JP2001235484A - 角加速度センサ及びそれを用いた電子装置 - Google Patents

角加速度センサ及びそれを用いた電子装置

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JP2001235484A
JP2001235484A JP2000044536A JP2000044536A JP2001235484A JP 2001235484 A JP2001235484 A JP 2001235484A JP 2000044536 A JP2000044536 A JP 2000044536A JP 2000044536 A JP2000044536 A JP 2000044536A JP 2001235484 A JP2001235484 A JP 2001235484A
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working fluid
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sensor
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Akira Kumada
明 久万田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化しても、正確な角加速度の検知ができ
る角加速度センサを提供する。 【解決手段】 角加速度センサ10は、環状の流路11
0を有する構造体11と、流路110に封止され、構造
体11に加えられた角加速度により移動する作動流体1
2と、作動流体12の移動方向に沿った面113aに設
けられた流速センサ13とを有することを特徴とする。 【効果】 本発明の角加速度センサは、作動流体の移動
を熱的なエネルギーを用いて検出し、作動流体の運動エ
ネルギーを減少させないので、作動流体の微少な移動を
検出することができ、正確に角加速度の検知ができる。
また、本発明の角加速度センサは、作動流体の移動方向
に沿った面に流速センサが設けられているため、作動流
体の流れが流速センサにより妨げらず、微少な角加速度
が与えられた場合でも作動流体が移動でき、正確に角加
速度の検知ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角加速度センサ及
びそれを用いた電子装置、特に、手ぶれ防止機能付きビ
デオカメラ、カーナビゲーションシステム、ポインティ
ングデバイスなどに用いられる角加速度センサ及びそれ
を用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の角加速度センサの断面図
を示す。なお、図8に示した角加速度センサ40の基本
的な構成は、特開平6−27130号広報に開示されて
いる。図8において、角加速度センサ40は、環状の流
路410を有する構造体41と、流路410に封止さ
れ、構造体41に加えられた角加速度により移動する作
動流体42と、作動流体42の移動方向に直交する面に
設けられた流速センサ43とを有する。流速センサ43
は、圧電体431と圧電体431の両面に設けられた電
極432と、電極432に接続されたリード線433と
を有する。
【0003】このような構成を有する角加速度センサ4
0に外部から角加速度が与えられた場合、構造体41は
直ちに回転運動を始めるが、慣性力により作動流体42
は静止状態を保とうとする。したがって、作動流体42
は、外部から構造体41に与えられた角加速度に対応す
るエネルギーで流路410を移動する。そして、外部か
ら作動流体42に与えられたエネルギーの一部は、作動
流体42の移動方向に直交する面に設けられた圧電体4
31を変形させるエネルギーとして消費される。変形し
た圧電体431から発生する電気信号は、電極432を
介して、リード線433から出力される。このようにし
て、リード線433から出力された電気信号により、外
部から構造体に与えられた角加速度を検知することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の角加速度センサ
40は、プラスチック製の構造体41とフッ素系不活性
液体からなる作動流体42とで構成されるが、これらは
互いに十分な非親和性を持たない。したがって、角加速
度センサ40を小型化することにより、作動流体42の
質量が減少し、粘度が増大した場合には、作動流体42
の流動性が悪くなり、センサの検出感度が非常に悪くな
るという問題がある。
【0005】また、従来の角加速度センサ40は、外部
から作動流体42に与えられたエネルギーの一部を用い
て流速センサ43を機械的に変形させ、作動流体42の
流速を検出する。したがって、流速センサ43は作動流
体42の移動を妨げる面、即ち、作動流体42の移動方
向に直交する面に設けられ、その結果、作動流体42の
流動性が悪くなる。これによって更に、センサの検出感
度が悪くなるという問題がある。
【0006】特に、角加速度センサ40を小型化、軽量
化した場合には、作動流体42の質量が小さくなり、外
部から作動流体42に与えられるエネルギーは小さくな
る。そして、計測対象である外部から作動流体42に与
えられたエネルギーの大部分が、流速センサ43を変形
させるエネルギーとして消費され、計測対象のエネルギ
ーが減衰し、正確な角加速度の検出ができなくなるとい
う問題がある。
【0007】また、従来の角加速度センサ40の流速セ
ンサ43の様な機械的な立体構造物は、マイクロマシニ
ング技術等を用いた微細加工技術で構成することが非常
に困難であるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、角加速度センサを小型化
して、作動流体の移動が微少になったときでも、正確に
角加速度の検出ができる角加速度センサを提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、角加速度センサを小型化
して、作動流体の移動が微少になったときでも、精度の
よい制御機構を構成することができる電子装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の角加速度センサは、環状の流路を有する構
造体と、前記流路に封止され、前記構造体に加えられた
角加速度により移動する作動流体と、前記作動流体の移
動方向に沿った面に設けられた流速センサとを有するこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明の角加速度センサは、前記流
速センサが、加熱素子と、前記作動流体の移動方向に沿
って前記加熱素子より一方側及び他方側の少なくとも一
方に設けられた温度検出素子を有することを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の角加速度センサは、前記流
路が前記作動流体に対して、非親和性を有することを特
徴とする。
【0013】また、本発明の角加速度センサは、前記流
路が前記作動流体に対して非親和性を有する膜を介して
前記作動流体に接していることを特徴とする。
【0014】また、本発明の角加速度センサは、前記流
速センサが前記流路の略中心に配置されていることを特
徴とする。
【0015】また、本発明の角加速度センサは、前記構
造体がマイクロマシニング加工によって形成されている
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明の電子装置は、前記角加速度
センサを用いたことを特徴とする。
【0017】このように構成することにより、本発明の
角加速度センサは、小型化をした場合であっても作動流
体の流動性がよく、正確に角加速度の検知ができる。
【0018】また、本発明の角加速度センサは、平面的
な構造の流速センサを用いているため、マイクロマシニ
ング技術等を用いた微細加工技術で構成することが容易
である。
【0019】また、本発明の角加速度センサの流速セン
サは、機械的に駆動する部分がないため、機械的駆動部
の経時変化がなく、流速の検出値に変化が生じない。
【0020】そして、本発明の電子装置は、正確に角加
速度の検知ができる角加速度センサを用いているため、
精度のよい制御機構を構成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に本発明の角加速度センサの
一実施例の斜視図を示す。また、図1に示した角加速度
センサ10の10a−10a断面図を図2に、10b−
10b断面図を図3に、10c−10c断面図を図4に
それぞれ示す。
【0022】図1乃至4において、角加速度センサ10
は、構造体11と、作動流体12と、流速センサ13と
を有する。構造体11は、SiO2からなる第一層11
1、第三層113と、Siバルクからなる第二層11
2、第四層114と、ガラス薄板からなる第五層115
とを有している。第二層112と第四層114はドーナ
ツ形に、第三層113はCの字型にくりぬかれている。
そして、第二層112、第三層113、第四層114の
くりぬかれた部分が互いに重なり合うように、第二層1
12上に第三層113が、第三層113上に第四層11
4が設けられている。そして、第二層112の下には第
一層111が、第四層114上には第五層115が設け
られている。そして、構造体11の内部において、第一
層111、第二層112、第三層113、第四層11
4、第五層115により囲まれた内壁は、環状の流路1
10を構成する。流路110には、構造体11の内壁に
対して十分な非親和性を有し、温度による粘性変化の小
さい流体である作動流体12が封止される。作動流体1
2は、環状の流路110に沿って移動することができ
る。ここで、本実施例においては、作動流体12とし
て、極性分子液体であるアルコールを用いているがその
他の流体を用いてもよい。また、第三層113の一部で
ある面113aは、作動流体12の移動方向に沿って、
流路110の略中心部を横切って設けられ、面113a
には、流速センサ13が配置される。
【0023】このような構成を有する角加速度センサ1
0は、マイクロマシニング技術により、第二層112、
第四層114のSiバルクをエッチングし、作動流体1
2を注入した後、第四層114のSiバルクと第五層1
15のガラス薄板とを、図示を省略した接着剤もしくは
陽極接合のような直接接合技術を用いて接着し、製造さ
れる。
【0024】ここで、図5に本発明の角加速度センサ1
0の流速センサ13の平面図を示す。図5において、流
速センサ13は、抵抗素子である加熱素子131と、そ
れぞれ同一の特性を有する抵抗素子である第一の温度検
出素子132、第二の温度検出素子133とを有する。
加熱素子131、第一の温度検出素子132、第二の温
度検出素子133は、それぞれの長さ方向の中心を結ん
だ線13aが作動流体12の移動方向に沿い、それぞれ
の長さ方向が作動流体12の移動方向に直交するように
面113a上に配置されている。また、加熱素子131
は、第一の温度検出素子132と第二の温度検出素子1
33との中間に配置されている。
【0025】このような構成を有する角加速度センサ1
0は、構造体11に外部から角加速度が与えられない場
合には、作動流体12にはエネルギーが与えられず、作
動流体12はそのままの状態を保つ。そして、構造体1
1に外部から角加速度が与えられた場合には、構造体1
1は直ちに角加速度運動を始めるが、作動流体12は慣
性力により、そのままの状態を保とうとする。したがっ
て、作動流体12には、外部から与えられた角加速度に
対応する相対的なエネルギーが与えられ、作動流体12
の構造体11に対する流速は変化する。
【0026】なお、実際の装置においては、作動流体1
2の粘性や、作動流体12と構造体11との間の摩擦等
が無視できない場合がある。その場合には、作動流体1
2は、構造体11に外部から角加速度が与えられたとき
に角加速度運動を始め、構造体11に外部から角加速度
が与えられないときは静止状態を保つ。そして、この場
合でも作動流体12の流速は、外部から与えられた角加
速度に対応して変化する。
【0027】このような構成を有する角加速度センサ1
0は、構造体11に対する作動流体12の流速が零のと
き、第一の温度検出素子132、第二の温度検出素子1
33からはそれぞれ等しい熱エネルギーが検出される。
そして、構造体11に対する作動流体12の流速が大き
くなるにつれて、第一の温度検出素子132から検出さ
れる熱エネルギーと、第二の温度検出素子133から検
出される熱エネルギーとの差は大きくなる。例えば、作
動流体12が第一の温度検出素子132から第二の温度
検出素子133の方向に移動している場合は、加熱素子
131で熱せられた作動流体12が加熱素子131から
第二の温度検出素子133の方向に移動しているため、
第二の温度検出素子133からは大きい熱エネルギーが
検出され、第一の温度検出素子132からは小さい熱エ
ネルギーが検出される。この第一の温度検出素子132
から検出される熱エネルギーと、第二の温度検出素子1
33から検出される熱エネルギーとの差は、流速に比例
する。そこで、第一の温度検出素子132、第二の温度
検出素子133で検出された熱エネルギーに対応する電
気信号を計算することにより、外部から構造体11に与
えられた角加速度が検知される。
【0028】このような構成を有する角加速度センサ1
0は、外部から作動流体12に与えられた角加速度に対
応するエネルギーを消費することなく、角加速度を検知
することができる。すなわち、角加速度センサ10は、
移動している作動流体12に加熱素子131から熱エネ
ルギーを与え、第一の温度検出素子132、第二の温度
検出素子133で熱エネルギーの一部を消費することに
より検出した流速から角加速度を検知する。このよう
に、角加速度センサ10は、外部から作動流体12に与
えられたエネルギーではなく、加熱素子131が与えた
熱エネルギーを用いて流速を検出しているので、作動流
体12に与えられたエネルギーが微少であっても正確に
角加速度の検知ができる。
【0029】また、作動流体12は、構造体11の内壁
に対して十分な非親和性を有し、温度による粘性変化の
小さい流体であるため、作動流体12の流動性がよい。
したがって、角加速度センサ10を小型化した場合で
も、正確に角加速度の検知ができる。
【0030】また、流速センサ13の加熱素子131、
第一の温度検出素子132、第二の温度検出素子133
は、SiO2からなる面113a上に薄膜状に形成され
た抵抗素子であり、平面的に形成されているため、作動
流体12の移動を妨げない。したがって、角加速度セン
サ10を小型化することにより、作動流体12の流動性
が悪くなった場合でも、正確に角加速度の検知ができ
る。
【0031】また、本発明の角加速度センサ10を小型
化した場合には、作動流体12の体積が減るため、加熱
素子131が作動流体12に与える熱エネルギーが少量
で足り、低消費電力化を図ることができる。
【0032】更に、本発明の角加速度センサ10は、流
速センサ13が流路110の略中心に設けられているた
め、構造体11の外部からの外乱の影響を受け難く、環
境の変化にかかわらず、正確に角加速度の検知ができ
る。
【0033】なお、流速センサ13を設ける場所は、面
113aに限られず、流路110を構成している第一層
111、第二層112、第三層113、第四層114、
第五層115のいずれに設けてもよい。また、流速セン
サ13の特性や、作動流体12の流速分布にばらつきが
ある場合には、流速センサ13を複数使用する等して流
速を検出し、角加速度を検知してもよい。
【0034】次に、図6に本発明の角加速度センサの別
の実施例の断面図を示す。図6は、図1に示した10c
−10cに相当する断面で、角加速度センサ20を切断
した断面図である。図6において、図1に示した角加速
度センサ10と同一又は同等の部分には同じ記号を付
し、説明を省略する。
【0035】図6において、角加速度センサ20は、図
1に示した角加速度センサ10の構造体11に代えて構
造体21を有し、構造体21は薄膜14を有する。薄膜
14は、アルコールからなる作動流体12に対して非親
和性を有するフッ素樹脂である。流路110′は、構造
体21の内壁を薄膜14で覆うことにより構成される。
ここで、薄膜14は、構造体21の内壁に、スプレー技
法や塗布法などの湿式法やCVDのような乾式法を用い
て施される。なお、薄膜14の厚さや熱伝達率の大きさ
により、薄膜14は、角加速度センサ10を覆うように
施してもよいし、角加速度センサ10を覆わないように
施してもよい。
【0036】このような構成を有する角加速度センサ2
0は、構造体21と作動流体12とが、作動流体12に
対して非親和性を有する薄膜14を介して接しているた
め、作動流体12の流動性がよい。すなわち、角加速度
センサ20は、構造体21と作動流体12との粘着力を
低減しているので、微少な角加速度が与えられた場合で
も作動流体が移動でき、正確に角加速度の検知ができ
る。
【0037】なお、図1乃至6に示した実施例におい
て、構造体はマイクロマシニング技術に限らず、材料に
ガラスを用いたサンドブラスト技術などにより構成して
もよい。また、構造体の内壁と作動流体とに十分な非親
和性があれば薄膜を設けていなくてもよく、薄膜と作動
流体との組合せはフッ素樹脂とアルコールの組合せに限
らず、互いに非親和性を有する様々な物質の組合せでも
よい。また、流速センサは温度センサに限らず、磁気セ
ンサなどを用いてもよい。また、構造体の構成及び流路
の形状は、実施例に示した構成及び形状に限られるもの
ではない。
【0038】次に、図7に本発明の角加速度センサを用
いた電子装置の一実施例を示す。図7は本発明の電子装
置であるビデオカメラに用いられる手ぶれ防止回路30
の一実施例を示すブロック図である。手ぶれ防止回路3
0は、本発明の角加速度センサ10と積分回路301と
サーボ回路302と電流ドライバ303とアクチュエー
タ304と位置検出センサ305とを有する。手ぶれ防
止回路30は、角加速度センサ10と、積分回路301
と、サーボ回路302と、電流ドライバ303と、アク
チュエータ304とが直列に接続され、アクチュエータ
304の出力が位置検出センサ305を介してサーボ回
路302に帰還されている。
【0039】このように構成された手ぶれ防止回路30
においては、ビデオカメラに与えられた手ぶれのうち、
角加速度信号のみが角加速度センサ10から積分回路3
01に入力され、積分回路301は角加速度信号を積分
してビデオカメラの振れ角に変換してサーボ回路302
に出力し、サーボ回路302は、積分回路301と位置
検出センサ305とから入力された振れ角の信号を用い
て現在値と目標値との差を演算して電流ドライバ303
に出力し、電流ドライバ303は入力された信号に応じ
た電流をアクチュエータ304に出力し、アクチュエー
タ304はビデオカメラの光学系を機械的に駆動する。
そして、位置検出センサ305は光学系が駆動した振れ
角をサーボ回路302に出力する。
【0040】このような構成を有する手ぶれ防止回路3
0を有するビデオカメラは、角加速度を正確に検出でき
る角加速度センサ10を用いているので、ビデオカメラ
に与えられる手ぶれの影響を的確に除去できる。
【0041】以上、本発明の電子装置であるビデオカメ
ラに用いられる手ぶれ防止回路30を用いて説明した
が、本発明の電子装置はビデオカメラに限られるもので
はない。
【0042】
【発明の効果】本発明の角加速度センサは、作動流体の
移動を機械的なエネルギーではなく、熱的なエネルギー
等を用いて検出し、作動流体の運動エネルギーを減少さ
せないので、作動流体の微少な移動を検出することがで
き、正確に角加速度の検知ができる。
【0043】また、本発明の角加速度センサは、作動流
体の移動方向に沿った面に流速センサが設けられている
ため、作動流体の流れが流速センサにより妨げらず、微
少な角加速度が与えられた場合でも作動流体が移動で
き、正確に角加速度の検知ができる。
【0044】また、本発明の角加速度センサは、作動流
体が流路に対して非親和性を有するため、小型化をした
場合であっても作動流体の流動性がよく、正確に角加速
度の検知ができる。
【0045】また、本発明の角加速度センサは、平面的
な構造の流速センサを用いているため、マイクロマシニ
ング技術等を用いた微細加工技術で構成することが容易
である。
【0046】また、本発明の角加速度センサは、マイク
ロマシニング加工によって形成されているため、高精度
かつ安価に小型化が図れる。
【0047】また、本発明の角加速度センサの流速セン
サは、機械的に駆動する部分がないため、機械的駆動部
の経時変化がなく、流速の検出値に変化が生じない。
【0048】そして、本発明の電子装置は、正確に角加
速度の検知ができる角加速度センサを用いているため、
精度のよい制御機構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角加速度センサの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】角加速度センサ10の10a−10a断面図で
ある。
【図3】角加速度センサ10の10b−10b断面図で
ある。
【図4】角加速度センサ10の10c−10c断面図で
ある。
【図5】角加速度センサ10に用いられる流速センサの
平面図である。
【図6】本発明の角加速度センサの別の実施例を示す2
0c−20c断面図である。
【図7】本発明の電子装置に用いられる手ぶれ防止回路
の一実施例を示すブロック図である。
【図8】従来の角加速度センサの断面図である。
【符号の説明】
10、20…角加速度センサ 11、21…構造体 110、110′…流路 12…作動流体 13…流速センサ 113a…流速センサが配置される面 30…手ぶれ防止回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の流路を有する構造体と、 前記流路に封止され、前記構造体に加えられた角加速度
    により移動する作動流体と、前記作動流体の移動方向に
    沿った面に設けられた流速センサとを有することを特徴
    とする、角加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記流速センサは、加熱素子と、前記作
    動流体の移動方向に沿って前記加熱素子より一方側及び
    他方側の少なくとも一方に設けられた温度検出素子を有
    することを特徴とする、請求項1に記載の角加速度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記流路は、前記作動流体に対して、非
    親和性を有することを特徴とする、請求項1又は2に記
    載の角加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記流路は、前記作動流体に対して非親
    和性を有する膜を介して前記作動流体に接していること
    を特徴とする、請求項3に記載の角加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記流速センサは、前記流路の略中心に
    配置されていることを特徴とする、請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の角加速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記構造体は、マイクロマシニング加工
    によって形成されていることを特徴とする、請求項1乃
    至5のいずれかに記載の角加速度センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の角加
    速度センサを用いたことを特徴とする電子装置。
JP2000044536A 2000-02-22 2000-02-22 角加速度センサ及びそれを用いた電子装置 Pending JP2001235484A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7160406B2 (en) * 2001-09-14 2007-01-09 Epcos Ag Ceramic substrate and method for the production thereof

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