JP2001308879A - プロトコル処理方法及び装置 - Google Patents

プロトコル処理方法及び装置

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JP2001308879A
JP2001308879A JP2000124197A JP2000124197A JP2001308879A JP 2001308879 A JP2001308879 A JP 2001308879A JP 2000124197 A JP2000124197 A JP 2000124197A JP 2000124197 A JP2000124197 A JP 2000124197A JP 2001308879 A JP2001308879 A JP 2001308879A
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Takayuki Onishi
隆之 大西
Jiro Naganuma
次郎 長沼
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】符号ストリーム内に含まれ、復号処理に重要と
なるヘッダやトレーラ情報を保護することを考慮した、
プロトコル処理方法及び装置の提供。 【解決手段】入力ストリームSinを格納するバッファメ
モリ11と、バッファメモリ11に格納した入力ストリ
ームSinに含まれるヘッダ及びトレーラ種と位置を検出
するヘッダ・トレーラ検出部12と、各種のヘッダ及び
トレーラ種aに付与する優先度bの値を格納した優先度
テーブルメモリ14と、バッファメモリ11からのペイ
ロードdとヘッダ・トレーラ検出部12からのヘッダ・
トレーラ検出情報cを受けて、ヘッダ・トレーラ検出情
報cをもとに優先度テーブルメモリ14から設定すべき
優先度fを取得し、通信路プロトコルに従い、取得した
優先度fを付与したパケット又はセルを生成し出力する
優先度付きパケット・セル生成器13と、で構成される
特徴的構成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像や音声等を圧
縮符号化した情報を、通信路を介して伝送する処理に適
したプロトコル処理方法及び装置に関するものであり、
特に、インターネット、イントラネット上でのディジタ
ルメディア通信を主とするアプリケーションの応用に適
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像や音声等のメディア情報を圧
縮符号化する技術として、MPEG−2符号化等の技術
が存在する。かかる技術により生成された符号ストリー
ムはDVDビデオ等の蓄積システムのみならず、テレビ
会議システム、ディジタル放送システム等、通信路を介
した伝送システムにも適用が進んでいる。又、コンピュ
ータ通信網の発達に伴って伝送路は、IPネットワーク
やATMネットワーク等、パケット、セルと呼ばれる宛
先を含んだ伝送単位にデータを格納して伝送する方法が
普及している。
【0003】伝送データを格納するパケットやセルに優
先度情報を付加することにより、通信路の輻輳等の原因
でパケットやセルを廃棄する場合において優先度の高い
パケットやセルを優先的に保護する機構が従来存在す
る。図8はATMセルヘッダフォーマット、図9はIP
パケットヘッダフォーマットである。例えば、図8のA
TMセルでは、1ビットのセル損失優先表示(CLP)
を0とすることで優先度を高く設定することができ、セ
ル廃棄から優先的に保護される。図9のIPパケットに
おいても同様の優先度表示フィールドが用意されてい
る。
【0004】符号ストリームを上述した通信路で伝送す
る際、重要度の高いデータと低いデータを分割して符号
化し、輻輳等により伝送速度が低下した場合には重要度
の高いデータを優先して伝送する手法が従来から考案さ
れてきた。ここで、重要度の高いデータとは、動画像ス
トリームを例にとれば、画像の低周波成分等、人間の視
覚特性に伴って、復号時の映像品質を保つ上でより重要
である動画像情報を指す。
【0005】符号ストリームでは、一般的に符号同期を
取る為の同期信号や、符号化の際用いた各種パラメータ
等、符号ストリームを復号する際に必要となる基本情報
を集積して配置した個所が存在する。これは一般に符号
ストリーム内で、映像情報や音声情報を記録した符号の
前方及び後方に配置され、それぞれヘッダ及びトレーラ
と呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したヘッダ及びト
レーラは符号ストリームを復号する上で重要度の高い情
報であるにも拘わらず、上述した従来の手法ではこれら
を伝送時の廃棄から優先的に保護する機構は存在しなか
った。これらが欠落した符号ストリームを復号器に入力
すると、復号時に必要な基本情報が得られないだけでな
く、同期情報の損失により符号同期が取れなくなり、そ
の結果復号映像や音声におけるエラーの伝播や復号器の
動作の破綻を引き起こすといった問題があった。
【0007】従来の技術では、重要度の高いデータと低
いデータを分割して符号ストリームを作成し、重要度の
高いデータを優先的に保護することで品質低下を防いで
いたところ、符号ストリーム内に含まれる、復号処理に
重要となるヘッダやトレーラ情報を保護することが考慮
されていなかった為に、これらヘッダやトレーラを含む
パケットやセルが廃棄されることがあった。
【0008】又、符号ストリーム内のヘッダやトレーラ
情報が欠落し、受信側に届かないことにより、復号器で
は復号エラーの伝播や復号器動作の破綻を引き起こして
いた。
【0009】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は以下の通りである。
【0010】本発明の第1の目的は、符号ストリーム内
に含まれる、復号処理に重要となるヘッダやトレーラ情
報を保護することを考慮した、プロトコル処理方法及び
装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、符号ストリーム内
のヘッダやトレーラ情報の欠落を防止し、復号エラーの
伝播、復号器動作の破綻を阻止する、プロトコル処理方
法及び装置を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、受信側における多
重化符号ストリームの復号品質を向上させ、より高品質
で安定した映像、音声の伝送を可能とする、プロトコル
処理方法及び装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、明細書、図面、特
に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと
明らかとなろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、上記課題
の解決に当たり、各種データを符号化したストリームの
入力を受けて所定の処理を行い、ヘッダ及びトレーラ種
の重要度に対応した優先度の情報をもとに、当該ストリ
ーム中のヘッダ及びトレーラの重要度に応じた優先度を
設定して出力パケット・セルストリームとして出力する
特徴的構成手法を講じる。
【0015】本発明装置は、上記課題の解決に当たり、
各種データを符号化したストリームの入力を受けて所定
の処理を行い通信路プロトコルにした出力パケット・セ
ルストリームを出力する処理装置であって、ヘッダ及び
トレーラ種の重要度に対応した優先度に関する情報を格
納する優先度テーブルメモリを保有し、当該優先度テー
ブルメモリを参照して当該入力したストリーム中のヘッ
ダ及びトレーラの重要度に応じた優先度を当該出力パケ
ット・セルストリームに設定可能とする特徴的構成手段
を講じる。
【0016】更に、具体的詳細に述べると、上記課題の
解決は、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法又
は手段の採用により、上記目的を達成するように為され
る。
【0017】本発明方法の第1の特徴は、各種データを
符号化したストリームの入力を受けて所定の処理を行い
出力パケット・セルストリームを出力する処理方法にお
いて、ヘッダ及びトレーラ種の重要度に対応した優先度
の情報をもとに、前記入力されたストリーム中のヘッダ
及びトレーラの重要度に応じた優先度を前記出力パケッ
ト・セルストリームに設定してなるプロトコル処理方法
の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記処理方法が、前記入力によ
りストリームが順次バッファメモリに格納されると、当
該格納されたストリームを検査し、当該ストリーム中に
存在するヘッダ及びトレーラの種類と開始位置及び終了
位置を取得してヘッダ・トレーラ情報とし、前記バッフ
ァメモリから取り出したストリームをペイロードとし、
通信路プロトコル処理してパケット又はセルを生成する
際に、各種のヘッダ及びトレーラ種に付与する優先度の
値を格納した優先度テーブルを参照して、前記ヘッダ・
トレーラ情報をもとに当該ヘッダ・トレーラ種に対応す
る優先度を得て、ヘッダ及びトレーラがペイロードに含
まれるパケット又はセルの優先度設定フィールドに、当
該対応する優先度を設定し、前記出力パケット・セルス
トリームとして出力してなるプロトコル処理方法の構成
採用にある。
【0019】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方
法の第2の特徴における前記検査及び取得が、同期信号
検出手段により同期符号テーブルを参照しつつ前記バッ
ファメモリに格納されたストリーム中の同期信号を検出
すると、当該ストリームの入力にあわせて加算されるア
ドレス情報を示すアドレスカウント手段を参照して、検
出したヘッダ及びトレーラの種類及び開始アドレスを開
始情報とし、当該開始情報を受けてヘッダ・トレーラ長
検出手段により、ヘッダ・トレーラ符号テーブルを参照
して、前記バッファメモリ中のストリームから必要な部
分を読み出し復号して優先的に保護するヘッダ及びトレ
ーラの長さを検出し、前記アドレスカウント手段の参照
値とをもとに終了アドレスを算出して行ってなるプロト
コル処理方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記処理方法が、前記入力が複
数のストリーム入力の場合は、当該複数のストリームを
多重化して、前記出力パケット・セルストリームを出力
してなるプロトコル処理方法の構成採用にある。
【0021】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第4の特徴における前記処理方法が、前記
入力によりストリームが順次各バッファメモリに格納さ
れると、当該格納されたストリームを検査し、当該スト
リーム中に存在するヘッダ及びトレーラの種類と開始位
置及び終了位置を取得してヘッダ・トレーラ情報とする
と共に、前記各バッファメモリに格納されたストリーム
から前記多重化に必要となる情報についても検出して多
重化の為のストリーム情報とし、ストリーム多重化処理
手段により当該ストリーム情報をもとに多重化に必要と
なるストリーム要素を別のバッファメモリに作成し、前
記ストリーム多重化処理手段からの出力制御情報に基づ
き、前記各バッファメモリと前記別のバッファメモリを
切替えながら読み込み多重化ストリームとしてつなぎ合
わせ処理を行うと共に、前記ヘッダ・トレーラ情報を参
照して当該処理がヘッダ及びトレーラに係るか否か、そ
の種類を判別してヘッダ・トレーラ種情報として、当該
多重化ストリームと同期させて、優先度付きパケット・
セル生成手段に出力し、当該優先度付きパケット・セル
生成手段により、通信路プロトコル処理を行い、パケッ
ト又はセルを生成する際に、各種のヘッダ及びトレーラ
種に付与する優先度の値を格納した優先度テーブルを参
照して、前記ヘッダ・トレーラ種情報をもとに、当該ヘ
ッダ・トレーラ種に対応する優先度を得て、ヘッダ及び
トレーラがペイロードに含まれるパケット又はセルの優
先度設定フィールドに、対応する優先度を設定し、前記
出力パケット・セルストリームとして出力してなるプロ
トコル処理方法の構成採用にある。
【0022】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方
法の第5の特徴における前記ヘッド・トレーラ情報が、
テーブルメモリに収められた同期符号テーブルを参照し
つつ前記バッファメモリの前記ストリーム中に同期信号
を検出すると、前記ストリームの入力によりバイト単位
で加算されるアドレスカウント手段を参照して、当該ス
トリーム中のヘッダ・トレーラ種及び開始アドレスを先
ず取得した後に、前記テーブルメモリ内のヘッダ・トレ
ーラ符号テーブルを参照しつつ前記バッファメモリから
必要な部分を読み出して復号し、優先的に保護するヘッ
ダ及びトレーラの長さを検出して、前記アドレスカウン
ト手段の参照値から終了アドレスを算出して取得してな
るプロトコル処理方法の構成採用にある。
【0023】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴にお
ける前記処理方法が、MPEG−2ビデオ符号化方式の
シーケンスヘッダ、GOPヘッダ、ピクチャヘッダ、ス
ライスヘッダ、MPEG−2システム符号化方式のPE
Sヘッダ、システムヘッダ、パックヘッダ情報には、高
い優先度を付与してなるプロトコル処理方法の構成採用
にある。
【0024】本発明装置の第1の特徴は、各種データを
符号化したストリームの入力を受けて所定の処理を行い
通信路プロトコルにした出力パケット・セルストリーム
を出力する処理装置において、ヘッダ及びトレーラ種の
重要度に対応した優先度の情報を格納する優先度テーブ
ルメモリを保有し、前記入力したストリーム中のヘッダ
及びトレーラの重要度に応じた優先度を前記出力パケッ
ト・セルストリームに設定可能な構成としてなるプロト
コル処理装置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における前記処理装置が、入力されたス
トリームを格納するバッファメモリと、当該バッファメ
モリに格納したストリームに含まれるヘッダ及びトレー
ラ種と位置を検出するヘッダ・トレーラ検出器と、前記
優先度テーブルメモリと、前記バッファメモリからのス
トリームをペイロードとし、前記ヘッダ・トレーラ検出
器からのヘッダ・トレーラ情報をもとに前記優先度テー
ブルメモリから設定すべき優先度を取得し、通信路プロ
トコル処理を行い、当該取得した優先度を付与したパケ
ット又はセルを生成して出力パケット・セルストリーム
として出力する優先度付きパケット・セル生成器とを具
備してなるプロトコル処理装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第2の特徴における前記ヘッダ・トレーラ検出器
が、前記バッファメモリに格納したストリームのバイト
アドレスをカウントするアドレスカウンタと、前記バッ
ファメモリ中のストリームに含まれる同期信号を検出す
る同期信号検出器と、前記バッファメモリ中のストリー
ムに含まれるヘッダ及びトレーラ長を、符号シンタック
スに従い検出するヘッダ・トレーラ長検出器と、前記検
出に必要となる同期符号テーブル及びヘッダ・トレーラ
符号テーブルを格納したテーブルメモリと、前記同期信
号検出器から得た前記ストリームにおける各種のヘッダ
及びトレーラの種別、開始アドレス、及び前記ヘッダ・
トレーラ長検出器から得た終了アドレスを格納するデー
タメモリとを具備してなるプロトコル処理装置の構成採
用にある。
【0027】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第1における前記処理装置が、前記入力されたスト
リームを格納する複数のバッファメモリと、当該バッフ
ァメモリに格納したストリームに含まれるヘッダ及びト
レーラ種と開始位置、終了位置及び多重化の為のストリ
ーム情報を検出し、ヘッダ・トレーラ情報及び多重化の
為のストリーム情報として出力するヘッダ・トレーラ解
析部と、多重化の為のヘッダを生成し、多重化を制御す
るストリーム多重化処理部と、多重化ストリームの形成
に必要となるストリーム要素を格納する別のバッファメ
モリと、前記複数のバッファメモリと前記別のバッファ
メモリを切替え、多重化ストリームを形成すると共に前
記ヘッダ・トレーラ情報を参照し被処理がヘッダ及びト
レーラに該当すれば種別を判断しヘッダ・トレーラ種情
報として当該多重化ストリームと同期させて出力する出
力切替器と、前記優先度テーブルメモリと、前記出力切
替器からの多重化ストリーム及びヘッダ・トレーラ種情
報を受けて、当該ヘッダ・トレーラ種情報をもとに前記
優先度テーブルメモリから設定すべき優先度を取得し、
通信路プロトコル処理を行い、当該取得した優先度を付
与したパケット又はセルを生成して出力パケット・セル
ストリームとして出力する優先度付きパケット・セル生
成器とを具備してなるプロトコル処理装置の構成採用に
ある。
【0028】本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装
置の第4の特徴における前記ヘッダ・トレーラ解析部
が、前記バッファメモリに格納したストリームのバイト
アドレスをカウントするアドレスカウンタと、前記バッ
ファメモリ中のストリームに含まれる同期信号を検出す
る同期信号検出器と、前記バッファメモリ中のストリー
ムに含まれ、優先的に保護するヘッダ及びトレーラ長を
検出すると共に、多重化に必要な情報を抽出するヘッダ
・トレーラ復号器と、前記検出に必要となる同期符号テ
ーブル及びヘッダ・トレーラ符号テーブルを格納したテ
ーブルメモリと、前記同期信号検出器から得た前記スト
リームにおける各種のヘッダ及びトレーラの種別及び開
始アドレス、前記ヘッダ・トレーラ復号器から得た終了
アドレスを格納するアドレス情報メモリとを具備してな
るプロトコル処理装置の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記優先度テーブルメモリが、MPEG−2ビデオ符号化
方式のシーケンスヘッダ、GOPヘッダ、ピクチャヘッ
ダ、スライスヘッダ、MPEG−2システム符号化方式
のPESヘッダ、システムヘッダ、パックヘッダ情報に
は、高い優先度を付与する情報を格納したメモリである
プロトコル処理装置の構成採用にある。
【0030】上記発明の各構成採用により、符号ストリ
ーム内に含まれるヘッダ及びトレーラ情報を格納するパ
ケット又はセルに高い優先度を設定して通信路に送り出
すことが可能になり、通信路が持つ優先度処理機能によ
り、輻輳等によるパケット又はセルの廃棄から優先的に
保護することが可能となる。故に、符号同期の確保に必
要な同期情報、復号に必要なパラメータ等が受信側の復
号器に、より確実に伝送され、復号エラーの伝播や復号
器動作の破綻を防ぐことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。
【0032】(装置例1)図1は、本発明の一実施形態
であるプロトコル処理装置の構成図である。
【0033】プロトコル処理装置αは、ヘッダ及びトレ
ーラの種類(ヘッダ及びトレーラ種)aと、ヘッダ及び
トレーラの重要度に対応してパケット又はセルに付与す
べき優先度(の情報)bを保持しており、映像データ、
音声データ及びその他のデータを符号化したストリーム
(時系列データ)又はそれらが多重化されたストリーム
である入力ストリームSinの入力を受け、ヘッダ及びト
レーラ種a、開始位置及び終了位置の位置情報の検出を
行う。
【0034】入力ストリームSinが複数の場合には多重
化して、当該入力ストリームSin又は多重化したストリ
ームをペイロードとし、通信路プロトコルに従ったプロ
トコル処理を行うと共に、事前に検出したヘッダ・トレ
ーラ種と位置情報をもとに、ヘッダ及びトレーラが含ま
れるパケット又はセルの優先度設定フィールドに、当該
ヘッダ・トレーラ種aに対応した優先度bを設定してパ
ケット又はセルを生成し、出力パケット・セルストリー
ムSoutとして出力する構成である。
【0035】尚、プロトコル処理装置αは、当然、入力
ストリームSinに対して、所定のシンタックスに従っ
て、データの組立、分解、挿入、削除、加工、並び替え
等の処理であるシンタックス処理を行う。
【0036】(方法例1)上述装置例1の動作手順を詳
説して本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法を
説明する。
【0037】プロトコル処理装置αの入力は、映像デー
タ、音声データ及びその他のデータを符号化したストリ
ーム又はそれらが多重化されたストリームである入力ス
トリームSinである。プロトコル処理装置αは、ヘッダ
及びトレーラ種aと、そのヘッダ及びトレーラの重要度
に対応してパケット又はセルに付与すべき優先度(の情
報)bを保持している。
【0038】プロトコル処理装置αは、入力ストリーム
Sinを順次調査し、入力ストリームSin中に存在するヘ
ッダ及びトレーラの種類(ヘッダ・トレーラ種)と開始
位置とを検出し、続いて、ヘッダ及びトレーラの符号情
報を解析して連続長を検索し、終了位置を算出する。そ
して、入力ストリームSinが複数であればこれを多重化
する。
【0039】続いて、入力ストリームSin又は多重化し
たストリームをペイロードとし、通信路プロトコルに従
いプロトコル処理を行い、パケット又はセルを生成す
る。この時、事前に検出したヘッダ及びトレーラ種と位
置情報とをもとに、ヘッダ及びトレーラがペイロードに
含まれるパケット又はセルの優先度設定フィールドに、
ヘッダ及びトレーラ種aに対応した優先度bを設定す
る。そして、生成したパケット又はセルは、出力パケッ
ト・セルストリームSoutとして出力される。
【0040】ここで、プロトコル処理装置αをMPEG
−2システム符号化方式に適用し、IPパケット又はA
TMセルを出力する場合を例にとって更に詳説する。
【0041】入力ストリームSinとして用いられるの
は、MPEG−2ビデオエレメンタリーストリーム(E
S)・オーディオエレメンタリーストリーム・ユーザー
データストリーム等、又はMPEG−2システムパート
で規定されたトランスポートストリーム(TS)・プロ
グラムストリーム(PS)乃至それに準じる多重ストリ
ームであり、優先的に保護する対象としては、MPEG
−2システムストリーム中のPESヘッダ・システムヘ
ッダ・パックヘッダ等、及びMPEG−2ビデオエレメ
ンタリーストリーム中のシーケンスヘッダ・GOPヘッ
ダ・ピクチャヘッダ・スライスヘッダ等が挙げられる。
【0042】これらのヘッダの先頭には、同期符号(0x
00 0x00 0x01)が配置されている為、この同期符号を検
出し、続く8ビットの値よりヘッダ種を判定する。続い
て、ヘッダ部分を復号し、ヘッダ長フィールドや拡張ヘ
ッダ長フィールド等を解析してその長さを検出し、終了
位置を算出する。複数のエレメンタリーストリーム及び
ユーザーデータストリームが入力された場合には、これ
らを多重化してMPEG−2トランスポートストリー
ム、プログラムストリーム、乃至それに準じる多重スト
リームを生成する。
【0043】続いて、プロトコル処理装置αは、入力ス
トリームSin又は多重化したストリームをペイロードと
してIPパケット又はATMセルを形成する。この時、
事前に検出したヘッダ種と位置情報をもとに、ヘッダが
ペイロードに含まれるIPパケット又はATMセルの優
先度設定フィールドに、ヘッダ種aに対応する優先度b
を設定する。そして、生成したIPパケット又はATM
セルは、出力パケット・ストリームSoutとして出力さ
れる。
【0044】図2は通信路にATMを使用する場合の出
力パケット・ストリーム例である。ATMセル1は、5
3バイトの固定長であり、5バイトのセルヘッダ2と、
48バイトのセルペイロード3からなる。
【0045】MPEG−2多重ストリームにおいて復号
に重要であると考えられるシステムストリームのPES
ヘッダ・システムヘッダ・パックヘッダ、ビデオストリ
ームのシーケンスヘッダ・GOPヘッダ・ピクチャヘッ
ダ・スライスヘッダの全て又は必要と考えられる一部の
ヘッダについて、それらがセルペイロード3に格納され
ているATMセル1については、セルヘッダ2に含まれ
る1ビットのCLP表示ビット4を「0」として高い優
先度とし、それ以外のATMセル1については、CLP
表示ビット4を「1」とする。ATM通信路では、CL
P表示ビット4が「0」であるATMセルを優先的に保
護する様動作する。
【0046】図3は通信路にIPを使用する場合の出力
パケット・ストリーム例である。IPパケット6は、パ
ケットヘッダ7と可変長のパケットペイロード8からな
る。尚、パケットヘッダ7の優先度表示フィールド9に
設定する値については現状では標準化されていないが、
事前にIP通信路側と取り決めた値を設定する。
【0047】MPEG−2多重ストリームにおいて復号
に重要であると考えられるシステムストリームのPES
ヘッダ・システムヘッダ・パックヘッダ、及びビデオス
トリームのシーケンスヘッダ・GOPヘッダ・ピクチャ
ヘッダ・スライスヘッダの全て又は必要と考えられる一
部のヘッダについて、それらがパケットペイロード8に
格納されているIPパケット6については、パケットヘ
ッダ7の優先度表示フィールド9に高い優先度を設定
し、それ以外のIPパケット7については優先度表示フ
ィールド9に低い優先度を設定する。IP通信路では、
優先度表示フィールド9に高い優先度が設定されたIP
パケット7を優先的に保護する様動作する。
【0048】これにより、符号ストリームの復号に重要
となる領域により高い優先度を付与し、通信路上での廃
棄から保護することで、受信側の復号動作が安定し、そ
の結果として、復号品質を向上できる。
【0049】(装置例2)図4は、本発明の一実施形態
であるプロトコル処理装置の構成図である。
【0050】プロトコル処理装置βは、入力ストリーム
Sinを格納するバッファメモリ11と、入力ストリーム
Sinに含まれるヘッダ及びトレーラの種類と位置を検出
出力するヘッダ・トレーラ検出部12と、各種ヘッダ及
びトレーラに付与する優先度の値を格納した優先度テー
ブルメモリ13と、通信路プロトコルに従い優先度を付
与したパケット又はセルを生成し出力ポートより出力す
る優先度付きパケット・セル生成部14とで図の様に構
成される。
【0051】(方法例2)上述装置例2の処理手順を詳
説して本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法を
説明する。
【0052】プロトコル処理装置βでは、上記方法例1
と同様の入力ストリームSinが順次バッファメモリ11
に格納される。すると、ヘッダ・トレーラ検出部12に
より、バッファメモリ11に格納されたストリームを検
査し、ストリーム中に存在するヘッダ及びトレーラの種
類と開始位置とを検出し、続いて、ヘッダ及びトレーラ
の符号情報を解析して連続長を検出し、終了位置を算出
する。かくして得たヘッダ及びトレーラの種類・開始位
置・終了位置の各情報を、ヘッダ・トレーラ情報cとし
て優先度付きパケット・セル生成器13に出力する。
【0053】優先度テーブルメモリ14には、処理対象
とするヘッダ・トレーラ種aそれぞれについて、付与す
べき優先度bとの対応表が収められている。
【0054】優先度付きパケット・セル生成器13は、
バッファメモリ11より取り出したストリームをぺイロ
ードdとし、通信路プロトコルに従ってプロトコル処理
を行い、パケット又はセルを生成する。その際、ヘッダ
・トレーラ情報cをもとに、優先度テーブルメモリ14
を参照してヘッダ・トレーラ種eに対応する優先度fを
得て、ヘッダ及びトレーラがペイロードdに含まれるパ
ケット又はセルの優先度設定フィールドに、対応する優
先度fを設定する。そして、生成したパケット又はセル
は、出力パケット・セルストリームSoutとして出力さ
れる。
【0055】ここで、プロトコル処理装置βをMPEG
−2システム符号化方式に適用し、IPパケット又はA
TMセルを出力する場合を例にとって更に詳説する。
尚、入力ストリームSinとして用いられるストリーム、
保護する対象については、上述方法例1と同様である。
【0056】各ヘッダの先頭には、同期符号(0x00 0x0
0 0x01)が配置されている為、ヘッダ・トレーラ検出部
12はこの同期符号を検出し、続く8ビットの値よりヘ
ッダ種を判定する。続いて、ヘッダ部分を復号し、ヘッ
ダ長フィールドや拡張ヘッダ長フィールド等を解析して
その長さを検出し、終了位置を算出する。
【0057】優先度付きパケット・セル生成部13で
は、バッファメモリ11内のMPEG−2システムスト
リームをペイロードdとしてIPパケット又はATMセ
ルを形成する。その際、ヘッダ・トレーラ情報cをもと
に、優先度テーブルメモリ14より対応する優先度fを
参照し、該当部分がペイロードdとなるIPパケット又
はATMセルのヘッダに含まれる優先度設定フィールド
に、対応する優先度fを設定する。尚、実際にはMPE
G−2の符号化ストリームにトレーラ情報はないが、一
般的なストリームの場合にあわせて、「ヘッダ・トレー
ラ情報」という単語を用いている。本明細書の他の箇所
でも同様である。そして、生成したIPパケット又はA
TMセルは、出力パケット・ストリームSoutとして出
力される。
【0058】尚、通信路にATMを使用する場合、通信
路にIPを使用する場合の出力パケット・セルストリー
ムの例は、上述方法例1における図2、図3と同様であ
る。
【0059】これにより、符号ストリームの復号に重要
となる領域により高い優先度を付与し、通信路上での廃
棄から保護することで、受信側の復号動作が安定し、そ
の結果として、復号品質を向上できる。又、装置例2、
方法例2においてヘッダ・トレーラ検出部12、優先度
付きパケット・セル生成器13の双方又は一方を、CP
Uによるソフトウェア処理とすることも容易に類推でき
る。
【0060】(装置例3)図5は、本発明の一実施形態
であるプロトコル処理装置の構成図である。
【0061】プロトコル処理装置γは、入力ストリーム
Sinを格納するバッファメモリ111〜11nと、入力
ストリームSinに含まれるヘッダ及びトレーラの種類と
位置並びに多重化処理に必要な情報を検出するヘッダ・
トレーラ解析部121〜12nと、通信路プロトコルに
従い優先度を付与したパケット又はセルを生成し出力ポ
ートより出力する優先度付きパケット・セル生成器13
と、各種ヘッダ及びトレーラに付与する優先度の値を格
納する優先度テーブルメモリ14と、多重化の為のヘッ
ダ等を生成し多重化を制御するストリーム多重化処理部
15と、多重化の為のヘッダ等を格納するバッファメモ
リ16と、複数のバッファメモリ111〜11n、16
を切替えつつ出力する出力切替器17とで図の様に構成
される。
【0062】(方法例3)上述装置例3の処理手順を詳
説して本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法を
説明する。
【0063】プロトコル処理装置γは、映像データ、音
声データ及びその他のデータを符号化したストリームで
ある入力ストリームSinの入力を受け、順次各バッファ
メモリ111〜11nに格納する。各々のストリームに
ついて、ヘッダ・トレーラ解析部121〜12nはバッ
ファメモリ111〜11nに格納されたストリームを検
査し、ストリーム中に存在するヘッダ及びトレーラの種
別と開始位置を検出する。続いて、ヘッダ及びトレーラ
の符号情報を解析してその連続長を検出し、終了位置を
算出する。かようにして得たヘッダ及びトレーラの種類
・開始位置・終了位置の情報を、ヘッダ・トレーラ情報
cとして出力する。又同時に、ヘッダ・トレーラ解析部
121〜12nは、入力ストリームSinの多重化に必要
となる情報についても検出し、多重化の為のストリーム
情報gとしてストリーム多重化処理部15に出力する。
【0064】ストリーム多重化処理部15は、各々の入
力ストリームSinから得た多重化の為のストリーム情報
gをもとに、入力ストリームSinの多重化に必要となる
シンタックス処理を行う。多重ストリームhの形成に必
要となるヘッダ等のストリーム要素をバッファメモリ1
6に作成し、バッファメモリ111〜11nとバッファ
メモリ16の内容をつなぎ合わせて多重化ストリームh
を形成する為に、出力制御情報iを出力切替器17へ送
信する。
【0065】出力切替器17は、出力制御情報iに基づ
いて、バッファメモリ111〜11nとバッファメモリ
16を切替えながら読み込んで多重化ストリームhとし
てつなぎ合わせ、優先度付きパケット・セル生成器13
に出力する。又同時に、ヘッダ・トレーラ情報cを参照
して、現在処理中に部分がヘッダ及びトレーラにあたる
か否か、ヘッダ及びトレーラであるならその種別を判断
し、ヘッダ・トレーラ種情報jとして多重ストリームh
に同期して出力する。
【0066】優先度テーブルメモリ14には、処理の対
象とするヘッダ・トレーラ種aそれぞれについて付与す
べき優先度bとの対応表が収められている。
【0067】優先度付きパケット・セル生成器13は、
通信路プロトコルに従ってプロトコル処理を行い、パケ
ット又はセルを生成する。その際、ヘッダ・トレーラ種
情報jによりヘッダ・トレーラであることが通知された
場合には、優先度テーブルメモリ14よりヘッダ・トレ
ーラ種aに対応する優先度bを参照して、パケット又は
セルの優先度設定フィールドに、対応する優先度fを設
定する。そして、生成したパケット又はセルは、出力パ
ケット・セルストリームSoutとして出力される。
【0068】ここで、具体的にプロトコル処理装置γを
MPEG−2システム符号化方式に適用し、IPパケッ
ト又はATMセルを出力する場合を例にとって詳説す
る。
【0069】入力ストリームSinとして用いられるの
は、MPEG−2ビデオエレメンタリーストリーム(E
S)・オーディオエレメンタリーストリーム・ユーザデ
ータストリーム等であり、この場合、優先的に保護する
対象としてMPEG−2ビデオエレメンタリーストリー
ム中のシーケンスヘッダ・GOPヘッダ・ピクチャヘッ
ダ・スライスヘッダ等が挙げられる。又、多重化処理に
より生成されたMPEG−2システムストリーム中のP
ESヘッダ・システムヘッダ・パックヘッダ等も保護の
対象となる。
【0070】入力ストリームを多重化する為に、各々の
ESをペイロードとしてPESパケットを形成する為の
PESヘッダを作成し、更にトランスポートストリーム
(TS)又はプログラムストリーム(PS)を形成する
為のヘッダやパケットを作成する必要がある。
【0071】ストリーム多重処理部15は、PTS(Pr
esentation Time Stamp)やDTS(Decoding Time Sta
mp)等の作成に必要なES情報を多重化する為のストリ
ーム情報gより得ながら、PESヘッダ、PSパックヘ
ッダ、PSシステムヘッダ又はTSヘッダ等を作成し、
バッファメモリ16に格納する。
【0072】出力切替器17は、ヘッダ・トレーラ情報
cに基づいてバッファメモリ111〜11n及びバッフ
ァメモリ16から選択的にデータを読み出し、PS又は
TSを形成し多重化ストリームを出力する。又同時に、
バッファメモリ111〜11nでヘッダに該当する部分
及びバッファメモリ16のMPEG−2システムヘッダ
の部分において、ヘッダ・トレーラ種情報jを同期して
出力する。
【0073】優先度付きパケット・セル生成器13で
は、多重化ストリームhをペイロードとして、IPパケ
ット又はセルを形成する。その際、ヘッダ・トレーラ種
情報jに対応した優先度fを、優先度テーブルメモリ1
4より参照し、IPパケット又はATMセルのヘッダに
含まれる優先度設定フィールドに設定する。そして、生
成したパケット又はセルは、出力パケット・セルストリ
ームSoutとして出力する。
【0074】尚、通信路にATMを使用する場合、通信
路にIPを使用する場合の出力パケット・セルストリー
ムSoutの例は、上述方法例1における図2、図3と同
様である。
【0075】かように、符号ストリームの復号に重要と
なる領域により高い優先度を付与し、通信路上での廃棄
から保護することにより、受信側の復号動作が安定し、
その結果として、復号品質を向上できる。又、装置例
3、方法例3においてヘッダ・トレーラ解析部121〜
12n、ストリーム多重化処理部15、出力切替器1
7、優先度付きパケット・セル生成器13の全て又は一
部を、CPUによるソフトウェア処理とすることも容易
に類推できる。
【0076】(装置例4)図6は、図4中のヘッダ・ト
レーラ検出部の内部構成を詳細した、本発明の一実施形
態であるプロトコル処理装置の構成図である。
【0077】プロトコル処理装置δは、バッファメモリ
11とヘッダ・トレーラ検出部12と優先度付きパケッ
ト・セル生成部13と優先度テーブルメモリ14とで構
成される。
【0078】更にヘッダ・トレーラ検出部12は、入力
ストリームSinのバイトアドレスをカウントするアドレ
スカウンタ12aと、入力ストリームSinに含まれる同
期符号信号を検出する同期信号検出器12bと、同期符
号テーブル、ヘッダ・トレーラ符号テーブルを格納した
テーブルメモリ12cと、符号シンタックスに従って入
力ストリームSinに含まれるヘッダ及びトレーラ長を検
出するヘッダ・トレーラ長検出器12dと、入力ストリ
ームSinにおける各種ヘッダ及びトレーラの種別、開始
アドレス及び終了アドレスを格納するデータメモリ12
eとにより構成される。
【0079】(方法例4)上述装置例3の処理手順を詳
説して、本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法
を説明する。
【0080】プロトコル処理装置δは、映像データ、音
声データ及びその他のデータを符号化したストリーム又
はそれらが多重化されたストリームである入力ストリー
ムSinの入力を受け、順次バッファメモリ11に格納さ
れる。この時、アドレスカウンタ12aは入力ストリー
ムSinの入力にあわせてバイト単位で1ずつ加算され、
その値は、バッファメモリ11に蓄積されているストリ
ームのアドレス情報kとして用いられる。
【0081】同期信号検出器12bは、テーブルメモリ
12cに収めされた同期符号テーブルを参照し、入力ス
トリームSin中に同期信号を検出すると、アドレスカウ
ンタ12aを参照して、検出したヘッド及びトレーラの
種類と開始アドレス情報を、開始情報mとして出力す
る。
【0082】データメモリ12eは、優先度処理の対象
とするヘッダ及びトレーラに関してその種類o、開始ア
ドレスp、終了アドレスqをn個保有するメモリ空間を
持つ。ここでnの値は、バッファメモリ11に蓄積され
た符号ストリームに含まれるヘッダ及びトレーラの最大
数より大きな値とする。開始情報mに含まれるヘッダ及
びトレーラの種類と開始アドレス情報は、ヘッダ・トレ
ーラ種oと開始アドレスpにそれぞれ格納される。
【0083】ヘッダ・トレーラ長検出器12cは、同期
信号検出器12bからの開始情報mを受け、テーブルメ
モリ12c内のヘッダ・トレーラ符号テーブルを参照し
て、バッファメモリ11から必要な部分を読み出して復
号し、優先的に保護するヘッダ及びトレーラの長さを検
出する。これをもとに、アドレスカウンタ12aの参照
値から終了アドレスを算出し、終了情報rとしてデータ
メモリ12eの該当するヘッダ及びトレーラ種oの終了
アドレスqに格納される。
【0084】優先度テーブルメモリ14には、処理対象
とするヘッダ・トレーラ種aそれぞれについて、付与す
べき優先度bとの対応表が収められている。
【0085】優先度付きパケット・セル生成部13は、
バッファメモリ11からFIFO型で取り出したデータ
をぺーロードdとし、通信路プロトコルに従ってプロト
コル処理を行い、パケット又はセルを生成する。その
際、データメモリ12eに保持されたヘッダ・トレーラ
情報cをもとに、優先度テーブルメモリ14よりヘッダ
・トレーラ種eに対応する優先度fを参照して、ヘッダ
及びトレーラがペイロードdに含まれるパケット又はセ
ルの優先度設定フィールドに、対応する優先度fを設定
する。そして、生成したパケット又はセルは、出力パケ
ット・セルストリームSoutとして出力される。
【0086】ここで、具体的にプロトコル処理装置δを
MPEG−2システム符号化方式に適用し、IPパケッ
ト又はATMセルを出力する場合を例にとって更に詳説
する。尚、入力ストリームSinとして用いられるストリ
ーム、優先的に保護する対象については、上記方法例2
と当然同様である。
【0087】各ヘッダの先頭には、同期符号(0x00 0x0
0 0x01)が配置されている為、同期信号検出器12bは
この同期符号を検出し、続く8ビットの値よりヘッダ種
を判定して開始情報mを出力する。又、ヘッダ・トレー
ラ長検出器12dは、ヘッダ部分を復号し、ヘッダ長フ
ィールドや拡張ヘッダ長フィールド等を解析してその長
さを検出し、終了情報rを算出する。
【0088】優先度付きパケット・セル生成器13で
は、バッファメモリ11内のMPEG−2システムスト
リームをペイロードdとしてIPパケット又はATMセ
ルを形成する。その際、ヘッダ・トレーラ情報cをもと
に、優先度テーブルメモリ14より対応する優先度fを
参照し、該当部分がペイロードdとなるIPパケット又
はATMセルのヘッダに含まれる優先度設定フィールド
に、対応する優先度fを設定する。そして、生成したI
Pパケット又はATMセルは、出力パケット・ストリー
ムSoutとして出力される。
【0089】通信路にATMを使用する場合、通信路に
IPを使用する場合の出力パケット・セルストリームの
例は、上述方法例1における図2、図3と同様である。
【0090】これにより、多重化符号ストリームの復号
に重要となる領域により高い優先度を付与し、通信路上
での廃棄から保護することで、受信側の復号動作が安定
し、その結果として、復号品質を向上できる。又、装置
例4、方法例4においてアドレスカウンタ12a、同期
信号検出器12b、ヘッダ・トレーラ長検出器12d、
優先度付きパケット・セル生成器13の全て又は一方
を、CPUによるソフトウェア処理とすることも容易に
類推できる。
【0091】(装置例5)図7は、図5中のヘッダ・ト
レーラ解析部の内部構成を詳細した、本発明の一実施形
態であるプロトコル処理装置の構成図である。
【0092】プロトコル処理装置εは、バッファメモリ
111〜11nとヘッダ・トレーラ解析部121〜12
nと優先度付きパケット・セル生成部13と優先度テー
ブルメモリ14とストリーム多重化処理部15とバッフ
ァメモリ16と出力切替器17とで構成される。
【0093】更に、ヘッダ・トレーラ解析部121〜1
2nは、入力ストリームSinのバイトアドレスをカウン
トするアドレスカウンタ12aと、入力ストリームSin
に含まれる同期符号信号を検出する同期信号検出器12
bと、同期符号テーブル、ヘッダ・トレーラ符号テーブ
ルを格納したテーブルメモリ12cと、符号シンタック
スに従って入力ストリームSinに含まれるヘッダ及びト
レーラ長を検出すると共に多重化に必要な情報を抽出す
るヘッダ・トレーラ復号器12f、入力ストリームSin
に含まれる各種ヘッダ及びトレーラの種別、開始アドレ
ス、終了アドレスを格納する情報メモリ12gとで構成
される。
【0094】(方法例5)上述装置例5の処理手順を詳
説して、本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法
を説明する。
【0095】プロトコル処理装置εは、映像データ、音
声データ及びその他のデータを符号化したストリームで
ある入力ストリームSinの入力を受け、それぞれバッフ
ァメモリ111〜11nに格納する。この時、アドレス
カウンタ12aは入力ストリームSinの入力にあわせて
バイト単位で1ずつ加算され、その値はバッファメモリ
111〜11nに蓄積されているストリームのアドレス
情報kとして用いられる。テーブルメモリ12cには,
同期信号検出器12b及びヘッダ・トレーラ復号器12
fが参照する各符号テーブルが収められている。
【0096】各ストリームについて、同期信号検出器1
2bは、入力ストリームSin中に同期信号を検出する
と、検出したヘッダ及びトレーラの種類と開始アドレス
情報を開始情報mとして出力する。続いて、ヘッダ・ト
レーラ復号器12fが、優先的に保護するヘッダ及びト
レーラの長さを検出して終了アドレスを算出し、終了情
報rとして出力する。これらヘッダ及びトレーラの種
類、開始アドレス情報、終了アドレス情報の各情報は、
アドレス情報メモリ12gに格納される。又ヘッダ・ト
レーラ復号器12fは、同時に、入力ストリームSinの
多重化に必要となる情報についても検出し、多重化の為
のストリーム情報gとして出力する。
【0097】ストリーム多重化処理部15は、各々の入
力ストリームから得た多重化の為のストリーム情報gを
もとに、入力ストリームSinの多重化に必要となるシン
タックス処理を行う。多重ストリームの形成に必要とな
るヘッダ等のストリーム要素をバッファメモリ16に作
成し、バッファメモリ111〜11nとバッファメモリ
16の内容をつなぎ合わせて多重化ストリームhを形成
する為に、出力制御情報iを出力切替器17へ送信す
る。
【0098】出力切替器17は、出力制御情報iに基づ
き、バッファメモリ111〜11nとバッファメモリ1
6を切替えながら読み込んで多重化ストリームhとして
つなぎ合わせ、優先度付きパケット・セル生成器13に
出力する。又同時に、ヘッダ・トレーラ情報cを参照し
て、現在処理中の部分がヘッダ及びトレーラにあたるか
否か、ヘッダ及びトレーラであるならその種別を判断
し、ヘッダ・トレーラ種情報jとして多重ストリームh
に同期して出力する。
【0099】優先度テーブルメモリ14は、処理の対象
とするヘッダ・トレーラ種aそれぞれについて付与すべ
き優先度bとの対応表が収められている。
【0100】優先度付きパケット・セル生成器13は、
通信路プロトコルに従ってプロトコル処理を行い、パケ
ット又はセルを生成する。その際、ヘッダ・トレーラ種
情報jによりヘッダ・トレーラであることが通知された
場合には、優先度テーブルメモリ14よりヘッダ・トレ
ーラ種eに対応する優先度fを参照して、ヘッダ及びト
レーラがペイロードに含まれるパケット又はセルの優先
度設定フィールドに、対応する優先度fを設定する。そ
して、生成したパケット又はセルは、出力パケット・セ
ルストリームSoutとして出力される。
【0101】ここで、具体的にプロトコル処理装置εを
MPEG−2システム符号化方式に適用し、IPパケッ
ト又はATMセルを出力する場合を例にとって詳説す
る。尚、入力ストリームSinとして用いられるストリー
ム、優先的に保護する対象については、上述方法例3と
当然同様である。
【0102】入力ストリームSinを多重化する為に、各
々のESをペイロードとしてPESパケットを形成する
為のPESヘッダを作成し、更にトランスポートストリ
ーム(TS)又はプログラムストリーム(PS)を形成
する為のヘッダやパケットを作成する必要がある。スト
リーム多重処理部15は、PTS(Presentation Time
Stamp)やDTS(Decoding Time Stamp)等の作成に必
要なES情報を多重化する為のストリーム情報gより得
ながら、PESヘッダ、PSパックヘッダ、PSシステ
ムヘッダ又はTSヘッダ等を作成し、バッファメモリ1
6に格納する。
【0103】出力切替器17は、出力制御情報iに基づ
いてバッファメモリ111〜11n及びバッファメモリ
16から選択的にデータを読み出し、PS又はTSを形
成し多重化ストリームhを出力する。又同時に、バッフ
ァメモリ111〜11nでヘッダ及びトレーラに該当す
る部分及びバッファメモリ16のMPEG−2システム
ヘッダの部分において、ヘッダ・トレーラ種情報jを同
期して出力する。
【0104】優先度付きパケット・セル生成器13では
多重化ストリームhをペイロードとして、IPパケット
又はセルを形成する。その際、ヘッダ・トレーラ種情報
jに対応した優先度テーブルメモリ14より参照し、I
Pパケット又はATMセルのヘッダに含まれる優先度設
定フィールドを設定し、出力パケット・セルストリーム
Soutとして出力する。
【0105】通信路にATMを使用する場合、通信路に
IPを使用する場合の出力パケット・セルストリームの
例は、上述方法例1における図2、図3と同様である。
【0106】以上の様に、符号ストリームの復号に重要
となる領域により高い優先度を付与し、通信路上での廃
棄から保護することで、受信側の復号動作が安定し、そ
の結果として、復号品質を向上できる。又、装置例5、
方法例5においてアドレスカウンタ12a、同期信号検
出器12b、ヘッダ・トレーラ復号器12f、優先度付
きパケット・セル生成器13、出力切替器17、ストリ
ーム多重化処理部15の全て又は一部を、CPUによる
ソフトウェア処理とすることも容易に類推できる。
【0107】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、必ずしも上記した事項に限定されるものでは
なく、本発明の目的を達し下記する効果を奏する範囲に
おいて、適宜変更実施可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明した様に、多重化符号ストリー
ムを復号する際に重要となるヘッダ及びトレーラ情報を
含むパケット又はセルに、より高い優先度を付与するこ
とにより、通信路の持つ優先度保護機能を有効に用いて
これらを保護することができる。よって、受信側におけ
る多重化符号ストリームの復号品質を向上させ、より高
品質で安定した映像及び音声等の伝送装置を構築でき
る。具体的には、映像、音声を効率的に圧縮符号化する
MPEG−2のような符号化ストリームの伝送をより高
品質に実現することと可能であり、インターネットやイ
ントラネット上のマルチメディア通信及び放送サービス
の分野で絶大なる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプロトコル処理装置
の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法
の説明図であって、通信路にATMを使用する場合の出
力パケット・ストリーム例である。
【図3】本発明の一実施形態であるプロトコル処理方法
の説明図であって、通信路にIPを使用する場合の出力
パケット・ストリーム例である。
【図4】本発明の一実施形態である、別のプロトコル処
理装置の構成図である。
【図5】本発明の一実施形態である、別のプロトコル処
理装置の構成図である。
【図6】図4中のヘッダ・トレーラ検出部の内部構造を
詳細した、本発明の一実施形態である、別のプロトコル
処理装置の構成図である。
【図7】図5中のヘッダ・トレーラ解析部の内部構造を
詳細した、本発明の一実施形態である、別のプロトコル
処理装置の構成図である。
【図8】従来の技術の説明で、ATMセルヘッダフォー
マット例である。
【図9】従来の技術の説明で、IPパケットヘッダフォ
ーマット例である。
【符号の説明】
【0000】 α、β、γ、δ、ε…プロトコル処理装置 a…ヘッダ及びトレーラ種 b、f…優先度 c…ヘッダ・トレーラ情報 d…ペイロード e、o…ヘッダ・トレーラ種 g…多重化の為のストリーム情報 h…多重化ストリーム i…出力制御情報 j…ヘッダ・トレーラ種情報 k…アドレス値 m…開始情報 p…開始アドレス q…終了アドレス r…終了情報 Sin…入力ストリーム Sout…出力ストリーム 1…ATMセル 2…セルヘッダ 3…セルペイロード 4…CLP表示ビット 5、10…MPEG−2ヘッダ 6…IPパケット 7…パケットヘッダ 8…パケットペイロード 9…優先度表示フィールド 11、111、11n、16…バッファメモリ 12…ヘッダ・トレーラ検出部 121、12n…ヘッダ・トレーラ解析部 12a…アドレスカウンタ 12b…同期信号検出器 12c…テーブルメモリ 12d…ヘッダ・トレーラ長検出器 12e…データメモリ 12f…ヘッダ・トレーラ復号器 12g…アドレス情報テーブル 13…優先度付きパケット・セル生成器 14…優先度テーブルメモリ 15…ストリーム多重化処理部 17…出力切替器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 MA00 RB02 RB09 RB10 RB16 RE01 5K030 GA11 HB01 HB02 HB15 HB17 HC01 JA01 JA06 KA02 LA03 LA07 LE05 LE06 5K034 AA05 CC02 CC05 MM21 PP07 9A001 BZ03 CC06 EE04 HH27

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種データを符号化したストリームの入力
    を受けて所定の処理を行い出力パケット・セルストリー
    ムを出力する処理方法において、 ヘッダ及びトレーラ種の重要度に対応した優先度の情報
    をもとに、前記入力されたストリーム中のヘッダ及びト
    レーラの重要度に応じた優先度を前記出力パケット・セ
    ルストリームに設定する、 ことを特徴とするプロトコル処理方法。
  2. 【請求項2】前記処理方法は、前記入力によりストリー
    ムが順次バッファメモリに格納されると、当該格納され
    たストリームを検査し、当該ストリーム中に存在するヘ
    ッダ及びトレーラの種類と開始位置及び終了位置を取得
    してヘッダ・トレーラ情報とし、 前記バッファメモリから取り出したストリームをペイロ
    ードとし、通信路プロトコル処理してパケット又はセル
    を生成する際に、各種のヘッダ及びトレーラ種に付与す
    る優先度の値を格納した優先度テーブルを参照して、前
    記ヘッダ・トレーラ情報をもとに当該ヘッダ・トレーラ
    種に対応する優先度を得て、ヘッダ及びトレーラがペイ
    ロードに含まれるパケット又はセルの優先度設定フィー
    ルドに、当該対応する優先度を設定し、前記出力パケッ
    ト・セルストリームとして出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載のプロトコル処理方
    法。
  3. 【請求項3】前記検査及び取得は、同期信号検出手段に
    より同期符号テーブルを参照しつつ前記バッファメモリ
    に格納されたストリーム中の同期信号を検出すると、当
    該ストリームの入力にあわせて加算されるアドレス情報
    を示すアドレスカウント手段を参照して、検出したヘッ
    ダ及びトレーラの種類及び開始アドレスを開始情報と
    し、 当該開始情報を受けてヘッダ・トレーラ長検出手段によ
    り、ヘッダ・トレーラ符号テーブルを参照して、前記バ
    ッファメモリ中のストリームから必要な部分を読み出し
    復号して優先的に保護するヘッダ及びトレーラの長さを
    検出し、前記アドレスカウント手段の参照値とをもとに
    終了アドレスを算出して行う、 ことを特徴とする請求項2に記載のプロトコル処理方
    法。
  4. 【請求項4】前記処理方法は、 前記入力が複数のストリーム入力の場合は、当該複数の
    ストリームを多重化して、前記出力パケット・セルスト
    リームを出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載のプロトコル処理方
    法。
  5. 【請求項5】前記処理方法は、 前記入力によりストリームが順次各バッファメモリに格
    納されると、当該格納されたストリームを検査し、当該
    ストリーム中に存在するヘッダ及びトレーラの種類と開
    始位置及び終了位置を取得してヘッダ・トレーラ情報と
    すると共に、 前記各バッファメモリに格納されたストリームから前記
    多重化に必要となる情報についても検出して多重化の為
    のストリーム情報とし、ストリーム多重化処理手段によ
    り当該ストリーム情報をもとに多重化に必要となるスト
    リーム要素を別のバッファメモリに作成し、 前記ストリーム多重化処理手段からの出力制御情報に基
    づき、前記各バッファメモリと前記別のバッファメモリ
    を切替えながら読み込み多重化ストリームとしてつなぎ
    合わせ処理を行うと共に、前記ヘッダ・トレーラ情報を
    参照して当該処理がヘッダ及びトレーラに係るか否か、
    その種類を判別してヘッダ・トレーラ種情報として、当
    該多重化ストリームと同期させて、優先度付きパケット
    ・セル生成手段に出力し、 当該優先度付きパケット・セル生成手段により、通信路
    プロトコル処理を行い、パケット又はセルを生成する際
    に、各種のヘッダ及びトレーラ種に付与する優先度の値
    を格納した優先度テーブルを参照して、前記ヘッダ・ト
    レーラ種情報をもとに、当該ヘッダ・トレーラ種に対応
    する優先度を得て、ヘッダ及びトレーラがペイロードに
    含まれるパケット又はセルの優先度設定フィールドに、
    対応する優先度を設定し、前記出力パケット・セルスト
    リームとして出力する、 ことを特徴とする請求項1又は4に記載のプロトコル処
    理方法。
  6. 【請求項6】前記ヘッド・トレーラ情報は、 テーブルメモリに収められた同期符号テーブルを参照し
    つつ前記バッファメモリの前記ストリーム中に同期信号
    を検出すると、前記ストリームの入力によりバイト単位
    で加算されるアドレスカウント手段を参照して、当該ス
    トリーム中のヘッダ・トレーラ種及び開始アドレスを先
    ず取得した後に、 前記テーブルメモリ内のヘッダ・トレーラ符号テーブル
    を参照しつつ前記バッファメモリから必要な部分を読み
    出して復号し、優先的に保護するヘッダ及びトレーラの
    長さを検出して、前記アドレスカウント手段の参照値か
    ら終了アドレスを算出して取得する、 ことを特徴とする請求項5に記載のプロトコル処理方
    法。
  7. 【請求項7】前記処理方法は、MPEG−2ビデオ符号
    化方式のシーケンスヘッダ、GOPヘッダ、ピクチャヘ
    ッダ、スライスヘッダ、MPEG−2システム符号化方
    式のPESヘッダ、システムヘッダ、パックヘッダ情報
    には、高い優先度を付与する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記
    載のプロトコル処理方法。
  8. 【請求項8】各種データを符号化したストリームの入力
    を受けて所定の処理を行い通信路プロトコルにした出力
    パケット・セルストリームを出力する処理装置におい
    て、 ヘッダ及びトレーラ種の重要度に対応した優先度の情報
    を格納する優先度テーブルメモリを保有し、 前記入力したストリーム中のヘッダ及びトレーラの重要
    度に応じた優先度を前記出力パケット・セルストリーム
    に設定可能な構成とする、 ことを特徴とするプロトコル処理装置。
  9. 【請求項9】前記処理装置は、 入力されたストリームを格納するバッファメモリと、 当該バッファメモリに格納したストリームに含まれるヘ
    ッダ及びトレーラ種と位置を検出するヘッダ・トレーラ
    検出器と、 前記優先度テーブルメモリと、 前記バッファメモリからのストリームをペイロードと
    し、前記ヘッダ・トレーラ検出器からのヘッダ・トレー
    ラ情報をもとに前記優先度テーブルメモリから設定すべ
    き優先度を取得し、通信路プロトコル処理を行い、当該
    取得した優先度を付与したパケット又はセルを生成して
    出力パケット・セルストリームとして出力する優先度付
    きパケット・セル生成器とを具備する、 ことを特徴とする請求項8に記載のプロトコル処理装
    置。
  10. 【請求項10】前記ヘッダ・トレーラ検出器は、 前記バッファメモリに格納したストリームのバイトアド
    レスをカウントするアドレスカウンタと、 前記バッファメモリ中のストリームに含まれる同期信号
    を検出する同期信号検出器と、 前記バッファメモリ中のストリームに含まれるヘッダ及
    びトレーラ長を、符号シンタックスに従い検出するヘッ
    ダ・トレーラ長検出器と、 前記検出に必要となる同期符号テーブル及びヘッダ・ト
    レーラ符号テーブルを格納したテーブルメモリと、 前記同期信号検出器から得た前記ストリームにおける各
    種のヘッダ及びトレーラの種別、開始アドレス、及び前
    記ヘッダ・トレーラ長検出器から得た終了アドレスを格
    納するデータメモリとを具備する、 ことを特徴とする請求項請求項9に記載のプロトコル処
    理装置。
  11. 【請求項11】前記処理装置は、 前記入力されたストリームを格納する複数のバッファメ
    モリと、 当該バッファメモリに格納したストリームに含まれるヘ
    ッダ及びトレーラ種と開始位置、終了位置及び多重化の
    為のストリーム情報を検出し、ヘッダ・トレーラ情報及
    び多重化の為のストリーム情報として出力するヘッダ・
    トレーラ解析部と、 多重化の為のヘッダを生成し、多重化を制御するストリ
    ーム多重化処理部と、 多重化ストリームの形成に必要となるストリーム要素を
    格納する別のバッファメモリと、 前記複数のバッファメモリと前記別のバッファメモリを
    切替え、多重化ストリームを形成すると共に前記ヘッダ
    ・トレーラ情報を参照し被処理がヘッダ及びトレーラに
    該当すれば種別を判断しヘッダ・トレーラ種情報として
    当該多重化ストリームと同期させて出力する出力切替器
    と、 前記優先度テーブルメモリと、 前記出力切替器からの多重化ストリーム及びヘッダ・ト
    レーラ種情報を受けて、当該ヘッダ・トレーラ種情報を
    もとに前記優先度テーブルメモリから設定すべき優先度
    を取得し、通信路プロトコル処理を行い、当該取得した
    優先度を付与したパケット又はセルを生成して出力パケ
    ット・セルストリームとして出力する優先度付きパケッ
    ト・セル生成器とを具備する、 ことを特徴とする請求項8に記載のプロトコル処理装
    置。
  12. 【請求項12】前記ヘッダ・トレーラ解析部は、 前記バッファメモリに格納したストリームのバイトアド
    レスをカウントするアドレスカウンタと、 前記バッファメモリ中のストリームに含まれる同期信号
    を検出する同期信号検出器と、 前記バッファメモリ中のストリームに含まれ、優先的に
    保護するヘッダ及びトレーラ長を検出すると共に、多重
    化に必要な情報を抽出するヘッダ・トレーラ復号器と、 前記検出に必要となる同期符号テーブル及びヘッダ・ト
    レーラ符号テーブルを格納したテーブルメモリと、 前記同期信号検出器から得た前記ストリームにおける各
    種のヘッダ及びトレーラの種別及び開始アドレス、前記
    ヘッダ・トレーラ復号器から得た終了アドレスを格納す
    るアドレス情報メモリとを具備する、 ことを特徴とする請求項11に記載のプロトコル処理装
    置。
  13. 【請求項13】前記優先度テーブルメモリは、 MPEG−2ビデオ符号化方式のシーケンスヘッダ、G
    OPヘッダ、ピクチャヘッダ、スライスヘッダ、MPE
    G−2システム符号化方式のPESヘッダ、システムヘ
    ッダ、パックヘッダ情報には、高い優先度を付与する情
    報を格納したメモリである、 ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に
    記載のプロトコル処理装置。
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