JP2001285880A - 動きベクトル検出装置および方法 - Google Patents
動きベクトル検出装置および方法Info
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- JP2001285880A JP2001285880A JP2000100415A JP2000100415A JP2001285880A JP 2001285880 A JP2001285880 A JP 2001285880A JP 2000100415 A JP2000100415 A JP 2000100415A JP 2000100415 A JP2000100415 A JP 2000100415A JP 2001285880 A JP2001285880 A JP 2001285880A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 動きベクトルの探索精度を向上させ、かつ動
きベクトルの探索処理量の低減を図る。 【解決手段】 動きベクトル検出装置は、動きベクトル
の検出対象となる領域を検出する有効領域検出部12
と、動きベクトル検出部11とを含む。有効領域検出部
12は、符号化対象フレームと予測参照フレームとの差
分値を対応する画素ごとに演算し、差分信号S21を出
力する差分演算部21と、画素ごとに差分値と差分演算
部21が保持する所定の判定しきい値とを比較し、有効
または無効を示す判定信号S22を出力する比較部22
と、判定信号S22に基づき、ブロックごとに有効か無
効かを判定し、識別信号S23を出力する有効/無効判
定部23と、識別信号S23に基づいてクラスタを生成
するクラスタ生成部25とを含む。
きベクトルの探索処理量の低減を図る。 【解決手段】 動きベクトル検出装置は、動きベクトル
の検出対象となる領域を検出する有効領域検出部12
と、動きベクトル検出部11とを含む。有効領域検出部
12は、符号化対象フレームと予測参照フレームとの差
分値を対応する画素ごとに演算し、差分信号S21を出
力する差分演算部21と、画素ごとに差分値と差分演算
部21が保持する所定の判定しきい値とを比較し、有効
または無効を示す判定信号S22を出力する比較部22
と、判定信号S22に基づき、ブロックごとに有効か無
効かを判定し、識別信号S23を出力する有効/無効判
定部23と、識別信号S23に基づいてクラスタを生成
するクラスタ生成部25とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動きベクトル検出
装置および方法に関し、特に、クラスタリング法に基づ
く動きベクトル検出装置および方法に関する。
装置および方法に関し、特に、クラスタリング法に基づ
く動きベクトル検出装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル化された動画像を処理す
る様々な技術が実現されている。一般に画像情報は文字
情報や音声情報などに比べて情報量が大きい。このた
め、動画像を記録または伝送するに当たっては情報量を
圧縮・削減する技術が必要になる。
る様々な技術が実現されている。一般に画像情報は文字
情報や音声情報などに比べて情報量が大きい。このた
め、動画像を記録または伝送するに当たっては情報量を
圧縮・削減する技術が必要になる。
【0003】連続する画像フレームから構成される動画
像は、時間的に近いフレーム同士は非常に似通った性質
を持つ。すなわちフレーム間の類似性が高く時間的に冗
長であるといえる。したがって、動画像を処理するに
は、時間的に近いフレームの異なる部分だけを記録また
は伝送し、時間的な冗長性を除く。このようにすること
により、動画像の情報量を圧縮・削減することができ
る。
像は、時間的に近いフレーム同士は非常に似通った性質
を持つ。すなわちフレーム間の類似性が高く時間的に冗
長であるといえる。したがって、動画像を処理するに
は、時間的に近いフレームの異なる部分だけを記録また
は伝送し、時間的な冗長性を除く。このようにすること
により、動画像の情報量を圧縮・削減することができ
る。
【0004】たとえば、ITU(International Teleco
mmunications Union)−T勧告H.263においては、
以下に示すような予測符号化方法が用いられている。現
在符号化の対象となっているフレーム(以下「符号化対
象フレーム」という。)をマクロブロックと呼ばれる処
理単位に分解し、入力値とする。符号化対象フレームと
時間的に近い予測参照フレームの中に所定の探索領域を
設定する。探索領域内で入力値のマクロブロックと最も
類似する部分を抽出し、抽出された部分と入力値との誤
差(以下「予測値」という。)を記録または伝送する。
予測参照フレームとしては、符号化対象フレームよりも
時間的に前方に位置する画像フレームもしくは後方に位
置する画像フレーム、またはその両方の画像フレームを
平均した画像フレームが用いられる。このように、予測
符号化方法を用いれば、時間的な冗長性を除いて記録ま
たは伝送される情報量を圧縮・削減することが可能であ
る。
mmunications Union)−T勧告H.263においては、
以下に示すような予測符号化方法が用いられている。現
在符号化の対象となっているフレーム(以下「符号化対
象フレーム」という。)をマクロブロックと呼ばれる処
理単位に分解し、入力値とする。符号化対象フレームと
時間的に近い予測参照フレームの中に所定の探索領域を
設定する。探索領域内で入力値のマクロブロックと最も
類似する部分を抽出し、抽出された部分と入力値との誤
差(以下「予測値」という。)を記録または伝送する。
予測参照フレームとしては、符号化対象フレームよりも
時間的に前方に位置する画像フレームもしくは後方に位
置する画像フレーム、またはその両方の画像フレームを
平均した画像フレームが用いられる。このように、予測
符号化方法を用いれば、時間的な冗長性を除いて記録ま
たは伝送される情報量を圧縮・削減することが可能であ
る。
【0005】入力値と予測値との間の2次元平面上での
変位量は動きベクトルと呼ばれ、上記探索領域から動き
ベクトルを求める処理は動きベクトル探索と呼ばれる。
動きベクトル探索法として最も一般的なものに、探索領
域に含まれるすべての画素について入力値との類似度を
評価する全探索法がある。以下図面を参照して、全探索
法について説明する。
変位量は動きベクトルと呼ばれ、上記探索領域から動き
ベクトルを求める処理は動きベクトル探索と呼ばれる。
動きベクトル探索法として最も一般的なものに、探索領
域に含まれるすべての画素について入力値との類似度を
評価する全探索法がある。以下図面を参照して、全探索
法について説明する。
【0006】図17を参照して、符号化対象フレーム1
00は、所定のサイズ(たとえば16×16画素)のブ
ロックに分割されている。そのうちの1つのブロック1
01を、動きベクトルの検出対象ブロックとして代表さ
せる。
00は、所定のサイズ(たとえば16×16画素)のブ
ロックに分割されている。そのうちの1つのブロック1
01を、動きベクトルの検出対象ブロックとして代表さ
せる。
【0007】図18を参照して、符号化対象フレーム1
00よりも時間的に1つ前のフレーム102を予測参照
フレーム102とする。予測参照フレーム102には、
動きベクトル探索のための探索領域103が設定されて
いる。探索領域103の大きさは検出対象ブロック10
1よりも大きく、たとえば、検出対象ブロック101の
縦および横の負方向に16画素を加えるとともに、正方
向に15画素を加えた47×47画素の大きさを有する
ものとする。
00よりも時間的に1つ前のフレーム102を予測参照
フレーム102とする。予測参照フレーム102には、
動きベクトル探索のための探索領域103が設定されて
いる。探索領域103の大きさは検出対象ブロック10
1よりも大きく、たとえば、検出対象ブロック101の
縦および横の負方向に16画素を加えるとともに、正方
向に15画素を加えた47×47画素の大きさを有する
ものとする。
【0008】探索領域103内で、検出対象ブロック1
01を水平または垂直方向に1画素ずつずらしながら、
重なり合う画素間での画素値の差分の合計値(たとえ
ば、差分値の絶対値の和または差分値の自乗和)を求め
る。差分の合計値が最小となる部分領域ブロック104
は、検出対象ブロック101との相関性が最も高い部分
である。このため、検出対象ブロック101から部分領
域ブロック104へ向かうベクトル105を求め、ベク
トル105を検出対象ブロック101の動きベクトルと
する。
01を水平または垂直方向に1画素ずつずらしながら、
重なり合う画素間での画素値の差分の合計値(たとえ
ば、差分値の絶対値の和または差分値の自乗和)を求め
る。差分の合計値が最小となる部分領域ブロック104
は、検出対象ブロック101との相関性が最も高い部分
である。このため、検出対象ブロック101から部分領
域ブロック104へ向かうベクトル105を求め、ベク
トル105を検出対象ブロック101の動きベクトルと
する。
【0009】全探索法による動きベクトル探索処理で
は、探索領域103内のすべての位置において、検出対
象ブロック101内のすべての画素について画素値の差
分を求めている。このため、演算量が膨大であるという
問題がある。これまで演算量を減らす手法がいくつか提
案されているが、演算量を少なくすると動きベクトルの
探索精度が低くなる。このように、演算量と探索精度と
はトレードオフの関係にあるといえる。また、動きベク
トルの探索精度が低いと圧縮効率が悪くなるという問題
もある。
は、探索領域103内のすべての位置において、検出対
象ブロック101内のすべての画素について画素値の差
分を求めている。このため、演算量が膨大であるという
問題がある。これまで演算量を減らす手法がいくつか提
案されているが、演算量を少なくすると動きベクトルの
探索精度が低くなる。このように、演算量と探索精度と
はトレードオフの関係にあるといえる。また、動きベク
トルの探索精度が低いと圧縮効率が悪くなるという問題
もある。
【0010】このような問題点を解決すべく、演算量を
減らし、かつ精度の高い動きベクトルを求める手法とし
て、「Fujita et al., "A VLSI Architecture for Moti
on Estimation Core Dedicated to H.263 Video Codin
g", IEICE TRANS. ELECTRON.,VOL.E81-C,NO.5,pp.702-7
07,1998年5月」に記載のクラスタリング法が提案されて
いる。
減らし、かつ精度の高い動きベクトルを求める手法とし
て、「Fujita et al., "A VLSI Architecture for Moti
on Estimation Core Dedicated to H.263 Video Codin
g", IEICE TRANS. ELECTRON.,VOL.E81-C,NO.5,pp.702-7
07,1998年5月」に記載のクラスタリング法が提案されて
いる。
【0011】図19を参照して、クラスタリング法を用
いて動きベクトルを検出する従来の動きベクトル検出装
置について説明する。この動きベクトル検出装置は、連
続する複数のフレームで構成されるデジタル化された入
力画像信号の1フレーム(符号化対象フレーム)の画素
データ(以下「対象画素データ」という。)S1を受
け、符号化対象フレームから所定のサイズのブロックが
所定個数集まったクラスタを構成するクラスタ生成部1
0と、クラスタ生成部10に接続され、対象画素データ
S1、予測参照フレームの画素データ(以下「参照画素
データ」という。)S2およびクラスタ生成部10の出
力を受け、クラスタに含まれるブロックごとに、動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出部11とを含む。
いて動きベクトルを検出する従来の動きベクトル検出装
置について説明する。この動きベクトル検出装置は、連
続する複数のフレームで構成されるデジタル化された入
力画像信号の1フレーム(符号化対象フレーム)の画素
データ(以下「対象画素データ」という。)S1を受
け、符号化対象フレームから所定のサイズのブロックが
所定個数集まったクラスタを構成するクラスタ生成部1
0と、クラスタ生成部10に接続され、対象画素データ
S1、予測参照フレームの画素データ(以下「参照画素
データ」という。)S2およびクラスタ生成部10の出
力を受け、クラスタに含まれるブロックごとに、動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出部11とを含む。
【0012】動きベクトル検出部11は、間引きされて
縮小されたクラスタまたはブロックの対象画素データS
1を記憶する検出対象記憶部31と、検出対象記憶部3
1に接続され、対象画素データS1と参照画素データS
2との予測誤差を算出する誤差算出部32と、誤差算出
部32に接続され、予測誤差の最小値を算出する誤差評
価部33と、クラスタ生成部10に接続され、予測参照
フレームに探索領域を設定する探索領域設定部36と、
探索領域設定部36に接続され、検出対象ブロックと検
出対象ブロックに対応する部分領域ブロックとの間の変
位を設定する変位設定部35と、誤差評価部33および
変位設定部35に接続され、予測誤差の最小値と予測誤
差が最小となるときの動きベクトルを記憶する誤差記憶
部34とを含む。
縮小されたクラスタまたはブロックの対象画素データS
1を記憶する検出対象記憶部31と、検出対象記憶部3
1に接続され、対象画素データS1と参照画素データS
2との予測誤差を算出する誤差算出部32と、誤差算出
部32に接続され、予測誤差の最小値を算出する誤差評
価部33と、クラスタ生成部10に接続され、予測参照
フレームに探索領域を設定する探索領域設定部36と、
探索領域設定部36に接続され、検出対象ブロックと検
出対象ブロックに対応する部分領域ブロックとの間の変
位を設定する変位設定部35と、誤差評価部33および
変位設定部35に接続され、予測誤差の最小値と予測誤
差が最小となるときの動きベクトルを記憶する誤差記憶
部34とを含む。
【0013】図20を参照して、クラスタリング法によ
る動きベクトル検出処理について説明する。
る動きベクトル検出処理について説明する。
【0014】図21を参照して、クラスタ生成部10
は、対象画素データS1を受け、符号化対象フレーム2
00を所定のサイズ(たとえば16×16画素)のブロ
ック202に分割し、そのブロック202を横方向にm
個、縦方向にn個(たとえば、m=n=2)含む方形の
クラスタ201を生成する(STP52)。クラスタ生
成部10は、クラスタの位置およびクラスタに含まれる
ブロック数(m,n)またはブロックの位置を検出対象
情報S3として出力する(STP10)。
は、対象画素データS1を受け、符号化対象フレーム2
00を所定のサイズ(たとえば16×16画素)のブロ
ック202に分割し、そのブロック202を横方向にm
個、縦方向にn個(たとえば、m=n=2)含む方形の
クラスタ201を生成する(STP52)。クラスタ生
成部10は、クラスタの位置およびクラスタに含まれる
ブロック数(m,n)またはブロックの位置を検出対象
情報S3として出力する(STP10)。
【0015】図22を参照して、各クラスタ201を動
きベクトルの検出対象のクラスタとして代表させ、クラ
スタ201内に含まれる画素を、横および縦の比率が
m:nとなるように間引かれる。16×16画素の縮小
検出対象クラスタ203が作成され、検出対象記憶部3
1に記憶される(STP12)。
きベクトルの検出対象のクラスタとして代表させ、クラ
スタ201内に含まれる画素を、横および縦の比率が
m:nとなるように間引かれる。16×16画素の縮小
検出対象クラスタ203が作成され、検出対象記憶部3
1に記憶される(STP12)。
【0016】図23を参照して、誤差算出部32は、符
号化対象フレーム200よりも時間的に1つ前の符号化
対象フレーム内の画素を、縮小検出対象クラスタ203
と同一の比率(m:n)で間引いて、解像度を低くした
縮小フレーム204を作成する(STP14)。
号化対象フレーム200よりも時間的に1つ前の符号化
対象フレーム内の画素を、縮小検出対象クラスタ203
と同一の比率(m:n)で間引いて、解像度を低くした
縮小フレーム204を作成する(STP14)。
【0017】探索領域設定部36は、検出対象情報S3
に基づいて、縮小フレーム204中の動きベクトル探索
のための探索領域205を設定し、探索領域情報S31
として出力する(STP16)。探索領域205の大き
さは縮小検出対象クラスタ203よりも大きく、一例と
して、縮小検出対象クラスタ203の縦および横の正負
両方向にそれぞれ(2i−1)画素(i=1,
2,...)加えたものである。ここではi=3として
説明する。したがって探索領域205の大きさは30×
30画素になる。ブロック202の左上隅座標を(c
x,cy)とすると、探索領域205に相当する、縮小
前の予測参照フレームでの探索領域内の点(x,y)は
以下の式(1)および式(2)で表わすことができる。
に基づいて、縮小フレーム204中の動きベクトル探索
のための探索領域205を設定し、探索領域情報S31
として出力する(STP16)。探索領域205の大き
さは縮小検出対象クラスタ203よりも大きく、一例と
して、縮小検出対象クラスタ203の縦および横の正負
両方向にそれぞれ(2i−1)画素(i=1,
2,...)加えたものである。ここではi=3として
説明する。したがって探索領域205の大きさは30×
30画素になる。ブロック202の左上隅座標を(c
x,cy)とすると、探索領域205に相当する、縮小
前の予測参照フレームでの探索領域内の点(x,y)は
以下の式(1)および式(2)で表わすことができる。
【0018】 cx−m(2i−1)≦x≦cx+m(2i−1)+15 …(1) cy−n(2i−1)≦y≦cy+n(2i−1)+15 …(2) 誤差算出部32は、上述の全探索法を用いて、探索領域
205内で縮小検出対象クラスタ203を水平方向また
は垂直方向に1画素ずつずらしながら、重なり合う領域
内の画素間で画素値の差分の合計値を順次求める(ST
P18)。なお、探索領域205の位置は、探索領域情
報S31に基づいて変位設定部35により算出され、参
照画素指定情報S4として外部に出力される。
205内で縮小検出対象クラスタ203を水平方向また
は垂直方向に1画素ずつずらしながら、重なり合う領域
内の画素間で画素値の差分の合計値を順次求める(ST
P18)。なお、探索領域205の位置は、探索領域情
報S31に基づいて変位設定部35により算出され、参
照画素指定情報S4として外部に出力される。
【0019】誤差評価部33は、差分の合計値の中から
最小値を見つけ、予測誤差の最小値として誤差記憶部3
4に記憶する。また、変位設定部35は、そのとき、縮
小検出対象クラスタ203の中心から部分領域206の
中心へと向かう動きベクトル207を求め、誤差記憶部
34に記憶する(STP20)。
最小値を見つけ、予測誤差の最小値として誤差記憶部3
4に記憶する。また、変位設定部35は、そのとき、縮
小検出対象クラスタ203の中心から部分領域206の
中心へと向かう動きベクトル207を求め、誤差記憶部
34に記憶する(STP20)。
【0020】動きベクトル207に基づいて、クラスタ
201に含まれるブロック202の初期ベクトルが算出
される(STP22)。図24を参照して、符号化対象
フレーム200の時間的に1つ前の予測参照フレーム2
08内で、クラスタ201に含まれるブロック202の
中心を始点とし、動きベクトル207を横方向にm倍、
縦方向にn倍したベクトルが初期ベクトル209とされ
る。クラスタ201に含まれる他のブロックについても
同様に初期ベクトルが算出される。
201に含まれるブロック202の初期ベクトルが算出
される(STP22)。図24を参照して、符号化対象
フレーム200の時間的に1つ前の予測参照フレーム2
08内で、クラスタ201に含まれるブロック202の
中心を始点とし、動きベクトル207を横方向にm倍、
縦方向にn倍したベクトルが初期ベクトル209とされ
る。クラスタ201に含まれる他のブロックについても
同様に初期ベクトルが算出される。
【0021】図25を参照して、探索領域設定部36
は、初期ベクトル209によって示される部分領域ブロ
ック210の縦および横の正負両方向にそれぞれ2j−
1(j=1,2,...)画素加えた大きさを持つ探索
領域211を設定する(STP24)。初期ベクトルを
(mvx0,mvy0)とし、ブロック202の左上隅
座標を(cx,cy)とすると、探索領域211内の点
(x,y)は、以下の式(3)および式(4)で表わさ
れる。
は、初期ベクトル209によって示される部分領域ブロ
ック210の縦および横の正負両方向にそれぞれ2j−
1(j=1,2,...)画素加えた大きさを持つ探索
領域211を設定する(STP24)。初期ベクトルを
(mvx0,mvy0)とし、ブロック202の左上隅
座標を(cx,cy)とすると、探索領域211内の点
(x,y)は、以下の式(3)および式(4)で表わさ
れる。
【0022】 cx−m(2j−1)+mvx0≦x ≦cx+m(2j−1)+15+mvx0 …(3) cy−n(2j−1)+mvy0≦y ≦cy+n(2j−1)+15+mvy0 …(4) 動きベクトル検出部11は、STP18〜STP20の
処理と同様にして、探索領域211からブロック202
に最も類似する部分を検出し、動きベクトルを検出する
(STP26)。動きベクトルは、誤差記憶部34に記
憶され、動きベクトル情報S5として出力される。
処理と同様にして、探索領域211からブロック202
に最も類似する部分を検出し、動きベクトルを検出する
(STP26)。動きベクトルは、誤差記憶部34に記
憶され、動きベクトル情報S5として出力される。
【0023】このように、クラスタの階層において大ま
かな動きベクトルの探索を実施し、次にブロックの階層
において詳細な動きベクトルの探索を実施するという2
段階の探索を行なう。そのため、ブロックの階層のみで
動きベクトルを実施する場合と比較し、同じ大きさの探
索領域を少ない演算量で精度よく探索することができ
る。
かな動きベクトルの探索を実施し、次にブロックの階層
において詳細な動きベクトルの探索を実施するという2
段階の探索を行なう。そのため、ブロックの階層のみで
動きベクトルを実施する場合と比較し、同じ大きさの探
索領域を少ない演算量で精度よく探索することができ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】クラスタリング法で
は、ブロックからクラスタを構成する際に、ブロックに
含まれる画像の性質に関係なくブロックの配置から均等
にクラスタが構成されている。ところが、ブロックによ
っては時間的に1つ前のフレームと比較して変化が少な
いものもあれば、反対に変化が大きいものもある。この
ように性質の異なるブロックが同一のクラスタに含まれ
ると、クラスタの階層における動きベクトルの検出精度
が低下することとなり、ブロックの階層における初期ベ
クトルの精度が低くなる。このため、最終的な動きベク
トルの検出精度も低下するという問題がある。
は、ブロックからクラスタを構成する際に、ブロックに
含まれる画像の性質に関係なくブロックの配置から均等
にクラスタが構成されている。ところが、ブロックによ
っては時間的に1つ前のフレームと比較して変化が少な
いものもあれば、反対に変化が大きいものもある。この
ように性質の異なるブロックが同一のクラスタに含まれ
ると、クラスタの階層における動きベクトルの検出精度
が低下することとなり、ブロックの階層における初期ベ
クトルの精度が低くなる。このため、最終的な動きベク
トルの検出精度も低下するという問題がある。
【0025】また、クラスタリング法では、本来動きベ
クトルを求める必要のないブロック、すなわち時間的に
1つ前のフレームと比較して変化が少ないブロックにつ
いても動きベクトル探索を行なっている。このため、探
索処理に必要な演算量が増加するという問題がある。
クトルを求める必要のないブロック、すなわち時間的に
1つ前のフレームと比較して変化が少ないブロックにつ
いても動きベクトル探索を行なっている。このため、探
索処理に必要な演算量が増加するという問題がある。
【0026】さらに、クラスタの動きとは無関係に探索
領域が設定される。このため、本来探索する必要がない
箇所についてまで探索を行なっており、演算量が増加す
るという問題がある。
領域が設定される。このため、本来探索する必要がない
箇所についてまで探索を行なっており、演算量が増加す
るという問題がある。
【0027】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、動きベクトルの探索精度を
向上させ、かつ動きベクトルの探索処理量の低減を図っ
た動きベクトル検出装置および方法を提供することであ
る。
されたもので、その目的は、動きベクトルの探索精度を
向上させ、かつ動きベクトルの探索処理量の低減を図っ
た動きベクトル検出装置および方法を提供することであ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従う
動きベクトル検出装置は、複数のブロックから構成され
る第1のフレームにおいて、複数のブロックの中から動
き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域として検
出するための有効領域検出手段と、有効領域検出手段に
接続され、有効領域検出手段の出力に応じて、有効領域
とされたブロックを1つ以上含むクラスタを生成するた
めのクラスタ生成手段と、クラスタ生成手段に接続さ
れ、第1のフレームと所定の関係にある第2のフレーム
における、クラスタに対応する位置を求め、クラスタの
動きベクトルを検出するための第1の動きベクトル検出
手段と、第1の動きベクトル検出手段に接続され、クラ
スタの動きベクトルに基づき、第2のフレームにおけ
る、クラスタに含まれるブロックに対応する位置を求
め、ブロックの動きベクトルを検出するための第2の動
きベクトル検出手段とを含む。
動きベクトル検出装置は、複数のブロックから構成され
る第1のフレームにおいて、複数のブロックの中から動
き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域として検
出するための有効領域検出手段と、有効領域検出手段に
接続され、有効領域検出手段の出力に応じて、有効領域
とされたブロックを1つ以上含むクラスタを生成するた
めのクラスタ生成手段と、クラスタ生成手段に接続さ
れ、第1のフレームと所定の関係にある第2のフレーム
における、クラスタに対応する位置を求め、クラスタの
動きベクトルを検出するための第1の動きベクトル検出
手段と、第1の動きベクトル検出手段に接続され、クラ
スタの動きベクトルに基づき、第2のフレームにおけ
る、クラスタに含まれるブロックに対応する位置を求
め、ブロックの動きベクトルを検出するための第2の動
きベクトル検出手段とを含む。
【0029】動き検出を行なう必要があるブロックから
クラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれる。
このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成され
るため、動きベクトルの検出精度を向上させることがで
きる。また、動きの少ないブロックに対しては動きベク
トル検出を行なわないことにより、動きベクトル検出に
必要な処理量を低減することができる。
クラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれる。
このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成され
るため、動きベクトルの検出精度を向上させることがで
きる。また、動きの少ないブロックに対しては動きベク
トル検出を行なわないことにより、動きベクトル検出に
必要な処理量を低減することができる。
【0030】好ましくは、有効領域検出手段は、第1の
フレームを構成する画素の各々について、第2のフレー
ムにおける空間的に同位置の画素との画素値の差分を算
出するための差分算出手段と、差分算出手段に接続さ
れ、画素ごとに、算出した画素値の差分と、所定のしき
い値とを比較するための比較手段と、比較手段に接続さ
れ、比較手段の出力に従い、有効領域を設定するための
有効領域設定手段とを含む。
フレームを構成する画素の各々について、第2のフレー
ムにおける空間的に同位置の画素との画素値の差分を算
出するための差分算出手段と、差分算出手段に接続さ
れ、画素ごとに、算出した画素値の差分と、所定のしき
い値とを比較するための比較手段と、比較手段に接続さ
れ、比較手段の出力に従い、有効領域を設定するための
有効領域設定手段とを含む。
【0031】第1および第2のフレーム間で対応する画
素の画素値の差分が計算される。差分はその画素に動き
があるか否かを表わしている。このため、ブロックが動
き検出をする必要があるか否かを的確に判断することが
できる。
素の画素値の差分が計算される。差分はその画素に動き
があるか否かを表わしている。このため、ブロックが動
き検出をする必要があるか否かを的確に判断することが
できる。
【0032】有効領域検出手段は、第1のフレームを構
成する画素の各々について、第2のフレームにおける空
間的に同位置の画素との画素値の差分を算出するための
差分算出手段と、差分算出手段に接続され、算出した画
素値の差分の絶対値が極大となる場合に、当該画素と当
該画素と所定の位置関係にある画素とを有効画素と設定
するための有効画素設定手段と、有効画素設定手段に接
続され、有効画素設定手段の出力に従い、有効領域を設
定するための有効領域設定手段とを含むように構成して
も良い。
成する画素の各々について、第2のフレームにおける空
間的に同位置の画素との画素値の差分を算出するための
差分算出手段と、差分算出手段に接続され、算出した画
素値の差分の絶対値が極大となる場合に、当該画素と当
該画素と所定の位置関係にある画素とを有効画素と設定
するための有効画素設定手段と、有効画素設定手段に接
続され、有効画素設定手段の出力に従い、有効領域を設
定するための有効領域設定手段とを含むように構成して
も良い。
【0033】有効領域検出手段は、第1のフレームにお
いて、複数のブロックの中から動き検出を行なう必要の
あるブロックを有効領域として検出するための第1の有
効領域検出手段と、第2のフレームにおいて、複数のブ
ロックの中から動き検出を行なう必要のあるブロックを
有効領域として検出するための第2の有効領域検出手段
とを含み、動きベクトル検出装置は、さらに、第1およ
び第2の有効領域検出手段に接続され、第1および第2
の有効領域検出手段の出力に基づいて、第1のフレーム
における、クラスタの動きベクトルの候補を検出するた
めの動きベクトル候補検出手段を含み、第1の動きベク
トル検出手段は、クラスタ生成手段および動きベクトル
候補検出手段に接続され、クラスタの動きベクトルの候
補に基づいて、第2のフレームにおける探索領域を設定
するための探索領域設定手段と、クラスタ生成手段およ
び探索領域設定手段に接続され、第2のフレームにおけ
る、クラスタに対応する位置を探索領域の中から求め、
クラスタの動きベクトルを検出するためのクラスタ別動
きベクトル検出手段とを含むように構成しても良い。
いて、複数のブロックの中から動き検出を行なう必要の
あるブロックを有効領域として検出するための第1の有
効領域検出手段と、第2のフレームにおいて、複数のブ
ロックの中から動き検出を行なう必要のあるブロックを
有効領域として検出するための第2の有効領域検出手段
とを含み、動きベクトル検出装置は、さらに、第1およ
び第2の有効領域検出手段に接続され、第1および第2
の有効領域検出手段の出力に基づいて、第1のフレーム
における、クラスタの動きベクトルの候補を検出するた
めの動きベクトル候補検出手段を含み、第1の動きベク
トル検出手段は、クラスタ生成手段および動きベクトル
候補検出手段に接続され、クラスタの動きベクトルの候
補に基づいて、第2のフレームにおける探索領域を設定
するための探索領域設定手段と、クラスタ生成手段およ
び探索領域設定手段に接続され、第2のフレームにおけ
る、クラスタに対応する位置を探索領域の中から求め、
クラスタの動きベクトルを検出するためのクラスタ別動
きベクトル検出手段とを含むように構成しても良い。
【0034】クラスタの動きベクトルの候補が検出され
た後、その動きベクトルの候補に基づいて、第2のフレ
ームでの探索領域が設定される。このため、動きベクト
ルの検出を効率良く行なうことができ、動きベクトルを
算出する際の探索処理量を低減することができる。
た後、その動きベクトルの候補に基づいて、第2のフレ
ームでの探索領域が設定される。このため、動きベクト
ルの検出を効率良く行なうことができ、動きベクトルを
算出する際の探索処理量を低減することができる。
【0035】好ましくは、第2の動きベクトル検出手段
は、動きベクトル候補検出手段およびクラスタ別動きベ
クトル検出手段に接続され、クラスタの動きベクトルの
候補および検出された動きベクトルに基づいて、クラス
タに含まれるブロックごとに、第2のフレームにおける
探索領域を設定するための探索領域設定手段と、探索領
域設定手段に接続され、クラスタに含まれるブロックに
対応する位置を探索領域の中から求め、ブロックの動き
ベクトルを検出するための手段とを含む。
は、動きベクトル候補検出手段およびクラスタ別動きベ
クトル検出手段に接続され、クラスタの動きベクトルの
候補および検出された動きベクトルに基づいて、クラス
タに含まれるブロックごとに、第2のフレームにおける
探索領域を設定するための探索領域設定手段と、探索領
域設定手段に接続され、クラスタに含まれるブロックに
対応する位置を探索領域の中から求め、ブロックの動き
ベクトルを検出するための手段とを含む。
【0036】好ましくは、動きベクトル候補検出手段
は、第1および第2の有効領域検出手段に接続され、第
1および第2の有効領域検出手段の出力に基づいて、ク
ラスタを構成するブロックごとに動きベクトルの候補を
検出するためのブロック別動きベクトル候補検出手段
と、ブロック別動きベクトル候補検出手段に接続され、
クラスタを構成するブロックの動きベクトルの候補の分
布から、クラスタの動きベクトルの候補を検出するため
のクラスタ別動きベクトル候補検出手段とを含む。
は、第1および第2の有効領域検出手段に接続され、第
1および第2の有効領域検出手段の出力に基づいて、ク
ラスタを構成するブロックごとに動きベクトルの候補を
検出するためのブロック別動きベクトル候補検出手段
と、ブロック別動きベクトル候補検出手段に接続され、
クラスタを構成するブロックの動きベクトルの候補の分
布から、クラスタの動きベクトルの候補を検出するため
のクラスタ別動きベクトル候補検出手段とを含む。
【0037】さらに好ましくは、ブロック別動きベクト
ル候補検出手段は、第1および第2の有効領域検出手段
に接続され、有効領域の位置変化に基づいて、クラスタ
を構成するブロックごとに動きベクトルの候補を検出す
るための手段を含む。
ル候補検出手段は、第1および第2の有効領域検出手段
に接続され、有効領域の位置変化に基づいて、クラスタ
を構成するブロックごとに動きベクトルの候補を検出す
るための手段を含む。
【0038】第2の動きベクトル検出手段は、第1の動
きベクトル検出手段に接続され、第1の動きベクトル検
出手段の出力に従い、クラスタに含まれるブロックごと
に、第2のフレームにおける探索領域を設定するための
探索領域設定手段と、探索領域設定手段に接続され、ク
ラスタに含まれるブロックに対応する位置を探索領域の
中から求め、ブロックの動きベクトルを検出するための
手段とを含むように構成しても良い。
きベクトル検出手段に接続され、第1の動きベクトル検
出手段の出力に従い、クラスタに含まれるブロックごと
に、第2のフレームにおける探索領域を設定するための
探索領域設定手段と、探索領域設定手段に接続され、ク
ラスタに含まれるブロックに対応する位置を探索領域の
中から求め、ブロックの動きベクトルを検出するための
手段とを含むように構成しても良い。
【0039】本発明の他の局面に従う動きベクトル検出
方法は、複数のブロックから構成される第1のフレーム
において、複数のブロックの中から動き検出を行なう必
要のあるブロックを有効領域として検出するステップ
と、有効領域とされたブロックを1つ以上含むクラスタ
を生成するステップと、第1のフレームと所定の関係に
ある第2のフレームにおける、クラスタに対応する位置
を求め、クラスタの動きベクトルを検出するステップ
と、クラスタの動きベクトルに基づき、第2のフレーム
における、クラスタに含まれるブロックに対応する位置
を求め、ブロックの動きベクトルを検出するステップと
を含む。
方法は、複数のブロックから構成される第1のフレーム
において、複数のブロックの中から動き検出を行なう必
要のあるブロックを有効領域として検出するステップ
と、有効領域とされたブロックを1つ以上含むクラスタ
を生成するステップと、第1のフレームと所定の関係に
ある第2のフレームにおける、クラスタに対応する位置
を求め、クラスタの動きベクトルを検出するステップ
と、クラスタの動きベクトルに基づき、第2のフレーム
における、クラスタに含まれるブロックに対応する位置
を求め、ブロックの動きベクトルを検出するステップと
を含む。
【0040】動き検出を行なう必要があるブロックから
クラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれる。
このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成され
るため、動きベクトルの検出精度を向上させることがで
きる。また、動きの少ないブロックに対しては動きベク
トル検出を行なわないことにより、動きベクトル検出に
必要な処理量を低減することができる。
クラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれる。
このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成され
るため、動きベクトルの検出精度を向上させることがで
きる。また、動きの少ないブロックに対しては動きベク
トル検出を行なわないことにより、動きベクトル検出に
必要な処理量を低減することができる。
【0041】好ましくは、有効領域として検出するステ
ップは、第1のフレームにおいて、複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するステップと、第2のフレームにおいて、複
数のブロックの中から動き検出を行なう必要のあるブロ
ックを有効領域として検出するステップとを含み、動き
ベクトル検出方法は、さらに、第1および第2のフレー
ムにおける有効領域に基づいて、第1のフレームにおけ
る、クラスタの動きベクトルの候補を検出するステップ
を含み、クラスタの動きベクトルを検出するステップ
は、クラスタの動きベクトルの候補に基づいて、第2の
フレームにおける探索領域を設定するステップと、第2
のフレームにおける、クラスタに対応する位置を探索領
域の中から求め、クラスタの動きベクトルを検出するス
テップとを含む。
ップは、第1のフレームにおいて、複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するステップと、第2のフレームにおいて、複
数のブロックの中から動き検出を行なう必要のあるブロ
ックを有効領域として検出するステップとを含み、動き
ベクトル検出方法は、さらに、第1および第2のフレー
ムにおける有効領域に基づいて、第1のフレームにおけ
る、クラスタの動きベクトルの候補を検出するステップ
を含み、クラスタの動きベクトルを検出するステップ
は、クラスタの動きベクトルの候補に基づいて、第2の
フレームにおける探索領域を設定するステップと、第2
のフレームにおける、クラスタに対応する位置を探索領
域の中から求め、クラスタの動きベクトルを検出するス
テップとを含む。
【0042】クラスタの動きベクトルの候補が検出され
た後、その動きベクトルの候補に基づいて、第2のフレ
ームでの探索領域が設定される。このため、動きベクト
ルの検出を効率良く行なうことができ、動きベクトルを
算出する際の探索処理量を低減することができる。
た後、その動きベクトルの候補に基づいて、第2のフレ
ームでの探索領域が設定される。このため、動きベクト
ルの検出を効率良く行なうことができ、動きベクトルを
算出する際の探索処理量を低減することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1を参照し
て、本発明の実施の形態1に係る動きベクトル検出装置
は、動きベクトルの検出対象となる領域(以下「有効領
域」という。)を検出する有効領域検出部12と、有効
領域検出部12に接続された動きベクトル検出部11と
を含む。
て、本発明の実施の形態1に係る動きベクトル検出装置
は、動きベクトルの検出対象となる領域(以下「有効領
域」という。)を検出する有効領域検出部12と、有効
領域検出部12に接続された動きベクトル検出部11と
を含む。
【0044】動きベクトル検出部11は、図19を参照
して説明した従来の動きベクトル検出装置の動きベクト
ル検出部11と同様の構成をとる。このため、その詳細
な説明はここでは繰返さない。
して説明した従来の動きベクトル検出装置の動きベクト
ル検出部11と同様の構成をとる。このため、その詳細
な説明はここでは繰返さない。
【0045】有効領域検出部12は、対象画素データS
1および参照画素データS2を受け、符号化対象フレー
ムと予測参照フレームとの差分値を対応する画素ごとに
演算し、差分信号S21を出力する差分演算部21と、
差分演算部21に接続され、画素ごとに差分値と差分演
算部21が保持する所定の判定しきい値とを比較し、有
効または無効を示す判定信号S22を出力する比較部2
2とを含む。
1および参照画素データS2を受け、符号化対象フレー
ムと予測参照フレームとの差分値を対応する画素ごとに
演算し、差分信号S21を出力する差分演算部21と、
差分演算部21に接続され、画素ごとに差分値と差分演
算部21が保持する所定の判定しきい値とを比較し、有
効または無効を示す判定信号S22を出力する比較部2
2とを含む。
【0046】有効領域検出部12は、さらに、比較部2
2に接続され、判定信号S22に基づき、ブロックごと
に有効か無効かを判定し、識別信号S23を出力する有
効/無効判定部23と、有効/無効判定部23に接続さ
れ、有効/無効判定部23より出力される識別信号S2
3を格納する有効領域識別符号格納部24と、有効領域
識別符号格納部24に接続され、格納された識別信号S
23に基づいてクラスタを生成するクラスタ生成部25
とを含む。
2に接続され、判定信号S22に基づき、ブロックごと
に有効か無効かを判定し、識別信号S23を出力する有
効/無効判定部23と、有効/無効判定部23に接続さ
れ、有効/無効判定部23より出力される識別信号S2
3を格納する有効領域識別符号格納部24と、有効領域
識別符号格納部24に接続され、格納された識別信号S
23に基づいてクラスタを生成するクラスタ生成部25
とを含む。
【0047】図2を参照して、動きベクトル検出装置の
各部は以下のように動作する。差分演算部21は、予測
参照フレームと符号化対象フレームとの間で画素ごとに
差分を取り、差分信号S21を出力する(STP2)。
たとえば、図3および図4を参照して、動き物体302
を含む予測参照フレーム301と、動き物体304を含
む符号化対象フレーム303との間で画素ごとに差分を
取ると図5に示すような差分画像が得られる。動き物体
が移動した先(横線部)と動き物体の移動元(縦線部)
とでは、動き物体と背景との画素値の差分が大きくな
り、動き物体以外のは背景領域は変化しないため、差分
はほとんど0になる。
各部は以下のように動作する。差分演算部21は、予測
参照フレームと符号化対象フレームとの間で画素ごとに
差分を取り、差分信号S21を出力する(STP2)。
たとえば、図3および図4を参照して、動き物体302
を含む予測参照フレーム301と、動き物体304を含
む符号化対象フレーム303との間で画素ごとに差分を
取ると図5に示すような差分画像が得られる。動き物体
が移動した先(横線部)と動き物体の移動元(縦線部)
とでは、動き物体と背景との画素値の差分が大きくな
り、動き物体以外のは背景領域は変化しないため、差分
はほとんど0になる。
【0048】比較部22は、予測参照フレーム301と
符号化対象フレーム303との間の差分値を、画素ごと
に所定の判定しきい値と比較し、差分の絶対値が判定し
きい値よりも大きい場合には有効と判定し、判定しきい
値よりも小さい場合には無効と判定する。比較部22
は、画素ごとに、有効または無効を示す判定信号S22
を出力する(STP4)。なお、比較部22は、差分の
絶対値が極大となる画素を抽出し、極大画素と極大画素
に隣接する8近傍の画素とを有効画素と判断するように
しても良い。
符号化対象フレーム303との間の差分値を、画素ごと
に所定の判定しきい値と比較し、差分の絶対値が判定し
きい値よりも大きい場合には有効と判定し、判定しきい
値よりも小さい場合には無効と判定する。比較部22
は、画素ごとに、有効または無効を示す判定信号S22
を出力する(STP4)。なお、比較部22は、差分の
絶対値が極大となる画素を抽出し、極大画素と極大画素
に隣接する8近傍の画素とを有効画素と判断するように
しても良い。
【0049】有効/無効判定部23は、判定信号S22
として与えられる画素ごとの有効または無効の判定結果
を一時的に記憶し、所定のサイズ(たとえば16×16
画素)のブロックごとに有効または無効とする識別処理
を行なう。識別処理の一例として、ブロック内に有効画
素が1つでも含まれていれば、そのブロックを有効ブロ
ックとし、有効画素が1つも含まれていなければ、その
ブロックを無効ブロックとする方法が考えられる。識別
処理の結果、たとえば、有効ブロックには1を割当て、
無効ブロックには0を割当てる。ブロックごとに識別符
号を識別信号S23として、有効領域識別符号格納部2
4に格納する(STP6)。図6を参照して、ハッチン
グを施したブロックが図4の符号化対象フレーム303
と図3の予測参照フレーム301とを入力としたときの
有効ブロックを示している。図7は、このときのブロッ
クの識別符号を示している。
として与えられる画素ごとの有効または無効の判定結果
を一時的に記憶し、所定のサイズ(たとえば16×16
画素)のブロックごとに有効または無効とする識別処理
を行なう。識別処理の一例として、ブロック内に有効画
素が1つでも含まれていれば、そのブロックを有効ブロ
ックとし、有効画素が1つも含まれていなければ、その
ブロックを無効ブロックとする方法が考えられる。識別
処理の結果、たとえば、有効ブロックには1を割当て、
無効ブロックには0を割当てる。ブロックごとに識別符
号を識別信号S23として、有効領域識別符号格納部2
4に格納する(STP6)。図6を参照して、ハッチン
グを施したブロックが図4の符号化対象フレーム303
と図3の予測参照フレーム301とを入力としたときの
有効ブロックを示している。図7は、このときのブロッ
クの識別符号を示している。
【0050】クラスタ生成部25は、有効領域識別符号
格納部24に格納されている識別符号が1のブロックの
みからなる方形のクラスタを生成し、クラスタの位置と
クラスタに含まれるブロック数(m,n)またはブロッ
クの位置とを検出対象情報S3として動きベクトル検出
部11および外部に出力する(STP8)。
格納部24に格納されている識別符号が1のブロックの
みからなる方形のクラスタを生成し、クラスタの位置と
クラスタに含まれるブロック数(m,n)またはブロッ
クの位置とを検出対象情報S3として動きベクトル検出
部11および外部に出力する(STP8)。
【0051】図8を参照して、この処理の一例を説明す
る。図8の1マスは16×16画素のブロックを表わ
し、符号が1のマスは、有効/無効判定部23で有効と
判定されたブロックに対応する。図8(a)を参照し
て、左上のブロックから右下のブロックにかけてラスタ
スキャンの順序でブロックを走査し、符号が1のブロッ
クに到達した時点で、横方向に走査を続け、図8(b)
に示すように、次に符号が0となるまで、連続する有効
ブロックで横方向のクラスタを生成する。次に、図8
(c)に示すように、生成された横方向のクラスタの下
に、横方向のクラスタと同一の幅を持つ符号が1のブロ
ックのみからなる集合が存在する場合に、そのブロック
の集合をクラスタに追加する。同様の処理をクラスタの
下のブロックに対しても順次行ない、図8(d)に示す
ようなクラスタを得る。
る。図8の1マスは16×16画素のブロックを表わ
し、符号が1のマスは、有効/無効判定部23で有効と
判定されたブロックに対応する。図8(a)を参照し
て、左上のブロックから右下のブロックにかけてラスタ
スキャンの順序でブロックを走査し、符号が1のブロッ
クに到達した時点で、横方向に走査を続け、図8(b)
に示すように、次に符号が0となるまで、連続する有効
ブロックで横方向のクラスタを生成する。次に、図8
(c)に示すように、生成された横方向のクラスタの下
に、横方向のクラスタと同一の幅を持つ符号が1のブロ
ックのみからなる集合が存在する場合に、そのブロック
の集合をクラスタに追加する。同様の処理をクラスタの
下のブロックに対しても順次行ない、図8(d)に示す
ようなクラスタを得る。
【0052】図8(e)に示すように再び走査を開始
し、同様にしてクラスタを得る。結局この例では、図8
(f)に示すように、それぞれ3×3個、1×3個およ
び2×1個のブロックを含む3つのクラスタ310、3
11および312が生成される。
し、同様にしてクラスタを得る。結局この例では、図8
(f)に示すように、それぞれ3×3個、1×3個およ
び2×1個のブロックを含む3つのクラスタ310、3
11および312が生成される。
【0053】ここで述べる方法は、特にクラスタ生成法
を限定するものではなく、始めに縦方向に走査をし、横
方向にクラスタを拡張する方法や、クラスタに含まれる
ブロック数を制限する方法や、有効ブロックの上下左右
の近傍を調べクラスタ内にある程度の無効ブロックを含
むような方法であっても良い。
を限定するものではなく、始めに縦方向に走査をし、横
方向にクラスタを拡張する方法や、クラスタに含まれる
ブロック数を制限する方法や、有効ブロックの上下左右
の近傍を調べクラスタ内にある程度の無効ブロックを含
むような方法であっても良い。
【0054】次にSTP10〜STP26の処理を実行
する。これらの処理は、図20を参照して説明した、従
来の動きベクトル検出装置のSTP10〜STP26の
処理と同様である。このため、その詳細な説明はここで
は繰返さない。
する。これらの処理は、図20を参照して説明した、従
来の動きベクトル検出装置のSTP10〜STP26の
処理と同様である。このため、その詳細な説明はここで
は繰返さない。
【0055】上述のように、動きのあるブロックのみか
らクラスタが生成され、動きベクトル検出処理が実行さ
れる。このように、画像の性質に合わせてクラスタが構
成されるため、初期ベクトルの検出精度ひいては動きベ
クトルの検出精度を向上させることができる。また、動
きの少ないブロックに対しては動きベクトル検出処理を
実行しないことにより、処理量を低減させることができ
る。
らクラスタが生成され、動きベクトル検出処理が実行さ
れる。このように、画像の性質に合わせてクラスタが構
成されるため、初期ベクトルの検出精度ひいては動きベ
クトルの検出精度を向上させることができる。また、動
きの少ないブロックに対しては動きベクトル検出処理を
実行しないことにより、処理量を低減させることができ
る。
【0056】[実施の形態2]図9を参照して、本発明
の実施の形態2に係る動きベクトル検出装置は、有効領
域を検出する有効領域検出部13と、有効領域検出部1
3に接続され、クラスタに含まれるブロックごとに、動
きベクトルを検出する動きベクトル検出部41とを含
む。
の実施の形態2に係る動きベクトル検出装置は、有効領
域を検出する有効領域検出部13と、有効領域検出部1
3に接続され、クラスタに含まれるブロックごとに、動
きベクトルを検出する動きベクトル検出部41とを含
む。
【0057】有効領域検出部13は、差分演算部21
と、差分演算部21に接続された比較部22と、比較部
22に接続された有効/無効判定部23と、有効/無効
判定部23に接続された有効領域識別符号格納部24
と、有効領域識別符号格納部24に接続され、1フレー
ム前の識別符号を記憶する有効領域識別符号格納部26
と、有効領域識別符号格納部24および26に接続さ
れ、ブロックごとに、ブロックの位置情報を決定する位
置決定部27と、位置決定部27に接続され、位置決定
部27より与えられたブロックの位置情報より、クラス
タの初期ベクトルを算出するベクトル統計部28とを含
む。
と、差分演算部21に接続された比較部22と、比較部
22に接続された有効/無効判定部23と、有効/無効
判定部23に接続された有効領域識別符号格納部24
と、有効領域識別符号格納部24に接続され、1フレー
ム前の識別符号を記憶する有効領域識別符号格納部26
と、有効領域識別符号格納部24および26に接続さ
れ、ブロックごとに、ブロックの位置情報を決定する位
置決定部27と、位置決定部27に接続され、位置決定
部27より与えられたブロックの位置情報より、クラス
タの初期ベクトルを算出するベクトル統計部28とを含
む。
【0058】動きベクトル検出部41は、図19を参照
して説明した従来の動きベクトル検出装置の動きベクト
ル検出部11の構成において、探索領域設定部36の代
わりに探索領域設定部46を用いたものである。探索領
域設定部46は、クラスタ生成部25およびベクトル統
計部28に接続され、ベクトル統計部28よりベクトル
向き情報S6を受け、ベクトル向き情報S6により与え
られるクラスタの初期ベクトルの向きに基づいて探索領
域の設定を行なう。動きベクトル検出部41のその他の
構成部品は、図19を参照して説明したものと同様であ
る。このため、その詳細な説明はここでは繰返さない。
して説明した従来の動きベクトル検出装置の動きベクト
ル検出部11の構成において、探索領域設定部36の代
わりに探索領域設定部46を用いたものである。探索領
域設定部46は、クラスタ生成部25およびベクトル統
計部28に接続され、ベクトル統計部28よりベクトル
向き情報S6を受け、ベクトル向き情報S6により与え
られるクラスタの初期ベクトルの向きに基づいて探索領
域の設定を行なう。動きベクトル検出部41のその他の
構成部品は、図19を参照して説明したものと同様であ
る。このため、その詳細な説明はここでは繰返さない。
【0059】図10を参照して、動きベクトル検出装置
の各部は以下のように動作する。有効領域識別符号格納
部24は、格納された識別信号S23を有効領域識別符
号格納部26に格納する(STP32)。この時点で、
有効領域識別符号格納部26には1つ前のフレームに対
する識別信号S23が格納されている。識別信号S23
は、実施の形態1と同様のものである。このため、その
詳細な説明はここでは繰返さない。
の各部は以下のように動作する。有効領域識別符号格納
部24は、格納された識別信号S23を有効領域識別符
号格納部26に格納する(STP32)。この時点で、
有効領域識別符号格納部26には1つ前のフレームに対
する識別信号S23が格納されている。識別信号S23
は、実施の形態1と同様のものである。このため、その
詳細な説明はここでは繰返さない。
【0060】次に、STP2〜STP10の処理を実行
する。これらの処理は、図2を参照して説明した、ST
P2〜STP10の処理と同様であるため、その詳細な
説明はここでは繰返さない。
する。これらの処理は、図2を参照して説明した、ST
P2〜STP10の処理と同様であるため、その詳細な
説明はここでは繰返さない。
【0061】位置決定部27は、有効領域識別符号格納
部26に格納されている1フレーム前のクラスタの識別
信号S23に基づいて、1フレーム前のクラスタに含ま
れるブロックの位置を定める(STP34)。
部26に格納されている1フレーム前のクラスタの識別
信号S23に基づいて、1フレーム前のクラスタに含ま
れるブロックの位置を定める(STP34)。
【0062】図4に、1フレーム前の符号化対象フレー
ム303を示し、図3に、符号化対象フレーム303よ
りもさらに1フレーム前の予測参照フレーム301を示
す。このとき、有効領域識別符号格納部26に格納され
ている予測参照フレーム301に対する識別信号S23
は、図7のようになる。有効ブロックには1を割当て、
無効ブロックには0が割当てられる。
ム303を示し、図3に、符号化対象フレーム303よ
りもさらに1フレーム前の予測参照フレーム301を示
す。このとき、有効領域識別符号格納部26に格納され
ている予測参照フレーム301に対する識別信号S23
は、図7のようになる。有効ブロックには1を割当て、
無効ブロックには0が割当てられる。
【0063】有効ブロックの各々について、隣接する8
近傍を調べ、図11(a)〜(h)のいずれのパターン
に該当するかを調べる。図中“*”は、識別符号が
“0”、“1”のいずれであっても良いことを示してい
る。図11(a)〜(h)は、それぞれ着目する有効ブ
ロックがクラスタ内で上、右斜め上、右、右斜め下、
下、左斜め下、左および左斜め上に位置することを示
す。なお、それぞれの位置は、図12に示すベクトル4
00〜407で表わされる。たとえば、有効ブロックお
よびその8近傍が図11(c)のパターンにあてはまる
場合には、その有効ブロックはクラスタ内で右に位置す
ることを示す。このため、その有効ブロックの位置は、
ベクトル402で表わされる。
近傍を調べ、図11(a)〜(h)のいずれのパターン
に該当するかを調べる。図中“*”は、識別符号が
“0”、“1”のいずれであっても良いことを示してい
る。図11(a)〜(h)は、それぞれ着目する有効ブ
ロックがクラスタ内で上、右斜め上、右、右斜め下、
下、左斜め下、左および左斜め上に位置することを示
す。なお、それぞれの位置は、図12に示すベクトル4
00〜407で表わされる。たとえば、有効ブロックお
よびその8近傍が図11(c)のパターンにあてはまる
場合には、その有効ブロックはクラスタ内で右に位置す
ることを示す。このため、その有効ブロックの位置は、
ベクトル402で表わされる。
【0064】位置決定部27は、STP34での処理と
同様にして、有効領域識別符号格納部24に格納されて
いる現フレームのクラスタの識別信号S23に基づい
て、現フレームのクラスタに含まれるブロックの位置を
定める(STP36)。図13は、現在処理対象となっ
ている符号化対象フレーム305を示す。図14を参照
して、ハッチングを施したブロックが図13の符号化対
象フレーム305と図4の予測参照フレーム303とを
入力としたときの有効ブロックを示している。このと
き、有効領域識別符号格納部24に格納されている符号
化対象フレーム305に対する識別信号S23は、図1
5のようになる。
同様にして、有効領域識別符号格納部24に格納されて
いる現フレームのクラスタの識別信号S23に基づい
て、現フレームのクラスタに含まれるブロックの位置を
定める(STP36)。図13は、現在処理対象となっ
ている符号化対象フレーム305を示す。図14を参照
して、ハッチングを施したブロックが図13の符号化対
象フレーム305と図4の予測参照フレーム303とを
入力としたときの有効ブロックを示している。このと
き、有効領域識別符号格納部24に格納されている符号
化対象フレーム305に対する識別信号S23は、図1
5のようになる。
【0065】ベクトル統計部28は、STP34および
STP36で求められた有効ブロックの位置に基づい
て、各ブロックの移動方向を判定する(STP38)。
すなわち、1フレーム前では無効であったブロックが、
現フレームでは有効な場合には、そのブロックの現フレ
ームでの位置が移動方向と判定される。たとえば、1フ
レーム前では背景(無効)であったブロックが、現フレ
ームではクラスタ内の右に位置する場合には、そのブロ
ックの移動方向は図12のベクトル402で示される右
方向であると判定される。
STP36で求められた有効ブロックの位置に基づい
て、各ブロックの移動方向を判定する(STP38)。
すなわち、1フレーム前では無効であったブロックが、
現フレームでは有効な場合には、そのブロックの現フレ
ームでの位置が移動方向と判定される。たとえば、1フ
レーム前では背景(無効)であったブロックが、現フレ
ームではクラスタ内の右に位置する場合には、そのブロ
ックの移動方向は図12のベクトル402で示される右
方向であると判定される。
【0066】ベクトル統計部28は、クラスタに含まれ
る各ブロックについて、初期ベクトルの候補を定める
(STP40)。すなわち、STP38で設定されたブ
ロックの移動方向に対応するベクトルと逆向きのベクト
ルが初期ベクトルの候補とされる。たとえば、ブロック
の移動方向が図12のベクトル402で表わされる場合
には、初期ベクトルの候補は、ベクトル406で表わさ
れる。
る各ブロックについて、初期ベクトルの候補を定める
(STP40)。すなわち、STP38で設定されたブ
ロックの移動方向に対応するベクトルと逆向きのベクト
ルが初期ベクトルの候補とされる。たとえば、ブロック
の移動方向が図12のベクトル402で表わされる場合
には、初期ベクトルの候補は、ベクトル406で表わさ
れる。
【0067】ベクトル統計部28は、クラスタごとに、
初期ベクトルの出現頻度の統計を取り、出現頻度が最も
大きいベクトルをクラスタの初期ベクトルと決定する
(STP42)。図7および図15に示す例では、ベク
トル407の出現頻度が5回、ベクトル406および4
00の出現頻度がそれぞれ3回、ベクトル401および
405の出現頻度がそれぞれ2回となる。そのため、ク
ラスタの初期ベクトルは、ベクトル407と決定され
る。ベクトル400〜407は、それぞれ0〜7までの
数値に対応付けられ、ベクトル向き情報S6として探索
領域設定部46に与えられる。
初期ベクトルの出現頻度の統計を取り、出現頻度が最も
大きいベクトルをクラスタの初期ベクトルと決定する
(STP42)。図7および図15に示す例では、ベク
トル407の出現頻度が5回、ベクトル406および4
00の出現頻度がそれぞれ3回、ベクトル401および
405の出現頻度がそれぞれ2回となる。そのため、ク
ラスタの初期ベクトルは、ベクトル407と決定され
る。ベクトル400〜407は、それぞれ0〜7までの
数値に対応付けられ、ベクトル向き情報S6として探索
領域設定部46に与えられる。
【0068】図20を参照して説明したSTP12およ
びSTP14と同様の処理が行なわれ、処理対象のクラ
スタが16×16画素に縮小され、符号化対象フレーム
が縮小される。
びSTP14と同様の処理が行なわれ、処理対象のクラ
スタが16×16画素に縮小され、符号化対象フレーム
が縮小される。
【0069】探索領域設定部46は、ベクトル向き情報
S6により与えられる初期ベクトルが示す方向に相対的
に大きく探索領域を設定する(STP44)。図16を
参照して、探索領域の設定方法の一例を説明する。探索
領域設定部46は、検索対象クラスタ500と同じ大き
さの領域を、初期ベクトル501が示すx方向およびy
方向にそれぞれ(2i−1)画素拡大した領域を探索領
域503とする。たとえば、初期ベクトルが図12のベ
クトル407の場合には、探索領域503内の点(x,
y)は以下に示す式(5)および式(6)で表わすこと
ができる。ここで、(cx,cy)は、検索対象クラス
タ500の左上隅座標を示し、(m,n)は符号化対象
フレームを縮小する際の縮小比率を示す。
S6により与えられる初期ベクトルが示す方向に相対的
に大きく探索領域を設定する(STP44)。図16を
参照して、探索領域の設定方法の一例を説明する。探索
領域設定部46は、検索対象クラスタ500と同じ大き
さの領域を、初期ベクトル501が示すx方向およびy
方向にそれぞれ(2i−1)画素拡大した領域を探索領
域503とする。たとえば、初期ベクトルが図12のベ
クトル407の場合には、探索領域503内の点(x,
y)は以下に示す式(5)および式(6)で表わすこと
ができる。ここで、(cx,cy)は、検索対象クラス
タ500の左上隅座標を示し、(m,n)は符号化対象
フレームを縮小する際の縮小比率を示す。
【0070】 cx−m(2i−1)≦x≦cx+15 …(5) cy−n(2i−1)≦y≦cy+15 …(6) 従来の探索領域502に比べ、探索領域503は小さく
なっている。
なっている。
【0071】次に、図20を参照して説明したSTP1
8〜STP22と同様の処理が行なわれ、ブロックの初
期ベクトルが算出される。
8〜STP22と同様の処理が行なわれ、ブロックの初
期ベクトルが算出される。
【0072】探索領域設定部36は、ベクトル向き情報
S6により与えられるブロックの初期ベクトルと、誤差
記憶部34に記憶されているブロックの初期ベクトルと
に基づいて、ブロックの探索領域を設定する(STP4
6)。すなわち、探索領域設定部36は、誤差記憶部3
4に記憶された初期ベクトルの向きに最も近い向きを有
するベクトルを図12に示した8種類のベクトルの中か
ら選択する。8種類のベクトルには上述のように0〜7
のいずれかの数値が対応付けられている。2つの初期ベ
クトルに対応付けられた数値の差分を8で割った余りを
算出する。ただし、差分が負の数となる場合には、余り
が正の数となるように計算される。たとえば、差分が−
1の場合には、余りは7になる。余りが0、1および7
のうちのいずれかである場合には、2つのベクトルの向
きはおおむね同じ向きを示すと考えられる。それ以外の
場合には、2つのベクトルの向きはおおむね逆の向きを
示すと考えられる。
S6により与えられるブロックの初期ベクトルと、誤差
記憶部34に記憶されているブロックの初期ベクトルと
に基づいて、ブロックの探索領域を設定する(STP4
6)。すなわち、探索領域設定部36は、誤差記憶部3
4に記憶された初期ベクトルの向きに最も近い向きを有
するベクトルを図12に示した8種類のベクトルの中か
ら選択する。8種類のベクトルには上述のように0〜7
のいずれかの数値が対応付けられている。2つの初期ベ
クトルに対応付けられた数値の差分を8で割った余りを
算出する。ただし、差分が負の数となる場合には、余り
が正の数となるように計算される。たとえば、差分が−
1の場合には、余りは7になる。余りが0、1および7
のうちのいずれかである場合には、2つのベクトルの向
きはおおむね同じ向きを示すと考えられる。それ以外の
場合には、2つのベクトルの向きはおおむね逆の向きを
示すと考えられる。
【0073】2つベクトルの向きがおおむね同じ向きを
示す場合には、着目するブロックに対応する部分領域
が、誤差記憶部34に記憶されている初期ベクトルの方
向にあると考えられる。このため、上述の式(3)およ
び式(4)で表わされる探索領域において、jの値を2
つのベクトルがおおむね逆の向きを示す場合のjの値に
比べ小さく設定することができる。このように探索領域
を限定することができる。
示す場合には、着目するブロックに対応する部分領域
が、誤差記憶部34に記憶されている初期ベクトルの方
向にあると考えられる。このため、上述の式(3)およ
び式(4)で表わされる探索領域において、jの値を2
つのベクトルがおおむね逆の向きを示す場合のjの値に
比べ小さく設定することができる。このように探索領域
を限定することができる。
【0074】動きベクトル検出部41は、STP18〜
STP20の処理と同様にして、探索領域からブロック
に最も類似する部分を検出し、動きベクトルを検出する
(STP26)。動きベクトルは、誤差記憶部34に記
憶され、動きベクトル情報S5として出力される。
STP20の処理と同様にして、探索領域からブロック
に最も類似する部分を検出し、動きベクトルを検出する
(STP26)。動きベクトルは、誤差記憶部34に記
憶され、動きベクトル情報S5として出力される。
【0075】上述のように、クラスタの動きに合わせて
探索領域が設定される。このため、探索を効率良く行な
うことができ、動きベクトルを算出する際の探索処理量
を低減することができる。
探索領域が設定される。このため、探索を効率良く行な
うことができ、動きベクトルを算出する際の探索処理量
を低減することができる。
【0076】また、クラスタの初期ベクトルと、クラス
タの探索の結果求められた初期ベクトルとに基づいて、
ブロックの探索領域が定められる。このため、ブロック
の探索領域を制限することができ、動きベクトルを算出
する際の探索処理量を低減することができる。
タの探索の結果求められた初期ベクトルとに基づいて、
ブロックの探索領域が定められる。このため、ブロック
の探索領域を制限することができ、動きベクトルを算出
する際の探索処理量を低減することができる。
【0077】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0078】
【発明の効果】動き検出を行なう必要があるブロックか
らクラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれ
る。このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成
されるため、動きベクトルの検出精度を向上させること
ができる。また、動きの少ないブロックに対しては動き
ベクトル検出を行なわないことにより、動きベクトル検
出に必要な処理量を低減することができる。
らクラスタが生成され、動きベクトル検出が行なわれ
る。このように、画像の性質に合わせてクラスタが構成
されるため、動きベクトルの検出精度を向上させること
ができる。また、動きの少ないブロックに対しては動き
ベクトル検出を行なわないことにより、動きベクトル検
出に必要な処理量を低減することができる。
【0079】また、クラスタの動きベクトルの候補に基
づいて、ブロックの移動ベクトルの候補が算出される。
このため、動きベクトルを算出する際の探索処理量を低
減することができる。
づいて、ブロックの移動ベクトルの候補が算出される。
このため、動きベクトルを算出する際の探索処理量を低
減することができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る動きベクトル検
出装置の構成を示すブロック図である。
出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 動きベクトル検出処理のフローチャートであ
る。
る。
【図3】 予測参照フレームの一例を示す図である。
【図4】 符号化対象フレームの一例を示す図である。
【図5】 差分画像の一例を示す図である。
【図6】 有効ブロックの一例を示す図である。
【図7】 ブロックの識別符号の一例を示す図である。
【図8】 クラスタの生成方法を説明するための図であ
る。
る。
【図9】 本発明の実施の形態2に係る動きベクトル検
出装置の構成を示すブロック図である。
出装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 動きベクトル検出処理のフローチャートで
ある。
ある。
【図11】 ブロックの位置を定める処理を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図12】 有効ブロックの位置を表わすベクトルの図
である。
である。
【図13】 符号化対象フレームの一例を示す図であ
る。
る。
【図14】 有効ブロックの一例を示す図である。
【図15】 ブロックの識別符号の一例を示す図であ
る。
る。
【図16】 探索領域の設定方法を説明するための図で
ある。
ある。
【図17】 ブロックを説明するための図である。
【図18】 動きベクトルの探索領域の一例を説明する
ための図である。
ための図である。
【図19】 従来の動きベクトル検出装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図20】 従来の動きベクトル検出処理のフローチャ
ートである。。
ートである。。
【図21】 フレームをブロックおよびクラスタに分割
した図である。
した図である。
【図22】 縮小検出対象クラスタを作成する処理を説
明するための図である。
明するための図である。
【図23】 縮小フレームにおける動きベクトルの探索
領域を示す図である。
領域を示す図である。
【図24】 ブロックの初期ベクトルを説明するための
図である。
図である。
【図25】 動きベクトルの探索領域を示す図である。
11 動きベクトル検出部、12 有効領域検出部、2
1 差分演算部、22比較部、23 有効/無効判定
部、24 有効領域識別符号格納部、25 クラスタ生
成部、31 検出対象記憶部、32 誤差算出部、33
誤差評価部、34 誤差記憶部、35 変位設定部、
36 探索領域設定部。
1 差分演算部、22比較部、23 有効/無効判定
部、24 有効領域識別符号格納部、25 クラスタ生
成部、31 検出対象記憶部、32 誤差算出部、33
誤差評価部、34 誤差記憶部、35 変位設定部、
36 探索領域設定部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK10 KK19 MA05 MA32 NN03 NN08 NN21 NN28 NN41 PP04 PP26 TA21 TA63 TB08 TC12 TC50 TD05 TD12 UA02 UA05 5J064 AA01 AA02 BA01 BB01 BB03 BC14 BC30 BD02 5L096 CA02 GA19 HA04 JA22
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のブロックから構成される第1のフ
レームにおいて、前記複数のブロックの中から動き検出
を行なう必要のあるブロックを有効領域として検出する
ための有効領域検出手段と、 前記有効領域検出手段に接続され、前記有効領域検出手
段の出力に応じて、有効領域とされた前記ブロックを1
つ以上含むクラスタを生成するためのクラスタ生成手段
と、 前記クラスタ生成手段に接続され、前記第1のフレーム
と所定の関係にある第2のフレームにおける、前記クラ
スタに対応する位置を求め、前記クラスタの動きベクト
ルを検出するための第1の動きベクトル検出手段と、 前記第1の動きベクトル検出手段に接続され、前記クラ
スタの動きベクトルに基づき、前記第2のフレームにお
ける、前記クラスタに含まれるブロックに対応する位置
を求め、前記ブロックの動きベクトルを検出するための
第2の動きベクトル検出手段とを含む、動きベクトル検
出装置。 - 【請求項2】 前記有効領域検出手段は、 前記第1のフレームを構成する画素の各々について、前
記第2のフレームにおける空間的に同位置の画素との画
素値の差分を算出するための差分算出手段と、 前記差分算出手段に接続され、画素ごとに、算出した画
素値の差分と、所定のしきい値とを比較するための比較
手段と、 前記比較手段に接続され、前記比較手段の出力に従い、
前記有効領域を設定するための有効領域設定手段とを含
む、請求項1に記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項3】 前記有効領域検出手段は、 前記第1のフレームを構成する画素の各々について、前
記第2のフレームにおける空間的に同位置の画素との画
素値の差分を算出するための差分算出手段と、 前記差分算出手段に接続され、算出した画素値の差分の
絶対値が極大となる場合に、当該画素と当該画素と所定
の位置関係にある画素とを有効画素と設定するための有
効画素設定手段と、 前記有効画素設定手段に接続され、前記有効画素設定手
段の出力に従い、前記有効領域を設定するための有効領
域設定手段とを含む、請求項1に記載の動きベクトル検
出装置。 - 【請求項4】 前記有効領域検出手段は、 前記第1のフレームにおいて、前記複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するための第1の有効領域検出手段と、 前記第2のフレームにおいて、前記複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するための第2の有効領域検出手段とを含み、 前記動きベクトル検出装置は、さらに、前記第1および
第2の有効領域検出手段に接続され、前記第1および第
2の有効領域検出手段の出力に基づいて、前記第1のフ
レームにおける、前記クラスタの動きベクトルの候補を
検出するための動きベクトル候補検出手段を含み、 前記第1の動きベクトル検出手段は、 前記クラスタ生成手段および前記動きベクトル候補検出
手段に接続され、前記クラスタの動きベクトルの候補に
基づいて、前記第2のフレームにおける探索領域を設定
するための探索領域設定手段と、 前記クラスタ生成手段および前記探索領域設定手段に接
続され、前記第2のフレームにおける、前記クラスタに
対応する位置を前記探索領域の中から求め、前記クラス
タの動きベクトルを検出するためのクラスタ別動きベク
トル検出手段とを含む、請求項1に記載の動きベクトル
検出装置。 - 【請求項5】 前記第2の動きベクトル検出手段は、 前記動きベクトル候補検出手段および前記クラスタ別動
きベクトル検出手段に接続され、前記クラスタの動きベ
クトルの候補および検出された動きベクトルに基づい
て、前記クラスタに含まれるブロックごとに、前記第2
のフレームにおける探索領域を設定するための探索領域
設定手段と、 前記探索領域設定手段に接続され、前記クラスタに含ま
れるブロックに対応する位置を前記探索領域の中から求
め、前記ブロックの動きベクトルを検出するための手段
とを含む、請求項4に記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項6】 前記動きベクトル候補検出手段は、 前記第1および第2の有効領域検出手段に接続され、前
記第1および第2の有効領域検出手段の出力に基づい
て、前記クラスタを構成するブロックごとに動きベクト
ルの候補を検出するためのブロック別動きベクトル候補
検出手段と、 前記ブロック別動きベクトル候補検出手段に接続され、
前記クラスタを構成するブロックの動きベクトルの候補
の分布から、前記クラスタの動きベクトルの候補を検出
するためのクラスタ別動きベクトル候補検出手段とを含
む、請求項4に記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項7】 前記ブロック別動きベクトル候補検出手
段は、前記第1および第2の有効領域検出手段に接続さ
れ、有効領域の位置変化に基づいて、前記クラスタを構
成するブロックごとに動きベクトルの候補を検出するた
めの手段を含む、請求項6に記載の動きベクトル検出装
置。 - 【請求項8】 前記第2の動きベクトル検出手段は、 前記第1の動きベクトル検出手段に接続され、前記第1
の動きベクトル検出手段の出力に従い、前記クラスタに
含まれるブロックごとに、前記第2のフレームにおける
探索領域を設定するための探索領域設定手段と、 前記探索領域設定手段に接続され、前記クラスタに含ま
れるブロックに対応する位置を前記探索領域の中から求
め、前記ブロックの動きベクトルを検出するための手段
とを含む、請求項1に記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項9】 複数のブロックから構成される第1のフ
レームにおいて、前記複数のブロックの中から動き検出
を行なう必要のあるブロックを有効領域として検出する
ステップと、 有効領域とされたブロックを1つ以上含むクラスタを生
成するステップと、 前記第1のフレームと所定の関係にある第2のフレーム
における、前記クラスタに対応する位置を求め、前記ク
ラスタの動きベクトルを検出するステップと、 前記クラスタの動きベクトルに基づき、前記第2のフレ
ームにおける、前記クラスタに含まれるブロックに対応
する位置を求め、前記ブロックの動きベクトルを検出す
るステップとを含む、動きベクトル検出方法。 - 【請求項10】 有効領域として検出する前記ステップ
は、 前記第1のフレームにおいて、前記複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するステップと、 前記第2のフレームにおいて、前記複数のブロックの中
から動き検出を行なう必要のあるブロックを有効領域と
して検出するステップとを含み、 さらに、前記第1および第2のフレームにおける有効領
域に基づいて、前記第1のフレームにおける、前記クラ
スタの動きベクトルの候補を検出するステップを含み、 前記クラスタの動きベクトルを検出する前記ステップ
は、 前記クラスタの動きベクトルの候補に基づいて、前記第
2のフレームにおける探索領域を設定するステップと、 前記第2のフレームにおける、前記クラスタに対応する
位置を前記探索領域の中から求め、前記クラスタの動き
ベクトルを検出するステップとを含む、請求項9に記載
の動きベクトル検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000100415A JP2001285880A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 動きベクトル検出装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000100415A JP2001285880A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 動きベクトル検出装置および方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001285880A true JP2001285880A (ja) | 2001-10-12 |
Family
ID=18614625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000100415A Withdrawn JP2001285880A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 動きベクトル検出装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001285880A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101287482B1 (ko) | 2005-12-01 | 2013-07-18 | 소니 가부시키가이샤 | 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법 |
-
2000
- 2000-04-03 JP JP2000100415A patent/JP2001285880A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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