JP2001285356A - ラベルスイッチパス接続装置、その方法、及び記録媒体 - Google Patents

ラベルスイッチパス接続装置、その方法、及び記録媒体

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JP2001285356A
JP2001285356A JP2000099966A JP2000099966A JP2001285356A JP 2001285356 A JP2001285356 A JP 2001285356A JP 2000099966 A JP2000099966 A JP 2000099966A JP 2000099966 A JP2000099966 A JP 2000099966A JP 2001285356 A JP2001285356 A JP 2001285356A
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lsp
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delay class
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JP2000099966A
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Yasuhiro Katsube
泰弘 勝部
Tsunetaro Ise
恒太郎 伊瀬
Kenichi Nagami
健一 永見
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】L−LSPの区間とE−LSPの区間にまたが
るLSPの制御を行ない、かつその境界ノードにおいて
も適切なパケット転送処理を行なうことが可能なラベル
スイッチパス接続装置、その方法、及び記録媒体を提供
すること。 【解決手段】制御メッセージを送信すべきインタフェー
スを決定する決定手段(201)と、そのインタフェー
スで提供可能なラベルスイッチパスを判定する判定手段
(201)と、第1のパスである場合、受信した制御メ
ッセージの示す要求遅延クラス及びそれと対応する参照
値を含む制御メッセージを作成する第1の作成手段(2
01)と、第2のパスである場合、受信した制御メッセ
ージの示す要求遅延クラスを含む制御メッセージを作成
する第2の作成手段(201)と、作成した制御メッセ
ージを、その要求遅延クラス及び参照値または要求遅延
クラスに従って前記インタフェースへ送信する第2の送
信手段(210)とを具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルスイッチパ
ス接続装置、その方法、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、IP(インターネットプロトコ
ル)を用いたネットワークの利用が急速に普及してお
り、キャンパスや企業のようなローカルなネットワーク
だけでなく、広域網のプラットフォームとしても利用が
進みつつある。このIPネットワークを構成するノード
装置において、従来のように受信したIPパケットの宛
先アドレス等のヘッダ情報を解析するのではなく、パケ
ットに付与されたラベル値に基づいて転送処理を行なう
ラベルスイッチング技術の標準化作業が、IETF(I
nternet Engineering Task
Force)のMPLS(Multi−Protoco
l Label Switching)WGにおいて進
められている。
【0003】ラベルスイッチング技術を用いたノードを
利用するネットワーク(以下、MPLSネットワーク)
では、従来のATM等のコネクション型ネットワークと
同様に、あらかじめコネクション設定に相当するシグナ
リング手順により、経路上の隣接するノード間でラベル
値とそこを流れるパケット群とのマッピング情報のやり
とりを実行し、その結果(パケット群とラベルの対応関
係、入力ラベルと出力ラベルの対応関係など)を記憶し
ている。
【0004】これにより、実際のパケット転送時には、
まずMPLS網の入口のエッジノードにおいて受信した
パケットのヘッダ情報を参照し、記憶した対応関係を参
照して所定のラベルを付与して次段ノードへパケットを
転送する。次に、ラベル化されたパケットの中継を行な
うノード(群)では、受信したパケットに付与されたラ
ベル情報を参照し、記憶した対応関係を参照してラベル
の付け替えを行なって所定のインタフェースから次段ノ
ードへパケットを転送する。また、MPLS網の出口の
エッジノードでは、ラベル化されたパケットを受信し、
記憶している対応関係を参照した結果、ラベルを除去し
てパケットの転送処理を行なう。このようにして、入口
エッジノードから出口エッジノードまでのラベルスイッ
チパス(LSP)が設定され、所定のパケットがLSP
上を転送される。
【0005】このMPLS網において、様々な遅延クラ
スのパケットを転送しようとする場合、使用するLSP
のタイプによって大きく2種類の実現方法が存在する。
【0006】一つ目の方法は、単一のLSPでは1種類
の遅延クラスのパケットのみを転送する。この場合、L
SPの設定時にシグナリングメッセージにより1つの遅
延クラスを指定する。すると、パケット転送時には付与
されたラベル値から間接的にそのパケットの遅延クラス
を導出することができ、それに従った優先制御処理が行
なわれる。このようなLSPを、L−LSP(Labe
l−Only Inferred PSC LSP:P
SCとはPer−Hop Scheduling Cl
ass)と呼ぶ。ATMのVCIやフレームリレーのD
LCIをラベルとして使用するLSPの場合には、この
L−LSPを使用する。
【0007】二つ目の方法は、単一のLSPで複数の遅
延クラスのパケットを転送し、個々のパケットの遅延ク
ラスをShimヘッダ(レイヤ2ヘッダとIPヘッダの
間に挿入される4バイトのヘッダで、ラベル値20ビッ
ト、EXPフィールド3ビット、スタックビット1ビッ
ト、TTL8ビットから構成される)内のEXPフィー
ルド値から導出し、それにしたがって優先制御処理をす
る。この場合、(1)LSPの設定時にシグナリングメ
ッセージによりラベルヘッダ内のEXPフィールド値と
遅延クラスとの対応関係の組を登録するか、(2)あら
かじめコンフィグレーションによりEXPフィールドと
遅延クラスの対応関係を静的に登録しておくか、のいず
れかの方法が考えられる。このようなLSPをE−LS
P(EXP−Inferred PSC LSP)と呼
ぶ。Shimヘッダを使用する場合には、このE−LS
Pを使用することができる。SONETやイーサネット
(登録商標)上でMPLSを実現する場合には、このS
himヘッダを使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】実際のMPLSネット
ワークで複数の遅延クラスを実現する場合には、上記の
L−LSPしか設定できないATMやフレームリレーの
ヘッダをラベルとして使う区間と、E−LSPを設定で
きるShimヘッダをラベルとして使う区間とが混在し
ている可能性がある。その場合には、途中のノードでL
−LSPからE−LSPに、あるいはその逆にE−LS
PからL−LSPに変更する必要が生じるケースが考え
られるが、その場合のエンドエンドのLSP制御手順や
パケット転送時の処理方法についてはまだ明らかになっ
ていない。
【0009】一方、E−LSPが設定できる区間におい
てもL−LSPを設定することにすれば、網内のすべて
の区間で統一的にL−LSPを設定することが可能にな
る。しかし、そうするとネットワーク内に設定すべきL
SPの数(必要なラベルの数)が、提供する遅延クラス
数に比例して増大するため、スケーラビリティの点で問
題が生じることになる。
【0010】以上のように、MPLSネットワークにお
いて複数の遅延クラスを提供する場合に、遅延クラス数
分のLSPを設定する(L−LSP)区間と、一つのL
SPで複数の遅延クラスを提供できる(E−LSP)区
間とが混在する可能性があり、従来ではそうした場合の
エンドエンドのLSP制御方法やパケット転送時の処理
方法については規定されていなかった。
【0011】本発明の目的は、MPLSネットワークに
おいてL−LSPの区間とE−LSPの区間にまたがる
LSPの制御を行ない、かつその境界ノードにおいても
適切なパケット転送処理を行なうことが可能なラベルス
イッチパス接続装置、その方法、及び記録媒体を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のラベルスイッチパス接続装
置、その方法、及び記録媒体は以下の如く構成されてい
る。
【0013】(1)本発明のラベルスイッチパス接続装
置は、同一ラベルにより複数の遅延クラスのパケットを
送信する第1のラベルスイッチパスと同一ラベルにより
単一の遅延クラスのパケットのみを送信する第2のラベ
ルスイッチパスとの相互接続を行なうラベルスイッチパ
ス接続装置であり、制御メッセージを送信すべきインタ
フェースを決定する決定手段と、この決定手段で決定し
たインタフェースで提供可能なラベルスイッチパスが前
記第1及び前記第2のラベルスイッチパスのいずれであ
るかを判定する判定手段と、この判定手段により前記第
1のラベルスイッチパスであると判定した場合、受信し
た制御メッセージの示す要求遅延クラス及びそれと対応
する参照値を含む制御メッセージを作成する第1の作成
手段と、前記判定手段により前記第2のラベルスイッチ
パスであると判定した場合、受信した制御メッセージの
示す要求遅延クラスを含む制御メッセージを作成する第
2の作成手段と、前記第1の作成手段で作成した制御メ
ッセージを、その要求遅延クラス及び参照値に従って前
記インタフェースへ送信する第1の送信手段と、前記第
2の作成手段で作成した制御メッセージを、その要求遅
延クラスに従って前記インタフェースへ送信する第2の
送信手段と、から構成されている。
【0014】(2)本発明のラベルスイッチパス接続方
法は、同一ラベルにより複数の遅延クラスのパケットを
送信する第1のラベルスイッチパスと同一ラベルにより
単一の遅延クラスのパケットのみを送信する第2のラベ
ルスイッチパスとの相互接続を行なうラベルスイッチパ
ス接続方法であり、制御メッセージを送信すべきインタ
フェースを決定し、決定したインタフェースで提供可能
なラベルスイッチパスが前記第1及び前記第2のラベル
スイッチパスのいずれであるかを判定し、前記第1のラ
ベルスイッチパスであると判定した場合、受信した制御
メッセージの示す要求遅延クラス及びそれと対応する参
照値を含む制御メッセージを作成し、その制御メッセー
ジを、その要求遅延クラス及び参照値に従って前記イン
タフェースへ送信し、前記第2のラベルスイッチパスで
あると判定した場合、受信した制御メッセージの示す要
求遅延クラスを含む制御メッセージを作成し、その作成
した制御メッセージを、その要求遅延クラスに従って前
記インタフェースへ送信する。
【0015】(3)本発明の記録媒体は、コンピュータ
読み取り可能であり、コンピュータを、制御メッセージ
を送信すべきインタフェースを決定する決定手段、この
決定手段で決定したインタフェースで提供可能なラベル
スイッチパスが前記第1及び前記第2のラベルスイッチ
パスのいずれであるかを判定する判定手段、この判定手
段により前記第1のラベルスイッチパスであると判定し
た場合、受信した制御メッセージの示す要求遅延クラス
及びそれと対応する参照値を含む制御メッセージを作成
する第1の作成手段、前記判定手段により前記第2のラ
ベルスイッチパスであると判定した場合、受信した制御
メッセージの示す要求遅延クラスを含む制御メッセージ
を作成する第2の作成手段、前記第1の作成手段で作成
した制御メッセージを、その要求遅延クラス及び参照値
に従って前記インタフェースへ送信する第1の送信手
段、前記第2の作成手段で作成した制御メッセージを、
その要求遅延クラスに従って前記インタフェースへ送信
する第2の送信手段、として機能させるためのプログラ
ムを記録している。
【0016】上記手段を講じた結果、以下のような作用
を奏する。
【0017】本発明のラベルスイッチパス接続装置、そ
の方法、及び記録媒体によれば、MPLSネットワーク
において複数の遅延クラスを提供する場合に、同一ラベ
ルにより複数の遅延クラスのラベルスイッチパスを設定
する区間と、同一ラベルにより単一の遅延クラスのラベ
ルスイッチパスのみを設定する区間とが混在する場合
に、適切なパケット転送処理を行なうことが可能にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、E−LSP
の区間とL−LSPの区間が混在したLSPの代表的な
第1の構成例を示す図である。図1では、ノード101
〜102間及びノード103〜104間は、ATMある
いはFRのような既存のレイヤ2ヘッダ上のラベルを用
いたパケット転送が行なわれる区間であり、L−LSP
のみが設定可能である。ノード101〜102間及びノ
ード103〜104間は、それぞれ2種類のラベル値1
05,106及び108,109が割り当てられてい
る。また、ノード102〜103間は、PPP−ove
r−SONETリンクのようにShimヘッダ内のラベ
ルを用いたパケット転送が行なわれる区間であり、E−
LSPの設定が可能である。ノード102〜103間
は、一つのラベル値107が割り当てられている。
【0020】ノード101,104はラベルスイッチエ
ッジルータ(LER)として、またノード102,10
3はラベルスイッチコアルータ(LSR)として動作す
る。第1の実施の形態では、図1において、左側から右
側へ流れるパケットフローに着目する。すなわち、ノー
ド101が入口LER、ノード104が出口LERとし
て動作するものとし、ノード101からノード104向
けへのLSPを設定する場合について着目するものとす
る。また、このネットワークにて実現したい遅延クラス
数は2種類(各々、高優先「High」クラス、低優先
「Low」クラス)とする。
【0021】図2の(a)は、L−LSPとして使用さ
れる代表的なラベル化フォーマットであるATMセルヘ
ッダをラベルとして使うケースのフォーマット、図2の
(b)は、E−LSPとして使用されるラベル化フォー
マットであるShimヘッダラベルを使うケースのフォ
ーマットを示す図である。
【0022】図2の(a)に示すATMの場合には、5
バイトのセルヘッダ内のVPI/VCI(Virtua
l Path Identifier/Virtual
Channel Identifier)フィールド
の値をラベルとして使用し、セルヘッダ内のそれ以外の
フィールドに遅延クラスの情報を明示的に示す手段はな
い。一方、図2の(b)に示すShimヘッダの場合に
は、4バイトのShimヘッダ内に20ビットのラベル
フィールドが定義され、さらに3ビットのEXPフィー
ルドで遅延クラスを明示的に表現することができる(廃
棄クラスを表現することも可能)。したがってE−LS
Pの場合には、同一のラベル値を使用しつつ、EXP値
を変えることにより、一つのLSP内で複数の遅延クラ
スを実現することができる。
【0023】図3は、MPLSコアノードであるノード
102,103の内部構成を示す図であり、E−LSP
とL−LSPとの間の相互接続を行なうための機能構成
を示している。
【0024】図3に示すように、ノード102,103
のLSP制御部201では、LSP制御メッセージ処理
部202に、インタフェース属性記憶部203、LSP
状態記憶部204、パケット転送制御部205、経路制
御部206、リソース管理部207が接続されている。
また、LSP制御メッセージ処理部202とパケット転
送制御部205は、ラベル転送テーブル211を有する
パケット転送部210に接続されている。パケット転送
部210には、ネットワーク220が接続されている。
【0025】LSP制御メッセージ処理部202では、
ラベルリクエストメッセージやラベルマッピングメッセ
ージ等のLSP制御メッセージを隣接ノードとの間で送
受信するとともに、他の機能要素に対して必要な情報を
参照したり書き込んだりする役割を果たしている。
【0026】インタフェース属性記憶部203では、自
身のノードの持つインタフェースの属性情報を、図4に
示すようなインタフェース属性テーブルの形で記憶して
いる。すなわち、ノードの持つインタフェース番号(#
1〜#n+1)毎に、レイヤ2(L2)メディアの種
別、LSPのスイッチング動作に用いるラベル(Top
Label)の種別、提供可能なLSPのタイプ(E−
LSPかL−LSPか、その両方か)を記憶している。
【0027】LSP状態記憶部204では、図5に示す
ように、自身のノードにおいて扱っているLSPの状態
情報を、そのLSPにて転送されるパケット群を規定す
る各情報(FEC:Forwarding Equiv
alence Class)に関連させて、また入力
側、出力側各々に関連させて記憶し、変化があるたびに
更新している。
【0028】複数の遅延クラスを実現する場合は、図1
のノード102のように遅延クラスの異なる複数のL−
LSPが一つのE−LSPにマージする場合と、逆にノ
ード103のように一つのE−LSPが複数のL−LS
Pに分岐する場合とが考えられる。従って、一つのFE
Cに対して、一つの入力側状態情報と複数の出力側状態
情報とが対応付けられる場合(分岐)もあるし、複数の
入力側状態情報と一つの出力側状態情報とが対応付けら
れる場合(マージ)もある。
【0029】各入力側及び出力側の状態情報は、「状態
(リクエスト送信済み、マッピング送信済み、な
ど)」、「LSPタイプ(E−LSP、L−LS
P)」、「<遅延クラス、EXP値>の組(E−LSP
の場合)、もしくは遅延クラス(L−LSPの場
合)」、「インタフェース番号」、「ラベル値」などか
ら構成される。
【0030】パケット転送制御部205では、実際のラ
ベル化パケットが中継転送される際に参照されるラベル
転送テーブル211に対して必要な情報を書き込む制御
や、消去する制御等を実行している。図6の(a)及び
(b)に、それぞれノード102,103におけるラベ
ル転送テーブル211の例を示す。パケット転送制御部
205は、ラベル化されたパケットの入力インタフェー
ス、入力ラベル値、EXP値(入力側がE−LSPの場
合)をもとに上記ラベル転送テーブル211を参照し、
得られた出力インタフェース、出力時に付与するラベル
値、EXP値(出力側がE−LSPの場合)の情報に従
ってパケットを出力する制御を行なう。このとき、入力
ラベルと出力ラベルの形式により、 1.L−LSP<入力ラベル>→E−LSP<出力ラベ
ル、EXP値> 2.L−LSP<入力ラベル>→L−LSP<出力ラベ
ル> 3.E−LSP<入力ラベル、EXP値>→L−LSP
<出力ラベル> 4.E−LSP<入力ラベル、EXP値>→E−LSP
<出力ラベル、EXP値> のようなラベル転送パターンのいずれかに従った転送が
実行される。
【0031】経路制御部206では、受信したラベルリ
クエストメッセージ内の情報をもとに、次にラベルリク
エストメッセージを送信すべき次段ノードを決定する役
割を実行している。ここでは、ルーティングプロトコル
により得られている情報に基づいて各ノードで分散して
次段ノードを決定する場合と、入口ノードで明示的に経
由するノードを指定してその情報を含めてラベルリクエ
ストメッセージを送信し、中継ノードでそれを参照して
次段ノードを決定する場合とが考えられる。
【0032】リソース管理部207では、各インタフェ
ースにおける未使用ラベルの情報や空き帯域の情報(帯
域を指定してラベルリクエストを行なう場合)を管理し
ており、ラベルリクエストメッセージ受信時にリソース
不足を検出した場合には、リクエストを拒否する。
【0033】パケット転送部210は、ラベル転送テー
ブル211を参照して、ラベル化パケットをネットワー
ク220上で中継転送する。
【0034】図7は、ノード102での動作手順を示す
フローチャート、図8はノード103での動作手順を示
すフローチャートである。また図9は、図1におけるノ
ード101〜104間でのメッセージシーケンスを示す
図である。以下、図1のケースにおいて、入口LERで
あるノード101から出口LERであるノード104へ
2種類の遅延クラスを実現するようにLSPを設定する
場合のLSP制御手順について、図7、図8、図9を用
いて説明する。
【0035】図1に示すように、ノード101と次段ノ
ード102との間はL−LSPしか設定できない区間で
あるため、ノード101はLSPの設定開始時には、各
々が対応する遅延クラス(ここで「High」と「Lo
w」とする)の情報を含み、かつL−LSPであること
を指定した2種類のラベルリクエストメッセージを次段
ノード102へ送信する。各々のラベルリクエストメッ
セージには、そのLSPにて転送されるパケット群を規
定する情報(FEC:ForwardingEquiv
alence Class)、LSPタイプ(L−LS
P)、要求する遅延クラス(「High」または「Lo
w」)などが少なくとも含まれる。本第1の実施の形態
においては、FECは出口ルータであるノード104の
アドレス(例えば123.123.123.123/ネ
ットマスク32ビット)を指定するものとする。
【0036】なお、2種類のL−LSPのラベルリクエ
ストメッセージは、ほぼ同時に送信されるかもしれない
し、まったく異なる時刻に送出されるかもしれない。本
第1の実施の形態においては、最初に遅延クラス=「L
ow」のラベルリクエストメッセージを送信し、次に遅
延クラス=「High」のラベルリクエストメッセージ
を送信するものとする。すなわち、図9に示すように、
ノード101からノード102へ、ラベルリクエストメ
ッセージ811(FEC1,L−LSP,Low)を送
信した後、ラベルリクエストメッセージ821(FEC
1,L−LSP,High)を送信する。
【0037】以下、ノード101からL−LSPのラベ
ルリクエストメッセージを受信するノード102の動作
を図7のフローチャートを用いて説明する。ノード10
2は、ステップS100で、ノード101からL−LS
Pのラベルリクエストメッセージ811を受信すると、
ステップS101で、まず受信したラベルリクエストメ
ッセージ内のFEC及び要求遅延クラス(Low)の情
報を解析するとともに、ラベルリクエストメッセージを
受信した状態であることを入力側状態としてLSP状態
記憶部204に記憶する。
【0038】各ノードは、自分自身が出口ノードである
場合を除き、ステップS102で、ラベルリクエストメ
ッセージをさらに送信する(LSPを先へ伸ばす)べき
次段ノード(出力インタフェース)を決定する。ここで
次段ノードは、ルーティングプロトコルにより得られる
情報をもとに各ノードで独立に決定しても良いし、入口
LER(ここではノード101)において出口LER
(ここではノード104)までの経由ノードを明示的に
指定(Explicit Routing)してラベル
リクエストメッセージを送信し、途中の各ノードは指定
された情報に従って次段ノードを決定しても良い。本第
1の実施の形態においては、二つのLSPとも同じ経路
(ノード101−102−103−104)を通過する
ものとする。
【0039】ノード102は、ラベルリクエストメッセ
ージを送信すべき次段ノードへの出力インタフェースが
決定すると、ステップS103で、インタフェース属性
記憶部203に予め記憶しているそのインタフェースの
属性情報を検索し、そのインタフェースのレイヤ2種別
(例えばATMかフレームリレーかPOS(PPPov
er SONET)かなど)、LSPの識別に使用する
ラベルの種別(ATMのVPI/VCIか、フレームリ
レーのDLCIか、Shimヘッダかなど)、LSPタ
イプ(遅延クラスの実現方法:L−LSPかE−LSP
か両方か)などの情報を得る。本第1の実施の形態にお
いては、次段ノードはノード103であり、ノード10
3へのインタフェースはPOS、ラベル種別はShim
ヘッダ、LSPタイプはE−LSPであるとする。
【0040】上記ステップS103で、次段ノード10
3へのインタフェースで提供可能なLSPタイプがE−
LSPであると認識したノード102は、ステップS1
06で、要求されたFECと同じFECのためのラベル
が次段ノード103との間ですでに割り当てられている
か否かをチェックする。まだ割り当てられていない場
合、ノード102は、ステップS107で、FEC、要
求遅延クラス、及びそれと対応するEXP値を少なくと
も含むE−LSPのラベルリクエストメッセージを作成
し、次段ノード103へ送信する。すなわち、図9に示
すように、ノード102からノード103へ、ラベルリ
クエストメッセージ812(FEC1,E−LSP,<
Low,EXP=2>)を送信する。
【0041】この際、要求遅延クラスは原則として前段
ノード101からラベルリクエストメッセージとして受
信した要求遅延クラスと等しいものを設定するが、ノー
ド102のポリシー等により、受信した要求遅延クラス
と異なる要求遅延クラスを設定しても良い。ノード10
2は、次段ノード103へE−LSPのラベルリクエス
トメッセージを送信したことを、出力側状態としてLS
P状態記憶部204に記憶する。
【0042】上記ステップS106で、要求されたFE
Cと同じFECのためのラベルが次段ノード103との
間ですでに割り当てられている場合、ノード102は、
ステップS108で、要求する遅延クラスとEXP値の
対応関係がすでに出力側状態としてLSP状態記憶部2
04に登録されているか否かをチェックする。登録され
ていない場合には、ノード102は、ステップS109
で、FEC、要求遅延クラス及びそれと対応するEXP
値を含むE−LSPのラベルリクエストメッセージを作
成し、次段ノード103へ送信するとともにLSP状態
記憶部204の出力側状態を更新する。このメッセージ
は新規にラベルを割り当てるものではないが、そのラベ
ルで転送する遅延クラスとEXP値の組を新たに追加す
るためのものである。
【0043】一方、ステップS108で、要求する遅延
クラスとEXP値との対応関係がすでに出力側状態とし
てLSP状態記憶部204に登録されている場合、ノー
ド102は、ステップS110で、ラベル転送テーブル
211に<入力ラベル、出力ラベルとEXP値>の対応
関係を追加する。
【0044】なお、上記ステップS103において、次
段ノードへの出力インタフェースで提供可能なLSPタ
イプがL−LSPであるか、あるいはL−LSPとE−
LSPの両方が可能であって、かつステップS104に
てL−LSPを選択した場合には、ノード102は、ス
テップS105で、要求遅延クラスを含むL−LSPの
ラベルリクエストメッセージを作成し、次段ノード10
3へ送信するとともに出力側状態としてそれをLSP状
態記憶部204に記憶する。
【0045】以上説明した第1の実施の形態を拡張した
実施の形態として、前段ノードからあるFECに関する
L−LSPのラベルリクエストメッセージを受信した際
に、そのメッセージで要求された遅延クラスを含み予め
静的に決められたその他の<EXP値、遅延クラス>の
組の情報もいっしょに指定して、次段ノードにE−LS
Pのラベルリクエストメッセージを送信する方法も考え
られる。
【0046】この方法を適用した場合には、すでにE−
LSPのラベルを次段ノードとの間で割り当てたFEC
に関する新たな遅延クラスを要求するL−LSPのラベ
ルリクエストメッセージを前段ノードから受信するたび
に、次段ノードに対して<EXP値、遅延クラス>の組
を追加するためのラベルリクエストメッセージを送信し
なくてすむというメリットがある。
【0047】以下、ノード102からE−LSPのラベ
ルリクエストメッセージを受信するノード103の動作
を図8のフローチャートを用いて説明する。ノード10
3は、ステップS200で、ノード102からE−LS
Pのラベルリクエストメッセージ812を受信すると、
ステップS201で、まず受信したラベルリクエストメ
ッセージ内のFEC及び<要求遅延クラス(=Lo
w)、EXP値(=2)>の情報を解析するとともに、
ラベルリクエストメッセージを受信した状態であること
を入力側状態としてLSP状態記憶部204に記憶す
る。
【0048】各ノードは、自分自身が出口ノードである
場合を除き、ステップS202で、ラベルリクエストメ
ッセージをさらに送信する(LSPを先へ伸ばす)べき
次段ノード(出力インタフェース)を決定する。
【0049】ノード103は、ラベルリクエストメッセ
ージを送信すべき次段ノードへの出力インタフェースが
決定すると、ステップS203で、インタフェース属性
記憶部203に予め記憶しているそのインタフェースの
属性情報を検索し、そのインタフェースのレイヤ2種別
(例えばATMかフレームリレーかPOS(PPPov
er SONET)かなど)、LSPの識別に使用する
ラベルの種別(ATMのVPI/VCIか、フレームリ
レーのDLCIか、Shimヘッダかなど)、LSPタ
イプ(遅延クラスの実現方法:L−LSPかE−LSP
か両方か)などの情報を得る。本第1の実施の形態にお
いては、次段ノードはノード104であり、ノード10
4へのインタフェースはATM、ラベル種別はセルヘッ
ダのVPI/VCI、LSPタイプはL−LSPである
とする。
【0050】上記ステップS203で、次段ノード10
4へのインタフェースで提供可能なLSPタイプがL−
LSPであると認識したノード103では、ステップS
205で、前段ノード102から受信した要求遅延クラ
ス(あるいはそれをポリシーに基づき変更したものでも
良い)を含むL−LSPのラベルリクエストメッセージ
を作成し次段ノード104へ送信するとともに、それを
出力側状態としてLSP状態記憶部204に記憶する。
すなわち、図9に示すように、ノード103からノード
104へ、ラベルリクエストメッセージ813(FEC
1,L−LSP,Low)を送信する。
【0051】上記ステップS203で、次段ノード10
4へのインタフェースで提供可能なLSPタイプがE−
LSPである場合には、すでに説明したノード102に
おける動作とほぼ同様の動作を行なうが、E−LSPか
らE−LSPへのラベル転送なので、ステップS210
においてラベル転送テーブル211に追加する対応関係
は、<入力ラベル/EXP値、出力ラベル/EXP値>
となる。
【0052】なお、ノード102及びノード103にお
いて、あるFECである遅延クラス(例えばLow)を
指定したラベルリクエストメッセージを次段ノードに送
信して、その応答となるラベルマッピングメッセージを
次段ノードから受信する前に、同じFECで異なる遅延
クラス(例えばHigh)を指定したラベルリクエスト
メッセージを前段から受信した場合には、最初に送信し
た遅延クラスに対応したラベルマッピングメッセージを
次段ノードから受信した後で、異なる遅延クラスのラベ
ルリクエストメッセージを次段ノードへ送信する方が望
ましい。
【0053】以上のようにして、最終的に出口LERと
なるノード104がL−LSPを指定したラベルリクエ
ストメッセージ(FEC=自分自身のアドレス、遅延ク
ラス=Low)813を受信すると、対応したラベルマ
ッピングメッセージを、リクエストメッセージを送信し
た前段ノード103に対して送信する。このラベルマッ
ピングメッセージには受信したノード103が使用すべ
きラベル値の情報(図9のラベルマッピングメッセージ
814では、Label=d)が含まれている。
【0054】ラベルマッピングメッセージ814を受信
したノード103では、前段ノードであるノード102
に対してE−LSPのラベルマッピングメッセージ81
5(FEC1、Label=c、<遅延クラス=Lo
w、EXP値=2>を含む)を送信する。同様にして、
E−LSPのラベルマッピングメッセージ815を受信
したノード102では、前段ノード(入口ノード)であ
るノード101に対してL−LSPのラベルマッピング
メッセージ816を送信する。
【0055】ラベルマッピングメッセージ816を受信
した入口ノード101では、メッセージに記載されたF
ECを持ち、メッセージで要求した遅延クラスに分類さ
れるパケットを、受信したLabel=aにて転送する
ことができる。
【0056】同様にして、入口ノード101から同じF
EC(図中ではFEC1)を持ち要求遅延クラスの異な
る(=High)ラベルリクエストメッセージ821が
ノード102に送信されると、同様の手順でラベルリク
エストメッセージ822がノード102からノード10
3へ、ラベルリクエストメッセージ823がノード10
3から出口ノード104へ送信される。
【0057】最初に受信したラベルリクエストメッセー
ジ811と同じFEC値を持ち、異なる要求遅延クラス
L−LSPのラベルリクエストメッセージ821を受信
したノード102では、すでに説明した図7に基づくス
テップに従い動作する。すなわちノード102は、図7
のステップS106において、同一FECの次段ノード
へのラベルがすでに割り当てられているため、ステップ
S108に進み、受信した要求遅延クラスが次段ノード
103へのインタフェースにEXP値とともに登録され
ていないため、ステップS109に進む。
【0058】ステップS109では、ノード102から
ノード103へラベルリクエストメッセージ822(F
EC1,E−LSP,<High,EXP値=1>)を
送信する。この際、追加したい遅延クラスとEXPの組
<High,EXP値=1>のみをメッセージに含める
方法と追加した結果の組すべて<Low,EXP値=2
>,<High,EXP値=1>をメッセージに含める
方法とが考えられる。
【0059】同様に、最初に受信したラベルリクエスト
メッセージ811と同じFEC値を持ち、異なる要求遅
延クラス(遅延要求クラスを追加するための)E−LS
Pのラベルリクエストメッセージ822を受信したノー
ド103でも、すでに説明した図8に基づくステップに
従い動作する。すなわちノード103は、図8のステッ
プS203を経てステップS205に進み、L−LSP
のラベルリクエストメッセージ823を次段ノードであ
るノード104へ送信する。
【0060】FECが同じで要求遅延クラスの異なる2
つのラベルリクエストメッセージの各々に対応したラベ
ルマッピングメッセージは、それぞれ出口ノード104
からノード103へ、ノード103からノード102
へ、ノード102から入口ノード101へ順に返送され
る。
【0061】ノード104からノード103に送信され
るラベルマッピングメッセージ824、及びノード10
2からノード101に送信されるラベルマッピングメッ
セージ826は、L−LSPのラベルマッピングメッセ
ージであるため、要求遅延クラスが異なると異なるラベ
ル値が割り当てられる。すなわち、ラベルマッピングメ
ッセージ814ではLabel=dであったが、ラベル
マッピングメッセージ824ではLabel=eとな
る。また、ラベルマッピングメッセージ816ではLa
bel=aであったが、ラベルマッピングメッセージ8
26ではLabel=bとなる。
【0062】一方、ノード103からノード102に送
信されるラベルマッピングメッセージ825は、E−L
SPのラベルマッピングメッセージであり、要求遅延ク
ラスに対応して異なるEXP値を割り当てるため、ラベ
ル値自身はすでに遅延クラス=Lowのラベルリクエス
ト時に割り当てたものと同じ値を使用することができ
る。すなわち、ラベルマッピングメッセージ815にて
Label=cであったのと同様に、ラベルマッピング
メッセージ825ではLabel=cとなる。
【0063】このラベルマッピングメッセージ825に
おいても、新たに追加する<High,EXP値=1>
のみを含める方法と、全ての組<Low,EXP値=2
>,<High,EXP値=1>を含める方法が考えら
れる。
【0064】(第2の実施の形態)図10は、E−LS
Pの区間とL−LSPの区間が混在したLSPの代表的
な第2の構成例を示す図である。図10では、ノード1
01〜102間及びノード103〜104間はE−LS
Pの設定が可能な区間であり、ノード102〜103間
はL−LSPのみが設定可能な区間である。ノード10
1〜102間及びノード103〜104間は、それぞれ
一つのラベル値110,113が割り当てられている。
ノード102〜103間は、二つのラベル値111,1
12が割り当てられている。なお、図10におけるノー
ド102,103もMPLSコアノードであり、その構
成は第1の実施の形態に示したものと同一である。
【0065】以下、図10のケースにおいて、入口LE
Rであるノード101から出口LERであるノード10
4へ2種類の遅延クラスを実現するようにLSPを設定
する場合のLSP制御手順について、図8に示すノード
102での動作手順を示すフローチャート、図7に示す
ノード103での動作手順を示すフローチャート、図1
1に示すノード101〜104間でのメッセージシーケ
ンスを用いて、第1の実施の形態との相違点のみについ
て説明する。
【0066】図11に示すように、ノード101と次段
ノード102との間はE−LSPしか設定できない区間
であるため、ノード101はLSPの設定開始時には、
対応する2つの遅延クラス(「High」と「Lo
w」)の情報、及びその各々と対応付けたいEXP値の
情報を含み、かつE−LSPであることを指定したラベ
ルリクエストメッセージ901を次段ノード102へ送
信する。ラベルリクエストメッセージ901内のFEC
は第1の実施の形態と同様、出口ルータ104のアドレ
ス(例えば123.123.123.123/ネットマ
スク32ビット)であるとする。
【0067】E−LSPのラベルリクエストメッセージ
901を受信したノード102では、図8のステップS
201で、「High」と「Low」の2種類の遅延ク
ラス要求が含まれていることを認識する。そしてノード
102は、ステップS202にて決定した次段ノード1
03へのインタフェースのLSPタイプがL−LSPで
あることを、ステップS203で識別すると、ステップ
S205で、2種類の遅延クラスの各々の要求を含むL
−LSPの二つのラベルリクエストメッセージ910,
920を作成し、一つずつ次段ノード103へ送信す
る。
【0068】次段ノード103では、要求遅延クラスの
異なる2種類のL−LSPのラベルリクエストメッセー
ジ910,920を受信するが、予め2種類のメッセー
ジを受信するか否かは予測できないため、いずれか一方
のラベルリクエストメッセージ(図11では910)を
受信した時点で、図7のステップに従って動作する。
【0069】最初に受信したラベルリクエストメッセー
ジが「遅延クラス=High」のものであるとすると、
ノード103は、ステップS102で次段ノードを決定
し、ステップS103で次段ノード104へのインタフ
ェースのLSPタイプがE−LSPであると認識し、以
降第1の実施の形態と同様に、ステップS106以降の
処理を実行する。
【0070】ノード103では、送信したラベルリクエ
ストメッセージ(図11では911)に対応するラベル
マッピングメッセージ(図11では931)を次段ノー
ド104から受信する前に、前段ノード102からFE
Cが同じで遅延クラスの異なるラベルリクエストメッセ
ージ(図11では920)を受信する可能性がある。こ
うした場合、本第2の実施の形態においては、ノード1
03が同じFECに関する受信待ちのラベルマッピング
メッセージ(図11では931)を次段ノード104か
ら受信してから、新たに前段ノード102から受信した
L−LSPのラベルリクエストメッセージ(図11では
920)に対応するE−LSPのラベルリクエストメッ
セージ(図11では921)を次段ノード104に送信
するものとする。
【0071】ここで、ノード103が出口ノード104
から受信した遅延クラス「High」に相当するE−L
SPのラベルマッピングメッセージ931と、遅延クラ
ス「Low」に相当するE−LSPのラベルマッピング
メッセージ941のラベル値とは等しい。(図11で
は、共にlabel=d)ノード103では、さらに前
段ノードであるノード102にラベルリクエストメッセ
ージに対応した遅延クラスの異なる2種類のL−LSP
のラベルマッピングメッセージ932,942を送信す
る。最後にノード102では、ノード103からの2種
類のL−LSPのラベルマッピングメッセージ932,
942を受信すると、入口ノード101へ2つの<遅延
クラス、EXP値>の組に対応するラベル値を含むE−
LSPのラベルマッピングメッセージ950を送信す
る。
【0072】なお、第1及び第2の実施の形態の図9及
び図11のメッセージシーケンスでは、ラベルリクエス
トメッセージとラベルマッピングメッセージのやりとり
によりLSPを設定する方法を示している。同様のLS
Pを設定する他の方法として、PSVP(Resour
ce Reservation Protocol)の
パスメッセージ(ラベルリクエストメッセージに相当)
とリザーブメッセージ(ラベルマッピングメッセージに
相当)のやりとりによる方法も可能であり、本実施の形
態の特徴を変えることなく実行することが可能である。
ただし、RSVPでは状態の変更の有無に関わらず定期
的にパスメッセージ及びリザーブメッセージを送信する
ため、例えば図9のラベルリクエストメッセージ82
2,及びラベルマッピングメッセージ825のように、
同じFECで<遅延クラス,EXP値>の組を追加する
場合には、追加する組(差分)だけでなく、追加した結
果のすべての組(その時点の状態)を含めた形でパスメ
ッセージ及びリザーブメッセージを送ることになる。
【0073】(第3の実施の形態)図12及び図13
は、E−LSPからL−LSPへリクエストの変換を行
なうMPLSノードの作用を示す図である。以下、図1
2及び図13を用いて、E−LSPからL−LSPへリ
クエストの変換を行なうノードのリクエストとマッピン
グの動作について説明する。
【0074】リクエストの場合、図12の(a)に示す
ように、ノード100は、前段ノードからE−LSPの
ラベルリクエストメッセージ(例えば、要求遅延クラス
が3つ)を受信すると、その要求遅延クラス数分のL−
LSPのラベルリクエストメッセージを次段ノードへ送
信する。
【0075】マッピングの場合は、以下のようなケース
が考えられる。
【0076】図12の(b)に示すように、次段ノード
から受信した3つのL−LSPのラベルマッピングメッ
セージがすべてOKの場合、ノード100は、それら3
つをすべて受信してから、3つの<遅延クラス、EXP
値>の組に対応するラベル値を含むE−LSPのラベル
マッピングメッセージを前段ノードへ送信する。
【0077】図12の(c)に示すように、次段ノード
から受信した3つのL−LSPのラベルマッピングメッ
セージがすべてOKの場合、ノード100は、それら3
つのうち1つでも受信したら、順次E−LSPのラベル
マッピングメッセージを前段ノードへ送信する。
【0078】図13の(a)に示すように、次段ノード
から受信した一部のL−LSPのラベルマッピングメッ
セージがNGの場合(ラベルが割り当てられずにエラー
メッセージが返送された場合)、ノード100は、その
ままの結果を示すE−LSPのラベルマッピングメッセ
ージを前段ノードへ送信する。この場合、3つのパケッ
トのうちエラー通知された「遅延クラス=2」に相当す
るパケットを、MPLS網の入口ノードで「遅延クラス
=1」または「遅延クラス=3」扱いにし、送信する。
【0079】図13の(b)に示すように、次段ノード
から受信した一部のL−LSPのラベルマッピングメッ
セージがNGの場合、ノード100は、内部でそのパケ
ットを他の遅延クラスに対応付け、そのE−LSPのラ
ベルマッピングメッセージを前段ノードへ送信する。こ
の場合、ノード100は、3つのパケットのうちエラー
通知された「遅延クラス=2」に相当するパケットを
「遅延クラス=1」扱いにし、送信する。
【0080】図13の(c)に示すように、次段ノード
から受信した一部のL−LSPのラベルマッピングメッ
セージがNGの場合、ノード100は、エラー通知を示
すメッセージを前段ノードへ送信する。この場合、すべ
ての遅延クラスのラベルリクエストが失敗したことにな
る。
【0081】(第4の実施の形態)図14は、E−LS
PからL−LSPへリクエストの変換を行なうMPLS
ノードの作用を示す図である。以下、図14を用いて、
E−LSPからL−LSPへリクエストの変換を行なう
ノードのリクエストとマッピングの動作について説明す
る。
【0082】リクエストの場合、図14の(a)に示す
ように、ノード100は、前段ノードからE−LSPの
ラベルリクエストメッセージ(例えば、要求遅延クラス
が3つ)を受信すると、その要求遅延クラス数を縮退し
てL−LSPのラベルリクエストメッセージを次段ノー
ドへ送信する。この場合、ノード100は、3つのパケ
ットのうち「遅延クラス=2」に相当するパケットを
「遅延クラス=1」扱いにし、2つのL−LSPのラベ
ルリクエストメッセージを送信する。
【0083】マッピングの場合は、図14の(b)に示
すように、前段ノードから受信した2つのL−LSPの
ラベルマッピングメッセージがともにOKの場合、ノー
ド100は、それら2つを受信してから、3つの<遅延
クラス、EXP値>の組に対応するラベル値を含むE−
LSPのラベルマッピングメッセージを次段ノードへ送
信する。
【0084】(第5の実施の形態)図15の(a)は、
L−LSPからE−LSPへリクエストの変換を行なう
MPLSノードの作用を示す図である。また、図15の
(b)は、マッピング動作を示している。以下、図15
の(a)を用いて、L−LSPからE−LSPへリクエ
ストの変換を行なうノードのリクエストの動作について
説明する。
【0085】図15の(a)に示すように、ノード10
0は、前段ノードから例えば3つのL−LSPのラベル
リクエストメッセージ(それぞれ要求遅延クラスが異な
る)を受信すると、その要求遅延クラス数分のE−LS
Pのラベルリクエストメッセージを順次次段ノードへ送
信する。
【0086】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。例えば、ラベルリクエストメッセージに遅延クラ
ス毎の帯域情報を含むよう構成することもできる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、MPLSネットワーク
においてL−LSPの区間とE−LSPの区間にまたが
るLSPの制御を行ない、かつその境界ノードにおいて
も適切なパケット転送処理を行なうことが可能なラベル
スイッチパス接続装置、その方法、及び記録媒体を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るLSPの構成例を示
す図。
【図2】本発明の実施の形態に係るATMセルヘッダラ
ベルとShimヘッダラベルを示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係るノードの内部構成を
示す図。
【図4】本発明の実施の形態に係るインタフェース属性
テーブルを示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係るLSP状態記憶部で
の記憶状態を示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係るラベル転送テーブル
の例を示す図。
【図7】本発明の実施の形態に係るノードでの動作手順
を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態に係るノードでの動作手順
を示すフローチャート。
【図9】本発明の実施の形態に係るノード間でのメッセ
ージシーケンスを示す図。
【図10】本発明の実施の形態に係るLSPの構成例を
示す図。
【図11】本発明の実施の形態に係るノード間でのメッ
セージシーケンスを示す図。
【図12】本発明の実施の形態に係るノードの作用を示
す図。
【図13】本発明の実施の形態に係るノードの作用を示
す図。
【図14】本発明の実施の形態に係るノードの作用を示
す図。
【図15】本発明の実施の形態に係るノードの作用を示
す図。
【符号の説明】
101〜104…ノード 105〜109…ラベル値 110〜113…ラベル値 201…LSP制御部 202…LSP制御メッセージ処理部 203…インタフェース属性記憶部 204…LSP状態記憶部 205…パケット転送制御部 206…経路制御部 207…リソース管理部 210…パケット転送部 211…ラベル転送テーブル 220…ネットワーク 811〜813…ラベルリクエストメッセージ 814〜816…ラベルマッピングメッセージ 821〜823…ラベルリクエストメッセージ 824〜826…ラベルマッピングメッセージ 901,910,920,911,921…ラベルリク
エストメッセージ 931,932,941,942,950…ラベルマッ
ピングメッセージ 100…ノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永見 健一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5K030 HA08 HB13 HB14 HD01 KA04 LA03 9A001 CC03 CC06 HH34 JZ25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一ラベルにより複数の遅延クラスのパケ
    ットを送信する第1のラベルスイッチパスと同一ラベル
    により単一の遅延クラスのパケットのみを送信する第2
    のラベルスイッチパスとの相互接続を行なうラベルスイ
    ッチパス接続装置であり、 制御メッセージを送信すべきインタフェースを決定する
    決定手段と、 この決定手段で決定したインタフェースで提供可能なラ
    ベルスイッチパスが前記第1及び前記第2のラベルスイ
    ッチパスのいずれであるかを判定する判定手段と、 この判定手段により前記第1のラベルスイッチパスであ
    ると判定した場合、受信した制御メッセージの示す要求
    遅延クラス及びそれと対応する参照値を含む制御メッセ
    ージを作成する第1の作成手段と、 前記判定手段により前記第2のラベルスイッチパスであ
    ると判定した場合、受信した制御メッセージの示す要求
    遅延クラスを含む制御メッセージを作成する第2の作成
    手段と、 前記第1の作成手段で作成した制御メッセージを、その
    要求遅延クラス及び参照値に従って前記インタフェース
    へ送信する第1の送信手段と、 前記第2の作成手段で作成した制御メッセージを、その
    要求遅延クラスに従って前記インタフェースへ送信する
    第2の送信手段と、 を具備したことを特徴とするラベルスイッチパス接続装
    置。
  2. 【請求項2】同一ラベルにより複数の遅延クラスのパケ
    ットを送信する第1のラベルスイッチパスと同一ラベル
    により単一の遅延クラスのパケットのみを送信する第2
    のラベルスイッチパスとの相互接続を行なうラベルスイ
    ッチパス接続方法であり、 制御メッセージを送信すべきインタフェースを決定し、 決定したインタフェースで提供可能なラベルスイッチパ
    スが前記第1及び前記第2のラベルスイッチパスのいず
    れであるかを判定し、 前記第1のラベルスイッチパスであると判定した場合、
    受信した制御メッセージの示す要求遅延クラス及びそれ
    と対応する参照値を含む制御メッセージを作成し、 その制御メッセージを、その要求遅延クラス及び参照値
    に従って前記インタフェースへ送信し、 前記第2のラベルスイッチパスであると判定した場合、
    受信した制御メッセージの示す要求遅延クラスを含む制
    御メッセージを作成し、 その作成した制御メッセージを、その要求遅延クラスに
    従って前記インタフェースへ送信することを特徴とする
    ラベルスイッチパス接続方法。
  3. 【請求項3】コンピュータを、 制御メッセージを送信すべきインタフェースを決定する
    決定手段、 この決定手段で決定したインタフェースで提供可能なラ
    ベルスイッチパスが前記第1及び前記第2のラベルスイ
    ッチパスのいずれであるかを判定する判定手段、 この判定手段により前記第1のラベルスイッチパスであ
    ると判定した場合、受信した制御メッセージの示す要求
    遅延クラス及びそれと対応する参照値を含む制御メッセ
    ージを作成する第1の作成手段、 前記判定手段により前記第2のラベルスイッチパスであ
    ると判定した場合、受信した制御メッセージの示す要求
    遅延クラスを含む制御メッセージを作成する第2の作成
    手段、 前記第1の作成手段で作成した制御メッセージを、その
    要求遅延クラス及び参照値に従って前記インタフェース
    へ送信する第1の送信手段、 前記第2の作成手段で作成した制御メッセージを、その
    要求遅延クラスに従って前記インタフェースへ送信する
    第2の送信手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

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JP2007514339A (ja) * 2003-10-21 2007-05-31 ノキア コーポレイション 通信システムにおけるセッション
KR20140059781A (ko) * 2011-07-18 2014-05-16 텔레호낙티에볼라게트 엘엠 에릭슨(피유비엘) 레이블 스위치 경로(lsp) 터널링 모델의 시그널링

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