JP2001264480A - 制御棒駆動機構 - Google Patents

制御棒駆動機構

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JP2001264480A
JP2001264480A JP2000077769A JP2000077769A JP2001264480A JP 2001264480 A JP2001264480 A JP 2001264480A JP 2000077769 A JP2000077769 A JP 2000077769A JP 2000077769 A JP2000077769 A JP 2000077769A JP 2001264480 A JP2001264480 A JP 2001264480A
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control rod
magnetic
drive mechanism
magnet
reactor
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JP2000077769A
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English (en)
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Hirotaka Nakahara
宏尊 中原
Tsukasa Sasaki
典 佐々木
Shinzo Inoue
信三 井上
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気継手の熱減磁及び渦電流発生による伝達ト
ルク低下を抑制し、脱調に対するトルク余裕を増加させ
信頼性を向上させて、検査回数の合理化を可能とする制
御棒駆動機構を提供する。 【解決手段】原子炉内の制御棒を昇降駆動することで原
子炉出力を制御する制御棒駆動機構であって、駆動源の
回転軸が磁気継手を介して制御棒の駆動軸に接続すると
ともに、磁気継手には、径方向に着磁した永久磁石を軸
方向に互いに異極となるよう稠密配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉の
圧力容器下部に設置され、原子炉内の制御棒を昇降駆動
することで原子炉出力を制御する制御棒駆動機構に係わ
り、特に磁気継手を用いた電動式の制御棒駆動機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、改良型沸騰水型原子炉の電動式の
制御棒駆動機構において、磁気継手の採用による軸封部
の削減によって保守点検の工数削減が進められている。
【0003】図11は、制御棒駆動機構の配置図であ
る。原子炉圧力容器100内には、減速材を兼ねた冷却
材が収容されるとともに、原子炉圧力容器100の中央
部には多くの燃料集合体が装荷された炉心が配置され
る。燃料集合体の間に制御棒12が挿入/引抜自在に設
置され、制御棒12は原子炉圧力容器100の下部に備
わる制御棒駆動機構の中空ピストン11に接続されてい
る。制御棒駆動機構は、原子炉圧力容器100の下方に
あって、下鏡部に貫通して設けられ、制御棒駆動機構ハ
ウジング17,ボールねじ9,電動機1等で構成されて
いる。
【0004】図12は、磁気継手を用いて軸封部を削減
した従来の制御棒駆動機構の縦断面図である。この制御
棒駆動機構は、原子炉圧力容器100の下鏡部に接続す
る制御棒駆動機構ハウジング17の下方に駆動源である
電動機1を備える一方、制御棒駆動機構ハウジング17
の内部には、制御棒12に連結する中空ピストン11
と、これを載置するボールナット10及びボールねじ9
を収納する。
【0005】また、電動機1の上端の回転軸2は、制御
棒駆動機構ハウジング17の下端の圧力隔壁18を挟ん
で対向設置された磁気継手5,6を介してボールねじ9
に連結する伝達軸7に接続している。こうして、電動機
1を回転駆動させることにより、制御棒12の昇降駆動
を可能とし、この制御棒12の昇降により、炉心への挿
入引抜量が調整され炉出力が調整される。
【0006】上述の構成において、回転軸2と伝達軸7
の間に磁気継手5,6の磁力による伝達トルクを超えた
駆動トルク(脱調トルク)が発生すると、磁気継手の外
側磁気継手5と内側磁気継手6ですべり脱調が発生し、
原子炉運転上都合が悪い状態となる。そこで、電動機1
の出力トルク以上の脱調トルクがあるよう磁気継手5,
6を設計する必要があるが、プラントの運転とともに原
子炉の発生する熱によって磁力が劣化し伝達トルクの低
下が生じる可能性がある。また、磁気継手5,6が回転
する際、磁束が貫き回転している圧力隔壁18に渦電流
が発生し磁気継手5,6内部に逆磁場が発生するので伝
達トルクが低下する。そこで、脱調トルクが所期の値か
ら低下していないか検査を適宜実施することが必要とな
ってくる。
【0007】しかしながら、磁気継手は制御棒駆動機構
の内部に収納されているため、磁気継手の磁力、あるい
はトルクの検査のためには、制御棒駆動機構を分解して
磁気継手を取り出す必要があり、制御棒駆動機構を圧力
容器下部から一旦取り外す作業が必要となる。特に内側
磁気継手6側は圧力隔壁18内にあり取り外す作業は容
易ではない。したがって、磁気継手の検査の合理化が課
題である。
【0008】そこで、内側磁気継手6の回転検出手段3
0を制御棒駆動機構に設けることが考えられる。例えば
図13(a),(b)に示すように、内側磁気継手6と共
に回転する軸に側表面に凸凹を有した回転部材30a
と、回転部材に対向して変位検出器31を設け、回転部
材の側面と変位計の距離が回転に伴い周期的に変化する
ことを利用して内側磁気継手6の回転を検出する方法
が、特開平10−10264 号公報に開示されている。この方
法では制御棒駆動機構の分解,取外作業が不要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平1
0−10264号公報記載の方法では、磁気継手の脱調
検出用のセンサを設置するために耐圧部に新たな貫通部
を設けることは、耐圧部の信頼性の観点から好ましくな
い。さらに、高温高圧あるいは放射線環境におけるセン
サ自身の性能劣化を考慮すると信頼性の観点からも好ま
しくない。
【0010】本発明の目的は、磁気継手の熱減磁及び渦
電流発生による伝達トルク低下を抑制し、脱調に対する
トルク余裕を増加させ信頼性を向上させて、検査周期の
延長やサンプリング数の縮小等の検査作業の合理化を可
能とする制御棒駆動機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、制御棒を原子炉の炉心内に挿入・引抜す
る制御棒駆動機構を、駆動源の回転軸が磁気継手を介し
て制御棒の駆動軸に接続するとともに、磁気継手には、
径方向に着磁した永久磁石を軸方向に互いに異極となる
よう稠密配置して構成する。
【0012】具体的には、本発明は次に揚げる駆動機構
を提供する。本発明は、原子炉圧力容器の下鏡部を貫通
して取り付けられたハウジング内に設けられ、駆動源の
回転を前期駆動源の回転軸に設けられた外側磁気継手及
び該外側磁気継手に対向し伝達軸に設けられた内側磁気
継手を介してピストン昇降機構に伝えて中空ピストンを
昇降させ、前記中空ピストンと連結する制御棒を原子炉
の炉心内に挿入・引抜する制御棒駆動機構において、前
記駆動源の回転軸が磁気継手を介して前記制御棒の駆動
軸に接続するとともに、前記磁気継手には、径方向に着
磁した永久磁石を軸方向に互いに異極となるよう稠密配
置して構成することを特徴とする制御棒駆動機構を提供
する。
【0013】好ましくは、前記磁気継手の永久磁石は、
周方向に複数の磁極を有し、周方向に互いに異極となる
よう配置する。
【0014】好ましくは、前記磁気継手の永久磁石は、
軸方向に互いに接着され、一体でヨークに固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る制御
棒駆動機構を、図を用いて説明する。図1は、本発明の
一実施例に係る制御棒駆動機構の構成を示す。本実施例
では、磁気継手には、径方向に着磁した永久磁石を軸方
向に互いに異極となるよう稠密配置している。
【0016】制御棒駆動機構は、図1に示すように、原
子炉圧力容器100の下鏡部に接続する制御棒駆動機構
ハウジング17の下方に駆動源である電動機1を備え、
電動機1の上端の回転軸2は、磁気継手の外側磁気継手
5へ接続する。この外側磁気継手5は、制御棒駆動機構
ハウジング17の下端の耐圧部である圧力隔壁18を介
して内側磁気継手6と磁気的に接続している。
【0017】内側磁気継手6は伝達軸7と接続し、伝達
軸7の上方にはボールねじ9がこれと一体回転できるよ
うに接続する。このボールねじ9上に備わるボールナッ
ト10は、ねじの回転によって昇降する。ボールナット
10の上にはボールねじ9を囲んで上方へ伸びる中空ピ
ストン11が載置され、中空ピストン11の上端には制
御棒12が連結する。
【0018】一方、制御棒駆動機構ハウジング17と圧
力隔壁18にはアウタチューブ19が挟まれ固定され
る。アウタチューブ19の内側にはガイドチューブ15
が中空ピストン11を囲むように載置されている。ボー
ルナット10は、ガイドチューブ15の内面にあって、
その回転を拘束され上下に摺動可能に係止される。こう
して電動機1を回転駆動させることにより制御棒12の
昇降駆動を可能とし、この制御棒12の昇降により炉心
への挿入・引抜量が調整され炉出力が調整される。
【0019】電動機1は制御手段20に接続されており
図示しない駆動電源の開閉によって電動機1の駆動は制
御される。また、電動機1の上には図示しない回転検出
器3が設けられ、回転軸2の回転情報を制御手段20に
伝達しても良い。この回転検出器3は回転軸2に接続さ
れる回転の検出器として、エンコーダやレゾルバ発信器
あるいはシンクロ発信器などの位置センサや、タコジェ
ネなどの速度センサを用いても良い。
【0020】さらに、回転検出器3の上に特に図示しな
い保持電磁ブレーキ4を設け、制御棒停止時には保持ブ
レーキ4を作動させ、制御棒12や中空ピストン11の
自重等から生じる制御棒引抜方向のトルクに抗し回転軸
2の保持を確実としても良い。
【0021】さらに、制御棒駆動機構の信頼性を向上さ
せるために、内側磁気継手6が接続する伝達軸7とボー
ルねじ9の間に分離検出器8を設けても良い。分離検出
器8では、伝達軸7に固定した下部ばね受け8aと、伝
達軸7の先端に上下動自在,回転を拘束されて嵌合する
連結器8bとが、ばね8cを挟んで配置される。
【0022】また、連結器8bは環状の磁石8dを備え
ると共に、制御棒駆動機構の外縁部に磁気検出器8eを
内封した管状の分離検出装置13が配置されている。ボ
ールナット10の上に制御棒12と連結した中空ピスト
ン11が載置されていると制御棒12及び中空ピストン
11とボールナット10及びボールねじ9の自重でばね
8cは圧縮され連結器8bが下方へ押し込まれる。
【0023】また、スクラム配管16から圧力水が供給
され中空ピストン11がボールナット10から押上げら
れ離脱すると、ばね荷重が軽くなり連結器8bは上方に
復帰する。したがって、連結器8bの上下動を磁気検出
器8eで検出することにより中空ピストン11の分離を
検出できるので信頼性が向上出来る。
【0024】また、制御棒駆動機構の信頼性を向上させ
るために、制御棒駆動機構ハウジング17の外側に制御
棒の位置検出装置14を設けている。位置検出装置14
では、具体的には、制御棒と一体となって昇降する中空
ピストン11の下端部に磁石11aを設ける。また、中
空ピストンが上限位置に挿入される際に、中空ピストン
11と連動して上下動する磁石11bをガイドチューブ
15の下端部に設ける。これに対して、位置検出装置1
4は、磁気検出器14a及び14bを制御棒駆動機構の
外縁部のうち磁石11a及び11bに対向する位置に、
配置している。
【0025】磁気検出器14bは中空ピストン11が挿
入され、炉心制御上の上限位置にある際に磁石11bの
磁気を検出する位置に配置する。また、磁気検出器14
aは中空ピストン11が引抜きされ、炉心制御上の下限
位置にある際に磁石11aの磁気を検出する位置に配置
する。したがって、中空ピストンの上下動を位置検出装
置14で検出することにより制御棒12の炉心内におけ
る位置を検出可能となり信頼性が向上出来る。
【0026】図2は磁気継手の部分詳細図である。外側
磁気継手5には、回転軸2に対して径方向に着磁した永
久磁石5a,5bを軸方向に互いに異極となるよう稠密
配置している。また、内側磁気継手6には、伝達軸7に
対して径方向に着磁した永久磁石6a,6bを軸方向に
互いに異極となるよう稠密配置している。
【0027】磁気継手5,6の伝達トルクを図3に示
す。伝達トルクは、内側及び外側継手の間のねじり位相
差に応じて両者の磁石が結ぶ磁束線もねじられ引伸ばさ
れるのに応じて大きくなる復元力として作用する。しか
しながら、この復元力には磁石が結ぶ磁力あるいは磁束
数による最大値(脱調トルク)が有って、回転軸2及び
伝達軸7に脱調トルクを超えたトルクを荷重すると磁気
継手5,6はすべりを生じる。そこで図4に示すように
脱調防止の方法として電動機の出力トルクを制限するこ
とが必要となる。(図3は電動機として誘導電動機を用
いた例であるが、本実施例の電動機の形式はステップモ
ータや直流モータ等でも構わない。)制御棒駆動機構に
あってこの脱調トルクを増加させる際に磁石のサイズを
軸,径方向いずれに増加させることも寸法上の制約から
望ましくない。そこで十分な磁力を有する磁性材料(例
えば、サマリウムコバルト,アルニコ(登録商標)等)
による磁石を使用する。しかしながら、これら磁石は熱
減磁作用を有しており、消磁の起きるキュリー温度まで
昇温されずとも、図5に示すように制御棒駆動機構の最
大伝達トルクが低下する可能性が有る。
【0028】磁石の熱減磁特性は、図6に示されるよう
に、パーミアンス係数Pcと呼ばれる磁石の動作点(図
中、直線で示す)に依存している。パーミアンス係数が
小さい磁石は大きい磁石に比べて熱減磁による磁束密度
の低下は大きくなる。
【0029】一例として、直方体の磁石におけるパーミ
アンス係数Pcを数1に示す。
【0030】
【数1】
【0031】数1に示すように、磁化方向長さLmが一
定の磁石では、表面積が変わらなければ、磁化方向に直
交する磁石断面の小さい磁石ほどパーミアンス係数Pc
が大きくなる。
【0032】図1及び図2に示す磁気継手の磁石は、所
定の容積或いは表面積の制約下で、図7(b)の比較例に
対して、図7(a)に示すように磁石を軸方向に分割して
パーミアンス係数Pcを大きくするように配置してい
る。このため、熱減磁を少なくできると共に、伝達トル
クの低下を抑制できるため、好適である。
【0033】また、磁気継手5及び6が回転する際、磁
束が貫き回転している圧力隔壁18に渦電流が発生して
磁気継手5及び6の内部に逆磁場が発生するので、図8
及び数2に示す如く伝達トルクが低下する。
【0034】
【数2】
【0035】図8及び数2は、渦電流によるトルク低下
(損失)は回転速度ωに比例して進み、静止時トルクT
0が大きな磁石、即ち磁力大の磁石を用いた磁気継手ほ
ど、運転中のトルク低下分の余裕を考慮する必要がある
ことを示している。
【0036】図1及び図2に示す磁気継手の磁石は、図
9(a)の比較例に対して、図9(b)に示すように磁石を
軸方向に分割している。この結果、図9(a)の比較例に
発生する渦電流(図9(c))に比べて、図9(b)に発生
する渦電流(図9(d))を小さく分割でき、数3のよう
にトータルの渦電流損失を低減できる。
【0037】
【数3】
【0038】これにより、伝達トルクの低下を抑制でき
るため好適である。なお、図9では説明を簡単にするた
めに渦電流を矩形状としたが、問題はない。
【0039】更に、熱減磁や渦電流による磁力劣化抑制
のために、図10の(a)及び(b)に示すように、磁石
の周方向にも複数の磁極を形成し、周方向に互いに異極
となるように配置しても良い。これは図7の奥行き幅を
減少させることに相当し、磁石分割に伴う表面積Sの増
分を減少できるので、数1に示した磁石分割によるパー
ミアンス係数の増大を拡大し、熱減磁をさらに低減でき
伝達トルクの低下を抑制でき好適である。また、渦電流
を軸方向ばかりか周方向にも区分して小さく分割できる
ので、図9及び数3のように、トータルの渦電流損失を
低減できるとともに、伝達トルクの低下を抑制でき好適
である。
【0040】さらに好適には、組立て作業性を考慮し、
図10の(a)及び(b)に示した磁石5aと5b,磁
石6aと6bを、各々予め軸方向に互いに接着し、一体
の磁石として形成し、一体でヨーク5z,6zに固定し
ても良い。これによれば磁石の軸方向の分割による員数
の増加に拘らずヨークへの組立ては1個の磁石の組込み
同様となり簡便で良い。しかも径方向に着磁した磁石を
軸方向に異極に配するので磁石の相互作用としては吸着
となるので一体化に都合が良い。もっと言えば、サマリ
ウムコバルト材の保磁力が大で反外磁性の大きな磁石を
用いることが磁石を接着して用いても伝達トルクの低下
が少ない点で好適となる。
【0041】なお、図1,図2には磁石を軸方向上下2
段に配置した例を示したが、分割数や分配の仕方はこれ
に限定されるものではない。このような構成によって、
磁気継手の熱減磁及び渦電流発生による伝達トルク低下
を抑制し、脱調に対するトルク余裕を増加させるのに好
適である。こうして、磁気継手健全性確認のために実施
する検査周期の延長やサンプリング数縮小等の検査作業
の合理化を可能とする制御棒駆動機構を提供できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御棒駆
動機構によれば、制御棒駆動機構に内蔵する磁気継手の
熱減磁及び渦電流発生による伝達トルク低下を抑制し、
脱調に対するトルク余裕を増加させ信頼性を向上させ
て、検査周期の延長やサンプリング数の縮小などの検査
作業の合理化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御棒駆動機の縦断面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示す磁気継手の詳細縦断面
図である。
【図3】磁気継手のトルク特性の説明図である。
【図4】電動機出力トルクと脱調トルクの説明図であ
る。
【図5】熱減磁による伝達トルク低下の説明図である。
【図6】磁石の熱減磁特性の説明図である。
【図7】磁石のパーミアンス係数の説明図で、(a)は図
1の磁石を、(b)は比較例を、それぞれ示す。
【図8】渦電流による伝達トルク低下の説明図である。
【図9】渦電流による損失の説明図で、(a)は比較例の
磁気継手の磁石構造を、(b)は図1の磁気継手の磁石構
造を、(c)は(a)の比較例に発生する渦電流を、(d)は
(b) に発生する渦電流を、それぞれ示す。
【図10】磁石の周方向に複数の磁極を形成した本発明
の一実施例を示す磁気継手の詳細横断面図で、(a)は軸
方向のある断面を、(b)は(a)と異なる軸方向の断面
を、それぞれ示す。
【図11】制御棒駆動機構の配置図である。
【図12】従来の制御棒駆動機構の縦断面図である。
【図13】従来の他の制御棒駆動機構の説明図で、(a)
は縦断面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【符号の説明】
1…電動機、2…回転軸、3…回転検出器、4…保持ブ
レーキ、5…外側磁気継手、6…内側磁気継手、7…伝
達軸、8…分離検出器、9…ボールねじ、10…ボール
ナット、11…中空ピストン、12…制御棒、13…分
離検出装置、14…位置検出装置、15…ガイドチュー
ブ、16…スクラム配管、17…制御棒駆動機構ハウジ
ング、18…圧力隔壁、19…アウタチューブ、20…
制御手段、100…原子炉圧力容器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉内の制御棒を昇降駆動することで原
    子炉出力を制御する制御棒駆動機構であって、駆動源の
    回転軸が磁気継手を介して制御棒の駆動軸に接続すると
    ともに、前記磁気継手には、径方向に着磁した永久磁石
    が軸方向に互いに異極となるように稠密配置されたこと
    を特徴とする制御棒駆動機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記磁気継手の永久磁
    石は、周方向に複数の磁極を有し、周方向に互いに異極
    となるよう配置されたことを特徴とする制御棒駆動機
    構。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記磁気継手の
    永久磁石は、軸方向に互いに接着され、一体でヨークに
    固定されたことを特徴とする制御棒駆動機構。
JP2000077769A 2000-03-15 2000-03-15 制御棒駆動機構 Pending JP2001264480A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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