JP2001283013A - 特色インキの供給方法および特色インキの供給システム - Google Patents

特色インキの供給方法および特色インキの供給システム

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JP2001283013A
JP2001283013A JP2000089781A JP2000089781A JP2001283013A JP 2001283013 A JP2001283013 A JP 2001283013A JP 2000089781 A JP2000089781 A JP 2000089781A JP 2000089781 A JP2000089781 A JP 2000089781A JP 2001283013 A JP2001283013 A JP 2001283013A
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special color
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JP2000089781A
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English (en)
Inventor
Munehiro Taniguchi
宗宏 谷口
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Taniguchi Ink Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Taniguchi Ink Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットに代表されるオープンな通信
ネットワークを利用することで、特色インキの発注/受
注から納品までに要する時間を短縮する。 【解決手段】 発注側は10、印刷に必要な色を分光測
色器11を用いて測定し、得られた色のデータを通信ネ
ットワーク20を介して受注側30へ送信する一方、受
注側30は、受信した色のデータを調色用コンピュータ
31を用いて解析して、その色を作り出す複数の標準色
インキとそれらの配合割合とを求めるとともに、求めた
標準色インキを求めた配合割合にしたがって自動調色機
40を用いて配合することで特色インキを調色し、でき
あがった特色インキを受注側30から発注側10へ納品
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば印刷業者
からインキ製造会社への調色依頼に適用される特色イン
キの供給方法と、特色インキの供給システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷業で使用されるインキは標
準色が用意されていて、標準色以外の色のインキ(特色
インキ)は、標準色インキを適宜配合(調色)すること
で作り出している。このような調色作業は非常に難しい
作業であり、長年の経験を要するため、調色できる作業
者は限られてしまい、そのため、特色インキが必要なと
きにはインキ製造会社に依頼することが広く行われてい
る。
【0003】従来は、印刷業者が特色インキをインキ製
造会社に依頼すると、電話連絡では正確な色を伝えるこ
とができないため、インキ製造会社の営業マンが依頼主
の印刷業者のところまで出かけていき、カラーサンプル
と印刷用紙を預かってインキ製造会社へ持ち帰る。そし
て、持ち帰ったカラーサンプルと印刷用紙を工場に持ち
込んで調色してもらい、できあがった特色インキを持っ
て再び依頼主の印刷業者まで届けに行くことが行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものは、特色インキの発注/受注から納品ま
でにインキ製造会社の営業マンが依頼主の印刷業者との
間を2往復しなければならないため、時間がかかってし
まうことが避けられず、また、近年、印刷業が広域化す
るのにともなって、インキ製造会社の営業マンの負担が
ますます増えるうえ、納品までに要する時間もますます
長くなる傾向にあるという問題があった。
【0005】この発明の課題は、上記従来のもののもつ
問題点を排除して、インターネットに代表されるオープ
ンな通信ネットワークを利用することで、特色インキの
発注/受注から納品までに要する時間を大幅に短縮する
ことのできる特色インキの供給方法および特色インキの
供給システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するものであって、請求項1に係る発明は、発注側が
印刷に必要な特色インキを発注し、これと遠隔した受注
側がその特色インキを調色して発注側へ供給する特色イ
ンキの供給方法において、発注側は、印刷に必要な色を
測色器を用いて測定し、得られた色のデータを通信ネッ
トワークを介して受注側へ送信する一方、受注側は、受
信した色のデータをコンピュータを用いて解析して、そ
の色を作り出す複数の標準色インキとそれらの配合割合
とを求めるとともに、求めた標準色インキを求めた配合
割合にしたがって配合することで前記特色インキを調色
し、前記調色して得られた特色インキを受注側から発注
側へ納品する特色インキの供給方法である。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の発
明において、前記測色器を用いた測定は、色の分光反射
率を測定する特色インキの供給方法である。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1記載の発
明において、前記印刷に必要な色の測定には、印刷媒体
の種類に基づく媒体色の測定を含む特色インキの供給方
法である。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1記載の発
明において、前記特色インキの調色は、自動調色機を用
いて行う特色インキの供給方法である。
【0010】請求項5に係る発明は、発注側が印刷に必
要な特色インキを発注し、これと遠隔した受注側がその
特色インキを調色して発注側へ供給する特色インキの供
給方法において、発注側は、印刷に必要な色、およびそ
の印刷媒体の種類に基づく媒体色の分光反射率を測定
し、得られた色のデータをコンピュータを用いて処理し
たうえ、通信ネットワークを介して受注側へ送信する一
方、受注側は、受信した色のデータをコンピュータを用
いて解析して、その色を作り出す複数の標準色インキと
それらの配合割合とを求めるとともに、自動調色機を用
いて、求めた標準色インキを求めた配合割合にしたがっ
て配合することで前記特色インキを調色し、前記調色し
て得られた特色インキを受注側から発注側へ納品する特
色インキの供給方法である。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項1または請
求項5記載の発明において、前記調色して得られた特色
インキは、既存の物流システムを利用して受注側から発
注側へ納品する特色インキの供給方法である。
【0012】請求項7に係る発明は、発注側が印刷に必
要な特色インキを発注し、これと遠隔した受注側がその
特色インキを調色して発注側へ供給する特色インキの供
給システムにおいて、発注側には、印刷に必要な色を測
定して色のデータを得る測色手段を設ける一方、受注側
には、発注側から通信ネットワークを介して送信される
前記色のデータを解析して、その色を作り出す複数の標
準色インキとそれらの配合割合とを求めるコンピュータ
と、求めた標準色インキを求めた配合割合にしたがって
配合することで前記特色インキを調色する自動調色手段
とを設け、前記調色して得られた特色インキを受注側か
ら発注側へ納品するようにした特色インキの供給システ
ムである。
【0013】請求項8に係る発明は、請求項7記載の発
明において、前記測色手段は、色の分光反射率を測定す
る分光測色器である特色インキの供給システムである。
【0014】請求項9に係る発明は、請求項7記載の発
明において、前記印刷に必要な色の測定には、印刷媒体
の種類に基づく媒体色の測定を含む特色インキの供給シ
ステムである。
【0015】請求項10に係る発明は、発注側が印刷に
必要な特色インキを発注し、これと遠隔した受注側がそ
の特色インキを調色して発注側へ供給する特色インキの
供給システムにおいて、発注側には、印刷に必要な色、
およびその印刷媒体の種類に基づく媒体色の分光反射率
を測定する分光測色手段と、前記分光測色手段により測
定された色のデータを処理するコンピュータとを設ける
一方、受注側には、発注側から通信ネットワークを介し
て送信される前記色のデータを解析して、その色を作り
出す複数の標準色インキとそれらの配合割合とを求める
コンピュータと、求めた標準色インキを求めた配合割合
にしたがって配合することで前記特色インキを調色する
自動調色手段とを設け、前記調色して得られた特色イン
キを受注側から発注側へ納品するようにした特色インキ
の供給システムである。
【0016】請求項11に係る発明は、請求項7または
請求項10記載の発明において、受注側に設けられる前
記コンピュータは、発注側からの発注内容およびそれに
基づいて調色した特色インキのデータを保存しておく特
色インキの供給システムである。
【0017】請求項12に係る発明は、請求項7または
請求項10記載の発明において、前記調色して得られた
特色インキは、既存の物流システムを利用して受注側か
ら発注側へ納品する特色インキの供給システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図1は、この発明による特色インキ
の供給システムの一実施の形態を示すブロック図であ
り、この特色インキの供給システム1は、発注側10が
印刷用カラーサンプルに用いられる特色インキを発注
し、これと遠隔した受注側30がその特色インキを調色
して発注側10へ供給するようになったシステムであ
る。
【0019】そのため、発注側10と受注側30とは適
宜の通信ネットワーク20によって結ばれ、また、発注
側10には、分光測色器11と、好ましくは測色用コン
ピュータ12とが設けられる一方、受注側30には、調
色用コンピュータ31と、自動調色機40とが設けら
れ、調色して得られた特色インキは、宅配便等の既存の
物流システムを利用して、受注側30から発注側10へ
納品されるようになっている。
【0020】発注側10に設けられる分光測色器11
は、色の分光反射率を測定するものであり、例えば、4
00〜700ナノメートル(nm)の範囲の波長を約3
0分割して、各波長の光の反射率を測定し、それらの各
反射率の値によって測色するものである。そして、分光
測色器11を用いて、印刷用カラーサンプルに用いられ
る色(印刷色パラメータ)、およびその印刷用カラーサ
ンプルの媒体すなわち紙の色(紙色パラメータ)を測定
するようになっている。
【0021】このような分光測色器11は、分光光度計
として市販されている適宜のものを採用することがで
き、また、この特色インキの供給システム1に適した安
価で小型軽量なものを開発することも可能である。
【0022】また、測色用コンピュータ12には、アー
トコート紙、マットコート紙、コートボール紙、ロール
紙、上質紙、の5種類の紙種が登録され、印刷用カラー
サンプルの紙色パラメータの前提となる紙の種類(紙種
パラメータ)を選択できるようになっている。そのた
め、紙種パラメータを選択し、この紙種パラメータに基
づく紙色パラメータを補正値として印刷色パラメータを
演算処理することで、印刷用カラーサンプルに用いられ
る色のデータを求めることができ、その結果、求めた色
のデータを測色用コンピュータ12の画面にカラー表示
することで、発注側10で、発注する色の確認を、印刷
用カラーサンプルから切り離したデータに基づく色とし
て確認できるようになっている。
【0023】印刷用カラーサンプルに用いられる色のデ
ータとして、印刷色パラメータ、紙色パラメータ、紙種
パラメータの合わせて3つのパラメータを発注側10か
ら受注側30へ送信する通信ネットワーク20として
は、例えば、プロバイダを経由するインターネットを利
用することができ、Eメールを使って送信/受信するこ
とが可能である。
【0024】一方、受注側30に設けられる調色用コン
ピュータ31は、受信した印刷用カラーサンプルの色の
データ(すなわち、印刷色パラメータ、紙色パラメー
タ、紙種パラメータ)を解析することで、その色を作り
出す複数の標準色インキとそれらの配合割合とを求める
ものである。
【0025】すなわち、調色用コンピュータ31は、発
注側10の測色用コンピュータ12と同様に、アートコ
ート紙、マットコート紙、コートボール紙、ロール紙、
上質紙、の5種類の紙種が登録され、紙種パラメータを
選択できるようになっている。そのため、紙種パラメー
タを選択し、この紙種パラメータに基づく紙色パラメー
タを補正値として印刷色パラメータを演算処理すること
で、印刷用カラーサンプルに用いられる色のデータを求
めることができる。その結果、求めた色を作り出す複数
の標準色インキとそれらの配合割合とを算出することが
できるとともに、求めた色のデータを調色用コンピュー
タ31の画面にカラー表示することで、発注側10から
受注した色の確認を、調色するのに先だって、受信デー
タに基づく色として確認できるようになっている。
【0026】また、調色用コンピュータ31は、発注側
10からの発注内容およびそれに基づいて調色した特色
インキのデータを保存しておくようになっている。
【0027】自動調色機40は、調色用コンピュータ3
1により求められた標準色インキを求められた配合割合
にしたがって配合することで特色インキを調色するもの
であり、自動調色機40には、標準色インキとして、
紅、金赤、墨、紫、ピンク、マゼンタ、グリーン、黄、
藍、メジウム、の10色が備えられるほか、ソルベント
(希釈剤)、ドライヤー(乾燥剤)が備えられている。
【0028】図3、図4に示すように、自動調色機40
は、10色の各インキが収容された円筒形のカートリッ
ジ41a〜41jがほぼ円形に配置され、それらの中心
位置下方に、攪拌容器46が配置されたものである。
【0029】カートリッジ41a〜41jの下端から延
びたパイプには、図示しないギヤがモータの駆動により
回転することで内部のインキを吐出ノズル42a〜42
j(42a、42jだけを符号表示)から吐出させるよ
うになった吐出ポンプ43a〜43jが設けられ、カー
トリッジ41a〜41jのすべての吐出ノズル42a〜
42jが攪拌容器46の真上に位置することで、吐出ノ
ズル42a〜42jから吐出されるインキはすべて攪拌
容器46内に流入するようになっている。
【0030】また、カートリッジ41a〜41jの上方
には、エアシリンダ44a〜44jが設けられ、エアシ
リンダ44a〜44jの作動により下方へ加圧されるプ
ランジャ45a〜45j(45a、45jだけを図示)
は、吐出ポンプ43a〜43jの作動によりインキが吐
出されるのにともなって、カートリッジ41a〜41j
の円筒内側壁に付着したインキを拭い落とすようになっ
ている。
【0031】攪拌容器46は、フラスコ内の液体を混ぜ
る原理を利用したものであって、図示を省略してある
が、上部が支持されてそれより下方が傾斜状態で円を描
いて回転することでインキを攪拌するものであり、攪拌
容器46によって攪拌されたインキは、むらなく混ざり
合って所定の色のインキが調色されるようになってい
る。
【0032】この特色インキの供給システム1におい
て、発注側10に設けられる測色用コンピュータ12
と、受注側30に設けられる調色用コンピュータ31と
は、実質的に同一の測色/調色プログラム、すなわち、
コンピュータ・カラー・マッチング(CCM)ソフトウ
ェアによって動作するようになっている。
【0033】次に、上記の実施の形態の作用について、
図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0034】まず、印刷用カラーサンプルに用いられる
特色インキを発注する発注側10は、分光測色器11を
用いて、印刷用カラーサンプルに用いられる色、および
その印刷用カラーサンプルの紙の色を測定する(ステッ
プS1)。これにより、印刷用カラーサンプルの色の分
光反射率の値(印刷色パラメータ)および印刷用カラー
サンプルの紙の色の分光反射率の値(紙色パラメータ)
が得られる。
【0035】つぎに、測色用コンピュータ12を用い
て、印刷用カラーサンプル紙の紙種(紙種パラメータ)
を選択する(ステップS2)。
【0036】つぎに、測色用コンピュータ12が、これ
ら3つのパラメータ(印刷色パラメータ、紙色パラメー
タ、紙種パラメータ)を演算処理することで、印刷用カ
ラーサンプルの目標となる色(すなわち目標色)のデー
タを求め、求めた目標色のデータを、通信ネットワーク
20を介して受注側30へ送信する(ステップS3)。
このとき、送信に先だって、測色用コンピュータ12
は、その目標色のデータを再現処理して画面にカラー表
示し、そのため、発注側10では、測色用コンピュータ
12のカラー画面を見ることで、分光測色器11を用い
て測定した印刷用カラーサンプルの目標色のデータを目
視確認することができる。
【0037】一方、発注側10から遠隔している受注側
30は、発注側10から通信ネットワーク20を介して
送信される目標色のデータ(すなわち、印刷色パラメー
タ、紙色パラメータ、紙種パラメータ)を受信すると、
調色用コンピュータ31が、受信した目標色のデータを
解析し、それにより、目標色を作り出す複数の標準色イ
ンキとそれらの配合割合とを求める(ステップS1
1)。すなわち、調色用コンピュータ31が、受信した
紙種パラメータと同一の紙種パラメータを選択し、この
紙種パラメータに基づき、受信した紙色パラメータを補
正値として、受信した印刷色パラメータを演算処理する
ことで、印刷用カラーサンプルの目標色のデータに最も
近い予想色を自動計算し、それに必要な標準色インキと
その最適配合率を計算して求める。
【0038】つぎに、調色用コンピュータ31が、自動
調色機40を作動させて、求めた標準色インキを求めた
配合割合にしたがって配合させることで、特色インキを
調色する(ステップS12)。すなわち、印刷用カラー
サンプルの目標色のデータに最も近い予想色の特色イン
キを調色する。
【0039】そして、調色してできあがった特色インキ
は、例えば宅配便等の既存の物流システムを利用して、
受注側30から発注側10へ納品されることとなる(ス
テップS21)。
【0040】なお、上記の実施の形態では、発注側10
に、分光測色器11とともに測色用コンピュータ12を
設けたため、分光測色器11で測定した色の分光反射率
の値を測色用コンピュータ12の画面にカラー表示して
色を確認することができ、そのため、例えば印刷用カラ
ーサンプルの紙の色が白色でない場合に、その紙色の分
が補正されて適正なカラーサンプルの色がでているかど
うかを確認するのに都合がよい。
【0041】しかし、これに限定するものでなく、発注
側10から測色用コンピュータ12を省略することが可
能である。そのようにすれば、発注側10ではただ単に
分光測色器11で測定した色の分光反射率の値を、通信
ネットワーク20を介して受注側30へ送信するだけで
よいため、面倒な色の確認作業を一切省略することがで
きる。しかも、発注側10には、送信した色の分光反射
率の値(すなわち、印刷用カラーサンプルの色のデー
タ)に基づいて調色されたインキが、受注側30から納
品されてくるため、面倒な調色作業から一切解放される
こととなる。
【0042】また、上記の実施の形態では、印刷用カラ
ーサンプルに用いられる色、およびその印刷用カラーサ
ンプルの紙の色を、分光測色器11を用いて測定した
が、これに限定するものでなく、例えば、印刷用カラー
サンプルの紙の色が白色の場合は、現実的な観点から、
紙の色の測定を省略することが可能である。しかし、白
色とはいっても実際には微妙に相違したさまざまな白色
(とくにさまざまな反射率の白色)があり、また、印刷
される色にも、紙の白色の影響を比較的受けやすい色も
あり、そのため、厳密には、白色またはそれに近い色の
紙の場合でも、その紙の色を測定して補正値として使用
することが有効である。
【0043】また、上記の実施の形態では、分光測色器
11が、400〜700ナノメートル(nm)の範囲の
波長を約30分割して各波長の光の反射率を測定するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、測色するため
の波長の分割数は、必要に応じて、細かくも粗くも任意
に設定することが可能である。
【0044】また、上記の実施の形態では、紙種パラメ
ータとして、標準的な5種類の紙種が登録されるように
したが、これに限定するものでなく、それ以外の例えば
和紙のような特殊な紙種についても、必要に応じて紙種
パラメータとして登録しておき、適宜選択できるように
することが可能である。
【0045】また、上記の実施の形態では、自動調色機
40として、図3、図4に示すように構成されたものを
例示したが、これに限定するものでなく、適宜の構成の
ものを採用することが可能である。
【0046】さらに、上記の実施の形態では、調色して
できあがった特色インキを、例えば宅配便等の既存の物
流システムを利用して、受注側30から発注側10へ納
品するように構成したが、これに限定するものでなく、
例えば、受注側30の営業マンが得意先の発注側10へ
納品することも可能である。
【0047】
【発明の効果】この発明は以上のように、発注側は、印
刷に必要な色を測色器を用いて測定し、得られた色のデ
ータを通信ネットワークを介して受注側へ送信する一
方、受注側は、受信した色のデータをコンピュータを用
いて解析して、その色を作り出す複数の標準色インキと
それらの配合割合とを求めるとともに、求めた標準色イ
ンキを求めた配合割合にしたがって配合することで前記
特色インキを調色し、前記調色して得られた特色インキ
を受注側から発注側へ納品するように構成したので、イ
ンターネットに代表されるオープンな通信ネットワーク
を利用することで、特色インキの発注/受注から納品ま
でに要する時間を大幅に短縮することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】特色インキの供給システムの一実施の形態を示
す構成図である。
【図2】図1のものの動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】自動調色機の一例を示す要部の平面図である。
【図4】図3のものの要部の正面図である。
【符号の説明】
1 特色インキの供給システム 10 発注側 11 分光測色器 12 測色用コンピュータ 20 通信ネットワーク 30 受注側 31 調色用コンピュータ 40 自動調色機 41a〜41j カートリッジ 42a〜42j 吐出ノズル 43a〜43j 吐出ポンプ 44a〜44j エアシリンダ 45a〜45j プランジャ 46 攪拌容器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発注側が印刷に必要な特色インキを発注
    し、これと遠隔した受注側がその特色インキを調色して
    発注側へ供給する特色インキの供給方法において、 発注側は、印刷に必要な色を測色器を用いて測定し、得
    られた色のデータを通信ネットワークを介して受注側へ
    送信する一方、 受注側は、受信した色のデータをコンピュータを用いて
    解析して、その色を作り出す複数の標準色インキとそれ
    らの配合割合とを求めるとともに、求めた標準色インキ
    を求めた配合割合にしたがって配合することで前記特色
    インキを調色し、 前記調色して得られた特色インキを受注側から発注側へ
    納品する、ことを特徴とする特色インキの供給方法。
  2. 【請求項2】 前記測色器を用いた測定は、色の分光反
    射率を測定することを特徴とする請求項1記載の特色イ
    ンキの供給方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷に必要な色の測定には、印刷媒
    体の種類に基づく媒体色の測定を含むことを特徴とする
    請求項1記載の特色インキの供給方法。
  4. 【請求項4】 前記特色インキの調色は、自動調色機を
    用いて行うことを特徴とする請求項1記載の特色インキ
    の供給方法。
  5. 【請求項5】 発注側が印刷に必要な特色インキを発注
    し、これと遠隔した受注側がその特色インキを調色して
    発注側へ供給する特色インキの供給方法において、 発注側は、印刷に必要な色、およびその印刷媒体の種類
    に基づく媒体色の分光反射率を測定し、得られた色のデ
    ータをコンピュータを用いて処理したうえ、通信ネット
    ワークを介して受注側へ送信する一方、 受注側は、受信した色のデータをコンピュータを用いて
    解析して、その色を作り出す複数の標準色インキとそれ
    らの配合割合とを求めるとともに、自動調色機を用い
    て、求めた標準色インキを求めた配合割合にしたがって
    配合することで前記特色インキを調色し、 前記調色して得られた特色インキを受注側から発注側へ
    納品する、ことを特徴とする特色インキの供給方法。
  6. 【請求項6】 前記調色して得られた特色インキは、既
    存の物流システムを利用して受注側から発注側へ納品す
    ることを特徴とする請求項1または請求項5記載の特色
    インキの供給方法。
  7. 【請求項7】 発注側が印刷に必要な特色インキを発注
    し、これと遠隔した受注側がその特色インキを調色して
    発注側へ供給する特色インキの供給システムにおいて、 発注側には、印刷に必要な色を測定して色のデータを得
    る測色手段を設ける一方、 受注側には、発注側から通信ネットワークを介して送信
    される前記色のデータを解析して、その色を作り出す複
    数の標準色インキとそれらの配合割合とを求めるコンピ
    ュータと、求めた標準色インキを求めた配合割合にした
    がって配合することで前記特色インキを調色する自動調
    色手段とを設け、 前記調色して得られた特色インキを受注側から発注側へ
    納品するようにした、ことを特徴とする特色インキの供
    給システム。
  8. 【請求項8】 前記測色手段は、色の分光反射率を測定
    する分光測色器であることを特徴とする請求項7記載の
    特色インキの供給システム。
  9. 【請求項9】 前記印刷に必要な色の測定には、印刷媒
    体の種類に基づく媒体色の測定を含むことを特徴とする
    請求項7記載の特色インキの供給システム。
  10. 【請求項10】 発注側が印刷に必要な特色インキを発
    注し、これと遠隔した受注側がその特色インキを調色し
    て発注側へ供給する特色インキの供給システムにおい
    て、 発注側には、印刷に必要な色、およびその印刷媒体の種
    類に基づく媒体色の分光反射率を測定する分光測色手段
    と、前記分光測色手段により測定された色のデータを処
    理するコンピュータとを設ける一方、 受注側には、発注側から通信ネットワークを介して送信
    される前記色のデータを解析して、その色を作り出す複
    数の標準色インキとそれらの配合割合とを求めるコンピ
    ュータと、求めた標準色インキを求めた配合割合にした
    がって配合することで前記特色インキを調色する自動調
    色手段とを設け、 前記調色して得られた特色インキを受注側から発注側へ
    納品するようにした、ことを特徴とする特色インキの供
    給システム。
  11. 【請求項11】 受注側に設けられる前記コンピュータ
    は、発注側からの発注内容およびそれに基づいて調色し
    た特色インキのデータを保存しておくことを特徴とする
    請求項7または請求項10記載の特色インキの供給シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記調色して得られた特色インキは、
    既存の物流システムを利用して受注側から発注側へ納品
    することを特徴とする請求項7または請求項10記載の
    特色インキの供給システム。
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