JP2001242895A - オーディオ符号化装置およびオーディオ符号化方法 - Google Patents

オーディオ符号化装置およびオーディオ符号化方法

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JP2001242895A JP2000051775A JP2000051775A JP2001242895A JP 2001242895 A JP2001242895 A JP 2001242895A JP 2000051775 A JP2000051775 A JP 2000051775A JP 2000051775 A JP2000051775 A JP 2000051775A JP 2001242895 A JP2001242895 A JP 2001242895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】符号化処理に時間を要するオーディオ信号が入
力されたときに、オーディオ符号化器の符号化処理が間
に合わずにリアルタイム性が維持できなくなる事態を防
止する。 【解決手段】占有量検出部31は、オーディオ符号化器
32の前段に設けられたバッファ30の占有量を検出す
る。検出されたバッファ占有量が一定の値を超えたとき
に、符号化処理のうち最も演算量を必要とするノイズア
ロケーション部35によるビット/ノイズ割当て演算の
反復処理の反復回数が制限される。このようにビット/
ノイズ割当てにおける反復の回数を動的に制限すること
により、音質を維持しつつリアルタイム処理を行うこと
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオ符号化装
置およびオーディオ符号化方法に関し、特に放送などで
入力されるオーディオ信号をDolby AC−3やM
PEG規格などに基づきリアルタイムでディジタル圧縮
するオーディオ符号化装置およびオーディオ符号化方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テープメディアを用いたVCR等
の置き換えをねらい、DVD−RAMなどの書き換え型
ディスクメディアを利用した、ビデオ・オーディオ情報
のディジタル録画・録音が注目されている。ディジタル
記録では、ビデオ・オーディオの情報がそれぞれ別個に
ディジタル化され、それをMPEGなどの規格に従って
帯域圧縮を行い、多重化した後にメディアに記録する。
オーディオ信号の帯域圧縮には、MPEG1 Laye
r I/II/III、MPEG2 AAC、Dolby
AC−3など、いくつかの方式が存在する。
【0003】これらの圧縮方式では、オーディオ信号を
所定のサンプル群としてまとめて処理を行うため、通常
は、オーディオ符号化器の前段には小容量のバッファが
必要になる。
【0004】ここで、MPEG1 LayerIII の符
号化方式について説明する。このMPEG1 Laye
rIII は、人間の聴覚特性を利用したオーディオ符号化
方式であり、オーディオ信号を複数の帯域に周波数分割
し、各帯域別に感度の高い音の情報を選択的に符号化
し、感度の低い音の情報の符号化を省くことにより帯域
圧縮を図るものである。
【0005】このMPEG1 LayerIII のオーデ
ィオ符号化においては、入力オーディオ信号は時間領域
から複数の周波数領域へ写像される。同時に、量子化に
おけるビット割り当てを決定するために、心理聴覚特性
に基づいて、各周波数帯域毎に許容されるノイズ成分の
信号成分に対する比率(SMR)が求められる。そし
て、この結果を元に、各帯域別に量子化ノイズの割り当
てを行うというノイズアロケーションが実行される。
【0006】すなわち、心理聴覚特性の計算の結果、聴
覚の感度が高く、マスキング効果が効かない帯域に対し
ては、量子化ステップを細かくして量子化ノイズのレベ
ルを低くし、一方マスキング効果が良く効く帯域に対し
ては多くの量子化ノイズが許容されるため、粗い量子化
を行う。
【0007】以上の処理のうち、特に演算量を必要とす
るのがノイズアロケーションの処理である。一般に、オ
ーディオデータの周波数帯域毎に最適なビット量あるい
は量子化ノイズ量を算出するためには、そのための演算
を繰り返し実行しながら最適値に近づけていくという反
復処理が必要となる。この反復処理は、すべての帯域の
量子化後の歪みが許容される条件になるか、あるいはこ
れ以上の最適化が不可能であると判断されるまで繰り返
えされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オーディオの
符号化処理をリアルタイムに行う必要がある場合には、
上述のノイズアロケーションの演算量が大きいことが問
題になる。特に、オーディオの符号化は、DSPやマイ
クロプロセッサなどのソフトウェアベースで実現される
ことが多く、演算量が想定する以上に増大すると、符号
化処理が間に合わず、符号化データとして出力されるビ
ットストリームに重大な欠陥をもたらす可能性がある。
あるオーディオデータを符号化したときの上述のノイズ
アロケーション処理における反復の回数の遷移の様子を
図7に示す。
【0009】図7から明らかなように、反復の回数(ル
ープ回数)は入力されるオーディオデータの内容により
大きく変化する。この図7は、反復処理に要した演算量
が、平均で全体の演算量の約50%を超え、瞬間的に
は、全体の80%程度の演算量となる場合も発生した場
合の例である。
【0010】このため、反復の回数を非常に多く必要と
するオーディオデータが連続して入力された場合、それ
に対応する演算能力を持たない符号化器ではリアルタイ
ム処理が破綻する恐れがある。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、ノイズ割当てにおける反復の回数を動的に制限
できるようにし、音質を維持しつつリアルタイム処理を
行うことが可能なオーディオ符号化装置およびオーディ
オ符号化方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、ディジタル方式で表現されたオーディオ
データを所定の処理単位に分割する手段と、分割された
オーディオデータの周波数帯域毎に最適なビット量ある
いは量子化ノイズ量を、その算出のための演算の反復処
理によって求める最適化手段とを有し、前記最適化手段
によって得られたビット量あるいは量子化ノイズ量に応
じて周波数帯域毎に符号化を行うオーディオ符号化装置
において、前記オーディオ符号化装置の前段に設けられ
たバッファメモリに格納されたオーディオデータの占有
量を検出するバッファ占有量検出手段と、前記バッファ
占有量検出手段によって検出されたバッファ占有量に応
じて、前記最適化手段の反復回数を制限する反復回数制
限手段とを具備することを特徴とする。
【0013】このオーディオ符号化装置においては、バ
ッファ占有量に基づいて最適化手段の反復回数を動的に
制限することができる。したがって、ビット/ノイズア
ロケーションを求める最適化処理に多くのサイクル数を
要するオーディオ信号が単発的に入力された場合には、
バッファの空き容量が十分にあるため、前後にある反復
回数の少ないオーディオ信号の符号化処理と相殺し、最
適化処理を簡略化することなく継続することができる。
さらに、最適化処理が困難なオーディオ信号が連続して
入力された場合には、最適化処理の反復回数を段階的に
削減すること等により、符号化処理の破綻を防止するこ
とが可能となる。よって、音質を維持しつつリアルタイ
ムにオーディオ信号を符号化することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る符号化装置のブロック図である。この符号化装置は
たとえば放送などで入力されるビデオ・オーディオ情報
を符号化してDVD−RAMなどの書き換え型ディスク
メディアにディジタル記録するために用いられるもので
ある。入力されたビデオおよびオーディオ信号はそれぞ
れA/Dコンバータ11,13によってディジタル化さ
れた後、ビデオエンコーダ12およびオーディオエンコ
ーダ14に送られ、そこで符号化される。符号化された
ビデオおよびオーディオはマルチプレクサ15によって
多重化された後に、DVD−RAMメディアなどに記録
される。
【0015】オーディオエンコーダ14は、図示のよう
に、バッファ30、占有量検出部31、およびオーディ
オ符号化器32などから構成されている。バッファ30
はA/Dコンバータ13から出力されるPCMオーディ
オ信号を一時的に蓄積するためのものである。
【0016】符号化処理は、所定のサンプル群単位で行
われるため、バッファ30内にPCMオーディオ信号が
所定の量だけ蓄積され、符号化処理が開始可能になった
時点で、蓄積されたオーディオデータがオーディオ符号
化器32に出力される。MPEG−1 LayerIII
の場合、符号化処理が開始可能となるのはオーディオデ
ータが1152サンプル分バッファに蓄積されたときで
ある。この1処理単位をフレームと呼ぶ。
【0017】オーディオ符号化器32は図示のようにフ
ィルタバンク33、心理聴覚モデル34,ノイズアロケ
ーション部35,および文法生成部36から構成されて
いる。
【0018】フィルタバンク33は、ポリフェーズフィ
ルタと、変形離散コサイン変換(MDCT)と呼ばれる
直交変換とを用いて、入力されるオーディオ信号を時間
領域から周波数領域へ写像する。この場合、入力された
オーディオ信号はまずポリフェーズフィルタによって3
2個の帯域に分割され、さらに各帯域がMDCTにより
18個の周波数成分系列で表現される。これにより得ら
れた576個の周波数成分はSFB(スケールファクタ
バンド)と呼ばれる20個の帯域に分けられる。
【0019】心理聴覚モデル34では、人の聴覚特性に
おける、最小可聴限界(聴覚が知覚できる最小レベルの
音)及びマスキング効果(ある周波数の音の成分が近傍
の周波数の音の成分を聞き取れなくする効果)を利用し
て、各SFB毎に許容されるノイズレベルと信号レベル
との比を表すSMRが計算される。
【0020】ノイズアロケーション部35では、これら
の情報を元に各SFB毎のスケールファクタとグローバ
ルゲインが計算される。スケールファクタは、各SFB
の相対的な量子化の重みづけを表すものであり、スケー
ルファクタが大きいほど細かい量子化が行われるように
コントロールされる。グローバルゲインは成分全体を量
子化するための量子化スケールである。値が大きいほど
粗い量子化が行われる。すなわち、心理聴覚モデル34
の計算の結果、聴覚の感度が高く、マスキング効果が効
かない帯域に対しては、量子化ステップを細かくして量
子化ノイズのレベルを低くし、マスキング効果が良く効
く帯域に対しては多くの量子化ノイズが許容されるた
め、粗い量子化を行う。ここでは、このような量子化ス
テップの決定が行われ、そしてその決定された量子化ス
テップに基づいて量子化(符号化)が実行される。
【0021】ノイズアロケーション部35における処理
内容を示したフローチャートを図2に示す。まず、ステ
ップS10で該当するサンプル群を符号化するのに利用
可能なビット数を算出する。これは、ビットレートと前
のフレームの符号化処理の結果、繰り越されたビット量
から求められる。ステップS11では、最適化を行うた
めの量子化重みづけに関するパラメータをリセットす
る。リセットした直後は、すべての帯域を同じ重み付け
で量子化するように設定される。
【0022】そして、周波数成分すべてが0であるか否
かをステップS12でチェックし、いずれかの成分が非
ゼロであれば(無音部分でない)、ステップS13のノ
イズ割当ての決定のための反復処理によって最適な量子
化ノイズの配分とその時の使用するビット量を求める。
【0023】ステップS14における未使用ビットの計
算処理では、ステップS13で求めたビット量から、次
回のサンプル群の処理に繰り越すビット量の計算を行
う。
【0024】ここで、ステップS13のノイズ割当て反
復処理の基本的な手順を図3に示す。
【0025】まず、ステップS20では、与えられたビ
ット量・重み付けで各帯域毎に量子化を行い、そのとき
の符号量を算出する。量子化は、各帯域の重み付けを行
うスケールファクタと、帯域全体の量子化ステップを表
すグローバルゲインの2種類のパラメータを用いて行わ
れる。量子化の結果発生する符号量が、図2のステップ
S10で求めた利用可能なビット量を超えないように制
御される。最初の条件では、各帯域が同じように量子化
されるため、量子化ノイズが可聴周波数を超える帯域が
発生する可能性が高い。ステップS21では歪み量に基
づく重み付けパラメータの修正処理が行われる。この場
合、各帯域別に量子化後の歪みが求められ、歪みが許容
値を超える帯域が存在するかどうかをチェックし、存在
する場合には該当する帯域のスケールファクタを修正す
ることにより、帯域別の量子化の重み付けを変更する。
この手続きを、すべての帯域の歪みが許容される条件に
なるか、あるいはこれ以上の最適化が不可能であると判
断されるまで繰り返す(ステップS23)。これによ
り、各帯域の量子化の粗さが決定され、それがパラメー
タとして保存される(ステップS24)。
【0026】このように、ノイズアロケーション部35
では、SFB毎のスケールファクタが、反復処理によっ
て段階的に最適化される。一例として、ある信号を入力
したときのSFB毎のビット配分が変化する様子を示し
た図を図5に示す。
【0027】反復の初期の段階ではビット配分がフラッ
トであり、この時点では量子化ノイズが可聴域に存在
し、十分な音質が得られない可能性があるが、符号化を
行うことは可能である。
【0028】図1の文法生成部36では、ノイズアロケ
ーション部35で各帯域別に量子化された信号を、MP
EGで決められたフォーマットにしてビットストリーム
として出力する。
【0029】占有量検出部31はバッファ30に格納さ
れているオーディオデータの占有量を検出するためのも
のであり、バッファ30の占有量を監視し、それによっ
て検出したオーディオデータの占有量をノイズアロケー
ション部35に通知する。
【0030】占有量検出部31から送出された占有量が
一定の値Tを超えたとき、ノイズアロケーション部35
は反復の回数を制限する。反復の回数の最大値rmax
占有量οの関係は、例えば次のような式で関係づけられ
る。
【0031】
【数1】
【0032】ここでT,οc およびcは定数である。ο
c およびcは、例えば1フレーム分のオーディオサンプ
ルが入力される時間t、バッファの総容量C(ビッ
ト)、時間tの間に符号化処理が終了するために十分な
反復回数の上限値Rを用いて次のように表現される。
【0033】 R=(οc −(C−1152×16))/c 上式はすなわち、バッファ30がオーバーフローしそう
になったときに、反復の回数を強制的にオーバーフロー
しない条件まで減少させることを意味する。Tの値をバ
ッファ30の総容量に近づけるほど、反復の回数の制限
が発生する確率は減少するが、反復の減少による音質の
劣化が大きくなる。Tの値を小さくすれば、バッファ3
0がオーバーフローしそうになる前から反復回数の制御
が行われるため緩やかな制御が実現される。
【0034】ここで、図4のフローチャートを参照し
て、反復回数制御の一連の処理の流れについて多説明す
る。
【0035】まず、占有量検出部31によりバッファ3
0の占有量が検出され(ステップS30)、そしてその
検出されたバッファ占有量oがしきい値Tよりも小さい
か、あるいはしきい値T以上であるかが判断される(ス
テップS31)。検出されたバッファ占有量oがしきい
値T以上である場合には、反復回数の上限値の制限が行
われ(ステップS32)、その範囲内で反復処理が行わ
れる。一方、バッファ占有量oがしきい値Tよりも小さ
い場合には、反復回数の制限は行われない。
【0036】以上のような制御を行うことにより、量子
化におけるビット割り当て(ビット量あるいは量子化ノ
イズ量)の最適化処理に多くのサイクル数を要するオー
ディオ信号が単発的に入力された場合には、バッファ3
0の空き容量が十分にあるため、前後にある反復回数の
少ないオーディオ信号の符号化処理と相殺し、最適化処
理を簡略化することなく継続することができる。さら
に、最適化処理が困難なオーディオ信号が連続して入力
された場合には、最適化処理の反復回数を段階的に削減
すること等により、符号化処理の破綻を防止することが
可能となる。よって、音質を維持しつつ、入力オーディ
オ信号に起因する処理量の増大に伴うリアルタイム性の
破綻を防ぐことができる。
【0037】図6には、本実施形態のオーディオ符号化
装置の第2の例が示されている。
【0038】本例は、他の符号化方式で符号化されたデ
ィジタル放送のオーディオビットストリームを受信し、
それを例えばMPEG1 LayerIII で符号化する
場合の構成である。オーディオデコーダ51はディジタ
ル放送の復号化器であり、このオーディオデコーダ51
の前段には図示のようにバッファ50が設けられる。
【0039】オーディオ符号化器52はオーディオデコ
ーダ51によってデコードされたオーディオ信号を入力
し、それをディジタル記録するためにMPEG1 La
yerIII で符号化する。このオーディオ符号化器52
内に設けられているフィルタバンク53、心理聴覚モデ
ル54、ノイズアロケーション部55、文法生成部56
は、それぞれ図1のフィルタバンク33、心理聴覚モデ
ル34,ノイズアロケーション部35,および文法生成
部36と同一機能を有するものである。
【0040】また、占有量検出部57は図1の占有量検
出部31に相当するものであり、オーディオデコーダ5
1の前段に設けられたバッファ50の占有量を検出し、
それをノイズアロケーション部55に通知する。
【0041】このように、ディジタル放送の復号化器で
あるオーディオデコーダ51の前段にバッファを配置
し、そのバッファ占有量に基づいて反復回数の制限を行
うようにしても、図1と同様の効果を得ることができ
る。
【0042】なお、以上の実施形態では、オーディオ符
号化方式としてMPEG1 LayerIII を例に説明
したが、他の符号化方式であるMPEG1 Layer
I/IIやMPEG2AAC、Dolby AC−3など
の符号化方式についても同様な制御を行うことができ
る。
【0043】また、心理聴覚特性に基づいたビット割り
当てに従って量子化・符号化を行うというMPEG1
LayerIII などのソフトウェアエンコーダに、バッ
ファ占有量を検出し、そのバッファ占有量に従って反復
回数の制限を行うという手順を組み込むことにより、本
実施形態の機能構成をすべてコンピュータプログラムに
よって実現することもできる。このコンピュータプログ
ラムをコンピュータ読みとの可能な記録媒体を通じてコ
ンピュータに導入することにより、オーディオ信号の符
号化をソフトウェア処理でリアルタイムに行うことが可
能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リアルタイム性が要求される音声やオーディオの符号化
において、前段にバッファを配置し、そのバッファの占
有量に応じてビット配分の演算の反復回数を制御するこ
とにより、符号化が困難なオーディオ信号が単発的に入
力された場合には音質の劣化なしにリアルタイム処理が
破綻することを防ぎ、符号化が困難なオーディオ信号が
連続して入力されたときには緩やかな音質の劣化を伴い
ながらリアルタイム処理の破綻を防ぐことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオーディオ符号化装
置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で用いられるノイズアロケーション
処理の手順を示すフローチャート。
【図3】同実施形態のノイズアロケーション処理で行わ
れる最適化処理の手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態で用いられる反復回数制限処理の手
順を示すフローチャート。
【図5】反復による量子化の重み付けの遷移を表す図。
【図6】ディジタル放送を符号化する場合のオーディオ
符号化装置の構成を示すブロック図。
【図7】ノイズアロケーション処理における反復回数の
変化を表す図。
【符号の説明】
30,50…バッファ 31,57…占有量検出部 32,52…オーディオ符号化器 33,53…フィルタバンク 34,54…心理聴覚モデル 35,55…ノイズアロケーション部 36,56…文法生成処理 51…オーディオデコーダ S10…該当フレームで利用できるビット量の算出処理 S11…量子化重みづけに関するパラメータのリセット
処理 S12…無音部分であるか否かの判別処理 S13…ノイズ割当ての決定のための反復処理 S14…繰越しとなるビット量の計算処理 S20…与えられたビット量・重み付けでの量子化処理 S21…帯域別の量子化後の歪みの算出処理 S22…歪み量に基づく重み付けパラメータの修正処理 S23…終了条件の判別処理 S24…得られたパラメータの保存処理

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル方式で表現されたオーディオ
    データを所定の処理単位に分割する手段と、分割された
    オーディオデータの周波数帯域毎に最適なビット量ある
    いは量子化ノイズ量を、その算出のための演算の反復処
    理によって求める最適化手段とを有し、前記最適化手段
    によって得られたビット量あるいは量子化ノイズ量に応
    じて周波数帯域毎に符号化を行うオーディオ符号化装置
    において、 前記オーディオ符号化装置の前段に設けられたバッファ
    メモリに格納されたオーディオデータの占有量を検出す
    るバッファ占有量検出手段と、 前記バッファ占有量検出手段によって検出されたバッフ
    ァ占有量に応じて、前記最適化手段の反復回数を制限す
    る反復回数制限手段とを具備することを特徴とするオー
    ディオ符号化装置。
  2. 【請求項2】 オーディオデータを符号化するためのオ
    ーディオ符号化方法であって、 バッファメモリを介して入力されるディジタル方式で表
    現されたオーディオデータを所定の処理単位に分割する
    ステップと、 分割されたオーディオデータの周波数帯域毎に最適なビ
    ット量あるいは量子化ノイズ量を、その算出のための演
    算の反復処理によって求める最適化ステップと、 前記最適化ステップによって得られたビット量あるいは
    量子化ノイズ量に応じて周波数帯域毎に符号化を行うス
    テップと、 前記バッファメモリに格納されたオーディオデータの占
    有量を検出するバッファ占有量検出ステップと、 前記バッファ占有量検出ステップによって検出されたバ
    ッファ占有量に応じて、前記最適化ステップの反復回数
    を制限するステップとを具備することを特徴とするオー
    ディオ符号化方法。
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