JP2001306783A - 商品コンセプト開発方法 - Google Patents

商品コンセプト開発方法

Info

Publication number
JP2001306783A
JP2001306783A JP2000126439A JP2000126439A JP2001306783A JP 2001306783 A JP2001306783 A JP 2001306783A JP 2000126439 A JP2000126439 A JP 2000126439A JP 2000126439 A JP2000126439 A JP 2000126439A JP 2001306783 A JP2001306783 A JP 2001306783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
concept
current
concepts
merchandise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000126439A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
Katsuichiro Doukan
克一郎 道官
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2000126439A priority Critical patent/JP2001306783A/ja
Priority to US10/258,384 priority patent/US20030126009A1/en
Priority to KR1020027014256A priority patent/KR20030020874A/ko
Priority to PCT/JP2001/003526 priority patent/WO2001082157A2/ja
Priority to EP01922059A priority patent/EP1329824A4/en
Priority to CN01810226A priority patent/CN1449534A/zh
Publication of JP2001306783A publication Critical patent/JP2001306783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0201Market modelling; Market analysis; Collecting market data
    • G06Q30/0203Market surveys; Market polls

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有用な商品コンセプトを把握し、さらには、
商品の潜在ニーズ適合性を把握することのできる商品コ
ンセプト開発方法を提供する。 【解決手段】 複数の被験者に対して対象商品について
のアンケート調査を行い、被験者の自由な発想に基づい
て提示された現行製品および理想とする商品のそれぞれ
に関する複数の商品コンセプトを収集する。収集した商
品コンセプトのうち被験者間で共通する商品コンセプト
について、理想とする商品に関するものであると認識し
た被験者の数と現行製品に関するものであると認識した
被験者の数との比率を求める。比率の数値の大きい商品
コンセプトを商品開発または商品販売におけるターゲッ
トとする。ターゲットとされる商品コンセプトのうち、
図中左上側に位置するものは、顕在的ニーズのうち顧客
満足度が低く、まだ満たされていない価値についての商
品コンセプトであり、図中縦軸上に位置するものは、潜
在的ニーズとして今までになかった新しい価値について
の商品コンセプトと判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品コンセプト開
発方法に関し、一層詳細には、複数の被験者に対する調
査結果から商品開発または商品販売におけるターゲット
となる商品コンセプトを把握する商品コンセプト開発方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】商品開発において、メーカー(生産者)
側でそのメーカーの保有する有力な技術力を商品品質と
して具現化する所謂シーズ展開型あるいはプロダクトア
ウト型思想から、マーケットリサーチを通じて使用者ニ
ーズを汲み上げて商品品質に反映する所謂ニーズ対応型
あるいはマーケットイン型思想への転換の重要性が認識
されるようになって久しい。
【0003】このことは、商品販売において、メーカー
あるいはセラー(販売者)が自社製品技術の優位性を基
本的な武器としてこれに他の手段を付加して使用者への
売込みを図る所謂プッシュ型販売方法から、使用者が商
品品質さらには商品イメージに魅了されて自発的に商品
購買行動を起こすような魅力ある商品を提供する所謂プ
ル型販売方法への転換が行われつつあることとも共通す
るところがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発想の転換を行って、商品販売において具体的な成
果を得ることは必ずしも容易ではない。
【0005】すなわち、マーケットリサーチの結果を反
映して品質が向上した新商品は、その商品を見た使用者
に対して、「なるほどよい商品だ」との認識を与えるこ
とはあっても、その商品を買いたいという購買意欲を引
き起こすまでには至らない場合が殆どである。ここに商
品開発あるいは商品販売の難しさがある。
【0006】上記のように新商品の品質設計にマーケッ
トリサーチの結果を反映しているにも関わらず使用者の
購買活動に結びつかないのは、マーケットリサーチの結
果が新商品において使用者の顕在的なニーズを反映する
に止まり、このため、少々の品質向上が図られても使用
者に新鮮さも驚きも与えることがなく、言いかえれば感
動を与えることができないことが原因であるとの指摘が
なされている(神田範明編著「商品企画7つ道具―新商
品開発のためのツール集―」日科技連出版1995年
刊)。
【0007】この指摘のなかで、感動は、創造性と潜在
ニーズ適合性との掛け算であるといわれている。
【0008】このうち、前者の創造性は前記したプロダ
クトアウト方法やプッシュ型販売方法に関わるものであ
り、商品開発力や生産技術力等の力に負うところが大き
い。一方、これに対して後者の潜在ニーズ適合性は、前
記したマーケットイン方法やプル型販売方法に関わるも
のであり、的確なマーケットリサーチ手法を確立するこ
とによって実現可能な要素であるといえる。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、的確なマーケットリサーチ手法によって有用
な商品コンセプトを把握し、さらには、商品の潜在ニー
ズ適合性を把握することのできる商品コンセプト開発方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る商品コンセ
プト開発方法は、複数の被験者に対して対象商品につい
ての調査を行い、被験者の自由な発想に基づいて提示さ
れた現行製品および理想とする商品のそれぞれに関する
複数の商品コンセプトを収集する商品コンセプト収集工
程と、収集した複数の商品コンセプトについて、それぞ
れ理想とする商品に関するものであると認識した被験者
の数と現行製品に関するものであると認識した被験者の
数との関係を求め、その関係に基づいて商品コンセプト
に重み付けする商品コンセプト重み付け工程と、重み付
け比重の大きい商品コンセプトを商品開発または商品販
売におけるターゲットとする商品コンセプトターゲット
設定工程とを有することを特徴とする。
【0011】ここで、対象商品とは、商品コンセプト開
発の対象とされる商品をいう。また、商品とは、競合各
社あるいは同一社内で製造される製品群が属する所定の
特性を有するカテゴリー、言いかえれば、製品の類似
性、顧客階層、販売経路、使用方法等で密接な関連を持
つ製品ライン、製品グループあるいは製品種目に近い概
念をいい、一方、製品とは、上記商品に属し、競合各社
あるいは同一社内で製造される商品(製品)群、いいか
えれば、製品ライン等における品目あるいは個々のアイ
テムに近い概念をいう。通常、商品と製品とは殆ど区別
することなく用いられており、あるいは、生産者の手元
にある製品が市場に流通したものを商品と呼ぶ程度の区
別がなされているが、ここでは、本発明の説明の便宜
上、上記のように定義する。また、現行製品とは、現実
に製造販売されている製品をいい、理想とする商品と
は、現行製品の属する商品の理想的な姿、すなわち、理
想の商品コンセプトを備えた商品をいう。
【0012】また、商品コンセプトとは、商品の持つ意
味内容をいい、商品の有する物理的あるいは技術的な特
性についてのコンセプト、いいかえれば、物的機能の実
現を図る商品(モノ商品)の意味内容を指すモノ・コン
セプトと、使用者(ここでは被験者、回答者)の抱く抽
象的な商品イメージ、いいかえれば、個性的生活の実現
を図る商品(コト商品)の意味内容を指すコト・コンセ
プトの双方を含む。後者の商品イメージ(コト・コンセ
プト)は、商品の物理的あるいは技術的な特性に置き換
えて実現することが可能であり、商品開発等のターゲッ
トとして、実質的に、前者の物理的あるいは技術的な特
性についてのコンセプトと同様に取り扱うことができ
る。消費者から求められる商品イメージ(コト・コンセ
プト)を的確に商品に具現化することが現在の商品開発
等におけるキーポイントである。
【0013】また、理想とする商品に関するものである
と認識した被験者の数と現行製品に関するものであると
認識した被験者の数との関係とは、例えば、両者の比率
や差等で表されるものをいう。例えば、前者の比率で表
す場合、理想とする商品と現行製品とで共通する商品コ
ンセプトについて比率が1より大きいことは、その商品
コンセプトが被験者(使用者)の顕在的ニーズのうち現
行商品での実現度の低いコンセプトであることを意味
し、さらに、この比率が無限大となること、すなわち、
現行製品についての商品コンセプトとして被験者(使用
者)に全く認知されていないことは、その商品コンセプ
トが潜在的ニーズについてのもの、すなわち、その商品
についての新規なコンセプトであるということができ
る。
【0014】また、商品コンセプト収集工程において各
被験者が個別に発想する商品コンセプトと、商品コンセ
プト重み付け工程において解析の対象とする商品コンセ
プトとは、同一の商品コンセプト、すなわち、同一の文
言(言葉)であるもののほか、共通性を有し、後者が言
わば上位のコンセプトであってその後者のコンセプトに
下位概念としての前者が含まれるように後者を適宜設定
したものを含む。
【0015】また、本発明における調査手法は、限定す
るものではなく、アンケート調査やインタビュー調査等
から適宜適当な手法を選択することができる。
【0016】なお、以上説明した各文言の意味内容は、
以下の各発明においても、特段の説明を加えない限り、
同様であり、説明を繰り返さない。
【0017】本発明は、所謂定義法と呼ばれる手法を発
展させて商品コンセプト開発方法として具体化したもの
である。
【0018】したがって、本発明によれば、使用者の顕
在的ニーズについてのもののうち現行商品での実現度の
低い商品コンセプトを効果的に抽出し、さらには、潜在
的ニーズについての商品コンセプトを把握することによ
り、この商品コンセプトを商品開発または商品販売にお
けるターゲットとし、商品(この場合、製品と同義)の
品質設計あるいは販売政策に反映し、顧客吸引力を獲得
することができる。
【0019】この場合、ターゲットとされる商品コンセ
プトを自社現行製品群が備えておらずまたは自社現行製
品群の商品コンセプトとして弱いときには、この商品コ
ンセプトを前面に打ち出した新商品開発や製品改良等に
活かすことができ、一方、ターゲットとされる商品コン
セプトが自社の売れ筋現行製品に備えられたものであれ
ば、さらにその強みを活かして、自社商品の一層の差別
化を図ることができる。
【0020】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、同一カテゴリに属する対立する1対の商品コンセ
プトの2組を2つの座標軸の両極にそれぞれに設定した
マップおよび対象商品に含まれる複数の現行製品名をそ
れぞれ現行製品名毎に表示する複数の現行製品名表示体
を予め準備するマップおよび現行製品名表示体準備工程
と、複数の被験者に対して調査を行い、各被験者がマッ
プに現行製品名表示体を配置して完成した個別マップを
収集する個別マップ収集工程と、収集した個別マップに
基づいて、さらに、各現行製品名表示体の位置を被験者
の数によって所定の確率範囲表示した総合マップを作成
する総合マップ作成工程と、総合マップにおいて、売れ
筋製品についての現行製品名表示体が位置する象限を画
定する2つの商品コンセプトを求め、その2つの商品コ
ンセプトを商品開発または商品販売におけるターゲット
とする商品コンセプトターゲット設定工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0021】ここで、同一カテゴリに属する対立する1
対の商品コンセプトとは、例えば、男性的と女性的とい
うような同一のカテゴリーに含まれ、かつ対になるコン
セプトであり、このような対立する商品コンセプトを1
つの座標軸の両極、すなわち、1つの座標軸の中心を挟
む両側(2つの象限)に配置(割り付け)し、このよう
な1対の対立する商品コンセプトを2組配した2座標軸
からなるマップを準備する。また、現行製品名表示体
は、被験者が現行製品をマップに配置できるものであれ
ば何であってもよく、例えば、現行製品のサンプルやモ
デルあるいは現行製品名を記したカード等であってもよ
い。
【0022】マーケットリサーチによって複数の現行製
品の中から売れ筋製品を把握し、その売れ筋製品が2軸
座標平面に位置する象限を画定するものとして求められ
た2つの商品コンセプトは、売れ筋製品が実現する商品
コンセプトであるため有用である。
【0023】この手法は、所謂ポジショニング手法と呼
ばれる手法を発展させて商品コンセプト開発方法として
具体化したものである。
【0024】したがって、本発明によれば、使用者の顕
在的ニーズについてのもののうち売れ筋製品について認
識されている商品コンセプトを効果的に抽出し、抽出し
た商品コンセプトを商品開発または商品販売におけるタ
ーゲットとして商品の品質設計あるいは販売政策に反映
することにより、顧客吸引力を獲得することができる。
【0025】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、対象商品に含まれる複数の現行製品名をそれぞれ
現行製品名毎に表示する複数の現行製品名表示体を予め
準備する現行製品名表示体準備工程と、複数の被験者に
対して調査を行い、クラスター分析方法を用いて現行製
品名表示体を商品コンセプトによって区別する過程で得
られる複数の商品コンセプトを収集する商品コンセプト
収集工程と、収集した複数の商品コンセプトについて、
各現行製品名毎に回答した被験者の数により重み付けし
て主要商品コンセプトを把握する現行製品の主要商品コ
ンセプト重み付け・把握工程と、売れ筋製品について把
握した主要商品コンセプトを商品開発または商品販売に
おけるターゲットとする商品コンセプトターゲット設定
工程とを有することを特徴とする。
【0026】この手法は、所謂高感度差異抽出法と呼ば
れる手法を発展させて商品コンセプト開発方法として具
体化したものであり、具体的には、以下の手順で行われ
る。被験者は、複数のカード(現行製品名表示体)から
任意に3枚を選択して、被験者の自由な発想に基づいて
その3枚を印象(すなわち、商品コンセプト)の異なる
2つのグループ(2枚と1枚)に分別するととともに2
つのうちどちらの現行製品名のグループの商品コンセプ
トに好感を抱くかを示す。さらに、これら3枚以外の他
の残ったカードについても、3枚のカードの場合と同様
に2つのグループのいずれかに分別する。ついで、被験
者は、選択した3枚のカードを複数のカードの集団の中
に戻した上で再度任意の3枚のカードの選択と2つのグ
ループへの分別を行い、以降、分別するための商品コン
セプトに新規なものがなくなるまで選択と分別を繰り返
す。
【0027】そして、複数の被験者から得られた複数の
商品コンセプトをクラスター分析方法によって分析す
る。各現行製品は、複数の商品コンセプトを有すること
になるが、この複数の商品コンセプトについてその商品
コンセプトを回答した被験者の数により商品コンセプト
を重み付けすることができる。各現行製品をその重みの
大きい主要な商品コンセプトによって類別(複数のクラ
スターに分類)することにより、複数のクラスターから
構成される樹形マップを得ることができる。この分析方
法を通じて、売れ筋商品について認識されている重み付
けの比重の大きい商品コンセプトは有用性が高いと考え
ることができる。
【0028】したがって、本発明によれば、使用者の顕
在的ニーズについてのもののうち売れ筋製品について認
識されている商品コンセプトを効果的に抽出し、抽出し
た商品コンセプトを商品開発または商品販売におけるタ
ーゲットとして商品の品質設計あるいは販売政策に反映
することにより、顧客吸引力を獲得することができる。
【0029】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、複数の被験者に対して対象商品についての調査を
行い、まず被験者の自由な発想に基づいて1つの商品コ
ンセプトを提示してもらい、さらに、その商品コンセプ
トを商品品質および商品満足度の双方向に連関させて発
想して派生的に提示された複数の商品コンセプトを収集
する商品コンセプト収集工程と、収集した複数の商品コ
ンセプトについて、複数の被験者の結果をデマテル分析
方法によって分析して商品コンセプトを商品品質および
商品満足度を両極とする1軸上に展開して連関マップを
得る連関マップ作成工程と、得られた商品品質に関する
商品コンセプトおよび商品満足度に関する商品コンセプ
トのうちのいずれかまたは双方を商品開発または商品販
売におけるターゲットとする商品コンセプトターゲット
設定工程とを有することを特徴とする。
【0030】ここで、被験者の自由な発想に基づいてま
ず1つ得られる商品コンセプトは、通常、使用者がその
商品について直感する一次的な価値、言いかえれば、感
想的、第1印象的なものである。また、その商品コンセ
プトに連関して発想される商品品質についてのコンセプ
トは、品質設計に直結するものであり、1つ得られる商
品コンセプトに関して調査員の発する「何故(Wh
y)」というような問いによって因果関係的に原因系と
してあるいは階層関係的に連想されるものである。これ
に対して、その商品コンセプトに連関して発想される商
品満足度についてのコンセプトは、使用者がその商品に
ついて求める究極的な価値であり、1つ得られる商品コ
ンセプトに関して調査員の発する「それって結局どうい
うこと、結局何がよいの(How)」というような問い
によって因果関係的に結果系としてあるいは階層関係的
に連想されるものである。
【0031】これらの価値は高次に階層展開することに
より、その商品に関して顕在的なものに限らずその商品
については自覚されていない潜在的なものまで把握され
うる。また、対象商品に対する根源的な品質要求と被験
者(使用者)の要求する究極的な商品イメージまで把握
されうる。なお、被験者が答える商品コンセプトの順序
が因果関係的に逆転したものであるときは、これに対応
して調査員が発する問いかけを変えればよい。
【0032】上記の具体例は、被験者が対象製品の良さ
加減を表す商品コンセプトを発想するように調査員が誘
導質問するものであるが、これとは逆に対象製品の悪さ
加減を表す商品コンセプトを発想する場合においても、
当然に、商品コンセプトターゲットの設定に資すること
ができる。
【0033】この手法は、所謂新デマテル法あるいは文
章完成法と呼ばれる手法を発展させ、商品コンセプト開
発方法として具体化したものである。
【0034】したがって、本発明によれば、使用者の価
値認識の論理的な構造を可視化することを通じて、商品
品質に関する商品コンセプトおよび商品満足度に関する
商品コンセプトを効果的に抽出し、あるいは把握するこ
とにより、この商品コンセプトを商品開発または商品販
売におけるターゲットとして商品の品質設計あるいは販
売政策に反映し、顧客吸引力を獲得することができる。
【0035】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、上記した各商品コンセプト開発方法のうちの少な
くとも2つの商品コンセプト開発方法において把握され
た商品開発または商品販売におけるターゲットとされる
商品コンセプトの共通性からターゲットとされる商品コ
ンセプトを再設定することを特徴とする。
【0036】ここで、商品コンセプトの共通性とは、商
品コンセプトが同一である場合のみでなく商品コンセプ
トが類似する場合を含む。
【0037】異なる各商品コンセプト開発方法によって
把握された有用な商品コンセプトが共通性を有する場
合、その商品コンセプトの有用性は一層高いものと判断
し得る。また、その逆に、共通性を有しない場合には、
その商品コンセプトの有用性を再度吟味することによ
り、判断の過ちを回避することができる。また、異なる
各商品コンセプト開発方法によって把握された有用な商
品コンセプトの重み付けが各商品コンセプト開発方法に
よって相違する場合には、各商品コンセプトの有用性を
総合的に判断してより的確な商品コンセプトターゲット
を設定することができる。
【0038】したがって、本発明によれば、有用性のよ
り高い商品コンセプトを把握することにより、この商品
コンセプトを商品開発または商品販売におけるターゲッ
トとし、商品コンセプトを商品の品質設計あるいは販売
政策に反映し、顧客吸引力を獲得することができる。
【0039】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、商品開発または商品販売におけるターゲットとさ
れる商品コンセプトがその商品について新規なものであ
ることを特徴とする。
【0040】この新規な商品コンセプトは、すなわち、
現行商品において認識されていない、消費者の潜在ニー
ズに係るものであり、このような新規な商品コンセプト
を商品開発または商品販売におけるターゲットとして、
商品コンセプトを商品の品質設計あるいは販売政策に反
映することにより、顧客吸引力をより効果的に獲得する
ことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明に係る商品コンセプト開発
方法の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例とい
う。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0042】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセ
プト開発方法について、以下説明する。
【0043】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセ
プト開発方法は、所謂定義法と呼ばれる手法を発展させ
たものであり、次の手順で調査、解析される。
【0044】まず、図1に示すような自己記入式のアン
ケート用紙を準備する。このアンケート用紙は作成時点
ではカッコ内に文言は記載されていない。
【0045】ついで、特定商品についてのアンケート調
査の実施を決定した時点で、調査員が、この場合、「シ
ャンプー」の文言を記載して、調査対象商品を特定す
る。そして、その対象商品の使用者(消費者)あるいは
必要に応じて対象商品の提供者等を多数人集めて被験者
(回答者)とし、複数の被験者にアンケートの回答を求
める。すなわち、被験者に、今使っているシャンプー
(現行製品)を自由に定義付け、言いかえれば、商品コ
ンセプトを提示してもらう。ついで、一呼吸おいて理想
のシャンプー(理想とする商品)を同様に定義付けし、
商品コンセプトを提示してもらう。具体的には、今使っ
ているシャンプーは、花の香りで、髪がしっとりするも
のであり、理想のシャンプーは、よく泡立って、汚れを
しっかり落とすものである等の回答が得られる(商品コ
ンセプト収集工程)。
【0046】ついで、複数の被験者のアンケート結果を
集約する。すなわち、各被験者が自由に発想した広範な
定義付けの言葉(フリーワード、商品コンセプト)をカ
テゴリ化して、共通的、普遍的な商品コンセプトを得
る。この共通的、普遍的な商品コンセプトは、定義付け
の言葉と同一である場合もあれば、類似する定義付けの
言葉の上位概念的なものである場合もある。具体的に
は、例えば、「シトッとしている」という言葉と「しっ
とり感がある」という言葉は、いずれも次に説明する図
2の「しっとりする」という言葉(商品コンセプト)に
置きかえられる。
【0047】ついで、図2に示すように、カテゴリ化し
て得られた複数の商品コンセプトのそれぞれについて、
現行製品について回答した被験者の数および理想とする
商品について回答した被験者の数を合計し度数化する。
さらに、それぞれの商品コンセプトについて理想とする
商品の度数を現行製品についての度数で除して、比率を
得る。比率は、この場合、CS係数(顧客満足度係数)
と呼ぶ。このCS係数は、複数の商品コンセプトについ
て、後述するニーズの性格の観点から重み付けしたもの
である。このとき、さらに、このCS係数に理想とする
商品または現行製品のいずれかについてその商品コンセ
プトを回答した被験者の合計数を乗じ、その値を被験者
総数で除することにより、複数の商品コンセプトの中に
占めるその商品コンセプトの重み付けの普遍化を図って
もよい。図2中、CS指数がこれに相当する(商品コン
セプト重み付け工程)。
【0048】具体的には、例えば、図2、図3に示すよ
うに、「パサつかない」という商品コンセプトを回答し
たのは、被験者総数24人のうち、現行商品については
0人であり、一方、理想の商品については8人である。
そして、「パサつかない」という商品コンセプトを回答
した被験者の合計数は8人(=0+8)である。したが
って、「パサつかない」という商品コンセプトのCS係
数およびCS指数はいわば無限大である。これに対し
て、「泡立ちがよい」という商品コンセプトを回答した
のは、現行商品については1人であり、一方、理想の商
品については12人である。そして、「泡立ちがよい」
という商品コンセプトを回答した被験者の合計数は13
人(=1+12)である。したがって、「泡立ちがよ
い」という商品コンセプトのCS係数は12.0(=1
2/1)およびCS指数は6.5(=12.0×13/
24)である。また、これらに対して、「指通りがよ
い」という商品コンセプトを回答したのは、現行商品に
ついては8人であり、一方、理想の商品については5人
である。そして、「指通りがよい」という商品コンセプ
トを回答した被験者の合計数は13人(=8+5)であ
る。したがって、「指通りがよい」という商品コンセプ
トのCS係数は約0.6(=5/8)およびCS指数は
約0.3(=0.6×13/24)である。
【0049】したがって、図2において、「パサつかな
い」という商品コンセプトは、現行製品にはない新しい
価値、言いかえれば、潜在的ニーズについての商品コン
セプトとみることができる。これに対して、「泡立ちが
よい」という商品コンセプトは、顕在的ニーズのうち現
行製品において顧客満足度の低い価値、すなわち、顧客
ニーズの大きいまだ満たされていない価値であるとみる
ことができる。これらに対して、「指通りがよい」とい
う商品コンセプトは、顕在的ニーズのうち現行製品にお
いて既に顧客満足度の高い価値、すなわち、既に満たさ
れている価値であるとみることができる。
【0050】図3に、同一の商品コンセプトについて、
現行製品のものとした被験者の数を横軸に、理想の商品
のものとした被験者の数を縦軸にとって各商品コンセプ
トの占める位置(ポジション)の散布状態を示した。図
3をみると、上記した複数の商品コンセプトの位置を明
確に把握することができる。傾き1の線よりも上方にあ
る商品コンセプトがまだ満たされていない価値であり、
一方、傾き1の線よりも下方にある商品コンセプトが既
に満たされている価値であり、また、縦軸上にある商品
コンセプトが現行製品にはない新しい価値である。
【0051】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセ
プト開発方法によれば、図2あるいは図3より把握され
た、まだ満たされていない価値あるいは現行製品にはな
い新しい価値とみることができる商品コンセプトを商品
開発または商品販売におけるターゲットとし(商品コン
セプトターゲット設定工程)、商品の品質設計あるいは
販売政策に反映することができる。これにより、顧客吸
引力を有する商品を造り込むことができる。
【0052】つぎに、本実施の形態の第2の例に係る商
品コンセプト開発方法について、以下説明する。
【0053】本実施の形態の第2の例に係る商品コンセ
プト開発方法は、所謂ポジショニング手法と呼ばれる手
法を発展させたものであり、次の手順で調査、解析され
る。まず、調査対象商品に属する複数の製品名を1枚に
1つずつ記載したカードあるいは模型等(現行製品名表
示体)と、2座標軸の両極に予め商品コンセプトを記載
した2座標軸図(マップ)を準備する(現行製品名表示
体準備工程)。
【0054】ついで、調査対象商品を特定した後、調査
時に、被験者に製品名を記載した各カード等を2座標軸
図の適当と思われる位置に配置してもらう。なお、好適
には、全てのカード等を一旦配置し終わった段階で再度
配置を修正してもらい、カード間の相対的な関係を修正
する。この調査を複数の被験者について行い、完成した
各被験者の個別マップを収集する(個別マップ収集工
程)。
【0055】上記により複数の被験者の回答を集約した
結果を図4に示す(総合マップ作成工程)。この場合、
各カードには、現行製品名「A」〜「N」がそれぞれ記
載されている。また、商品コンセプトとして、この場
合、商品イメージに関するものとして、横軸に「動的・
静的」、縦軸に「男性的・女性的」をとっている。それ
ぞれの商品コンセプトについて、複数の被験者のデータ
の10%確立楕円を表示(所定の確率範囲表示)してい
る。
【0056】図4において、例えば、「A」、「C」は
自社製品であり、「B」、「D」は他社製品であり、そ
して、これらのうち「C」が売れ筋商品(製品)である
とする。この場合、売れ筋商品である「C」は、女性的
イメージという商品コンセプトを備えているため、製品
アイテムを増やすときは、女性的イメージという商品コ
ンセプトをターゲットにすると有効であることがわかる
(商品コンセプトターゲット設定工程)。
【0057】なお、「C」は女性的イメージという商品
コンセプトにおいて他社製品「D」と競合しており、
「A」は静的イメージという商品コンセプトにおいて他
社製品「B」と競合していることもわかり、これらの情
報は、商品開発等において有用である。
【0058】本実施の形態の第2の例に係る商品コンセ
プト開発方法によれば、使用者の顕在的ニーズについて
のもののうち売れ筋製品について認識されている商品コ
ンセプトを効果的に抽出することにより、この商品コン
セプトを商品開発または商品販売におけるターゲットと
し、商品(この場合、製品と同義)の品質設計あるいは
販売政策に反映することができる。これにより、顧客吸
引力を有する商品を造り込むことができる。
【0059】つぎに、本実施の形態の第3の例に係る商
品コンセプト開発方法について、以下説明する。
【0060】本実施の形態の第3の例に係る商品コンセ
プト開発方法は、所謂高感度差異抽出法と呼ばれる手法
を発展させたものであり、次の手順で調査、解析され
る。
【0061】まず、対象商品に含まれる複数の現行製品
名をそれぞれ現行製品名毎に表示する複数のカード(現
行製品名表示体)を予め準備する(現行製品名表示体準
備工程)。
【0062】ついで、複数の被験者に対してアンケート
調査を行い、クラスター分析方法を用いて現行製品名表
示体を商品コンセプトによって区別する過程で得られる
複数の商品コンセプトを収集する(商品コンセプト収集
工程)。
【0063】すなわち、被験者は、複数のカードから任
意に3枚を選択して、被験者の自由な発想に基づいてそ
の3枚を印象、すなわち、商品コンセプトの異なる2枚
と1枚の2つのグループに分別する。このとき、2つの
グループのうちどちらの現行製品名のグループの商品コ
ンセプトに好感を抱くかを示してもらう。ついで、被験
者は、選択した3枚のカードを複数のカードの集団の中
に戻した上で再度任意の3枚のカードの選択と2つのグ
ループへの分別を行う。以降、分別するための商品コン
セプトに新規なものがなくなるまで選択と分別を繰り返
し、新規の商品コンセプトが出尽くした時点で作業を終
了する。
【0064】そして、複数の被験者から得られた複数の
商品コンセプトをクラスター分析方法によって分析する
ことにより、図5の表図および図6の樹形マップを得る
ことができる。
【0065】図5の表図および図6において、主要商品
コンセプトの差異の観点から複数のクラスターに区別さ
れ、それぞれのクラスターには、その主要な商品コンセ
プトを現行製品を区別するためのよりどころとした各現
行製品が配置される。
【0066】これら各現行製品は、その主要な商品コン
セプトを含めて複数の商品コンセプトを有する。図5で
は、各現行製品について、それぞれの商品コンセプトを
回答した被験者の数により商品コンセプトに重み付けし
て表示しており、これにより、主要商品コンセプトを把
握することができる(図5 現行製品の主要商品コンセ
プト重み付け・把握工程)。なお、図5は、各現行製品
について、重み付けの比重の大きい5つの主要コンセプ
トのみを並べたものである。例えば、被験者総数32人
を対象とした調査において、1つのクラスターに現行製
品のうち「A」、「B」、「C」が分類される。また、
別のクラスターに現行製品「D」が分類される。現行製
品「A」、「B」、「C」の含まれるクラスターについ
て現行製品を個別にみると、例えば、現行製品「A」
は、「ノーマル」という商品コンセプトを持つものとし
て分類した被験者数が18人と最も多く、以下、「ファ
ミリーユース」16人、「やわらかいイメージ」15人
と続く。現行製品「A」、「B」、「C」の含まれるク
ラスター全体でみると、「自然」という商品品コンセプ
トが64人と最も多く、以下、「ファミリーユース」5
5人、「ノーマル」55人と続く。
【0067】各現行製品をその重み付けの比重の大きい
主要な商品コンセプトによって類別することにより、複
数のクラスターから構成される樹形マップを得ることが
できる(図6)。すなわち、例えば、現行製品「A」、
「B」、「C」の含まれるクラスターは「自然」および
「ファミリーユース」という商品コンセプトにより1つ
の類が構成されている。
【0068】この分析方法を通じて、売れ筋商品につい
て認識されている重み付けの比重の大きい商品コンセプ
トは有用性が高いと考えることができる。例えば、現行
商品「A」が売れ筋商品であれば、「ノーマル」という
商品コンセプトが有用であると考えられ、また、現行製
品「A」、「B」、「C」の群が全体として売れ筋商品
であれば、「自然」という商品コンセプトが有用である
と考えられる。なお、例えば、現行製品「D」が自社製
品であり、現行製品「A」、「B」、「C」の群が競合
他社製品のとき、両者(両方のクラスター)の主要な商
品コンセプトを対比することにより、現行製品「D」の
強みと弱みを把握することができる。例えば、現行製品
「D」は、強力な商品コンセプトを十分に備えておら
ず、特に、競合他社品である現行製品「A」、「B」、
「C」に比べて、「ファミリーユース」あるいは「ノー
マル」という商品コンセプトが弱いことがわかり、これ
らの商品コンセプトを商品開発等におけるターゲットと
することができる(商品コンセプトターゲット設定工
程)。
【0069】したがって、本実施の形態の第3の例に係
る商品コンセプト開発方法によれば、使用者の顕在的ニ
ーズについてのもののうち売れ筋製品について認識され
ている商品コンセプトを効果的に抽出し、抽出した商品
コンセプトを商品開発または商品販売におけるターゲッ
トとし、商品の品質設計あるいは販売政策に反映するこ
とができる。これにより、顧客吸引力を有する商品を造
り込むことができる。つぎに、本実施の形態の第4の例
に係る商品コンセプト開発方法について、以下説明す
る。
【0070】本実施の形態の第4の例に係る商品コンセ
プト開発方法は、所謂新デマテル法あるいは文章完成法
と呼ばれる手法を発展させたものであり、次の手順で調
査、解析される。
【0071】まず、図7に示すような自己記入式のアン
ケート用紙を準備する。この場合、調査員が質問し、被
験者の回答を筆記できる体制にあれば、アンケート用紙
を特に準備しなくてもよい。このアンケート用紙は、調
査対象商品を特定する「()は」という文言とともに、
その商品コンセプトを表現する「( )ので( )から
( )」という、事実、感想、結論からなる文章を論理
的に完成するように各欄が空白にされている。
【0072】ついで、調査対象製品を、例えば、「私の
シャンプー」と決定した時点で、調査員が、被験者と面
談するインタビュー調査を行う。このとき、予め、「私
のシャンプーは」という文言を記載したアンケート用紙
を被験者に渡すか、あるいは、「あなたのシャンプーの
良い点は何か」と口頭で尋ねる。
【0073】被験者からは、例えば、「しっとりする」
という答えが返る。この答えは、被験者の自由な発想に
基づいてまず1つ得られる良さ加減についての商品コン
セプトであり、通常、被験者(使用者)がその製品につ
いて直感する一次的な価値、言いかえれば、感想的、第
1印象的なものである。この答えを被験者の手でアンケ
ート用紙に記載してもらい、あるいは調査員が筆記す
る。
【0074】ついで、調査員が「何故しっとりすると思
うのか」と尋ねることにより、被験者から、例えば、
「泡立ちがよいから」という答えが返る。この答えは、
「しっとりする」という商品コンセプトに連関して、因
果関係的に原因系としてあるいは階層関係的に発想され
る商品品質についてのコンセプトであり、品質設計に直
結するものである。
【0075】ついで、調査員が「しっとりだと何がいい
のか」と尋ねることにより、被験者から、例えば、「ス
タイリングがしやすい」という答えが返る。この答え
は、「しっとりする」という商品コンセプトに連関し
て、因果関係的に結果系としてあるいは階層関係的に発
想される商品満足度についてのコンセプトであり、使用
者がその商品について求める究極的な価値ということが
できる。これらの商品品質および商品満足度に関する商
品コンセプトは、その商品に関して顕在的なものに限ら
ずその商品については自覚されていない潜在的なものま
で把握されうる。すなわち、後述する図8において、1
軸上の商品品質および商品満足度の双方により重層的に
展開していくことにより、より潜在的な価値、ニーズを
発掘しうるものと考えられる。
【0076】なお、最初の問いかけに対して、例えば、
「泡立ちがよいから」という答えが第1に得られたとき
は、「泡立ちがよいと何がいいのか」というように問い
かけの内容、順序を変更すればよい。
【0077】上記のインタビュー調査により、各被験者
毎に複数の被験者の言葉(商品コンセプト、フリーワー
ド)が得られる(商品コンセプト収集工程)。このよう
にして得られた商品コンセプトをカテゴリ化して共通性
のある言葉(商品コンセプト)に置きかえる。例えば、
「しっとりした感じ」という言葉は、「しっとりする」
という言葉に含める。
【0078】ついで、このようにして得られた共通性の
ある商品コンセプトについて、他の商品コンセプトとの
関係をデマテル分析手法によって分析し、図8に示すよ
うに構造化する(連関マップ作成工程)。図8は、商品
コンセプトを商品品質および商品満足度を両極とする1
軸上に展開した連関マップである。ここで、商品コンセ
プト間を結ぶ線は、両者が因果関係的に導き出された関
係にあることを示すものである。
【0079】例えば、図7で説明した「しっとりする」
という感想的な商品コンセプトは、「泡立ちがよい」と
いう因果関係的に原因系に位置する商品コンセプトに連
関するとともに、「スタイリングがしやすい」という因
果関係的に結果系に位置する商品コンセプトに連関する
ことが図8により視覚的に把握される。また、図8で
は、さらに、対象商品が「スタイリングがしやすい」と
いう商品満足度に関する商品コンセプトを備えるために
は、「しっとりする」という商品コンセプトとともに
「まとまる」という感想的な商品コンセプトを備えるこ
とが有用であり、この「まとまる」という商品コンセプ
トを備えるためには「泡立ちがよい」という商品コンセ
プトを備えるとともに「きしまない」という商品品質に
関する商品コンセプトを備えることが有用であることが
わかる。
【0080】したがって、対象商品において「スタイリ
ングがしやすい」という商品コンセプトを実現するため
にはこの「スタイリングがしやすい」という商品コンセ
プトを販売政策上のキーワードに設定するとともに、商
品品質設計において、「泡立ちがよい」、「きしまな
い」という特性を商品に具現化すればよいことになる
(商品コンセプトターゲット設定工程)。
【0081】なお、本実施例の方法によりターゲットと
される「スタイリングがしやすい」という商品コンセプ
トを一旦得ることができれば、図8を用いることなく、
別の適宜の手法を用いて、この商品コンセプトを品質項
目に展開し、商品品質設計に結びつけることもできる。
【0082】本実施の形態の第4の例に係る商品コンセ
プト開発方法によれば、使用者の価値認識の論理的な構
造を可視化することを通じて、顕在化した商品品質に関
する商品コンセプトおよび商品満足度に関する商品コン
セプトを効果的に抽出し、あるいは潜在的な商品品質に
関する商品コンセプトおよび商品満足度に関する商品コ
ンセプトを把握することにより、この商品コンセプトを
商品開発または商品販売におけるターゲットとし、商品
(この場合、製品と同義)の品質設計あるいは販売政策
に反映することができる。これにより、顧客吸引力を有
する商品を造り込むことができる。
【0083】以上本実施の形態に係る第1〜第4の商品
コンセプト開発方法について説明したが、さらに、ま
た、本発明に係る商品コンセプト開発方法は、上記した
各商品コンセプト開発方法のうちの少なくとも2つの商
品コンセプト開発方法において把握された商品開発また
は商品販売におけるターゲットとされる商品コンセプト
の共通性からターゲットとされる商品コンセプトを再設
定する方法を採用することができる。この場合、商品コ
ンセプトの共通性とは、商品コンセプトが同一である場
合のみでなく商品コンセプトが類似する場合を含む。
【0084】異なる各商品コンセプト開発方法によって
把握された有用な商品コンセプトが共通性を有する場
合、その商品コンセプトの有用性は一層高いものと判断
し得る。例えば、第1の例と第4の例において、いずれ
も「泡立ちがよい」という商品コンセプトが有用なもの
として抽出されているため、この「泡立ちがよい」とい
う商品コンセプトは有用性の確度の高いものであると判
断することができる。また、その逆に、共通性を有しな
い場合には、その商品コンセプトの有用性を再度吟味す
ることにより、判断の過ちを回避することができる。
【0085】したがって、有用性のより高い商品コンセ
プトを把握することにより、この商品コンセプトを商品
開発または商品販売におけるターゲットとし、商品コン
セプトを商品(この場合、製品と同義)の品質設計ある
いは販売政策に反映し、顧客吸引力を一層効果的に獲得
することができる。
【0086】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法は、商品開発または商品販売におけるターゲットとさ
れる商品コンセプトがその商品について新規なものであ
る方法を採用することができる。
【0087】この新規な商品コンセプトは、すなわち、
現行商品において認識されていない、消費者の潜在ニー
ズに係るものであり、このような新規な商品コンセプト
を商品開発または商品販売におけるターゲットとして、
商品コンセプトを商品(この場合、製品と同義)の品質
設計あるいは販売政策に反映することにより、顧客吸引
力をより効果的に獲得することができる。
【0088】例えば、本実施の形態に係る第1の商品コ
ンセプト開発方法において把握された「パサつかない」
という商品コンセプトや、本実施の形態に係る第4の商
品コンセプト開発方法において把握された「泡切れがよ
い」という商品コンセプトは、現行商品において認識さ
れていない新規なものと考えられる。
【0089】以上説明した商品コンセプト開発方法の
他、例えば、所謂連想法を利用した商品コンセプト開発
方法も適用可能であり、この場合、自己記入式アンケー
ト用紙に商品から連想する商品コンセプトを被験者が自
由に記入する。そして、得られた複数の商品コンセプト
を任意の観点を座標軸とした、例えば、第2の例のよう
な2座標軸を有するマップに配置することにより、一見
無関係に見える商品コンセプトを有機的に複合化し、有
用な商品コンセプトを抽出することができる。
【0090】
【発明の効果】本発明に係る商品コンセプト開発方法に
よれば、所謂定義法を利用し、商品コンセプト収集工程
と、商品コンセプト重み付け工程と、商品コンセプトタ
ーゲット設定工程とを有するため、使用者の顕在的ニー
ズについてのもののうち現行商品での実現度の低い商品
コンセプトを効果的に抽出し、さらには、潜在的ニーズ
についての商品コンセプトを把握することにより、この
商品コンセプトを商品開発または商品販売におけるター
ゲットとして商品の品質設計あるいは販売政策に反映
し、顧客吸引力を獲得することができる。
【0091】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法によれば、所謂ポジショニング手法と呼ばれる手法を
利用し、マップおよび現行製品名表示体準備工程と、個
別マップ収集工程と、総合マップ作成工程と、商品コン
セプトターゲット設定工程とを有するため、上記した本
発明の効果を奏することができる。
【0092】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法によれば、所謂高感度差異抽出法と呼ばれる手法を利
用し、現行製品名表示体準備工程と、商品コンセプト収
集工程と、現行製品の主要コンセプト重み付け・把握工
程と、商品コンセプトターゲット設定工程とを有するた
め、上記した本発明の効果を奏することができる。
【0093】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法によれば、所謂新デマテル法あるいは文章完成法と呼
ばれる手法を利用し、商品コンセプト収集工程と、連関
マップ作成工程と、商品コンセプトターゲット設定工程
とを有するため、上記した本発明の効果を奏することが
できる。
【0094】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法によれば、上記した各商品コンセプト開発方法のうち
の少なくとも2つの商品コンセプト開発方法において把
握された商品開発または商品販売におけるターゲットと
される商品コンセプトの共通性からターゲットとされる
商品コンセプトを再設定するため、共通性を有するその
商品コンセプトの有用性は一層高いものと判断し得る。
また、その逆に、商品コンセプトが共通性を有しない場
合には、その商品コンセプトの有用性を再度吟味するこ
とにより、判断の過ちを回避することができる。
【0095】また、本発明に係る商品コンセプト開発方
法によれば、商品開発または商品販売におけるターゲッ
トとされる商品コンセプトがその商品について新規なも
のであるため、顧客吸引力をより効果的に獲得すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセプト
開発方法において用いるアンケート調査用紙の書式を示
した表図である。
【図2】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセプト
開発方法において、得られた各商品コンセプトのCS係
数、CS指数等をまとめて示した表図である。
【図3】本実施の形態の第1の例に係る商品コンセプト
開発方法において得られた各商品コンセプトの散布図で
ある。
【図4】本実施の形態の第2の例に係る商品コンセプト
開発方法において得られた各現行製品の散布図である。
【図5】本実施の形態の第3の例に係る商品コンセプト
開発方法において、得られた各クラスターおよびクラス
ター内の各現行製品毎の商品コンセプトの重みをまとめ
て示した表図である。
【図6】本実施の形態の第3の例に係る商品コンセプト
開発方法において、得られた各クラスターの樹形図であ
る。
【図7】本実施の形態の第4の例に係る商品コンセプト
開発方法において用いるアンケート調査用紙の書式を示
した表図である。
【図8】本実施の形態の第4の例に係る商品コンセプト
開発方法において、得られた商品コンセプトを因果関係
的に1軸上に連関表示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道官 克一郎 東京都町田市玉川学園1丁目2番地6− 210号 Fターム(参考) 5B049 AA02 CC00 EE00 EE02 GG09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被験者に対して対象商品について
    の調査を行い、被験者の自由な発想に基づいて提示され
    た現行製品および理想とする商品のそれぞれに関する複
    数の商品コンセプトを収集する商品コンセプト収集工程
    と、 収集した複数の商品コンセプトについて、それぞれ理想
    とする商品に関するものであると認識した被験者の数と
    現行製品に関するものであると認識した被験者の数との
    関係を求め、その関係に基づいて商品コンセプトに重み
    付けする商品コンセプト重み付け工程と、 重み付け比重の大きい商品コンセプトを商品開発または
    商品販売におけるターゲットとする商品コンセプトター
    ゲット設定工程とを有することを特徴とする商品コンセ
    プト開発方法。
  2. 【請求項2】 同一カテゴリに属する対立する1対の商
    品コンセプトの2組を2つの座標軸の両極にそれぞれに
    設定したマップおよび対象商品に含まれる複数の現行製
    品名をそれぞれ現行製品名毎に表示する複数の現行製品
    名表示体を予め準備するマップおよび現行製品名表示体
    準備工程と、 複数の被験者に対して調査を行い、各被験者がマップに
    現行製品名表示体を配置して完成した個別マップを収集
    する個別マップ収集工程と、 収集した個別マップに基づいて、さらに、各現行製品名
    表示体の位置を被験者の数によって所定の確率範囲表示
    した総合マップを作成する総合マップ作成工程と、 総合マップにおいて、売れ筋製品についての現行製品名
    表示体が位置する象限を画定する2つの商品コンセプト
    を求め、その2つの商品コンセプトを商品開発または商
    品販売におけるターゲットとする商品コンセプトターゲ
    ット設定工程とを有することを特徴とする商品コンセプ
    ト開発方法。
  3. 【請求項3】 対象商品に含まれる複数の現行製品名を
    それぞれ現行製品名毎に表示する複数の現行製品名表示
    体を予め準備する現行製品名表示体準備工程と、 複数の被験者に対して調査を行い、クラスター分析方法
    を用いて現行製品名表示体を商品コンセプトによって区
    別する過程で得られる複数の商品コンセプトを収集する
    商品コンセプト収集工程と、 収集した複数の商品コンセプトについて、各現行製品名
    毎に回答した被験者の数により重み付けして主要商品コ
    ンセプトを把握する現行製品の主要商品コンセプト重み
    付け・把握工程と、 売れ筋製品について把握した主要商品コンセプトを商品
    開発または商品販売におけるターゲットとする商品コン
    セプトターゲット設定工程とを有することを特徴とする
    商品コンセプト開発方法。
  4. 【請求項4】 複数の被験者に対して対象商品について
    の調査を行い、まず被験者の自由な発想に基づいて1つ
    の商品コンセプトを提示してもらい、さらに、その商品
    コンセプトを商品品質および商品満足度の双方向に連関
    させて発想して派生的に提示された複数の商品コンセプ
    トを収集する商品コンセプト収集工程と、 収集した複数の商品コンセプトについて、複数の被験者
    の結果をデマテル分析方法によって分析して商品コンセ
    プトを商品品質および商品満足度を両極とする1軸上に
    展開して連関マップを得る連関マップ作成工程と、 得られた商品品質に関する商品コンセプトおよび商品満
    足度に関する商品コンセプトのうちのいずれかまたは双
    方を商品開発または商品販売におけるターゲットとする
    商品コンセプトターゲット設定工程とを有することを特
    徴とする商品コンセプト開発方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちの少なくとも2つの
    請求項に係る商品コンセプト開発方法において把握され
    た商品開発または商品販売におけるターゲットとされる
    商品コンセプトの共通性からターゲットとされる商品コ
    ンセプトを再設定することを特徴とする商品コンセプト
    開発方法。
  6. 【請求項6】 商品開発または商品販売におけるターゲ
    ットとされる商品コンセプトがその商品について新規な
    ものであることを特徴とする請求項1または4に記載の
    商品コンセプト開発方法。
JP2000126439A 2000-04-26 2000-04-26 商品コンセプト開発方法 Pending JP2001306783A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126439A JP2001306783A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 商品コンセプト開発方法
US10/258,384 US20030126009A1 (en) 2000-04-26 2001-04-24 Commodity concept developing method
KR1020027014256A KR20030020874A (ko) 2000-04-26 2001-04-24 상품 컨셉트 개발 방법
PCT/JP2001/003526 WO2001082157A2 (fr) 2000-04-26 2001-04-24 Procede de developpement d'un concept de produit
EP01922059A EP1329824A4 (en) 2000-04-26 2001-04-24 CONCEPT DEVELOPMENT PROCESS FOR USE OF ITEMS
CN01810226A CN1449534A (zh) 2000-04-26 2001-04-24 商品概念开发方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126439A JP2001306783A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 商品コンセプト開発方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001306783A true JP2001306783A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18636221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000126439A Pending JP2001306783A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 商品コンセプト開発方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20030126009A1 (ja)
EP (1) EP1329824A4 (ja)
JP (1) JP2001306783A (ja)
KR (1) KR20030020874A (ja)
CN (1) CN1449534A (ja)
WO (1) WO2001082157A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2063456A2 (en) 2003-02-20 2009-05-27 Hitachi High-Technologies Corporation Semiconductor manufacturing management system

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0114036D0 (en) * 2001-06-08 2001-08-01 Brainjuicer Com Ltd Method apparatus and computer program for generating and evaluating feedback from a plurality of respondents
US20040199417A1 (en) * 2003-04-02 2004-10-07 International Business Machines Corporation Assessing information technology products
US20040230469A1 (en) * 2003-05-16 2004-11-18 International Business Machines Corporation Identifying platform enablement issues for information technology products
US20040230464A1 (en) * 2003-05-16 2004-11-18 International Business Machines Corporation Designing information technology products
US8121889B2 (en) * 2003-05-16 2012-02-21 International Business Machines Corporation Information technology portfolio management
US8301482B2 (en) * 2003-08-25 2012-10-30 Tom Reynolds Determining strategies for increasing loyalty of a population to an entity
US20150142532A1 (en) * 2003-08-25 2015-05-21 Tom Reynolds Method and system to assess, diagnose, and optimize leadership and other performance skill development
JP4639734B2 (ja) * 2004-09-30 2011-02-23 富士ゼロックス株式会社 スライドコンテンツ処理装置およびプログラム
US8175909B1 (en) * 2004-11-03 2012-05-08 Pileri Douglas C Integrating business constituent interactions into value generating information
US20070083420A1 (en) * 2005-10-06 2007-04-12 Andresen Catherine L Role-based assessment of information technology packages
US20070083419A1 (en) * 2005-10-06 2007-04-12 Baxter Randy D Assessing information technology components
US20070083504A1 (en) * 2005-10-06 2007-04-12 Britt Michael W Selecting information technology components for target market offerings
US20070083405A1 (en) * 2005-10-06 2007-04-12 Britt Michael W Market-driven design of information technology components
EP1984887A4 (en) * 2006-02-08 2011-08-10 Beaton Consulting Pty Ltd METHOD AND SYSTEM FOR EVALUATING ONE OR MORE ATTRIBUTES OF AN ORGANIZATION
US7933901B2 (en) * 2007-01-04 2011-04-26 Brian Kolo Name characteristic analysis software and methods
US20080312985A1 (en) * 2007-06-18 2008-12-18 Microsoft Corporation Computerized evaluation of user impressions of product artifacts
US20090210292A1 (en) * 2008-02-05 2009-08-20 Jens Peder Ammitzboll Method for generating and capturing consumer opinions about brands, products, or concepts
CN109189465B (zh) * 2018-07-13 2022-04-22 北京奇艺世纪科技有限公司 一种用户感知度确定方法、装置及电子设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999908A (en) * 1992-08-06 1999-12-07 Abelow; Daniel H. Customer-based product design module
US6859782B2 (en) * 1999-10-06 2005-02-22 Bob F. Harshaw Method for new product development and market introduction
US20020152110A1 (en) * 2001-04-16 2002-10-17 Stewart Betsy J. Method and system for collecting market research data

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2063456A2 (en) 2003-02-20 2009-05-27 Hitachi High-Technologies Corporation Semiconductor manufacturing management system

Also Published As

Publication number Publication date
KR20030020874A (ko) 2003-03-10
EP1329824A4 (en) 2005-02-09
WO2001082157A9 (fr) 2004-06-03
CN1449534A (zh) 2003-10-15
EP1329824A1 (en) 2003-07-23
US20030126009A1 (en) 2003-07-03
WO2001082157A2 (fr) 2001-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001306783A (ja) 商品コンセプト開発方法
US5041972A (en) Method of measuring and evaluating consumer response for the development of consumer products
Wagner Understanding green consumer behaviour: A qualitative cognitive approach
Bach et al. Comparing inspections and user testing for the evaluation of virtual environments
De Bruyn et al. Offering online recommendations with minimum customer input through conjoint-based decision aids
Coulangeon Social stratification of musical tastes: questioning the cultural legitimacy model
Laporte et al. Using correspondence analysis to monitor the persona segmentation process
Bao et al. Assessing quality perception of private labels: Intransient cues and consumer characteristics
WO2010060101A9 (en) Contextual assignment of an external descriptive and informative quality to a person and/or an object located within a temporal framework
Lokman et al. Kansei Engineering concept in e-commerce website
Sun Consumption of luxury fashion brands: The Motives of Generation Y Consumers in China
Charan Marketing analytics: A practitioner's guide to marketing analytics and research methods
Modjeska Hierarchical data visualization in desktop virtual reality
Theetranont et al. Integrating visualization and multi-attribute utility theory for online product selection
KR100852543B1 (ko) 상품개발방법, 상품개발 시스템, 상품개발 프로그램 및상품개발 프로그램을 기록한 기록매체
Hsieh et al. An Application of Implementing a Cognitive Structure Model to Obtain Consensus from Consumers.
Raff et al. A cognitive perspective on consumers’ resistances to smart products
Nairn et al. Multivariate statistics in industrial marketing management: A practitioner tool kit
Shandilya et al. The influence of personality traits on digital quotient: An Indian metro city perspective
Djelil et al. Investigating Learners’ Behaviours When Interacting with a Programming Microworld: An Empirical Study Based on Playing Analytics
Schmitt et al. Differential patterns in consumer purchase preferences using self-organizing maps: a case study of China
Charan Marketing Analytics Practitioner's Guide, The-Volume 1: Brand And Consumer
Macquisten Hierarchical visualization of high dimensional data: interactive exploration of'omics type data
Kumar et al. A STUDY ON DEVELOPMENT AND EVALUATION OF VIRTUAL REALITY DRIVING SIMULATION
MANIMANNAN et al. Perceptual map for customer preferences of car brands using multi dimensional scaling

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100112