JP2001271146A - カシメ性に優れる無方向性電磁鋼板 - Google Patents

カシメ性に優れる無方向性電磁鋼板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気特性の劣化を招くことなしにカシメ性を
効果的に向上させる。 【解決手段】 質量百分率で、C:0.050 %以下、Si:
4.0 %以下、Mn:0.05〜1.5 %、Al:2.0 %以下、P:
0.10%以下およびS:0.015 %以下を含有する組成にす
ると共に、鋼板の表裏面の表面粗さをそれぞれ、十点平
均粗さRzで2μm以下で、かつ片面のRz(a) と他面Rz(b)
について次式(1) {| Rz(a)−Rz(b) |/( Rz(a)+Rz(b) )}×2×10
0 ≦35(%) --- (1) の関係を満足させ、さらに鋼板に5%の伸び歪みを与え
るのに必要な応力σ5.0を 240 MPa以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にカシメ加工
が施される発電機や電動機のロ−タまたはステーター等
の鉄心に用いて好適な無方向性電磁鋼板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、無方向性電磁鋼板の品質向上に対
する要求が、省エネルギーの観点からも一層強くなって
きている。かようなニーズに対して、電磁鋼板メーカー
各社は、それぞれ研究を重ね、種々のグレードの電磁鋼
板を製造している。省エネルギーひいては高効率の観点
からは、より低鉄損、高磁束密度の材料が要求される
が、電磁特性の向上に伴い、電動機や発電機の生産性を
阻害するようでは好ましくない。
【0003】特に小型、中型の電動機や発電機において
は、積層して使用する際、通常打ち抜いて使用されるこ
とから、連続打抜性が重要な要件とされる。しかも、最
近では、需要者側での鉄心製作工程の合理化、省力化か
ら、連続打ち抜き中の順送りプレス内で一定枚数を積層
し鉄心の状態で取り出す、自動カシメ方式による複合順
送り金型が使用されるようになってきたことから、強い
カシメ強度が要求されるようになってきた。
【0004】磁気特性の向上に関しては、比抵抗元素で
あるSi,Al,Mn等を多量に添加し、比抵抗を高めて渦流
損を低減する方法、また特公平2−310316号公報に開示
されているような、冷延圧下率を工夫し、集合組織を改
善して損失を低減する方法、さらに特公昭58−17249 号
公報に開示されているような、析出物の形態制御により
粒成長性を向上させて損失を低減する方法等、個々に磁
気特性を改善する技術については種々開示されている
が、上記の技術では、加工性すなわち需要者側での生産
性については何ら配慮がなされていない。例えば、鉄損
を向上させるために添加するSiやAl,Mn、その他の成分
によって変化する、歪導入後の強度特性や表面粗さ分布
によってはカシメ性が劣化するという問題については、
何ら考慮が払われていない。
【0005】この点、特開平5−33063 号公報では、最
終焼鈍後の固溶Cによる時効硬化でカシメ性を確保して
いるが、この方法では、カシメ強度は良好でも磁気特性
が劣化するという問題を抱えている。また、特開平7−
300655号公報では、硬度斑を抑制することでカシメ性を
改善するとしているが、この方法では鋼板表面の粗さの
不均一により、かえってカシメ性が劣化することが判明
した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題を有利に解決するもので、磁気特性の劣化を招くこと
なしに、カシメ性を効果的に向上させた無方向性電磁鋼
板を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決のための手段】さて、発明者等は、SiやAl
の添加により磁気特性を改善した無方向性電磁鋼板につ
いて、カシメ性の劣化現象をさらに深く調査した結果、
カシメ性に重要なのはカシメダボ形成後のダボ部分の強
度であること、また表裏面で表面粗さの不均一が生じる
とカシメ性が劣化することを新たに見出した。この発明
は、上記の知見に立脚するものである。
【0008】すなわち、この発明は、質量百分率で、 C:0.050 %以下、 Si:4.0 %以下、 Mn:0.05〜1.5 %、 Al:2.0 %以下、 P:0.10%以下および S:0.015 %以下 を含有する組成になり、鋼板の表裏面の表面粗さが十点
平均粗さRzで、それぞれ2μm 以下で、かつ片面のRz
(a) と他面Rz(b) が次式(1) {| Rz(a)−Rz(b) |/( Rz(a)+Rz(b) )}×2×100 ≦35(%) --- (1) の関係を満足し、さらに鋼板に5%の伸び歪みを与える
のに必要な応力σ5.0 が240 MPa 以上であることを特徴
とするカシメ性に優れる無方向性電磁鋼板である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体的に説明す
る。まず、鋼板に歪みを与えた後の強度とカシメ性との
関係について調べた結果を述べる。カシメとは、周知の
ように、一旦カシメダボを鋼板表面から打ち、これら鋼
板を積層し、コアを積層方向に加圧することで本カシメ
を行う。このカシメダボを鋼板表面から打つ際、鋼板の
カシメ部分には加工歪みが導入され、加工硬化が起こ
る。さらに、本ガシメを行う際、カシメダボの部分を隣
り合う鋼板の同じカシダボの部分に押し込むことで鋼板
同士をより近く結合するのであるが、この時、カシメダ
ボを形成した後のこの部分の強度によっては、押し込む
ときの抵抗に鋼板強度が耐えられず、十分なカシメ強度
を確保できない場合がある。この様子を、図1に図解す
る。
【0010】さて、発明者等は、上記の点に着目して、
数多くの実験および検討を行った結果、鋼板に歪みを与
えた後の鋼板強度とカシメ性との間に相関があることが
判明した。図2に、鋼板の面方向引張試験において一般
的に用いられる 0.2%耐力σ0.2とカシメ不良率との関
係について調査した結果を示すが、同図に示したとお
り、σ0.2 ではカシメ不良率を適切に判別することはで
きなかった。
【0011】そこで、発明者らは、鋼板により大きな歪
み与えるのに必要な応力、具体的には 0.3〜10%の伸び
歪みを与えるのに必要な応力と不良率との関係について
調査したところ、鋼板に5%の伸び歪みを与えるのに必
要な応力σ5.0 を指標とすることによって、カシメ不良
率を的確に判定できることを新たに見出した。図3に、
σ5.0 とカシメ不良率との関係について調査した結果を
示す。同図から明らかなように、σ5.0 とカシメ不良率
との間には強い相関があり、σ5.0 を 240 MPa以上とす
ることによって、カシメ不良率が飛躍的に改善されるこ
とが判明した。
【0012】次に、発明者らは、鋼板の表面粗さとカシ
メ性との関係について調査した。その一部を、図4(a)
〜(c) に例示する。図4に、表面粗さが小さい場合と大
きい場合について、それぞれ比較して示したように、表
面粗さが小さい場合には、隣り合う鋼板表面がより密着
し、空隙が少なくなって、カシメ強度が向上した。そこ
で、上記のように、隣り合う鋼板表面がより密着し、十
分なカシメ強度が得られる、鋼板の表面粗さについて種
々検討したところ、(1) 表裏面の表面粗さをそれぞれ、
十点平均粗さRzで2μm 以下にすると共に、(2) 表裏面
のうち、片面の表面粗さをRz(a) 、他面の表面粗さをRz
(b) とするとき、次式で表されるΔRz ΔRz={| Rz(a)−Rz(b) |/( Rz(a)+Rz(b) )}×
2×100 を指標として、この△Rzを35%以下に調整することによ
って、所期した目的が有利に達成されることが究明され
た。
【0013】図5に、△Rzとカシメ不良率との関係を示
す。同図に示したとおり、△Rzを35%以下とすることに
よって、カシメ不良率を3%以下まで低減することがで
きた。これに対し、△Rzが35%を超えると、極端にカシ
メ不良率が上昇するが、この理由は、表面粗さRzの分布
が表裏面で管理されていないと、ある頻度でカシメ接合
部の密着度が弱まり、カシメ不良を発生させるものと考
えられる。なお、図5の結果は、σ5.0 が 240 MPa以上
で、かつ表裏面の表面粗さRzがいずれも2μm 以下のも
のにより求めたものである。
【0014】次に、この発明において、素材成分を前記
の範囲に限定した理由について説明する。 C:0.050 mass%以下 Cは、γ域を拡大し、α−γ変態点を低下させる作用が
あるが、Cを多量に含有する場合には焼鈍中にγ相がα
粒界にフィルム状に生成しα粒の成長を阻害するため、
良好な磁気特性が得られない。従って、C含有量は磁気
特性の観点からも少なくする必要がある。望ましくは
0.006mass%以下であるが、需要家における脱炭焼鈍で
無害化可能であるので、これを考慮して無害化可能なレ
ベルである0.050 mass%以下に限定した。
【0015】Si:4.0 mass%以下 Siは、鋼の比抵抗を高めて鉄損を低下させる重要な成分
であり、目標とする磁気特性レベルに応じて適切な量を
含有させる。またSiは、同時に鋼の強度を大きく上昇さ
せる元素であるので鋼材の強度設計に適した量を添加す
る必要がある。しかしながら、Si量の増大に伴い鋼の伸
びが大きく低下することから、過剰な含有は製造工程で
の圧延性を確保する上で好ましくないので、上限を 4.0
mass%とした。なお、下限については、磁気特性と強度
設計の兼ね合いから不要な場合にはSiを含有させる必要
はないので、特に限定しない。
【0016】Mn:0.05〜1.5 mass% Mnは、熱間加工性を向上させ、引張強さおよび靱性を改
善するために有効な成分である。また、SiやAlほどでは
ないが、鋼の比抵抗を高め、鉄損を低減する効果もあ
る。さらに、MnSの微細析出を抑制する観点から、Sに
対して過剰(Mn/S≧5)のMnは磁気特性的にも有効で
ある。しかしながら、Mnがあまりに多量に含有される
と、冷間圧延性が劣化するだけでなく、焼鈍時の表面性
状の劣化が懸念されるので、上限を1.5 mass%とした。
一方、下限は、熱延時の赤熱脆性を防止する観点から0.
05mass%とした。
【0017】Al:2.0 mass%以下 Alは、固有抵抗を増し鉄損を低減すると共に、固溶Nを
析出物として事前に固定させるための重要な成分であ
り、目標とする磁気特性と強度に応じた適量を含有させ
れば良い。しかしながら、含有量が多い場合には連続鋳
造時に鋳片とモールドとの潤滑性が低下し、鋳造が困難
となるので、上限を 2.0mass%とした。
【0018】P:0.10mass%以下 Pも、SiやAlほどではないが、鋼の比抵抗を高め、鉄損
を低減する効果があるだけでなく、粒界偏析により冷延
再結晶後の集合組織を改善して磁束密度を向上させる効
果がある。しかしながら、過剰に添加すると粒界偏析量
が多くなってかえって粒成長性が阻害され、鉄損が劣化
するので、0.10mass%以下で含有させるものとした。
【0019】S:0.015 mass%以下 Sは、磁気特性を悪化させる有害なMnSなどの硫化物の
生成を助長するので、極力低い方が好ましいが、製造コ
ストの面から 0.015mass%以下とした。
【0020】以上、必須成分について説明したが、この
発明では、その他にも、B, Ni, Cu, Cr,Sb,Sn, Bi,
Ca, AsおよびGe等の各種公知元素を適宜添加することが
できる。
【0021】次に、この発明鋼板の好適製造方法につい
て説明する。上記の好適成分組成に溶製した溶鋼からス
ラブを製造する。スラブの製造方法としては、連続鋳造
法であっても、造塊−分塊法であってどちらでも良く、
この発明では、出発素材である鋼塊または鋼片の製造方
法は問わない。ついで、このスラブを、熱間圧延する
が、この熱間圧延方法についても、スラブを再加熱した
のち熱間圧延する方法、スラブを再加熱せず直接熱間圧
延する方法、さらには粗圧延後のシートバーを溶接して
連続熱間圧延する方法いずれであっても良く、 1.5〜4.
0 mm程度の板厚に仕上げる。これらの寸法形状は特に限
定するものではない。
【0022】ついで、熱延板は、必要に応じて熱延板焼
鈍後、スケール除去のために酸洗したのち、1回または
中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延により、 0.3〜1.0
mm厚の冷延板に仕上げる。ついで、冷延板を連続焼鈍し
て、製品とする。なお、製品は用途により、仕上げ焼鈍
後に、無機被膜、有機被膜または無機有機混合被膜等の
絶縁被膜を板表面に塗布して製品とするものと、絶縁被
膜を塗布しないものがある。
【0023】上記の製造工程において、σ5.0 に影響を
及ぼすのは、主に熱延板焼鈍条件、冷延圧下率および仕
上げ焼鈍条件であるので、これらをうまく調整すること
によってσ5.0 を調整することが重要である。また、表
面粗さについては、冷延圧延における最終スタンドのロ
ール粗度を調整したり、機械研磨や化学研磨、電解研磨
等を利用して、所望の粗さに調整するすることができ
る。
【0024】
【実施例】表1に示す種々の成分組成になる鋼スラブ
を、1080〜1200℃の温度に加熱後、熱間圧延により 1.6
〜2.8 mm厚の熱延板とし、一部については 950〜1100
℃、20〜60 minの熱延板焼鈍後、冷延圧延により 0.2〜
0.7 mmの最終板厚に仕上げたのち、 700〜1100℃、5〜
60sの仕上げ焼鈍を施して、σ5.0 が種々に異なる板材
とした。その後、絶縁被膜塗布を行って供試材とした。
なお、鋼板の表裏面の表面粗さRzについては、冷間圧延
機のロール粗度を変化させたり、直接機械的に研磨する
方法によって、粗度調整した。かくして得られた鋼板の
σ0.2 、σ5.0 、Rz(a) 、Rz(b) 、ΔRzおよびカシメ性
について調べた結果、まとめて表2に示す。なお、カシ
メ性については、鋼板を20〜100 枚重ね合わせ、図4
(c) に示すようなカシメ処理を施したときの不良率で評
価した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】表2に示したとおり、σ5.0 、Rz(a) 、Rz
(b) およびΔRzが全てこの発明の要件を満足する場合は
いずれも、良好なカシメ性が得られている。
【0028】
【発明の効果】かくして、この発明に従い、製品の歪み
導入後の強度特性および板表裏面の粗さ分布を的確に制
御することによって、カシメ性に優れた無方向性電磁鋼
板を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な仮カシメおよび本カシメ要領を示し
た図である。
【図2】 0.2%耐力σ0.2 とカシメ不良率との関係を
示したグラフである。
【図3】 σ5.0 とカシメ不良率との関係を示したグラ
フである。
【図4】 鋼板の表面粗さとカシメ性との関係を示した
図である。
【図5】 △Rzとカシメ不良率との関係を示した図であ
る。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月9日(2000.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】ついで、熱延板は、必要に応じて熱延板焼
鈍後、スケール除去のために酸洗したのち、1回または
中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延により、 0.2〜1.0
mm厚の冷延板に仕上げる。ついで、冷延板を連続焼鈍し
て、製品とする。なお、製品は用途により、仕上げ焼鈍
後に、無機被膜、有機被膜または無機有機混合被膜等の
絶縁被膜を板表面に塗布して製品とするものと、絶縁被
膜を塗布しないものがある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】上記の製造工程において、σ5.0 に影響を
及ぼすのは、主に熱延板焼鈍条件、冷延圧下率および仕
上げ焼鈍条件であるので、これらをうまく調整すること
によってσ5.0 を調整することが重要である。また、表
面粗さについては、冷延圧延における最終スタンドのロ
ール粗度を調整したり、機械研磨や化学研磨、電解研磨
等を利用して、所望の粗さに調整することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【実施例】表1に示す種々の成分組成になる鋼スラブ
を、1080〜1200℃の温度に加熱後、熱間圧延により 1.6
〜2.8 mm厚の熱延板とし、一部については 950〜1100
℃、20〜60sの熱延板焼鈍後、冷間圧延により 0.2〜0.
7 mmの最終板厚に仕上げたのち、 700〜1100℃、5〜60
sの仕上げ焼鈍を施して、σ5.0 が種々に異なる板材と
した。その後、絶縁被膜塗布を行って供試材とした。な
お、鋼板の表裏面の表面粗さRzについては、冷間圧延機
のロール粗度を変化させたり、直接機械的に研磨する方
法によって、粗度調整した。かくして得られた鋼板のσ
0.2 、σ5.0 、Rz(a) 、Rz(b) 、ΔRzおよびカシメ性に
ついて調べた結果、まとめて表2に示す。なお、カシメ
性については、鋼板を20〜100 枚重ね合わせ、図4(c)
に示すようなカシメ処理を施したときの不良率で評価し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 毅浩 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 藤田 明男 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 5E041 AA02 AA11 AA19 CA04 NN00 NN01 NN06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量百分率で、 C:0.050 %以下、 Si:4.0 %以下、 Mn:0.05〜1.5 %、 Al:2.0 %以下、 P:0.10%以下および S:0.015 %以下 を含有する組成になり、鋼板の表裏面の表面粗さが十点
    平均粗さRzで、それぞれ2μm 以下で、かつ片面のRz
    (a) と他面Rz(b) が次式(1) {| Rz(a)−Rz(b) |/( Rz(a)+Rz(b) )}×2×100 ≦35(%) --- (1) の関係を満足し、さらに鋼板に5%の伸び歪みを与える
    のに必要な応力σ5.0 が240 MPa 以上であることを特徴
    とするカシメ性に優れる無方向性電磁鋼板。
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