JP2001297828A - 逆差し防止用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】幅広い応用が可能で、安価でしかも操作性や耐
久性や信頼性に優れ、特に数通りの挿入パターンが出
来、所望とする場所を識別して嵌合することが可能な逆
差し防止用コネクタの提供。 【解決手段】 差込み側コネクタ１０のブロック体また
は一体成形されたブロック体のいずれか１面に複数のガ
イド溝１４と前記ガイド溝の上に任意の数のガイドキー
１５と任意の数の逆差し防止用壁１６を施したハウジン
グ１３からなる差込側コネクタ及び複数のガイド溝１７
と前記ガイド溝の上に任意の数のガイドキー１８と任意
の数の逆差し防止用溝１９を施したハウジングからなる
受け側コネクタにおいて、前記差込側コネクタのガイド
キーとガイド溝と逆差し防止用壁が、それぞれ受け側コ
ネクタのガイド溝とガイドキーと逆差し防止用溝に嵌合
する逆差し防止用コネクタであるので、数通りの挿入パ
ターンが出来、所望とする場所を識別して嵌合すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、主に、次世代のコ
ネクタとして、注目を集めている交換機や伝送機等に使
用されるインターフェースケーブル用コネクタ等に使用
可能であるばかりでなく、幅広い応用が可能で、安価で
しかも操作性や耐久性や信頼性に優れ、特に数通りの挿
入パターンが出来、所望とする場所を識別して嵌合する
ことが可能な逆差し防止用コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の誤挿入防止用コネクタは、図２に
示すように差込側コネクタ10′の雌端子ブロック体12′
の上面に設けた差込側コネクタ10′の誤挿入防止用ハウ
ジング13′と受け側コネクタ11′の上面に設けた誤挿入
防止用溝19′が嵌合する方式であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の誤挿
入防止用コネクタの場合、誤挿入に対しては有効である
が、例えば、受け側コネクタが複数個あった場合には、
受け側コネクタの識別をすることが出来ず、全て入って
しまう。言い換えれば、複数の嵌合場所がある場合、あ
る指定した場所にのみ嵌合をしたくても出来ないという
欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
を解決するために、鋭意検討した結果、圧接雌コンタク
トをコンタクトホルダー内に収納保持して１列または複
数列の基本となるユニットコンタクトを複数枚重ねて積
層することにより形成された差込み側コネクタのブロッ
ク体または一体成形されたブロック体のいずれか１面に
複数のガイド溝と前記ガイド溝の上に設けた任意の数の
ガイドキーと任意の数の逆差し防止用壁を施したハウジ
ングからなる差込側コネクタ及び複数のガイド溝と前記
ガイド溝の上に設けた任意の数のガイドキーと任意の数
の逆差し防止用溝を施したハウジングからなる受け側コ
ネクタにおいて、前記差込側コネクタのガイドキーとガ
イド溝と逆差し防止用壁が、それぞれ受け側コネクタの
ガイド溝とガイドキーと逆差し防止用溝に嵌合する逆差
し防止用コネクタであるので、数通りの挿入パターンが
出来、所望とする場所を識別して嵌合することが可能に
なる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の逆差し防止用コネ
クタ１の実施形態について添付図面を参照して詳細に説
明する。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明の差込み側コネクタ10と受け
側コネクタ11が嵌合する前の逆差し防止用コネクタ１の
斜視図である。図において、本発明の圧接雌コンタクト
２にケーブル５が一括圧接接続をする前後の状態を示し
ている。最初、一端に、開口部７を有し、個々の圧接雌
コンタクト２を整列させる仕切り板８と他端に、ピン挿
入孔を設けたコンタクトホルダー６を作成しておく。次
に、一端に、一括圧接接続を可能にするＵ字刃接点部３
と他端に、ピン接点部４からなる圧接雌コンタクト２を
コンタクトホルダー６内に収容する。続いて、前記開口
部７において、複数本からなるケーブル５を平行に並べ
て一括圧接接続により基本となるユニットコンタクト９
を形成する。次に、圧接雌コンタクト２をコンタクトホ
ルダー６内に収納保持して１列または複数列の基本とな
るユニットコンタクト９を複数枚重ねて積層することに
より形成された差込み側コネクタのブロック体のいずれ
か１面に複数のガイド溝14と前記ガイド溝14上に設けた
任意の数のガイドキー15と任意の数の逆差し防止用壁16
を施したハウジング13からなる差込側コネクタ10及び複
数のガイド溝17と前記ガイド溝17上に設けた任意の数の
ガイドキー18と任意の数の逆差し防止用溝19を施したハ
ウジングからなる受け側コネクタ11において、前記差込
側コネクタ10のガイドキー15とガイド溝14と逆差し防止
用壁16が、それぞれ受け側コネクタ11のガイド溝17とガ
イドキー18と逆差し防止用溝19に嵌合する逆差し防止用
コネクタ１である。図では、差込側コネクタ10のガイド
キー15は、２個の場合で、受け側コネクタ11のガイドキ
ー18は、２個の場合で説明しているが、差込側コネクタ
10にガイドキー15を全て設けたものでも構わない。尚、
本発明の逆差し防止用コネクタ１は、嵌合相手先の雄コ
ンタクトの極数に応じて複数枚のユニットコンタクト９
を重ねて積層し、嵌合相手先の接点面に合わせ、コンタ
クトホルダー６を縦や横に複数枚重ねて積層すれば良い
ので、更に自由度は広がる。

【０００７】以上のような構造であるため、本発明の逆
差し防止用コネクタ１は、信頼性試験や導通試験を行っ
た結果、既存製品と同等もしくは同等以上の良好な結果
を示した。

【０００８】本発明の実施例では、逆差し防止用コネク
タ１を代表例にとり、具体的代表例で説明してきたが、
ユニットコンタクトを重ねた方式ではなく、一体成形さ
れた雌端子ブロック体でも一向に構わない。またこれ以
外の変形例でも一向に構わず、設計上本発明の範囲内で
あることはいうまでもない。

【０００９】

【発明の効果】以上説明のように、本発明の逆差し防止
用コネクタ１によれば、 １.数通りの挿入パターンが出来るので、所望とする場
所を識別して嵌合することが可能になる。 ２.基本となるユニットコンタクトを複数枚重ねて積層
することにより、極数の異なるコネクタの製造が容易で
ある。 ３.圧接方式コンタクトのため、一括圧接接続が可能に
なるため、端末加工工数の大幅な削減が可能になる ４.同一のコンタクトホルダーを使用するため、治工具
類を変える必要がなくなる。 という優れた効果があるので、その工業的価値は大き
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の差込み側コネクタ10と受け側コネクタ
11が嵌合する前の逆差し防止用コネクタ１の斜視図であ
る。

【図２】従来の差込み側コネクタ10′と受け側コネクタ
11′が嵌合する前の誤挿入防止機能付きコネクタ１′の
斜視図である。

【符号の説明】

１ 本発明の逆差し防止用コネクタ ２ 圧接コンタクト ３ Ｕ字刃接点部 ４ ピン接点部 ５ ケーブル ６ コンタクトホルダー ７ 開口部 ８ 仕切り板 ９ ユニットコンタクト 10 差込み側コネクタ 11 受け側コネクタ 12 雌端子ブロック体 13 ハウジング 14 ガイド溝 15 ガイドキー 16 逆差し防止用壁 17 ガイド溝 18 ガイドキー 19 逆差し防止用溝 20 ロックレバー 21 ロック係合用孔 22 雄端子逃げ用スリット １′ 従来の誤挿入防止用コネクタ ５′ ケーブル 10′ 差込み側コネクタ 11′ 受け側コネクタ 12′ 雌端子ブロック体 13′ 誤挿入防止用ハウジング 19′ 誤挿入防止用溝 21′ ロック係合用孔 22′ 雄端子逃げ用スリット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀中 拓郎 神奈川県川崎市中原区下小田中２丁目12番 ８号 沖電線株式会社内 (72)発明者 原田 正巳 神奈川県川崎市中原区下小田中２丁目12番 ８号 沖電線株式会社内 Ｆターム(参考） 5E021 FA05 FA09 FB07 FB15 FC38 JA02 JA04 JA05 JA12 5E087 EE02 EE14 FF06 FF14 HH01 HH02 JJ08 JJ09 MM05 PP09 QQ01 RR26 RR36

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧接雌コンタクトをコンタクトホルダー内
   に収納保持して１列または複数列の基本となるユニット
   コンタクトを複数枚重ねて積層することにより形成され
   た差込み側コネクタのブロック体または一体成形された
   ブロック体のいずれか１面に複数のガイド溝と前記ガイ
   ド溝の上に設けた任意の数のガイドキーと任意の数の逆
   差し防止用壁を施したハウジングからなる差込側コネク
   タ及び複数のガイド溝と前記ガイド溝の上に設けた任意
   の数のガイドキーと任意の数の逆差し防止用溝を施した
   ハウジングからなる受け側コネクタにおいて、前記差込
   側コネクタのガイドキーとガイド溝と逆差し防止用壁
   が、それぞれ受け側コネクタのガイド溝とガイドキーと
   逆差し防止用溝に嵌合することを特徴とする逆差し防止
   用コネクタ。