JP2001239079A - 床タイルの寸法裁断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】壁際の床面に貼る床タイルを正確に裁断しなけ
ればならない、そのためには、従来の工法では熟練を要
し時間がかかり過ぎた。 【解決手段】貼り終えた床タイルの一辺に、裁断板前部
に取り付けた基準爪を当接し、裁断板上には裁断する床
タイルを置き、平行に取り付けたスライドレールの先端
部と後部には、目盛り付き定規を平行に可動自在取り付
け、先端部の目盛り付き定規を壁面に当接することによ
り、裁断板上の床タイルは後部目盛り付き定規により、
正確に裁断線が決められる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、内装工事に関する
Ｐタイル及びタイルカーペット等の床タイルを施工する
際に、作業性の向上を容易に正確に寸法裁断する床タイ
ル寸法裁断器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、Ｐタイル及び、タイルカーペット
等を貼り始める際、寸法を割り出し、床面の中心付近よ
り貼り初め、壁際の床面に貼りつけるタイルは全て裁断
しなければないが、裁断するタイルを９図に示す様に、
壁面際に貼るタイル２６ａを、貼り終ったタイルの上に
正確に重ね合わせる、そして、定規となるタイル２６
ｂ、又は、同寸法の薄い板を、裁断するタイルの上に置
き、静かに一辺を壁面に当接し、裁断線２８をカッタナ
イフ等で、慎重に切り込み線を入れていた為に、作業が
面倒であり、且つ時間を浪費し、又重ね合わせたタイル
が少しでもズレルと合致しなくなるという欠点を有して
いた。

【０００３】又、従来工法として、タイルカーペット等
の軟質な材料には、図１０で示すコーナカッターと呼ば
れる工具を使い、壁面２４に強く押えながら壁際にそっ
て切断していたが、床面２５と壁面２４が必ずしも直角
でない為に、タイルカーペットと壁際に隙間ができ、
又、押さえながら切断する力が均等でない場合堅くなり
跳ね上がったり、隙間ができ切断に技術を要する欠点が
あった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、裁断するＰ
タイル及びタイルカーペット等を裁断板の上に配置し、
裁断板の両端部にスライドレールを装着し且つ、両先端
部と両後部に目盛付き定規を平行に取り付け、後部板バ
ネに固着した把手を前部に移動させ乍ら、先端部に取り
付けた目盛り付き定規を壁面に当接することにより、正
確にして且つ短時間であり、従来工法の様に熟練を必要
とせず且つ、不慣な人でも容易に裁断する事が出来る床
タイルの寸法裁断器を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、スライドレー
ル両先端部に装着した目盛り付き定規と、後部目盛り付
き定規を平行に取り付け且つ、板バネに固着した把手を
前部に移動させ、裁断板の上に配置したＰタイル等の寸
法を正確に裁断出来る床タイルの寸法裁断器を提供して
上記欠点を解消せんとしたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、裁断板の平行する両側
にスライドレールを取り付け、スライドレール可動部の
両先端部に取り付けた目盛り付き定規と、両後部に取り
付けた板バネに締着した目盛り付き定規の平行する間隔
は、Ｐタイルやタイルカーペットの寸法と合致させてい
るため、後部板バネに固着した把手を前部に移動させ両
先端部の目盛り付き定規を壁面に当接することにより裁
断板に配置したＰタイルやタイルカーペットを正確且つ
容易に裁断する事ができるものである。

【０００７】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図８において、裁断板１の上に設置した床タイル２６
を、後部枠７に当接し、図７で示す貼り終えた床タイル
２６の側面に１３、１３ａ、１３ｂ、１３ｃの測定基準
爪を当接し、板バネ６に固着した把手１５を壁面に移動
さしがら、目盛り付き定規４を壁面２４に当接し、且
つ、板バネ６に固着した把手１５を軽く押さえ、後部目
盛り付き定規５の目盛り１１ａ側面にカッターナイフ等
を沿わし裁断する。

【０００８】図４は、本体先端部の細部を解りやすくし
たものであり、先に述べた測定基準爪１３、１３ａ、１
３ｂ、１３ｃ、は床タイルの厚みが異なる為長円孔を設
け、調整ボルト２３を操作し上下出来るようにしたもの
であり、運搬用把手１４を持って、図５、図７で示す様
に、貼り終えた床タイル２６の側面に当接する。

【０００９】図３の部分図は、後部目盛り定規５の角度
固定具であり、同寸法の床タイルを数多く裁断するとき
に、板バネ６に固着した後部目盛り付き定規５の目盛り
１１の辺を、本体目盛り１２、１２ａに合わせ、角度固
定具の蝶ねじ１６を締め付ける事によって後部目盛り付
き定規が維持される。

【００１０】又、図３に示す角度固定具は、収縮自在で
あり角棒２０、角パイプ８、蝶ねじ１６で構成されてい
る、角度固定具の角棒２０は板バネ６に可動自在に取り
付け、角パイプ８は支持具９に可動自在に取り付けられ
ている。

【００１１】

【発明の効果】本発明、以上説明したような形態で実施
され、以下にに記載されるような効果を奏する。

【００１２】床タイル寸法裁断器を使用して施工するこ
とにより、視力の衰えた人や内装工事に熟練を要しない
人でも、正確に早く施工することが出来る効果がある。
又、床タイル、タイルカーペット等を同一寸法に多数裁
断する場合、後部目盛り付き定規を、１２、１２ａの目
盛りに合わせ短時間に多数の裁断が出来る。

【００１３】さらに、先端部及び後部に、目盛り付き定
規を取り付けたことにより、壁面のわずかな変形寸法も
簡単に測定する事が出来る。

【００１４】又、本体及び装着部品は、アルミ合金やプ
ラスチック等で、製造出来るために持運びが楽で簡単に
扱うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】床タイルの寸法裁断器の平面図である。

【図２】床タイルの寸法裁断器の斜視図である。

【図３】床タイルの寸法裁断器の後部目盛り付き定規と
角度固定具の詳細図である。

【図４】床タイルの寸法裁断器の実施例を示す正面から
見た詳細図である。

【図５】床タイルの寸法裁断器の実施例を示す前部の側
面図である。

【図６】床タイルの寸法裁断器の実施例を示す施工図で
ある。

【図７】床タイルの寸法裁断器の実施例を示す側面図で
ある。

【図８】床タイルの寸法裁断器の実施例を示す横断面図
である。

【図９】従来の実施例を示す施工図である。

【図１０】従来の実施例を示す工具を使用しての施工図
である。

【符号の説明】 １ 裁断板 ２ ２ａ スライドレール ３ ３ａ スライドレール可動部 ４ 目盛り付き定規 ５ 後部目盛り付き定規 ６ 板バネ ７ 後部框 ８ 角度固定具の角パイプ ９ 支持具 １０ １０ａ 板バネ支持具 １１ １１ａ １２ １２ａ 目盛り １３ １３ａ １３ｂ １３ｃ 測定基準爪 １４ 運搬用把手 １５ 把手 １６ 蝶ねじ １７ １７ａ 長円孔 １８ 測定基準爪の固定具 １９ １９ａ 目盛り付き定規取り付けビス ２０ 角度固定具の角棒 ２１ ２１ａ 先端部目盛り付き定規取り付け具 ２２ ２２ａ 角度固定具取り付けボルト ２３ ２３ａ ２３ｂ ２３ｃ 測定基準爪調整ボルト ２４ 壁面 ２５ 床タイル下地 ２６ ２６ａ ２６ｂ ２６ｃ 床タイル ２７ 工具 ２８ 裁断線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 裁断板の平行する両側にスライドレール
   を取り付け、スライドレール可動部の両先端部に、棒状
   の目盛り付き定規を可動自在に取り付け、又、スライド
   レール両後部には支持具を固着し、且つ、両先端部に取
   り付けた目盛り付き定規と平行に、棒状の板バネを支持
   具に可動自在に取り付け、又、板バネの上部には把手を
   固着し、板バネの下部には目盛り付き定規を可動な状態
   で取り付け、且つ、裁断板の先端下部には、床タイル測
   定基準になる爪を上下調整出来るように取り付け、且
   つ、平行する目盛り付き定規を、斜辺測定も出来るよう
   に、目盛り付き定規の片方に長円孔を設けたことを特徴
   とする、床タイル寸法裁断器。