JP2001251364A - 分散キャッシング方法及びシステム及び分散キャッシュ制御プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

分散キャッシング方法及びシステム及び分散キャッシュ制御プログラムを格納した記憶媒体

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JP2001251364A
JP2001251364A JP2000061107A JP2000061107A JP2001251364A JP 2001251364 A JP2001251364 A JP 2001251364A JP 2000061107 A JP2000061107 A JP 2000061107A JP 2000061107 A JP2000061107 A JP 2000061107A JP 2001251364 A JP2001251364 A JP 2001251364A
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router
cache server
address
cache
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Application number
JP2000061107A
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English (en)
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Takuya Asaka
卓也 朝香
Yoshiaki Tanaka
良明 田中
Katsutoshi Nishida
克利 西田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 オブジェクトを取得するためのキャッシュサ
ーバを用いる分散協調キャッシングにおいて、余分なト
ラヒックを低減させる。 【解決手段】 クライアントからコンテンツ要求が発行
されると、クライアントに接続されるルータでは、コン
テンツ要求の宛先アドレスを当該ルータに直接接続され
たキャッシュサーバまたは、ルータのアドレスに書換
え、該アドレスにコンテンツ要求を転送する。キャッシ
ュサーバでは、コンテンツ要求に対応するコンテンツ
を、検索できた場合には、該ルータにコンテンツを転送
する。コンテンツを取得したルータでは、転送先のアド
レスがルータに直接接続されたまたは、ローカルなキャ
ッシュサーバである場合には、コンテンツの宛先アドレ
スを直接接続されたキャッシュサーバに書き換えて転送
し、そうでない場合には、コンテンツの宛先アドレスに
転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散キャッシング
方法及びシステム及び分散キャッシュ制御プログラムを
格納した記憶媒体に係り、特に、ネットワーク上におい
て人気の高いオブジェクトや多くのリンクを経由するオ
ブジェクトを取得するためのキャッシュサーバを用いる
分散協調キャッシングにおける、分散キャッシング方法
及びシステム及び分散キャッシュ制御プログラムを格納
した記憶媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】インターネットにおいて、人気の高いオ
ブジェクトや多くのリンクを経由するオブジェクトを取
得するためには著しく時間がかかるため、それを解決す
る方法としてキャッシュサーバを用いる技術として、
“D.Wessels and K Claffy, "ICPand the Squid Web Ca
che,",IEEE Journal on Selected Areas in Communicat
ions, Vol.16, No.3, April 1998 ”が提案されてい
る。
【０００３】また、キャッシュオブジェクトをより有効
活用するために、分散しているキャッシュサーバを協調
させるプロトコルとしてＩＣＰ（Internet Cache Proto
col）がある（D.Wessels and K Claffy, "ICP and the
Squid Web Cache,",IEEE Journal on Selected Areas i
n Communications, Vol.16, No.3, April 1998 ）。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
当該ＩＣＰ方式は、協調するキャッシュサーバすべてに
目的のオブジェクトの有無を確認する問い合わせを行う
ため、問い合わせのためのトラヒックによるネットワー
クあるいは、サーバへの負荷が増大するという問題があ
る。
【０００４】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、余分なトラヒックを低減させることが可能な分散キ
ャッシング方法及びシステム及び分散キャッシュ制御プ
ログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】図１は、本発明の原理を
説明するための図である。
【０００６】本発明（請求項１）は、ネットワーク上に
おいて、クライアントとルータが直接接続され、該ルー
タには、他のルータまたは、キャッシュサーバが接続さ
れる分散キャッシングシステムにおいて、クライアント
からのコンテンツ要求に対してコンテンツを提供可能な
分散キャッシング方法において、クライアントからコン
テンツ要求が発行されると（ステップ１）、ルータで
は、該コンテンツ要求を宛先アドレスの経路に向けて転
送する（ステップ２）と共に、該ルータに収容されるキ
ャッシュサーバがある場合には（ステップ３）、該コン
テンツ要求をコピーし（ステップ４）、該コンテンツ要
求の宛先アドレスを当該ルータに直接収容されたキャッ
シュサーバのアドレスに書換え（ステップ５）、書き換
えられたアドレスに従って、該コンテンツ要求を転送し
（ステップ６）、ルータからコンテンツ要求を取得した
キャッシュサーバでは、該コンテンツ要求に対応するコ
ンテンツを検索し（ステップ７）、検索できた場合に
は、該ルータにコンテンツを転送し（ステップ８）、キ
ャッシュサーバからコンテンツを取得したルータでは、
該コンテンツの転送先のアドレスが、該ルータに直接収
容されるキャッシュサーバまたは、ローカルなキャッシ
ュサーバである場合には（ステップ９）、該コンテンツ
の宛先アドレスを直接収容された該キャッシュサーバに
書き換えて（ステップ１０）、書換えられたアドレスに
該コンテンツを転送し（ステップ１１）、そうでない場
合には、該コンテンツの宛先アドレスの経路に向けて転
送する（ステップ１２）。
【０００７】本発明（請求項２）は、クライアントで
は、複数のキャッシュサーバからコンテンツがダウンロ
ードされた場合には、距離的に最も近いキャッシュサー
バ以外との接続を切断する。
【０００８】本発明（請求項３）は、ネットワーク上に
おいて、クライアントとルータが直接接続され、該ルー
タには、他のルータまたは、キャッシュサーバが接続さ
れ、該クライアントのコンテンツ要求に対してコンテン
ツを提供可能な分散キャッシュシステムであって、クラ
イアント１００は、直接接続されているルータにコンテ
ンツ要求を発行する要求発行手段と、ルータからコンテ
ンツを取得するコンテンツ取得手段とを有し、ルータ４
００は、クライアント１００からコンテンツ要求が発行
されると、当該ルータに直接収容されるキャッシュサー
バがある場合には、該コンテンツ要求をコピーするパケ
ットコピー手段４１０と、コンテンツ要求の宛先アドレ
スを当該ルータに直接収容されたキャッシュサーバのア
ドレスに書換えるアドレス書換え手段４２０と、コンテ
ンツ要求の宛先アドレスへの経路に向けて該コンテンツ
要求を転送すると共に、当該ルータに直接収容されるキ
ャッシュサーバがある場合には、アドレス書換え手段で
書き換えられたアドレスにコンテンツ要求を転送するパ
ケット転送手段４３０とを有し、キャッシュサーバ３０
０は、コンテンツデータを保持するキャッシュ手段３２
０と、ルータからコンテンツ要求を取得し、該コンテン
ツ要求に対応するコンテンツをキャッシュ手段３２０よ
り検索し、検索できた場合には、コンテンツをダウンロ
ードし、該ルータに転送するダウンロード手段３１０と
を有する。
【０００９】本発明（請求項４）は、ルータ４００にお
いて、アドレス書換え手段４２０は、キャッシュサーバ
から取得したコンテンツの転送先のアドレスが、該ルー
タに直接収容されるキャッシュサーバまたは、ローカル
なキャッシュサーバである場合には、該コンテンツの宛
先アドレスを直接収容されるキャッシュサーバに書き換
える手段を含み、パケット転送手段４３０は、アドレス
書換え手段４２０で書換えられたアドレスに該コンテン
ツを転送し、キャッシュサーバから取得したコンテンツ
の転送先のアドレスが、該ルータに直接収容されるキャ
ッシュサーバまたは、ローカルなキャッシュサーバでな
い場合には、該コンテンツの宛先アドレスへの経路に転
送する手段を含む。
【００１０】本発明（請求項５）は、クライアント１０
０において、複数のキャッシュサーバからコンテンツが
ダウンロードされた場合には、距離的に最も近いキャッ
シュサーバ以外との接続を切断する手段を含む。
【００１１】本発明（請求項６）は、ネットワーク上に
おいて、クライアントとルータが直接接続され、該ルー
タには、他のルータまたは、キャッシュサーバが接続さ
れ、該クライアントのコンテンツ要求に対してコンテン
ツを提供可能な分散キャッシングシステムにおいて、ク
ライアントに搭載される分散キャッシュ制御プログラム
を格納した記憶媒体であって、直接接続されているルー
タにコンテンツ要求を発行する要求発行プロセスと、ル
ータからコンテンツを取得した際に、複数のキャッシュ
サーバからコンテンツがダウンロードされた場合には、
距離的に最も近いキャッシュサーバ以外との接続を切断
するプロセスを含む。
【００１２】本発明（請求項７）は、ネットワーク上に
おいて、クライアントとルータが直接接続され、該ルー
タには、他のルータまたは、キャッシュサーバが接続さ
れ、該クライアントのコンテンツ要求に対してコンテン
ツを提供可能な分散キャッシングシステムにおいて、ル
ータに搭載される分散キャッシュ制御プログラムを格納
した記憶媒体であって、クライアントからコンテンツ要
求が発行されると、当該ルータに直接収容されるキャッ
シュサーバがある場合には、該コンテンツ要求をコピー
するパケットコピープロセスと、コンテンツ要求の宛先
アドレスをルータに直接収容されるキャッシュサーバの
アドレスに書換えるアドレス書換えプロセスと、コンテ
ンツ要求のアドレス及び、書き換えられたアドレスにコ
ンテンツ要求を転送するパケット転送プロセスとを有す
る。
【００１３】本発明（請求項８）は、アドレス書換えプ
ロセスにおいて、キャッシュサーバから取得したコンテ
ンツの転送先のアドレスが、該ルータに直接収容される
キャッシュサーバまたは、ローカルなキャッシュサーバ
である場合には、該コンテンツの宛先アドレスを直接収
容されるキャッシュサーバに書き換えるプロセスを含
み、パケット転送プロセスは、キャッシュサーバから取
得したコンテンツの転送先のアドレスが、該ルータに直
接収容されるキャッシュサーバまたは、ローカルなキャ
ッシュサーバである場合には、アドレス書換えプロセス
で書換えられたアドレスに該コンテンツを転送し、キャ
ッシュサーバから取得したコンテンツの転送先のアドレ
スが、該ルータに直接収容されるキャッシュサーバまた
は、ローカルなキャッシュサーバでない場合には、該コ
ンテンツの宛先アドレスへの経路に該コンテンツを転送
するプロセスを含む。
【００１４】本発明（請求項９）は、ネットワーク上に
おいて、クライアントとルータが直接接続され、該ルー
タには、他のルータまたは、キャッシュサーバが接続さ
れ、該クライアントのコンテンツ要求に対してコンテン
ツを提供可能な分散キャッシングシステムにおいて、キ
ャッシュサーバに搭載される分散キャッシュ制御プログ
ラムを格納した記憶媒体であって、ルータからコンテン
ツ要求を取得し、該コンテンツ要求に対応するコンテン
ツを記憶手段より検索し、検索できた場合には、コンテ
ンツをダウンロードし、該ルータに転送するダウンロー
ドプロセスとを有する。
【００１５】上記のように、本発明では、クライアント
の接続するローカルなキャッシュサーバから目的のオブ
ジェクトをもつキャッシュサーバ（オリジナルサーバ）
までのルート上にあるキャッシュサーバを検索対象と
し、また、オブジェクト取得要求メッセージをルート上
のルータでコピーし、もとのオブジェクト取得要求メッ
セージはそのままオリジナルサーバに送出する。そし
て、一番早くオブジェクトを見つけたところからダウン
ロードを開始し、他のルート上のサーバ及びオリジナル
サーバに対してＴＣＰコネクションダウンメッセージを
送信するものである。これにより、ルート上のキャッシ
ュサーバのみ利用するため、キャッシュサーバにかかる
平均的な負荷は、従来のＩＣＰ方式と比べて低減され
る。さらに、問い合わせを行わないため、ダウンロード
以外で発生する余分なトラヒックを低減することが可能
となる。
【００１６】また、クライアントにおいて、複数のキャ
ッシュサーバからコンテンツを取得した場合に、距離的
に最も近いキャッシュサーバ以外の接続を切断すること
で上記同様に余分なトラヒックを低減することが可能と
なる。
【００１７】
【発明の実施の形態】図３は、本発明のシステム構成を
示す。
【００１８】同図に示すシステムは、クライアント１０
０、複数のキャッシュサーバ３００、及び複数のルータ
４００から構成される。なお、同図に示す複数のキャッ
シュサーバ３００のうち、当該クライアント１００が目
的とするオブジェクトを有するキャッシュサーバを以下
の説明では、オリジナルサーバと呼ぶ。
【００１９】図４は、本発明のルータの構成を示す。
【００２０】同図に示すルータ４００は、パケット転送
部４１０とコピーパケットアドレス書換え部４２０から
構成される。
【００２１】パケット転送部４１０は、他のルータ４０
０あるいは、キャッシュサーバ３００から当該ルータ４
００に到着したパケットを当該パケットに保持されてい
る宛先アドレスに従い、他のルータ４００または、キャ
ッシュサーバ３００に転送する。
【００２２】さらに、パケット転送部４１０は、他のル
ータ４００から当該ルータに到着したパケットのうち、
Ｗｅｂのリクエストに関するパケットを検出し、当該パ
ケットをコピーし、コピーパケットアドレス書換え部４
２０に当該コピーパケットを転送する。なお、Ｗｅｂの
リクエストに関するパケットそのものは、当該パケット
に指定されている宛先アドレスに従い、他のルータ４０
０あるいは、キャッシュサーバ３００に転送する。
【００２３】また、パケット転送部４１０は、コピーパ
ケットアドレス書換え部４２０においてアドレスが書換
えられたパケットを、当該アドレスに従い、他のルータ
４００または、キャッシュサーバ３００に転送する。
【００２４】コピーパケットアドレス書換え部４２０
は、パケット転送部４１０から転送されてきたパケット
を、当該ルータに直接収容されるキャッシュサーバ３０
０のアドレスに書き換えて、パケット転送部４１０に転
送する。
【００２５】図５は、本発明のキャッシュサーバの構成
を示す。
【００２６】同図に示すキャッシュサーバ３００は、ダ
ウンロード部３１０とキャッシュ部３２０から構成され
る。
【００２７】ダウンロード部３１０は、ルータ４００か
ら転送されてきたＷｅｂページのリクエストのパケット
に記述されたＷｅｂコンテンツ名（URL:Uniform Resorc
e Locator ）に対応するデータを当該キャッシュサーバ
３００がキャッシュしているかを判定する。キャッシュ
している場合には、当該キャッシュデータを要求元のク
ライアント１００にダウンロードするため、キャッシュ
部３２０に当該キャッシュデータを要求する。キャッシ
ュ部３２０から当該キャッシュデータを受け取り、要求
元のクライアント１００に転送する。キャッシュしてい
ない場合には何もしない。
【００２８】キャッシュ部３２０は、ルータ４００から
転送されてきたＷｅｂコンテンツをキャッシュデータと
して保持しておき、ダウンロード部３１０が、キャッシ
ュデータを要求してきた場合には、当該キャッシュデー
タをダウンロード部３１０に転送する。
【００２９】次に、上記の構成におけるルータ４００の
処理について説明する。
【００３０】図６は、本発明のルータの処理を示すフロ
ーチャートである。
【００３１】ステップ１０１） パケット転送部４１０
にパケットが到着する。
【００３２】ステップ１０２） パケット転送部４１０
において、到着したパケットがＷｅｂリクエストである
かを判定し、Ｗｅｂリクエストである場合には、ステッ
プ１０３に移行し、そうでない場合には、ステップ１０
５に移行する。
【００３３】ステップ１０３） パケット転送部４１０
では、到着したパケットをコピーして、コピーパケット
アドレス書換え部４２０に転送する。
【００３４】ステップ１０４） コピーパケットアドレ
ス書換え部４２０では、宛先アドレスを当該ルータ４０
０に直接収容されるキャッシュサーバのものに変更し、
パケット転送部４１０に転送する（ステップ１０７に移
行する）。ステップ１０５） パケット転送部４１０
は、到着したパケットについて、Ｗｅｂコンテンツデー
タでかつ当該ルータに直接収容されるキャッシュサーバ
がローカルなキャッシュサーバであるかを判定し、そう
である場合には、ステップ１０６に移行し、そうでない
場合には、ステップ１０７に移行する。
【００３５】ステップ１０６） コピーパケットアドレ
ス書換え部４２０では、宛先アドレスを当該ルータに直
接収容されたキャッシュサーバ３００のものに変更し、
パケット転送部４１０に転送する。
【００３６】ステップ１０７） パケット転送部４１０
は、パケットの宛先に従って、他のルータ４００また
は、キャッシュサーバ３００に転送する。
【００３７】次に、前述の構成のキャッシュサーバ３０
０の処理について説明する。
【００３８】図７は、本発明のキャッシュサーバの処理
を示すフローチャートである。
【００３９】ステップ２０１） キャッシュサーバ３０
０のダウンロード部３１０にパケットが到着する。
【００４０】ステップ２０２） ダウンロード部３１０
は、到着したパケットの内容がＷｅｂリクエストかを判
定し、Ｗｅｂリクエストの場合にはステップ２０３に移
行し、そうでない場合にはステップ２０７に移行する。
【００４１】ステップ２０３） 当該キャッシュサーバ
３００がキャッシュしているかを検索する。
【００４２】ステップ２０４） 当該キャッシュサーバ
３００がキャッシュデータを保持している場合には、キ
ャッシュ部３２０にキャッシュデータを要求し、保持し
ていない場合には、なにもしない。
【００４３】ステップ２０５） キャッシュ部３２０
は、キャッシュデータをダウンロード部３１０に転送す
る。
【００４４】ステップ２０６） ダウンロード部３１０
は、キャッシュデータを要求元のクライアントに転送す
る。
【００４５】ステップ２０７） ステップ２０２におい
て、Ｗｅｂリクエストではなく、コンテンツである場合
には、キャッシュ部３２０に当該コンテンツデータを転
送する。
【００４６】ステップ２０８） キャッシュ部３２０で
は、データをキャッシュする。
【００４７】次に、クライアント１００の動作について
説明する。
【００４８】図８は、本発明のクライアントの処理を示
すフローチャートである。
【００４９】ステップ３０１） クライアント１００
は、Ｗｅｂサーバ（キャッシュサーバ）３００にＷｅｂ
コンテンツを要求する。
【００５０】ステップ３０２） クライアント１００
は、ダウンロードされたデータを取得する。但し、複数
のサーバからダウンロードされてきた場合には、距離的
に最も近いサーバ以外のサーバとの接続を切断する。
【００５１】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を説明す
る。
【００５２】図９は、本発明の一実施例のシステム構成
を示す。図３のキャッシュサーバ３００のうち、１つを
クライアント１００の目的とするオブジェクトを有する
オリジナルサーバ２００として説明する。
【００５３】以下では、クライアント１００のローカル
サーバからオリジナルサーバ２００にコンテンツ取得要
求を発行した場合の動作を説明する。
【００５４】（１） クライアント１００は、宛先アド
レスをオリジナルサーバ２００宛とするＷｅｂリクエス
トを発行し、当該リクエストを含むパケットをルータ４
００ａに転送する。
【００５５】（２）ルータ４００ａは、クライアント１
００からのパケットを取得し、当該パケットがＷｅｂリ
クエストであるため、当該パケットをそのままオリジナ
ルサーバ２００への経路へ向けて転送する。
【００５６】（３）ルータ４００ｂは、パケットを取得
し、当該パケットをその宛先アドレスに従い、そのまま
オリジナルサーバ２００への経路に向けて転送する。す
なわち、ルータ４００ｃへ転送する。また、収容される
キャッシュサーバ３００ｂのアドレスに書き換え、当該
アドレスに従って、キャッシュサーバ３００ｂにパケッ
トを転送する。
【００５７】（４）キャッシュサーバ３００ｂは、ルー
タ４００ｂから取得したパケットについて、Ｗｅｂリク
エストかを判定し、当該パケットはＷｅｂリクエストで
あるため、当該キャッシュサーバ３００ｂが当該コンテ
ンツを保持しているかを検索する。当該キャッシュサー
バ３００ｂはリクエストに対応するコンテンツを持って
いないため、なにもしない。
【００５８】（５） ルータ４００ｃは、パケットを取
得し、当該パケットをその宛先アドレスに従い、そのパ
ケットをそのままオリジナルサーバ２００への経路に向
けて転送する。また、当該パケットがＷｅｂリクエスト
であるため、当該パケットをコピーし、コピーパケット
アドレス書換え部４２０において、宛先アドレスを当該
ルータ４００ｃに直接収容されるキャッシュサーバ３０
０ａのアドレスに書き換え、当該アドレスに従って、キ
ャッシュサーバ３００ａに転送する。
【００５９】（６） オリジナルサーバ２００は、ルー
タ４００ｃから取得したパケットについて、Ｗｅｂリク
エストかを判定し、当該パケットはＷｅｂリクエストで
あるため、当該オリナルサーバ２００が当該コンテンツ
を保持しているかを検索する。当該オリジナルサーバ２
００はリクエストに対応するコンテンツを持っているた
め、キャッシュ部３２０にキャッシュデータを要求し、
データに要求元のクライアント１００の宛先アドレスを
設定し、ダウンロード部よりルータ４００ｃに転送す
る。
【００６０】（７） キャッシュサーバ３００ａは、ル
ータ４００ｃから取得したパケットについて、Ｗｅｂリ
クエストかを判定し、当該パケットはＷｅｂリクエスト
であるため、当該キャッシュサーバ３００ａが当該コン
テンツを保持しているかを検索する。当該キャッシュサ
ーバ３００ａはリクエストに対応するコンテンツを持っ
ていないため、なにもしない。
【００６１】（８） ルータ４００ｃは、オリジナルサ
ーバ２００から取得したパケットがＷｅｂコンテンツデ
ータであり、その宛先が直接接続されているルータ４０
０ｂやキャッシュサーバ３００ａ宛ではないので、宛先
アドレスとなっているコンテンツ要求元のクライアント
１００への経路に対して当該パケットを転送する。
【００６２】（９） ルータ４００ｂは、オリジナルサ
ーバ２００から取得したパケットがＷｅｂコンテンツデ
ータであり、かつ、ルータ４００ｂに直接接続されてい
るキャッシュサーバが、クライアントにとってのローカ
ルキャッシュサーバであるので、そのパケットの宛先ア
ドレスをキャッシュサーバ３００ｂに変更してキャッシ
ュサーバ３００ｂへ転送する。
【００６３】（１０） キャッシュサーバ３００ｂは、
転送されてきたＷｅｂコンテンツデータをキャッシュ
し、さらに、そのデータをクライアント１００へ転送す
る。
【００６４】（１１） クライアント１００は、当該
パケットを取得する。
【００６５】また、上記では、図６、図７に示すルータ
及びキャッシュサーバの動作に基づいて説明している
が、図６に示すルータの動作及び図７に示すキャッシュ
サーバの動作をプログラムとして構築し、ルータ、キャ
ッシュサーバとして利用されるコンピュータに接続され
るディスク装置や、フロッピー（登録商標）ディスクに
格納しておき、本発明を実施する際にインストールする
ことにより、容易に本発明を実現できる。
【００６６】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用
が可能である。
【００６７】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、図１０
に示すダウンロード以外に発生するトラヒック量のシミ
ュレーションによる評価結果からわかるように、ルート
上のキャッシュサーバのみ利用するため、キャッシュサ
ーバにかかる平均的な負荷はＩＣＰ方式に比べて低い。
ここでは、ランダムグラフ法を用いてＮ個のキャッシュ
サーバ間にリンクを張り、ネットワークモデルを作成し
たものである。簡単のため、コンテンツサイズは全て同
じとした。トラヒック量は、ＩＣＰ方式、本発明の方式
（ＣＯＲ：Cache On the Route）のそれぞれにおいてオ
ブジェクトダウンロード以外に発生するトラヒック量と
した。この結果から、本発明の方法（ＣＯＲ）は、従来
のＩＣＰ方式に比べて余分に発生するトラヒック量を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の原理を説明するための図である。
【図２】本発明の原理構成図である。
【図３】本発明のシステム構成図である。
【図４】本発明のルータの構成図である。
【図５】本発明のキャッシュサーバの構成図である。
【図６】本発明のルータの処理を示すフローチャートで
ある。
【図７】本発明のキャッシュサーバの処理を示すフロー
チャートである。
【図８】本発明のクライアントの処理を示すフローチャ
ートである。
【図９】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図１０】ダウンロード以外に発生するトラヒック量で
ある。
【符号の説明】
１００ クライアント ２００ オリジナルサーバ ３００ キャッシュサーバ ３１０ ダウンロード手段、ダウンロード部 ３２０ キャッシュ手段、キャッシュ部 ４００ ルータ ４１０ パケットコピー手段、パケット転送部 ４２０ アドレス書換え手段、コピーパケットアドレス
書換え部 ４３０ パケット転送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 12/56 Ｆターム(参考） 5B082 HA02 HA08 5K030 HA08 HB19 HD03 HD09 LB05 LE01 5K033 CB09 DB18 EC03 9A001 BZ03 CC02 FF03 JJ25 JJ27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ネットワーク上において、クライアント
    とルータが直接接続され、該ルータには、他のルータま
    たは、キャッシュサーバが接続される分散キャッシング
    システムにおいて、クライアントからのコンテンツ要求
    に対してコンテンツを提供可能な分散キャッシング方法
    において、 前記クライアントからコンテンツ要求が発行されると、
    ルータでは、該コンテンツ要求を宛先アドレスの経路に
    向けて転送すると共に、該ルータに直接収容されるキャ
    ッシュサーバがある場合には、該コンテンツ要求をコピ
    ーし、該コンテンツ要求の宛先アドレスを当該ルータに
    直接収容されたキャッシュサーバのアドレスに書換え、
    書き換えられたアドレスに従って、該コンテンツ要求を
    転送し、 前記ルータから前記コンテンツ要求を取得したキャッシ
    ュサーバでは、該コンテンツ要求に対応するコンテンツ
    を検索し、検索できた場合には、該ルータにコンテンツ
    を転送し、 前記キャッシュサーバから前記コンテンツを取得したル
    ータでは、該コンテンツの転送先のアドレスが、該ルー
    タに直接収容されたキャッシュサーバまたは、ローカル
    なキャッシュサーバである場合には、該コンテンツの宛
    先アドレスを直接収容された該キャッシュサーバに書き
    換えて、書換えられたアドレスに該コンテンツを転送
    し、そうでない場合には、該コンテンツの宛先アドレス
    の経路に向けて転送することを特徴とする分散キャッシ
    ング方法。
  2. 【請求項２】 前記クライアントでは、 複数のキャッシュサーバからコンテンツがダウンロード
    された場合には、距離的に最も近いキャッシュサーバ以
    外との接続を切断する請求項１記載の分散キャッシング
    方法。
  3. 【請求項３】 ネットワーク上において、クライアント
    とルータが直接接続され、該ルータには、他のルータま
    たは、キャッシュサーバが接続され、該クライアントの
    コンテンツ要求に対してコンテンツを提供可能な分散キ
    ャッシュシステムであって、 前記クライアントは、 直接接続されているルータにコンテンツ要求を発行する
    要求発行手段と、 前記ルータからコンテンツを取得するコンテンツ取得手
    段とを有し、 前記ルータは、 前記クライアントからコンテンツ要求が発行されると、
    当該ルータに直接収容されるキャッシュサーバがある場
    合には、該コンテンツ要求をコピーするパケットコピー
    手段と、 前記コンテンツ要求の宛先アドレスを当該ルータに直接
    収容されたキャッシュサーバのアドレスに書換えるアド
    レス書換え手段と、 前記コンテンツ要求の宛先アドレスへの経路に向けて該
    コンテンツ要求を転送すると共に、当該ルータに直接収
    容されるキャッシュサーバがある場合には、前記アドレ
    ス書換え手段で書き換えられたアドレスに前記コンテン
    ツ要求を転送するパケット転送手段とを有し、 前記キャッシュサーバは、 コンテンツデータを保持するキャッシュ手段と、 前記ルータから前記コンテンツ要求を取得し、該コンテ
    ンツ要求に対応するコンテンツを前記キャッシュ手段よ
    り検索し、検索できた場合には、コンテンツをダウンロ
    ードし、該ルータに転送するダウンロード手段とを有す
    ることを特徴とする分散キャッシングシステム。
  4. 【請求項４】 前記ルータにおいて、 前記アドレス書換え手段は、 前記キャッシュサーバから取得した前記コンテンツの転
    送先のアドレスが、該ルータに直接収容されるキャッシ
    ュサーバまたは、ローカルなキャッシュサーバである場
    合には、該コンテンツの宛先アドレスを直接収容される
    キャッシュサーバに書き換える手段を含み、 前記パケット転送手段は、 前記アドレス書換え手段で書換えられたアドレスに該コ
    ンテンツを転送し、前記キャッシュサーバから取得した
    前記コンテンツの転送先のアドレスが、該ルータに直接
    収容されるキャッシュサーバまたは、ローカルなキャッ
    シュサーバでない場合には、該コンテンツの宛先アドレ
    スへの経路に転送する手段を含む請求項３記載の分散キ
    ャッシングシステム。
  5. 【請求項５】 前記クライアントは、 複数のキャッシュサーバからコンテンツがダウンロード
    された場合には、距離的に最も近いキャッシュサーバ以
    外との接続を切断する手段を含む請求項３記載の分散キ
    ャッシングシステム。
  6. 【請求項６】 ネットワーク上において、クライアント
    とルータが直接接続され、該ルータには、他のルータま
    たは、キャッシュサーバが接続され、該クライアントの
    コンテンツ要求に対してコンテンツを提供可能な分散キ
    ャッシングシステムにおいて、クライアントに搭載され
    る分散キャッシュ制御プログラムを格納した記憶媒体で
    あって、 直接接続されているルータにコンテンツ要求を発行する
    要求発行プロセスと、 前記ルータからコンテンツを取得した際に、複数のキャ
    ッシュサーバからコンテンツがダウンロードされた場合
    には、距離的に最も近いキャッシュサーバ以外との接続
    を切断するプロセスを含むことを特徴とする分散キャッ
    シュ制御プログラムを格納した記憶媒体。
  7. 【請求項７】 ネットワーク上において、クライアント
    とルータが直接接続され、該ルータには、他のルータま
    たは、キャッシュサーバが接続され、該クライアントの
    コンテンツ要求に対してコンテンツを提供可能な分散キ
    ャッシングシステムにおいて、ルータに搭載される分散
    キャッシュ制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、 前記クライアントからコンテンツ要求が発行されると、
    当該ルータに直接収容されるキャッシュサーバがある場
    合には、該コンテンツ要求をコピーするパケットコピー
    プロセスと、 前記コンテンツ要求の宛先アドレスを前記ルータに直接
    収容されるキャッシュサーバのアドレスに書換えるアド
    レス書換えプロセスと、 前記コンテンツ要求のアドレス及び、書き換えられたア
    ドレスに前記コンテンツ要求を転送するパケット転送プ
    ロセスとを有することを特徴とする分散キャッシュ制御
    プログラムを格納した記憶媒体。
  8. 【請求項８】 前記アドレス書換えプロセスは、 前記キャッシュサーバから取得した前記コンテンツの転
    送先のアドレスが、該ルータに直接収容されるキャッシ
    ュサーバまたは、ローカルなキャッシュサーバである場
    合には、該コンテンツの宛先アドレスを直接収容される
    キャッシュサーバに書き換えるプロセスを含み、 前記パケット転送プロセスは、 前記キャッシュサーバから取得した前記コンテンツの転
    送先のアドレスが、該ルータに直接収容されるキャッシ
    ュサーバまたは、ローカルなキャッシュサーバである場
    合には、前記アドレス書換えプロセスで書換えられたア
    ドレスに該コンテンツを転送し、前記キャッシュサーバ
    から取得した前記コンテンツの転送先のアドレスが、該
    ルータに直接収容されたキャッシュサーバまたは、ロー
    カルなキャッシュサーバでない場合には、該コンテンツ
    の宛先アドレスへの経路に該コンテンツを転送するプロ
    セスを含む請求項７記載の分散キャッシュ制御プログラ
    ムを格納した記憶媒体。
  9. 【請求項９】 ネットワーク上において、クライアント
    とルータが直接接続され、該ルータには、他のルータま
    たは、キャッシュサーバが接続され、該クライアントの
    コンテンツ要求に対してコンテンツを提供可能な分散キ
    ャッシングシステムにおいて、キャッシュサーバに搭載
    される分散キャッシュ制御プログラムを格納した記憶媒
    体であって、 前記ルータから前記コンテンツ要求を取得し、該コンテ
    ンツ要求に対応するコンテンツを前記記憶手段より検索
    し、検索できた場合には、コンテンツをダウンロード
    し、該ルータに転送するダウンロードプロセスとを有す
    ることを特徴とする分散キャッシュ制御プログラムを格
    納した記憶媒体。
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