、時
刻の内、どれか二つが明らかであれば、残りの一つが明
らかになる。図2は偏角を6度として磁石上の角度に方
位を修正した事は既に述べた。従って真の南はその時磁
石の186度の方向である。その日が七月一日であり、
その時太陽の方位は磁石上の北を0度として東を90度
南に180度としての100度の位置にあるとする。そ
れは磁石上の東から南に10度の位置である。さてその
測定の方法は、次の通りである。まず磁石の南針を方位
の南、すなわち180度と一致させる。方位磁石は、水
平にしてそのままの状態を維持する。慣れれば立ったま
ま片手に方位磁石を持っても良い。できるだけまっすぐ
で細い棒、例えば食後に使用する楊枝のようなものを別
の片手に用意する。その細い棒を方位磁石の太陽の側に
できるだけ垂直に立て、そして影が直線となるようにす
る。その際、方位磁石の外縁には方位角度が記入されて
いるので、注意深く棒の先端が角度のメモリに垂直に触
れると同時に棒の太陽光線による影が方位磁石の真ん中
を横切るように棒を配置する。方位磁石の水平面に垂直
に立ったまっすぐな棒が作る影は、太陽が影として形作
る直線の方向の方位にあることになる。垂直に立てた棒
の先端が示す方位角度は、既に当図と同様の遍角を修正
し同様に角度を配置して置かれているので、細い棒の先
端が方位角度の目盛りに触れるその方位角度を読み取れ
ばよい。その時、影が方位磁石の反対側の、この場合だ
と280度の上を通過している事を確認して読み取るの
もよい。
【0039】方位を測定するために工夫された磁石もあ
るので、それを使用する方がより正確ではあるが、慣れ
ればシャープペンシルなどを使用して上記の方法で測定
しても良い。シャープペンシルは太い影を方向磁石の上
に落とすことになるが、その中心を方位目盛りで読み取
るのは難しくはない。何故なら影の幅が1センチメート
ルあったとしても、その影の中心が上の例だと280度
にあり両側の影が280度の5ミリずつ外側に在れば良
い。屋外で当携帯式方位時計を使用して時刻をより正確
に知りたい場合は、定点で精度の高い測定を求めるより
は、観測位置を複数移動してすばやく時刻を求めその平
均で時刻を求める方が良いであろう。それは、磁石は見
えない磁力の障害で観測地での測定が、正確に地球の磁
力線に呼応しているとは必ずしも言えない場合があるか
らである。また、移動し測定し時刻を求めている間に数
分間が過ぎ去ることもあるからである。
【0040】図1は大阪府のおよそ東経135度北緯3
5度での観測データによるものであるが、この図あるい
は観測者が測定する太陽の方位の精度、あるいはこの図
の制作上の精度等を考慮したとしても、その方位または
時刻を一分一秒での精度を追求するものではない。また
観測地点の緯度経度がそれぞれ一度程度の誤差を生じて
も、それはここでの観測、測定、時刻の確定のプロセス
で発明の実用上の許容の範囲としている。すなわち携帯
式の磁石は天の真の東西南北から偏角としての誤差を有
するものであるし、また観測地点での地質、建物、地下
の配管などによってその測定地での誤差を含むものであ
るからである。
【0041】七月一日とは、グラフの縦軸の下である北
の側から数えて七番目の、第一日目である。ここでは各
月を30日としてしているので、その位置は七月の枠の
30分の1を北から南に図の上へと進んだ所である。
【0042】図2の中で七月一日の方位100度に東か
ら数えて日の出の曲線を除いて第五番目の曲線がある事
が判る。これは日の出の次の曲線である午前五時から第
五番目の時刻線であるから、午前9時00の時刻線であ
る。月日と太陽の方位が判れば、図2によって時刻を読
み取れば良い。
【0043】方位磁石と図2とで、七月一日の東100
度に太陽が位置するのであれば、観測の結果その時刻は
午前9時頃である事が判る。仮に太陽の方位が同じでも
観測日が五月一日なら、時刻は午前8時頃である事が判
る。同様に十月一日であれば、時刻は午前6時頃でそれ
はまた日の出の頃でもある事が判る。
【0044】
【発明の効果】当携帯式方位時計図を使用することで、
電池などの動力を使用する腕時計などに対し、電池の消
耗や部品の故障等が無いので、当携帯式方位時計図の時
計としての効果または方位図としての効果などは、半永
久的である。
【0045】当携帯式方位時計図は、太陽の方位によっ
て時刻を知るだけでなく時刻が判っていれば日の出迄の
時間を知る事が出来る。また前もって日の入りの時刻を
知る事も出来る。およそ時計はその時刻を知らせる事し
かしないのに対し、当図は年間の太陽の月日毎の時刻に
おける太陽の方位を全体として知らせてくれる。
【0046】また、日の出日の入りの方位を前もって知
る事が出来る。例えば、特定の月日の日の出の方位を知
りたい時、それを知る事が可能である。写真を取りたい
場合、日の出の前に日の出の方角にレンズを向けタイミ
ングを合わせる事も可能であるし、山間部で早朝の日の
出を受ける位置を選んでテントを張る事も可能である。
また山間部で見た古墳の入り口の方位を測った時、それ
が日の出の方向ばかりでなく谷間からの朝日の差す方向
に向いている事を発見する事が出来たりするのは、得難
い発明の効果である。こうした働きは、従来の日時計ま
たは時計からは得られ無いものである。
【0047】さらに月日が不明であり日の出の時刻が6
時20分頃であれぱ、図1の午前6時20分頃の太陽の
位置を求めると三月の十日頃とは別に十一月の一日頃に
も同時刻の日の出のある事が判る。またその日の日没が
午後6時頃であればそれは三月十日頃であるし、日没が
午後5時頃であれば十一月一日頃である事が判る。この
ように方位時計は、時計と併用すると事でおよその月日
を教えてくれる。当図は、小さい面積の中に一年間の太
陽と方位と時刻の情報をもたらす効果がある。これらの
効果は、小さな携帯式方位時計図を使用する前提の場合
はより使用上の解読精度は低くなるものではあるが、よ
り拡大した当方位時計図と精密な方位磁石とその測定が
より精密であれば、より時刻測定の精度が高くなる事は
言うまでも無い。
【0048】方位磁石が無くても、当図と時計があれば
真の東西南北を求める事ができる。例えば、三月一日昼
の12時00分に太陽が位置するのは、磁石上の182
度である。しかしこのグラフでは偏角の6度を磁石上の
方位として修正しているので、真南は磁石上の186度
の方角である。従って磁石を持ち合せていなくても当携
帯式方位時計から三月一日の12時00分に太陽が位置
する方角より4度西側が、そこでの真南である事が判
る。一月一日の場合は、昼の12時00分頃にちょうど
磁石上の186度に太陽が来るので、その方位がほぼ真
南となる。このように当方位時計図は、時計と併用する
事で磁石が正常に働かない場所においてもほぼ正確な方
位を知る事が出来る。当発明の、方位計としての効果で
ある。
【0049】図2においては横軸である方位角度のグラ
フ上の配置が、66度から100度迄とまた261度か
ら306度迄と、101度から120度までとまた24
1度から260度迄と、121度より西に240度迄と
はグラフの間隔がそれぞれ図のような間隔でグラフを構
成し、そして太陽の時刻毎の時刻線を表示した。それに
より、日の出から午前十時までと午後一時以降日の入り
までの時刻線が、グラフの表示の一部分での拡大又は縮
小の効果の結果、より明瞭に判別できる携帯式での使用
により効果的なものになった。
【0050】当携帯式方位時計図は、ほぼ北緯34度4
1分東経135度30分での観測を元として作成したも
のである。そして他地域での観測データによって同様に
地域別の当携帯式方位時計図を同様に作成する事ができ
る。地域別のデータから地域別の携帯式方位時計図を同
様に作成し、同様に使用すれば世界の広い場所で同様の
効果を得る事が出来る。
【0051】従来の日時計は基本的に据え置き式のもの
であるが、本発明は携帯式としての移動が可能である。
では、当図ではどの程度までが移動が可能でどの程度の
範囲までが使用効果があると言えるのだろうか。
【0052】仮に当図で、東経135度30分北緯34
度41分から北に一度または南に一度移動した場合、あ
るいは東に一度西に一度移動してそれを使用する場合、
その作成した方位時計の誤差は東経135度30分、北
緯34度41分であるその観測地点とはどの程度の誤差
を生じるだろうか。
【0053】仮に、当発明である図2を使用して東経1
35度30分北緯34度41分からそれぞれ南と北に一
度ずつ移動して使用したとする。そこでは、南中時刻に
ついては変化はないし方位上の変化も理論上では、最大
で0.3度程度である。例えば移動による誤差が最大に
なる夏至の日の太陽の日の出日の入りの方位は、使用場
所を図2の観測場所よりも北に一度移動した場合は、そ
れぞれ66度から65度へそして306度から307度
へと0.3度程度誤差を生じるに過ぎない。
【0054】また東西にそれぞれ一度移動した場合は、
南中時刻がそれぞれ東の場合はほぼ4分早くなり西に移
動した場合は4分遅くなる。
【0055】また、図2の使用誤差許容範囲を時間にし
て5分以内とすると、緯度の一度の誤差は4分であるの
で直線距離にして西と東に移動距離はおよそそれぞれ1
00キロメートルである。
【0056】さらに測定の誤差を方位角度にして1度迄
を使用誤差許容範囲とすると、図1の使用誤差許容範囲
地域の南北への移動距離は、それぞれおよそ300キロ
メートル迄である。
【図面の簡単な説明】
【図1】当発明の、携帯式方位時計図としての実用的サ
イズである。
【図2】図1の、説明のための拡大図である。
【符号の説明】
1 、、、、、、、、、▲10▼、
▲11▼、▲12▼は、午前もしくは午後の時刻を表わ
す。 2 一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、
十二は、月を表わす。 3 六六、八〇、一〇〇、一二〇、一四〇、一六〇、一
八〇、二〇〇、二二〇、二四〇、二六〇、二八〇、三〇
〇、三〇六は、方位角度を表わす。 4 東、西、南、北、は、磁石上の東西南北を表わす。 5 135度は、経度の東経135度を表わす。 6 35度は、緯度の北緯35度を表わす。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽の方位、月日そして時刻毎の太陽の方
    位に関する観測者との関係を、日の出から日の入りまで
    のグラフ図形に構成しかつそこに特定の時刻の太陽の位
    置を表示し、太陽の方位あるいは月日もしくは時刻の内
    いずれかの二つが明らかな場合残りの一つに付いても自
    ずとそれが判明する関係にある図形からなる、携帯式方
    位時計図。
  2. 【請求項2】図形の構成において、グラフ図形をより明
    瞭に表示するために、方位角度のグラフ上の配分を任意
    に変化させ、部分的にグラフ図形を拡大あるいは縮小し
    た構成のグラフ図形からなる携帯式方位時計図。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2において、日の出か
    ら日没までの太陽の方位と午前五時から午後七時までの
    各時刻の太陽の方位を一年の360日の各日に図として
    構成する図形の携帯式方位時計図。
  4. 【請求項4】請求項1.2.3に於いて、全体の構成が
    携帯用として、全体が直径4センチメートル程度の大き
    さの円形の構成からなり、材質は耐水性の紙またはプラ
    スチック及びビニールなどからなり、透明あるいは不透
    明のその薄板の上に当図形を構成しその薄板の片面に透
    明の接着剤を付け腕時計や方位磁石の表面のガラス面や
    他の面に貼りつけられるように加工した、携帯式方位時
    計図。
JP2000185450A 2000-05-16 2000-05-16 携帯式方位時計図 Expired - Fee Related JP3608193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000185450A JP3608193B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 携帯式方位時計図

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000185450A JP3608193B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 携帯式方位時計図

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001324580A true JP2001324580A (ja) 2001-11-22
JP3608193B2 JP3608193B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=18685768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000185450A Expired - Fee Related JP3608193B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 携帯式方位時計図

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3608193B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069773A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Kddi Corp 情報端末装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069773A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Kddi Corp 情報端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3608193B2 (ja) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2225632C2 (ru) Хронометр для определения времени восхода и захода солнца
US4028813A (en) Sun compass
US6604290B1 (en) Sidereal sundial
ES2242435T3 (es) Reloj provisto de medios para definir la longitud de un lugar.
RU2223525C2 (ru) Универсальный хронометр для определения широты и долготы
US4520572A (en) Geographical sundial
JP2001324580A (ja) 携帯式方位時計図
KR102071980B1 (ko) 균시차를 보정한 해시계 장치 및 동작 방법
Lee et al. A study for the restoration of the sundials in King Sejong era
US11119445B2 (en) Astronomical horological device
CN101329550A (zh) 钟表实时显示盘
CN115427896A (zh) 用于空间探索和/或地表探索的电子表
RU95865U1 (ru) Солнечный календарь-часы (варианты)
WO2002084412A1 (fr) Appareil horaire decimal solaire
Rao BS Shylaja and VSS Sastry: Jantar Mantar Observatories of Jai Singh, Bangalore Association for Science Education, Jawaharlal Nehru Planetarium, Bengaluru-560001, pages 20; price Rs. 500/-US $49/-
JPH08335030A (ja) 太陽の経路と地方時を含む日の出日の入り位置推測器
JP3218585U (ja) 日時計
CN216084089U (zh) 一种具有演示地日相对位置关系及相关功能的时钟
Budd et al. Analemmatic sundials: How to build one and why they work
RU101215U1 (ru) Часы с показом солнечного времени на земле
KR200368091Y1 (ko) 해시계
US876604A (en) Combination of means for surveying and navigation.
Lee et al. Sundials and lunar eclipses
CN114049832A (zh) 一种具有演示地日相对位置关系及相关功能的时钟
SU373752A1 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees